JP3704832B2 - 充電装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、装着部に被充電機器を装着するのに伴って充電をおこなう充電装置に関し、詳しくは、簡単な構造で感電を防止し、安全性を高め、使い勝手がよく、充電電源を投入するスイッチの信頼性も高めようとする技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、非絶縁型トランスを用いた充電装置を使用する際、充電装置に入力電圧が印加された状態で充電端子に手や指が触れると感電するという問題がある。そこで、感電を防止する充電装置として種々のものが提案されている。即ち、例えば、図8に示すように、バッテリーのような被充電機器を収納する収納部を被うカバーCを回転自在に設け、カバーCの先端に充電電源を投入するスイッチ動作のためのピン状の突起部Pを設け、カバーCの閉のとき、突起部Pが充電器本体の案内孔Hに入り、内部のスイッチSを動作させて充電端子に通電する構造のものがあるが、カバーCやカバーCの突起部Pが破損すると充電できなくなるという問題と、案内孔Hへの異物が入ることによるスイッチSの信頼性が低下するなどの問題があった。即ち、案内孔Hに異物や指を入れにくくするためには案内孔Hは必然的に小さくせざるをえなくなるのであり、そのため、カバーCの突起部Pも細くなり、破損しやすくなるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題を解消しようとするものであり、その目的とするところは、簡単な構造で安全性が高く、使い勝手がよく、スイッチの信頼性を高めることができる充電装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明においては、装着部6に被充電機器を装着したときに充電をおこなう充電装置であって、装着部6に、装着部6への被充電機器の装着及び抜き出しに伴って充電用の電源をオン・オフするスイッチSを設け、スイッチS用の端子19を備えたスイッチ基板20を縦方向に設け、スイッチ基板20の下方に空所27を形成し、スイッチ基板20に対向してスイッチプレート14を上下方向にスライド自在に設け、スイッチプレート14の下方にバネ受け部17を設け、バネ受け部17とスイッチプレート14間に装着したコイルバネ16にてスイッチプレート14が上方に付勢され、装着部6に被充電機器を装着するのに伴ってスイッチプレート14をコイルバネ16に抗して押下げて被充電機器を充電装置本体25に結合させるための結合手段26を設けて成ることを特徴とするものである。
【0005】
請求項2の発明においては、装着部6に凹溝7を形成し、この凹溝7内にスイッチSの操作子11を設けて成ることを特徴とするものである。
【0006】
請求項3の発明においては、装着部6を凹形状にし、装着部6に防塵用の蓋10を設けて成ることを特徴とするものである。
【0007】
請求項1の構成においては、被充電機器を装着部6に装着していない未使用状態では充電端子9には電圧がかかっておらず、不測の感電を防止し、安全性を高め、また、被充電機器の装着に伴ってスイッチSをオンすることができ、使い勝手がよくなる。
更に、請求項1の構成においては、結合手段26により、被充電機器を充電装置本体25に確実に結合させることができ、被充電機器と充電装置の端子の接触を確実におこなえ、かつ、スイッチSを確実にオン・オフすることができ、装置の信頼性を高めることができる。
更に、請求項1の構成においては、ほこりなどの堆積の影響を回避することができ、スイッチSの接触の信頼性を増すことができる。
請求項2の構成においては、指で操作子11を操作することはできず、一層、感電を回避でき、安全になる。
【0009】
請求項3の構成においては、充電端子9やスイッチS用の端子19へのほこりの侵入を防ぐことができ、信頼性を高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は充電器1に被充電機器の電池パック2を装着する分解斜視図を示し、充電器1の充電装置本体25の上面に凹状の装着部6が形成され、装着部6に電池パック2を装着することにより、電池を充電することができるようになっている。被充電機器は本体(図示せず)とこれの電源となる上記電池パック2とから構成され、電池パック2のフック3は被充電機器の本体にも係脱自在に構成されている。
【0011】
凹状の装着部6の内周壁面には凹溝7が設けられ、この凹溝7内に充電用の電源をオン・オフさせるスイッチSの操作子11が臨んでいる。凹溝7の巾寸法aは約2mm程度であり、できるだけ小さく形成されて、人の指などが入らないようになっている。
電池パック2の側面には突起4が設けられ、電池パック2を装着部6に装着すると、この突起4により操作子11が押し下げられ、スイッチSが入り、充電が開始するようになっている。
【0012】
スイッチSの構造は、図2及び図3に示すように、装着部6の側面にスイッチプレート14が上下にスライド自在に設けられ、バネ受け部17に装着されたコイルバネ16によって、スイッチプレート14が上方に付勢されている。スイッチプレート14には装着部6側に操作子11が一体に設けられ、操作子11とは反対側に可動端子としてスイッチ端子18が設けられている。スイッチプレート14の移動(上下)方向と略平行にスイッチ基板20が配され、スイッチ基板20に固定端子としての端子19が固定されている。
【0013】
しかして、スイッチプレート14が電池パック2の装着によってコイルバネ16に抗して押下げられることにより、スイッチ端子18が端子19,19を短絡して電気的に接続がなされ、スイッチSがオンし、また、電池パック2を抜くことで、スイッチプレート14がコイルバネ16により押し上げられ、端子19,19間からスイッチ端子18が外れて、スイッチSがオフするものである。
【0014】
図2,図3ではスイッチ端子18が1個、端子19が2個しか表わされていないが、これらは略平行に2回路並べられており、スイッチ端子18が2個、端子19が4個となる両切りの2回路の構成となっている(図5参照)。
上述のように、スイッチプレート14の下方にはバネ受け部17が構成され、バネ受け部17にコイルバネ16が装着され、コイルバネ16によりスイッチプレート14は常に上方へ付勢されている。このことにより、電池パック2を装着部6から外すと、スイッチプレート14が上方へ移動し、スイッチSがオフとなり、電源回路28に電圧が供給されず、安全となるわけである。図5において、29は制御回路、30は保護回路である。5は電池パック2の電極、9は充電端子、12は充電状態を示すためのランプ、13はプラグである。ところで、図6に示すように、スイッチ基板20は主プリント配線板22とはジャンパー線21で電気的に接続されている。
【0015】
また、図1に示すように、電池パック2の両側にはフック3が形成され、充電器1の装着部6の両側にはフック係合部8が構成され、電池パック2を装着部6に装着した場合に、フック3がフック係合部8に係合することにより、コイルバネ16の反力にて、電池パック2が飛び出すのを防止している。
更に、プリント基板20の端子19の下方にかなりの広がりの空所27を形成してあり、ほこりなどが堆積した場合に端子19における接点への悪影響を及ぼさないようにしている。そして、フック3,3を弾性変位させてフック係合部8から外すことで、電池パック2を装着部6から抜き出すことができるのである。
【0016】
図4に示すように、凹状に形成された装着部6の開口端には蓋10が軸23廻りに回動自在に取付けられ、ねじりバネ24により閉じ付勢されて、蓋10が略水平に保たれ、凹状の装着部6内へのほこり、ごみなどの侵入を防いでいる。しかして、電池パック2が装着されると、蓋10は電池パック2により押され、軸23を中心に垂直位置まで回転し〔図4(b)参照〕、電池パック2の装着に際しては影響を受けることが殆どない。
【0017】
図7は参考例を示していて、充電器1の装着部6を凸形状に形成し、電池パック2に凹み2aを設けて、装着部6の凸部6aに電池パック2の凹み2aを装着するようにしている。また、スイッチSの構造は上下方向のスライド方式を採用したが、図7に示すように、上下圧接方式としている。
【0018】
【発明の効果】
請求項1の発明においては、装着部に被充電機器を装着したときに充電をおこなう充電装置であって、装着部に、装着部への被充電機器の装着及び抜き出しに伴って充電用の電源をオン・オフするスイッチを設けてあるから、被充電機器を装着部に装着していない未使用状態では充電端子には電圧がかかっておらず、不測の感電を防止し、安全性を高め、また、被充電機器の装着に伴ってスイッチSをオンすることができ、使い勝手がよくなるという利点がある。
更に、請求項1の発明においては、装着部に装着される被充電機器を充電装置本体に結合させるための結合手段を設けてあるから、結合手段により、被充電機器を充電装置本体に確実に結合させることができ、被充電機器と充電装置の端子の接触を確実におこなえ、かつ、スイッチを確実にオン・オフすることができ、装置の信頼性を高めることができるという利点がある。
更に、請求項1の発明においては、スイッチ用の端子を備えたスイッチ基板を縦方向に設けるとともにスイッチ基板の下方に空所が形成されているから、ほこりなどの堆積の影響を回避することができ、スイッチの接触の信頼性を増すことができるという利点がある。
【0019】
請求項2の発明においては、装着部に凹溝を形成し、この凹溝内にスイッチの操作子を設けてあるから、指で操作子を操作することはできず、一層、感電を回避でき、安全になるという利点がある。
【0020】
請求項3の発明においては、装着部を凹形状にし、装着部の開口端に防塵用の蓋を設けてあるから、充電端子やスイッチ用の端子へのほこりの侵入を防ぐことができ、信頼性を高めることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す分解斜視図である。
【図2】電池パックの未装着状態の図1のAーA線断面図である。
【図3】電池パックを装着した状態の断面図である。
【図4】(a)は電池パックの未装着状態の図1のBーB線断面図、(b)は電池パックの装着状態の図1のBーB線断面図である。
【図5】回路図である。
【図6】スイッチ基板と主プリント配線板等を示す斜視図である。
【図7】参考例の断面図である。
【図8】従来例の斜視図である。
【符号の説明】
6 装着部
7 凹溝
10 蓋
11 操作子
19 スイッチ端子
20 スイッチ基板
25 充電装置本体
26 結合手段
27 空所
S スイッチ
Claims (3)
- 装着部に被充電機器を装着したときに充電をおこなう充電装置であって、装着部に、装着部への被充電機器の装着及び抜き出しに伴って充電用の電源をオン・オフするスイッチを設け、スイッチ用の端子を備えたスイッチ基板を縦方向に設け、スイッチ基板の下方に空所を形成し、スイッチ基板に対向してスイッチプレートを上下方向にスライド自在に設け、スイッチプレートの下方にバネ受け部を設け、バネ受け部とスイッチプレート間に装着したコイルバネにてスイッチプレートが上方に付勢され、装着部に被充電機器を装着するのに伴ってスイッチプレートをコイルバネに抗して押下げて被充電機器を充電装置本体に結合させるための結合手段を設けて成ることを特徴とする充電装置。
- 装着部に凹溝を形成し、この凹溝内にスイッチの操作子を設けて成ることを特徴とする請求項1記載の充電装置。
- 装着部を凹形状にし、装着部に防塵用の蓋を設けて成ることを特徴とする請求項1記載の充電装置。
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