JP3695779B2 - マニピュレータシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、スコープ又は処置具等を制御する複数のマニピュレータユニットから構成されたマニピュレータシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
腹壁等の体壁に穴を開け、この穴を通じて内視鏡や処置具を経皮的に体腔内に挿入することにより、その体腔内での様々な処置( 診察を含む )を行う経皮的内視鏡下手術が、大きな切開が必要とないため、患者に負担をかけずにできる手術として近年注目されている。
【0003】
この内視鏡下手術では、マニピュレータに内視鏡( スコープ )や処置具を搭載し、内視鏡及び処理具を使用した手術を術者に代わってマニピュレータにより間接的に行う手術用マニピュレータシステムが提案されている。
【0004】
図20は、この手術用マニピュレータシステムの概略を示す図である。
61は、寝台62に載置され、腹腔鏡下手術を受ける被体である。この被体61の腹部内側の腹腔は気腹針(図示せず)により炭酸(CO2 )ガスが送り込まれて膨脹させられている。
【0005】
この被体61の腹部には第1のトラカール63及び第2のトラカール64が差込まれ、その孔にはそれぞれスコープ65及び摘出等の処置を行う処置具66が挿入される。
【0006】
前記スコープ65及び前記処置具66は、第1のマニピュレータ67及び第2のマニピュレータ68により固定点T1及び固定点T2で固定支持されている。また前記第1のマニピュレータ67及び前記第2のマニピュレータ68は、それぞれ取付位置O1及び取付位置O2に設置されている。
【0007】
従って、このような手術用マニピュレータによる間接的操作では、スコープによりモニタに映し出された腹腔内の患部の状態を見ながら、操作者は、処置具をマニピュレータにより操作することになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
マニピュレータの台数が多くなると、各マニピュレータ間の動作範囲が互いに重なり合うことになり、マニピュレータの動作状態によっては、マニピュレータ間で干渉、接触等が発生する可能性があるという問題があった。
【0009】
そこでこの発明は、各マニピュレータの位置を認識してマニピュレータ間で干渉、接触等が発生するのを確実に防止することができるマニピュレータシステムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、体腔内の観察を行うスコープ又は体腔内で患部の処置を行う処置具等を制御する複数のマニピュレータユニットと前記複数のマニピュレータユニットが移動可能に固定されるベース部とから構成されたマニピュレータシステムにおいてスコープ又は処置具等を支持すると共に前記ベース部上を移動するマニピュレータと、前記ベース部の所定の位置に対する前記マニピュレータの基準位置の情報及び他のマニピュレータユニットに設けられたマニピュレータの基準位置の情報を入力する入力手段と、前記入力手段によりあらかじめ入力された情報に基づいて、前記他のマニピュレータユニットと干渉しない範囲で前記マニピュレータの動きを制御する制御手段と、を有することを特徴とするマニピュレータシステムである。
請求項2の発明は、前記入力手段及び前記制御手段は前記複数のマニピュレータユニットごとに設けられていることを特徴とする請求項1記載のマニピュレータシステムである。
【0011】
【作用】
このような構成の本発明において、各マニピュレータユニット毎に、発生手段により、自己のマニピュレータの基準位置及び少なくともこのマニピュレータの周辺に位置する他のマニピュレータの基準位置の情報が発生し、これらの基準位置の情報に基づいて、制御手段により、マニピュレータが制御される。
【0012】
【実施例】
以下、この発明の第1実施例を図1乃至図3を参照して説明する。なおこの第1実施例以降の各実施例は、この発明を手術用マニピュレータシステムに適用したものである。
【0013】
図1( a )は、手術用マニピュレータシステムの概略の構成を示す図であり、図1( b )は、基準座標系と固有座標系との間のねじれ角を説明するための図である。
【0014】
1は患者が載置されるベットである。このベット1の縁に沿ってマニピュレータを取付けるための取付用ベース2が設けられ、このベース2に第1のマニピュレータ3-1、第2のマニピュレータ3-2、第3のマニピュレータ3-3、…、第nのマニピュレータ3-n( 以下3と略する。図1では3個のマニピュレータ3-1〜3-3のみを図示する。 )のn個のマニピュレータがそれぞれ固定配置されている。
【0015】
これらの各マニピュレータ3には、それぞれコントローラ部4-1〜4-n( 以下4と略する。3個のコントローラ部4-1〜4-3のみを図示する。 )が接続され、この各コントローラ部4-1〜4-nには、それぞれキー入力部5-1〜5-n( 以下5と略す。3個のキー入力部を図示する。 )が接続されている。
【0016】
前記各コントローラ部4は、各マニピュレータ3をそれぞれ固有の座標系( x1 ,y1 ,z1 ) 〜( xn ,yn ,zn ) に基づいて制御する。前記ベース2の所定箇所には、前記各マニピュレータ3の座標系( x1 ,y1 ,z1 ) 〜( xn ,yn ,zn ) の基準座標としての座標系( x0 ,y0 ,z0 ) が設定されている。なお、各座標系のZ軸は全て図1の紙面に対して垂直上方向きに設定されている。
【0017】
図2は、前記マニピュレータ3( 3-1〜3-n )の概略の構成を示す図で、図2( a )はマニピュレータ3の上面図、図2( b )はスコープ6を支持したマニピュレータ3の側面図を示し、図2( c )はマニピュレータ3によって支持される処置具7の一例としての処置具7を示す図である。前記スコープ6及び前記処置具7は、前記ベット1に横臥した図示しない患者の腹腔内にカテーテルを通して挿入される。
【0018】
前記各マニピュレータ3の外側には、前述した固有の座標系の基準となる点A( A1 ,…,An)、B( B1 ,…,Bn ) 、C( C1 ,…,Cn ) 、D( D1 ,…,Dn ) がそれぞれ形成されている。なお、各マニピュレータ3の固有座標系( x,y,z )と点A、B、C、Dとの関係は予め決められている。
【0019】
前記マニピュレータ3は、縦方向及び横方向に伸縮するアームと、スコープ6又は処置具7を支持する方向を自由に変更できる先端部を有し、それらの各アクチュエータ機構は図示しないがモータにより駆動され、このモータと、このモータの回転状態( 回転数、回転角度 )を検出するエンコーダとが、前記マニピュレータ3内に設けられている。
【0020】
前記コントローラ部4( 4-1〜4-n )は、前記マニピュレータ3の動作量をモータの回転数に変換し、モータを駆動して前記マニピュレータ3を制御する。このときモータに接続されているエンコーダからの出力によりモータの回転状態を確認することで、前記マニピュレータ3の動作状態( 正常動作か、異常動作か )を確認する。
【0021】
図3は、前記キー入力部5( 5-1〜5-n )を示す図である。
このキー入力部5は、ディスプレイ8、テンキー9及び各種ファンクションキー( Xキー,Yキー,Zキー,r1 キー,r2 キー,r3 キー,…) 10から構成されている。前記テンキー9及び前記ファンクションキー10からキー入力が行われると、前記ディスプレイ8に、キー入力の内容が表示される。
【0022】
このような構成の第1実施例においては、基準座標系( x0 ,y0 ,z0 ) に対する例えばマニピュレータ3-1の固有座標系( x1 ,y1 ,z1 ) のずれ、例えば、原点のずれ( Δx,Δy,Δz )及びねじれ角( θx ,θy ,θz ) ( 図1( b )参照 )をキー入力部5-1により入力する。
【0023】
この座標系間のずれの入力方法の一例としては、基準座標系( x0 ,y0 ,z0 ) の原点Oと第1のマニピュレータ3-1上の点A1 、B1 、C1 、D1 との距離を測定して、キー入力部5-1により入力する。このとき、第1のマニピュレータ3-1の固有座標系( x1 ,y1 ,z1 ) と点A1 、B1 、C1 、D1 との関係は予め決められているので、上述した距離のキー入力により、第1のマニピュレータ3-1を制御するコントローラ部4-1は、基準座標系( x0 ,y0 ,z0 ) と第1のマニピュレータ3-1の固有座標系( x1 ,y1 ,z1 ) とのずれを認識する。
【0024】
さらに、基準座標系( x0 ,y0 ,z0 ) の原点Oと第1のマニピュレータ3-1の周辺の各マニピュレータ3-2及び3-3上の点A2 、B2 、C2 、D2 及び点A3 、B3 、C3 、D3 との距離を測定して、順次キー入力部5-1により入力する。このとき、この周辺の各マニピュレータ3-2及び3-3の固有座標系( x2 ,y2 ,z2 ) 及び( x3 ,y3 ,z3 ) と点A2 、B2 、C2 、D2 及び点A3 、B3 、C3 、D3 との関係は予め決められているので、上述したキー入力により、第1のマニピュレータ3-1を制御するコントローラ部4-1は、基準座標系( x0 ,y0 ,z0 ) と周辺の各マニピュレータ3-2及び3-3の固有座標系( x2 ,y2 ,z2 ) 及び( x3 ,y3 ,z3 ) とのずれを認識する。
【0025】
以上のキー入力により、コントローラ部4-1は、制御する第1のマニピュレータ3-1とこの第1のマニピュレータ3-1の周辺の各マニピュレータ3-2及び3-3との各固有座標系の位置関係を認識することができる。
【0026】
コントローラ部4-2について、同様にして基準座標系( x0 ,y0 ,z0 ) の原点Oと第2のマニピュレータ3-2上の点A2 、B2 、C2 、D2 との距離及びその原点Oと周辺の各マニピュレータ3-1及び3-3上の点A1 、B1 、C1 、D1 及び点A3 、B3 、C3 、D3 との距離を、キー入力部5-2によりキー入力することによって、コントローラ部4-2も、制御する第2のマニピュレータ3-2と周辺の各マニピュレータ3-1及び3-3との固有座標系の位置関係を認識することができる。
【0027】
また、コントローラ部4-3についても、同様にして基準座標系( x0 ,y0 ,z0 ) の原点Oと第3のマニピュレータ3-3上の点A3 、B3 、C3 、D3 との距離及びその原点Oと周辺の各マニピュレータ3-1及び3-2上の点A1 、B1 、C1 、D1 及び点A2 、B2 、C2 、D2 との距離を、キー入力部5-3によりキー入力することによって、コントローラ部4-3も、制御する第3のマニピュレータ3-3と周辺のマニピュレータ3-1及び3-2との固有座標系の位置関係を認識することができる。
【0028】
一方、マニピュレータ3の動作範囲は概知であるので、各コントローラ部4-1はそれぞれ制御する第1のマニピュレータ3-1が、周辺のマニピュレータ3-2,3-3の動作範囲に入ったか否かを判断することができる。
【0029】
従って、各コントローラ部4-1は、制御する第1のマニピュレータ3-1が周辺のマニピュレータ3-2,3-3の動作範囲に入ったときには、第1のマニピュレータ3-1の動作速度を低下させるか又は停止させて、周辺のマニピュレータ3-2,3-3との接触を防止する。また、音、光等のアラームで報知させても良いものである。
【0030】
なお、ここまでマニピュレータ3-1,3-2,3-3、コントローラ部4-1,4-2,4-3及びキー入力部5-1,5-2,5-3の3セットについて説明したが、以上説明した技術は一般的なマニピュレータ3-1〜3-n、コントローラ部4-1〜4-n及びキー入力部5-1〜5-nのnセットについても適用できるものである。
【0031】
このように第1実施例によれば、キー入力部5と、このキー入力部5により入力された基準座標系原点Oからマニピュレータ3上の点A、B、C、Dまでの距離の情報に基づいて、制御するマニピュレータ3及びこのマニピュレータ3の周辺に位置するマニピュレータの固有座標系間の位置関係を認識するコントローラ部4と設けたことにより、各コントローラ部4は、周辺のマニピュレータの動作範囲を認識しながら、それぞれが制御するマニピュレータ3を動作させることが可能であり、このマニピュレータ3と周辺のマニピュレータとの干渉、接触等を確実に防止することができる。
【0032】
また、各コントローラ部は、通信によらないで、それぞれキー入力部により各マニピュレータの位置の情報が入力されるようになっており、各コントローラ部間が回線により接続されないため、マニピュレータシステムが配線が少なく衛生的で簡単な構成となり、しかも、通信のための処理を行う必要がないため、各コントローラ部での処理時間をより高速にすることができる。
【0033】
この発明の第2実施例を図4及び図5を参照して説明する。
なおこの第2実施例及び以降の実施例において、前述した実施例と同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。
【0034】
図4は、手術用マニピュレータシステムの概略の構成を示す図である。
各マニピュレータ3-1〜3-n( 以下3と略す。図4では3個のマニピュレータ3-1〜3-3のみを図示する。 )には、それぞれコントローラ部11-1〜11-n( 以下11と略す。3個のコントローラ部11-1〜11-3のみを図示する。 )が接続され、この各コントローラ部11には、それぞれキー入力部5-1〜5-n( 以下5と略す。3個のキー入力部5-1〜5-3のみを図示する )が接続されている。
【0035】
前記コントローラ11-1には接続ケーブルと介して3次元位置センサ12が接続されている。この3次元位置センサ12には、直交する方向の磁界を生成するソース13と、磁界を検出する磁界検出センサ14とが取付けられている。
【0036】
図5は、前記マニピュレータ3の概略の構成を示す図である。
前記各マニピュレータ3-1〜3-n( 3 )上の所定位置( 固有の座標系の基準位置 )には、前記磁界検出センサ14を固定するためのアダプタ( 取付部材 )又はマーク15( 15-1〜15-n )及び16( 16-1〜16-n )が設けられている。
【0037】
前記3次元位置センサ12は、前記ソース13の座標系、基準座標系( x0 ,y0 ,z0 ) と前記磁界検出センサ14の座標系とにおける原点間の距離及び各軸のなす角を算出して、前記コントローラ部11-1に出力する。
【0038】
このような構成の第2実施例においては、まず、磁界検出センサ14を第1のマニピュレータ3-1上のアダプタに固定するか、又はマーク15,16上に固定する。
【0039】
すると、3次元位置センサ12は、磁界検出センサ14からの信号により、基準座標系( x0 ,y0 ,z0 ) に対する磁界検出センサ14の座標系、すなわち第1のマニピュレータ3-1の固有座標系( x1 ,y1 ,z1 ) における原点間の距離及び各軸のなす角を算出し、その算出結果をコントローラ部11-1に出力する。
【0040】
コントローラ部11-1は、この原点間の距離及び各軸のなす角に基づいて、基準座標系( x0 ,y0 ,z0 ) に対する第1のマニピュレータ3-1の固有座標系( x1 ,y1 ,z1 ) における原点間のずれ( Δx,Δy,Δz )及び各軸のねじれ角( θx ,θy ,θz ) を算出する。
【0041】
この算出結果の原点間のずれ及び各軸のねじれ角は、キー入力部5-1のディスプレイ8に表示される。操作者は、このディスプレイ8に表示された数値を確認して、キー入力部5-1により入力( リターンキーの押下のみ )する。
【0042】
このキー入力により、第1のマニピュレータ3-1を制御するコントローラ部11-1は、基準座標系( x0 ,y0 ,z0 ) と第1のマニピュレータ3-1の固有座標系( x1 ,y1 ,z1 ) とのずれを認識する。
【0043】
次に、磁界検出センサ14を第2のマニピュレータ3-2上のアダプタに固定するか、又はマーク15,16上に固定する。
すると、3次元位置センサ12は、磁界検出センサ14により、基準座標系( x0 ,y0 ,z0 ) に対する第2のマニピュレータ3-2の固有座標系( x2 ,y2 ,z2 ) における原点間の距離及び各軸のなす角を算出して、コントローラ部11-1に出力する。
【0044】
コントローラ部11-1は、この原点間の距離及び各軸のなす角に基づいて、基準座標系( x0 ,y0 ,z0 ) に対する第2のマニピュレータ3-2の固有座標系( x2 ,y2 ,z2 ) におけるずれを算出し、ディスプレイ8に表示する。操作者は、このディスプレイ8に表示された数値を確認して、キー入力部5-1により入力( リターンキーの押下のみ )する。
【0045】
このキー入力により、コントローラ部11-1は、基準座標系( x0 ,y0 ,z0 ) と第2のマニピュレータ3-2の固有座標系( x2 ,y2 ,z2 ) とのずれを認識する。
【0046】
次に磁界検出センサ14を第3のマニピュレータ3-2上のアダプタに固定するか、又はマーク15,16上の固定すると、同様にして、キー入力部5-1による入力( リターンキーの押下のみ )により、基準座標系( x0 ,y0 ,z0 ) と第3のマニピュレータ3-3の固有座標系( x3 ,y3 ,z3 ) とのずれを認識する。
【0047】
以上により、コントローラ部11-1は、制御する第1のマニピュレータ3-1の固有座標系( x1 ,y1 ,z1 ) とこの第1のマニピュレータ3-1の周辺の各マニピュレータ3-2及び3-3の各固有座標系( x2 ,y2 ,z2 ) ( x3 ,y3 ,z3 ) との位置関係を認識することができる。
【0048】
さらに、コントローラ部11-2についても同様にして、3次元位置センサ12からコントローラ11-1を介して得られた基準座標系( x0 ,y0 ,z0 ) に対する各マニピュレータ3-1,3-2,3-3の固有座標系( x1 ,y1 ,z1 ) 、( x2 ,y2 ,z2 ) 、( x3 ,y3 ,z3 ) とのずれがキー入力部5-1のディスプレイ8に順次表示され、このコントローラ部11-2に接続されたキー入力部5-2による入力( ずれデータの入力 )により、基準座標系( x0 ,y0 ,z0 ) に対する各マニピュレータ3-1,3-2,3-3の固有座標系( x1 ,y1 ,z1 ) 、( x2 ,y2 ,z2 ) 、( x3 ,y3 ,z3 ) とのずれを認識して、制御する第2のマニピュレータ3-2の固有座標系( x2 ,y2 ,z2 ) とこの第2のマニピュレータ3-2の周辺の各マニピュレータ3-1及び3-3の固有座標系( x1 ,y1 ,z1 ) 、( x3 ,y3 ,z3 ) との位置関係を認識することができる。
【0049】
また、コントローラ部11-3についても同様にして、キー入力部5-3の入力( ずれデータの入力 )により、制御する第3のマニピュレータ3-3の固有座標系( x3 ,y3 ,z3 ) とこの第3のマニピュレータ3-3の周辺の各マニピュレータ3-1及び3-2の固有座標系( x1 ,y1 ,z1 ) 、( x2 ,y2 ,z2 ) との位置関係を認識することができる。
【0050】
マニピュレータの固有座標系の認識の後の処理は、第1実施例と同様であるのでここでは省略する。
このように第2実施例によれば、上述した第1実施例と同様な効果を得ることができる。
【0051】
さらに、基準座標系となるソース13と固有座標系となる磁界検出センサ14とを有する3次元位置センサ12と、磁界検出センサ14をマニピュレータ3上の所定の位置に設置したときに算出され出力される座標系原点間の距離及び座標各軸のなす角に基づいて原点間のずれ及び各軸のねじれ角を求めてディスプレイ8に表示させるコントローラ部11とを設けたことにより、操作者が座標系の原点間のずれや各軸のねじれ角を測定及び計算する必要がなく、単に各キー入力部のディスプレイ8に表示された位置情報を、キー入力部5から入力するだけで良いので、操作性を向上させることができる。
【0052】
なおこの第2実施例では、3次元位置センサ12はコントローラ11-1と接続され、このコントローラ11-1のディスプレイ8に基準座標系とマニピュレータ3-1〜3-3の固有座標系とのずれを表示して、各コントローラ11-1〜11-3のそれぞれのキー入力部5-1〜5-3から確認のための入力又は、ずれデータの入力を行うことにより、それぞれの各コントローラ11-1〜11-3が各マニピュレータ3-1〜3-3の各固有座標系の位置関係を認識するようになっていたが、この発明はこれに限定されるものではない。
【0053】
例えば、3次元位置センサ12を各コントローラ11-1〜11-3と接続し、この3次元位置センサ12により、基準座標系とそれぞれのマニピュレータ3-1〜3-3の固有座標系とのずれまで算出し、この算出したずれを直接各コントローラ11-1〜11-3に入力設定しても良いものである。
【0054】
このようにすれば、この第2実施例により、自己のマニピュレータの位置情報については自動的に設定されるので、より操作性を向上させるという効果を得ることができる。
【0055】
またこの第2実施例では、ソース13と磁界検出センサ14とを有する3次元位置センサ12を使用したものについて説明したが、この発明はこれに限定されるものではなく、例えば後述する第9実施例に説明する加速度センサを有する3次元位置センサを使用したものでも良い。
【0056】
この発明の第3実施例を図6及び図7を参照して説明する。
図6は、手術用マニピュレータシステムの概略の構成を示す図である。なおこの第3実施例では図示していないが、前述した実施例と同様にベースには複数台のマニピュレータが取付可能である。
【0057】
マニピュレータ3が取付けられるベース20上の各所定位置には、マーク21-1〜21-12 が形成され、この各マーク21-1〜21-12 の上又は近傍にマークを識別するための記号( 一例として「1」〜「12」という数字を図示する。 )を設けている。
【0058】
図7は、前記マニピュレータ3の概略の構成を示す図である。
前記マニピュレータ3は、前記ベース20に取付けるための取付用部材22が設けられている。この取付用部材22は、上固定部22-1と、この上固定部22-1に向かって上下にスライドする下可動部22-2と、この下可動部22-2をスライドさせるねじ調整部22-3とからなり、このねじ調整部22-3を回転させることで下可動部22-2を上下にスライドさせ、前記ベース20を前記上固定部22-1と下可動部22-2で挟んで、前記ベース20にマニピュレータ3を取付ける。
【0059】
なお、前記マーク21-1〜21-12 の位置は、それぞれ予め所定の基準座標系からの距離が測定されており、コントローラ部4のメモリ23に、その各測定データは記号「1」〜「12」の数字に対応して記憶されている。
【0060】
このような構成の第3実施例においては、ねじ調整部22-3を緩めることにより、マニピュレータ3はベース20から取外されるか、又はベース20上を移動可能になる。
【0061】
ここで操作者は、マニピュレータ3を所望の位置、すなわち、所望のマーク位置に移動させて、ねじ調整部22-3を締めて取付ける。このとき操作者は、その所望のマーク上又はマークの近傍に設けられた記号( 数値データ )を、キー入力部5から入力する。コントローラ部4は、この入力された数値に対応する距離データをメモリ23から読取り、制御するマニピュレータ3の位置を確認する。
【0062】
同様に、このマニピュレータ3の周辺に取付られた他のマニピュレータについても、その取付位置のマークの記号をキー入力部5から入力する。このキー入力によりコントローラ部4は、入力された数値に対応する距離データをメモリ23から読取り、周辺の他のマニピュレータの位置を認識する。
【0063】
従って、コントローラ部4は、制御するマニピュレータ3及びこのマニピュレータ3の周辺に位置する他のマニピュレータの取付位置を確認する。
以上の操作を他のマニピュレータを制御するコントローラ部( キー入力部 )で行えば、各コントローラ部はそれぞれ、制御するマニピュレータ及びこのマニピュレータの周辺に位置するマニピュレータの取付位置を確認する。
【0064】
このように第3実施例によれば、上述した第1実施例と同様な効果を得ることができる。
さらに、ベース20上のマニピュレータの各取付位置にマーク21を形成すると共にそのマーク21の上又は近傍にマーク21を識別するための記号と、この各記号に対応して基準座標系からの距離の情報が記憶されたメモリ23とを設け、キー入力部5から記号が入力されたときに、メモリ23からその記号に対応する距離の情報を読み取ることにより、操作者は、基準座標系とマニピュレータ3の固有座標系との距離情報や各軸ねじれ角等を測定・算出する必要がなく、キー入力部5でマニピュレータ3を取付けたマーク21上又は近傍の記号を入力すれば良いので、操作性を向上させることができる。
【0065】
この発明の第4実施例を図8及び図9を参照して説明する。
図8は、手術用マニピュレータシステムの概略の構成を示す図である。なおこの第4実施例では図示していないが、前述した実施例と同様にベースには複数台のマニピュレータが取付可能である。
【0066】
マニピュレータ3が取付けられるベース24上に、電気抵抗を有する位置検出部材としての電気抵抗式スケール25が設けられている。この電気抵抗式スケール25の一端がコントローラ部4に接続されており、一方、図9に示すように、マニピュレータ3の取付部材22の、上固定部22-1の内側の前記電気抵抗式スケール25に接触する部分に電気接点26を設けている。
【0067】
従って、前記コントローラ部4は、このコントローラ部4に接続された前記電気抵抗式スケール25の一端と、前記マニピュレータ3を介してその取付部材22の電気接点26との間の抵抗値を検出することができる。
【0068】
なお、前記電気抵抗式スケール25の全体の抵抗値は概知である。
このような構成の第4実施例においては、マニピュレータ3が取付られると、コントローラ部4に接続された電気抵抗式スケール25の一端とマニピュレータ3の取付部材22の電気接点26との間の抵抗値が検出される。
【0069】
この検出された抵抗値により、電気抵抗式スケール25の一端を基準位置としたときの電気抵抗式スケール25上の電気接点26の位置、すなわちマニピュレータ3の取付位置が検出される。この検出された取付位置は、キー入力部5のディスプレイ8に表示され、操作者はこのディスプレイ8に表示されたマニピュレータ3の取付位置を確認して、キー入力部5により入力( リターンキーの押下のみ )する。
【0070】
このキー入力により、コントローラ部4は、制御するマニピュレータ3の取付位置を認識する。
同様に、マニピュレータ3-mの周辺に位置する他のマニピュレータについても、それらの各マニピュレータに接続されたコントローラ部は、それぞれ電気抵抗式スケール25上の各マニピュレータの取付部材の電気接点の位置、すなわち各マニピュレータの取付位置が、それぞれのキー入力部のディスプレイに表示される。
【0071】
従って、操作者は、各ディスプレイにそれぞれ表示された各マニピュレータの取付位置を確認して、キー入力部5-mから入力( データ入力 )する。
このキー入力により、マニピュレータ3-mを制御するコントローラ部4-mは、周辺に位置するマニピュレータの取付位置を認識する。
【0072】
また、以上の操作を他のマニピュレータを制御するコントローラ部( キー入力部 )について行って、各コントローラ部はそれぞれ、制御するマニピュレータ及びこのマニピュレータの周辺のマニピュレータの取付位置を確認する。
【0073】
このように第4実施例によれば、上述した第1実施例と同様な効果を得ることができる。
さらに、電気抵抗式スケール25及び各マニピュレータ3に電気抵抗式スケール25上の位置を検出するための電気接点26を設けたことにより、ベース24上のどの位置にマニピュレータ3が取付けられたのかを自動的に検出することができるので、上述した第2実施例と同様な効果を得ることができる。
【0074】
この発明の第5の実施例を図10及び図11を参照して説明する。
図10は、手術用マニピュレータシステムの概略の構成を示す図である。なおこの第5実施例では図示していないが、前述した実施例と同様にベースには複数台のマニピュレータが取付可能である。
【0075】
ベース27上のマニピュレータが取付けられる箇所に、所定の基準位置からの距離情報等が書込まれたバーコードが印刷された位置検出部材としてのバーコード印刷部28が設けられている。
【0076】
図11は、前記マニピュレータの概略の構成を示す図である。
前記マニピュレータ3の取付部材22の上固定部22-1の内側の前記バーコード印刷部28と対向する部分に、光学反射式のバーコード読取部29が設けられ、このバーコード読取部29は、前記バーコード印刷部28のバーコードを読取る。
【0077】
前記バーコード読取部29により読取ったバーコード情報( 基準位置からの距離情報 )等は、コントローラ部4へ供給される。
このような構成の第5実施例においては、マニピュレータ3が取付けられると、マニピュレータ3の取付部材22のバーコード読取部29により、マニピュレータ3が取付けられた箇所のバーコードが読取られる。
【0078】
この読取ったバーコード情報には基準位置からの距離情報が含まれており、コントローラ部4は、この距離情報等によりマニピュレータ3の取付位置を導き、キー入力部5のディスプレイ8にこのマニピュレータ3の取付位置を表示し、操作者はこの表示を確認してキー入力部5から入力( リターンキーの押下のみ )する。
【0079】
このキー入力によりマニピュレータ3を制御するコントローラ部4は、マニピュレータ3の取付位置を認識する。
同様に、マニピュレータ3-mの周辺に位置する他のマニピュレータについても、それらの各マニピュレータの取付部材のバーコード読取部により、ベース27上のバーコード印刷部28の取付箇所のバーコードが読取られ、この読取ったバーコード情報に基づいてマニピュレータの取付位置が、それぞれのキー入力部のディスプレイに表示される。
【0080】
従って、操作者が、各ディスプレイにそれぞれ表示された各マニピュレータの取付位置を確認して、キー入力部5-mから入力( データ入力 )する。
このキー入力により、マニピュレータ3-mを制御するコントローラ部4-mは、周辺に位置するマニピュレータの取付位置を認識する。
【0081】
また、以上の操作を他のマニピュレータを制御するコントローラ部( キー入力部 )について行って、各コントローラ部はそれぞれ、制御するマニピュレータ及びこのマニピュレータの周辺のマニピュレータの取付位置を確認する。
【0082】
このように第5実施例によれば、上述した第1実施例と同様な効果を得ることができる。
さらに、ベース27上に位置情報が書き込まれたバーコードを印刷したバーコード印刷部28及びこのバーコードを読取るバーコード読取部29を設けたことにより、ベース27上のどの位置にマニピュレータが取付けられたのかを自動的に検出することができるので、上述した第2実施例と同様な効果を得ることができる。
【0083】
この発明の第6実施例を図12及び図13を参照して説明する。
図12( a )は、手術用マニピュレータシステムのベット1及びベース30を示す図である。なお、この第6実施例では図示していないが、前述した実施例と同様に、前記ベース30に複数台のマニピュレータが取付可能であり、各マニピュレータにはコントローラ部が接続され、コントローラ部にはキー入力部が接続されている。
【0084】
前記ベース30上のマニピュレータ3が取付けられる取付用穴31-1〜31-21 が形成され、その近傍には識別するための記号( 数字1〜21 )が設けられている。
【0085】
前記取付用穴31-1〜31-21 は、図12( b )に示すように、その口径形状が正多角形に形成され、さらに、その各辺には取付方向の情報として記号( アルファベットa〜h )が設けられている。
【0086】
図13( a )は、前記マニピュレータ3の概略の構成を示す図である。
前記マニピュレータ3の取付部材32には、前記ベース30の各取付用穴31-1〜31-21 を嵌合させて( 又は貫通させてナット等により )固定される取付用ボルト33が設けられている。この取付用ボルト33の形状も、図13( b )に示すように、前記各取付用穴に31-1〜31-21 に嵌合するように、各取付用穴31-1〜31-21 の口径形状に対応した正多角形となっている。
【0087】
このような構成の第6実施例においては、マニピュレータ3は、その取付用ボルト33をベース30の取付用穴31-1〜31-21 の中から選択した1つの取付用穴31に嵌合して取付ける。このとき、取付用穴31及び取付用ボルト33は正多角形形状であるので、前記取付用穴31と前記取付用ボルト33との嵌合する向きを選択することにより、マニピュレータ3の取付角度が選択できる。
【0088】
このとき、操作者は図示しないキー入力部により、取付用ボルト33を取付けた取付用穴31の近傍の記号( 数値データ )及び取付方向を示す記号( アルファベットデータ )を入力する。
【0089】
図示しないコントローラ部は、この入力された数値及びアルファベットに対応する所定の基準座標からの距離及びマニピュレータの固有座標のデータ( 取付方向の情報を含む )をコントローラ部内のメモリから読取り、制御するマニピュレータ3の位置を確認する。
【0090】
同様に、このマニピュレータ3の周辺に位置する他のマニピュレータについても、マニピュレータ3に接続されたコントローラ部に接続されたキー入力部から、そのマニピュレータの取付ボルトを取付けた取付用穴の近傍の記号及び取付方向を示す記号を入力する。このキー入力により、マニピュレータ3に接続されたコントローラ部は、入力された数値及びアルファベットに対応する所定の基準座標からの距離及び固有座標のデータをメモリから読取り、周辺に位置する他のマニピュレータの位置を確認する。
【0091】
従って、マニピュレータ3に接続されたコントローラ部は、制御するマニピュレータ3及びこのマニピュレータ3の周辺に位置する他のマニピュレータの取付位置を確認する。
【0092】
以上の操作を他のマニピュレータを制御するコントローラ部( キー入力部 )で行えば、各コントローラ部はそれぞれ、制御するマニピュレータ及びこのマニピュレータの周辺に位置するマニピュレータの取付位置を確認する。
【0093】
このように第6実施例によれば、上述した第1実施例と同様な効果を得ることができる。
さらに、ベース30上のマニピュレータの各取付位置に取付用穴31を形成すると共にその取付用穴31の近傍に取付用穴31を識別するための記号とを設けたことにより、上述した第3実施例と同様な効果を得ることができる。
【0094】
また、取付用穴31及びマニピュレータ3に設けられた取付用ボルト33をお互いに正多角形に形成し嵌合させることにより、マニピュレータの取付角度を所望の角度に固定して取付けるという効果を得ることができる。
【0095】
この発明の第7実施例を図14を参照して説明する。
図14は、手術用マニピュレータシステムの概略の構成を示す図である。
各マニピュレータ3-1〜3-n( 以下3と略す。図14では3個のマニピュレータ3-1〜3-3のみを図示する。 )には、それぞれコントローラ部34-1〜34-n( 以下34と略す。3個のコントローラ部34-1〜34-3のみを図示する。 )が接続されている。
【0096】
これらの各コントローラ部34は、RS−232Cインターフェイス( 図示せず )を備え、互いに( 少なくとも周辺に位置するマニピュレータを制御するコントローラ部に対しては )RS−232C回線35-1〜35-k( 以下35と略す。k≦J=n( n−1 )/2、3本のRS−232回線35-1〜35-3のみを図示する。 )を介して接続されている。
【0097】
なお図示しないが、これらの各コントローラ部34にキー入力部を接続してマニピュレータ3の位置に関するデータを入力しても良いし、また3次元位置センサを接続して位置に関する検出データをコントローラ部34に出力するようにしても良いものである。
【0098】
このような構成の第7実施例においては、各コントローラ部34には、それぞれが制御するマニピュレータ3の基準座標に対する位置の情報が入力され、この入力された情報に基づいて、制御するマニピュレータ3の取付位置を認識する。
【0099】
一方、この各コントローラ部34が得たそれぞれ制御するマニピュレータ3の位置の情報は、RS−232C回線35を介して少なくとも周辺に位置するマニピュレータを制御する各コントローラ部に出力される。
【0100】
従って、各コントローラ部34には、制御するマニピュレータ3の位置の情報が直接入力されると共に、RS−232C回線35を介してそのマニピュレータ3の周辺に位置するマニピュレータの位置の情報が入力される。その結果、各コントローラ部34は、制御するマニピュレータ3及びこのマニピュレータ3の周辺に位置するマニピュレータの位置を認識する。
【0101】
また、常にRS−232C回線35を介して各コントローラ部34からそれぞれが制御するマニピュレータ3の位置の情報を出力するので、リアルタイムで周辺に位置するマニピュレータの位置( 取付位置 )の移動を認識する。
【0102】
このように第7実施例によれば、各コントローラ部34を互いにRS−232C回線35により接続したことにより、上述した第1実施例から第6実施例までのいずれかの方法により各コントローラ部34がそれぞれ制御するマニピュレータ3の位置の情報を入力すると、各マニピュレータ3の位置の情報がRS−232C回線を介して各コントローラ部34に供給されるので、各コントローラ部34はそれぞれ制御するマニピュレータ3とこのマニピュレータ3の周辺に位置するマニピュレータとの位置関係を認識することができ、各コントローラ部34は、周辺のマニピュレータの動作範囲を認識しながら、それぞれが制御するマニピュレータ3を動作させることが可能であり、このマニピュレータ3とその周辺のマニピュレータとの干渉、接触等を確実に防止することができる。
【0103】
また、各コントローラ部は、それぞれが制御するマニピュレータの位置の情報が入力されるだけで良く、周辺のマニピュレータの位置の情報は、周辺の各マニピュレータを制御する各コントローラ部からRS−232C回線35を介して得られるので、各コントローラ部毎に周辺のマニピュレータの位置の情報を、例えばキー入力部等により入力する必要がないので、操作性が向上できる。
【0104】
また、RS−232C回線35を介して送受信する情報は、マニピュレータを取り付ける位置の情報に限らず、各マニピュレータの動作量( モータの回転数、回転角等 )でも良い。この場合、RS−232C回線35を介して、各コントローラ部は周辺のマニピュレータの動作中の姿勢をリアルタイムで認識することができるので、制御するマニピュレータ3とその周辺のマニピュレータとの干渉、接触等をさらにより確実に防止できるという効果を得ることができる。
【0105】
この発明の第8実施例を図15を参照して説明する。
図15は、手術用マニピュレータシステムの概略の構成を示す図である。
各マニピュレータ3-1〜3-n( 以下3と略す。図15では3個のマニピュレータ3-1〜3-3のみを図示する。 )には、それぞれコントローラ部36-1〜36-n( 以下36と略す。3個のコントローラ部36-1〜36-3のみを図示する。 )が接続されている。
【0106】
これらの各コントローラ部36は、それぞれLAN( local area network、図示せず )インターフェイスを備え、それぞれLAN37を介して接続されている。 なお図示しないが、これらの各コントローラ部36にキー入力部を接続してマニピュレータの位置に関するデータを入力しても良いし、また3次元位置センサを接続して位置に関する検出データをコントローラ部36に出力するようにしても良いものである。
【0107】
このような構成の第8実施例においては、各コントローラ部36には、それぞれが制御するマニピュレータ3の基準座標に対する位置の情報が入力され、この入力された情報に基づいて、制御するマニピュレータ3の取付位置を認識する。
【0108】
一方、この各コントローラ部36が得たそれぞれ制御するマニピュレータ3の位置の情報は、LAN37を介して少なくとも周辺に位置するマニピュレータ3;を制御する各コントローラ部に出力される。
【0109】
従って、各コントローラ部36には、制御するマニピュレータ3の位置の情報が直接入力されると共に、LAN37を介してそのマニピュレータ3の周辺に位置するマニピュレータの位置の情報が入力される。その結果、各コントローラ部36は、制御するマニピュレータ3及びこのマニピュレータ3の周辺に位置するマニピュレータの位置を認識する。
【0110】
また、常にLAN37を介して各コントローラ部36からそれぞれが制御するマニピュレータ3の位置の情報を出力するので、リアルタイムで周辺のマニピュレータの位置( 取付位置 )の移動を認識する。また、位置情報は、各マニピュレータの動作量( モータの回転数、回転角等 )でも良い。
【0111】
このように第8実施例によれば、各コントローラ部36をLAN37を介して接続したことにより、上述した第7実施例と同様な効果を得ることができる。
この発明の第9実施例を図16を参照して説明する。
【0112】
図16は、手術用マニピュレータシステムの概略の構成を示す図である。
各マニピュレータ3-1〜3-n( 以下3と略する。図16では3個のマニピュレータ3-1〜3-3のみを図示する。 )のアーム38-1〜38-n( 以下38と略す。図16では3個のみを図示する 。 )の先端部のスコープ又は処置具を固定する部分の近傍には、それぞれ加速度センサからなる3次元位置センサ39-1〜39-n( 以下39と略す。3個の3次元位置センサ39-1〜39-3のみを示す。 )が設けられている。
【0113】
前記各マニピュレータ3には、それぞれコントローラ部40-1〜40-n( 以下40と略す。3個のコントローラ部40-1〜40-3のみを図示する。 )が接続されている。
【0114】
これらの各コントローラ40は、RS−232Cインターフェイス( 図示せず )を備え、互いにRS−232C回線35-1〜35-k( 以下35と略す、3本のRS−232回線35-1〜35-3のみを図示する。 )を介して接続されている。
【0115】
前記各コントローラ40は、それぞれ前記各3次元位置センサ39により得られた3次元的な加速度データを入力し、この入力した3次元的な加速度データを処理して、制御するマニピュレータ3の取付位置を認識する。
【0116】
また、このような構成の第9実施例においては、各コントローラ40によりマニピュレータ3を動作させ、マニピュレータ3のアーム38が移動すると、3次元位置センサ39により、その移動量が3次元的な加速度データとして得られる。
【0117】
この得られた3次元的な加速度データに基づいて、各コントローラ部40は、それぞれが制御するマニピュレータ3の動作量を算出し、このマニピュレータ3の位置を認識する。
【0118】
各コントローラ部40の制御するマニピュレータ3の位置の情報は、RS−232C回線35を介して、少なくとも周辺に位置するマニピュレータを制御するコントローラ部へ出力される。
【0119】
従って、各コントローラ部40は、それぞれが制御するマニピュレータ3の位置の情報が3次元位置センサ39からの3次元的な加速度データにより直接入力されると共に、RS−232C回線35を介して、少なくともそのマニピュレータ3の周辺に位置するマニピュレータの位置の情報が入力される。その結果、各コントローラ部40は、それぞれが制御するマニピュレータ3及びこのマニピュレータの周辺に位置するマニピュレータの位置を認識する。
【0120】
このように第9実施例によれば、上述した第7実施例と同様な効果を得ることができる。
また、加速度センサを有する3次元位置センサ39を使用して、各コントローラ部40のそれぞれが制御するマニピュレータ3の位置の情報を入力しているので、操作者がマニピュレータ3の位置に関する測定及び計算する必要がなく、単に各キー入力部5のディスプレイ8に表示された位置情報を、キー入力部5から入力するだけで良いので、操作性を向上させることができる。さらに、このキー入力部5のキー入力を省略して、直接3次元位置センサ39からのマニピュレータの位置の情報をコントローラ部40に入力すれば、操作者は、全くマニピュレータ3の位置をコントローラ部に入力する操作を行わずに済むので、操作性を一層向上させることができる。
【0121】
なお、この第9実施例では3次元位置センサとして加速度センサを使用したものについて説明したが、この発明はこれに限定されるものではなく、例えば第2実施例で説明した磁界検出センサを使用しても良いものである。
【0122】
この発明の第10実施例を図17及び図18を参照して説明する。
図17は、手術用マニピュレータシステムの概略の構成を示す図である。
各マニピュレータ3-1〜3-n( 以下3と略する。図16では3個のマニピュレータ3-1〜3-3のみを図示する。 )は、直接中央コントローラ部41に接続されている。
【0123】
この中央コントローラ部41には位置情報共有メモリ42が設けられ、前記中央コントローラ部41は、この位置情報共有メモリ42に記憶された位置情報に基づいて各マニピュレータ3を制御する。
【0124】
図18は、前記中央コントローラ部41が行う処理の構成を示す機能ブロック図である。
前記各マニピュレータ3-1〜3-nをそれぞれ制御する第1マニピュレータ制御ルーチン43-1〜第nマニピュレータ制御ルーチン43-nと、システム全体を管理し、前記各マニピュレータ制御ルーチン43-1〜43-nにより制御される各マニピュレータ3-1〜3-n間の位置関係をチェックして干渉、接触等を防止するシステム制御ルーチン44とから、前記中央コントローラ部41のルーチンは構成される。なお、各ルーチン43-1〜43-n,44は、それぞれ位置情報共有メモリ42に各マニピュレータ3-1〜3-nの位置情報を書込むと共に、書込まれた位置情報に基づいて制御を行うようになっている。
【0125】
このような構成の第10実施例において、中央コントローラ部41は、システム制御ルーチン44及び各マニピュレータ制御ルーチン43-1〜43-nとにより各マニピュレータ3-1〜3-nが制御される。各マニピュレータ3の位置情報は、上述した第1実施例〜第6実施例に示すいずれかの方法により入力されるようになっており、入力された位置情報は位置情報共有メモリ42に記憶される。
【0126】
さらにシステム制御ルーチン44は、位置情報共有メモリ42に記憶されている情報に基づいて、各マニピュレータ3の位置を認識して、各マニピュレータ間の位置関係をチェックし、マニピュレータ間で干渉、接触等が予想される場合には、その干渉等を回避する指示を該当する各マニピュレータ制御ルーチンへ出す。
【0127】
各マニピュレータ制御ルーチンは、このシステム制御ルーチン44から出された干渉等を回避する指示にしたがって、各マニピュレータ3の制御を変更する。例えば、マニピュレータ3の動作速度を低速にしたり、またマニピュレータ3の動作を停止する等の変更が行われる。
【0128】
このように第10実施例によれば、各マニピュレータ3を制御する中央コントローラ41と、各マニピュレータ3毎にそれぞれの位置の情報を記憶する位置情報を記憶する位置情報共有メモリ42とを設け、上述した第1実施例から第6実施例までのいずれかの方法により各マニピュレータ3の位置の情報を入力すると、その位置の情報を位置情報共有メモリ42に記憶し、この位置情報共有メモリ42に記憶された各マニピュレータ3の位置の情報に基づいて中央コントローラ41が各マニピュレータ3を制御することにより、各マニピュレータ3とこのマニピュレータ3の周辺に位置するマニピュレータとの位置関係を認識することができ、周辺のマニピュレータの動作範囲を認識しながら、マニピュレータ3を動作させることが可能であり、このマニピュレータ3とその周辺のマニピュレータとの干渉、接触等を確実に防止することができる。
【0129】
また、各マニピュレータ3の位置の情報は、位置情報共有メモリ42を使用して中央コントローラ部41が集中管理すると共に、マニピュレータ3の制御も中央コントローラ部41が集中管理しているので、通信を行わずにしかもマニピュレータ3の位置の情報の入力が1度で済むので、処理速度及び操作性を向上させることができる。
【0130】
なお、位置情報は、取付位置に限らず、各マニピュレータ3の動作中の位置情報( 各モータの回転数、回転角等 )でも良い。この場合でも、動作中の位置情報を基にマニピュレータ3とその周辺のマニピュレータの干渉、接触等を確実に防止することができる。
【0131】
この発明の第11実施例を図19を参照して説明する。
図19は、手術用マニピュレータシステムの概略の構成を示す図である。
各マニピュレータ3-1〜3-n( 以下3と略す。図15では3個のマニピュレータ3-1〜3-3のみを図示する。 )には、それぞれコントローラ部45-1〜45-n( 以下45と略す。3個のコントローラ部45-1〜45-3のみを図示する。 )が接続されている。
【0132】
これらの各コントローラ部45は、メインコントローラ部46と接続され、このメインコントローラ部46には、位置情報共有メモリ42が設けられている。前記各コントローラ部45は、メインコントローラ部46を介して供給される位置情報に基づいてそれぞれ制御するマニピュレータ3を制御する。
【0133】
なお、この第11実施例は前述の第10実施例の変形例であり、前記各コントローラ部45は、第10実施例の各マニピュレータ制御ルーチンを行うための専用コントローラであり、前記メインコントローラ部46は、システム制御ルーチンを行うための専用コントローラである。
【0134】
このような構成の第11実施例において、各コントローラ部45は、それぞれメインコントローラ部46から出力される指令及び位置情報共有メモリ42からの位置情報に基づいて、それぞれ各マニピュレータ3を制御する。
【0135】
各マニピュレータの位置情報は、上述した第1実施例〜第6実施例に示す方法のいずれかにより各コントローラ部45に入力されたものが、メインコントローラ部46に出力され、メインコントローラ部46は、入力した位置情報を位置情報共有メモリ42に書込むと共に、この位置情報共有メモリから各マニピュレータの位置情報を読取る。
【0136】
メインコントローラ部46は、この読取った位置情報に基づいて、各マニピュレータ3の位置を認識して各マニピュレータ間の位置関係をチェックし、マニピュレータ間で干渉、接触等が予想される場合には、その干渉等を回避する指示を該当する各コントローラ部45に出力する。
【0137】
従って、各コントローラ部46は、メインコントローラ部46から出力された干渉、接触等を回避する指示にしたがって、各マニピュレータ3の制御を変更する。
【0138】
なお、位置情報は、前述した第10実施例と同様にマニピュレータの動作中の位置情報でも良い。
このように第11実施例によれば、上述した第10実施例の中央コントローラ部41の機能の一部、すなわち各マニピュレータ制御ルーチン43をコントローラ部45として独立させ、各マニピュレータ3の位置の情報を集中管理して、各コントローラ部45にマニピュレータの制御の指令を出力するメインコントローラ部46を設けたことにより、上述した第10実施例と同様な効果を得ることができる。
【0139】
さらに、各マニピュレータ制御ルーチン43をコントローラ部として独立させているので、マニピュレータ制御ルーチン43を並列に処理でき、しかもメインコントローラ部41は、システム制御ルーチン44のみを処理すれば良いので、処理速度のより高速化を図ることができる。
【0140】
( 追記 )
( 1 )体腔内の観察を行うスコープや体腔内で患部の処置を行う処置具等を制御する複数のマニピュレータユニットから構成されたマニピュレータシステムにおいて、前記各マニピュレータユニットは、
スコープ又は処置具等を支持するマニピュレータと、
このマニピュレータの基準位置の情報及び少なくともこのマニピュレータの周辺に位置する他の各マニピュレータユニットに設けられたマニピュレータの基準位置の情報を入力するためのキー部と、
このキー部から入力された各マニピュレータの基準位置の情報に基づいて前記マニピュレータを制御する制御手段とを設けたことを特徴とするマニピュレータシステム。
【0141】
( 2 )体腔内の観察を行うスコープや体腔内で患部の処置を行う処置具等を制御する複数のマニピュレータユニットから構成されたマニピュレータシステムにおいて、
マニピュレータの基準位置を判定するための検出対象部を設け、
前記各マニピュレータユニットは、
スコープ又は処置具等を支持するマニピュレータと、
前記マニピュレータの基準位置の情報及び少なくともこのマニピュレータの周辺に位置する他の各マニピュレータユニットに設けられたマニピュレータの基準位置の情報を発生する発生手段と、
この発生手段により発生した各マニピュレータの基準位置の情報に基づいて前記マニピュレータを制御する制御手段とを設けたことを特徴とするマニピュレータシステム。
【0142】
( 3 )体腔内の観察を行うスコープや体腔内で患部の処置を行う処置具等を制御する複数のマニピュレータユニットから構成されたマニピュレータシステムにおいて、
軌道と、
前記軌道上に設けられこの軌道上の各位置を示す位置検出マークとを設け、
前記各マニピュレータユニットは、
スコープ又は処置具等を支持すると共に前記軌道上を移動するマニピュレータと、
前記マニピュレータの基準位置の情報及び少なくともこのマニピュレータの周辺に位置する他の各マニピュレータユニットに設けられたマニピュレータの基準位置の情報を発生する発生手段と、
この発生手段により発生した各マニピュレータの基準位置の情報に基づいて前記マニピュレータを制御する制御手段とを設けたことを特徴とするマニピュレータシステム。
【0143】
( 4 )前記検出対象部は、位置を示すマークと、このマークを識別するための記号とを設けたことを特徴とする前記2に記載されるマニピュレータシステム。
( 5 )前記記号は数字であることを特徴とする前記4に記載されるマニピュレータシステム。
【0144】
( 6 )前記記号はアルファベットであることを特徴とする前記4に記載されるマニピュレータシステム。
( 7 )体腔内の観察を行うスコープや体腔内で患部の処置を行う処置具等を制御する複数のマニピュレータユニットから構成されたマニピュレータシステムにおいて、前記各マニピュレータユニットは、
スコープ又は処置具等を支持するマニピュレータと、
このマニピュレータの基準位置の情報及び少なくともこのマニピュレータの周辺に位置する他の各マニピュレータユニットに設けられたマニピュレータの基準位置を検出する3次元位置センサと、
この3次元位置センサにより検出された各マニピュレータの基準位置の情報に基づいて前記マニピュレータを制御する制御手段とを設けたことを特徴とするマニピュレータシステム。
【0145】
( 8 )前記3次元位置センサは磁気センサであることを特徴とする前記7に記載されるマニピュレータシステム。
( 9 )体腔内の観察を行うスコープや体腔内で患部の処置を行う処置具等を制御する複数のマニピュレータユニットから構成されたマニピュレータシステムにおいて、
軌道と、
前記軌道上に設けられた電気抵抗部材とを設け、
前記各マニピュレータユニットは、
スコープ又は処置具等を支持すると共に前記軌道上を移動するマニピュレータと、
前記電気抵抗部材の抵抗値の変化から前記マニピュレータの基準位置の情報及び少なくともこのマニピュレータの周辺に位置する他の各マニピュレータユニットに設けられたマニピュレータの基準位置の判定する判定手段と、
この判定手段により判定した各マニピュレータの基準位置に基づいて前記マニピュレータを制御する制御手段とを設けたことを特徴とするマニピュレータシステム。
( 11 )前記位置検出マークはバーコードであることを特徴とする前記3に記載されるマニピュレータシステム。
( 12 )体腔内の観察を行うスコープや体腔内で患部の処置を行う処置具等を制御する複数のマニピュレータユニットから構成されたマニピュレータシステムにおいて、
軌道と、
前記軌道上に設けられこの軌道上の各位置を示すバーコードとを設け、
前記各マニピュレータユニットは、
スコープ又は処置具等を支持すると共に前記軌道上を移動するマニピュレータと、
軌道上に設けられた前記バーコードを読取るバーコード読取手段と、
このバーコード読取手段により読取ったバーコード情報に基づいて、前記マニピュレータの基準位置の情報及び少なくともこのマニピュレータの周辺に位置する他の各マニピュレータユニットに設けられたマニピュレータの基準位置を判定する判定手段と、
この判定手段により判定した各マニピュレータの基準位置に基づいて前記マニピュレータを制御する制御手段とを設けたことを特徴とするマニピュレータシステム。
( 13 )前記検出対象部は、マニピュレータの取付位置を示す穴と、この穴を識別するための記号とを設けたことを特徴とする前記2に記載されるマニピュレータシステム。
( 14 )前記穴の断面は多角形であることを特徴とする前記13に記載されるマニピュレータシステム。
( 15 )前記記号は数字であることを特徴とする前記13に記載されるマニピュレータシステム。
( 16 )前記記号はアルファベットであることを特徴とする前記13に記載されるマニピュレータシステム。
( 17 )体腔内の観察を行うスコープや体腔内で患部の処置を行う処置具等を制御する複数のマニピュレータユニットから構成されたマニピュレータシステムにおいて、前記各マニピュレータユニットは、
スコープ又は処置具等を支持するマニピュレータと、
このマニピュレータの基準位置及び姿勢を検出する自己検出手段と、
他のマニピュレータユニットに対して前記自己検出手段により検出された前記マニピュレータの基準位置及び姿勢を情報として出力すると共に、他のマニピュレータからの基準位置及び姿勢の情報を入力する情報入出力手段と、
前記自己検出手段及び前記情報入出力手段からの各マニピュレータの基準位置及び姿勢の情報に基づいて前記マニピュレータを制御する制御手段とを設けたことを特徴とするマニピュレータシステム。
( 18 )前記情報入出力手段は通信回線を介して基準位置及び姿勢の情報の交換を行うことを特徴とする前記17に記載されるマニピュレータシステム。
( 19 )前記情報入出力手段はRS−232C回線を介して基準位置及び姿勢の情報の交換を行うことを特徴とする前記17に記載されるマニピュレータシステム。
( 20 )前記情報入出力手段はローカルエリアネットワークを介して基準位置及び姿勢の情報の交換を行うことを特徴とする前記17に記載されるマニピュレータシステム。
( 21 )体腔内の観察を行うスコープや体腔内で患部の処置を行う処置具等を制御する複数のマニピュレータユニットから構成されたマニピュレータシステムにおいて、前記各マニピュレータユニットは、
スコープ又は処置具等を支持するマニピュレータと、
このマニピュレータの位置を移動させるためのモータと、
このモータの回転状態を検出するエンコーダと、
このエンコーダからのモータの回転状態から前記マニピュレータの基準位置及び姿勢を判定する自己判定手段と、
他のマニピュレータユニットに対して前記自己判定手段により判定された前記マニピュレータの基準位置及び姿勢を情報として出力すると共に、他のマニピュレータからの基準位置の情報及び姿勢情報を入力する情報入出力手段と、
前記自己判定手段及び前記情報入出力手段からの各マニピュレータの基準位置及び姿勢の情報に基づいて前記マニピュレータを制御する制御手段とを設けたことを特徴とするマニピュレータシステム。
( 22 )体腔内の観察を行うスコープや体腔内で患部の処置を行う処置具等を制御する複数のマニピュレータユニットから構成されたマニピュレータシステムにおいて、前記各マニピュレータユニットは、
スコープ又は処置具等を支持するマニピュレータと、
このマニピュレータの基準位置及び姿勢を検出する3次元位置センサと、
他のマニピュレータユニットに対して前記3次元位置センサにより検出された前記マニピュレータの基準位置及び姿勢を情報として出力すると共に、他のマニピュレータからの基準位置の情報及び姿勢情報を入力する情報入出力手段と、
前記3次元位置センサ及び前記情報入出力手段からの各マニピュレータの基準位置及び姿勢の情報に基づいて前記マニピュレータを制御する制御手段とを設けたことを特徴とするマニピュレータシステム。
( 23 )前記3次元位置センサは加速度センサであることを特徴とする前記22に記載されるマニピュレータシステム。
( 24 )前記3次元位置センサは磁気センサであることを特徴とする前記22に記載されるマニピュレータシステム。
( 25 )前記情報入出力手段はメモリを介して基準位置及び姿勢の情報の交換を行うことを特徴とする前記17に記載されるマニピュレータシステム。
【0146】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、各マニピュレータの位置を認識してマニピュレータ間で干渉、接触等が発生するのを確実に防止することができるマニピュレータシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の手術用マニピュレータシステムの概略の構成を示す図及び基準座標系と固有座標系との間の捩じれ各説明するための図。
【図2】同実施例の手術用マニピュレータシステムのマニピュレータの基本的な構成を示す図。
【図3】同実施例の手術用マニピュレータシステムのキー入力部を示す図。
【図4】この発明の第2実施例の手術用マニピュレータシステムの概略の構成を示す図。
【図5】同実施例の手術用マニピュレータシステムのマニピュレータの概略の構成を示す図。
【図6】この発明の第3実施例の手術用マニピュレータシステムの概略の構成を示す図。
【図7】同実施例の手術用マニピュレータシステムのマニピュレータの概略の構成を示す図。
【図8】この発明の第4実施例の手術用マニピュレータシステムの概略の構成を示す図。
【図9】同実施例の手術用マニピュレータシステムのマニピュレータの概略の構成を示す図。
【図10】この発明の第5実施例の手術用マニピュレータシステムの概略の構成を示す図。
【図11】同実施例の手術用マニピュレータシステムのマニピュレータの概略の構成を示す図。
【図12】この発明の第6実施例の手術用マニピュレータシステムのベット及びベースを示す図。
【図13】同実施例の手術用マニピュレータシステムのマニピュレータの概略の構成を示す図。
【図14】この発明の第7実施例の手術用マニピュレータシステムの概略の構成を示す図。
【図15】この発明の第8実施例の手術用マニピュレータシステムの概略の構成を示す図。
【図16】この発明の第9実施例の手術用マニピュレータシステムの概略の構成を示す図。
【図17】この発明の第10実施例の手術用マニピュレータシステムの概略の構成を示す図。
【図18】同実施例の手術用マニピュレータシステムの中央コントローラ部が行う処理の構成を示す機能ブロック図。
【図19】この発明の第11実施例の手術用マニピュレータシステムの概略の構成を示す図。
【図20】一般的なマニピュレータシステムの構成を示す図。
【符号の説明】
3…マニピュレータ、
4,11,34,36,40,45…コントローラ部、
5…キー入力部、
6…スコープ( 内視鏡 )、
7…処置具、
8…ディスプレイ、
12…3次元位置センサ、
13…ソース、
14…磁界検出センサ、
15,16,21…マーク、
23…メモリ、
25…電気抵抗スケール、
28…バーコード印刷部、
29…バー読取部、
31…取付穴、
33…取付用ボルト
35…RS−232C回線、
37…LAN、
39…加速度センサ、
42…位置情報共有メモリ、
41…中央コントローラ部、
46…メインコントローラ部。

Claims (2)

  1. 体腔内の観察を行うスコープ又は体腔内で患部の処置を行う処置具等を制御する複数のマニピュレータユニットと前記複数のマニピュレータユニットが移動可能に固定されるベース部とから構成されたマニピュレータシステムにおいて、
    スコープ又は処置具等を支持すると共に前記ベース部上を移動するマニピュレータと、
    前記ベース部の所定の位置に対する前記マニピュレータの基準位置の情報及び他のマニピュレータユニットに設けられたマニピュレータの基準位置の情報を入力する入力手段と、
    前記入力手段によりあらかじめ入力された情報に基づいて、前記他のマニピュレータユニットと干渉しない範囲で前記マニピュレータの動きを制御する制御手段と
    を有することを特徴とするマニピュレータシステム。
  2. 前記入力手段及び前記制御手段は前記複数のマニピュレータユニットごとに設けられていることを特徴とする請求項1記載のマニピュレータシステム。
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