JP3713526B2 - 運転台モニタバックアップシステム - Google Patents

運転台モニタバックアップシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駅ホームにおける列車およびその周辺の安全確保のためのシステムに係り、特に、運転台でのモニタが不可能になった場合の運転台モニタバックアップシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道業界において、安全確保のためには列車進出入時の車側監視を行う必要がある。また、出発時の扉閉め操作を行う場合にも扉部の監視が必要である。特にワンマン運転を行う場合には、運転士が運転台において安全確保のために車側の監視を行わなければならない。
【0003】
運転台での車側監視において、従来の技術では、地上に設備された関連機器の電源「断」による故障状態の検出を行い、該当駅の車側映像監視を該当駅および/または中央指令所で行うバックアップを行っている。
【0004】
また、運転台のモニタが見えなくなった場合、その旨を運転士が列車無線により中央指令所の指令員に伝達し、当該列車を信号設備により追跡しながら、当該列車が到着する駅の車側映像の監視を当該駅および/または中央指令所で行うバックアップを行っている。
【0005】
つまり、運転台における映像のモニタ監視を行う場合、映像を撮影する監視カメラから送光器までの地上系と、運転台に設置した受光器からモニタまでの車上系に分けたとき、地上系装置の故障状態検出によるバックアップは映像キャリア信号の「断」および/または映像キャリア信号復調後の同期信号「無」をトリガとして、また、車上系のバックアップは運転士からの列車無線連絡をトリガとして対応している。
【0006】
さらに中央指令所での映像監視のための、各駅と中央指令所間の映像伝送においては、ベースバンド方式を用いることが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述したような従来の技術では、監視カメラ、映像分配器、画面合成器の電源の「断」を故障検出として判断している。すなわち、電源「断」でなければ故障と認識しないため、電源「入」で映像が出力されていない場合を故障と認識しない。従って、完全にバックアップ体勢を取れるわけではなかった。
【0008】
また、車上装置の故障はあくまでも運転台でのモニタができなくなったことを運転士の判断により地上側の指令員に列車無線にて通報することで対応するが、モニタできない理由が車上装置の故障なのか、あるいは地上装置の故障なのかまでは判らない。従って、車上設備が故障の場合は、次の駅に進入するまではその故障が特定できなかった。
【0009】
一方、前述のように各駅と中央指令所間の映像伝送においてはベースバンド方式が主流で映像と制御信号および故障信号とを別々のケーブルにて伝送しなければならなかった。すなわち、この方式では、映像と制御信号および故障信号とを同一のケーブルにて伝送することはできず、複数の映像も別々のケーブルにて伝送しなければならない。つまり複数の映像を伝送する場合にはその分のケーブルと制御信号および故障信号のケーブルをそれぞれ敷設する必要があった。また、路線の延長時には、再度、延伸部から中央指令所までケーブルの敷設が必要となり、監視場所の追加といった拡張性にも乏しかった。
【0010】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、地上で撮影した列車側面の映像を当該列車の運転台に伝送し、運転台の乗務員がその映像を監視する設備において、地上側および/または車上側の関連機器の故障状態を自動的に監視し、故障が検知出力された場合に、あらかじめ定められた方式により、当該列車の監視映像を関係する駅務室、中央指令所のモニタに表示させ、駅務員、指令員によりバックアップの監視を行うことができる運転台モニタバックアップシステムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明による運転台モニタバックアップシステムは、駅に入線した列車の側面部の映像を撮影し、その映像を当該列車の運転台に伝送して運転台モニタで監視するための監視手段と、該監視手段の関連機器の故障状態を検知するために、監視映像の映像キャリア信号「断」および/または映像キャリア信号復調後の同期信号「無」を検知する検知手段と、該検知手段から検知出力が発生した場合に、あらかじめ定められた方式により、当該列車の監視映像を関係する駅務室および中央指令所の少なくとも一方に設けられたバックアップ用モニタに表示させることを特徴とする。あらかじめ定められた方式については、後に詳述する。
【0012】
この運転台モニタバックアップシステムにおいて、前記監視手段の関連機器の内、列車側面部の映像を撮影・伝送する地上設備において、列車側面部の複数の映像の伝送に複数の異なる映像搬送周波数の映像キャリア信号を用い、前記検知手段は、映像キャリア信号「断」および/または映像キャリア信号復調後の同期信号「無」による故障状態の検知を映像搬送周波数ごとに行うことが望ましい。
【0013】
前記検知手段は、例えば、前記監視手段の関連機器の内、車上設備において映像キャリア信号「断」および/または映像キャリア信号復調後の同期信号「無」の検知を行い、車上の送光器から地上設備に対し、映像キャリア信号「断」および/または映像キャリア信号復調後の同期信号「無」検知による故障状態の出力を光信号により行う。
【0014】
この検知された故障状態の出力を、好ましくは、アナログ多重伝送(ブロードバンド伝送)により、各所で撮影した列車側面部の映像キャリア信号と多重化して駅務室および/または中央指令所に送る。
【0015】
好ましくは、複数の監視カメラで撮影した映像およびこれらの映像の加工処理を行った後の映像のすべてを駅務室および/または中央指令所へ伝送し、駅務室および/または中央指令所側で、監視する画面の選択を行い、表示する。
【0016】
この際、前記監視する画面の選択は、前記故障状態の出力に応じて自動的に行い、あるいは、故障状態が検知されないとき、前記監視する画面の選択は、ユーザによる画面選択入力をもとに行う。
【0017】
前記故障状態の検知時には、駅務室および/または中央指令所において、前記画面の選択が自動的に行われた旨の警報を出力する警報出力手段を有することが望ましい。あるいは、前記駅務室および/または中央指令所において、駅務員がホームにて目視による監視を行うべき旨の警報を出力する警報出力手段を有することが望ましい。
【0018】
前記加工の一形態として、好ましくは、運転台モニタ用に複数の映像を合成する合成装置を有し、該合成した映像と合成前の映像とを同時に前記駅務室および/または中央指令所へ伝送する。
【0019】
この合成装置が故障したことを検知したときは、合成前の映像を駅務室および/または中央指令所に表示する制御を行い、伝送する映像を変調する変調装置が故障したことを検知したときは、前記運転台モニタへ伝送するはずであった合成映像および/またはその合成前の映像を駅務室および/または中央指令所に表示する制御を行う制御手段を有することが好ましい。
【0020】
このようなシステムの概念図を図1に示す。
【0021】
ワンマン運転を前提とした運転台における車側監視を行う場合、関連機器の故障により運転台でのモニタが不可能となり、運転士の車側監視業務に支障をきたす恐れがある。そこで、より確実な安全確保のために、関連器の故障を想定し、駅務員、指令員など鉄道の運営に関与する人のいる場所でのバックアップが必要となってくる。本バックアップ方式により、運転士による運転台での車側監視が不可能となった場合においても、駅務員、指令員による対応が可能となり、より確実な安全確保を実現することが可能となる。
【0022】
ワンマン運転を行う運転台にてホームの状況を対列車光映像伝送を用いて伝送し、運転士が監視するシステムにおいて、地上装置側(監視カメラ、映像分配器、画面合成器、送光回路部、送光器)の出力としての映像キャリア信号「断」および/または映像キャリア信号復調後の同期信号「無」の検知をもとに故障検知することにより、監視できなくなる場合を想定し、駅務室、中央指令所に監視すべき映像を表示することにより運転台でのモニタのバックアップを行う。本故障検知方法の採用により、電源「入」でも映像が出力されていない場合を故障と認識できるため、より木目の細かいバックアップを行うことができる。
【0023】
また、車上に設備される車上装置側(受光器、受光回路部)での映像キャリア信号が規定値を下回った場合をつまり映像キャリア信号「断」および/または映像キャリア信号復調後の同期信号「無」の場合を故障と判定することにより運転士の判断を求めずともバックアップを行う構成とする。
【0024】
そこで、本バックアップ方式の導入により、列車の運転士から運転台のモニタ装置では監視できない旨の連絡を受けてから当該駅の駅務員および/または中央指令所の指令員がバックアップのための車側映像の監視を始めるのではなく、故障監視を行うべき車上装置が映像搬送周波数ごとに故障状態の検知を行った段階で映像搬送周波数に対応する車上で監視すべき車側映像を駅務室、中央指令所のモニタに切替えて表示し、バックアップ監視をすることが可能となる。
【0025】
さらに車上機器の故障を検知しているため、車両の保守を行う部署への連絡も早急に対応することが可能となる。
【0026】
さらに各駅と中央指令所間の映像伝送にブロードバンド方式を採用することにより、映像と制御信号だけでなく、関連機器の故障信号を周波数多重することが可能となり、各駅と中央指令所間のケーブルを共用化し、少なくすることが可能である。
【0027】
またワンマン運転における列車側面部監視の中央指令所でのバックアップにおいては1駅あたりに監視すべき映像が複数あるため、画面数分のケーブルを敷設しなくともよい点もブロードバンド方式の方が有利である。さらに路線の延長時には延伸部の各駅から新たに中央指令所まで駅ごとに1本ずつのケーブルを敷設しなくとも、延伸部のみを新設し、既設分は従来のものを使い、延伸部の映像を多重化することにより、監視画面の追加を容易に行うことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明が適用される、ワンマン運転を行う列車の運転台にてホームの状況を対列車光映像伝送を用いて伝送し、運転士が監視するシステムの概略の外観を示す。
【0029】
地上側には、複数の監視カメラおよびこれらからの映像を処理する映像処理装置がホームの所定位置に配置され、さらに、映像処理装置からの信号を受ける送光回路部およびこれにより制御される送光器が運転席に対向する位置に配置されている。図1は、地下鉄の場合を示し、送光回路部および送光器は、通常、地下鉄ずい道内に設置されている。但し、本発明は地下鉄への利用に限定されるものではない。図1の右上部に示すように、車上モニタ(受像機)画面には、ホームの複数の映像が合わせて表示される。
【0030】
また、車上側では、運転台に、送光器からの光を受ける受光器、およびその受光信号を処理する受光回路部、この受光回路部からの信号を表示する車上モニタが配置される。
【0031】
地上装置側(監視カメラ、画像処理装置、送光回路部、送光器)の出力としての映像キャリア信号「断」および/または映像キャリア信号復調後の同期信号「無」の検知をもとに故障検知することにより、運転台での監視が行えなくなる場合を想定し、駅務室、中央指令所に監視すべき映像を表示して運転台での監視のバックアップを行う。各機器の出力信号の違いに応じて、映像キャリア信号の「断」により、変調器8〜11、映像分配器12、送光回路部14,15、送光器16,17、受光器35,36、受光回路部37,38の故障が検知され、映像キャリア信号復調後の同期信号「無」により監視カメラ1〜4、映像分配器5、画面合成器6,7の故障が検知される。
【0032】
図2は、図1に示したように地上の駅ホームで撮影した列車側面の映像を当該列車の運転台に伝送し、運転台の乗務員がその映像を監視する設備において、地上/車上における関連機器の故障状態を監視し、故障が検知出力された場合に、あらかじめ定められた方式により、当該列車の監視映像を関係する駅務室、中央指令所に表示させるシステムの構成を表す。なお、ここでは上下線2ホームを1ホーム2台の監視カメラで撮影する場合を示す。
【0033】
図1および図2の例では、駅ホームに設置した監視カメラ1〜4により、上下線を運行する列車の側面、扉部などの、列車の運行において安全監視を行うための映像を撮影する。列車が長い場合は、画面が見にくくて監視が困難になるため、1編成の列車を複数の監視カメラにより撮影する。但し、運転台の監視モニタ(車上モニタ)22は設置場所の関係から1画面分しか設置できない。従って、1画面に複数の監視カメラ1〜4の映像を映すために画面合成を行う。合成画面のイメージは図1に示したとおりである。
【0034】
監視カメラ1〜4は映像分配器5に入力され、ここで各監視カメラの出力が所定の出力先に分配される。この例では、映像分配器5の働きにより、監視カメラ1,2の出力は、画面合成器6および変調器9に入力され、監視カメラ3,4の出力は、画面合成器7および変調器11に入力される。これは、複数の監視カメラ1〜4にて撮影した映像を画面合成するものとそのままのものとを扱う必要があるためである。
【0035】
画面の合成は、画面合成器6,7により行う。すなわち、ここでは画面合成器A6が上線ホームに停車中の列車前方を撮影する監視カメラA1、および後方を撮影する監視カメラB2の2台の監視カメラにて撮影した映像を合成し、画面合成器B7が下線ホームのそれぞれ前方および後方を監視する監視カメラC3,D4の映像を合成する。合成されたこれら監視カメラ1〜4の映像は、以下に説明するように、上/下線を走行する列車の運転台に伝送される。
【0036】
変調器A,B,C,D(8〜11)は、ブロードバンド伝送のために各映像信号を異なる搬送周波数で変調(たとえば、FM変調)する。映像分配器B12は、画面合成器A6により合成した監視カメラA1,B2のAを上線を走行する列車の運転台に送るとともに、画像合成器B7により合成した監視カメラC3,D4の映像を下り線を走行する列車の運転台に送るため、また複数の監視カメラA1,B2,C3,D4にて撮影した映像、および/または画面合成器A6,B7により合成した複数の監視カメラ1〜4の映像を駅務室監視A26,B27、および/または指令所監視モニタA29,B30,C31,D32に切替える。
【0037】
映像信号判定器A13は、上下線のそれぞれの映像の映像キャリア信号のレベルを判定し、規定の値を下回った場合は映像「断」として故障情報の出力を行う。同様に、復調後の映像同期信号の欠落を検知して故障情報を出力する。
【0038】
送光回路部A14,B15は、変調器A8,B9,C10,D11により変調された映像を、送光器A16,B17の発光ダイオードを駆動するために必要な信号レベルにまで増幅する。送光器A16,B17は、変調器A8,B9,C10,D11により変調された映像を光学レンズを介して運転台をめがけ空間に送出し、伝送する。なお、送光回路部14および送光器16は上り線に対応し、送光回路部15および送光器17は下り線に対応している。
【0039】
車両18内に配置された受光器A19は、送光器A16,B17により送られた光信号を光学レンズを介してPINダイオードなどの受光素子で受光する。受光回路部A20は、受光器A19で受光した映像を復調し、運転台の監視モニタ22に伝送する。映像信号判定器B21は、映像の信号レベルを判定し、規定の値を下回った場合は映像「断」として故障情報の出力を行う。同様に、復調後の映像同期信号の欠落を検知して故障情報を出力する。運転台監視モニタ22は、このようにして受信・復調された映像を表示する。送光回路部C33は、映像信号判定器B21で検知された故障情報を、送光器C34の発光ダイオードを駆動する信号レベルまで増幅する。送光器C34は、送光器C34からの信号を光信号に変換して地上側の受光器B35,C36に伝送するために光学レンズを介して空間に送出する。
【0040】
受光器B35,C36は、送光器C34により送られた光信号を光学レンズを介してPINダイオードなどの光素子で受光する。受光回路部B37,C38は、送光器B35により受光した故障情報を復調し、故障情報収集器39に伝送する。
【0041】
故障情報収集器39は、地上側映像信号判定器A13または車上側映像信号判定器B21で映像キャリア信号「断」または映像キャリア信号復調後の同期信号「無」が発生したことを故障情報として受け、地上側の故障か車上側の故障かを区別して、駅務室映像切替制御装置40、指令所映像切替制御装置42に映像切替のための故障情報を伝送する。
【0042】
アナログ多重光送信機23は、映像キャリア信号の伝送媒体としてアナログ伝送路を用い、各駅のホーム映像をアナログ多重して中央指令所100に送信する。また、故障情報収集機39からの、映像切替のための故障情報も併せて多重する。
【0043】
中央指令所100にあるアナログ多重光受信機24は、アナログ多重送信機23から送信された信号を受信する。また、映像切替のための故障情報も併せて受信し分岐する。
【0044】
指令所映像切替器28は、全駅の上/下線のホームに進出入、停止している列車側面部の映像を中央指令所に設置した指令所監視モニタA29,B30,C31,D32に出力するための切替えを行う。ここでは4台の監視モニタ29〜32で路線全駅の映像を随時表示して監視するものとしている。指令所映像切替制御装置42は、故障情報収集器39により集められた故障情報を受け、当該故障によりバックアップの必要となる駅に関する映像を選択するよう強制的に映像の切替制御を行う。また指令員が手動で映像切替を行うことのできる操作パネル部(図示せず)を有する。指令所映像切替警報出力装置43は、故障情報の検知されたことを表示、および/または音声にて警報として出力する。故障発生時も、映像の切替は警報に基づいて手動で行うようにすることも可能である。
【0045】
駅務室110にある映像切替器25は、当駅上/下線のホームに進出入、停止している列車側面部の映像を駅務室に設置した監視モニタA26,B27に出力するための切替えを行う。その考え方としては上線ホームの映像を監視モニタA26に、下線ホームの映像を監視モニタB27に出力することとする。駅務室監視モニタ受像器A26,B27は、駅務室映像切替器25により選択された映像を表示する。駅務室映像切替制御装置40は、故障情報収集器39から送信された故障情報を受け、強制的にバックアップのための映像の切替制御を行う。また駅務員が手動で映像切替を行うことのできる操作パネル部(図示せず)を有する。駅務室映像切替警報出力装置41は、故障情報の検知されたことを表示、および/または音声にて警報として出力する。この場合も、故障発生時においても映像の切替は警報に基づいて手動で行うようにすることが可能である。
【0046】
なお、図2の例では監視カメラ4台、駅務室監視モニタ2台、指令所監視モニタ4台として説明したが、監視内容により台数の増減はある得る。
【0047】
図3に映像信号判定器13および21の構成例を示す。両者は同じ構成を有するので、ここでは、映像信号判定器13には、入力端子部101から入力された高周波映像信号が分配部103によって出力端子部102と映像キャリア信号検知部104に分配される。ここで、分配部103は出力端子部102の数によってその分配数を変えればよい。映像キャリア信号検知部104では図4に示すように映像搬送周波数(チャンネル)ごとの映像キャリア信号の有無を検知し、欠落している(「断」の場合)は故障情報信号を故障情報出力端子107に、すなわち故障情報収集器39へ出力する。また、映像キャリア信号検知器104の出力は、変調器A8,B9,C10,D11にて変調された周波数映像信号映像信号を復調する復調器105を介して、映像同期信号検知器106に入力される。この映像同期信号検知器106は、同期信号の有無を検知し、「無」の場合は故障情報出力端子に出力する。故障情報出力端子108は故障情報収集器39に接続されている。
【0048】
なお、中央指令所への伝送のみに多重化を行う例を示したが、駅務室への伝送においても、多重化を行ってもよい。
【0049】
このようなシステム構成において、車両18の運転台では運転台監視モニタ22により、上/下線のホームに進出入、停止している列車側面部の映像を監視する。図2の例では、監視カメラ1〜4にて撮影した上/下線のホームに進出入、停止している列車側面部の映像、および/または画面合成器6〜7により合成した複数の監視カメラ1〜4の映像を、駅務室110では2台の監視モニタ26〜27でそれぞれ自駅の上/下線を随時監視し、中央指令所100では4台の監視モニタ29〜32で全駅の映像を選択的に随時監視する。
【0050】
映像信号判定器13または21からの映像キャリア信号「断」および/または映像キャリア信号復調後の同期信号「無」が発生したことを、各映像の搬送周波数毎に故障情報として検知した場合、当該駅務室の駅務員、中央指令所の指令員がバックアップ監視を行う。さらに故障情報の検知されたことが表示され、および/または音声にて出力される。バックアップ監視は、関連機器の故障情報が故障情報収集器39により、監視カメラ1〜4にて撮影した映像、および/または画面合成器6〜7により合成した複数の監視カメラ1〜4の映像に対応する映像搬送周波数ごとに集められたことを受け、故障していない機器にて構成されている系統の映像を、駅務室監視モニタ26〜27、指令所監視モニタ29〜32に出力するよう映像切替制御を行う。
【0051】
その際、基本的な考え方としては、地上信号の映像キャリア信号「断」およびまたは映像キャリア信号復調後の同期信号「無」による故障を映像搬送周波数対応で検知した場合には、当該駅、当該ホームの故障系統の映像が運転台の監視モニタにて監視ができなくなるため、駅務室、中央指令所にて関連機器の故障警報出力の上、運転台の監視モニタで監視すべき映像のバックアップモニタを行う。一方、車上装置の映像キャリア信号「断」および/または映像キャリア信号復調後の同期信号「無」による故障を映像搬送周波数対応で検知した場合には、当該列車が駅に進入する毎に、当該駅、当該ホームの映像を運転台の監視モニタにて監視できないので、駅務室、中央指令所にて関連機器の故障警報出力の上、運転台の監視モニタで監視すべき映像のバックアップモニタを行う。
【0052】
具体的には次の場合に分けられる。
【0053】
まず、地上装置つまり一部の変調器、送光回路部、送光器の映像キャリア信号「断」および/または一部の監視カメラ、画面合成器の映像キャリア信号復調後の同期信号「無」の場合は当該の故障した機器を含む系統の映像が当該駅における運転台での映像のモニタができなくなり、当該故障した機器を含まない系統の映像の監視は駅務室、中央指令所にて行うことができる。
【0054】
また、車上装置つまり受光器、受光回路部の映像キャリア信号「断」および/または映像キャリア信号復調後の同期信号「無」であれば、当該故障した機器を搭載している車両のみが車側監視の映像を監視できなくなるが、駅務室、中央指令所にてバックアップの監視を行うことはできる。その際、地上側の装置は故障をしていないことから、運転台に送るはずであった画面合成後の映像も、画面合成前の映像も選択により駅務室、中央指令所にて監視することができる。この場合、画面合成後の映像であれば車上の監視モニタと同様に1台の監視モニタで監視することになり、画面合成前の映像であれば2台の監視モニタを使うことになる。つまり、バックアップ監視の監視方法(運用)により、監視モニタの必要台数に増減が生じる。
【0055】
各装置が故障すると直ちにバックアップモニタ表示を行うが、運転士から中央指令所の指令員への、故障が発生した旨の連絡は、今回の設備とは別系統である列車無線により行うことができる。
【0056】
映像信号判定器13,21における映像キャリア信号「断」および/または映像キャリア信号復調後の同期信号「無」の故障判定フローチャートを図5に示す。
【0057】
高周波映像信号入力を受けて(51)、そのチャンネル周波数毎に映像キャリア信号が正常に検知されるか否かを調べる(52)。ここでの「映像」は、映像信号判定器13においては監視カメラ1〜4および画面合成器6,7の映像を意味し、映像信号判定器21においては車上に送られた映像を意味する。映像信号入力が正常であれば、各映像信号の復調を行う(53)。そこで、各映像同期信号が検知されるか否かを調べる(54)。映像同期信号が正常に検知されれば、映像切替のための制御出力を行う(55)。すなわち、通常時は予め決められた制御パターンにより映像信号の切替制御を行う。
【0058】
ステップ54で、映像同期信号が検知されなかった場合、その映像を周波数から特定し(57)、その映像について故障情報(B)を出力し(58)、次のステップ61へ進む。
【0059】
先のステップ52で、映像キャリア信号に「断」ありと判定された場合、その映像を周波数に基づいて特定し(59)、その映像について故障情報(A)を出力する(60)。
【0060】
ステップ61では、故障情報収集器39において、故障情報(A)または(B)に基づき、その故障種別(A/B)、および故障機器の判定を行う。次いで、この判定内容に応じて、制御信号を出力し(62)、ステップ55へ進む。
【0061】
ステップ55では、ステップ62からの制御信号を受けると、その故障状況に応じた制御パターンにより映像の切替制御を行うための制御出力を行う。この制御出力は、故障情報収集器39を介して映像切替制御装置40を制御し、あるいは、さらにアナログ多重送信機23およびアナログ多重受信器24を介して映像切替制御装置42を制御する。
【0062】
各装置の故障時における故障箇所毎の処理内容、および駅務員、指令員の対応内容を表1に示す。
【0063】
【表1】
Figure 0003713526
【0064】
前述したように、監視カメラA1,B2、画面合成器A6、送光回路部A14、送光器A16は上線用の装置であり、監視カメラC3,D4、画面合成器B7、送光回路部A15、送光器B17は下線用装置である。また、この表中、各モニタにおける[A」、「B」、「C」、「D」はそれぞれ監視カメラA1〜D4で撮影した上線および下線の映像,[A+B」、[C+D」はそれぞれ合成画像を示している。
【0065】
表1から分かるように、故障のない場合には、運転台モニタでは上線の場合A+Bの合成画面を監視し、下線ではC+Dの合成画面を監視する。また、駅務室モニタおよび指令所モニタでは合成前後の任意の映像を監視することができる。
【0066】
表1の故障箇所番号1〜4の監視カメラの故障の場合、次のような処置がとられる。すなわち、監視カメラAまたはBが故障した場合、上線の運転台モニタでの映像監視ができなくなるため、駅務室および指令所に対してその旨の警報が発せられ、故障したカメラの映像に関してバックアップのために必要であれば、指令員は、駅務員にホームで対応するよう指示を行い、駅務員は、この指示に応じてまたは自発的にホームへ行き、当該故障カメラのバックアップのために目視による監視を行う。駅務室モニタおよび指令所モニタでは、故障した監視カメラの以外の映像を監視可能である。例えば、監視カメラAが故障した場合、監視カメラBの画像が駅務所および指令所の監視モニタに表示されるよう映像切替が行われる。カメラCまたはDの故障の場合は下線の運転台モニタでの監視が行えなくなる以外、故障箇所番号1、2の場合と同様である。
【0067】
故障箇所番号5および12の、映像分配器の故障の場合は4台の監視カメラのすべてについてその映像が利用できなくなった場合であり、運転台モニタ、駅務室モニタおよび指令所モニタのいずれにおいても監視が不能となる。そこで、駅務員がホームで監視を行うよう、駅務室および指令所において警報が発せられる。
【0068】
故障箇所番号6〜11の、画面合成器および変調器の故障の場合は、それらの出力が冗長になっている(各映像について、単独映像と合成映像とがある)ので、駅務室モニタおよび指令所モニタでは、故障していない系統の映像をバックアップ監視する。また、駅務室および指令所ではバックアップ監視が必要である旨の警報が発せられる。
【0069】
故障箇所番号13〜18の送受光関係装置の故障、および故障箇所番号19の運転台モニタの故障の場合、当該故障系統の合成映像について運転台モニタでの監視は不能となるが、駅務室および中央指令所ではすべての映像が利用可能なので、駅務室モニタおよび指令所モニタで、所定の映像(合成または単独の映像)をバックアップ監視を行うよう表示が切り替えられる。また、それに関連した警報が発せられる。
【0070】
次に具体的に、図6〜図12により、通常時の動作および故障時のバックアップ動作を説明する。
【0071】
図6は、図2のシステム構成のうち、通常時の地上の駅ホームで撮影した列車側面の映像を当該列車の運転台に伝送し運転台の乗務員がその映像を監視する際に使用される設備を示したものである。この例は、車両が上線ホームに入線したとき機能する構成部分を実線で示している。すなわち、監視カメラ1、2により上線ホームの撮影を行い、その2画面を画面合成器6により合成して送光回路部14、送光器16経由で車上の運転台監視モニタに映像伝送を行うことを表している。破線で示した部分は、下線側に対応している。
【0072】
図7は、図2のシステム構成のうち、地上における関連機器である監視カメラA1,B2、映像分配器A5、画面合成器A6(これらを図では×印で示してある)の故障状態を監視し、映像同期信号が検知されない故障が検知出力された場合に、当該列車の監視映像を関係する駅務室、中央指令所に切替えて表示させるための設備を実線で示し、それ以外の設備を破線で示したものである。具体例として、監視カメラA1が故障した場合、残された同じ上線ホームの監視カメラB2の映像が画面合成されることなく変調器B9経由で駅務室、中央指令所の映像切替器25,28に伝送されており、この映像を選択するよう切り替えられる。画面合成器A6が故障した場合、画面合成を行わない監視カメラA,Bの映像が、変調器B9経由で駅務室、中央指令所の監視モニタに伝送され、2台の監視モニタにより監視される。
【0073】
図8は、図2の内、地上における関連機器である変調器A8,B9、映像分配器B12、送光回路部A14,B15、送光器A16,B17、受光器B35,C36、受光回路部B37,C38の故障状態を監視し、映像キャリア信号が検知されない故障が検知出力された場合に、当該列車の監視映像を関係する駅務室、中央指令所に切替えて表示させるための設備を強調して示している。
【0074】
なお、変調器、映像分配器の映像キャリア信号が検知されない場合と、地上側の送光回路部、送光器の映像キャリア信号が検知されない場合、あるいは地上側の受光器、受光回路部の映像キャリア信号が検知されない場合とでは、搬送周波数が異なることから、故障した機器の特定が可能であり、変調器、映像分配器の故障した場合を除いて、駅務室および中央指令所でのバックアップ監視が可能となる。
【0075】
図9は、図7と類似するが、図2のシステム構成のうち、地上における関連機器である監視カメラ、映像分配器5、画面合成器6の故障状態を監視し、映像同期信号が検知されない故障が検知出力された場合に、当該列車の監視映像を関係する駅務室、中央指令所に切替えて表示させた旨の警報出力を行うために使用される設備を強調して示したものである。
【0076】
図10は、図8と類似するが、図2の内、地上における関連機器である変調器A8,B9、映像分配器B12、送光回路部A14,B15、送光器A16,B17、受光器B35,C36、受光回路部B37,C38の故障状態を監視し、映像キャリア信号が検知されない故障が検知出力された場合に、当該列車の監視映像を関係する駅務室、中央指令所に切替えて表示させた旨の警報出力を行うために使用される設備を強調して示したものである。
【0077】
図11は、図2の内、車上における関連機器である受光器A19、受光回路部A20、送光回路部C33、送光器C34の故障状態を監視し、故障が検知出力された場合に、当該列車の監視映像を、関係する駅務室、中央指令所に切り替えて表示させるための設備を強調して示したものである。送光回路部または送光器のみが故障した場合は、運転台監視モニタでは監視が行えるが、念のため、駅務室および中央指令所でもバックアップ監視を行うこととする。
【0078】
図12は、図11と類似するが、図2の内、車上における関連機器である受光器A19、受光回路部A20、送光回路部C33、送光器C34の故障状態を監視し、故障が検知出力された場合に、当該列車の監視映像を、関係する駅務室、中央指令所に切り替えて表示させた旨の警報出力を行うために使用される設備を強調して示したものである。この場合も、送光回路部または送光器のみが故障した場合は、運転台監視モニタでは監視が行えるが、念のため、駅務室および中央指令所でも警報出力を行うこととする。
【0079】
本実施の形態では、対列車映像伝送を、近赤外線による光空間伝送を用いて説明したが、映像を伝送するという観点からみればミリ波、LCX、スペクトラム拡散などの方式においても同様である。
【0080】
また、故障状態の検出結果を上記のように出力するだけでなく、機器の故障状態を監視する設備管理設備(図示せず)などの装置に対しても故障状態の検出結果を出力するようにしてもよい。
【0081】
【発明の効果】
本発明により、鉄道における列車の側面監視を運転士が行う場合、関連機器が故障し、運転台による監視ができなくなった状況のバックアップにおいて次の効果が期待できる。
【0082】
(1)地上装置の映像キャリア信号が「断」および/または映像キャリア信号復調後の同期信号「無」となったことによりバックアップ監視ができなくなった場合、駅務員が対応できるよう地上装置の故障を駅務室に警報出力する。これにより、従来は運転台での表示ができなくなったことを運転士から列車無線により指令員に連絡し、指令員が該当駅務員に連絡をしてホームでの監視依頼をしてから対応していたのに比べ、迅速な対応が可能となる。
【0083】
(2)車上装置の映像キャリア信号「断」および/または映像キャリア信号復調後の同期信号「無」となり故障を認知した場合、運転台において映像のモニタができなくなる。この時、従来は運転台での表示ができなくなったことを運転士から列車無線により指令員に連絡し、指令員が該当列車の追跡を行うことによりバックアップ監視を行っていたことに比べ、運転士からの連絡が入る前に迅速な対応が可能となる。
【0084】
(3)地上設備の故障を検知しているため、保守を行う部署への連絡を早急に対応することが可能となる。
【0085】
(4)車上設備の故障を検知しているため、保守を行う部署への連絡を早急に対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ホームの前後に設置した地上側のカメラで撮影した映像を画面合成し、対列車光映像伝送により車上に伝送して運転台の監視モニタに表示させる、本発明によるシステムの外観による概略構成を示す説明図である。
【図2】 図1のシステムの機能面から見た構成を示すブロック図である。
【図3】 図2の構成に用いられている映像信号判定器の構成図を表す。
【図4】 図3の映像信号判定器における、映像キャリア信号の欠落を検出する考え方を示す。
【図5】 図3の映像信号判定器における、映像キャリア信号「断」、および/または映像キャリア信号復調後の同期信号「無」による故障状態の故障判定フローチャートを表す。
【図6】 図2の内、通常時の地上の駅ホームで撮影した列車側面の映像を当該列車の運転台に伝送し、運転台の乗務員がその映像を監視するための設備の説明図である。
【図7】 図2の内、地上における関連機器の故障状態(映像同期信号未検出)を監視し、故障が検知出力された場合に、当該列車の監視映像を関係する駅務室、中央指令所に切替えて表示させるための設備の説明図である。
【図8】 図2の内、地上における関連機器の故障状態(映像キャリア信号未検出)を監視し、故障が検知出力された場合に、当該列車の監視映像を関係する駅務室、中央指令所に切替えて表示させるための設備の説明図である。
【図9】 図2の内、地上における関連機器の故障状態(映像同期信号未検出)を監視し、故障が検知出力された場合に、当該列車の監視映像を関係する駅務室、中央指令所に切替えて表示させる旨の警報出力を行うための設備の説明図である。
【図10】 図2の内、地上における関連機器の故障状態(映像キャリア信号未検出)を監視し、故障が検知出力された場合に、当該列車の監視映像を関係する駅務室、中央指令所に切替えて表示させる旨の警報出力を行うための設備の説明図である。
【図11】 図2の内、車上における関連機器の故障状態を監視し、故障が検知出力された場合に、当該列車の監視映像を関係する駅務室、中央指令所に切替えて表示させるための設備の説明図である。
【図12】 図2の内、車上における関連機器の故障状態を監視し、故障が検知出力された場合に、当該列車の監視映像を関係する駅務室、中央指令所に切替えて表示させる旨の警報出力を行うための設備の説明図である。
【符号の説明】
1〜4…監視カメラA,B,C,D
5…映像分配器A
6〜7…画面合成器A,B
8〜11…変調器A,B,C,D
12…映像分配器B
13…映像信号判定器A
14〜15…送光回路部A,B
16〜17…送光器A,B
18…車両
19…受光器A
20…受光回路部A
21…映像信号判定器B
22…運転台監視モニタ受像機
23…アナログ多重光送信機
24…アナログ多重光受信機
25…駅務室映像切替器
26〜27…駅務室監視モニタ受像器A,B
28…指令所映像切替器
29〜32…指令所監視モニタ受像機A,B,C,D
33…送光回路部C
34…送光器C
35…受光器B
36…受光器C
37…受光回路部B
38…受光回路部C
39…故障情報収集器
40…駅務室映像切替制御装置
41…駅務室映像切替警報出力装置
42…指令所映像切替制御装置
43…指令所映像切替警報出力装置
101…入力端子部
102…出力端子部
103…映像分配部
104…映像キャリア信号検知部
105…映像信号復調部
106…映像同期信号検知部
107,108…故障情報出力端子部

Claims (11)

  1. 駅に入線した列車の側面部の映像を撮影し、その映像を当該列車の運転台に伝送して運転台モニタで監視するための監視手段と、
    該監視手段の関連機器の故障状態を検知するために、監視映像の映像キャリア信号「断」および/または映像キャリア信号復調後の同期信号「無」を検知する検知手段と、
    該検知手段から検知出力が発生した場合に、あらかじめ定められた方式により、当該列車の監視映像を関係する駅務室および中央指令所の少なくとも一方に設けられたバックアップ用モニタに表示させることを特徴とする運転台モニタバックアップシステム。
  2. 請求項1に記載の運転台モニタバックアップシステムにおいて、前記監視手段の関連機器の内、列車側面部の映像を撮影・伝送する地上設備において、列車側面部の複数の映像の伝送に複数の異なる映像搬送周波数の映像キャリア信号を用い、前記検知手段は、映像キャリア信号「断」および/または映像キャリア信号復調後の同期信号「無」による故障状態の検知を映像搬送周波数ごとに行うことを特徴とする運転台モニタバックアップシステム。
  3. 請求項1または2に記載の運転台モニタバックアップシステムにおいて、前記検知手段は、前記監視手段の関連機器の内、車上設備において映像キャリア信号「断」および/または映像キャリア信号復調後の同期信号「無」の検知を行い、車上の送光器から地上設備に対し、映像キャリア信号「断」および/または映像キャリア信号復調後の同期信号「無」検知による故障状態の出力を光信号により行うことを特徴とする運転台モニタバックアップシステム。
  4. 請求項1、2または3に記載の運転台モニタバックアップシステムのいずれかにおいて、検知された故障状態の出力を、アナログ多重伝送(ブロードバンド伝送)により、各所で撮影した列車側面部の映像キャリア信号と多重化して駅務室および/または中央指令所に送ることを特徴とする運転台モニタバックアップシステム。
  5. 請求項4に記載の運転台モニタバックアップシステムにおいて、複数の監視カメラで撮影した映像およびこれらの映像の加工処理を行った後の映像のすべてを駅務室および/または中央指令所へ伝送し、駅務室および/または中央指令所側で、監視する画面の選択を行い、表示することを特徴とする運転台モニタバックアップシステム。
  6. 請求項5に記載の運転台モニタバックアップシステムにおいて、前記監視する画面の選択は、前記故障状態の出力に応じて自動的に行われることを特徴とする運転台モニタバックアップシステム。
  7. 請求項6に記載の運転台モニタバックアップシステムにおいて、故障状態が検知されないとき、前記監視する画面の選択は、ユーザによる画面選択入力をもとに行われることを特徴とする運転台モニタバックアップシステム。
  8. 請求項6に記載の運転台モニタバックアップシステムにおいて、前記駅務室および/または中央指令所において、前記画面の選択が自動的に行われた旨の警報を出力する警報出力手段を有することを特徴とする運転台モニタバックアップシステム。
  9. 請求項1に記載の運転台モニタバックアップシステムにおいて、前記駅務室および/または中央指令所において、駅務員がホームにて目視による監視を行うべき旨の警報を出力する警報出力手段を有することを特徴とする運転台モニタバックアップシステム。
  10. 請求項5に記載の運転台モニタバックアップシステムにおいて、運転台モニタ用に複数の映像を合成する合成装置を有し、該合成した映像と合成前の映像とを同時に前記駅務室および/または中央指令所へ伝送することを特徴とする運転台モニタバックアップシステム。
  11. 請求項10に記載の運転台モニタバックアップシステムにおいて、前記合成装置が故障したことを検知したときは、合成前の映像を駅務室および/または中央指令所に表示する制御を行い、伝送する映像を変調する変調装置が故障したことを検知したときは、前記運転台モニタへ伝送するはずであった合成映像および/またはその合成前の映像を駅務室および/または中央指令所に表示することを特徴とする運転台モニタバックアップシステム。
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