JP3693966B2 - コネクタ用取付アダプタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラケット等の車体パネルに、電線の端末部に接続された端子金具を収容するコネクタを固定させるコネクタ用取付アダプタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両には、多数の機能部品や電子機器等の車両搭載機器が備わっている。これらの機器等と、バッテリーからの電源を供給する電源線や機器間の信号の授受を行う信号線とは、電線の端末部に接続された端子金具を収容する雄型コネクタハウジングと雌型コネクタハウジングの双方を嵌合することにより電気的に接続されている。コネクタハウジングには、耐熱性、防水性、耐久性などに優れていることが要求されており、電気的接続性が長期に亘り維持できるものが使用されている。
【0003】
コネクタハウジングには、電気接続箱に収容されて用いられるものや、ブラケット等の車体パネルに固定されるものなどがある。車体パネルに固定されるコネクタハウジングには、クリップなどの取付部が備わっており、この取付部はコネクタハウジングに一体に形成されたものと、別体に形成されたものとがある。
【0004】
取付部とコネクタハウジングとが一体に形成されたものは、コネクタハウジングの部品点数が減少し、ハウジング構造が簡易になるなどの利点があるものの、他方、車種によって車体パネルの仕様が変わると、コネクタハウジング自体を変更しなければならず、互換性がないという不便な点がある。これに対して、取付部とコネクタハウジングとが別体に形成されたものは、部品点数が多くなるなどの不便な点はあるものの、車体パネルの取付仕様が変わっても、取付部だけを交換すれば同じコネクタハウジングをそのまま使用することができ、コネクタハウジングを共通使用することができるという利点がある。
【0005】
取付部とコネクタハウジングとが別体に形成されたコネクタ用取付アダプタに関する従来の一例として、特開平8−326726号公報に記載されたものが知られている。
【0006】
図8に示すように、コネクタ用取付アダプタ60は、図示しない車体パネル等に係着可能な係止脚63を有するクリップ62と、コネクタハウジング75に取付可能な平板状の取付部67とが樹脂成形により一体に形成されている。
【0007】
クリップ62は、ほぼ四角形板状をなす基板68の下面に係止脚63を有しており、全体として笠状を成している。係止脚63は、基板68の下面に垂下状に突出する支柱部64と、その支柱部64の先端部から折り返し状に突出された左右一対(一方のみ図示)の係止爪65と、その係止爪65の先端部に形成された係止段部65aとを備えている。
【0008】
係止脚63は、車体パネルの取付孔に押し込まれることによって支柱部64とともに挿入され、その挿入完了にともない、係止爪65が拡開変形することによって、係止段部65aが取付孔に抜け止め状態に係合する。
【0009】
取付部67は、左右の係合翼片69と、両係合翼片69とほぼH字状を成すように連接する係合片70と、両係合翼片69と前記基板68とを連設する側壁71とを有している。両側壁71は、両係合翼片69の係合片70から前方の内側端縁部分を基板68に連設している。両係合翼片69の後部外側部分は、後方に向かって横幅を狭くするテーパ状に形成されている。
【0010】
両側壁71の前端部には、その側壁71相互間を塞ぐ誤挿入防止壁72が連設されている。この誤挿入防止壁72の下端部は基板68の前縁部に連設しているとともに、その上端縁は係合翼片69の上面よりも低い高さとなっている。
【0011】
次に、コネクタ用取付アダプタ60の作用について説明する。図9に示すように、取付部67の前端部をコネクタハウジング75の受入部76の開口に臨ませた状態で、その取付部67を挿入方向へスライドさせて受入部76に挿入する。この挿入に伴い、コネクタハウジング75の係合舌片77の撓み変形を利用し、係合片70を係合舌片77の係合突起78に抜け止め状態に係合させ、コネクタ用取付アダプタ60をコネクタハウジング75に嵌合する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のコネクタ用取付アダプタ60では、解決すべき以下の問題点がある。
【0013】
一つには、コネクタ用取付アダプタ60には撓み空間(空きスペース)80や笠状のクリップ62が形成されているゆえ、コネクタ用取付アダプタ60が肥大化するという問題がある。自動車のエンジン室やインストルメントパネル廻りには、多数の機能部品や電子機器が搭載されているため、余分な空きスペースはなく、ダッシュボードなどの取付パネルに取り付けられるコネクタハウジング75が突出していたのでは、これらの機器等と干渉することがあり、取付作業性が悪いだけでなく、コネクタハウジング75を取り付けることができないこともある。
【0014】
また一つには、コネクタ用取付アダプタ60をコネクタハウジング75に取り付けた状態において、撓み空間80が存するため、不用意に係合片70と係合突起78との係止が外れたり、悪路走行時の車両ボディの振動に起因して、コネクタハウジング75にがたつきを生じるという心配もある。
【0015】
本発明は、上記した点に鑑み、異なる仕様の取付パネルに同一のコネクタハウジングを固定して部品の共通化を図ることができ、本体を小型化して設置スペースの省スペース化を図ることができ、しかもコネクタハウジングを取付パネルにがたつきなく固定することができるコネクタ用取付アダプタを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、取付パネルに嵌合する本体と、コネクタハウジングに嵌合する取付部とを備え、該取付パネルに該コネクタハウジングを固定させるためのコネクタ用取付アダプタにおいて、前記取付部には、前記コネクタハウジングに係合する可撓舌片部が設けられ、前記本体には、前記取付パネルを受け入れるパネル受入部と、該可撓舌片部に対向する開口部とが設けられ、係合時に該可撓舌片部が撓んだ際に可撓舌片部が該開口部に進入し、かつ、前記パネル受入部が前記取付パネルを受け入れた際に、前記開口部が塞がれ、前記可撓舌片部の撓みが規制又は阻止されることを特徴とする。
【0017】
上記構成によれば、コネクタ用取付アダプタは、本体と取付部とを備えているから、取付部はコネクタハウジングに嵌合し、本体は取付パネルに嵌合し、これによって、コネクタハウジングが取付パネルに固定される。このため、車種や自動車メーカ等の違いにより取付パネルの仕様が異なる場合であっても、コネクタ用取付アダプタを取付パネルの仕様に合ったものに交換するだけで、同じコネクタハウジングを異なる仕様の取付パネルに固定することができる。また、取付部には可撓舌片部が設けられ、本体には可撓舌片部に対向する開口部が設けられているから、可撓舌片部の撓み空間を開口部の開口空間が兼ねる。すなわち、コネクタハウジングに取付部を嵌合させると、可撓舌片部の先端部が開口部の開口空間に進入し、かつ、パネル受入部の挿入空間に突出する。このため、コネクタ用取付アダプタには、可撓舌片部の撓み空間を形成する必要がない。さらに上記構成によれば、取付パネルによって開口部が塞がれ、可撓舌片部の撓みが規制又は阻止されるから、取付部がコネクタハウジングから不用意に抜け外れることが防止されて、コネクタハウジングを取付パネルに確実に固定することができる。
【0020】
また、請求項記載の発明は、請求項記載のコネクタ用取付アダプタにおいて、前記取付部が前記コネクタハウジングに形成されたスライド挿入部にスライド嵌合し、前記可撓舌片部が該スライド挿入部に設けられた係止突起に当接して撓むことを特徴とする。
【0021】
上記構成によれば、可撓舌片部がコネクタハウジングのスライド挿入部に設けられた係止突起に当接して撓むことで、可撓舌片部がパネル受入部の開口部に進入し、さらに取付部が奥側にスライドすることで、可撓舌片部が係止突起を乗り越えて、可撓舌片部が係止突起に係合して、取付部がコネクタハウジングに嵌合する。
【0022】
また、請求項記載の発明は、請求項2又は3記載のコネクタ用取付アダプタにおいて、前記パネル受入部に、前記取付パネルを受け入れる挿入空間に突出する係止突起が設けられたことを特徴とする。
【0023】
上記構成によれば、パネル受入部の挿入空間に突出する係止突起を設けることで、パネル受入部にスライド挿入された取付パネルが係止突起に係合し、本体が取付パネルに嵌合する。
【0024】
また、請求項記載の発明は、請求項2又は3記載のコネクタ用取付アダプタにおいて、前記取付部には、前記本体に支柱部を介して連なり、前記スライド挿入部に嵌合するガイド部が設けられたことを特徴とする。
【0025】
上記構成によれば、取付部にはガイド部が設けられているから、スライド挿入部に取付部を嵌合させると、スライド方向に直交する方向の位置決めが行われ、取付部をコネクタハウジングに確実に係合させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図6は、本発明に係るコネクタ用取付アダプタ(以下、「アダプタ」という)10の一実施形態を示すものである。
【0027】
アダプタ10は、車両ボディやブラケット(取付パネル)57等に固定されるアダプタ本体(本体)15と、端子金具を収容するコネクタ40に固定されるコネクタ取付部(取付部)30とを一体的に備えて構成されている。図6には、アダプタ10を介して、コネクタ40がブラケット57に固定された状態が示されている。以下、アダプタ10及びコネクタ40の構成、アダプタ10の作用について、順次説明していくこととする。
【0028】
図1に示すように、アダプタ本体15は、内部に挿入空間22(図2)を有する略矩形筒状をなし、上面16aと、下面16bと、上面16aと下面16bの縁部を繋ぐ側面16cとから外面が形成されている。上面16aには、支柱部31を介してコネクタ取付部30が形成されている。コネクタ取付部30については後述する。
【0029】
図2に示すように、下面16bは、両側のガイドレール18と、ガイドレール18の先端部を繋ぐ架橋部19とを残して開口形成されている。ガイドレール18と架橋部19とを繋ぐコの字状の下面16bは、平坦面に形成されている。下面16bに開口を形成したのは、パネル受入部17の適度な弾性変形を許容して、ブラケット57(図6)を容易にスライド挿入させるためである。側面16cは、コの字状の下面16bに沿って形成されている。ブラケット57を受け入れるパネル受入部17の入口側の側面16cは、開口している(図2)。
【0030】
パネル受入部17は、両側のガイドレール18と、架橋部19とにより挿入空間22が区画形成されている。ガイドレール18の内側には、板状のブラケット57が挿入された際に抜け落ちないように鉤状のガイド溝18aが形成されている。
【0031】
パネル受入部17の奥側には、ロックアーム(可撓舌片部)32の撓み空間35を兼ねる開口部23が設けられている。開口部23は、矩形状をなし、上下方向に貫通して形成されている。開口空間24の上方には、ロックアーム32が臨んでいる。開口部23の開口空間24の大きさは、ロックアーム32の先端部が進入することができる程度の大きさに形成されている。
【0032】
パネル受入部17の開口部23寄りの位置には、断面視台形状の係止突起27が挿入空間22に突出して形成されている。この係止突起27は、ブラケット57のスライド方向Z反対側を向く傾斜面27bと、平坦面27cを介して傾斜面27bに続く垂直係止面(図3)27aと、両側の側面とから外面が形成されている。パネル受入部17に挿入されたブラケット57は、先ず最初に傾斜面27bに乗り上げ、そして押されることで奥側に進入し、さらに進入することで、その取付孔(図6)57aの縁部が垂直係止面27aに係止されるようになっている。係止突起27の高さは、高すぎず低すぎず、ブラケット57が抜け止め状態に取り付けられるように突出形成されている。
【0033】
ガイド溝18aの奥側には、ブラケット57の先端部に当接または近接するストッパー壁21が形成されている。ストッパー壁21により、ブラケット57の長手方向の位置決めが行われ、ブラケット57の取付孔57aに係止突起27が係合して、ブラケット57が固定されるようになっている。
【0034】
パネル受入部17の幅、長さ、深さ等の諸寸法や係止突起27の位置等は、車種の違い等によるブラケット57の仕様に応じて変わり得るものであり任意である。例えば、ブラケット57の板厚が厚い場合などは、挿入空間22を拡大する必要があり、また、ブラケット57の取付孔57aの位置が異なる場合には、それに合わせて係止突起27の位置を変える必要がある。なお、開口部23の位置や大きさは、ブラケット57の仕様が変わってもほとんど変化することはなく、ロックアーム32の下側(裏側)に対向して位置する。また、アダプタ10は、ブラケット57に限らず、図示しないジャンクションボックス等の電気接続箱の壁部に固定してもよい。
【0035】
ここで、本発明の説明の都合上、前後方向(長手方向)、上下方向(高さ方向)、左右方向(幅方向)の概念について定めることとする。前とはスライド方向Zの前方とし、後とはスライド方向Zの後方とする。上とはコネクタ取付部30の備わる側とし、下とはアダプタ本体15の備わる側をいうものとする。左右は前後及び上下に直交する方向とし、対称形状であるため左右の区別はしないこととする。
【0036】
次に、コネクタ取付部30について説明する。
再び図1に示すように、コネクタ取付部30は、コネクタ40のスライド挿入部(図7)52に嵌合する諸寸法に形成されており、支柱部31を介しアダプタ本体15の上面16aに連なるガイドプレート(ガイド部)36と、ガイドプレート36に続く自由端部であるロックアーム32とから構成されている。ガイドプレート36は、アダプタ本体15に対し平行に、かつ、浮き上がった状態に形成されている。ガイドプレート36の幅方向両側には、翼片37が突出して形成されている。
【0037】
両側の翼片37の幅は、アダプタ本体15の幅より幅狭に形成されており、翼片37の長手方向の長さは、支柱部31の長さより若干短く形成されている。これらの寸法は、スライド挿入部52の取付仕様に応じて定まる寸法であり、任意である。また、翼片37の支柱部31側面からの突出量(突出長さ)や、翼片37の板厚なども任意である。ガイドプレート36をスライド挿入部52に嵌合させた際に、翼片37が変形したり破損したりすることがない程度の強度が担保されていればよい。
【0038】
ガイドプレート36上面36aの後端部には、幅方向中間部に位置する押圧部38が設けられている。この押圧部38は、断面視三角形状をなし、スライド方向Zに向かうにしたがい漸次降下する傾斜面38aを備えている。傾斜面38aの後方には、平坦なランド面38bが形成されている。このため、アダプタ10をコネクタ40のスライド挿入部52に挿入させると、挿入直後は、アダプタ10がスライド挿入部52に抵抗なくスムーズ挿入するが、アダプタ10が奥側に進むと、押圧部38の傾斜面38aが押圧力を作用させながらスライド挿入部52の内壁面52a(図7)に当接し、挿入抵抗が漸次増大し、スライド挿入部52の係合突起(図6)53にロックアーム32の孔部33が係合して、アダプタ10がコネクタ40にがたつきなく嵌合する。
【0039】
ロックアーム32は、支柱部31と一体に連なり、ガイドプレート36の先端側に続いている。このロックアーム32は舌片状をなし、開口部23の縁部に連なる根本側を支点として、撓み可能に突出形成されている。ロックアーム32には、中間部にコネクタ40の係合突起53と係合する矩形状の孔部33と、当接面34bを有する係止部34とが形成されている。当接面34bとは反対側の係止部34の側面には、係止面34aが形成されており、この係止面34aが係合突起53の係合面53aに当接するようになっている。
【0040】
ロックアーム32の下側には、その撓み変形を許容する撓み空間35が形成されている。この撓み空間35は、開口部23の開口空間24でもあり、パネル受入部17の挿入空間22に連通している。すなわち、開口空間24及び挿入空間22がロックアーム32の撓み空間を兼ねており、ロックアーム32が下方(開口部23側)に撓んだ際には、その先端部が開口空間24に進入し、そしてパネル受入部17にその先端を突出させる。
【0041】
次に、アダプタ10が取り付けられるコネクタハウジング41について説明する。コネクタハウジング41は、電線51の端末部に接続された図示しない端子を内部に収容して、コネクタ40を構成する。図7には、一例として雌型のコネクタハウジング41が示されている。なお、雌型のコネクタハウジング41に限定されるものではなく、雄型のコネクタハウジング59にスライド挿入部52を形成してもよい(図6)。また、コネクタハウジング41の形態についても、特定の形態に限定されるものではなく、内部に端子収容室43を備えているものであればよい。
【0042】
図示するように、コネクタハウジング41は、雄型のコネクタハウジング59に対する嵌合部(図面上、右側の前半部)44と、嵌合部44の後方に続く収容部(図面上、左側の後半部)42とを備えて構成されている。嵌合部44は、嵌合空間45を有する嵌合フード46を備えている。嵌合空間45には、雄型コネクタハウジング59が嵌入するようになっている。嵌合空間45の奥側は、端子収容室43に続いている。収容部42の内側には、複数の端子収容室43が区画形成されている。端子収容室43に収容された雄型端子は、タブ状の先端部を嵌合空間45に突出させ、雄型コネクタハウジング59に収容された雌型端子(図示せず)と電気的に接続するようになっている。嵌合部44と収容部42とは、底壁(壁部)42a,46aが面一で連なっている。
【0043】
収容部42の底壁42aには、アダプタ10がスライド嵌合するスライド挿入部52が設けられている。このスライド挿入部52は、ガイド溝55aを有するリニアガイド55と、リニアガイド55の前方に位置し、挿入空間に突出する係合突起53とを備えている。リニアガイド55は、内側にガイド溝55aを有しているため、断面視L字状を成している。両側のリニアガイド55に挟まれた空間は、アダプタ10のコネクタ取付部30に対する挿入空間56を形成している。係合突起53には、ロックアーム32に形成された孔部33が係合し、アダプタ10をコネクタハウジング41に嵌合させる。係合突起53は、コネクタ取付部30のスライド方向Zの後方に位置する傾斜面53bと、前方に位置する係合面53aとを備えている。傾斜面53bにはロックアーム32の当接面34bが摺接し、係合面53aにはロックアーム32の係止面34aが当接する。
【0044】
嵌合フード46の上壁46bには、雄型コネクタハウジング59に形成されたロックアームと対応する位置に、ロック部47が形成されている。このロック部47には、ロックアームに形成された凹部が係合して、一組の雄雌コネクタハウジング41,59のロックが完了し、電気的接続が行われるようになっている。
【0045】
嵌合フード46の両側の側壁には、雄型コネクタハウジング59に嵌合する際の位置ずれを防止するためのガイドリブ48が設けられている。ガイドリブ48は、嵌合フード46の開口端部49から後端部50に向けて真直に形成されている。このガイドリブ48が、雄型コネクタハウジング59のガイド溝(図示せず)に嵌合することで、嵌合時のがたつきが防止され、スムーズに嵌合が行われるようになっている。
【0046】
次に、図4〜図6に基づいて、上述したアダプタ10の作用について説明する。
図4には、アダプタ10をコネクタハウジング41に嵌合させたときの、初期状態が示されている。先ず、コネクタ取付部30をスライド挿入部52(図7)の開口から嵌入させると、ガイドプレート36の両翼片37(図1)がリニアガイド55のガイド溝55a(図7)に案内されて、幅方向にアダプタ10が位置決めされる。そして、アダプタ10をスライド方向Zに押し込むと、アダプタ10のロックアーム32の当接面34bが係合突起53の傾斜面53bに当接する位置まで進入する。
【0047】
図4に示された状態から、アダプタ10をさらに押し込んだ状態が図5に示されている。図示するように、ロックアーム32の当接面34bが係合突起53の傾斜面53bに当接した後、当接面34bが傾斜面53bに沿って滑り、ロックアーム32がその根本側を支点として下向きに撓む。ロックアーム32の先端部が、開口部23の開口空間24に進入するとともに、パネル受入部17の挿入空間22に突出する。すなわち、開口部23の開口空間24はロックアーム32の撓み空間35を兼ね、ロックアーム32の進入を許容している。
【0048】
図5に示された状態から、アダプタ10を更に押し込んだ状態が図6に示されている。図示するように、ロックアーム32の係止部34が、係合突起53を乗り越え、弾性復元することで元の状態に復帰する。この状態は、ガイドプレート36の押圧部38がその楔作用でスライド挿入部52の内壁面52aを強く押圧している状態であり、コネクタ取付部30が、スライド挿入部52にがたつき無く嵌合する。他方、押圧部38はスライド挿入部52からの反力を受け、ロックアーム32の係止部34がやや上方に持ち上がり、係止部34と係合突起53とが深く係合する。
【0049】
続いて、パネル受入部17の開口から、ブラケット57を挿入する。ブラケット57が、ガイド溝18aに案内されながらパネル受入部17の挿入空間22を奧へ進入し、その先端部を係止突起27の傾斜面27bに当接させる。この状態から、ブラケット57を強く押し込むと、ブラケット57が係止突起27を上方へ弾性変形させながら、ストッパー壁21に当接又は近接する位置まで進入し、ブラケット57の取付孔57aが係止突起27に係合する。パネル受入部17の開口部23は、ブラケット57によってその開口が塞がれ、ロックアーム32の撓みが阻止又は規制される。
【0050】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、コネクタハウジングがコネクタ用取付アダプタを介して取付パネルに固定されるため、コネクタ用取付アダプタを取付パネルの仕様に合ったものに交換するだけで、同一のコネクタハウジングを異なる仕様の取付パネルに取り付けることができる。また、アダプタ本体には可撓舌片部に対向する開口部が設けられているから、可撓舌片部の撓み空間を開口部の開口空間が兼ねる。
【0051】
従って、可撓舌片部の撓み空間を形成する必要がなく、コネクタ用取付アダプタを小型化することができ、しかもコネクタ設置スペースの省スペース化を図ることができる。
【0052】
また、請求項2記載の発明によれば、取付パネルによって開口部が塞がれ、可撓舌片部の撓みが規制又は阻止されることで、コネクタ取付部がコネクタハウジングから不用意に抜け外れることが防止される。従って、請求項1記載の発明の効果に加え、コネクタハウジングを取付パネルに確実に固定することができる。
【0053】
また、請求項3記載の発明によれば、可撓舌片部が、パネル受入部の開口部に進入し、係止突起を乗り越えた後、係止突起に係合して、取付部がコネクタハウジングに嵌合する。従って、取付部を肥大化させることなく、少ないスペースで取付部とコネクタハウジングとを嵌合させることができる。
【0054】
また、請求項4記載の発明によれば、パネル受入部にスライド挿入された取付パネルが係止突起に係合し、本体が取付パネルに嵌合する。従って、本体を肥大化させることなく、少ないスペースで本体と取付パネルとを嵌合させることができる。
【0055】
また、請求項5記載の発明によれば、コネクタ取付部にガイド部を設けることで、スライド挿入部に取付部を取り付ける際、スライド方向に直交する方向の位置決めを行うことができる。従って、スライド挿入部に取付部を確実に係合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタ用取付アダプタの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示すコネクタ用取付アダプタの向きを変え、アダプタ本体を示す斜視図である。
【図3】同じくコネクタ用取付アダプタのA−A線に沿って切断した断面図である。
【図4】同じくコネクタ用取付アダプタをコネクタハウジングのスライド挿入部に完全嵌合する前の状態を示す断面図である。
【図5】同じくコネクタ用取付アダプタをコネクタハウジングのスライド挿入部に完全嵌合する前の状態であり、かつ、ロックアームが撓んだ状態を示す断面図である。
【図6】同じくコネクタ用取付アダプタをコネクタハウジングに完全嵌合し、さらにブラケットを嵌合させた状態を示す断面図である。
【図7】図4〜図6に示す雌型コネクタハウジングを示す斜視図である。
【図8】従来のコネクタ用取付アダプタの一例を示す斜視図である。
【図9】図7に示すコネクタ用取付アダプタをコネクタハウジングに嵌合する状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 アダプタ(コネクタ用取付アダプタ)
15 アダプタ本体(本体)
17 パネル受入部
23 開口部
30 コネクタ取付部(取付部)
31 支柱部
32 ロックアーム(可撓舌片部)
34 係止部
35 撓み空間
36 ガイドプレート(ガイド部)
37 翼片
38 押圧部
38a 傾斜面
40 コネクタ
41 コネクタハウジング
42a,46a 底壁(壁部)
52 スライド挿入部
52a 内壁面
57 ブラケット(取付パネル)
Z スライド方向

Claims (4)

  1. 取付パネルに嵌合する本体と、コネクタハウジングに嵌合する取付部とを備え、該取付パネルに該コネクタハウジングを固定させるためのコネクタ用取付アダプタにおいて、
    前記取付部には、前記コネクタハウジングに係合する可撓舌片部が設けられ、前記本体には、前記取付パネルを受け入れるパネル受入部と、該可撓舌片部に対向する開口部とが設けられ、係合時に該可撓舌片部が撓んだ際に可撓舌片部が該開口部に進入し、かつ、前記パネル受入部が前記取付パネルを受け入れた際に、前記開口部が塞がれ、前記可撓舌片部の撓みが規制又は阻止されることを特徴とするコネクタ用取付アダプタ。
  2. 前記取付部が前記コネクタハウジングに形成されたスライド挿入部にスライド嵌合し、前記可撓舌片部が該スライド挿入部に設けられた係止突起に当接して撓むことを特徴とする請求項1記載のコネクタ用取付アダプタ。
  3. 前記パネル受入部に、前記取付パネルを受け入れる挿入空間に突出する係止突起が設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ用取付アダプタ。
  4. 前記取付部には、前記本体に支柱部を介して連なり、前記スライド挿入部に嵌合するガイド部が設けられたことを特徴とする請求項2又は3記載のコネクタ用取付アダプタ。
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