JP3704772B2 - ローラ,定着装置および画像形成装置 - Google Patents

ローラ,定着装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、OA機器,家庭用電気機器や精密製造設備などの小形機器類に装着されて用いられるローラ型に好適な定着ヒータを実装した複写機やファクシミリなどのトナー定着に用いられる定着装置およびこの定着装置を用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電子式複写機においては、トナー画像を形成した複写用紙を定着ヒータと加圧ローラとの間を直接または耐熱シートを介して間接に挟圧しながら通過させ、この定着ヒータの加熱によって複写用紙上のトナーを加熱,溶融し定着させる定着装置を具備している。
【0003】
この種の従来の定着装置には例えば図12に示すように構成されたローラ1を具備している。
【0004】
このローラ1はセラミックス等の耐熱性電気絶縁材料により円筒状に形成されたローラ基体2の軸方向両開口端に、剛性のある金属や樹脂製の端栓3a,3bをそれぞれ挿入して固着し、さらに、これら各端栓3a,3bの各中心孔内に、ローラ基体2内の中心軸を通る回転軸4を挿通させて、その挿通部を回転軸4が回転しないようにそれぞれ固着することにより、この回転軸4をローラ基体2に同心状に取り付けている。この回転軸4の両外端部は図示しない軸受により回転自在に支承される。
【0005】
そして、このローラ基体2の例えば外周面に、図示しない抵抗発熱体と、その両端部等にそれぞれ電気的に接続された一対の電極とを厚膜印刷等により環状に形成することによりローラ型定着ヒータに構成するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のローラ1では回転軸4をローラ基体2に固定する一対の端栓3a,3bと、ローラ基体2とが共に剛性の高い材料により形成されているので、これらの芯出しが一旦行なわれるとローラ基体2と回転軸4との位置関係が固定されてしまい、調芯することができない。
【0007】
また、回転軸4とローラ基体2の中心軸とがずれた場合にはローラ基体2が偏心回転して回転がスムーズでなくなるうえに、このローラ基体2と外接する加圧ローラとのなじみが悪くなって、両者の密着圧が軸方向で不均等になる。このために、加熱むらを生じて定着むらを発生させる虞がある。
【0008】
したがって、従来ではローラ基体2の真円度の精度を高く加工しなければならないうえに、このローラ基体2に回転軸4を高精度で同心状に取り付ける必要がある。このために、これらの加工と組付作業性が低く、製造コストが高いという課題がある。
【0009】
ところで、特開昭57−189170号公報には薄肉円筒の加熱ローラの両端受部を弾性部材により構成する点が記載されているが、これは薄肉円筒であるために弾性変形が可能な加熱ローラと圧着ローラと圧接したときに、加熱ローラとその両端受部の弾性部材とを共に弾性変形させて、両ローラとの密着性の向上とを図ったものであり、ローラ基体2と回転軸4との芯出しを調節自在に構成したものではない。また、この加熱源はランプであって厚膜印刷等よりなる抵抗発熱体とは相違する。
【0010】
そこで本発明の目的は、ローラの回転軸の取付が容易でかつ自動調芯自在であり、加圧ローラとの密着性を容易に向上させることができ、しかも、高度な加工,組付精度を必要としない安価なローラ,定着ヒータ,定着装置および画像形成装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1のローラは、少なくとも外表面を耐熱性電気絶縁層に構成している筒状のローラ基体と;ローラ基体の軸方向両端より外方へそれぞれ延出する回転軸と;この回転軸を、ローラ基体の中心軸上にて回転しないように支持する耐熱性を有する弾性変形自在の取付部材と;を具備し、この取付部材は、回転軸をローラ基体の中心軸上で挿通孔に挿通せしめて回転しないように固定しかつ支持する挿通支持部と;この挿通支持部に一体に連成されて、この挿通支持部をローラ基体内で固定する弾性変形自在の固定部と;固定部に形成されて、ローラ基体内周面の取付位置の位置決め用係止凹部に係止する係止部と;を具備していることを特徴とする。
【0012】
本請求項において、ローラ基体は例えばアルミナ(Al)またはムライト(3Al・2SiO)セラミックス製であり、あるいは金属製直胴円筒体の外表面を耐熱性電気絶縁層に構成したものでもよい。ローラ基体に回転軸を取り付ける取付部材は、耐熱性と、弾性やばね性があって弾性変形自在のものであればよく、例えば燐青銅製の板ばね等がある。
【0013】
本請求項によれば、ローラ基体に、回転軸を弾性変形自在の取付部材により取り付けるので、仮にローラ基体の真円度の精度が低いため等により回転軸がローラ基体の中心軸からずれている場合は、そのずれを戻そうとする外力を回転中に取付部材が受けて弾性変形することにより回転軸をローラ基体の中心軸に自動的に調芯することができる。
【0014】
このために、ローラ基体や取付部材には高精度な加工と組付とを必要としないので、加工と組付の作業性が容易となり、加工コストを低減することができるうえに、ローラ基体が外接する加圧ローラとの密着性を向上させることができる。また、抵抗発熱体が通電加熱の繰返しにより、膨張収縮しても、この膨張・収縮を耐熱性と弾性を有する取付部材により吸収することができるので、このローラと加圧ローラとの密着性が変動するのを防止することができるうえに、取付部材の固定力が低下してローラ基体から脱落するのを防止することができる。
【0015】
本請求項によれば、ローラ基体の開口端から取付部材を挿入し、その係止部がローラ基体内周面の係止凹部内に係止するまで単に押し込むことにより、取付部材を所定の取付位置に正確かつ簡単に取り付けることができる。各取付部材の各係止部をローラ基体の各係止凹部に係止させることにより各取付部材が係止部をローラ基体内で回転するのを防止することができる。しかも、取付部材自体が弾性変形自在であるので、取付部材を弾性的に収縮させてローラ基体内に容易かつ迅速に挿入することができ、その組付性を向上させることができる。
【0016】
請求項2の定着ヒータは、請求項1記載のローラ、このローラ基体の少なくとも外表面に形成される抵抗発熱体、前記ローラ基体の少なくとも外表面にて略同心状に形成されて抵抗発熱体に電気的に接続されている一対の電極を具備した定着ヒータと;この定着ヒータに対向して定着ヒータを圧接するように配設され、定着ヒータからの熱を被定着体の画像を形成しているトナーに作用させるとともに被定着体を搬送する加圧ローラと;を具備していることを特徴とする
【0017】
本請求項および以下の請求項において、抵抗発熱体は銀・パラジウム(Ag・Pd)合金やニッケル・錫(Ni・Sn)合金等を主体として厚膜印刷等により環状帯状に形成される。
【0018】
電極は銀あるいは銀・白金(Ag・Pt)合金,銀・パラジウム(Ag・Pd)合金等の良導電体で厚膜印刷等により環状帯状に形成される。
【0019】
これら電極と抵抗発熱体の外周面をガラス質のオーバーコート層により、ほぼ全面的に被覆して、耐摩耗性や耐衝撃性等の機械的向上と、硫化や酸化等からの耐蝕保護と、加圧ローラ等の電気的絶縁を図ってもよい。
【0020】
本請求項の定着ヒータによれば、請求項1記載のローラを有し、これらローラは回転軸の自動調芯機能を有するので、常に加圧ローラとの密着性を高めることができる。このために、加熱むら、ひいては定着むらを防止することができる。このほか、請求項1の発明とほぼ同様の作用効果を奏することができる。
【0021】
請求項3の発明は、請求項2記載の定着装置と;媒体に形成された静電潜像にトナーを付着させて反転画像を形成し、この反転画像を被定着体に転写して所定の画像を形成する手段と;を具備していることを特徴とする。
【0022】
したがって請求項2記載の定着装置と、請求項3記載の画像形成装置は、上記各発明を適宜備えているので、これらとほぼ同様の作用効果を有する。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図11に基づいて説明する。なお、図1〜図11中、同一または相当部分には同一符号を付している。
【0024】
図1は本発明の第1の実施形態に係る定着ヒータ用のローラの縦断面図、図2は図1の右側面図であり、これらの図において、定着ヒータ用ローラ11は耐熱性電気絶縁材料である例えばアルミナ(Al)またはムライト(3Al・2SiO)セラミックスにより例えば直胴円筒状の基体本体であるローラ基体12を形成している。
【0025】
そして、このローラ基体12内には、その中心軸上を通る回転軸13の両端部を回転しないように固く保持する図中左右一対の取付具14a,14bを回転しないように取着している。
【0026】
図2に示すように各取付具14a,14bは耐熱性と、ばね性や弾性を有する、例えば燐青銅等により形成され、回転軸13を挿通せしめて回転しないように固着するボス部15と、このボス部15から半径方向外方へ放射状に延出する複数のアーム16とを一体もしくは一体的に形成している。
【0027】
各アーム16はその先端部16aを内方へ若干湾曲させることによりローラ基体12の開口端からその内方へ挿入し易く形成されており、さらに、図1に示すように各アーム16の外面にはローラ基体12の両端部内周面に形成された位置決め用の複数の係合凹部12a内に係入する係合凸部16bをそれぞれ突設している。
【0028】
したがってこの実施形態によれば、回転軸13を一対の取付具14a,14bに取り付けた後、ローラ基体12内に、その開口端から一対の取付具14a,14bを弾性的に収縮させて挿入し、各アーム16の係合凸部16bがローラ基体12内の係合凹部12a内に係入するまで押し込むことにより取付具14a,14bをローラ基体12内の所定の取付位置に簡単かつ迅速に取り付けることができると共に、回転軸13をローラ基体12に取り付けることができる。また、各取付具14a,14bの各係合凸部16bをローラ基体12係合凹部12内に嵌入させることにより、各取付具14a,14bの取付位置の位置決めを行なうと共に、取付具14a,14bがローラ基体12内で回転するのを防止することができる。
【0029】
そして、各取付具14a,14bをローラ基体12に取り付けた後は回転軸13をローラ基体12の中心軸に一致させる芯合せを同時に行なうことができる。しかも、各取付具14a,14bは弾性変形自在であるので、万一、ローラ基体12の真円度の精度が非常に低い等のために、回転軸13とローラ基体12の中心軸がずれている場合は、回転軸13の両外端部を図示しない一対の軸受により回転自在に支承させたときには、各取付具14a,14bに、中心軸へ戻そうとする外力が作用し、この外力により各取付具14a,14bが弾性的に変形して回転軸13を中心に戻すように自動的に調芯することができる。
【0030】
したがって、ローラ基体12や各取付具14a,14bを高精度で加工する必要がないので、製造コスト低減と組付作業性の向上を図ることができる。
【0031】
また、各取付具14a,14bは耐熱性と弾性があるので、ローラ基体12の外周面上に形成される抵抗発熱体の加熱により劣化することも少なく、また、その加熱と停止に伴う膨張と収縮とを弾性変形により吸収することができるのでローラ基体12から取付具14a,14bが脱落するのを未然に防止することができる。
【0032】
さらに、各取付具14a,14bの各アーム16が半径方向外方へ放射状に延出するので、周方向で隣り合うアーム16同士間には間隙があり、この間隙側へ弾性変形できるので、弾性変形量を増大させることができる。このために、回転軸13の自動調芯量を増大させることができる。
【0033】
図3は本発明の第2の実施形態の縦断面図であり、これは上記一対の取付具14a,14bを二股取付具17a,17bに置換した点に特徴がある。
【0034】
各二股取付具17a,17bは回転軸13をローラ基体12の中心軸上で保持するボス分18の内外両側部に、上記各アーム16と同一のアーム19a,19bをそれぞれ設けたものである。内側の各アーム19aの先端部外面のみに、ローラ基体12の係合凹部12aに係合する係合凸部20を設けている。これは外側の各アーム19bにも係合凸部20を設け、これに係合する係合凹部12bをローラ基体12に設けると、二股取付具17a,17bをローラ基体12内に挿入する際に、内側アーム19aの係合凸部が外側の係合凹部12b内に係入してしまい、それ以上の挿入が不可能になるためである。
【0035】
そして、この二股取付具17a,17bによれば、その内外両側にアーム19a,19bを突設しているので、回転軸13の保持強度を増強させ、かつ安定させることができる。
【0036】
図4は本発明の第3の実施形態の縦断面図であり、これは上記一対の取付具14a,14bを例えば3個のゴム製取付具21,22,23に置換した点に特徴がある。これら各ゴム製取付具21,22,23はシリコン等の耐熱性ゴムにより、ローラ基体12の両端部とその中間部とに、回転しないように密に挿入固定される円柱体に構成され、各軸心部には回転軸13をローラ基体12の中心軸上で挿通せしめる挿通孔21a,22a,23aをそれぞれ穿設し、これら挿通孔21a〜23aに回転軸13を回転させないように固着している。
【0037】
したがってこの実施形態によれば、ゴム製取付具21〜23によっても上記各取付具14a,14b,17a,17bと同様に回転軸13の自動調芯機能を有するうえに、各ゴム製取付具21〜23の形状が簡素であるので、製造が容易であり、量産性を向上させることができる。
【0038】
図5(A)は本発明の第4の実施形態の要部縦断面図、(B)は同図(A)の右側面図であり、これは回転軸13をキャップ状取付具24により保持固着させた点に特徴がある。
【0039】
キャップ状取付具24は耐熱性とばね性とを有する燐青銅等によりローラ基体12の両端部に回転しないようにそれぞれ外嵌固着される有底円筒形に形成されており、その内面にはローラ基体12の両端部を密に嵌入せしめる環状の嵌合溝24aをそれぞれ形成している。
【0040】
また、キャップ状取付具24の軸心部には回転軸13を挿通せしめる挿通孔24bを穿設しており、この挿通孔24bで回転軸13が回転しないように固着している。このキャップ状取付具24によっても上記各実施形態と同様に回転軸13の自動調芯機能を有する。
【0041】
図6は本発明の第5の実施形態の要部縦断面図であり、これは回転軸13を蓋状取付具25により保持固着させた点に特徴がある。
【0042】
蓋状取付具25は例えば燐青銅によりローラ基体12の両端部に外嵌固着される有底円筒形に形成され、回転軸13を挿通せしめる挿通孔25aの内側を円弧状に湾曲する複数の湾曲部25bで回転軸13を弾性変形自在に保持するようになっている。
【0043】
したがって、この蓋状取付具25によっても回転軸13の自動調芯機能を有する。
【0044】
図7は本発明の第6の実施形態に係る定着ヒータの縦断面図であり、この定着ヒータ26は上記各実施形態のいずれか一の定着ヒータ用ローラ、例えば11(図1参照)のローラ基体12の両端部以外のほぼ外周面上に、例えば、銀・パラジウム(Ag・Pd)合金やニッケル・錫(Ni・Sn)合金等を主体とする膜状の抵抗発熱体27を厚膜印刷等により環状帯状に形成している。
【0045】
また、ローラ基体12の軸方向両端部の外周面上には、銀あるいは銀・白金(Ag・Pd)合金,銀・パラジウム合金(Αg・Ρd)等の良導電体膜からなる環状帯状の左右一対の電極28a,28bを厚膜印刷により形成している。これら電極28a,28bの各内側端部は、抵抗発熱体27の両端部と例えば上下方向で一部重なり合っており、全周に亘って相互に電気的に接続されて抵抗発熱体27に給電するようになっている。
【0046】
各電極28a,28bはローラ基体12の軸方向両端とその内周側まで一体に連成されている。抵抗発熱体27の全外周面にはガラス質のオーバーコート層29により全面的に被覆され、耐摩耗性や耐衝撃性等の機械的強度の向上と、硫化や酸化等からの耐蝕保護と、加圧ローラ等との電気的絶縁とが図られている。但し、図8に示すようにオーバーコート層29は省略してもよく、また、図示しない金属パイプの外周面にセラミックス層を全面的にコーティングすることによりローラ基体12に構成してもよい。
【0047】
そして、図7に示すように一対の電極28a,28bに所定の電圧を印加して給電する給電手段30を設ける。この給電手段としては各電極28a,28bの外周面にそれぞれ摺動して電気的に接続する帯板状の給電体や給電ブラシ等がある。
【0048】
図8は本発明の第7の実施形態の縦断面図であり、この定着ヒータ31は回転軸13を軸方向に2分13a,13bして導電性を付与し、これら各短軸13a,13bを内外で2個1組の取付具32,33,34,35によりローラ基体12に取り付けると共に、導電性を有する両短軸13a,13bから抵抗発熱体27に給電する給電手段36を設けた点に特徴がある。
【0049】
各取付具32〜35は耐熱性,導電性,ばね性を有する燐青銅等によりローラ基体12内に挿入固定される円柱体に形成され、各短軸13a,13bをローラ基体12の中心軸上で挿通せしめる挿通孔32a,33a,34a,35aをそれぞれ挿通し、この挿通孔32a〜35aで各短軸13,13bが回転しないように固着している。
【0050】
そして、各外側取付具33,35の外周面が接触しているローラ基体12の内周面には半径方向外方に貫通して抵抗発熱体27の内周面に電気的に接続されるスルーホール37,38をそれぞれ設けている。
【0051】
したがって、給電は給電手段36から各短軸13a,13b、各外側取付具33,35、各スルーホール37,38を順次経て抵抗発熱体27に給電される。
【0052】
図9は本発明の第8の実施形態の縦断面図であり、この定着ヒータ39は耐熱性と電気絶縁性を有する取付具40と、耐熱性と導電性とを有する取付具41とにより導電性を有する1本の長い回転軸13cを保持させる点と、ローラ基体12の一端部側の環状電極42と、導電性を有する回転軸13cの電極42側の一端と、から抵抗発熱体27に給電する給電手段43を設けた点、に特徴がある。
【0053】
そして、導電性取付具41の外周面に接触するローラ基体12の内周面には、ローラ基体12の半径方向に貫通して抵抗発熱体27の内周面に電気的に接触するスルーホール44を設けている。
【0054】
したがって、給電は給電手段43から一方は電極42を経て、他方は導電性回転軸13c,導電性取付具41,スルーホール44を順次経て抵抗発熱体27に給電される。これによれば、電極42を有する片側から給電することができる。
【0055】
図10は本発明の第9の実施形態に係る画像形成装置の一種である電子式複写機51の一実施例の構成を示しており、この複写機51は筺体52内に、カセット53内の複写用紙Pを引き込み、これに図示しない原稿の画像に対応したトナー画像を形成する画像形成部54と、このトナー画像を複写用紙Pに定着させる定着装置55とを内蔵している。
【0056】
定着装置55は例えば図11に示すように構成され、加圧ローラ56に対向させて上記定着装置26,31,39のいずれか、例えば26を並設しており、この定着装置26の回転軸13の両外端部を図示しない軸受により回転自在に支持しており、定着ヒータの外周面を加圧ローラ56のシリコーンゴム層57に弾性的に圧接している。
【0057】
そして、定着装置26は一対の電極28a,28bの外周面上に摺動自在に接触した燐青銅板等からなる弾性が付与された給電手段30の図示しない一対の給電ブラシを通じて通電されて抵抗発熱体27が発熱し、オーバーコート層29に与熱される。したがって、この表面ガラスコート層29の外面と加圧ローラ56のシリコーンゴム層57との間で、トナー像Τを形成した複写用紙Pを挟圧して定着ヒータにより加熱することにより、未定着トナー像Τを溶融し、複写用紙Pに定着させることができる。
【0058】
また、定着装置26は、回転軸13の自動調芯機能を有するローラ基体12を具備しているので、定着ヒータと加圧ローラ56との密着性を安定的に常時高めることができるうえに、ローラ基体12を具備している定着ヒータとほぼ同様の作用効果を奏することができる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように本願の請求項1によれば、ローラ基体に、回転軸を弾性変形自在の取付部材により取り付けるので、仮にローラ基体の真円度の精度が低いため等により回転軸がローラ基体の中心軸からずれている場合は、そのずれを戻そうとする外力を回転中に取付部材が受けて弾性変形することにより回転軸をローラ基体の中心軸に自動的に調芯することができる。
【0060】
このために、ローラ基体や取付部材には高精度の加工と組付を必要としないので、加工と組付の作業性が容易となり、加工コストを低減することができるうえに、ローラ基体が外接する加圧ローラとの密着性を向上させることができる。また、抵抗発熱体が通電加熱の繰返しにより、膨張収縮しても、この膨張・収縮を耐熱性と弾性を有する取付部材により吸収することができるので、このローラと加圧ローラとの密着度が変動するのを防止することができるうえに、取付部材の固定力が低下して、ローラ基体から脱落するのを防止することができる。
【0061】
また、ローラ基体の開口端から取付部材を挿入し、その係止部がローラ基体内周面の係止部内に係止するまで単に押し込むことにより、取付部材を所定の取付位置に正確かつ簡単に取り付けることができる。各取付部材の各係止部をローラ基体の各係止部に係止させることにより各取付部材が係止部をローラ基体内で回転するのを防止することができる。しかも、取付部材自体が弾性変形自在であるので、取付部材を弾性的に収縮させてローラ基体内に容易かつ迅速に挿入することができ、その組付性を向上させることができる。
【0062】
請求項2の定着ヒータによれば、請求項1記載の発明のローラ基体を有し、これらローラ基体は回転軸の自動調芯機能を有するので、常に加圧ローラとの密着性を高めることができる。このために、加熱むら、ひいては定着むらを防止することができる。このほか、請求項1の発明とほぼ同様の作用効果を奏することができる。
【0063】
請求項2記載の定着装置と、請求項3記載の画像形成装置は、上記各発明を適宜備えているので、これらとほぼ同様の作用効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る定着ヒータ用ローラの縦断面図。
【図2】 図1の右側面図。
【図3】 本発明の第2の実施形態に係る定着ヒータ用ローラの縦断面図。
【図4】 本発明の第3の実施形態に係る定着ヒータ用ローラの縦断面図。
【図5】 (A)は本発明の第4の実施形態に係る定着ヒータ用ローラの要部縦断面図、(B)は同図(A)の右側面図。
【図6】 本発明の第5の実施形態に係る定着ヒータ用ローラの要部縦断面図。
【図7】 本発明の第6の実施形態に係る定着ヒータの要部縦断面図。
【図8】 本発明の第7の実施形態に係る定着ヒータの要部縦断面図。
【図9】 本発明の第8の実施形態に係る定着ヒータの要部縦断面図。
【図10】 図7で示す定着ヒータを具備した画像形成装置の全体構成図。
【図11】 図10で示す定着装置の要部拡大図。
【図12】 従来の定着ヒータ用ローラの縦断面図。
【符号の説明】
11 定着ヒータ用ローラ
12 ローラ基体
12a 係合凹部(係止部)
13 回転軸
13a,13b 回転軸の短軸
13c 導電性回転軸
14a,14b 取付具(取付部材)
15,18 ボス部
15 アーム(放射状部)
17a,17b 二股取付具
19a 内側アーム
19b 外側アーム
20 係合凸部(係止部)
21,22,23 ゴム製取付具
21a,22a,23a 挿通孔
24 キャップ状取付具
24b 嵌合溝
25 蓋状取付具
26,31,39 定着ヒータ
27 抵抗発熱体
28a,28b 一対の環状電極
29 ガラスコート層
30,36,43 給電手段
33,35,41 導電性取付具
32,34,40 電気絶縁性取付具
37,38,44 スルーホール
51 電子式複写機(画像形成装置)
52 筺体
53 カセット
54 画像形成部
55 定着装置
56 加圧ローラ
57 シリコーンゴム層
P 複写用紙
Τ トナー像

Claims (3)

  1. 少なくとも外表面を耐熱性電気絶縁層に構成している筒状のローラ基体と;ローラ基体の軸方向両端より外方へそれぞれ延出する回転軸と;
    この回転軸を、ローラ基体の中心軸上にて回転しないように支持する耐熱性を有する弾性変形自在の取付部材と;
    を具備し、
    この取付部材は、回転軸をローラ基体の中心軸上で挿通孔に挿通せしめて回転しないように固定しかつ支持する挿通支持部と;
    この挿通支持部に一体に連成されて、この挿通支持部をローラ基体内で固定する弾性変形自在の固定部と;
    固定部に形成されて、ローラ基体内周面の取付位置の位置決め用係止凹部に係止する係止部と;
    を具備していることを特徴とするローラ。
  2. 請求項1記載のローラ、このローラ基体の少なくとも外表面に形成される抵抗発熱体、前記ローラ基体の少なくとも外表面にて略同心状に形成されて抵抗発熱体に電気的に接続されている一対の電極を具備した定着ヒータと;
    この定着ヒータに対向して定着ヒータを圧接するように配設され、定着ヒータからの熱を被定着体の画像を形成しているトナーに作用させるとともに被定着体を搬送する加圧ローラと;
    を具備していることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項2記載の定着装置と;媒体に形成された静電潜像にトナーを付着させて反転画像を形成し、この反転画像を被定着体に転写して所定の画像を形成する手段と;を具備していることを特徴とする画像形成装置。
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