JP3705366B1 - 回路基板の検査装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ピッチ変換用基板23a,bの回路基板1側に配置される第1異方導電性シート22a,bに、導電性粒子が厚み方向に配列するとともに面方向に均一に分散されたエラストマーシートを用い、該シートの回路基板1に接する表面における表面粗さが0.5〜5μmとし、且つ、ピッチ変換用基板に接する表面における表面粗さが0.3μm以下とするとともに、ピッチ変換用基板23a,bの第1異方導電性シート22a,bに接する表面における絶縁部の表面粗さを0.2μm以下とした。
【選択図】 図1
Description
図13は、このようなユニバーサルタイプの検査治具を用いた検査装置の断面図である
。この検査装置は、上側検査治具111aと下側検査治具111bとを備え、これらの検査治具は、回路基板側コネクタ121a,bと、中継ピンユニット131a,bと、テスター側コネクタ141a,bとを備えている。
きる回路基板の検査装置を提供することを目的としている。
上側検査治具および下側検査治具は、
基板の一面側と他面側との電極ピッチを変換するピッチ変換用基板と、その回路基板側に配置される第1異方導電性シートと、回路基板とは逆側に配置される第2異方導電性シートとを有する回路基板側コネクタと、
一定ピッチで配置された複数の導電ピンと、この導電ピンを上下へ移動可能に支持する絶縁板とを有する中継ピンユニットと、
テスターと前記中継ピンユニットとを電気的に接続するコネクタ基板と、その中継ピンユニット側に配置される第3異方導電性シートと、中継ピンユニットとは逆側に配置されるベース板とを有するテスター側コネクタとを備え、
前記第1異方導電性シートは、導電性粒子が厚み方向に配列するとともに面方向に均一に分散されたエラストマーシートからなり、その回路基板に接する表面における表面粗さが0.5〜5μmであり、且つ、ピッチ変換用基板に接する表面における表面粗さが0.3μm以下であり、
前記ピッチ変換用基板は、その第1異方導電性シートに接する表面における絶縁部の表面粗さが0.2μm以下であることを特徴としている。
回路基板側コネクタ21a,bは、ピッチ変換用基板23a,bと、その両側に配置される第1異方導電性シート22a,bおよび第2異方導電性シート26a,bを有している。
第1異方導電性シートに接する図3で示した表面において、ピッチ変換用基板23の表面における絶縁部の表面粗さは0.2μm以下、好ましくは0.001〜0.1μm、よ
り好ましくは0.01〜0.03μmである。
絶縁部表面における表面粗さが過大である場合、後述する第1異方導電性シートに対する密着性が不充分となり、ピッチ変換用基板23からの異方導電性シートの離脱を防止することが困難となる。
下であることが好ましく、縮合型のもの、付加型のもの、ビニル基やヒドロキシル基を含有するものなどのいずれであってもよい。具体的には、例えばジメチルシリコーン生ゴム、メチルビニルシリコーン生ゴム、メチルフェニルビニルシリコーン生ゴムなどを挙げることができる。
よび重合停止剤の量)を適宜調節することにより得られる。ここで、アニオン重合の触媒としては、水酸化テトラメチルアンモニウムおよび水酸化n−ブチルホスホニウムなどのアルカリまたはこれらのシラノレート溶液などを用いることができ、反応温度は、例えば80〜130℃である。
6249に準拠した方法によって測定することができる。
異方導電性シートの基材である弾性高分子は、その分子量Mw(標準ポリスチレン換算重量平均分子量をいう。)が10000〜40000であることが好ましい。また、耐熱性の点から、分子量分布指数(標準ポリスチレン換算重量平均分子量Mwと標準ポリスチレン換算数平均分子量Mnとの比Mw/Mnの値をいう。)が2以下であることが好ましい。
ヒドロシリル化反応の触媒として使用可能な触媒としては、例えば塩化白金酸およびその塩、白金−不飽和基含有シロキサンコンプレックス、ビニルシロキサンと白金とのコンプレックス、白金と1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサンとのコンプレックス、トリオルガノホスフィンあるいはホスファイトと白金とのコンプレックス、アセチルアセテート白金キレート、環状ジエンと白金とのコンプレックスなどが挙げられる。
化処理条件を考慮して適宜選択されるが、通常、高分子材料100重量部に対して3〜15重量部である。
また、シート成形材料の粘度は、温度25℃において100000〜1000000cpの範囲内であることが好ましい。
芯粒子の表面に導電性金属を被覆する方法としては、例えば化学メッキ、電解メッキなどを挙げることができる。
導電性粒子の形状は、特に限定されるものではないが、シート基材である弾性高分子を形成する高分子材料中に容易に分散させることができる点から、球状、星形状あるいはこれらが凝集した2次粒子による塊状であることが好ましい。
このような帯電防止剤としては、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミンの脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオシキエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル等の非イオン系帯電防止剤;
アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルサルフェート、アルキルホスフェート等のアニオン系帯電防止剤;
テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩等のカチオン系帯電防止剤;
アルキルベタイン、イミダゾリン型両性化合物等の両性帯電防止剤などが挙げられる。
013Ω・cmとなるように帯電防止剤を含有させることが好ましい。
図9に示したように、片方の成形部材93aは、その成形面をサンドブラスト法、エッチング法などにより粗面化処理して成形面に凹部99aおよび凸部99bを形成したものが用いられる。他方の成形部材93bには、その成形面が平坦面であるものが用いられる。
い。永久磁石としては、上記の範囲の平行磁場強度が得られる点で、アルニコ(Fe−Al−Ni−Co系合金)、フェライトなどからなるものが好ましい。
の配向が容易である。磁性導電性粒子の数平均粒子径が200μm以下であると、異方導電性シートの導電路形成部の弾性が良好で加圧変形が容易になる。
比率W/Dが1.1未満である場合、導電路形成部の厚みに対して磁性導電性粒子の直径が同等あるいはそれよりも大きくなるため、導電路形成部の弾性が低くなり、その厚み方向の加圧力の吸収能力が小さくなる。検査時における検査治具の加圧圧力を吸収が小さくなり、回路基板側コネクタへの衝撃を緩和する効果が減少するため、第1異方導電性シートの劣化を抑制しにくくなり、結果として回路基板の繰り返し検査時において、第1異方導電性シートの交換回数が増加して、検査の効率が低下し易くなる。
絶縁板34には導電ピン32の端部81が挿入される貫通孔83が形成されている。そして、貫通孔83の直径が、導電ピン32の端部81の直径よりも大きく、且つ中央部82の直径よりも小さく形成され、これにより導電ピン32が脱落しないように保持されて
いる。
これらのピン側電極は、一定ピッチ、例えば2.45mm、1.8mm、1.27mm、1.06mm、0.8mm、0.75mm、0.5mm、0.45mm、0.3mmまたは0.2mmの一定ピッチの格子点上に配置されており、その配置ピッチは中継ピンユニットの導電ピンの配置ピッチと同一である。
図2に示したように、回路基板1の電極2および電極3は、第1異方導電性シート22a,b、ピッチ変換用基板23a,b、第2異方導電性シート26a,b、導電ピン32a,b、第3異方導電性シート42a,b、コネクタ基板43a,bを介して、最外側に配置されたベース板46a,bをテスターの加圧機構により規定の圧力で押圧することによってテスター(図示せず)に電気的に接続され、回路基板の電極間における電気抵抗測定などの電気検査が行われる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、変更および修正が可能である。
テスター側コネクタは、コネクタ基板のような回路基板と異方導電性シートを複数積層して構成してもよい。
(評価用回路基板)
下記の仕様の評価用回路基板を用意した。
寸法:100mm(縦)×100mm(横)×0.8mm(厚み)
上面側の被検査電極の数:7312個
上面側の被検査電極の径:0.3mm
上面側の被検査電極の最小配置ピッチ:0.4mm
下面側の被検査電極の数:3784
下面側の被検査電極の径:0.3mm
下面側の被検査電極の最小配置ピッチ:0.4mm
[実施例1]
レール搬送型回路基板自動検査機(日本電産リード社製,品名:STARREC V5)の検査部に適合する、上記の評価用回路基板を検査するための回路基板検査装置を作製した。
(第1異方導電性シート)
二液型の付加型液状シリコーンゴムのA液とB液とを等量となる割合で混合した。この混合物100重量部に平均粒子径が20μmの導電性粒子100重量部を添加して混合した後、減圧による脱泡処理を行うことにより、成形材料を調製した。
一方の成形部材の成形面に、120mm×200mmの矩形の開口を有する、厚みが0.08mmの枠状のスペーサを配置した後、スペーサの開口内に、調製した成形材料を塗布し、この成形材料上に他方の成形部材をその成形面が成形材料に接するよう配置した。
各成形部材の裏面に電磁石を配置し、成形材料に対してその厚み方向に0.3Tの平行磁場を作用させながら、120℃、30分間の条件で成形材料の硬化処理を行うことにより、厚みが0.1mmの矩形の異方導電性シートを製造した。
(2)ピッチ変換用基板
ガラス繊維補強型エポキシ樹脂からなる絶縁基板の両面全面に、厚みが18μmの銅からなる金属薄層を形成した積層材料(松下電工社製,品名:R−1766)に、数値制御型ドリリング装置によって、それぞれ積層材料の厚み方向に貫通する直径0.2mmの円形の貫通孔を合計で7312個形成した。次いで、貫通孔が形成された積層材料に対して、EDTAタイプ銅メッキ液を用いて無電解メッキ処理を施すことにより、各貫通孔の内壁に銅メッキ層を形成し、さらに、硫酸銅メッキ液を用いて電解銅メッキ処理を施すことにより、各貫通孔内に、積層材料表面の各金属薄層を互いに電気的に接続する、厚さ約10μmの円筒状のバイアホールを形成した。
分の直径が約300μm、接続電極の絶縁層表面からの突出高さが約25μm、接続電極の最小配置ピッチが0.4mm、端子電極の直径が0.4mm、端子電極の配置ピッチが0.45mmであり、接続電極が形成された面側の絶縁層の表面粗さが0.02μmであった。
(性能評価)
レール搬送型回路基板自動検査機「STARREC V5」(日本電産リード社製)に検査装置を装着し、下記の方法により、接続安定性試験および異方導電性シートの剥離試験を行った。
(i)接続安定性試験
検査装置に上記の評価用回路基板を搬送させてセットし、所定のプレス荷重で評価用回路基板に対して加圧した。この状態で、2つのコネクタの接続電極と電気的に接続された評価用回路基板に1ミリアンペアの電流を印加した際の電気抵抗値を測定し、次いで評価用回路基板に対する加圧を解除した。
化を抑制することができる。測定結果を表1に示した。
(ii)剥離性試験
検査装置に上記の評価用回路基板を搬送させてセットし、150kgfのプレス荷重で評価用回路基板に対して加圧した。この状態で、2つのコネクタの接続電極と電気的に接続された評価用回路基板に1ミリアンペアの電流を印加した際の電気抵抗値を測定し、次いで評価用回路基板に対する加圧を解除した。この操作を10回行った後、評価用回路基板を検査装置の検査領域から搬送した。
[比較例1]
実施例1で作製した検査装置において、異方導電性エラストマーシート(a)の代わりに下記の異方導電性エラストマーシート(b)を用いて検査装置を構成し、実施例1と同様にして接続安定性試験および剥離性試験を行った。測定結果を表1に示した。
2 電極
3 電極
10 検査装置
11a 上側治具
11b 下側治具
21a 回路基板側コネクタ
21b 回路基板側コネクタ
22a,b 第1異方導電性シート
23a,b ピッチ変換用基板
24a,b 端子電極
25a,b 接続電極
26a,b 第2異方導電性シート
31a 中継ピンユニット
31b 中継ピンユニット
32a,b 導電ピン
33a,b ガイドピン
34a,b 絶縁板
41a テスター側コネクタ
41b テスター側コネクタ
42a,b 第3異方導電性シート
43a,b コネクタ基板
44a,b テスター側電極
45a,b ピン側電極
46a,b ベース板
51 絶縁基板
52 配線
53 内部配線
54 絶縁層(絶縁部)
55 絶縁層(絶縁部)
61 基材シート
62 導電性粒子
63 表面
64 裏面
71 絶縁部
72 導電路形成部
73 突出部
81a,b 端部
82 中央部
83 貫通孔
91 加圧ロール
92 支持ロール
93a,b 成型部材
94 スペーサ
95 成型材料
96 上部表面
97 下部表面
98a,b 電磁石
99a 凹部
99b 凸部
Claims (2)
- 上側検査治具と下側検査治具により回路基板の両面を挟圧して電気検査を行う回路基板の検査装置であって、
上側検査治具および下側検査治具は、
基板の一面側と他面側との電極ピッチを変換するピッチ変換用基板と、その回路基板側に配置される第1異方導電性シートと、回路基板とは逆側に配置される第2異方導電性シートとを有する回路基板側コネクタと、
一定ピッチで配置された複数の導電ピンと、この導電ピンを上下へ移動可能に支持する絶縁板とを有する中継ピンユニットと、
テスターと前記中継ピンユニットとを電気的に接続するコネクタ基板と、その中継ピンユニット側に配置される第3異方導電性シートと、中継ピンユニットとは逆側に配置されるベース板とを有するテスター側コネクタとを備え、
前記第1異方導電性シートは、導電性粒子が厚み方向に配列するとともに面方向に均一に分散されたエラストマーシートからなり、その回路基板に接する表面における表面粗さが0.5〜5μmであり、且つ、ピッチ変換用基板に接する表面における表面粗さが0.3μm以下であり、
前記ピッチ変換用基板は、その第1異方導電性シートに接する表面における絶縁部の表面粗さが0.2μm以下であることを特徴とする回路基板の検査装置。 - 前記第2異方導電性シートおよび第3異方導電性シートは、厚み方向に延びる複数の導電路形成部と、これらの導電路形成部を互いに絶縁する絶縁部とからなり、導電性粒子が導電路形成部中にのみ含有され、これにより該導電性粒子は面方向に不均一に分散されるとともに、シート片面側に導電路形成部が突出していることを特徴とする請求項1に記載の回路基板の検査装置。
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