JP3690946B2 - 小口径推進機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地中に埋設管を敷設しその埋設管内を通して先導管本体およびカッタヘッドを回収可能であるとともに、地中に敷設された埋設管内に前記先導管本体およびカッタヘッドを投入して埋設管の敷設作業を行なうことが可能な小口径推進機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、埋設管を敷設した後、その埋設管内を通して発進立坑側に回収可能な小口径推進機として、特開平8−284140号公報および特開平9−14485号公報に記載のものが知られている。
【0003】
前記特開平8−284140号公報に記載の小口径推進機100は、図6にその縦断面図が示されるように、先導管本体101の前部に埋設管102の内径より小さい外径を有するカッタヘッド103が回転自在に取りつけられ、前記埋設管102と先導管本体101とがブラケット104にて連結されて、埋設管102の推進力が先導管本体101に付与されるように構成されている。また、前記先導管本体101の外周は、フロントケーシング105とテールケーシング106とに覆われている。前記フロントケーシング105は前記先導管本体101の先端部にシャーピン107にて接続されており、前記テールケーシング106は前記埋設管102の先端部に連結されている。これらフロントケーシング105とテールケーシング106とは、フロントケーシング105後端部に装着されるシールリング108とテールケーシング106先端部に装着される止水部材109が嵌合することで、屈曲可能とされている。なお、前記フロントケーシング105の先端内周面が先端に向けて径を拡大させるテーパ面とされている。
【0004】
この小口径推進機100を用いて埋設管102を敷設する場合は、前記カッタヘッド103を回転させて先導管本体101に推進力を付与することにより、フロントケーシング105の先端が地中に差し込まれて土砂を先導管本体101内に導入するようにして、前記先導管本体101を推進させ、前記埋設管102の後端に順次埋設管を継ぎ足すようにして行われる。こうして埋設管の敷設作業が終了すると、前記ブラケット104が切断された後、前記先導体本体101に付与される引抜き力によって前記シャーピン107が剪断されて、フロントケーシング105と先導管本体101との連結およびテールケーシング106と先導管本体101との連結が解除される。こうして前記引抜き力によって先導管本体101とカッタヘッド103とが埋設管102内を通って回収される。
【0005】
また、前記特開平9−144485号公報に記載の小口径推進機は、カッタヘッドの構造が異なる以外は基本的に前記公報に記載の小口径推進機100と異なるところがない。したがって共通する部分には、同一符号を用いて説明する。すなわち、前記小口径推進機は、先導管本体101の前部にカッタヘッドが回転自在に取り付けられており、そのカッタヘッドは掘削面に向けて屈曲可能な複数のスポークが半径方向に配置されてなり、その外径が埋設管102外径と略同一にされている。この小口径推進機を用いて埋設管102を敷設する場合は、前記カッタヘッドの回転によりフロントケーシング105と略同一径での掘削が行われるため、埋設管をスムーズに推進させることができる。また、前記ブラケット104を切断して先導管本体101に引抜き力を付与すれば、シャーピン107が剪断されて前記フロントケーシング105と先導管本体101との連結が解除され、さらに先導管本体101が引き戻されると、カッタヘッドがフロントケーシング105先端に接触してスポークが屈折し、カッタヘッドとフロントケーシング105との干渉が回避され、それら先導管本体101およびカッタヘッドが埋設管内を通って回収される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記各公報に記載の小口径推進機においては、先導管本体101の外周を覆うフロントケーシング105とテールケーシング106とが2分割にされた構造であるため、それら各ケーシング105,106の嵌合部分に土砂が噛み込んでしまい、推進方向の修正が不能になってしまうという問題点がある。
【0007】
また、前記各小口径推進機を回収する際に、フロントケーシング105と先導管本体101とを連結するシャーピン107および先導管本体101と埋設管102とを連結するブラケット104が剪断または切断されるため、回収された先導管本体101およびカッタヘッド103または新たな先導管本体101およびカッタヘッド103を埋設管102内を通してフロントケーシング105およびテールケーシング106内に配置させて再度推進作業を行なおうとしても、機内からシャーピン107の再取り付けが不可能であり、フロントケーシング105に推進力を伝達できず推進作業を行なえないという問題点がある。また、前記フロントケーシング105は、テールケーシング106に嵌合されている状態で位置が定まっていないため、前記先導管本体101とカッタヘッド103とを埋設管102内を通して配置させる際に、フロントケーシング105とテールケーシング106との嵌合状態を外してしまう恐れがある。
【0008】
また、前記特開平8−284140号公報に記載の小口径推進機100では、フロントケーシング105の先端部を地山に差し込むようにして埋設管102の敷設が行われているが、例えば岩盤や礫質層等の頑強な地山に対してはフロントケーシング105の推進が困難であるという問題点がある。また、前記特開平9−144485号公報に記載の小口径推進機では、屈曲可能なスポークからなるカッタヘッドによって掘削されるように構成されているため、岩盤や礫質層等の頑強な地山の掘削が困難であるという問題点があるとともに、前述のようにしてカッタヘッドを埋設管内を通して掘削面へ投入した場合であっても、屈曲されたスポークを掘削面に対して拡径させることができないという問題点もある。
【0009】
なお、本出願人は、前述の問題点を解消するため、特願平11−109968号において、先導管本体の前部に拡縮可能なカッタヘッドを備えるとともに、その先導管本体の揺動部より後方の外周を覆うケーシングを備える小口径推進機を提案している。しかしながら、この既提案の小口径推進機においては、先導管本体の揺動の影響を避けることが可能であるが、崩落性が強く、圧密ができない硬い地山を掘進する場合にはカッタヘッドからケーシング先端までの間の先導管本体外周にずりが堆積し、推進力増大等の不具合が発生するという問題点がある。
【0010】
本発明は、このような問題点を解消するためになされたもので、砂礫層から岩盤等の広範囲の土質に対して推進抵抗を少なくかつ推進方向修正可能に精度良く先導管本体を推進させて埋設管の敷設を行うことができ、その先導管本体およびカッタヘッドを敷設された埋設管内を通して発進立坑側へ容易に回収することができるとともに、地中に敷設された埋設管内に回収された先導管本体およびカッタヘッドもしくは新たな先導管本体およびカッタヘッドを投入して再掘進させることができる小口径推進機を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
前述された目的を達成するために、本発明による小口径推進機は、(a)外径が埋設管の内径より小さく形成され、推進方向修正のための揺動部を有する先導管本体と、
(b)前記先導管本体の前部に回転自在に設けられ、前記埋設管の敷設時には外径を前記埋設管外径と略同一になるように拡大可能であるとともに、前記先導管本体の回収時には外径を埋設管内径より小さくなるように縮小可能であるカッタヘッドと、
(c)前記先導管本体と埋設管とを連結分離可能に接続する連結部と、
(d)前記埋設管外径と略同一外径を有し、前記先導管本体の外周を覆うように前記埋設管の前端部からカッタヘッド近傍までの一体構造で、かつ屈曲可能な外筒と
を備えることを特徴とするものである。
【0012】
本発明においては、先導管本体と埋設管とを連結部にて連結させるとともに、カッタヘッドの外径を埋設管(外筒)外径と略同一になるように拡大させて、前記埋設管に推進力を付与することにより先導管本体に推進力が伝達される。その埋設管の後端面に順次埋設管が継ぎ足されて、埋設管の敷設作業が行われる。また、前記埋設管敷設作業中に方向修正を行う場合は、先導管本体の揺動部を揺動させつつ推進力を伝達させることにより行われ、前記先導管本体を揺動させることにより、この先導管本体を覆う外筒がその先導管本体に追従するように屈曲する。
【0013】
一方、この埋設管の敷設作業を終了後もしくは埋設管の敷設作業を中断して、前記先導管本体およびカッタヘッドを引き戻す場合には、前記連結部にて先導管本体と埋設管との連結を解除するとともに、カッタヘッドの外径を埋設管内径より小さくなるように縮小させた後、前記先導管本体に引抜き力が付与されると、この先導管本体およびカッタヘッドが外筒および埋設管に干渉することなく、それら外筒および埋設管内を通って後方に引き戻される。
【0014】
また、カッタヘッドを縮径させた状態でそのカッタヘッドおよび先導管本体を地中に敷設された埋設管内を通して外筒内に配置させ、前記連結部にて先導管本体と埋設管とを連結するとともにカッタヘッドを拡径させて推進させることにより、再び埋設管の敷設作業を行うことができる。
【0015】
本発明によれば、先導管本体を覆うように外筒が埋設管前端部からカッタヘッド近傍までの一体構造とされるため、従来の問題点である外筒分割部(フロントケーシングとテールケーシングとの嵌合部分)への土砂の噛み込みを防止することができ、その分割部のシール構造も不要であり、弱い地盤や崩落性が強くかつ圧密ができない固い地山を掘進する場合であっても先導管本体の揺動部や外周にズリの堆積等を生じさせることがないため、推進抵抗を増大させることなく、砂礫層から岩盤等の広範囲の土質に対して安定して埋設管の敷設作業を行うことができる。また、前記外筒は屈曲可能な構成とされているため、先導管本体の揺動(推進方向修正)を妨げることなく追従することができ、方向修正可能に精度良く推進させることができる。
【0016】
また、本発明によれば、外筒が埋設管前端部のみに連結されるため、先導管本体と埋設管との連結を連結部にて解除し、さらにカッタヘッドを縮径させることにより、前記先導管本体およびカッタヘッドを再使用可能な状態で回収することができる。さらに、地中に埋設されている埋設管内を通して外筒内に前記先導管本体とカッタヘッドとを配置し、前記先導管本体と埋設管とを連結して再度埋設管の敷設作業を行なうことができるという効果を奏する。したがって、例えば埋設管敷設作業中にカッタヘッドの部品を交換する場合や、切羽面に掘削不可能な障害物が現れた場合等に、先導管本体およびカッタヘッドを一旦発進立坑内に回収し、部品交換作業や障害物除去作業の終了後に前記先導管本体およびカッタヘッドもしくは新たな先導管本体およびカッタヘッドを配置して再度埋設管敷設作業を行なうことができる。
【0017】
本発明によれば、カッタヘッドにより外筒の外径と略同一径の掘削が行われるため、外筒および埋設管をスムーズに推進させることができるという効果を奏する。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による小口径推進機の具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施例に係る小口径推進機の要部縦断面図(a)および正面図(b)である。
【0020】
本実施例の小口径推進機1は、埋設管2の外径と略同一外径を有してその埋設管2の先端に接続される外筒3と、前記埋設管2に連結・分離可能で前記埋設管2の内径より小さい外径を有する先導管本体4と、前記先導管本体4の前部に回転可能に取付けられ拡径・縮径可能なカッタヘッド5と、図示されない発進立坑内に配設され、埋設管2の後端面を押圧して前記先導管本体4に推進力を付与する推進装置(図示省略)とにより構成されている。
【0021】
前記先導管本体4は前胴4aと後胴4bとに分割されており、これら前胴4aと後胴4bとは図示されない揺動ジャッキにより揺動部6にて揺動自在に連結されており、推進方向を修正可能な構造とされている。
【0022】
前記外筒3は前記先導管本体4を覆う円筒体で、その後端が前記埋設管2の先端に接続され、その先端がカッタヘッド5の後端面よりやや前方まで延設されている。この外筒3は、先導管本体4の前胴4aに対向する前ケーシング3aと、揺動部6に対向する中間ケーシング3bと、後胴4bに対向する後ケーシング3cとが一体に構成されている。すなわち、図2(a)に図1(a)のP部拡大図が示されるように、前記前ケーシング3aの後端部が段付きの小径部3Aにされており、その小径部3Aに前記中間ケーシング3bの前部が接合され、前記後ケーシング3cの先端部が段付きの小径部3Cにされており、その小径部3Cに前記中間ケーシング3bの後部が接合されている。また、前記中間ケーシング3bが弾性体(本実施例では、ゴム)で構成されており、前記先導管本体4の揺動時に屈曲して、外筒3が先導管本体4の揺動を妨げないようにされるとともに、埋設管2から後ケーシング3cを経て伝達される推進力を前ケーシング3aに伝達することが可能とされている。なお、前記前ケーシング3a後端部と後ケーシング3c先端部との間隔Wは、前記前胴4aと後胴4bとの間隔Wより十分大きく設定されており、屈曲時の中間ケーシング3bの伸び量が大きくなるようにされている。
【0023】
前記先導管本体4の内部には、機内に取り込まれた掘削土砂を排出する排土装置7が中心軸線に沿って後胴4bのやや後方まで延設されている。この排土装置7は、スクリューコンベア8とそのケーシング9とからなり、前記スクリューコンベア8のスクリュー軸10は、その後端に取り付けられる駆動モータ11により軸心周りに正逆回転自在とされている。
【0024】
前記カッタヘッド5は、前記前胴4a内に設けられるカッタヘッド駆動部12によって前記先導管本体4に対して回転するようにされており、その前面には複数のディスクカッタ13が取り付けられている。前記ディスクカッタ13のうち、カッタヘッド5の外周部に配設されるディスクカッタ13aは、カッタヘッド後端面(バルクヘッド)14に前方に向けて突設されるブラケット15に枢支される断面略L字形の支持部材16先端部に支持されている。その支持部材16を前記ブラケット15の枢支点15aに対して回動させることにより、前記ディスクカッタ13aが前記外筒3外径の略同一位置から外筒3内径よりやや中心側位置までの間を揺動するようにされている。前記バルクヘッド14の前面には、前記ディスクカッタ13aを外筒3外径と略同一位置まで揺動させたとき(すなわち、カッタヘッド5の拡径時)に、支持部材14のコーナ部より基端部側背面を接当させてディスクカッタ13aの位置を保持させるストッパ17が付設されている。
【0025】
前記カッタヘッド5の内部には、前記ディスクカッタ13aの揺動を操作してカッタヘッド5の外径を拡縮させる拡縮機構18が設けられている。この拡縮機構18は、前記ディスクカッタ13aがカッタヘッド5の前面中心に配置されるシャフト19の外周に沿って前後方向に揺動可能なスライドケース20から半径方向でかつ放射線状に突設されるブラケット21に枢支されたリンク部材22を介してリンク結合されて構成されている。すなわち、前記スライドケース20を前方へ摺動させると、リンク部材22を介してディスクカッタ13aにカッタヘッド5の半径方向外側に向けて押付け力が付与されてカッタヘッド5の外径が拡大される。一方、前記スライドケース20を後方へ摺動させると、リンク部材22を介してディスクカッタ13にカッタヘッド5の半径方向内側に向けて引き込み力が付与されてカッタヘッド6の外径が縮小される。図3には、カッタヘッド6の外径を縮小させて、先導管本体4およびカッタヘッド6が発進立坑側へ引き戻されている状態を表す縦断面図(a)および正面図(b)が示されている。
【0026】
前記スライドケース20は、ボールジョイント20aを介して前記スクリュー軸10の前端に連結されており、このボールジョイント20aによって前記スライドケース20にスクリュー軸10の前後方向の動きのみが伝達され、カッタヘッド5の回転とスクリュー軸10の回転との回転数差を許容するようにされている。
【0027】
前記排土装置7のケーシング9後端部は前後に分割され、その後方側のケーシング部分は前方側のケーシング部分に前後に摺動自在に嵌合されており、それら前後に分割されたケーシング部分にはその分割部分を跨いでスライドケース摺動ジャッキ23が装着されている。したがって、このスライドケース摺動ジャッキ23の伸長によりスクリュー軸10が後方に引き戻され、スライドケース摺動ジャッキ23の収縮によりスクリュー軸10が前方へ押し出される。また、前記ケーシング9の後部には、スクリュー軸10とケーシング11との間の掘削土砂排出空間に連結される排土管24が接続されており、その排土管24を経て掘削土砂がさらに後方へ搬送される。
【0028】
前記後胴4bの後端には、略円弧状板材からなる上下一対の推進力伝達部材30a,30bが設けられている。図4に示されるように、これら推進力伝達部材30a,30bの対向する両端同士はそれぞれジャッキ31a,31bを介して連結され、このジャッキ31a,31bの伸縮により前記推進力伝達部材30a,30bが半径方向に移動するようにそれら推力伝達部材30a,30bの各両端部を案内するガイド30cとストッパ30dとが設けられている。
【0029】
前記埋設管2と外筒3との連結位置内周側で、かつ前記推進力伝達部材30a,30bの対向位置には、推進力伝達部材30a,30bを拡径させた際にそれら推進力伝達部材30a,30bの外周部を係合する係合溝32を備える係合部材33が固設されている。前記ジャッキ31a,31bを伸長させて推進力伝達部材30a,30bを拡径させてその外周部を係合溝32に係合させることにより、埋設管2(外筒3)と後胴4bとが連結され、その状態で埋設管2の後端面を押圧して推進力を付与することにより、先導管本体4に推進力が付与される。この時、先導管本体4は外筒3に対して回転不能に係合されるため、掘削トルク反力による先導管本体4のローリングが防止される。また、前記ジャッキ31を収縮させて推進力伝達部材30a,30bを縮径させた際には、それら推進力伝達部材30a,30bの外周部が係合溝32から外れ、埋設管2(外筒3)と後胴4bとの連結が解除されるとともに、前記先導管本体を引き戻す際に前記推進力伝達部材30a,30bの外周部が埋設管2に干渉しないようにされている。なお、図4には、前記ジャッキ31a,31bが収縮された状態が示されており、前記ジャッキ31a,31bが伸長された際の推進力伝達部材30a,30bの内周部の一部が二点鎖線で示されている。
【0030】
このように構成される小口径推進機1を用いて埋設管2を敷設するには、まず外筒3内に先導管本体4およびカッタヘッド5とを嵌挿し、前記推進力伝達部材30a,30bを拡径させて前記外筒3と埋設管2と先導管本体4とを連結する。続いて、前記スライドケース摺動ジャッキ23を収縮させてスクリュー軸10を前方に押し付けてスライドケース20を前方に移動させることにより、ディスクカッタ13aをカッタヘッド6の半径方向に押し出してカッタヘッド5の外径が前記埋設管2の外径と略同一径となるように拡径させる。
【0031】
次いで、前記カッタヘッド5を回転させた状態で、前記発進立坑内に設置された推進装置により埋設管2の後端面が押圧されて先導管本体4および外筒3に推進力が伝達される。こうして外筒3の外径と略同一径での掘削が行われつつ、外筒3および埋設管2が地中に貫入される。続いて、前記埋設管2の後端面に新たな埋設管2が順次継ぎ足され、前記推進装置により推進力が伝達されて埋設管2が敷設される。推進中にカッタヘッド5内に取り込まれた掘削土砂は、前記スクリュー軸10の回転により排土装置7の掘削土砂空間を経て排土管24に供給され、後方に搬送される。なお、前記埋設管2から係合部材33を経て外筒3の後ケーシング3cに伝達される推進力は、前記中間ケーシング3bを経て前ケーシング3aに伝達される。
【0032】
前記小口径推進機1の推進中に方向修正を行う場合は、図示されない揺動ジャッキを作動させて後胴4bに対して前胴4aを修正方向に揺動させ、前記推進装置により推進力が伝達されることにより推進方向修正が行われる。このように前記先導管本体4を屈曲させることにより、この先導管本体4を覆う外筒3がその中間ケーシング3bを屈曲させて先導管本体4に追従するようにされている。
【0033】
次に、前記埋設管2の敷設終了後もしくは中断して先導管本体4およびカッタヘッド5を発進立坑内に回収する手順について説明する。まず、前記スライドケース摺動ジャッキ23を伸長させてスクリュー軸10を後方へ摺動させることにより前記スライドケース20を後方へ移動させ、前記ディスクカッタ13aをカッタヘッド5の半径方向中心側へ引き込ませてカッタヘッド5の外径が前記外筒3の内径より小さくなるように縮小させるとともに、前記ジャッキ31を収縮させて前記推進力伝達部材30a,30bを縮径し、前記埋設管2と先導管本体4との連結を解除する。この後、前記先導管本体4に後方への引き戻し力が付与され、前記先導管本体4が前記外筒3および敷設された埋設管2内を通って発進立坑へ回収される。
【0034】
次に、地中に敷設されている埋設管2内を通して先導管本体4およびカッタヘッド5を投入し、埋設管2の敷設作業を行なう手順について説明する。前記スライドケース摺動ジャッキ23を伸長させてスクリュー軸10を後方へ摺動させてそのカッタヘッド5の外径を縮小させた状態で、地中に埋設されている埋設管2内および外筒3内を通して、前記係合部材33の係合溝32が先導管本体4の推進力伝達部材30a,30bの対向位置となるまで貫入する。
【0035】
こうして前記推進力伝達部材30a,30bを前記係合溝32に係合させて、先導管本体4と外筒3とを連結させるとともに、前記スライドケース摺動ジャッキ23を収縮させてスクリュー軸10を前方へ摺動させてカッタヘッド5の外径が前記外筒3と略同一径となるように拡径させる。そして前記カッタヘッド5を回転させつつ埋設管2が継ぎ足して推進装置によって押圧させることにより、前記先導管本体4および外筒3に推進力が伝達されて、外筒3の外径と略同一径での掘削が行われつつ、外筒3および埋設管2が地中に貫入される。こうして埋設管2の敷設作業が行われる。
【0036】
本実施例によれば、前記外筒3によって先導管本体4およびカッタヘッド6の一部が覆われており、弱い地盤や崩落性が強くかつ圧密ができない固い地山を掘進する場合であっても先導管本体4の揺動部6等にズリの堆積等を生じさせることがないため、推進抵抗を増大させることなく、砂礫層から岩盤等の広範囲の土質に対して安定して埋設管の敷設作業を行うことができるという効果を奏する。
【0037】
また、前記外筒3は一体に形成されているため、従来の問題点である外筒分割部(フロントケーシングとテールケーシングとの嵌合部分)への土砂の噛み込みを防止することができ、さらにその分割部のシール構造も不要である。
【0038】
さらに、前記外筒3は屈曲可能に構成されているため、先導管本体4の揺動(推進方向修正)を妨げることなく追従することができ、方向修正可能に精度良く推進させることができる。
【0039】
また、本実施例によれば、外筒3が一体構成とされて前記先導管本体4との連結分離がその後端部で行える構造とされているため、地中に埋設されている埋設管2を通して外筒3内に前記先導管本体4とカッタヘッド6とを配置し、それら先導管本体4と埋設管2(外筒3)とを連結して埋設管の敷設作業を行なうことができるという効果を奏する。
【0040】
本実施例によれば、カッタヘッド5の前面に配置されるディスクカッタ5により地山の掘削が行われるため、礫質,岩盤などの土質にも対応可能であり、さらにそのカッタヘッド5により外筒3の外径と略同一径の掘進が行われるため、外筒3および埋設管2をスムーズに推進させることができるという効果を奏する。
【0041】
また、本実施例によれば、前記先導管本体4およびカッタヘッド6を再使用可能な状態で発進立坑内に回収することができる。このため、例えば埋設管敷設作業中にディスクカッタ13を交換する場合や、切羽面に掘削不可能な障害物が現れた場合等に、先導管本体4およびカッタヘッド6を一旦発進立坑内に回収し、カッタ交換作業や障害物除去作業の終了後に前記先導管本体4およびカッタヘッド6もしくは新たな先導管本体およびカッタヘッドを投入して再度埋設管敷設作業を行なうことができるという効果を奏する。
【0042】
本実施例においては、前記前ケーシング3a後端部と後ケーシング3c先端部との間隔Wが先導体本体4の前胴4aと後胴4bとの間隔Wより十分大きく設定されているが、これに限るものではなく、例えば図2(b)に示されるように、前記前ケーシング3a’後端部と後ケーシング3c’先端部との間隔W’を前記前胴4aと後胴4bとの間隔W’と略同程度もしくは小さく設定してもよい。この場合、中間ケーシング3bと前ケーシング3a’および後ケーシング3c’とのそれぞれ接合部34の推進方向の長さを短くして、中間ケーシング3bの屈曲時の伸び量を確保する必要がある。このような構成にすることにより、過大な外圧(土水圧)に対しても、前記前ケーシング3a’後端部と後ケーシング3c’先端部とが中間ケーシング3bの撓みを抑制することができるという効果を奏するとともに、推進方向に過大な圧力が付加された場合であっても前ケーシング3a’後端部と後ケーシング3c’先端部とが接触してその過大な圧力を受けることができるという効果を奏する。
【0043】
また、本実施例においては、外筒3が円筒状に形成されているが、これに限らず、図5の別態様の外筒3’を説明する正面図(a)および要部縦断面図(b)に示されるように、少なくとも外筒3’の前ケーシング3a’の外周に地山に向けて突出するように抵抗板35を設けるようにしてもよい。このような抵抗板35を設けると、カッタヘッド5の回転時の回転抵抗力を増大させることができ、外筒3がカッタヘッド5に連れ回りするのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例に係る小口径推進機の要部縦断面図(a)および正面図(b)である。
【図2】図2は、図1(a)のP部拡大図(a)および別態様の前ケーシング,中間ケーシングおよび後ケーシングの接合状態を表す図(b)である。
【図3】図3は、先導管本体およびカッタヘッドが発進立坑側へ引き戻される状態を表す縦断面図(a)および正面図(b)である。
【図4】図4は、先導管本体と埋設管との連結部を説明する図である。
【図5】図5は、別態様の外筒を説明する正面図(a)および要部縦断面図(b)である。
【図6】図6は、従来の小口径推進機の縦断面図である。
【符号の説明】
1 小口径推進機
2 埋設管
3 外筒
3a 前ケーシング
3b 中間ケーシング
3c 後ケーシング
4 先導管本体
4a 前胴
4b 後胴
5 カッタヘッド
6 揺動部
7 排土装置
8 スクリューコンベア
9 ケーシング
10 スクリュー軸
11 駆動モータ
12 カッタヘッド駆動部
13 ディスクカッタ
14 バルクヘッド
15 ブラケット
16 支持部材
17 ストッパ
19 シャフト
20 スライドケース
20a ボールジョイント
21 ブラケット
22 リンク部材
23 スライドケース摺動ジャッキ
24 排土装置
29 連結部
30a,30b 推進力伝達部材
30c ガイド
30d ストッパ
31a,31b ジャッキ
32 係合溝
33 係合部材
34 接合部
35 抵抗板

Claims (1)

  1. (a)外径が埋設管の内径より小さく形成され、推進方向修正のための揺動部を有する先導管本体と、
    (b)前記先導管本体の前部に回転自在に設けられ、前記埋設管の敷設時には外径を前記埋設管外径と略同一になるように拡大可能であるとともに、前記先導管本体の回収時には外径を埋設管内径より小さくなるように縮小可能であるカッタヘッドと、
    (c)前記先導管本体と埋設管とを連結分離可能に接続する連結部と、
    (d)前記埋設管外径と略同一外径を有し、前記先導管本体の外周を覆うように前記埋設管の前端部からカッタヘッド近傍までの一体構造で、かつ屈曲可能な外筒と
    を備えることを特徴とする小口径推進機。
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