JP3707442B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3707442B2
JP3707442B2 JP2002091285A JP2002091285A JP3707442B2 JP 3707442 B2 JP3707442 B2 JP 3707442B2 JP 2002091285 A JP2002091285 A JP 2002091285A JP 2002091285 A JP2002091285 A JP 2002091285A JP 3707442 B2 JP3707442 B2 JP 3707442B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
bias
resistance value
unit
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002091285A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003287966A (ja
Inventor
英規 久田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2002091285A priority Critical patent/JP3707442B2/ja
Priority to US10/397,335 priority patent/US6792219B2/en
Publication of JP2003287966A publication Critical patent/JP2003287966A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3707442B2 publication Critical patent/JP3707442B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/14Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
    • G03G15/16Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
    • G03G15/1665Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer by introducing the second base in the nip formed by the recording member and at least one transfer member, e.g. in combination with bias or heat
    • G03G15/167Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer by introducing the second base in the nip formed by the recording member and at least one transfer member, e.g. in combination with bias or heat at least one of the recording member or the transfer member being rotatable during the transfer
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/14Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
    • G03G15/16Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
    • G03G15/1665Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer by introducing the second base in the nip formed by the recording member and at least one transfer member, e.g. in combination with bias or heat
    • G03G15/167Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer by introducing the second base in the nip formed by the recording member and at least one transfer member, e.g. in combination with bias or heat at least one of the recording member or the transfer member being rotatable during the transfer
    • G03G15/1675Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer by introducing the second base in the nip formed by the recording member and at least one transfer member, e.g. in combination with bias or heat at least one of the recording member or the transfer member being rotatable during the transfer with means for controlling the bias applied in the transfer nip

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザプリンタなどの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、レーザプリンタなどの画像形成装置には、感光ドラムと、その感光ドラムの周りに、帯電器、スキャナ装置、現像ローラおよび転写ローラとが、感光ドラムの回転方向に従って順次設けられている。感光ドラムの表面は、その感光ドラムの回転に伴なって、まず、帯電器により一様に帯電された後、スキャナ装置からのレーザービームの高速走査により露光され、画像データに基づく静電潜像が形成される。次いで、現像ローラの回転により、現像ローラ上に担持されているトナーが、感光ドラムに対向して接触する時に、感光ドラムの表面上に形成されている静電潜像に供給され、選択的に担持されることによって可視像が形成される。その後、感光ドラムの表面上に担持された可視像は、転写ローラと対向して、用紙が感光ドラムと転写ローラとの間を通る間に、その用紙に転写される。
【0003】
このような画像形成装置において、転写ローラには、通常、可視像を用紙に転写するために、転写バイアスが印加されている。この転写バイアスは、転写ローラに対して常に一定の電圧値で印加する定電圧制御によるものと、転写ローラに対して常に一定の電流値で印加する定電流制御によるものとが知られている。
転写バイアスを定電圧制御により印加すれば、湿度環境の変化により、転写ローラの抵抗値が変化すると、それに伴なって電流値が変化して、たとえば、転写ローラの抵抗値が高くなると、転写電流が不足して、転写不良を生じる場合がある。
【0004】
一方、転写バイアスを定電流制御により印加すれば、湿度環境の変化により、転写ローラの抵抗値が変化しても、常に一定の転写電流が印加される。そのため、転写ローラに印加する転写バイアスは、定電流制御によって印加することが好適である。
しかるに、定電流制御によって転写バイアスを印加すれば、常に一定の転写電流が印加されるが、転写ローラの幅に対して用紙の幅が狭せまい場合には、転写ローラの端部においては、感光ドラムと転写ローラとの間に用紙が介在されず、転写ローラが感光ドラムと直接接触するため、その接触部分において、転写ローラから転写電流が直接感光ドラムに流れ込み、可視像を用紙に転写するために用紙に流れる転写電流が不足して、転写不良を生じるおそれがある。
【0005】
そのため、たとえば、特開平2−272590号公報では、定電流制御によって転写ローラに印加する転写バイアスを、用紙の幅に応じて変化させることが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、単に用紙の幅に応じて転写バイアスを変化させても、湿度環境によって変化する転写ローラの抵抗値に起因して、やはり転写不良を発生する場合がある。
すなわち、たとえば、高湿度環境では、転写ローラの抵抗値が低くなるため、転写ローラから感光ドラムに直接流れ込む転写電流の割合が増加して、可視像を用紙に転写するために用紙に流れる転写電流が不足して転写不良を生ずる場合がある。これを防ぐため、転写電流を増大させておくと、低湿度環境では、転写ローラの抵抗値が高くなるため、印加される電圧が高くなり、放電を生じて、それに起因する転写不良を生じる場合がある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、記録媒体の種類や湿度環境が変化しても、定電流制御によって良好な転写を達成することのできる、画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、像担持体に担持される現像剤像を記録媒体に転写するための転写手段と、前記転写手段に定電流制御によって転写バイアスを印加するためのバイアス印加手段とを備える画像形成装置において、前記転写手段の抵抗値を測定するための測定手段と、前記記録媒体の種類を検出するための種類検出手段と、前記種類検出手段によって検出された種類と、前記測定手段によって測定された抵抗値とに基づいて転写バイアスを選択し、前記バイアス印加手段からその選択された転写バイアスを印加させるための制御手段とを備え、前記制御手段は、前記転写手段において、転写が終了した記録媒体の後端が搬出された後、次の記録媒体の先端が搬入されるまでの1回の記録媒体間隔に、前記測定手段による前記転写手段の抵抗値の測定動作、および、前記バイアス印加手段による選択された転写バイアスの切り換え動作のいずれか一方を動作させることを特徴としている。
【0009】
このような構成によると、制御手段が、種類検出手段によって検出された記録媒体の種類と、測定手段によって測定された抵抗値とに基づいて転写バイアスを選択して、その選択された転写バイアスをバイアス印加手段から印加させる。そのため、記録媒体の種類や転写手段の抵抗値が変化しても、転写される記録媒体の種類に対応した転写バイアスが、その時に測定される抵抗値に対応して印加されるので、定電流制御によって、良好な転写を達成することができる。
【0010】
また、1回の記録媒体間隔において、測定動作および切り換え動作のいずれか一方が動作されるので、各記録媒体間隔の時間を短くすることができる。そのため、画像形成速度の向上を図りつつ、良好な転写を達成することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御手段は、各記録媒体間隔において、前記測定動作と前記切り換え動作とを交互に動作させることを特徴としている。
【0011】
このような構成によると、制御手段が、各記録媒体間隔において、測定動作と切り換え動作とを交互に動作させる、つまり、測定動作によって抵抗値が測定され、その測定された抵抗値に基づいて選択される転写バイアスが、その測定動作が動作された記録媒体間隔の次の各記録媒体間隔において印加されるような動作が交互に繰り返される。そのため、各記録媒体間隔の時間を短くして画像形成速度の向上を図りつつ、連続印刷中における転写手段の抵抗値の変化に対応する適切な転写バイアスの印加を達成することができる。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記制御手段は、前記バイアス印加手段から特定の測定電流が印加された時における前記転写手段の抵抗値と転写バイアスとが対応付けられている抵抗/バイアステーブルを備えており、前記抵抗/バイアステーブルに基づいて、前記バイアス印加手段から特定の測定電流が印加された時に、前記測定手段によって測定された抵抗値に対応付けられる転写バイアスを、前記バイアス印加手段から印加させることを特徴としている。
【0013】
このような構成によると、制御手段は、転写手段の抵抗値に対応する転写バイアスが予め設定されている抵抗/バイアステーブルから、特定の測定電流によって測定された抵抗値に対応する転写バイアスを選択すればよいので、簡易な構成によって転写バイアスを設定することができる。そのため、転写手段の抵抗値が変化しても、転写バイアスを、簡易かつ速やかに選択して、定電流制御によって、良好な転写を達成することができる。
【0014】
また、請求項4に記載の発明は、像担持体に担持される現像剤像を記録媒体に転写するための転写手段と、前記転写手段に定電流制御によって転写バイアスを印加するためのバイアス印加手段とを備える画像形成装置において、前記転写手段の抵抗値を測定するための測定手段と、前記記録媒体の種類を検出するための種類検出手段と、前記種類検出手段 によって検出された種類と、前記測定手段によって測定された抵抗値とに基づいて転写バイアスを選択し、前記バイアス印加手段からその選択された転写バイアスを印加させるための制御手段とを備え、前記制御手段は、前記バイアス印加手段から特定の測定電流が印加された時における前記転写手段の抵抗値と転写バイアスとが対応付けられている抵抗/バイアステーブルを、前記測定電流に対応して複数備えており、前記抵抗/バイアステーブルに基づいて、前記バイアス印加手段から特定の測定電流が印加された時に、前記測定手段によって測定された抵抗値に対応付けられる転写バイアスを、前記バイアス印加手段から印加させることを特徴としている。
【0015】
このような構成によると、制御手段が、種類検出手段によって検出された記録媒体の種類と、測定手段によって測定された抵抗値とに基づいて転写バイアスを選択して、その選択された転写バイアスをバイアス印加手段から印加させる。そのため、記録媒体の種類や転写手段の抵抗値が変化しても、転写される記録媒体の種類に対応した転写バイアスが、その時に測定される抵抗値に対応して印加されるので、定電流制御によって、良好な転写を達成することができる。
【0016】
また、制御手段は、転写手段の抵抗値に対応する転写バイアスが予め設定されている抵抗/バイアステーブルから、特定の測定電流によって測定された抵抗値に対応する転写バイアスを選択すればよいので、簡易な構成によって転写バイアスを設定することができる。そのため、転写手段の抵抗値が変化しても、転写バイアスを、簡易かつ速やかに選択して、定電流制御によって、良好な転写を達成することができる。
【0017】
また、制御手段は、測定電流に対応して抵抗/バイアステーブルを複数備えているため、転写手段の抵抗値を測定する場合に、測定のための一定の測定電流にわざわざ切り換えて抵抗値の測定をしなくても、測定直前の転写電流をそのまま測定電流として用いて、その測定電流に対応する抵抗/バイアステーブルを選択すれば、その測定電流によって測定された抵抗値から、転写バイアスを設定することができる。その結果、測定のための測定電流に切り換える時間を省略して、抵抗値を測定することができるので、画像形成速度を低下を防止しつつ、適切な転写バイアスの制御を行うことができる。
【0018】
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記制御手段は、前記転写手段において、転写が終了した記録媒体の後端が送出された後、次の記録媒体の先端が送入されるまでの1回の記録媒体間隔に、前記測定手段による前記転写手段の抵抗値の測定動作、および、前記バイアス印加手段による選択された転写バイアスの切り換え動作の両方を、順次動作させることを特徴としている。
【0019】
このような構成によると、制御手段が、1回の記録媒体間隔において、測定動作および切り換え動作の両方を順次動作させるので、1回の記録媒体間隔で、その次に転写される記録媒体に最適の転写バイアスを印加することができる。そのため、簡易かつ確実な転写バイアスの印加を達成することができる。また、たとえ転写手段の抵抗値が記録媒体の1枚毎に大きく変化しても、転写される記録媒体に最適の転写バイアスを印加することができる。
【0020】
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記制御手段は、連続印刷中において、前記測定手段による前記転写手段の抵抗値の測定動作および前記バイアス印加手段による選択された転写バイアスの切り換え動作の両方を順次動作させる時には、前記記録媒体間隔を長く設定することを特徴としている。
【0021】
このような構成によると、連続印刷中において、測定手段による転写手段の抵抗値の測定動作およびバイアス印加手段による選択された転写バイアスの切り換え動作の両方が順 次動作される時には、制御手段によって、記録媒体間隔が長く設定される。そのため、1回の記録媒体間隔において、測定動作および切り換え動作の両方を確実に動作させることができるので、1回の記録媒体間隔で、その次に転写される記録媒体に最適の転写バイアスを印加することができる。そのため、簡易かつ確実な転写バイアスの印加を達成することができる。
【0022】
また、請求項7に記載の発明は、請求項3ないし6のいずれかに記載の発明において、前記制御手段は、前記抵抗/バイアステーブルを前記記録媒体の種類に対応して複数備えていることを特徴としている。
このような構成によると、制御手段は、記録媒体の種類に対応して複数備えられた抵抗/バイアステーブルから、記録媒体の種類に対応する、抵抗/バイアステーブルを選択して、その抵抗/バイアステーブルから、測定された抵抗値に対応する転写バイアスを選択すれば、記録媒体の種類および転写手段の抵抗値に応じた転写バイアスを、簡易な構成によって設定することができる。そのため、転写される記録媒体の種類に対応した転写バイアスを、抵抗値に対応して印加することができ、定電流制御によって、良好な転写を達成することができる。
【0023】
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記記録媒体の種類がサイズであり、前記制御手段は、そのサイズに対応して前記抵抗/バイアステーブルを、複数備えていることを特徴としている。
このような構成によると、制御手段は、記録媒体のサイズに対応して複数備えられた抵抗/バイアステーブルから、記録媒体のサイズに対応する、抵抗/バイアステーブルを選択して、その抵抗/バイアステーブルから、測定された抵抗値に対応する転写バイアスを選択すれば、記録媒体のサイズおよび転写手段の抵抗値に応じた転写バイアスを、簡易な構成によって設定することができる。そのため、転写される記録媒体のサイズに対応した転写バイアスを、抵抗値に対応して印加することができ、定電流制御によって、良好な転写を達成することができる。
【0024】
また、請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の発明において、前記記録媒体の種類が厚さであり、前記制御手段は、その厚さに対応して前記抵抗/バイアステーブルを、複数備えていることを特徴としている。
このような構成によると、制御手段は、記録媒体の厚さに対応して複数備えられた抵抗/バイアステーブルから、記録媒体の厚さに対応する、抵抗/バイアステーブルを選択して、その抵抗/バイアステーブルから、測定された抵抗値に対応する転写バイアスを選択すれば、記録媒体の厚さおよび転写手段の抵抗値に応じた転写バイアスを、簡易な構成によって設定することができる。そのため、転写される記録媒体の厚さに対応した転写バイアスを、抵抗値に対応して印加することができ、定電流制御によって、良好な転写を達成することができる
【0025】
また、請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載の発明において、前記制御手段は、前記バイアス印加手段から前記転写手段に測定電流を印加させ、前記測定手段は、その時に発生する発生電圧を抵抗値として測定することを特徴としている。
このような構成によると、抵抗値を、測定電流を印加した時の発生電圧として測定するので、簡易な構成によって、確実な測定を達成することができる。
【0026】
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記制御手段は、予め設定された一定の転写電流を測定電流として印加させることを特徴としている。
このような構成によると、予め設定された一定の転写電流を測定電流として印加するので、測定電流値毎に対応して、転写バイアスを設定する必要がなく、制御の簡易化を図ることができる。
【0027】
また、請求項12に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記制御手段は、測定直前の記録媒体に印加された転写電流を測定電流として印加させることを特徴としている。
このような構成によると、測定直前の記録媒体に印加された転写電流を測定電流として印加するので、測定のための一定の測定電流にわざわざ切り換える必要がなく、そのため、測定のための一定の測定電流に切り換える時間を設けることを省略して、画像形成速度を低下を防止しつつ、確実な測定を達成することができる。
【0028】
また、請求項13に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記制御手段は、印刷処理における最初の測定時には、前記バイアス印加手段から、予め設定されている転写電流のうち最も低い電流値を測定電流として印加させることを特徴としている。
このような構成によると、印刷処理における最初の測定時には、予め設定されている測定電流のうち最も低い電流値の測定電流を印加するので、過度の電流の印加を防止して、転写手段の耐久性を向上させることができる。
【0029】
また、請求項14に記載の発明は、像担持体に担持される現像剤像を記録媒体に転写するための転写手段と、前記転写手段に定電流制御によって転写バイアスを印加するためのバイアス印加手段とを備える画像形成装置において、前記転写手段の抵抗値を測定するための測定手段と、前記記録媒体の種類を検出するための種類検出手段と、前記種類検出手段によって検出された種類と、前記測定手段によって測定された抵抗値とに基づいて転写バイアスを選択し、前記バイアス印加手段からその選択された転写バイアスを印加させるための制御手段とを備え、前記制御手段は、前記バイアス印加手段から前記転写手段に、測定直前の記録媒体に印加された転写電流を測定電流として印加させ、前記測定手段は、その時に発生する発生電圧を抵抗値として測定していることを特徴としている。
【0030】
このような構成によると、制御手段が、種類検出手段によって検出された記録媒体の種類と、測定手段によって測定された抵抗値とに基づいて転写バイアスを選択して、その選択された転写バイアスをバイアス印加手段から印加させる。そのため、記録媒体の種類や転写手段の抵抗値が変化しても、転写される記録媒体の種類に対応した転写バイアスが、その時に測定される抵抗値に対応して印加されるので、定電流制御によって、良好な転写を達成することができる。
【0031】
また、抵抗値を、測定電流を印加した時の発生電圧として測定するので、簡易な構成によって、確実な測定を達成することができる。
また、測定直前の記録媒体に印加された転写電流を測定電流として印加するので、測定のための一定の測定電流にわざわざ切り換える必要がなく、そのため、測定のための一定の測定電流に切り換える時間を設けることを省略して、画像形成速度を低下を防止しつつ、確実な測定を達成することができる。
【0032】
また、請求項15に記載の発明は、請求項1ないし14のいずれかに記載の発明において、前記制御手段は、印刷処理における最初の記録媒体が転写されるまでに、前記測定手段によって前記転写手段の抵抗値を測定することを特徴としている。
このような構成によると、印刷処理における最初の記録媒体が転写されるまでに転写手段の抵抗値が測定されるので、その印刷処理における最初の記録媒体から、その記録媒体の種類と測定された抵抗値とに基づいて、最適の転写バイアスを選択して印加することができる。そのため、印刷処理の最初から良好な転写を達成することができる。
【0033】
また、請求項16に記載の発明は、請求項1ないし15のいずれかに記載の発明において、前記制御手段は、記録媒体の連続印刷中において、所定枚数印刷する毎に、前記測定 手段によって前記転写手段の抵抗値を測定することを特徴としている。
このような構成によると、所定枚数印刷する毎に転写手段の抵抗値が測定されるので、印刷枚数が進むつれて転写手段の抵抗値が経時的に変化しても、その経時的に変化する抵抗値を所定枚数印刷する毎に測定して、その測定された抵抗値に基づいて、最適の転写バイアスを選択して印加することができる。そのため、経時的に変化する転写手段の抵抗値に対応する転写バイアスを印加することができ、連続印刷における良好な転写を達成することができる。
【0034】
また、請求項17に記載の発明は、請求項1ないし16のいずれかに記載の発明において、前記制御手段は、記録媒体の種類が変更される毎に、前記測定手段によって前記転写手段の抵抗値を測定することを特徴としている。
このような構成によると、記録媒体の種類が変更される毎に転写手段の抵抗値が測定されるので、記録媒体の種類が変更された場合にはその変更された種類に基づいて、最適の転写バイアスを選択して印加することができる。そのため、記録媒体の種類が変更されても、その変更に対応する転写バイアスを印加することができるので、良好な転写を達成することができる。
【0035】
また、請求項18に記載の発明は、請求項14に記載の発明において、前記制御手段は、印刷枚数と転写バイアスとが対応付けられている枚数/バイアステーブルを、前記転写手段の抵抗値に対応して複数備えており、印刷処理における最初の記録媒体が転写されるまでに、前記測定手段によって前記転写手段の抵抗値を測定し、前記測定手段によって測定された抵抗値に基づいて、その抵抗値に対応する枚数/バイアステーブルを選択し、その枚数/バイアステーブルに従って、印刷枚数に対応付けられる転写バイアスを、前記バイアス印加手段から印加させることを特徴としている。
【0036】
このような構成によると、印刷処理における最初の記録媒体が転写されるまでに転写手段の抵抗値が測定されるので、その印刷処理における最初の記録媒体から、その記録媒体の種類と測定された抵抗値とに基づいて、最適の転写バイアスを選択して印加することができる。そのため、印刷処理の最初から良好な転写を達成することができる。
【0037】
また、画像形成装置には、熱定着させるための熱源などが設けられているので、連続印刷においては、印刷処理の開始から印刷枚数の増加に従って装置内の温度が徐々に上昇し、それに対応して転写手段の抵抗値が徐々に低下する。その一方、このような装置内の温度上昇は、経験的に予測可能である。
そのため、このような構成において、予め、所定の印刷枚数に到達した時の予測温度から、その予測温度における転写手段の抵抗値に基づく転写バイアスを選択して、その選択された各転写バイアスに基づいて、印刷枚数と転写バイアスとが対応付けられている枚数/バイアステーブルを、転写手段の抵抗値に対応付けて複数設定しておき、印刷処理の最初に、測定手段によって抵抗値を測定して、その抵抗値に対応する枚数/バイアステーブルを選択して、以後、その枚数/バイアステーブルに従って、印刷枚数に対応して適宜選択された転写バイアスを印加すれば、簡易かつ確実に、画像形成装置の温度上昇に対応した適切な転写バイアスの印加を達成することができる。
【0038】
また、請求項19に記載の発明は、請求項1ないし18のいずれかに記載の発明において、前記転写手段が、転写ローラであることを特徴としている。
このような構成によると、像担持体に担持される現像剤像を、記録媒体に転写しつつ、記録媒体を良好に搬送することができる。
また、請求項20に記載の発明は、請求項19に記載の発明において、前記転写ローラが、イオン導電タイプの転写ローラであることを特徴としている。
【0039】
弾性体にイオン性物質が添加されているイオン導電タイプの転写ローラは、抵抗値が均一でばらつきが小さいので、良好な転写を達成することができる。また、イオン導電タイプの転写ローラは、湿度環境により抵抗値が変化しやすいが、この構成によれば、たとえ抵抗値が変化しても、適切な転写バイアスの印加による良好な転写を達成することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。
図1において、このレーザプリンタ1は、非磁性1成分の現像方式によって画像を形成する電子写真方式のレーザプリンタであって、本体ケーシング2内に、記録媒体としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
【0041】
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6の一端側端部に設けられる給紙機構部7と、給紙機構部7に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられる搬送ローラ8および9と、これら搬送ローラ8および9に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ10とを備えている。
【0042】
給紙トレイ6は、用紙3を積層状に収容し得る上面が開放されたボックス形状をなし、本体ケーシング2の底部に対して水平方向に着脱可能とされている。この給紙トレイ6内には、用紙押圧板11が設けられている。用紙押圧板11は、用紙3を積層状にスタック可能とされ、給紙機構部7に対して遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって、給紙機構部7に対して近い方の端部が上下方向に移動可能とされ、その裏側から図示しないばねによって上方向に付勢されている。そのため、用紙押圧板11は、用紙3の積層量が増えるに従って、給紙機構部7に対して遠い方の端部を支点として、ばねの付勢力に抗して下向きに揺動される。
【0043】
給紙機構部7は、給紙ローラ12と、その給紙ローラ12に対向する分離パッド13と、分離パッド13の裏側に配置されるばね14とを備えており、そのばね14の付勢力によって、分離パッド13が給紙ローラ12に向かって押圧されている。
そして、用紙押圧板11上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板11の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ12に向かって押圧され、その給紙ローラ12の回転によって給紙ローラ12と分離パッド13とで挟まれた後、それらの協動により、1枚毎に分離されて給紙される。給紙された用紙3は、搬送ローラ8および9によってレジストローラ10に送られる。
【0044】
レジストローラ10は、1対のローラから構成されており、後述するCPU71(図2参照)の制御によって、後述するレジストセンサ77による用紙3の先端の位置の検知から所定のタイミングで、用紙3を画像形成位置(用紙3に、後述する感光ドラム28上の可視像(現像剤像)を転写する位置、すなわち、本実施形態では、後述する感光ドラム28と後述する転写ローラ31とが接触する転写位置。)に送るようにしている。
【0045】
また、このレーザプリンタ1のフィーダ部4は、さらに、任意のサイズの用紙3が積層されるマルチパーパストレイ15と、マルチパーパストレイ15上に積層される用紙3を給紙するためのマルチパーパス給紙機構部16と、マルチパーパス搬送ローラ17とを備えている。
マルチパーパストレイ15は、任意のサイズの用紙3を積層状にスタック可能に構成されている。
【0046】
マルチパーパス給紙機構部16は、マルチパーパス給紙ローラ18と、そのマルチパーパス給紙ローラ18に対向するマルチパーパス分離パッド19と、マルチパーパス分離パッド19の裏側に配置されるばね20とを備えており、そのばね20の付勢力によって、マルチパーパス分離パッド19がマルチパーパス給紙ローラ18に向かって押圧されている。
【0047】
そして、マルチパーパストレイ15上に積層される最上位の用紙3は、マルチパーパス給紙ローラ18の回転によってマルチパーパス給紙ローラ18とマルチパーパス分離パッド19とで挟まれた後、それらの協動により、1枚毎に分離されて給紙される。給紙された用紙3は、マルチパーパス搬送ローラ17によってレジストローラ10に送られる。
【0048】
画像形成部5は、スキャナ部21、プロセスユニット22、定着部23などを備えている。
スキャナ部21は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー24、レンズ25aおよび25b、反射鏡26などを備えており、レーザ発光部から発光される画像データに基づくレーザビームを、鎖線で示すように、ポリゴンミラー24、レンズ25a、反射鏡26、レンズ25bの順に通過あるいは反射させて、後述するプロセスユニット22の感光ドラム28の表面上に高速走査にて照射させている。
【0049】
プロセスユニット22は、スキャナ部21の下方に配設され、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されている。このプロセスユニット22は、ドラムカートリッジ27内に、像担持体としての感光ドラム28と、現像カートリッジ29と、スコロトロン型帯電器30と、転写手段としての転写ローラ31とを備えている。
【0050】
現像カートリッジ29は、ドラムカートリッジ27に対して着脱自在に装着されており、トナーホッパ32と、そのトナーホッパ32の側方に設けられる、供給ローラ33、現像ローラ34および層厚規制ブレード35とを備えている。
トナーホッパ32には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分のトナーが充填されている。このトナーとしては、重合性単量体、たとえば、スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合などの公知の重合方法によって共重合させることにより得られる重合トナーが用いられている。このような重合トナーは、略球形状をなし、流動性が極めて良好である。なお、このようなトナーには、カーボンブラックなどの着色剤やワックスなどが配合されるとともに、流動性を向上させるために、シリカなどの外添剤が添加されている。その平均粒径は、約6〜10μm程度である。
【0051】
また、トナーホッパ32には、アジテータ36が設けられている。このアジテータ36は、トナーホッパ32内の中心に回転可能に支持される回転軸37と、その回転軸37の周りに設けられる攪拌羽根38と、その攪拌羽根38の遊端部に貼着されるフィルム39とを備えている。このアジテータ36は、回転軸37の矢印方向(反時計方向)への回転により、攪拌羽根38が周方向に移動して、フィルム39がトナーホッパ32内のトナーを掻き上げて、次に述べる供給ローラ33に向けて搬送するようにしている。
【0052】
なお、このアジテータ36の回転軸37には、攪拌羽根38と反対側に、トナーホッパ32の側壁に設けられるトナーの残量検知用の窓40を清掃するためのクリーナ41が設けられている。
供給ローラ33は、トナーホッパ32の側方において、矢印方向(時計方向)に回転可能に設けられている。この供給ローラ33は、金属製のローラ軸に、導電性のウレタンスポンジからなるローラが被覆されている。
【0053】
現像ローラ34は、供給ローラ33の側方において、矢印方向(時計方向)に回転可能に設けられている。この現像ローラ34は、金属製のローラ軸に、導電性の弾性材料からなるローラが被覆されており、より具体的には、現像ローラ34のローラは、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴムまたはシリコーンゴムからなるローラの表面に、フッ素が含有されているウレタンゴムまたはシリコーンゴムのコート層が被覆されている。また、現像ローラ34には、感光ドラム28に対して、所定の現像バイアスが印加されている。
【0054】
そして、これら供給ローラ33と現像ローラ34とは、互いに対向配置され、現像ローラ34に対して供給ローラ33がある程度圧縮するような状態で接触されている。
層厚規制ブレード35は、供給ローラ33の上方であって、現像ローラ34の回転方向における供給ローラ33との対向位置と後述する感光ドラム28との対向位置との間において、現像ローラ34の軸方向に沿って現像ローラ34と対向配置されている。この層厚規制ブレード35は、現像カートリッジ29に取り付けられる板ばね部材と、その板ばね部材の先端部に設けられる絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の圧接部材とを備えており、圧接部材が板ばね部材の弾性力によって、現像ローラ34の表面に圧接されるように構成されている。
【0055】
そして、トナーホッパ32から放出されるトナーは、供給ローラ33の回転により、現像ローラ34に供給され、この時、供給ローラ33と現像ローラ34との間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ34上に供給されたトナーは、現像ローラ34の回転に伴って、層厚規制ブレード35の圧接部材と現像ローラ34との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電されて、一定厚さの薄層として現像ローラ34上に担持される。
【0056】
感光ドラム28は、現像ローラ34の側方において、その現像ローラ34と対向配置され、ドラムカートリッジ27において、矢印方向(反時計方向)に回転可能に支持されている。この感光ドラム28は、ドラム本体が接地されるとともに、その表層がポリカーボネートなどからなる正帯電性の感光層により形成されている。
【0057】
スコロトロン型帯電器30は、感光ドラム28の上方において、感光ドラム28と接触しないように、所定の間隔を隔てて対向配置され、ドラムカートリッジ27に支持されている。このスコロトロン型帯電器30は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光ドラム28の表面を一様に正極性に帯電させる。
【0058】
そして、感光ドラム28の表面は、その感光ドラム28の回転に伴なって、まず、スコロトロン型帯電器30により一様に正帯電された後、スキャナ部21からのレーザビームの高速走査により露光され、画像データに基づく静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ34の回転により、現像ローラ34の表面上に担持されかつ正極性に帯電されているトナーが、感光ドラム28に対向して接触する時に、感光ドラム28の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム28の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像が達成される。
【0059】
転写ローラ31は、感光ドラム28の下方において、この感光ドラム28に対向配置され、ドラムカートリッジ27に矢印方向(時計方向)に回転可能に支持されている。この転写ローラ31は、金属製のローラ軸に、イオン導電性のゴム材料からなるローラが被覆されるイオン導電タイプの転写ローラとして構成されており、転写時には、後述する転写バイアス印加電源81(図2参照)により転写バイアスが印加される。
【0060】
そして、感光ドラム28の表面上に担持された可視像(現像剤像)は、感光ドラム28の回転によって、所定のレジスト後にフィーダ部4のレジストローラ10から搬送されてくる用紙3と対向接触した時に、その用紙3が、感光ドラム28と転写ローラ31との間を通る間に、用紙3に転写される。可視像が転写された用紙3は、搬送ベルト46を介して、定着部23に向けて搬送される。
【0061】
定着部23は、プロセスユニット22の側方であって、用紙3の搬送方向下流側に設けられており、加熱ローラ47と、押圧ローラ48と、搬送ローラ49とを備えている。加熱ローラ47は、金属製の素管内にヒータとしてハロゲンランプを備えている。押圧ローラ48は、加熱ローラ47の下方に対向配置され、その加熱ローラ47を下方から押圧するように設けられている。また、搬送ローラ49は、加熱ローラ47および押圧ローラ48に対して、用紙3の搬送方向下流側に設けられている。
【0062】
そして、定着部23に搬送されてきた用紙3は、加熱ローラ47と押圧ローラ48との間を通る間に、熱定着され、その後、搬送ローラ49によって、本体ケーシング2に設けられる搬送ローラ50および排紙ローラ51に向けて搬送される。
搬送ローラ50は、搬送ローラ49に対して、用紙3の搬送方向下流側に設けられ、排紙ローラ51は、排紙トレイ52の上方に設けられており、搬送ローラ49によって搬送されてきた用紙3は、搬送ローラ50によって排紙ローラ51に搬送され、その後、排紙ローラ51によって、排紙トレイ52上に排紙される。
【0063】
なお、このレーザプリンタ1では、転写ローラ31によって用紙3に転写された後に感光ドラム28の表面上に残存する残存トナーを現像ローラ34によって回収する、いわゆるクリーナレス現像方式によって残存トナーを回収している。このようなクリーナレス現像方式によって残存トナーを回収すれば、ブレードなどの残存トナーを除去するための格別の部材および廃トナーの貯留部が不要となり、装置構成の簡略化を図ることができる。
【0064】
また、このレーザプリンタ1には、用紙3の両面に画像を形成するための再搬送ユニット53を備えている。この再搬送ユニット53は、反転機構部54と、再搬送トレイ55とが、一体的に構成され、本体ケーシング2における後部側から、反転機構部54が外付けされるとともに、再搬送トレイ55がフィーダ部4の上方に挿入されるような状態で、着脱自在に装着されている。
【0065】
反転機構部54は、本体ケーシング2の後壁に外付けされ、略断面矩形状のケーシング56に、反転ローラ58および再搬送ローラ59を備えるとともに、上端部から、反転ガイドプレート60を上方に向かって突出させている。
なお、搬送ローラ49の下流側には、一方の面に画像が形成され搬送ローラ49によって搬送されてきた用紙3を、搬送ローラ50に向かう方向(実線の状態)と、後述する反転ローラ58に向かう方向(仮想線の状態)とに選択的に切り換えるためのフラッパ57が設けられている。このフラッパ57は、本体ケーシング2の後部において回動可能に支持されており、搬送ローラ49の下流側近傍に配置され、図示しないソレノイドの励磁または非励磁により、一方の面に画像が形成され搬送ローラ49によって搬送されてきた用紙3を、搬送ローラ50に向かう方向(実線の状態)と、後述する反転ローラ58に向かう方向(仮想線の状態)とに選択的に切り換えることができるように揺動可能に設けられている。
【0066】
反転ローラ58は、フラッパ57の下流側であって、ケーシング56の上部に配置され、1対のローラからなり、正方向および逆方向に回転の切り換えができるように構成されている。この反転ローラ58は、まず正方向に回転して、用紙3を反転ガイドプレート60に向けて搬送し、その後、逆方向に回転して、用紙3を反転方向に搬送できるように構成されている。
【0067】
再搬送ローラ59は、反転ローラ58の下流側であって、ケーシング56における反転ローラ58のほぼ真下に配置され、1対のローラからなり、反転ローラ58によって反転された用紙3を、再搬送トレイ55に搬送できるように構成されている。
また、反転ガイドプレート60は、ケーシング56の上端部から、さらに上方に向かって延びる板状部材からなり、反転ローラ58により送られる用紙3をガイドするように構成されている。
【0068】
そして、用紙3の両面に画像を形成する場合には、まず、フラッパ57が、用紙3を反転ローラ58に向かわせる方向に切り換えられ、反転機構部54に、一方の面に画像が形成された用紙3が受け入れられる。その後、その受け入れられた用紙3が反転ローラ58に送られてくると、反転ローラ58は、用紙3を挟んだ状態で正回転して、この用紙3を一旦反転ガイドプレート60に沿って、外側上方に向けて搬送し、用紙3の大部分が外側上方に送られ、用紙3の後端が反転ローラ58に挟まれた時に、正回転を停止する。次いで、反転ローラ58は、逆回転して、用紙3を、前後逆向きの状態で、ほぼ真下に向かうようにして、再搬送ローラ59に搬送する。なお、反転ローラ58を正回転から逆回転させるタイミングは、定着部23の下流側に設けられる用紙通過センサ68が、用紙3の後端を検知した時から所定時間を経過した時となるように制御されている。また、フラッパ57は、用紙3の反転ローラ58への搬送が終了すると、元の状態、すなわち、搬送ローラ49から送られる用紙3を搬送ローラ50に送る状態に切り換えられる。
【0069】
次いで、再搬送ローラ59に逆向きに搬送されてきた用紙3は、その再搬送ローラ59によって、次に述べる再搬送トレイ55に搬送される。
再搬送トレイ55は、用紙3が供給される用紙供給部61、トレイ本体62および斜行ローラ63を備えている。
用紙供給部61は、反転機構部54の下側において本体ケーシング2の後部に外付けされ、湾曲形状の用紙案内部材64を備えている。この用紙供給部61では、反転機構部54の再搬送ローラ59からほぼ鉛直方向で送られてくる用紙3を、用紙案内部材64によって、略水平方向に向けて案内し、トレイ本体62に向けて略水平方向で送り出すようにしている。
【0070】
トレイ本体62は、略矩形板状をなし、給紙トレイ6の上方において、略水平方向に設けられており、その上流側端部が、用紙案内部材64に連結されるとともに、その下流側端部が、トレイ本体62から搬送ローラ9に用紙3を案内するためにその下流側端部が給紙搬送経路の途中に接続されている再搬送経路65の上流側端部に連結されている。
【0071】
また、トレイ本体62の用紙3の搬送方向途中には、用紙3を、図示しない基準板に当接させながら搬送するための斜行ローラ63が、用紙3の搬送方向において所定の間隔を隔てて2つ配置されている。
各斜行ローラ63は、トレイ本体62の幅方向一端部に設けられる図示しない基準板の近傍に配置され、その軸線が用紙3の搬送方向と略直交する方向に配置される斜行駆動ローラ66と、その斜行駆動ローラ66と用紙3を挟んで対向し、その軸線が、用紙3の搬送方向と略直交する方向から、用紙3の送り方向が基準面に向かう方向に傾斜する方向に配置される斜行従動ローラ67とを備えている。
【0072】
そして、用紙供給部61からトレイ本体62に送り出された用紙3は、斜行ローラ63によって、その用紙3の幅方向一端縁が基準板に当接されながら、再搬送経路65を介して、再び、表裏が反転された状態で、画像形成位置に向けて搬送される。そして、画像形成位置に搬送された用紙3は、その裏面が、感光ドラム28と対向接触され、可視像が転写された後、定着部23において定着され、両面に画像が形成された状態で、排紙トレイ52上に排紙される。
【0073】
そして、このレーザプリンタ1では、後述するCPU71が、サイズや厚さなどの用紙3の種類と、転写ローラ31の抵抗値とに基づいて転写バイアスを選択して、その選択された転写バイアスを後述する転写バイアス印加電源81から転写ローラ31に印加するように構成されている。
次に、上記したような制御を行なうための各部について、図2を参照して詳述する。
【0074】
図2(a)は、上記したような制御を行なうための制御系のブロック図である。図2(a)に示すように、この制御系では、各部の制御を行なう制御手段としてのCPU71に、用紙サイズセンサ74、パソコン側プリンタプロパティ75、操作パネル76、レジストセンサ77、モータ79、レジスト駆動回路80、バイアス印加手段としての転写バイアス印加電源81および測定手段としての電圧計78が接続されている。
【0075】
CPU71は、ROM72およびRAM73を備え、各部の制御を実行する。ROM72には、上記した転写バイアスの制御や画像形成処理の制御を行なうための制御プログラムや種類検出手段としての紙種検出プログラムが格納されている。この紙種検出プログラムは、次に述べる用紙サイズセンサ74、パソコン側プリンタプロパティ75および操作パネル76によって検知または設定される用紙3のサイズや厚さの情報に基づいて、用紙3のサイズや厚さを検出する。なお、用紙3のサイズとは、用紙3の搬送方向と直交する方向の用紙幅と同義である。
【0076】
RAM73には、各部を駆動制御するための、用紙サイズセンサ74、パソコン側プリンタプロパティ75、操作パネル76、レジストセンサ77および電圧計78などからの一時的な数値および後述するタイマーやカウンタによって計測された数値が格納される。
用紙サイズセンサ74は、図1には示されないが、給紙トレイ6およびマルチパーパストレイ15の内側における用紙3の受入部分に設けられており、給紙トレイ6およびマルチパーパストレイ15にセットされる用紙3の用紙幅(サイズ)を検知し、そのサイズの情報をCPU71に入力するように構成されている。
【0077】
パソコン側プリンタプロパティ75は、操作者が印刷時における各種設定条件をパソコン側から設定するための、パソコンを用いたレーザプリンタ1とのインタフェースである。このパソコン側プリンタプロパティ75は、操作者により設定される種類としての用紙3のサイズや厚さの情報を、CPU71に入力するように構成されている。
【0078】
操作パネル76は、図1には示されないが、本体ケーシング2の上面に設けられており、操作者が印刷時における各種設定条件の入力などを行なえるように複数のキーを備えており、この操作パネル76に入力された用紙3のサイズや厚さの情報をCPU71に入力するように構成されている。
なお、このレーザプリンタ1では、異なる用紙幅(サイズ)や紙厚の用紙3が印刷処理できるように構成されており、それら複数の種類の用紙3は、このレーザプリンタ1では、後述する制御プログラムにおいて、その紙厚によって、たとえば、普通紙、厚紙および超厚紙の3つの区分として分類され、また、その用紙幅(サイズ)によって、たとえば、用紙幅216〜191mm、190〜161mm、160〜131mm、130〜101mm、100〜70mmの5つの区分として分類されている。
【0079】
また、レジストセンサ77は、図1にも示すように、レジストローラ10の上流側近傍に設けられており、センサがオンされて用紙3の先端の到達を検知し、センサがオフされて用紙3の後端の通過を検知するように構成され、このオン・オフの検知信号が、CPU71に入力される。
そして、このレジストセンサ77のオン・オフの検知信号の入力は、CPU71において、用紙3のジャムの検知および用紙3の先端の位置の検知に用いられ、また、後述する用紙間隔の設定や、印刷枚数のカウントに用いられる。
【0080】
モータ79は、レジストローラ10を含むレーザプリンタ1の各部を駆動する。
レジスト駆動回路80は、モータ79からレジストローラ10に伝達される動力を伝達または遮断するように構成されている。そのため、レジストローラ10は、レジスト駆動回路80がCPU71によって制御されることにより、駆動または停止される。
【0081】
転写バイアス印加電源81は、図2(b)にも示すように、転写ローラ31のローラ軸に接続されており、CPU71の制御によって、定電流制御により転写ローラ31に所定の電流値の転写バイアスを印加するように構成されている。
電圧計78は、図2(b)にも示すように、転写バイアス印加電源81から転写ローラ31に接続される回路の途中に接続されている。そして、この電圧計78は、CPU71の制御によって、転写バイアス印加電源81から予め設定された特定の転写電流が測定電流として転写ローラ31に印加された時に発生する電圧を測定して、その測定された発生電圧をCPU71に入力するように構成されている。CPU71では、この発生電圧を、転写ローラ31の抵抗値の指標として、後述する転写バイアスの制御のパラメータとして用いている。
【0082】
そして、CPU71は、ROM72内に、電圧計78によって測定された転写ローラ31の発生電圧に対応する転写バイアス値が設定された抵抗/バイアステーブルとしての用紙幅対応テーブルを備えている。
用紙幅対応テーブルは、図3ないし図5に示すように、用紙3の厚さに対応して、普通紙、厚紙および超厚紙用のテーブルがそれぞれ用意されており、そのそれぞれにおいて、用紙幅(サイズ)毎に、一定の転写電流(図3ないし図5では、−10μA)を測定電流として、転写バイアス印加電源81から印加した時に、電圧計78によって測定される転写ローラ31の発生電圧に対応する転写バイアスの電流値が設定されているテーブルが複数用意されている。
【0083】
たとえば、図3に示すように、用紙幅が190〜161mmの普通紙を用いる時に、電圧計78によって測定された転写ローラ31の発生電圧が−3kVであった時は、転写バイアスとして設定される電流値は、−14.75μAと設定されている。また、図4に示すように、用紙幅が190〜161mmの厚紙を用いる時に、転写ローラ31の発生電圧が−3kVであった時は、転写バイアスとして設定される電流値は、−16.25μAと設定されており、また、図5に示すように、用紙幅が190〜161mmの超厚紙を用いる時に、転写ローラ31の発生電圧が−3kVであった時は、転写バイアスとして設定される電流値は、−17.5μAと設定されている。
【0084】
なお、図3(a)、図4(a)および図5(a)に示す表における空欄には、それぞれ図3(b)、図4(b)および図5(b)のグラフに基づく値が設定されるが、図3(a)、図4(a)および図5(a)においては、その詳細を省略している。たとえば、図3(a)の用紙幅216mm〜191mmの欄においては、−0.2kVから−0.9kVに対応する電流値が空欄であるが、これらの空欄には、図3(b)に示す、用紙幅216mm〜191mmのグラフにおいて、−0.2kVから−0.9kVの勾配に対応する同一勾配の電流値がそれぞれ設定される。
【0085】
また、CPU71は、連続印刷時において、転写が終了した用紙3の後端が転写位置から送出された後、次の用紙3の先端が転写位置に送入されるまでの記録媒体間隔としての用紙間隔(図6、7、8、12、14および15においては、紙間と略している。)を設定するためのタイマーを備えている。このタイマーは、転写位置において転写された用紙3の後端がレジストセンサ77を通過した後からの時間を計測する。そして、CPU71では、タイマーが所定の時間に到達する毎に、レジスト駆動回路80を制御して、レジストローラ10によって所定の用紙間隔を開けながら、順次用紙3を転写位置に向けて搬送するようにしている。なお、このレーザプリンタ1では、次に述べる制御において、連続印刷時の通常の用紙間隔が350msecとなるように設定されている。
【0086】
また、CPU71は、連続印刷時において、用紙3の連続印刷枚数をカウントするためのカウンタを備えている。このカウンタは、たとえば、レジストセンサ77がオンからオフに切り換わる回数を積算して、RAM73内に記憶させるように構成されている。
そして、このレーザプリンタ1では、CPU71の制御によって、用紙3の連続印刷において、所定枚数、たとえば、100枚毎に、転写ローラ31に一定の測定電流(−10μA)を印加して、電圧計78によって、その時の転写ローラ31の発生電圧を測定し、その発生電圧から、印刷される用紙3の厚さおよび用紙幅から選択された特定のテーブルに基づいて、対応する転写バイアスの電流値を設定し、転写バイアス印加電源81から、その設定された電流値の転写バイアスを印加するようにしている。
【0087】
次に、このような制御のタイミングを図6を参照して説明する。
図6において、この制御では、印刷処理が開始されると、最初の用紙3が転写されるまでに、転写バイアス印加電源81から、転写ローラ31に一定の測定電流(−10μA)が印加される。そして、この測定電流が安定するまで300msec待機した後、転写ローラ31の1周(300msec)を複数に分割、本実施形態の場合、32分割して、電圧計78によって、電圧を32回測定して、この32回分、つまり、複数回分の平均値から、発生電圧を算出し、その算出された発生電圧から、用紙幅対応テーブル中の特定のテーブルに基づいて、転写バイアスが設定される。
【0088】
たとえば、この時に印刷される用紙3が、用紙幅190〜161mmの普通紙である場合に、発生電圧が−3kVである場合には、図3に示す普通紙用の用紙幅対応テーブル中の用紙幅190〜161mmのテーブルに基づいて、転写バイアスの電流値が、−14.75μAと設定される。
次に、設定された電流値に切り換えて、転写バイアスを印加して、この転写バイアスが安定するまで300msec待機した後、1枚目の用紙3への転写が開始される。そして、1枚目の用紙3への転写が終了すると、次の用紙3との間に350msecの用紙間隔を開けた後、次の用紙3への転写が開始される。そして、このような連続印刷処理が100枚目まで行なわれる。
【0089】
そして、100枚目の用紙3への転写が終了すると、再び、転写バイアスを一定の測定電流(−10μA)に切り換えて、この測定電流が安定するまで300msec待機した後、再び、電圧計78によって転写ローラ31の発生電圧が測定され、その発生電圧から、用紙幅対応テーブル中の特定のテーブルに基づいて転写バイアスの電流値が選択される。その後、設定された電流値に切り換えて、転写バイアスを印加して、この転写バイアスが安定するまで約300msec待機した後、101枚目の用紙3への転写が開始される。
【0090】
なお、この制御では、電圧計78による発生電圧の測定時には、一旦、一定の測定電流(−10μA)に切り換えて発生電圧を測定し、その後、印加すべき転写バイアスに切り換える必要があることから、測定電流への切り換え時間(300msec)、測定時間(300msec)および転写バイアスへの切り換え時間(300msec)が必要(計900msec)とされる。そのため、このような発生電圧の測定時には、CPU71のレジスト駆動回路80の制御により通常の連続印刷時の用紙間隔(350msec)よりも長い用紙間隔(900msec)が設定される。
【0091】
次に、図7に示すフロー図を参照して、このような制御の詳細を説明する。
まず、印刷処理が開始されると、印刷ジョブが読み込まれ(S1)、スコロトロン型帯電器30の帯電がオンされ、現像ローラ34の現像バイアスがオンされる(S2)。そして、転写バイアス印加電源81によって転写ローラ31に一定の測定電流(−10μA)が印加される(S3)。そして、印加した測定電流が安定するまで300msec待機した後(S4)、電圧計78によって、電圧が32回測定され、平均の発生電圧が算出される(S5)。また、給紙トレイ6の用紙サイズセンサ74によって検出された用紙3のサイズの情報、印刷ジョブの読み込み時にパソコン側プリンタプロパティ75から入力された用紙3のサイズや厚さの情報、あるいは、操作パネル76から入力された用紙3のサイズや厚さの情報から、紙種検出プログラムによって、用紙3のサイズおよび厚さが検出される(S6)。
【0092】
次に、用紙3の厚さ情報から、用紙3の厚さに対応する用紙幅対応テーブルが選択され、用紙3のサイズの情報から、その選択された用紙幅対応テーブル中の用紙幅に対応するテーブルが選択され、そのテーブルに基づいて、算出された発生電圧に対応する電流値が選択され、転写バイアスとして設定される(S7)。そして、測定電流が、設定された転写バイアスに切り換えられ、転写バイアス印加電源81から、切り換えられた転写バイアスが転写ローラ31に印加される(S8)。そして、この転写バイアスが安定するまで待機した後(S9)、用紙3のへの転写が行なわれ(S10)、連続印刷枚数がカウントされる(S11)。
【0093】
次いで、この印刷ジョブが、これで終了する場合は(S12:はい)、転写バイアスがオフされ(S13)、スコロトロン型帯電器30の帯電がオフされ、現像ローラ34の現像バイアスがオフされ(S14)、印刷処理が終了される。
一方、印刷ジョブが継続する場合には(S12:いいえ)、次の用紙3のサイズおよび厚さが、前回転写された用紙3と同一か否かが判断され(S15)、同一の場合は(S15:はい)、連続印刷枚数が100枚に達しているか否かが判断される(S16)。用紙3が100枚に達していない場合には(S16:いいえ)、用紙間隔分(350msec)待機した後(S17)、次の用紙3への転写が行なわれ(S18)、連続印刷枚数がカウントされる(S19)。
【0094】
一方、連続印刷枚数が100枚に達している場合は(S16:はい)、カウンタがリセットされ(S20)、転写バイアスが測定電流(−10μA)に切り換えられる(S21)。そして、この測定電流が安定した後(S22)、電圧計78によって、転写ローラ31の電圧が32回測定され、平均の発生電圧が算出される(S23)。次に、算出された発生電圧に基づいて、ステップ7と同様に、用紙3の厚さ情報から、用紙3の厚さに対応する用紙幅対応テーブルが選択され、用紙3のサイズの情報から、その選択された用紙幅対応テーブル中の用紙幅に対応するテーブルが選択され、そのテーブルに基づいて、発生電圧に対応する転写電流値が選択され、転写バイアスとして設定される(S24)。そして、測定電流が、設定された転写バイアスに切り換えられ、転写バイアス印加電源81から、設定された転写バイアスが転写ローラ31に印加される(S25)。そして、この転写バイアスが安定するまで待機した後(S26)、用紙3への転写が行なわれ(S27)、連続印刷枚数がカウントされる(S28)。
【0095】
また、用紙3のサイズや厚さが、前回転写された用紙3と同一でない場合は(S15:いいえ)、連続印刷枚数が100枚に達していなくても、ステップ21に移行し、上記と同様に、転写ローラ31の発生電圧が算出され転写バイアスが設定された後に転写が行なわれる(S21〜S28)。
上記したように、このレーザプリンタ1では、CPU71の制御により、紙種検出プログラムによって検出された用紙3のサイズや厚さと、電圧計78によって測定された抵抗値の指標となる発生電圧とに基づいて転写バイアスを選択して、その選択された転写バイアスを転写バイアス印加電源81から印加させるので、用紙3のサイズや厚さ、さらには、転写ローラ31の抵抗値が変化しても、転写される用紙3の種類に対応した転写バイアスが、その時に測定される発生電圧に対応して印加されるので、定電流制御によって、良好な転写を達成することができる。
【0096】
また、上記の制御では、印刷処理における最初の用紙3が転写されるまでに電圧計78によって転写ローラ31の発生電圧が測定されるので、その印刷処理における最初の用紙3から、その用紙3のサイズや厚さと、測定された転写ローラ31の発生電圧とに基づいて、最適の転写バイアスを選択して印加することができる。そのため、印刷処理の最初から良好な転写を達成することができる。
【0097】
また、上記の制御では、用紙3の連続印刷中において、所定枚数(上記の例では100枚)印刷する毎に転写ローラ31の発生電圧が測定されるので、印刷枚数が進むつれて転写ローラ31の抵抗値が経時的に変化しても、その経時的に変化する抵抗値の指標となる発生電圧を所定枚数印刷する毎に測定して、その測定された発生電圧に基づいて、最適の転写バイアスを選択して印加することができる。そのため、経時的に変化する転写ローラ31の抵抗値に対応する転写バイアスを印加することができ、連続印刷における良好な転写を達成することができる。
【0098】
また、上記の制御では、連続印刷の途中であっても、用紙3のサイズや厚さが変更された場合には、その変更されたサイズや厚さと、その変更により変化する発生電圧を測定して、その測定された発生電圧に基づいて、最適の転写バイアスを選択して印加することができる。そのため、用紙3のサイズや厚さが変更されても、その変更に対応する転写バイアスを印加することができるので、良好な転写を達成することができる。
【0099】
また、上記の制御では、1回の用紙間隔に、転写バイアスを一定の測定電流(−10μA)に切り換えた後に、電圧計78によって発生電圧を測定する測定動作と、測定された発生電圧に基づいて設定される転写バイアスへの切り換え動作との両方を、順次動作させるので、1回の用紙間隔で、その次に転写される用紙3に最適の転写バイアスを印加することができる。そのため、簡易かつ確実な転写バイアスの印加を達成することができる。
【0100】
しかも、この制御では、発生電圧の測定動作、および、転写バイアスへの切り換え動作の両方が、順次動作される時には、CPU71のレジスト駆動回路80の制御によって、通常の連続印刷時の用紙間隔(350msec)よりも用紙間隔が長く設定される(900msec)。そのため、測定動作および切り換え動作の両方を確実に動作させることができる。
【0101】
また、上記の制御では、CPU71のROM72内に一定の測定電流(−10μA)において測定された転写ローラ31の発生電圧に対応する転写バイアスが、用紙3のサイズや厚さに対応して、予め設定されている用紙幅対応テーブルが、複数用意されているので、それら用紙幅対応テーブルの中から用紙3のサイズや厚さに対応するテーブルを選択して、そのテーブルから一定の測定電流によって測定された発生電圧に対応する転写バイアスを選択すれば、用紙3のサイズや厚さおよび転写ローラ31の抵抗値に応じたバイアスを、簡易な構成によって設定することができる。そのため、転写される用紙3のサイズや厚さに対応した転写バイアスを、その時に測定される発生電圧に対応して印加することができ、定電流制御によって、良好な転写を達成することができる。
【0102】
また、上記の制御では、予め設定された一定の転写電流(−10μA)を測定電流として転写バイアス印加電源81から転写ローラ31に印加させるので、測定電流値毎に用紙幅対応テーブルを容易する必要がなく、制御の簡易化を図ることができる。
また、このレーザプリンタ1では、CPU71が、転写バイアス印加電源81から転写ローラ31に測定電流を印加させ、電圧計78によって、その時に発生する発生電圧を測定し、その発生電圧を転写ローラ31の抵抗値の指標としているので、簡易な構成によって測定することができる。
【0103】
また、上記した制御では、所定の連続印刷枚数(100枚)毎に、1回の用紙間隔で転写ローラ31の発生電圧の測定動作と転写バイアスへの切り換え動作を連続して順次動作させたが、1回の用紙間隔内においては、発生電圧の測定動作と、転写バイアスへの切り換え動作のいずれか一方を動作させるようにして、各用紙間隔において、転写ローラ31の発生電圧の測定動作と転写バイアスの切り換え動作を交互に動作させるように制御してもよい。
【0104】
このような制御においては、測定動作の直前の用紙3に印加された転写バイアスが、測定電流として用いられる。そのため、この制御では、CPU71のROM72内に設定される複数の測定電流に対応して、複数の抵抗/バイアステーブルとしての測定電流対応テーブルを備えている。このような測定電流対応テーブルの一例を図9ないし図11に示す。
【0105】
すなわち、この測定電流対応テーブルは、図9ないし図11に示すように、用紙3のサイズおよび厚さに対応してテーブルがそれぞれ用意されており、そのそれぞれにおいて測定電流値毎に、発生電圧に対応する転写バイアスの電流値が設定されているテーブルが複数用意されている。
なお、図9(a)および図10に示す表における空欄には、図3(a)、図4(a)および図5(a)と同様に、それぞれ図9(b)および図11のグラフに基づく値が設定される。
【0106】
次に、このような制御のタイミングを図8を参照して説明する。
図8において、この制御では、印刷処理が開始されると、最初の用紙3が転写されるまでに、転写バイアス印加電源81から、転写ローラ31に一定の測定電流(−10μA)が印加される。そして、この測定電流が安定するまで300msec待機した後、転写ローラ31の1周(300msec)を複数に分割、本実施形態の場合、32分割して、電圧計78によって、電圧を32回測定して、この32回分、つまり、複数回分の平均値から、発生電圧を算出し、その算出された発生電圧から、測定電流対応テーブル中の特定のテーブルに基づいて、転写バイアスが設定される。
【0107】
たとえば、この時に転写される用紙3が、用紙幅100〜70mmの普通紙である場合において、発生電圧が−3kVである場合には、測定電流が−10μAであるので、図9(a)に示す普通紙用の測定電流対応テーブル中の測定電流−10μA≦X<−14μAのテーブルに基づいて、転写バイアスの電流値が−17μAと設定される。
【0108】
次に、設定された電流値に切り換えて、転写バイアスを印加して、この転写バイアスが安定するまで300msec待機した後、1枚目の用紙3への転写が開始される。そして、1枚目の用紙3への転写が終了すると、次の用紙3との間に350msecの用紙間隔が開けられる。そして、この用紙間隔において、1枚目の用紙3への転写時の転写バイアスの電流値を、そのまま測定電流として用いて、電圧計78によって、転写ローラ31の発生電圧を測定する。そして、その用紙間隔の経過後に、2枚目の用紙3への転写を開始し、2枚目の用紙3への転写が終了すると、次(3枚目)の用紙3との間に再び350msecの用紙間隔が開けられるので、この用紙間隔において、1枚目の用紙3への転写と2枚目の用紙3への転写との間の用紙間隔において測定した転写ローラ31の発生電圧に基づき設定された転写バイアスの電流値に切り換える。
【0109】
より具体的には、1枚目の用紙3への転写と2枚目の用紙3への転写との間の用紙間隔において測定電流値が、−17μAであるため、この時に測定された発生電圧が−3kVである場合には、図9(a)に示す測定電流対応テーブル中の測定電流−14μA≦X<−18μAのテーブルに基づいて、発生電圧(−3kV)に対応する電流値(−18μA)が選択され、転写バイアスをこの電流値(−18μA)に切り換える。そして、その用紙間隔の経過時に、3枚目の用紙3への転写が開始される。3枚目の用紙3への転写が終了すると、次(4枚目)の用紙3との間の用紙間隔において、3枚目の用紙3への転写時の転写バイアスの電流値をそのまま測定電流として用いて、電圧計78によって、転写ローラ31の発生電圧が測定される。
【0110】
このように、この制御では、転写処理を介して連続する各用紙間隔において、転写ローラ31の発生電圧の測定動作と、転写バイアスへの切り換え動作とが交互に動作されるように制御される。
次に、このような制御の詳細を、図12に示すフロー図を参照して説明する。
まず、印刷処理が開始されると、印刷ジョブが読み込まれ(S31)、スコロトロン型帯電器30の帯電がオンされ、現像ローラ34の現像バイアスがオンされる(S32)。そして、転写バイアス印加電源81によって転写ローラ31に−10μAで測定電流が印加される(S33)。そして、印加した測定電流が安定するまで300msec待機した後(S34)、電圧計78によって、転写ローラ31の発生電圧が32回測定され、平均の発生電圧が算出される(S35)。また、上記と同様に用紙3のサイズの情報および厚さの情報から、紙種検出プログラムによって、用紙3のサイズおよび厚さが検出される(S36)。
【0111】
次に、用紙3のサイズおよび厚さに対応する測定電流対応テーブルが選択され、その選択された測定電流対応テーブル中の測定電流に対応するテーブルが選択され、そのテーブルに基づいて、算出された発生電圧に対応する電流値が選択され、転写バイアスとして設定される(S37)。そして、この電流値に転写バイアスが切り換えられ、転写バイアス印加電源81から、切り換えられた転写バイアスが転写ローラ31に印加される(S38)。そして、この転写バイアスが安定するまで待機した後(S39)、用紙3への転写が行なわれ(S40)、連続印刷枚数がカウントされる(S41)。
【0112】
次いで、この印刷ジョブが、これで終了する場合は(S42:はい)、転写バイアスがオフされ(S43)、スコロトロン型帯電器30の帯電がオフされ、現像ローラ34の現像バイアスがオフされ(S44)、印刷処理が終了される。
一方、印刷ジョブが継続する場合には(S42:いいえ)、連続印刷枚数が奇数か否かが判断され(S45)、奇数の場合は(S45:はい)、転写バイアスとして印加されている電流値がそのまま測定電流の電流値として用いられ、電圧計78によって、転写ローラ31の発生電圧が32回測定され、平均の発生電圧が算出される(S46)。そして、残りの用紙間隔分待機した後(S47)、再び用紙3への転写が行なわれ(S40)、連続印刷枚数がカウントされる(S41)。
【0113】
さらに、印刷処理が継続し(S42:いいえ)、連続印刷枚数が奇数か否かが判断される時に(S45)、連続印刷枚数が偶数となるので(S45:いいえ)、上記と同様に、用紙3のサイズの情報および厚さの情報から、紙種検出プログラムによって、用紙3のサイズおよび厚さが検出される(S48)。
次に、用紙3のサイズおよび厚さに対応する測定電流対応テーブルが選択され、その選択された測定電流対応テーブル中の測定電流に対応するテーブルが選択され、そのテーブルに基づいて、算出された発生電圧に対応する電流値が選択され、転写バイアスとして設定される(S49)。そして、この電流値に転写バイアスが切り換えられ、転写バイアス印加電源81から、切り換えられた転写バイアスが転写ローラ31に印加される(S50)。そして、この切り換えた転写バイアスが安定するまで300msec待機し(S51)、さらに、残りの用紙間隔分(50msec)待機した後(S52)、用紙3への転写が行なわれ(S40)、連続印刷枚数がカウントされる(S41)。
【0114】
そして、上記したような制御においては、1回の用紙間隔において、転写ローラ31の発生電圧の測定動作か、転写バイアスの切り換え動作かのいずれか一方が交互に動作されるので、つまり、測定動作によって転写ローラ31の発生電圧が測定され、その測定された発生電圧に基づいて選択される転写バイアスが、その測定動作が動作された用紙間隔の次の用紙間隔において印加されるような動作が交互に繰り返されるので、各用紙間隔を、図6および図7に示す制御のように、測定動作および切り換え動作が動作される時に、通常の用紙間隔より長く設定する必要がなく、つまり、常に通常の用紙間隔で制御することができる。そのため、印刷速度の向上を図りつつ、連続印刷中における転写ローラ31の抵抗値の変化に対応する適切な転写バイアスの印加を達成することができる。
【0115】
すなわち、この制御では、複数の測定電流に対応して測定電流対応テーブルを複数備えており、転写ローラ31の発生電圧を測定するために、測定のための一定の転写電流(−10μA)に切り換えずに、測定直前の転写バイアスの電流値をそのまま測定電流として用いて、転写ローラ31の発生電圧を測定し、その測定電流に対応する測定電流対応テーブルに基づいて、測定された転写ローラ31の発生電圧から、対応する転写バイアスを設定することができる。そのため、測定のための一定の測定電流に切り換える時間を省略して、転写ローラ31の発生電圧を測定することができるので、印刷速度の低下を防止しつつ、適切な転写バイアスの印加を達成することができる。
【0116】
また、この制御では、CPU71は、用紙3のサイズおよび厚さに対応して複数設けられた測定電流対応テーブルから、転写される用紙3のサイズおよび厚さに対応する特定の測定電流対応テーブルを選択して、その測定電流対応テーブルから特定の測定電流によって測定された発生電圧に対応する転写バイアスを選択するので、用紙3のサイズや厚さおよび転写ローラ31の発生電圧(抵抗値)に応じた転写バイアスを、簡易な構成によって設定することができる。そのため、その時に測定される発生電圧に対応して印加することができ、定電流制御によって、良好な転写を達成することができる。
【0117】
また、転写バイアスの切り換えタイミングと転写バイアスとを予め設定しておき、たとえば、予め設定された所定の枚数に達すると、予め設定された所定の転写バイアスに切り換えるように制御してもよい。
すなわち、このような制御において、CPU71は、印刷枚数と、その印刷枚数における転写バイアスの加算電流値とが対応付けられている枚数/バイアステーブルとしての枚数対応テーブルを備えている。そして、印刷処理の最初に、電圧計78によって転写ローラ31の発生電圧を測定して、その発生電圧に対応する転写バイアスを設定し、その後、設定されている変更枚数(すなわち、転写バイアスが変更される印刷枚数)の到達時毎に、加算電流値を加算して転写バイアスを切り換える。このような枚数対応テーブルの一例を図13に示し、このような制御のタイミング図を図14に示す。
【0118】
図13において、この枚数対応テーブルは、用紙3のサイズおよび厚さに対応してそれぞれ用意されており、そのそれぞれにおいて発生電圧毎に、変更枚数に対応する転写バイアスの加算電流値が設定されている。なお、この制御においては、印刷処理の1枚目の用紙3に印加する転写バイアスの電流値は、印刷処理の最初に測定した発生電圧から上記した図3ないし図5に示す用紙幅対応テーブルに基づいて、用紙3のサイズおよび厚さに対応する用紙幅対応テーブルを選択し、その用紙幅対応テーブル中の、測定された発生電圧に対応する電流値が設定される。
【0119】
そして、図14にも示すように、印刷処理が開始されると、最初の用紙3が転写されるまでに、転写バイアス印加電源81から、転写ローラ31に一定の測定電流(−10μA)が印加される。そして、この測定電流が安定するまで300msec待機した後、転写ローラ31の1周(300msec)を複数に分割、本実施形態の場合、32分割して、電圧計78によって、電圧を32回測定して、この32回分、つまり、複数回分の平均値から、発生電圧を算出し、その算出された発生電圧から、用紙幅対応テーブル中の特定のテーブルに基づいて、転写バイアスが設定される。
【0120】
たとえば、この時に転写される用紙3が、用紙幅216〜191mmの普通紙である場合において、発生電圧が−7kVである場合には、図3より、用紙幅対応テーブルに従って、1枚目の用紙3への転写の前に、−10μAを転写バイアスとして設定して、転写バイアスを切り換える。そして、1枚目の用紙3への転写と2枚目の用紙3への転写との間においては、図13に示す枚数対応テーブルに従って、変更枚数1枚目の値−0.5μAを、この1枚目に設定された−10μAに加算して、−10.5μAを転写バイアスとして設定して切り換えた後、2枚目の用紙3への転写が開始される。
【0121】
また、2枚目の用紙3への転写と3枚目の用紙3への転写との間においても、枚数対応テーブルに従って、この2枚目に設定された−10.5μAに、さらに、変更枚数2枚目の値−0.5μAを加算して、−11μAを転写バイアスとして設定して切り換えた後、3枚目の用紙3への転写が開始される。
また、3枚目の用紙3への転写と4枚目の用紙3への転写との間、4枚目の用紙3への転写と5枚目の用紙3への転写との間および5枚目の用紙3への転写と6枚目の用紙3への転写との間においても、上記と同様に、直前の用紙3への転写バイアスの電流値に、−0.5μAを加算した値を転写バイアスとして切り換えた後、次の用紙3の転写が開始される。すなわち、4枚目の用紙3には−11.5μA、5枚目の用紙3には−12μA、6枚目の用紙3には−12.5μAが転写バイアスとして設定される。
【0122】
次に、6枚目の用紙3への転写と7枚目の用紙3への転写との間においては、枚数対応テーブルにおいて、6枚目は変更枚数として設定されていないため、6枚目に設定した−12.5μAをそのまま転写バイアスとして7枚目の用紙3への転写が開始される。
次に、7枚目の用紙3への転写と8枚目の用紙3への転写との間においては、枚数対応テーブルに従って、7枚目に設定された−12.5μAに、変更枚数7枚目の値−0.3μAを加算して、−12.8μAを転写バイアスとして設定して切り換えた後、8枚目の用紙3への転写が開始される。
【0123】
以下同様にして、変更枚数に対応して、枚数対応テーブルに設定されている加算電流値を、その直前の転写バイアスの電流値に加算して、転写バイアスとして設定し、切り換えるようにして印刷処理が行なわれる。
なお、この枚数対応テーブル中の空欄は、加算電流値の加算および切り換え変更動作が行なわれず、直前の電流値の転写バイアスがそのまま、当該印刷枚数時にも印加される。
【0124】
次に、このような制御の詳細を、図15に示すフロー図を参照して説明する。
まず、印刷処理が開始されると、印刷ジョブが読み込まれ(S61)、スコロトロン型帯電器30の帯電がオンされ、現像ローラ34の現像バイアスがオンされる(S62)。そして、転写バイアス印加電源81によって転写ローラ31に−10μAで測定電流が印加される(S63)。そして、印加した測定電流が安定するまで300msec待機した後(S64)、電圧計78によって、転写ローラ31の発生電圧が32回測定され、平均の発生電圧が算出される(S65)。また、上記と同様に、用紙3のサイズの情報および厚さの情報から、紙種検出プログラムによって、用紙3のサイズおよび厚さが検出される(S66)。
【0125】
次に、用紙3の厚さ情報から、用紙3の厚さに対応する用紙幅対応テーブルが選択され、用紙3のサイズの情報から、その選択された用紙幅対応テーブル中の用紙幅に対応するテーブルが選択され、そのテーブルに基づいて、算出された発生電圧に対応する電流値が選択され、転写バイアスとして設定される(S67)。そして、設定された転写バイアスに切り換えられ、転写バイアス印加電源81から、転写バイアスが転写ローラ31に印加される(S68)。そして、転写バイアスが安定するまで待機した後(S69)、用紙3への転写が行なわれ(S70)、連続印刷枚数がカウントされる(S71)。
【0126】
次いで、この印刷ジョブが、これで終了する場合は(S72:はい)、転写バイアスがオフされ(S73)、スコロトロン型帯電器30の帯電がオフされ、現像ローラ34の現像バイアスがオフされ(S74)、印刷処理が終了される。
一方、印刷ジョブが継続する場合には(S72:いいえ)、印刷枚数が、転写バイアスの変更枚数(すなわち、直前の転写バイアス対して加算する電流値が設定されている枚数)に相当するか否かが判断され(S75)、変更枚数に相当しない場合は(S75:いいえ)、用紙間隔分待機した後(S76)、転写バイアス印加電源81によって直前の転写バイアスと同一の転写バイアスが印加され、次の用紙3への転写が行なわれ(S70)、連続印刷枚数がカウントされる(S71)。
【0127】
また、印刷枚数が、転写バイアスの変更枚数に相当するか否かが判断される時(S75)、印刷枚数が変更枚数に相当する場合は(S75:はい)、枚数対応テーブルにおいて、最初に測定された発生電圧に対応する該当枚数の加算電流値が選択され、その加算電流値を直前の転写バイアスの電流値に加算した電流値が転写バイアスとして設定される(S77)。そして、設定された転写バイアスに切り換えられ、転写バイアス印加電源81から、転写バイアスが転写ローラ31に印加される(S78)。そして、この切り換えた転写バイアスが安定するまで300msec待機し(S79)、さらに、残りの用紙間隔分(50msec)待機した後(S80)、用紙3への転写が行なわれ(S70)、連続印刷枚数がカウントされる(S71)。
【0128】
そして、このレーザプリンタ1では、定着部23の加熱ローラ47からの発熱によって、連続印刷においては、印刷処理の開始から印刷枚数の増加に従って装置内の温度が徐々に上昇し、それに対応して転写ローラ31の抵抗値が徐々に低下する。
そのため、装置内の温度上昇を、経験的に予測して、予め、所定の印刷枚数に到達した時の予測温度から、その予測温度における転写ローラ31の抵抗値に基づく転写バイアスを選択して、その選択された各転写バイアスに基づいて、印刷枚数と転写バイアスとが対応付けられている枚数対応テーブルを、転写ローラ31の発生電圧(抵抗値)に対応付けて複数設定しておき、印刷処理の最初に、電圧計78によって発生電圧を測定して、その発生電圧に対応する枚数対応テーブルを選択して、以後、その枚数対応テーブルに従って、印刷枚数に対応して適宜選択された転写バイアスを印加すれば、簡易かつ確実に、レーザプリンタ1の温度上昇に対応した適切な転写バイアスの印加を達成することができる。
【0129】
また、印刷処理の最初に算出した発生電圧の値によって、転写バイアスの切り換えタイミングや、切り換え量が変更されるので、レーザプリンタ1の温度上昇に対応した適切な転写バイアスの印加を達成することができる。
なお、上記したすべての制御において、CPU71は、印刷処理における最初の転写ローラ31の発生電圧の測定時には、転写バイアス印加電源81から、設定されている測定電流のうち最も低い電流値の測定電流(−10μA)を印加させている。そのため、これらの制御では、過度の電流の印加を防止して、転写ローラ31の耐久性を向上させることができる。
【0130】
また、上記した制御を組み合わせて、たとえば、印刷処理の所定の枚数までの初期の期間においては、図6および図7に示す制御により、1枚毎に、各用紙間隔において、転写ローラ31の発生電圧の測定動作および転写バイアスの切り換え動作を順次行なうようにして、所定枚数以降においては、図8および図12に示す制御により、各用紙間隔において、交互に、転写ローラ31の発生電圧の測定動作と、転写バイアスの切り換え動作とを行なうように制御してもよい。
【0131】
このような制御を行なうことにより、印刷処理の初期には、定着部23からの発熱により装置内の温度が上昇し、それに起因して転写ローラ31の変化の割合が1枚毎に大きくなるが、その1枚毎に、用紙3に最適の転写バイアスを印加することができる。一方、印刷処理の後期には、装置内の温度がほぼ安定するので、各用紙間隔の時間を短く設定して印刷速度の向上を図ることができる。
【0132】
なお、このレーザプリンタ1では、転写ローラ31として、イオン導電タイプの転写ローラが用いられている。
このような、転写ローラ31は、感光ドラム28に担持される可視像(トナー像)を、用紙3に転写しつつ、用紙3を良好に搬送することができ、また、弾性体にイオン性物質が添加されているイオン導電タイプの転写ローラは、抵抗値が均一でばらつきが小さいので、良好な転写を達成することができる。なお、イオン導電タイプの転写ローラは、湿度環境により抵抗値が変化しやすいが、上記の制御を行なえば、たとえ抵抗値が変化しても、その抵抗値の変化に対応する適切な転写バイアスの印加による良好な転写を達成することができる。
【0133】
なお、上記の説明においては、転写ローラ31の抵抗値の指標として、電圧計78によって発生電圧を測定したが、本発明において、抵抗値の測定は、その手段が限定されることはなく、たとえば、転写ローラ31に抵抗測定電極を接続して転写ローラ31の抵抗値を直接測定してもよい。
また、本実施形態では、正帯電トナーを用いたが、負帯電トナーにより現像を行なうものにも適用でき、その場合は、各部材に印加されるバイアスの極性が逆となる。
【0134】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、記録媒体の種類や転写手段の抵抗値が変化しても、転写される記録媒体の種類に対応した転写バイアスが、その時に測定される抵抗値に対応して印加されるので、定電流制御によって、良好な転写を達成することができる。また、画像形成速度の向上を図りつつ、良好な転写を達成することができる。
【0135】
請求項2に記載の発明によれば、各記録媒体間隔の時間を短くして画像形成速度の向上を図りつつ、連続印刷中における転写手段の抵抗値の変化に対応する適切な転写バイアスの印加を達成することができる。
請求項3に記載の発明によれば、転写手段の抵抗値が変化しても、転写バイアスを、簡易かつ速やかに選択して、定電流制御によって、良好な転写を達成することができる。
【0136】
請求項4に記載の発明によれば、記録媒体の種類や転写手段の抵抗値が変化しても、転写される記録媒体の種類に対応した転写バイアスが、その時に測定される抵抗値に対応し て印加されるので、定電流制御によって、良好な転写を達成することができる。また、転写手段の抵抗値が変化しても、転写バイアスを、簡易かつ速やかに選択して、定電流制御によって、良好な転写を達成することができる。また、測定のための特定の測定電流に切り換える時間を省略して、抵抗値を測定することができるので、画像形成速度を低下を防止しつつ、適切な転写バイアスの制御を行うことができる。
【0137】
請求項5に記載の発明によれば、簡易かつ確実な転写バイアスの印加を達成することができ、また、たとえ転写手段の抵抗値が記録媒体の1枚毎に大きく変化しても、転写される記録媒体に最適の転写バイアスを印加することができる。
請求項6に記載の発明によれば、簡易かつ確実な転写バイアスの印加を達成することができる。
【0138】
請求項7に記載の発明によれば、転写される記録媒体の種類に対応した転写バイアスを、抵抗値に対応して選択して、印加することができ、定電流制御によって、良好な転写を達成することができる。
請求項8に記載の発明によれば、転写される記録媒体のサイズに対応した転写バイアスを、抵抗値に対応して選択して、印加することができ、定電流制御によって、良好な転写を達成することができる。
【0139】
請求項9に記載の発明によれば、転写される記録媒体の厚さに対応した転写バイアスを、抵抗値に対応して選択して、印加することができ、定電流制御によって、良好な転写を達成することができる。
請求項10に記載の発明によれば、簡易な構成によって、確実な測定を達成することができる。
【0140】
請求項11に記載の発明によれば、予め設定された一定の転写電流を測定電流として印加するので、測定電流値毎に対応して、転写バイアスを設定する必要がなく、制御の簡易化を図ることができる。
請求項12に記載の発明によれば、画像形成速度を低下を防止しつつ、確実な測定を達成することができる。
【0141】
請求項13に記載の発明によれば、過度の電流の印加を防止して、転写手段の耐久性を向上させることができる。
請求項14に記載の発明によれば、記録媒体の種類や転写手段の抵抗値が変化しても、転写される記録媒体の種類に対応した転写バイアスが、その時に測定される抵抗値に対応して印加されるので、定電流制御によって、良好な転写を達成することができる。また、簡易な構成によって、画像形成速度の低下を防止しつつ、確実な測定を達成することができる。
【0142】
請求項15に記載の発明によれば、印刷処理の最初から良好な転写を達成することができる。
請求項16に記載の発明によれば、経時的に変化する抵抗値に対応する転写バイアスを印加することができ、連続印刷における良好な転写を達成することができる。
【0143】
請求項17に記載の発明によれば、記録媒体の種類が変更されても、その変更に対応する転写バイアスを印加することができるので、良好な転写を達成することができる。
請求項18に記載の発明によれば、印刷処理の最初から良好な転写を達成することができる。また、簡易かつ確実に、画像形成装置の温度上昇に対応した適切な転写バイアスの印加を達成することができる。
【0144】
請求項19に記載の発明によれば、像担持体に担持される現像剤像を、記録媒体に転写しつつ、記録媒体を良好に搬送することができる。
請求項20に記載の発明によれば、イオン導電タイプの転写ローラによって、良好な転写を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成装置としての、レーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。
【図2】 図1に示すレーザプリンタの、(a)は、制御系のブロック図で、(b)は、転写ローラの発生電圧を測定するための概略構成図である。
【図3】 図1に示すレーザプリンタの普通紙用の用紙幅対応テーブルを示し、
(a)は、用紙幅対応テーブルを表として示した図であって、
(b)は、用紙幅対応テーブルをグラフ化した図である。
【図4】 図1に示すレーザプリンタの厚紙用の用紙幅対応テーブルを示し、
(a)は、用紙幅対応テーブルを表として示した図であって、
(b)は、用紙幅対応テーブルをグラフ化した図である。
【図5】 図1に示すレーザプリンタの超厚紙用の用紙幅対応テーブルを示し、
(a)は、用紙幅対応テーブルを表として示した図であって、
(b)は、用紙幅対応テーブルをグラフ化した図である。
【図6】 図1に示すレーザプリンタの制御のタイミング図である。
【図7】 図6に示す制御の具体的なフロー図である。
【図8】 図1に示すレーザプリンタの制御の他の実施形態(発生電圧の測定動作と転写バイアスの切り換え動作を交互に行なう)のタイミング図である。
【図9】 図1に示すレーザプリンタの普通紙用の測定電流対応テーブル(用紙幅100〜70mm)を示し、
(a)は、測定電流対応テーブルを表として示した図であって、
(b)は、測定電流対応テーブルをグラフ化した図である。
【図10】 図1に示すレーザプリンタの普通紙用の測定電流対応テーブル(用紙幅216〜191mm)を表として示した図である。
【図11】 図1に示すレーザプリンタの普通紙用の測定電流対応テーブル(用紙幅216〜191mm)をグラフ化した図である。
【図12】 図8に示す制御の具体的なフロー図である。
【図13】 図1に示すレーザプリンタの普通紙用の枚数対応テーブル(用紙幅216〜191mm)を示した図である。
【図14】 図1に示すレーザプリンタの制御の他の実施形態(枚数対応テーブルに従がって、印刷枚数に応じた転写バイアスを設定する)のタイミング図である。
【図15】 図14に示す制御のの具体的なフロー図である。
【符号の説明】
1 レーザプリンタ
3 用紙
28 感光ドラム
31 転写ローラ
71 CPU
78 電圧計
81 転写バイアス印加電源

Claims (20)

  1. 像担持体に担持される現像剤像を記録媒体に転写するための転写手段と、前記転写手段に定電流制御によって転写バイアスを印加するためのバイアス印加手段とを備える画像形成装置において、
    前記転写手段の抵抗値を測定するための測定手段と、
    前記記録媒体の種類を検出するための種類検出手段と、
    前記種類検出手段によって検出された種類と、前記測定手段によって測定された抵抗値とに基づいて転写バイアスを選択し、前記バイアス印加手段からその選択された転写バイアスを印加させるための制御手段とを備え
    前記制御手段は、前記転写手段において、転写が終了した記録媒体の後端が搬出された後、次の記録媒体の先端が搬入されるまでの1回の記録媒体間隔に、前記測定手段による前記転写手段の抵抗値の測定動作、および、前記バイアス印加手段による選択された転写バイアスの切り換え動作のいずれか一方を動作させることを特徴とする、画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、各記録媒体間隔において、前記測定動作と前記切り換え動作とを交互に動作させることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記バイアス印加手段から特定の測定電流が印加された時における前記転写手段の抵抗値と転写バイアスとが対応付けられている抵抗/バイアステーブルを備えており、
    前記抵抗/バイアステーブルに基づいて、前記バイアス印加手段から特定の測定電流が印加された時に、前記測定手段によって測定された抵抗値に対応付けられる転写バイアスを、前記バイアス印加手段から印加させることを特徴とする、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 像担持体に担持される現像剤像を記録媒体に転写するための転写手段と、前記転写手段に定電流制御によって転写バイアスを印加するためのバイアス印加手段とを備える画像形成装置において、
    前記転写手段の抵抗値を測定するための測定手段と、
    前記記録媒体の種類を検出するための種類検出手段と、
    前記種類検出手段によって検出された種類と、前記測定手段によって測定された抵抗値とに基づいて転写バイアスを選択し、前記バイアス印加手段からその選択された転写バイアスを印加させるための制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記バイアス印加手段から特定の測定電流が印加された時における前記転写手段の抵抗値と転写バイアスとが対応付けられている抵抗/バイアステーブルを、前記測定電流に対応して複数備えており、
    前記抵抗/バイアステーブルに基づいて、前記バイアス印加手段から特定の測定電流が印加された時に、前記測定手段によって測定された抵抗値に対応付けられる転写バイアスを、前記バイアス印加手段から印加させることを特徴とする、画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記転写手段において、転写が終了した記録媒体の後端が送出された後、次の記録媒体の先端が送入されるまでの1回の記録媒体間隔に、前記測定手段による前記転写手段の抵抗値の測定動作、および、前記バイアス印加手段による選択された転写バイアスの切り換え動作の両方を、順次動作させることを特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、連続印刷中において、前記測定手段による前記転写手段の抵抗値の測定動作および前記バイアス印加手段による選択された転写バイアスの切り換え動作の両方を順次動作させる時には、前記記録媒体間隔を長く設定することを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記抵抗/バイアステーブルを前記記録媒体の種類に対応して複数備えていることを特徴とする、請求項3ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記記録媒体の種類がサイズであり、前記制御手段は、そのサイズに対応して前記抵抗/バイアステーブルを、複数備えていることを特徴とする、請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記記録媒体の種類が厚さであり、前記制御手段は、その厚さに対応して前記抵抗/バイアステーブルを、複数備えていることを特徴とする、請求項7または8に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御手段は、前記バイアス印加手段から前記転写手段に測定電流を印加させ、前記測定手段は、その時に発生する発生電圧を抵抗値として測定することを特徴とする、請求項1ないし9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記制御手段は、予め設定された一定の転写電流を測定電流として印加させることを特徴とする、請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御手段は、測定直前の記録媒体に印加された転写電流を測定電流として印加させることを特徴とする、請求項10に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御手段は、印刷処理における最初の測定時には、前記バイアス印加手段から、予め設定されている転写電流のうち最も低い電流値を測定電流として印加させることを特徴とする、請求項10に記載の画像形成装置。
  14. 像担持体に担持される現像剤像を記録媒体に転写するための転写手段と、前記転写手段に定電流制御によって転写バイアスを印加するためのバイアス印加手段とを備える画像形成装置において、
    前記転写手段の抵抗値を測定するための測定手段と、
    前記記録媒体の種類を検出するための種類検出手段と、
    前記種類検出手段によって検出された種類と、前記測定手段によって測定された抵抗値とに基づいて転写バイアスを選択し、前記バイアス印加手段からその選択された転写バイアスを印加させるための制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記バイアス印加手段から前記転写手段に、測定直前の記録媒体に印加された転写電流を測定電流として印加させ、前記測定手段は、その時に発生する発生電圧を抵抗値として測定していることを特徴とする、画像形成装置。
  15. 前記制御手段は、印刷処理における最初の記録媒体が転写されるまでに、前記測定手段によって前記転写手段の抵抗値を測定することを特徴とする、請求項1ないし14のいずれかに記載の画像形成装置。
  16. 前記制御手段は、記録媒体の連続印刷中において、所定枚数印刷する毎に、前記測定手段によって前記転写手段の抵抗値を測定することを特徴とする、請求項1ないし15のいずれかに記載の画像形成装置。
  17. 前記制御手段は、記録媒体の種類が変更される毎に、前記測定手段によって前記転写手段の抵抗値を測定することを特徴とする、請求項1ないし16のいずれかに記載の画像形成装置。
  18. 前記制御手段は、印刷枚数と転写バイアスとが対応付けられている枚数/バイアステーブルを、前記転写手段の抵抗値に対応して複数備えており、印刷処理における最初の記録媒体が転写されるまでに、前記測定手段によって前記転写手段の抵抗値を測定し、
    前記測定手段によって測定された抵抗値に基づいて、その抵抗値に対応する枚数/バイアステーブルを選択し、その枚数/バイアステーブルに従って、印刷枚数に対応付けられる転写バイアスを、前記バイアス印加手段から印加させることを特徴とする、請求項14に記載の画像形成装置。
  19. 前記転写手段が、転写ローラであることを特徴とする、請求項1ないし18のいずれかに記載の画像形成装置。
  20. 前記転写ローラが、イオン導電タイプの転写ローラであることを特徴とする、請求項19に記載の画像形成装置。
JP2002091285A 2002-03-28 2002-03-28 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3707442B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002091285A JP3707442B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 画像形成装置
US10/397,335 US6792219B2 (en) 2002-03-28 2003-03-27 Transfer control for an image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002091285A JP3707442B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003287966A JP2003287966A (ja) 2003-10-10
JP3707442B2 true JP3707442B2 (ja) 2005-10-19

Family

ID=28449588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002091285A Expired - Fee Related JP3707442B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6792219B2 (ja)
JP (1) JP3707442B2 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3791483B2 (ja) * 2002-10-24 2006-06-28 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP4885464B2 (ja) * 2005-03-04 2012-02-29 株式会社沖データ 画像形成装置
KR100580221B1 (ko) * 2005-03-30 2006-05-16 삼성전자주식회사 화상형성장치의 전사전압 제어방법 및 장치
US7515842B2 (en) * 2005-12-22 2009-04-07 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with resistance controlled transfer member
JP5028855B2 (ja) * 2006-04-27 2012-09-19 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP4948111B2 (ja) * 2006-10-12 2012-06-06 株式会社リコー 画像形成装置、転写電流設定方法、及び、画像形成方法
US8731420B2 (en) 2006-10-12 2014-05-20 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus and methods of setting transfer current and forming image
JP4948241B2 (ja) * 2006-12-12 2012-06-06 株式会社リコー 画像形成装置、転写電流設定方法及び画像形成方法
JP2008275844A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Canon Inc 画像形成装置
JP5609504B2 (ja) * 2010-10-01 2014-10-22 セイコーエプソン株式会社 プリンター及び印刷方法
JP6083199B2 (ja) * 2012-01-11 2017-02-22 株式会社リコー 画像形成装置
US8948669B2 (en) * 2012-03-15 2015-02-03 Fuji Xerox Co., Ltd. Transfer device and image forming apparatus
JP2013235058A (ja) * 2012-05-07 2013-11-21 Konica Minolta Inc 画像形成装置
JP2014013281A (ja) * 2012-07-04 2014-01-23 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP5808312B2 (ja) * 2012-11-28 2015-11-10 株式会社沖データ 画像形成装置
JP6887800B2 (ja) * 2016-12-26 2021-06-16 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP6953826B2 (ja) 2017-06-22 2021-10-27 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP7071133B2 (ja) * 2018-01-19 2022-05-18 キヤノン株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02272590A (ja) 1989-04-14 1990-11-07 Canon Inc 画像形成装置
JPH06161295A (ja) * 1992-11-26 1994-06-07 Canon Inc 画像形成装置
US5682575A (en) * 1993-10-08 1997-10-28 Oki Electric Industry Co., Ltd. Electrophotographic recording apparatus having transfer voltage control device
JP3082566B2 (ja) * 1994-03-26 2000-08-28 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP3203974B2 (ja) * 1994-09-21 2001-09-04 ミノルタ株式会社 画像形成装置
JP3847875B2 (ja) 1997-01-14 2006-11-22 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP4181653B2 (ja) * 1997-02-28 2008-11-19 キヤノン株式会社 画像形成装置
JPH10301399A (ja) * 1997-04-26 1998-11-13 Minolta Co Ltd 画像形成装置
JPH1165324A (ja) * 1997-08-13 1999-03-05 Oki Data:Kk 電子写真式プリンタ
JP3554217B2 (ja) * 1999-03-17 2004-08-18 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP3862543B2 (ja) * 2000-10-30 2006-12-27 キヤノン株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20030185581A1 (en) 2003-10-02
US6792219B2 (en) 2004-09-14
JP2003287966A (ja) 2003-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3707442B2 (ja) 画像形成装置
JP3791483B2 (ja) 画像形成装置
JP2007041348A (ja) 画像形成装置
JP4224761B2 (ja) 画像形成装置
JPH09101709A (ja) 定着器の動作を調節する方法
JP4367285B2 (ja) 画像形成装置
JP4329548B2 (ja) 画像形成装置
US6963701B2 (en) Image forming device with bias applying power source for transfer roller
JP4475214B2 (ja) 画像形成装置、及び現像剤の帯電性劣化判定方法
US6650861B2 (en) Electrophotographic image forming apparatus
JP2003195700A (ja) 画像形成装置
JP2002072711A (ja) 画像形成装置およびプロセス装置
JP2006208836A (ja) 画像形成装置
US6795668B1 (en) Degraded toner discharging and new toner replenishing mechanism operable when fog is detected
JP2004151539A (ja) 画像形成装置
JP2006030554A (ja) 画像形成装置
JP4747682B2 (ja) 画像形成装置
JP4432636B2 (ja) 画像形成装置
JPH05333722A (ja) 画像形成装置
JP2003223022A (ja) 画像形成装置
EP0620503A2 (en) Paper capacity indication system
JP2004219716A (ja) 画像形成装置
JPH1115249A (ja) 画像形成装置
JP2003270937A (ja) 現像装置および画像形成装置
JP2006154876A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050308

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3707442

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080812

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090812

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100812

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110812

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120812

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120812

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130812

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees