JP3545163B2 - 信号変換装置及びディジタル情報記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、従来のCD−R(Compact Disk−Recordable )に対して約7倍の高密度記録が可能なDVD−R(DVD−Recordable)等の情報記録媒体に対してディジタル情報を記録するためのディジタル情報記録装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
近年、従来のCDに対して約7倍に記録容量を向上させた情報記録媒体として、いわゆるDVDの研究開発が盛んに行われているが、この中で、一回のみ記録可能な追記型のDVDであるDVD−Rについての開発も盛んに行われている。
【0003】
このDVD−Rは、情報を記録する記録層として色素膜を用い、当該色素膜上に予め形成された記録トラック(グルーブ(案内溝)又はランド)における微小面積部分(後述の記録ピットとなる部分)に対して、当該微小面積に対応して合焦された記録レーザ光(記録すべきディジタル情報に対応して変調されている。)を照射してこれを熱エネルギーに変換して当該微小部分の色素膜を加熱し、これにより当該微小部分の色素膜の反射率等の特性を変化させることにより記録ピットを形成して記録を行う。更に、ディジタル情報の再生時には、記録ピットと記録レーザ光未照射部分との再生レーザ光に対する反射率等の特性の相違によりディジタル情報を読み出すものである。このとき、DVD−Rとしての上述の記憶容量を確保するためには、形成すべき記録ピットの大きさは、DVD−Rの半径方向の長さ(記録ピットの幅)が約0.4μm程度、DVD−Rの周方向の長さ(記録ピットの長さ)については、最短記録ピットについて約0.4μm程度、最長記録ピットについて約1.9μm程度とする必要がある。
【0004】
ところで、従来のCD−Rにおいて、上記色素膜を用いた場合に、記録すべきディジタル情報により変調されたレーザ光により記録ピットを形成し、それを再生したとき、再生波形が歪む場合があるという問題点がある。この歪の原因としては、記録ピットの形状がCD−Rの周方向について前後対称でなく、先端部で細く終端部で太くなって涙滴状に歪むことが挙げられる。すなわち、図14に示すように、図14(a)のようなレーザ光の変調波形で記録した場合、色素膜における当該レーザ光が照射された位置の到達温度が蓄熱現象により図14(b)に示すように先端部で低く終端部で高くなり、従って、図14(c)に示すような涙滴状の記録ピットが形成されてしまうのである。
【0005】
また、記録ピットの形状の対称性を悪化させる他の要因として、レーザ光の照射位置に形成される光スポットが記録ピットを形成すべき領域からはみ出すことが挙げられる。すなわち、記録ピットを形成すべき領域の端部をレーザ光が照射する際に、光スポットが記録ピットを形成すべき領域以外の部分にはみ出し、記録ピットの先端部と終端部で記録すべきディジタル情報に対して対称性の悪い記録ピットが形成されてしまうのである。
【0006】
これらの問題点を解決するために、従来のCD−Rにおいては、図14(a)に示すような、パルス信号を単純に記録すべきディジタル情報で変調したのみの変調信号を用いてレーザ光を変調するのではなく、当該記録すべきディジタル情報で変調した後の波形を更に波形変換して、記録すべきディジタル情報に対応した記録信号を得、当該記録信号を用いてレーザ光を変調することにより記録ピットを形成する方法が用いられている。
【0007】
すなわち、図15に示すように、記録すべきディジタル情報により変調された変調信号(図15(a))を更に波形変換し、記録ピットの先端部に対応する波形を所定期間削除すると共に、記録ピットの後半部に対応する波形を周期の短いパルス波の連続により構成して記録信号(図15(b))を生成するのである。図15に示す場合には、図15(a)に示す11Tの長さ(Tは記録すべきディジタル情報における一基準クロックに相当する長さであり、DVD−Rにおける記録すべきディジタル情報の場合は、3Tの長さのパルスから14Tの長さのパルスまでの12種類のデータパルスと14Tの長さの同期パルスの組合わせで構成されることが規格化されている。)の信号について、その先端部分を1.5T分削除し、更に後半部分を0.5Tの長さを有するパルス波が連続するように変換し、図15(b)に示す記録信号を生成し、当該記録信号を用いてレーザ光を変調して色素膜に照射するのである。このように波形変換された記録信号によりレーザ光を変調することにより、色素膜においては図14(b)に示す温度変化になることはなく、記録すべきディジタル情報に対応した対称性のよい長円形の記録ピットを形成することができる。なお、図15(b)に示す記録信号の波形において、その先頭の1.5Tの長さを有するパルスを以下トップパルス(符号「TP」で示す。)といい、当該トップパルスに続く0.5Tのパルス波が連続する部分を以下パルストレイン(符号「PT」で示す。)と称する。
【0008】
ここで、従来のCDーRにおいては、図15(a)に示す変調信号を図15(b)に示す記録信号に波形変換するために、主としてアナログ式のいわゆるディレイライン(例えば、集中定数素子で構成したもの、分布定数素子で構成したもの又は論理ゲート等の能動素子を使用したもの等)及び論理積回路又はフリップフロップ回路等を用いて波形変換を行っていた。そして、従来のCD−Rにおいては、基準クロック周期は230nsec程度であって、変調信号から記録信号への波形変換の精度は10nsec程度で必要十分であるので、上記のディレイライン等を用いて波形変換回路を容易に構成することができた。
【0009】
一方、上記DVD−Rにおいては、高記録容量化のため、基準クロック周期が37nsecとされており、更に波形変換の精度についても非常に高精度であることが必要である。より具体的には、数nsec程度(可能ならば1nsec)の精度の分解能及び再現性が要求される。更に、当該精度で種々の設定変更(変換する波形の変更等)を可能とする必要もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来利用可能な上記各ディレイラインにおいては、その分解能は5nsec程度であり、更に全遅延時間に対して±10%程度の精度誤差及び使用中の変動を考慮しておく必要がある。また、各素子を結ぶ配線間の遅延ばらつきをも考慮すると、実質的な精度は更に低下してしまうという問題点があった。
【0011】
更に、遅延時間を可変とする構成においては、特殊な高分解能ディレイラインを多数縦続接続する必要があり、夫々のディレイラインのばらつきに起因して全体としての分解能が低下するという問題点もあった。
【0012】
そこで、本発明は、上記の各問題点に鑑みて成されたもので、その課題は、DVD−Rに適用可能な分解能、精度並びに再現性を具備しつつ変調信号を記録信号に変換し、記録すべきディジタル情報に対応して正確な記録を行うことができると共に、安価且つ簡易な構成にて実現可能なディジタル情報記録装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、入力された記録すべきディジタル情報を、DVD−R等の情報記録媒体に記録する際の記録信号に変換する信号変換装置において、前記ディジタル情報における複数種類のパルス波形を認識するパターン判別部等の波形認識手段と、前記複数種類のパルス波形に対応して予め夫々設定されている前記記録信号の波形である記録信号波形を記憶するパルス出力タイミング生成部等の記憶手段と、前記ディジタル情報における基準周期と等しい周期を有する基準クロック信号の周期より短い遅延時間を有する遅延素子を複数個縦続接続した遅延手段であるタイミング候補信号生成手段であって、当該基準クロック信号に基づいて、夫々の前記パルス波形に対応した前記記録信号における信号の立上がりタイミング又は立下がりタイミングのいずれか一方を示すタイミング信号の候補であるタイミング候補信号として夫々の前記遅延素子の出力信号出力する遅延回路等のタイミング候補信号生成手段と、前記出力された複数のタイミング候補信号と前記基準クロック信号とを時間軸において比較し、夫々の前記遅延素子における前記遅延時間の変動を検出し変動検出信号を出力する比較回路等の検出手段と、前記認識されたパルス波形に対応する前記記録信号波形及び前記変動検出信号に基づいて、前記記録信号を形成すべき立上がりタイミング又は立下がりタイミングのいずれか一方に対応する前記タイミング候補信号を前記タイミング信号として選択する演算回路、立上がりタイミングセレクタ、立下りタイミングセレクタ等のタイミング信号選択手段と、前記選択されたタイミング信号及び前記ディジタル情報に基づいて、前記認識されたパルス波形に対応する前記記録信号を生成する波形整形ロジック部等の生成手段と、を備える。
【0014】
請求項1に記載の発明の作用によれば、波形認識手段は、ディジタル情報における複数種類のパルス波形を認識する。
【0015】
一方、記憶手段は、複数種類のパルス波形に対応して夫々設定されている記録信号波形を記憶する。
【0016】
これらと並行して、基準クロック信号の周期より短い遅延時間を有する遅延素子を複数個縦続接続した遅延手段であるタイミング候補信号生成手段は、当該基準クロック信号に基づいてタイミング信号の候補であるタイミング候補信号として夫々の遅延素子の出力信号出力する。
これにより、検出手段は、生成された複数のタイミング候補信号と基準クロック信号とを時間軸において比較し、夫々の遅延素子における遅延時間の変動を検出し変動検出信号を出力する。
【0017】
そして、タイミング信号選択手段は、認識されたパルス波形に対応する記録信号波形及び変動検出信号に基づいて、記録信号を形成すべき立上がりタイミング又は立下がりタイミングのいずれか一方に対応するタイミング候補信号をタイミング信号として選択する。
【0018】
最後に、生成手段は、選択されたタイミング信号及びディジタル情報に基づいて、認識されたパルス波形に対応する記録信号を生成する。
【0019】
よって、生成されたタイミング候補信号からディジタル情報のパルス波形に対応する記録信号を形成すべきタイミングに対応するタイミング信号を選択し、これらに基づいて認識されたパルス波形に対応する記録信号を生成するので、ディジタル情報を高精度且つ再現性良く記録信号に変換できる。
また、タイミング候補信号生成手段が、基準クロック信号の周期より短い遅延時間を有する遅延素子を複数個縦続接続した遅延手段であると共に、夫々の遅延素子の出力信号を夫々タイミング候補信号として出力するので、簡易な構成でタイミング候補信号を生成することができる。
更に、タイミング信号選択手段が、認識されたパルス波形に対応する記録信号波形及び変動検出信号に基づいてタイミング信号を選択するので、遅延素子においてその遅延時間に変動が生じた場合でも、それを補償して高精度に記録信号を生成できる。
【0020】
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、入力された記録すべきディジタル情報を、DVD−R等の情報記録媒体に記録する際の記録信号に変換する信号変換装置において、前記ディジタル情報における複数種類のパルス波形を認識するパターン判別部等の波形認識手段と、前記複数種類のパルス波形に対応して予め夫々設定されている前記記録信号の波形である記録信号波形を記憶するパルス出力タイミング生成部等の記憶手段と、前記ディジタル情報における基準周期と等しい周期を有する基準クロック信号の周期より短い遅延時間を有する遅延素子を複数個縦続接続した遅延手段であるタイミング候補信号生成手段であって、当該基準クロック信号に基づいて、夫々の前記遅延素子の出力信号を、夫々の前記パルス波形に対応した前記記録信号における信号の立上がりタイミングを示す立上がりタイミング信号の候補である立上がりタイミング候補信号として出力し、更に夫々の前記パルス波形に対応した前記記録信号における信号の立下がりタイミングを示す立下がりタイミング信号の候補である立下がりタイミング候補信号として出力する遅延回路等のタイミング候補信号生成手段と、前記出力された複数の立上がりタイミング候補信号及び複数の立下がりタイミング候補信号と前記基準クロック信号とを時間軸において比較し、夫々の前記遅延素子における前記遅延時間の変動を検出し変動検出信号を出力する比較回路等の検出手段と、前記認識されたパルス波形に対応する前記記録信号波形及び前記変動検出信号に基づいて、前記記録信号を形成すべき立上がりタイミングに対応する前記立上がりタイミング候補信号を前記立上がりタイミング信号として選択する演算回路、立上がりタイミングセレクタ等の立上がりタイミング信号選択手段と、前記認識されたパルス波形に対応する前記記録信号波形及び前記変動検出信号に基づいて、前記記録信号を形成すべき立下がりタイミングに対応する前記立下がりタイミング候補信号を前記立下がりタイミング信号として選択する演算回路、立下がりタイミングセレクタ等の立下がりタイミング信号選択手段と、前記選択された立上がりタイミング信号及び立下がりタイミング信号並びに前記ディジタル情報に基づいて、前記認識されたパルス波形に対応する前記記録信号を生成する波形生成ロジック部等の生成手段と、を備える。
【0021】
請求項2に記載の発明の作用によれば、波形認識手段は、ディジタル情報における複数種類のパルス波形を認識する。
【0022】
一方、記憶手段は、複数種類のパルス波形に対応して夫々設定されている記録信号波形を記憶する。
【0023】
これらと並行して、基準クロック信号の周期より短い遅延時間を有する遅延素子を複数個縦続接続した遅延手段であるタイミング候補信号生成手段は、当該基準クロック信号に基づいて複数の立上がりタイミング候補信号及び複数の立下がりタイミング候補信号として夫々の遅延素子の出力信号出力する。
これにより、検出手段は、生成された複数の立上がりタイミング候補信号及び複数の立下がりタイミング候補信号と基準クロック信号とを時間軸において比較し、夫々の遅延素子における遅延時間の変動を検出し変動検出信号を出力する。
【0024】
そして、立上がりタイミング信号選択手段は、認識されたパルス波形に対応する記録信号波形及び前記変動検出信号に基づいて、記録信号を形成すべき立上がりタイミングに対応する立上がりタイミング候補信号を立上がりタイミング信号として選択する。
【0025】
一方、立下がりタイミング信号選択手段は、認識されたパルス波形に対応する記録信号波形及び前記変動検出信号に基づいて、記録信号を形成すべき立下がりタイミングに対応する立下がりタイミング候補信号を立下がりタイミング信号として選択する。
【0026】
最後に、生成手段は、選択された立上がりタイミング信号及び立下がりタイミング信号並びにディジタル情報に基づいて、認識されたパルス波形に対応する記録信号を生成する。
【0027】
よって、生成された立上がりタイミング候補信号及び立下がりタイミング候補信号からディジタル情報のパルス波形に対応する記録信号を形成すべきタイミングに対応する立上がりタイミング信号及び立下がりタイミング信号を選択し、これらに基づいて認識されたパルス波形に対応する記録信号を生成するので、ディジタル情報を高精度且つ再現性良く記録信号に変換できる。
また、タイミング候補信号生成手段が、基準クロック信号の周期より短い遅延時間を有する遅延素子を複数個縦続接続した遅延手段であると共に、夫々の遅延素子の出力信号を夫々立上がりタイミング候補信号及び立下がりタイミング候補信号として出力するので、簡易な構成でタイミング候補信号を生成することができる。
更に、立上がりタイミング信号選択手段が、認識されたパルス波形に対応する記録信号波形及び変動検出信号に基づいて立上がりタイミング信号を選択すると共に、立下がりタイミング信号選択手段が、認識されたパルス波形に対応する記録信号波形及び変動検出信号に基づいて立下がりタイミング信号を選択するので、遅延素子においてその遅延時間に変動が生じた場合でも、それを補償して高精度に記録信号を生成できる。
【0036】
上記の課題を解決するために、請求項に記載の発明は、請求項又はに記載の信号変換装置において、前記遅延素子は、バッファ素子であるように構成される。
【0037】
請求項に記載の発明の作用によれば、請求項又はに記載の発明の作用に加えて、遅延素子がバッファ素子であるので、高精度で記録信号を生成できる。
【0038】
上記の課題を解決するために、請求項に記載の発明は、請求項2に記載の信号変換装置において、前記基準クロック信号を微分して当該基準クロック信号の立上がりタイミングを示す基準立上がりタイミング信号を生成する微分回路等の微分手段を更に備え、前記タイミング候補信号生成手段は、前記基準立上がりタイミング信号の周期より短い遅延時間を有し、当該基準立上がりタイミング信号を当該遅延時間だけ遅延させるセレクタ等の遅延素子を複数個縦続接続した遅延手段であると共に、前記立上がりタイミング信号選択手段は、いずれか一の前記遅延素子の出力信号を前記立上がりタイミング信号として出力し、更に、前記立下がりタイミング信号選択手段は、いずれか一の前記遅延素子の出力信号を前記立下がりタイミング信号として出力するように構成される。
【0039】
請求項に記載の発明の作用によれば、請求項2に記載の発明の作用に加えて、微分手段は、基準クロック信号を微分して基準立上がりタイミング信号を生成する。
【0040】
ここで、タイミング候補信号生成手段は、基準立上がりタイミング信号の周期より短い遅延時間を有し、当該基準立上がりタイミング信号を当該遅延時間だけ遅延させる遅延素子を複数個縦続接続した遅延手段として構成されている。
【0041】
これにより、立上がりタイミング信号選択手段は、いずれか一の遅延素子の出力信号を立上がりタイミング信号として出力する。
【0042】
更に立下がりタイミング信号選択手段は、いずれか一の遅延素子の出力信号を立下がりタイミング信号として出力する。
【0043】
よって、簡易な構成で立上がりタイミング信号及び立下がりタイミング信号を生成することができる。
【0044】
上記の課題を解決するために、請求項に記載の発明は、請求項2に記載の信号変換装置において、前記基準クロック信号の周期より短い遅延時間を有するセレクタ等の第1遅延素子を複数個縦続接続した第1遅延手段と、複数の前記第1遅延素子の出力信号の夫々と前記基準クロック信号とを時間軸において夫々比較し、夫々の前記第1遅延素子における前記遅延時間の変動を検出し変動検出信号を出力する比較回路等の検出手段と、前記基準クロック信号を微分して当該基準クロック信号の立上がりタイミングを示す基準立上がりタイミング信号を生成する微分回路等の微分手段と、を更に備え、前記タイミング候補信号生成手段は、前記第1遅延素子と同種の第2遅延素子であって、前記基準立上がりタイミング信号の周期より短い遅延時間を有し、当該基準立上がりタイミング信号を当該遅延時間だけ遅延させるセレクタ等の第2遅延素子を複数個縦続接続した第2遅延手段であると共に、前記立上がりタイミング信号選択手段は、前記認識されたパルス波形に対応する前記記録信号波形及び前記変動検出信号に基づいて、いずれか一の前記第2遅延素子の出力信号を前記立上がりタイミング信号として出力し、更に、前記立下がりタイミング信号選択手段は、前記認識されたパルス波形に対応する前記記録信号波形及び前記変動検出信号に基づいて、いずれか一の前記第2遅延素子の出力信号を前記立下がりタイミング信号として出力するように構成される。
【0045】
請求項に記載の発明の作用によれば、請求項2に記載の発明の作用に加えて、第1遅延手段は、基準クロック信号の周期より短い遅延時間を有する第1遅延素子を複数個縦続接続して構成されている。
【0046】
そして、検出手段は、複数の第1遅延素子の出力信号の夫々と基準クロック信号とを時間軸において夫々比較し、夫々の第1遅延素子における遅延時間の変動を検出し変動検出信号を出力する。
【0047】
一方、微分手段は、基準クロック信号を微分して当該基準クロック信号の立上がりタイミングを示す基準立上がりタイミング信号を生成する。
【0048】
そして、タイミング候補信号生成手段は、第1遅延素子と同種の第2遅延素子であって、基準立上がりタイミング信号の周期より短い遅延時間を有し、当該基準立上がりタイミング信号を当該遅延時間だけ遅延させる第2遅延素子を複数個縦続接続した第2遅延手段として構成されている。
【0049】
これらにより、立上がりタイミング信号選択手段は、認識されたパルス波形に対応する記録信号波形及び変動検出信号に基づいて、いずれか一の第2遅延素子の出力信号を立上がりタイミング信号として出力する。
【0050】
更に立下がりタイミング信号選択手段は、認識されたパルス波形に対応する記録信号波形及び変動検出信号に基づいて、いずれか一の第2遅延素子の出力信号を立下がりタイミング信号として出力する。
【0051】
よって、簡易な構成で立上がりタイミング信号及び立下がりタイミング信号を生成することができると共に、第2遅延素子においてその遅延時間に変動が生じた場合でも、当該第2遅延素子と同種の第1遅延素子を用いて得られた変動検出信号を用いて当該変動を補償し、高精度に記録信号を生成できる。
【0052】
上記の課題を解決するために、請求項に記載の発明は、請求項に記載の信号変換装置において、前記第1遅延素子又は前記第2遅延素子は、縦続接続されている一つ前段の前記第1遅延素子又は前記第2遅延素子の出力信号と前記基準立上がりタイミング信号のいずれか一方を選択するセレクタ等の選択素子であると共に、前記立上がりタイミング信号選択手段は、前記認識されたパルス波形に対応する前記記録信号波形及び前記変動検出信号に基づいて、前記第2遅延素子に対応する一の前記選択素子における選択を制御して前記立上がりタイミング信号を出力し、更に、前記立下がりタイミング信号選択手段は、前記認識されたパルス波形に対応する前記記録信号波形及び前記変動検出信号に基づいて、前記第2遅延素子に対応する一の前記選択素子における選択を制御して前記立下がりタイミング信号を出力するように構成される。
【0053】
請求項に記載の発明の作用によれば、請求項に記載の発明の作用に加えて、第1遅延素子又は第2遅延素子は、縦続接続されている一つ前段の第1遅延素子又は第2遅延素子の出力信号と基準立上がりタイミング信号のいずれか一方を選択する選択素子であると共に、立上がりタイミング信号選択手段は、認識されたパルス波形に対応する記録信号波形及び変動検出信号に基づいて、第2遅延素子に対応する一の選択素子における選択を制御して立上がりタイミング信号を出力し、更に、立下がりタイミング信号選択手段は、認識されたパルス波形に対応する記録信号波形及び変動検出信号に基づいて、第2遅延素子に対応する一の選択素子における選択を制御して立下がりタイミング信号を出力する。
【0054】
よって、高精度で立下がりタイミング信号又は立上がりタイミング信号を出力して記録信号を生成できる。
【0055】
上記の課題を解決するために、請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の信号変換装置と、前記生成された記録信号を前記情報記録媒体に記録するピックアップ等の記録手段と、を備える。
【0056】
請求項に記載の発明の作用によれば、請求項1からのいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、記録手段は、生成された記録信号を情報記録媒体に記録する。
【0057】
よって、ディジタル情報に対応した正確な形状の記録ピットを形成して当該ディジタル情報を記録できる。
【0058】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に好適な実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明は、ホストコンピュータから送信されてくるディジタル情報を上記DVD−Rに対して記録するための情報記録装置について本発明を適用した実施の形態を説明するものである。
【0059】
(I)情報記録装置の実施の形態
始めに、本実施形態に係る情報記録装置の全体構成及び動作について、図1を用いて説明する。なお、以下の実施の形態では、DVD−Rにおいて、当該DVD−R上のアドレス情報等を記録したプリピットが、ディジタル情報を記録すべき記録トラック上等に予め形成されており、ディジタル情報の記録時には、当該プリピットを予め検出することによりDVD−R上のアドレス情報を得、これによりディジタル情報を記録するDVD−R上の記録位置を検出して記録するものとする。
【0060】
図1に示すように、実施形態の情報記録装置Sは、記録手段としてのピックアップ2と、再生増幅器3と、デコーダ4と、プリピット信号デコーダ5と、スピンドルモータ6と、サーボ回路7と、プロセッサ8と、エンコーダ9と、主として本発明に係る信号変換装置としてのパワー制御回路11と、記録手段としてのレーザ駆動回路12と、インターフェース13と、クロック発生部RCにより構成されている。また、当該情報記録装置Sには、外部のホストコンピュータ14から記録すべきディジタル情報Srがインターフェース13を介して入力されている。
【0061】
次に、全体の動作を説明する。
【0062】
ピックアップ2は、図示しないレーザダイオード、偏向ビームスプリッタ、対物レンズ、光検出器等を含み、レーザ駆動信号Sdlに基づいて光ビームBをDVD−R1の情報記録面に照射し、その反射光に基づいて上記プリピットを検出して記録すべきディジタル情報を記録すると共に、既に記録されているディジタル情報がある場合には、上記光ビームBの反射光に基づいて当該既に記録されているディジタル情報を検出する。
【0063】
そして、再生増幅器3は、ピックアップ2から出力されたプリピットに対応する情報を含む検出信号Sdtを増幅し、プリピットに対応するプリピット信号Sppを出力すると共に、既に記録されているディジタル情報に対応する増幅信号Spを出力する。
【0064】
その後、デコーダ4は、増幅信号Spに対して8−16復調及びデインターリーブを施すことにより当該増幅信号Spをデコードし、復調信号Sdm及びサーボ復調信号Ssdを出力する。
【0065】
一方、プリピット信号デコーダ5は、プリピット信号Sppをデコードして復調プリピット信号Spdを出力する。
【0066】
そして、サーボ回路7は、復調プリピット信号Spd及びサーボ復調信号Ssdに基づいて、ピックアップ2におけるフォーカスサーボ制御及びトラッキングサーボ制御のためのピックアップサーボ信号Sspを出力すると共に、DVD−R1を回転させるためのスピンドルモータ6の回転をサーボ制御するためのスピンドルサーボ信号Sssを出力する。
【0067】
これらと並行して、プロセッサ8は、復調信号Sdmに基づいて既に記録されていたディジタル情報に対応する再生信号Sotを外部に出力すると共に、情報記録装置S全体を主として制御する。
【0068】
一方、インターフェース13は、プロセッサ8の制御の下、ホストコンピュータ14から送信されてくるディジタル情報Srに対して、これを情報記録装置Sに取り込むためのインターフェース動作を行い、当該ディジタル情報Srをエンコーダ9に出力する。
【0069】
そして、エンコーダ9は、図示しないECC(Error Correcting Code )ジェネレータ、8−16変調部、スクランブラ等を含み、ディジタル情報Srに基づいて、再生時のエラー訂正を行う単位であるECCブロックを構成すると共に、当該ECCブロックに対してインターリーブ及び8−16変調並びにスクランブル処理を施し、変調信号Sreを生成する。
【0070】
そして、パワー制御回路11は、変調信号Sreに基づいて、ピックアップ2内の図示しないレーザダイオードの出力を制御するための記録信号Sddを出力する。このとき、当該パワー制御回路11には後述の基準クロック信号Sclが供給されていると共に、プロセッサ8からの後述のレジスタ設定信号Scp乃至Scpが供給されている。
【0071】
その後、レーザ駆動回路12は、記録信号Sddに基づいて、実際に上記レーザダイオードを駆動して光ビームBを出射させるための上記レーザ駆動信号Sdlを出力する。
【0072】
クロック発生部RCは、上記夫々の構成部材が動作する際の基準クロック信号Sclを生成する。このとき、当該基準クロック信号Sclの周期は上述の1Tとされている。
【0073】
(II)パワー制御回路の第1実施形態
次に、本発明の第1実施形態に係るパワー制御回路11の構成及び動作について、図2乃至図9を用いて説明する。
【0074】
(i)全体構成及び動作
始めに、第1実施形態のパワー制御回路11の全体構成及び動作について図2及び図3を用いて説明する。なお、図2はパワー制御回路11の全体構成を示すブロック図であり、図3は当該パワー制御回路11の動作における各部の信号を含むタイミングチャートである。また、図3は、スペース/マーク(変調信号Sreが“H”となっている期間と“L”となっている期間)の組み合わせが3T/4Tである変調信号Sreを記録信号Sddに波形変換する場合を示すものである。
【0075】
また、以下の説明においては、その理解の容易化のために、記録信号Sddにおける各パルス(上記トップパルス及びパルストレイン)におけるパルスの立上がり位置の設定に関連するデータについては、符号「LD」を含んで示すものとし、パルスの立下がり位置の設定に関連するデータについては、符号「TR」を含んで示すものとする。
【0076】
図2に示すように、パワー制御回路11は、生成手段としての波形生成ロジック部15と、タイミング候補信号生成手段、遅延手段としての遅延回路16と、検出手段としての比較回路17と、タイミング信号選択手段、立下がりタイミング信号選択手段及び立上がりタイミング信号選択手段としての演算回路18と、タイミング信号選択手段、立下がりタイミング信号選択手段としての立下がりタイミングセレクタ19と、タイミング信号選択手段、立上がりタイミング信号選択手段としての立上がりタイミングセレクタ20とにより構成されている。
【0077】
また、波形生成ロジック部15は、信号生成部21と、AND回路24及び25と、フリップフロップ回路26とにより構成されている。
【0078】
更に、信号生成部21は、波形認識手段としてのパターン判別部22と、記憶手段としてのパルス出力タイミング生成部23とにより構成されている。
【0079】
一方、遅延回路16は、370個のバッファ素子B乃至B369が縦続接続されて構成されている。このとき、夫々のバッファ素子B乃至B369の動作時間(あるデータが入力されてから同じデータが出力されるまでの時間)については、正常値としては0.2nsecであるが、通常は、周囲の温度等の影響によりその動作時間が50%から200%の範囲、すなわち具体的には0.1nsecから0.4nsecの範囲で変動する。ここで、当該変動は、同一条件下においては個々のバッファ素子で共通(すなわち、全てのバッファ素子の動作時間は同じであり、それが変動するときには全てのバッファ素子において共通的に変動する。)と看做すことができるものである。
【0080】
次に、パワー制御回路11の全体動作について、図2及び図3を用いて説明する。
【0081】
先ず、遅延回路16及び比較回路17の概要動作について、図2及び図3(a)を用いて説明する。
【0082】
なお、比較回路17は、上述のように遅延回路16を構成するバッファ素子B乃至B369における遅延量が変動することに鑑み、その変動量を把握して正しい記録信号Sddを生成すべく、基準クロック信号Sclの周期(1T)が、いくつの(何段の)バッファ素子に相当するものであるかを検出する機能を有する。
【0083】
パワー制御回路11に入力された基準クロック信号Sclは、遅延回路16に入力され、夫々のバッファ素子B乃至B369に対して縦続的に入力される。そして、夫々のバッファ素子B乃至B369において上記動作時間だけ遅延されて出力される。このとき、各バッファ素子B乃至B369の出力信号は、次段のバッファ素子に入力されると共に夫々別個に遅延信号Sd乃至Sd369として出力される。
【0084】
この遅延信号Sd乃至Sd369のうち、遅延信号Sd91乃至Sd369が並列的に比較回路17に出力される。ここで、全ての遅延信号Sd乃至Sd369のうち遅延信号Sd91乃至Sd369のみが比較回路に入力されるのは、例えば、各バッファ素子B乃至B369における動作時間が0.1nsecであったとすると、基準クロックSclの周期(37nsec)はバッファ素子370個分に相当する(すなわち、バッファ素子B369の出力信号である遅延信号Sd369が基準クロックSclを1周期分だけ遅延させた波形を有する)ので、当該遅延信号Sd369を比較回路17に入力すれば、当該比較回路17において基準クロックSclの周期がバッファ素子370個分に相当することが認識できるからである。一方、各バッファ素子B乃至B369における動作時間が0.4nsecであったとすると、基準クロックSclの周期はバッファ素子92個分に相当する(すなわち、バッファ素子B91の出力信号である遅延信号Sd91が基準クロックSclを1周期分だけ遅延させた波形を有する)ので、当該遅延信号Sd91を比較回路17に入力すれば、当該比較回路17において基準クロックSclの周期がバッファ素子92個分に相当することが認識できるからである。すなわち、遅延信号Sd91乃至Sd369を比較回路17に入力すれば、全ての場合について基準クロックSclの周期がバッファ素子いくつ分に相当するかが認識できるのである。
【0085】
比較回路17に入力された遅延信号Sd91乃至Sd369は、当該比較回路において同時並行的に入力されている基準クロック信号Sclと個別に比較され、基準クロック信号Sclを一周期(1T)遅延させた波形を有する遅延信号が遅延信号Sd91乃至Sd369のうちいずれの遅延信号であるかが検出される。図3(a)に示す場合においては、遅延信号Sd185が基準クロック信号Sclと同期していると判断されるので、当該遅延信号Sd185に対応して基準クロックSclの周期に相当するバッファ素子を示すオフセットクロック信号Socが演算回路に出力される(なお、図3(a)において、遅延信号Sd185に対応するオフセットクロック信号Socは符号「93(185−92)」で示されるデータである。)。この比較回路17の動作については、後ほど詳述する。
【0086】
そして、演算回路18は、プロセッサ8からの、記録信号Sddにおける各パルスの立上がり位置及び立下がり位置を設定するためのレジスタ設定信号Scp乃至Scp、当該オフセットクロック信号Soc及び基準クロック信号Scl並びに波形生成ロジック部15からの後述のレジスタ選択信号Sereに基づき、後述の立下がりタイミングセレクタ19に出力されている遅延信号Sd46乃至Sd333のうち、記録信号Sddの各パルスにおける立下がり位置の設定に用いられる遅延信号を選択するための立下がり選択信号Stcを出力すると共に、後述の立上がりタイミングセレクタ20に出力されている遅延信号Sd乃至Sd148のうち、記録信号Sddの各パルスにおける立上がり位置の設定に用いられる遅延信号を選択するための立上がり選択信号Slcを出力する。なお、演算回路18の動作については、後ほど詳述する。
【0087】
次に、立上がりタイミングセレクタ20及び波形生成ロジック部15の概要動作について、図2及び図3(b)を用いて説明する。
【0088】
上述のように、立上がりタイミングセレクタ20には、遅延回路16から出力される遅延信号のうち、遅延信号Sd乃至Sd148が出力されている。そして、立上がりタイミングセレクタ20においては、立上がり選択信号Slcに基づいて、入力されている遅延信号(各遅延信号毎に各バッファ素子の遅延時間分だけ位相がずれている。)の中から記録信号Sddのパルスにおける立上がりタイミングを示す遅延信号を選択して立上がりタイミング信号SldとしてAND回路24に出力する。ここで、立上がりタイミング信号Sldには、記録信号Sddのパルスにおける立上がりタイミングを示すパルスが1Tの期間に1パルスづつ含まれている。更に、当該パルスは、立上がり選択信号Slcに基づいて遅延信号の中から選択されるパルスであるので、後述のレジスタ選択信号Sereを用いて立上がり選択信号Slcを制御することにより、夫々遅延信号における遅延時間(上記動作時間。例えば、0.2nsec)の精度で記録信号Sddのパルスにおける立上がりタイミングを制御することができる。
【0089】
この動作について図3(b)を用いて更に説明すると、図3(b)に示す場合には、パルストレインにおける各パルスの立上がりを示す立上がりタイミング信号Sldとして遅延信号Sd37を選択すべく立上がり選択信号Slc(演算回路18においてレジスタ選択信号Sereに基づいて選択された信号であり、符号「PTLD NUM;37」で示す。)が演算回路18から出力されており、また、トップパルスの立上がりを示す立上がりタイミング信号Sldとして遅延信号Sd28を選択すべく立上がり選択信号Slc(演算回路18においてレジスタ選択信号Sereに基づいて選択された信号であり、符号「TP LD NUM 1;28」で示す。)が演算回路18から出力されている。
【0090】
そして、夫々の立上がり選択信号Slcに基づいて、遅延信号Sd37の立上がりタイミング及び遅延信号Sd28の立上がりタイミングにおいて“H”となる立上がりタイミング信号Sldが出力されている。
【0091】
次に、AND回路24の一方の入力端子には、パルス出力タイミング生成部23から、変換すべき変調信号Sreにおけるマーク/スペースの組み合わせに対応して設定される立上がりイネーブル信号Sleが入力されている。この立上がりイネーブル信号Sleは、変換すべき変調信号Sreにおけるパルス波形(3T乃至14Tの波形)の夫々に対応して、波形変換後の記録信号Sddの波形が各パルス波形に対応したトップパルスとパルストレインの組み合わせとなるように立上がりタイミング信号Sld内のパルスを選択するための信号であり、換言すると、立上がりタイミング信号Sldに含まれるパルスのうち、記録信号Sddのパルス波形の立上がりを示すパルス(後述のセット信号Srs)として出力されることを許可するパルスを選択するための信号である。従って、変調信号Sreにおける3Tから14Tの12種類のパルス波形に対応してパルス出力タイミング生成部23において12種類の立上がりイネーブル信号Sleが生成され、当該生成された立上がりイネーブル信号Sleのうち、パターン判別部22において認識された変調信号Sreの波形に対応した一の立上がりイネーブル信号Sleが出力されることとなる。
【0092】
これらにより、AND回路24において上記立上がりタイミング信号Sldと立上がりイネーブル信号Sleの論理積が算出され、トップパルス又はパルストレインにおける立上がりタイミングを示すセット信号Srsがフリップフロップ回路26のセット端子に出力される。
【0093】
その後、フリップフロップ回路26においては、上記セット信号Srsと、後述のリセット信号Srr(フリップフロップ回路26のリセット端子に入力されている。)とに基づいて、セット信号Srsのパルスのタイミングで“H”となり、リセット信号Srrのパルスのタイミングで“L”に変化する上記記録信号Sddを出力する。
【0094】
次に、立下がりタイミングセレクタ19及び波形生成ロジック部15の概要動作について、図2及び図3(c)を用いて説明する。
【0095】
上述のように、立下がりタイミングセレクタ19には、遅延回路16から出力される遅延信号のうち、遅延信号Sd46乃至Sd333が出力されている。そして、立下がりタイミングセレクタ19においては、立下がり選択信号Stcに基づいて、入力されている遅延信号の中から記録信号Sddのパルスにおける立下がりを示す遅延信号を選択して立下がりタイミング信号StrとしてAND回路25に出力する。ここで、立下がりタイミング信号Strには、記録信号Sddのパルスにおける立下がりタイミングを示すパルスが1Tの期間に1パルスづつ含まれている。更に、当該パルスは、立下がり選択信号Stcに基づいて遅延信号の中から選択されるパルスであるので、後述のレジスタ選択信号Sereを用いて立下がり選択信号Stcを制御することにより、夫々遅延信号における遅延時間(上記動作時間)の精度で記録信号Sddのパルスにおける立下がりタイミングを制御することができる。
【0096】
この動作について図3(c)を用いて更に説明すると、図3(c)に示す場合には、トップパルスの立下がりを示す立下がりタイミング信号Strとして遅延信号Sd139を選択すべく立下がり選択信号Stc(演算回路18においてレジスタ選択信号Sereに基づいて選択された信号であり、符号「TP TR NUM;139」で示す。)が出力されており、また、パルストレインの立下がりを示す立下がりタイミング信号Strとして遅延信号Sd130を選択すべく立下がり選択信号Stc(演算回路18においてレジスタ選択信号Sereに基づいて選択された信号であり、符号「PT TR NUM;130」で示す。)が出力されている。
【0097】
そして、夫々の立下がり選択信号Stcに基づいて、遅延信号Sd139の立上がりタイミング及び遅延信号Sd130の立上がりタイミングにおいて“H”となる立下がりタイミング信号Strが出力されている。
【0098】
次に、AND回路25の一方の入力端子には、パルス出力タイミング生成部23から、変換すべき変調信号Sreにおけるマーク/スペースの組み合わせに対応して設定される立下がりイネーブル信号Steが入力されている。この立下がりイネーブル信号Steは、変換すべき変調信号Sreにおけるパルス波形の夫々に対応して、波形変換後の記録信号Sddの波形が各パルス波形に対応したトップパルスとパルストレインの組み合わせとなるように立下がりタイミング信号Str内のパルスを選択するための信号であり、換言すると、立下がりタイミング信号Strに含まれるパルスのうち、記録信号Sddのパルス波形の立下がりを示すパルス(後述のリセット信号Srr)として出力されることを許可するパルスを選択するための信号である。従って、上記立上がりイネーブル信号Sleと同様に、変調信号Sreにおける3Tから14Tの12種類のパルス波形に対応してパルス出力タイミング生成部23において12種類の立下がりイネーブル信号Steが生成され、当該生成された立下がりイネーブル信号Steのうち、パターン判別部22において認識された変調信号Sreの波形に対応した一の立下がりイネーブル信号Steが出力されることとなる。
【0099】
これらにより、AND回路25において上記立下がりタイミング信号Strと立下がりイネーブル信号Steの論理積が算出され、トップパルス又はパルストレインにおける立下がりタイミングを示す上記リセット信号Srrがフリップフロップ回路26のリセット端子に出力される。
【0100】
その後は、上述のように、フリップフロップ回路26において上記セット信号Srsとリセット信号Srrとに基づいて、セット信号Srsのパルスのタイミングで“H”となり、リセット信号Srrのパルスのタイミングで“L”に変化する上記記録信号Sddを出力する。
【0101】
ここで、図3(c)に示す場合の記録信号Sddは、スペース/マークの組み合わせが3T/4Tである変調信号Sreを波形変換した場合を示すものであるが、当該記録信号Sddと変調信号Sreとを時間軸において比較すると、図3(c)最下段に示すように変調信号Sreの“H”の期間における最初の1.5T間は記録信号Sddでは“L”となっており、次の1.5T間は“H”となっている。更に、後半の1.0T期間は“H”と“L”が0.5T間づつ組み合わされている。
【0102】
(ii)細部構成及び動作
次に、上記パワー制御回路11を構成する各部の細部構成及び動作について、図4乃至図9を用いて説明する。
【0103】
始めに、上記比較回路17の細部構成及び動作について、図4及び図5を用いて説明する。
【0104】
図4に示すように、比較回路17は、279個のD型のフリップフロップ回路F乃至F278と、デコーダ30とにより構成されている。
【0105】
この構成において、基準クロック信号Sclは、夫々のフリップフロップ回路F乃至F278のクロック端子に並列的に入力されている。一方、遅延回路16からの遅延信号Sd91乃至S369は、夫々対応するフリップフロップ回路F乃至F278のいずれかの入力端子に入力されている。そして、夫々のフリップフロップ回路F乃至F278は、基準クロック信号Sclのタイミングにおいて入力されている遅延信号Sd91乃至Sd369の値をラッチし、夫々ラッチ信号Sq91乃至Sq369として出力する。
【0106】
これにより、デコーダ30は、全てのラッチ信号Sq91乃至Sq369を並列的に監視し、基準クロック信号Sclが“H”になるタイミング以降最初に“H”に変化するラッチ信号を検出し、当該“H”に変化したラッチ信号に対応するバッファ素子の番号を上記オフセットクロック信号Socとして出力する。この処理は、いわゆるバイナリコード化処理と呼ばれるものである。
【0107】
以上の比較回路17の動作を図5を用いて更に説明すると、図5に示す場合には、最初の基準クロック信号Sclが“H”になるタイミングにおいては、遅延信号Sd184までが“H”であり、遅延信号Sd185以降が“L”になっている。従って、ラッチ信号としては、当該最初の基準クロック信号Sclが“H”になるタイミングにおいては、ラッチ信号Sq183までが“H”であり、ラッチ信号Sq184以降が“L”となっている。そして、当該ラッチ信号Sq184がその基準クロック信号Sclが“H”になるタイミング以降に最初に“H”に変化している。従って、当該タイミングにおいては、ラッチ信号Sq184に対応するフリップフロップ回路F93に入力されているバッファ素子B184を示す信号(「92(184−92)」を示す)がオフセットクロック信号Socとして出力される。
【0108】
次に、図5に示す2番目の基準クロック信号Sclが“H”になるタイミングにおいては、遅延信号Sd185までが“H”であり、遅延信号Sd186以降が“L”になっている。図5に示す最初の基準クロック信号Sclが“H”になるタイミングに比してこのように変化するのは、環境の変化により各バッファ素子における上記動作時間が変化したことによるものである。
【0109】
これにより、ラッチ信号としては、当該2番目の基準クロック信号Sclが“H”になるタイミングにおいては、ラッチ信号Sq184までが“H”であり、ラッチ信号Sq185以降が“L”となっている。そして、当該ラッチ信号Sq185がその基準クロック信号Sclが“H”になるタイミング以降に最初に“H”に変化している。従って、当該タイミングにおいては、ラッチ信号Sq185に対応するフリップフロップ回路F94に入力されているバッファ素子B185を示す信号(「93(185−92)」を示す)がオフセットクロック信号Socとして出力される。
【0110】
この動作において、オフセットクロック信号Socとして、該当するバッファ素子の番号から「92」を引いた値を出力するのは、デコーダ30の設計の容易化のためである。
【0111】
次に、上記演算回路18の細部構成及び動作について、図6及び図7を用いて説明する。
【0112】
図6に示すように、演算回路18は、平均化部31と、加算器32及び45と、定数器33、44及び47と、乗算器34と、3ビットのタイミング設定レジスタ35乃至42と、セレクタ43、46、66及び68と、除算器48と、タイミング発生部49と、除算結果レジスタ50乃至57と、演算結果レジスタ58乃至65と、立上がりタイミングレジスタ67と、立下がりタイミングレジスタ69とにより構成されている。
【0113】
次に、細部動作を説明する。
【0114】
比較回路17からのオフセットクロック信号Socが入力されている平均化部31は、基準クロック信号Sclにおける256個のパルスのタイミングにおいて出力された上記オフセットクロック信号Socを平均化し、平均化信号Socv(256のオフセットクロック信号Socに含まれているバッファ素子の番号の平均値)として加算器32に出力する。そして、当該加算器32において定数器33からの定数「92」(上記比較回路17の動作において減算した値(92)に相当する。)を加算し、平均クロック信号Saveを生成して乗算器34に出力する。この平均クロック信号Saveは、外部環境の変化によって変化した動作時間(遅延量)の情報を担うバッファ素子の番号(すなわち、変化した外部環境の下で基準クロック信号Sclの周期と一致する遅延時間に相当するバッファ素子の番号)に相当するものである。
【0115】
一方、各タイミング設定レジスタ35乃至42には、プロセッサ8からの上記レジスタ設定信号Scp乃至Scpが夫々別個に入力されている。
【0116】
ここで、当該レジスタ設定信号Scp乃至Scpは、夫々、記録信号Sddにおける各パルスの立上がりタイミング又は立下がりタイミングを示す設定値(基準クロックSclにおける一周期内の先頭からの時間(0.5T未満の値により設定されている。)により示される立上がりタイミング又は立下がりタイミング)を含んでいる。より具体的には、レジスタ設定信号Scp乃至Scpまでがトップパルスの立上がりタイミングを示す値(トップパルスの立上がりタイミングについては、上記変調信号Sreのマーク/スペースのパターンに応じて予め異なった5通りの位置が設定されており、夫々「TP LD POS0」乃至「TP LD POS4」としてタイミング設定レジスタ35乃至39に夫々別個に格納される。)であり、レジスタ設定信号Scpがパルストレインにおける各パルスの立上がりタイミングを共通的に示す値であり、レジスタ設定信号Scpがトップパルスの立下がりタイミングを示す値であり、レジスタ設定信号Scpがパルストレインにおける各パルスの立下がりタイミングを共通的に示す値である。
【0117】
そして、各レジスタ設定信号Scp乃至Scpが対応するタイミング設定レジスタ35乃至42に一時的に記憶され、後述のタイミング信号Stによって示されるタイミングで夫々読み出される。
【0118】
その後、読み出された各レジスタ設定信号Scp乃至Scpのうち、各パルスの立上がりタイミングを示すレジスタ設定信号Scp乃至Scpについては直接セレクタ46に出力される。
【0119】
一方、レジスタ設定信号Scp及びScpについては、いずれか一方がセレクタ43により選択され、定数器44からの定数「10」が加算器45において加算された後にセレクタ46に出力される。レジスタ設定信号Scp及びScpについてこのような処理をするのは、本実施形態においては、立下がりタイミングを示すレジスタ設定信号Scp及びScpが、立上がりタイミングを示すレジスタ設定信号Scp乃至Scpと同様に、基準クロックSclにおける前半の半周期(0.5T)内の先頭からの時間により示されているので、立上がりタイミングと立下がりタイミングが同じ値で設定されることによる誤動作を防止すべく、立下がりタイミングを示すレジスタ設定信号Scp及びScpについて定数「10」を加算し、基準クロックSclにおける一周期内の後半の0.5Tの時間内の値とし、立上がりタイミングとずらして立下がりタイミングを表現することとしているからである。
【0120】
そして、セレクタ46に入力されている各信号は、所定の周期のタイミング(例えば、平均化部31における平均化に要する時間と乗算器34及び除算器48による処理に要する時間を加えた周期のタイミング)でタイミング設定レジスタ35の出力から順に選択され、定数信号Smとして乗算器34に出力される。
【0121】
その後、乗算器34において上記平均クロック信号Saveと定数信号Smの乗算が実行される。これにより、各レジスタ設定信号Scp乃至Scpで示されている立上がりタイミング又は立下がりタイミングのうちいずれか一のタイミングについて、基準クロックSclの一周期内での位置を示す乗算信号Save’が出力される。そして、当該乗算信号Save’が除算器48において定数器47からの出力(定数「20」)によって除算され、除算信号Save”が生成される。
【0122】
このとき、除算信号Save”は、基準クロック信号Sclの1周期を20分割したとき、各レジスタ設定信号Scp乃至Scpが示す立上がりタイミング又は立下がりタイミングが当該20分割した中でどの位置に相当するかを示す信号である。
【0123】
その後、除算信号Save”はそれが生成される際に用いられたレジスタ設定信号Scp乃至Scpに対応する除算結果レジスタ50乃至57にうちのいずれかに一時的に記憶される。より具体的には、レジスタ設定信号Scpが選択されて出力された定数信号Smを用いて乗算及び除算が実行されて生成された除算信号Save”(記録信号Sddにおけるトップパルスの第1の立上がり位置を示す。図6中「TP LD NUM0」で示す。)は除算結果レジスタ50に格納され、レジスタ設定信号Scpに対応する除算信号Save”(記録信号Sddにおけるトップパルスの第2の立上がり位置を示す。図6中「TP LD NUM1」で示す。)は除算結果レジスタ51に格納され、レジスタ設定信号Scpに対応する除算信号Save”(記録信号Sddにおけるトップパルスの第3の立上がり位置を示す。図6中「TP LD NUM2」で示す。)は除算結果レジスタ52に格納され、レジスタ設定信号Scpに対応する除算信号Save”(記録信号Sddにおけるトップパルスの第4の立上がり位置を示す。図6中「TP LD NUM3」で示す。)は除算結果レジスタ53に格納され、レジスタ設定信号Scpに対応する除算信号Save”(記録信号Sddにおけるトップパルスの第5の立上がり位置を示す。図6中「TP LD NUM4」で示す。)は除算結果レジスタ54に格納される。また、レジスタ設定信号Scpが選択されて出力された定数信号Smを用いて乗算及び除算が実行されて生成された除算信号Save”(記録信号Sddにおけるパルストレインにおける各パルスの立上がり位置を示す。図6中「PT LD NUM」で示す。)は除算結果レジスタ55に格納される。更に、レジスタ設定信号Scpに対応する除算信号Save”(記録信号Sddにおけるトップパルスの立下がり位置を示す。図6中「TP TR NUM」で示す。)は除算結果レジスタ56に格納され、レジスタ設定信号Scpに対応する除算信号Save”(記録信号Sddにおけるパルストレインにおける各パルスの立下がり位置を示す。図6中「PT TR NUM」で示す。)は除算結果レジスタ57に格納される。
【0124】
そして、各除算結果レジスタ50乃至57に格納された除算信号Save”は、タイミング信号Stで示されるタイミングでレジスタ出力信号Sb乃至Sbとして出力され、更に演算結果レジスタ58乃至65に夫々格納される。そして、当該演算結果レジスタ58乃至65においてタイミングの調整が行われた後、8個の演算結果レジスタ58乃至65から同時にレジスタ出力信号Saとしてセレクタ66及び68に出力される。
【0125】
このとき、セレクタ66及び68には波形生成ロジック部15内の信号生成部21から出力されるレジスタ選択信号Sereが入力されている。
【0126】
このレジスタ選択信号Sereは、パターン判別部22において判別された変調信号Sreのマーク/スペースのパターンに基づいて、当該パターンに対応した記録信号Sddを生成するための立上がり選択信号Slc及び立下がり選択信号Stcを出力すべく、各演算結果レジスタ58乃至65から出力されているレジスタ出力信号Saを選択し、当該立上がり選択信号Slc又は立下がり選択信号Stcとして出力するための信号である。すなわち、当該レジスタ選択信号Sereは、生成すべき記録信号Sddの波形について、例えば、4Tのマーク期間を有する変調信号Sreを
(1.5Tスペース→1.5Tマーク→0.5Tスペース→0.5Tマーク)の波形を有する記録信号Sreに変換するに際し、当該1.5Tマークのパルス幅を更に細かく変化させる(変調信号Sreにおけるスペース期間とマーク期間の組み合わせによっては、単純にトップパルスを1.5Tマークとする(パルストレインの場合は0.5Tマークとする)のではなく、例えば、1.49Tマークとしたり1.51Tマークとすることが望ましい場合がある。このことが、トップパルスの立上がりタイミングを示すレジスタ設定信号が、レジスタ設定信号Scp1乃至Scp5の5種類あることにも対応している。)ために、演算結果レジスタ58乃至65からのレジスタ出力信号Saを選択し、立上がり選択信号Slc又は立下がり選択信号Stcとして出力するための信号である。
【0127】
更に、記録信号Sddにおけるパルスの立上がりタイミングを決定するためのレジスタ出力信号Sb乃至Sbは演算結果レジスタ58乃至63のいずれかに格納されているので、記録信号Sddにおけるパルスの立上がりタイミングを決定するためのレジスタ選択信号Sereは当該演算結果レジスタ58乃至63からのレジスタ出力信号Saの中から一の信号を選択すべくセレクタ66に入力される。一方、記録信号Sddにおけるパルスの立下がりタイミングを決定するためのレジスタ出力信号Sb又はSbは演算結果レジスタ64又は65のいずれかに格納されているので、記録信号Sddにおけるパルスの立下がりタイミングを決定するためのレジスタ選択信号Sereは当該演算結果レジスタ64又は65からのレジスタ出力信号Saから一の信号を選択すべくセレクタ68に入力される。
【0128】
そして、最終的に演算回路18の出力信号として、セレクタ66から出力された記録信号Sddにおけるパルスの立上がりタイミングを決定するための立上がり選択信号Slcが立上がりタイミングレジスタ67を介して立上がりタイミングセレクタ20に出力される。また、これと並行して、セレクタ68から出力された記録信号Sddにおけるパルスの立下がりタイミングを決定するための立下がり選択信号Stcが立下がりタイミングレジスタ69を介して立下がりタイミングセレクタ19に出力される。
【0129】
なお、上記の演算回路18の動作において、各部の同期とを取るためのタイミング信号Stは、基準クロックSclに基づいてタイミング生成部49により生成され、各部に供給されている。
【0130】
以上の演算回路18の動作について図7を用いて更に説明すると、基準クロックSclの一周期毎に入力されるオフセットクロック信号Socが、256周期毎に平均化され平均クロック信号Saveとして乗算器34に出力されている。
【0131】
一方、セレクタ46は、各タイミング設定レジスタ35乃至42からの信号を時分割的に順次選択し、定数信号Smとして乗算器34に出力している。
【0132】
そして、乗算器34において乗算信号Save’が生成され、各レジスタ設定信号Scp1乃至Scp8に対応する乗算信号Save’毎に順次除算器48に出力され、当該除算器48において順次除算信号Save”が生成されて各除算結果レジスタ50乃至57に格納されている。その後、各除算結果レジスタ50乃至57から時分割的に順次レジスタ出力信号Sb乃至Sbとして出力され、最終的に演算結果レジスタ58乃至65からレジスタ出力信号Saとしてセレクタ66又はセレクタ68に出力されている。
【0133】
ここで、上記レジスタ選択信号Sereと波形生成ロジック部15において生成されている各イネーブル信号Sle又はSteとの関係について補足説明すると、レジスタ選択信号Sereが、上述のように、生成される記録信号Sddにおけるパルス幅を1.5T又は0.5Tから更に細分化して制御するための信号であるのに対し、各イネーブル信号Sle又はSteは、そのように細分化するべくレジスタ選択信号Sereに基づいて生成された上記立上がり選択信号Slc又は立下がり選択信号Stcにより選択されて出力される上記立上がりタイミング信号Sld又は立下がりタイミング信号Str(1T期間中に夫々一のパルスが含まれている。)に含まれている複数のパルスから、実際に記録信号Sddにおける立上がりタイミング又は立下がりタイミングを示すべくセット信号Srs又はリセット信号Srrとして出力するパルスを選択抽出するための信号である。
【0134】
次に、上記立上がりタイミングセレクタ20及び立下がりタイミングセレクタ19の細部構成及び動作について、図8を用いて説明する。
【0135】
図8において、立上がりタイミングセレクタ20及び立下がりタイミングセレクタ19は、両者に共通的に使用される微分回路70と、立上がりタイミング信号Sldを出力するセレクタ71と、立下がりタイミング信号Strを出力するセレクタ72とにより構成されている。
【0136】
この構成において、微分回路70には、遅延回路16からの遅延信号Sd乃至Sd333までが並列的に入力されており、当該遅延信号Sd乃至Sd333が夫々別個に微分され、夫々微分信号Sp乃至Sp333として出力されている。
【0137】
また、セレクタ71には、微分回路70からの出力信号のうち、微分信号Sp乃至Sp148(記録信号Sddにおける各パルスの立上がりタイミングとして採用される可能性のある微分信号)が入力され、演算回路18からの上記立上がり選択信号Slcに基づいていずれかの微分信号が選択されて立上がりタイミング信号Sldとして出力される。
【0138】
一方、セレクタ72には、微分回路70からの出力信号のうち、微分信号Sp 乃至Sp333(記録信号Sddにおける各パルスの立下がりタイミングとして採用される可能性のある微分信号)が入力され、演算回路18からの上記立下がり選択信号Stcに基づいていずれかの微分信号が選択されて立下がりタイミング信号Strとして出力される。
【0139】
上記の動作において、微分信号Sp46乃至Sp148については、セレクタ71とセレクタ72の双方に出力されている。
【0140】
次に、上記波形生成ロジック部15の動作について、図2及び図9を用いて説明する。
【0141】
先ず、信号生成部21内のパターン判別部22においては、入力された変調信号Sreに基づいてそのマーク/スペースパターンを判別すると共に、当該変調信号Sreを所定時間だけ遅延させた遅延変調信号Sredをパルス出力タイミング生成部23に出力する。この所定時間は、上述した比較回路17及び演算回路18等における動作時間を考慮して設定される。
【0142】
そして、パルス出力タイミング生成部23においては、入力された遅延変調信号Sredを参照し、当該パルス出力タイミング生成部23に予め記憶されている当該遅延変調信号Sredのマーク/スペースパターンに対応した記録信号Sddにおける各パルスの立上がり又は立下がりのタイミングを参照して立上がりイネーブル信号Sle及び立下がりイネーブル信号Steを出力する。
【0143】
ここで、パルス出力タイミング生成部23に予め記憶されている記録信号Sddにおける各パルスの立上がり又は立下がりのタイミングについて説明すると、遅延変調信号Sreにおける夫々のマーク期間について、最初の1.5Tの期間についてはパルスを削除し、次の1.5Tの期間については“H”のままとし、以降の各基準クロック周期(1T)毎の波形については、その0.5T期間分だけパルスを削除すべく各パルスの立上がり又は立下がりのタイミングが構成されており、更にトップパルスについては、その立上がりタイミングが変調信号Sreのマーク/スペースのパターンに対応して細分化されている。より具体的には、例えば、4Tのマーク期間の変調信号Sreに対応する各パルスの立上がり又は立下がりのタイミング(波形の削除率)は、一の基準クロック周期毎に、
|100%|50%|0%|50%|
となり、また、8Tのマーク期間の遅延変調信号Sreに対応する波形の削除率は、一の基準クロック周期毎に、
|100%|50%|0%|50%|50%|50%|50%|50%|
となるように設定されている。
【0144】
一方、このとき、演算回路18からは、立上がりタイミングセレクタ20及び立下がりタイミングセレクタ19における選択動作に供すべく、図9に示すタイミング及び信号内容で、立上がり選択信号Slc及び立下がり選択信号Stcが出力されている。
【0145】
これらにより、AND回路24からは、立上がりイネーブル信号Sleと立上がりタイミング信号Sldとの積信号としてのセット信号Srsがフリップフロップ回路26のセット端子に出力され、一方、AND回路25からは、立下がりイネーブル信号Steと立下がりタイミング信号Strとの積信号としてのリセット信号Srrがフリップフロップ回路26のリセット端子に出力される。
【0146】
そして、当該セット信号Srsとリセット信号Srrとによりフリップフロップ回路26の動作が制御され、その出力信号が記録信号Sddとして出力される。図9に示す例においては、遅延変調信号Sredにおけるマーク/スペースのパターン(3Tスペース→3Tマーク→3Tスペース→4Tマーク→3Tスペース→5Tマーク)に対応して夫々記録信号Sddの波形が設定されている。
【0147】
なお、図9における立下がり選択信号Stc及び立上がり選択信号Slcに関連して、図3において具体的に示されている当該立下がり選択信号Stc及び立上がり選択信号Slcの値について説明すると、図3における立上がり選択信号Slcのうち「TP LD NUM 1」で示される立上がり選択信号Slcの値「28」は、トップパルスの立上がりを示す立上がりタイミング信号Sldとして遅延信号Sd28を選択すべきことを示す立上がり選択信号であるが、この値は、平均クロック信号Saveの値が「185」である(すなわち、バッファ素子B乃至B369の夫々における遅延時間が0.2nsecである。)と共に、レジスタ設定信号Scpで示されるトップパルスの立上がりタイミング(すなわち、「TP LD POS1」で示されるタイミング)が基準クロック信号Sclの周期の最初から3番目のタイミングであるとき、
185/20×3≒28
により算出される値である。
【0148】
更に、図3における立上がり選択信号Slcのうち「PT LD NUM」で示される立上がり選択信号Slcの値「37」は、パルストレインにおける各パルスの立上がりを示す立上がりタイミング信号Sldとして遅延信号Sd37を選択すべきことを示す立上がり選択信号であるが、この値は、平均クロック信号Saveの値が「185」であると共に、レジスタ設定信号Scpで示されるパルストレインにおける各パルスの立上がりタイミング(すなわち、「PT LD POS」で示されるタイミング)が基準クロック信号Sclの周期の最初から4番目のタイミングであるとき、
185/20×4≒37
により算出される値である。
【0149】
また、図3における立下がり選択信号Stcのうち「TP TR NUM」で示される立下がり選択信号Stcの値「139」は、トップパルスの立下がりを示す立下がりタイミング信号Strとして遅延信号Sd139を選択すべきことを示す立下がり選択信号であるが、この値は、平均クロック信号Saveの値が「185」であると共に、レジスタ設定信号Scpで示されるトップパルスの立下がりタイミング(すなわち、「TP TR POS」で示されるタイミング)が基準クロック信号Sclの周期の最初から5番目のタイミングであるとき、
185/20×(5+10)≒139
により算出される値である。
【0150】
最後に、図3における立下がり選択信号Stcのうち「PT TR NUM」で示される立下がり選択信号Stcの値「130」は、パルストレインにおける各パルスの立下がりを示す立下がりタイミング信号Strとして遅延信号Sd130を選択すべきことを示す立下がり選択信号であるが、この値は、平均クロック信号Saveの値が「185」であると共に、レジスタ設定信号Scpで示されるパルストレインにおける各パルスの立下がりタイミング(すなわち、「PT TR POS」で示されるタイミング)が基準クロック信号Sclの周期の最初から4番目のタイミングであるとき、
185/20×(4+10)≒130
により算出される値である。
【0151】
以上説明したように、第1実施形態のパターン制御回路11を含む情報記録装置Sの動作によれば、生成された遅延信号Sd乃至Sd333から変調信号Sreのパルス波形に対応する記録信号Sddを形成すべきタイミングに対応する遅延信号を選択し、これらに基づいて認識されたパルス波形に対応する記録信号Sddを生成するので、変調信号Sreを高精度且つ再現性良く所望の記録信号Sddに変換できる。
【0152】
また、遅延回路16が、基準クロック信号Sclの周期より短い遅延時間を有するバッファ素子B乃至B369を縦続接続した構成を備えると共に、夫々のバッファ素子B乃至B369からの遅延信号Sd乃至Sd333に基づいて立上がりタイミング信号Sld及び立下がりタイミング信号Strを生成するので、簡易な構成で立上がりタイミング信号Sld及び立下がりタイミング信号Strを生成することができる。
【0153】
更に、比較回路17及び演算回路18によりバッファ素子B乃至B369における遅延時間の変動を補償するので、バッファ素子B乃至B369においてその遅延時間に変動が生じた場合でも、それを補償して高精度に記録信号Sddを生成できる。
【0154】
更にまた、生成された記録信号SddをDVD−R1に記録するので、ディジタル情報Srに対応した正確な形状の記録ピットを形成して当該ディジタル情報Srを記録できる。
【0155】
(III)パワー制御回路の第2実施形態
次に、本発明の他の実施形態である第2実施形態について、図10乃至図13を用いて説明する。
【0156】
上述の第1実施形態においては、バッファ素子B乃至B369からの遅延信号Sd乃至Sd369の中から選択して立上がりタイミング信号Sld及び立下がりタイミング信号Strを出力するように構成したが、本第2実施形態は、複数のセレクタを縦続接続し、夫々のセレクタにおける選択動作を制御して上記立上がりタイミング信号Sld及び立下がりタイミング信号Strを生成するものである。
【0157】
始めに、図10及び図11を用いて第2実施形態のパワー制御回路11’の原理について説明する。なお、図10はパワー制御回路11’の概要を示すブロック図であり、図11はその等価回路である。
【0158】
図10に示すように、第2実施形態のパワー制御回路11’は、波形生成ロジック部15’と、比較回路17と、演算回路18と、選択素子、遅延素子、第1遅延素子及び第2遅延素子としての2入力のセレクタM乃至M550と、選択回路73と、微分手段としての微分回路74とにより構成されている。ここで、セレクタM乃至M550については、夫々が第1実施形態におけるバッファ素子B乃至B369と同様の、温度等の外部環境により変化する動作時間(すなわち、信号が入力されてから選択処理が実行されて出力されるまでの時間)を有している。また、上記構成のうち、比較回路17及び演算回路18については、第1実施形態と全く同様の構成及び動作を備えている。
【0159】
次に、動作を説明する。
【0160】
上記の構成において、微分回路74は、基準クロック信号Sclを微分し、その立上がり位置を示す微分信号Sdvを生成し、これを各セレクタM乃至M550の一方の端子(D1端子)に並列的に出力する。
【0161】
一方、個々のセレクタM乃至M550については、一段前のセレクタの出力が後のセレクタの他方の端子(D0端子)に接続されており、最初のセレクタMについては、そのD0端子には基準クロック信号Sclが直接入力されている。
【0162】
また、セレクタM91乃至M369については、その出力信号が一段後のセレクタのD0端子に出力されるのと同時に夫々の出力信号が並列的に比較回路17に出力され、第1実施形態と同様に、基準クロック信号Sclにおける一周期がいくつのセレクタの動作時間を加算したものに相当するか、すなわち、当該一周期が何段分のセレクタに相当するかを示す上記オフセットクロック信号Socの生成が実行される。
【0163】
更に、各セレクタM乃至M550は、選択回路73により選択されたセレクタについては、そのD1端子に入力されている信号(微分信号Sdv)を上記動作時間後にセレクタ信号として出力し、選択回路73により選択されていないセレクタについては、そのD0端子に入力されている信号を上記動作時間後にセレクタ信号として出力する。
【0164】
この動作において、選択回路73は、演算回路18からの上記立上がり選択信号Slc及び立上がり選択信号Stcに基づいて、いずれか一のセレクタを選択してそのD1端子の入力信号をセレクタ信号として出力するように選択制御する。この場合、各セレクタM乃至M550は、実際には、立上がりタイミング設定用のセレクタ(セレクタM370乃至M550)と立下がりタイミング設定用のセレクタ(セレクタM乃至M369)とに分類されており、立上がり選択信号Slcに基づいて一の立上がりタイミング設定用のセレクタのみがD1端子の入力信号をセレクタ信号とし、その他の立上がりタイミング設定用のセレクタは全てD0端子の入力信号をセレクタ信号として出力し、最終的にセレクタM550のセレクタ信号Sm550を上記立上がりタイミング信号Sldとして波形生成ロジック部15’に出力する。更に、立下がり選択信号Stcに基づいて一の立下がりタイミング設定用のセレクタのみがD1端子の入力信号をセレクタ信号とし、その他の立下がりタイミング設定用のセレクタは全てD0端子の入力信号をセレクタ信号として出力し、最終的にセレクタM369のセレクタ信号Sm369を上記立下がりタイミング信号Strとして波形生成ロジック部15’に出力する。
【0165】
次に、上述の動作について、より具体的に図11を用いて説明する。
【0166】
始めに、セレクタM91乃至M369のセレクタ信号Sm91乃至Sm369と比較回路17を用いたオフセットクロック信号Socの生成について、図11(a)の等価回路を用いて説明する。なお、パワー制御回路11’においては、オフセットクロック信号Socの生成は、変調信号Sreのスペース期間において実行されるものであり、当該期間においては、セレクタM91乃至M369については、全てのセレクタがそのD0端子に入力した信号をセレクタ信号として出力する。
【0167】
図11(a)に示すように、オフセットクロック信号Socの生成に関する部分の等価回路は、セレクタM乃至M369を縦続接続すると共に、このうち、セレクタM91乃至M369のセレクタ信号Sm91乃至Sm369を夫々別個に並列的に比較回路17内のフリップフロップ回路F乃至F278に出力する。そして、比較回路17においては、入力されたセレクタ信号Sm91乃至Sm369及び基準クロック信号Sclを用いて、上記第1実施形態と同様の動作によりオフセットクロック信号Socを生成する。
【0168】
次に、セレクタM乃至M550と演算回路18を用いた上記立下がりタイミング信号Str及び立上がりタイミング信号Sldの生成について、図11(b)の等価回路を用いて説明する。なお、パワー制御回路11’においては、立下がりタイミング信号Str及び立上がりタイミング信号Sldの生成は、変調信号Sreのマーク期間において実行される。
【0169】
先ず、立下がりタイミング信号Strの生成に関する部分の等価回路は、図11(b)に示すように、基準クロック信号Sclを微分回路74において微分した微分信号Sdvを、セレクタM乃至M369のうち選択回路73によって選択された一のセレクタ以降の全てのセレクタを通過させることにより立下がりタイミング信号Strとして出力させる構成となっている。
【0170】
一方、立上がりタイミング信号Sldの生成に関する部分の等価回路は、図11(b)に示すように、微分信号Sdvを、セレクタM370乃至M550のうち選択回路73によって選択された一のセレクタ以降の全てのセレクタを通過させることにより立上がりタイミング信号Sldとして出力させる構成となっている。
【0171】
これらの動作において、選択回路73によるセレクタの選択は、演算回路18からの立上がり選択信号Slc及び立下がり選択信号Stcに基づいて実行される。
【0172】
次に、パワー制御回路11’の実際の回路構成及び動作について、図12及び図13を用いて説明する。
【0173】
図12に示すように、パワー制御回路11’は、波形生成ロジック部15’と、比較回路17及び演算回路18と、縦続接続されたセレクタM乃至M369と、縦続接続されたセレクタM370乃至M550と、上記選択回路73に相当する立ち上がり選択回路73aと、上記選択回路73に相当する立ち下がり選択回路73bと、微分回路74とにより構成されている。
【0174】
この構成において、一のセレクタは、上記D0端子及びD1端子の他に、立上がり選択回路73aからの制御信号Sls乃至Sls180又は立下がり選択回路73bからの制御信号Sts乃至Sts369が入力される制御端子(SEL端子)と、各セレクタをリセットするためのイネーブル信号が入力されるイネーブル端子(EN端子)とを備えている。
【0175】
また、セレクタM370乃至M550については、夫々の制御端子には立上がり選択回路73aからの制御信号Sls乃至Sls180のいずれかが入力されるように接続されており、また、夫々のイネーブル端子は電源に接続され、セレクタM370のD0端子は接地されている。更に、当該セレクタM370乃至M550については、基準クロック信号Sclそのものは入力されていない。
【0176】
一方、セレクタM乃至M369については、夫々の制御端子には立下がり選択回路73bからの制御信号Sts乃至Sts369のいずれかが入力されるように接続されており、また、夫々のイネーブル端子には立下がり選択回路73bからのイネーブル信号Ste乃至Ste369のいずれかが入力されるように接続されている。
【0177】
ここで、セレクタM370乃至M550については、後述の動作においてはイネーブル端子は不要であるが、パワー制御回路11’に含まれる全てのセレクタを同様の構造とし夫々のセレクタの遅延時間を統一してパワー制御回路11’自体の製造を容易化するために、セレクタM乃至M369と同様のセレクタによりセレクタM370乃至M550を構成した上で、当該セレクタM370乃至M550のイネーブル端子を電源に接続しているのである。
【0178】
また、上記の構成において、波形生成ロジック部15’と第1実施形態の波形生成ロジック部15を比較した場合には、第2実施形態においては上記オフセットクロック信号Socの生成と上記立下がりタイミング信号Strの生成とでセレクタM乃至M369を共通に使用するので、パルス出力タイミング生成部23からその切り換わりを示す切換信号Scgを立下がり選択回路73bに出力している点のみが異なっている。
【0179】
次に、具体的な動作を図12及び図13を用いて説明する。なお、図13に示すタイミングチャートは、変調信号Sreとして3Tスペース/4Tマークのパターンを有する変調信号Sreが入力されている場合の動作を示している。
【0180】
始めに、オフセットクロック信号Socの生成動作について説明する。なお、当該動作は、上述のように変調信号Sreのスペース期間(3T)において実行されるものである。
【0181】
オフセットクロック信号の生成期間においては、上記セレクタM370乃至M550は動作しない。また、セレクタM乃至M369が夫々のD0端子の入力信号をセレクタ信号Sm乃至Sm369として出力するように立下がり選択回路73bにより制御される。
【0182】
セレクタMのD0端子に入力されている基準クロック信号Sclは夫々のセレクタを順次通過する度にその動作時間だけ遅延され、そして、セレクタM91乃至M369のセレクタ信号が夫々比較回路17に入力される。この動作は、例えば、図13においてはセレクタ信号Sm、Sm、Sm、Sm183又はSm184として示されている。そして、この場合においては、基準クロック信号Sclが“H”になるタイミングにおいては、セレクタ信号Sm183までが“H”であり、セレクタ信号Sm184以降が“L”になっている。これにより、当該タイミングにおいては、フリップフロップ回路F93に入力されているセレクタM184を示す信号(「92(184−92)」を示す)がオフセットクロック信号Socとして出力される。
【0183】
次に、変調信号Sreにおけるスペース期間が終了すると、パルス出力タイミング生成部23からの切換信号Scgにより、立下がり選択回路73bからセレクタM乃至M369に対してそれらをリセットするためのイネーブル信号Ste乃至Ste369が出力され、これにより、それまで入力されていた基準クロック信号Scl(セレクタ信号Sm)が全てリセットされる。この動作については、図13において、符号「*」で示すタイミングで基準クロック信号Scl(セレクタ信号Sm)がリセットされている状態が示されている。
【0184】
そして、変調信号Sreにおけるマーク期間が開始されると、始めに全てのセレクタM乃至M550について、そのD0端子の入力信号をセレクタ信号Sm乃至Sm550として出力すべく立上がり選択回路73a及び立下がり選択回路73bが動作する。
【0185】
次に、上記生成されたオフセットクロック信号Socに基づいて演算回路18において生成された上記立上がり選択信号Slc及び立下がり選択信号Stcが夫々立上がり選択回路73a及び立下がり選択回路73bに別個に入力される。そして、当該入力された立上がり選択信号Slc及び立下がり選択信号Stcにより示されるセレクタのみについてそのD1端子の入力信号(微分信号Sdv)をセレクタ信号として出力するように制御される。
【0186】
この動作について図13により具体的に説明すると、先ず、立上がり選択信号Slcについては、図13は立上がり選択信号Slcとして値「37」を有する立上がり選択信号Slc(図3中符号「PT LD NUM;37」参照)が入力された状態を示しており、これにより、微分信号Sdvをセレクタ37段分遅延させた信号を立上がりタイミング信号Sldとすべく、セレクタM513(513=550−37)の一段後のセレクタM514においてD1端子に入力されている微分信号Sdvをセレクタ信号Sm514として出力する。このセレクタ信号Sm514がそれ以後セレクタ37段分だけ遅延されて立上がりタイミング信号SldとしてAND回路24に出力され、その後、上記立上がりイネーブル信号Sleとの積信号が算出されてセット信号Srsとしてフリップフロップ回路26に出力される。
【0187】
一方、立下がり選択信号Stcについては、図13は立下がり選択信号Stcとして値「130」を有する立下がり選択信号Stc(図3中符号「PT TR NUM;130」参照)が入力された状態を示しており、これにより、微分信号Sdvをセレクタ130段分遅延させた信号を立下がりタイミング信号Strとすべく、セレクタM239(239=369−130)の一段後のセレクタM240においてD1端子に入力されている微分信号Sdvをセレクタ信号Sm240として出力する。このセレクタ信号Sm240がそれ以後セレクタ130段分だけ遅延されて立下がりタイミング信号StrとしてAND回路25に出力され、その後、上記立下がりイネーブル信号Steとの積信号が算出されてリセット信号Srrとしてフリップフロップ回路26に出力される。
【0188】
その後は、当該フリップフロップ回路26からセット信号Srsとリセット信号Srrに対応した記録信号Sddが出力されることとなる。図13に示す例においては、変調信号Sreにおけるマーク/スペースのパターン(3Tスペース/4Tマーク)に対応して記録信号Sddの波形が設定されている。
【0189】
以上説明したように、第2実施形態のパワー制御回路11’の動作によれば、ディジタル情報Srを高精度且つ再現性良く所望の記録信号Sddに変換できる。
【0190】
また、微分信号Sdvの周期より短い遅延時間を有し、当該微分信号Sdvを当該遅延時間だけ遅延させるセレクタのうち、いずれか一のセレクタのセレクタ信号を立上がりタイミング信号Sldとすると共に、いずれか一のセレクタのセレクタ信号を立下がりタイミング信号Strとするので、簡易な構成で立上がりタイミング信号Sld及び立下がりタイミング信号Strを生成することができる。
【0191】
更に、比較回路17及び演算回路18によりセレクタM乃至M550における遅延時間の変動を補償するので、セレクタM乃至M550においてその遅延時間に変動が生じた場合でも、それを補償して高精度に記録信号Sddを生成できる。
【0192】
また、生成された記録信号SddをDVD−R1に記録するので、ディジタル情報Srに対応した正確な形状の記録ピットを形成して当該ディジタル情報Srを記録できる。
【0193】
なお、上述の各実施形態においては、記録信号Sddにおける立上がりタイミングと立下がりタイミングの夫々について制御する場合について説明したが、例えば、CD−R等の如くDVD−R程のタイミング精度が要求されない記録媒体については、例えば、立上がりタイミングのみを上記の方法で制御し、立下がりタイミングについては、モノマルチバイブレータを用いてその時定数を調整することにより制御するように構成してもよい。
【0194】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、生成されたタイミング候補信号からディジタル情報のパルス波形に対応する記録信号を形成すべきタイミングに対応するタイミング信号を選択し、これらに基づいて認識されたパルス波形に対応する記録信号を生成するので、ディジタル情報を高精度且つ再現性良く記録信号に変換できる。
【0195】
従って、当該記録信号を用いてディジタル情報を情報記録媒体に記録したとき、正確な形状の記録ピットを形成して当該ディジタル情報を記録できる。
また、タイミング候補信号生成手段が、基準クロック信号の周期より短い遅延時間を有する遅延素子を複数個縦続接続した遅延手段であると共に、夫々の遅延素子の出力信号を夫々タイミング候補信号として出力するので、簡易な構成でタイミング候補信号を生成することができる。
更に、タイミング信号選択手段が、認識されたパルス波形に対応する記録信号波形及び変動検出信号に基づいてタイミング信号を選択するので、遅延素子においてその遅延時間に変動が生じた場合でも、それを補償して高精度に記録信号を生成できる。
【0196】
請求項2に記載の発明によれば、生成された立上がりタイミング候補信号及び立下がりタイミング候補信号からディジタル情報のパルス波形に対応する記録信号を形成すべきタイミングに対応する立上がりタイミング信号及び立下がりタイミング信号を選択し、これらに基づいて認識されたパルス波形に対応する記録信号を生成するので、ディジタル情報を高精度且つ再現性良く所望の記録信号に変換できる。
【0197】
従って、当該記録信号を用いてディジタル情報を情報記録媒体に記録したとき、正確な形状の記録ピットを形成して当該ディジタル情報を記録できる。
また、タイミング候補信号生成手段が、基準クロック信号の周期より短い遅延時間を有する遅延素子を複数個縦続接続した遅延手段であると共に、夫々の遅延素子の出力信号を夫々立上がりタイミング候補信号及び立下がりタイミング候補信号として出力するので、簡易な構成で立上がりタイミング候補信号及び立下がりタイミング候補信号を生成することができる。
更に、生成された複数の立上がりタイミング候補信号及び複数の立下がりタイミング候補信号と基準クロック信号との時間軸上の差を示す変動検出信号及び認識されたパルス波形に対応する記録信号波形に基づいて立下がりタイミング信号及び立上がりタイミング信号を選択するので、遅延素子においてその遅延時間に変動が生じた場合でも、それを補償して高精度に記録信号を生成できる。
【0200】
請求項に記載の発明によれば、請求項又はに記載の発明の効果に加えて、遅延素子がバッファ素子であるので、高精度で記録信号を生成できる。
【0201】
請求項に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加えて、基準立上がりタイミング信号の周期より短い遅延時間を有し、当該基準立上がりタイミング信号を当該遅延時間だけ遅延させる遅延素子のうち、いずれか一の遅延素子の出力信号を立上がりタイミング信号とすると共に、いずれか一の遅延素子の出力信号を立下がりタイミング信号とするので、簡易な構成で立上がりタイミング信号及び立下がりタイミング信号を生成することができる。
【0202】
請求項に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加えて、第1遅延素子の出力信号の夫々と基準クロック信号との時間軸上の差を示す変動検出信号と認識されたパルス波形に対応する記録信号波形に基づいて、いずれか一の第2遅延素子の出力信号を立上がりタイミング信号として出力すると共に、いずれか一の第2遅延素子の出力信号を立下がりタイミング信号として出力する。
【0203】
従って、簡易な構成で立上がりタイミング信号及び立下がりタイミング信号を生成することができると共に、第2遅延素子においてその遅延時間に変動が生じた場合でも、当該第2遅延素子と同種の第1遅延素子を用いて得られた変動検出信号を用いて当該変動を補償し、高精度に記録信号を生成できる。
【0204】
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の発明の効果に加えて、第1遅延素子又は第2遅延素子が一つ前段の第1遅延素子又は第2遅延素子の出力信号と基準立上がりタイミング信号のいずれか一方を選択する選択素子であると共に、立上がりタイミング信号選択手段が、認識されたパルス波形に対応する記録信号波形及び変動検出信号に基づいて、一の選択素子における選択を制御して立上がりタイミング信号を出力し、更に、立下がりタイミング信号選択手段が、認識されたパルス波形に対応する記録信号波形及び変動検出信号に基づいて、一の選択素子における選択を制御して立下がりタイミング信号を出力する。
【0205】
従って、高精度で立下がりタイミング信号又は立上がりタイミング信号を出力して記録信号を生成できる。
【0206】
請求項に記載の発明によれば、請求項1からのいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、記録手段が生成された記録信号を情報記録媒体に記録するので、ディジタル情報に対応した正確な形状の記録ピットを形成して当該ディジタル情報を記録できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】情報記録装置の概要構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態のパワー制御回路の概要構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態のパワー制御回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図4】比較回路の細部構成を示すブロック図である。
【図5】比較回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図6】演算回路の細部構成を示すブロック図である。
【図7】演算回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図8】各セレクタの細部構成を示すブロック図である。
【図9】波形生成ロジック部の動作を示すタイミングチャートである。
【図10】第2実施形態のパワー制御回路の概要構成を示すブロック図である。
【図11】第2実施形態のパワー制御回路の等価回路を示す回路図であり、(a)はオフセットクロック信号生成に係る部分の等価回路を示す回路図であり、(b)は夫々のタイミング信号生成に係る部分の等価回路を示す回路図である。
【図12】第2実施形態のパワー制御回路の細部構成を示すブロック図である。
【図13】第2実施形態のパワー制御回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図14】従来技術の問題点を示す図である。
【図15】変調信号と当該変調信号を波形変換した記録信号の関係を示す図である。
【符号の説明】
1…DVD−R
2…ピックアップ
3…再生増幅器
4…デコーダ
5…プリピット信号デコーダ
6…スピンドルモータ
7…サーボ回路
8…プロセッサ
9…エンコーダ
11、11’…パワー制御回路
12…レーザ駆動回路
13…インターフェース
14…ホストコンピュータ
15、15’…波形生成ロジック部
16…遅延回路
17…比較回路
18…演算回路
19…立下がりタイミングセレクタ
20…立上がりタイミングセレクタ
21…信号生成部
22…パターン判別部
23…パルス出力タイミング生成部
24、25…AND回路
26、F、F、F、F276、F277、F278…フリップフロップ回路
30…デコーダ
31…平均化部
32…加算器
33、44、47…定数器
34…乗算器
35、36、37、38、39、40、41、42…タイミング設定レジスタ
43、46、66、68、71、72…セレクタ
48…除算器
49…タイミング発生部
50、51、52、53、54、55、56、57…除算結果レジスタ
58、59、60、61、62、63、64、65…演算結果レジスタ
67…立上がりタイミングレジスタ
69…立下がりタイミングレジスタ
70…微分回路
73…選択回路
73a…立上がり選択回路
73b…立下がり選択回路
74…微分回路
B…光ビーム
S…情報記録装置
、B、B368、B369…バッファ素子
、M、M91、M92、M100、M101、M368、M369、M370、M371、M549、M550…セレクタ
Sr…ディジタル情報
Sre…変調信号
Sdd…記録信号
Sdl…レーザ駆動信号
Sot…再生信号
Sp…増幅信号
Spp…プリピット信号
Sdm…復調信号
Ssd…サーボ復調信号
Spd…復調プリピット信号
Ssp…ピックアップサーボ信号
Sss…スピンドルサーボ信号
Scl…基準クロック信号
Scp、Scp、Scp、Scp、Scp、Scp、Scp、Scp…レジスタ設定信号
Sred…遅延変調信号
Sere…レジスタ選択信号
Sle…立上がりイネーブル信号
Ste…立下がりイネーブル信号
Sld…立上がりタイミング信号
Str…立下がりタイミング信号
Slc…立上がり選択信号
Stc…立下がり選択信号
Sd、Sd148、Sd46、Sd331、Sd332、Sd333、Sd91、Sd92、Sd93、Sd367、Sd368、Sd369…遅延信号
Sq91、Sq92、Sq93、Sq367、Sq368、Sq369…ラッチ信号
Sp、Sp、Sp、Sp146、Sp147、Sp148、Sp46、Sp47、Sp48、Sp331、Sp332、Sp333、Sdv…微分信号
Sm、Sm、Sm90、Sm91、Sm92、Sm367、Sm368、Sm369、Sm370、Sm548、Sm549…セレクタ信号
Scg…切換信号
Soc…オフセットクロック信号
Srs…セット信号
Srr…リセット信号
Socv…平均化信号Socv
Save…平均クロック信号
Save’…乗算信号
Save”…除算信号
Sm…定数信号
St…タイミング信号
Sb、Sb、Sb、Sb、Sa…レジスタ出力信号

Claims (7)

  1. 入力された記録すべきディジタル情報を、情報記録媒体に記録する際の記録信号に変換する信号変換装置において、
    前記ディジタル情報における複数種類のパルス波形を認識する波形認識手段と、
    前記複数種類のパルス波形に対応して予め夫々設定されている前記記録信号の波形である記録信号波形を記憶する記憶手段と、
    前記ディジタル情報における基準周期と等しい周期を有する基準クロック信号の周期より短い遅延時間を有する遅延素子を複数個縦続接続した遅延手段であるタイミング候補信号生成手段であって、当該基準クロック信号に基づいて、夫々の前記パルス波形に対応した前記記録信号における信号の立上がりタイミング又は立下がりタイミングのいずれか一方を示すタイミング信号の候補であるタイミング候補信号として夫々の前記遅延素子の出力信号出力するタイミング候補信号生成手段と、
    前記出力された複数のタイミング候補信号と前記基準クロック信号とを時間軸において比較し、夫々の前記遅延素子における前記遅延時間の変動を検出し変動検出信号を出力する検出手段と、
    前記認識されたパルス波形に対応する前記記録信号波形及び前記変動検出信号に基づいて、前記記録信号を形成すべき立上がりタイミング又は立下がりタイミングのいずれか一方に対応する前記タイミング候補信号を前記タイミング信号として選択するタイミング信号選択手段と、
    前記選択されたタイミング信号及び前記ディジタル情報に基づいて、前記認識されたパルス波形に対応する前記記録信号を生成する生成手段と、を備えることを特徴とする信号変換装置。
  2. 入力された記録すべきディジタル情報を、情報記録媒体に記録する際の記録信号に変換する信号変換装置において、
    前記ディジタル情報における複数種類のパルス波形を認識する波形認識手段と、
    前記複数種類のパルス波形に対応して予め夫々設定されている前記記録信号の波形である記録信号波形を記憶する記憶手段と、
    前記ディジタル情報における基準周期と等しい周期を有する基準クロック信号の周期より短い遅延時間を有する遅延素子を複数個縦続接続した遅延手段であるタイミング候補信号生成手段であって、当該基準クロック信号に基づいて、夫々の前記遅延素子の出力信号を、夫々の前記パルス波形に対応した前記記録信号における信号の立上がりタイミングを示す立上がりタイミング信号の候補である立上がりタイミング候補信号として出力し、更に夫々の前記パルス波形に対応した前記記録信号における信号の立下がりタイミングを示す立下がりタイミング信号の候補である立下がりタイミング候補信号として出力するタイミング候補信号生成手段と、
    前記出力された複数の立上がりタイミング候補信号及び複数の立下がりタイミング候補信号と前記基準クロック信号とを時間軸において比較し、夫々の前記遅延素子における前記遅延時間の変動を検出し変動検出信号を出力する検出手段と、
    前記認識されたパルス波形に対応する前記記録信号波形及び前記変動検出信号に基づいて、前記記録信号を形成すべき立上がりタイミングに対応する前記立上がりタイミング候補信号を前記立上がりタイミング信号として選択する立上がりタイミング信号選択手段と、
    前記認識されたパルス波形に対応する前記記録信号波形及び前記変動検出信号に基づいて、前記記録信号を形成すべき立下がりタイミングに対応する前記立下がりタイミング候補信号を前記立下がりタイミング信号として選択する立下がりタイミング信号選択手段と、
    前記選択された立上がりタイミング信号及び立下がりタイミング信号並びに前記ディジタル情報に基づいて、前記認識されたパルス波形に対応する前記記録信号を生成する生成手段と、を備えることを特徴とする信号変換装置。
  3. 請求項又はに記載の信号変換装置において、
    前記遅延素子は、バッファ素子であることを特徴とする信号変換装置。
  4. 請求項に記載の信号変換装置において、
    前記基準クロック信号を微分して当該基準クロック信号の立上がりタイミングを示す基準立上がりタイミング信号を生成する微分手段を更に備え、
    前記タイミング候補信号生成手段は、前記基準立上がりタイミング信号の周期より短い遅延時間を有し、当該基準立上がりタイミング信号を当該遅延時間だけ遅延させる遅延素子を複数個縦続接続した遅延手段であると共に、
    前記立上がりタイミング信号選択手段は、いずれか一の前記遅延素子の出力信号を前記立上がりタイミング信号として出力し、
    更に、前記立下がりタイミング信号選択手段は、いずれか一の前記遅延素子の出力信号を前記立下がりタイミング信号として出力することを特徴とする信号変換装置。
  5. 請求項2に記載の信号変換装置において、
    前記基準クロック信号の周期より短い遅延時間を有する第1遅延素子を複数個縦続接続した第1遅延手段と、
    複数の前記第1遅延素子の出力信号の夫々と前記基準クロック信号とを時間軸において夫々比較し、夫々の前記第1遅延素子における前記遅延時間の変動を検出し変動検出信号を出力する検出手段と、
    前記基準クロック信号を微分して当該基準クロック信号の立上がりタイミングを示す基準立上がりタイミング信号を生成する微分手段と、を更に備え、
    前記タイミング候補信号生成手段は、前記第1遅延素子と同種の第2遅延素子であって、前記基準立上がりタイミング信号の周期より短い遅延時間を有し、当該基準立上がりタイミング信号を当該遅延時間だけ遅延させる第2遅延素子を複数個縦続接続した第2遅延手段であると共に、
    前記立上がりタイミング信号選択手段は、前記認識されたパルス波形に対応する前記記録信号波形及び前記変動検出信号に基づいて、いずれか一の前記第2遅延素子の出力信号を前記立上がりタイミング信号として出力し、
    更に、前記立下がりタイミング信号選択手段は、前記認識されたパルス波形に対応する前記記録信号波形及び前記変動検出信号に基づいて、いずれか一の前記第2遅延素子の出力信号を前記立下がりタイミング信号として出力することを特徴とする信号変換装置。
  6. 請求項に記載の信号変換装置において、
    前記第1遅延素子又は前記第2遅延素子は、縦続接続されている一つ前段の前記第1遅延素子又は前記第2遅延素子の出力信号と前記基準立上がりタイミング信号のいずれか一方を選択する選択素子であると共に、
    前記立上がりタイミング信号選択手段は、前記認識されたパルス波形に対応する前記記録信号波形及び前記変動検出信号に基づいて、前記第2遅延素子に対応する一の前記選択素子における選択を制御して前記立上がりタイミング信号を出力し、
    更に、前記立下がりタイミング信号選択手段は、前記認識されたパルス波形に対応する前記記録信号波形及び前記変動検出信号に基づいて、前記第2遅延素子に対応する一の前記選択素子における選択を制御して前記立下がりタイミング信号を出力することを特徴とする信号変換装置。
  7. 請求項1からのいずれか一項に記載の信号変換装置と、
    前記生成された記録信号を前記情報記録媒体に記録する記録手段と、
    を備えることを特徴とするディジタル情報記録装置。
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