JP3701821B2 - 画像形成装置管理システムと制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の各顧客先にそれぞれ設置された画像形成装置と、サービスセンタに設置された端末装置(監視端末装置)と、上記各画像形成装置を地区別に管轄する複数の各サービス拠点にそれぞれ設置された端末装置とを公衆回線網等の通信回線網を介して接続した画像形成装置管理システム、及びその画像形成装置管理システムにおける制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、OA機器の利用環境は、ネットワークを抜きの構築はありえない状況である。また、保守及び修理環境も同様に、遠隔地のOA機器(パソコン)をネットワークをツールとし、リモートメンテナンスを実現している。
一方、画像形成装置も他のOA機器と同様に、デジタル化と同時に多くの先進機能を搭載し、ネットワークをツールとし、リモートメンテナンスを提供している状況である。
【0003】
このような画像形成装置のリモートメンテナンスのシステム(画像形成装置管理システム)としては、不特定多数のユーザ(顧客)のオフィス等にそれぞれ設置された画像形成装置(遠隔診断を前提としている複写機等)を公衆回線網等の通信回線網を利用して、サービスセンタに設置された監視端末装置および上記各画像形成装置を地区別に管轄する複数のサービス拠点(サービスマンを派遣するサービスステーション)にそれぞれ設置された端末装置と接続可能にしたものが一般に知られている。
【0004】
このような画像形成装置管理システム(「画像形成装置障害監視システム」あるいは「画像形成装置保守支援システム」ともいう)では、予め規定された通信プロトコルにより、通信回線網を介して各顧客先にそれぞれ納入設置された画像形成装置とサービスセンタの監視端末装置との間の通信を可能にし、その監視端末装置が各画像形成装置からそれぞれ送られてくる通報情報を受信してその内容(通報内容)を表示し、その監視端末装置のオペレータ(センタオペレータ)が通報内容を見て、通報情報を送信した画像形成装置へ遠隔地から適切な処置を行なえるようにするのが、一般的である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、画像形成装置の定期保守(定期点検)は、一般に次のようにして行なっている。つまり、サービスマニュアルに従って予め決められた周期(コピー枚数カウンタ値又は1回/2ヶ月、1回/3ヶ月)で一律にサービスマンが画像形成装置の設置場所を訪問し、前回の定期保守を行なってからの一定のカウンタの経過を目視し、サービスマニュアルを参照して今回の定期保守の点検項目を確認し、点検を行なっている。
【0009】
しかし、この予め決められた周期は、画像形成装置の平均的な性能から算出したもので、画像形成装置は個々のバラツキおよび稼動環境等によって性能に差が左右されやすいため、サービスマンの過剰点検または過少点検となり、無駄な点検作業がかかる。また、過少点検の場合には、無駄な障害コールが多くなる。さらに、定期保守スケジュールおよび実施/未実施を人手で管理しており、その管理に多くの人手を要する。
【0010】
また、画像形成装置管理システム(画像形成装置保守支援システム)でも、前回の点検実施時点から次の点検実施時点までの画像形成装置の構成部品および画像形成装置全体としての状態の変動や障害の発生状況等を把握する手段は特になく、その点検時点の画像形成装置の状態を観察し、サービスマンの独自の経験的な判断に頼っているのが現状である。
【0011】
この発明は、前述の事情を鑑みてなされたものであり、画像形成装置管理システムに使用されている画像形成装置に対する人手による作業効率を向上させることを目的とする。具体的には、サービスマンによる過剰点検または過少点検をなくし、無駄のない適正な定期保守作業を可能にすると共に、過少点検の場合の無駄な障害コールを減少させ、作業効率を向上させること目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明は、複数の各顧客先にそれぞれ設置された画像形成装置と、サービスセンタに設置された監視端末装置と、各画像形成装置を地区別に管轄する複数の各サービス拠点にそれぞれ設置された端末装置とを公衆回線網等の通信回線網を介して接続した画像形成装置管理システムにおいて、上記の目的を達成するため、次のようにしたことを特徴とする。
【0019】
請求項の発明は、各顧客先にそれぞれ設置された画像形成装置にそれぞれ、定期点検の時期を示す通報情報を定期的にサービスセンタへ送信する定期点検情報送信手段と、稼動中に状態の変動や障害等の通報要因が発生したとき、その旨を示す通報情報をサービスセンタへ送信する通報要因情報送信手段とを設け、サービスセンタに、各画像形成装置からそれぞれ送信される通報情報を受信する通報情報受信手段と、該手段によって受信された通報情報を各画像形成装置別に蓄積する通報情報蓄積手段と、各画像形成装置の稼動状況の管理を行なうための稼動状況テーブルと、通報情報蓄積手段によって蓄積された通報情報を定期的に読み出して解析し、その結果に応じて稼動状況テーブルを更新するテーブル更新手段と、通報情報受信手段による定期点検の時期を示す通報情報の受信時あるいはテーブル更新手段による稼動状況テーブルの更新時に、その稼動状況テーブルの点検項目毎に点検が必要か否かを選定する点検項目選定手段と、該手段による選定結果を示す通報情報を該当する画像形成装置を管轄するサービス拠点に設置された端末装置へ送信する選定結果情報送信手段とを設けたものである。
【0020】
請求項の発明は、請求項の画像形成装置管理システムにおいて、サービスセンタに、点検項目選定手段によって点検が不要と選定された点検項目に対して、最適な点検実施日を予測する点検実施日予測手段を設けたものである。
請求項の発明は、請求項又はの画像形成装置管理システムにおいて、各顧客先にそれぞれ設置された画像形成装置にそれぞれ、点検結果を示す通報情報をサービスセンタへ送信する点検結果情報送信手段を設けたものである。
【0021】
請求項の発明は、請求項の画像形成装置管理システムにおいて、サービスセンタに、通報情報受信手段によって点検結果を示す通報情報を受信したとき、稼動状況テーブルの該当する点検項目の内容を更新する点検項目内容更新手段を設けたものである。
【0022】
請求項の発明は、請求項の画像形成装置管理システムにおいて、サービスセンタに、点検項目内容更新手段による更新結果を示す通報情報を該当する画像形成装置を管轄するサービス拠点に設置された端末装置へ送信する更新結果情報送信手段を設けたものである。
【0023】
請求項の発明は、請求項のいずれかの画像形成装置管理システムにおいて、サービスセンタに、外部からのコマンドにより、点検項目選定手段を起動させる起動手段と、該手段によって起動された点検項目選定手段による選定結果を示す通報情報を上記コマンドの送信元へ送信する手段とを設けたものである。
【0024】
請求項の発明は、請求項の画像形成装置管理システムにおいて、サービスセンタの上記起動手段を、監視端末装置からのコマンドにより、点検項目選定手段を起動させる手段としたものである。
請求項の発明は、請求項の画像形成装置管理システムにおいて、サービスセンタの上記起動手段を、各サービス拠点にそれぞれ設置された端末装置のいずれかからのコマンドにより、点検項目選定手段を起動させる手段としたものである。
【0025】
請求項の発明は、請求項の画像形成装置管理システムにおいて、サービスセンタの上記起動手段を、各顧客先にそれぞれ設置された画像形成装置のいずれかからのコマンドにより、点検項目選定手段を起動させる手段としたものである。
請求項10の発明は、請求項のいずれかの画像形成装置管理システムにおいて、各サービス拠点にそれぞれ設置された端末装置をそれぞれ、表示装置を有するパーソナルコンピュータとしたものである。
【0026】
請求項11の発明は、請求項のいずれかの画像形成装置管理システムにおいて、各サービス拠点にそれぞれ設置された端末装置をそれぞれ、ファクシミリ装置としたものである。
請求項12の発明は、複数の各顧客先にそれぞれ設置された画像形成装置と、サービスセンタに設置された監視端末装置と、各画像形成装置を地区別に管轄する複数の各サービス拠点にそれぞれ設置された端末装置とを公衆回線網等の通信回線網を介して接続した画像形成装置管理システムにおける制御方法であって、各画像形成装置では、定期点検の時期を示す通報情報を定期的にサービスセンタへ送信すると共に、稼動中に状態の変動や障害等の通報要因が発生したとき、その旨を示す通報情報を前記サービスセンタへ送信し、サービスセンタでは、各画像形成装置からそれぞれ送信される通報情報を受信し、その受信した通報情報を各画像形成装置別にメモリに蓄積した後、そのメモリ内の通報情報を定期的に読み出して解析し、その結果に応じて各画像形成装置の稼動状況の管理を行なうための稼動状況テーブルを更新すると共に、定期点検の時期を示す通報情報の受信時あるいは稼動状況テーブルの更新時に、その稼動状況テーブルの点検項目毎に点検が必要か否かを選定し、その選定結果を示す通報情報を該当する画像形成装置を管轄するサービス拠点に設置された端末装置へ送信するものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して具体的に説明するが、その前にこの発明の参考例について説明しておく。
図1は、この発明の参考例である画像形成装置管理システムの構成例を示す図である。
【0028】
この参考例の画像形成装置管理システムでは、サービスセンタ200に設置された複数のクライアント(統括的な管理を行なう監視端末装置)201a,201b,……,201nと、複数の各顧客先(ユーザ地域)220にそれぞれ設置された複写機(画像形成装置)1と、複数の各サービス拠点210にそれぞれ設置されたパーソナルコンピュータ(以下「パソコン」と略称する)211等の機器とを通信回線網である公衆回線網(以下「公衆回線」ともいう)17を介して接続している。
【0029】
サービスセンタ200には、処理をそれぞれ実行する複数のクライアント201a,201b,……,201n、その各クライアント201a,201b,……,201nによってそれぞれ受信される情報,後述する各種管理テーブル,マスタ情報を格納する外部記録装置203の制御を行なうファイルサーバ204、各種情報の印刷出力を行なう印刷装置205、各クライアント201a,201b,……,201nからそれぞれサービス拠点210に送信される情報の制御を行なうFAX(ファクシミリ)サーバ206が設置されており、それらは各種情報(データ及び制御信号)の送受信を行なうLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)207によって接続されている。
【0030】
複数の各顧客先220にはそれぞれ、複数の複写機1、及びその各複写機1でそれぞれ発生する障害(異常)等の通報要因を示す通報情報(事象情報)等の各種情報を公衆回線17を介してサービスセンタ200へ送信したり、サービスセンタ200から公衆回線17を介して送られてくる各種情報を受信する制御(通信制御)を行なう通信コントロール装置18等が設置されている。
【0031】
複数の各サービス拠点210にはそれぞれ、サービスセンタ200から公衆回線17を介して送られてくる各種情報の受信及びサービスセンタ200への各種情報の送信を制御するパソコン(他の情報処理装置でもよい)211、サービスセンタ200との間の情報の送受信を行なうFAX装置(ファクシミリ装置)212、及び電話機213等が設置されている。
この各サービス拠点210では、各顧客先の複写機1等の画像形成装置を地区別に管轄し、その通報情報に対する処置を行なうサービスマンを派遣する。
【0032】
ここで、サービスセンタ200内の各クライアント201a,201b,……,201n,外部記録装置203を有するファイルサーバ204,FAXサーバ206内のCPUを含むハードウェアおよびソフトウェア(プログラム)が、以下の(1)(2)にそれぞれ示す各手段としての機能を果たす。
(1)外部からのコマンドにより、各顧客先のいずれかに新たに設置された複写機1の障害発生の有無を監視する監視サービスの開始が要求されたとき、監視サービスを開始するために必要な処理を自動的に行なう監視サービス開始処理手段
【0033】
なお、上記監視サービス開始処理手段を、各クライアント201a,201b,……,201nのいずれかからのコマンド、各サービス拠点210にそれぞれ設置された端末装置(この実施形態では表示装置を有するパソコン211とするが、他の端末装置でもよい)のいずれかからのコマンド、あるいは各顧客先220にそれぞれ設置された画像形成装置のいずれかからのコマンドにより、監視サービスの開始が要求されたとき、その監視サービスを開始するために必要な処理を自動的に行なう手段とする。
【0034】
(2)外部からの監視サービスの開始に必要な情報を登録する監視サービス開始情報登録手段
なお、上記サービス開始情報登録手段を、各クライアント201a,201b,……,201nのいずれかからの監視サービスの開始に必要な情報、あるいは各サービス拠点210にそれぞれ設置された端末装置(この参考例では表示装置を有するパソコン211とするが、他の端末装置でもよい)パソコン211のいずれかからの監視サービスの開始に必要な情報を登録する手段とする。
【0035】
この参考例では、サービスセンタ200内の各部が、上述した各手段としての機能を全て備えるが、必ずしもそうする必要はなく、上述した各手段を必要に応じて選択的に備えるようにしてもよい。
図2は、図1に示した画像形成装置管理システムにおける各顧客先220内の具体的構成例を示すブロック図である。
【0036】
各顧客先220にはそれぞれ、サービスセンタ200に設置されている各クライアント201a,201b,……,201nとの通信を制御するためのインタフェース装置としての通信コントロール装置18が設置されており、各複写機(PPC)1はこの通信コントロール装置18に接続されている。この通信コントロール装置18には、電話機19やFAX装置20等の外部通信機器が接続可能になっており、顧客先(ユーザ)の既存の回線に挿入する形で設置が可能になっている。
【0037】
そして、この通信コントロール装置18には複数の複写機1が接続可能になっているが、もちろん単数の場合もある。これらの複写機1は同型のものである必要はなく異なる機種でもかまわず、複写機以外のプリンタ等の画像形成装置でもかまわない。ここでは説明の便宜上、1台の通信コントロール装置18に最大5台の複写機1が接続可能であるものとする。そして、通信コントロール装置18と複数の複写機1はRS−485規格によりマルチドロップ接続されている。
【0038】
通信コントロール装置18と各複写機1との間の通信制御は基本型データ伝送制御手順(BSC)により行なわれる。つまり、通信コントロール装置18を制御局としたセントラライズド制御のポーリング/セレクティング方式でデータリンクの確立を行なうことにより、任意の複写機1との通信が可能になっている。各複写機1はアドレス設定スイッチによって固有の値を設定できるようになっており、これによって各複写機のポーリングアドレス及びセレクティングアドレスが決定される。
【0039】
図3は、図1の通信コントロール装置18の構成例を示すブロック図である。
公衆回線17からの信号は、まず切替部180に入力される。ここでは、公衆回線17側からの通信が通信コントロール装置18に接続されている電話機19(または図2のFAX装置20)宛のものであれば、公衆回線17側を電話機19(または図2のFAX装置20)に接続し、サービスセンタ200からの通信であれば、公衆回線17側のモデム181に接続する。
【0040】
また、RS−485用のトランシーバを用いた通信インタフェース183によって複写機1側との通信を行なう。これらの制御・処理は、ROM185内の制御プログラムに従ってCPU184を中心に行なわれる。RAM186には処理の中間結果などを格納するほか、通信テキストを一時的に格納しておくためにも用いる。
【0041】
さらに、サービスセンタ200の電話番号,回線未接続の場合の再発呼回数,再発呼間隔,トータルカウンタ57(図6参照)による積算コピー枚数(トータルカウンタ値)の送出日時等の通信コントロール装置18の動作に必要な各種パラメータ(図4によって後述する)もRAM186に書き込まれている。
【0042】
通常、この通信コントロール装置18は、24時間連続通電を行なって常にサービスセンタ200と通信可能な状態にしておくが、不慮の電源断,安全のための電源断等でこれらのパラメータの内容及び通信テキストが失われることがないように、バッテリ187によりRAM186をバックアップしている。さらに、時計188とトータルカウンタ値自動発呼許可スイッチ189も備えている。
【0043】
図4は、図3の通信コントロール装置18のRAM186に記憶(セット)されている各種パラメータの一覧を示す図である。各アドレスの複写機1毎に、その複写機1の機種番号とシリアル番号(機番)とが登録されており、複写機1からの通報(送信)時にこれを付加してサービスセンタ200へ送信したり、サービスセンタ200からのアクセス時に選択すべき複写機1のアドレスを決定するために用いる。
【0044】
また、各遠隔通報理由毎に通報先(連絡先)電話番号、リダイヤルの回数や間隔、サービスセンタ200へ送信するデータ(通報情報)の種類(ジャム発生回数,コピー枚数等),サービスセンタ200への通報日時が設定されている。パラメータの各ブロックにはチェックサムが付加されており、通信コントロール装置18の誤動作や、バックアップ用のバッテリ187の消耗や、通信上のエラーなどによってパラメータの値が書き変わったり失われた場合にこれを検知することができる。
【0045】
これらのパラメータはサービスセンタ200側から公衆回線17を通して書き込まれるが、パラメータ設定用の携帯装置を通信コントロール装置18に直接接続して書き込んだり、通信コントロール装置18上に操作手段を設けて設定する構成にしてもよいし、複写機1から設定する構成にしてもよい。
【0046】
この場合、パラメータの設定は重要であるため、通信データにID(パスワード)を付加することによって機密性を高めている。
このIDは各通信コントロール装置18固有に決めておらず、第1回目のパラメータを指定する時(図4のパラメータが未設定の時)に決め、それ以降は通信等での変更はできず、通信コントロール装置18を手動で初期化することによって可能となる。
【0047】
IDは通信する毎に確認するため、誤ったデータや異なるシステムから入り込むことができないようになっている。異なるIDを所定回数受けると、このエラーを内部に記憶すると共に、サービスセンタ200へ自動通報してシステムの管理者に知らせるようにしている。このIDを通信する毎に確認してハッカー等を防止している。
なお、上記IDは上述したように通信等では変更できないようにしているが、例えば別のID(ID変更用)を用いて変更できるようにしてもよい。
【0048】
図5は、図1の複写機1の制御系の構成を示すブロック図である。
複写機1の本体の制御は、CPU100を中心としてROM101に記憶されている制御プログラムやデータに基づいて行なわれる。また、処理の中間結果や各種設定値,装置の状態を示すデータなどを蓄えるためにRAM102を使用する。
【0049】
A/Dコンバータ103は、露光ランプへの供給電圧(ランプ電圧),Pセンサの発光電圧と受光電圧,電位センサの出力,ADSセンサの出力,露光ランプの光量を検出するランプ光量センサの出力,感光体ドラムに流れる電流を検出するドラム電流センサの出力,定着ユニット内のサーミスタ(定着サーミスタ)電圧等を入力するために使用する。
【0050】
光学系制御ユニット104は、露光ランプの駆動制御を行なう。
高圧電源ユニット105は、帯電チャージャ,分離チャージャ,転写チャージャ,転写前チャージャ(PTC)にそれぞれ印加する高電圧、及び現像ユニット内の現像ローラに印加する現像バイアス電圧を供給する。
モータ制御ユニット106は、感光体ドラム及び各給紙ユニットや搬送ユニットのローラ等を駆動するメインモータのコントロールを行なう。
【0051】
ヒータ制御ユニット107は、定着ユニットの定着ローラを加熱する定着ヒータへの通電を制御して、定着ローラの表面温度を所定範囲に保持する。
センサ感度制御ユニット108は、ランプ光量センサの受光ゲイン,ADSセンサの受光ゲイン,Pセンサの受光ゲイン,PセンサのLEDの発光電圧等を可変するために使用する。
【0052】
通信インターフェースユニット109は、通信コントロール装置18との通信を行なうユニットである。アドレス設定スイッチ110により複写機固有のアドレス(デバイスコード)を1〜5の範囲で設定できる。また、通信許可スイッチ111により通信コントロール装置18との通信の許可/禁止を設定することができる。
【0053】
この通信許可スイッチ111はディップスイッチであり、それを備えた複写機を画像形成装置管理システム)につなげた時にサービスマンがON状態にするが、一般のユーザは原則として触れることはできない。したがって、この通信許可スイッチ111はそれを備えた複写機が画像形成装置管理システムにつながっている時にはON状態を維持する。
【0054】
図6は、複写機1のドラム回りの一例を示す概略構成図である。
この複写機1において、41は有機光導電体によって構成された感光体ドラムであり、その回りに帯電チャージャ42,露光ユニット(スキャナユニット)43,現像ユニット44,転写チャージャ45,分離チャージャ46,および定着ユニット47等の画像形成プロセス機器が順次配置されている。
【0055】
感光体ドラム41は図示しないメインモータによって回転され、その表面を露光ユニット43からの原稿画像に応じた光により露光して静電潜像を形成し、その潜像を現像バイアス印加電源48によって一定の現像バイアスが印加された現像ユニット44の現像ローラ44aによりトナーを付着して顕像化(トナー像を形成)した後、給紙カセット49からレジストローラ50を介して送られてくる転写紙上に転写チャージャ45により転写する。
【0056】
その後、その転写紙を分離チャージャ46によって感光体ドラム41から剥離して定着ユニット(定着ローラ)47へ向けて搬送し、そこでトナー像を加熱定着した後、図示しない排紙トレイに排出する。
感光体ドラム41上の残留トナーは、図示しないクリーニンクユニットによって除去される。
【0057】
また、この複写機1には、画像コントロールに係わる電位センサ(表面電位計)51,トナー濃度計52,画像濃度センサ53,温度センサ54,湿度センサ55等の各種センサ(検出部)、および露光時間カウンタ56,トータルカウンタ57,ドラム回転数カウンタ58等の各種カウンタが備えられている。
【0058】
電位センサ51は感光体ドラム41の表面電位(帯電チャージャ42による帯電電位と露光ユニット43による露光部分の電位)を、トナー濃度計52は現像ユニット44内のトナー濃度を、画像濃度センサ53は感光体ドラム41上に残留したトナー像(画像)の濃度を、温度センサ54は感光体ドラム41近傍の温度を、湿度センサ55は感光体ドラム41近傍の湿度をそれぞれ検出する。
【0059】
露光時間カウンタ56は露光ユニット43による露光時間を、トータルカウンタ57はレジストローラ50の回転に同期して積算コピー枚数(トータルコピー枚数)を、ドラム回転数カウンタ58は感光体ドラム41の回転数をそれぞれカウントする。
【0060】
図7は、複写機1の操作部70の構成例を示すレイアウト図である。
この操作部70は、テンキー71,クリア/ストップキー72,コピースタートキー73,エンタキー74,割り込みキー75,予熱/モードクリアキー76,モード確認キー77,画面切り替えキー78,呼び出しキー79,登録キー80,ガイダンスキー81,表示用コントラストボリューム82,及び文字表示器83を備えている。
【0061】
テンキー71は、コピー枚数や倍率等の数値を入力するためのキーである。
クリア/ストップキー72は、コピー枚数(置数)をクリアしたり、コピー動作をストップさせたりするためのキーである。
コピースタートキー73は、コピー動作をスタートさせるためのキーである。
エンタキー74は、ズーム倍率や綴じ代寸法用置数等の数値の指定を確定させるためのキーである。
【0062】
割り込みキー75は、コピー中に割り込んで別の原稿をコピーする時などに使用するキーである。
予熱/モードクリアキー76は、設定した全てのコピーモードの内容を取り消したり、予熱モードを設定して節電状態にしたりするためのキーである。
モード確認キー77は、文字表示器83に選択的に表示される各コピーモードを一覧表示で確認するためのキーである。
【0063】
画面切り替えキー78は、文字表示器83の表示形態を使用者の熟練度に応じて切り替えるためのキーである。
呼び出しキー79は、ユーザプログラムを呼び出すためのキーである。
登録キー80は、ユーザプログラムを登録するためのキーである。
ガイダンスキー81は、文字表示器83にガイダンスメッセージ等を表示するためのキーである。
【0064】
表示用コントラストボリューム82は、文字表示器83のコントラストを調整するためのものである。
文字表示器83は、液晶(LCD),蛍光表示管等のフルドット表示素子を用い、その上に多数のタッチセンサを内蔵した透明シート状のマトリックスタッチパネルを重ねており、電源投入により、複写機1の状態(「コピーできます」「コピー中です」「転写紙がありません」等),コピー枚数,各種キーを示すコピーモード設定画面を表示する。
【0065】
このコピーモード設定画面が表示されている時は、通常のコピーモードを設定することができる。つまり、コピーモード設定画面上のキーを押下(タッチ)することにより、給紙カセット(転写紙サイズ),自動用紙(原稿サイズと設定倍率により最適な転写紙が収納されている給紙カセットが自動選択される),画像濃度(コピー濃度),自動濃度(原稿の濃度に応じて画像濃度が自動選択される),変倍率(等倍,縮小,拡大,用紙指定変倍,ズーム変倍,寸法変倍),両面モード(転写紙の表裏面に原稿の画像をコピーするモード),綴じ代モード,ソートモード等の各種のコピーモードを任意に設定することができ、押下されたキーは白黒反転表示に切り替わる。
【0066】
また、複写機1は、通常のコピーモードとは別に、サービスマンが修理,保守作業時に使用するサービスマンモードを設定することもできる。この場合、例えばサービスマンが予熱/モードクリアキー76を押下し、次にテンキー71の「1」「0」「7」の各キーを順次押下し、最後にクリア/ストップキー72を3秒以上押下することにより、サービスマンモードに移行して、文字表示器83にSP(サービスプログラム)モード画面を表示し、サービスマンモード下で、サービスマンは各種センサの状態および各モータ,クラッチ等の負荷の動作などのチェックを行ない、修理および保守作業を実施することができる。
【0067】
以下、主として図8以降を参照してこの参考例の作用を詳細に説明する。
まず、図8,図1〜図3を参照して遠隔通報の機能について説明する。
【0068】
遠隔通報キーによる遠隔通報の場合は、複写機1の操作部70に設けられた図示しない遠隔通報キーが押下されると、図8の(a)に示すように、その複写機1から通信コントロール装置18へ遠隔通報キーによる遠隔通報データ(通報情報)を送信する。
これを受信した通信コントロール装置18は、予め内部に設定されているサービスセンタ200の電話番号(呼び出し用電話番号)へ発呼して、遠隔通報キーによる遠隔通報データを送信する。
【0069】
このとき、通信コントロール装置18からサービスセンタ200へ送信されるデータは、通信コントロール装置18が複写機1より受信した複数種類のデータの中から、予め通信コントロール装置18に設定されている種類のデータのみとする。この設定はサービスセンタ200から公衆回線17を通して行なうことが可能になっている。
【0070】
通信コントロール装置18が所定のデータをサービスセンタ200へ送信し終わると、通信コントロール装置18は送信元の複写機1に対して、通信コントロール装置18とサービスセンタ200との間の通信の結果を表わす通報結果報告を送信する。これにより、送信元の複写機1は、通信が正常に終了したか又は何らかの異常により通信ができなかったかを知ることができる。
【0071】
また、通常複写機1には自己診断機能が備わっており、定着温度の異常を検知した場合や、各調整箇所の電子ボリュームによる調整が不能の場合など、複写機1が危険状態または使用不能な状態になった場合に、「エラー」もしくは「サービスマンコール」のような形でユーザやサービスマンに知らせることが一般的に行なわれている。
【0072】
このような複写機1の自己診断機能により異常が検知された場合にも、図8の(b)に示すように、その複写機1から通信コントロール装置18へ自己診断異常による遠隔通報のデータ(自己診断情報)を送信する。その遠隔通報データを受信した通信コントロール装置18は、自己診断異常による遠隔通報データをサービスセンタ200へ送信し、通信終了時に送信元の複写機1に通報結果報告を送信する。
【0073】
さらに、自己診断機能によって、異常状態には至っていないが異常状態にごく近いと診断した場合など、メインテナンスを行なった方が好ましいと複写機1が判断した場合にも、図8の(c)に示すように、通信コントロール装置18へ事前警告の遠隔通報データ(事前警告情報)を送信する。
自己診断異常による遠隔通報の場合は必然的に複写機1は使用不可状態になっているが、事前警告による遠隔通報の場合は複写機1は使用可能状態のままとし、通信中であっても原稿がセットされ、コピースタートキーが押下されれば複写動作を行なう。
【0074】
このとき、複写処理によって複写機1のコントローラの負荷が重い場合や、送信データ中に含まれる内容が複写動作によって変更されて整合がとれなくなる可能性がある場合などには通信を中断してもよい。事前警告の遠隔通報データは緊急性が低いため、これを受信した通信コントロール装置18はすぐにはサービスセンタ200へ送信せず、通信コントロール装置18に接続されている電話機19やファクシミリ装置20の利用頻度が小さい時間帯や、公衆回線17のトラフィック量が少ない時間帯など、通信に都合のよい時刻に送信を行なうようにするとよい。
【0075】
この時刻は、サービスセンタ200から通信コントロール装置18に対して設定可能になっており、図3に示した時計188による現在時刻との一致によって送信時刻を判断できる。この事前警告の遠隔通報の場合は他の遠隔通報の場合と異なり、通報結果報告を複写機1には送信しない。
【0076】
また、事前警告の遠隔通報データは、所定の時刻にサービスセンタ200に送信するが、所定の時刻までに通信コントロール装置18が受信した事前警告の遠隔通報データは内部で記憶しておき、所定の時刻にまとめてサービスセンタ200に送信する。但し、事前警告の遠隔通報データを所定の時刻に達する前に記憶できる限界以上受信した場合には、所定の時刻に達する前にいままで記憶した事前警告の遠隔通報データをまとめてサービスセンタ200に送信する。
サービスセンタ200に正しく送信できると、通信コントロール装置18内の事前警告の遠隔通報データに関する管理情報等を削除する。
【0077】
さらに、各顧客先220のいずれかに新たに設置された複写機1の操作部70上のキー操作により、その複写機1の障害発生の有無を監視する監視サービスの開始を要求するコマンド(監視サービス開始要求コマンド)が発行されると、図8の(d)に示すように、その複写機1から通信コントロール装置18へ監視サービス開始要求による遠隔通報データを送信する。
【0078】
監視サービス開始要求による遠隔通報データを受信した通信コントロール装置18は、その遠隔通報データをサービスセンタ200へ送信し、通信終了時に送信元の複写機1に通報結果報告を送信する。
監視サービス開始要求による遠隔通報データを受信したサービスセンタ200では、監視サービスの開始に必要な情報の準備(登録)が終了しているか否かのチェックを行ない、その結果を通信コントロール装置18を介して送信元の複写機1に知らせる。
【0079】
次に図9を参照して、サービスセンタ200側から複写機1へアクセスする場合の処理について説明する。
サービスセンタ200から複写機1へのアクセスには、目的別に大別してリード(Read)要求,ライト(Write)要求,及びエクセキュート(Execute)要求の3種類がある。
【0080】
リード要求とは、複写機1内のロギングデータ,各種設定値,各種センサの出力値などを読み出す処理のことをいう。ライト要求とは、各種設定値などをサービスセンタ200からデータを送って書き換える処理のことをいう。エクセキュート要求とは、複写機1に対してテスト動作およびサービスセンタ200から送信された監視サービスの開始に必要な情報を該当する複写機1の操作部70の文字表示器83に表示する処理などを行なわせる処理のことをいう。
【0081】
この各要求時におけるサービスセンタ200と通信コントロール装置18と複写機1の間の通信処理の手順を図9の(a)(b)(c)に示すが、いずれの場合もサービスセンタ200から目的の複写機1が接続されている通信コントロール装置18へダイヤルして、各要求データを送信する。通信コントロール装置18は、サービスセンタ200からこれらの要求データを受信する。要求データを受信した通信コントロール装置18は、目的の複写機1に要求データを送信する。
【0082】
これを受信した複写機1は、要求内容を処理した後に、要求に対する応答を通信コントロール装置18へ送信する。通信コントロール装置18はこれをサービスセンタ200へ送信し、ひとつの処理単位を終了する。
【0083】
図10を参照して、サービスセンタ200側から通信コントロール装置18へアクセスする場合の処理について説明する。
サービスセンタ200から通信コントロール装置18へのアクセスには、やはり目的別に大別して、リード(Read)要求,ライト(write)要求,及びエクセキュート(Execute)要求の3種類がある。この時の各処理の手順を図10の(a)(b)(c)に示している。
【0084】
リード要求とは、通信コントロール装置18内の設定パラメータやステータスを読み出す処理や、予め通信コントロール装置18が複写機1の内部の情報を読み出して通信コントロール装置18の内部に記憶させている場合に、これを読み出す処理などのことをいう。ライト要求とは、通信コントロール装置18のパラメータをサービスセンタ200からデータを送信して設定する処理、およびサービスセンタ200から送信された監視サービスの開始に必要な通信コントロール装置18のパラメータを設定する処理などのことをいう。エクセキュート要求とは、通信コントロール装置18に対して機能チェックなどのテスト動作を行なわせる処理などのことをいう。
【0085】
図11を参照して、サービスセンタ200を用いずに通信コントロール装置18から複写機1へアクセスする場合の処理について説明する。
通信コントロール装置18から複写機1へのアクセスは、通信コントロール装置18が複写機1の内部の情報を読み出して通信コントロール装置18の内部にデータを保留しておき、後で必要に応じてサービスセンタ200からの読み出しを可能にするための読み出し処理である。
【0086】
一般に、複写機の保守契約やメンテナンスを行なうために、トータルコピー枚数等のカウンタ値が用いられている。このシステムを用いて複写機1から通信コントロール装置18へ定期的にトータルコピー枚数のカウンタ値(トータルカウンタ値)を送信しておき、複写機1の電源が断たれている場合など、複写機1が通信不能状態の場合でも、サービスセンタ200側がそのカウンタ値を知ることが可能になっている。
【0087】
これには前述した通り、通信コントロール装置18が複写機1の内部の情報を読み出して通信コントロール装置18の内部にデータを保留する機能を利用する。この場合、通信コントロール装置18内の時計188(図3)を基準にして、通信コントロール装置18内に設定されたパラメータ中のトータルカウンタ値収集時刻に達した時点で、通信コントロール装置18は、接続されている全ての複写機1に対して順次トータルコピー枚数情報(トータルカウンタ値)の要求を毎日行なう。
【0088】
そして、応答があった複写機1の新しいトータルコピー枚数情報は、トータルコピー枚数を取得した年月日時刻を含めて前日に読み出した値を更新して通信コントロール装置18内のバックアップされたRAM186(図3)に記憶しておく。また、トータルコピー枚数情報を要求された複写機1の電源が断たれていた場合など、通信不能状態であったときはその複写機1からのデータの応答受信を後回しにして、次の複写機1に対して処理を行なう。
【0089】
全複写機1に対する要求を行なった時点で、受信不能であった複写機1のみに再度要求を行なう。通常は、複写機1の電源が断たれていると考えられる夜間にトータルカウンタ値収集時刻を設定しておき、時間の経過と共に複写機1の電源が投入されていき、複写機1が電源投入直後のアイドリングや各部の調整を行なっている間に、この通信が行なわれるようにする。
【0090】
通信コントロール装置18内のRAM186に記憶・保留されたトータルコピー枚数の情報のサービスセンタ200への転送方法には、毎月の締め日などに定期的にサービスセンタ200からのアクセスにより読み出す方法と、通信コントロール装置18内に設定されているトータルカウンタ値自動発呼日時に達した場合に通信コントロール装置18がサービスセンタ200へ自動的に送信する方法の2通りがある。
【0091】
この方法の選択は、通信コントロール装置18に設けられているトータルカウンタ値自動発呼許可スイッチ189(図3)により設定される。このスイッチ189がONの場合は、通信コントロール装置18内に設定されているパラメータで示された日時に達すると、通信コントロール装置18内に設定されているパラメータで示された通報先電話番号へ発呼し、トータルコピー枚数のカウンタ値をサービスセンタ200へ送信する。このスイッチ189がOFFの場合は、自動発呼はせずにサービスセンタ200からのアクセスを待つことになる。
【0092】
なお、この例では、定期的に通信を行なうデータをトータルコピー枚数のカウンタ値としたが、これ以外のデータにしたり、別のデータを加えて通信を行なってもかまわない。
通信コントロール装置18は、複数台の複写機1等を制御できるようになっており、順番にデータを取得するようになっているが、全収容可能台数分接続されることは少ないので、このシステムでは未接続の複写機へのデータ要求はさせないようにもできるようにし、アクセス時間の短縮を計っている。
【0093】
図12は、複写機1の図5に示したCPU100による通報制御のメインルーチンを示すフローチャートである。
複写機1の操作部70の外に設けられた通信許可スイッチ111がONの場合に、操作部70の図示しない遠隔通報キーが押下されているか、自己診断機能により異常の発生が検知されているか、事前警告が必要な状態であるか、または監視サービスの開始が要求されたか(図示しない監視サービス開始要求キーが押下されているか)の判断をそれぞれ行ない、いずれかの状態(遠隔通報が必要)になった場合、それぞれの遠隔通報処理を行なう。
【0094】
図13は、図12における遠隔通報キーによる遠隔通報のサブルーチンの処理内容を示すフローチャートである。
まず、通信コントロール装置18に対して遠隔通報キーによる遠隔通報データの送信を行なう。通信コントロール装置18の無応答など、遠隔通報が正常に行なえなかった場合は、その旨を操作部70の文字表示器83上に表示してユーザに知らせる。
【0095】
通信コントロール装置18へ正常にデータが送信された場合は、タイムアウト判定用のタイマをリセットして、通信コントロール装置18からの通報結果報告を待つ。この例では、タイムアウト時間を3分間としており、3分以内に通報結果報告を受信しなかった場合をタイムアウトとして、遠隔通報が失敗した旨をやはり操作部70の文字表示器83上に表示してユーザに知らせる。
【0096】
タイムアウト時間以内に通報結果報告を受信した場合は、その結果報告から正常に通報されたか否かを判断して、正常に通報された場合には自動通報が完了した旨を、失敗であった場合にはその旨をそれぞれ操作部70の文字表示器83上に表示してユーザに知らせ、図12のメインルーチンへリターンする。
【0097】
図14は、同じく図12における自己診断異常による遠隔通報のサブルーチンの処理内容を示すフローチャートである。
このサブルーチンの処理も、通信コントロール装置18へ送信するデータが自己診断異常によるデータであることと、タイムアウト時間が20分であること以外は、図13によって説明した遠隔通報キーによる遠隔通報と同様であるので、その説明を省略する。
【0098】
図15は、同じく図12における事前警告による遠隔通報のサブルーチンの処理内容を示すフローチャートである。
このルーチンでは、通信コントローラ装置18に対して事前警告による遠隔通報データの送信を行なう。
【0099】
図16は、同じく図12における監視サービス開始要求による遠隔通報のサブルーチンの処理内容を示すフローチャートである。
まず、通信コントロール装置18に対して監視サービス開始要求による遠隔通報データの送信を行なう。通信コントロール装置18の無応答など、通報が正常に行なえなかった場合は、その旨を操作部70の文字表示器83上に表示してユーザに知らせる。
【0100】
通信コントロール装置18へ正常にデータが送信された場合は、タイムアウト判定用のタイマをリセットして、通信コントロール装置18からの通報結果報告またはリード(Read)要求を待つ。リード要求を受信した場合、リード要求コードが機種機番要求か、センタ呼び出し用電話番号要求かのチェックを行ない、機種機番要求およびセンタ呼び出し用電話番号要求のいずれでもない場合は、監視サービス開始要求による遠隔通報が失敗した旨を操作部70の文字表示器83上に表示してサービスマンに知らせる。
【0101】
機種機番要求またはセンタ呼び出し用電話番号要求の場合は、その要求に対応する値を通信コントロール装置18に対して送信し、通信コントロール装置18からの通報結果報告を待つ。この例では、タイムアウト時間を3分間としており、3分以内に通報結果報告を受信しなかった場合をタイムアウトとして、監視サービス開始要求による遠隔通報が失敗した旨をやはり操作部70の文字表示器83上に表示してサービスマンに知らせる。
【0102】
タイムアウト時間内に通報結果報告を受信した場合は、その報告内容から正常に通報されたか否かを判断して、正常に通報された場合には監視サービス開始要求による遠隔通報(自動通報)が完了した旨を、失敗で有った場合は監視サービス開始要求による遠隔通報が失敗した旨をそれぞれ操作部70の文字表示器83上に表示してユーザに知らせ、図12のメインルーチンへリターンする。
【0103】
図17は、通信コントロール装置18におけるポーリングおよびセレクティングに係わる処理の一例を示すフローチャートである。
通信コントロール装置18は、サービスセンタ200からの公衆回線17経由の着信がない限り、常に接続されている複数の複写機1に対して順次ポーリング動作を行なう。このポーリング動作は、複写機1からの接続要求を確認するためのものである。
【0104】
ポーリング動作によって指定された複写機1は、自己のデバイスコードが指定されたとき、これに対する応答を行なうが、サービスセンタ200に対する発信要求がない(送出データがない)場合には予め定められた特定コード(又はコードの組み合わせ)による否定応答を、発信要求がある場合には予め定められた別の特定コード(又はコードの組み合わせ)による肯定応答をそれぞれ出力する。
【0105】
通信コントロール装置18は、ポーリング動作によって指定した(ポーリングされた)複写機1から否定応答を受信すると、ポーリングの順番を次の複写機1に移し、上述と同様の制御を継続する。肯定応答を受信すると、ポーリング動作を一旦中断してセレクティング動作に移る。
肯定応答の受信によってセレクティング動作が行なわれると、その肯定応答を送信した複写機1は、セレクティングに対応可能な場合には肯定応答を、対応不可能な場合には否定応答をそれぞれ出力する。
【0106】
通信コントロール装置18は、肯定応答を受信すると、その応答を送信した複写機1に予め定められた特定コード(又はコードの組み合わせ)による通信許可信号を出力して、その複写機1との通信を開始する。
そして、通信手順に従った複写機1との通信が終了すると、中断していたポーリング動作を再開する。
【0107】
また、上記ポーリング動作において、通信コントロール装置18が出力するデバイスコードに対応する複写機1が、電源OFFになっている場合や接続されていない場合等があり、肯定応答,否定応答のいずれも得られない場合は、予め定められた時間経過後にポーリングの順番を次の複写機1に移し、上述と同様の制御を継続する。
【0108】
なお、通信コントロール装置18からサービスセンタ200への自発呼には、故障発生により即時に自発呼する項目と発生日の指定時刻に自発呼する項目があり、それぞれに担当する項目を予め設定しておく。
また、通信コントロール装置18は、サービスセンタ200から公衆回線17経由の着信発生により、ポーリング動作を一旦中断して複写機1に予め定められた特定コード(又はコードの組み合わせ)による通信許可信号を出力して、その複写機1との通信を開始する。そして、通信手順に従った複写機1との通信が終了すると、中断していたポーリング動作を再開する。
【0109】
図18は、複写機1におけるポーリングおよびセレクティングに係わる処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、複写機1の電源がONになってから定期的に行なわれるものである。
各複写機1はそれぞれ、ステップS1,S2で通信コントロール装置18からポーリング又はセレクティングされたか否かをチェックする。
【0110】
そして、ポーリングされた場合は、ステップS7に分岐して送出データ(発信要求)の有無をチェックし、送出データがある場合にはステップS8で肯定応答を出力し、処理を終了して通信コントロール装置18からのセレクティングを待つ。送出データがない場合には、ステップS9で否定応答を出力し、処理を終了する。
【0111】
一方、通信コントロール装置18からセレクティングされると、ステップS3でセレクティングに対応可能か否かをチェックし、対応可能な場合にはステップS4で肯定応答を出力し、ステップS5でセレクティング処理(通信)を実行し、処理を終了する。コピー中などでセレクティングに対応不可能な場合には、ステップS6で否定応答を出力し、処理を終了する。
【0112】
図19は、通信コントロール装置18と複写機1との間で授受されるテキストデータ(遠隔通報データ)の構成例を示す図である。
同図において、通番は1回の送信(ポーリングまたはセレクティング)の中での通信ブロック番号であり、最初のブロックは「01」で始まり、以降1ずつ増加させて「99」の次は「00」とする。
【0113】
デバイスコードは、各複写機1毎にアドレス設定スイッチ110(図5参照)によって設定された値と比較参照し、ポーリング又はセレクティングが自複写機1に対するものなのかどうかを判定するために使用する。
処理コードは、通信目的の種類を示すコードであり、表1に示すように決められている。
【0114】
【表1】
Figure 0003701821
【0115】
情報レコードは情報コード,データ部桁数,およびデータ部からなり、情報コードは具体的な通報情報の種別コード(例えば転写紙ジャムトータル回数,種類別SC回数)を表わす。
データ部桁数は、データ部のデータ長で、ASCIIコードを表わし、データ部がない場合は「00」とする。
【0116】
最後に、データ部は各情報コードの詳細な内容を表わすデータ(例えば転写紙ジャムトータル回数の場合はカウンタ値、種類別SC回数の場合は自己診断異常(SC)が発生した箇所)を表わす。
デバイスコードと処理コードとの間、処理コードと情報コードとの間、情報レコードと情報レコードとの間には、それぞれセミコロン(;)によるセパレータが挿入される。
【0117】
図20は複写機1の通信インターフェースユニット109とCPU100との間で授受されるテキストデータの構成例を示す図であり、図19に示した通信コントロール装置18と複写機1との間で授受されるテキストデータからヘッダ,デバイスコード,及びパリティ部分を取り除いたものである。
【0118】
図21は、サービスセンタ200と通信コントロール装置18との間で授受されるテキストデータの構成例を示す図である。
同図のIDコードは、通信コントロール装置18及びその通信コントロール装置18に接続された複数の複写機1から1台の複写機1を特定する目的を持っている。
【0119】
このIDコードと図19のデバイスコードは、通信コントロール装置18内のRAM186のパラメータ領域に記憶されており、テキストデータの送出方向により適宜変換される。
識別コードは、図19の処理コードにテキストデータの発信元,受信先を付加したものであり、これも、テキストデータの送出方向により、通信コントロール装置18によって適宜付加,削除される。
【0120】
次に、この参考例の画像形成装置管理システムにおける管理テーブルについて、図22を参照して説明する。
図22は、この画像形成装置管理システムにおける管理テーブルを説明するための図である。
【0121】
顧客別複写機(画像形成装置)テーブル1500は、各顧客先220にそれぞれ設置されている複写機1を管理するのに必要な情報を登録(格納)する管理テーブルであり、その各エントリはそれぞれ以下の(A1)〜(A4)にそれぞれ示す各項目から構成される。
【0122】
(A1)各顧客先220にそれぞれ設置されている複写機1の機種番号(図4参照)とシリアル番号(機番)を格納する機種機番項目1500a(1500a1〜1500an)
(A2)顧客を管理する顧客管理テーブル1600の各エントリのポインタ(エントリポインタ)を格納する項目1500b(1500b1〜1500bn)
【0123】
(A3)各顧客先220にそれぞれ設置されている通信コントロール装置18内に記憶されている各種パラメータ等を格納するパラメータテーブル1700のエントリポインタを格納する項目1500c(1500c1〜1500cn)
(A4)各顧客先220にそれぞれ設置されている複写機1の保守(点検)を担当するサービス拠点のサービス拠点テーブル1800のエントリポインタを格納する項目1500d(1500d1〜1500dn)
【0124】
顧客管理テーブル1600は、複写機1がそれぞれ設置されている各顧客先220の情報を登録する管理テーブルであり、その各エントリはそれぞれ以下の(B1)〜(B5)にそれぞれ示す各項目から構成される。
(B1)各顧客先220の名称を格納する項目1600a(1600a1〜1600an)
【0125】
(B2)各顧客先220の住所を格納する項目1600b(1600b1〜1600bn)
(B3)複写機1がそれぞれ設置されている各顧客先220の部署名を格納する項目1600c(1600c1〜1600cn)
(B4)各顧客先220にそれぞれ設置されている複写機1を管理する担当者の名前を格納する項目1600d(1600d1〜1600dn)
【0126】
(B5)各顧客先220の電話番号を格納する項目1600e(1600e1〜1600en)
パラメータテーブル1700は、サービスセンタ200の電話番号,回線未接続の場合の再発呼回数,再発呼間隔,トータルカウンタ57の積算コピー枚数(トータルカウンタ値)の送出日時等の通信コントロール装置18の動作に必要な各種パラメータを登録する管理テーブルであり、その各エントリはそれぞれ以下の(C1)〜(C50)にそれぞれ示す各項目から構成される。
【0127】
(C1)既に各顧客先220にそれぞれ設置されている通信コントロール装置18に共通のパラメータが設定されているか否かを示す項目1700a(1700a1〜1700an)
(C2)各顧客先220にそれぞれ設置されている通信コントロール装置18の機種機番を格納する機種機番項目1700b(1700b1〜1700bn)
【0128】
(C3)各顧客先220にそれぞれ設置されている通信コントロール装置18の呼び出し用電話番号を格納する電話番号項目1700b(1700b1〜1700bn)
(C4)アドレス1の複写機1の機種番号を格納する項目1700fa(1700fa1〜1700fan)
【0129】
(C5)アドレス1の複写機1のシリアル番号を格納する項目1700fb(1700fb1〜1700fbn)
(C6)項目1700faと項目1700fbに格納されている値のチェックサム(図4参照)を格納する項目1700fc(1700fc1〜1700fcn)
(C7)アドレス2の複写機1の機種番号を格納する項目1700sa(1700sa1〜1700san)
【0130】
(C8)アドレス2の複写機1のシリアル番号を格納する項目1700sb(1700sb1〜1700sbn)
(C9)項目1700saと項目1700sbに格納されている値のチェックサムを格納する項目1700sc(1700sc1〜1700scn)
(C10)アドレス3の複写機1の機種番号を格納する項目1700ta(1700ta1〜1700tan)
【0131】
(C11)アドレス3の複写機1のシリアル番号を格納する項目1700tb(1700tb1〜1700tbn)
(C12)項目1700taと項目1700tbに格納されている値のチェックサムを格納する項目1700tc(1700tc1〜1700tcn)
(C13)アドレス4の複写機1の機種番号を格納する項目1700ya(1700ya1〜1700yan)
【0132】
(C14)アドレス4の複写機1のシリアル番号を格納する項目1700yb(1700yb1〜1700ybn)
(C15)項目1700yaと項目1700ybに格納されている値のチェックサムを格納する項目1700yc(1700yc1〜1700ycn)
(C16)アドレス5の複写機1の機種番号を格納する項目1700ga(1700ga1〜1700gan)
【0133】
(C17)アドレス5の複写機1のシリアル番号を格納する項目1700gb(1700gb1〜1700gbn)
(C18)項目1700gaと項目1700gbに格納されている値のチェックサムを格納する項目1700gc(1700gc1〜1700gcn)
(C19)遠隔通報キーによる遠隔通報で使用する通信先電話番号(図4参照)を格納する項目1700ma(1700ma1〜1700man)
【0134】
(C20)リダイヤル回数(図4参照)を格納する項目1700mb(1700mb1〜1700mbn)
(C21)リダイヤル間隔時間(図4参照)を格納する項目1700mc(1700mc1〜1700mcn)
(C22)サービスセンタ200への通報時の情報(ジャム発生回数)送信の可否のフラッグを格納する項目1700md(1700md1〜1700mdn)
【0135】
(C23)サービスセンタ200への通報時の情報(自己診断異常発生回数)送信の可否のフラッグを格納する項目1700me(1700me1〜1700men)
(C24)サービスセンタ200への通報時の情報(コピー枚数)送信の可否のフラッグを格納する項目1700mf(1700mf1〜1700mfn)
【0136】
(C25)サービスセンタ200への通報時の情報(複写機状態)送信の可否のフラッグを格納する項目1700mg(1700mg1〜1700mgn)
(C26)項目1700ma,項目1700mb,項目1700mc,1700md,1700me,項目1700mf,項目1700mgに格納されている値のチェックサムを格納する項目1700mcs(1700mcs1〜1700mcsn)
【0137】
(C27)自己診断異常による遠隔通報で使用する通信先電話番号(図4参照)を格納する項目1700sca(1700sca1〜1700scan)
(C28)リダイヤル回数(図4参照)を格納する項目1700scb(1700scb1〜1700scbn)
(C29)リダイヤル間隔時間(図4参照)を格納する項目1700scc(1700scc1〜1700sccn)
【0138】
(C30)サービスセンタ200への通報時の情報(ジャム発生回数)送信の可否のフラッグを格納する項目1700scd(1700scd1〜1700scdn)
(C31)サービスセンタ200への通報時の情報(自己診断異常発生回数)送信の可否のフラッグを格納する項目1700sce(1700sce1〜1700scen)
【0139】
(C32)サービスセンタ200への通報時の情報(コピー枚数)送信の可否のフラッグを格納する項目1700scf(1700scf1〜1700scfn)
(C33)サービスセンタ200への通報時の情報(複写機状態)送信の可否のフラッグを格納する項目1700scg(1700scg1〜1700scgn)
【0140】
(C34)項目1700sca,項目1700scb,項目1700scc,1700scd,1700sce,項目1700scf,項目1700scgに格納されている値のチェックサムを格納する項目1700scs(1700scs1〜1700scsn)
(C35)事前警告による遠隔通報で使用する通信先電話番号(図4参照)を格納する項目1700aa(1700aa1〜1700aan)
【0141】
(C36)リダイヤル回数(図4参照)を格納する項目1700ab(1700ab1〜1700abn)
(C37)リダイヤル間隔時間(図4参照)を格納する項目1700ac(1700ac1〜1700acn)
【0142】
(C38)サービスセンタ200への通報時の情報(ジャム発生回数)送信の可否のフラッグを格納する項目1700ad(1700ad1〜1700adn)
(C39)サービスセンタ200への通報時の情報(自己診断異常発生回数)送信の可否のフラッグを格納する項目1700ae(1700ae1〜1700aen)
【0143】
(C40)サービスセンタ200への通報時の情報(コピー枚数)送信の可否のフラッグを格納する項目1700af(1700af1〜1700afn)
(C41)サービスセンタ200への通報時の情報(複写機状態)送信の可否のフラッグを格納する項目1700ag(1700ag1〜1700agn)
(C42)通報日時(時:分)を格納する項目1700ah(1700ah1〜1700ahn)
【0144】
(C43)項目1700aa,項目1700ab,項目1700ac,1700ad,1700ae,項目1700af,項目1700ag,項目1700ahに格納されている値のチェックサムを格納する項目1700acs(1700acs1〜1700acsn)
【0145】
(C44)トータルカウンタ値の自動通信処理による遠隔通報で使用するトータルコピ枚数カウンタ値の収集時刻(図4参照)を格納する項目1700tt(1700tt1〜1700ttn)
(C45)通信先電話番号(図4参照)を格納する項目1700tp(1700tp1〜1700tpn)
【0146】
(C46)通報日時(日:時:分)を格納する項目1700ts(1700ts1〜1700tsn)
(C47)項目1700tt,項目1700tp,項目1700tsに格納されている値のチェックサムを格納する項目1700tcs(1700tcs1〜1700tcsn)
【0147】
(C48)電話回線(公衆回線)の種類(ダイヤルパルス回線またはトーン回線)を格納する項目1700da(1700da1〜1700dan)
(C49)ダイヤルパルスの速度(ダイヤルパルス間隔)を格納する項目1700db(1700db1〜1700dbn)
(C50)項目1700da,項目1700dbに格納されている値のチェックサムを格納する項目1700dcs(1700dcs1〜1700dcsn)
【0148】
なお、顧客別複写機テーブル1500,顧客管理テーブル1600,およびパラメータテーブル1700の各エントリは、顧客先220への複写機1の設置前に、サービスセンタ200の操作員(センタオペレータ)による各クライアント201a,201b,……,201nのキーボード等の入力装置上の操作によって入力されるコマンドにより設定され、ファイルサーバ204の外部記録装置203に格納(登録)される。
【0149】
ここで、サービスセンタ200の各クライアント201a,201b,……,201nはそれぞれ、図21に示したフォーマットの遠隔通報データ(テキストデータ)のIDコードフィールドに格納された機種番号およびシリアル番号からファイルサーバ204の外部記録装置203上の顧客別複写機テーブル1500を検索することにより、顧客先220及び複写機1を確定することができる。
【0150】
サービス拠点テーブル1800は、各顧客先220にそれぞれ設置されている複写機1の保守を担当するサービス拠点を定義する管理テーブルであり、その各エントリはそれぞれ以下の(D1)〜(D4)にそれぞれ示す各項目から構成される。
【0151】
(D1)各サービス拠点210を識別する拠点ID番号を格納する項目1800a(1800a1〜1800an)
(D2)各サービス拠点210の名称を格納する項目1800b(1800b1〜1800bn)
【0152】
(D3)各サービス拠点210の端末装置(パソコン211)の呼び出し用電話番号を格納する項目1800c(1800c1〜1800cn)
(D4)各サービス拠点210の端末装置の種別を格納する項目1800d
なお、サービス拠点テーブル1800の各エントリは、サービスセンタ200のファイルサーバ204の外部記録装置203に格納される。
【0153】
次に、複写機1および通信コントロール装置18の設置作業が完了してから監視サービス開始要求による遠隔通報が行なわれるまでのサービスマンによる具体的な作業手順について、図23〜図28を参照して説明する。
【0154】
サービスマンは、顧客先220で複写機1および通信コントロール装置18の設置作業(通信コントロール装置18の初期化設定,複写機1と通信コントロール装置18との機械的接続,通信コントロール装置18と公衆回線17との機械的接続)が完了した時点で、その設置した複写機1の操作部70上の前述したキー操作により、その複写機1の操作モードを保守又は修理作業時に使用するサービスマンモードに移行して、文字表示器83に図23に示すようなSP(サービスプログラム)モード画面が表示させる。
【0155】
そして、サービスマンモード下で、SPモード画面上の設定する項目のキーとして、図24に示すように「3.設定」キーをタッチして選択する(この時タッチされたキーは白黒反転表示に切り替わる)ことにより、文字表示器83の画面が図25に示すような機種機番を設定する画面に遷移され、テンキー71および文字表示器83上に表示されたキーを使用することによって設置した複写機1の機種機番の入力を行なう。
【0156】
設置した複写機1の機種機番の入力が終了し、「♯」キーをタッチすることによってその機種機番の設定が完了すると、文字表示器83の画面が図26に示すようなサービスセンタ200の呼び出し用電話番号を設定する画面に遷移され、機種機番と同様に、テンキー71および文字表示器83上に表示された「−」キーを使用することによってサービスセンタ200の呼び出し用電話番号の入力を行なう。
【0157】
サービスセンタ200の呼び出し用電話番号の入力が終了し、「♯」キーをタッチすることによってその呼び出し用電話番号の設定が完了すると、文字表示器83の画面が再び図23に示した画面に遷移される。
次に、図27に示すように「4.サービス開始要求(開始サービス開始要求)」キーをタッチして選択する(この時タッチされたキーは白黒反転表示に切り替わる)ことにより、監視サービス開始要求による遠隔通報データの送信が行なわれ、文字表示器83の画面が図28に示すような画面に遷移される。
【0158】
次に、複写機1と通信コントロール装置18との間の監視サービス開始要求による遠隔通報時の具体的な処理手順について、図16,図29,および図30を参照して説明する。
図16は、前述したように、複写機1側の監視サービス開始要求による遠隔通報処理を示すフローチャートである。図29および図30は、通信コントロール装置18側の監視サービス開始要求による遠隔通報処理を示すフローチャートである。
【0159】
複写機1は、操作部70の文字表示器83に表示された図23に示した画面上の「4.サービス開始要求」キーがタッチされることにより、監視サービス開始要求による遠隔通報データの通信コントロール装置18への送信を行ない、その遠隔通報データが正常に送信されたか否かのチェックを行ない、正常に送信されると、タイムアウト判定用のタイマをリセットして、通信コントロール装置18からの応答の受信を待つ。
【0160】
監視サービス開始要求による遠隔通報データを受信した通信コントロール装置18は、複写機1からの遠隔通報データを正常に受信したか否かのチェックを行ない、正常に受信できなかった(異常受信をした)場合は、通報エラー報告を該当する複写機1に送信する。
通報エラー報告を受信した複写機1は、監視サービス開始要求による遠隔通報が失敗した旨を操作部70の文字表示器83上に表示してサービスマンに知らせる。
【0161】
通信コントロール装置18は、監視サービス開始要求による遠隔通報データを正常に受信すると、デバイスコードに対応する図4に示したパラメータ領域に既に機種およびシリアル番号(機番)が設定(記憶)されているか否かのチェックを行ない、設定されていなければ該当する複写機1に機種機番のリード(Read)要求の送信を行なう。
【0162】
機種機番のリード要求を受信した複写機1は、そのリード要求が正当なリード要求(機種機番要求またはセンタ呼び出し用電話番号要求)か否かのチェックを行なうが、この場合は機種機番のリード要求なので、その要求に対応する応答(値)である機種機番を通信コントロール装置18へ送信する。
【0163】
通信コントロール装置18は、リード要求に対する応答(機種機番)を正常に受信した(正常結果報告)か否かのチェックを行ない、正常に受信できなかった場合は、通報エラー報告を該当する複写機1に送信する。
通報エラー報告を受信した複写機1は、監視サービス開始要求による遠隔通報が失敗した旨を操作部70の文字表示器83上に表示してサービスマンに知らせる。
【0164】
通信コントロール装置18は、リード要求に対する応答(機種機番)を正常に受信した場合は、その応答(機種機番)をデバイスコードに対応するパラメータ領域に設定(セットアップ)する。
次に、デバイスコードに対応するパラメータ領域に既にセンタ呼び出し用電話番号(サービスセンタの連絡先電話番号)が設定されているか否かのチェックを行ない、設定されていなければ該当する複写機1にセンタ呼び出し用電話番号のリード要求の送信を行なう。
【0165】
センタ呼び出し用電話番号のリード要求を受信した複写機1は、そのリード要求が正当なリード要求か否かのチェックを行なうが、この場合はセンタ呼び出し用電話番号のリード要求なので、その要求に対応する応答であるセンタ呼び出し用電話番号を通信コントロール装置18へ送信する。
【0166】
通信コントロール装置18は、リード要求に対する応答(センタ呼び出し用電話番号)を正常に受信した(正常結果報告)か否かのチェックを行ない、正常に受信できなかった場合は、通報エラー報告を該当する複写機1に送信する。
通報エラー報告を受信した複写機1は、監視サービス開始要求による遠隔通報が失敗した旨を操作部70の文字表示器83上に表示してサービスマンに知らせる。
【0167】
通信コントロール装置18は、リード要求に対する応答(センタ呼び出し用電話番号)を正常に受信した場合は、その応答(センタ呼び出し用電話番号)をデバイスコードに対応するパラメータ領域に設定(セットアップ)する。
そして、前準備(パラメータ領域への設定)が終了すると、監視サービス開始要求による遠隔通報データのサービスセンタ200への送信を行なう。
【0168】
その後、監視サービス開始要求による遠隔通報データが正常に送信されたか否かのチェックを行ない、正常に送信された場合(異常送信の場合)には通報結果報告を、正常に送信されなかった場合には通報エラー報告をそれぞれ該当する複写機1に送信する。
【0169】
複写機1は、通報エラー報告を受信した場合には監視サービス開始要求による遠隔通報が失敗した旨を、通報結果報告を受信した場合には監視サービス開始要求による遠隔通報が完了した旨をそれぞれ操作部70の文字表示器83上に表示してサービスマンに知らせる。
【0170】
次に、この参考例におけるサービスセンタ200側の主要部について、説明する。
図31は、サービスセンタ200の具体的構成例を示す図である。
【0171】
各顧客先(ユーザ地域)220にそれぞれ設置された通信コントロール装置18およびサービス拠点210に設置された端末装置であるパソコン211又はFAX装置212に接続されたモデムは、公衆回線17を介してサービスセンタ200内に設置されている各モデム202a,202b,202c,202d,202e,……,202nと接続されている。
【0172】
その各モデム202a,202b,202c,202d,202e,……,202nは、それぞれ各クライアント201a,201b,201c,201d,201e,……,201nと接続されている。ここでは、1台のクライアントに1台又は複数台のモデムが接続されている。
【0173】
クライアント1台にモデムを1台だけ接続する場合は、そのクライアントのシリアルポート(COM1)にモデムが直接接続され、クライアント1台にモデムを複数台接続する場合は、そのクライアントのMCAスロットに挿入されたRICボードを介してモデムが接続されている。
【0174】
RICボードは、それ自体小さなOS(オペレーティングシステム)を搭載しており、自メモリ上に後述するプロトコルドライバ301(図32参照)をダウンロードする。そのプロトコルドライバ301は、それぞれマルチタスクで非同期に動作可能である。通常、複数ポート使用時のクライアントのCPUの負荷を低減するため、RICボード内に通信プロトコルを実現するプログラムをダウンロードする。
【0175】
図32は、サービスセンタ200における各クライアント201a〜201nと顧客先220の通信コントロール装置18およびサービス拠点210の端末装置との間のデータ(情報)の送受信部の具体的構成例を示す図である。
この送受信部は、3層アーキテクチャで構成されている。そのうちのプロトコル層300は、顧客先220の通信コントロール装置18およびサービス拠点210の端末装置との間の通信プロトコルを実現するものであり、シリアルドライバの上位に位置し、通信ハードウエア毎に実装され、セッション層310から見たとき、通信ハードウエアの違いを吸収する。
【0176】
このプロトコル層300はプロトコルドライバ301とプロトコルスタック302とによって構成され、そのうちのプロトコルドライバ301はポート(モデム)の数だけロードされる。RICボードの場合、プロトコルドライバ301はRICボードの内部メモリにダウンロードされ、このプロトコルドライバ301は発呼要求を受け取ると、次のような制御を行なう。
【0177】
すなわち、モデム(202a〜202n)に対して通信コントロール装置18又は端末装置との一連のプロトコルシーケンスを開始する。また、常時モデムを監視し、通信コントロール装置18又は端末装置からのデータの送信があった場合、速やかにプロトコルシーケンスに従って通信コントロール装置18又は端末装置からのデータを受信する。その受信が完了すると、プロトコルスタック302を介して受信完了をセッション層310に通知する。
【0178】
プロトコルスタック302は、プロトコルドライバ301と発呼被呼制御部311との間に位置し、送信データ,受信データ,及び制御データの受け渡しを行なう。
【0179】
次のセッション層310は、プロトコル層300にて実現されている複数のPP(物理ポート)303を管理し、プレゼンテーション層320からの通信要求(発呼処理,被呼処理)に対してPP303の管理および検索を行ない、通信を開始する。また、通信コントロール装置18およびパソコン211からの受信完了を監視し、受信完了時にプレゼンテーション層320にその旨を通知してデータを渡す。
【0180】
プレゼンテーション層320は、PP303を直接参照することはなく、あくまでもセッション層310にてリンクされたVP(仮想ポート)312をアクセスする。
最後のプレゼンテーション層320は、セッション層310の上位にあって、次の機能によって構成される。
【0181】
すなわち、VP312をハンドリングするVPハンドラ321と、クライアントからの送信要求の処理を行なう送信要求部322と、VP312をポーリングし、受信データを上位機能に渡す受信監視部323とによって構成され、通信コントロール装置18および端末装置とクライアントとの間のデータの授受を実現する。
【0182】
送信要求部322は、VP312に対して送信通信を行なう。上位機能からは実際に実装されているプロトコルドライバ301を意識する必要がなく、使用可能なPP303の管理をセッション層310に任せることにより、物理的なポートの意識が不要になる。受信処理は、VP312をポーリングすることにより、物理的な受信ポートを意識する必要が全くなくなる。
【0183】
図33はサービスセンタ200における上述した送受信部および蓄積部による受信データの流れを示すブロック図、図34は送受信部によるデータ受信処理の一例を示すフローチャート、図35は蓄積部によるデータ蓄積処理の一例を示すフローチャートである。なお、サービスセンタ200の送受信部および蓄積部を含む各部は、各クライアント201a〜201n,ファイルサーバ204,およびFAXサーバ206内のCPUを含むハードウェアおよびソフトウェアによって実現する。
【0184】
送受信部のプレゼンテーション層320に位置する受信監視部323は、まず被呼VP312のポート数の確保等のイニシャル処理を実行し、次に顧客先220(各顧客先220のいずれか)の通信コントロール装置18あるいはサービス拠点210(各サービス拠点210のいずれか)の端末装置からのデータを読み込むための読込領域を確保し、被呼VP312のオープンを行ない、通信コントロール装置18あるいは端末装置からのデータの受信監視を開始する(ステップS11〜S14)。
【0185】
そして、通信コントロール装置18あるいは端末装置からのデータの受信が正常に終了したか、異常事象が発生したかの受信状況の監視を続け、被呼VP312が受信完了状態となり、その被呼VP312のバッファに受信データが存在する場合、その受信データを被呼VP312のバッファからステップS12で確保した読込領域に読み込む(ステップS15,S16)。
【0186】
次いで、その読込領域に読み込んだ受信データを受信データファイル324に書き込み、その書き込み処理が正常に終了した時に、次の受信データを処理するために受信状況の監視を続ける(ステップS17,S18,S14,S15)。
書き込み処理が正常に終了できなかった(エラーが発生した)場合には、被呼VP312をクローズし、クライアント(各クライアント201a,201b,……,201nのいずれか)の表示装置にエラー表示を行ない、リトライ指定がある場合には再び被呼VP312のオープンを行ない、受信状況の監視を続ける(ステップS19〜S21,S13〜S15)。
【0187】
一方、蓄積部330は上述した受信監視部323と非同期に動作を行ない、まず共有メモリの確保等の内部データのイニシャル処理(顧客先受信データイニシャル処理)を実行し、このイニシャル処理が正常に終了できなかった(エラーが発生した)場合には、クライアントの表示装置にエラー表示を行なって処理を終了する(ステップS31,S32,S44)。
【0188】
イニシャル処理が正常に終了した場合には、受信監視部323で作成された受信データファイル324が存在する(受信データが格納されている)か否かのチェックを行ない、存在すればその受信データファイル324の受信データを読み込み、その読み込み中にエラーが発生した(読み込みが異常終了の場合)場合には、クライアントの表示装置にエラー表示を行なって処理を終了する(ステップS33〜S35,S42〜S44)。
【0189】
受信データの読み込みが正常に終了した場合には、読み込んだ受信データがサービス拠点210(SS)の端末装置から送信された遠隔通報データであるか、顧客先220の複写機1から送信された遠隔通報データであるかのチェックを行ない、サービス拠点210の端末装置から送信された遠隔通報データの場合には、その遠隔通報データに対応する処理(サービス拠点間処理)を行なう(ステップS36,S47)。
【0190】
読み込んだ受信データが顧客先220の複写機1から送信された遠隔通報データの場合には、その識別コードが遠隔通報キーによる遠隔通報を示すものか、自己診断異常よる遠隔通報であるサービスマンコール(SC)を示すものか、事前警告の遠隔通報であるアラームを示すものか、監視サービス開始要求による遠隔通報を示すものかの種別のチェックを行なう(ステップS37,S45)。
【0191】
そして、読み込んだ受信データの識別コードが遠隔通報キーによる遠隔通報,自己診断異常による遠隔通報(SC),又は事前警告の遠隔通報(アラーム)を示すものである場合は、読み込んだ受信データ(遠隔通報データ)のIDコードフィールド(図21参照)に格納された機種番号およびシリアル番号から顧客先220および複写機(画像形成装置)1を確定する(ステップS38)。
【0192】
次いで、確定した顧客先220に対応する通報別データファイル331の更新処理を行なう。つまり、読み込んだ受信データを確定した顧客先220に対応する顧客先220の通報別データファイル331に蓄積(格納)する(ステップS39)。その更新処理中にエラーが発生した場合(更新処理が異常終了の場合)には、クライアントの表示装置にエラー表示を行なって処理を終了する(ステップS40,S42〜S44)。
【0193】
更新処理が正常終了の場合には、読み込んだ受信データのファイル324の削除を行なった後、再び受信監視部323で作成された受信データファイル324が存在するか否かのチェックを行ない、その受信データファイル324が存在しなければクライアントのキーボード等の入力装置上の操作によって終了指示が指定されたか否かのチェックを行ない、終了指示が指定された場合には終了が正常終了か異常終了かのチェックを行なう(ステップS41,S33,S42,S43)。
【0194】
そして、正常終了の場合には処理を終了するが、異常終了の場合にはクライアントの表示装置にエラー表示を行なって処理を終了する(ステップS44)。
終了指示が指定されない場合は、再び受信監視部323で作成された受信データファイル324が存在するか否かのチェックに戻り、上述と同様の判断及び処理を続ける(ステップS33)。
【0195】
読み込んだ受信データの識別コードが監視サービス開始要求による遠隔通報を示すものでもなかった場合にはそのまま、監視サービス開始要求による遠隔通報を示すものである場合には後述する監視サービス開始処理部に監視サービス開始処理(監視サービスを開始するために必要な処理)を行なわせた(ステップS46)後、再び受信監視部323で作成された受信データファイル324が存在するか否かのチェックに戻り、上述と同様の判断及び処理を続ける(ステップS33)。
【0196】
図36はサービスセンタ200における上述した送受信部および上位機能による受信データの流れを示すブロック図、図37は送受信部によるデータ送信処理の一例を示すフローチャートである。
【0197】
送受信部のプレゼンテーション層320に位置する送信要求部322は、まず発呼VP312のポート数の確保等のイニシャル処理を実行し、次にプレゼンテーション層320の上位機能351(この参考例では監視サービス開始処理部または登録処理部)からのデータを送信するために、発呼VP312のオープン(確保)を行ない、送信要求を開始する(ステップS51〜S53)。
【0198】
そして、顧客先220の通信コントロール装置18又はサービス拠点210の端末装置(パソコン211又はFAX装置212)へのデータの送信が正常に終了したか、異常事象が発生したかの監視と、上位機能351からの送信要求があるか否かを検証し、上位機能351から送信要求があった場合、送信データファイル341から送信データを読み込み、その読み込み処理が正常に終了できたか否か(エラーが発生した)を検証する(ステップS54〜S56)。
【0199】
そして、読み込み処理が正常に終了できた場合は、読み込んだ送信データを先にオープンした発呼VP312のバッファに書き込む(ステップS57,S58)。
その後、ステップS55に戻り、送信データがなくなるまで上述と同様の処理を続ける。
【0200】
また、読み込み処理が正常に終了できなかった(エラーが発生した)場合は、先にオープンした発呼VP312をクローズし、クライアントの表示装置にエラー表示を行ない、リトライ指定がある場合には再び発呼VP312のオープンを行ない、送信要求を続ける(ステップS59〜S61,S52〜S53)。
送信データがなくなった場合は、次の送信データを処理するため、通信要求を続ける。
【0201】
上位機能351から送信の要求がない場合は、クライアントのキーボード等の入力装置上の操作によって終了指示が指定されたか否かのチェックを行ない、終了指示が指定された場合は処理を終了するが、終了指示が指定されなかった場合は次の送信データを処理するため、通信要求を続ける(ステップS62)。
【0202】
図38は、図35における監視サービス開始処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
上位機能351の監視サービス開始処理部は、図35のステップS45で読み込んだ受信データ(遠隔通報データ)の識別コード(コマンド)が監視サービス開始要求による遠隔通報を示すものであると判断された場合(コマンドにより監視サービスの開始が要求されたとき)、図38の処理を開始する。
【0203】
そしてまず、先に読み込んだ遠隔通報データ(通報情報)のIDコードフィールド(図21参照)に格納された機種番号およびシリアル番号を取得し、その取得した機種番号およびシリアル番号をキーに顧客別複写機テーブル1500の検索を行ない、検索のヒットにより該当する顧客別複写機テーブル1500のエントリ(遠隔通報データを送信した顧客先220の複写機1に対応する)を確定する(ステップS71〜S73)。
【0204】
次いで、確定した顧客別複写機テーブル1500のエントリの項目1500cに格納されているパラメータテーブル1700のエントリアドレス(エントリポインタ)を取得し、取得したエントリアドレスに基づいてパラメータテーブル1700のエントリを確定する(ステップS74)。
【0205】
続いて、該当する通信コントロール装置18内のパラメータ領域に既に各種パラメータが設定されているか否かのチェックを行なうため、確定したパラメータテーブル1700のエントリの項目1700aのフラッグを取得してチェックし(ステップS75,S76)、該当する通信コントロール装置18のパラメータ領域に既に各種パラメータが設定されている(項目1700aのフラッグがセットされている)場合には、ステップS82に移して処理を続ける。
【0206】
該当する通信コントロール装置18のパラメータ領域に各種パラメータが設定されていない場合には、その設定を行なうために該当する通信コントロール装置18へ送信するテキストデータ(遠隔通報データ)を作成して送信データファイル341に書き込む(ステップS77〜S79)。
【0207】
すなわち、確定したパラメータテーブル1700のエントリの項目1700bに格納されている該当する通信コントロール装置18の呼び出し用電話番号および機種機番を取得し、それらを送信データファイル341のIDコードフィールドに書き込んだ後、ライト(Write) 要求「04」を識別コードフィールドに書き込み、更に確定したパラメータテーブル1700のエントリの項目1700faから項目1700dcsまでのすべてのパラメータを読み込み、それらを編集して情報レコードフィールドに書き込む。
【0208】
次いで、該当する通信コントロール装置18内のパラメータ領域に各種パラメータを設定するため、送信要求部322に送信データファイル341に書き込んだテキストデータの送信処理(図37参照)を行なわせ、そのテキストデータが該当する通信コントロール装置18へ正常に送信されたか否かのチェックを行なう(ステップS80,S81)。
【0209】
そして、テキストデータが該当する通信コントロール装置18へ正常に送信された場合には、監視サービス開始要求が正常に処理されたことを該当する顧客先220で複写機1の設置作業を行なっているサービスマンに知らせるため、つまりその複写機1に準備(通信コントロール装置18内のパラメータ領域への各種パラメータ設定)完了通知を行なうため、対応するテキストデータを作成して送信データファイル341に書き込む(ステップS82,S83)。
【0210】
すなわち、確定したパラメータテーブル1700のエントリの項目1700bに格納されている該当する通信コントロール装置18の呼び出し用電話番号および機種機番を取得し、それらを送信データファイル341のIDコードフィールドに書き込んだ後、ライト(Write) 要求「04」を識別コードフィールドに書き込み、更に準備完了フラッグを情報レコードフィールドに書き込む。
【0211】
次いで、監視サービス開始要求が正常に処理されたことを該当する複写機1の設置作業を行なっているサービスマンに知らせるため、送信要求部322に送信データファイル341に書き込んだテキストデータの送信処理(図37参照)を行なわせ、そのテキストデータが該当する通信コントロール装置18へ正常に送信されたか否かのチェックを行なう(ステップS84,85)。
【0212】
そして、テキストデータが該当する通信コントロール装置18へ正常に送信された場合には、サービスセンタ200と通信コントロール装置18と複写機1との間の通信テストを行なうため、対応するテキストデータを作成して送信データファイル341に書き込む(ステップS86)。
【0213】
すなわち、該当する通信コントロール装置18の呼び出し用電話番号および該当する複写機1の機種機番を送信データファイル341のIDコードフィールドに、エクセキュート(Execute) 要求「03」を識別コードフィールドに、通信テストのための各種情報を情報レコードフィールドにそれぞれ書き込む。
【0214】
続いて、サービスセンタ200と通信コントロール装置18と複写機1との間の通信テストを行なうため、送信要求部322に送信データファイル341に書き込んだテキストデータの送信処理(図37参照)を行なわせ、そのテキストデータが該当する通信コントロール装置18へ正常に送信されたか否かのチェックを行なう(ステップS87,88)。
【0215】
そして、テキストデータが該当する通信コントロール装置18へ正常に送信された場合には、処理を終了する。
ステップS81,S85,又はS88でテキストデータが該当する通信コントロール装置18へ正常に送信されなかったと判断された場合には、その通信コントロール装置18へエラーを送信し、処理を終了する(ステップS89)。
【0216】
なお、ステップS84のデータ送信処理により、テキストデータが該当する通信コントロール装置18へ正常に送信された場合には、その通信コントロール装置18に接続されている該当する複写機1の操作部70の文字表示器83に「監視サービス開始要求の準備が完了しました。」のメッセージが表示される。
【0217】
また、ステップS87のデータ送信処理により、テキストデータが該当する通信コントロール装置18へ正常に送信された場合には、その通信コントロール装置18に接続されている該当する複写機1の操作部70の文字表示器83に「センタ間との通信テストが正常に終了しました。」のメッセージが表示される。
【0218】
ところで、図38に示した監視サービス開始処理は、顧客先220(各顧客先220のいずれか)に設置されている複写機1(各複写機1のいずれか)からのコマンド(監視サービス開始要求による遠隔通報データの識別コード)により監視サービスの開始が要求されたときに、監視サービスを開始するために必要な処理を自動的に行なう処理を示したものであるが、クライアントからのコマンドにより監視サービスの開始が要求されたときにも、監視サービスを開始するために必要な処理を自動的に行なうようにすることができる。
【0219】
この場合、センタオペレータがクライアントの入力装置上のキー操作によって監視サービスの開始を要求するコマンド(監視サービス開始要求コマンド)を発行させる。このとき、監視サービス開始要求コマンドに、該当する通信コントロール装置18の呼び出し用電話番号および該当する複写機1の機種機番を指定するためのパラメータを付加する。それによって、監視サービス開始処理部は、発行された監視サービス開始要求コマンドのシンタックスの妥当性のチェックを行ない、サービス開始要求コマンドが正当な場合に、図38と同様な処理を開始することができる。
【0220】
図39は、各サービス拠点210の端末装置による監視サービス開始要求処理の一例を示すフローチャートである。
各サービス拠点210の端末装置はそれぞれ、入力装置上のキー操作によってコマンドが発行(入力)されると、その入力コマンドをチェックし、入力コマンドが監視サービス開始要求コマンドおよび登録要求コマンドのいずれでもなかった場合には、入力コマンドに対応する処理を行なう(ステップS91〜S94)。
【0221】
入力コマンドが監視サービス開始要求コマンドの場合は、図40に示すような監視サービス開始要求用のテキストデータ(遠隔通報データ)を作成する。つまり、テキストデータのIDコードフィールドにサービス拠点IDコード(拠点ID番号)を、識別コードフィールドにサービスセンタ200とサービス拠点210との間の通報(通信)を示す拠点通報コードの識別子を、情報レコードフィールドに監視サービス開始要求コード,該当する通信コントロール装置18の呼び出し用電話番号,機種機番,および該当する複写機(画像形成装置)の機種機番をそれぞれ格納する(ステップS95)。
【0222】
次に、作成した監視サービス開始要求用のテキストデータのサービスセンタ200への送信を行ない、そのテキストデータがサービスセンタ200へ正常に送信されたか否かのチェックを行ない、正常に送信された場合は処理を終了するが、正常に送信されなかった場合(異常送信の場合)は端末装置の表示装置にエラーメッセージを表示し、処理を終了する(ステップS98〜S100)。
【0223】
入力コマンドが登録要求コマンドの場合は、登録用情報入力処理を行なう。つまり、登録を行なう情報が既に存在するか否かのチェックを行ない、登録を行なう情報が存在すれば直ちにステップS97に移行するが、登録を行なう情報が存在しなければその旨を表示装置に表示してオペレータにその情報の入力を促し、その情報の入力が終了した時にステップS97に移行する。
【0224】
登録用情報入力処理が終了すると、図41および図42に示すような登録用のテキストデータを作成する。つまり、テキストデータのIDコードフィールドにサービス拠点IDコードを、識別コードフィールドにサービスセンタ200とサービス拠点210との間の通報を示す拠点通報コードの識別子を、1,2番目の情報レコードフィールドに登録要求コード,該当する通信コントロール装置18の呼び出し用電話番号,機種機番を、3番目以降の情報レコードフィールドに登録する情報(図41,図42に示す形式に編集する)をそれぞれ格納する(ステップS97)。
【0225】
次に、作成した登録用のテキストデータのサービスセンタ200への送信を行ない、そのテキストデータがサービスセンタ200へ正常に送信されたか否かのチェックを行ない、正常に送信された場合は処理を終了するが、正常に送信されなかった場合は表示装置にエラーメッセージを表示し、処理を終了する(ステップS98〜S100)。
【0226】
図43は、図35におけるサービス拠点間処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
蓄積部330は、図35のステップS36で先に読み込んだ遠隔通報データの識別コードがサービス拠点210の端末装置から送信された遠隔通報データを示すものであると判断された場合、図43の処理を開始する。
【0227】
そしてまず、先に読み込んだ遠隔通報データ(図40〜図42参照)が正当なサービス拠点210から送信されたものか否かのチェックを行なうため、読み込んだ遠隔通報データのIDコードフィールドに格納されている拠点ID番号(サービス拠点IDコード)を取得し、その取得した拠点ID番号をキーにサービス拠点テーブル1800の各エントリの項目1800aの検索を行なう(ステップS101)。
【0228】
そして、サービス拠点テーブル1800の各エントリの項目1800aに取得したサービス拠点IDコードが存在しない場合(検索がヒットしなかった場合)は、該当する(遠隔通報データを送信した)サービス拠点210の端末装置へエラーを返信し、処理を終了する(ステップS102,S106)。
【0229】
サービス拠点テーブル1800のいずれかのエントリの項目1800aにサービス拠点IDコードが存在する場合(検索がヒットした場合)は、先に読み込んだサービス拠点210からの遠隔通報データを識別するため、その識別コードフィールドに続く1番目の情報レコードフィールドに格納されている要求コード(コマンド)を取得してその種類を識別する(ステップS103,S104)。
【0230】
そして、上記要求コードが監視サービス開始要求コードの場合は(コマンドにより監視サービスの開始が要求されたとき)、サービス拠点210からの遠隔通報データの2番目の情報レコードフィールドに格納されている通信コントロール装置18の機種機番を取得し、その機種機番をキーにパラメータテーブル1700の各エントリの項目1700bの検索を行なって、顧客先220の通信コントロール装置18が既にパラメータテーブル1700上に登録されている(検索がヒットした)か否かのチェックを行なう(ステップS109,S110)。
【0231】
そして、顧客先220の通信コントロール装置18がパラメータテーブル1700上に登録されていない(取得した通信コントロール装置18の機種機番が各エントリの項目1700bのいずれにも存在しない)場合は、遠隔通報データを送信したサービス拠点210の端末装置へエラーを返信し、処理を終了する(ステップS106)。
【0232】
顧客先220の通信コントロール装置18が既にパラメータテーブル1700上に登録されている(取得した通信コントロール装置18の機種機番が各エントリの項目1700bのいずれかに存在する)場合は、サービス拠点210からの遠隔通報データの3番目の情報レコードフィールドに格納されている複写機1の機種機番を取得し、その遠隔通報データのIDコードフィールドに格納し、更に識別コードフィールドに監視サービス開始要求コード「22」を格納し、監視サービス開始処理部に監視サービス開始処理を行なわせ、処理を終了する(ステップS111〜S113)。
【0233】
サービス拠点210からの遠隔通報データの1番目の情報レコードフィールドに格納されている要求コードが登録要求コードの場合は、登録要求部に登録処理を行なわせ、処理を終了する(ステップS108)。
上記要求コードが監視サービス開始要求コードおよび登録要求コード以外の要求コードの場合には、その要求コートに対応する処理を行ない、処理を終了する(ステップS105)。
【0234】
図44は、図43における登録処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
上位機能351の登録処理部は、図43のステップS104でサービス拠点210からの遠隔通報データの1番目の情報レコードフィールドに格納されている要求コードが登録要求コードであると判断された場合に、図44の処理を開始する。
【0235】
そしてまず、サービス拠点210からの遠隔通報データ(受信した通報情報)の2番目の情報レコードフィールドに格納されている通信コントロール装置18の機種機番を取得し、その機種機番をキーにパラメータテーブル1700の各エントリの項目1700bの検索を行なって、顧客先220の通信コントロール装置18が既にパラメータテーブル1700上に登録されている(検索がヒットした)か否かのチェックを行なう(ステップS121,S122)。
【0236】
そして、顧客先220の通信コントロール装置18が既にパラメータテーブル1700上に登録されている(取得した通信コントロール装置18の機種機番が各エントリの項目1700bのいずれかに存在する)場合はそのまま、登録されていない(取得した通信コントロール装置18の機種機番が各エントリの項目1700bのいずれにも存在しない)場合はパラメータテーブル1700上に新たなエントリを作成し、その項目1700bに取得した通信コントロール装置18の機種機番を格納した(ステップS124)後、次の処理を行なう。
【0237】
すなわち、サービス拠点210からの遠隔通報データの3番目以降の情報レコードフィールドに格納されている登録項目の識別子と項目識別子の登録値を取得し、その登録項目識別子に対応するパラメータテーブル1700のエントリの項目に取得した登録値を格納し、この処理を最後の情報レコードフィールドに格納されている登録項目の識別子と項目識別子の登録値の取得が終了する(情報レコード終了)まで続ける(S125〜S127)。
【0238】
なお、図44の登録処理は、サービス拠点210(各サービス拠点210のいずれか)に設置されている端末装置(パソコン211又はFAX装置212)からの監視サービスの開始に必要な登録値(情報)を格納(登録)する処理を示したものであるが、クライアントからの監視サービスの開始に必要な登録値を格納する処理を行なうようにすることもできる。
【0239】
このように、この参考例の画像形成装置管理システム(画像形成装置障害監視システム)においては、サービスセンタ200の監視サービス開始処理部が、外部、つまり各クライアント(監視端末装置)201a〜201n,各サービス拠点210の端末装置(パソコン211又はFAX装置212),あるいは各顧客先220の複写機1(他の画像形成装置でもよい)のいずれかからのコマンドにより、各顧客先220のいずれかに新たに設置された複写機1の障害発生の有無を監視する監視サービスの開始が要求されたとき、その監視サービスを開始するために必要な処理を自動的に行なうので、新規の監視サービス開始作業専任のオペレータが不用になる。
【0240】
また、サービスセンタ200の登録処理部が、外部、つまり各クライアント(監視端末装置)201a〜201nあるいは各サービス拠点210の端末装置(パソコン211又はFAX装置212)からの監視サービスの開始に必要な情報を登録することができるので、監視サービスの開始に必要な情報の登録業務を分散することが可能になる。
【0241】
したがって、監視サービス開始時におけるセンタオペレータの作業負荷を軽減でき、センタオペレータは遠隔地の複写機1の障害発生の有無の監視に専念ができるため、作業効率の向上につながる。
また、複写機1の設置台数の増加に伴ない、クライアントの設置台数の増設およびセンタオペレータの増員等をあまり行なわなくてもよくなるため、サービスセンタ200の設備投資へのコスト増および運用コストの増加を抑えることができる。
【0242】
次に、この発明の一実施形態の画像形成装置管理システム(画像形成装置保守支援システム)について説明する。なお、ハード構成およびソフト構成は図1〜図3,図5〜図7,図31,および図32によって説明したものと同様なので、再びそれらの図面を参照する。
【0243】
ここで、図1のサービスセンタ200内の各クライアント(監視端末装置)201a,201b,……,201n,外部記録装置203を有するファイルサーバ204,FAXサーバ206内のCPUを含むハードウェアおよびソフトウェアが、以下の(A1)〜(A9)にそれぞれ示す各手段としての機能を果たす。また、外部記録装置203には、各顧客先220の複写機1(他の画像形成装置でもよい)の稼動状況の管理を行なうための稼動状況テーブルが格納されている。
【0244】
(A1)各顧客先220の複写機1からそれぞれ送信される通報情報(遠隔通報データ)を受信する通報情報受信手段
(A2)該手段によって受信された通報情報を各複写機1別に蓄積する通報情報蓄積手段
(A3)該手段によって蓄積された通報情報を定期的に読み出して解析し、その結果に応じて稼動状況テーブルを更新するテーブル更新手段
【0245】
(A3)通報情報受信手段による定期点検の時期を示す通報情報の受信時およびテーブル更新手段による稼動状況テーブルの更新時に、該稼動状況テーブルの点検項目毎に点検が必要か否かを選定する点検項目選定手段
(A4)該手段による選定結果を示す通報情報を該当する画像形成装置を管轄するサービス拠点に設置された端末装置へ送信する選定結果情報送信手段
【0246】
(A5)点検項目選定手段によって点検が不要と選定された点検項目に対して、最適な点検実施日を予測する点検実施日予測手段
(A6)通報情報受信手段によって点検結果を示す通報情報を受信したとき、稼動状況テーブルの該当する点検項目の内容を更新する点検項目内容更新手段
【0247】
(A7)該手段による更新結果を示す通報情報を該当する複写機1を管轄するサービス拠点に設置された端末装置(この実施形態では表示装置を有するパソコン211又はFAX装置212とするが、他の端末装置でもよい)へ送信する更新結果情報送信手段
(A8)外部からのコマンドにより、点検項目選定手段を起動させる起動手段
(A9)該手段によって起動された点検項目選定手段による選定結果を示す通報情報を上記コマンドの送信元へ送信する手段
【0248】
なお、上記起動手段を、各クライアント201a,201b,……,201nのいずれかからのコマンド、各サービス拠点210にそれぞれ設置された端末装置のいずれかからのコマンド、あるいは各顧客先220にそれぞれ設置された複写機1のいずれかからのコマンドにより、点検項目選定手段を起動させる手段とする。
【0249】
また、各顧客先220にそれぞれ設置されている複写機1内のCPUを含むハードウェアおよびソフトウェアがそれぞれ、以下の(B1)〜(B3)にそれぞれ示す各手段としての機能を有する。
(B1)定期点検の時期を示す通報情報を定期的にサービスセンタ200へ送信する定期点検情報送信手段
(B2)稼動中に状態の変動や障害等の通報要因が発生したとき、その旨を示す通報情報をサービスセンタ200へ送信する通報要因情報送信手段
【0250】
(B3)点検結果を示す通報情報をサービスセンタ200へ送信する点検結果情報送信手段
この実施形態では、サービスセンタ200内の各部および各顧客先220にそれぞれ設置されている複写機1が、上述した各手段としての機能を全て備えるが、必ずしもそうする必要はなく、上述した各手段を必要に応じて選択的に備えるようにしてもよい。
【0251】
次に、この実施形態の画像形成装置管理システムの概略機能について、説明する。
この画像形成装置管理システムにおける一般の制御には、大きく分けて以下の(1)〜(3)に示す3種類の制御がある。
(1)サービスセンタ200からのテキスト(テキストデータ)による制御
(2)複写機1からのテキストによる制御
(3)通信コントロール装置18独自の制御
【0252】
(1)のサービスセンタ200からのテキストによる制御には、例えば特定の複写機1の各ユニットの制御電圧,電流,抵抗,タイミング等の調整値の設定および読み取り、トータルコピー枚数,ミスフィード回数等のカウンタの読み取り及び初期化(リセット)などがある。
【0253】
これらの制御は、サービスセンタ200からのテキスト(指令信号)を受信して、通信コントロール装置18から複写機1へのセレクティングによって行なう。セレクティングとは、接続されている複数の複写機1のいずれかを選択して通信する機能をいう。
【0254】
各複写機1はそれぞれ特有のデバイスコードを持ち、通信コントロール装置18は予め設定されたセレクティングを示す特定コードと選択すべき複写機1のデバイスコードとをシリアル通信インタフェースRS−485上に送出する。
各複写機1はそれぞれ、セレクティングを示す特定コードにより、次に続くデバイスコードと自己のデバイスコードとを比較し、両コードが一致した時に自分がセレクティングされたことを知る。
【0255】
(2)の複写機1からのテキストによる制御には、自己診断異常通報であるサービスマンコール(SC)の発生(この発生により即時に自発呼する)、交換部品の交換指定回数,指定時間への接近、センサの規格レベルへの到達など、予防保全を必要とする事前警告通報(アラーム)の発生(この発生日の指定時刻に自発呼する)、複写機1側のオペレータ(顧客)が操作部70で予め定められた特定の操作を実行(マニュアルスイッチを押下)することによって直接サービスセンタ200を呼び出す遠隔通報キーコール(これに対するサービスセンタ200からの応答は一般電話による)がある。
【0256】
これらの制御は、通信コントロール装置18からのポーリング時に行なう。ポーリングとは、接続されている複数の複写機1を順番に指定し、その指定された複写機1からの通信要求の有無を確認する機能をいう。
通信コントロール装置18は、予め定められたポーリングを示す特定コードと選択すべき複写機1のデバイスコードとをシリアル通信インタフェースRS−485上に送出する。
【0257】
各複写機1はそれぞれ、ポーリングを示す特定コードにより、次に続くデバイスコードと自己のデバイスコードとを比較し、両コードが一致した時に自分がポーリングされたことを知る。
通信コントロール装置18は、そのポーリングに対する複写機1の応答によって、その複写機1へのセレクティング動作に移行するか、次の複写機1へのポーリングに移行するかを選択する。
【0258】
なお、通信コントロール装置18におけるポーリングおよびセレクティングに係わる処理は、図17に示した通りである。また、複写機1におけるポーリングおよびセレクティングに係わる処理は、図18に示した通りである。
【0259】
(3)の通信コントロール装置18独自の制御には、トータルカウンタ値(積算コピー枚数)の読み出しがある。
この制御は、通信コントロール装置18から複写機1への1日1回定時(0時0分、但しこの時刻に複写機の電源がOFFになっている場合は、この時刻以降に初めて電源がONになった時)のセレクティングによって行なう。
【0260】
通信コントロール装置18は、自機に接続されている複写機1毎にトータルカウンタ用のメモリを2個(仮にこれらをそれぞれA,Bとする)用意してあり、上記1日1回のセレクティングによって読み取ったトータルカウンタ値をメモリAに書き込む。したがって、メモリAは毎日(但し例えば休日のように1日中複写機1の電源がON状態にならない場合を除く)前日の値が書き換えられることになる。
【0261】
また、毎月1回予め決められた日時(これはサービスセンタ200により設定され、通信コントロール装置18内のRAM186の図4の対応するパラメータ領域に記憶される)にメモリAに記憶されているトータルカウンタ値をメモリBにコピーする。
【0262】
そして、サービスセンタ200が上記日時(メモリAの内容がメモリBにコピーされる日時)以降にトータルカウンタ値を読みに行くと、通信コントロール装置18はメモリBに記憶されたトータルカウンタ値を公衆回線17を介してサービスセンタ200へ送出する。
【0263】
なお、通信コントロール装置18は、自機に接続されている複写機1毎にメモリA,Bを組み合わせたメモリを複数組用意している。これは、例えば白黒コピー用,アプリケーションコピー用,カラーコピー用等の種々のトータルカウンタ値が考えられるためである。
【0264】
次に、通信コントロール装置18と複写機との間で授受されるテキストデータ(但し前述した参考例と異なる部分のみ)について、図19を参照して説明する。
図19における処理コード(通信の種類を示すコード)、表2に示すように決められている。
【0265】
【表2】
Figure 0003701821
【0266】
情報レコードは具体的な通報情報の種別コード(例えば複写機1の状態,履歴,機能)を表わす。
情報レコードのデータ部は、各情報コードの詳細な内容を表わすデータ(例えばペーパエンドが発生した給紙ユニット(給紙カセット又は給紙トレイ)の場所,転写紙ジャムトータル回数の場合はジャムの発生回数)を表わす。
【0267】
主な種別コードとして、各モード別の動作回数をロギングしている稼動時間,ADF(自動原稿給送装置)によって自動給送された原稿の読み取り枚数(DF読み取り原稿枚数),作像枚数,サイズ別動作枚数,倍率別動作枚数,画像加工動作枚数,モード動作枚数,サプライ動作回数,ステープル使用回数,パンチ使用回数,帯電ワイヤ,転写ベルト,帯電グリッド,転写ベルトブレード,定着ローラ,加圧ローラ,スキャン回数,ドラム,ファーブラシ,および給紙ユニット使用回数等の識別子が決められている。
【0268】
なお、複写機1の通信インターフェースユニット109とCPU100との間で授受されるテキストデータについては、図20によって説明した通りである。また、サービスセンタ200と通信コントロール装置18との間で授受されるテキストデータについては、図21によって説明した通りである。
【0269】
次に、この実施形態の画像形成装置管理システムにおける管理テーブルについて、図45を参照して説明する。
図45は、この画像形成装置管理システムにおける管理テーブルを説明するための図である。
【0270】
顧客別複写機(画像形成装置)テーブル2500は、各顧客先220にそれぞれ設置されている複写機1の機種機番を管理するのに必要な情報を登録(格納)する管理テーブルであり、その各エントリはそれぞれ以下の(A1)〜(A5)にそれぞれ示す各項目から構成される。
(A1)各顧客先220にそれぞれ設置されている複写機1の機種番号(図4参照)とシリアル番号(機番)を格納する機種機番項目2500a(2500a1〜2500an)
【0271】
(A2)各顧客先220にそれぞれ設置されている複写機1の保守(点検)を担当するサービス拠点テーブル2600のエントリポインタを格納する項目2500b(2500b1〜2500bn)
(A3)各顧客先220にそれぞれ設置されている複写機1の点検項目および履歴情報を格納する点検項目テーブル2700のエントリポインタを格納する項目2500c(2500c1〜2500cn)
【0272】
(A4)各顧客先220にそれぞれ設置されている複写機1の稼動状況情報を格納する稼動状況テーブル2800のエントリポインタを格納する項目2500d(2500d1〜2500dn)
(A5)各顧客先220を管理する顧客管理テーブル2900のエントリポインタを格納する項目2500e(2500e1〜2500en)
【0273】
サービス拠点テーブル2600は、各顧客先220にそれぞれ設置されている複写機1の保守を担当するサービス拠点210を定義する管理テーブルであり、その各エントリはそれぞれ以下の(B1)〜(B3)にそれぞれ示す各項目から構成される。
(B1)各サービス拠点210の識別を表わすIDコードを格納する項目2600a(2600a1〜2600an)
【0274】
(B2)各サービス拠点210の端末装置(パソコン211又はFAX装置212)の呼び出し用電話番号が格納されている項目2600b(2600b1〜2600bn)
(B3)各サービス拠点210の端末装置の種別が格納されている項目2600c(2600c1〜2600cn)
【0275】
なお、顧客別複写機テーブル2500およびサービス拠点テーブル2600の各エントリは、顧客先220への複写機1の設置前に、サービスセンタ200のセンタオペレータによる各クライアント201a,201b,……,201nのキーボード等の入力装置上の操作によって入力されるコマンドにより設定され、ファイルサーバ204の外部記録装置203に格納(登録)される。
【0276】
ここで、サービスセンタ200の各クライアント201a,201b,……,201nはそれぞれ、図21に示したフォーマットの遠隔通報データ(テキストデータ)のIDコードフィールドに格納された機種番号およびシリアル番号からファイルサーバ204の外部記録装置203上の顧客別複写機テーブル2500を検索することにより、顧客先200および複写機1を確定することができる。
【0277】
点検項目テーブル2700は、定期保守(定期点検)時に点検を行なう項目を格納する管理テーブルであり、その各エントリはそれぞれ以下の(C1)〜(C6)にそれぞれ示す各項目から構成される。
(C1)点検する項目が格納されている項目2700a(2700a11,……,2700a1n−1,2700a1n,……,2700an1,……)
【0278】
(C2)前回点検を実施した時のカウンタ値を格納する項目2700b(2700b11,……,2700b1n−1,2700b1n,……,2700bn1,……)
(C3)前回点検を実施した日を格納する項目2700c(2700c11,……,2700c1n−1,2700c1n,……,2700cn1,……)
【0279】
(C4)項目2700aに格納されている項目の点検の未実施の限界値を格納する項目2700d(2700d11,……,2700d1n−1,2700d1n,……,2700dn1,……)
(C5)項目2700aに格納されている項目の点検を実施する目安値を格納する項目2700e(2700e11,……,2700e1n−1,2700e1n,……,2700en1,……)
【0280】
(C6)稼動状況テーブル2800の各エントリの項目2800aに格納されている指標を格納する項目2700f(2700f11,……,2700f1n−1,2700f1n,……,2700fn1,……)
なお、点検項目テーブル2700の各エントリは、サービスセンタ200のファイルサーバ204の外部記録装置203に格納される。
【0281】
稼動状況テーブル2800は、各顧客先220にそれぞれ設置されている複写機1の稼動状況を管理するための管理テーブルであり、その各エントリはそれぞれ以下の(D1)(D2)にそれぞれ示す各項目から構成される。
【0282】
(D1)指標を格納する項目2800a(2800a11,……,2800a1n−1,2800a1n,……,2800an1,……)
(D2)項目2800aに格納されている指標の値(カウンタ値)を格納する項目2800b(2800b11,……,2800b1n−1,2800b1n,……,2800bn1,……)
【0283】
ここで、項目2800aに格納する指標として、稼動日数,スキャン回数,ドラム回転数,ファーブラシ・ブレート,第1の給紙ユニット,第2の給紙ユニット,第3の給紙ユニット,第4の給紙ユニット,大量給紙ユニット(LCT),手差し給紙ユニット,両面給紙ユニット,DF給紙原稿,帯電ワイヤ/クリーヤ,転写ベルト,帯電グリッド,転写ベルトブレート,定着ローラ,加圧ローラ,定着分離爪,廃トナー回収タンク,種類別(給紙系,通信系,周辺機系)障害件数,駆動部(スキャナ駆動部,定着駆動部,転写駆動部,PCU駆動部,現像駆動部)別動作時間,駆動部別障害件数,転写紙サイズ別コピー枚数,転写紙サイズ別障害件数,トータルカウンタ値,箇所別ジャム発生件数,トータル障害件数,トータルジャム発生件数等がある。
【0284】
障害件数関連の各項目の値の更新は、自己診断異常による遠隔通報時に行なう。他の項目の値の更新は、顧客別にサービスセンタ200のファイルサーバ204の外部記録装置203に格納されている事前警告通報(アラーム)データファイルに基づいて自動的に日時処理で行なう。
【0285】
また、点検項目テーブル2700の各エントリの項目2700fに格納されている指標をキーに稼動状況テーブル2800の各エントリの項目2800aを検索することにより、項目2800bに格納されている指標の値(カウンタ値)を参照することができ、点検を行なう基準値として点検項目に適した指標を定義でき、無駄な障害コールを減少させると共に、適正な定期保守作業を可能にする。
【0286】
顧客管理テーブル2900は、複写機1がそれぞれ設置されている各顧客先220の情報を登録する管理テーブルであり、その各エントリはそれぞれ以下の(E1)〜(E5)にそれぞれ示す各項目から構成される。
(E1)各顧客先220の名称を格納する項目2900a(2900a1〜2900an)
【0287】
(E2)各顧客先220の住所を格納する項目2900b(2900b1〜2900bn)
(E3)各顧客先220にそれぞれ設置されている複写機1の管理部署名を格納する項目2900c(2900c1〜2900cn)
(E4)各顧客先220の電話番号を格納する項目2900d(2900d1〜2900dn)
【0288】
(E5)各顧客先220にそれぞれ設置されている通信コントロール装置18の呼び出し用電話番号を格納する項目2900e(2900e1〜2900en)
なお、顧客管理テーブル2900はの各エントリは、顧客先220への複写機1の設置前に、サービスセンタ200のセンタオペレータによる各クライアント201a,201b,……,201nのキーボード等の入力装置上の操作によって入力されるコマンドにより設定され、ファイルサーバ204の外部記録装置203に格納(登録)される。
【0289】
次に、この実施形態の画像形成装置管理システムにおけるこの発明に係わる処理について、図46以降の各図面も参照して具体的に説明する。
図46は、サービスセンタ200における蓄積部330(図33参照)によるデータ蓄積処理の一例を示すフローチャートである。
【0290】
なお、サービスセンタ200における送受信部(図32参照)によるデータ受信処理およびデータ送信処理については、ほぼ図33,図34,図36,図37によって説明した通りである。但し、データ送信処理時には、プレゼンテーション層320の上位機能351(この実施形態では後述する配信部)からのデータを送信するための処理を行なう。
【0291】
サービスセンタ200における蓄積部330は、受信監視部323(図32及び図33参照)と非同期に動作を行ない、まず共有メモリの確保等の内部データのイニシャル処理(顧客先受信データイニシャル処理)を実行し、このイニシャル処理が正常に終了できなかった(エラーが発生した)場合には、クライアント(各クライアント201a〜201nのいずれか)の表示装置にエラー表示を行なって処理を終了する(ステップS131,S132,S144)。
【0292】
イニシャル処理が正常に終了した場合には、受信監視部323で作成された受信データファイル324(図33参照)が存在する(受信データが格納されている)か否かのチェックを行ない、存在すればその受信データファイル324の受信データを読み込み、その読み込み中にエラーが発生した(読み込みが異常終了の場合)場合には、クライアントの表示装置にエラー表示を行なって処理を終了する(ステップS133〜S135,S142〜S144)。
【0293】
受信データの読み込みが正常に終了した場合には、読み込んだ受信データがサービス拠点210(SS)の端末装置(パソコン211又はFAX装置212)から送信された遠隔通報データであるか、顧客先220の複写機1から送信された遠隔通報データであるかのチェックを行ない、サービス拠点210の端末装置から送信された遠隔通報データの場合には、その遠隔通報データに対応する処理(サービス拠点間処理)を行なう(ステップS136,145)。
【0294】
読み込んだ受信データが顧客先220の複写機1から送信された遠隔通報データの場合は、その識別コードが遠隔通報キーによる遠隔通報を示すものか、自己診断異常よる遠隔通報であるサービスマンコール(SC)を示すものか、事前警告の遠隔通報であるアラームを示すものか、点検結果の遠隔通報(点検結果通報)を示すものか、点検項目選定部の起動要求(項目選定起動要求)を示すものか、PMアラーム(複写機1から定期的に送信される定期点検の時期を示す通報情報)を示すものかの種別のチェックを行なう(ステップS137,S146)。
【0295】
そして、読み込んだ受信データの識別コードが遠隔通報キーによる遠隔通報,自己診断異常による遠隔通報(SC),又は事前警告の遠隔通報(アラーム)を示すものである場合は、読み込んだ受信データ(遠隔通報データ)のIDコードフィールド(図21参照)に格納された機種番号およびシリアル番号から顧客先220および複写機(画像形成装置)1を確定する(ステップS138)。
【0296】
次いで、確定した顧客先220に対応する通報別データファイル331(図33参照)の更新を行なう。つまり、読み込んだ受信データを確定した顧客先220に対応する通報別データファイル331に蓄積する(ステップS139)。その更新処理中にエラーが発生した場合(更新処理が異常終了の場合)には、クライアントの表示装置にエラー表示を行なって処理を終了する(ステップS140,S142〜S144)。
【0297】
更新処理が正常終了の場合には、読み込んだ受信データのファイル324(図33参照)の削除を行なった後、再び受信監視部323で作成された受信データファイル324が存在するか否かのチェックを行ない、その受信データファイル324が存在しなければクライアントのキーボード等の入力装置上の操作によって終了指示が指定されたか否かのチェックを行ない、終了指示が指定された場合には終了が正常終了か異常終了かのチェックを行なう(ステップS141,S133,S142,S143)。
【0298】
そして、正常終了の場合には処理を終了するが、異常終了の場合にはクライアントの表示装置にエラー表示を行なって処理を終了する(ステップS144)。
終了指示が指定されない場合は、再び受信監視部323で作成された受信データファイル324が存在するか否かのチェックに戻り、上述と同様の判断及び処理を続ける(ステップS133)。
【0299】
読み込んだ受信データの識別コードが点検結果の遠隔通報(点検項目報知)を示すものである場合は、点検項目内容更新部に点検項目内容更新処理(稼動状況テーブル2800の該当する点検項目の内容を更新する処理)を行なわせた(ステップS149)後、再び受信監視部323で作成された受信データファイル324が存在するか否かのチェックに戻り、上述と同様の判断及び処理を続ける(ステップS133)。
【0300】
読み込んだ受信データの識別コードが点検項目選定部の起動を要求するコマンド(項目選定起動要求)又はPMアラームを示すものである場合は、点検項目選定部に点検項目選定処理(定期点検の時期を示す通報情報の受信時および稼動状況テーブル2800の更新時にその稼動状況テーブル2800の点検項目毎に点検が必要か否かを選定する処理)を行なわせる(ステップS147)。
【0301】
次に、配信部に配信処理(点検項目選定部による選定結果を示す情報を送信するための処理を含む)を行なわせ(ステップS148)、再び受信監視部323で作成された受信データファイル324が存在するか否かのチェックに戻り、上述と同様の判断及び処理を続ける(ステップS133)。
【0302】
図47は、サービスセンタ200におけるデータ更新部によるデータ更新処理の一例を示すフローチャートである。
サービスセンタ200におけるデータ更新部は、サービスセンタ200の業務処理が少なくなる夜間に、定期的に自動的に起動し、蓄積部330によって各顧客先220の通報別データファイル331に蓄積された遠隔通報データを読み出して解析し、その結果に応じてファイルサーバ204の外部記録装置203上の稼動状況テーブル2800を更新する処理を行なう。
【0303】
すなわち、まず最初の複写機1の稼動状況を解析するため、該当する顧客別複写機テーブル2500のエントリ(最初は先頭のエントリ)の項目2500aに格納されている機種機番および項目2500dに格納されている稼動状況テーブル2800のエントリアドレス(エントリポインタ)を取得し、その取得した機種機番(顧客先220)に対応する通報別データファイル(アラーム通報ファイル)331が存在するか否かのチェックを行なう(ステップS151,S152)。
【0304】
そして、取得した機種機番(顧客先220)に対応する通報別データファイル(アラーム通報ファイル)331が存在しない場合は、次の複写機1の稼動状況を解析するため、次の顧客別複写機テーブル2500のエントリが存在するか否かのチェックを行ない、次の顧客別複写機テーブル2500のエントリが存在すればそのエントリの項目2500aに格納されている機種機番および項目2500dに格納されている稼動状況テーブル2800のエントリアドレスを取得するが、次の顧客別複写機テーブル2500のエントリが存在しなければ処理を終了する(ステップS158,S151)。
【0305】
取得した機種機番(顧客先220)に対応する通報別データファイル(アラーム通報ファイル)331が存在する場合は、その通報別データファイル(アラーム通報ファイル)331からデータの読み込みを行ない、通報別データファイル331上のエンドオブファイルに到達した(データ終了)か否かのチェックを行ない(ステップS153,S154)、エンドオブファイルに到達した場合には該当する複写機1の稼動状況を解析するため、ステップS160で点検項目選定部に点検項目選定処理を行なわせる。
【0306】
その後、点検項目選定部による点検項目選定処理時に点検項目が抽出されたか否かのチェックを行ない(ステップS159)、点検項目が抽出されなかった場合はステップS158に移行するが、点検項目が抽出された場合は点検項目選定部による点検項目選定処理の結果(抽出された点検項目毎の点検の要否を含む)を該当するサービス拠点210に送信するための処理を行なう。
【0307】
すなわち、該当する(現在の)顧客別複写機テーブル2500のエントリの項目2500bに格納されているサービス拠点テーブル2600のエントリアドレスを取得し、その取得したアドレスのエントリの項目2600aからサービス拠点IDコード(サービス拠点の識別を表わすIDコード)を取得してセットアップする処理を行ない、更に配信部に配信処理を行なわせた(ステップS161,S162)後、ステップS158に移行する。
【0308】
通報別データファイル331上のエンドオブファイルに到達していない場合、つまり通報別データファイル331からデータを読み込めた場合は、その最初の情報レコードフィールドの情報コードフィールドに格納されている種別コードを取得し、その取得した種別コードが履歴情報を示すコードか否かのチェックを行ない、履歴情報を示すコードであればそのコードをキーに該当する稼動状況テーブル2800のエントリ(先に取得したエントリアドレスに存在する)の項目2800aの検索を開始する(ステップS155,S156,S163)。
【0309】
そして、取得した種別コードに対応する項目2800aを見つけた場合(検索がヒットした場合)は、上記情報コードフィールドに続くデータ部フィールドより詳細内容(情報コードに対する履歴の値)を取得し、その詳細内容を先に見つけた(ヒットした)項目2800aに対応する項目2800bに格納した後、先に読み込んだデータに次の情報レコードフィールドが存在するか否かのチェックを行ない(ステップS164〜S167)、次の情報レコードフィールドが存在する場合はステップS155に戻って上述と同様の処理および判断を行なうが、次の情報レコードフィールドが存在しない場合はステップS153に戻って上述と同様の処理および判断を行なう。
【0310】
先に読み込んだデータの情報レコードフィールドの情報コードフィールドから取得した種別コードが履歴情報を示すコード以外の場合は、次の情報レコードフィールドが存在するか否かのチェックを行ない(ステップS157)、次の情報レコードフィールドが存在する場合はステップS155に戻って上述と同様の処理および判断を行なうが、次の情報レコードフィールドが存在しない場合はステップS153に戻って上述と同様の処理および判断を行なう。
【0311】
図48は、図46および図47における点検項目選定処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
サービスセンタ200における点検項目選定部は、図47のステップS154で通報別データファイル331上のエンドオブファイルに到達した(データ終了)と判断された場合(稼動状況テーブル2800の更新後)、あるいは図46のステップS146で読み込んだ受信データの識別コードが点検項目選定部の起動を要求するコマンド(項目選定起動要求)又はPMアラームを示すものである場合に起動され、図48の点検項目選定処理を開始する。
【0312】
そしてまず、各点検項目毎の点検要否選定(点検要否判定)の実施対象の複写機1を確定するために、先に読み込んだ受信データの機種機番(予め起動元により設定された機種機番)をキーに顧客別複写機テーブル2500の各エントリの項目2500aの検索を行ない、検索のヒットにより該当する顧客別複写機テーブル2500のエントリを確定する(ステップS171)。
【0313】
次に、確定した(ヒットした)顧客別複写機テーブル2500のエントリの項目2500cおよび項目2500dからそれぞれ点検項目テーブル2700,稼動状況テーブル2800の各エントリアドレスを取得し、その取得した各エントリアドレスに基づいて該当する点検項目テーブル2700および稼動状況テーブル2800の各エントリを確定する(ステップS173)。
【0314】
その後、各点検項目毎の点検要否選定のため、点検判断/最適点検日予測部を起動して点検判断/最適点検日予測処理を行なわせ、その処理結果(抽出された点検項目を含むデータおよび各点検項目毎の点検要否選定結果)を編集し、その編集結果を出力データファイル352(図36参照)に書き込む出力データファイル作成処理を行ない、処理を終了する(ステップS174,S175)。
【0315】
図49は、図48における点検判断/最適点検日予測処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
サービスセンタ200における点検判断/最適点検日予測部は、まず先に取得した該当する点検項目テーブル2700のエントリの項目2700f(最初は先頭の項目2700aに格納されている点検項目に対応するもの)に格納されている稼動指標を取得し、取得した稼動指標をキーに稼動状況テーブル2800の各エントリの項目2800aの検索を開始する(ステップS182,S183)。
【0316】
そして、確定(検索がヒット)した稼動状況テーブル2800のエントリの項目2800bから稼動指標の値(使用量)を取得し、その取得した値から該当する点検項目テーブル2700のエントリの項目2700bに格納されている前回の点検実施時のカウンタ値(前回使用量)を減算し、その減算結果である差分(前回の点検実施日から今回の点検要否選定実施日までの使用量)と該当する点検項目テーブル2700のエントリの項目2700eに格納されている目安値とを比較して目安値≦差分か否かを判断(点検が必要か否かを選定)する(ステップS184〜S186)。
【0317】
そして、目安値≦差分の場合(点検が必要と選定された場合)は、該当する点検項目テーブル2700の項目2700aに格納されている点検項目および減算結果である差分(使用量)を抽出する処理を行ない(ステップS189)、次の点検項目の点検要否選定のため、ステップS181に戻って上述と同様な処理および処理を続けるが、目安値>差分の場合(点検が不要と選定された場合)は次の処理を行なう。
【0318】
すなわち、最適点検日の予測を行なうため、前回の点検実施日(前回点検日)から今回の点検要否選定実施日(今回選定日)までの間に使用量の大きな変動がないか否かをチェックするため、該当する点検項目テーブル2700のエントリの項目2700cから前回の点検実施日を取得し、その前回の点検実施日から今回の点検要否選定実施日までの間の日数を算出し、減算結果をその算出日数で除算し、前回の点検実施日から今回の点検要否選定実施日までの1日の平均使用量を算出する(ステップS187)。
【0319】
次いで、該当する稼動状況テーブル2800のエントリの項目2800aの稼動日数を検索し、該当する複写機1が設置されてからの稼動日数を取得し、その取得した日数で該当する稼動状況テーブル2800のエントリの項目2800bに格納されている稼動指標の値を除算し、該当する複写機1が設置された日(稼動開始日)から今回の点検要否選定実施日までの1日平均使用量を算出する(ステップS188)。
【0320】
そして、前回の点検実施日から今回の点検要否選定実施日までの1日の平均使用量と該当する複写機1が設置された日から今回の点検要否選定実施日までの1日の平均使用量とを比較することによって大きい方の1日の平均使用量を確定し、該当する点検項目テーブル2700のエントリの項目2700dに格納されている点検の未実施の限界値に到達するまでの日数(限界値到達日数)の算出を行なう。
【0321】
すなわち、前回の点検実施日から今回の点検要否選定実施日までの1日の平均使用量(前回点検日平均使用量)の方が大きい場合は、点検の未実施の限界値からステップS185で得た減算結果である差分(使用量)を減算し、その減算結果を前回点検日平均使用量で除算することにより、限界値到達日数(商)を算出する(ステップS192)。
【0322】
該当する複写機1が設置された日(稼動開始日)から今回の点検要否選定実施日までの1日の平均使用量(稼動開始日平均使用量)の方が大きい場合は、点検の未実施の限界値からステップS185で得た減算結果である差分(使用量)を減算し、その減算結果を稼動開始日平均使用量で除算することにより、限界値到達日数(商)を算出する(ステップS191)。
【0323】
その後、ステップS191又はS192の算出結果である限界値到達日数を元に最適な点検実施日の予測(点検予測日の算出)を行ない、該当する点検項目テーブル2700のエントリの項目1700aに格納されている点検項目,減算結果である差分(使用量),および予測した最適な点検実施日を抽出する処理を行なった(ステップS193,S194)後、ステップS181に戻って上述と同様の処理および判断を続ける。
【0324】
図50は、図46および図47における配信処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
サービスセンタ200における配信部は、まず起動元(点検項目選定部の起動を要求するコマンド又はそれに相当するコードを含む遠隔通報データの送信元)をチェックし、起動元がサービスセンタ200のいずれかのクライアントであれば該当する出力データファイル352上のデータを印刷用データに編集し、その編集結果(情報)をサービスセンタ200内の印刷装置205へ出力して印刷処理を行なわせ、処理を終了する(ステップS201,S207)。
【0325】
起動元が顧客先220に設置されている複写機1の場合は、先に読み込んだ受信データ(受信した遠隔通報データ)の機種機番をキーに顧客別複写機テーブル2500の各エントリの項目2500aの検索を行ない、該当する顧客別複写機テーブル2500のエントリを確定し、その確定した顧客別複写機テーブル2500のエントリの項目1500eに格納されている顧客管理テーブル2900のエントリアドレスを取得し、そのアドレスのエントリの項目2900eに格納されている顧客先220に設置されている通信コントロール装置18の呼び出し用電話番号を取得する(ステップS208)。
【0326】
次いで、取得した呼び出し用電話番号および該当する出力データファイル352上のデータ(各点検項目毎の点検要否選定結果を含むデータ)を図21に示したサービスセンタ200と通信コントロール装置18との間で授受される通信テキスト形式に編集して送信データファイル341に書き込み、送信要求部322に送信データファイル341に書き込んだデータの送信処理(図37参照)を行なわせ、処理を終了する(ステップS205,S206)。
【0327】
起動元がサービス拠点210に設置されている端末装置(パソコン211又はFAX装置212)の場合あるいは起動元が存在しない場合(例えばPMアラーム又は点検結果を示す遠隔通報データを受信した場合)は、先に読み込んだ受信データの機種機番をキーに顧客別複写機テーブル2500の各エントリの項目2500aの検索を行ない、該当する顧客別複写機テーブル2500のエントリを確定し、その確定した顧客別複写機テーブル2500のエントリの項目2500bに格納されているサービス拠点テーブル2600のエントリアドレスを取得し、そのアドレスのエントリの項目2600bに格納されているサービス拠点210に設置されている端末装置の呼び出し用電話番号を取得する(ステップS203)。
【0328】
次に、該当するサービス拠点210に設置されている端末装置のタイプを確定するために、確定したサービス拠点テーブル2600のエントリの項目2600cに格納されている端末タイプ(端末装置の種別)を取得し、その取得した端末タイプがFAX装置212の場合は、取得した呼び出し用電話番号および該当する出力データファイル352上のデータ(各点検項目毎の点検要否選定結果を含むデータ)をFAXサーバ206に送信して該当する送信先(出力先)への送信処理を行なわせ、処理を終了する(ステップS204,S205)。
【0329】
端末タイプがパソコン211の場合は、取得した呼び出し用電話番号および該当する出力データファイル352上のデータ(各点検項目毎の点検要否選定結果を含むデータ)をサービスセンタ200とサービス拠点210との間で授受される通信テキスト形式に編集して送信データファイル341に書き込み、送信要求部322に送信データファイル341に書き込んだデータの送信処理(図37参照)を行なわせ(この送信処理により該当する送信先へ送信される)、処理を終了する(ステップS205,S206)。
【0330】
図51は、各サービス拠点210の端末装置(パソコン211又はFAX装置212)による項目選定起動要求処理の一例を示すフローチャートである。
各サービス拠点210の端末装置はそれぞれ、キー操作によってコマンドが発行(入力)されると、その入力コマンドをチェックし、入力コマンドが項目選定起動要求コマンドでなければ入力コマンドに対応する処理を行なう(ステップS211〜S213)。
【0331】
入力コマンドが項目選定起動要求コマンド(点検項目選定部の起動を要求するコマンド)の場合は、図52に示すような点検項目選定部起動要求用のテキストデータ(遠隔通報データ)を作成する。つまり、テキストデータのIDコードフィールドにサービス拠点IDコード(拠点ID番号)を、識別コードフィールドにサービスセンタ200とサービス拠点210との間の通報を示す拠点通報コードの識別子を、最初の情報レコードフィールドに点検項目選定部起動要求コード(コマンド)を、次の情報レコードフィールドに該当する複写機(画像形成装置)1の機種機番をそれぞれ格納する(ステップS214)。
【0332】
次に、作成した点検項目選定部起動要求用のテキストデータのサービスセンタ200への送信を行ない、そのテキストデータがサービスセンタ200へ正常に送信されたか否かのチェックを行ない、正常に送信された場合は処理を終了するが、正常に送信されなかった場合(異常送信の場合)は端末装置の表示装置にエラーメッセージを表示し、処理を終了する(ステップS215〜S217)。
【0333】
図53は、図46におけるサービス拠点間処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
蓄積部330は、図46のステップS136で先に読み込んだ遠隔通報データの識別コードがサービス拠点210の端末装置から送信された遠隔通報データを示すものであると判断された場合、図53の処理を開始する。
【0334】
そしてまず、先に読み込んだ遠隔通報データ(図52参照)が正当なサービス拠点210から送信されたものか否かのチェックを行なうため、読み込んだ遠隔通報データのIDコードフィールドに格納されている拠点ID番号(サービス拠点IDコード)を取得し、その取得した拠点ID番号をキーにサービス拠点テーブル2600の各エントリの項目2600aの検索を行なう(ステップS221)。
【0335】
そして、サービス拠点テーブル2600の各エントリの項目2600aに取得したサービス拠点IDコードが存在しない場合(検索がヒットしなかった場合)は、該当する(遠隔通報データを送信した)サービス拠点210の端末装置へエラーを返信し、処理を終了する(ステップS227)。
【0336】
サービス拠点テーブル2600のいずれかのエントリの項目2600aにサービス拠点IDコードが存在する場合(検索がヒットした場合)は、先に読み込んだサービス拠点210からの遠隔通報データを識別するため、その識別コードフィールドに続く1番目の情報レコードフィールドに格納されている要求コード(コマンド)を取得してその種類を識別する(ステップS223,S224)。
【0337】
そして、上記要求コードが点検項目選定部起動要求コードの場合は(コマンドにより点検項目選定部の起動が要求されたとき)、サービス拠点210からの遠隔通報データの2番目の情報レコードフィールドに格納されている複写機1の機種機番を取得し、その機種機番をキーに顧客別複写機テーブル2500の各エントリの項目2500aの検索を行なって、該当する複写機1が顧客別複写機テーブル2500上に登録されているか否かのチェックを行なう(ステップS225,S226)。
【0338】
そして、該当する複写機1が顧客別複写機テーブル2500上に登録されていない(検索がヒットしなかった)場合は、遠隔通報データを送信したサービス拠点210の端末装置へエラーを返信し、処理を終了する(ステップS227)。
該当する複写機1が顧客別複写機テーブル2500上に登録されている(検索がヒットした)場合は、先に取得した該当する複写機1の機種機番をセットアップする(ステップS228)。
【0339】
次に、点検項目選定部に点検項目選定処理(図48および図49参照)を行なわせ、その処理結果の出力先の識別子を設定するため、サービス拠点210からの遠隔通報データのIDコードフィールドに格納されているサービス拠点IDコードを取得してセットアップし、配信部に配信処理(図50参照)を行なわせ、処理を終了する(ステップS229〜S231)。
【0340】
図54は、各顧客先220の複写機1によるこの発明に係わる処理の一例を示すフローチャートである。図55〜図61は、操作部70の文字表示器83に表示されるサービスマンによるこの発明に係わる作業手順を説明するための操作画面の異なる例を示す図である。
【0341】
サービスマンは、顧客先220の複写機1の設置場所に到着すると、その複写機1の操作部70上のキー操作により、その複写機1の操作モードを保守又は修理作業時に使用するサービスマンモードに移行して、文字表示器83に図55に示すようなSP(サービスプログラム)モード画面を表示させ、サービスマンモード下で、各種センサの状態および各モータ,クラッチ負荷の動作などをチェックし、修理又は保守(点検)作業を実施する。
【0342】
そして、作業(この例では保守作業)が完了した時点で、SPモード画面上の選択(設定)する項目のキー(アイコン)として、図56に示すように「4.点検項目報知」キーをタッチして選択する(この時タッチされたキーは白黒反転表示に切り替わる)と、複写機1は、実施した点検項目(点検結果)の報知を要求するコマンドが入力されるため、文字表示器83上の表示画面を図57に示すような実施した点検項目を選択するための画面に遷移させる(ステップS241,S244)。
【0343】
その後、サービスマンが表示画面上の各点検項目のうちの実施した点検項目をタッチして選択する(ステップS249)。このとき、実施した点検項目が表示画面上に表示されていない場合は、画面上の「前」キー又は「次」キーをタッチして表示画面をスクロールさせ、実施した点検項目を表示させる。
【0344】
そして、実施した全ての点検項目の選択が終了した時点で、図58に示すように表示画面上の「送信」キーをタッチして選択すると、複写機1は、送信コマンドが入力されるため、サービスセンタ200に実施した全ての点検項目を報知するために、先に選択された点検項目に基づいて点検項目報知用のテキストデータ(点検結果を示す遠隔通報データ)を作成し、それを通信コントロール装置18に送ってサービスセンタ200に送信させる処理を行なう(ステップS250,S251)。
【0345】
その後、点検項目報知用のテキストデータの送信が正常に行なわれているか否かのチェックを行ない、正常に行なわれている場合は表示画面に図59に示すように「センタに点検項目を送信中です。」のメッセージを表示して処理を終了するが、正常に行なわれていない(異常送信の)場合は表示画面にエラーメッセージを表示して処理を終了する(ステップS252,S253,S248)。
【0346】
一方、図55のSPモード画面上の選択する項目のキーとして、図60に示すように「3.起動要求」キーをタッチして選択すると、複写機1は、項目選定起動要求コマンド(点検項目選定部の起動を要求するコマンド)が入力されるため、点検項目選定部起動要求用のテキストデータ(起動要求用の通信テキスト)を作成し、それを通信コントロール装置18に送ってサービスセンタ200に送信させる処理を行なう(ステップS242,S245)。
【0347】
その後、点検項目選定部起動要求用のテキストデータの送信が正常に行なわれているか否かのチェックを行ない、正常に行なわれている場合は表示画面に図61に示すように「センタに起動要求を送信中です。」のメッセージを表示して処理を終了するが、正常に行なわれていない(異常送信の)場合は表示画面にエラーメッセージを表示して処理を終了する(ステップS252,S253,S248)。
【0348】
図62は、図46におけるAB間の具体的処理の一例を示すフローチャートである。
蓄積部330は、読み込んだ受信データ(遠隔通報データ)の識別コードがサービス拠点210(SS)の端末装置からの遠隔通報,遠隔通報キーによる遠隔通報,自己診断異常よる遠隔通報であるサービスマンコール(SC),事前警告の遠隔通報であるアラームをそれぞれ示すものでない場合に、図62の処理を開始する。
【0349】
そしてまず、読み込んだ受信データのIDコードフィールド(図21参照)に格納されている複写機1の機種機番(機種番号およびシリアル番号)を取得し、その機種機番をキーに顧客別複写機テーブル2500の各エントリの項目2500aの検索を開始し、該当する顧客別複写機テーブル2500のエントリ(該当する複写機1の機種機番)が存在する(検索がヒットした)か否かのチェックを行ない、存在しなければ通信コントロール装置18にエラーを返信して処理を終了する(ステップS261,S262,S267)。
【0350】
該当する顧客別複写機テーブル2500のエントリが存在する場合は、読み込んだ受信データの識別コードフィールドに格納されている複写機1の識別コードを取得し、その識別コードがPMアラームを示すものか、点検項目選定部の起動要求(項目選定起動要求)を示すものか、点検結果の遠隔通報(点検項目報知)を示すものかのチェックを行ない、その結果に対応する処理を実行する(ステップS263〜S265)。
【0351】
そして、上記識別コードが項目選定起動要求を示すもの(項目選定起動要求コマンド)である場合は、その識別コードを含む遠隔通報データの送信先(起動元)である複写機1の機種機番をセットアップし、点検項目選定部に点検項目選定処理(図48,図49参照)を行なわせた後、起動元(点検要否選定結果の出力先)である複写機1の機種機番をセットアップし、配信部に配信処理(図50参照)を行なわせ、処理を終了する(ステップS268,S272〜S274)。
【0352】
上記識別コードがPMアラームを示すものである場合は、その識別コードを含む遠隔通報データの送信先である複写機1の機種機番をセットアップし、点検項目選定部に点検項目選定処理(図48,図49参照)を行なわせた後、点検要否選定結果の出力先のサービス拠点210を確定するため、次の処理を行なう(S269〜S271)。
【0353】
すなわち、ステップ261の検索でヒットした該当する顧客別複写機テーブル2500のエントリの項目2500bに格納されているサービス拠点テーブル2600のエントリアドレスを取得し、そのアドレスのエントリの項目2600aに格納されている拠点ID番号(点検要否選定結果の出力先を示す)をセットアップする。
【0354】
その後、配信部に配信処理(図50参照)を行なわせ、処理を終了する(ステップS274)。
上記識別コードが点検項目報知を示すものである場合は、点検項目内容更新部に点検項目内容更新処理を行なわせ、処理を終了する(S266)。
【0355】
図63は、図46および図62における点検項目内容更新処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
サービスセンタ200における点検項目内容更新部は、読み込んだ受信データ(受信した遠隔通報データ)のIDコードフィールドに格納されている機種番号およびシリアル番号をキーに顧客別複写機テーブル2500の各エントリの項目2500aを検索する(ステップS281)。
【0356】
そして、その検索によりヒット(確定)した顧客別複写機テーブル2500のエントリの各項目に格納されている各種テーブルのエントリアドレスを取得する。つまり、該当する(ヒットした)顧客別複写機テーブル2500のエントリの項目2500bに格納されているサービス拠点テーブル2600のエントリアドレス,項目2500cに格納されている点検項目テーブル2700のエントリアドレス,項目2500dに格納されている稼動状況テーブル2800のエントリアドレス,および項目2500eに格納されている顧客管理テーブル2900のエントリアドレスをそれぞれ取得する(ステップS282,S283)。
【0357】
次に、点検項目の内容を更新するため、読み込んだ受信データの情報レコードフィールドの情報コードフィールドに格納されている点検項目を取得し、取得した点検項目をキーに該当する(取得したアドレスの)点検項目テーブル2700のエントリの項目2700aの検索を行ない、その検索によりヒットした点検項目テーブル2700のエントリの項目2700fに格納されている稼動状況指標を取得し、その指標をキーに該当する稼動状況テーブル2800のエントリの項目2800aの検索を行なう(ステップS284〜S288)。
【0358】
そして、検索によりヒットした稼動状況テーブル2800のエントリの項目2800bに格納されている値(使用量)を取得して、それを該当する点検項目テーブル2700のエントリの項目2700bに格納すると共に、本日の日付(点検実施日)を取得して、それを該当する点検項目テーブル2700のエントリの項目2700cに格納する(ステップS289,S290)。
【0359】
次に、読み込んだ受信データ(受信した遠隔通報データ)の全ての情報レコードに対する処理が終了した(情報レコード終了)か否かのチェックを行ない(ステップS291)、全ての情報レコードに対する処理が終了していない場合(情報レコードが存在する場合)はステップS284に戻って上述と同様の処理および判断を繰り返し、全ての情報レコードに対する処理が終了した時に本日更新した項目を該当するサービス拠点210に報知するため、次の処理を行なう。
【0360】
すなわち、ステップS283で取得した顧客管理テーブル2900のエントリアドレスに基づいて、顧客情報として該当する顧客管理テーブル2900のエントリの項目2900a,2900b,2900c,2900dから該当する顧客先220の名称,住所,担当部署名(該当する顧客先220に設置されている複写機1の管理部署名),電話番号をそれぞれ取得してテキストデータに書き込むことにより、顧客情報用のテキストデータ(顧客情報用通信テキスト)を作成する(ステップS292)。
【0361】
次に、本日の日付をキーに点検項目テーブル2700のエントリの項目2700cの検索を行ない、その検索によりヒットした点検項目テーブル2700のエントリの項目2700a,2700b,および2700cの内容をそれぞれ取得してテキストデータに書き込むことにより、テキストデータ(通信テキスト)を作成した後、検索が終了したか否かのチェックを行ない(ステップS293〜S295)、検索が終了していない場合はステップS293に戻って次の点検項目テーブルのエントリの項目2700cの検索を続ける。
【0362】
検索が終了した場合は、ステップS292,S295でそれぞれ作成した通信テキストを出力データファイル352(図36参照)に書き込み、更新結果を該当する顧客先220に設置されている複写機1を管轄するサービス拠点220に送信するために、ステップS283で取得したエントリアドレスに基づいて該当するサービス拠点テーブル2600のエントリの項目2600aに格納されている拠点ID番号を出力先識別子としてセットアップし、配信部に配信処理(図50参照)を行なわせ、処理を終了する(ステップS297,S298)。
【0363】
このように、この実施形態の画像形成装置管理システム(画像形成装置保守支援システム)においては、サービスセンタ200の各部が、各顧客先220に設置されている複写機1からそれぞれ送信される遠隔通報データ(通報情報)を受信して各複写機1別に蓄積すると共に、その蓄積した遠隔通報データを定期的に読み出して解析し、その結果に応じて稼動状況テーブル2800を更新するが、定期点検の時期を示す遠隔通報データ(PMアラーム)の受信時および稼動状況テーブル2800の更新時に、その稼動状況テーブル2800の点検項目毎に点検が必要か否かを選定し、その選定結果を示す遠隔通報データを該当する複写機1を管轄するサービス拠点210に設置された端末装置(パソコン211又はFAX装置212)へ送信するので、サービスマンによる過剰点検または過少点検をなくすことができる。それによって、無駄のない適正な定期保守作業を可能にすると共に、過少点検の場合の無駄な障害コールを減少させ、作業効率を向上させることができる。
【0364】
また、サービスセンタ200の点検判断・最適点検日予測部が、定期点検の時期を示す遠隔通報データの受信時および稼動状況テーブル2800の更新時に、点検が不要と選定された点検項目に対して、最適な点検実施日を予測するので、その予測日を上記選定結果を示す遠隔通報データに付加して該当する複写機1を管轄するサービス拠点210に設置された端末装置に送信することにより、サービス拠点210における定期保守スケジュール管理が容易になる。
【0365】
さらに、各顧客先220に設置されている複写機1がそれぞれ、点検結果を示す遠隔通報データをサービスセンタ200へ送信し、サービスセンタ200の各部は、点検結果を示す遠隔通報データを受信したとき、稼動状況テーブル2800の該当する点検項目の内容を更新し、その更新結果を示す遠隔通報データを該当する複写機1を管轄するサービス拠点210に設置された端末装置へ送信するので、そのサービス拠点210側では、上記更新結果を示す遠隔通報データによって該当する複写機1が設置されている顧客先22へのサービスマン訪問時の複写機1の点検の実施/未実施状況を把握することができる。
【0366】
さらにまた、サービスセンタ200では、外部、つまり各クライアント(監視端末装置)201a〜201n,各サービス拠点210の端末装置(パソコン211又はFAX装置212),あるいは各顧客先220の複写機1のいずれかからのコマンドにより、点検項目選定部を起動し、その点検項目選定部による選定結果を示す通報情報を上記コマンドの送信元へ送信するので、適正な予防保守点検を行なうことが可能になる。
【0367】
したがって、故障修理および定期点検時に最適な作業を行なうことが可能になり、故障修理および定期点検の効率化を図ることが可能になる。また、該当する複写機1が設置されている顧客先220へのサービスマン訪問時の複写機1の点検の実施/未実施状況を把握するための手間と時間を削除することができる。さらに、顧客先220へのサービスマンの無駄な訪問が減少するため、保守コスト(人件費)を低減し、予防保守点検効率化を図ることができる。
【0368】
また、各顧客先220の複写機1のいずれかからのコマンドにより、点検項目選定部を起動し、その点検項目選定部による選定結果を示す通報情報を上記コマンドの送信元へ送信することにより、サービスマンはいずれかの顧客先220への障害訪問時に、その顧客先220に設置された複写機1の点検履歴を把握し、訪問時までの複写機1の構成部品および複写機1全体の状態の変動等を把握することが可能になる。したがって、サービスマンの独自の経験的な判断に頼らない適正な障害対策が可能になり、故障修理の効率化を図ることができる。
【0369】
以上、この発明を複数の各顧客先にそれぞれ設置された複写機と、サービスセンタに設置されたクライアントと、各サービス拠点にそれぞれ設置された端末装置とを公衆回線網を介して接続した画像形成装置管理システムに適用した実施形態について説明したが、この発明はこれに限らず、複数の各顧客先にそれぞれ設置された複写機,プリンタ等の各種の画像形成装置と、サービスセンタに設置されたクライアントと、各サービス拠点にそれぞれ設置された端末装置とを公衆回線網等の通信回線網を介して接続した画像形成装置管理システムに適用し得るものである。
【0370】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の画像形成装置管理システムによれば、画像形成装置に対する人手による作業効率を向上させることができる。
【0374】
すなわち、請求項12の発明によれば、サービスセンタのテーブル更新手段が、通報情報蓄積手段によって画像形成装置別に蓄積された通報情報(各顧客先にそれぞれ設置された画像形成装置からそれぞれ受信した通報情報)を定期的に読み出して解析し、その結果に応じて稼動状況テーブルを更新し、定期点検の時期を示す通報情報の受信時および稼動状況テーブルの更新時に、点検項目選定手段がその稼動状況テーブルの点検項目毎に点検が必要か否かを選定し、その選定結果を示す通報情報を選定結果情報送信手段が該当する画像形成装置を管轄するサービス拠点に設置された端末装置(表示装置を有するパソコン又はファクシミリ装置)へ送信するので、サービスマンによる過剰点検または過少点検をなくすことができる。それによって、無駄のない適正な定期保守作業を可能にすると共に、過少点検の場合の無駄な障害コールを減少させ、作業効率を向上させることができる。
【0375】
さらに、請求項の発明によれば、サービスセンタの点検実施日予測手段が、点検項目選定手段によって点検が不要と選定された点検項目に対して、最適な点検実施日を予測するので、その予測日を上記選定結果を示す通報情報に付加して該当する画像形成装置を管轄するサービス拠点に設置された端末装置に送信するようにすれば、サービス拠点における定期保守スケジュール管理を容易にすることもできる。
【0376】
請求項の発明によれば、各顧客先にそれぞれ設置されている画像形成装置がそれぞれ、点検結果を示す通報情報をサービスセンタへ送信するので、その通報情報を受信したサービスセンタ側ではその通報情報を該当するサービス拠点に設置された端末装置へ送信するようにすれば、そのサービス拠点側ではサービスセンタからの通報情報によって該当する画像形成装置が設置されている顧客先へのサービスマン訪問時の画像形成装置の点検の実施/未実施状況を把握することも可能になる。
【0377】
したがって、該当する画像形成装置の故障修理および定期点検時に最適な作業を行なうことが可能になり、故障修理および定期点検の効率化を図ることが可能になる。また、画像形成装置が設置されている顧客先へのサービスマンの無駄な訪問が減少するため、保守コスト(人件費)を低減し、予防保守点検効率化を図ることができる。
【0378】
請求項の発明によれば、サービスセンタの点検項目内容更新手段が、点検結果を示す遠隔通報データを受信したとき、稼動状況テーブルの該当する点検項目の内容を更新するので、その更新結果を示す通報情報を該当する画像形成装置を管轄するサービス拠点に設置された端末装置へ送信するようにすれば、該当する画像形成装置が設置されている顧客先へのサービスマン訪問時の画像形成装置の点検の実施/未実施状況を把握するための手間と時間を削除することができ、より保守コストを低減し、予防保守点検効率化を図ることができる。
【0379】
請求項の発明によれば、サービスセンタの更新結果情報送信手段が、点検項目内容更新手段による更新結果を示す通報情報を該当する画像形成装置を管轄するサービス拠点に設置された端末装置へ送信するので、請求項の発明の効果を確実に得ることができる。
【0380】
請求項11の発明によれば、サービスセンタでは、外部(サービスセンタの監視端末装置,各サービス拠点の表示装置を有するパソコン,ファクシミリ装置等の端末装置,あるいは各顧客先の画像形成装置のいずれか)からのコマンドにより、点検項目選定手段を起動し、その点検項目選定手段による選定結果を示す通報情報を上記コマンドの送信元へ送信するので、適正な予防保守点検を行なうことが可能になり、画像形成装置が設置されている顧客先へのサービスマンの無駄な訪問が確実に減少し、より保守コスト(人件費)を低減し、予防保守点検効率化を図ることができる。
【0381】
請求項の発明によれば、各顧客先の画像形成装置のいずれかからのコマンドにより、点検項目選定手段を起動し、その点検項目選定手段による選定結果を示す通報情報を上記コマンドの送信元の画像形成装置へ送信するので、サービスマンはいずれかの顧客先への障害訪問時に、その顧客先に設置された画像形成装置の点検履歴を把握し、訪問時までの画像形成装置の構成部品および画像形成装置全体の状態の変動等を把握することも可能になる。したがって、サービスマンの独自の経験的な判断に頼らない適正な障害対策が可能になり、故障修理の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の参考例である画像形成装置管理システムの構成例を示す図である。
【図2】図1に示した画像形成装置管理システムにおける各顧客先220内の具体的構成例を示すブロック図である。
【図3】図1の通信コントロール装置18の構成例を示すブロック図である。
【図4】図3の通信コントロール装置18のRAM186に記憶(セット)されている各種パラメータの一覧を示す図である。
【図5】図1の複写機1の制御系の構成を示すブロック図である。
【図6】図1の複写機1のドラム回りの一例を示す概略構成図である。
【図7】図5の複写機1の操作部70の構成例を示すレイアウト図である。
【図8】図1に示した画像形成装置管理システムにおける遠隔通報時の通信シーケンス図である。
【図9】同じくそのサービスセンタ200側から複写機1へアクセスする場合の通信シーケンス図である。
【図10】同じくそのサービスセンタ200側から通信コントロール装置18へアクセスする場合の通信シーケンス図である。
【図11】同じくサービスセンタ200を用いずに通信コントロール装置18から複写機1へアクセスする場合の通信シーケンス図である。
【図12】図5に示した複写機1のCPU100による通報制御のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図13】図12における遠隔通報キーによる遠隔通報のサブルーチンの処理内容を示すフローチャートである。
【図14】同じく図12における自己診断異常による遠隔通報のサブルーチンの処理内容を示すフローチャートである。
【図15】同じく図12における事前警告による遠隔通報のサブルーチンの処理内容を示すフローチャートである。
【図16】同じく図12における監視サービス開始要求による遠隔通報のサブルーチンの処理内容を示すフローチャートである。
【図17】図3に示した通信コントロール装置18におけるポーリングおよびセレクティングに係わる処理の一例を示すフローチャートである。
【図18】図5に示した複写機1におけるポーリングおよびセレクティングに係わる処理の一例を示すフローチャートである。
【図19】図1の通信コントロール装置18と複写機1との間で授受されるテキストデータ(遠隔通報データ)の構成例を示す図である。
【図20】図5に示した複写機1の通信インターフェースユニット109とCPU100との間で授受されるテキストデータの構成例を示す図である。
【図21】図1のサービスセンタ200と通信コントロール装置18との間で授受されるテキストデータの構成例を示す図である。
【図22】図1の外部記録装置203に格納されている管理テーブルを説明するための図である。
【図23】図7の操作部70上の所定のキー操作によってサービスマンモード設定時に文字表示器83に表示される画面の一例を示す図である。
【図24】図23の「3.設定」キーがタッチされることによって図7の文字表示器83に瞬間的に表示される画面の一例を示す図である。
【図25】図23の「3.設定」キーがタッチされることによって図7の文字表示器83に表示される画面の一例を示す図である。
【図26】図25に示した画面が図7の文字表示器83に表示されている時に図1の複写機1の機種機番の入力された後「♯」キーがタッチされることによって文字表示器83に表示される画面の一例を示す図である。
【図27】図23の「4.サービス開始要求」キーがタッチされることによって図7の文字表示器83に瞬間的に表示される画面の一例を示す図である。
【図28】図23の「4.サービス開始要求」キーがタッチされることによって図7の文字表示器83に表示される画面の一例を示す図である。
【図29】図3に示した通信コントロール装置18側の監視サービス開始要求による遠隔通報処理を示すフローチャートである。
【図30】図29におけるリード(Read)要求によるデータ送信処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図31】図1に示したサービスセンタ200の具体的構成例を示す図である。
【図32】図1に示したサービスセンタ200における各クライアント201a〜201nと顧客先220の通信コントロール装置18およびサービス拠点210のパソコン211との間のデータ(情報)の送受信部の具体的構成例を示す図である。
【図33】同じくサービスセンタ200における図32の送受信部および蓄積部による受信データの流れを示すブロック図である。
【図34】同じくサービスセンタ200における図32の送受信部によるデータ受信処理の一例を示すフローチャートである。
【図35】同じくサービスセンタ200における蓄積部によるデータ蓄積処理の一例を示すフローチャートである。
【図36】同じくサービスセンタ200における送受信部および上位機能による受信データの流れを示すブロック図である。
【図37】同じくサービスセンタ200における送受信部によるデータ送信処理の一例を示すフローチャートである。
【図38】図35における監視サービス開始処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図39】図1に示した各サービス拠点210のパソコン(遠隔地の端末装置)211による監視サービス開始要求処理の一例を示すフローチャートである。
【図40】図1のサービスセンタ200とサービス拠点210との間で授受されるテキストデータの構成例を示す図である。
【図41】図1のサービスセンタ200とサービス拠点210との間で授受されるテキストデータの他の構成例を示す図である。
【図42】図41のテキストデータの続きを示す図である。
【図43】図35におけるサービス拠点間処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図44】図43における登録処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図45】 図45は、この発明の実施形態の画像形成装置管理システムにおける管理テーブルを説明するための図である。
【図46】 この発明の実施形態の画像形成装置管理システムのサービスセンタにおける蓄積部によるデータ蓄積処理の一例を示すフローチャートである。
【図47】同じくサービスセンタにおけるデータ更新部によるデータ更新処理の一例を示すフローチャートである。
【図48】図46および図47における点検項目選定処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図49】図48における点検判断/最適点検日予測処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図50】図46および図47における配信処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図51】 この発明の実施形態の画像形成装置管理システムの各サービス拠点の端末装置(パソコン又はFAX装置)による項目選定起動要求処理の一例を示すフローチャートである。
【図52】 この発明の実施形態の画像形成装置管理システムのサービスセンタとサービス拠点との間で授受されるテキストデータの構成例を示す図である。
【図53】図46におけるサービス拠点間処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図54】 この発明の実施形態の画像形成装置管理システムの複写機によるこの発明に係わる処理の一例を示すフローチャートである。
【図55】 この発明の実施形態の画像形成装置管理システムの複写機の操作部上の所定のキー操作によってサービスマンモード設定時に文字表示器に表示される画面の一例を示す図である。
【図56】図55の「4.点検項目報知」キーがタッチされることによって文字表示器に瞬間的に表示される画面の一例を示す図である。
【図57】図55の「4.点検項目報知」キーがタッチされることによって文字表示器に表示される画面の一例を示す図である。
【図58】図57に示した画面が文字表示器に表示されている時に点検項目が選択された後「送信」キーがタッチされることによって文字表示器に瞬間的に表示される画面の一例を示す図である。
【図59】図57に示した画面が文字表示器に表示されている時に点検項目が選択された後「送信」キーがタッチされることによって文字表示器に表示される画面の一例を示す図である。
【図60】図55の「3.起動要求」キーがタッチされることによって文字表示器に瞬間的に表示される画面の一例を示す図である。
【図61】図55の「3.起動要求」キーがタッチされることによって文字表示器に表示される画面の一例を示す図である。
【図62】図46におけるAB間の具体的処理の一例を示すフローチャートである。
【図63】図46および図62における点検項目内容更新処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:複写機 17:公衆回線網
18:通信コントロール装置 70:操作部
83:文字表示器
200:サービスセンタ
201a〜201n:クライアント
202a〜202n:モデム 203:外部記録装置
204:ファイルサーバ 205:印刷装置
206:FAXサーバ 207:LAN
210:サービス拠点 211:パソコン
212:FAX装置 220:顧客先
300:プロトコル層 301:プロトコルドライバ
302:プロトコルスタック 310:セッション層
311:発呼被呼制御部
320:プレゼンテーション層 321:VPハンドラ
322:送信要求部 323:受信監視部
330:蓄積部

Claims (12)

  1. 複数の各顧客先にそれぞれ設置された画像形成装置と、サービスセンタに設置された監視端末装置と、前記各画像形成装置を地区別に管轄する複数の各サービス拠点にそれぞれ設置された端末装置とを公衆回線網等の通信回線網を介して接続した画像形成装置管理システムにおいて、
    前記各画像形成装置にそれぞれ、定期点検の時期を示す通報情報を定期的に前記サービスセンタへ送信する定期点検情報送信手段と、稼動中に状態の変動や障害等の通報要因が発生したとき、その旨を示す通報情報を前記サービスセンタへ送信する通報要因情報送信手段とを設け、
    前記サービスセンタに、前記各画像形成装置からそれぞれ送信される通報情報を受信する通報情報受信手段と、該手段によって受信された通報情報を前記各画像形成装置別に蓄積する通報情報蓄積手段と、前記各画像形成装置の稼動状況の管理を行なうための稼動状況テーブルと、前記通報情報蓄積手段によって蓄積された通報情報を定期的に読み出して解析し、その結果に応じて前記稼動状況テーブルを更新するテーブル更新手段と、前記通報情報受信手段による前記定期点検の時期を示す通報情報の受信時あるいは前記テーブル更新手段による前記稼動状況テーブルの更新時に、該稼動状況テーブルの点検項目毎に点検が必要か否かを選定する点検項目選定手段と、該手段による選定結果を示す通報情報を該当する画像形成装置を管轄するサービス拠点に設置された端末装置へ送信する選定結果情報送信手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置管理システム。
  2. 請求項記載の画像形成装置管理システムにおいて、
    前記サービスセンタに、前記点検項目選定手段によって点検が不要と選定された点検項目に対して、最適な点検実施日を予測する点検実施日予測手段を設けたことを特徴とする画像形成装置管理システム。
  3. 請求項又は記載の画像形成装置管理システムにおいて、
    前記各画像形成装置にそれぞれ、点検結果を示す通報情報を前記サービスセンタへ送信する点検結果情報送信手段を設けたことを特徴とする画像形成装置管理システム。
  4. 請求項記載の画像形成装置管理システムにおいて、
    前記サービスセンタに、前記通報情報受信手段によって前記点検結果を示す通報情報を受信したとき、前記稼動状況テーブルの該当する点検項目の内容を更新する点検項目内容更新手段を設けたことを特徴とする画像形成装置管理システム。
  5. 請求項記載の画像形成装置管理システムにおいて、
    前記サービスセンタに、前記点検項目内容更新手段による更新結果を示す通報情報を該当する画像形成装置を管轄するサービス拠点に設置された端末装置へ送信する更新結果情報送信手段を設けたことを特徴とする画像形成装置管理システム。
  6. 請求項乃至のいずれか一項に記載の画像形成装置管理システムにおいて、
    前記サービスセンタに、外部からのコマンドにより、前記点検項目選定手段を起動させる起動手段と、該手段によって起動された前記点検項目選定手段による選定結果を示す通報情報を前記コマンドの送信元へ送信する手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置管理システム。
  7. 請求項記載の画像形成装置管理システムにおいて、
    前記起動手段が、前記監視端末装置からのコマンドにより、前記点検項目選定手段を起動させる手段であることを特徴とする画像形成装置管理システム。
  8. 請求項記載の画像形成装置管理システムにおいて、
    前記起動手段が、前記各端末装置のいずれかからのコマンドにより、前記点検項目選定手段を起動させる手段であることを特徴とする画像形成装置管理システム。
  9. 請求項記載の画像形成装置管理システムにおいて、
    前記起動手段が、前記各画像形成装置のいずれかからのコマンドにより、前記点検項目選定手段を起動させる手段であることを特徴とする画像形成装置管理システム。
  10. 請求項乃至のいずれか一項に記載の画像形成装置管理システムにおいて、
    前記各端末装置がそれぞれ、表示装置を有するパーソナルコンピュータであることを特徴とする画像形成装置管理システム。
  11. 請求項乃至のいずれか一項に記載の画像形成装置管理システムにおいて、
    前記各端末装置がそれぞれ、ファクシミリ装置であることを特徴とする画像形成装置管理システム。
  12. 複数の各顧客先にそれぞれ設置された画像形成装置と、サービスセンタに設置された監視端末装置と、前記各画像形成装置を地区別に管轄する複数の各サービス拠点にそれぞれ設置された端末装置とを公衆回線網等の通信回線網を介して接続した画像形成装置管理システムにおける制御方法であって、
    前記各画像形成装置では、定期点検の時期を示す通報情報を定期的に前記サービスセンタへ送信すると共に、稼動中に状態の変動や障害等の通報要因が発生したとき、その旨を示す通報情報を前記サービスセンタへ送信し、
    前記サービスセンタでは、前記各画像形成装置からそれぞれ送信される通報情報を受信し、その受信した通報情報を前記各画像形成装置別にメモリに蓄積した後、そのメモリ内の通報情報を定期的に読み出して解析し、その結果に応じて前記各画像形成装置の稼動状況の管理を行なうための稼動状況テーブルを更新すると共に、前記定期点検の時期を示す通報情報の受信時あるいは前記稼動状況テーブルの更新時に、該稼動状況テーブルの点検項目毎に点検が必要か否かを選定し、その選定結果を示す通報情報を該当する画像形成装置を管轄するサービス拠点に設置された端末装置へ送信することを特徴とする制御方法。
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