JP3709143B2 - 弾性編地 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は弾性編地に関し、さらに詳しくはファンデーションなどのインナーウエアやスポーツ用途などのアウターウエアに好適な弾性編地に関する。
【0002】
【従来の技術】
弾性糸を交編して得られる編地としては、経編地では、トリコット編機で編成されたツーウェイトリコット編地、ラッセル編機で編成されたサテンネット、パワーネット、トリコネット編地、丸編み機で編成されたベア天編地などが挙げられる。
一般にサテンネット、トリコネット、パワーネット編地では、弾性糸が経方向に挿入されているため、経方向の伸度は大きいものの、緯方向の伸度は不充分であった。これらの弾性編地(以下、単に「生地」ということがある)は、通常、生地の経方向が人体の周方向になるように用いられ、伸度の低い緯方向が人の身長方向になるように用いられているため、例えばガードルとして着用した場合、かがむ動作によりガードルのウエスト部や脚の付け根部がずれたり、突っ張ったりして運動追随性に劣るという欠点があった。またこれらの欠点を改良するために2種類の弾性繊維を挿入して生地の緯伸度を改良したラッセル編地が提案されているが、このような方法で得られた生地は従来に比して改善されているものの生地の経緯伸度を同等にするには至っておらず、着用快適性はまだ不十分なものであった。
【0003】
またインナーウエアには、体型補正などの目的に応じてソフトからハードの種々のパワーレベルの弾性が要求されるが、ソフトパワーな特性を有する生地では、経方向に必要以上に伸びすぎる傾向があるため、着脱しにくかったり、体型補正効果やフィット感に劣り、また弾性糸に対する負荷が大きく伸縮疲労による弾性糸の劣化が進みやすく、指などで生地を突き破るなどの事故が発生し、耐久性の点で問題があった。一方、ハードパワーな生地では、一般に伸度が不足しているため、運動に追随しがたく、突っ張り感や、ずれるなどの不快感が生じ、十分に満足できる着用快適性は得られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上記従来技術の問題点を解決し、ソフトからハードのいずれのパワーレベルにおいても着脱しやすく、運動追随性および着用感に優れた弾性編地を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題に鑑み、人の動作による皮膚の伸びに追随する生地の伸長特性について鋭意検討した結果、人の身長方向の動きに追従して生地を伸張させた際の身長方向の応力と人体の周方向における生地の応力が着用感に大きく影響を及ぼし、編地の経および緯方向ともに所定の伸度を有する場合に、運動追随性や着脱性に優れ、着用に快適な弾性編地が得られること、および生地の不必要な伸度を抑制することにより生地の耐久性を向上させることができることを見出し、本発明に到達したものである。
【0006】
すなわち、本願で特許請求される発明は以下の通りである。
(1)弾性糸と二種類の非弾性糸で構成される弾性編地であって、前記一の非弾性糸は全てニットループで地組織を形成し、他の非弾性糸は該地組織に挿入する挿入組織を形成し、または該地組織に鎖編み、デンビー組織もしくはコード組織による編組織を形成し、かつ該弾性編地の経および緯方向のそれぞれの伸度が、3.5N/cmの荷重下で80〜150%、および9.8N/cmの荷重下で100〜200%であり、さらに弾性編地の経および緯方向のいずれかの方向を拘束し、他の方向を3.5N/cmまで伸張した際に、経および緯いずれの方向を伸張した場合でも、拘束された方向の編地にかかる応力が0〜1.0N/cmの範囲にあることを特徴とする弾性編地。
(2)前記非弾性糸が、ポリトリメチレンテレフタレート繊維である(1)に記載の弾性編地。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明における弾性編地は弾性糸と二種類の非弾性糸で構成される。
本発明に用いられる弾性糸としては、ポリウレタン系弾性糸、ポリエーテルエステル系弾性糸などのゴム弾性を有するものが挙げられる。弾性糸に用いるポリマーの種類や紡糸方法には特に制限はないが、400〜1000%の破断伸度を有し、伸縮性に優れ、染色加工時のプレセット工程の通常処理温度180℃近辺で、伸縮性を損なわない弾性繊維が好ましい。特にポリアルキレンエーテルジオール成分に3−メチルペンタンジオール成分やネオペンチルグリコール成分のような側鎖を持つ成分を含有し、300%モジュラスが0.002N/dtex以下であるソフトパワータイプのポリウレタン弾性繊維が好ましい。弾性糸の繊度は、使用する編機やゲージ、編組織により適宜選定されるが、通常は20〜780dtexの範囲とされる。また弾性糸はベアまたは被覆糸のいずれであってもよい。
【0008】
本発明に用いられる非弾性糸としては特に制限はなく、公知の繊維種や公知の形態の繊維を用いることができる。例えば、ウール、絹等の天然繊維、キュプラ、レーヨン等のセルロース系繊維、アセテート等の半合成繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート等のポリエステル繊維、ナイロン等の合成繊維が挙げられる。また繊維の形態も短繊維、長繊維、丸断面や異形断面でもよく、さらに原糸、スピンテイクアップ糸やスピンドローテイクアップ糸などの高速紡糸糸条、太細糸、意匠糸、仮撚糸(POYの延伸仮撚糸を含む)等の捲縮加工糸等を用いることができる。またこれらの繊維種や形態を一種以上組み合わせた、混紡、混繊、交撚、複合仮撚、流体噴射加工等の公知の複合手段により得られる複合糸でもよく、必要に応じて選定することができる。
特に風合いが柔らかく肌触りのよい生地が得られる点から、ポリトリメチレンテレフタレート繊維を使用するのが好ましい。
【0009】
本発明において、ポリトリメチレンテレフタレート繊維とは、トリメチレンテレフタレート単位を主たる繰り返し単位とするポリエステル繊維をいい、トリメチレンテレフタレート単位が約50モル%以上、好ましくは70モル%以上、より好ましくは80モル%以上、さらに好ましくは90モル%以上のものをいう。従って、第三成分として他の酸性分および/またはグリコール成分の合計量が、約50モル%以下、好ましくは30モル%以下、より好ましくは20モル%以下、さらに好ましくは10モル%以下の範囲で含有されたポリトリメチレンテレフタレートを包含する。
ポリトリメチレンテレフタレートは、テレフタル酸またはその機能的誘導体と、トリメチレングリコールまたはその機能的誘導体とを、触媒の存在下で、適当な反応条件下に結合させることにより合成される。この合成過程において、適当な一種または二種以上の第三成分を添加して共重合ポリエステルとしてもよいし、また、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリトリメチレンテレフタレート以外のポリエステル、ナイロンとポリトリメチレンテレフタレートを別個に合成した後、ブレンドしたり、複合紡糸(鞘芯、サイドバイサイド等)してもよい。
【0010】
複合紡糸に関しては、特公昭43−19108号公報、特開平11−189923号公報、特開2000−239927号公報、特開2000−256918号公報等に例示されており、第一成分をポリトリメチレンテレフタレートとし、第二成分をポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロンとし、これらを並列的または偏芯的に配置したサイドバイサイド型または偏芯シースコア型に複合紡糸する方法が知られている。特にポリトリメチレンテレフタレートと共重合ポリトリメチレンテレフタレートの組み合わせや、極限粘度の異なる二種類のポリトリメチレンテレフタレートの組み合わせが好ましい。また特開2000−239927号公報に例示されるような極限粘度の異なる二種類のポリトリメチレンテレフタレートを用い、低粘度側が高粘度側を包み込むように接合面形状が湾曲しているサイドバイサイド型に複合紡糸したものが、高度のストレッチ性と嵩高性を兼備するため特に好ましい。
【0011】
添加する第三成分としては、脂肪族ジカルボン酸(シュウ酸、アジピン酸等)、脂環族ジカルボン酸(シクロヘキサンジカルボン酸等)、芳香族ジカルボン酸(イソフタル酸、ソジウムスルホイソフタル酸等)、脂肪族グリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、テトラメチレングリコール等)、脂環族グリコール(シクロヘキサンジメタノール等)、芳香族を含む脂肪族グリコール(1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン等)、ポリエーテルグリコール(ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等)、脂肪族オキシカルボン酸(ω−オキシカプロン酸等)、芳香族オキシカルボン酸(P−オキシ安息香酸等)等が用いられる。また、1個または3個以上のエステル形成性官能基を有する化合物(安息香酸等またはグリセリン等)も重合体が実質的に線状である範囲内で使用できる。
【0012】
さらに二酸化チタン等の艶消剤、リン酸等の安定剤、ヒドロキシベンゾフェノン誘導体等の紫外線吸収剤、タルク等の結晶化核剤、アエロジル等の易滑剤、ヒンダードフェノール誘導体等の抗酸化剤、難燃剤、制電剤、顔料、蛍光増白剤、赤外線吸収剤、消泡剤等が含有されていてもよい。
本発明において、ポリトリメチレンテレフタレート繊維の紡糸には、1500m/分程度の巻取り速度で未延伸糸を得た後、2〜3.5倍程度で延撚する方法、紡糸−延撚工程を直結した直延法(スピンドロー法)、巻取り速度5000m/分以上の高速紡糸法(スピンテイクアップ法)などのいずれの方法を採用してもよい。
また繊維の形態は、長繊維でも短繊維でもよく、長さ方向に均一なものや太細のあるものでもよく、断面においても丸型、三角、L型、T型、Y型、W型、八葉型、偏平、ドッグボーン型等の多角形型、多葉型、中空型や不定形なものでもよい。
【0013】
さらに糸条の形態としては、リング紡績糸、オープンエンド紡績糸等の紡績糸、単糸デニールが0.1〜5デニール程度のマルチフィラメント原糸(極細糸を含む)、甘撚糸〜強撚糸、混繊糸、仮撚糸(POYの延伸仮撚糸を含む)、空気噴射加工糸等が挙げられる。
なお、本発明の目的を損なわない範囲内で通常30重量%以下の範囲内でウールに代表される天然繊維等他の繊維を混紡(サイロスパンやサイロフィル等)、交絡混繊(高収縮糸との異収縮混繊糸等)、交撚、複合仮撚(伸度差仮撚等)、2フィード流体噴射加工等の手段で混用してもよい。
【0014】
本発明において、上記非弾性糸の一の非弾性糸は全てニットループで地組織を形成し、他の非弾性糸は該地組織に挿入する挿入組織または該地組織に鎖編み、デンビー組織もしくはコード組織による編み組織を形成する。一の非弾性糸からなる地組織に挿入または組み合わせた他の非弾性糸は、後述するように弾性編地の伸度制御糸としての役割を有し、弾性編地に下記に示す適度な伸度および応力を付与する。
本発明における弾性編地は、その経および緯方向のそれぞれの伸度が3.5N/cmの荷重下で80〜150%、好ましくは100〜130%であり、かつ9.8N/cmの荷重下で100〜200%、好ましくは140〜200%であることが必要である。
本発明において、伸度とは、一軸固定二軸伸張試験機(STR1P BIAXIAL TENSILE TESTER KES−G2−SB1 カトーテック社製)により測定した値をいう。このような生地の一方向を拘束して他の方向の生地伸度を測定することにより、実用に則した伸度の測定が可能となる。なお、従来の伸度の測定法は伸張方向のみを固定し、他の方向は拘束されていない状態で測定する方法である。
【0015】
前記3.5N/cmの荷重は平均的な人の力で引っ張りうる力に相当する。従って、生地に対する人の周方向におけるソフトまたはハード等の感覚が商品コンセプトや個人の好みにより異なるものの、3.5N/cmの荷重下における弾性編地の経方向の伸度が80%未満では、一般的に生地の伸びが足りず、着脱に余分な力が必要となる。一方、緯方向の伸度が80%未満では、かがむ等の運動による人の伸張方向における皮膚伸びが最大50%となることから、突っ張り感が生じ、またガードルとして着用した場合にはウエストラインや足ぐり部がずれるなどの不快感が生じる。また弾性編地の経および緯方向のそれぞれの伸度が3.5N/cmの荷重下において150%を超えると、弾性糸の伸縮疲労が大きくなり、耐久性が低下し、生地の強度が低下する。
【0016】
また前記9.8N/cmの荷重は生地の伸びきり伸度に相当し、消費者による生地の突き破り事故などに見られる局所的、瞬間的に生地にかかる力に相当する。このような事故予防のためには伸びきり伸度を200%以下に抑え、伸びきり時の生地の密度の粗化を回避する必要がある。この点から見ると9.8N/cm荷重下の伸度は小さい方がよいことになるが、着脱時の快適性を確保するためには9.8N/cm荷重下で100%以上の伸度が必要である。
【0017】
さらに本発明における弾性編地は、その経および緯方向のうちいずれか一方を拘束し(拘束側)、もう一方(伸張側)を3.5N/cmまで伸張した際、経および緯いずれの方向に伸張した場合でも、拘束側の応力が0〜1.0N/cmであり、好ましくは0〜0.8N/cmの範囲である。かがむという動作により、生地は人の身長方向に伸張されるが、それに伴ない人体の周方向に応力増加が生じ、その応力増加が大きいほど、きつく感じられ、着用感を悪化させる。従って、その応力は小さい方がよいが、1.0N/cm以下であれば着用感を大きく悪化させるに至らない。
上記物性を有する弾性編地は、例えばラッセル編地やトリコット編地にさらに1枚おさを増やして非弾性糸を挿入することにより、または鎖編み、デンビー組織、コード組織を編み込むことにより得ることができる。伸度制御のしやすさの点からは非弾性糸を挿入する方法が好ましい。
【0018】
挿入組織の場合、挿入糸に使用する糸のヤング率や伸度により適正なランナー長の範囲が異なる。例えば、インナー用途に使用されるポリアミド繊維やポリエチレンテレフタレート繊維では、通常の条件である90〜80コース/インチの機上コース条件では、挿入する非弾性繊維のランナー長を10〜14cm/480コース以上長くすることができないが、75〜60コース/インチの機上コース条件にすることにより16〜20cm/480コースまで挿入する非弾性繊維のランナー長を長くすることができ、目標の伸度範囲とすることが可能である。
【0019】
伸度を制御するために挿入される非弾性糸としては、上述した公知の繊維種や形態を有する非弾性糸を用いることができ、また弾性糸に交撚やエア交絡した複合糸形態が使用できる。必要に応じて選定し、編成時に目標伸度となるランナー長に設定すればよい。短繊維を挿入した場合はフィラメントに比して滑りが悪いため、低応力での伸度が小さくなり、また回復性に劣る場合もあり、さらに表面に毛羽があらわれ生地品位が低下する場合もあるため、挿入する非弾性糸としてはフィラメントを用いるのが好ましい。
【0020】
挿入する非弾性糸の強度は、生地の伸張負荷に耐えられるよう1.5N以上の破断強度を有するのが好ましい。また、挿入糸に弾性回復率の高いポリトリメチレンテレフタレート繊維などを使用することにより、上記条件を満たす編成条件の範囲が広がり、機上コースが80コース/インチの場合でも、ランナー長を16〜20cmに設定することが可能である。これは、ポリトリメチレンテレフタレート繊維の弾性回復率が良く、編成中の針の動きに追随しやすく、よりランナー長を出しやすいためである。このようなポリトリメチレンテレフタレート繊維を挿入糸に用いることにより容易に伸度コントロールが可能となる。
【0021】
また、伸度を制御する挿入糸が一定の割合でループを形成しても伸度制御が可能である。適正なループ形成の間隔は地組織によっても異なるが通常2コース〜50コースに1回、より好ましくは2コース〜5コースに1回ループを形成するのが適当である。この場合ループを形成した編目は挿入した編目よりループの形状が嵩高くなるため、太い繊度の非弾性糸を使用すると緯段が発生し、生地品位が低下する。このため使用する非弾性糸の繊度は85dtex以下、好ましくは60dtex以下が適当である。このように部分的にループを形成することで挿入のみの場合より着用中の生地中での伸度制御糸のずれがおこりにくくなる。
【0022】
さらに鎖編みやデンビー組織、コード組織を一定の割合で組み合わせることによっても伸度調整が可能である。この場合、地組織の振り幅に対し、より振り幅の小さな組織を一定の割合以上重ね合わせる必要がある。例えば地組織のデンビー組織部分にチェーン組織を、また地組織のコード組織部分にデンビー組織またはチェーン組織を所定の伸度範囲が得られるよう一定の割合で重ねるとよい。
重ねる割合は、重ね合わせる組織の組み合わせにもよるが、地組織のデンビー組織部およびコード組織部のうち5〜50%、好ましくは5〜30%が適当である。例えば、6コースサテンネット組織を地組織とする場合、地組織はチェーン組織2個とデンビー組織1個の繰り返しになっている。このうち、デンビー組織に伸度制御糸のチェーン組織を重ねると伸度制御が可能である。地組織のチェーン組織に重ねる伸度制御糸の組織は、チェーン組織、デンビー組織、コード組織いずれでもよい。また、地組織に重ね合わせる伸度制御糸はフロント、ミドル、バックのいずれのおさ位置でもよい。
【0024】
【実施例】
以下、本発明を実施例により詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、編地の評価は下記の方法で行った。
(1) 伸 度
試料を140mm×165mm(引張側×拘束側)に裁断し、一軸固定二軸伸張試験機(STRIP BIAXIAL TENSILE TESTER KES−G2−SB1 カトーテック社製)に取り付ける。このとき、応力がかかる試料の有効寸法は100mm×100mmであり、伸度を換算する有効試料長は11.5cmである。
引張速度300mm/分で10N/cm まで定荷重伸張を行い、3.5N/cmおよび9.8N/cm荷重における伸張側の伸度(%)を読みとり、N=2の平均値を求めた。
【0025】
(2) 伸張側3.5N/cm定荷重伸張時の拘束側の応力
上記一軸固定二軸伸張試験機に試料を取り付け、引張り速度300mm/分で3.5N/cmの定荷重による伸張回復を3回繰り返し、第三回目における3.5N/cm荷重時の拘束側の伸張力を読みとり、N=2の平均値を求めた。
(3) 破裂強度 JIS−L−1018A法に準拠した。
(4) 着用感および太腿ラインのずれ
実施例および比較例で得られた生地を用いてロングガードルを作製し、パネラー3名にて着用した。太腿のずれは、直立して所定の位置に太腿ラインを決め、かがむ動作を10回繰り返した後のずりあがりを測定し、3名の平均値で示した。着用感は、着脱および着用感のアンケート調査の結果を示したものであり、以下のように評価した。
◎○:とても良好で風合いがソフト、 ◎:とても良好、 ○:良好
△:フィット感が足りない、 ×:かがむとずれて気持ち悪い
【0026】
実施例1
ナイロン6 44dtex/34fをフロントおよびバックに、ポリウレタン系弾性繊維(旭化成社製、商品名ロイカSCタイプ)310dtexをミドルに配置し、下記条件にてラッセル編地を編成した。なお、弾性糸は100%伸張して整経した。
Figure 0003709143
得られた編地を90℃温水中でリラックスし、190℃でプレセット後、染色を95℃で30分行い、170℃で仕上げセットを行って表1に示すC/W(編密度)に仕上げた。得られた編地の物性を表1に示した。
【0027】
実施例2
ナイロン6 44dtex/34fをフロントおよびバックに、ポリウレタン系弾性繊維(旭化成社製、商品名ロイカSCタイプ)310dtexをミドルに配置し、実施例1と同様の組織でラッセル編地を編成した。なお、弾性糸は100%伸張して整経した。
Figure 0003709143
得られた編地を90℃温水中でリラックスし、190℃でプレセット後、染色を95℃で30分行い、170℃で仕上げセットを行って表1に示すC/Wに仕上げた。得られた編地の物性を表1に示した。
【0028】
実施例3
ナイロン6 44dtex/34fをフロントおよびバックに、ポリウレタン系弾性繊維(旭化成社製、商品名ロイカSCタイプ)310dtexをミドルに配置して実施例1と同様の組織でラッセル編地を編成した。なお、弾性糸は100%伸張して整経した。
Figure 0003709143
得られた編地を90℃温水中でリラックスし、190℃でプレセット後、染色を95℃で30分行い、170℃で仕上げセットを行って表1に示すC/Wに仕上げた。得られた編地の物性を表1に示した。
【0029】
実施例4
ナイロン6 44dtex/34fをフロントおよびバックに、ポリウレタン系弾性繊維(旭化成社製、商品名ロイカHSタイプ)310dtexをミドルに配置し、実施例1と同様の組織でラッセル編地を編成した。なお、弾性糸は100%伸張して整経した。
Figure 0003709143
得られた編地を90℃温水中でリラックスし、190℃でプレセット後、染色を95℃で30分行い、170℃で仕上げセットを行って表1に示すC/Wに仕上げた。得られた編地の物性を表1に示した。
【0030】
実施例5
ナイロン6 44dtex/34fをフロントおよびバックに、ポリウレタン系弾性繊維(旭化成社製、商品名ロイカHSタイプ)160dtexと44dtexをミドル1,2に配置し、下記条件にてラッセル編地を編成した。なお、弾性糸は100%伸張して整経した。
Figure 0003709143
【0031】
得られた編地を90℃温水中でリラックスし、190℃でプレセット後、染色を95℃で30分行い、170℃で仕上げセットを行って表1に示すC/Wに仕上げた。得られた編地の物性を表1に示した。
また得られた編地の伸張応力曲線を図1に示した。図1から明らかなように、得られた編地は、経緯ともに3.5N/cmの荷重下で80〜150%の伸度を有し、さらに9.8N/cmの荷重下では100〜200%の伸度範囲に入っており、伸度バランスがよく、着用感に優れ、かつ破裂強度が高い編地に仕上がった。
【0032】
実施例6
ηsp/c=0.8のポリトリメチレンテレフタレートを紡糸温度265℃、紡糸速度1200m/分で未延伸糸を得、次いで、ホットロール温度60℃、ホットプレート温度140℃、延伸倍率3倍、延伸速度800m/分で延撚して、56dtex/36fの延伸糸を得た。
延伸糸の強伸度、弾性率並びに10%伸長時の弾性回復率は、各々28.3cN/dtex、46%、265.5cN/dtexおよび98%であった。なお、10%伸長時の弾性回復率は以下の方法で求めた。
【0033】
繊維をチャック間距離10cmで引っ張り試験機に取り付け、伸長率10%まで引っ張り速度20cm/minで伸長し1分間放置した。その後、再び同じ速度で収縮させ、応力−歪み曲線を描く。収縮中、応力がゼロになった時の伸度を残留伸度(A)とする。弾性回復率は以下の式に従って求めた。
10%伸長時の弾性回復率=[(10−A) /10] ×100(%)
またηsp/cはポリマーを90℃でo−クロロフェノールに1g/デシリットルの濃度で溶解し、その後、得られた溶液をオストワルド粘度管に移し35℃で測定し、下記式により算出した。
ηsp/c=(T/T0 −1)/C
T:試料溶液の落下時間(秒)
0 :溶剤の落下時間(秒)
C:溶液濃度(g/デシリットル)
【0034】
ポリトリメチレンテレフタレート56dtex/36fをフロントおよびバックに、ポリウレタン系弾性繊維(旭化成社製、商品名ロイカSCタイプ)310dtexをミドルに配置し、実施例1と同様の組織でラッセル編地を編成した。
Figure 0003709143
得られた編地を90℃温水中でリラックスし、190℃でプレセット後、染色を95℃で30分行い、170℃で仕上げセットを行って表1に示すC/Wに仕上げた。得られた編地の物性を表1に示した。
【0035】
比較例1
ナイロン6 44dtex/34fをフロントおよびバックに、ポリウレタン系弾性繊維(旭化成社製、商品名ロイカSCタイプ)310dtexをミドルに配置し、実施例1と同様の組織でラッセル編地を編成した。なお、弾性糸は100%伸張して整経した。
Figure 0003709143
得られた編地を90℃温水中でリラックスし、190℃でプレセット後、染色を95℃で30分行い、170℃で仕上げセットを行って表1に示すC/Wに仕上げた。得られた編地の物性を表1に示した。
機上コースを80コース/インチにした場合、バックランナー長は糸張力がゆるみ14cmまでしか出すことができず、目標の伸度範囲を得ることができなかった。
【0036】
比較例2
ナイロン6 44dtex/34fをフロントおよびバックに、ポリウレタン系弾性繊維(旭化成社製、商品名ロイカSCタイプ)310dtexをミドルに配置し、実施例1と同様の組織でラッセル編地を編成した。なお、弾性糸は100%伸張して整経した。
Figure 0003709143
得られた編地を90℃温水中でリラックスし、190℃でプレセット後、染色を95℃で30分行い、170℃で仕上げセットを行って表1に示すC/Wを有する生地に仕上げた。得られた編地の物性を表1に示した。
【0037】
第1表から、実施例1〜6で得られた弾性編地を用いた場合には、運動によるずれが解消され、着用感や着脱性に優れることがわかる。
これに対して比較例1では3.5N/cm荷重下での経および緯方向の伸度が少なく、また9.8N/cm荷重下での緯方向の伸度が少なく、さらに経方向の3.5N/cm拘束側応力が大きすぎるため、着用感が著しく低下した。また比較例2では3.5N/cm荷重下での経方向の伸度が大きく、さらに9.8N/cm荷重下での経方向の伸度が大きすぎるため、生地の破裂強力の低下が見られ、さらに良好なフィット感を得ることができなかった。
【0038】
【表1】
Figure 0003709143
【0039】
実施例7
ナイロン6 44dtex/34fをフロントおよびバックに、ポリウレタン系弾性繊維(旭化成社製、商品名ロイカHSタイプ)390dtexをミドルに配置し、下記条件にてラッセル編地を編成した。なお、弾性糸は100%伸張して整経した。
Figure 0003709143
【0040】
得られた編地を90℃温水中でリラックスし、190℃でプレセット後、染色を95℃で30分行い、170℃で仕上げセットを行ってC/Wが58/50の弾性経編地とした。この弾性経編地の伸縮特性を測定したところ、3.5N/cmの荷重下での伸度は、経108%、緯97%であり、また、9.8N/cmの荷重下での伸度は、経144%、緯135%であった。この編地を使用してボディースーツを縫製し、着用したところ、着用中の動きによるずれがなく、フィット感良好で、しかも、着脱性に優れていた。
【0041】
実施例8
ナイロン6 33dtex/24fをフロントおよびミドル1に、ポリウレタン系弾性繊維390dtex(旭化成社製、商品名ロイカHSタイプ)と44dtex(旭化成社製、商品名ロイカSタイプ)をミドル2およびバックに配置し、下記条件にてラッセル編地を編成した。なお、弾性糸は100%伸張して整経した。
Figure 0003709143
【0042】
得られた編地を90℃温水中でリラックスし、190℃でプレセット後、染色を95℃で30分行い、170℃で仕上げセットを行って、C/Wが65/50の弾性経編地とした。この弾性経編地の伸縮特性を測定したところ、3.5N/cmの荷重下での伸度は、経138%、緯120%であり、また、9.8N/cmの荷重下での伸度は、経190%、緯165%であった。このとき、地組織のデンビー組織のうち5%が伸度制御糸のチェーン組織と重なっている。
【0043】
実施例9
ナイロン6 33dtex/24fをフロントおよびミドル1に、ポリウレタン系弾性繊維390dtex(旭化成社製、商品名ロイカHSタイプ)と44dtex(旭化成社製、商品名ロイカSタイプ)をミドル2およびバックに配置し、実施例8に記載の組織Aを6リピート、組織Bを14リピートずつ下記条件にてラッセル編地を編成した。なお、弾性糸は100%伸張して整経した。
Figure 0003709143
得られた編地を90℃温水中でリラックスし、190℃でプレセット後、染色を95℃で30分行い、170℃で仕上げセットを行って、C/Wが65/50の弾性経編地とした。この弾性経編地の伸縮特性を測定したところ、3.5N/cmの荷重下での伸度は、経106%、緯115%であり、また、9.8N/cmの荷重下での伸度は、経155%、緯156%であった。このとき、地組織のデンビー組織のうち30%が伸度制御糸のチェーン組織と重なっている。
【0044】
実施例10
ナイロン6 33dtex/24fをフロントおよびミドル1に、ポリウレタン系弾性繊維390dtex(旭化成社製、商品名ロイカHSタイプ)と44dtex(旭化成社製、商品名ロイカSタイプ)をミドル2およびバックに配置し、実施例8に記載の組織Aを10リピート、組織Bを10リピートずつ下記条件にてラッセル編地を編成した。なお、弾性糸は100%伸張して整経した。
Figure 0003709143
得られた編地を90℃温水中でリラックスし、190℃でプレセット後、染色を95℃で30分行い、170℃で仕上げセットを行って、C/Wが65/50の弾性経編地とした。この弾性経編地の伸縮特性を測定したところ、3.5N/cmの荷重下での伸度は、経82%、緯108%であり、また、9.8N/cmの荷重下での伸度は、経122%、緯154%であった。このとき、地組織のデンビー組織のうち50%が伸度制御糸のチェーン組織と重なっている。
【0045】
比較例3
ナイロン6 33dtex/24fをフロントおよびミドル1に、ポリウレタン系弾性繊維(旭化成社製、商品名ロイカHSタイプ)390dtexと44dtex(旭化成社製、商品名ロイカSタイプ)をミドル2およびバックに配置し、実施例8に記載の組織Aのみで下記条件にてラッセル編地を編成した。なお、弾性糸は100%伸張して整経した。
Figure 0003709143
得られた編地を90℃温水中でリラックスし、190℃でプレセット後、染色を95℃で30分行い、170℃で仕上げセットを行って、C/Wが65/50の弾性経編地とした。この弾性経編地の伸縮特性を測定したところ、3.5N/cmの荷重下での伸度は、経63%、緯123%であり、また、9.8N/cmの荷重下での伸度は、経95%、緯170%であった。このとき、地組織のデンビー組織のうち100%が伸度制御糸のチェーン組織と重なっている。
【0046】
【発明の効果】
本発明の弾性編地によれば、ソフトからハードのいずれもパワーレベルにおいても着脱し易く、また運動追随性および着用感に優れたインナーウエアやアウターウエアを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例5で得られた弾性編地の伸張特性を示した図。

Claims (2)

  1. 弾性糸と二種類の非弾性糸で構成される弾性編地であって、前記一の非弾性糸は全てニットループで地組織を形成し、他の非弾性糸は該地組織に挿入する挿入組織を形成し、または該地組織に鎖編み、デンビー組織もしくはコード組織による編組織を形成し、かつ該弾性編地の経および緯方向のそれぞれの伸度が、3.5N/cmの荷重下で80〜150%、および9.8N/cmの荷重下で100〜200%であり、さらに弾性編地の経および緯方向のいずれかの方向を拘束し、他の方向を3.5N/cmまで伸張した際に、経および緯いずれの方向を伸張した場合でも、拘束された方向の編地にかかる応力が0〜1.0N/cmの範囲にあることを特徴とする弾性編地。
  2. 前記非弾性糸が、ポリトリメチレンテレフタレート繊維である請求項1に記載の弾性編地。
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