JP3694155B2 - 光送受信装置 - Google Patents

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  • Computer And Data Communications (AREA)

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は,光無線LANや光インターコネクションなど,たとえば,オフィス空間に分散・配置されたパーソナルコンピュータなどの情報機器間における情報の伝送を光信号により行うシステムに利用され,光信号の送信および受信を相互に行う光送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年,情報機器の普及に伴い,オフィス内に分散された複数の情報機器間のデータ伝送を光通信を介して行う,いわゆる室内光無線LANシステムの需要が増加している。
【0003】
上記システムに利用される光送受信装置として,たとえば特開平4−98914号公報に開示されている『光送受信装置』が知られている。これは図20および図21に示すように,発光素子2001が配設された送光ユニット2002と,受光素子2003が配設された受光ユニット2004と,送光ユニット2002および受光ユニット2004との間に設けられた遮光板2005と,を備え,装置自体の小型化および送光部分と受光部分との信号干渉を回避させた構造となっている。
【0004】
また,他の光送受信装置として,1995年電子情報通信学会総合大会B−490に開示されている。ここでは,図22に示すように,垂直方向と複数の周辺方向とを向いたビームを発する送信器2201を設け,受信器2202は垂直方向を指向し,広範囲の照射と一部分からの反射光を受信することにより,アライメントフリーな構成を実現している。
【0005】
さらに,他の光送受信装置が特開平8−331057号公報に開示されている。この装置の構成を図23に示す。この公報における屋内用光空間伝送装置2300は,ディジタル変調多重化器2302と,駆動回路2303と,発光素子2304とを有する送信系2301と,ディジタル分離復調器2311と,受光回路2312と,受光素子2313と,半球レンズ2314とを有する受信系2310とから構成されている。
【0006】
この装置では,発光素子2304の光を変調して屋内空間に放射し,天井1や壁2などの屋内構造物で反射させた光を伝達させ,これを受光素子2313で受光することにより情報の伝送を行っている。さらに,発光素子2304から出射される光を散乱板などを介して放射させる構成により,眼に安全な出射光を得るようにしている。また,ここでは多値変調復調方式により,マルチパス化による符号間干渉を軽減している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記図20に示されるような従来の光送受信装置にあっては,送光ユニットと受光ユニットとの間に遮光板を設けることにより自己の信号を直接に受光することを回避できる利点があるものの,反面,所定の範囲を伝送品質を損なうことなく照射するにはある程度以上の個数の発光素子が必要となるため,コストおよび消費電力の上昇を招来させるという問題点があった。
【0008】
また,上記図22に示されるような従来の光送受信装置にあっては,アライメントフリーな構成が可能であるが,反面,広範囲な照明系がもたらす反射光のマルチパス化によりインパルス応答特性が劣化するため,高速化に対応できないという問題点があった。
【0009】
さらに,上記図23に示す装置にあっては,アライメントフリーな構成が可能である。しかしながら,広範囲な照明系がもたらす反射光のマルチパス化による符号間干渉による高速化を図るには,複雑な変復調方式を用いるため,コストアップを招来させ,かつ装置の小型化および低消費電力化を阻害していた。
【0010】
本発明は,上記に鑑みてなされたものであって,経済的に小型化が可能で,かつ低消費電力を実現し,高速な光送受信装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために,請求項1に係る光送受信装置にあっては,ネットワーク上のホストコンピュータなどと接続したホスト側光送受信装置と,任意の位置に分散・配置された情報端末機器などに接続し,単数あるいは複数の端末側光送受信装置との間で,その情報の伝送を光信号を用いて送受信する光送受信装置において,前記ホスト側光送受信装置が,伝送情報に対応し,狭指向あるいは集光性を有する光信号を発する発光素子が配設された送光手段と,前記端末側光送受信装置からの光信号を受光する受光素子が配設された受光手段と,前記送光手段から投射された光信号を拡散・変換し,透過あるいは反射する光束変換面と,を備え,前記発光素子より前記光束変換面の所定位置に光信号を照射し,前記光束変換面上に前記端末側光送受信装置からみて二次光源を形成し,該二次光源は光束変換面の中心から半径r内に配置され,空気中の光速をC,光信号のビットレートをBとしたとき,r≦C/4Bの関係を満たしており,該二次光源からの光を前記端末側光送受信装置に送るものである。
【0012】
また,請求項2に係る光送受信装置にあっては,ネットワーク上のホストコンピュータなどと接続したホスト側光送受信装置と,任意の位置に分散・配置された情報端末機器などに接続し,単数あるいは複数の端末側光送受信装置との間で,その情報の伝送を光信号を用いて送受信する光送受信装置において,前記ホスト側光送受信装置が,平板上に拡散反射面を有し,光信号を拡散・反射する光束変換面と,前記光束変換面に対し,所定距離隔てた略平行な平面上に設けられ,前記端末側光送受信装置からの光信号を受光する受光素子が配設された受光手段と,前記受光手段と前記光束変換面との間の略平面上に略等間隔に配設され,伝送情報に対応し,狭指向あるいは集光性を有する光信号を発する複数の発光素子でなる送光手段と,を備え,前記発光素子より前記光束変換面の所定位置に光信号を照射し,前記光束変換面上に前記端末側光送受信装置からみて二次光源を形成し,該二次光源は光束変換面の中心から半径r内に配置され,空気中の光速をC,光信号のビットレートをBとしたとき,r≦C/4Bの関係を満たしており,該二次光源からの光を前記端末側光送受信装置に送るものである。
【0013】
すなわち,請求項1あるいは請求項2では,狭指向あるいは集光性を有する光信号が光束変換面にスポット照射すると,この照射された光を端末側光送受信装置からみた場合,二次光源が疑似的に光束変換面に配置され,二次光源から所定範囲に比較的なだらかな光量分布になるように光信号が照射されるので,上記範囲内においては端末側光送受信装置の位置によらず所望の受信光強度を保つことが可能となる。特に、二次光源は光束変換面の中心から半径r内に配置され,空気中の光速をC,光信号のビットレートをBとしたとき,r≦C/4Bの関係を満たすことで,光信号間における干渉を軽減することが可能となる。
【0014】
また,請求項3に係る光送受信装置にあっては,ネットワーク上のホストコンピュータなどと接続したホスト側光送受信装置と,任意の位置に分散・配置された情報端末機器などに接続し,単数あるいは複数の端末側光送受信装置との間で,その情報の伝送を光信号を用いて送受信する光送受信装置において,前記ホスト側光送受信装置が,伝送情報に対応し,狭指向あるいは集光性を有する光信号を発する発光素子が配設された送光手段と,前記端末側光送受信装置からの光信号を受光する受光素子が配設された受光手段と,前記送光手段の前面に設けられ,前記送光手段から投射された光信号を透過・拡散し,前記端末側光送受信装置に送る光束変換面と,を備え,前記発光素子より前記光束変換面の所定位置に光信号を照射し,前記光束変換面上に前記端末側光送受信装置からみて二次光源を形成し,該二次光源は光束変換面の中心から半径r内に配置され,空気中の光速をC,光信号のビットレートをBとしたとき,r≦C/4Bの関係を満たしており,該二次光源からの光を前記端末側光送受信装置に送るものである。
【0015】
すなわち,送光手段の前面に送光手段の光信号を透過・拡散する光束変換面を設けることにより,さらに小型化の促進が可能となる。特に、二次光源は光束変換面の中心から半径r内に配置され,空気中の光速をC,光信号のビットレートをBとしたとき,r≦C/4Bの関係を満たすことで,光信号間における干渉を軽減することが可能となる。
【0016】
また,請求項4に係る光送受信装置にあっては,ネットワーク上のホストコンピュータなどと接続したホスト側光送受信装置と,任意の位置に分散・配置された情報端末機器などに接続した端末側光送受信装置との間で,その情報の伝送を光信号を用いて送受信する光送受信装置において,前記ホスト側光送受信装置が,所定の高さを有する支持部材の上の略中央部分に前記端末側光送受信装置からの光信号を受光する受光素子が配設された受光手段と,伝送情報に対応し,狭指向あるいは集光性を有する光信号を略垂直方向に照射する発光素子が前記受光手段の周辺部分に略等間隔に配設された送光手段と,前記送光手段に対し,所定距離隔てた平面で,かつ該平面の限定された範囲内に前記発光素子からの光が照射される位置に設置され,前記送光手段から投射された光信号がスポット照射され,該照射光を前記端末側光送受信装置に送る光束変換面と,を備え,前記発光素子より前記光束変換面の所定位置に光信号を照射し,前記光束変換面上に前記端末側光送受信装置からみて二次光源を形成し,該二次光源は光束変換面の中心から半径r内に配置され,空気中の光速をC,光信号のビットレートをBとしたとき,r≦C/4Bの関係を満たしており,該二次光源からの光を前記端末側光送受信装置に送るものである。
【0017】
すなわち,たとえば室内天井など所定距離隔てた位置に設けられた光束変換面に対し,支持部材上に構成された光送受信装置から略垂直上方向に光信号を照射する構成としたので,天井へのLANケーブルなどの面倒な配線工事を省略することができ,経済的なシステムが実現する。特に、二次光源は光束変換面の中心から半径r内に配置され,空気中の光速をC,光信号のビットレートをBとしたとき,r≦C/4Bの関係を満たすことで,光信号間における干渉を軽減することが可能となる。
【0018】
また,請求項5に係る光送受信装置にあっては,前記光束変換面の二次光源は,前記複数の発光素子の照射により形成されるものである。
【0019】
すなわち,光束変換面上の1つの照射スポットを複数の発光素子が一対となって二次光源を形成するように構成することにより,十分な光量の二次光源が得られる。
【0020】
また,請求項6に係る光送受信装置にあっては,前記受光手段は,凸レンズと該凸レンズの焦点位置が受光面となるように半球レンズを一体化した受光素子により構成されるものである。
【0021】
すなわち,半球レンズの光学特性を利用し,凸レンズの視野角の劣化を補正することにより,広い受光視野角における受光強度を確保することが可能になる。
【0024】
また,請求項に係る光送受信装置にあっては,ネットワーク上のホストコンピュータなどと接続したホスト側光送受信装置と,任意の位置に分散・配置された情報端末機器などに接続し,単数あるいは複数の端末側光送受信装置との間で,その情報の伝送を光信号を用いて送受信する光送受信装置において,前記ホスト側光送受信装置が,伝送情報に対応し,狭指向あるいは集光性を有する光信号を発する発光素子が配設された送光手段と,前記端末側光送受信装置からの光信号を受光する受光素子が配設された受光手段と,微小レンズ群で構成したレンズアレイを用い,前記送光手段からの光信号を波面変換し,前記端末側光送受信装置に投射する光束拡散手段と,を備えたものである。
【0025】
すなわち,ホスト側光送受信装置が端末側光送受信装置に光信号を送る場合に,光束拡散手段により送光手段からの光信号を波面変換して投射することにより,光信号が拡散されるので,広範囲で,かつ均一な光照射が可能となる。
【0026】
また,請求項に係る光送受信装置にあっては,前記光束拡散手段は,前記送光手段の発光素子の光軸近傍のレンズに対し,外側になるに従って焦点距離を長く設定したレンズアレイで構成するものである。
【0027】
すなわち,発光素子に対し,より外側のレンズによる信号光の拡散過多を抑制し,所定の範囲内での照射光量を増加させることにより,端末側光送受信装置側の受光光量を確保する。
【0028】
また,請求項に係る光送受信装置にあっては,前記光束拡散手段は,レンズアレイ部材が同一基板内に形成され,かつ前記基板の表面形状加工あるいは基板内部に所定の屈折率分布を形成してなるレンズアレイ基板を用いるものである。
【0029】
すなわち,レンズアレイ部材を同一基板内に形成し,かつ基板の表面形状加工あるいは基板内部に所定の屈折率分布を形成してなるレンズアレイ基板を用いることにより,生産性に優れたレンズアレイを経済的に得ることが可能となる。
【0030】
また,請求項10に係る光送受信装置にあっては,前記光束拡散手段が,レンズアレイを形成する基板が熱伝導性の高い材料の反射型のレンズアレイで構成され,前記光束拡散手段を,前記送光手段の発光素子を駆動,および前記受光手段の受光信号を処理する信号処理回路部品に対して全部/一部を接触させるものである。
【0031】
すなわち,レンズアレイを熱伝導性の高い材料の反射型とし,これを信号処理回路部品に対して全部あるいは一部を接触させて取り付けることにより,信号処理回路部品が発する熱を積極的に放熱することが可能となる。
【0032】
また,請求項11に係る光送受信装置にあっては,前記光束拡散手段は,前記受光手段が受光する光を集光する集光レンズを一体的に構成したものである。
【0033】
すなわち,端末側光送受信装置から送られる光信号を受光するための集光レンズを,光拡散用のレンズアレイと一体化することにより,集光レンズを別個に設ける必要がなくなる。
【0034】
また,請求項12に係る光送受信装置にあっては,前記光束拡散手段は,レンズアレイを構成するレンズ群と,該レンズ群以外の部分に光を散乱する光散乱手段を有しているものである。
【0035】
すなわち,レンズアレイのレンズ群の間の領域を発光素子からの投射光を散乱するための手段,たとえば微小凹凸を表面に形成して設けることにより,レンズ群による拡散効果に加え,レンズ群以外を透過する投射光を散乱させることが可能となる。
【0036】
また,請求項13に係る光送受信装置にあっては,前記光束拡散手段は,前記送光手段の発光素子と対応するレンズとの光軸を略一致させ,所定の曲率を有する曲面形状に配置したものである。
【0037】
すなわち,発光素子と対応するレンズとの光軸を略一致させて曲面形状のレンズアレイを形成することにより,平板のレンズアレイと比べて,発光素子の光軸から離れた位置での入射光量を確保することが可能となる。
【0038】
また,請求項14に係る光送受信装置にあっては,前記端末側光送受信装置は,少なくとも,前記送光手段と前記受光手段とを同一筐体に配置し,前記送光手段と前記受光手段の光軸を,前記ホスト側光送受信装置側に対して送受信可能な位置に可動・調整する構成としたものである。
【0039】
すなわち,端末側光送受信装置をホスト側光送受信装置側に対して可動調整する構造とすることにより,ホスト側光送受信装置側に対し,最も光送受信効率のよい位置に簡単に調整することが可能となる。
【0040】
また,請求項15に係る光送受信装置にあっては,前記筐体が前記ホスト側光送受信装置側に対して可動する構造であって,光軸調整用光信号を照射・選択するための調整用スイッチと,前記光軸調整用光信号を受信し,その光強度を表示する表示手段と,をさらに備えたものである。
【0041】
すなわち,上記請求項14に加え,光軸調整用光信号を用い,その光信号の強度を知ることにより,的確な光軸調整作業が可能となる。
【0042】
また,請求項16に係る光送受信装置にあっては,それぞれ波長が異なる複数の発光素子と,該発光素子の波長と対応する複数の受光素子とを用いるものである。
【0043】
すなわち,異なる波長の発光素子と受光素子とを用いての光通信が実現するので,通信の多重化および通信容量の増加を図ることが可能となる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の光送受信装置について添付図面を参照し,詳細に説明する。
【0045】
〔実施の形態1〕
図1は,実施の形態1に係る光送受信装置の構成および該装置を用いたシステム例を示す説明図,図2は,光送受信装置の細部構成を示す説明図であり,(a)は外観図,(b)は断面構成図である。また,図3は,送受信装置の細部構成を示す説明図である。
【0046】
図1において,100はたとえばHUB(LANを構築するケーブルで10BASE−Tを用いる場合に必要な集線装置)などのLANノード(node)に接続し,オフィスなどの天井に配置されるホスト側光送受信装置,101aおよび101bはパーソナルコンピュータや携帯端末機器などの端末装置に接続し,卓上などに配置される端末側光送受信装置である。なお,この実施の形態では,端末側光送受信装置を2台で示しているが,単数あるいは3台以上であっても勿論よい。また,説明の上で支障がなければ複数であっても端末側光送受信装置101と記述する。
【0047】
端末側光送受信装置101aおよび101bは,発光素子とその駆動回路からなる送信部と可視光カットフィルタおよび広視野角で,かつ受光光量が多くとれる光学系からなる受光部とその信号処理回路からなる光送受信部110と,端末装置との通信を仲介するためのインターフェイス回路111とから構成されている。
【0048】
また,ホスト側光送受信装置100は,拡散反射面を有する平板102,すなわち,具体的にはランダムに微小な凹凸が表面に形成された反射板(光束変換面)と,所定の距離だけ離れた略平行な平面上に受光素子とレンズ(ここでは受光素子表面に密着させた半球レンズ)および可視光を遮断するためのフィルタとから構成される受光手段としての受光部103と,支持部材104に固定され,受光された信号を処理し,後段へ情報を伝送するための信号処理回路基板からなる受光ユニット105(図2参照)と,受光ユニット105と平板102との間に支持部材104により固定され,かつ受光ユニット105と略等間隔になるように配置された平面に略平行な円周上に発光素子(レンズ系も含む)108がLANノードからの信号を光空間伝送に適した変調あるいは符号化して発光素子108を駆動する回路と共に実装された送光手段としての送光ユニット107と,から構成されている。
【0049】
また,平板102は,二次光源106が形成されるように配置・構成されている。さらに,これらを防塵・保護する透明なダストカバー109が外郭部材として設けられている。
【0050】
以上の構成において,光学系ではLANノードからの信号を基に発光素子108が駆動されて光信号が発光され,この光信号は,一旦,平板102の拡散反射面に照射される。その際,送光ユニット107上の各発光素子108からの投射光は,レンズ系により狭指向または集光性を有し,上記反射面上の略同一円周上にスポット照射される。
【0051】
このため,この光信号を受信する端末側光送受信装置101aおよび101bからみた場合,疑似的に二次光源106が上記反射面上に配置されたと同等の効果を生む。すなわち,二次光源106から所定の範囲に比較的なだらかな光量分布になるように信号光が照射され,上記範囲内においては端末側光送受信装置101aおよび101bの位置によらずに所望の受信強度を保つことが可能となる。
【0052】
また,上記光送受信部110は,図3に示すように発光素子と光学系とからなる発光素子301と端末装置からの信号を光空間伝送に適した変調あるいは符号化して発光素子301を駆動するための駆動回路302とからなる光送信部と,凸レンズ303とその焦点位置に受光面がくるように配置された半球レンズ304とを表面に実装した受光素子305から構成された受光部と該受光された信号を処理し,後段のインターフェイス回路111へ情報を伝送するための信号処理回路306と,からなる光受信部とから構成されている。
【0053】
なお,上記受光光学系は半球レンズのみにより構成することも可能である。これは十分に広い視野が確保される光学系ではあるが,反面,受光量はレンズの屈折率に二乗に比例した量しか増加させることができず,ホスト側光送受信装置100からの光信号が微弱な場合に十分な受光光量を確保することができない。
【0054】
また,上記において,凸レンズのみの構成も可能であるが,受光光量はレンズの面積に比例して増加させることができる反面,焦点距離に反比例して視野角が狭くなってしまう。
【0055】
そこで,この実施の形態の光学系は,半球レンズ304の効果により,凸レンズ303での視野角の劣化を補正するように構成されている。
【0056】
また,光送受信部110は,受光部の視野範囲内にホスト側光送受信装置100がある場合,垂直方向に固定されてもよいが,端末側光送受信装置101aおよび101bをより自由に配置可能にするためにホスト側光送受信装置100方向に光送受信部が対向するように可動機構を設けてもよい。なお,この可動機構は,電動/手動の何れでもよく,また,受光部の視野内であれば多少の方向ずれがあっても十分な受光光強度が確保できるために目測での調整でも十分である。
【0057】
さらに,端末側光送受信装置101aおよび101bにスイッチによる選択機構を設け,それにより光軸調整用の光信号を照射し,ホスト側光送受信装置100側でその光信号の強度を検出・比較し,受信光強度に応じた光信号を発信し,端末側送受信装置101aおよび101bで上記光信号を受信し,該信号に応じた情報を表示する表示手段,たとえばホスト側光送受信装置100の所定の場所にLED点灯光源を複数用意し,その点灯するLEDの個数により強度情報を表示するなど,を設けて調整を容易にすることも可能である。
【0058】
〔実施の形態2〕
ここでは,複数の発光素子からの光を1つの照射スポットに照射し,光量増加を図る例について述べる。
【0059】
図4は,実施の形態2に係る発光素子の配置・構成を示す説明図であり,(a)は1つの発光素子からの光を1つの照射スポットに照射する場合,(b)は複数の発光素子からの光を1つの照射スポットに照射する場合,を各々示している。
【0060】
すなわち,図4に示すように,ホスト側光送受信装置100において送光ユニット107の各発光素子108の構成を,平板102の光束変換面上の1つの照射スポットである二次光源401に対し,複数の発光素子(ここでは発光素子108a,108b)が一対となって二次光源401aを形成するようにする。これにより十分な光量の二次光源401aを形成することが可能となる。
【0061】
〔実施の形態3〕
図5は,実施の形態3に係る光送受信装置の構成を示す説明図である。図5に示すように,このホスト側光送受信装置500は,所定の高さを有する支持部材501の上に固定されてなり,支持部材501の上面の略中央部に受光部103を配置すると共に,該受光部103の同一円周上で略等間隔になるように発光素子108を配置した構成とする。
【0062】
さらに,天井面の照射位置には光束変換面を有する平板102あるいは拡散反射性を有する外装材を光束変換面として設ける。そして,ホスト側光送受信装置500の所定の距離上に設置された上記光束変換面上の略同一円周上に投射光をスポット照射するようにする。
【0063】
以上の構成において,発光素子108からの投射光は,光学系により狭指向あるいは集光性が付加され,略垂直方向上向きに照射される。この際,天井面の照射位置には光束変換面を有する平板102あるいは拡散反射性を有する外装材が設けられているので,上記照射光がスポット照射される。これにより,天井への配線敷設のための工事が不要となり,経済的に有利なシステムを構築することが可能となる。
【0064】
〔実施の形態4〕
図6は,実施の形態4に係る光送受信装置の構成を示す説明図である。図6に示すように,このホスト側光送受信装置600は,発光素子108の前面に透過光を拡散する光束変換面601を配置する。
【0065】
あるいは(b)に示すように,上記光束変換面601の代わりに,上記光送受信装置600に塵埃侵入防止のためのダストカバー602を設け,このダストカバー602の表面あるいは裏面にランダムで微小な凹凸を形成し,光束変換機能を備えたものとする。
【0066】
すなわち,以上の構成において,狭指向あるいは集光性を有した送光ユニット上の各発光素子108からの投射光を,上記光束変換面上に投射光がスポット照射する。
【0067】
〔実施の形態5〕
ところで,前述した拡散用二次光源106を配置する際に,符号間干渉を考慮した場合,信号処理回路への負担を軽減するためにある範囲内にすることが望ましい。以下,図7および図8を用いて説明する。
【0068】
図8は,実施の形態5に係る受信回路の構成を示すブロック図であり,受光した光信号を増幅する増幅器801と,バンドパスフィルタ802と,該バンドパスフィルタ802の出力を判定処理する判定器803とから構成される。
【0069】
図7において対称性を考慮した場合,上記二次光源を半径rの略円周上に配置すると端末側光送受信装置101からのぞむ二次光源106のうち,最大の光路差を与えるのは端末側光送受信装置101に近い二次光源106aと中心に対称な位置にある二次光源106bとである。
【0070】
上記光路差をΔIとすると,ΔI=2rsinαで表される。また,光速をCとし,上記二次光源106の点灯が,発光素子108との距離がホスト側光送受信装置100と端末側送受信装置101との距離に比べ近いことを考慮すると,ほぼ同時に行われていると考えて実用上問題がない。したがって,光信号の遅延時間ΔtはΔI/Cで与えられる。
【0071】
ここで,変調速度で発光素子に最も負担のかからない変調方式であるOn−Off−Keying(OOK)で伝送した場合,図8に示す受信回路で受信すると考える。ここでの信号の伝送レートをB,判定器803が信号のクロックの中心でサンプリングしたとすると,サンプリング点の前のビット信号が干渉しないためには,信号のひずみが少ない場合,Δt≦1/2Bの関係になることが望ましい。
【0072】
すなわち,実際のホスト側光送受信装置100(あるいは500,600)と端末側光送受信装置101との配置関係からsinα≒1より,半径rは,
r≦C/4B ・・・・(1)
上式(1)を満たすことが望ましい。
【0073】
なお,実際には信号のひずみや変調,符号化方式によって上記rの上限は異なるが,少なくとも上記の制限より広く配置させた場合には符号間干渉が生じるため,何らかの信号処理を施す必要があり,この場合,装置のコストや伝送品質に影響を及ぼすことがある。
【0074】
以上,本発明を実現する実施の形態について説明してきたが,本発明の主旨を逸脱しない限りこれらに限定されるものではなく,その他様々な形態が考えられる。たとえば,図1において,スポット径を調節し,光束変換面を配置する部屋天井の外装部材をそのまま用いてもよい。
【0075】
また,上述した各装置において,中心発光波長の異なる複数の発光素子とそれぞれの波長に透明なバンドパスフィルタと受光部とを用意し,波長多重化を行ってもよい。
【0076】
また,端末側送受信装置101を小型化し,さらにインターフェイス回路部分にPCMCIAカードとのインターフェイス機能を付加することにより,直接,携帯情報機器のカードスロットに搭載することも可能である。
【0077】
〔実施の形態6〕
ところで,上記の実施の形態で述べた発明によれば,発光素子の光を一旦拡散反射面を介して拡散し,これを端末側送受信装置に送るため,広範囲の受信エリアを確保することができる。しかし,一方で,拡散光を用いて光通信を行う場合には平均的な受信レベルの低下が考えられる。このため,以下の実施の形態では拡散光を用いて広い照射範囲を実現し,かつ一定の伝送品質を確保する例について説明する。
【0078】
(実施の形態6の構成)
図9は,実施の形態6に係る光送受信装置の構成および該装置を用いたシステム例を示す説明図である。この実施の形態6(図9)は,先に述べた図1の構成に対して天井側に設けたホスト側光送受信装置の構成が異なり,他の構成は基本的には同一である。
【0079】
すなわち,HUBなどのLANノード(A)に接続され,室内天井に配置されたホスト側光送受信装置900と,パーソナルコンピュータ(PC)や携帯情報端末などの端末装置(B)に接続され,卓上などに配置された単数あるいは複数の端末側光送受信装置910と,からなる。
【0080】
ホスト側光送受信装置900は,発光部として,発光素子による光を所定の位置関係で配置した複数のマイクロレンズ群でなる光束拡散手段としてのレンズアレイ901を設け,端末側光送受信装置910からの光信号を受光するための受光部902を略中心部分に設けた構成となっている。また,端末側光送受信装置910は,ホスト側光送受信装置900に対して光信号を受信あるいは該装置に光信号を送信する光送受信部911と,信号処理などを行う回路を備えたインターフェイス回路912と,から構成されている。
【0081】
さらに,構成について詳述する。図10は,図9におけるホスト側光送受信装置900の構成を断面で示す説明図である。ホスト側光送受信装置900は,略平行な円周上に等間隔に配置されたレンズ系を含む発光素子1001と,前段(A)からの信号を光空間伝送に適した変調あるいは符号化し,発光素子1001を駆動する回路と,受光した信号を処理し,前段(A)へ情報を伝送するための信号処理回路とが実装された回路基板1002と,を有する。また,レンズアレイ901は,図10に示す如く,略同一平面内に凸レンズ(マイクロレンズ)を最密充填して構成する。
【0082】
また,受光部902は,回路基板1002の略中心位置に所定の高さで,かつ回路基板1002に略平行な平面に受光素子1003と,該受光素子1003の先端に設けた半球レンズ1004と,可視光を遮断するためのフィルタ1005と,から構成されている。
【0083】
また,端末側光送受信装置910の光送受信部911(受信部および発光部)は,広視野を有するPin構造のフォトダイオードなどの受光素子表面に不要な可視光を遮断するためのフィルタを介して半球レンズを密着させた構成とする。なお,小型化や低消費電力などを考慮する場合には,受光部分と一体の筐体(光送受信部911)に比較的狭指向性のレンズ付きのLED素子などを一個ないし複数個配置し,これを天井に配置されたホスト側光送受信装置900に対向させて通信する構成を取ることを可能である。
【0084】
(実施の形態6の動作)
次に,以上のように構成された光送受信装置の動作について説明する。図11は,実施の形態6に係る発光・受光状態を示す説明図である。ホスト側光送受信装置900は,HUBなどのLANノード(A)からの信号に基づいて発光素子1001を駆動する。発光素子1001から発せられた光はレンズアレイ901に照射され,そこで波面変換されて空間に放射される。換言すれば,発光素子1001の照射光は,レンズアレイ901を構成する各レンズのNA(開口数)による放射角により変換が行われ,端末装置(B)に接続された端末側光送受信装置910に投射される。
【0085】
このときにおける受信範囲および光強度の状態を図12に模式的に示す。図12に示すように,レンズアレイ901を介して光照射することにより,ピークパワーは減少するものの,レンズアレイ901を用いずに直接放射する場合の光量分布1202に対し,広範囲で,かつ均一な光量分布1201が得られると共に,一定の伝送品質を確保することが可能となる。また,レンズアレイ901に用いるレンズの焦点距離は,レンズ半径程度に短い方がより広い照射範囲を得ることができる。
【0086】
また,端末側光送受信装置910の受信部および発光部を,広視野を有するPin構造のフォトダイオードなどの受光素子表面に不要な可視光を遮断するためのフィルタを介して半球レンズを密着させた構成とすることにより,光軸合わせを行う必要もなくなり,任意の位置による通信が可能となる。
【0087】
〔実施の形態7〕
図13は,実施の形態7に係る光送受信装置の構成を示す説明図である。この実施の形態7では,レンズアレイ901の構成を,発光素子1001の光軸近傍のレンズ901aから離れるに従って所定範囲内で焦点距離を増加(長く)するように設定する。
【0088】
このように,発光素子1001近傍のレンズ901aに対し,外側になるほど焦点距離を長くとることにより,先の述べた実施の形態6に対しては照射範囲が狭くなるものの,所定範囲の外側において信号光が過多に拡散するのを抑制し,外側部分における照射光量を確保することが可能となる。
【0089】
すなわち,発光素子1001に対してより外側のレンズによる信号光の拡散効果を減少させ,所定範囲内における照射光量を増加することができる。したがって,照射光量の増加により,端末側光送受信装置910の受光光量が増加し,より高速な伝送システムが実現する。
【0090】
また,レンズアレイ901を,たとえばレンズアレイ部材が同一の樹脂基板で構成させ,さらに射出成形技術などを用いて基板表面を球面加工するか,あるいは屈折率を増大するモノマーを選択的に熱拡散することにより作製する。これにより,経済的で,かつ生産性の高い装置が実現する。
【0091】
〔実施の形態8〕
図14は,実施の形態8に係る光送受信装置の構成を示す説明図である。この実施の形態8では,レンズアレイの代わりに,図14に示すような微小な反射面を有する凹レンズアレイ1401を端末側光送受信装置910側に向けた状態で回路基板1002側に設ける。さらに,発光素子1001を凹曲面板1401に向けて発光する構成とする。
【0092】
この凹レンズアレイ1401として,熱伝導率の高い部材,たとえばアルミニウムなどの金属基板の表面に凹形状のレンズアレイを形成する。また,必要であれば凹形状の内側に反射率を向上させるための鏡面加工や薄膜形成を施してもよい。そして,このように形成した 凹レンズアレイ1401を,発光素子1001を駆動する電子回路部品および受光信号を処理する信号処理回路部品の一部あるいは全部に接触させて取り付ける。このように熱伝導性の高い材料で形成した凹レンズアレイ1401と回路基板1002とを接触した状態とすることで,前述の光拡散効果により光通信の高速化に加え,回路基板1002の電子部品が発する熱を積極的に放熱することができる。したがって,回路の信頼性も向上する。
【0093】
〔実施の形態9〕
図15は,実施の形態9に係る光送受信装置の構成を示す説明図である。この実施の形態9では,先に述べた受光する光を集光する半球レンズ1004(図10参照)の機能をレンズアレイ側に設けた例について示している。つまり,図15に示すように,レンズアレイ1505に集光用のレンズ形状1501aを設け,レンズアレイと半球レンズとを一体的に構成する。
【0094】
このように,レンズアレイ1505に集光用の半球レンズの機能を付加することで,半球レンズを別個に設ける必要がなくなり,部品点数を削減することができる。
【0095】
〔実施の形態10〕
図16は,実施の形態10に係るレンズアレイの構成を示す説明図である。このレンズアレイ901は,図16に示すように,レンズ1602以外の基板表面部分に研磨加工などにより光拡散手段としての微小凹凸部1601を付加する。これにより,レンズ1602による光拡散効果と同時に,微小凹凸部1601による散乱効果も得られる。したがって,ホスト側光送受信装置900は端末側光送受信装置910に対して,より均一な照射分布の光を照射することができ,光利用効率が向上する。
【0096】
〔実施の形態11〕
図17および図19は,実施の形態11に係る光送受信装置およびそのレンズアレイ部分の構成を示す説明図である。この実施の形態11では,図17および図19に示すように,所定の曲率を有する球面上に,レンズ光軸が球面の略中心を通るようにレンズアレイ1701を形成し,配置する。さらに,発光素子1001が球面の略中心部に位置し,レンズアレイ1701の所定のレンズの略光軸方向に一致した向きに設定されている。
【0097】
この構成により,たとえば図18に示すように,発光素子1001の光軸から離れたレンズ1802の光軸が略光軸方向に一致しているので,平板のレンズ1801に比べて斜め入射による入射光量損失を改善することが可能である。
【0098】
このとき,さらに端末側光送受信装置910の受光部と光送信部とを光送受信部911の筐体内に収容させ,該筐体部分を可動構造とする。そして,これをホスト側光送受信装置900に略対向させる。これにより,光軸が最適になるのでさらに受光光量を向上させることが可能となる。
【0099】
さらに,端末側光送受信装置910がスイッチ(図示せず)による選択により光軸調整用の信号光を照射し,他方のホスト側光送受信装置900において信号光の強度を検出・比較し,その受信光強度に応じた信号光を端末側光送受信装置910に対して照射する。この照射された信号光を端末側光送受信装置910で受信し,受信した光信号に応じてたとえば異なる色で発光する複数のLED表示光を点滅させるなどの手段を設け,ユーザーに光軸調整の成否結果を知らせることにより,光軸調整が容易に行える。
【0100】
また,本発明による光送受信装置は,波長を多重化して通信容量を増加することもできる。これを実現するものとして,たとえば発光部(送光ユニット)の発光素子1001を,異なる波長で発光する複数の発光素子で構成し,受光ユニットにおいて複数の受光素子を用いる。このとき,対応する波長のみを透過する,たとえば多層薄膜によるバンドパスフィルタを対応する各受光素子のフィルタ1005として設けた構成とすばよい。
【0101】
さて,以上,本発明を実現する実施の形態を述べてきたが,これらに実施の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しなければ様々な構成が可能であることはいうまでもない。たとえば,レンズアレイを特に樹脂成形に限ったものでなく,既存の光学ガラスを用いたものであっても同様な構成をとることができる。また,光送受信装置の前面に信号光を透過するダストカバーを設け,塵埃によるレンズアレイの表面が汚れるのを回避させる構造としてもよい。さらに,端末側光送受信装置を小型化し,さらにインーフェイス回路の部分にPCMCIAカードとのインターフェイスを行う機能を付加し,直接に携帯情報端末機器のカードスロットに搭載することも可能である。
【0102】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明に係る光送受信装置(請求項1,2)によれば,狭指向あるいは集光性を有する光信号が光束変換面にスポット照射すると,この照射された光を端末側光送受信装置からみた場合,二次光源が疑似的に光束変換面に配置され,二次光源から所定範囲に比較的なだらかな光量分布になるように光信号が照射されるので,上記範囲内においては他の光送受信装置に位置によらず所望の受信光強度を保つことが可能となる。特に、二次光源は光束変換面の中心から半径r内に配置され,空気中の光速をC,光信号のビットレートをBとしたとき,r≦C/4Bの関係を満たすことで,光信号間における干渉を軽減することが可能となる。したがって,各素子などを最小限化し,しかも効率的な配置としたので,経済的に小型化が可能となり,かつ低消費電力化・光束対応を実現することができる。
【0103】
また,本発明に係る光送受信装置(請求項3)によれば,送光手段の前面に送光手段の光信号を透過・拡散する光束変換面を設けたため,さらに小型化の促進が可能となる。特に、二次光源は光束変換面の中心から半径r内に配置され,空気中の光速をC,光信号のビットレートをBとしたとき,r≦C/4Bの関係を満たすことで,光信号間における干渉を軽減することが可能となる。
【0104】
また,本発明に係る光送受信装置(請求項4)によれば,たとえば室内天井など所定距離隔てた位置に設けられた光束変換面に対し,支持部材上に構成された光送受信装置から略垂直上方向に光信号を照射する構成としたので,天井へのLANケーブルなどの面倒な配線工事を省略することができ,経済的なシステムが実現する。特に、二次光源は光束変換面の中心から半径r内に配置され,空気中の光速をC,光信号のビットレートをBとしたとき,r≦C/4Bの関係を満たすことで,光信号間における干渉を軽減することが可能となる。
【0105】
また,本発明に係る光送受信装置(請求項5)によれば,光束変換面上の1つの照射スポットを複数の発光素子が一対となって二次光源を形成するように構成することにより,発光素子を有効的に用い,十分な光量の二次光源が得られる。
【0106】
また,本発明に係る光送受信装置(請求項6)によれば,半球レンズの光学特性を利用し,凸レンズの視野角の劣化を補正するため,広い受光視野角における受光強度を小スペースで確保することができる。
【0108】
また,本発明に係る光送受信装置(請求項)によれば,ホスト側光送受信装置が端末側光送受信装置に光信号を送る場合に,光束拡散手段により送光手段からの光信号を波面変換して投射することにより,光信号が拡散されるため,広範囲で,かつ均一な光照射を行うことができる。
【0109】
また,本発明に係る光送受信装置(請求項)によれば,発光素子に対し,より外側のレンズによる信号光の拡散過多を抑制し,所定の範囲内での照射光量を増加させるため,端末側光送受信装置側の受光光量を確保することができる。
【0110】
また,本発明に係る光送受信装置(請求項)によれば,レンズアレイ部材を同一基板内に形成し,かつ基板の表面形状加工あるいは基板内部に所定の屈折率分布を形成してなるレンズアレイ基板を用いるため,生産性に優れたレンズアレイを経済的に得ることができる。
【0111】
また,本発明に係る光送受信装置(請求項10)によれば,レンズアレイを熱伝導性の高い材料の反射型とし,これを信号処理回路部品に対して全部あるいは一部を接触させて取り付けるため,信号処理回路部品が発する熱を積極的に放熱することができる。
【0112】
また,本発明に係る光送受信装置(請求項11)によれば,端末側光送受信装置から送られる光信号を受光するための集光レンズを,光拡散用のレンズアレイと一体化するため,集光レンズを別個に設ける必要がなくなり,経済性が向上する。
【0113】
また,本発明に係る光送受信装置(請求項12)によれば,レンズアレイのレンズ群の間の領域を発光素子からの投射光を散乱するための手段,たとえば微小凹凸を表面に形成して設けるため,レンズ群による拡散効果に加え,レンズ群以外を透過する投射光を散乱させることができる。
【0114】
また,本発明に係る光送受信装置(請求項13)によれば,発光素子と対応するレンズとの光軸を略一致させて曲面形状のレンズアレイを形成するため,平板のレンズアレイと比べて,発光素子の光軸から離れた位置での入射光量を確保することができる。
【0115】
また,本発明に係る光送受信装置(請求項14)によれば,端末側光送受信装置自体をホスト側光送受信装置側に対して可動調整する構造としたため,ホスト側光送受信装置側に対し,最も光送受信効率のよい位置に簡単に調整することができる。
【0116】
また,本発明に係る光送受信装置(請求項15)によれば,上記の効果に加え,光軸調整用光信号を用い,その強度を知ることができるため,光軸調整を的確,かつ容易に行え,設置作業などの作業性が向上する。
【0117】
また,本発明に係る光送受信装置(請求項16)によれば,異なる波長の発光素子と受光素子とを用いての光通信が実現するため,通信の多重化および通信容量の増加を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る光送受信装置の構成および該装置を用いたシステム例を示す説明図である。
【図2】図1における光送受信装置の細部構成を示す説明図であり,(a)は外観図,(b)は断面構成図である。
【図3】図1における送受信装置の細部構成を示す説明図である。
【図4】実施の形態2に係る発光素子の配置・構成を示す説明図であり,(a)は1つの発光素子からの光を1つの照射スポットに照射する場合,(b)は複数の発光素子からの光を1つの照射スポットに照射する場合である。
【図5】実施の形態3に係る光送受信装置の構成を示す説明図である。
【図6】実施の形態4に係る光送受信装置の構成を示す説明図である。
【図7】実施の形態5に係る光送受信装置の配置関係を示す説明図である。
【図8】実施の形態5に係る受信回路の構成を示すブロック図である。
【図9】実施の形態6に係る光送受信装置の構成および該装置を用いたシステム例を示す説明図である。
【図10】図9におけるホスト側光送受信装置の構成を断面で示す説明図である。
【図11】実施の形態6に係る発光・受光状態を示す説明図である。
【図12】実施の形態6に係る光量分布および光強度を示す説明図である。
【図13】実施の形態7に係る光送受信装置の構成を示す説明図である。
【図14】実施の形態8に係る光送受信装置の構成を示す説明図である。
【図15】実施の形態9に係る光送受信装置の構成を示す説明図である。
【図16】実施の形態10に係るレンズアレイの構成を示す説明図である。
【図17】実施の形態11に係る光送受信装置のレンズアレイ部分の構成を示す説明図である。
【図18】実施の形態11に係る光送受信装置の光照射状態を示す説明図である。
【図19】実施の形態11に係る光送受信装置の構成を示す説明図である。
【図20】従来における光送受信装置の構成例(1)を示す説明図である。
【図21】図20における送光ユニットの構成を示す平面図である。
【図22】従来における光送受信装置の構成例(2)を示す説明図である。
【図23】従来における光送受信装置の構成例(3)を示す説明図である。
【符号の説明】
100,500,600 ホスト側光送受信装置
101,910 端末側光送受信装置
102 平板
103 受光部
105 受光ユニット
106 二次光源
107 送光ユニット
108,301,1001 発光素子
303 凸レンズ
304,1004 半球レンズ
401a 二次光源
501 支持部材
601 光束変換面
901,1401,1501,1701 レンズアレイ
1601 微小凹凸部

Claims (16)

  1. ネットワーク上のホストコンピュータなどと接続したホスト側光送受信装置と,任意の位置に分散・配置された情報端末機器などに接続し,単数あるいは複数の端末側光送受信装置との間で,その情報の伝送を光信号を用いて送受信する光送受信装置において,
    前記ホスト側光送受信装置が,
    伝送情報に対応し,狭指向あるいは集光性を有する光信号を発する発光素子が配設された送光手段と,
    前記端末側光送受信装置からの光信号を受光する受光素子が配設された受光手段と,
    前記送光手段から投射された光信号を拡散・変換し,透過あるいは反射する光束変換面と,を備え,
    前記発光素子より前記光束変換面の所定位置に光信号を照射し,前記光束変換面上に前記端末側光送受信装置からみて二次光源を形成し,該二次光源は光束変換面の中心から半径r内に配置され,空気中の光速をC,光信号のビットレートをBとしたとき,r≦C/4Bの関係を満たしており,該二次光源からの光を前記端末側光送受信装置に送ることを特徴とする光送受信装置。
  2. ネットワーク上のホストコンピュータなどと接続したホスト側光送受信装置と,任意の位置に分散・配置された情報端末機器などに接続し,単数あるいは複数の端末側光送受信装置との間で,その情報の伝送を光信号を用いて送受信する光送受信装置において,
    前記ホスト側光送受信装置が,
    平板上に拡散反射面を有し,光信号を拡散・反射する光束変換面と,
    前記光束変換面に対し,所定距離隔てた略平行な平面上に設けられ,前記端末側光送受信装置からの光信号を受光する受光素子が配設された受光手段と,
    前記受光手段と前記光束変換面との間の略平面上に略等間隔に配設され,伝送情報に対応し,狭指向あるいは集光性を有する光信号を発する複数の発光素子でなる送光手段と,を備え,
    前記発光素子より前記光束変換面の所定位置に光信号を照射し,前記光束変換面上に前記端末側光送受信装置からみて二次光源を形成し,該二次光源は光束変換面の中心から半径r内に配置され,空気中の光速をC,光信号のビットレートをBとしたとき,r≦C/4Bの関係を満たしており,該二次光源からの光を前記端末側光送受信装置に送ることを特徴とする光送受信装置。
  3. ネットワーク上のホストコンピュータなどと接続したホスト側光送受信装置と,任意の位置に分散・配置された情報端末機器などに接続し,単数あるいは複数の端末側光送受信装置との間で,その情報の伝送を光信号を用いて送受信する光送受信装置において,
    前記ホスト側光送受信装置が,
    伝送情報に対応し,狭指向あるいは集光性を有する光信号を発する発光素子が配設された送光手段と,
    前記端末側光送受信装置からの光信号を受光する受光素子が配設された受光手段と,
    前記送光手段の前面に設けられ,前記送光手段から投射された光信号を透過・拡散し,前記端末側光送受信装置に送る光束変換面と,を備え
    前記発光素子より前記光束変換面の所定位置に光信号を照射し,前記光束変換面上に前記端末側光送受信装置からみて二次光源を形成し,該二次光源は光束変換面の中心から半径r内に配置され,空気中の光速をC,光信号のビットレートをBとしたとき,r≦C/4Bの関係を満たしており,該二次光源からの光を前記端末側光送受信装置に送ることを特徴とする光送受信装置。
  4. ネットワーク上のホストコンピュータなどと接続したホスト側光送受信装置と,任意の位置に分散・配置された情報端末機器などに接続した端末側光送受信装置との間で,その情報の伝送を光信号を用いて送受信する光送受信装置において,
    前記ホスト側光送受信装置が,
    所定の高さを有する支持部材の上の略中央部分に前記端末側光送受信装置からの光信号を受光する受光素子が配設された受光手段と,伝送情報に対応し,狭指向あるいは集光性を有する光信号を略垂直方向に照射する発光素子が前記受光手段の周辺部分に略等間隔に配設された送光手段と,前記送光手段に対し,所定距離隔てた平面で,かつ該平面の限定された範囲内に前記発光素子からの光が照射される位置に設置され,前記送光手段から投射された光信号がスポット照射され,該照射光を前記端末側光送受信装置に送る光束変換面と,を備え
    前記発光素子より前記光束変換面の所定位置に光信号を照射し,前記光束変換面上に前記端末側光送受信装置からみて二次光源を形成し,該二次光源は光束変換面の中心から半径r内に配置され,空気中の光速をC,光信号のビットレートをBとしたとき,r≦C/4Bの関係を満たしており,該二次光源からの光を前記端末側光送受信装置に送ることを特徴とする光送受信装置。
  5. 前記光束変換面の二次光源は,前記複数の発光素子の照射により形成されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の光送受信装置。
  6. 前記受光手段は,凸レンズと該凸レンズの焦点位置が受光面となるように半球レンズを一体化した受光素子により構成されることを特徴とする請求項1ないし4いずれか1つに記載の光送受信装置。
  7. ネットワーク上のホストコンピュータなどと接続したホスト側光送受信装置と,任意の位置に分散・配置された情報端末機器などに接続し,単数あるいは複数の端末側光送受信装置との間で,その情報の伝送を光信号を用いて送受信する光送受信装置において,
    前記ホスト側光送受信装置が,
    伝送情報に対応し,狭指向あるいは集光性を有する光信号を発する発光素子が配設された送光手段と,
    前記端末側光送受信装置からの光信号を受光する受光素子が配設された受光手段と,
    微小レンズ群で構成したレンズアレイを用い,前記送光手段からの光信号を波面変換し,前記端末側光送受信装置に投射する光束拡散手段と,
    を備えたことを特徴とする光送受信装置。
  8. 前記光束拡散手段は,前記送光手段の発光素子の光軸近傍のレンズに対し,外側になるに従って焦点距離を長く設定したレンズアレイで構成することを特徴とする請求項に記載の光送受信装置。
  9. 前記光束拡散手段は,レンズアレイ部材が同一基板内に形成され,かつ前記基板の表面形状加工あるいは基板内部に所定の屈折率分布を形成してなるレンズアレイ基板を用いることを特徴とする請求項に記載の光送受信装置。
  10. 前記光束拡散手段が,レンズアレイを形成する基板が熱伝導性の高い材料の反射型のレンズアレイで構成され,前記光束拡散手段を,前記送光手段の発光素子を駆動,および前記受光手段の受光信号を処理する信号処理回路部品に対して全部/一部を接触させることを特徴とする請求項に記載の光送受信装置。
  11. 前記光束拡散手段は,前記受光手段が受光する光を集光する集光レンズを一体的に構成したことを特徴とする請求項に記載の光送受信装置。
  12. 前記光束拡散手段は,レンズアレイを構成するレンズ群と,該レンズ群以外の部分に光を散乱する光散乱手段を有していることを特徴とする請求項に記載の光送受信装置。
  13. 前記光束拡散手段は,前記送光手段の発光素子と対応するレンズとの光軸を略一致させ,所定の曲率を有する曲面形状に配置したことを特徴とする請求項に記載の光送受信装置。
  14. 前記端末側光送受信装置は,少なくとも,前記送光手段と前記受光手段とを同一筐体に配置し,前記送光手段と前記受光手段の光軸を,前記ホスト側光送受信装置側に対して送受信可能な位置に可動・調整する構成としたことを特徴とする請求項1ないし4いずれか1つ,または請求項に記載の光送受信装置。
  15. 前記筐体が前記ホスト側光送受信装置側に対して可動する構造であって,光軸調整用光信号を照射・選択するための調整用スイッチと,前記光軸調整用光信号を受信し,その光強度を表示する表示手段と,をさらに備えたことを特徴とする請求項14に記載の光送受信装置。
  16. それぞれ波長が異なる複数の発光素子と,該発光素子の波長と対応する複数の受光素子とを用いることを特徴とする請求項1ないし4いずれか1つ,または請求項に記載の光送受信装置。
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