JP3712194B2 - 水平割金型による金型鋳造の上金型操作方法 - Google Patents
水平割金型による金型鋳造の上金型操作方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、保持炉内の溶湯を型締めされた水平割上下金型のキャビティ内に注湯して鋳造品を得る金型鋳造の上金型操作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、保持炉を用いた金型鋳造装置は一般に広く使われている(例えば、特開昭63−273561号公報参照)。この公報に記載された水平割金型による金型鋳造装置を図3に示す。金型鋳造装置101は、4本のフレ−ム支柱102で外枠が構成され、それぞれのフレ−ム支柱102は基台103に起立され、基台103上には保持炉105を載置した台車104が走行するように構成されている。
【0003】
しかしながら、この公報に記載された金型鋳造装置101は以下のような問題がある。まず、フレ−ム支柱102の最上部には上金型106を上部から支えるシリンダ107が設けられている。このため、金型鋳造装置全体の高さが高く、通常の運送用トラックでは金型鋳造装置全体をそのまま運ぶことが出来なかった。そこで、金型鋳造装置の搬送時には、フレ−ム支柱102を上下若しくは3つに分割して金型鋳造装置を運搬していた。このような金型鋳造装置を組み付ける際には、再度寸法調節が必要であり、その手間は大変である。
【0004】
次に、フレ−ム支柱102の最上部には上金型106を上部から支えるシリンダ107が設けられているため、部品点数が多く、その結果として装置が高価かつ複雑になっていた。さらに、抜型力を必要とする製品に対しては抜型のためのロッドを上向きに配置するなどの機構が必要であり、装置の背丈が高くなっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題に鑑みて成されたもので、搬送及び組付調節が簡単で、しかもコンパクトな装置にすることができる水平割金型による金型鋳造の上金型操作方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明における水平割金型による金型鋳造の上金型操作方法は、保持炉内の溶湯を型締めされた水平割上下金型のキャビティ内に注湯して鋳造品を得る金型鋳造の上金型操作方法であって、複数の上金型昇降シリンダの縮引作動により、型開きした上金型を上金型昇降シリンダのピストンロッドと一体的に下降させて型締めする工程と、該型締めされた上下金型のキャビティ内に溶湯を注湯し、冷却する工程と、前記複数の上金型昇降シリンダの伸長作動により、前記上金型を上金型昇降シリンダのピストンロッドと一体的に上昇させて下金型から分離して型開きさせる工程とを有し、前記型開き工程における前記複数の上金型昇降シリンダの出力が、前記型締め工程のときよりも大きくなるようにされていることを特徴とする。
【0008】
ここで、本発明において金型鋳造とは、低圧鋳造、吸引鋳造、差圧鋳造など、保持炉を用いて金型に圧力をもって注湯する鋳造の総称である。
【0009】
また、本発明を実施する装置において、保持炉の下方にシリンダを設け、保持炉の昇降を可能にすると、下部フレ−ムに配置されるジャッキで昇降して保持炉を金型へ圧着する従来構造に比べて、更に金型鋳造装置がコンパクトになるという利点がある。
【0010】
また、本発明を実施する装置におけるシリンダは、油圧シリンダ、空圧シリンダ、電動シリンダであるかは問わない。ただし、電動シリンダを用いると構造が簡単になる利点がある。なぜなら、油圧シリンダの場合は、配管や油圧ポンプなどが不可欠であるからである。
【0011】
一方、上金型昇降シリンダに油圧シリンダを用いる場合、より好ましくは、上金型昇降シリンダは内筒ガイドを具備し、該内筒ガイドでピストンロッドの摺動運動を補助する。これにより上金型昇降シリンダが上金型昇降のガイドを兼用することになり、上ダイベースを水平かつスムーズに昇降させることができる。また、本発明の方法により製造される鋳物は、アルミニウム、マグネシウムなど、その材質を問わない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を低圧鋳造装置を例にとり図1及び図2に基づいて詳しく説明する。図1は本発明を実施する低圧鋳造装置の型開き状態を示す一部断面概略正面図である。図2は型締め状態を示す概略正面図である。
【0013】
図1及び図2において、金型1は上金型1a及び下金型1bからなっており、これらの上金型1a及び下金型1bは、それぞれ上ダイベ−ス2、下ダイベ−ス3にボルト等により着脱可能にして固定されている。また、下ダイベ−ス3の下側には昇降可能な保持炉4がスト−ク5を介して下金型1bに連通可能にして設けられている。
【0014】
さらに、金型1の外側の傍らには、中空状のピストンロッド6b上端を介して上ダイベ−ス2に連結された上金型昇降シリンダ6が設けられている。この上金型昇降シリンダ6は、シリンダチューブ6a及び前記ピストンロッド6bで構成されると共に、該ピストンロッド6b内部と摺動運動を可能に構成した内筒ガイド6cからなっている。また該上金型昇降シリンダ6は内筒ガイド6cが備えられていることにより、上ダイベース2及び上金型1aを水平かつスムーズに昇降させることができるようになっている。
【0015】
この上金型昇降シリンダ6の反対側には、少なくとも1本の柱状の落下防止手段7が設けられており、この落下防止手段7は、クサビ状機構を有し前記上ダイベ−ス2に連結されている。そして、この落下防止手段7は、上金型昇降シリンダ6が昇降する時にはガイドの役割を果たし、油圧が停止した時には、クサビにより落下防止が可能になっている。
【0016】
そして、上ダイベ−ス2の上側には、製品押出シリンダ8が設けられている。なお保持炉4は保持炉昇降シリンダ9により昇降可能に構成され、前記上金型昇降シリンダ6の下端は基盤10に固定されており、前記柱状の落下防止手段7も、同じく、支柱10aを介して基盤10に固定されている。また、下ダイベ−ス3は、図示されないブラケットを介して上金型昇降シリンダ6及び支柱10aに固定されている。なお、上金型昇降シリンダ6は2本ないし4本で構成されるものとする。
【0017】
以下、本発明を実施する上記の低圧鋳造装置の作動について説明する。図1の状態において、上金型昇降シリンダ6の下降油圧室6eに油圧圧力を加えることにより、ピストンロッド6bが下方に作動して上ダイべース2が下降し、上金型1aは下金型1bに密着し型締め状態(図2)となる。
【0018】
型締め後、加圧注湯及び冷却工程を経た後、上金型昇降シリンダ6の上昇油圧室6dに油圧圧力を加えることにより、ピストンロッド6bが上方に作動して上ダイべース2が上昇し、上金型1aを下金型1bから分離して型開きをする。その後、製品押出しシリンダ8により製品を抜型した後、製品取出し装置11により製品を装置の外側に搬出する。
【0019】
なお、このような金型鋳造においては、型締めよりも型開きの際の離型力が大きく要求される場合が多い。これに対応するために前記上金型昇降シリンダ6は、下降油圧室6eより上昇油圧室6dのほうが受圧面積が大きくなっており、前記型締め工程よりも型開き工程の方が大きい出力が得られるようになっている。
【0020】
また、保持炉4は保持炉昇降シリンダ9により昇降し、機械運転時においては上昇しており、ストーク5の上面と下金型1bの湯口部を密着している。なお、油圧ポンプ(図示せず)停止等の非常時においても保持炉4が下降せぬよう機械的クサビ機構(図示せず)を保持炉4の下部に設置している。
【0021】
なお、本発明において、保持炉4が下降しないようにする構造は、機械的クサビ機構に限らず、油圧回路で構成してもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明は上記の説明から明らかなように、搬送及び組付調節が簡単で、しかもコンパクトなものにすることができる等鋳造業界に与える効果は著大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する低圧鋳造装置の型開き状態を示す一部断面概略正面図である。
【図2】本発明を実施する低圧鋳造装置の型締め状態を示す概略正面図である。
【図3】従来の金型鋳造装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 金型
1a 上金型
1b 下金型
4 保持炉
6 上金型昇降シリンダ
6b ピストンロッド
Claims (1)
- 保持炉内の溶湯を型締めされた水平割上下金型のキャビティ内に注湯して鋳造品を得る金型鋳造の上金型操作方法であって、複数の上金型昇降シリンダの縮引作動により、型開きした上金型を上金型昇降シリンダのピストンロッドと一体的に下降させて型締めする工程と、該型締めされた上下金型のキャビティ内に溶湯を注湯し、冷却する工程と、前記複数の上金型昇降シリンダの伸長作動により、前記上金型を上金型昇降シリンダのピストンロッドと一体的に上昇させて下金型から分離して型開きさせる工程とを有し、前記型開き工程における前記複数の上金型昇降シリンダの出力が、前記型締め工程のときよりも大きくなるようにされていることを特徴とする水平割金型による金型鋳造の上金型操作方法。
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