JP3712135B2 - 情報記録装置、情報再生装置、および情報記録媒体 - Google Patents

情報記録装置、情報再生装置、および情報記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば光ディスクなどにディジタル情報を記録する場合に用いて好適な情報記録装置、情報再生装置、並びに情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
本件出願人は、特願平3−167585号として、例えば光ディスクなどに、情報ピットの前方、または後方エッジの位置を、記録するディジタル情報に対応して所定の基準位置からステップ状にシフトすることにより、複数ビット単位のディジタル情報(多値の情報)を1つの情報ピットに割り当てて記録することを先に提案している。この記録再生方法によれば、ピット長およびピットエッジの位置の変化を非常に高い精度で検出可能であるので、これまで不可能であると考えられていた微小な変化でディジタル情報を記録することが可能となり、その結果、これまで以上の高密度記録化を実現することができる。
【0003】
ここで、図27は、本件出願人が先に提案したエッジの位置をステップ状にシフトすることにより、ディジタル情報を記録する原理を示している。記録時においては、同図に示すように、記録するディジタル情報に対応してPWM変調した記録信号(図27(B))を生成し、そのゼロクロス時における長さに対応するピット(図27(A))を形成する。このようにすると、ピットのエッジの位置が基準クロック(図27(C))で示す位置からステップ状に変化する。この変化量に応じて、1つのエッジについて、例えば0乃至7の8段階(3ビット)などの所定数の段階(多値)のデータ(情報)を記録することができる。
【0004】
次に、図28は、このようにして記録した信号を再生する原理を示している。再生時においては、まず、例えば光ディスクなどの情報記録媒体より再生したRF信号(再生信号)(図28(A))を大きく増幅して、2値化RF信号(図28(B))を得る。また、情報を記録した光ディスクにはクロックピットが形成されているから、これを基準として基準クロック(図28(C))を生成し、この基準クロックに同期して、さらに鋸歯状波信号(図28(D))を生成する。そして、この鋸歯状波信号と2値化RF信号とがクロスするタイミングを検出することにより、情報ピットのエッジの位置を検出する。
【0005】
なお、上述の再生原理では、鋸歯状波信号で情報ピットのエッジの出現タイミングを検出することになるが、この場合、そのタイミングを読み取るための構成が複雑になるおそれがある。そこで、これを防止するため、本件出願人は、特願平5−20876号として、次のような情報ピットの形成方法を提案している。
【0006】
即ち、この形成方法においては、光ディスクを光ビームで走査することにより、情報ピットに対応した再生信号を得る再生光学系(光ピックアップ)の伝達特性に応じて決まる再生信号の過渡期間(再生信号が定常状態にない期間)である立ち上がり期間trまたは立ち下がり期間tf(図28(A))よりも短い所定のシフト期間に相当する範囲内で、情報ピットのエッジの位置をずらすようになされている。
【0007】
ここで、再生光学系の伝達特性は、その伝達関数(OTF(Optical Transfer Function))の絶対値であるMTF(Modulation Transfer Function)によって規定され、このMTFは、再生光学系を構成するレンズの開口率NAと、そこから発せられる光ビームの波長λに依存する。
【0008】
上述の形成方法によれば、過渡期間における1サンプルのタイミングでRF信号のレベルを検出することで、情報ピットのエッジの位置に対応する情報を得ることができる。
【0009】
ここで、上述の記録方法を、以下、適宜、SCIPER(Single Carrior Independent Pit Edge Recording)方式という。
【0010】
ところで、光ディスクからの再生信号には、通常、ディスク表面の小さな欠陥などのディフェクトによる読み取り誤りが含まれる。そこで、このようなディフェクトによる誤りが含まれていても、正しいデータを得ることができるように、誤り訂正符号が用いられる。
【0011】
例えばCDなどでは、1バイト単位で情報の記録が行われており、従って復号も1バイト単位で行われるため、誤り訂正符号としては、1バイト単位のデータを訂正するものが用いられている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
一方、上述のSCIPER方式では、情報ピットのエッジ位置を微妙にシフトして情報の記録を行っているため、RF信号に、情報ピットのエッジ変動に起因するノイズや、電気系(電気検出系)のサーマルノイズなどが加わると、そのレベルが若干のずれ、隣接するエッジ位置に対応する情報に復号されるような誤りが生じるおそれがある。
【0013】
そこで、ディフェクトだけでなく、ノイズを主原因とする誤り訂正のために、上述したような誤り訂正符号を用いる方法がある。
【0014】
しかしながら、上述したようなRF信号の僅かなレベルの変動により生じる誤りは、ほとんどの場合、1ビットあるいは数ビットの誤りであると考えられる。このような高々数ビットの誤りの訂正のために、上述したような1バイト単位で誤り訂正を行う誤り訂正符号を用いたのでは、即ち数ビットの誤りを1バイトの誤りとして扱って誤り訂正符号を設計したのでは、その符号量が多くなり、実質的なデータの記録密度が大きく低下することとなる。
【0015】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、RF信号の僅かなレベル変動により生じるビット誤りを、効率良く訂正することができるようにするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報記録装置は、ディジタル情報を所定の複数ビット単位で記録する情報記録装置において、所定の複数ビット単位のディジタル情報に対応する数の2次元平面上の座標点を、距離の最も近いものどうしが異なるグループになるように2つのグループに分け、所定の複数ビット単位のディジタル情報のうちの所定のビットが0または1のものを、一方または他方のグループの座標点にそれぞれ割り当てる、所定のビットに応じたマッピングを行い、その後、各グループそれぞれの座標点を、距離の最も近いものどうしが異なるグループになるように2つのグループに分け、その2つのグループそれぞれの座標点に対し、それぞれのグループに属する所定の複数ビット単位のディジタル情報を、そのうちの他の所定のビットに応じてマッピングすることを繰り返すことにより、2次元平面上の座標点に、所定の複数ビット単位のディジタル情報を割り当て、所定の複数ビット単位のディジタル情報に対応する座標点のx座標およびy座標を記録することを特徴とする。
【0023】
この情報記録装置においては、所定の複数ビット単位のディジタル情報の一部のビットに対する誤り訂正符号をあらかじめ付加させることができる。また、誤り訂正符号が付加されたビットに応じたマッピングを優先して最初の方に行わせることができる。さらに、所定の複数ビット単位のディジタル情報のうちの所定の1つのビットに対する誤り訂正符号をあらかじめ付加させ、そのビットに応じたマッピングを最初に行わせることができる。また、所定の複数ビット単位のディジタル情報のうちの所定の2つのビットそれぞれに対する誤り訂正符号をあらかじめ付加させ、その2つのビットそれぞれに応じたマッピングを最初とその次に行わせることができる。さらに、所定の複数ビット単位のディジタル情報のうちの所定の2つのビットそれぞれに対する誤り訂正符号の誤り訂正能力が異なる場合、誤り訂正能力の高い誤り訂正符号が付加されたビットに応じたマッピングを最初に行わせることができる。また、誤り訂正符号は、BCH(Bose-Chaudhuri-Hocquenghem)符号または畳み込み符号とすることができる。さらに、座標点のx座標またはy座標に対応して、情報記録媒体に形成する情報ピットの立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジの位置、深さ、または、高さを、それぞれステップ上にずらすことができる。
【0024】
本発明の情報再生装置は、請求項1乃至7のいずれかに記載の情報記録装置によって情報ピットが形成された情報記録媒体からディジタル情報を再生することを特徴とする。また、情報ピットの立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジの位置、深さ、または、高さは、座標点のx座標またはy座標に対応して、それぞれステップ上にずらされているようにすることができる。
【0025】
請求項3に記載の情報記録装置によって情報ピットが形成された情報記録媒体からディジタル情報を再生する情報再生装置においては、情報記録媒体から、xおよびy座標に対応する再生信号を再生する再生手段(例えば、図18に示すピックアップ22など)と、再生信号から、2次元平面上の座標点に基づいて、最初のマッピングの対象とされたビットを復号し、そのビットに対して、誤り訂正符号による誤り訂正を施し、その後、前回の復号に用いた座標点のうちの、誤り訂正の結果に一致するビットが割り当てられているものに基づいて、次のマッピングの対象とされたビットを復号し、そのビットに対して、誤り訂正符号による誤り訂正を施すことを、誤り訂正符号が付加されたディジタル情報の一部のビットすべての復号が終了するまで繰り返し、最後の復号に用いた座標点のうちの、その最後の復号により得られたビットの誤り訂正の結果に一致するビットが割り当てられているものに基づいて、再生信号を復号する復号手段(例えば、図18に示す誤り訂正回路35など)とを備えることができる。
【0026】
請求項4に記載の情報記録装置によって情報ピットが形成された情報記録媒体からディジタル情報を再生する情報再生装置においては、情報記録媒体から、xおよびy座標に対応する再生信号を再生する再生手段(例えば、図18に示すピックアップ22など)と、再生信号から、2次元平面上の座標点に基づいて、最初のマッピングの対象とされたビットを復号し、そのビットに対して、誤り訂正符号による誤り訂正を施し、そのビットの復号に用いた座標点のうちの、誤り訂正の結果に一致するビットが割り当てられているものに基づいて、再生信号を復号する復号手段(例えば、図18に示す誤り訂正回路35など)とを備えることができる。
【0027】
請求項5または6に記載の情報記録装置によって情報ピットが形成された情報記録媒体からディジタル情報を再生する情報再生装置においては、情報記録媒体から、xおよびy座標に対応する再生信号を再生する再生手段(例えば、図18に示すピックアップ22など)と、再生信号から、2次元平面上の座標点に基づいて、最初のマッピングの対象とされた第1のビットを復号し、その第1のビットに対して、誤り訂正符号による誤り訂正を施し、第1のビットの復号に用いた座標点のうちの、第1のビットの誤り訂正の結果に一致するビットが割り当てられているものに基づいて、次のマッピングの対象とされた第2のビットを復号し、その第2のビットに対して、誤り訂正符号による誤り訂正を施し、第2のビットの復号に用いた座標点のうちの、第2のビットの誤り訂正の結果に一致するビットが割り当てられているものに基づいて、再生信号を復号する復号手段(例えば、図18に示す誤り訂正回路35など)とを備えることができる。
【0028】
この情報再生装置においては、誤り訂正符号を、BCH(Bose-Chaudhuri-Hocquenghem)符号または畳み込み符号とすることができる。
【0029】
本発明の情報記録媒体は、請求項8に記載の情報記録装置によってディジタル情報が記録されたことを特徴とする。
【0031】
【作用】
本発明の情報記録装置においては、所定の複数ビット単位のディジタル情報に対応する数の2次元平面上の座標点を、距離の最も近いものどうしが異なるグループになるように2つのグループに分け、所定の複数ビット単位のディジタル情報のうちの所定のビットが0または1のものを、一方または他方のグループの座標点にそれぞれ割り当てる、所定のビットに応じたマッピングを行い、その後、各グループそれぞれの座標点を、距離の最も近いものどうしが異なるグループになるように2つのグループに分け、その2つのグループそれぞれの座標点に対し、それぞれのグループに属する所定の複数ビット単位のディジタル情報を、そのうちの他の所定のビットに応じてマッピングすることを繰り返すことにより、2次元平面上の座標点に、所定の複数ビット単位のディジタル情報を割り当て、所定の複数ビット単位のディジタル情報に対応する座標点のx座標およびy座標が記録される。従って、再生時にRF信号のレベルが変動しても、後の方で行われたマッピングの対象となったビットには、ほとんど誤りが生じなくなるので、最初の方に行われたマッピングの対象となったビットに誤り訂正符号を付加しておくだけで済み、記録容量の大きな低下を防止することができる。
【0032】
本発明の情報再生装置においては、請求項1乃至7のいずれかに記載の情報記録装置によって情報ピットが形成された情報記録媒体からディジタル情報が再生される。即ち、例えば情報記録媒体から、xおよびy座標に対応する再生信号が再生される。そして、再生信号から、2次元平面上の座標点に基づいて、最初のマッピングの対象とされたビットが復号され、そのビットに対して、誤り訂正符号による誤り訂正が施される。その後、前回の復号に用いた座標点のうちの、誤り訂正の結果に一致するビットが割り当てられているものに基づいて、次のマッピングの対象とされたビットを復号し、そのビットに対して、誤り訂正符号による誤り訂正を施すことが、誤り訂正符号が付加されたディジタル情報の一部のビットすべての復号が終了するまで繰り返され、最後の復号に用いた座標点のうちの、その最後の復号により得られたビットの誤り訂正の結果に一致するビットが割り当てられているものに基づいて、再生信号が復号される。従って、RF信号(再生信号)のレベル変動によるビット誤りを防止することができる。
【0033】
本発明の情報記録媒体においては、請求項8に記載の情報記録装置によってディジタル情報が記録されているので、その再生時において、RF信号の僅かなレベル変動により生じるビット誤りを、効率良く訂正することが可能となる。
【0034】
【実施例】
図1は、本発明の情報記録装置の一実施例の構成を示すブロック図である。この情報記録装置においては、例えば、前述したSCIPER方式で、光ディスクに情報が記録されるようになされている。
【0035】
情報源発生回路1は、光ディスクに記録するディジタル情報を発生するようになされている。誤り訂正回路2は、主としてディスク上の欠陥(ディフェクト)に起因するビット誤りを訂正するための誤り訂正符号を演算するようになされている。ビット数変換回路3は、誤り訂正回路2から供給されるデータの1単位の区切りを変換するようになされている。誤り訂正回路4は、主としてノイズなどによるビット誤りを訂正するための誤り訂正符号を演算するようになされている。なお、誤り訂正回路4には、タイミングコントローラ6より所定のタイミング信号が供給されるようになされており、誤り訂正回路4は、このタイミング信号に対応して動作するようになされている。
【0036】
スイッチ5は、タイミングコントローラ6に制御され、誤り訂正回路4または固定パターン発生回路7のいずれかの出力端子を選択するようになされている。このスイッチ5が所定のタイミングで切り換えられることにより、誤り訂正回路4および固定パターン発生回路7の出力が、時分割多重されて、エッジ変調回路8に供給されるようになされている。
【0037】
タイミングコントローラ6は、スイッチ5の切り換え制御を行うとともに、所定のタイミング信号(SLCT1,SLCT2,RST1,RST2)を生成し、誤り訂正回路4に供給するようになされている。固定パターン発生回路7は、例えばクロック情報や、バイアス変動、ゲイン変動などの変動を除去するためのパターンである固定パターンを発生するようになされている。エッジ変調回路8は、スイッチ5を介して、誤り訂正回路4または固定パターン発生回路7からのデータに対応して、キャリアとしての所定のパルスをピットエッジ変調して出力するようになされている。
【0038】
次に、その動作について説明する。情報源発生回路1からは、例えば曲(音楽)などのオーディオ信号(音楽信号)をディジタル化したディジタル信号(ディジタル情報)が発生され、誤り訂正回路2に供給される。誤り訂正回路2では、例えばCDで用いられているものと同様の誤り訂正符号が計算される。即ち、誤り訂正回路2では、例えば高いランダムエラー訂正能力を有する誤り訂正符号であるリードソロモン符号と、バーストエラーをインタリーブによりランダムエラーに変換する手段を組み合わせたCIRC(Cross Interleave Reed-Solomon Code)が計算される。
【0039】
ここで、このCIRCは、主としてディスク上の欠陥(ディフェクト)に起因するビット誤りを訂正するためのもので、8ビット(1バイト)単位で演算される。
【0040】
そして、この誤り訂正符号(CIRC)は、情報源発生回路1より供給されたディジタル信号に付加される。即ち、誤り訂正回路2では、例えば24バイトのディジタル信号に、8バイトの誤り訂正符号が付加され、32バイトのデータとされる。さらに、誤り訂正回路2においては、その32バイトのデータに、例えば曲順や演奏時間などを表すサブコード情報が付加され、図2に示すように、33バイト(264ビット)のデータとされる。
【0041】
ここで、誤り訂正符号(CIRC)は、上述のように8ビットの幅を有するため、誤り訂正回路2から出力される33バイトのデータは、図2に示したように8ビットが1単位とされている。一方、後述するように、ディスクには、例えば6ビット単位でデータが記録される(1つのピットには6ビットの情報が割り当てられる)。
【0042】
そこで、ビット数変換回路3では、8ビット単位のデータが6ビット単位のデータに変換される。即ち、8ビット単位の33バイトのデータは、ビット数変換回路3に供給され、そこで、例えば図3に示すような、35個の6ビット単位のデータ、並びに6個の5ビット単位のデータおよび4ビット単位のデータにビットの区切りが変換される。なお、ここでは、33バイト(264ビット)のデータを、順次、6ビットずつ35列だけ縦(上から下方向、または下から上方向)に並べ、さらに5ビットずつ6列だけ縦に並べ、その後4ビットずつ6列だけ縦に並べて、図3に示したようなデータに変換するものとする。但し、その他、例えば横方向(右から左方向、または左から右方向)にデータを並べることなどによって変換を行うことも可能である。
【0043】
ここで、以下、図3に示した変換後のデータの最上段のビットをMSBと、最下段のビットをLSBとし、また、6ビット単位のデータの各ビットを、LSBからMSB方向に、それぞれ第0乃至第5ビットとする。
【0044】
図3に示したように、ビット数変換回路3による変換後は、6個の5ビット単位のデータおよび4ビット単位のデータがあるので、これらを6ビット単位のデータとみなすと、12個の6ビット単位のデータの第0ビット(LSB)と、6個の6ビット単位のデータの第1ビットは、いわば空白とされている。この空白部分には、後段の誤り訂正回路4において、6ビット単位のデータのうちの一部のビットとしての、第0および第1ビットに対する誤り訂正符号が付加される。
【0045】
即ち、上述したように6ビット単位のデータとされた33バイトのデータは、ビット数変換回路3から誤り訂正回路4に供給される。誤り訂正回路4では、上述の空白部分に、1ビット単位の誤りを訂正する誤り訂正符号としての、例えばBCH(Bose-Chaudhuri-Hocquenghem)符号が付加される。なお、このBCH符号は、主としてノイズなどによりRF信号のレベルが変動することを原因とするビット誤りを訂正するためのものである。
【0046】
図4は、誤り訂正回路4の詳細構成例を示している。同図において、左半分の部分は、第0ビットに対する誤り訂正符号(BCH符号)を生成するようになされており、また右半分の部分は、第1ビットに対する誤り訂正符号(BCH符号)を生成するようになされている。
【0047】
ここで、図3に示した33バイトのデータが、誤り訂正回路4に供給される前に、タイミングコントローラ6は、リセット信号RST1およびRST2を出力するようになされている。このリセット信号RST1およびRST2は、BCH演算回路51および53に供給され、これによりBCH演算回路51および53は、初期化される。
【0048】
さらに、タイミングコントローラ6は、図3に示した35列の6ビット単位のデータが誤り訂正回路4に供給されている間、Lレベルのスイッチ制御信号SLCT1を出力し、残りの6列の5ビット単位のデータおよび4ビット単位のデータが誤り訂正回路4に供給されている間、Hレベルのスイッチ制御信号SLCT1を出力するようになされている。また、タイミングコントローラ6は、図3に示した35列の6ビット単位のデータおよび6列の5ビット単位のデータが誤り訂正回路4に供給されている間、Lレベルのスイッチ制御信号SLCT2を出力し、残りの6列の4ビット単位のデータが誤り訂正回路4に供給されている間、Hレベルのスイッチ制御信号SLCT2を出力するようになされている。
【0049】
スイッチ制御信号SLCT1またはSLCT2は、それぞれスイッチ52または54に供給されるようになされており、スイッチ52または54は、Lレベルのスイッチ制御信号SLCT1またはSLCT2を受信している間は端子a1またはa2側を、Hレベルのスイッチ制御信号SLCT1またはSLCT2を受信している間は端子b1またはb2側を、それぞれ選択するようになされている。
【0050】
従って、BCH演算回路51および53のリセット後、35列の6ビット単位のデータが入力されている間は、スイッチ制御信号SLCT1およびSLCT2はLレベルとなっているから、スイッチ52または54は、端子a1またはa2をそれぞれ選択する。
【0051】
一方、図4において、図3に示したデータの第0ビットは、スイッチ52の端子a1およびBCH演算回路51に供給されるようになされており、また第1ビットは、スイッチ54の端子a2およびBCH演算回路53に供給されるようになされている。また、その第2乃至第5ビットは、そのまま出力されるようになされている。
【0052】
従って、この場合、35列の6ビット単位のデータのうち、第2乃至第5ビットはそのまま出力され、第0または第1ビットも、スイッチ52または54をそれぞれ介してそのまま出力されるから、誤り訂正回路4からは、35列の6ビット単位のデータがそのまま出力される。
【0053】
なお、この間、BCH演算回路51では、35列の6ビット単位のデータのうちの第0ビット(図5において太線で囲んである部分)に対する誤り訂正符号であるBCH符号(このBCH符号を、以下、適宜、BCH1符号という)が演算される。ここでは、35の第0ビットに対し、例えば12ビットでなるBCH符号が求められる。
【0054】
その後、図3に示した6列の5ビット単位のデータの入力が開始されると、スイッチ制御信号SLCT1は、LレベルからHレベルになるので、スイッチ52は切り換わり、端子b1を選択する。従って、この場合、BCH演算回路51からスイッチ52を介して12ビットのBCH1符号が第0ビットとして出力される。これにより、図3に示した第0ビットの空白部分には、図5に示すように、12ビットのBCH1符号(同図において影を付してある部分)が挿入される。
【0055】
なお、以上の間、BCH演算回路52では、35列の6ビット単位のデータおよび6列の5ビット単位のデータのうちの第1ビット(図6において太線で囲んである部分)に対する誤り訂正符号であるBCH符号(このBCH符号を、以下、適宜、BCH2符号という)が演算される。ここでは、41(=35+6)の第1ビットに対し、例えば6ビットでなるBCH符号が求められる。
【0056】
さらに、その後、図3に示した6列の4ビット単位のデータの入力が開始されると、スイッチ制御信号SLCT2も、LレベルからHレベルになるので、スイッチ54は切り換わり、端子b2を選択する。従って、この場合、BCH演算回路53からスイッチ54を介して6ビットのBCH2符号が第1ビットとして出力される。これにより、図3に示した第1ビットの空白部分には、図6に示すように、6ビットのBCH2符号(同図において影を付してある部分)が挿入される。
【0057】
以上のようにして、35ある第0ビットに12ビットのBCH1符号が付加されるとともに、41ある第1ビットに6ビットのBCH2符号が付加され、第0乃至第5ビットがすべて47ずつあるデータ構造とされる。
【0058】
なお、35の第0ビットに対し、12ビットのBCH1符号を付加することでは、第0ビットに誤りが生じた場合に、その誤りが2箇所(2ビット)までであれば、BCH1符号により、その誤りを検出して正しく訂正することが可能となる。また、41の第1ビットに対し、6ビットのBCH2符号を付加することでは、第1ビットに誤りが生じた場合に、その誤りが1箇所(1ビット)であれば、BCH2符号により、その誤りを検出して正しく訂正することが可能となる。
【0059】
従って、第0または第1ビットそれぞれに対するBCH1符号またはBCH2符号は、その誤り訂正能力が異なり、いまの場合、BCH1符号の方が、BCH2符号より誤り訂正能力が高いものとされている。
【0060】
次に、図7は、BCH1符号を演算するBCH演算回路51の詳細構成例を示している。同図に示すように、BCH演算回路51は、12個のフリップフロップ(F.F.)61乃至72がシリーズに接続され、最初の段のフリップフロップ61の前段、フリップフロップ63と64との間、64と65との間、65と66との間、68と69との間、または70と71との間に、それぞれXOR(eXclusive OR)回路73乃至78が設けられて構成されている。また、XOR回路73の2つの入力端子のうちの一方には第0ビット(Data)が入力されるようになされており、他方には最終段のフリップフロップ72の出力が入力されるようになされている。さらに、XOR回路74乃至78の2つの入力端子のうちの一方には前段のフリップフロップの出力が入力されるようになされており、他方には、上述のXOR回路73と同様に最終段のフリップフロップ72の出力が入力されるようになされている。
【0061】
フリップフロップ61乃至72のクロック端子には、タイミングコントローラ6からクロック信号(Clock)(図1においては図示せず)が供給されるようになされており、そのリセット端子には、同じくタイミングコントローラ6からリセット信号RST1が供給されるようになされている。
【0062】
フリップフロップ61乃至72は、そのリセット端子にリセット信号RST1が入力されると、ラッチしている値をクリアし、その後、クロック信号が入力されるタイミングで、その入力端子に入力される値をラッチしていく。即ち、フリップフロップ61では、XOR回路73を介した第0ビットがラッチされ、フリップフロップ62乃至72では、その前段のフリップフロップでラッチされていた値がラッチされる。但し、フリップフロップ64乃至66,69、または71では、XOR回路74乃至78を介した、フリップフロップ63乃至65,68、または70でラッチされていた値がラッチされる。
【0063】
従って、最終段のフリップフロップ72の出力が0である場合には、フリップフロップ61では、第0ビットがラッチされ、フリップフロップ62乃至72では、その前段のフリップフロップ61乃至71でラッチされていた値がそれぞれラッチされる。また、フリップフロップ72の出力が1である場合には、フリップフロップ61では、第0ビットを反転した値がラッチされ、フリップフロップ62,63,67,68,70、または72では、その前段のフリップフロップ61,62,66,67,69、または71でラッチされていた値がそれぞれラッチされる。また、フリップフロップ64乃至66,69、または71では、フリップフロップ63乃至65,68、または70でラッチされていた値を反転した値がそれぞれラッチされる。
【0064】
以上により、最終段のフリップフロップ72からは、35の第0ビットを、次式で示すG(X)で除算したときの剰余である12ビットのBCH1符号が出力される。
G(X)=X12+X10+X8+X5+X4+X3+1
【0065】
この多項式G(X)は、2つの6次の規約多項式の積になっているので、63の長さまでの系列に発生した2箇所までの誤りを訂正することができる。
【0066】
次に、図8は、BCH2符号を演算するBCH演算回路53の詳細構成例を示している。同図に示すように、BCH演算回路53は、6個のフリップフロップ91乃至96がシリーズに接続され、最初の段のフリップフロップ91の前段、またはフリップフロップ91と92との間に、それぞれXOR回路97または98が設けられて構成されている。また、XOR回路97の2つの入力端子のうちの一方には第1ビット(Data)が入力されるようになされており、他方には最終段のフリップフロップ96の出力が入力されるようになされている。さらに、XOR回路98の2つの入力端子のうちの一方には前段のフリップフロップ91の出力が入力されるようになされており、他方には、上述のXOR回路97と同様に最終段のフリップフロップ96の出力が入力されるようになされている。
【0067】
フリップフロップ91乃至96のクロック端子には、タイミングコントローラ6からクロック信号(Clock)(図1においては図示せず)が供給されるようになされており、そのリセット端子には、同じくタイミングコントローラ6からリセット信号RST2が供給されるようになされている。
【0068】
フリップフロップ91乃至96は、そのリセット端子にリセット信号RST2が入力されると、ラッチしている値をクリアし、その後、クロック信号が入力されるタイミングで、その入力端子に入力される値をラッチしていく。即ち、フリップフロップ91では、XOR回路97を介した第1ビットがラッチされ、フリップフロップ92乃至96では、その前段のフリップフロップでラッチされていた値がラッチされる。但し、フリップフロップ92では、XOR回路98を介した、フリップフロップ91でラッチされていた値がラッチされる。
【0069】
従って、最終段のフリップフロップ96の出力が0である場合には、フリップフロップ91では、第1ビットがラッチされ、フリップフロップ92乃至96では、その前段のフリップフロップ91乃至95でラッチされていた値がそれぞれラッチされる。また、フリップフロップ96の出力が1である場合には、フリップフロップ91では、第1ビットを反転した値がラッチされ、フリップフロップ93乃至96では、その前段のフリップフロップ92乃至95でラッチされていた値がそれぞれラッチされる。また、フリップフロップ92では、フリップフロップ91でラッチされていた値を反転した値がラッチされる。
【0070】
以上により、最終段のフリップフロップ96からは、41の第1ビットを、次式で示すG(X)で除算したときの剰余である6ビットのBCH2符号が出力される。
G(X)=X6+X+1
【0071】
この多項式G(X)は、6次の規約多項式になっているので、63の長さまでの系列に発生した1箇所の誤りを訂正することができる。
【0072】
以上のようにして、誤り訂正回路4において、図3に示したデータの空白部分に、BCH1符号またはBCH2符号が、第0または第1ビットとして付加されることにより、図9に示すような6ビット×47のマトリクスが生成される。以下、この6ビット×47のマトリクスをブロックという。
【0073】
タイミングコントローラ6(図1)では、誤り訂正回路4から1ブロックのデータが出力された後、固定パターン発生回路7から固定パターンが出力されるまでの間、スイッチ5に対して、制御信号を出力する。スイッチ(データセレクタ)5は、通常は、誤り訂正回路4の出力端子を選択しているが、タイミングコントローラ6から制御信号を受信している間は、固定パターン発生回路7の出力端子を選択する。
【0074】
従って、誤り訂正回路4から1ブロックのデータがスイッチ5を介して、エッジ変調回路8に供給された後は、固定パターン発生回路7から固定パターンがスイッチ5を介してエッジ変調回路8に供給される。
【0075】
ここで、固定パターンとは、上述したようにクロックを再生したり、光ディスク特有のバイアス変動やゲイン変動を除去するために使用される一定のパターンで、例えば6ビット×5列のデータである。よって、エッジ変調回路8には、図10に示すような6ビット×52列(=47列+5列)のマトリクスで表現されるデータ列が1単位として供給されることになる。
【0076】
次に、エッジ変調回路8では、6ビット×52列のデータ列(図10)が、6ビット単位に縦に分割され、各6ビット単位のデータにしたがって、光ディスクのピットのエッジ位置が変調されるような信号が順次生成され、マスタリングマシン(カッティングマシン)に供給される。
【0077】
図11は、エッジ変調回路8の詳細構成例を示している。同図に示すように、エッジ変調回路8は、マッピングROM111、パルス遅延回路112,113,OR回路114、およびT−フリップフロップ(T−F.F.)115で構成されている。
【0078】
マッピングROM111は、6ビットのアドレス空間を有し、各アドレスには、ピットの立ち上がりエッジ(前縁)の位置情報Xおよび立ち下がりエッジ(後縁)の位置情報Yが記憶されている。なお、ここでは、ピットのエッジの位置は、例えば0乃至7の8(=23)段階にステップ状にずらすことが可能とされており、従って位置情報XおよびYは、0乃至7の範囲の値をとる3ビットの情報である。
【0079】
マッピングROM111では、6ビット単位のデータがアドレスとして与えられると、3ビットの位置情報XおよびYが出力される。従って、その情報量は変化しないから、マッピングROM111では、1対1の変換が行われることになる。
【0080】
マッピングROM111から出力された位置情報XまたはYは、パルス遅延回路112または113にそれぞれ供給される。パルス遅延回路112または113では、位置情報XまたはYに対応して位相のずれたパルスがそれぞれ発生される。
【0081】
即ち、パルス遅延回路112は、位置情報Xにしたがって、所定の基準パルスの立ち上がりエッジの位置を遅延させる。具体的には、図12(A)に示すように、位置情報Xが大きな値であるほど、パルスが早く立ち上がるようにする(位置情報Xが小さな値であるほど、パルスが遅く立ち上がるようにする)。
【0082】
パルス遅延回路113は、上述のパルス遅延回路112とは逆の極性で、位置情報Yにしたがって、所定の基準パルスの立ち上がりエッジの位置を遅延させる。具体的には、図12(B)に示すように、位置情報Yが大きな値であるほど、パルスが遅く立ち上がるようにする(位置情報Yが小さな値であるほど、パルスが早く立ち上がるようにする)。
【0083】
以上のようにしてパルス遅延回路112および113で発生されたパルスは、OR回路114に供給される。OR回路114では、パルス遅延回路112および113からの出力パルスのOR(論理和)がとられ、T−フリップフロップ115に出力される。従って、T−フリップフロップ115には、図12(A)および図12(B)のパルスのORをとった、図12(C)に示すパルスが供給されることになる。
【0084】
T−フリップフロップ115は、入力信号の立ち上がりエッジのタイミングで、その出力値を反転するから、図12(C)に示したパルスが供給された場合には、図12(D)に示すような、位置情報XまたはYそれぞれに対応して立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジの位置が変化するパルス(基準パルスをピットエッジ変調したパルス)が出力されることになる。
【0085】
このパルスは、マスタリングマシンに供給され、そこでは、エッジ変調回路8からのパルスにしたがって光ビームが変調され(ON/OFFされ)、これにより光ディスクに、例えば凸のピットが形成される。このピットは、図12(E)に示すように、その立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジの位置が、それぞれ位置情報XまたはYにしたがってステップ状にずれたものとなる(但し、左から右方向にみた場合)。マスタリングマシンでは、上述のようなピットが所定の一定周期で形成されていく。
【0086】
マスタリングマシンで光ディスクの原版が作成されると、例えばCDにおける場合と同様の工程で現像などの処理が行われ、スタンパ(複写原盤)が作成される。そして、このスタンパを用いて複製がなされ、これにより大量の光ディスクが製造される。
【0087】
なお、ここでは、ピットのエッジの位置は、例えば光ディスクを光ビームで走査することにより、ピットに対応したRF信号(再生信号)を得る再生光学系(後述する図18の光ディスク装置のピックアップ22)の伝達特性に応じて決まるRF信号の過渡期間である立ち上がり期間または立ち下がり期間よりも短い所定のシフト期間に相当する範囲内でずらされるようになされている。
【0088】
次に、エッジ変調回路8のマッピングROM111について詳述する。マッピングROM111によれば、上述したように6ビット単位のデータが、ピットの前縁または後縁の位置をそれぞれ表す3ビットの位置情報XまたはYに変換される。従って、位置情報XおよびYは、いずれも0乃至7の範囲の値をとるので、位置情報XまたはYを、それぞれ横軸または縦軸とする2次元平面を考え、位置情報XおよびYのとり得る座標点を表すと、それは図13に示すようになる。なお、図13においては、位置情報XおよびYのとり得る座標点を●印で示してある。
【0089】
図13に示した64(=8×8)個の座標点(情報点)に、6ビットの2進数を割り当てれば、6ビット単位のデータが対応する座標点のx座標およびy座標、即ち3ビットの位置情報XおよびYを求めることができる。従って、マッピングROM111は、座標点に割り当てられた6ビットの2進数をアドレスとし、そのアドレスに、座標点のx座標およびy座標を記憶させておくことにより構成することができる。
【0090】
次に、上述の座標点に、6ビットの2進数を割り当てる方法について説明する。64の座標点に6ビットの2進数を割り当てる割り当て方としては、例えば、図13に示すように、原点(0,0)からy軸方向に000000,000001,・・・,000111を割り当て、座標点(1,0)から再びy軸方向に001000,001001,・・・,001111を割り当て、以下同様にして割り当てを行っていく方法があるが、ここでは、図14に示すように割り当てる。
【0091】
図14に示したように、6ビットの2進数を64の座標点に割り当てた場合においては、例えば101010は、それに対応する座標点は(7,7)であるから、図1の情報記録装置によれば、図15(A)に示すように、前縁および後縁の最も長いピットとして記録される。また、例えば111111は、それに対応する座標点は(0,7)であるから、図1の情報記録装置によれば、図15(B)に示すように、前縁が最も短く、かつ後縁が最も長いピットとして記録される。
【0092】
図14に示した割り当ては、以下のようにして得ることができる。即ち、まず64の座標点を距離の最も近いものどうしが異なるグループになるように2つのグループに分ける。
【0093】
ここで、図16は、64の座標点を距離の最も近いものどうしが異なるグループになるように2つのグループに分けた状態を示している。なお、同図においては、一方のグループに属する座標点を○印で、他方のグループに属する座標点を●印で、それぞれ示してある。どの●印の座標点からも、最も近い座標点は、○印のものになっていることがわかる。
【0094】
次に、6ビットの2進数のうちの、あるビット(ここでは、第0ビット(LSB)とする)に注目し、その第0ビットが0または1のものを、一方または他方のグループの座標点にそれぞれ割り当てる、第0ビットに応じたマッピングを行う。
【0095】
ここで、上述の図16では、○印または●印の座標点に、第0ビットがそれぞれ1または0の2進数を割り当てた場合を示している。
【0096】
その後、○印または●印それぞれのグループそれぞれの座標点を、距離の最も近いものどうしが異なるグループになるように2つのグループに分け、その2つのグループそれぞれの座標点に対し、それぞれのグループに属する6ビットの2進数を、そのうちの、例えば第1ビットに応じてマッピングする。
【0097】
ここで、図17は、図16に示した●印のグループに属する座標点を、距離の最も近いものどうしが異なるグループになるように2つのグループに分けた状態を示している。なお、同図においては、一方のグループに属する座標点を●印に○印を付して、他方のグループに属する座標点を●印で、それぞれ示してある。また、同図では、●印に○印を付した座標点または●印の座標点に、第1ビットがそれぞれ1または0の2進数を割り当てた場合を示している。従って、同図において、●印の座標点には、第1および第0ビットがともに0の2進数が、また●印に○印を付した座標点には、第1ビットが1で、第0ビットが0の2進数が、それぞれ割り当てられている。
【0098】
以下、同様のマッピングを、第2乃至第5ビット(MSB)について順次行うことによって、図14に示した割り当て(マッピングテーブル)が得られる。
【0099】
次に、図18は、図1の情報記録装置によってピットが形成された光ディスク(ディジタル情報が記録された光ディスク)からディジタル情報を再生する光ディスク装置の一実施例の構成を示している。
【0100】
光ディスク21には、図1の情報記録装置によってディジタル情報が記録されている。ピックアップ22は、フォーカス/トラッキングサーボ回路25の制御の下、光ディスク21の所定のトラックに、光ビームを照射し、その反射光を受光して、その受光量に対応するRF信号(再生信号)を出力するようになされている。ヘッドアンプ23は、ピックアップ23からのRF信号を増幅し、APC回路24、フォーカス/トラッキングサーボ回路25、スピンドルサーボ回路26,PLL回路28、およびA/D変換器31に供給するようになされている。
【0101】
APC(Auto Power Control)回路24は、ヘッドアンプ23からのRF信号に対応して、ピックアップ22が発する光ビームの強さを制御するようになされている。フォーカス/トラッキングサーボ回路25は、ヘッドアンプ23からのRF信号に対応して、ピックアップ22にフォーカスサーボおよびトラッキングサーボをかけるようになされている。スピンドルサーボ回路26は、ヘッドアンプ23からのRF信号に対応して、スピンドルモータ27の回転速度を制御するようになされている。スピンドルモータ27は、スピンドルサーボ回路26の制御にしたがって、光ディスク21を所定の回転速度で回転させるようになされている。PLL回路28は、ヘッドアンプ23からのRF信号(固定パターン(クロックパターン)に相当するRF信号)から、装置全体の動作タイミングの基準となるクロックを生成し、装置を構成する各ブロックに供給するようになされている。
【0102】
A/D変換器31は、PLL回路28から供給されるクロック(A/D変換クロック)のタイミングで、ヘッドアンプ23からのRF信号をサンプリングし、ディジタル信号に変換して、バイアス変動除去回路32に供給するようになされている。バイアス変動除去回路32は、A/D変換器31からのRF信号から、そのうちの固定パターン(バイアス変動除去のためのパターン)に相当する信号に基づいてバイアス変動分を除去し、AGC回路33に供給するようになされている。AGC回路33は、バイアス変動除去回路32からのRF信号から、そのうちの固定パターン(ゲイン変動除去のためのパターン)に相当する信号に基づいてゲイン変動分を除去し、非線形イコライザ34に供給するようになされている。
【0103】
非線形イコライザ34は、AGC回路33からのRF信号から、符号間干渉の影響を除去し、誤り訂正回路35に出力するようになされている。誤り訂正回路35は、非線形イコライザ34からの再生信号を復号するとともに、その復号信号における、ノイズなどによるRF信号のレベル変動を主原因とする誤りを、上述したBCH1およびBCH2符号によって検出、訂正し、ビット数変換回路36に出力するようになされている。誤り訂正回路35から出力される復号信号は、6ビット単位となっており、また後段の誤り訂正回路37においては8ビット単位で誤り訂正が行われるので、ビット数変換回路36は、誤り訂正回路35からの復号信号を6ビット単位から8ビット単位に変換して、誤り訂正回路37に出力するようになされている。なお、ビット数変換回路36は、例えば4個の6ビットのフリップフロップなどで構成されており、このフリップフロップで6ビット単位の復号信号を24ビット分ラッチし、それを3つの8ビット単位のデータとして再度サンプリングすることにより、上述したビット変換を行うようになされている。
【0104】
誤り訂正回路37は、ビット数変換回路36より供給される8ビット単位の復号信号におけるディフェクトを主原因とする誤りを、上述したCIRCによって検出、訂正して出力するようになされている。コントローラ38は、例えばCPUや、その他ROM,RAMなどによって構成され、装置を構成する各ブロックを制御するようになされている。
【0105】
次に、その動作について説明する。図示せぬ操作部が操作され、これによりコントローラ38に対し、再生を開始するように指令がなされると、コントローラ38は、スピンドルモータ27に光ディスク21を回転させるとともに、ピックアップ22に光ビームを発せさせる。ピックアップ22からの光ビームは、光ディスク21に照射されて反射される。この反射光は、ピックアップ22によって受光され、その受光量に対応するRF信号がヘッドアンプ23に出力される。ヘッドアンプ23では、ピックアップ23からのRF信号が増幅され、APC回路24、フォーカス/トラッキングサーボ回路25、スピンドルサーボ回路26,PLL回路28、およびA/D変換器31に供給される。
【0106】
APC回路24では、ヘッドアンプ23からのRF信号に対応して、ピックアップ22が発する光ビームの強さを制御され、これによりピックアップ22からは、所定の一定の強さの光ビームが光ディスク21に対して照射される。また、フォーカス/トラッキングサーボ回路25では、ヘッドアンプ23からのRF信号に対応して、ピックアップ22にフォーカスサーボおよびトラッキングサーボをかけられ、これにより光ビームが光ディスク21上に焦点を結ぶように、かつ所定のトラックに照射される。さらに、スピンドルサーボ回路26では、ヘッドアンプ23からのRF信号に対応して、スピンドルモータ27の回転速度が制御され、これにより光ディスク21が所定の回転速度で回転される。
【0107】
また、PLL回路28では、ヘッドアンプ23からのRF信号からクロックが生成され、装置の各ブロックに供給される。これにより、装置の同期が確立されると、A/D変換器31では、PLL回路28から供給されるクロックのタイミングで、ヘッドアンプ23からのRF信号がサンプリングされる。
【0108】
ここで、図19は、A/D変換器31で行われるサンプリングの様子を示している。PLL回路28から供給されるクロック(A/D変換クロック)は、同図に示すように、その立ち上がりエッジの位置が、ピットエッジのズレの範囲の中央の位置に一致するようになされており、A/D変換器31は、クロックの立ち上がりエッジの位置によって、光ビームにより光ディスク21上に形成される光スポット(レーザスポット)が、ピットエッジのズレの範囲の中央を走査したタイミングを認識し、そのタイミングでヘッドアンプ23から供給されるRF信号をサンプリングする。ピットの前縁または後縁でサンプリングされたRF信号(サンプル値)は、上述した位置情報XまたはYに対応して、8段階に変化する信号となる。
【0109】
A/D変換器31によりサンプリングされ、ディジタル信号とされたRF信号は、バイアス変動除去回路32およびAGC回路33を介して、非線形イコライザ34に供給される。
【0110】
ここで、光ディスクから再生されたRF信号には、特有のバイアス変動分やゲイン変動分が含まれており、従ってRF信号は、いわば揺らいでいる。そこで、バイアス変動除去回路32またはAGC回路33では、RF信号から、そのうちの固定パターンに相当する信号に基づいてバイアス変動分またはゲイン変動分が除去される。
【0111】
非線形イコライザ34では、AGC回路33からのRF信号から、符号間干渉の影響が取り除かれ、誤り訂正回路35に出力される。
【0112】
ここで、誤り訂正回路35に供給されるRF信号のうちのピットの前縁または後縁から得られた信号(サンプル値)VXまたはVYは、位置情報XまたはYに対応したものとなっており、例えば次式で表すことができる。
VX=K×X+C
VY=K×Y+C
但し、定数Cはバイアス分を表し、バイアス変動除去回路32におけるバイアス変動除去処理で定められる値である。また、定数Kはゲインを表し、AGC回路33におけるゲイン変動除去処理で定められる値である。
【0113】
いま、例えばK=30,C=20となるようにバイアス変動除去回路32,AGC回路33が設計されていたとし、サンプル値VXまたはVYをそれぞれx軸またはy軸にとって、点(VX,VY)を2次元平面上に表すと、それは、理想的には、図20に示すような64の座標点(図中、●印で示す)のうちのいずれかの点となる。なお、同図においては、座標点の右上に、その座標点に対応する復号値を示してある(座標点と復号値との関係は、図14に示した場合と同様である)。
【0114】
ところが、実際には、RF信号には、種々の原因によりノイズが重畳されるため、図20に示した座標点からずれた位置にサンプル値(VX,VY)が現れる。しかしながら、ノイズのレベルは、RF信号のレベルに比べて充分小さいと考えられるから、本来、ある座標点に一致すべきサンプル点(VX,VY)が、その座標点から大きく離れる可能性は少ない。即ち、例えば、本来、座標点(20,20)に一致すべきサンプル点(VX,VY)が、ノイズによって、縦方向または横方向に隣接する座標点(20,50),(50,20)付近にずれる可能性は、斜め方向に隣接する座標点(50,50)にずれる可能性より高いし、また座標点(50,50)にずれる可能性は、座標点(20,80),(80,20)にずれる可能性より高い。
【0115】
図18の誤り訂正回路35では、以上のようなノイズによるRF信号のレベル変動の特性を利用し、少ない冗長度で、即ち光ディスク21の記憶容量を大きく低下させることなく、ノイズによる誤りを検出、訂正することができるようになされている。
【0116】
図21は、誤り訂正回路35の詳細構成例を示している。同図に示すように、誤り訂正回路35は、メモリ141,BCH誤り訂正回路142、メモリ143,FIFO144、および145で構成されている。メモリ(例えば、ROMなど)141は、後述する復号テーブルAを記憶しており、その復号テーブルAを用いて、アドレスとして与えられるサンプル値VXおよびVYから、最初のマッピングの対象とされたビット、即ち図9に示した6ビット単位のデータでなるブロックの第0ビット(LSB)を復号するようになされている。
【0117】
なお、サンプル値VX,VYは、図20に示したように、理想的には、20乃至230の範囲の値となり、従って0乃至256(=28)の範囲で変化すると考えれば充分であるから、それぞれは、8ビットのデータとして、メモリ141に供給されるようになされている。よって、メモリ141は、16(=8+8)ビットのアドレス空間を有する。
【0118】
BCH誤り訂正回路142は、メモリ141から供給される第0ビットの復号値に対し、BCH符号による誤り訂正処理を施すようになされている。即ち、図9に示したように1ブロックの第0ビットには、12ビットのBCH1符号が含まれているので、BCH誤り訂正回路142では、このBCH1符号を用いて、第0ビットの誤りを訂正するようになされている。さらに、BCH誤り訂正回路142は、第0ビットの誤り訂正結果に基づいて、後述する切換信号(テーブルB0/B1切換信号)を、メモリ143に供給するようにもなされている。
【0119】
FIFO144または145は、それぞれサンプル値VXまたはVYを一時記憶し、所定の時間(遅延時間)をおいてメモリ143に供給するようになされている。メモリ(例えば、ROMなどでなる)143は、後述する復号テーブルB0およびB1を記憶しており、BCH誤り訂正回路142からの切換信号に基づいて、復号テーブルB0またはB1のいずれを用いるかを決定し、アドレスとして与えられるサンプル値VXおよびVYから、図9に示した6ビット単位のデータを復号するようになされている。
【0120】
次に、その動作について説明する。まず、非線形イコライザ34(図18)から出力された8ビットのサンプル値VXおよびVYは、16ビットのアドレスとして、メモリ141に供給されるとともに、それぞれは、FIFO144または145にも供給されて一時記憶される。
【0121】
メモリ141では、記憶している復号テーブルAを用いて、アドレスとして与えられたサンプル値VXおよびVYから、図9に示した6ビット単位のデータの第0ビットが復号される。
【0122】
ここで、図22は、復号テーブルAを示している。同図に示すように、復号テーブルAは、図20に示した2次元平面を、各座標点と、その座標点に隣接する座標点であって最も距離の近いものとから等距離にある直線で区切ったもので、図中、白い範囲または黒い範囲にある座標点は、第0ビットの復号値が、それぞれ0または1となっている(逆に、このようになるように、図14に示した座標点に位置情報XおよびYを割り当ててある)。
【0123】
従って、メモリ141では、アドレスとして与えられたサンプル値(VX,VY)が、白い範囲または黒い範囲にあるとき、それぞれ0または1が、第0ビットの復号値として出力される。これにより、RF信号(サンプル値(VX,VY))から、最も確からしい第0ビットの復号値を得ることができる。
【0124】
メモリ141より出力された第0ビットの復号値は、BCH誤り訂正回路142に供給される。
【0125】
ここで、本来、白い範囲または黒い範囲にあるべきサンプル値(VX,VY)が、ノイズの影響により、その境界からはみ出して、隣の黒い範囲または白い範囲に位置するようになった場合には、0または1であるべき値が、1または0に誤って復号されることになる。しかしながら、第0ビットの復号値を1ブロック分(47ビット)集めれば、その終わりの部分の12ビットは、BCH1符号であるから、上述したように、誤りが2箇所以内であれば、これを用いて、誤った第0ビットの復号値の訂正をすることができる。
【0126】
そこで、BCH誤り訂正回路142では、BCH1符号を用いて、第0ビットの誤りが訂正される。
【0127】
ここで、図22において、例えば座標点(20,20)を囲む白い領域に位置すべきサンプル値(VX,VY)が、その隣の座標点(50,20)を囲む黒い領域にはみ出した場合には、第0ビットの復号値1を0に訂正することで正しい復号値000000を得ることができる。しかしながら、このように隣の座標点を囲む領域にサンプル点がはみ出すことにより復号値に生じる誤りは、第0ビットだけに生じるとは限らない。即ち、例えば図23に示すように、座標点(50,110),(50,80),(50,50)、または(50,20)を囲む範囲にあるべきサンプル点それぞれが、その右となりの座標点(80,110),(80,80),(80,50)、または(80,20)を囲む範囲にはみ出した場合には、第0ビットだけでなく、第2ビットにも誤りが生じる。
【0128】
そこで、メモリ143においては、BCH誤り訂正回路142による第0ビットの誤り訂正結果に基づいて、再度サンプル値(VX,VY)の復号をやり直すようになされている。
【0129】
即ち、BCH誤り訂正回路142からは、第0ビットの誤り訂正結果(0または1)が、切換信号としてメモリ143に供給される。同時に、FIFO144または145からは、それぞれに一時記憶されていたサンプル値VXまたはVYがメモリ143に供給される。従って、FIFO144または145は、サンプル値VXまたはVYが誤り訂正回路35に入力されてから、メモリ141から第0ビットの復号値が出力され、さらにBCH誤り訂正回路142から切換信号が出力されるまでの間、サンプル値VXまたはVYをそれぞれ記憶し、その後出力する。
【0130】
メモリ143では、BCH誤り訂正回路142からの切換信号に基づいて、復号テーブルB0またはB1のいずれを用いるかが決定され、アドレスとして与えられるサンプル値VXおよびVYから、6ビット単位のデータが復号される。
【0131】
ここで、図24または図25は、それぞれ復号テーブルB0またはB1を示している。復号テーブルB0は、図24に示すように、図20に示した2次元平面を、対応する復号値の第0ビットが0の座標点を対象として、各座標点と、その座標点に隣接する座標点であって最も距離の近いものとから等距離にある直線で区切ったもので、図中、白い範囲または黒い範囲にある座標点は、第1ビットの復号値が、それぞれ0または1となっている(このようになるように、図14に示した座標点に位置情報XおよびYを割り当ててある)。従って、図24に示した白い範囲または黒い範囲にある座標点に対応する復号値の第1ビットと第0ビットは、それぞれ00または10である。
【0132】
また、復号テーブルB1は、図25に示すように、図20に示した2次元平面を、対応する復号値の第0ビットが1の座標点を対象として、各座標点と、その座標点に隣接する座標点であって最も距離の近いものとから等距離にある直線で区切ったもので、図中、白い範囲または黒い範囲にある座標点は、第1ビットの復号値が、それぞれ0または1となっている(このようになるように、図14に示した座標点に位置情報XおよびYを割り当ててある)。従って、図25に示した白い範囲または黒い範囲にある座標点に対応する復号値の第1ビットと第0ビットは、それぞれ01または11である。
【0133】
メモリ143では、BCH誤り訂正回路142からの切換信号が、第0ビットの復号値の誤り訂正結果が0または1である場合、それぞれ復号テーブルB0またはB1を用いることが決定される。そして、アドレスとして与えられたサンプル値(VX,VY)から最も近い位置にある座標点に割り当てられている6ビットのデータが、そのサンプル値の復号結果として出力される。
【0134】
復号テーブルB0およびB1は、座標点の数が32と、復号テーブルAに比較して1/2になっており、各座標点を囲む範囲(領域)が大きくなっているので、サンプル点は、本来位置するべき座標点からのずれが多少大きくても、その座標点に割り当てられた6ビットのデータに正しく復号されることになる。
【0135】
以上のように、BCH1符号として記録した少ない冗長度を使用して、ノイズによるRF信号のレベル変動により、本来位置すべき座標点に隣接する座標点であって最も距離の近いものに割り当てられた6ビットのデータに誤って復号されることを防止することができる。
【0136】
以上は、第0ビットに付加されたBCH1符号により誤りを訂正する場合であるが、本実施例では、上述したように第0ビットだけでなく、第1ビットにもBCH符号(BCH2符号)が付加されているので、さらにこれを用いることで、より強力に誤りを訂正することができる。
【0137】
図26は、BCH1符号およびBCH2符号の両方を用いて復号を行う場合の誤り訂正回路35の詳細構成例を示している。なお、図中、図21における場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。即ち、この誤り訂正回路35は、BCH誤り訂正回路151、遅延回路152、メモリ153,FIFO154、および155が新たに設けられている他は、図21における場合と同様に構成されている。但し、メモリ143からは、復号結果である6ビットのデータでなく、そのうちの第1ビットと、BCH誤り訂正回路142から切換信号として出力された第0ビットの復号値の誤り訂正結果が出力されるようになされており、第1ビットの復号値はBCH誤り訂正回路151に、第0ビットの復号値の誤り訂正結果は遅延回路152にそれぞれ供給されるようになされている。
【0138】
この誤り訂正回路35においては、入力されたサンプル値(VX,VY)は、メモリ141,FIFO144、および145の他、FIFO154および155にも供給される。そして、メモリ141,BCH誤り訂正回路142、メモリ143、FIFO144、および145では、図21で説明した場合と同様の処理が行われ、これによりメモリ143からは、第1ビットの復号値がBCH誤り訂正回路151に、第0ビットの復号値の誤り訂正結果が遅延回路152にそれぞれ供給される。
【0139】
BCH誤り訂正回路151では、第1ビットの復号値の誤りが検出、訂正される。即ち、第1ビットの復号値を1ブロック分(47ビット)集めれば、その終わりの部分の6ビットは、BCH2符号であるから、BCH誤り訂正回路151では、このBCH2符号を用いて、誤った第1ビットの復号値が訂正される。第1ビットの復号値の誤り訂正結果は、メモリ153に供給される。
【0140】
ここで、BCH2符号は、BCH1符号に比べてビット数が少なく6ビットであるが、6ビットの2進数を図14に示したように各座標点に割り当てたことから、第1ビットが誤る場合というのは、図20において、サンプル値が、本来位置すべき座標点に隣接する斜め方向にある座標点を囲む範囲にずれた場合である。そして、ある座標点と、その斜め方向に隣接する座標点との距離は、その縦または横方向に隣接する座標点との距離より長いから、上述したような斜め方向にある座標点の範囲にずれが生じる可能性は、縦または横方向にある座標点を囲む範囲にずれが生じる可能性に比較して低い。
【0141】
従って、BCH2符号は6ビットと、BCH1符号に比較して冗長度が低い、即ち誤り訂正能力が低いが、第1ビットに誤りが発生する確率は、上述したように低いので、充分に誤りを訂正することができる。
【0142】
一方、遅延回路152では、BCH誤り訂正回路151における処理時間だけ待って、第0ビットの復号値の誤り訂正結果がメモリ153に供給される。さらに、FIFO154および155では、BCH誤り訂正回路151または遅延回路152から、それぞれ第1または第0ビットの復号値の誤り訂正結果が出力されるのを待って、サンプル値(VX,VY)が、メモリ153に出力される。
【0143】
メモリ153は、復号テーブルC00,C01,C10,C11を記憶している。ここで、復号テーブルC00は、図24に示した2次元平面を、対応する復号値の(第1ビット,第0ビット)が(0,0)の座標点を対象として、各座標点と、その座標点に隣接する座標点であって最も近い位置にあるものとから等距離にある直線で区切ったもので、また、復号テーブルC01は、図24に示した2次元平面を、対応する復号値の(第1ビット,第0ビット)が(0,1)の座標点を対象として、各座標点と、その座標点に隣接する座標点であって最も近い位置にあるものとから等距離にある直線で区切ったものである。
【0144】
さらに、復号テーブルC10は、図25に示した2次元平面を、対応する復号値の(第1ビット,第0ビット)が(1,0)の座標点を対象として、各座標点と、その座標点に隣接する座標点であって最も近い位置にあるものとから等距離にある直線で区切ったもので、また、復号テーブルC11は、図25に示した2次元平面を、対応する復号値の(第1ビット,第0ビット)が(1,1)の座標点を対象として、各座標点と、その座標点に隣接する座標点であって最も近い位置にあるものとから等距離にある直線で区切ったものである。
【0145】
メモリ153では、(第1ビットの復号値の誤り訂正結果,第1ビットの復号値の誤り訂正結果)が、(0,0),(0,1),(1,0)、または(1,1)である場合、それぞれ復号テーブルC00,C01,C10、またはC11を用いることが決定され、アドレスとして与えられたサンプル値(VX,VY)から最も近い位置にある座標点に割り当てられている6ビットのデータが、そのサンプル値の復号結果として出力される。
【0146】
復号テーブルC00,C01,C10、またはC11は、座標点の数が16と、復号テーブルB0やB1に比較して1/2、即ち復号テーブルAに比較して1/4になっており、各座標点を囲む範囲(領域)がさらに大きくなっているので、サンプル点は、本来位置するべき座標点からのずれがより大きくても、その座標点に割り当てられた6ビットのデータに正しく復号されることになる。
【0147】
図18に戻り、誤り訂正回路35で、以上のようにして復号された6ビット単位のデータは、ビット数変換回路36に供給され、そこで、例えば上述したようにして8ビット単位のデータに変換されて、誤り訂正回路37に出力される。誤り訂正回路37では、ビット数変換回路36からの8ビット単位の復号信号におけるディフェクトを主原因とする誤りが、CIRCによって検出、訂正されて出力される。
【0148】
以上のように、所定の複数ビット単位のディジタル情報である6ビット単位のデータに対応して、情報ピットの形状をステップ状に変形することにより、ディジタル情報を、6ビット単位で1つの情報ピットに割り当てて記録する場合に、所定の複数ビットのうちの一部のビットである第0ビットまたは第1ビットの2ビットそれぞれに対する誤り訂正符号として、BCH1符号またはBCH2符号を付加するようにしたので、その符号量が少なくて済み、記録容量の大きな低下を防止することができる。
【0149】
また、6ビット単位のディジタル情報に対応する数の2次元平面上の座標点を、距離の最も近いものどうしが異なるグループになるように2つのグループに分け、6ビットの2進数のうちの第0ビットが0または1のものを、一方または他方のグループの座標点にそれぞれ割り当てる、第0ビットに応じたマッピングを行い、その後、各グループそれぞれの座標点を、距離の最も近いものどうしが異なるグループになるように2つのグループに分け、その2つのグループそれぞれの座標点に対し、それぞれのグループに属する6ビットの2進数を、そのうちの第1ビットに応じてマッピングし、以下同様にして、第2乃至第5ビットに応じたマッピングを順次行うことにより、2次元平面上の座標点に、6ビット単位のディジタル情報を割り当て、座標点のx座標およびy座標を記録するようにしたので、上述したように、再生時において後の方で行われたマッピングの対象となったビットに誤りが生じる可能性は低くなり、従って、最初の方に行われたマッピングの対象となったビットである第0および第1ビットに誤り訂正符号を付加しておくだけで済むようになる。
【0150】
さらに、サンプル値(VX,VY)から、2次元平面上の座標点に基づいて、最初のマッピングの対象とされたビットを復号し、そのビットに対して、誤り訂正符号による誤り訂正を施し、その後、前回の復号に用いた座標点のうちの、誤り訂正結果に一致するビットが割り当てられているものに基づいて、次のマッピングの対象とされたビットを復号し、そのビットに対して、誤り訂正符号による誤り訂正を施すことを、誤り訂正符号が付加されたディジタル情報の一部のビットすべての復号が終了するまで繰り返し、即ち、本実施例では、サンプル値(VX,VY)から、2次元平面上の座標点に基づいて、最初のマッピングの対象とされた第0ビットを復号し、その第0ビットに対して、誤り訂正符号による誤り訂正を施し、その後、第0ビットの復号に用いた座標点のうちの、誤り訂正結果に一致するビットが割り当てられているものに基づいて、次のマッピングの対象とされた第1ビットを復号し、そのビットに対して、誤り訂正符号による誤り訂正を施し、第1ビットの復号に用いた座標点のうちの、その第1ビットの誤り訂正結果に一致するビットが割り当てられているものに基づいて、サンプル値を復号するようにしたので、RF信号のレベル変動に起因する誤りを訂正した復号値を得ることができる。
【0151】
以上、本発明を光ディスクに適用した場合について説明したが、本発明は、光ディスクの他、例えば光磁気ディスクなどにも適用可能である。
【0152】
なお、本実施例においては、6ビット単位のデータを処理するようにしたが、その他の複数ビット単位のデータを処理するようにすることも可能である。但し、この場合、処理するデータのビット数に応じて、ピットのエッジの位置が変化する段階も変わることになる。
【0153】
また、本実施例においては、図2に示した264(=8×33)ビットのデータを、図3に示すように、35個の6ビット単位のデータ、並びに6個の5ビット単位のデータおよび4ビット単位のデータに変換し、その第0または第1ビットに、それぞれ12ビットのBCH1符号または6ビットのBCH2符号を付加するようにしたが、これに限られるものではない。
【0154】
即ち、264(=8×33)ビットのデータは、例えば37個の6ビット単位のデータ、4個の5ビット単位のデータ、および5個の4ビット単位のデータなどに変換することができる。この場合、その第0または第1ビットには、例えば、それぞれ9ビットの誤り訂正符号または5ビットの誤り訂正符号を付加することができる。
【0155】
さらに、例えば35個の6ビット単位のデータ、6個の5ビット単位のデータ、4個の4ビット単位のデータ、および4個の2ビット単位のデータなどに変換することができる。この場合、その第0乃至第3ビットには、例えば、それぞれ14,8,2、または2ビットの誤り訂正符号を付加することができる。
【0156】
また、本実施例では、第0および第1ビットの2ビットに誤り訂正符号を付加するようにしたが、誤り訂正符号は、そのうちのいずれかのビットだけに付加したり、さらにその他のビットに付加するようにしても良い。
【0157】
さらに、本実施例では、図14に示した座標点と6ビットの2進数との割り当てを得るにあたって、6ビットの2進数の第0乃至第5ビットを対象としたマッピングを順次行うようにしたが、マッピングの対象とするビットの順番は、これに限られるものではない。即ち、マッピングは、例えば6ビットの2進数の第5乃至第0ビットを対象として順次行っても良いし、その他のランダムな順番で行っても良い。但し、上述したように最初の方にマッピングを行う対象とするビットには誤りが生じる可能性が高いので(今回のマッピングの対象としたビットには、その次にマッピングの対象とするビットよりも誤りが生じる可能性が高いので)、誤り訂正符号は、最初の方にマッピングを行う対象とするビットに付加し、また、性能の高い誤り訂正符号を付加したビットほど、先にマッピングを行う対象とする方が好ましい。
【0158】
また、本実施例においては、ピットを、そのエッジをずらして形成するようにしたが、この他、ピットは、その形状をステップ状に変形して形成することが可能である。即ち、ピットを、例えば物理的な凹部または凸部として形成し、記録するディジタル情報に対応して、そのピットの深さまたは高さをステップ状にずらすようにすることも可能である。
【0159】
さらに、本実施例では、ピットの立ち上がりおよび立ち下がりエッジの両方の位置をステップ状にずらすようにしたが、いずれか一方だけをずらすようにすることも可能である。この場合、図14に示した2次元平面の座標点は、xまたはy軸上のいずれか一方に位置するものだけを考えるようにすれば良い。
【0160】
また、本実施例では、6ビット単位のデータの一部のビットの誤りを訂正するための誤り訂正符号として、BCH符号を用いるようにしたが、その他、1ビット単位で誤りの訂正が可能な誤り訂正符号である、例えば畳み込み符号などを用いることも可能である。
【0162】
【発明の効果】
以上の如く、本発明の情報記録装置によれば、再生時にRF信号のレベルが変動しても、後の方で行われたマッピングの対象となったビットには、ほとんど誤りが生じなくなるので、最初の方に行われたマッピングの対象となったビットに誤り訂正符号を付加しておくだけで済み、従って、記録容量の大きな低下を防止することができる。
【0163】
さらに、本発明の情報再生装置によれば、RF信号(再生信号)のレベル変動によるビット誤りを防止することができる。
【0164】
また、本発明の情報記録媒体によれば、再生時において、RF信号の僅かなレベル変動により生じるビット誤りを、効率良く訂正することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】誤り訂正回路2から出力されるデータのフォーマットを示す図である。
【図3】ビット数変換回路3から出力されるデータのフォーマットを示す図である。
【図4】誤り訂正回路4の詳細構成例を示すブロック図である。
【図5】図4のBCH演算回路51によって、図3のデータに、BCH符号が付加された様子を示す図である。
【図6】図4のBCH演算回路53によって、図5のデータに、BCH符号が付加された様子を示す図である。
【図7】BCH演算回路51の詳細構成例を示すブロック図である。
【図8】BCH演算回路53の詳細構成例を示すブロック図である。
【図9】誤り訂正回路4から出力されるデータのフォーマットを示す図である。
【図10】図9のデータに、固定パターン発生回路7が出力する固定パターンが付加された様子を示す図である。
【図11】エッジ変調回路8の詳細構成例を示すブロック図である。
【図12】図11のエッジ変調回路8の動作を説明するための図である。
【図13】位置情報XまたはYを、それぞれ横軸または縦軸とする2次元平面を示す図である。
【図14】図13の2次元平面上の座標点に、6ビットの2進数を割り当てた様子を示す図である。
【図15】図14の割り当てにしたがって形成されるピットを示す図である。
【図16】図14の割り当てを行う方法を説明するための図である。
【図17】図14の割り当てを行う方法を説明するための図である。
【図18】本発明を適用した光ディスク装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図19】A/D変換器31の動作を説明するための図である。
【図20】誤り訂正回路35に入力されるサンプル値(VX,VY)の理想値を表した2次元平面を示す図である。
【図21】誤り訂正回路35の詳細構成例を示すブロック図である。
【図22】メモリ141に記憶された復号テーブルAを示す図である。
【図23】復号値に2ビットの誤りが生じる場合を説明する図である。
【図24】メモリ143に記憶された復号テーブルB0を示す図である。
【図25】メモリ143に記憶された復号テーブルB1を示す図である。
【図26】誤り訂正回路35の他の詳細構成例を示すブロック図である。
【図27】ピットのエッジの位置を記録データに対応して変化させて記録を行う原理を説明する図である。
【図28】エッジの位置をステップ状に変化させたピットを再生する原理を説明する図である。
【符号の説明】
1 情報源発生回路
2 誤り訂正回路
3 ビット数変換回路
4 誤り訂正回路
5 スイッチ
6 タイミングコントローラ
7 固定パターン発生回路
8 エッジ変調回路
21 光ディスク
22 ピックアップ
23 ヘッドアンプ
24 APC回路
25 フォーカス/トラッキングサーボ回路
26 スピンドルサーボ回路
27 スピンドルモータ
28 PLL回路
31 A/D変換器
32 バイアス変動除去回路
33 AGC回路
34 非線形イコライザ
35 誤り訂正回路
36 ビット数変換回路
37 誤り訂正回路
38 コントローラ
51 BCH演算回路
52 スイッチ
53 BCH演算回路
54 スイッチ
61乃至72 フリップフロップ
73乃至78 XOR回路
91乃至96 フリップフロップ
97,98 XOR回路
111 マッピングROM
112,113 パルス遅延回路
114 OR回路
115 T−フリップフロップ
141 メモリ
142 BCH誤り訂正回路
143 メモリ
144,145 FIFO
151 BCH誤り訂正回路
152 遅延回路
153 メモリ
144,145 FIFO

Claims (15)

  1. ディジタル情報を所定の複数ビット単位で記録する情報記録装置において、
    前記所定の複数ビット単位のディジタル情報に対応する数の2次元平面上の座標点を、距離の最も近いものどうしが異なるグループになるように2つのグループに分け、
    前記所定の複数ビット単位のディジタル情報のうちの所定のビットが0または1のものを、一方または他方のグループの座標点にそれぞれ割り当てる、前記所定のビットに応じたマッピングを行い、
    その後、各グループそれぞれの座標点を、距離の最も近いものどうしが異なるグループになるように2つのグループに分け、その2つのグループそれぞれの座標点に対し、それぞれのグループに属する前記所定の複数ビット単位のディジタル情報を、そのうちの他の所定のビットに応じてマッピングすることを繰り返すことにより、前記2次元平面上の座標点に、前記所定の複数ビット単位のディジタル情報を割り当て、
    前記所定の複数ビット単位のディジタル情報に対応する座標点のx座標およびy座標を記録する
    ことを特徴とする情報記録装置。
  2. 前記所定の複数ビット単位のディジタル情報の一部のビットに対する誤り訂正符号をあらかじめ付加する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
  3. 前記誤り訂正符号が付加されたビットに応じたマッピングを優先して最初の方に行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報記録装置。
  4. 前記所定の複数ビット単位のディジタル情報のうちの所定の1つのビットに対する誤り訂正符号をあらかじめ付加し、
    そのビットに応じたマッピングを最初に行う
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報記録装置。
  5. 前記所定の複数ビット単位のディジタル情報のうちの所定の2つのビットそれぞれに対する誤り訂正符号をあらかじめ付加し、
    その2つのビットそれぞれに応じたマッピングを最初とその次に行う
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報記録装置。
  6. 前記所定の複数ビット単位のディジタル情報のうちの所定の2つのビットそれぞれに対する誤り訂正符号は、その誤り訂正能力が異なり、
    誤り訂正能力の高い前記誤り訂正符号が付加されたビットに応じたマッピングを最初に行う
    ことを特徴とする請求項5に記載の情報記録装置。
  7. 前記誤り訂正符号は、BCH(Bose-Chaudhuri-Hocquenghem)符号または畳み込み符号である
    ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の情報記録装置。
  8. 前記座標点のx座標またはy座標に対応して、情報記録媒体に形成する情報ピットの立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジの位置、深さ、または、高さを、それぞれステップ上にずらす
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の情報記録装置。
  9. 請求項1乃至7に記載のいずれかの情報記録装置によって情報ピットが形成された情報記録媒体から前記ディジタル情報を再生する
    ことを特徴とする情報再生装置。
  10. 前記情報ピットの立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジの位置、深さ、または、高さは、前記座標点のx座標またはy座標に対応して、それぞれステップ上にずらされている
    ことを特徴とする請求項9に記載の情報再生装置。
  11. 請求項3に記載の情報記録装置によって情報ピットが形成された情報記録媒体から前記ディジタル情報を再生する情報再生装置であって、
    前記情報記録媒体から、前記xおよびy座標に対応する再生信号を再生する再生手段と、
    前記再生信号から、前記2次元平面上の座標点に基づいて、最初のマッピングの対象とされたビットを復号し、そのビットに対して、前記誤り訂正符号による誤り訂正を施し、その後、前回の復号に用いた座標点のうちの、前記誤り訂正の結果に一致するビットが割り当てられているものに基づいて、次のマッピングの対象とされたビットを復号し、そのビットに対して、前記誤り訂正符号による誤り訂正を施すことを、前記誤り訂正符号が付加された前記所定の複数ビット単位のディジタル情報の一部のビットすべての復号が終了するまで繰り返し、最後の復号に用いた座標点のうちの、その最後の復号により得られたビットの誤り訂正の結果に一致するビットが割り当てられているものに基づいて、前記再生信号を復号する復号手段と
    を備えることを特徴とする情報再生装置。
  12. 請求項4に記載の情報記録装置によって情報ピットが形成された情報記録媒体から前記ディジタル情報を再生する情報再生装置であって、
    前記情報記録媒体から、前記xおよびy座標に対応する再生信号を再生する再生手段と、
    前記再生信号から、前記2次元平面上の座標点に基づいて、最初のマッピングの対象とされたビットを復号し、そのビットに対して、誤り訂正符号による誤り訂正を施し、そのビットの復号に用いた座標点のうちの、前記誤り訂正の結果に一致するビットが割り当てられているものに基づいて、前記再生信号を復号する復号手段と
    を備えることを特徴とする情報再生装置。
  13. 請求項5または6に記載の情報記録装置によって情報ピットが形成された情報記録媒体から前記ディジタル情報を再生する情報再生装置であって、
    前記情報記録媒体から、前記xおよびy座標に対応する再生信号を再生する再生手段と、
    前記再生信号から、前記2次元平面上の座標点に基づいて、最初のマッピングの対象とされた第1のビットを復号し、その第1のビットに対して、誤り訂正符号による誤り訂正を施し、前記第1のビットの復号に用いた座標点のうちの、前記第1のビットの誤り訂正の結果に一致するビットが割り当てられているものに基づいて、次のマッピングの対象とされた第2のビットを復号し、その第2のビットに対して、誤り訂正符号による誤り訂正を施し、前記第2のビットの復号に用いた座標点のうちの、前記第2のビットの誤り訂正の結果に一致するビットが割り当てられているものに基づいて、前記再生信号を復号する復号手段と
    を備えることを特徴とする情報再生装置。
  14. 前記誤り訂正符号は、BCH(Bose-Chaudhuri-Hocquenghem)符号または畳み込み符号である
    ことを特徴とする請求項11乃至13のいずれかに記載の情報再生装置。
  15. 請求項8に記載の情報記録装置によって前記ディジタル情報が記録された
    ことを特徴とする情報記録媒体。
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