JP3693618B2 - Metal magnetic particles and method for producing the same - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は超高密度記録媒体用の金属磁性粒子、およびその製造方法に関する。より詳細には、Feおよび/またはCoとPtとの多元合金よりなる金属磁性粒子、およびその化学的な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ナノサイズの金属磁性粒子の用途は超高密度磁気記録、ナノスケール・エレクトロニクス、永久磁石にとどまらず、潜在的な用途として薬剤のキャリアなどが含まれ、多岐にわたる。これらの対象に用いるためには安定な単分散の単磁区粒子を作ることが必要であり、これまでに種々の物理的、化学的合成が試みられてきた。その例としてスパッタ、金属蒸着、粉砕、金属塩液相中還元、金属酸化物の還元、有機金属前駆体の分解が挙げられる。
【0003】
特に、金属塩の液相中還元法及び有機金属前駆体の熱分解は安価で粒度分布の極めて狭い磁性粒子を得る方法として近年報告されている(特開2000-54012号公報)。この公報では、コバルト、合金(Co/Ni、Ni/Fe、Ni/Fe/Coなど)、金属間化合物(Co3Pt、CoPt、CoPt3、Fe3Pt、FePt、FePt3など)のサイズをナノメートルスケールで精密に制御し、その分布の標準偏差を5%以内に納める合成ルートが記載されている。しかしながら、金属間化合物の合成については磁性、結晶構造等の詳細な記述は無い。10nm以下のコバルト金属粒子の合成法と結晶構造の制御については詳述されているものの、この領域では超常磁性を示すため、磁気記録媒体に用いるのには適さない。
【0004】
FePtやCoPtなどの金属間化合物は非常に高い結晶異方性エネルギーを有するので、10nm以下でも強磁性的挙動を示すことから、次世代の磁気記録媒体用の材料として、最近、活発な研究がなされている。化学的な製造法としては例えばS.Sun,Science,Vol.287,p1987(2000)に記載されている。該報告によれば、グリコールを用いた還元反応と金属カルボニルの熱分解を同時に生じさせることで、粒子サイズが3−10nmで標準偏差が5%以内のFePt粒子が生成する。得られた粒子はfcc(面心立方)の結晶構造を有し、常温では超常磁性を示すため、保磁力をもたない。強磁性を発現させるためにはL10規則相(fct(面心正方)構造)に転位させることが必須であるが、その転位開始温度は450℃以上の高温である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来の技術ではFeおよび/またはCoとPtの2元あるいは3元合金において高温での加熱処理無しに強磁性を有するナノスケールの粒子を化学的な手法によって製造することは困難であった。熱処理無しでも強磁性を有していると、成膜時に配向を施すことが可能であり、個々の粒子の容易軸が揃った媒体を作製できる利点がある。また、転位開始温度も従来法では450℃以上と高く、加熱処理の際に粒子同士が合体し巨大化する虞があり、実用化する上で障害となる。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、熱処理無しでも強磁性を有する、粒子サイズが10nm以下のFeおよび/またはCoとPtの2元あるいは3元合金を化学的に製造する手法を提供することを目的とする。さらに、転位開始温度を450℃以下にまで低減するための製造法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1にかかる発明は、ポリオールによる還元作用を利用して化学的に製造された、少なくともFeおよび/またはCoとPtを含む多元金属磁性粒子であって、粒子サイズが10nm以下で、熱処理無しに11850A/m(150Oe)以上の保磁力を有し、かつ結晶構造転位開始温度が450℃以下にあることを特徴とする金属磁性粒子である。
この構成による金属磁性粒子は、次に挙げる利点を有する。第1に成膜時に磁場を印加することによって磁化容易軸を所定の方位に揃えることができる。第2に熱処理温度を低く設定できるので粒子が巨大化するのを防止することができる。それ故、超高密度磁気記録媒体にとって好適である。
【0007】
請求項2にかかる発明は、請求項1の金属磁性粒子において、その金属磁性粒子の元素組成比を(Fe、Co)xPt1-xの式で表したとき、0.45≦x≦0.65であることを特徴とする。
この構成にすることによって、熱処理後に粒子の結晶構造はL10規則相へと転位し大きな保磁力を発現する。また、生成直後において11850A/m(150Oe)以上の強磁性を付与することが可能な金属磁性粒子となる。
【0008】
請求項3にかかる発明は、原料金属塩と、還元剤としてポリオールとを用い、少なくともFeおよび/またはCoとPtを含む多元金属磁性粒子を製造する金属磁性粒子の製造方法であって、原料金属塩とポリオールとの反応温度を180℃以上とし、かつポリオールと前記金属塩中の全ての金属イオン(Mn+)とのモル比(ポリオール/Mn+)が1000以上、3000以下となるように用いることを特徴とする金属磁性粒子の製造方法である。
この構成によって、還元反応の速度を適度に制御することが可能となり、磁性粒子の結晶構造を制御することができる。
【0009】
請求項4にかかる発明は、請求項3に記載の金属磁性粒子の製造方法において、金属磁性粒子の元素組成比を(Fe、Co)xPt1-xの式で表したとき、0.45≦x≦0.65であることを特徴とする。
この構成にすることによって、熱処理後に粒子の結晶構造はL10規則相へと転位し大きな保磁力を発現し、また、生成直後において11850A/m(150Oe)以上の強磁性を付与することが可能な製造方法となる。
【0010】
請求項5にかかる発明は、請求項3に記載の金属磁性粒子の製造方法において、原料金属塩が有機配位子を有する金属錯体であることを特徴とする。
この構成にすることによって、各金属塩の還元反応速度が近づくため、組成ずれの少ない粒子を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明では従来公知のポリオール還元法を用いるが、各金属塩の還元反応速度を制御することによって、析出粒子の結晶構造を制御し、所望の磁気並びに物理特性を発現させる。以下に本発明の実施の形態を示す。
【0012】
図1は本発明にかかる金属磁性粒子の製造方法の実施の形態を示すフロー図である。図中の符号は各ステップを示す。まず、Fe、Coの何れかまたは両方の金属塩とPtの金属塩をポリオール中に溶解させる(101)。ポリオールと反応前の全ての金属イオン(Mn+)とのモル比(ポリオール/Mn+)は1000以上3000以下である。そして、攪拌しながら180℃以上に加熱し、一定時間保持すると(102)、金属磁性粒子が析出する(103)。
【0013】
粒子の元素組成は(Fe,Co)xPt1-xで表した場合、0.45≦x≦0.65とすることが重要である。xがこの範囲外である場合には、熱処理前に強磁性を示さない。また熱処理後においてもL10規則相への転位が認められず強磁性を発現しない。
【0014】
一般にポリオール還元では核成長の過程を殆ど経ることがないので、サイズ制御は困難であり微粒子が得られやすい。本発明においても得られる粒子のサイズは10nm以下である。好ましい粒子サイズは5nm以下である。また、還元反応は瞬時に起こることから、必ずしも熱力学的に安定な結晶相が得られるわけではない。多元系の金属の場合、個々の原子はランダムに結晶内に採りこまれ、微粒子固溶体となって析出する。本発明では、上記の条件を選択することによって、還元反応速度のコントロールを可能にし、熱力学的に安定な結晶構造が部分的に含有された粒子が得られると考えられる。このため、結晶内の原子の拡散は容易になり、L10規則相へ転位する温度が低下する。
【0015】
本発明で用いられるポリオールは例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリメチレングリコールなどのグリコールが挙げられる。
【0016】
該製造方法において選択される金属塩は有機配位子を有する金属錯体であることが好ましい。金属錯体の例としては、白金(II)アセチルアセトネート、Co(II)アセチルアセトネート、Fe(II)アセチルアセトネート、Fe(III)アセチルアセトネート、ジクロロ1-10フェナントロリン白金、2,2-ビピリジンジクロロ白金などが挙げられる。粒子の元素組成比は、金属錯体を原料として用いた場合、原料の金属塩の混合比とほぼ等しくなるので、これらの比率を任意に変えることによって制御する。
【0017】
本発明によって、液相での合成直後において11850A/m(150Oe)以上の保磁力を有する、粒径10nm以下のFeおよび/またはCoとPtの多元金属が得られる。該粒子の規則相への転位開始温度を450℃以下にすることが可能である。450℃での加熱後の粒子が有する保磁力は79kA/m(1000Oe)以上が好ましく、より好ましくは118.5kA/m(1500Oe)以上である。
【0018】
本発明では、還元反応前に溶液に極性基としてスルホン酸、ホスホン酸、カルボン酸、チオール、アミンのうちの何れか一つを有する、界面活性剤を含むこともできる。界面活性剤の例としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、フェニルホスホン酸、ミリスチン酸、ドデカンチオール、ドデシルアミンなどが挙げられる。これら界面活性剤は粒子同士が結合し結晶成長するのを抑制するのに有効であり、炭化水素系の非極性溶媒中では安定な分散液を得ることができる。
【0019】
また、粒子の粒度分布を極めて狭いものとするために、公知の選択的サイズ分級を行うことができる。例えば界面活性剤で被覆された金属粒子を非極性溶媒中に分散させ、極性溶媒(例えばアルコール、ケトン)を加えることによって元の分布から単分散成分を抽出する。これによって粒度分布の標準偏差は好ましくは10%以下、さらに好ましくは5%以下にする。
【0020】
【実施例】
以下、実施例に基づき本発明の内容を説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではないことは言うまでもない。FePtのみの製造方法についてのみ言及するが、CoPtを合成するには原料となる金属塩をコバルト金属塩(例えばコバルト(II)アセチルアセトネート)にすれば所望の粒子を得ることができる。
【0021】
グリコール/金属イオンのモル比の影響
(実施例1)
エチレングリコール(EG)200mlに鉄(III)アセチルアセトネート、白金(II)アセチルアセトネートをそれぞれ1.65mmol加え、プロペラ攪拌機にて攪拌しながら200℃で還流を行った。そのまま3.5h保持し黒色の沈殿を得た。この場合、エチレングリコール/金属イオン(Fe(III)、Pt(II))比は1090に相当する。得られた粒子は図2に示すように2〜4nmのサイズで、EDXの分析によりFe:Ptは1:1であった。また結晶構造はfccであるが、磁気特性を測定した結果、12640A/m(160Oe)の保磁力を有することが分かった。X線回折パターンからはfct構造に由来する(001)、(110)の明瞭なピークは得られなかったが、粒子内に規則相の存在する部位があることを示唆している。
転位開始温度は窒素雰囲気下でDSC分析し、発熱ピークの出現する温度から求めた。その結果、転位開始温度は380℃であった。この粒子を窒素雰囲気下、400℃で熱処理した後の保磁力は94.8kA/m(1200Oe)であり、このことは構造の転位が促進していることを意味している。
【0022】
(実施例2)
エチレングリコール(EG)200mlに鉄(III)アセチルアセトネート、白金(II)アセチルアセトネートをそれぞれ0.62mmol加えた以外は実施例1と同様にして黒色の沈殿を得た。エチレングリコール/金属イオンのモル比は2895である。粒子サイズは2〜4nmであり、Fe:Pt=1:1、保磁力は16590A/m(210Oe)であった。DSC分析より求められる転位開始温度は410℃であった。
【0023】
(実施例3)
エチレングリコール(EG)200mlに鉄(III)アセチルアセトネート、白金(II)アセチルアセトネートをそれぞれ1mmol加えた以外は実施例1と同様にして黒色の沈殿を得た。エチレングリコール/金属イオンのモル比は1795である。粒子サイズは2〜4nmであり、Fe:Pt=1:1、保磁力は15800A/m(200Oe)であった。DSC分析より求められる転位開始温度は400℃であった。
【0024】
(比較例1)
エチレングリコール(EG)200mlに鉄(III)アセチルアセトネート、白金(II)アセチルアセトネートをそれぞれ2.48mmol加えた以外は実施例1と同様にして黒色の沈殿を得た。エチレングリコール/金属イオンのモル比は724である。粒子サイズは2〜4nmであり、Fe:Pt=1:1、保磁力は1896A/m(24Oe)であった。DSC分析より求められる転位開始温度は620℃であった。
【0025】
(比較例2)
エチレングリコール(EG)200mlに鉄(III)アセチルアセトネート、白金(II)アセチルアセトネートをそれぞれ0.41mmol加えた以外は実施例1と同様にして黒色の沈殿を得た。エチレングリコール/金属イオンのモル比は4380である。粒子サイズは2〜4nmであり、Fe:Pt=1:1、保磁力は8690A/m(110Oe)であった。DSC分析より求められる転位開始温度は550℃であった。
【0026】
(比較例3)
エチレングリコール(EG)200mlに鉄(III)アセチルアセトネート、白金(II)アセチルアセトネートをそれぞれ0.28mmol加えた以外は実施例1と同様にして黒色の沈殿を得た。エチレングリコール/金属イオンのモル比は6410である。粒子サイズは2〜4nmであり、Fe:Pt=1:1、保磁力は7900A/m(100Oe)であった。DSC分析より求められる転位開始温度は600℃であった。
【0027】
以上の結果をまとめたものを図3に示す。図中、○は合成直後の保磁力(Oe)を示し、●は転位温度(℃)を示す。エチレングリコール/金属イオンのモル比が1000から3000の間にある場合、粒子は合成直後に11850A/m(150Oe)以上の保磁力を有しており、結晶構造の転位開始温度が450℃以下にあることが分かる。ここで保磁力の単位をOeとしたが、1Oe=79A/mで、A/m単位に換算することができる。
【0028】
反応(還元)温度の影響
(実施例4)
反応温度を180℃とした以外は実施例2と同様にして黒色の沈殿を得た。エチレングリコール/金属イオンのモル比は2895である。粒子サイズは2〜4nmであり、Fe:Pt=1:1、保磁力は18565A/m(235Oe)であった。DSC分析より求められる転位開始温度は430℃であった。
【0029】
(比較例4)
反応温度を160℃とした以外は実施例2と同様にして黒色の沈殿を得た。エチレングリコール/金属イオンのモル比は2895である。粒子サイズは2〜4nmであり、Fe:Pt=1:1、保磁力は9480A/m(120Oe)であった。DSC分析より求められる転位開始温度は490℃であった。
【0030】
以上の結果をまとめたものを図4に示す。図中、○は合成直後の保磁力(Oe)を示し、●は転位温度(℃)を示す。図中、反応温度が200℃に相当するデータは実施例2のデータである。図から、180℃以上の反応温度で合成されたFePt粒子は合成直後の保磁力が11850A/m(150Oe)以上であり、転位開始温度も450℃以下にあることが分かる。ここで保磁力の単位をOeとしたが、1Oe=79A/mで、A/m単位に換算することができる。
【0031】
元素組成の影響
(実施例5)
エチレングリコール(EG)200mlに鉄(III)アセチルアセトネートを0.8mmol、白金(II)アセチルアセトネートを0.44mmol加えた以外は実施例1と同様にして黒色の沈殿を得た。エチレングリコール/金属イオンのモル比は2895である。
粒子サイズは2〜4nmであり、Fe:Pt=63:37、保磁力は15800A/m(200Oe)であった。DSC分析より求められる転位開始温度は420℃であった。
【0032】
(実施例6)
エチレングリコール(EG)200mlに鉄(III)アセチルアセトネートを0.56mmol、白金(II)アセチルアセトネートを0.68mmol加えた以外は実施例1と同様にして黒色の沈殿を得た。エチレングリコール/金属イオンのモル比は2895である。
粒子サイズは2〜4nmであり、Fe:Pt=45:55、保磁力は13035A/m(165Oe)であった。DSC分析より求められる転位開始温度は400℃であった。
【0033】
(比較例5)
エチレングリコール(EG)200mlに鉄(III)アセチルアセトネートを0.9mmol、白金(II)アセチルアセトネートを0.34mmol加えた以外は実施例1と同様にして黒色の沈殿を得た。エチレングリコール/金属イオンのモル比は2895である。
粒子サイズは2〜4nmであり、Fe:Pt=7:3、保磁力は790A/m(10Oe)であった。DSC分析からは転位開始温度を求めることはできなかった。
【0034】
(比較例6)
エチレングリコール(EG)200mlに鉄(III)アセチルアセトネートを0.44mmol、白金(II)アセチルアセトネートを0.8mmol加えた以外は実施例1と同様にして黒色の沈殿を得た。エチレングリコール/金属イオンのモル比は2895である。粒子サイズは2〜4nmであり、Fe:Pt=35:65、保磁力は0A/m(0Oe)であった。DSC分析からは転位開始温度を求めることはできなかった。
【0035】
以上のようにFePt系の金属粒子の磁気特性は組成に大きく依存する。FexPt1-xで表される組成比において、0.45≦x≦0.65であれば粒子は強磁性を発現するが、この範囲を外れると合成直後において常磁性を示した。
【0036】
【発明の効果】
本発明によって熱処理無しでも11850A/m(150Oe)以上の保磁力を有する、直径が10nm以下のFeおよび/またはCoと、Ptとの多元合金粒子が得られ、さらに、該粒子は転位開始温度が450℃以下にあり、超高密度記録に好適な磁気記録媒体を提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる金属磁性粒子の製造方法の実施の形態を示すフロー図である。
【図2】本発明にかかる金属磁性粒子の一例のTEM写真である。
【図3】本発明にかかる金属磁性粒子の製造方法におけるエチレングリコール/金属イオンのモル比と熱処理前の保磁力及び結晶転位開始温度との関係の一例を示すグラフである。
【図4】本発明にかかる金属磁性粒子の製造方法における反応温度と合成直後の保磁力及び結晶転位開始温度との関係の一例を示すグラフである。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to metal magnetic particles for ultra-high density recording media and a method for producing the same. More specifically, the present invention relates to metal magnetic particles made of a multi-element alloy of Fe and / or Co and Pt, and a chemical manufacturing method thereof.
[0002]
[Prior art]
The use of nano-sized metal magnetic particles is not limited to ultra-high density magnetic recording, nanoscale electronics, and permanent magnets, but includes a wide range of potential applications including drug carriers. In order to use them for these objects, it is necessary to produce stable monodisperse single domain particles, and various physical and chemical syntheses have been attempted so far. Examples thereof include sputtering, metal vapor deposition, pulverization, reduction in a metal salt liquid phase, reduction of a metal oxide, and decomposition of an organometallic precursor.
[0003]
In particular, in-liquid phase reduction of metal salts and thermal decomposition of organometallic precursors have recently been reported as methods for obtaining magnetic particles that are inexpensive and have a very narrow particle size distribution (Japanese Patent Laid-Open No. 2000-54012). In this publication, the sizes of cobalt, alloys (Co / Ni, Ni / Fe, Ni / Fe / Co, etc.), and intermetallic compounds (Co 3 Pt, CoPt, CoPt 3 , Fe 3 Pt, FePt, FePt 3 etc.) It describes a synthetic route that is precisely controlled at the nanometer scale and that the standard deviation of the distribution falls within 5%. However, there is no detailed description of magnetism, crystal structure, etc. for the synthesis of intermetallic compounds. Although the synthesis method and control of the crystal structure of cobalt metal particles of 10 nm or less are described in detail, this region is superparamagnetic and is not suitable for use in a magnetic recording medium.
[0004]
Since intermetallic compounds such as FePt and CoPt have very high crystal anisotropy energy, they exhibit ferromagnetic behavior even at 10 nm or less, and as a material for next-generation magnetic recording media, active research has recently been conducted. Has been made. The chemical production method is described in, for example, S. Sun, Science, Vol. 287, p1987 (2000). According to the report, FePt particles having a particle size of 3 to 10 nm and a standard deviation of 5% or less are generated by simultaneously causing a reduction reaction using glycol and thermal decomposition of metal carbonyl. The obtained particles have an fcc (face centered cubic) crystal structure and exhibit superparamagnetism at room temperature, and thus have no coercive force. Although in order to express the ferromagnetism it is essential to translocate to L 10 ordered phase (fct (face-centered tetragonal) structure), the transition initiation temperature is a high temperature of at least 450 ° C..
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, with conventional techniques, it is difficult to produce nanoscale particles having ferromagnetism by a chemical method without heat treatment at high temperatures in binary and ternary alloys of Fe and / or Co and Pt. Met. If there is ferromagnetism without heat treatment, it is possible to perform orientation during film formation, and there is an advantage that a medium in which easy axes of individual particles are aligned can be produced. In addition, the dislocation start temperature is as high as 450 ° C. or higher in the conventional method, and there is a risk that the particles will coalesce and become large during the heat treatment, which is an obstacle to practical use.
The present invention has been made in view of such problems, and chemically produces a binary or ternary alloy of Fe and / or Co and Pt having a particle size of 10 nm or less and having ferromagnetism even without heat treatment. The purpose is to provide a method. Furthermore, it aims at providing the manufacturing method for reducing dislocation start temperature to 450 degrees C or less.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 is a multi-metallic magnetic particle containing at least Fe and / or Co and Pt, which is chemically produced by utilizing a reducing action by a polyol, having a particle size of 10 nm or less and no heat treatment. And a coercive force of 11850 A / m (150 Oe) or more and a crystal structure dislocation start temperature of 450 ° C. or lower.
The metal magnetic particles having this configuration have the following advantages. First, the easy axis of magnetization can be aligned in a predetermined direction by applying a magnetic field during film formation. Second, since the heat treatment temperature can be set low, it is possible to prevent the particles from becoming enormous. Therefore, it is suitable for an ultra high density magnetic recording medium.
[0007]
According to a second aspect of the present invention, in the metal magnetic particle of the first aspect, when the elemental composition ratio of the metal magnetic particle is represented by the formula (Fe, Co) x Pt 1-x , 0.45 ≦ x ≦ 0 .65.
By this configuration, the crystal structure of the particles after heat treatment express large coercive force translocate to L 10 ordered phase. Moreover, it becomes a metal magnetic particle capable of imparting ferromagnetism of 11850 A / m (150 Oe) or more immediately after generation.
[0008]
The invention according to claim 3 is a method for producing metal magnetic particles for producing multi-component metal magnetic particles containing at least Fe and / or Co and Pt, using a raw metal salt and a polyol as a reducing agent, The reaction temperature between the salt and the polyol is 180 ° C. or higher, and the molar ratio (polyol / M n + ) between the polyol and all metal ions (M n + ) in the metal salt is 1000 or more and 3000 or less. This is a method for producing metal magnetic particles.
With this configuration, it is possible to appropriately control the rate of the reduction reaction, and it is possible to control the crystal structure of the magnetic particles.
[0009]
According to a fourth aspect of the present invention, in the method for producing metal magnetic particles according to the third aspect, when the elemental composition ratio of the metal magnetic particles is represented by the formula (Fe, Co) x Pt 1-x , 0.45 ≦ x ≦ 0.65.
By this configuration, the crystal structure of the particles after heat treatment express large coercive force translocate to L 10 ordered phase, also possible to impart 11850A / m (150Oe) or more ferromagnetic immediately after generation Manufacturing method.
[0010]
The invention according to claim 5 is the method for producing metal magnetic particles according to claim 3, wherein the raw metal salt is a metal complex having an organic ligand.
With this configuration, the reduction reaction rate of each metal salt approaches, so that particles with little composition deviation can be obtained.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, a conventionally known polyol reduction method is used. By controlling the reduction reaction rate of each metal salt, the crystal structure of the precipitated particles is controlled, and desired magnetic and physical characteristics are exhibited. Embodiments of the present invention will be described below.
[0012]
FIG. 1 is a flowchart showing an embodiment of a method for producing metal magnetic particles according to the present invention. The reference numerals in the figure indicate each step. First, a metal salt of either Fe or Co or both and a metal salt of Pt are dissolved in a polyol (101). The molar ratio (polyol / M n + ) between the polyol and all metal ions (M n + ) before the reaction is 1000 or more and 3000 or less. When heated to 180 ° C. or higher with stirring and held for a certain time (102), metal magnetic particles are deposited (103).
[0013]
When the elemental composition of the particles is expressed by (Fe, Co) x Pt 1-x , it is important that 0.45 ≦ x ≦ 0.65. When x is outside this range, no ferromagnetism is exhibited before the heat treatment. Also not express ferromagnetic not observed rearrangement to L 10 ordered phase even after the heat treatment.
[0014]
In general, polyol reduction hardly undergoes the process of nucleus growth, so that size control is difficult and fine particles are easily obtained. The size of the particles obtained in the present invention is 10 nm or less. A preferred particle size is 5 nm or less. In addition, since the reduction reaction occurs instantaneously, a thermodynamically stable crystal phase is not always obtained. In the case of a multi-component metal, individual atoms are randomly taken into the crystal and precipitated as a fine particle solid solution. In the present invention, it is considered that by selecting the above conditions, it is possible to control the reduction reaction rate and obtain particles partially containing a thermodynamically stable crystal structure. For this reason, the diffusion of atoms in the crystal is facilitated, and the temperature of rearrangement to the L 10 ordered phase is lowered.
[0015]
Examples of the polyol used in the present invention include glycols such as ethylene glycol, propylene glycol, diethylene glycol, and trimethylene glycol.
[0016]
The metal salt selected in the production method is preferably a metal complex having an organic ligand. Examples of metal complexes include platinum (II) acetylacetonate, Co (II) acetylacetonate, Fe (II) acetylacetonate, Fe (III) acetylacetonate, dichloro 1-10 phenanthroline platinum, 2,2- Bipyridine dichloroplatinum etc. are mentioned. When the metal complex is used as a raw material, the elemental composition ratio of the particles is almost equal to the mixing ratio of the metal salt of the raw material, and is controlled by arbitrarily changing these ratios.
[0017]
According to the present invention, a Fe and / or Co and Pt multielement metal having a particle size of 10 nm or less and having a coercive force of 11850 A / m (150 Oe) or more immediately after synthesis in the liquid phase is obtained. It is possible to set the transition start temperature of the particles to the ordered phase to 450 ° C. or lower. The coercive force of the particles after heating at 450 ° C. is preferably 79 kA / m (1000 Oe) or more, more preferably 118.5 kA / m (1500 Oe) or more.
[0018]
In the present invention, a surfactant having any one of sulfonic acid, phosphonic acid, carboxylic acid, thiol, and amine as a polar group may be included in the solution before the reduction reaction. Examples of the surfactant include sodium dodecylbenzenesulfonate, phenylphosphonic acid, myristic acid, dodecanethiol, dodecylamine and the like. These surfactants are effective in suppressing the bonding of particles and crystal growth, and a stable dispersion can be obtained in a hydrocarbon-based nonpolar solvent.
[0019]
Further, in order to make the particle size distribution of the particles extremely narrow, known selective size classification can be performed. For example, metal particles coated with a surfactant are dispersed in a nonpolar solvent, and a monodisperse component is extracted from the original distribution by adding a polar solvent (eg, alcohol, ketone). As a result, the standard deviation of the particle size distribution is preferably 10% or less, more preferably 5% or less.
[0020]
【Example】
Hereinafter, although the content of the present invention will be described based on examples, it goes without saying that the present invention is not limited to these examples. Although only the production method of FePt will be mentioned, desired particles can be obtained by using cobalt metal salt (for example, cobalt (II) acetylacetonate) as a raw material for synthesizing CoPt.
[0021]
Effect of molar ratio of glycol / metal ion (Example 1)
1.65 mmol of iron (III) acetylacetonate and platinum (II) acetylacetonate were added to 200 ml of ethylene glycol (EG), respectively, and refluxed at 200 ° C. while stirring with a propeller stirrer. This was maintained for 3.5 hours to obtain a black precipitate. In this case, the ethylene glycol / metal ion (Fe (III), Pt (II)) ratio corresponds to 1090. The obtained particles had a size of 2 to 4 nm as shown in FIG. 2, and Fe: Pt was 1: 1 by analysis of EDX. Although the crystal structure is fcc, the magnetic properties were measured and found to have a coercive force of 12640 A / m (160 Oe). Although clear peaks of (001) and (110) derived from the fct structure were not obtained from the X-ray diffraction pattern, this suggests that there are sites where a regular phase exists in the particles.
The dislocation start temperature was determined from the temperature at which an exothermic peak appeared by DSC analysis in a nitrogen atmosphere. As a result, the dislocation start temperature was 380 ° C. The coercive force after heat-treating the particles at 400 ° C. in a nitrogen atmosphere is 94.8 kA / m (1200 Oe), which means that the structure dislocation is promoted.
[0022]
(Example 2)
A black precipitate was obtained in the same manner as in Example 1 except that 0.62 mmol of iron (III) acetylacetonate and platinum (II) acetylacetonate were added to 200 ml of ethylene glycol (EG). The ethylene glycol / metal ion molar ratio is 2895. The particle size was 2 to 4 nm, Fe: Pt = 1: 1, and the coercive force was 16590 A / m (210 Oe). The dislocation start temperature determined by DSC analysis was 410 ° C.
[0023]
(Example 3)
A black precipitate was obtained in the same manner as in Example 1 except that 1 mmol each of iron (III) acetylacetonate and platinum (II) acetylacetonate was added to 200 ml of ethylene glycol (EG). The ethylene glycol / metal ion molar ratio is 1795. The particle size was 2 to 4 nm, Fe: Pt = 1: 1, and the coercive force was 15800 A / m (200 Oe). The dislocation start temperature determined by DSC analysis was 400 ° C.
[0024]
(Comparative Example 1)
A black precipitate was obtained in the same manner as in Example 1 except that 2.48 mmol of iron (III) acetylacetonate and platinum (II) acetylacetonate were added to 200 ml of ethylene glycol (EG). The ethylene glycol / metal ion molar ratio is 724. The particle size was 2 to 4 nm, Fe: Pt = 1: 1, and the coercive force was 1896 A / m (24 Oe). The dislocation start temperature determined by DSC analysis was 620 ° C.
[0025]
(Comparative Example 2)
A black precipitate was obtained in the same manner as in Example 1 except that 0.41 mmol of iron (III) acetylacetonate and platinum (II) acetylacetonate were added to 200 ml of ethylene glycol (EG). The molar ratio of ethylene glycol / metal ions is 4380. The particle size was 2 to 4 nm, Fe: Pt = 1: 1, and the coercive force was 8690 A / m (110 Oe). The dislocation start temperature determined by DSC analysis was 550 ° C.
[0026]
(Comparative Example 3)
A black precipitate was obtained in the same manner as in Example 1 except that 0.28 mmol of iron (III) acetylacetonate and platinum (II) acetylacetonate were added to 200 ml of ethylene glycol (EG). The ethylene glycol / metal ion molar ratio is 6410. The particle size was 2 to 4 nm, Fe: Pt = 1: 1, and the coercive force was 7900 A / m (100 Oe). The dislocation start temperature obtained from DSC analysis was 600 ° C.
[0027]
A summary of the above results is shown in FIG. In the figure, ◯ indicates the coercive force (Oe) immediately after synthesis, and ● indicates the dislocation temperature (° C.). When the ethylene glycol / metal ion molar ratio is between 1000 and 3000, the particles have a coercive force of 11850 A / m (150 Oe) or more immediately after synthesis, and the dislocation start temperature of the crystal structure is 450 ° C. or less. I understand that there is. Here, although the unit of coercive force is Oe, 1 Oe = 79 A / m, which can be converted to A / m unit.
[0028]
Effect of reaction (reduction) temperature (Example 4)
A black precipitate was obtained in the same manner as in Example 2 except that the reaction temperature was 180 ° C. The ethylene glycol / metal ion molar ratio is 2895. The particle size was 2 to 4 nm, Fe: Pt = 1: 1, and the coercive force was 18565 A / m (235 Oe). The dislocation start temperature determined by DSC analysis was 430 ° C.
[0029]
(Comparative Example 4)
A black precipitate was obtained in the same manner as in Example 2 except that the reaction temperature was 160 ° C. The ethylene glycol / metal ion molar ratio is 2895. The particle size was 2 to 4 nm, Fe: Pt = 1: 1, and the coercive force was 9480 A / m (120 Oe). The dislocation start temperature determined from DSC analysis was 490 ° C.
[0030]
A summary of the above results is shown in FIG. In the figure, ◯ indicates the coercive force (Oe) immediately after synthesis, and ● indicates the dislocation temperature (° C.). In the figure, data corresponding to a reaction temperature of 200 ° C. is data of Example 2. From the figure, it can be seen that FePt particles synthesized at a reaction temperature of 180 ° C. or higher have a coercive force immediately after synthesis of 11850 A / m (150 Oe) or higher and a dislocation start temperature of 450 ° C. or lower. Here, although the unit of coercive force is Oe, 1 Oe = 79 A / m, which can be converted to A / m unit.
[0031]
Effect of elemental composition (Example 5)
A black precipitate was obtained in the same manner as in Example 1 except that 0.8 mmol of iron (III) acetylacetonate and 0.44 mmol of platinum (II) acetylacetonate were added to 200 ml of ethylene glycol (EG). The ethylene glycol / metal ion molar ratio is 2895.
The particle size was 2 to 4 nm, Fe: Pt = 63: 37, and the coercive force was 15800 A / m (200 Oe). The dislocation start temperature determined by DSC analysis was 420 ° C.
[0032]
(Example 6)
A black precipitate was obtained in the same manner as in Example 1 except that 0.56 mmol of iron (III) acetylacetonate and 0.68 mmol of platinum (II) acetylacetonate were added to 200 ml of ethylene glycol (EG). The ethylene glycol / metal ion molar ratio is 2895.
The particle size was 2 to 4 nm, Fe: Pt = 45: 55, and the coercive force was 13035 A / m (165 Oe). The dislocation start temperature determined by DSC analysis was 400 ° C.
[0033]
(Comparative Example 5)
A black precipitate was obtained in the same manner as in Example 1 except that 0.9 mmol of iron (III) acetylacetonate and 0.34 mmol of platinum (II) acetylacetonate were added to 200 ml of ethylene glycol (EG). The ethylene glycol / metal ion molar ratio is 2895.
The particle size was 2 to 4 nm, Fe: Pt = 7: 3, and the coercive force was 790 A / m (10 Oe). From the DSC analysis, the dislocation start temperature could not be obtained.
[0034]
(Comparative Example 6)
A black precipitate was obtained in the same manner as in Example 1 except that 0.44 mmol of iron (III) acetylacetonate and 0.8 mmol of platinum (II) acetylacetonate were added to 200 ml of ethylene glycol (EG). The ethylene glycol / metal ion molar ratio is 2895. The particle size was 2 to 4 nm, Fe: Pt = 35: 65, and the coercive force was 0 A / m (0 Oe). From the DSC analysis, the dislocation start temperature could not be obtained.
[0035]
As described above, the magnetic properties of FePt-based metal particles greatly depend on the composition. When the composition ratio represented by Fe x Pt 1-x is 0.45 ≦ x ≦ 0.65, the particles exhibit ferromagnetism, but when out of this range, they exhibited paramagnetism immediately after synthesis.
[0036]
【The invention's effect】
According to the present invention, multielement alloy particles of Fe and / or Co with a diameter of 10 nm or less and Pt having a coercive force of 11850 A / m (150 Oe) or more without heat treatment can be obtained. It is possible to provide a magnetic recording medium that is at 450 ° C. or lower and that is suitable for ultra high density recording.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a flowchart showing an embodiment of a method for producing metal magnetic particles according to the present invention.
FIG. 2 is a TEM photograph of an example of metal magnetic particles according to the present invention.
FIG. 3 is a graph showing an example of the relationship between the ethylene glycol / metal ion molar ratio, the coercivity before heat treatment, and the crystal dislocation start temperature in the method for producing metal magnetic particles according to the present invention.
FIG. 4 is a graph showing an example of the relationship between the reaction temperature, the coercive force immediately after synthesis, and the crystal dislocation start temperature in the method for producing metal magnetic particles according to the present invention.

Claims (5)

ポリオールによる還元作用を利用して化学的に製造された、少なくともFeおよび/またはCoとPtを含む多元金属磁性粒子であって、粒子サイズが10nm以下で、熱処理無しに11850A/m以上の保磁力を有し、かつ結晶構造転位開始温度が450℃以下にあることを特徴とする金属磁性粒子。Multi-component metal magnetic particles containing at least Fe and / or Co and Pt, which are chemically produced by utilizing the reducing action of polyol, having a particle size of 10 nm or less and a coercive force of 11850 A / m or more without heat treatment And having a crystal structure dislocation start temperature of 450 ° C. or lower. 金属磁性粒子の元素組成比を(Fe、Co)xPt1-xの式で表したとき、0.45≦x≦0.65であることを特徴とする請求項1に記載の金属磁性粒子。2. The metal magnetic particle according to claim 1, wherein when the elemental composition ratio of the metal magnetic particle is expressed by a formula of (Fe, Co) x Pt 1-x , 0.45 ≦ x ≦ 0.65. . 原料金属塩と、還元剤としてポリオールとを用い、少なくともFeおよび/またはCoとPtを含む多元金属磁性粒子を製造する金属磁性粒子の製造方法であって、原料金属塩とポリオールとの反応温度を180℃以上とし、かつポリオールと前記金属塩中の全ての金属イオン(Mn+)とのモル比(ポリオール/Mn+)が1000以上、3000以下となるように用いることを特徴とする金属磁性粒子の製造方法。A method for producing metal magnetic particles for producing multi-component metal magnetic particles containing at least Fe and / or Co and Pt using a raw metal salt and a polyol as a reducing agent, wherein the reaction temperature between the raw metal salt and the polyol is 180.degree. C. or higher, and used so that the molar ratio (polyol / M.sub.n + ) of polyol to all metal ions ( M.sub.n + ) in the metal salt is 1000 or more and 3000 or less. Manufacturing method. 金属磁性粒子の元素組成比を(Fe、Co)xPt1-xの式で表したとき、0.45≦x≦0.65であることを特徴とする請求項3に記載の金属磁性粒子の製造方法。4. The metal magnetic particle according to claim 3, wherein the elemental composition ratio of the metal magnetic particle is 0.45 ≦ x ≦ 0.65 when expressed by a formula of (Fe, Co) x Pt 1-x. Manufacturing method. 原料金属塩が有機配位子を有する金属錯体であることを特徴とする請求項3に記載の金属磁性粒子の製造方法。The method for producing metal magnetic particles according to claim 3, wherein the raw metal salt is a metal complex having an organic ligand.
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