JP3714108B2 - パネル - Google Patents

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JP3714108B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可動間仕切壁等としてオフィス等で好適に利用されるパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、オフィス等で空間を仕切るものとして使用される可動間仕切壁等のパネルがある。この種のパネルとしては、パネル本体の骨格を形成する構造枠体と、この構造枠体の前後両面の略全域を覆う位置に着脱可能に装着されるパネル要素とを具備してなるものが挙げられる。
【0003】
そして、このパネルをオフィス内で使用する際には、種々の使用態様に合わせて異なる厚み寸法のものを選択して利用するのが一般的である。例えば、パネルの配線機能を利用してオフィス内に配線を張り巡らしたい場合には、構造枠体とパネル要素間に形成される空間を配線空間として利用するべくパネルの厚み寸法が約120mmと比較的厚いタイプのものを利用し、一方、オフィスの省スペース化を図る場合には、その厚み寸法が約60mmと比較的薄いタイプのものを使用するなどの使用態様が考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、1枚のパネルにおいて部分的にその厚み寸法に違いを持たせ、様々な使用態様に柔軟に対応させたいという要望がある。
【0005】
具体例を挙げると、対面配置させた机間にパネルを介在させて使用する際に、机の天板下に位置するパネルの下端部側は配線機能を付与すべく比較的厚みを有する構成とし、天板上に位置する上端部側は作業スペースを拡大するために薄くしたいなどの場合である。
【0006】
しかしながら、従来、1枚のパネルにおいて部分的にその厚み寸法に違いを持たせているような構成は見当たらないのが実状である。
【0007】
一方、従来、異なる厚み寸法のパネルを各種構成する際には、各種厚み寸法が異なる構造枠体を数種類用意し、これら構造枠体にパネル要素のみ共通のものを装着するようにしている。しかしながら、このような構成であると、比較的大型で生産及び保管上の負担が大きい構造枠体において厚みの異なるものが各種必要となり、生産上の負担やコストが増大するだけでなく、常時、工場内に数種類を在庫しておかねばならないため専用の在庫スペースが必要となるなど、種々の負担が製造者側に生じるものであった。また、現場で簡単に使用者の要望に合わせて厚み変更できない等、使用変更や要求に対し柔軟に対応できないという不具合もあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題に鑑み、本発明では、1枚のパネルで部分的に厚みが異なるものを構成するようにし、様々な使用態様に柔軟に対応し得るようにしている。さらに、構造枠体及びパネル要素に変更を加えずとも、厚み調整部材を利用してパネル本体の厚み寸法を簡単に変更できるようにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】
すなわち、本発明は、側枠部材と横枠部材とから構成されパネル本体の骨格を形成する構造枠体と、前記構造枠体の前後少なくとも一方の面に着脱可能に装着されるパネル要素とを具備してなるものにおいて、パネル本体が、部分的に異なる厚み寸法を有するものであることを前提とするパネルである。
【0010】
このような前提のものであると、例えば、対面配置させた机間にパネルを介在させて使用する際に、机の天板下に位置するパネルの下端部側は配線機能を付与したいが、天板上に位置する上端部側は天板面の作業スペースを拡大して使用したいなどという要望がある場合に、パネルの下端部側を配線機能を付与すべく比較的厚みを持たせた構成とするとともに、上端部を薄く構成して天板面を拡大することにより前述した使用者の要望に的確に応えることが可能となる。すなわち、本願発明のような構成であると、パネルの適当な部分を付与したい機能に相応しい厚さ寸法にして、使用者が要望する種々の使用形態に柔軟に応えることが可能となる。
【0011】
また、構造枠体やパネル要素に設計変更を加えずとも、パネル本体の厚み寸法を部分的に異なるものとする本発明に係るパネルは、パネル本体の厚み方向とその奥行方向を略一致させた状態で構造枠体或いはパネル要素に取り付けられる厚み調整部材を具備してなり、この厚み調整部材が、前記構造枠体の前後少なくとも一方の面とパネル要素の内面間にその一部を介在させて装着され、前記構造枠体の前後少なくとも一方の面とパネル要素の内面との離間距離を変更して前記パネル本体の厚み寸法を部分的に異なるものとし得ることを前提としている。
【0012】
そして、 1 枚のパネルにおいて部分的に厚み寸法を異ならせるだけでなく、前記厚み調整部材を利用して異なる厚みを有する数種類のパネルを構成するため、側枠部材と横枠部材とから構成されパネル本体の骨格を形成する構造枠体と、前記構造枠体の前後少なくとも一方の面に着脱可能に装着されるパネル要素とを具備してなるものにおいて、パネル本体の厚み方向とその奥行方向を略一致させた状態で構造枠体に取り付けられる厚み調整部材を具備してなり、この厚み調整部材が、前記構造枠体の前後少なくとも一方の面とパネル要素の内面間にその一部を介在させて装着され、前記構造枠体の前後少なくとも一方の面とパネル要素の内面との離間距離を変更して前記パネル本体の厚み寸法を変更し得るものであることを特徴としている。
【0013】
このような構成のものであると、例えば、厚み調整部材の構造枠体に対する奥行寸法を変更するだけで、パネル本体の主要部をなす構造枠体及びパネル要素に構造変更を加えずとも、簡単に異なる厚み寸法のパネルを構成することが可能となる。特に、厚み調整部材を小型樹脂製のものにすれば、従来のように厚みの異なるパネルを形成するために各種厚みの異なる比較的大型な構造枠体を個別に製造する必要がなく、該構造枠体の共通化が可能となるため、生産上の負担軽減やコストの低減化を図り得ることは勿論、工場内在庫を極力減少させることができる。
【0014】
また、従来のものに比べて、現場で簡単に使用者の要望に合わせてパネルの厚みを変更することができるなど、使用者の使用変更や要求に対し柔軟に対応することも可能となる。
【0015】
さらに、パネルの厚み変更を簡単に行い得るものとするため、厚み調整部材が、前記構造枠体に着脱可能に取り付けられるものであることを特徴としている。
【0016】
そして、1種類の厚み調整部材で数種類の厚み寸法に対応し得るようにして部品点数の削減を図るため、厚み調整部材が、異なる離間距離を有する複数組の対向面を具備する平面視略多角形状のものであり、構造枠体に対する取付方向を変更することでパネル本体の厚み寸法を変更するようにしていることを特徴としている。
【0017】
この場合の好適な実施の形態としては、パネル本体の厚み寸法が上下位置で部分的に異なるものが挙げられる。
【0018】
特に、好適な実施の形態としては、パネル本体が、下端部側の厚み寸法を上端部側の厚み寸法よりも大きく設定されているものが挙げられる。
【0019】
パネル要素の安定支持を図るには、厚み調整部材が、パネル要素の内面と対向する対向面を前記パネル要素の内面を添え設け支持するパネル要素支持面とするものであることが望ましい。
【0020】
構造枠体に複雑な加工を施さずにパネル要素を構造枠体に簡単に取り付け得る構成とするには、厚み調整部材が、前記パネル要素を取り付け得る取付機能を有しており、前記パネル要素の内面から突設した爪と係り合うことができる係り合い溝を具備していることが望ましい。
【0021】
パネルが内部に配線空間を有するものである場合に、隣設するパネル間で配線類を横配線し易いものとするには、厚み調整部材を、前記横枠部材に取り付けることが望ましい。
【0022】
【実施例】
<第1実施例>
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。
【0023】
この実施例におけるパネルたる可動間仕切壁101は、図1及び図2に示すように、可動間仕切壁本体106の骨格を形成する構造枠体2と、この構造枠体2の前後両面側に着脱可能に装着されるパネル要素3と、前記構造枠体2の上端部に取り付けられる笠木104と、前記構造枠体2の側端面に取り付けられるカバー105とを具備してなるものである。そして、本実施例の可動間仕切壁101は、前記構造枠体2とパネル要素3とによって閉止される位置である内部空間を配線類を収納し得る配線空間Sとしている。
【0024】
このような構成の可動間仕切壁101において、本実施例では、可動間仕切壁本体106の厚み寸法を部分的に異なるものとしている。具体的には、異なる厚み寸法を有する第1、第2の厚み調整部材108A、108Bを利用することにより可動間仕切壁本体106の下半部106a側の厚み寸法を上半部106b側の厚み寸法よりも厚いものとしている。
【0025】
以下、各部の構成について説明する。
【0026】
構造枠体2は、可動間仕切壁1の側端面を形成する略鉛直方向に沿って配置した左右の側枠部材21と、これら左右の側枠部材21を連結する略水平方向に沿って配置した複数の横枠部材22とを具備してなり、これら側枠部材21と横枠部材22とを枠体状に連結している。
【0027】
側枠部材21は、板金素材を内側面側が開放するように横断面略コ字形に塑性変形してなる2つの部材を組み合わせて構成した略角パイプ状のものである。横枠部材22は、前記側枠部材21と略等しい前後巾を有する横断面略ロ字形の角パイプ状のものである。そして、その左右側端面を前記左右の側枠部材21の内側面に当接させて、溶接等の適宜の手段で左右の側枠部材21間に取り付けてある。
【0028】
パネル要素3は、図2に示すように板金製の板状部材31の内面に芯材32を充填してなる長方形状のもので、上下方向に沿って複数枚連設することにより、該構造枠体2の略全域を覆う位置に設けてある。これらのパネル要素3には、コーナー部近傍の内面側にそれぞれ前記芯材32に代えて上向爪33aを有する樹脂部材33及び下向爪34aを有する樹脂部材34が設けてあり、これら爪33a、34aを利用して、複数の横枠部材22のうち任意の2つの間にパネル要素3を着脱可能に装着し得るようにしている。
【0029】
第1、第2の厚み調整部材108A、108Bは、可動間仕切壁本体106の厚み方向とその奥行方向を略一致させた状態で構造枠体2に取り付けられるものであり、これら厚み調整部材108A、108Bが、前記構造枠体2の前後面とパネル要素3の内面3a間にその一部を介在させて装着されるものであり、前記構造枠体2の前後面とパネル要素3の内面3aとの離間距離を変更して前記可動間仕切壁本体106の厚み寸法を部分的に異なるものとしている。
【0030】
第1の厚み調整部材108Aは、図2及び図3に示すように、合成樹脂製で、最下の横枠部材22の上面側と、最下の横枠部材22のすぐ上方に位置する横枠部材22の上下両面側と、さらにその上方に位置する横枠部材22の下面側において、その左右端部に取り付けられている。この第1の厚み調整部材108Aは、その前後巾が、側枠部材21及び横枠部材22の前後巾よりも巾広であり、装着位置で、その前後面108aを側枠部材21及び横枠部材22の前後面21a、22aよりも外方に突出した位置に設けてパネル要素3の内面3aを添え設け支持するパネル要素支持面Pとしている。この第1の厚み調整部材108Aは、上下何れか一方の面に、前記パネル3の下向爪34a或いは上向爪33aが係り合い得る凹状の係り合い溝1081を有しており、横枠部材22の上面側に取り付けられる場合には、前記係り合い溝1081が上方に開口するように、横枠部材22の下面側に取り付けられる場合には、係り合い溝1081が下方に開口するように取り付けられる。なお、この第1の厚み調整部材108Aを横枠部材22に取り付ける場合には、該第1の厚み調整部材108Aから突出した係り合い爪(図示せず)を横枠部材22の上面に設けた開口(図示せず)に係り合わせた後、ねじ止めする等して取り付けるが、取付方法はこれに限定されない。
【0031】
第2の厚み調整部材108Bは、合成樹脂製で、最上の横枠部材22の下面側と、最上の横枠部材22のすぐ下方の横枠部材22の上下両面側と、さらに下方の横枠部材22の上面側において、その左右端部に取り付けられる。この第2の厚み調整部材108Bは、前記構造枠体2と略等しい前後巾を有しており、前記第1の厚み調整部材108Aよりもその厚み寸法が小さく設定されているものである。そして、前記第1の厚み調整部材108Aと同様、その前後面108bを、パネル要素3の内面3aを添え設け支持するパネル要素支持面Pとしている。また、この第2の厚み調整部材横枠部材108Bは、上下何れか一方の面に、前記パネル3の下向爪34a或いは上向爪33aが係り合い得る凹状の係り合い溝1082を有しており、横枠部材22の上面側に取り付けられる場合には、前記係り合い溝1082が上方に開口するように、横枠部材22の下面側に取り付けられる場合には、係り合い溝1082が下方に開口するように取り付けられる。なお、この第2の厚み調整部材108Bを横枠部材22に取り付ける場合には、該第2の厚み調整部材108Bから突出した係り合い爪(図示せず)を横枠部材22の上面に設けた開口(図示せず)に係り合わせた後、ねじ止めする等して取り付けるが、取付方法はこれに限定されない。
【0032】
次に、これら第1、第2の厚み調整部材108A、108Bを利用して構造枠体2にパネル要素3を取り付ける場合について説明する。この場合は、図3に示すように、横枠部材22の上面側に取り付けた第1、第2の厚み調整部材108A、108Bの係り合い溝1081、1082にパネル要素3の下向爪34aを、横枠部材22の下面側に取り付けた第1、第2の厚み調整部材108A、108Bの係り合い溝1081、1082に上向爪33aを引っ掛け、パネル要素3の内面3aを厚み調整部材108A、108Bのパネル要素支持面Pに添え設けた状態で取り付けるようにする。なお、本実施例では、横枠部材22の左右端部に第1、第2の厚み調整部材108A、108Bを取り付けているため、これら厚み調整部材108A、108Bを設けていない中央部分では、パネル要素3の内面3aと横枠部材22の前後面22a間に隙間が生じることとなる。そのため、図2に示すように、横枠部材22の左右方向の略中央位置にパネル要素3のべこつきを防止するべこつき防止部材23を設けるようにしている。このべこつき防止部材23は、断面略コ字形状のものであり、配線受けとしての機能も有するものである。
【0033】
このような構成のものであると、例えば、対面配置させた机間に可動間仕切壁101を介在させて使用する際に、机の天板下に位置する可動間仕切壁101の下半部106a側には配線機能を付与し、天板上に位置する上半部106b側は天板面の作業スペースを拡大したいという要望がある場合に、本実施例のように下半部106aを配線機能を十分に付与するために比較的厚みを有するものとし、上半部106b側を薄くして天板面の拡大を図るようにすればよい。すなわち、可動間仕切壁101の厚み寸法を部分的に異ならせることにより、パネルの適当な部分を付与したい機能に相応しい厚さ寸法にして、使用者が要望する種々の使用形態に的確に応えることができる。
【0034】
特に、本実施例では、部分的に可動間仕切壁101の厚みを異ならせる構造を、厚み調整部材108A、108Bを利用して実現しているので、この厚み調整部材108A、108Bの構造枠体2に対する奥行寸法を適宜変更するだけで、可動間仕切壁本体106の主要部をなす構造枠体2及びパネル要素3に構造変更を加えずとも、簡単に、可動間仕切壁101の厚み寸法を部分的に異なるように構成することが可能となる。特に、本実施例のように、厚み調整部材108A、108Bを小型樹脂製のものにすれば、部分的に構造枠体2の厚みを変えて対応する場合と異なり、各種厚みの異なる比較的大型な構造枠体2を個別に製造する必要がなく前記構造枠体2の共通化が可能となる。そのため、生産上の負担軽減やコストの低減化を図り得ることは勿論、工場内在庫を極力減少させることができる。また、現場で簡単に使用者の要望に合わせてパネルの厚みを部分的に変更することができるなど、使用者の使用変更や要求に対し柔軟に対応することも可能となる。
【0035】
また、本実施例では、可動間仕切壁本体106が、下半部106a側の厚み寸法を上半部106b側の厚み寸法よりも大きく設定されているので、下半部106a側をより厚くすることにより可動間仕切壁101に安定感を持たせることが可能になる上、配線機能を付与することなども容易となる。また、上半部106b側がより薄いので、可動間仕切壁101の軽量化や使用者に与える圧迫感の軽減化を図ることができる。
【0036】
さらに、本実施例では、異なる奥行寸法の複数の厚み調整部材108A、108Bを選択的に使い分けることにより可動間仕切壁本体106の厚み寸法を変更するようにしているので、異なる奥行寸法を有する厚み調整部材を各種準備しておけば、簡単な構成で、使用者の要望に合わせて可動間仕切壁101の厚みを部分的に変更することができる。
【0037】
厚み調整部材108A、108Bが、パネル要素3の内面3aと対向する対向面である前後面108a、108bを前記パネル要素3の内面3aを添え設け支持するパネル要素支持面Pとするものであるので、パネル要素3の安定支持が可能となる。
【0038】
厚み調整部材108A、108Bが、前記パネル要素3を取り付け得る取付機能を有しており、前記パネル要素3の内面3aから突設した爪33a、34aと係り合うことができる係り合い溝1081、1082を具備しているので、比較的加工が行い易い樹脂製の厚み調整部材108A、108Bに取付機能を付与することにより、加工が行い難い構造枠体2に特別な加工を施さずにパネル要素3を簡単に構造枠体2に取り付け得る構成とすることができる。
【0039】
厚み調整部材108A、108Bが、前記横枠部材22に取り付けられるものであるので、本実施例のように可動間仕切壁101が内部に配線空間Sを有するものである場合に、隣設する可動間仕切壁101間で配線類を横配線する際、前記厚み調整部材108A、108Bが横配線の妨げとなることを有効に防止することができる等、側枠部材21に厚み調整部材108A、108Bを取り付ける場合に比べて配線類の引き回しが行い易いものとなる。
【0040】
なお、本発明における構成は、以上説明したものに限定されないのは勿論である。例えば、図4に示すように、厚み調整部材208が、異なる離間距離a、bを有する2組の対向面を具備する平面視略矩形状のものであり、構造枠体2に対する取付方向を変更することで可動間仕切壁本体6の厚み寸法を変更するようにしているものであってもよい。このような構成のものであると、水平面内で約90度回転させて構造枠体2に対する取付方向を変更するだけで、1種類の厚み調整部材208で2種類の厚み寸法を構成することができる。また、このような厚み調整部材の形状は、平面視略矩形状に限定されず、それぞれ異なる離間距離を有する複数組の対向面を具備する平面視略多角形状のものであれば、どのような形状であってもよい。
【0041】
また、厚み調整部材の構成は、上述したものに限定されず、図5に示すように、パネル要素3の内面3aから、その奥行方向を可動間仕切壁本体106の厚み方向に略一致させて延出する厚み調整部材308A、308Bを設け、この厚み調整部材308A、308Bの奥行方向に沿って複数箇所に設けた爪部308a、308bを選択的に横枠部材122の上下面に設けた凹溝122aに係り合わせることにより、前記構造枠体102の前後面102aとパネル要素3の内面3aとの離間距離を変更して前記可動間仕切壁本体106の厚み寸法を変更し得るものであってもよい。
【0042】
その他の構成も本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0043】
次に、前記厚み調整部材を利用して、厚みの異なる可動間仕切壁1を構成する場合について説明する。
<第2実施例>
以下、本発明の第2実施例について図6〜図11を参照して説明する。
【0044】
この実施例におけるパネルたる可動間仕切壁6は、図6に示すように、可動間仕切壁本体6の骨格を形成する構造枠体2と、この構造枠体2の前後両面側に着脱可能に装着されるパネル要素3と、前記構造枠体2の上端部に取り付けられる笠木4と、前記構造枠体2の側端面に取り付けられるカバー5とを具備してなるものである。そして、本実施例の可動間仕切壁1は、前記構造枠体2とパネル要素3とによって閉止される位置である内部空間を配線類を収納し得る配線空間Sとしている。
【0045】
以下、各部の構成について説明する。
【0046】
構造枠体2は、可動間仕切壁1の側端面を形成する略鉛直方向に沿って配置した左右の側枠部材21と、これら左右の側枠部材21を連結する略水平方向に沿って配置した複数の横枠部材22とを具備してなり、これら側枠部材21と横枠部材22とを枠体状に連結している。
【0047】
側枠部材21は、図6及び図7に示すように、板金素材を内側面側が開放するように横断面略コ字形に塑性変形してなる2つの部材を組み合わせて構成した略角パイプ状のものである。横枠部材22は、前記側枠部材21と略等しい前後巾を有する横断面略ロ字形の角パイプ状のものである。そして、その左右側端面を前記左右の側枠部材21の内側面に当接させて、溶接等の適宜の手段で左右の側枠部材21間に取り付けてある。
【0048】
パネル要素3は、図6に示すように板金製の板状部材31の内面に芯材32を充填してなる長方形状のもので、上下方向に沿って複数枚連設することにより、該構造枠体2の略全域を覆う位置に設けてある。これらのパネル要素3には、コーナー部近傍の内面側にそれぞれ前記芯材32に代えて上向爪33aを有する樹脂部材33及び下向爪34aを有する樹脂部材34が設けてあり、これら爪33a、34aを利用して、複数の横枠部材22のうち任意の2つの間にパネル要素3を着脱可能に装着し得るようにしている。
【0049】
このような構成からなる可動間仕切壁1において、本実施例では、図6〜図8に示すように、可動間仕切壁本体6の厚み方向とその奥行方向を略一致させた状態で構造枠体2に取り付けられる厚み調整部材8を具備してなり、この厚み調整部材8が、前記構造枠体2の前後面とパネル要素2の内面2a間にその一部を介在させて装着され、前記構造枠体2の前後面とパネル要素2の内面2aとの離間距離を変更して前記可動間仕切壁本体6の厚み寸法を部分的に異なるものとしている。
【0050】
以下、前記厚み調整部材8について詳細に説明する。なお、前記厚み調整部材8は、図6に示すように、最上の横枠部材22の下面側と、最下の横枠部材22の上面側と、中間の横枠部材22の上下両面側に取り付けられるが、本実施例では、横枠部材22の上下に取り付けられる厚み調整部材8をそれぞれ若干形態の異なるものとしている。そのため、以下、横枠部材22の上面側に取り付けられる厚み調整部材8を第1の厚み調整部材8Aとするとともに、横枠部材22の下面側に取り付けられる厚み調整部材8を第2の厚み調整部材8Bとして具体的な説明を行うものである。
【0051】
第1の厚み調整部材8Aは、図6〜図8に示すように、合成樹脂製で、前記横枠部材22の左右端部において上面部側に着脱可能に装着されるものである。この第1の厚み調整部材8Aは、その前後巾が、側枠部材21及び横枠部材22の前後巾よりも巾広であるとともに、その前後面8aを、側枠部材21及び横枠部材22の前後面21a、22aよりも外方に突出した位置に設けてパネル要素3の内面3aを添え設け支持するパネル要素支持面Pとしている。そして、前記第1の厚み調整部材8Aは、横断面略H形状の厚み調整部材本体81と、前記厚み調整部材本体81の一端側から側枠部材21の前後面21aに向かって延出した前後一対の平面視略L字形状の配線収束部82とを具備している。厚み調整部材本体81は、上面に前記パネル3の下向爪34aが係り合い得る係り合い溝81aを有するとともに、下面に前記横枠部材22に外側から嵌め得る凹溝81bを有している。配線収束部82は、図6及び図7に示すように、側枠部材21の前後面21a側に張り出した状態で取り付けられ、本実施例では、この配線収束部82を利用して、側枠部材21の前後面21aを上下方向に縦配線している配線類(図示せず)を略束ねた状態で案内するようにしている。なお、この配線収束部82の前後面は、厚み調整部材本体81の前後面と略面一となっている。さらに、この第1の厚み調整部材8Aを横枠部材22に取り付ける場合には、横枠部材22の上面に設けた開口(図示せず)に、厚み調整部材本体81から突出した係り合い爪(図示せず)を係り合わせた後、ねじ止めする等して取り付けるが、取付方法はこれに限定されない。
【0052】
第2の厚み調整部材8Bは、合成樹脂製で、前記横枠部材22の左右端部において下面部側に着脱可能に装着されるものである。この第2の厚み調整部材8Bは、前記第1の厚み調整部材8Aと略等しい前後巾を有している。したがって、前記第1の厚み調整部材8Aと同様、その前後面8aを、側枠部材21及び横枠部材22の前後面21a、22aよりも外方に突出した位置に設けてパネル要素3の内面3aを添え設け支持するパネル要素支持面Pとしている。この第2の厚み調整部材8Bは、横断面略H形状の厚み調整部材本体83を具備しており、この厚み調整部材本体83は、下面に前記パネル要素3の上向爪33aが係り合い得る係り合い溝83aを有している。なお、本実施例では、最上の横枠部材22に取り付けた第2の厚み調整部材8Bを利用して構造枠体2の上端部に笠木4を取り付けるようにしている。具体的には、第2の厚み調整部材8Bの前後両側から弾性変形可能な係り合い爪84を突出し、この係り合い爪84を笠木4の前後両側に連続して設けた凹溝41に係り合わせて取り付けるようにしている。さらに、この第2の厚み調整部材8Bを横枠部材22に取り付ける場合には、横枠部材22の下面に設けた開口(図示せず)に、厚み調整部材本体83から突出した係り合い爪(図示せず)を係り合わせた後、ねじ止めする等して取り付けるが、取付方法はこれに限定されない。
【0053】
次に、これら第1、第2の厚み調整部材8A、8Bを利用して構造枠体2にパネル要素3を取り付ける場合について説明する。この場合は、図8に示すように、上面側の第1の厚み調整部材8Aの係り合い溝81aにパネル要素3の下向爪34aを、下面側の第2の厚み調整部材8Bの係り合い溝81aに上向爪33aを引っ掛け、パネル要素3の内面3aを厚み調整部材8A、8Bのパネル要素支持面Pに添え設けた状態で取り付けるようにする。なお、本実施例では、横枠部材22の左右端部に第1、第2の厚み調整部材8A、8Bを取り付けているため、これら厚み調整部材8A、8Bを設けていない中央部分では、パネル要素3の内面3aと横枠部材22の前後面22a間に隙間が生じることとなる。そのため、図1に示すように、横枠部材22の左右方向の略中央位置にパネル要素3のべこつきを防止するべこつき防止部材23を設けるようにしている。このべこつき防止部材23は、断面略コ字形状のものであり、配線受けとしての機能も有するものである。
【0054】
このような構成のものにおいて、本実施例では、異なる厚み寸法の厚み調整部材を数種類準備し、使用者の要望に合わせて各厚み調整部材を選択的に使い分けることにより可動間仕切壁本体の厚み寸法を適宜変更するようにしている。例えば、図8に示すような厚み寸法の可動間仕切壁1を薄いタイプに変更したい場合には、図9の模式的な断面図に示すように、前述した厚み調整部材8よりも厚み寸法が小さい厚み調整部材408を構造枠体2に取り付け、これら厚み調整部材408にパネル要素3を支持させるようにすればよい。なお、可動間仕切壁の厚みを変更した場合には、構造枠体2の前後面とパネル要素3の内面3a間に形成される隙間が上方及び側方から露見するため、笠木404及びカバーの厚み寸法を可動間仕切壁本体の厚み寸法に対応するものに適宜変更する等して前記隙間を外部から隠蔽するようにする。
【0055】
このような構成のものであると、厚み調整部材8の構造枠体2に対する奥行寸法を変更するだけで、可動間仕切壁本体6の主要部をなす構造枠体2及びパネル要素3に構造変更を加えずとも、簡単に、異なる厚み寸法の可動間仕切壁1を構成することが可能となる。特に、本実施例のように、厚み調整部材8を小型樹脂製のものにすれば、従来のように各種厚みの異なる比較的大型な構造枠体2を個別に製造する必要がなく、厚みの異なるタイプの可動間仕切壁1においても前記構造枠体2の共通化が可能となる。そのため、生産上の負担軽減やコストの低減化を図り得ることは勿論、工場内在庫を極力減少させることができる。また、現場で簡単に使用者の要望に合わせてパネルの厚みを変更することができるなど、使用者の使用変更や要求に対し柔軟に対応することも可能となる。
【0056】
異なる奥行寸法の複数の厚み調整部材を選択的に使い分けることにより可動間仕切壁本体の厚み寸法を変更するようにしているので、異なる奥行寸法を有する厚み調整部材を各種準備しておけば、簡単な構成で、可動間仕切壁の厚み変更に柔軟に対応することができる。
【0057】
厚み調整部材8が、その前後面8aを前記パネル要素3の内面3aを添え設け支持するパネル要素支持面Pとし、前記構造枠体2の前後面に装着される両パネル要素3を支持し得るものであるので、構造枠体2の厚み方向に対して1つの厚み調整部材8で前後両側のパネル要素3を支持することができ、部品点数の軽減を図り得るとともに、取付作業の負担も軽減することができる。
【0058】
厚み調整部材8が、前記パネル要素3を取り付け得る取付機能を有しており、前記パネル要素3の内面3aから突設した爪33a、34aと係り合うことができる係り合い溝81a、83aを具備しているので、比較的加工が行い易い樹脂製の厚み調整部材8に取付機能を付与することにより、加工が行い難い構造枠体2に特別な加工を施さずにパネル要素3を簡単に構造枠体2に取り付け得る構成とすることができる。
【0059】
厚み調整部材8が、前記横枠部材22に取り付けられるものであるので、本実施例のように可動間仕切壁1が内部に配線空間Sを有するものである場合に、隣設する可動間仕切壁1間で配線類を横配線する際、前記厚み調整部材8が横配線の妨げとなることを有効に防止することができる等、側枠部材21に厚み調整部材8を取り付ける場合に比べて配線類の引き回しが行い易いものとなる。
【0060】
なお、本発明における構成は、以上説明したものに限定されないのは勿論である。例えば、図10に示すように、厚み調整部材208が、異なる離間距離a、bを有する2組の対向面を具備する平面視略矩形状のものであり、構造枠体2に対する取付方向を変更することで可動間仕切壁本体6の厚み寸法を変更するようにしているものであってもよい。このような構成のものであると、水平面内で約90度回転させて構造枠体2に対する取付方向を変更するだけで、1種類の厚み調整部材208で2種類の厚み寸法のパネルを構成することができる。また、このような厚み調整部材の形状は、平面視略矩形状に限定されず、それぞれ異なる離間距離を有する複数組の対向面を具備する平面視略多角形状のものであれば、どのような形状であってもよい。
【0061】
また、厚み調整部材の構成は、上述したものに限定されず、第1実施例中図5に示すように、パネル要素3の内面から、その奥行方向を可動間仕切壁本体106の厚み方向に略一致させて延出する厚み調整部材308A、308Bを設け、この厚み調整部材308A、308Bの奥行方向に沿って複数箇所に設けた爪部308a、308bを選択的に横枠部材122の上下面に設けた凹溝122aに係り合わせることにより、前記構造枠体102の前後面102aとパネル要素3の内面3aとの離間距離を変更して前記可動間仕切壁本体106の厚み寸法を変更し得るものであってもよい。
【0062】
さらに、図11に示すように、構造枠体2の上下位置にそれぞれ異なる厚み寸法の厚み調整部材508、608を取り付けることにより、構造枠体2に加工を施さずとも、1枚のパネルにおいて上下で部分的に厚み寸法が異なる可動間仕切壁本体506を構成することも可能である。
【0063】
その他の構成も本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0064】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような構成で実施され以下に記載されるような効果を奏する。
【0065】
すなわち、本発明は、側枠部材と横枠部材とから構成されパネル本体の骨格を形成する構造枠体と、前記構造枠体の前後少なくとも一方の面に着脱可能に装着されるパネル要素とを具備してなるものにおいて、パネル本体が、部分的に異なる厚み寸法を有するものであるので、パネルの適当な部分を付与したい機能に相応しい厚さにして、使用者が要望する種々の使用形態に柔軟に応えることが可能となる。
【0066】
また、この場合には使用者の要望に合わせて、パネル本体の厚み寸法が上下位置或いは左右位置で部分的に異なるように構成したり、パネル本体の厚み寸法が上下位置及び左右位置で部分的に異なるように構成することが望ましい。
【0067】
パネル本体が、下端部側の厚み寸法を上端部側の厚み寸法よりも大きく設定されているならば、下端部側をより厚くすることによりパネルに安定感を持たせることが可能になる上、配線機能を付与することなども容易となる。また、上端部側がより薄いので、パネルの軽量化や使用者に与える圧迫感の軽減化を図ることができる。
【0068】
パネル本体の厚み方向とその奥行方向を略一致させた状態で構造枠体或いはパネル要素に取り付けられる厚み調整部材を具備してなり、この厚み調整部材が、前記構造枠体の前後少なくとも一方の面とパネル要素の内面間にその一部を介在させて装着され、前記構造枠体の前後少なくとも一方の面とパネル要素の内面との離間距離を変更して前記パネル本体の厚み寸法を部分的に異なるものとし得るならば、例えば、使用する厚み調整部材の奥行寸法を変更するだけで、パネル本体の主要部をなす構造枠体及びパネル要素に構造変更を加えずとも、簡単に部分的に異なる厚み寸法のパネルを構成することが可能となる。特に、厚み調整部材を小型樹脂製のものにすれば、従来のように厚みの異なるパネルを形成するために各種厚みの異なる比較的大型な構造枠体を個別に製造する必要がなく、該構造枠体の共通化が可能となるため、生産上の負担軽減やコストの低減化を図り得ることは勿論、工場内在庫を極力減少させることができる。また、従来のものに比べて、現場で簡単に使用者の要望に合わせてパネルの厚みを部分的に変更することができるなど、使用者の使用変更や要求に対し柔軟に対応することも可能となる。
【0069】
また、この厚み調整部材は、1枚のパネルで部分的に厚み寸法を変更する場合にその使用を限られない。側枠部材と横枠部材とから構成されパネル本体の骨格を形成する構造枠体と、前記構造枠体の前後少なくとも一方の面に着脱可能に装着されるパネル要素とを具備してなるものにおいて、パネル本体の厚み方向とその奥行方向を略一致させた状態で構造枠体或いはパネル要素に取り付けられる厚み調整部材を具備してなり、この厚み調整部材が、前記構造枠体の前後少なくとも一方の面とパネル要素の内面間にその一部を介在させて装着され、前記構造枠体の前後少なくとも一方の面とパネル要素の内面との離間距離を変更して前記パネル本体の厚み寸法を変更し得るものであるならば、例えば、厚み調整部材の構造枠体に対する奥行寸法を変更するだけで、パネル本体の主要部をなす構造枠体及びパネル要素に構造変更を加えずとも、簡単に異なる厚み寸法のパネルを構成することが可能となる。特に、厚み調整部材を小型樹脂製のものにすれば、従来のように厚みの異なるパネルを形成するために各種厚みの異なる比較的大型な構造枠体を個別に製造する必要がなく、該構造枠体の共通化が可能となるため、生産上の負担軽減やコストの低減化を図り得ることは勿論、工場内在庫を極力減少させることができる。また、従来のものに比べて、現場で簡単に使用者の要望に合わせてパネルの厚みを変更することができるなど、使用者の使用変更や要求に対し柔軟に対応することも可能となる。
【0070】
厚み調整部材が、前記構造枠体に着脱可能に取り付けられるものであるならば、構造枠体に設計変更を加えずともパネルの厚み変更を簡単に行い得る。
【0071】
異なる奥行寸法を有する複数の厚み調整部材を選択的に使い分けることによりパネル本体の厚み寸法を変更するならば、異なる奥行寸法を有する厚み調整部材を各種準備しておけば、簡単な構成で、厚み変更に柔軟に対応することができる。
【0072】
厚み調整部材が、それぞれ異なる離間距離を有する複数組の対向面を具備する平面視略多角形状のものであり、構造枠体に対する取付方向を変更することでパネル本体の厚み寸法を変更するようにしているならば、1種類の厚み調整部材で数種類の厚み寸法に対応することが可能となり、厚み変更の度に各種個別に厚み調整部材を準備する必要がなく、厚み変更を現場で迅速にしかも工場内在庫を減少させて対応することができる。
【0073】
厚み調整部材が、パネル要素の内面と対向する対向面を前記パネル要素の内面を添え設け支持するパネル要素支持面とするものであるならば、パネル要素の安定支持が可能となる。
【0074】
厚み調整部材が、前記パネル要素を取り付け得る取付機能を有しており、前記パネル要素の内面から突設した爪と係り合うことができる係り合い溝を具備しているならば、比較的加工が行い易い厚み調整部材に取付機能を付与することにより、構造枠体に特別な加工を施さずにパネル要素を簡単に構造枠体に取り付け得る構成を実現することができる。
【0075】
厚み調整部材が、前記横枠部材に取り付けられるものであるならば、パネルが内部に配線空間を有するものである場合に、隣設するパネル間で配線類を横配線する際、厚み調整部材が横配線の妨げとなることを有効に防止することができる等、側枠部材に厚み調整部材を取り付ける場合に比べて配線類の引き回しが行い易いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における可動間仕切壁を示す全体斜視図。
【図2】同分解斜視図。
【図3】同断面図
【図4】同厚み調整部材の一変形例を示す斜視図。
【図5】同厚み調整部材の他の変形例を示す模式図。
【図6】本発明の第2実施例における可動間仕切壁を示す分解斜視図。
【図7】同要部を示す一部を破断した斜視図。
【図8】同側断面図。
【図9】同模式的な断面図。
【図10】同厚み調整部材の一変形例を示す斜視図。
【図11】同一使用状態を示す模式的な断面図。
【符号の説明】
1、101…パネル(可動間仕切壁)
2、102…構造枠体
21…側枠部材
22、122…横枠部材
3…パネル要素
33a…係り合い爪(上向爪)
34a…係り合い爪(下向爪)
6、106、406、506…パネル本体(可動間仕切壁本体)
8A、108A…厚み調整部材(第1の厚み調整部材)
8B、108B…厚み調整部材(第2の厚み調整部材)
8a、108a、108b…前後面
81a、83a、1081、1082…係り合い溝
208、308A、308B、408、508、608…厚み調整部材
P…パネル要素支持面

Claims (6)

  1. 側枠部材と横枠部材とから構成されパネル本体の骨格を形成する構造枠体と、前記構造枠体の前後少なくとも一方の面に着脱可能に装着されるパネル要素とを具備してなるものにおいて、
    パネル本体の厚み方向とその奥行方向を略一致させた状態で構造枠体に着脱可能に取り付けられる厚み調整部材を具備してなり、この厚み調整部材が、前記構造枠体の前後少なくとも一方の面とパネル要素の内面間にその一部を介在させて装着され、前記構造枠体の前後少なくとも一方の面とパネル要素の内面との離間距離を変更して前記パネル本体の厚み寸法を変更し得るものであり、
    前記厚み調整部材が、異なる離間距離を有する複数組の対向面を具備する平面視略多角形状のものであり、構造枠体に対する取付方向を変更することでパネル本体の厚み寸法を変更するようにしていることを特徴とするパネル。
  2. パネル本体の厚み寸法が上下位置で部分的に異なることを特徴とする請求項1記載のパネル。
  3. パネル本体が、下端部側の厚み寸法を上端部側の厚み寸法よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項2記載のパネル。
  4. 厚み調整部材が、パネル要素の内面と対向する対向面を前記パネル要素の内面を添え設け支持するパネル要素支持面とするものであることを特徴とする請求項1、2又は3記載のパネル。
  5. 厚み調整部材が、前記パネル要素を取り付け得る取付機能を有しており、前記パネル要素の内面から突設した爪と係り合うことができる係り合い溝を具備しているものであることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のパネル。
  6. 厚み調整部材が、前記横枠部材に取り付けられるものであることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のパネル。
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