JP3697868B2 - 秘密保持を行う熱転写記録装置及び熱転写記録方法 - Google Patents

秘密保持を行う熱転写記録装置及び熱転写記録方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録情報の秘密保持を自動的に行う熱転写記録装置及び熱転写記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、種々の料金の請求金額の通知、払い戻し金の振り込み通知、顧客として登録すべきコード番号の通知、又はその他のプライベート情報等の重要且つ秘密を要する情報が記載された葉書の郵送が広く行われている。この場合、秘密情報保護のため秘匿すべき情報部分に不透明もしくは読み難くする印刷の施された隠蔽ラベルが剥離可能に積層されている。そして、これら隠蔽ラベルについての種々なる提案も行われている。
【0003】
また、葉書に限らず、例えば給与明細書、学生の成績通知表、親展内容のファクシミリ等の個人に係る秘密情報を他人に容易に知られないようにするための種々なる提案もなされている。
【0004】
図9(a),(b) は、上記の隠蔽ラベルの一例を示す図であり、同図(a) は平面図、同図(b) はその底面図を分かりやすく厚さ方向に拡大して示している。同図(a),(b) に示すように、この隠蔽ラベル1は、基材2、アルミニウム箔等からなる隠蔽層3、透明層4、接着層5、及び剥離層6を積層した多層シートから成る。この隠蔽ラベル1の剥離層6を剥がし取って、同図(c) に示す文字、数字、記号等の印字情報7が記載されている葉書等の記録紙8の印刷面に接着層5を押し当てて接着して貼付する。したがって、このままの状態で、第三者が基材1側からは印字情報7を見ることができず、これによって秘密保護が達成される。
【0005】
宛て先人は、この隠蔽ラベル1が接着されている葉書8を受け取り、図に示すA−A′ライン部分で基材2と隠蔽層3部分を透明層4から剥離して、透明層4を通して印字情報7を読み取ることができる。尚、基材2と隠蔽層3には、剥がし易いように、ミシン目9が予め施されている。また、透明層4の縁部分は接着剤層5−1が形成され、郵送される際に誤って剥がれることのないように周囲のみを比較的強く接着するように構成されている(但し、上記のA−A′ラインで示す隠蔽層3と透明層4の間には、例えば感圧接着層を介在させて圧力を掛ける等により適度の接着力が形成されている)。
【0006】
図10は、隠蔽用封止シートの例を示す図である。同図に示す隠蔽用封止シート10は、透明の基材11の片面に、容易に剥離可能ではあるが自然剥離はしないような物性を有する熱可塑性樹脂層12を形成し、これらの外面に夫々感熱接着剤層13−1、13−2を設けてシート状にしたものである。記録紙15−1の印字情報14−1の記載面と、記録紙15−2の印字情報14−2の記載面との間に、上記の隠蔽用封止シート10を挟み込み、加熱しながら押圧して、両記録紙15−1、15−2を向かい合わせに貼着させる。この封止された印字情報14−1及び14−2は、図に示すB−B′ライン部分で両記録紙15−1、15−2を剥離させることによって読むことができる。
【0007】
しかしながら、上記図9(a),(b) に示した隠蔽ラベル1や図10に示した隠蔽用封止シート10は、いずれも印字情報7の記載された記録紙8又は印字情報14−1、14−2の記載された記録紙15−1、15−2に貼付するために提供される隠蔽ラベル又は隠蔽用封止シートそのものの技術であって、記録紙8又は記録紙15−1、15−2との対応関係は、これら隠蔽ラベル又は隠蔽用封止シートを使用する者の一存に委ねられていた。
【0008】
すなわち、これらの隠蔽ラベル又は隠蔽用封止シートの提供に当たっては、記録紙への印字作業、及びこの印字済み記録紙への隠蔽ラベル又は隠蔽用封止シートによる隠蔽処理作業については何等の関心も払われていない。
【0009】
例えば、図9(a),(b) に示した隠蔽ラベルは、通常の背貼りラベルと同様に単品で提供され得るものであり、使用に際しては手作業で記録紙の印字済み面に貼り付けることになる。また、そのような秘密保護付きの記録紙を大量に作成したいような場合には貼りつけ作業を自動で行う特殊な装置が必要である。また、図10に示した隠蔽用封止シートの場合も同様に、もし少量の使用であるときは感熱接着剤を熱溶融させるために例えばアイロン等を用いて手作業で接着を行うことになる。また大量の使用であるときは専用の貼りつけ装置が必要であるが、これらのことは使用者側の選択に依存しており、隠蔽ラベル又は隠蔽用封止シート提供者の関知するところではない。
【0010】
図11(a) は、大量の記録紙を隠蔽用封止シートによって記録面を隠蔽する場合の記録紙の例を示しており、同図(b) は、その封止作業を専用装置によって行う場合の処理を模式的に示している。この方式は、同図(a) に示すように、ドット打刻プリンタによって連続紙16に印字情報17を印字した場合を前提とする技術である。印字済みの連続紙16を中央の折り目18で2枚折りにして、同図(b) に示すように、中に隠蔽用封止シート10を挟んで貼合せ機19に掛け、発熱ローラ21によって封止し、秘密保持可能な情報記録体16aを作成する。情報記録体16aは、例えば給料明細書であれば各個人に対応する所定の長さで裁断される。当人は、フィード孔22のついている側端部をミシン目23に沿って取り除いた後、情報記録体16aの両面を剥離して開いて同図(a) の印字情報17を読むことができる。
【0011】
上述したように、任意の形式で印字して秘密保持の出来る印字物を得ることは容易ではなく、なかなか手数の掛かる作業を必要とするものであった。ただし、このような手数を掛けずに秘密保持可能な印字物を作成する例として予め発色面を剥離可能な隠蔽シートで覆ったものがあることはある。
【0012】
図12(a),(b) は、そのような例として、ファクシミリ用の記録紙に秘密保持可能に印字する例を示したものである。同図(a),(b) に示すファクシミリ用の記録紙25は、基材26上に、いわゆる感熱層と呼ばれる発色層27を形成し、剥離可能な不透明の被覆部材28を積層して一体化したものである。この方式は、同図(a) に示すように、この記録紙25の被覆部材28側から、又は同図(b) に示すように基材26側から、発熱記録ヘッド29a又は29bを発熱させて印字する(発色層27を発色させる)ものである。これは、受信者が被覆部材28を基材26から剥がすことにより初めて記録内容を読むことが出来るというものである。この方式は、被覆部材28を剥がすまでは宛て先が判明しないという点に難があるといえる。
【0013】
図13(a),(b),(c) は、上記の感熱発色の記録方式の難点を解消するものとして知られる記録方式の例を示す図である。この方式の記録紙は、同図(a) に示すように、受像紙本体30と、ベース紙31に熱転写インク層32が形成されたものとを積層し、更にその上に感熱紙33を一部領域に積層して形成される。そして、同図(b) に示すように、感熱紙33側から発熱記録ヘッド34を発熱させて感熱紙33部分に宛て名等の一般伝達事項35を記録し(発色させ)、その感熱紙33部分以外の領域で、つまり直接ベース紙31側から、発熱記録ヘッド34を発熱させて熱転写インク層32により受像紙本体30上に秘密情報を印字(転写)するものである。宛て先人は、同図(c) に示すように、先ず感熱紙33上の宛て名や一般伝達事項35を読み取り、次にベース紙31を受像紙本体30から引き剥がすことにより、受像紙本体30上に熱転写されたインク32−1により記録された秘密情報を読み出すことができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、確かに上記の感熱発色又は感熱転写による記録方式は、印字すべき記録紙と隠蔽シートとの間に印字が出来るから、先に図9〜図11で述べた印字物に後から隠蔽部材を貼着する方式に比較して、後から隠蔽部材を貼着する作業が不要である分だけ便利といえるが、図12の感熱発色だけの秘密記録方式は既に述べたような難点がある。また、図13の感熱発色と感熱転写による秘密記録方式は、その難点を解消しているとはいえ、表紙として宛て名等の一般伝達事項35を記録する紙面領域が限られるという問題を有している。
【0015】
また、更なる問題として、図12及び図13の方式はフルカラーで印字することが不可能である。つまり、これらの記録方式では、秘密情報と非秘密情報の如何に拘らず記録情報が単一色になってしまう。これでは、近年の印字分野の市場において強くなっているフルカラー印字の要望に応えることができない。
【0016】
いずれにしても、図9〜図13に示したような秘密記録を保持する方式は、秘密記録における受像紙側の対応技術であって、記録情報を秘密保持可能にする記録方法やその記録装置としての対応を発想したものではなく、また、そのような技術でもない。
【0017】
したがって、例えば郵便書信物あるいは給与明細書等の情報発信人は、予め定められた書式の印刷された記録情報印字用紙に印字を行った後、特殊な装置を用いて密封するか又は予め印字範囲の限定された部分に印字する等して発信する。発信人が大量の秘密印刷物を発信する場合は、事業規模も大きいと思われるから、大量発信のための特殊な装置を導入することに大きな抵抗は無いであろうが、小規模な事業体あるいは個人等では到底そのような特殊な装置を備えることはできない。
【0018】
また、印字物が予め定型化されてしまうため、一旦そのように定型化されて使用に供されたものは容易にその書式形態を変更することができないという不満も少なからず存在した。
【0019】
本発明の課題は、前記従来の実情に鑑み、容易に記録情報を秘密保持可能に記録する熱転写記録装置及び熱転写記録方法を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
先ず、請求項1記載の発明(第1の発明)の熱転写記録装置は、画像情報に応じて発熱するサーマルヘッドと、複数色のインク塗布面とインク非塗布面とが面順次に配置形成され上記サーマルヘッドの発熱により記録紙にインクが転写されるべく構成されたサーマルインクリボンと、上記記録紙を供給する用紙供給手段と、該用紙供給手段により供給された記録紙を上記サーマルインクリボンを介して上記サーマルヘッドの配設部を通過させるべく搬送する搬送手段とを備えた熱転写記録装置であって、上記インクの転写された上記記録紙を上記サーマルヘッドよりも上記用紙供給手段側へ戻す返送手段と、熱可塑性接着剤により記録紙と接着されるべく設けられた不透明紙を上記サーマルヘッドの配設部に供給する隠蔽紙供給手段と、該隠蔽紙供給手段により供給された不透明紙を上記返送手段により戻された記録紙のインク転写面に重ね合わせる重合手段と、該重合手段により重ね合わせられた上記記録紙及び上記不透明紙を上記サーマルヘッドの配設部へ搬送し、上記サーマルインクリボンの上記インク非塗布面が上記サーマルヘッドの配設部に位置するように制御すると共に、上記重合手段により重ね合わせられた上記記録紙と上記不透明紙とを介在する熱可塑性接着剤を加熱溶融して接着させるべく上記サーマルヘッドの所定部分を発熱させる制御手段とを備えて構成される。
【0021】
上記不透明紙は、例えば請求項2記載のように、周辺部に上記熱可塑性接着剤を形成され該周辺部と該周辺部以外の中央部とを分離可能に形成され、また、例えば請求項3記載のように、不透明基材と、剥離可能な接着層と、透明層と、少なくとも周辺部に形成された上記熱可塑性接着剤層と、が積層されて形成される。
【0022】
また、上記サーマルインクリボンは、例えば請求項記載のように複数色のインク塗布面と熱可塑性接着剤塗布面と塗布剤非塗布面とを面順次に配置されて形成される。
【0023】
また、上記重合手段は、例えば請求項記載のように、上記不透明紙の熱可塑性接着剤を形成された面と上記記録紙のインクを転写された面とを重ね合わせるように構成され、また、例えば請求項記載のように、上記不透明紙を上記記録紙のインク及び熱可塑性接着剤が転写された面に重ね合わせるように構成される。
【0024】
また、上記制御手段は、例えば請求項記載のように、上記記録紙のインクを転写された面に上記サーマルインクリボンの上記熱可塑性接着剤を熱転写すべく上記返送手段及び上記サーマルインクリボンの移動を制御するように構成され、また、例えば請求項記載のように、上記溶融接着により上記記録紙上に重ね合わせられた上記不透明紙に画像記録すべく上記サーマルインクリボンの供給制御と上記サーマルヘッドの発熱制御を行うように構成され、また、例えば請求項記載のように、上記サーマルインクリボンのインクを転写する際と、上記熱可塑性接着剤を熱転写する際又は上記重ね合わせられた上記不透明紙と上記記録紙とを溶融接着する際とで、上記サーマルヘッドの発熱温度を切り換え制御するように構成される。
【0025】
次に、請求項10記載の発明(第2の発明)の熱転写記録方法は、サーマルヘッドの発熱により複数色のインク塗布面とインク非塗布面とが面順次に配置形成されたサーマルインクリボンのインクを上記サーマルヘッドの発熱転写部に供給される記録紙に転写する熱転写記録方法であって、上記インクの転写された上記記録紙を上記発熱転写部よりも記録紙供給方向上流側へ戻し、上記発熱転写部に熱可塑性接着剤により記録紙と接着されるべく設けられた不透明紙を供給し、この供給された不透明紙を上記戻された記録紙のインク転写面に重ね合わせ、この重ね合わせられた上記記録紙及び上記不透明紙を上記発熱転写部へ搬送し、上記サーマルインクリボンの上記インク非塗布面が上記発熱転写部に位置するようにし且つ上記重ね合わせられた上記記録紙と上記不透明紙とを介在する熱可塑性接着剤を加熱溶融して接着させるべく上記サーマルヘッドの所定部分を発熱させる工程を含んでいる。
【0026】
そして、例えば請求項11記載のように、上記不透明紙の周辺部に上記熱可塑性接着剤を形成し該周辺部と該周辺部以外の中央部とを分離可能に形成する。また、例えば請求項12記載のように、上記不透明紙を、不透明基材と、剥離可能な接着層と、透明層と、少なくとも周辺部に形成された上記熱可塑性接着剤層と、を積層して形成する。また、例えば請求項13記載のように、上記不透明紙と上記記録紙とを重ね合わせる際、上記不透明紙の熱可塑性接着剤を形成された面と上記記録紙のインクを転写された面とを重ね合わせる。また、例えば請求項14記載のように、上記サーマルインクリボンを、複数色のインク塗布面と熱可塑性接着剤塗布面と塗布剤非塗布面とを面順次に配置して形成する。また、例えば請求項15記載のように、上記記録紙のインクを転写された面に上記サーマルインクリボンの上記熱可塑性接着剤を熱転写する。また、例えば請求項16記載のように、上記不透明紙を上記記録紙のインク及び熱可塑性接着剤が転写された面に重ね合わせる。また、例えば請求項17記載のように、上記溶融接着により上記記録紙上に重ね合わせられた上記不透明紙に画像記録すべく上記サーマルインクリボンの供給制御と上記サーマルヘッドの発熱制御を行う。また、例えば請求項18記載のように、上記サーマルインクリボンのインクを転写する際と、上記熱可塑性接着剤を熱転写する際及び上記重ね合わせられた上記不透明紙と上記記録紙とを溶融接着する際とで、上記サーマルヘッドの発熱温度を切り換え制御する。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。尚、以下の説明において、上記の用紙供給手段は例えば第1給紙コロ53、給紙カセット42等から成り、搬送手段は例えば第1給紙コロ53、プラテンローラ49、上用紙押えコロ59、下用紙押えコロ61等からなり、返送手段は例えばプラテンローラ49、上用紙押えコロ59、下用紙押えコロ61等からなり、不透明紙は例えば隠蔽シート紙52、83等からなり、隠蔽紙供給手段は例えば第2給紙コロ57、第2給紙カセット43等からなり、重合手段は例えば第2搬送路58、上部切り換えガイド板56等からなり、制御手段は、例えば電装部50に配設された回路基板上の制御装置、不図示の駆動系等からなり、そして、熱可塑性接着剤は例えばホットメルト接着剤79、88等からなる。
【0029】
図1(a) は、一実施の形態における秘密保持記録装置の外観斜視図であり、同図(b) は、その内部の構成を主要部のみ模式的に示す側断面図である。同図(a) に示すように、秘密保持記録装置(以下、本体装置ともいう)40は、前方(図の左側)上部右側に操作パネル41を備えている。この操作パネル41には、電源の投入と遮断、通常印字モードと秘密保持印字モードの切り換え、用紙サイズの切り換え等を行うための複数の押しボタン型スイッチと、入力データや制御部からの報知を表示する表示装置等が配設されている。
【0030】
また、本体装置40の前面には、下方に記録紙(普通紙)を給紙する第1給紙カセット42、隠蔽シート紙を供給する第2給紙カセット43、それらの上方に排紙トレー44と一時待機用トレー45をそれぞれ着脱自在に備えている。そして、本体装置40の上部にはインクリボンカートリッジを交換するための蓋46を備えている。
【0031】
蓋46は、同図(b) に示すように、後方に(同図(b) では時計回り方向に)回動させて二点鎖線46′で示す位置へ開くことができ、これによって本体装置40内部のインクリボンカートリッジ格納部が露出される。インクリボンカートリッジ格納部には、同図(b) には破線で示すインクリボンカートリッジ47が着脱自在に装着される。
【0032】
インクリボンカートリッジ47中央の空間部に、不図示の支持部材を介して蓋46の裏面に支持される熱印字ヘッド(サーマルヘッド)48が配置されている。サーマルヘッド48は、用紙幅方向に用紙の幅と略同じ長さに形成されて配置され、先端部(同図(b) では左端部)には用紙幅方向の最大印字画素数に対応する発熱体を備えている。この発熱印字を実行するサーマルヘッド48の先端部は下方の印字位置と上方の非印字位置とに上下に回動する。同図(b) に示すサーマルヘッド48は上方の非印字位置に回動している状態を示している。
【0033】
このサーマルヘッド48に対向して上記インクリボンカートリッジ47の直下にプラテンローラ49が配設されている。プラテンローラ49も、用紙幅方向に用紙の幅と略同じ長さで形成されて配置されている。印字時には(又は隠蔽シート紙接合時には)、上記のサーマルヘッド48がインクリボンカートリッジ47のインクリボンを上からプラテンローラ49に向けて押圧する。このサーマルヘッド48とプラテンローラ49とが対向して押圧する圧接部(印字部)Hに、第1給紙カセット42から記録紙51が給送され、第2給紙カセット43から隠蔽シート紙52が給送される。
【0034】
記録紙51は、第1給紙コロ53の回転によって第1搬送路54に送り出され、同図(b) に実線で示す下部切り換えガイド板55及び上部切り換えガイド板56に案内されて、印字部H(熱転写部)に給送される。一方、隠蔽シート紙52は、第2給紙コロ57の回転によって第2搬送路58に送り出され、上用紙押えコロ59と同軸に支持されて同図(b) に破線56′で示す右位置に回動した上部切り換えガイド板56に案内されて、印字部H(熱接合部)に給送される。尚、下部切り換えガイド板55も下用紙押えコロ61と同軸に支持されて同図(b) に破線55′で示す上位置に回動するように構成されている。
【0035】
そして、本体装置40の後部下方(図1(b) では内部右側下方)に、所定枚数の回路基盤を装着可能な電装部50が配設されている。この電装部50に配設される回路基盤には複数の電子部品からなる制御装置が搭載されている。
【0036】
上記の制御装置は、特には図示しないがコントローラ部とエンジン部からなる。コントローラ部は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(読出し専用メモリ)、EEPROM(再書込み可能な読出し用メモリ)、フレームメモリ、イメージデータ転送回路等からなり、ホストコンピュータ等から入力される印刷データを解析し、印字用データを作成してエンジン部に転送する。
【0037】
エンジン部は、CPUやROM等を備え、入力側にはコントローラ部からのデータや指令信号、不図示の用紙検知センサの出力等が入力し、出力側には不図示のモータを駆動するモータドライバ、そのモータの駆動を各部に伝達する駆動系を切り替えるクラッチドライバ、サーマルヘッド48を上記印字用データに基づいて発熱駆動する印字ドライバ等が接続されている。エンジン部はコントローラ部からのデータや指令信号、用紙検知センサの出力等に基づいて各部を駆動制御する。
【0038】
図2(a) は、上記インクリボンカートリッジ47の斜視図を示し、同図(b)は、そのインクリボンカートリッジ47に収容されているインクリボンを供給リールごと取り出して斜視図で示している。同図(a) に示すように、インクリボンカートリッジ47は、2本のサイドフレーム62a、62bの前後で相互に差し渡されている前部リール保持部63と後部リール保持部64を備え、この後部リール保持部64に供給リール65を保持し、前部リール保持部63には巻取リール66を保持している。
【0039】
供給リール65には同図(b) に示すインクリボン70の未使用部を卷着している。後部リール保持部64は、インクリボン70の送り出し口を除いて、供給リール65とこの供給リール65に卷着されたインクリボン70の未使用部の略全体を覆うように形成され、2つのサイドフレーム62a及び62bによって前部リール保持部63と連結して一体に形成されている。
【0040】
上記のインクリボン70は、同図(b) に示すように、長尺状のベースフィルム71上に、フルカラー印字用の三原色であるイエローインク72、マゼンタインク73、及びシアンインク74が、所定の用紙のサイズに対応する面積単位でベースフィルム71の長手方向に面順次に塗布され、更に同一面積のインク無し部分75が続いて形成されて構成される。このインクリボン70は、本体装置40の不図示の駆動系に係合して回転する巻取リール66により、同図(b) の矢印Cで示す左方向に逐次巻き取られて、供給リール65から未使用部が引き出され、図1(b) に示した印字部Hに供給される。
【0041】
図3(a) は上記の秘密保持記録装置40の第2給紙カセット43に載置・収容される隠蔽シート紙52の構成を示す平面図と底面図、(b) は最終的に得られる秘密保持可能記録体の態様を示す斜視図である。同図(a) に示す例は、不透明な基材76の周辺部に1つの角部(剥がし始め部分)77を除いてミシン目78を形成し、このミシン目78より外側となる裏面周辺部にホットメルト接着剤79を積層し、ミシン目78より内側となる裏面中央部全体に透明層81を積層して形成される。尚、このように周辺部のみにホットメルト接着剤79を形成する場合は、中央部の透明層81は無くてもよい。同図(b) は、詳しくは後述する秘密保持記録装置40の秘密保持記録を行う熱転写記録方法によって、印字済みの記録紙51と隠蔽シート紙52とを重ねて上記ホットメルト接着剤79により接合し、宛て名82aや公開文面82b、注意書き82c等の上書きをして完成した秘密保持可能記録体80の態様を示している。尚、隠蔽シート紙としては、上記の隠蔽シート紙52に限るものではなく、その構成は種々考えられる。
【0042】
図4は、隠蔽シート紙の他の例を示す図である。同図は上に隠蔽シート紙83の平面図、下にその底面図を示している。同図に示す隠蔽シート紙83は、不透明な基材84の裏面に、1つの角部(剥がし始め部分)85を除いて剥離可能な接着剤層86を形成し、その下に透明層87を形成し、更にその下に透明性のあるホットメルト接着剤層88を形成して構成される。この場合、剥離層86が全面に形成されているので透明層87は必ずしも必要ではない。また、この場合も図3同様にホットメルト接着剤層88は周辺部のみとしてもよい。この他にも、この秘密保持記録装置又は方法により使用できるのものであれば、従来から提案されている周知の構成により形成された種々の隠蔽シート紙を用いることができる。
【0043】
図5(a),(b) 〜図7は、上記のような隠蔽シート紙と、通常の記録紙とを用いて、秘密保持可能記録体を一連の動作で自動的に作成する秘密保持記録装置40の処理動作を示す動作状態図である。以下、図5(a),(b) 〜図7を用いて秘密保持記録装置40の秘密保持可能記録体を作成する処理動作を説明する。
【0044】
先ず、図5(a) において、普通紙(以下、用紙ともいう)51が第1給紙コロ53の反時計回り方向の回転によって第1給紙カセット42から給紙される。下部切り換えガイド板55は右方に回動して第1搬送路54を形成し、この第1搬送路54に案内されて、用紙51の先端は、プラテンローラ49と下用紙押えコロ61とにより挟持され、左方に回動している上部切り換えガイド板56に案内されて更にプラテンローラ49と上用紙押えコロ59とで挟持され、サーマルヘッド48とプラテンローラ49とが対向する印字部Hに搬入される。
【0045】
続いて、図5(b) に示すように、サーマルヘッド48が下方の印字位置に回動して、その先端部の発熱体がインクリボン70を用紙51と重ねてプラテンローラ49に圧接する。プラテンローラ49が反時計回り方向に回転を続けて用紙51を、主走査ごとの線順次の印字を可能に排紙トレー44上に搬送し、これと共に、巻取リール66が時計回り方向に回転して、供給リール65に捲着されているリボンロール70−0からインクリボン70の未使用部分(イエローインク72、図2(b) 参照)を引き出して印字部Hに供給する。サーマルヘッド48は、イエローの印字情報に応じた発熱体の発熱を順次行い、用紙51上にイエローインク72を転写して、用紙51の一面にイエロー画像を形成する。
【0046】
このイエロー画像の形成を終了すると、図6(a) に示すように、サーマルヘッド48が上方の非印字位置に回動してインクリボン70と用紙51の圧接を解除する。下部切り換えガイド板55が左方に回動して一時待機用トレー45上への用紙送出路を形成する。プラテンローラ49が上用紙押えコロ59及び下用紙押えコロ61と共に用紙51を挟持して時計回り方向に回転し、用紙51の後端部を一時待機用トレー45上に排出する。巻取リール66は時計回り方向に所定の搬送長さ分だけ回転してインクリボン70を空巻き取りして次の色インク(この場合はマゼンタインク73、図2(b) 参照)の先端部を印字部Hに設定する。
【0047】
この後、図5(b) 及び図6(a) を繰り返して、用紙51上にマゼンタ画像を塗り重ね、更に図5(b) 及び図6(a) を繰り返して、用紙51上にシアン画像を塗り重ねる。これによって、イエロー、マゼンタ、シアンの三原色によるフルカラー画像が用紙51上に形成される。巻取リール66は再び時計回り方向に所定の搬送長さ分だけ回転してインクリボン70を空巻き取りして、インク無し部分75(図2(b) 参照)の先端部を印字部Hに設定する。
【0048】
ここでフルカラー画像が形成された用紙51は、図6(b) に示すように、後端部が一時待機用トレー45上に一時的に排出され、その先端がプラテンローラ49と下用紙押えコロ61とに挟持された状態で一旦停止(待機)する。一方、上記と同時進行で第2給紙コロ57が反時計回り方向に回転して隠蔽シート紙52を第2給紙カセット43から第2搬送路58へ給送する。隠蔽シート紙52は第2搬送路58に案内され、搬送ローラ対89に搬送を引き継がれ、右方に回動した上部切り換えガイド板56に案内されて、その先端が上記待機状態にある用紙51の先端と一致する。
【0049】
続いて、図には示していないが、プラテンローラ49が反時計回り方向に回転を開始し、搬送ローラ対89が引き続き搬送回転することにより、用紙51が下になり隠蔽シート紙52が上に重なって先端を揃えて印字部H(熱接合部)に搬送される。
【0050】
そして、図7に示すように、サーマルヘッド48が下方の印字位置に回動してインクリボン70のインク無し部分75(図3(b) 参照)を隠蔽シート紙52及び用紙51を介してプラテンローラ49に押圧し、プラテンローラ49が反時計回り方向に回転して、隠蔽シート紙52及び用紙51を搬送し、サーマルヘッド48が隠蔽シート紙52のホットメルト接着剤79が形成されている部分により用紙51に隠蔽シート紙52を熱接着する。
【0051】
この後、上記熱接着により一体となった隠蔽シート紙52及び用紙51を、図6(a) で説明した場合と同様に動作して、一旦一時待機用トレー45上に引き戻し、図5(b) で説明した場合と同様に動作して、今度は隠蔽シート紙52上にフルカラーによる上書きを印字する。そして、上記隠蔽シート紙52及び用紙51が一体となった上に宛て名82a、公開文面82b、注意書き82c等の上書きが施されて完成した秘密保持可能記録体80(図3(b) 参照)を排紙トレー44上に排出する。
【0052】
尚、各色インクを用紙51に転写する熱量Hi とホットメルト接着剤79又は88を溶融させる熱量Hm とには、「熱量Hi <熱量Hm 」となるように設定されており、サーマルヘッド48は、制御装置により、インク転写の際と熱接着の際とでは発熱量が異なるように制御されている。したがって、図4の隠蔽シート紙83のようにホットメルト接着剤88が全面に塗布されたものを熱接着した後に上記のように隠蔽シート紙83上に印字を行っても、印字のための発熱量は、ホットメルト接着剤88を熱接着させた熱量よりも小さいので、上書き印字によって、ホットメルト接着剤88が溶融して熱接着済み部分に不具合が生じるようなことはない。
【0053】
また、図3(b) の隠蔽シート紙52を用いる場合は、ホットメルト接着剤79が、印字領域外となる周辺部のみに形成されているので、この場合は「熱量Hi <熱量Hm 」の設定に限定する必要はなく、それで上書き印字による熱接着部分の不具合が生じる虞はない。
【0054】
また、図1(a),(b) に示す秘密保持記録装置40においては、第2給紙カセット43はオプションとして増設される構成となっており、装置本体40は従来と同様の単なる熱転写プリンタとして提供することができるようになっている。
【0055】
また、上述した第1給紙カセット及び第2給紙カセットは、夫々自動給紙部を構成しているが、普通紙51と隠蔽シート紙52(又は83)を熱接着のために2枚重ねて印字部Hに給送する方法は、これに限定されるものではなく、例えば普通紙51及び隠蔽シート紙52(又は83)を、夫々手差し給紙によって印字部に供給するように構成することもできる。
【0056】
また、普通紙51と隠蔽シート紙52(又は83)の、重ね合わせのための位置合わせを、図6(b) の例では、上用紙押えコロ59と下用紙押えコロ61の中間で行うようにしているが、これに限らず、普通紙51の先端をプラテンローラ49と上用紙押えコロ59との挟持部まで後退させたところで停止させ、給送される隠蔽シート紙52(又は83)の到着を待機するようにしてもよい。
【0057】
また、上記の例では、インクリボン70の構成を、イエローインク72、マゼンタインク73及びシアンインク74の三原色のインクに続いて更に同一面積のインク無し部分75を形成するようにしているが、インクリボンの構成はこれに限るものではない。
【0058】
図8(a),(b),(c) は、上述した秘密保持記録方法及び装置に用いられるインクリボンの他の例を示す図である。同図(a) に示すインクリボン90は、イエローインク72、マゼンタインク73及びシアンインク74の三原色のインクに続いて形成されるインク無し部分91を、図2(b) のインク無し部分75のように各色インク面と同一面積にするのではなく、サーマルヘッド48が容易に圧接可能な最少減の長さに設定して形成したものである。この場合は、図7に示した熱接着の際には、巻取リール66を停止させ、インク無し部分91の巻き取りを行わないようにさせる。
【0059】
また、図8(b) に示すインクリボン92は、イエローインク72、マゼンタインク73及びシアンインク74の三原色のインクに続いて、これら各色インク面と同一面積のインク無し部分93の周辺部にホットメルト接着剤塗布部94を形成して構成され、更にそのホットメルト接着剤塗布部94に続いて長さの短いインク無し部分91が形成されている。これを用いるときは、先ず3色印字済みの用紙51を再搬送して、インクリボン92のホットメルト接着剤を用紙51に転写し、この後、下の印字が透けて見えないような通常の不透明シートを重ねて、印字部Hに搬送して熱接着を行うようにすれば、隠蔽シート紙52(又は83)のように特殊な隠蔽シート紙を用意する必要がないので便利である。また、この場合は余り強固な接着力のあるホットメルト接着剤を使用すると後で剥がし難くなる虞がある。しかし、上記のホットメルト接着剤は公知の技術による接着剤であり物性も様々であるから、その物性を適宜に選択すれば、郵送や持ち運びの程度では剥離せず且つ剥がす意志を持って行えば容易に剥離し得る程度の接着性のものを設定することができる。
【0060】
また、図8(c) に示すインクリボン95は、イエローインク72、マゼンタインク73及びシアンインク74の三原色のインクに続いて、これら各色インク面と同一面積のホットメルト接着剤塗布部分96を形成し、更に続いて長さの短いインク無し部分91を形成して構成したものである。このようにしても、同図(b) の場合と同様に処理して、全面接着による秘密保持可能記録体を作成することができる。
【0061】
このように、広く一般化されている簡易な構成の熱転写型プリンタによるサーマル印字方式とホットメルト接着剤とをうまく組み合わせて用いることによって、記録情報を秘密保持可能に記録する秘密保持記録方法が実現でき、そのような装置の提供が可能となり、それに用いるインクリボンを提供することが可能となる。
【0062】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、ホットメルト接着剤を利用してそのホットメルト接着剤層を有する隠蔽シートを用意し、これを印字済みの通常の記録紙と重ね合わせてサーマルヘッドの発熱を利用して記録紙と隠蔽シートを接合するようにしたので、記録装置として広く一般化されている簡易な構成の熱転写型プリンタの基本構造を大幅に変更することなく使用でき、したがって、記録情報を秘密保持可能に記録する装置を安価に提供することが可能となる。また、印字及び記録紙と隠蔽シートとの接合に熱転写型プリンタを用いているので、記録紙と接合した隠蔽シートの表面にも続けてフルカラーの記録情報を任意の範囲に印字でき、したがって、秘密記録の印字と非秘密記録の印字の両方共に印字形式に制約を受けることがないので便利である。また、僅かの改良を加えただけの熱転写カラーインクリボンを使用するので、秘密保持を要するフルカラーの印字を安価に作成でき、したがって、小規模事業所や一般のオフイスあるいは個人を問わず、近年のフルカラーの要望に容易に且つ安価に応えることができ、これによって、フルカラーによる快適な秘密情報の交換を行うことが出来、これによりユーザの満足度の向上に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a) は一実施の形態における秘密保持記録装置の外観斜視図、(b) はその内部の構成を主要部のみ模式的に示す側断面図である。
【図2】 (a) は秘密保持記録装置のインクリボンカートリッジの斜視図、(b) はそのインクリボンカートリッジに収容されるインクリボンを示す斜視図である。
【図3】 (a) は秘密保持記録装置の第2給紙カセットに載置・収容される隠蔽シート紙の構成を示す平面図と底面図、(b) は最終的に得られる秘密保持可能記録体の態様を示す斜視図である。
【図4】隠蔽シート紙の他の例を示す図である。
【図5】 (a),(b) は隠蔽シート紙と通常の記録紙とを用いて秘密保持可能記録体を一連の動作で自動的に作成する秘密保持記録装置の処理動作を示す動作状態図(その1及び2)である。
【図6】 (a),(b) は隠蔽シート紙と通常の記録紙とを用いて秘密保持可能記録体を一連の動作で自動的に作成する秘密保持記録装置の処理動作を示す動作状態図(その3及び4)である。
【図7】隠蔽シート紙と通常の記録紙とを用いて秘密保持可能記録体を一連の動作で自動的に作成する秘密保持記録装置の処理動作を示す動作状態図(その5)である。
【図8】 (a),(b),(c) は秘密保持記録方法及び装置に用いるインクリボンの他の例を示す図である。
【図9】 (a),(b) は従来の隠蔽ラベルの一例を示す図、(c) は秘密保護すべき印字情報が記載されている記録紙を示す図である。
【図10】従来の隠蔽用封止シートの例を示す図である。
【図11】 (a) は従来の大量の記録紙を隠蔽用封止シートによって記録面を隠蔽する場合の記録紙の例を示す図、(b) はその封止作業を専用装置によって行う場合の処理を模式的に示す図である。
【図12】従来のファクシミリ用記録紙に秘密保持可能に印字する例を示す図である。
【図13】 (a),(b),(c) は従来の感熱発色による秘密記録方式の難点を解消するものとして知られる記録方式の例を示す図である。
【符号の説明】
1 隠蔽ラベル
2 基材
3 隠蔽層
4 透明層
5 接着層
6 剥離層
7 印字情報
8 記録紙
9 ミシン目
10 隠蔽用封止シート
11 透明の基材
12 熱可塑性樹脂層
13−1、13−2 感熱接着剤層
14−1、14−2 印字情報
15−1、15−2 記録紙
16 連続紙
16a 情報記録体
17 印字情報
18 折り目
19 貼合せ機
21 発熱ローラ
22 フィード孔
23 ミシン目
25 ファクシミリ用の記録紙
26 基材
27 発色層
28 不透明被覆部材
29a、29b 発熱記録ヘッド
30 受像紙本体
31 ベース紙
32 熱転写インク層
32−1 熱転写されたインク
33 感熱紙
34 発熱記録ヘッド
35 宛て名等一般伝達事項
40 秘密保持記録装置(本体装置)
41 操作パネル
42 第1給紙カセット
43 第2給紙カセット
44 排紙トレー
45 一時待機用トレー
46 蓋
47 インクリボンカートリッジ
48 熱印字ヘッド(サーマルヘッド)
49 プラテンローラ
50 電装部
H 圧接部(印字部、熱転写部、熱接合部)
51 記録紙(普通紙、用紙)
52 隠蔽シート紙
53 第1給紙コロ
54 第1搬送路
55 下部切り換えガイド板
56 上部切り換えガイド板
57 第2給紙コロ
58 第2搬送路
59 上用紙押えコロ
61 下用紙押えコロ
62a、62b サイドフレーム
63 前部リール保持部
64 後部リール保持部
65 供給リール
66 巻取リール
70 インクリボン
71 ベースフィルム
72 イエローインク
73 マゼンタインク
74 シアンインク
75 インク無し部分
76 基材
77 角部(剥がし始め部分)
78 ミシン目
79 ホットメルト接着剤
80 秘密保持可能記録体
81 透明層
82a 宛て名
82b 注意書き
83 隠蔽シート紙
84 不透明基材
85 角部(剥がし始め部分)
86 接着剤層
87 透明層
88 ホットメルト接着剤層
89 搬送ローラ対
90、92、95 他の例のインクリボン
91、93 インク無し部分
94、96 ホットメルト接着剤

Claims (18)

  1. 画像情報に応じて発熱するサーマルヘッドと、複数色のインク塗布面とインク非塗布面とが面順次に配置形成され前記サーマルヘッドの発熱により記録紙にインクが転写されるべく構成されたサーマルインクリボンと、前記記録紙を供給する用紙供給手段と、該用紙供給手段により供給された記録紙を前記サーマルインクリボンを介して前記サーマルヘッドの配設部を通過させるべく搬送する搬送手段とを備えた熱転写記録装置であって、
    前記インクの転写された前記記録紙を前記サーマルヘッドよりも前記用紙供給手段側へ戻す返送手段と、
    熱可塑性接着剤により記録紙と接着されるべく設けられた不透明紙を前記サーマルヘッドの配設部に供給する隠蔽紙供給手段と、
    該隠蔽紙供給手段により供給された不透明紙を前記返送手段により戻された記録紙のインク転写面に重ね合わせる重合手段と、
    該重合手段により重ね合わせられた前記記録紙及び前記不透明紙を前記サーマルヘッドの配設部へ搬送し、前記サーマルインクリボンの前記インク非塗布面が前記サーマルヘッドの配設部に位置するように制御すると共に、前記重合手段により重ね合わせられた前記記録紙と前記不透明紙とを介在する熱可塑性接着剤を加熱溶融して接着させるべく前記サーマルヘッドの所定部分を発熱させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする熱転写記録装置。
  2. 前記不透明紙は、周辺部に前記熱可塑性接着剤を形成され該周辺部と該周辺部以外の中央部とを分離可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の熱転写記録装置。
  3. 前記不透明紙は、不透明基材と、剥離可能な接着層と、透明層と、少なくとも周辺部に形成された前記熱可塑性接着剤層と、が積層されて形成されていることを特徴とする請求項1記載の熱転写記録装置。
  4. 前記重合手段は、前記不透明紙の熱可塑性接着剤を形成された面と前記記録紙のインクを転写された面とを重ね合わせることを特徴とする請求項2又は3記載の熱転写記録装置。
  5. 前記サーマルインクリボンは、複数色のインク塗布面と熱可塑性接着剤塗布面と塗布剤非塗布面とを面順次に配置されて形成されることを特徴とする請求項1記載の熱転写記録装置。
  6. 前記制御手段は、前記記録紙のインクを転写された面に前記サーマルインクリボンの前記熱可塑性接着剤を熱転写すべく前記返送手段及び前記サーマルインクリボンの移動を制御することを特徴とする請求項記載の熱転写記録装置。
  7. 前記重合手段は、前記不透明紙を前記記録紙のインク及び熱可塑性接着剤が転写された面に重ね合わせることを特徴とする請求項記載の熱転写記録装置。
  8. 前記制御手段は、前記溶融接着により前記記録紙上に重ね合わせられた前記不透明紙に画像記録すべく前記サーマルインクリボンの供給制御と前記サーマルヘッドの発熱制御を行うことを特徴とする請求項4又は7記載の熱転写記録装置。
  9. 前記制御手段は、前記サーマルインクリボンのインクを転写する際と、前記熱可塑性接着剤を熱転写する際又は前記重ね合わせられた前記不透明紙と前記記録紙とを溶融接着する際とで、前記サーマルヘッドの発熱温度を切り換え制御することを特徴とする請求項1、4、6又は記載の熱転写記録装置。
  10. サーマルヘッドの発熱により複数色のインク塗布面とインク非塗布面とが面順次に配置形成されたサーマルインクリボンのインクを前記サーマルヘッドの発熱転写部に供給される記録紙に転写する熱転写記録方法であって、
    前記インクの転写された前記記録紙を前記発熱転写部よりも記録紙供給方向上流側へ戻し、前記発熱転写部に熱可塑性接着剤により記録紙と接着されるべく設けられた不透明紙を供給し、この供給された不透明紙を前記戻された記録紙のインク転写面に重ね合わせ、この重ね合わせられた前記記録紙及び前記不透明紙を前記発熱転写部へ搬送し、前記サー マルインクリボンの前記インク非塗布面が前記発熱転写部に位置するようにし且つ前記重ね合わせられた前記記録紙と前記不透明紙とを介在する熱可塑性接着剤を加熱溶融して接着させるべく前記サーマルヘッドの所定部分を発熱させることを特徴とする熱転写記録方法。
  11. 前記不透明紙の周辺部に前記熱可塑性接着剤を形成し該周辺部と該周辺部以外の中央部とを分離可能に形成することを特徴とする請求項10記載の熱転写記録方法。
  12. 前記不透明紙を、不透明基材と、剥離可能な接着層と、透明層と、少なくとも周辺部に形成された前記熱可塑性接着剤層と、を積層して形成することを特徴とする請求項10記載の熱転写記録方法。
  13. 前記不透明紙と前記記録紙とを重ね合わせる際、前記不透明紙の熱可塑性接着剤を形成された面と前記記録紙のインクを転写された面とを重ね合わせることを特徴とする請求項11又は12記載の熱転写記録方法。
  14. 前記サーマルインクリボンを、複数色のインク塗布面と熱可塑性接着剤塗布面と塗布剤非塗布面とを面順次に配置して形成することを特徴とする請求項10記載の熱転写記録方法。
  15. 前記記録紙のインクを転写された面に前記サーマルインクリボンの前記熱可塑性接着剤を熱転写することを特徴とする請求項14記載の熱転写記録方法。
  16. 前記不透明紙を前記記録紙のインク及び熱可塑性接着剤が転写された面に重ね合わせることを特徴とする請求項15記載の熱転写記録方法。
  17. 前記溶融接着により前記記録紙上に重ね合わせられた前記不透明紙に画像記録すべく前記サーマルインクリボンの供給制御と前記サーマルヘッドの発熱制御を行うことを特徴とする請求項13又は16記載の熱転写記録方法。
  18. 前記サーマルインクリボンのインクを転写する際と、前記熱可塑性接着剤を熱転写する際及び前記重ね合わせられた前記不透明紙と前記記録紙とを溶融接着する際とで、前記サーマルヘッドの発熱温度を切り換え制御することを特徴とする請求項10、13、15又は16記載の熱転写記録方法。
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