JP3710937B2 - 衣類乾燥機および衣類乾燥機の異常検出方法 - Google Patents

衣類乾燥機および衣類乾燥機の異常検出方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ドライクリーニング後の衣類に付着した溶剤を衣類から除去するための衣類乾燥機に関し、特に衣類から除去した溶剤を回収するようにした溶剤回収式の衣類乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ドライクリーニング用の衣類乾燥機として、ドライクリーニング用溶剤(たとえば石油系溶剤)で洗濯した衣類から溶剤を気化させて除去し、その除去した気化溶剤を冷却して凝縮回収するようにした溶剤回収式の衣類乾燥機が提供されている。
【0003】
この種の衣類乾燥機においては、乾燥運転が開始されてからしばらくの間は、ヒータの加熱によって作成した温風を回転ドラム内に送り込んで衣類から溶剤を気化させて除去した後、その溶剤を含む空気をクーラで冷却することによって溶剤を凝縮させて回収し、さらに溶剤を回収した後の空気をヒータで再び加熱して回転ドラム内に送り込む回収乾燥行程が行われる。そして、この回収乾燥行程のみでは、衣類や乾燥機内の空気に含まれる溶剤を完全に回収することができないから、所定時間の回収乾燥行程が実行された後、乾燥機内に取り入れた外気をヒータで加熱して回転ドラム内に送り込み、回転ドラム内を通過させた後に外部に排気する排気乾燥行程が行われる。
【0004】
回転ドラムの空気流通方向上流側および下流側には、それぞれ回転ドラム内に流入する空気の温度を検出するためのドラム入口温度センサおよび回転ドラム内から流出する空気の温度を測定するためのドラム出口温度センサが配設されている。回収乾燥行程および排気乾燥行程におけるヒータへの通電は、このドラム入口温度センサおよびドラム出口温度センサの出力に基づいて、回転ドラム内に適温の温風が供給されるように制御される。これにより、衣類から気化した溶剤の引火を防止しつつ、衣類に付着している溶剤を良好に除去することができる。
【0005】
しかしながら、ドラム入口温度センサまたはドラム出口温度センサが故障した場合には、ヒータへの通電の制御が上手く行われず、回転ドラム内に異常に高温な温風が供給されるおそれがある。このような不都合が回収乾燥行程中に生じると、乾燥機内の空気中に含まれる溶剤の濃度が高くなり、その結果、空気中の溶剤が引火するおそれがある。
【0006】
そこで、従来の溶剤回収式の衣類乾燥機には、回転ドラム内に供給される空気の温度が一定のサーモ作動温度(たとえば75℃)以上になると切り替わるサーモスタットが備えられている。そして、回収乾燥行程中にサーモスタットの状態が切り替わると、直ちに回収乾燥行程が強制終了されて、回転ドラム内から流出する空気を機外に排気する排気乾燥行程が開始されるようになっている。これにより、ヒータへの通電が上手く制御されない場合であっても、乾燥機内の空気に含まれる溶剤の濃度が高くなりすぎるといったことがないから、空気中の溶剤が引火するのを防ぐことができる。
【0007】
このように各温度センサの故障に備えて、サーモスタットが設けられているが、このサーモスタットが故障しないとは限らない。そのため、従来の溶剤回収式衣類乾燥機では、サーモスタットが正常に動作するか否かを調べるためのサーモチェックを排気乾燥行程中に行うようにしている。
排気乾燥行程では、ドラム入口温度センサによる検出温度がドラム出口温度センサによる検出温度よりも20℃だけ高くなるように、ヒータへの通電が制御される。そのため、衣類に付着している溶剤がすべて気化して、回転ドラム内から流出する空気の温度が上昇すると、それに伴って回転ドラム内に流入する空気の目標温度も高くなっていく。ゆえに、通常は特別な制御を行わなくても、回転ドラム内に流入する空気の温度はサーモ作動温度以上に上昇する。したがって、たとえば、回転ドラム内に流入する空気の温度が上記サーモ作動温度以上になってから所定時間(たとえば3分間)が経過するまでに、サーモスタットの状態が切り替わったか否かを調べることによって、サーモスタットが正常に動作するか否かを判断できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来のサーモチェック方法では、回転ドラム内から流出する空気の温度が上手く上昇しない場合に、回転ドラム内に流入する空気の温度が、サーモ作動温度以上に上がらず、サーモスタットが正常に動作するか否かを調べることができないことがあった。
【0009】
そこで、この発明の目的は、サーモスタットが正常に動作するか否かを確実に調べることができる衣類乾燥機および衣類乾燥機の異常判断方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、衣類を収容するための乾燥室と、この乾燥室に形成された空気流入口付近に設けられて、上記乾燥室内に流入する空気の温度を検出するための入口温度検出手段と、上記乾燥室内から流出する空気の温度を検出するための出口温度検出手段と、乾燥室内に流入する空気を加熱するために、上記入口温度検出手段および出口温度検出手段による検出温度に基づいて制御される加熱手段と、外気を取り入れて上記加熱手段に与えるための外気取入口と、上記冷却手段よりも空気流通方向上流側で上記風路に接続され、上記風路を流れてくる空気を廃棄するための排気口と、上記空気流入口付近に設けられて、上記乾燥室内に流入する空気の温度が一定のサーモ作動温度以上になった場合に切り替わるサーモスタットと、上記入口温度検出手段による検出温度が上記サーモ作動温度よりも高く設定されたチェック制御温度に保たれるように上記加熱手段の駆動を制御したときに、上記サーモスタットが切り替わり、正常に動作するか否かを調べるサーモチェック手段とを有し、上記サーモチェック手段は、上記外気取入口を開放して、外気を上記加熱手段に与えつつ上記乾燥室内から流出する空気を上記排気口から排気する排気状態で、上記入口温度検出手段による検出温度が上記出口温度検出手段による検出温度よりも第1所定温度だけ高くなるように上記加熱手段を駆動させて行う排気乾燥行程中に、上記サーモスタットが正常に動作するか否かを調べるものであることを特徴とする衣類乾燥機である。
【0011】
この構成によれば、サーモスタットが正常に動作するか否かを調べる際には、入口温度検出手段による検出温度がチェック制御温度に保たれるように加熱手段が制御されて、サーモスタットを通過する空気の温度がサーモ作動温度よりも高くされる。したがって、乾燥室内に流入する空気の温度がサーモ作動温度以上にならないといったことがないから、サーモスタットが正常に動作するか否かを確実に調べることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る衣類乾燥機の構成を簡略化して示す断面図である。この衣類乾燥機は、ドライクリーニングに用いられるものであり、温風によってドライクリーニング後の衣類から石油系溶剤などの有機溶剤を気化させて除去した後、その溶剤を含む空気を冷却することによって溶剤を凝縮させて回収する溶剤回収式の衣類乾燥機である。
【0022】
この衣類乾燥機は、前面に開口1aを有するハウジング1とハウジング1の前面開口1aに取り付けられた開閉可能なドア2とによって外観が構成されている。ハウジング1内には、前面開口1aを介して外部と連通する乾燥室3が区画形成されている。乾燥室3内には、溶剤を用いて洗濯した後の衣類を収容すべき回転ドラム4が配設されている。回転ドラム4に対する衣類の出し入れは、ドア2を開いた状態でハウジング1の前面開口1aを介して行われる。
【0023】
回転ドラム4は、その端面を前後にして設けられており、その後方に設けられたドラムモータ5の回転軸に取り付けられて、乾燥室3内で回転自在に支持されている。回転ドラム4の周面には、多数の小孔4aが形成されており、乾燥室3内を流れる空気が回転ドラム4内を通過するようになっている。
回転ドラム4の上方には、乾燥室3内に空気を流入させるための空気流入口6が形成されている。この空気流入口6付近には、空気流入口6を介して乾燥室3内に流入する空気を加熱するためのヒータ7が配設されている。また、空気流入口6付近であって、ヒータ7の空気流通方向下流側には、回転ドラム4(乾燥室3)内に流入する空気の温度(以下、「ドラム入口温度」という。)を検出するためのドラム入口温度センサ8が備えられている。空気流入口6付近にはさらに、ドラム入口温度が一定のサーモ作動温度(たとえば85℃)以上になると、その状態が切り替わるサーモスタット9が備えられている。
【0024】
一方、回転ドラム4の下方には、空気流入口6から乾燥室3内に流入した空気を流出させるための空気流出口10が形成されている。空気流出口10は、ダクト11を介して空気流入口6に連結されており、ハウジング1内には、乾燥室3およびダクト11によって循環風路が形成されている。また、空気流出口10付近には、回転ドラム4(乾燥室3)内から流出する空気の温度(以下、「ドラム出口温度」という。)を検出するためのドラム出口温度センサ12が配設されている。
【0025】
ダクト11内であって空気流出口10の近傍には、空気流出口10から流れ込む空気を空気流入口6に向けて送るためのファン13が配設されている。このファン13は、ファンモータ14の回転軸に取り付けられており、ファンモータ14の駆動力によって回転駆動されるようになっている。なお、参照符号15は、乾燥室3から流出する空気に含まれる糸屑などを除去するためのフィルタである。
【0026】
ダクト11内にはまた、ファン13によって空気流入口6へ向けて送られる空気を冷却するためのクーラ16が配設されている。クーラ16の下方には、クーラ16の表面で凝縮した溶剤を集めるための回収パン17が設けられている。回収パン17の底部には、回収パン17に集められた溶剤を外部に排出するためのドレン口17aが形成されている。
【0027】
ダクト11内にはさらに、クーラ16と乾燥室3の空気流入口6との間に、外気取入口18が形成されている。この外気取入口18には、外気取入口18を開閉するための切替バルブ19が設けられている。切替バルブ19は、シリンダ20のロッド21に取り付けられており、ロッド21が伸長されることによって外気取入口18を開放し、ロッド21が収縮されることによって外気取入口18が閉塞するようになっている。
【0028】
衣類に付着している溶剤を気化させて回収する回収乾燥行程においては、切替バルブ19によって外気取入口18が閉塞される。外気取入口18が閉塞された状態でファン13が駆動されると、空気流出口10を介して乾燥室3内の空気が流出するとともに、ダクト11内の空気が空気流入口6を介して乾燥室3内に流入することにより、ハウジング1内に上記循環風路に沿った空気流が形成される。乾燥室3内に流入する空気は、ヒータ7による加熱を受けて温風となり、回転ドラム4の周面に形成された小孔4aを介して回転ドラム4内に流入する。
【0029】
また、回転ドラム4は、ドラムモータ5によって一方向に定速回転される。これにより、回転ドラム4内に流入した温風と衣類とが攪拌されて、衣類に付着している溶剤が気化する。この衣類から気化した溶剤を含む空気は、回転ドラム4に形成された小孔4aおよび空気流出口10を介してダクト11へ流入する。そして、ダクト11を流れる空気は、クーラ16を通過する際に冷却され、その空気中に含まれる気化溶剤が、クーラ16の表面で凝縮する。クーラ16の表面で凝縮した溶剤は、クーラ16から落下して回収パン17に集められ、その底部に形成されたドレン口17aから排出されて回収される。また、こうして溶剤が除去された空気は、ヒータ7によって再び加熱されて乾燥室3内に送り込まれる。
【0030】
一方、衣類に残留している少量の溶剤を完全に除去するために、回収乾燥行程に引き続いて行われる排気乾燥行程においては、外気取入口18が開放された状態でファン13が駆動されて、外気取入口18からダクト11内に積極的に外気が取り入れられる。取り入れられた外気は、ヒータ7による加熱を受けて温風となって回転ドラム4内に流れ込む。そして、回転ドラム4内の衣類に残留している溶剤を気化させた後、空気流出口10からダクト11へ流出して、ダクト11の上部に形成された排気口22から外部へと排気される。
【0031】
図2は、この衣類乾燥機の電気的構成を示すブロック図である。この衣類乾燥機には、CPU、ROMおよびRAMを含むマイクロコンピュータ30が備えられている。
マイクロコンピュータ30には、ドラム入口温度センサ8およびドラム出口温度センサ12からの検出信号が与えられるようになっている。マイクロコンピュータ30は、ドラム入口温度センサ8で検出されるドラム入口温度やドラム出口温度センサ12で検出されるドラム出口温度、プログラム上で作成されたソフトウエアタイマによる計測時間に基づき、回転ドラム4を回転させるためのドラムモータ5、ヒータ7、ファン13を駆動するためのファンモータ14、クーラ16および切替バルブ19を開閉するためのシリンダ20を制御し、回収乾燥行程および排気乾燥行程を実行する。
【0032】
また、マイクロコンピュータ30には、ドラム入口温度が一定のサーモ作動温度以上になると、その状態が切り替わるサーモスタット9が接続されている。マイクロコンピュータ30は、回収乾燥行程中にサーモスタット9の状態が切り替わると、回収乾燥行程を強制終了して、直ちに排気乾燥行程を開始させる。これにより、たとえばドラム入口温度センサ8またはドラム出口温度センサ12が故障しているために、ヒータ7の制御が上手く行われない場合であっても、乾燥機内の空気中に含まれる溶剤の濃度が高くなることはなく、空気中の溶剤が引火することを防止できる。
【0033】
また、マイクロコンピュータ30は、以下に説明するように、排気乾燥行程中にサーモスタット9が正常に動作するか否かを調べるためのサーモチェックを行う。そして、サーモチェックの結果に基づいて、たとえばハウジング1の前面に配設されたサーモ異常ランプ31の点滅を制御する。
図3は、排気乾燥行程時にマイクロコンピュータ30によって実行される制御の流れを示すフローチャートである。通常の乾燥運転では、この排気乾燥行程に先立って、予め設定された時間だけ回収乾燥行程が実行される。回収乾燥行程では、回転ドラム4内に衣類が収容された後、たとえばハウジング1の前面に配設された操作パネルから乾燥運転を開始する旨の指示が入力されると、シリンダ20のロッド21が収縮されて、外気取入口18が切替バルブ19によって閉塞される。そして、ドラムモータ5、ヒータ7、ファンモータ14およびクーラ16が駆動され、回転ドラム4内に収容された衣類に含まれる溶剤を除去および回収が行われる。
【0034】
回収乾燥行程が開始されてから予め設定された時間が経過すると、クーラ16の駆動が停止されるとともに、シリンダ20によって切替バルブ19が開成されて、回転ドラム4を通過した後の空気を機外に排気する排気乾燥行程が開始される(ステップS1)。すなわち、排気乾燥行程においては、外気取入口18が開放された状態で、ドラムモータ5、ヒータ7およびファンモータ14が駆動される。
【0035】
ドラム出口温度センサ12で検出されるドラム出口温度が予め定められたサーモチェック開始温度(たとえば60℃)に達するまでは、ドラム入口温度センサ8で検出されるドラム入口温度がドラム出口温度よりも第1所定温度(たとえば20℃)だけ高い温度となるように、ヒータ7への通電が制御される(ステップS2)。ドラム出口温度がサーモチェック開始温度に達するまでは、サーモスタット9が作動したか否かが繰り返し調べられる(ステップS3)。
【0036】
上記サーモチェック開始温度は、サーモスタット9の状態が切り替わる温度(サーモ作動温度=たとえば85℃)から上記第1所定温度だけ引いて得られる温度以下に設定されている。そのため、通常は、ドラム出口温度がサーモチェック開始温度に達する前に、サーモスタット9の状態が切り替わることはなく、サーモスタット9が動作したか否かの判断は否定され続ける。そして、ドラム出口温度がサーモチェック開始温度以上に達すると(ステップS4でYES)、サーモスタット9が正常に動作するか否かを調べるためのサーモチェックが開始される。
【0037】
サーモチェック時には、ドラム入口温度がサーモ作動温度よりも高く設定されたチェック制御温度(たとえば92℃)に保たれるように、ヒータ7への通電が制御される(ステップS5)。また、サーモスタット9の状態が切り替わったか否かが繰り返し調べられる(ステップS6)。サーモチェックを開始した直後は、ドラム入口温度がサーモ作動温度以上に上昇していないから、サーモスタット9の状態が切り替わったか否かの判断は否定される。そして、ドラム入口温度がチェック制御温度よりも少し低く設定された判断基準温度(たとえば90℃)以上である状態が判断基準時間(たとえば1分間)継続したか否かが判断される(ステップS7)。サーモチェック開始直後は、ステップS7の判断も否定されてステップS5に戻り、ドラム入口温度をチェック制御温度に保つようなヒータ通電制御が続行される。
【0038】
こうしてステップS5〜S7の処理が繰り返し行われるうちに、ドラム入口温度がサーモ作動温度以上となって、サーモスタット9の状態が切り替わると(ステップS6でYES)、サーモスタット9は正常に動作すると判断される。そして、ヒータ7の通電制御が、ドラム入口温度をドラム出口温度よりも第1所定温度だけ高い温度に保つような制御に戻される(ステップS8)。その後は、この排気乾燥行程が開始されてから所定の行程設定時間が経過するまで乾燥運転が続けられ、上記行程設定時間が経過すると(ステップS9でYES)、ドラムモータ5、ヒータ7およびファンモータ14の駆動が停止されて、この排気乾燥行程が終了する。
【0039】
一方、ドラム入口温度が判断基準温度以上である状態が判断基準時間以上続いても、サーモスタット9の状態が切り替わらない場合には、サーモスタット9に異常があると判断され、サーモ異常ランプ31が一定周期で点滅駆動される(ステップS10)。そして、ヒータ7の通電制御が、ドラム入口温度をドラム出口温度よりも第2所定温度(たとえば10℃)だけ高い温度に保つような制御に変更されて(ステップS11)、この排気乾燥行程の開始から所定の行程設定時間が経過するまで乾燥運転が続けられる(ステップS9)。
【0040】
上記したように通常は、ドラム出口温度がサーモチェック開始温度に達する前に、ドラム入口温度がサーモ作動温度に達することはないから、サーモスタット9の状態が切り替わることはない。しかしながら、たとえばサーモスタット9付近の気流の流れによっては、サーモスタット9を通過する空気の温度が瞬間的に高くなり、サーモスタット9の状態が切り替わることが考えられる。そこで、この実施形態では、ドラム出口温度がサーモチェック開始温度に達する前にサーモスタット9の状態が切り替わった場合には、サーモスタット9は正常に動作すると判断されて、上述したステップS5以降のサーモチェックは行われない。すなわち、ステップS3でサーモスタット9の状態が切り替わったと判断された場合には、ステップS3からステップS9へとスキップして、この排気乾燥行程の開始から所定の行程設定時間が経過するまで、ドラム入口温度をドラム出口温度よりも第1所定温度だけ高い温度に保つようなヒータ通電制御が続けられる。そして、排気乾燥行程の開始から所定の行程設定時間が経過すると、ドラムモータ5、ヒータ7およびファンモータ14の駆動が停止されて、この排気乾燥行程が終了する。
【0041】
以上のようにこの実施形態によれば、サーモスタット9が正常に動作するか否かを調べるためのサーモチェック時には、回転ドラム4内に流入する空気の温度がチェック制御温度(たとえば92℃)に保たれるようにヒータ7への通電が制御されて、サーモスタット9を通過する空気の温度がサーモ作動温度(たとえば85℃)よりも高くされる。
【0042】
したがって、ドラム入口温度を(ドラム出口温度+第1所定温度)に保つようなヒータ通電制御で、サーモスタット9を通過する空気の温度がサーモ作動温度以上に上昇するのを待って、サーモチェックを開始する従来技術とは異なり、排気乾燥行程中に回転ドラム4内に流入する空気の温度がサーモ作動温度以上にならないといったことがない。ゆえに、サーモスタットが正常に動作するか否かを確実に調べることができる。
【0043】
また、サーモスタット9に異常がある場合には、サーモ異常ランプ31が一定周期で点滅駆動されるから、使用者はサーモスタット9に異常がある旨を認識することができる。ゆえに、サーモスタット9に異常がある状態で乾燥運転が実行されるのを防止できるから、高温の温風が回転ドラム4内に流入されているにもかかわらず、サーモスタット9の状態が切り替わらないといった不都合が生じるのを防止できる。
【0044】
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、上記の一実施形態に限定されるものではない。たとえば、上記の一実施形態では、この発明が溶剤回収式の衣類乾燥機に適用された場合を例にとったが、この発明は、衣類を収容するための乾燥室内に流入する空気の温度が一定のサーモ作動温度以上になると切り替わるサーモスタットを備えていれば、単に衣類に含まれている水分を除去する衣類乾燥機などにも広く適用することができる。
【0045】
その他、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内で、種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る衣類乾燥機の構成を簡略化して示す断面図である。
【図2】この衣類乾燥機の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】排気乾燥行程時にマイクロコンピュータによって実行される制御の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 乾燥室
4 回転ドラム(乾燥室)
6 空気流入口
7 ヒータ(加熱手段)
8 ドラム入口温度センサ(入口温度検出手段)
9 サーモスタット
11 ダクト
12 ドラム出口温度センサ(出口温度検出手段)
16 クーラ(冷却手段)
18 外気取入口
19 切替バルブ(切替機構)
20 シリンダ(切替機構)
21 ロッド(切替機構)
22 排気口
30 マイクロコンピュータ

Claims (1)

  1. 衣類を収容するための乾燥室と、
    この乾燥室に形成された空気流入口付近に設けられて、上記乾燥室内に流入する空気の温度を検出するための入口温度検出手段と、
    上記乾燥室内から流出する空気の温度を検出するための出口温度検出手段と、
    乾燥室内に流入する空気を加熱するために、上記入口温度検出手段および出口温度検出手段による検出温度に基づいて制御される加熱手段と、
    外気を取り入れて上記加熱手段に与えるための外気取入口と、
    上記冷却手段よりも空気流通方向上流側で上記風路に接続され、上記風路を流れてくる空気を廃棄するための排気口と、
    上記空気流入口付近に設けられて、上記乾燥室内に流入する空気の温度が一定のサーモ作動温度以上になった場合に切り替わるサーモスタットと、
    上記入口温度検出手段による検出温度が上記サーモ作動温度よりも高く設定されたチェック制御温度に保たれるように上記加熱手段の駆動を制御したときに、上記サーモスタットが切り替わり、正常に動作するか否かを調べるサーモチェック手段と、を有し、
    上記サーモチェック手段は、上記外気取入口を開放して、外気を上記加熱手段に与えつつ上記乾燥室内から流出する空気を上記排気口から排気する排気状態で、上記入口温度検出手段による検出温度が上記出口温度検出手段による検出温度よりも第1所定温度だけ高くなるように上記加熱手段を駆動させて行う排気乾燥行程中に、上記サーモスタットが正常に動作するか否かを調べるものであることを特徴とする衣類乾燥機。
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