JP3697101B2 - Oil tank air vent - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボイラの燃焼室内に空気を供給する押込みファンをはじめとする、ボイラ用大型ファン（以下単にファンという）の軸受部の潤滑および冷却するために供給する潤滑油等を貯留するための油タンク内に蓄積される空気を大気中へ放出するための油タンク内空気抜き装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
潤滑油等を貯留する油タンク内には、軸受部等の潤滑及び冷却に使用された戻油が戻され、油タンク内に残留している潤滑油と混合させて再使用するようにしている。
図３は、このような油タンクを設けるようにしたファンの軸受部の潤滑及び冷却を行うための給油装置を示す系統図である。
【０００３】
図に示すように、給油装置０１は、潤滑油を貯留するとともに、モータ０６で駆動されるファン０２の軸受部０３において潤滑及び冷却に使用され、戻油配管０４を介して戻される戻油を受け入れる油タンク０７、油タンク０７内の潤滑油を吸引し、５kg／cm2 ｇ程度の圧力に加圧して、吐出側に連結された給油配管０５を介して供給する軸受部０３へ供給する油ポンプ０８、油ポンプ０８から吐出される潤滑油内に混在する金属片等の固形物を除去する油ストレーナ０９、上述のように軸受部０３を潤滑及び冷却した戻油を受け入れるために、油タンク０７内の潤滑油がファン０２の作動時には６０℃程度にまで上昇するために、油ポンプ０８から吐出される潤滑油の温度を軸受部０３の潤滑及び冷却に好適な３０℃程度の温度にまで冷却する油冷却器０１０とから構成される。
【０００４】
また、給油配管０５に介装された油ストレーナ０９と油冷却器０１０との間の給油配管０５から分岐されて、他端部を油タンク０７に連結した調圧配管０１１に介装され、軸受部０３へ供給される潤滑油の圧力を潤滑に好適な１．２kg／cm2 ｇ程度の圧力に制御する調圧弁０１２を設けるとともに、給油装置０１を構成する油タンク０７の頂部には、油タンク０７に戻される戻油は、空気が混合したものになっており、また調圧配管０１１を介して戻される戻油は、１kg／cm2 ｇ程度の圧力になっているために、油タンク０７内に蓄積される空気を大気中に放出するための油タンク内空気抜き管としてのエアブリーザ０１３が設けるようにしている。
【０００５】
このエアブリーザ０１３は、油タンク０７の頂部に下端部が油タンク０７内と連通するように固着された円筒体０１４と、円筒体０１４の上方から直接油タンク０７内の空気が大気中へ放出されるのを防止するための傘状の蓋体０１５とからなり、円筒体０１４の上端と蓋体０１５の下面との間に大気中へ放出される空気を迂回させて流出させるようにした流路が形成されている。
すなわち、油タンク０７内の上方に蓄積され、エアブリーザ０１３で大気中へ放出される空気中には多量の油ミストが混入しているために、大気中へ放出される空気中から油ミストを少しでも除去するために空気を迂回させて大気中へ放出するようにしている。
【０００６】
上述したように従来の給油装置０１の油タンク０７には、油タンク内空気抜き装置としてエアブリーザ０１３が設けられているため、上述したように空気が混入した戻油が戻油配管０４を介して油タンク０７に戻されるとき、又は調圧配管０１１から調圧弁０１２で調圧されて１kg／cm2 ｇ程度の圧力にされた潤滑油が油タンク０７に戻されるとき、これらの油とともに油タンク０７に流入し、蓄積される空気は、順次大気中に放出され油タンク０７内の空気圧が上昇することはなく、油タンク０７内は略大気圧に保持される。
【０００７】
なお、以下の本明細書の説明においては、油タンク０７内に蓄積される空気は、説明を簡単にするため、戻油とともに戻油配管０４を介して油タンク０７内に流入する空気および調圧配管０１１から調圧されて戻される潤滑油が油タンク０７に戻される空気を総称して、戻油とともに戻油配管０４を介して油タンク０７内に流入する空気と呼ぶこととする。
【０００８】
このことは、油タンク０７内の圧力が上昇するのを防止するばかりでなく、油タンク０７内に貯留される潤滑油中に混入している空気の潤滑油からの分離が促進されるというメリットが得られる。
【０００９】
しかしながら、従来のエアブリーザ０１３を使用した油タンク内空気抜き装置は、油タンク０７内の圧力と大気圧との差圧によって油タンク０７内の空気を放出するだけの構造にされ、その背高も５０ｍ／ｍ程度の低いものにされているために、油タンク０７内に蓄積する空気中に混入している潤滑油ミストも空気と共に大気中に放出されることになる。
【００１０】
このように、エアブリーザ０１３から大気中に放出された空気は、６０℃にもなる油タンク０７内の温度に比較して、低い温度の大気で冷却されるために空気中に含まれる油ミストは、空気から分離され易くなり、エアブリーザ０１３設置周辺の大気環境を汚染するとともに、大気中に放出され空気中で分離した油ミストによりエアブリーザ０１３設置付近の油タンク外周面又はエアブリーザ０１３設置付近に設けられた機器を汚染するという不具合がある。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の油タンク内空気抜き装置で生じている不具合を解消するため、油タンクから大気中に放出される空気中に混入している油ミストを極力捕促して、油タンクに戻し、油ミストが少くされた空気を大気中に放出するようにして、油タンク内空気抜き管が設置されている周辺の大気の汚染を低減するとともに、大気に放出される油タンク内空気から分離した油ミストによる油タンク内空気抜き管が設置されている周辺の汚染を低減することのできる油タンク内空気抜き装置の提供を課題とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
このため、第１番目の本発明の油タンク内空気抜き装置は次の手段とした。
【００１３】
（１）油が貯留されている油タンク内に流入する空気を大気中に放出するために、油タンクの頂端に設置された空気抜き管と調圧弁で潤滑油を調圧するために調圧用戻油を油タンク内に戻すように配設された調圧配管との間に設置され、空気抜き管から大気中に放出される空気の一部を抽出して調圧配管に戻す接続配管を設けた。
なお、接続配管は、一端を空気抜き管の上部に連結するとともに、他端を調圧配管の油タンクとの接続部近傍に連結するようにして、長さを極力短くし流路抵抗を低減するとともに、空気抜き管より小径のものにすることが好ましい。
【００１４】
（ａ）これにより、本発明の油タンク内空気抜き装置では、エアブリーザからなる空気抜き管から大気中に放出される油タンク内の空気は、その一部が調圧配管内を流れる調圧用戻油のエゼクタ効果により空気抜き管から接続配管に吸引されて流入し、油タンク内−空気抜き管−接続配管−調圧配管を循環することになり、大気中に放出される油タンク内の空気中から油ミストの分離が促進され、油タンク内の潤滑油内に戻されるので大気中に放出される空気中の油ミストの含有率を少なくすることができ、大気中に油タンク内の空気とともに放出される油ミストの大気中への放出を少なくすることができる。
【００１５】
従って、油タンク内から大気中に放出される空気中に含まれる油ミストによる大気汚染を少くすることができるとともに、大気中で放出された空気から分離し、液化状態の油ミストによる空気抜き管設置近傍の油タンク外表面若しくは油タンク近傍に設置されている機器の汚染を低減することができる。
【００１６】
また、第２番目の本発明の油タンク内空気抜き装置は、上記（１）の手段に加え、次の手段とした。
【００１７】
（２）油タンクの頂端に設置される空気抜き管が、管内を通過して大気中に放出される空気を周辺部の大気で外部から冷却して、空気中に混入している油ミストを凝縮させ、回収し易くすることが出来る背高にされているものとした。
なお、空気抜き管の背高は、従来の空気抜き管の背高の２倍程度の１００ｍ／ｍ程度にすれば、大気中に放出される空気中に混入している油ミストの大部分を凝縮させて、空気中から分離することが容易になる。
また、空気抜き管の内面は平滑にせずに凹凸を多数設け、管内の空気の流れを乱流状態にして大気との熱交換を向上させ、油ミストの凝縮を促進するようにすることが好ましい。
【００１８】
（ｂ）これにより、本発明の油タンク内空気抜き装置では、上述（ａ）に加え、油タンク内から大気中へ放出される空気の冷却効果が高められ、空気中に含まれる油ミストが冷却されて分離が促進される。
従って、油タンク内から大気中に放出される空気中の油ミストの含有率をより少くすることができ、油タンク周辺部の汚染又は大気の汚染をより少くすることができる。
また、冷却され空気から分離されて空気抜き管の内面に付着した油ミストは、油タンク内に流下するので、油タンク内に貯留されている油の消費量を低減することができる。
【００１９】
また、第３番目の本発明の油タンク内空気抜き装置は、上記（１）の手段又は上記（１）の手段、上記（２）の手段に加え、次の手段とした。
【００２０】
（３）空気抜き管が、管内を通過して大気中に放出される空気を迂回させて、通過させる邪魔板を、接続配管との接続部近傍の空気抜き管内周面から中心部に向けて突出させて設けられているものとした。
なお、邪魔板は、空気抜き管と接続配管との接続部の対向側下方から下向きに、及び接続部側上方から同様に下向きに配置して、その先端が空気抜き管の略中央に位置するように設けるようにしたものが好ましい。
【００２１】
これにより、本発明の油タンク内空気抜き装置では、上述（ａ）又は上述（ａ）および（ｂ）に加え、油タンク内から大気中へ放出される空気は、空気抜き管内部に設けた邪魔板の近傍を通過するとき、邪魔板の先端部で加速され、遠心力により比重の大きい油ミストは、管内壁又は邪魔板に付着し易くなり、空気中から分離がより促進され大気中に放出される空気中の油ミスト含有率をより低減し、油ミストによる汚染をより少ないものにすることができる。
さらに、大気中に放出される空気による油の消費量もより少くすることができる。
【００２２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の油タンク内空気抜き装置の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図１は本発明の油タンク内空気抜き管の実施の第１形態を適用するファン装置および給油装置を示すブロック図、図２は図１に示す油タンクに設置する本実施の形態の油タンク内空気抜き装置の詳細を示す断面図である。
なお、図において、図３に示す部材と同一若しくは類似の部材は同一符号を付し説明は極力省略する。
【００２３】
図に示すように、ファン０２の軸受部０３の潤滑及び冷却を行うための潤滑油１０が貯留されるとともに、軸受部０３の潤滑及び冷却を行った後の潤滑油１０である、戻油９をその内部へ戻すようにした油タンク１の頂部には、油タンク１内に連通させて、空気抜き管としてのエアブリーザ２が立設されている。
【００２４】
このエアブリーザ２は、モータ０６にて回転している、ファン０２の軸受部０３に供給された潤滑油１０が、軸受部０３の潤滑及び冷却のために、温度が上がり、戻油９が戻油配管０４を経て再び油タンク１へ戻ってくるために、この戻油９とともに油タンク１内に入りこむ空気が、油タンク１内の圧力の上昇をさせるために、油タンク１を大気開放して圧力上昇を防止するようにしたものである。従って、エアブリーザ２により油タンク１内の潤滑油１０の上方に滞留する空気Ａを大気中に放出するとき、空気Ａに含まれる油ミスト８が、エアブリーザ２から大気中へ放出される空気Ａとともに油タンク１外に噴き出されることがある。
【００２５】
このために、本実施の形態のエアブリーザ２では、背高が５０ｍ／ｍ程度の従来のエアブリーザ０１３の円筒体０１４の約２倍の１００ｍ／ｍ程度の背高にされた円筒体３と、円筒体１の頂部から直接空気Ａが大気中へ放出されるのを防止するための傘状の蓋体４とからなり、円筒体３の上端と蓋体４の下面との間に大気中へ放出される空気Ａを迂回させて、流出させるようにした流路を形成するようにしている。
【００２６】
また、エアブリーザ２の内面は平滑にせずに凹凸を多数設け、内部を流れる空気Ａの流れを乱流状態にして、上述した背高を高くしたことと相俟って、エアブリーザ２を通過している空気Ａと外部の大気との熱交換効率を向上させ、大気中に放出される空気Ａ中の油ミスト８の凝縮をエアブリーザ２の内部でも促進するようにしている。
【００２７】
また、エアブリーザ２から戻油配管０４の油タンク１への出口近傍に接続し、エアブリーザ２から大気中に放出される空気Ａの一部を抽出して調圧配管０１１に戻すようにした接続配管５を設けるようにしている。
この接続配管５は、一端をエアブリーザ２の蓋体４の下方の上部に連結するとともに、他端を戻油配管０４の油タンク１との接続部近傍に連結するようにして、長さを極力短くし流路抵抗を低減して、エアブリーザ２の円筒体３の径よりも小径のものにするようにしている。
【００２８】
また、図２に示すように、エアブリーザ２の内部には、管内を通過して大気中に放出させる油タンク１内に滞留する空気Ａをエアブリーザ２の内部で迂回させ、通過させるための邪魔板６を、接続配管５との接続部近傍のエアブリーザ２内周面から軸心部に向けて突出させて設けるようにしている。
この邪魔板６は、エアブリーザ２と接続配管５との接続部近傍で、接続部対向側下方から下向きにして先端部が円筒体３の軸心部に到達するようにしたものと、接続部側上方から同様に下向きに配置して、その先端が前述した接続部対向側から下向きに設けた邪魔板６の上方に位置するように設けるようにした２枚の邪魔板６からなり、両邪魔板６の間には大気中に放出される空気Ａが通過する隙間７を形成するようにしたものにしている。
【００２９】
本実施の形態の油タンク内空気抜き管は、上述の構成にされているので、空気抜き管としてのエアブリーザ２から大気中に放出される油ミスト８を含む油タンク１内の空気Ａは、その一部が調圧配管０１１内を流れる調圧用戻油のエゼクタ効果によりエアブリーザ２から接続配管５内に吸引され、調圧管０１１内に流入して油タンク１内へ流入する。
すなわち、エアブリーザ２から大気中へ放出される空気Ａは、油タンク１内−エアブリーザ２−接続配管５−調圧配管０１１を循環する。
【００３０】
これにより、大気中に放出される油タンク１内の空気Ａに含まれる油ミスト８は、空気Ａからの分離が促進され、油タンク１内の潤滑油内に戻されるので大気中に放出される空気中の油ミストの含有率を少なくでき、大気中に空気Ａとともに放出される油ミスト８の大気中への放出を少なくすることができ、空気Ａ中に含まれる油ミスト８による大気汚染を少くすることができる。
また、大気中で放出された空気Ａから分離し、液化状態の油ミストによるエアブリーザ２設置近傍の油タンク１外表面又は機器の汚染を少なくできる。
【００３１】
また、エアブリーザ２の背高を大きく、また、内面を流れる空気の流れを乱流状態にする凹凸を設けたことにより、油タンク１内から大気中へ放出される空気Ａの周辺部の大気による冷却効果が高められ、空気Ａ中に含まれる油ミスト８の冷却が強化され、空気Ａからの分離が促進される。
これにより、大気中に放出される空気中の油ミスト８の分離が促進され、油ミスト８の含有率をより少くすることができ、油タンク１周辺部の汚染又は大気の汚染をより少くすることができる。
【００３２】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の油タンク内空気抜き装置は、
油が貯留されている油タンク内に流入する空気を大気中に放出するために、油タンクの頂端に設置された空気抜き管と調圧弁で潤滑油を調圧するために調圧用戻油を油タンク内に戻すように配設された調圧配管との間に設置され、空気抜き管から大気中に放出される空気の一部を抽出して調圧配管を介して油タンク内に戻すようにした接続配管を設けるものとした。
【００３３】
これにより、エアブリーザからなる空気抜き管から大気中に放出される油タンク内の空気は、その一部が調圧配管内を流れる調圧用戻油のエゼクタ効果により、空気抜き管から接続配管に吸引されて油タンク内に流入し、油タンク内−空気抜き管−接続配管−調圧配管−油タンクを循環し、空気中から油ミストの分離が促進され、また、分離された油ミストは油タンク内の潤滑油内に戻されるので、大気中に放出される空気中の油ミストの含有率を少なくすることができ、大気中に油タンク内の空気とともに放出される油ミストの大気中への放出を少なくすることができる。
【００３４】
すなわち、油タンク内から大気中に放出される空気内に含まれる油ミストによる大気汚染を少なくすることができるとともに、大気中で放出された空気から分離し、液化状態の油ミストによる空気抜き管設置近傍の油タンク外表面若しくは油タンク近傍に設置されている機器の汚染を低減することができるとともに、油タンクから大気中に放出される油の量を少なくでき、油の消費量を低減できる。
【００３５】
また、本発明の油タンク内空気抜き装置は、
油タンクの頂端に設置される空気抜き管が、管内を通過して大気中に放出される空気を周辺部の大気で外部から冷却して、空気中に混入している油ミストを凝縮させ、回収し易くすることが出来る背高にされるものとした。
【００３６】
これにより、大気中へ放出される空気の冷却効果が高められ、空気の冷却が促進されて、油ミストの分離が促進される。
【００３７】
従って、大気中に放出される空気中の油ミストの含有率をより少くすることができ、油タンク周辺部の汚染をより少くすることができ、さらには油タンク内に貯留されている油の消費量をより低減することができる。
【００３８】
また、本発明の油タンク内空気抜き装置は、空気抜き管が、管内を通過する空気を迂回させ、加速して通過させる邪魔板を、接続配管との接続部近傍の空気抜き管内周面から中心部に向けて突出させて設けるものとした。
【００３９】
これにより、大気中へ放出される空気は、空気抜き管を通過する邪魔板の近傍を通過するとき、邪魔板の先端部で加速され、比重の大きい油ミストは、管内壁又は邪魔板に付着し易くなり、空気中からの分離がより促進され、大気中に放出される油ミストの含有率をさらに低減し、油ミストによる汚染をより少ないものにすることができ、また油の消費量もさらに少くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の油タンク内空気抜き装置の実施の第１形態を適用するファン装置および給油装置を示すブロック図、
【図２】図１に示す油タンクに設置する本実施の形態の油タンク内空気抜き装置の詳細を示す断面図、
【図３】油タンクを設けるようにしたファンの軸受部の潤滑及び冷却を行うための給油装置に従来の油タンク内空気抜き装置を設けるようにした系統図である。
【符号の説明】
１ 油タンク
２ エアブリーザ
３ 円筒体
４ 蓋体
５ 接続配管
６ 邪魔板
７ 隙間
８ 油ミスト
９ 戻油
１０ 潤滑油
Ａ 空気
０１ 給油装置
０２ ファン
０３ 軸受部
０４ 戻油配管
０５ 給油配管
０６ モータ
０７ 油タンク
０８ 油ポンプ
０９ 油ストレーナ
０１０ 油冷却器
０１１ 調圧配管
０１２ 調圧弁
０１３ エアブリーザ
０１４ 円筒体
０１５ 蓋体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention stores lubricating oil and the like supplied for lubricating and cooling a bearing portion of a large boiler for a boiler (hereinafter simply referred to as a fan), including a pusher fan that supplies air into a combustion chamber of a boiler. The present invention relates to an oil tank air venting device for releasing air accumulated in an oil tank into the atmosphere.
[0002]
[Prior art]
In the oil tank that stores the lubricating oil, the return oil used for lubricating and cooling the bearings and the like is returned, and is mixed with the lubricating oil remaining in the oil tank and reused. .
FIG. 3 is a system diagram showing an oil supply device for lubricating and cooling a bearing portion of a fan in which such an oil tank is provided.
[0003]
As shown in the figure, the oil supply device 01 stores the lubricating oil and is used for lubrication and cooling in the bearing portion 03 of the
[0004]
Further, a bearing is provided in a pressure regulating pipe 011 branched from an oil supply pipe 05 between an oil strainer 09 and an oil cooler 010 interposed in the oil supply pipe 05 and connected to the oil tank 07 at the other end. A pressure regulating valve 012 for controlling the pressure of the lubricating oil supplied to the section 03 to a pressure of about 1.2 kg / cm 2 g suitable for lubrication is provided, and an oil tank 07 constituting the oil supply device 01 has an oil pressure at the top thereof. The return oil returned to the tank 07 is a mixture of air, and the return oil returned via the pressure adjusting pipe 011 has a pressure of about 1 kg / cm 2 g. An air breather 013 is provided as an air vent pipe in the oil tank for releasing the air accumulated in 07 into the atmosphere.
[0005]
The air breather 013 has a cylindrical body 014 secured to the top of the oil tank 07 so that its lower end communicates with the inside of the oil tank 07, and air in the oil tank 07 is directly released from above the cylindrical body 014 into the atmosphere. A flow path that is formed by an umbrella-shaped lid body 015 for preventing the air from being released and between the upper end of the cylindrical body 014 and the lower surface of the lid body 015, the air released into the atmosphere is detoured to flow out. Is formed.
That is, since a large amount of oil mist is mixed in the air accumulated in the oil tank 07 and released to the atmosphere by the air breather 013, a little oil mist is released from the air released to the atmosphere. However, in order to remove it, the air is bypassed and released into the atmosphere.
[0006]
As described above, the oil tank 07 of the conventional oil supply device 01 is provided with the air breather 013 as an air venting device in the oil tank, so that the return oil mixed with air passes through the return oil pipe 04 as described above. When returning to the tank 07 or when the lubricating oil pressure-adjusted by the pressure adjusting valve 012 from the pressure adjusting pipe 011 to a pressure of about 1 kg / cm 2 g is returned to the oil tank 07, together with these oils, the oil tank 07 The air that flows in and accumulates is sequentially released into the atmosphere, and the air pressure in the oil tank 07 does not rise, and the oil tank 07 is maintained at substantially atmospheric pressure.
[0007]
In the following description of the present specification, the air accumulated in the oil tank 07 and the air flowing into the oil tank 07 through the return oil pipe 04 together with the return oil are not shown in order to simplify the explanation. The air in which the lubricating oil that has been regulated and returned from the pressure pipe 011 is returned to the oil tank 07 is generically referred to as air that flows into the oil tank 07 through the return oil pipe 04 together with the return oil.
[0008]
This not only prevents the pressure in the oil tank 07 from rising, but also promotes the separation of the air mixed in the lubricating oil stored in the oil tank 07 from the lubricating oil. Is obtained.
[0009]
However, the conventional oil tank air venting device using the air breather 013 has a structure that only releases the air in the oil tank 07 due to the pressure difference between the pressure in the oil tank 07 and the atmospheric pressure, and the height is 50 m. Therefore, the lubricating oil mist mixed in the air accumulated in the oil tank 07 is also released into the atmosphere together with the air.
[0010]
In this way, the air released from the air breather 013 into the atmosphere is cooled in the atmosphere at a lower temperature than the temperature in the oil tank 07, which is as high as 60 ° C., so the oil mist contained in the air is It is easily separated from the air, contaminates the air environment around the air breather 013 installation, and is provided on the outer peripheral surface of the oil tank near the air breather 013 installation or near the air breather 013 installation by the oil mist released into the air and separated in the air. There is a defect of contaminating the equipment.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
In order to eliminate the problems occurring in the conventional oil tank air venting device, the present invention urges oil mist mixed in the air released from the oil tank to the atmosphere as much as possible, and returns it to the oil tank. Oil that has been reduced in oil mist is released into the atmosphere to reduce the pollution of the surrounding atmosphere where the oil tank air vent pipe is installed, and the oil separated from the oil tank air that is released to the atmosphere It is an object of the present invention to provide an oil tank air venting device capable of reducing contamination around the oil tank air vent pipe by mist.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
For this reason, the oil tank air venting apparatus of the first aspect of the present invention is the following means.
[0013]
(1) In order to release the air flowing into the oil tank in which the oil is stored into the atmosphere, the pressure adjusting return oil is used to adjust the lubricating oil with the air vent pipe and the pressure regulating valve installed at the top end of the oil tank. A connecting pipe is provided between the pressure regulating pipe arranged so as to return to the oil tank, and a part of the air released into the atmosphere from the air vent pipe is extracted and returned to the pressure regulating pipe.
The connecting pipe is connected at one end to the upper part of the air vent pipe and at the other end is connected to the vicinity of the connecting portion of the pressure adjusting pipe with the oil tank to shorten the length as much as possible to reduce the flow resistance. At the same time, it is preferable to have a smaller diameter than the air vent pipe.
[0014]
(A) Thereby, in the oil tank air venting device of the present invention, the air in the oil tank released into the atmosphere from the air vent pipe made of an air breather is a part of the pressure adjusting return oil flowing in the pressure regulating pipe. Due to the ejector effect, the air is sucked into the connection pipe from the air vent pipe and circulates in the oil tank, the air vent pipe, the connection pipe, and the pressure control pipe, and the oil mist from the air in the oil tank that is released to the atmosphere. Separation is promoted and returned to the lubricating oil in the oil tank, so that the content of oil mist in the air released into the atmosphere can be reduced and released into the atmosphere together with the air in the oil tank. The release of oil mist into the atmosphere can be reduced.
[0015]
Therefore, air pollution caused by oil mist contained in the air released from the oil tank to the atmosphere can be reduced, and air vent pipes can be installed from the liquefied oil mist separated from the air released in the atmosphere. It is possible to reduce contamination of equipment installed near the outer surface of the oil tank or in the vicinity of the oil tank.
[0016]
Moreover, the second oil tank air venting apparatus of the present invention is the following means in addition to the means (1).
[0017]
(2) The air vent pipe installed at the top end of the oil tank cools the air that passes through the pipe and is released into the atmosphere from the outside in the surrounding atmosphere, condensing oil mist mixed in the air It is assumed that the height is high enough to facilitate recovery.
If the height of the air vent pipe is about 100 m / m, which is twice the height of the conventional air vent pipe, most of the oil mist mixed in the air released into the atmosphere is condensed. Therefore, it becomes easy to separate from the air.
Also, it is preferable that the inner surface of the air vent pipe is not smoothed but is provided with many irregularities so that the air flow in the pipe is in a turbulent state to improve heat exchange with the atmosphere and promote condensation of oil mist.
[0018]
(B) Thereby, in the oil tank air venting device of the present invention, in addition to the above (a), the cooling effect of the air released from the oil tank to the atmosphere is enhanced, and the oil mist contained in the air is cooled. Separation is promoted.
Accordingly, the content of oil mist in the air released from the oil tank into the atmosphere can be reduced, and contamination around the oil tank or in the air can be further reduced.
Moreover, since the oil mist that has been cooled and separated from the air and adhered to the inner surface of the air vent pipe flows down into the oil tank, the consumption of oil stored in the oil tank can be reduced.
[0019]
In addition to the above-mentioned means (1), the above-mentioned means (1), and the above-mentioned means (2), the oil tank air venting apparatus of the third aspect of the present invention is the following means.
[0020]
(3) The air vent pipe bypasses the air released into the atmosphere after passing through the pipe, and the baffle plate to be passed is projected from the inner peripheral surface of the air vent pipe near the connection portion with the connection pipe toward the center portion. It was assumed that it was provided.
The baffle plate is arranged downward from the lower side facing the connection part between the air vent pipe and the connection pipe, and similarly downward from the upper part of the connection part so that its tip is positioned at the approximate center of the air vent pipe. What was provided is preferable.
[0021]
Thereby, in the air vent device in the oil tank of the present invention, in addition to the above (a) or the above (a) and (b), the air released from the oil tank to the atmosphere is a baffle plate provided in the air vent pipe. The oil mist, which is accelerated at the tip of the baffle plate and passes through the vicinity of the pipe, is more likely to adhere to the inner wall of the pipe or the baffle plate due to centrifugal force, and is more easily separated from the air and released into the atmosphere. It is possible to further reduce the oil mist content in the air and to reduce contamination by the oil mist.
Furthermore, the amount of oil consumed by the air released into the atmosphere can be reduced.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, an embodiment of an oil tank air venting device according to the present invention will be described with reference to the drawings.
1 is a block diagram showing a fan device and an oil supply device to which a first embodiment of an air vent pipe in an oil tank of the present invention is applied, and FIG. 2 is an inside of an oil tank of the present embodiment installed in the oil tank shown in FIG. It is sectional drawing which shows the detail of an air venting device.
In the figure, members that are the same as or similar to those shown in FIG.
[0023]
As shown in the figure, the lubricating oil 10 for lubricating and cooling the bearing portion 03 of the
[0024]
In this air breather 2, the lubricating oil 10 supplied to the bearing part 03 of the
[0025]
Therefore, in the air breather 2 of the present embodiment, the cylindrical body 3 having a height of about 100 m / m, which is about twice as high as the cylindrical body 014 of the conventional air breather 013 having a height of about 50 m / m, and the cylinder An umbrella-shaped
[0026]
Also, the inner surface of the air breather 2 is not smoothed but is provided with many irregularities, and the flow of the air A flowing inside is made a turbulent state to increase the height as described above. The heat exchange efficiency between the air A and the outside atmosphere is improved, and the condensation of the oil mist 8 in the air A released into the atmosphere is also promoted inside the air breather 2.
[0027]
Also, a connection pipe connected from the air breather 2 to the vicinity of the outlet of the return oil pipe 04 to the oil tank 1 to extract a part of the air A released from the air breather 2 into the atmosphere and return it to the pressure regulation pipe 011. 5 is provided.
The connecting pipe 5 has one end connected to the upper part below the
[0028]
Further, as shown in FIG. 2, a baffle plate is provided inside the air breather 2 for diverting and passing the air A staying in the oil tank 1 that passes through the pipe and is released into the atmosphere inside the air breather 2. 6 is provided so as to protrude from the inner peripheral surface of the air breather 2 in the vicinity of the connection portion with the connection pipe 5 toward the shaft center portion.
The
[0029]
Since the air vent pipe in the oil tank of the present embodiment is configured as described above, the air A in the oil tank 1 including the oil mist 8 released from the air breather 2 as the air vent pipe into the atmosphere is one of them. Part is sucked into the connection pipe 5 from the air breather 2 by the ejector effect of the pressure adjusting return oil flowing in the pressure adjusting pipe 011, flows into the pressure adjusting pipe 011, and flows into the oil tank 1.
That is, the air A released from the air breather 2 into the atmosphere circulates in the oil tank 1 -the air breather 2 -the connecting pipe 5 -the pressure regulating pipe 011.
[0030]
As a result, the oil mist 8 contained in the air A in the oil tank 1 released into the atmosphere is promoted to be separated from the air A and returned to the lubricating oil in the oil tank 1, so that it is released into the atmosphere. The content of oil mist in the air can be reduced, the release of oil mist 8 released together with the air A into the atmosphere can be reduced, and the air pollution by the oil mist 8 contained in the air A can be reduced. Can be reduced.
Moreover, it can isolate | separate from the air A released | emitted in air | atmosphere, and can reduce the contamination of the oil tank 1 outer surface near the installation of the air breather 2 by the oil mist of a liquefied state, or apparatus.
[0031]
Further, the air breather 2 has a large height and is provided with irregularities that make the flow of air flowing through the inner surface turbulent, so that the air around the air A released from the oil tank 1 into the atmosphere The cooling effect is enhanced, the cooling of the oil mist 8 contained in the air A is enhanced, and the separation from the air A is promoted.
Thereby, the separation of the oil mist 8 in the air released into the atmosphere is promoted, the content of the oil mist 8 can be reduced, and the contamination around the oil tank 1 or the contamination of the air is reduced. be able to.
[0032]
【The invention's effect】
As explained above, the oil tank air venting device of the present invention is
In order to release the air flowing into the oil tank where the oil is stored into the atmosphere, the pressure return oil is used to adjust the lubricating oil with the air vent pipe and the pressure adjustment valve installed at the top of the oil tank. It is installed between the pressure adjustment pipes arranged to return to the inside, and a part of the air released into the atmosphere from the air vent pipe is extracted and returned to the oil tank through the pressure adjustment pipe. Connection piping was provided.
[0033]
As a result, the air in the oil tank that is released into the atmosphere from the air vent pipe composed of the air breather is sucked from the air vent pipe to the connecting pipe by the ejector effect of the pressure adjusting return oil that flows in the pressure regulating pipe. It flows into the oil tank and circulates in the oil tank-air vent pipe-connection pipe-pressure regulation pipe-oil tank, and separation of the oil mist from the air is promoted, and the separated oil mist is contained in the oil tank. Since it is returned to the lubricating oil, the content of oil mist in the air released into the atmosphere can be reduced, and the release of oil mist released into the atmosphere with the air in the oil tank into the atmosphere can be reduced. Can be reduced.
[0034]
In other words, air pollution caused by oil mist contained in the air released from the oil tank to the atmosphere can be reduced, and an air vent pipe can be installed by separating the oil released in the atmosphere and using liquefied oil mist. Contamination of equipment installed near the outer surface of the oil tank or in the vicinity of the oil tank can be reduced, the amount of oil released from the oil tank into the atmosphere can be reduced, and oil consumption can be reduced.
[0035]
Moreover, the oil tank air venting device of the present invention comprises:
The air vent pipe installed at the top end of the oil tank cools the air that passes through the pipe and is released into the atmosphere from the outside in the surrounding atmosphere, condenses and collects the oil mist mixed in the air It was supposed to be tall enough to make it easier.
[0036]
Thereby, the cooling effect of the air discharged | emitted in air | atmosphere is heightened, cooling of air is accelerated | stimulated and isolation | separation of oil mist is accelerated | stimulated.
[0037]
Accordingly, the content of oil mist in the air released into the atmosphere can be reduced, contamination in the periphery of the oil tank can be reduced, and further, the oil stored in the oil tank can be reduced. Consumption can be further reduced.
[0038]
Further, in the oil tank air venting device of the present invention, the air vent pipe bypasses the air passing through the pipe and accelerates the baffle plate to pass through from the inner peripheral surface of the air vent pipe in the vicinity of the connection portion with the connection pipe to the central portion. It was supposed to be provided so as to protrude.
[0039]
As a result, when the air released into the atmosphere passes near the baffle plate passing through the air vent pipe, it is accelerated at the tip of the baffle plate, and oil mist having a large specific gravity adheres to the inner wall of the pipe or the baffle plate. Easier to separate from the air, can further reduce the content of oil mist released into the atmosphere, can be less polluted by the oil mist, and also consume more oil Can be less.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a fan device and an oil supply device to which a first embodiment of an oil tank air vent device according to the present invention is applied;
FIG. 2 is a cross-sectional view showing details of the oil tank air venting device of the present embodiment installed in the oil tank shown in FIG. 1;
FIG. 3 is a system diagram in which a conventional oil tank air venting device is provided in an oil supply device for lubricating and cooling a fan bearing portion provided with an oil tank.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Oil tank 2 Air breather 3
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