JP3708820B2 - 折戸用金具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、枠に折戸の端部を移動可能に且つ回動可能に取付けるための折戸用金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
折戸装置は、戸が開放時に折り畳まれるもので、例えばクロゼットの戸や部屋の間仕切り戸として多く用いられている。
この折戸装置には、インセット形とアウトセット形とがあり、このうち、インセット形は、図18に示すように、折戸1が枠2の中に収まっている形式のものであり、アウトセット形は、図19に示すように、折戸11が枠12の外側前方(図中、下側)に取付いている形式のものである。
【0003】
しかして、図20は、そのうちのアウトセット形の折戸装置に従来用いられている金具13を示している。この金具13は、枠12に折戸11の左右上下の端部11aを移動可能に且つ回動可能に取付けるためのものであって、それぞれ、戸側金具14と、これとは別体の枠側金具15、及びこれらの両金具14,15を回動可能に連結した連結機構16から成っている。
なお、折戸11は、2枚の戸板11bを複数個の蝶番11cで折り畳み及び展開可能に連結して成る。
【0004】
金具13の戸側金具14は、詳細には図21に示すように、折戸11の端部11aの裏側に形成した穴17に筒部18を挿入して、その上下部でフランジ部19を折戸11の端部11aにねじ20によって取付けるようになっている。
これに対して、枠側金具15は、枠12の上辺部(鴨居部分)に対するものが横軸回転する吊り車21(図20参照)を有し、一方、枠12の下辺部(敷居部分)に対するものが縦軸回転するローラ22を有していて、そのうちの吊り車21が枠12の上辺部に設けられたレール23に転動可能に収納され、ローラ22が枠12の下辺部に設けられたレール24に同じく転動可能に収納されるようになっている。
【0005】
そして、連結機構16は、図22に示すように、基体25に2枚の連結板26,27の基端部を軸ピン28,29により回動可能に連結して、これら2枚の連結板26,27の先端部を軸ピン30,31により上記戸側金具14の筒部18の周側部に回動可能に連結したもので、基体25には更に切欠溝32を有し、この切欠溝32を、図21に示すように、枠側金具15に仮螺挿したねじ33に嵌合して、最適のスライド調整位置でねじ33を締めることにより、枠側金具15に取付けられるようになっている。
【0006】
ここで、実際の取付けに際しては、折戸11の端部11aに戸側金具14を取付けて置き、一方、レール23,24に枠側金具15のローラ22、吊り車21を収納して置いて、この枠側金具15にそれぞれ上記切欠溝32とねじ33とで戸側金具14を取付けるようになっている(図23参照)。
【0007】
取付け後、折戸11を、これの前記蝶番11cによる連結部分近くの前面部に設けた取手11d(図19参照)を持って手前に引けば、枠側金具15が吊り車21とローラ22とによりそれぞれレール23,24に沿って移動し、同時に、戸側金具14が連結機構16により基体25から、ひいては枠側金具15から回動して折戸11を回動させることにより、該折戸11を前方へ折り畳むようになっている。
【0008】
しかして、上記構成のものの場合、折戸11には、金具13の筒部18を挿入する穴17を形成するに際して、強度上の必要から、その穴17と折戸11の端面との間に、図21に示す寸法Lの余裕を持たせなければならない。このため、金具13の戸側金具14は、折戸11の端面から寸法Lだけ離して取付けられることになり、このままでは、折戸11を開放させたときに、折戸11の端面部分11eが枠12側に変位して該枠12に衝接してしまい、折戸11の開放ができなくなってしまう。
【0009】
そこで、金具13の戸側金具14は枠側金具15に連結機構16によって連結されているのであり、連結機構16は、上述の、基体25に2枚の連結板26,27の基端部を軸ピン28,29により回動可能に連結し、この連結板26,27の先端部を軸ピン30,31により戸側金具14の筒部18の側部に回動可能に連結した構成にて、折戸11の開放時には、図22に二点鎖線で示すように、戸側金具14を単に回動させるだけなく、前方(図22中、左側)に押し出しもし、これによって、折戸11の端面部分11eが枠12に衝接するのを避け、折戸11の開放が存分にできるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のものにおいては、折戸11の上部に吊り車21が設けられ、下部にローラ22が設けられている。このうち、吊り車21は、折戸11をレール23に吊って転動するものであり、従って、折戸11の重量を受けるものである。一方、ローラ22は、吊り車21の転動に伴ってレール24を転動するだけのものであり、折戸11の移動案内に供する被ガイド部材として機能するだけのものである。この関係上、ローラ22は、レール24内をこれの底面から離間して(宙に浮いて)転動するようになっている。
【0011】
このものの場合、レール23に吊り車21で吊り下げられた折戸11の重量が枠12の上辺部(鴨居の部分)にかかって、該部が下がり気味となることから、レール23が下方にたわみ、該レール23に沿った吊り車21の動きが悪くなって、折戸11の開閉がスムーズにできなくなりやすかった。
【0012】
又、枠12への折戸11の取付けに関しては、前述のように、レール23,24に枠側金具15の吊り車21、ローラ22をあらかじめ収納して置き、又、折戸11の端部11aに戸側金具14をあらかじめ取付けて置いて、その後に枠側金具15に戸側金具14を取付けるようになっており、その折り、折戸11を作業者の1人又は複数人が浮かし持って、他の作業者が枠側金具15に対する戸側金具14の取付けを行う必要があり、作業が困難であった。
【0014】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、折戸の開閉がスムーズにできる折戸用金具を提供し、併せて、枠への折戸の取付けが容易にできると共に、状態の安定保持に効果のある折戸用金具を提供するにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の折戸用金具は、枠に折戸の端部を移動可能に且つ回動可能に取付けるためのものにあって、第1に、折戸に取付けられる戸側金具と、この戸側金具に回動可能に連結された枠側金具とを具備し、その枠側金具が、枠の下辺部に対しては、該枠の下辺部に設けられた軌条部上を折戸の荷重を受けつつ転動する戸車を有し、枠の上辺部に対しては、該枠の上辺部に設けられた下面全開形の軌条部に移動可能に嵌合される被ガイド部材を有するようにすると共に、その被ガイド部材又は前記枠上辺部の軌条部側に、それらの嵌合状態で取付けられて、その軌条部に沿った被ガイド部材の移動を許容しつつ該被ガイド部材を軌条部との嵌合状態に保持する保持手段を設けたことを特徴とする(請求項1の発明)。
【0016】
このものによれば、折戸は、従来のような吊り下げ形でなく、戸車による下方からの持ち上げ形で開閉されるようになる。このため、枠の上辺部には折戸の重量がかからず、該枠の上辺部が下がり気味となることがなくなるから、折戸の開閉がスムーズにできるようになる。
【0017】
又、枠に対する折戸の取付けに関しては、戸車を取付けた折戸用金具を折戸の下部に取付け、被ガイド部材を取付けた折戸用金具を折戸の上部に取付けた上で、この状態の被ガイド部材を枠上辺部の軌条部に組み付け、戸車を枠下辺部の軌条部に組み付けることが可能である。
そして、上記枠上辺部の軌条部は下面全開形であり、これに嵌合された被ガイド部材が、折戸の折り畳み状態又はそれに近い状態では、軌条部に沿った移動で該軌条部から脱離することが懸念されるものの、それを保持手段にて嵌合状態に保持でき、脱離を防止できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施例につき、図1ないし図8を参照して説明する。
まず図1には、アウトセット形の折戸装置41を示しており、折戸42を枠43の外側前方(図中、左側)に取付けている。この枠43に対する折戸42の取付けには、上部で金具44が供し、下部で金具45が供しており、そのうちの上部の折戸用金具44は、戸側金具46と、これとは別体の枠側金具47、及びそれらを回動可能に連結した連結部材48から成っている。又、下部の折戸用金具45も、戸側金具49と、これとは別体の枠側金具50、及びそれらを回動可能に連結した連結部材51から成っている。
【0023】
このうち、上部の折戸用金具44の戸側金具46は、図2に示すように、金属板を逆L字状に折曲して成るものであり、連結部であるこれの横板部46aの隅部に連結孔としてねじ孔52を形成している。又、この戸側金具46の取付部である縦板部46bには、複数の取付孔53を形成している。
【0024】
これに対して、枠側金具47は、金属板を逆L字状に折曲して、更にその下部をL字状に折曲したものであり、連結部であるこれの上横板部47aの隅部に連結孔54を形成している。又、この枠側金具47の取付部である下横板部47bには、前後(図中、左右)に長い2つの長孔55を形成している。
【0025】
そして、連結部材48は段付ねじから成っており、戸側金具46の横板部46aの上に枠側金具47の上横板部47aを重ねた上で、この連結部材48を連結孔54からねじ孔52に螺挿して締付けることにより、戸側金具46と枠側金具47とを、該連結部材48を中心としての回動可能に連結している。なお、連結部材48は段付ねじに代えてリベットとしても良い。
【0026】
しかして、上部の折戸用金具44には、被ガイド部材56を取付けている。この被ガイド部材56は、プラスチック製又は金属製にて、上部に凸部57を有する直方体状のブロックから成っており、下側と後側とにそれぞれ2つのねじ穴58,59を形成している。この構成で、被ガイド部材56を上部の折戸用金具44の枠側金具47の下横板部47bに載置し、その上で、下方から2本のねじ60をそれぞれ長孔55に通しねじ穴58に螺挿して締め付けることにより、被ガイド部材56を上部の折戸用金具44の枠側金具47の下横板部47b上に取付けている。
【0027】
又、被ガイド部材56には、図3に示す保持板61を取付けるようにしている。この保持板61は、プラスチック製又は金属製にて、矩形状を成し、その前側(図中、左側)の上部には左右に長い溝62を形成し、その下方部に上下に長い2つの長孔63を形成している。この構成で、保持板61を被ガイド部材56の後面(図中、右側面)に宛てがい、その上で、後方(図中、右側方)から2本のねじ64をそれぞれ長孔63に通し被ガイド部材56のねじ穴59に螺挿して締め付けることにより、保持板61を被ガイド部材56の後面に取付けるようにしている。
【0028】
一方、下部の折戸用金具45の戸側金具49は、図4に示すように、金属板をL字状に折曲して成るものであり、連結部であるこれの横板部49aの隅部に連結孔としてねじ孔65を形成している。又、この戸側金具49の取付部である縦板部49bには、複数の取付孔66を形成している。
【0029】
これに対して、枠側金具50は、金属板をL字状に折曲して、更にその上部を逆L字状に折曲し、そして又、その先端部を逆L字状に折曲すると共に、これらの折曲部と直角の一面部に壁部50eを設けたものであり、連結部である下横板部50aの隅部に連結孔67を形成している。又、この枠側金具50の取付部である前後の両縦板部50b,50cには、隅部に孔68,69を形成している。
【0030】
更に、枠側金具50の縦板部50bには、下部の中央部に、上下の支持片70,71を縦板部50c側への例えば切り起こしにより形成し、この支持片70,71間には、ローラ72を縦軸73により回転可能に取付け支持している。
【0031】
このほか、枠側金具50の上横板部50dには、上記孔68,69側とは反対側の端部にねじ孔74を形成して、これにねじ75を上方より螺挿して下方へ貫通させ、更に、そのねじ孔74側の壁部50eに前後に長い長孔76を形成している。
そして、連結部材51は段付ねじから成っており、戸側金具49の横板部49aの下に枠側金具50の下横板部50aを重ねた上で、この連結部材51を連結孔67からねじ孔65に螺挿して締付けることにより、戸側金具49と枠側金具50とを、該連結部材51を中心としての回動可能に連結している。なお、連結部材51も段付ねじに代えてリベットとしても良い。
【0032】
下部の折戸用金具45には、両縦板部50b,50c間に戸車77を取付けている。この戸車77は、図5に示すように、戸車支持部材である例えばプラスチック製の戸車ケース78に収容して軸79により横軸回転するように支持したもので、その戸車ケース78は、隅部に孔80,80を有しており、図6及び図7に示すように、この孔80,80と前記枠側金具50の孔68,69とに軸81を通して適宜抜止めし、もって、戸車ケース78ごと戸車77を、軸81を中心として上下に回動可能に枢支している。又、この場合、戸車ケース78は、枠側金具50の両縦板部50b,50cとの間を軸81に沿って変位できるようにしている。
【0033】
戸車ケース78には又、枠側金具50の壁部50e側の面に凹欠部82を形成して、これに伝動ピース83を収納しており、この伝動ピース83には、前記枠側金具50の長孔76を通したねじ84を螺挿している。
【0034】
そして、それらに対し、前記枠43の上辺部(鴨居部分)43aの下面には、図1に示すように、レール85をねじ86によって取付けており、このレール85は、この場合、断面逆U字状にて下面が全面的に開放する全開形の溝87を軌条部として有している。又、このレール85には、後面(図1中、右側面)に突条部88を溝87の伸延方向(図1中、紙面と直交する方向)と平行に設けている。
【0035】
一方、枠43の下辺部(敷居部分)43bの上面には、レール89を取付けており、このレール89は、この場合、断面V字状にて上面が全面的に開放する全開形の溝90を軌条部として有している。
【0036】
次に、上記構成のものの枠43に対する折戸42の取付手順について述べる。まず、折戸42に折戸用金具44,45を取付ける。詳細には、図8に示すように、折戸42の上部の左右の両端部に折戸用金具44を取付け、下部の左右の両端部に折戸用金具45を取付けるのであるが、これらはそれぞれその左右で対称形となっている。なお、折戸42は、2枚の戸板42aを複数個の蝶番42bで折り畳み及び展開可能に連結して成る。
【0037】
折戸42に対する上記折戸用金具44,45の取付けは、図1に示すように、戸側金具46,49のそれぞれ縦板部46b,49bを折戸42の端部の背面 (裏面)に当てて、取付孔53,66を通した皿ねじ91,92を折戸42に螺挿して締付けることによって行う。更に、このとき、戸側金具46の横板部46aの隅部を折戸42の隅部に合わせるようにして、該横板部46aを折戸42の上面に重ね、一方、戸側金具49の横板部49aの隅部を折戸42の隅部に合わせるようにして、該横板部49aを折戸42の下面に重ねる。
【0038】
ここで、戸車77を有した折戸用金具45を上述のように折戸42に取付けたことにより、戸車77は折戸42の裏側に位置する。
この後、被ガイド部材56の凸部57をレール85の溝87に嵌合し、戸車77をレール89の溝90に載せる。
【0039】
そして、その後、戸車77の上下、前後の位置調整を行う。そのうち、戸車77の上下の位置調整は、ねじ75を螺進退させて行う。すなわち、ねじ75を螺進退させれば、それによって、戸車ケース78が軸81を中心に上下に回動するものであり、この戸車ケース78の上下の回動によって、戸車77の上下の位置調整がなされる。
【0040】
戸車77の前後の位置調整は、ねじ84をつまんで、これを長孔76に沿い前後に移動させることによって行う。すなわち、ねじ84を前後に移動させれば、それと一体に伝動ピース83が移動することにより、この伝動ピース83を凹欠部82に収納した戸車ケース82が軸81に沿って前後に移動し、戸車77の前後位置調整がなされる。この場合、最適の調整位置でねじ84を締めることにより、伝動ピース81がねじ84の頭部側に寄せられて該ねじ84の頭部との間で枠側金具50の壁部50eを挟圧するから、これによって戸車ケース78が調整後の位置に固定され、ひいては戸車77が調整後の位置に固定される。
【0041】
一方、上部の折戸用金具44においては、被ガイド部材56の前後位置調整を行う。この被ガイド部材56の前後位置調整は、ねじ60を一旦緩めて、被ガイド部材56を長孔55により前後に位置調整した上で、ねじ60を再度締めることにより行う。
【0042】
そして、被ガイド部材56には保持板61を前述のようにして取付け、この保持板61の溝62をレール85の突条部88に摺動可能に嵌合させることによって、被ガイド部材56の溝87との嵌合状態を保持するようにする。更に、このとき、保持板61は、長孔63により上下位置調整をして取付ける。
【0043】
以上により、枠43に折戸42を取付けるものであり、この取付け後、折戸42を、これの前記蝶番42cによる連結部分近くの前面部に設けた取手(図示せず)を持って手前に引けば、上部の折戸用金具44の枠側金具47が被ガイド部材56によってレール85の溝87に沿って移動し、下部の折戸用金具45の枠側金具50が戸車77によってレール89の溝90に沿って転動する。そして又、同時に、上部の折戸用金具44の戸側金具46が連結部材48により枠側金具47から回動し、下部の折戸用金具45の戸側金具49が連結部材51により枠側金具50から回動して折戸42を回動させることにより、該折戸42を折り畳み開放させる。
【0044】
又、その折戸42を折り畳み開放させた状態から、折戸42を枠43側へ押し込めば、上記各部がそれぞれ上述とは反対の方向に動作して、折戸42を展開させ閉鎖させる。
【0045】
そして、それらのとき、保持板61は、溝62をレール85の突条部88に嵌合させたまま、すなわち、それによって被ガイド部材56を溝87との嵌合状態に保持したまま、突条部88に沿って移動するものであり、従って、保持板61は上記溝87に沿った被ガイド部材56の移動を許容しつつ該被ガイド部材56を溝87との嵌合状態に保持する保持手段として機能する。
【0046】
このように本構成のものは、折戸42の下部に折戸用金具45によって戸車77を設け、上部に折戸用金具44によって被ガイド部材56を設けた構成にて、折戸42が、従来のような吊り下げ形でなく、戸車77による下方からの持ち上げ形で開閉される。このため、枠43の上辺部43aには折戸42の重量がかからず、該枠43の上辺部43aが下がり気味となることがなくなるから、折戸42の開閉がスムーズにできる。
【0047】
又、枠43に対する折戸42の取付けに関しては、被ガイド部材56を取付けた折戸用金具44を折戸42の上部に取付け、戸車77を取付けた折戸用金具45を折戸42の下部に取付けた上で、この状態の被ガイド部材56を枠43の上辺部43aの軌条部であるレール85の溝87に組み付け、戸車77を枠43の下辺部43bの軌条部であるレール89の溝90に組み付けることができるものであって、従来のもののような、レール23,24に枠側金具15の吊り車21、ローラ22をあらかじめ収納して置き、又、折戸11の端部11aに戸側金具14をあらかじめ取付けて置いて、その後に、折戸11を作業者の1人又は複数人が浮かし持ちつつ枠側金具15に戸側金具14を取付けるような、困難な作業が必要なく、作業性を改善できる。
【0048】
そして、上記枠43の上辺部43aのレール85の溝87(軌条部)は下面全開形であり、これに嵌合された被ガイド部材56が、折戸42の折り畳み状態又はそれに近い状態では、溝87に沿った移動で該溝87から脱離することが懸念される。しかしながら、それに対しては、保持板61を有し、この保持板61が、上記溝87に沿った被ガイド部材56の移動を許容しつつ該被ガイド部材56を溝87との嵌合状態に保持するから、溝87からの被ガイド部材56の脱離を防止でき、状態の安定保持ができる。
【0049】
加えて、折戸42は、開放時に前方に折り畳まれるもので、それにより、重心が前方に位置するようになって前傾し、それによって下部の折戸用金具45の枠側金具50が枠42の下辺部43bの前面M(図1参照)に当たって、その移動が、ひいては折戸42の開閉がスムーズにできなくなるおそれがある。それに対しては、その枠側金具50の、枠43の下辺部43bの前面Mに面する箇所である縦板部50bに、ローラ72を回転可能に設けていて、枠側金具50と枠43の下辺部43bの前面Mとの間には、ローラ72が位置し、これが、折戸42の前傾時、枠側金具50に代わり枠43の下辺部43bの前面Mに接触して、戸車77と同方向に転動することにより、枠側金具50の移動、ひいては折戸42の開閉をよりスムーズに確保することができる。
【0050】
以上に対して、図9ないし図17は本発明の第2ないし第6実施例を示すもので、それぞれ、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
【0051】
[第2実施例]
図9に示す第2実施例においては、前述の溝62を有した保持板61に代えて、鉤部101を有する保持板102を使用し、その鉤部101をレール85の突条部88に摺動可能に係合させて被ガイド部材56を溝87との嵌合状態に保持するようにしている。
【0052】
従って、このものでも、保持板102は、溝87に沿った被ガイド部材56の移動を許容しつつ該被ガイド部材56を溝87との嵌合状態に保持する保持手段として機能するものであり、第1実施例同様に、溝87からの被ガイド部材56の脱離を防止できて、状態の安定保持ができる。
【0053】
[第3実施例]
図10ないし図12に示す第3実施例においては、下部の折戸用金具45の枠側金具50に、ローラ72をレール89の溝90の伸延方向に複数個、この場合、縦板部50bの左右両側部に各1個で、計2個設けている。
【0054】
折戸42の開閉時、戸車77はレール89の溝90との接触部を中心に回動しようとする。図11及び図12はこの様子を示しており、折戸42を開放させるとき、戸車77は図11に矢印Aで示すように移動して折戸42を矢印Bで示すように折り畳むが、このとき、折戸42は取手42dを持って前方(図11中、左側)に引張られてもおり、それに伴い、戸車77にはレール89の溝90との接触部Sを中心にした矢印Cで示す方向への回動が与えられる。又、反対に折戸42を閉鎖させるとき、戸車77は図12に矢印Dで示すように移動して折戸42を矢印Eで示すように展開させるが、このとき、折戸42は枠43側に押し込まれてもおり、それに伴い、戸車77にはレール89の溝90との接触部Sを中心にした矢印Fで示す方向への回動が与えられる。
【0055】
しかして、そのように戸車77が回動すると、下部の折戸用金具45の枠側金具50が枠43の下辺部43の前面に当たって、その移動が、ひいては折戸42の開閉がスムーズにできなくなるおそれがある。
【0056】
これに対して、下部の折戸用金具45の枠側金具50に、ローラ72をレール89の溝90の伸延方向に複数個設けた本実施例の場合には、折戸42の開放時と閉鎖時とで、戸車77の移動方向(矢印A,D)とはそれぞれ反対側、すなわち移動方向あとの位置にあるローラ72が上述の枠側金具50に代わり枠43の下辺部43bの前面に接触して、戸車77と同方向に転動することにより、枠側金具50の移動、ひいては折戸42の開閉をスムーズに確保することができる。
【0057】
[第4実施例]
図13に示す第4実施例においては、戸車支持部材である戸車ケース111に、前述の戸車ケース78よりも前後(図13中、左右)に幅広なものを使用し、これの内部に仕切部111aを設けて、この仕切部111aと枠側金具50の縦板部50cとの間で戸車77を回転可能に支持している。
【0058】
又、戸車ケース111の前部(図13中、左側部)には、下方への延長部111bを形成して、これ、すなわち戸車ケース111の、枠43の下辺部43bの前面Mに面する箇所に、前述の支持片70,71に代わる上下の支持片112,113を、戸車ケース111の例えばプラスチックによる成形と同時の型成形によって形成し、この支持片112,113間にローラ72を縦軸73により回転可能に取付け支持している。
ローラ72はこのように設けても、前述同様の、折戸42の前傾、並びに戸車77のレール89の溝90との接触部を中心にしての回動に対して、折戸42の開閉をスムーズに確保できる効果を奏する。
【0059】
[第5実施例]
図14に示す第5実施例においては、戸車支持部材である戸車ケース121に、上述の戸車ケース111より前後に幅狭であるものの、それと同様に、内部に仕切部121aを有し、前部(図14中、左側部)に延長部121bを有するものを用いて、その仕切部121aと枠側金具50の縦板部50cとの間で戸車77を回転可能に支持している。
【0060】
又、戸車ケース121の、枠43の下辺部43bの前面Mに面する箇所である延長部121bには、上述の支持片112,113とも代わる上下の支持片122,123を、戸車ケース121の例えばプラスチックによる成形と同時の型成形によって枠側金具50の縦板部50b側に形成すると共に、孔124を支持片122,123の上下間に形成し、この孔124内に位置させて支持片122,123間に、ローラ72を縦軸73により回転可能に取付け支持している。
【0061】
更に、この場合、枠側金具50の縦板部50bと戸側金具49の縦板部49bには、孔125,126を形成し、この孔125,126内にローラ72と支持片122,123とを位置させている。
【0062】
ローラ72はこのように設けても、前述同様の、折戸42の前傾、並びに戸車77のレール89の溝90との接触部を中心にしての回動に対して、折戸42の開閉をスムーズに確保できる効果を奏する。
又、この場合、ローラ72を枠側金具50と戸側金具49の孔125,126内に位置させた分、折戸42と枠43との間を近付けることができて、それら折戸42と枠43との隙間を小さくすることができる。
【0063】
[第6実施例]
図15ないし図17に示す第6実施例においては、上下の折戸用金具131,132の戸側金具133,134を、それぞれ折戸42の裏面Rから側縁面Gに添うL字状に形成し、枠側金具135,136特にこれらの基部を、それぞれ戸側金具133,134に添うL字状に形成して、これらを折戸42の側縁面G側の端縁部で、組合わせた筒部137,138にそれぞれ連結部材である縦軸139,140を通すことにより回動可能に連結している。
【0064】
このものによれば、戸側金具133,134の取付位置を、折戸42の上面及び下面に制されることなく、折戸42の裏面R及び側縁面Gに沿って自由に設定することができる。これにより、例えば図15に示すように、折戸42が枠43を覆い隠す寸法のものでも、実施可能となる。又、この場合、筒部137,138の組合わせ長、並びにそれに通した縦軸139,140が長く、折戸用金具131,132の戸側金具133,134と枠側金具135,136との連結強度、ひいては折戸42の支持強度を高く得ることができる。
【0065】
このほか、被ガイド部材56の凸部57は、それを縦軸回転するローラに変えて実施するようにしても良く、又、その凸部57を出没可能に設けてレール85の溝87に組込みやすくしても良い。更に、被ガイド部材56は前後に位置調整されるだけでなく、上下にも位置調整されるようにしても良い。
加えて、保持板61(保持手段)は、被ガイド部材56に取付けるのではなく、レール85側すなわち枠43の上辺部43aの軌条部側に取付けて、被ガイド部材56を軌条部との嵌合状態に保持するようにしても良い。
そのほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
【0066】
【発明の効果】
本発明は以上説明したとおりのもので、折戸の開閉がスムーズにできると共に、枠への折戸の取付けが容易にでき、しかも、枠の上辺部の下面全開形の軌条部からの被ガイド部材の脱離を防止できて、状態の安定保持ができるという効果を得ることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す折戸装置の上部及び下部の縦断側面図
【図2】上部の折戸用金具の分解斜視図
【図3】被ガイド部材部分の分解斜視図
【図4】下部の折戸用金具の分解斜視図
【図5】戸車部分の分解斜視図
【図6】下部の折戸用金具の横断面図
【図7】下部の折戸用金具の縦断面図
【図8】折戸装置の斜視説明図
【図9】本発明の第2実施例を示す図1部分相当図
【図10】本発明の第3実施例を示す図4部分相当図
【図11】折戸の開放時の各部の動作を示す説明図
【図12】折戸の閉鎖時の各部の動作を示す説明図
【図13】本発明の第4実施例を示す図1部分相当図
【図14】本発明の第5実施例を示す図1部分相当図
【図15】本発明の第6実施例を示す図1部分相当図
【図16】上部の折戸用金具の平面図
【図17】図8相当図
【図18】インセット形折戸装置の概略横断面図
【図19】アウトセット形折戸装置の概略横断面図
【図20】従来例を示す図8相当図
【図21】主要部分の分解斜視図
【図22】連結機構部分の拡大横断面図
【図23】図1相当図
【符号の説明】
42は折戸、43は枠、43aは枠の上辺部、43bは枠の下辺部、44,45は折戸用金具、46は戸側金具、47は枠側金具、48は連結部材、49は戸側金具、50は枠側金具、51は連結部材、56は被ガイド部材、61は保持板(保持手段)、72はローラ、77は戸車、85はレール、87は溝(軌条部)、88は突条部、89はレール、90は溝(軌条部)、102は保持板(保持手段)、111,121は戸車ケース(戸車支持部材)、131,132は折戸用金具、133,134は戸側金具、135,136は枠側金具、139,140は縦軸(連結部材)を示す。

Claims (1)

  1. 枠に折戸の端部を移動可能に且つ回動可能に取付けるためのものであって、
    折戸に取付けられる戸側金具と、
    この戸側金具に回動可能に連結された枠側金具とを具備し、
    その枠側金具が、枠の下辺部に対しては、該枠の下辺部に設けられた軌条部上を折戸の荷重を受けつつ転動する戸車を有し、枠の上辺部に対しては、該枠の上辺部に設けられた下面全開形の軌条部に移動可能に嵌合される被ガイド部材を有するようにすると共に、
    その被ガイド部材又は前記枠上辺部の軌条部側に、それらの嵌合状態で取付けられて、その軌条部に沿った被ガイド部材の移動を許容しつつ該被ガイド部材を軌条部との嵌合状態に保持する保持手段を設けたことを特徴とする折戸用金具。
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