JP3698595B2 - 操作部材の着脱装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載用などのような機器本体に操作部材が着脱自在に取付けられた電子機器に係り、特に機器本体に対して操作部材を良好な操作感触で且つ確実に装着することができるようにした操作部材の着脱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車載用の電子機器では、機器本体が車両内から盗難されるのを未然に防ぐように前記機器本体から操作部材のみを離脱させて車外へ携帯できるようにしたものがある。また車載用あるいは家庭用などの各種電子機器においては、操作部材を機器本体に装着した状態で使用でき、さらに操作部材を機器本体から離脱させたときにこの操作部材を遠隔操作装置として使用できるようにしたものがある。
【0003】
図9は、このような電子機器における操作部材の着脱装置の一例を示した部分平面図である。
【0004】
図9に示すものでは、機器本体1の前面に装着凹部1aが形成されており、この装着凹部1a内に操作部材2が装着される。操作部材2の前面2aには押釦などの各種操作部材2dが配列しており、また前記前面2aには液晶表示パネルなどの表示画面が設けられている。また前記操作部材2の背面2bと、前記装着凹部1aとの間には、操作部材2の内部の電子部品と機器本体1側の電子回路とを接続するためのコネクタが設けられる。
【0005】
図9の図示右側では、操作部材2の側端部に掛止突起2cが設けられている。また図示左側では、操作部材2を保持するロック部材3が軸4を中心として回動自在に支持され、且つロック部材3はばね5により時計方向へ付勢されている。また前記ロック部材3の近傍には突出部材6が設けられている。この突出部材6には長穴6aが形成されて、機器本体1に設けられた支持軸7に前記長穴6aが摺動自在に支持されている。また、機器本体1には、突出部材6を機器本体1の前方へ付勢するとともに、この突出部材6を反時計方向へ付勢するためのばね8が設けられている。
【0006】
図9に示す着脱装置において、操作部材2を装着するときに、図示右側の掛止突起2cを機器本体1に掛止させ、前記掛止突起2cと機器本体1との掛止部を支点として操作部材2を(i)方向へ回動させながら機器本体1の装着凹部1a内に装着する。このとき、操作部材2により突出部材6が機器本体1内に押し込められ、さらに前記ロック部材3の先端のフック部3aが操作部材2の背面2bに掛止されて操作部材2が装着凹部1a内に保持される。
【0007】
操作部材2を離脱させるときは、操作部材2に設けられた離脱操作釦、または機器本体1に設けられた離脱操作釦を押してロック部材3を反時計方向へ回動させる。これによりロック部材3と操作部材2との掛止が外れ、操作部材2のロック(保持)が解除される。このとき突出部材6がばね8の力で機器本体1の前方へ突出し、操作部材2は前記掛止突起2cと機器本体1との掛止部を支点として(ii)方向へ回動するように押出される。操作部材2が図9に示す位置まで回動すると、操作部材2が前記突出部材6の先端のフック部6bに掛止されて、図9に示す姿勢で操作部材2が仮止めされる。
【0008】
図9に示すように、操作部材2が機器本体1の前方へ回動して仮止めされた状態から、操作部材2を手で保持してさらに前方へ引張ると、前記フック部6bと操作部材2との掛止が外れ、操作部材2を機器本体1から完全に離脱させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図9に示す従来の操作部材の着脱装置には、以下に列記する問題点がある。
(1)ロック部材3を保持方向へ付勢するばね5と、突出部材6を突出方向へ付勢するばね8とが別々に設けられているため、機器本体1の前部に設けられる部品の数が多くなっている。また、ロック部材3を回動自在に支持している軸4と、突出部材6を支持している軸7が別々に設けられているため、やはり部品点数が多くなっている。しかもロック部材3と突出部材6が別々に支持されているため、ロック部材3と突出部材6を離す必要があり、そのため機器本体1の前部においてロックならびに突出のための機構の配置スペースが広くなりすぎ、機器本体1の前部に配置すべき他の機構の配置に制約を受ける。
(2)操作部材2を(i)方向へ回動させて装着凹部1a内へ装着するときに、操作部材2によって突出部材6を機器本体1内へ押し込まなくてはならない。このとき、操作部材2が(i)方向へ押し込まれるにしたがってばね8の弾性力が強くなり、ロック部材3で操作部材2をロックする時点で、突出部材6が操作部材2を前方へ押出す力が非常に大きくなる。そのためロック部材3を付勢するばね5の弾性力を大きく設定しておかないと、ロック部材3で操作部材2を確実にロックさせることができない。また、操作部材2がロックされているときにも、突出部材6により操作部材2が前方に押されているため、ばね5の弾性力が弱いと、振動などが与えられたときに、ロック部材3のフック部3aが操作部材2から簡単に外れ、突出部材6に押された操作部材2が装着凹部1aから飛び出すおそれがある。
【0010】
しかしロック部材3を付勢するばね5の弾性力をあまりにも強くしておくと、操作部材2を(i)方向へ回動させたときに、操作部材2を装着凹部1a内へ強く押さないとロック部材3によって操作部材2を確実にロックできなくなる。そのため、操作部材2を操作凹部1a内へ装着してロックさせるときに手で強く押さなくてはならず、装着操作感触がきわめて悪くなる。またばね5を強くしすぎると、ロック部材3や操作部材2でのロック掛止部を損傷しやすい。
【0011】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、操作部材を機器本体に保持する機構と、保持解除のときに操作部材を突出させるための機構と、を構成する部品数を少なくし、また両機構を狭いスペース内に効率よく配置できるようにした操作部材の着脱装置を提供することを目的としている。
【0012】
また本発明は、操作部材を機器本体へ押し付けたときに、比較的軽い力で操作部材をロックでき、しかも装着された後の操作部材がロック部材により確実に保持されるようにした操作部材の着脱装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、機器本体と、前記機器本体に着脱自在に装着される操作部材とを有し、前記機器本体には、前記操作部材を前記機器本体に保持するロック部材と、前記ロック部材による保持が解除されたときに機器本体の前方へ突出して前記操作部材を前方へ押出す突出部材とが設けられている操作部材の着脱装置において、
前記ロック部材を前記操作部材を保持する保持方向へ付勢し且つ前記突出部材を突出方向へ付勢するとともに、前記突出部材が機器本体方向へ退行するにしたがって前記ロック部材の前記保持方向への付勢力を増大させるトーションばねが設けられ、このトーションばねの一方の腕により前記ロック部材が前記保持方向へ付勢され、他方の腕により前記突出部材が前記突出方向へ付勢されており、
前記操作部材が機器本体に装着されるときに、前記ロック部材が前記操作部材を保持し始める第1の状態から前記操作部材の保持が完了する第2の状態に至る間、前記操作部材によって前記突出部材が機器本体に向けて押されて前記トーションばねの変形量が増大させられ、
前記第2の状態において前記トーションばねから前記ロック部材に与えられる前記保持方向への付勢力が、前記第1の状態での前記付勢力よりも増強されることを特徴とするものである。
【0014】
上記本発明では、ロック部材と突出部材が共通のばね部材で付勢されるため、従来に比べて部品点数を少なくでき、ロック部材と突出部材を、狭いスペース内で動作できるように配置できる。
【0016】
この構造では、操作部材が押されてロック部材が動作させられる初期では、ロック部材の保持付勢力が比較的小さく、ロック部材によるロックが完了するにしたがって前記保持付勢力が大きくなる。したがって、前記ロック部材に設けられたフック部が操作部材に掛止されるときに前記弾性力を最大にすることができる。よって、操作部材を機器本体へ押し込む操作が容易で装着操作感触がよく、しかもロック部材で操作部材がロックされるときには、ロック部材による保持力が強くなり、操作部材のロックがはずれることがなく確実なロックを実現できる。
【0019】
また、前記ロック部材と突出部材は、共通の軸により回動自在に支持されており、前記トーションばねの巻き中心部が前記軸に装着されていることが好ましい。
【0020】
このように軸を共通にし、この軸にトーションばねの巻き中心部を装着すると、軸の数を最少にできるのみならず、ロック部材と突出部材およびトーションばねを狭いスペース内で効率よく配置できる。
【0021】
また、前記突出部材と操作部材との間には、前記突出部材が機器本体の前方へ突出した状態で操作部材を仮止めする仮止め手段が設けられているものとすることができる。ただし前記突出部材は、ロック解除された操作部材を単に機器本体の前方へ押出すだけの機能を有しているものであってもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態を示すものであり、車載用電子機器の機器本体の前面部と、操作部材とを示す斜視図、図2は、ロック手段と突出部材の構造を示す部分分解斜視図、図3と図4はロック手段と突出部材の動作を示すものであり、図3は操作部材の装着状態、図4は操作部材が機器本体の前方で仮止めされた状態を示す部分平面図、図5と図6は掛止部と第2の仮止め手段の構造を示すものであり、図5は操作部材の装着状態、図6は操作部材が機器本体の前方で仮止めされた状態を示す部分平面図、図7は図4のVII−VII線の断面図、図8は図6のVIII−VIII線の断面図である。
【0023】
図1に示すように、車載用電子機器の機器本体10は、カーステレオ、ディスクチェンジャのコントローラ、カーナビゲーションシステムのコントローラなどとして使用されるものである。機器本体10は、筐体11とこの筐体11の前部に取付けられた合成樹脂製のノーズ部12とから構成されている。前記筐体11はいわゆる1DINサイズであり、自動車の車室内のインストルメントパネルまたはダッシュボード内などに埋設され、このとき前記ノーズ部12が前記インストルメントパネルまたはダッシュボードの前面に現れる。
【0024】
前記ノーズ部12は、操作部材が装着される装着凹部12aと、この装着凹部12aの周囲を囲む枠体12bとを有している。また、前記装着凹部12a内には装着ベース13が固定されている。この装着ベース13は板金材料で凹状に形成されたものであり、図3などに示すように、この装着ベース13は、前記装着凹部12a内および前記枠体12bの内側に設置されて固定されている。
【0025】
操作部材20は、合成樹脂製のケース内に各種電子部品が収納されたものであり、その前面21には液晶表示パネルなどの表示部材22が設けられている。また前記前面21で表示部材22が設けられていない部分に各種操作釦23が設けられている。また操作部材20の前面21の図示左側の側部には、操作部材20を機器本体10から離脱させるための操作を行う離脱操作部材(離脱操作釦)24が設けられている。
【0026】
操作部材20の背部には矩形状の装着突出部20aが形成されており、操作部材20が機器本体10に装着される際に、この装着突出部20aが前記ノーズ部12の装着凹部12a内に嵌着される。
【0027】
前記ノーズ部12の装着凹部12aの底部にはコネクタ14が設けられ、このコネクタ14が、前記装着ベース13に開口する窓13a内に現れている。一方、前記操作部材20の装着突出部20aの背面にはコネクタ25が設けられている。図4に示すように、ノーズ部12側のコネクタ14には、複数の接続ピン14aがばねの力により機器本体10の前方へ突出するように付勢されている。図3に示すように、操作部材20が機器本体10に装着されたときには、操作部材20側のコネクタ25に前記接続ピン14aが弾圧されて、コネクタ14とコネクタ25とが接続される。この状態で、操作部材20内の各種電子部品と、筐体11内の各種電子回路とが電気的に接続される。
【0028】
図1および図5、図6に示すように、操作部材20の前記装着突出部20aの図示右側の側端部には、掛止突起26が一体に形成されており、またノーズ部12の装着凹部12a内では、装着ベース13の図示右側の端部に掛止穴13bが開口している。図5および図6に示すように、前記掛止突起26が掛止穴13bに嵌合することにより、操作部材20の右側の側端部を機器本体10の図示右側部分で掛止する掛止部Aが形成されている。
【0029】
前記装着ベース13の図示左側部分には、突出窓13cが開口しており、この突出窓13c内にロック手段Bを構成するロック部材31および突出部材35が集約されて配置されている。
【0030】
図2に示すように、このロック部材31は合成樹脂製であり、後部に上下に貫通する軸支持穴31a,31aが形成されている。一方、装着ベース13の突出窓13cの上下縁部には、筐体11の方向へ折り曲げられた支持片13d,13eが設けられている。前記ロック部材31の前記軸支持穴31a,31aに挿入された軸39の上下端が、前記支持片13d,13eに穿設された支持穴13f,13fに固定される。その結果、前記ロック部材31は、前記支持片13dと支持片13eの間で、前記軸39によって回動自在に支持されている。
【0031】
前記ロック部材31には、前記装着ベース13の前方へ突出するフック部32が一体に形成されている。また前記ロック部材31には、ロック解除用の突起33が一体に突出形成されている。前記装着ベース13の図示左側には丸穴13gが開口しており、図3に示すように前記ロック部材31が軸39に回動自在に支持された状態で、前記突起33が丸穴13g内に挿入される。
【0032】
前記軸39の中腹部にはトーションばね34が設けられ、前記軸39はトーションばね34の巻き中心部に挿入されている。このトーションばね34の一方の腕34aが前記ロック部材31の背面に弾圧することにより、ロック部材31は常に反時計方向((iv)方向)へ付勢されている。図3に示すように、前記ロック部材31の前記突起33が設けられていない部分が、装着ベース13の前記丸穴13gと突出窓13cとの境界部13hへ背部側から当たることにより、ロック部材31の前記(iv)方向への回動限界が決められている。よって、ロック部材31は図3の状態から時計方向へ前記トーションばね34の弾性力に対抗しながら回動可能である。
【0033】
装着ベース13の前記突出窓13c内には、前記ロック部材31と並んで突出部材35が設けられている。この突出部材35には、上下に貫通する軸支持穴35a,35aが穿設されている。突出部材35が前記ロック部材31内に挟まれた状態で、前記軸39が軸支持穴35a,35aに挿入されている。よって突出部材35は、前記ロック部材31と共通の軸39に対して回動自在に支持されている。
【0034】
なお、前記トーションばね34は、前記突出部材35の軸支持穴35aと軸支持穴35aとの間で、前記軸39の外周に設けられている。そしてこのトーションばね34の他方の腕34bが、前記突出部材35の背面に弾圧されている。このトーションばね34の腕34bの弾性力により、突出部材35は時計方向((v)方向)へ付勢されている。
【0035】
突出部材35の上面にはストッパ突起36が一体に形成されている。図4に示すように、このストッパ突起36が、前記装着ベース13の突出窓13cの上縁片13i(図2参照)に当たることにより、突出部材35の前記(v)方向への回動限界が決められている。すなわち、突出部材35は、図4に示す状態から、前記トーションばね34の弾性力に対抗しながら反時計方向へ回動自在である。
【0036】
上記のように、ロック部材31と突出部材35は、同じ軸39によって回動自在に支持され、しかもこの軸39に装着された1個のトーションばね34により、ロック部材31の保持方向への付勢力と突出部材35の突出方向への付勢力が与えられているため、部品点数が最少であり、しかもロック部材31と突出部材35ならびにトーションばね34を狭いスペース内に集約して配置することができる。
【0037】
前記突出部材35には、前記突出窓13cから機器本体10の前方へ突出する突出片37が一体に形成されており、この突出片37の上面に、表面が球面状または凸曲面状の凸部38が一体に形成されている。
【0038】
図3と図4に示すように、前記操作部材20の装着突出部20aの背面には、合成樹脂製の背面板41が設けられている。この背面板41において、前記ロック部材31に対向する位置には窪み部42が形成されており、この窪み部42の側部にロック掛止部42aが形成されている。図3に示すように、操作部材20がノーズ部12の装着凹部12a内に装着されたときに、前記ロック部材31のフック部32が前記ロック掛止部42aに掛止されて、操作部材20が装着凹部12a内でロック保持される。
【0039】
図7に示すように、前記背面板41において、前記突出部材35と対向する位置にも窪み部43が形成されており、前記突出部材35の突出片37がこの窪み部43内に入り込めるようになっている。図4および図7に示すように、突出部材35の(v)方向の回動により操作部材20が機器本体10の前方へ押出された状態で、前記窪み部43の天井面43aが前記突出片37の上面において重力方向へ支えられる。また前記天井面43aには凹部44が形成されており、前記突出片37の上面に形成された球面状または凸曲面状の前記凸部38が、前記凹部44内に嵌合できるようになっている。この凸部38および凹部44により、操作部材20を機器本体10の前方で仮止めする仮止め手段Cが形成されている。
【0040】
図3に示すように、操作部材20の図示左側には、前記離脱操作部材24が前方へ突出しているが、この離脱操作部材24には離脱押圧体24aが一体に形成されている。図3に示すように、操作部材20が装着凹部12a内に装着された状態で、前記離脱押圧体24aは、装着ベース13の丸穴13g内に位置している前記ロック部材31の前記突起33に対向する。
【0041】
図1に示すように、ノーズ部12の装着凹部12a内に設けられた前記装着ベース13の下部折曲片13kでは、前記掛止部Aと前記突出部材35との中間で、且つ掛止部A寄りの位置に、凸部13jが形成されている。また、前記操作部材20の装着突出部20aの下面では、前記凸部13jに対向する位置に凹部46が形成されている。図8に示すように前記凸部13jは装着ベース13の下部折曲片13kから上方へ***形成されたものであり、その上面は、操作部材20の着脱方向に向けて凸曲面状である。
【0042】
図5および図6に示すように、操作部材20が機器本体10に装着されているとき、および操作部材20が機器本体10の前方へ突出して仮止めされているときの双方において、前記凸部13jは前記凹部46内に入り込んでいる。特に図6に示すように、操作部材20が機器本体10の前方へ回動した状態では、図8に示すように、前記凸部13jと凹部46とが嵌合していると共に、操作部材20が前記下部折曲片13kによって重力方向へ支えられている。前記凸部13jと凹部46とにより、操作部材20に対する第2の仮止め手段Dが形成されている。
【0043】
次に、操作部材20の着脱操作について説明する。
図1は操作部材20が装置本体10から離脱した状態を示している。この状態から操作部材20を機器本体10に装着するためには、まず操作部材20の装着突出部20aの右側の側端部を機器本体10の装着凹部12a内に入れ、掛止突起26を掛止穴13bに挿入して、掛止部Aにおいて操作部材20の図示右側端部を掛止させる。
【0044】
操作部材20を前記掛止部Aを支点として時計方向((i)方向)へ回動させると、図7に示すように、突出部材35の突出片37が、操作部材20の背面の窪み部43内に入り、凸部38が凹部44内に入り込む。このとき同時に、図6に示すように、機器本体10の装着凹部12aの下に設けられている凸部13jが、操作部材20の装着突出部20aの下面に形成された凹部46内に入り込む。
【0045】
その状態から、操作部材20を、前記掛止部Aを支点としてさらに(i)方向へ回動させるように押し込むと、図7に示す窪み部43の内面43bによって、突出部材35の突出片37の先端が機器本体10の方向((i)方向)へ押され、突出部材35がトーションばね34の弾性力に対抗して反時計方向((v)方向と逆方向)へ回動させられる。そのまま操作部材20を装着凹部12a内に押し込むと、図3に示すように、機器本体10に設けられたロック部材31のフック部32が操作部材20のロック掛止部42aに掛止されて、操作部材20が装着凹部12a内で保持される。
【0046】
操作部材20が装着凹部12a内に保持されている間、トーションばね34の弾性力を受けて、前記突出部材35から操作部材20に対して常に機器本体10の前方への押出し力が与えられている。また、このとき図5に示すように、第2の仮止め手段Dを構成する装置本体10側の凸部13jが、操作部材20側の凹部46に入り込んでいる。さらに、機器本体10側のコネクタ14の接続ピン14aがばねの力で操作部材20側のコネクタ25の接点に加圧されており、コネクタ14とコネクタ25を介して操作部材20内の電子部品と機器本体10内の電子回路とが導通させられている。
【0047】
ここで、図4の状態から操作部材20が押され突出部材35が機器本体10内へ押し込まれる際に、突出部材35が反時計方向((v)方向と逆の方向)へ回動するにしたがって、トーションばね34の捩り変形量が多くなり、その結果、トーションばね34の一方の腕34aがロック部材31を(iv)方向へ付勢する弾性力が徐々に大きくなる。
【0048】
例えば、図4から図3の状態へ至る途中で、操作部材20の背面板41がロック部材31のフック部32に当たるときを「状態(1)」、背面板41がロック部材31を時計方向へ回動させてフック部32を乗り越えるときを「状態(2)」、図3に示すようにロック部材31のフック部32がロック掛止部42aに掛止されたときを「状態(3)」とする。
【0049】
前記の過程においては、「状態(1)」から「状態(2)」に行くにしたがって、さらに「状態(3)」に移行するにしたがって、トーションばね34が腕34bによって捩られる量が多くなる。このように、トーションばね34の状態が徐々に変化するため、前記「状態(1)」と「状態(2)」のときにはトーションばね34の腕34aからロック部材31に与えられる(iv)方向への弾性力が過大となるのを避けることができる。よって、背面板41がフック部32を乗り越える際の抵抗力を比較的低減させることができ、しかも前記「状態(3)」では、トーションばね34の捩り量が多くなるため、ロック部材31のフック部32によって、操作部材20を強い力で保持することができる。
【0050】
以上から、この実施の形態では、操作部材20を装着凹部12aに装着する際にロック部材31を動作させる際の抵抗力を比較的小さくでき、操作部材20を装着凹部12a内に装着しやすくなっている。しかも図3の状態では、ロック部材31によって操作部材20を確実にロックできる。
【0051】
次に、操作部材20を離脱させるときには、図3の状態で、操作部材20の前面21から突出している離脱操作部材24を押圧操作する。この離脱操作部材24の離脱押圧体24aにより、ロック部材31の突起33が押され、ロック部材31が時計方向((iv)方向と逆方向)へ回動して、フック部32が操作部材20のロック掛止部42aから外れる。
【0052】
その瞬間に、トーションばね34の弾性力を受けて(v)方向へ回動しようとする突出部材35の突出片37により操作部材20が前方へ押出される。このときコネクタ14の接続ピン14aもばねにより突出し、操作部材20のコネクタ25に対して前方への押出し力を与える。よって、操作部材20が右側端部の掛止部Aを支点として機器本体10の前方((ii)方向)へ回動させられる。そして、操作部材20が図4と図6に示す位置まで前方へ突出すると、仮止め手段Cにおいて、凸部38と凹部44との嵌合で操作部材20が仮止めされる。また図6に示すように、掛止部A寄りに位置する第2の仮止め手段Dにおいても、機器本体10側の凸部13jと操作部材20の凹部46とが嵌合しており、操作部材20が前方へ回動した状態で仮止めされる。
【0053】
この仮止め状態から操作部材20を前方へ引くと、操作部材20を機器本体10から離脱させることができる。
【0054】
【発明の効果】
以上のように本発明では、操作部材が突出部材を押し込むようにして機器本体へ装着される際にロック部材に与えられる弾性付勢力よりも、操作部材が機器本体に装着された段階でロック部材に与えられる弾性付勢力を大きく設定したことにより、操作部材を機器本体へ装着する途中でロック部材を動作させるときの抵抗力を比較的弱くでき、しかも装着完了時にはロック部材により操作部材を確実に保持できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すものであり、車載用電子機器の機器本体の前面部と、操作部材とを示す斜視図、
【図2】ロック手段と突出部材の構造を示す部分分解斜視図、
【図3】ロック手段と突出部材の動作を示すものであり、操作部材の装着状態を示す部分平面図、
【図4】操作部材が機器本体の前方で仮止めされた状態を示す部分平面図、
【図5】掛止部と第2の仮止め手段の構造を示すものであり、操作部材の装着状態を示す部分平面図、
【図6】操作部材が機器本体の前方で仮止めされた状態を示す部分平面図、
【図7】図4のVII−VII線の断面図、
【図8】図6のVIII−VIII線の断面図、
【図9】従来の操作部材の着脱装置を示す平面図、
【符号の説明】
A 掛止部
B ロック手段
C 仮止め手段
D 第2の仮止め手段
10 機器本体
11 筐体
12 ノーズ部
12a 装着凹部
13 装着ベース
13b 掛止穴
13c 突出窓
13j 凸部
14,25 コネクタ
20 操作部材
20a 装着突出部
24 離脱操作部材
26 掛止突起
31 ロック部材
32 フック部
33 ロック解除用の突起
34 トーションばね
34a 一方の腕
34b 他方の腕
35 突出部材
37 突出片
38 凸部
41 背面板
42a ロック掛止部
44 凹部

Claims (3)

  1. 機器本体と、前記機器本体に着脱自在に装着される操作部材とを有し、前記機器本体には、前記操作部材を前記機器本体に保持するロック部材と、前記ロック部材による保持が解除されたときに機器本体の前方へ突出して前記操作部材を前方へ押出す突出部材とが設けられている操作部材の着脱装置において、
    前記ロック部材を前記操作部材を保持する保持方向へ付勢し且つ前記突出部材を突出方向へ付勢するとともに、前記突出部材が機器本体方向へ退行するにしたがって前記ロック部材の前記保持方向への付勢力を増大させるトーションばねが設けられ、このトーションばねの一方の腕により前記ロック部材が前記保持方向へ付勢され、他方の腕により前記突出部材が前記突出方向へ付勢されており、
    前記操作部材が機器本体に装着されるときに、前記ロック部材が前記操作部材を保持し始める第1の状態から前記操作部材の保持が完了する第2の状態に至る間、前記操作部材によって前記突出部材が機器本体に向けて押されて前記トーションばねの変形量が増大させられ、
    前記第2の状態において前記トーションばねから前記ロック部材に与えられる前記保持方向への付勢力が、前記第1の状態での前記付勢力よりも増強されることを特徴とする操作部材の着脱装置。
  2. 前記ロック部材と突出部材は、共通の軸により回動自在に支持されており、前記トーションばねの巻き中心部が前記軸に装着されている請求項記載の操作部材の着脱装置。
  3. 前記突出部材と操作部材との間には、前記突出部材が機器本体の前方へ突出した状態で操作部材を仮止めする仮止め手段が設けられている請求項1または2記載の操作部材の着脱装置。
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