JP3689257B2 - Insulated box door structure - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は断熱箱体の扉構造に関し、更に詳細には、合成樹脂成形される扉本体に、該扉本体を断熱箱体に回動可能に取付けるための回動手段の取付部を、リブ形状で一体に成形した断熱箱体の扉構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
冷蔵庫や温蔵庫あるいは製氷機の貯氷庫のように、内部に収納した被保存物を所定温度で長時間保存し得るよう構成された断熱箱体の前面側には、該箱体の収納空間に対する被保存物の出し入れのための開口部が開設されると共に、該開口部を開閉可能に閉成する扉が回動可能に配設されている。
【０００３】
従来の扉は、図１２に示すように、扉本体１０を構成する後側に開放する矩形箱状に形成された前面部１１の左右下端部(図では前面向かって左側のみ図示)に、断面コ字状に屈曲成形されたブラケット１２が、その一辺を前面部１１を構成する垂直方向に延在する周縁部内側に一部当接した状態で夫々配設されている。各ブラケット１２における前面部１１の垂直周縁部に接しない側の他辺には、所要長さに設定されたヒンジ軸１３が水平に設けられると共に、一方(図示左側)のブラケット１２と垂直周縁部との間には、ドアストッパ１４が配設される。このドアストッパ１４は、前面部１１の後側に延出する一端部が上方に向けて鉤状に成形されると共に、他端部がブラケット１２と垂直周縁部との間に溶接されたものである。
【０００４】
前記前面部１１の全周縁部内側に、断面矩形状の目貼り１５が配設され、この状態で目貼り１５で画成された部分に発泡断熱材１６を注入して発泡させることで、前記ドアストッパ１４やヒンジ軸１３からなる回動手段を備え、かつ断熱構造の前面部１１が製作される。この前面部１１の後面側には、該前面部１１の外形寸法より僅かに小さい外形寸法に設定された矩形枠状のパッキン(気密部材)１７が当接配置されると共に、該パッキン１７の更に後面側に後面部１８が当接配置される。パッキン１７の前面部１１に当接する部分および後面部１８の対応部分には、前面部１１の後面側周縁部に穿設された複数のネジ孔１１ａと対応して通孔１７ａ,１８ａが穿設され、後面部１８側から両通孔１７ａ,１８ａに挿通したネジ１９を前面部１１のネジ孔１１ａに螺挿することにより、前面部１１にパッキン１７および後面部１８が固定される。また前面部１１の上縁部には、扉本体１０を閉開操作するための把手部材２０が複数のネジ２１で固定してある。
【０００５】
そして、前述のように構成された扉本体１０は、前記一対のヒンジ軸１３,１３を、図１１に示す如く、断熱箱体２２における開口部の前面左右に配設された対応のヒンジ２３,２３(一方のみ図示)に軸支することで、断熱箱体２２に対して回動可能に取付けられる。また前記ドアストッパ１４は、扉本体１０を断熱箱体２２に対して開放した際に、断熱箱体２２に配設された係止部材(図示せず)に係合して該扉本体１０を所定の開放位置に保持するべく機能する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
前述した扉構造では、前記前面部１１については、矩形状板金の四つの周縁に帯状部を同一幅で夫々成形しておき、各帯状部をプレス成形により後側に直角に折曲することで後側に開放する箱状に成形される。しかるに、相互に隣接し合う各帯状部の端部間(前面部１１の角部)に隙間が生じ易くなり、扉本体１０の外観が損なわれる欠点が指摘される。また、前記ブラケット１２やドアストッパ１４は、前面部１１に対してスポット溶接により溶着されているため、スポット溶接の焼け痕が扉表面に露出する難点が指摘される。なお、板金からなる前面部１１の表面には、錆防止のためにクリア塗装を施しているが、この作業が煩雑でコストが嵩む原因となる。
【０００７】
前記パッキン１７は、後面部１８と前面部１１とで挟んだ状態でネジ止めされているため、清掃等のメンテナンスに際しては、全てのネジ２１を外したり締付ける作業に多大な時間と労力を要する問題がある。また扉本体１０を構成する部品点数が多く、そのために組立て作業にかかる工程数が増えるために製造コストが上昇する難点も指摘される。更には、ネジ止めされる部品相互間に隙間が発生し、この隙間に汚れた水、油、塵埃等が入り込んで不衛生となる。
【０００８】
前記ヒンジ軸１３の配設位置に対応する目貼り１５には、図１２に示すように該ヒンジ軸１３に干渉しないよう切欠が形成されるが、前記発泡断熱材１６が目貼り１５を越えて切欠に発泡洩れした場合には、ヒンジ軸１３が使用不能となって扉本体１０は不良品となってしまう。また前記ドアストッパ１４は、前述したように、ブラケット１２と前面部１１との間に溶着されているため、該ストッパ１４が折れたり変形した場合は、扉全体を交換しなければならず、交換に際してのコトスが嵩む問題を内在している。なお、前記後面部１８は合成樹脂成形されたものであるが、その強度は低く、亀裂・割れ等が発生し易かった。更に、前述したドアストッパ１４を扉本体１０から突出するよう設けた場合は、断熱箱体２２の内部にドアストッパ１４の収納スペースを設けると共に、扉本体１０を開放状態で保持するためにドアストッパ１４に係合する係止部材を断熱箱体２２に設ける必要があり、断熱箱体２２側の構造が複雑化する欠点がある。しかも、扉本体１０の内部全体に発泡断熱材１６が充填されているわけではないから、該扉本体１０の強度が低い難点も指摘される。
【０００９】
【発明の目的】
本発明は、前述した従来の技術に内在している前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、合成樹脂成形される扉本体に、回動手段の取付部を一体に成形することで、強度および断熱性を向上し得る断熱箱体の扉構造を提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため本発明に係る断熱箱体の扉構造は、
断熱箱体に一対の回動手段を介して開閉可能に配設され、合成樹脂成形された扉本体に内部画成した充填空間に発泡断熱材が充填された扉であって、
前記扉本体を断熱箱体に回動可能に取付けるための前記各回動手段の取付部が夫々凹状のリブ形状として該扉本体に一体に成形され、
前記各取付部は、
扉本体の前記断熱箱体と対向する後側下部に形成され、前記回動手段のヒンジ軸が設けられた回動規制部が収納される収容用リブと、
該扉本体の側面下部に形成され、前記回動規制部における扉本体の対応する側面を指向して扉本体の後面部に当接する取付片に直角に折曲成形された位置決め辺部が収納当接される収納部分とからなり、
前記回動規制部を収容用リブに収納させると共に、前記位置決め辺部を収納部分に収納当接させて位置決めしたもとで、前記回動手段を扉本体に取付けるようにしたことを特徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る断熱箱体の扉構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。実施例に係る扉構造は、自動製氷機の貯氷庫に配設される扉を例示する。
【００１２】
図１に示す如く、断熱箱体としての貯氷庫３０(図８,図１１等に一部のみ図示)に回動可能に配設される扉本体３１は、発泡断熱材３２を充填させる充填空間Ｓを内部画成するよう中空に合成樹脂成形されたものである。この扉本体３１は、図２〜図６に示すように、前側の前面部３３、後側の後面部３４、左右の側面部３５,３５、下側の底面部３６および上側の把持部３７とから略矩形箱状を呈するよう構成される。
【００１３】
前記前面部３３は、横長の長方形状に成形された平坦な平坦部３３ａの上端部に、該前面部３３における上下方向の長さよりも充分に短い上下寸法に設定された帯状の上帯部３３ｂが、平坦部３３ａから前側(外方)に僅かの高さで突出した状態で、その幅方向(図３の左右方向)の全長に亘って一体成形されている。また前面部３３の下端部には、上帯部３３ｂよりも短い上下寸法に設定された帯状の下帯部３３ｃが、平坦部３３ａから前側(外方)に僅かの高さで突出した状態で、その幅方向の全長に亘って一体成形されている。すなわち、上下に離間して位置する両帯部３３ｂ,３３ｃは、前面部３３の幅方向における強度を確保して変形を防止するべく機能する補強用の第４リブであって、扉本体３１の外観的な見栄えを向上する機能も備える。
【００１４】
前記後面部３４は、図４に示すように、横長の長方形状に成形された平坦な平坦部３４ａに、所定深さの取付溝３８ａが矩形枠状に形成されている。この取付溝３８ａは、平坦部３４ａから前記充填空間Ｓ内(内方)に向けて所定高さで突出するよう成形された矩形枠状の取付用リブ３８に形成された断面円弧状(Ｕ字状)の溝であって(図１参照)、該取付溝３８ａに気密部材としてのパッキン３９が着脱可能に嵌挿されるよう構成される。すなわち、取付用リブ３８が、パッキン３９の取付用の第２リブであって、取付用リブ３８は後面部３４の強度を確保して変形を防止する機能を兼ねる。なお、パッキン３９は、取付溝３８ａと同様に矩形枠状に形成されると共に、図１１に示すように、後面部３４と対向する側が所謂矢じり状に成形されており、この矢じり部３９ａを取付溝３８ａに嵌挿することで、当該パッキン３９が後面部３４に取付けられるようになっている。また取付用リブ３８には、取付溝内に突出する抜止め部３８ｂが所定間隔で複数形成され、該抜止め部３８ｂにパッキン３９の矢じり部３９ａが係合して、該パッキン３９が容易に外れないよう構成してある。なお、パッキン３９にはゴム磁石(図示せず)が埋設され、該磁石により扉本体３１を貯氷庫３０に対する閉成位置に保持するようになっている。また取付溝３８ａがＵ字状であるので、清掃が容易で衛生的に保ち得る。
【００１５】
前記後面部３４には、前記取付用リブ３８を成形することで、左右両側に縦リブ３４ｂ,３４ｂが成形されると共に、下側に横リブ３４ｃが成形され(図４参照)、これらのリブ３４ｂ,３４ｂ,３４ｃによって後面部３４の強度を向上すると共に、変形防止を図るよう構成される。また前記パッキン３９の内外の全周囲には、図１１に示す如く、その前後方向の略中間に耳部３９ｂが形成され、前記矢じり部３９ａを取付溝３８ａに嵌挿した際に、該耳部３９ｂが縦リブ３４ｂ,３４ｂ、横リブ３４ｃおよび平坦部３４ａの表面に当接することでパッキン３９の位置決めがなされるようになっている。
【００１６】
前記後面部３４の平坦部３４ａには、図１および図４に示すように、前記取付溝３８ａで囲まれる内側に、第５リブとしてのスロープ部４０が一体成形されている。このスロープ部４０は、取付溝３８ａにおける下辺部の若干上側から該平坦部３４ａに対して所定高さで鉛直に立上がる下立設部分４０ａと、該下立設部分４０ａの突出端から平坦部３４ａの上端側に向けて傾斜する傾斜部分４０ｂ、および下立設部分４０ａと傾斜部分４０ｂの幅方向両端部を連設するよう平坦部３４ａから鉛直に立上がる三角形状の左右の側部分４０ｃ,４０ｃとから構成される。そして、このスロープ部４０を、前記取付用リブ３８とは反対側(外方)に突出するよう成形したことで、後面部３４に発生し易い反りを防止し得るようになっている。すなわち、スロープ部４０が、後面部３４の補強用リブ(第５リブ)として機能する。なおスロープ部４０は、前記貯氷庫３０に取付けた扉本体３１を開閉する際に、貯氷庫３０側に回動可能に配設されて扉体体３１に従動して回動する内扉(図示せず)の受けとして機能するものである。ちなみに内扉は、貯氷庫３０の収納空間に貯留されている氷塊が、扉本体３１を開放した際に外部にこぼれるのを防止するためのものである。
【００１７】
前記後面部３４における横リブ３４ｃの下側には、図４および図６に示す如く、該横リブ３４ｃの表面から所定深さで凹む段部４１が幅方向の全長に亘って一体成形されると共に、該段部４１には、幅方向の両端より内側部分に、段部４１から前記充填空間Ｓ内(内方)に向けて所定高さで突出するよう矩形状の収容用リブ４２が一体成形されている。そして、この収容用リブ４２により、後方および下方に開放する陥凹部４２ａが形成され、後述する回動手段としてのヒンジ４９の一部が該陥凹部４２ａに収容されるよう構成される。すなわち、扉本体３１に凹状のリブ形状として一体に成形された収容用リブ４２が、ヒンジ(回動手段)４９の取付部として機能する第３リブである。また段部４１には、図４に示す如く、各陥凹部４２ａを挟む幅方両側に、ヒンジ４９を固定するために用いられるネジ孔４１ａ,４１ａが形成され、該段部４１がヒンジ４９の取付部分として機能する。更に、段部４１および収容用リブ４２は、後面部３４の強度を確保して変形を防止する機能を兼ねる。なお、各陥凹部４２ａの下放の開口は、後述するように扉本体３１の開閉動作に伴う支持金具５７の出入りを許容するためのものである(図１１参照)。
【００１８】
前記左右の側面部３５,３５の下側部分には、前記ヒンジ４９の収納部分３５ａが、図４に示す如く、その表面から所定深さで凹むよう夫々一体に成形されている。この収納部分３５ａは、図２に示すように、その前後幅が、側面部３５の対応する前後幅の１／２以上に設定されると共に、後面部側で開放している。また収納部分３５ａは、側面部３５の下端から前記スロープ部４０の傾斜部分４０ｂにおける略中間位置にまで延在する長さに設定される。なお、収納部分３５ａの側面部表面からの深さは、該収納部分３５ａに収納係合されるヒンジ４９の板厚と略同一になるよう設定されている。更に収納部分３５ａには、上下に離間する位置に、更に充填空間側に凹設された矩形凹部４３が夫々一体に成形され、各矩形凹部４３の略中央部にヒンジ４９を固定するために用いられるネジ孔４３ａが形成されている。そして、側面部３５に凹設した収納部分３５ａや矩形凹部４３が、側面部３５の補強用リブとして機能すると共に、扉本体３１に凹状のリブ形状として一体に成形された収納部分３５ａがヒンジ４９の取付部としても機能する。
【００１９】
なお、各側面部３５の下端には、その前端から収納部分３５ａまでの間に、前記下帯部３３ｃに連設される帯部３５ｂが、側面部表面から側方(外方)に僅かの高さで突出した状態で一体成形され、該帯部３５ｂにより側面部３５での強度を確保して変形を防止するよう構成される。
【００２０】
前記扉本体３１の上部を構成する把持部３７は、図１および図５に示す如く、前後に離間して幅方向の全長に亘って延在する前方リブ４４および後方リブ４５で構成され、両リブ４４,４５の間に断面Ｕ字状の溝部４６が形成される。そして、前方リブ４４が、扉本体３１を開閉操作するための把手として機能する第１リブである。なお、前方リブ４４は、作業者が手指を掛けるのに適正な高さに設定されると共に、その上部はＲ形状となっており、扉本体３１の開閉に際しての操作性および感触が良好となるよう構成される。また後方リブ４５は、前記溝部４６に溜った水、油、塵埃等が、貯氷庫側へ侵入することのない高さ、形状に成形されている。更には、溝部４６は左右両側で開放し、該溝部４６に溜った水、油、塵埃等を両側から落とすことができ、清掃を容易に行ない得るよう構成してある。
【００２１】
なお、前記前方リブ４４の前面は、前述した上帯部３３ｂで構成され、該上帯部３３ｂにより把手としての前方リブ４４の強度を向上するよう構成される。また把持部３７の左右両側面には、前記上帯部３３ｂに連設される帯部３７ａ,３７ａが、前記左右両側面部３５,３５の表面から側方(外方)に僅かの高さで突出した状態で一体成形され、該帯部３７ａ,３７ａにより把持部３７の強度を確保して変形を防止するよう構成される。
【００２２】
ここで、前述した扉本体３１は、ブロー成形により成形されたものであって、そのパーティングラインＰＬは、扉本体３１を成形するに際して成形に最も適した位置に設定されている。すなわち、実施例において扉本体３１の両側面部３５,３５に形成されるパーティングラインＰＬは、図２に示す如く、各側面部３５の前後幅における略中間位置を、前後端縁と平行に延在して前記収納部分３５ａの前端縁に達し、そのまま底面部３６まで延在している。また底面部３６においては、図６に示すように、収納部分３５ａの下端から連続するパーティングラインＰＬが、該底面部３６の前後幅方向の略中央部に延在している。なお、前記後面部３４に成形されて下方に開放する前記陥凹部４２ａ,４２ａの成形部分については、これを回避した位置に設定される。更に、前記把持部３７に関しては、側面部３５の略中間位置に延在するパーティングラインＰＬから二又に分かれて、一方が前方リブ４４の略頂上部を幅方向に延在し、他方が後方リブ４５の略頂上部を幅方向に延在するよう設定される(図５参照)。
【００２３】
なお、パーティングラインＰＬが形成される部位における扉本体３１の断面形状は、表面側はフラットで、かつ充填空間側は、該ラインＰＬを挟む両側の樹脂が盛上がって肉厚となり、その部分での強度は高くなっている。従って、前述したような位置にパーティングラインＰＬを設定することで、各部の強度が向上する。
【００２４】
またブロー成形に際して空気を吹込むためのブロー口４７は、成形性が良く、かつ外観的に見栄えの劣ることのない複数個所に設けている。すなわち実施例では、図２に示す如く、後面部３４の段部４１と底面部３６との連結角部において、幅方向に離間する４個所に該ブロー口４７が穿設され、当該扉本体３１を貯氷庫３０に配設した際に前側から視認し得ないよう設定される。なお、このブロー口４７は、充填空間Ｓで発泡断熱材３２を発泡させる際の空気抜き穴として機能するが、扉本体３１の強度を低下させることのない直径に設定されている。
【００２５】
更に、前記後面部３４には、発泡断熱材３２の注入口４８が、発泡が全体に行き渡り、かつ外観的に見栄えの劣ることのない複数個所に設けられている。すなわち実施例では、図４に示す如く、前記取付溝３８ａに近接して該溝３８ａに取付けられるパッキン３９の耳部３９ａで覆われる位置、および前記スロープ部４０の傾斜部４０ｂにおける下端側の位置等に設けられる。なお、注入口４８に関しても、扉本体３１の強度を低下させることのない直径に設定される。
【００２６】
前記後面部３４の収容用リブ４２,４２や段部４１を介して取付けられる回動手段としてのヒンジ４９,４９は、左右対称であるので、扉本体３１の前面向かって右側に取付けられるヒンジ４９について説明する。すなわちヒンジ４９は、図７〜図９に示す如く、前記側面部３５における収納部分３５ａの深さと略同一の厚みを有する板材を図示形状に折曲することで形成されたものであって、平面視においてコ字状に折曲形成されたドアストッパ(回動規制部材)５０の左右の開放端部には、相互に離間する方向に向けて直角に折曲された取付片５１,５１が所定長さで延出している。このドアストッパ５０を構成する左右両側板５０ａ,５０ａの離間寸法は、前記陥凹部４２ａの内部幅寸法よりも小さく設定されると共に、該ドアストッパ５０の前後寸法は、陥凹部４２ａの深さ寸法と略同一に設定される。すなわち、図８に示すように、両取付片５１,５１を前記段部４１に当接した状態で、ドアストッパ５０が陥凹部４２ａに収容されると共に、該ストッパ５０における両側板５０ａ,５０ａの間に位置する規制部５０ｂが陥凹部４２ａの底面に当接するようになっている。また両取付片５１,５１には、段部４１に形成した前記ネジ孔４１ａ,４１ａと対応する位置に通孔５１ａ,５１ａが穿設されている。
【００２７】
前記ドアストッパ５０から右側の側面部３５を指向する一方の取付片５１には、前面部側に直角に折曲された位置決め辺部５２が形成され、該位置決め辺部５２の内面を前記側面部３５の収納部分３５ａに収納当接させると共に、その上端を収納部分３５ａの上端に当接させることで(図７および図８参照)、当該ヒンジ４９の扉本体３１に対する上下および左右方向の位置決めがなされる。また位置決め辺部５２には、収納部分３５ａにおける各矩形凹部４３に穿設した前記ネジ孔４３ａと対応する位置に通孔５２ａが夫々穿設されている。すなわち、ヒンジ４９を前述したように扉本体３１に対して位置決めした状態で、前記取付片側から各通孔５１ａに挿通したネジ５３を対応するネジ孔４１ａに螺挿すると共に、位置決め辺部側から各通孔５２ａに挿通したネジ５４を対応するネジ孔４３ａに螺挿することで、当該ヒンジ４９が扉本体３１に位置決め固定される。なお、前記位置決め辺部５２には、取付片５１を挟んで反対側(後面部側)に延出するＬ字形状の保持部５５が形成され、該保持部５５を、前記後面部３４の縦リブ３４ｂとパッキン３９の耳部３９ｂとの間に臨ませることで、該パッキン３９の抜け止めを行なうと共に、ヒンジ自体の強度向上を図るよう構成される。また保持部５５をパッキン３９で覆うことで、該保持部５５の錆防止を図り得るようになっている。
【００２８】
前記ヒンジ３９を構成するドアストッパ５０における左側の側板５０ａには、図８に示す如く、右側の側板５０ａに向けて水平に突出するヒンジ軸５６が突設され、該ヒンジ軸５６を介して扉本体３１が貯氷庫３０に対して回動可能に取付けられるよう構成される。なお、ヒンジ軸５３の開放端と右側の側板５０ａとの間には、後述する支持金具５７の挿通を許容する所要の隙間が画成してある。
【００２９】
前記貯氷庫３０の前面下部には、扉本体３１を回動可能に取付けるための一対の支持金具５７,５７が、幅方向に離間して配設されている。なお、両支持金具５７,５７は、左右対称であるので、前面向かって右側に配設される支持金具５７について説明する。
【００３０】
前記支持金具５７は、図８および図９に示す如く、貯氷庫３０の前面に当接される矩形状の取付部５８と、該取付部５８の右端から前方に向けて直角に折曲形成された板状突片５９とから構成され、取付部５８が複数のボルト６０によって貯氷庫３０に固定されるようになっている。板状突片５９の前面上部側には、図１１に示す如く、前方に向けて略三角形状に延出する支持部５９ａが形成され、該支持部５９ａに軸孔５９ｂが穿設されている。そして、前記扉本体３１に配設した各ヒンジ４９のヒンジ軸５６を、対応する支持金具５７の軸孔５９ｂに挿通することで(図８参照)、当該扉本体３１は貯氷庫３０に対して回動可能に取付けられる。
【００３１】
前記支持部５９ｂの下面は前方から後方に向かうにつれて下方傾斜するよう定され、前記扉本体３１を開放するべくヒンジ軸５６を中心に回動した際に、図１１(ｂ)に示す如く、その傾斜面５９ｃに前記ドアストッパ５０の規制部５０ｂが当接して、該扉本体３１を所定角度の開放位置に保持するよう構成される。なお、扉本体３１が図１１(ａ)に示す閉成位置に保持されている状態で、ドアストッパ５０の規制部５０ｂと支持部５９ｂとの間に所要の隙間が画成されるよう該支持部５９ｂの形状が設定され、これにより扉本体３１の開閉中には規制部５０ｂが傾斜面５９ｃに接触することなく該扉本体３１の開閉をスムーズに行ない得るよう構成される。
【００３２】
また前記扉本体３１に配設されたヒンジ軸５６の位置は、扉本体３１の前後厚み方向の中央または中央より後面部側に位置するよう設定されると共に、該扉本体３１の重量バランスについても、前後厚み方向の中央より後面部側が重くなるよう設定されている。これにより、扉本体３１を貯氷庫３０に対して前記後面部３４に配設したパッキン３９を貯氷庫前面に当接した閉成位置に臨ませた際には(図１１(ａ)参照)、当該扉本体３１自体が貯氷庫側へ自重で倒れ込む状態となり、閉成位置を保持するよう構成してある。なお、パッキン３９に埋設したゴム磁石が貯氷庫３０の前面に磁力吸着されることによっても、扉本体３１は閉成位置に確実に保持される。
【００３３】
前記扉本体３１の前面部３３における上下の帯部３３ｂ,３３ｃの間(平坦部３３ａ)には、図１０に一部を図示する化粧パネル６１が着脱可能に配設されるようになっている。この化粧パネル６１は、前面部３３における平坦部３３ａと略同一寸法の前パネル部６１ａと、該前パネル部６１ａの左右側端において後側に向けて湾曲形成された側パネル部６１ｂ,６１ｂおよび各側パネル部６１ｂの後開放端から内側(他方の側パネル部側)に向けて略直角に折曲形成された係止部６１ｃとから構成される。そしてこの化粧パネル６１は、両側パネル部６１ｂ,６１ｂを、扉本体３１の両側面部３５,３５を覆うように前側から嵌合すると共に、各係止部６１ｃ,６１ｃを後面部３４に係合させることで取付けられる。この場合に、側パネル部６１ｂにより前記収納部分３５ａに収納されたヒンジ４９の位置決め辺部５２を覆うことができ、見栄えを良くし得る。また係止部６１ａの端縁部を、前記パッキン３９の耳部３９ｂと後面部３４との間に臨ませることで、パッキン３９の脱落防止や係止部６１ａの端面保護および防錆効果を図ることができる。
【００３４】
【実施例の作用】
次に、実施例に係る断熱箱体の扉構造の作用につき説明する。前記扉本体３１は、ブロー成形により、前面部３３、後面部３４、両側面部３５,３５、底面部３６および把持部３７が一体に合成樹脂成形される。すなわち、各部３３,３４,３５,３５,３６,３７には継目はなく、隙間に汚れた水、油、塵埃等が入り込んで不衛生となることはない。また扉本体３１の全ての角部をＲ形状とすることができるので、清掃等のメンテナンスが容易になると共に、外観的な見栄えが良好となる。更に、ブロー成形に際して扉本体３１に形成されるパーティングラインＰＬは、前述したように、両側面部３５,３５、底面部３６および把持部３７における前後のリブ４４,４５に延在するよう設定されているから、当該部位の強度を向上することができ、扉本体自体の強度も向上する。また扉本体３１の全体が合成樹脂であるから、錆防止のためにクリア塗装等を施す必要はなく、製作工数を低減し得る。
【００３５】
そして、前記扉本体３１に内部画成される充填空間Ｓに、各注入口４８を介して発泡断熱材３２を充填発泡させることで、断熱構造を有すると共に把手として機能する前方リブ４４等の必要部品が一体に成形された扉本体３１が製作される。この発泡断熱材３２の発泡に際しては、扉本体３１が中空構造であるから発泡洩れが発生することはない。また、扉本体３１に一体に成形される前リブ４４、後方リブ４５、取付用リブ３８、収容用リブ４２等により、扉本体３１の必要強度が確保され、反りや変形等が発生するのは防止される。更に、扉本体３１に必要な把手として機能する前リブ４４を一体に成形してあるから、相互にネジ止めする等の連結が必要な部品点数は少なくなり、組立て工数は極めて低減する。
【００３６】
前述したように製作された扉本体３１には、前記貯氷庫３０に回動可能に取付けるためのヒンジ４９,４９を、図７〜図９に示すように取付ける。すなわち、ヒンジ４９のドアストッパ５０を陥凹部４２ａに収容するように、両取付片５１,５１を後面部３４の段部４１に当接すると共に、前記位置決め辺部５２を側面部３５の収納部分３５ａに収納当接する。これにより、ヒンジ４９は扉本体３１に対して定位置に位置決めされ、この状態で前述したようにネジ５３,５４を対応するネジ孔４１ａ,４３ａに螺挿することで、該ヒンジ４９が扉本体３１に位置決め固定される。この場合に、前記後面部３４や側面部３５,３５に、ヒンジ４９の取付部として機能する段部４１、収容用リブ４２および収納部分３５ａ等が予め一体に成形されているので、ヒンジ４９の取付け強度が向上すると共に正確な位置に位置決めすることができ、更には取付けミス等の発生も防止し得る。また、ヒンジ４９は扉本体３１に対してネジ５３,５４を介して着脱可能に固定されるものであるから、従来のようにスポット溶接による焼け痕が扉表面に発生することはなく、外観を損なわない。
【００３７】
更に、扉本体３１の前記前面部３３に対して、前記化粧パネル６１を前側から取付ける。この場合に、該化粧パネル６１の各側パネル部６１ｂによりヒンジ４９の位置決め辺部５２が覆われ、かつヒンジ４９のドアストッパ５０や取付片５１は後面部側に位置しているから、前側からヒンジ４９が見えて見栄えが悪くなることはない。また、前記化粧パネル６１は工具等を用いることなく、扉本体３１に簡単に取付けられる。しかも、化粧パネル６１の上下の端縁部は、前記上下の帯部３３ｂ,３３ｃで保護されるから、作業者が端縁に触れることはない。
【００３８】
次に、前記扉本体３１の後面部３４に成形した取付溝３８ａに、前記パッキン３９を矢じり部３９ａを嵌挿することで取付ける(図１１参照)。このとき、パッキン３９の耳部３９ｂが、前記ヒンジ４９における保持部５５や、化粧パネル６１の係止部６１ａ等を覆うので、端面保護と防錆効果を図り得る。また保持部５５や係止部６１ａにより、パッキン３９の取付溝３８ａからの脱落を防止することもできる。
【００３９】
前記扉本体３１を貯氷庫３０に取付けるに際しては、各ヒンジ４９のヒンジ軸５６を軸孔５９ｂに挿通した支持金具５７の取付部５８を、貯氷庫３０の対応個所にボルト６０を介して固定する。これにより、扉本体３１は貯氷庫３０に対して回動可能に取付けられる。そして扉本体３１を閉成した状態においては、前記後面部３４に取付けたパッキン３９が貯氷庫３０の前面に当接することで、該貯氷庫３０の収納空間と外部とを気密的に遮断し得る。また、前述したようなヒンジ軸５６の配設位置および扉本体自体の重量バランスにより、扉本体３１を閉成位置に臨ませた際には(図１１(ａ)参照)、当該扉本体３１自体が貯氷庫側へ自重で倒れ込む状態となり、閉成位置を保持する。なお、閉成位置において貯氷庫３０側に臨む後面部３４は合成樹脂であり、しかもネジ等が存在していないから、錆の発生はなく、衛生的である。また前記ヒンジ４９は収容用リブ４２に収納されているから、扉本体３１の後面部３４に付着した結露が流れても濡れるのを防止することができ、錆の発生を抑制し得る。
【００４０】
前記扉本体３１を、ヒンジ軸５６を中心に回動して開放すると、図１１(ｂ)に示す如く、前記ドアストッパ５０の規制部５０ｂが、支持金具５７の傾斜面５９ｃに当接し、該扉本体３１は所定角度の開放位置に保持される。すなわち、扉本体３１を開放位置に保持するための機構は、扉本体３１に配設されたヒンジ４９と貯氷庫３０の前面に配設された支持金具５７とから構成され、貯氷庫３０の内部に係止部材等を配設したりヒンジ４９の収納スペースを設ける必要はなく、構成が簡単で製造コストを低廉に抑えることができる。しかも、扉本体３１を貯氷庫３０に回動可能に取付けるためのヒンジ４９を、扉本体３１の外部に着脱可能に取付けるよう構成してあるから、ヒンジ軸５６等の破損に伴う交換に際しては、ヒンジ４９のみを交換することで対応し得、交換に伴うコストを低減することができる。また、前記パッキン３９は取付溝３８ａに対して着脱可能に嵌挿されるよう構成してあるから、該パッキン３９を取外して簡単に清掃することができ、常に衛生的に保持し得る。
【００４１】
なお、扉本体３１を開放した際に、前記内扉の受けとして機能するスロープ部４０がリブ形状として一体に成形されているから、該扉本体３１の強度を更に向上することができる。またこのスロープ部４０は前記収容用リブ４２の上方に成形されているから、該スロープ部４０に付着した結露は庫内に流れ、収容用リブ４２内に収納されているヒンジ４９が濡れるのを抑制し得る。
【００４２】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係る断熱箱体の扉構造では、合成樹脂成形された扉本体に、一対の回動手段の取付部を凹状のリブ形状として一体に成形したので、部品点数を低減して組立て工数を少なくすることができる。また扉本体の内部全体に発泡断熱材を充填発泡させるので、構造的な強度および断熱性を向上することができる。しかも、回動手段の取付部をリブ形状としたから、扉本体自体の強度を向上することができ、反りや変形の発生を好適に防止し得る利点を有する。なお、扉本体を断熱箱体に回動可能に取付けるための回動手段は、扉本体に予め成形された前記取付部を介して取付けることができるから、該回動手段のみの部品交換が可能となる。
更に、回動手段の取付部を、扉本体の後側下部に設けられた収容用リブと、扉本体の側面下部に形成された収納部分とから構成したので、回動手段を定位置に位置決めすることが可能となり、該回動手段の扉本体への取付けが容易となる。更にまた、収容用リブおよび収納部分は、夫々凹状のリブ形状として扉本体に一体に成形されているので、回動手段の取付け強度が向上すると共に正確な位置に位置決めすることができ、更には取付けミス等の発生も防止し得る。
【００４３】
また、扉本体の全体を合成樹脂製としたので、錆防止のためにクリア塗装等を施す必要はなく、製作工数を低減し得る利点がある。更に、前記取付部の収容用リブを扉本体の後側下部に成形したので、該収容用リブに収納状態で配設される回動手段が、扉本体の後面部を流れる結露により濡れるのは好適に防止される。
扉本体の上部に前方リブおよび後方リブからなる把持部を形成したので、該前方リブを扉本体を開閉操作する把手として機能させることが可能となる。また、矩形枠状の取付用リブを扉本体の後面部に形成したので、該後面部の強度を確保して変形を防止し得る。更に、気密部材は取付用リブの取付溝に対して着脱自在に嵌挿されて扉本体に取付けられるので、該気密部材を扉本体から容易に取外して清掃することができ、常に衛生的に保ち得る。更にまた、前記収容用リブの上方にスロープ部を成形することで、扉本体の強度が向上すると共に、該スロープ部に付着した結露は庫内側に流れるから、前記回動手段が結露により濡れるのは更に抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の好適な実施例に係る断熱箱体の扉構造における扉本体の縦断側面図である。
【図２】 実施例に係る扉本体の側面図である。
【図３】 実施例に係る扉本体の正面図である。
【図４】 実施例に係る扉本体の背面図である。
【図５】 実施例に係る扉本体の平面図である。
【図６】 実施例に係る扉本体の底面図である。
【図７】 実施例に係る扉本体にヒンジを配設した状態で示す側面図である。
【図８】 実施例に係る扉本体を貯氷庫に配設した状態で示す要部横断平面図である。
【図９】 実施例に係る扉本体を貯氷庫に配設した状態でのヒンジと支持金具との関係を示す正面図である。
【図１０】 実施例に係る扉本体と化粧パネルを分解状態で示す要部横断平面図である。
【図１１】 実施例に係る扉本体の開閉状態を示す要部説明図である。
【図１２】 従来の技術に係る断熱箱体の扉構造における扉本体を分解状態で示す斜視図である。
【図１３】 従来の技術に係る断熱箱体の扉構造における扉本体を断熱箱体に取付けた状態で示す側面図である。
【符号の説明】
３０ 貯氷庫(断熱箱体), ３１ 扉本体, ３２発泡断熱材, ３４ 後面部
３５ａ 収納部分(取付部), ３８ 取付用リブ, ３８ａ 取付溝
３９ パッキン ( 気密部材 ), ４０ スロープ部, ４２ 収容用リブ(取付部)
４４ 前方リブ , ４５ 後方リブ , ４９ ヒンジ(回動手段)
５０ ドアストッパ ( 回動規制部 ), ５１ 取付片 , ５２ 位置決め辺部
５６ ヒンジ軸 , Ｓ 充填空間[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a door structure for a heat insulating box, and more specifically, to a door body molded with a synthetic resin, a mounting portion of a rotating means for rotatably mounting the door main body to the heat insulating box is formed in a rib shape. It is related with the door structure of the heat insulation box shape | molded integrally by.
[0002]
[Prior art]
On the front side of a heat-insulated box configured to be able to store an object to be stored therein at a predetermined temperature for a long time, such as a refrigerator, a warm storage, or an ice storage, a storage space for the box An opening for taking in and out the object to be stored is opened, and a door for closing the opening so as to be openable and closable is disposed.
[0003]
As shown in FIG. 12, the conventional door has a cross section in the left and right lower end portions (only the left side is shown in the figure) of the front portion 11 formed in a rectangular box shape that opens to the rear side constituting the door body 10. Brackets 12 that are bent in a U-shape are disposed in a state where one side of the bracket 12 is in partial contact with the inside of the peripheral edge portion that extends in the vertical direction of the front surface portion 11. A hinge shaft 13 set to a required length is provided horizontally on the other side of each bracket 12 on the side that does not contact the vertical peripheral edge of the front surface portion 11, and one bracket (the left side in the figure) and the vertical peripheral edge. Between the two, a door stopper 14 is disposed. The door stopper 14 is formed such that one end portion extending to the rear side of the front surface portion 11 is shaped like a bowl upward, and the other end portion is welded between the bracket 12 and the vertical peripheral edge portion. is there.
[0004]
Inside the entire peripheral edge portion of the front surface portion 11, a grid 15 having a rectangular cross section is disposed, and in this state, by injecting a foam heat insulating material 16 into a portion defined by the grid 15, foaming is performed. A front surface portion 11 having a heat insulating structure including a rotating means including a door stopper 14 and a hinge shaft 13 is manufactured. A rectangular frame-shaped packing (airtight member) 17 set to an outer dimension slightly smaller than the outer dimension of the front surface part 11 is disposed in contact with the rear surface side of the front surface part 11, and The rear surface portion 18 is disposed in contact with the rear surface side. Through holes 17a and 18a are formed in a portion of the packing 17 in contact with the front surface portion 11 and a corresponding portion of the rear surface portion 18 corresponding to the plurality of screw holes 11a formed in the rear surface side peripheral portion of the front surface portion 11. Then, the packing 17 and the rear surface portion 18 are fixed to the front surface portion 11 by screwing screws 19 inserted into the through holes 17a and 18a from the rear surface portion 18 side into the screw holes 11a of the front surface portion 11. A handle member 20 for closing and opening the door body 10 is fixed to the upper edge portion of the front surface portion 11 with a plurality of screws 21.
[0005]
The door body 10 configured as described above has a pair of hinge shafts 13 and 13 with corresponding hinges 23 and 13 disposed on the front left and right of the opening in the heat insulating box 22 as shown in FIG. It is attached to the heat insulation box 22 so as to be pivotable by being pivotally supported by the shaft 23 (only one is shown). Further, the door stopper 14 engages with a locking member (not shown) disposed in the heat insulating box 22 when the door main body 10 is opened with respect to the heat insulating box 22 to cause the door main body 10 to move. It functions to hold in a predetermined open position.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In the door structure described above, the front surface portion 11 is formed by forming strip portions with the same width on the four peripheral edges of the rectangular sheet metal, and bending each strip portion at a right angle to the rear side by press molding. It is molded into a box shape that opens to the rear side. However, it is pointed out that a gap is easily generated between the end portions of the strip-shaped portions adjacent to each other (corner portions of the front surface portion 11), and the appearance of the door body 10 is impaired. Moreover, since the bracket 12 and the door stopper 14 are welded to the front surface portion 11 by spot welding, it is pointed out that the spot welding burn mark is exposed on the door surface. In addition, although the clear coating is given to the surface of the front part 11 which consists of sheet metal in order to prevent rust, this operation | work becomes a cause which becomes complicated and cost increases.
[0007]
Since the packing 17 is screwed in a state of being sandwiched between the rear surface portion 18 and the front surface portion 11, a problem that requires a great amount of time and labor for removing and tightening all the screws 21 during maintenance such as cleaning. There is. Further, it is pointed out that the number of parts constituting the door main body 10 is large, and the number of processes for the assembly work is increased, so that the manufacturing cost increases. Further, a gap is generated between the parts to be screwed, and dirty water, oil, dust, etc. enter the gap and become unsanitary.
[0008]
As shown in FIG. 12, a notch is formed in the stitching 15 corresponding to the position of the hinge shaft 13 so as not to interfere with the hinge shaft 13, but the foam insulation 16 extends beyond the stitching 15. When foaming leaks into the notch, the hinge shaft 13 becomes unusable and the door body 10 becomes defective. Since the door stopper 14 is welded between the bracket 12 and the front surface portion 11 as described above, if the stopper 14 is broken or deformed, the entire door must be replaced. There is an inherent problem of increasing cost. In addition, although the said rear surface part 18 was a synthetic resin molding, the intensity | strength was low and it was easy to generate | occur | produce a crack, a crack, etc. Further, when the door stopper 14 described above is provided so as to protrude from the door main body 10, a storage space for the door stopper 14 is provided inside the heat insulating box 22, and the door stopper 14 is used to hold the door main body 10 in an open state. 14 is required to be provided on the heat insulating box 22, and the structure on the heat insulating box 22 side is complicated. And since the foam heat insulating material 16 is not always filled into the inside of the door main body 10, the difficulty that the intensity | strength of this door main body 10 is low is also pointed out.
[0009]
OBJECT OF THE INVENTION
The present invention has been proposed in view of the above-mentioned drawbacks inherent in the prior art described above, and has been proposed to suitably solve this problem. It aims at providing the door structure of the heat insulation box which can improve intensity | strength and heat insulation by shape | molding integrally.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
  In order to overcome the above-mentioned problems and achieve the desired purpose suitably, the door structure of the heat insulating box according to the present invention is as follows.
  Insulated boxA foaming heat insulating material is filled in a filling space which is disposed inside a door body made of synthetic resin and can be opened and closed via a pair of rotating means.A door,
  For pivotally attaching the door body to the heat insulation boxEachMounting of rotating meansEach part isAs a concave rib shapeOn the door bodyMolded togetherAnd
  Each mounting part is
  A receiving rib that is formed in a lower rear portion of the door body that faces the heat insulating box, and that stores a rotation restricting portion provided with a hinge shaft of the rotating means;
A positioning side part that is formed at a lower portion of the side surface of the door body and is bent at a right angle to a mounting piece that contacts the rear surface part of the door body so as to face the corresponding side surface of the door body in the rotation restricting portion. It consists of a storage part that is touched,
The rotation restricting portion is accommodated in the accommodating rib, and the rotating means is attached to the door body with the positioning side portion being accommodated and abutted on the accommodating portion.It is characterized by that.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, the door structure of the heat insulating box according to the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings by giving a preferred embodiment. The door structure which concerns on an Example illustrates the door arrange | positioned in the ice storage of an automatic ice maker.
[0012]
As shown in FIG. 1, a door main body 31 rotatably disposed in an ice storage 30 (only part of which is shown in FIGS. 8, 11, etc.) as a heat insulation box is filled with a foam heat insulating material 32. It is a synthetic resin molded hollow so that S is internally defined. As shown in FIGS. 2 to 6, the door body 31 includes a front surface portion 33 on the front side, a rear surface portion 34 on the rear side, left and right side surface portions 35, 35, a bottom surface portion 36 on the lower side, and an upper gripping portion 37. It is comprised so that a substantially rectangular box shape may be exhibited.
[0013]
The front surface portion 33 has a belt-like upper belt portion 33b having a vertical dimension sufficiently shorter than the vertical length of the front surface portion 33 at the upper end portion of a flat flat portion 33a formed in a horizontally long rectangular shape. However, it is integrally formed over the entire length in the width direction (left-right direction in FIG. 3) in a state of protruding from the flat portion 33a to the front side (outward) at a slight height. Further, at the lower end portion of the front surface portion 33, a belt-like lower belt portion 33c set to a vertical dimension shorter than the upper belt portion 33b protrudes from the flat portion 33a to the front side (outward) with a slight height. It is integrally formed over the entire length in the width direction. That is, the two band portions 33b and 33c that are spaced apart from each other in the vertical direction are reinforcing fourth ribs that function to secure the strength in the width direction of the front surface portion 33 and prevent deformation. It also has a function to improve the appearance.
[0014]
As shown in FIG. 4, the rear surface portion 34 is formed with a mounting groove 38a having a predetermined depth in a rectangular frame shape on a flat flat portion 34a formed in a horizontally long rectangular shape. The mounting groove 38a has a circular arc cross section (U-shape) formed in a rectangular frame-shaped mounting rib 38 that is shaped to protrude from the flat portion 34a into the filling space S (inward) at a predetermined height. The packing 39 as an airtight member is detachably fitted in the mounting groove 38a (see FIG. 1). That is, the mounting rib 38 is a second rib for mounting the packing 39, and the mounting rib 38 also functions to ensure the strength of the rear surface portion 34 and prevent deformation. The packing 39 is formed in a rectangular frame shape like the mounting groove 38a, and as shown in FIG. 11, the side facing the rear surface portion 34 is formed in a so-called arrowhead shape, and the arrowhead portion 39a is attached to the packing 39. The packing 39 is attached to the rear surface portion 34 by being inserted into the groove 38a. The mounting rib 38 is formed with a plurality of retaining portions 38b protruding into the mounting groove at a predetermined interval, and the barbed portions 39a of the packing 39 are engaged with the retaining portions 38b so that the packing 39 can be easily formed. It is configured not to come off. A rubber magnet (not shown) is embedded in the packing 39, and the door main body 31 is held in a closed position with respect to the ice storage 30 by the magnet. Moreover, since the attachment groove 38a is U-shaped, cleaning is easy and hygienic.
[0015]
By forming the mounting rib 38 on the rear surface portion 34, vertical ribs 34b, 34b are formed on both the left and right sides, and a horizontal rib 34c is formed on the lower side (see FIG. 4). The strength of the rear surface portion 34 is improved by 34b, 34b, 34c, and deformation is prevented. Further, as shown in FIG. 11, an ear portion 39b is formed at substantially the middle in the front-rear direction around the inner and outer circumferences of the packing 39, and when the arrowhead portion 39a is inserted into the mounting groove 38a, the ear portion The packing 39 is positioned by contacting the surfaces of the vertical ribs 34b and 34b, the horizontal ribs 34c and the flat portion 34a.
[0016]
As shown in FIGS. 1 and 4, a slope portion 40 as a fifth rib is integrally formed on the flat portion 34 a of the rear surface portion 34 on the inner side surrounded by the mounting groove 38 a. The slope portion 40 includes a lower standing portion 40a that rises vertically at a predetermined height with respect to the flat portion 34a from slightly above the lower side of the mounting groove 38a, and a flat portion from the protruding end of the lower standing portion 40a. An inclined portion 40b inclined toward the upper end side of 34a, and triangular left and right side portions 40c rising vertically from the flat portion 34a so as to connect both ends in the width direction of the lower standing portion 40a and the inclined portion 40b, 40c. The slope portion 40 is formed so as to protrude on the side opposite to the mounting rib 38 (outward), so that it is possible to prevent the warp that is likely to occur in the rear surface portion 34. That is, the slope portion 40 functions as a reinforcing rib (fifth rib) of the rear surface portion 34. The slope portion 40 is an inner door that is rotatably arranged on the ice storage 30 side and is rotated by the door body 31 when the door body 31 attached to the ice storage 30 is opened and closed (see FIG. (Not shown). Incidentally, the inner door is for preventing ice blocks stored in the storage space of the ice storage 30 from spilling outside when the door body 31 is opened.
[0017]
As shown in FIGS. 4 and 6, a stepped portion 41 that is recessed at a predetermined depth from the surface of the lateral rib 34c is integrally formed over the entire length in the width direction below the lateral rib 34c in the rear surface portion 34. At the same time, a rectangular receiving rib 42 is integrally formed on the step portion 41 so as to protrude from the step portion 41 toward the inside (inward) of the filling space S at a predetermined height from both ends in the width direction. Molded. A recess 42a that opens rearward and downward is formed by the receiving rib 42, and a part of a hinge 49 serving as a rotating means, which will be described later, is stored in the recess 42a. That is, the accommodating rib 42 integrally formed as a concave rib shape on the door body 31 is a third rib that functions as an attachment portion of the hinge (rotating means) 49. Further, as shown in FIG. 4, screw holes 41 a and 41 a used for fixing the hinge 49 are formed in the step portion 41 on both sides in the width direction sandwiching the respective recessed portions 42 a. Functions as a mounting part. Further, the step portion 41 and the accommodating rib 42 also serve to ensure the strength of the rear surface portion 34 and prevent deformation. In addition, the downward opening of each recessed part 42a is for accepting | inserting the support metal fitting 57 accompanying the opening / closing operation | movement of the door main body 31 so that it may mention later (refer FIG. 11).
[0018]
The lower portion of the left and right side portions 35, 35 is integrally formed with a receiving portion 35a of the hinge 49 so as to be recessed from the surface thereof at a predetermined depth, as shown in FIG. As shown in FIG. 2, the front and rear width of the storage portion 35 a is set to ½ or more of the corresponding front and rear width of the side surface portion 35 and is open on the rear surface portion side. The storage portion 35 a is set to a length that extends from the lower end of the side surface portion 35 to a substantially intermediate position in the inclined portion 40 b of the slope portion 40. The depth of the storage portion 35a from the side surface is set to be substantially the same as the plate thickness of the hinge 49 that is stored and engaged with the storage portion 35a. Further, the storage portion 35a is integrally formed with rectangular recesses 43 that are further recessed in the filling space at positions that are separated from each other in the vertical direction, and is used to fix the hinge 49 to the substantially central portion of each rectangular recess 43. A screw hole 43a is formed. The storage portion 35a and the rectangular recess 43 provided in the side surface portion 35 function as reinforcing ribs for the side surface portion 35, and the storage portion 35a integrally formed as a concave rib shape on the door body 31 has a hinge 49. It also functions as a mounting part.
[0019]
In addition, at the lower end of each side surface portion 35, a band portion 35b connected to the lower belt portion 33c between the front end and the storage portion 35a is slightly laterally (outward) from the surface of the side surface portion. It is integrally formed in a state of protruding at a height, and is configured to prevent deformation by securing the strength at the side surface portion 35 by the band portion 35b.
[0020]
As shown in FIGS. 1 and 5, the gripping portion 37 constituting the upper portion of the door body 31 is composed of a front rib 44 and a rear rib 45 that extend apart over the entire length in the width direction. A groove 46 having a U-shaped cross section is formed between the ribs 44 and 45. The front rib 44 is a first rib that functions as a handle for opening and closing the door body 31. The front rib 44 is set to an appropriate height for the operator to put his / her fingers, and the upper portion thereof has an R shape, so that the operability and feel when opening and closing the door body 31 are improved. It is configured as follows. The rear rib 45 is formed in a height and shape that prevents water, oil, dust, etc. accumulated in the groove 46 from entering the ice storage. Further, the groove portion 46 is open on both the left and right sides, so that water, oil, dust, etc. accumulated in the groove portion 46 can be dropped from both sides and can be easily cleaned.
[0021]
The front surface of the front rib 44 is configured by the upper band portion 33b described above, and the upper band portion 33b is configured to improve the strength of the front rib 44 as a handle. Further, on both the left and right side surfaces of the gripping portion 37, band portions 37a and 37a connected to the upper band portion 33b are slightly raised laterally (outward) from the surfaces of the left and right side surface portions 35 and 35. The protruding portion is integrally formed, and the band portions 37a and 37a are configured to ensure the strength of the grip portion 37 and prevent deformation.
[0022]
Here, the door main body 31 described above is formed by blow molding, and the parting line PL is set at a position most suitable for molding when the door main body 31 is formed. That is, in the embodiment, the parting line PL formed on both side surfaces 35, 35 of the door body 31 extends substantially parallel to the front and rear edges at the front and rear widths of the side surfaces 35 as shown in FIG. It reaches the front end edge of the storage portion 35a and extends to the bottom surface portion 36 as it is. In the bottom surface portion 36, as shown in FIG. 6, a parting line PL continuous from the lower end of the storage portion 35a extends to a substantially central portion of the bottom surface portion 36 in the front-rear width direction. In addition, about the molding part of the said recessed parts 42a and 42a shape | molded by the said rear surface part 34 and open | released below, it sets to the position which avoided this. Further, the gripping portion 37 is divided into two parts from a parting line PL extending to a substantially intermediate position of the side surface portion 35, one extending in the width direction substantially at the top of the front rib 44, and the other being The substantially top part of the rear rib 45 is set to extend in the width direction (see FIG. 5).
[0023]
The cross-sectional shape of the door body 31 at the part where the parting line PL is formed is flat on the surface side, and on the filling space side, the resin on both sides sandwiching the line PL rises and becomes thick. The strength at is high. Therefore, the strength of each part is improved by setting the parting line PL at the position as described above.
[0024]
Further, the blow ports 47 for blowing air at the time of blow molding are provided at a plurality of locations where the moldability is good and the appearance is not inferior. That is, in the embodiment, as shown in FIG. 2, the blow port 47 is formed at four positions spaced apart in the width direction at the connecting corner portion between the step portion 41 and the bottom surface portion 36 of the rear surface portion 34, and the door main body 31. Is set so that it cannot be visually recognized from the front side when it is disposed in the ice storage 30. The blow port 47 functions as an air vent hole when foaming the foam heat insulating material 32 in the filling space S, but is set to a diameter that does not reduce the strength of the door body 31.
[0025]
Further, the rear surface portion 34 is provided with injection ports 48 of the foam heat insulating material 32 at a plurality of locations where foaming is spread throughout and the appearance is not inferior. That is, in the embodiment, as shown in FIG. 4, the position near the attachment groove 38 a and covered with the ear 39 a of the packing 39 attached to the groove 38 a and the position on the lower end side of the slope portion 40 b of the slope portion 40. Etc. The inlet 48 is also set to a diameter that does not reduce the strength of the door body 31.
[0026]
The hinges 49, 49 as rotating means attached via the accommodating ribs 42, 42 of the rear surface portion 34 and the stepped portion 41 are bilaterally symmetric, so the hinge 49 attached to the right side of the front surface of the door body 31. Will be described. That is, as shown in FIGS. 7 to 9, the hinge 49 is formed by bending a plate material having a thickness substantially the same as the depth of the storage portion 35 a in the side surface portion 35 into the illustrated shape. At the left and right open ends of the door stopper (rotation restricting member) 50 that is bent in a U-shape when viewed, mounting pieces 51 and 51 that are bent at right angles in a direction away from each other are predetermined. It extends in length. The distance between the left and right side plates 50a, 50a constituting the door stopper 50 is set smaller than the inner width of the recessed portion 42a, and the front-rear dimension of the door stopper 50 is the depth of the recessed portion 42a. Are set to be substantially the same. That is, as shown in FIG. 8, the door stopper 50 is accommodated in the recessed portion 42a in a state where both the mounting pieces 51, 51 are in contact with the stepped portion 41, and the both side plates 50a, 50a of the stopper 50 are The restricting portion 50b located between the two contacts the bottom surface of the recessed portion 42a. Further, through holes 51a, 51a are formed in the mounting pieces 51, 51 at positions corresponding to the screw holes 41a, 41a formed in the step portion 41.
[0027]
One mounting piece 51 that is directed from the door stopper 50 toward the right side surface portion 35 is formed with a positioning side portion 52 that is bent at a right angle to the front surface side, and the inner surface of the positioning side portion 52 is defined as the side surface portion. When the storage portion 35a of the storage unit 35a is stored and brought into contact with the upper end of the storage portion 35a (see FIGS. 7 and 8), the hinge 49 can be positioned in the vertical and horizontal directions with respect to the door body 31. Made. Further, through holes 52a are formed in the positioning side portions 52 at positions corresponding to the screw holes 43a formed in the respective rectangular recesses 43 in the storage portion 35a. That is, with the hinge 49 positioned with respect to the door body 31 as described above, the screw 53 inserted into each through hole 51a from the mounting piece side is screwed into the corresponding screw hole 41a and from the positioning side portion side. The hinge 49 is positioned and fixed to the door body 31 by screwing the screw 54 inserted through each through hole 52a into the corresponding screw hole 43a. The positioning side portion 52 is formed with an L-shaped holding portion 55 extending to the opposite side (rear surface portion side) with the attachment piece 51 interposed therebetween, and the holding portion 55 is formed vertically with respect to the rear surface portion 34. By facing between the rib 34b and the ear portion 39b of the packing 39, the packing 39 is prevented from coming off and the strength of the hinge itself is improved. Further, by covering the holding portion 55 with the packing 39, the holding portion 55 can be prevented from being rusted.
[0028]
As shown in FIG. 8, the left side plate 50a of the door stopper 50 constituting the hinge 39 is provided with a hinge shaft 56 projecting horizontally toward the right side plate 50a. The main body 31 is configured to be rotatably attached to the ice storage 30. In addition, a required clearance allowing insertion of a support fitting 57 described later is defined between the open end of the hinge shaft 53 and the right side plate 50a.
[0029]
A pair of support fittings 57 and 57 for rotatably attaching the door body 31 are disposed in the lower part of the front surface of the ice storage 30 so as to be separated in the width direction. In addition, since both the support metal fittings 57 and 57 are left-right symmetric, the support metal fitting 57 arrange | positioned at the right side toward the front is demonstrated.
[0030]
As shown in FIGS. 8 and 9, the support fitting 57 is formed in a rectangular shape with a rectangular mounting portion 58 that is in contact with the front surface of the ice storage 30 and a right angle from the right end of the mounting portion 58 toward the front. The mounting portion 58 is fixed to the ice storage 30 by a plurality of bolts 60. As shown in FIG. 11, a support portion 59a extending in a substantially triangular shape toward the front is formed on the upper front side of the plate-shaped protruding piece 59, and a shaft hole 59b is formed in the support portion 59a. . Then, by inserting the hinge shaft 56 of each hinge 49 provided in the door main body 31 into the shaft hole 59b of the corresponding support fitting 57 (see FIG. 8), the door main body 31 is located with respect to the ice storage 30. It is pivotally mounted.
[0031]
When the lower surface of the support portion 59b is inclined downwardly from the front to the rear, and rotates about the hinge shaft 56 to open the door body 31, as shown in FIG. The restricting portion 50b of the door stopper 50 is brought into contact with the inclined surface 59c so that the door main body 31 is held at the open position of a predetermined angle. In addition, in the state where the door main body 31 is held in the closed position shown in FIG. 11A, the support is made so that a necessary gap is defined between the restriction portion 50b and the support portion 59b of the door stopper 50. The shape of the portion 59b is set, and thereby, the restricting portion 50b can be smoothly opened and closed without contacting the inclined surface 59c during the opening and closing of the door body 31.
[0032]
Further, the position of the hinge shaft 56 disposed on the door body 31 is set to be located at the center in the front-rear thickness direction of the door body 31 or on the rear surface side from the center, and the weight balance of the door body 31 is also set. The rear surface side is set to be heavier than the center in the front-rear thickness direction. As a result, when the door main body 31 faces the ice storage 30 at the closed position where the packing 39 disposed on the rear surface portion 34 is in contact with the front surface of the ice storage (see FIG. 11A), The door main body 31 itself is in a state of falling into its ice storage side by its own weight, and is configured to hold the closed position. Note that the door main body 31 is securely held in the closed position even when the rubber magnet embedded in the packing 39 is magnetically attracted to the front surface of the ice storage 30.
[0033]
A decorative panel 61, part of which is shown in FIG. 10, is detachably disposed between the upper and lower belt portions 33b and 33c (the flat portion 33a) of the front surface portion 33 of the door body 31. . The decorative panel 61 includes a front panel portion 61a having substantially the same dimensions as the flat portion 33a in the front surface portion 33, side panel portions 61b and 61b that are curved toward the rear side at left and right ends of the front panel portion 61a, and Each side panel portion 61b includes a locking portion 61c that is bent at a substantially right angle from the rear open end to the inside (the other side panel portion side). And this decorative panel 61 fits both side panel parts 61b and 61b from the front side so that the both side surface parts 35 and 35 of the door main body 31 may be covered, and makes each latching | locking part 61c and 61c engage with the rear surface part 34. Can be installed. In this case, the positioning side portion 52 of the hinge 49 housed in the housing portion 35a can be covered by the side panel portion 61b, and the appearance can be improved. Further, the end edge portion of the locking portion 61a faces between the ear portion 39b and the rear surface portion 34 of the packing 39, thereby preventing the packing 39 from falling off and protecting the end surface of the locking portion 61a and preventing rust. be able to.
[0034]
[Effect of the embodiment]
Next, the operation of the door structure of the heat insulating box according to the embodiment will be described. The door body 31 is formed by synthetic resin molding of the front surface portion 33, the rear surface portion 34, the both side surface portions 35, 35, the bottom surface portion 36, and the grip portion 37 by blow molding. That is, each part 33, 34, 35, 35, 36, 37 has no seam, and dirt, water, oil, dust, etc. will not enter and become unsanitary. In addition, since all the corners of the door body 31 can be formed in an R shape, maintenance such as cleaning is facilitated and the appearance is improved. Further, the parting line PL formed on the door body 31 at the time of blow molding is set so as to extend to the front and rear ribs 44 and 45 in the side surface portions 35 and 35, the bottom surface portion 36 and the grip portion 37 as described above. Therefore, the strength of the part can be improved, and the strength of the door body itself is also improved. Moreover, since the whole door main body 31 is a synthetic resin, it is not necessary to give clear coating etc. in order to prevent rust, and a manufacturing man-hour can be reduced.
[0035]
The filling space S defined in the door body 31 is filled and foamed with the foam heat insulating material 32 through the respective injection ports 48, so that the front rib 44 having a heat insulating structure and functioning as a handle is necessary. A door main body 31 in which parts are integrally formed is manufactured. When the foam heat insulating material 32 is foamed, the door main body 31 has a hollow structure, so that foam leakage does not occur. The front rib 44, the rear rib 45, the mounting rib 38, the housing rib 42, etc., which are integrally formed with the door main body 31, ensure the necessary strength of the door main body 31 and cause warping, deformation, etc. Is prevented. Furthermore, since the front rib 44 that functions as a necessary handle for the door body 31 is integrally formed, the number of parts that need to be connected to each other, such as screwing, is reduced, and the assembly man-hour is extremely reduced.
[0036]
As shown in FIGS. 7 to 9, hinges 49 and 49 are attached to the door body 31 manufactured as described above so as to be pivotably attached to the ice storage 30. That is, both mounting pieces 51 and 51 are brought into contact with the stepped portion 41 of the rear surface portion 34 so that the door stopper 50 of the hinge 49 is accommodated in the recessed portion 42a, and the positioning side portion 52 is moved to the accommodating portion 35a of the side surface portion 35. Abuts against the storage. As a result, the hinge 49 is positioned at a fixed position with respect to the door body 31. In this state, the screws 53 and 54 are screwed into the corresponding screw holes 41a and 43a as described above, so that the hinge 49 becomes the door body. Positioned and fixed to 31. In this case, the rear surface portion 34 and the side surface portions 35, 35 are integrally formed with the step portion 41, the accommodating rib 42, the accommodating portion 35 a, etc. that function as the attachment portion of the hinge 49, so The mounting strength can be improved and the position can be set at an accurate position, and further, the occurrence of a mounting error or the like can be prevented. In addition, since the hinge 49 is detachably fixed to the door body 31 via screws 53 and 54, the burn mark due to spot welding does not occur on the door surface unlike the conventional case, and the appearance is improved. No damage.
[0037]
Further, the decorative panel 61 is attached to the front surface portion 33 of the door body 31 from the front side. In this case, each side panel portion 61b of the decorative panel 61 covers the positioning side portion 52 of the hinge 49, and the door stopper 50 and the mounting piece 51 of the hinge 49 are located on the rear surface side. The hinge 49 can be seen and the appearance does not deteriorate. The decorative panel 61 can be easily attached to the door body 31 without using a tool or the like. In addition, since the upper and lower edge portions of the decorative panel 61 are protected by the upper and lower belt portions 33b and 33c, the operator does not touch the edge.
[0038]
Next, the packing 39 is attached by fitting the barbed portion 39a into the attachment groove 38a formed in the rear surface portion 34 of the door body 31 (see FIG. 11). At this time, the ear portions 39b of the packing 39 cover the holding portion 55 of the hinge 49, the locking portion 61a of the decorative panel 61, and the like, so that end face protection and rust prevention effects can be achieved. Further, the holding portion 55 and the locking portion 61a can prevent the packing 39 from dropping from the mounting groove 38a.
[0039]
When the door main body 31 is attached to the ice storage 30, the attachment portions 58 of the support fittings 57 through which the hinge shafts 56 of the hinges 49 are inserted into the shaft holes 59b are fixed to corresponding portions of the ice storage 30 via bolts 60. . Thereby, the door main body 31 is attached with respect to the ice storage 30 so that rotation is possible. And in the state which closed the door main body 31, the packing 39 attached to the said rear surface part 34 contact | abuts the front surface of the ice storage 30, and the storage space of this ice storage 30 and the exterior can be interrupted | blocked airtightly. . Further, when the door body 31 is brought into the closed position due to the position of the hinge shaft 56 and the weight balance of the door body itself as described above (see FIG. 11A), the door body 31 itself. Falls into the ice storage side due to its own weight and maintains the closed position. In addition, since the rear surface portion 34 facing the ice storage 30 side in the closed position is made of synthetic resin and has no screws or the like, it does not generate rust and is hygienic. Further, since the hinge 49 is accommodated in the accommodating rib 42, it can be prevented from getting wet even if the dew adhering to the rear surface portion 34 of the door body 31 flows, and the generation of rust can be suppressed.
[0040]
When the door body 31 is rotated about the hinge shaft 56 and opened, the restricting portion 50b of the door stopper 50 abuts on the inclined surface 59c of the support fitting 57, as shown in FIG. The door body 31 is held at an open position at a predetermined angle. That is, the mechanism for holding the door main body 31 in the open position includes a hinge 49 provided in the door main body 31 and a support fitting 57 provided on the front surface of the ice storage 30. There is no need to dispose a locking member or the like or to provide a storage space for the hinge 49, and the configuration is simple and the manufacturing cost can be reduced. Moreover, since the hinge 49 for rotatably attaching the door main body 31 to the ice storage 30 is configured to be detachably attached to the outside of the door main body 31, when replacing the hinge shaft 56 and the like accompanying damage, This can be dealt with by replacing only the hinge 49, and the cost associated with the replacement can be reduced. Further, since the packing 39 is configured to be detachably inserted into the mounting groove 38a, the packing 39 can be easily removed and cleaned, and can always be kept hygienic.
[0041]
In addition, when the door main body 31 is opened, since the slope portion 40 that functions as a receiver for the inner door is integrally formed as a rib shape, the strength of the door main body 31 can be further improved. Further, since the slope portion 40 is formed above the accommodating rib 42, the dew adhering to the slope portion 40 flows into the cabinet, and the hinge 49 accommodated in the accommodating rib 42 gets wet. Can be suppressed.
[0042]
【The invention's effect】
  As described above, in the door structure of the heat insulating box according to the present invention, the door body formed of synthetic resin,A pair ofSince the attaching portion of the rotating means is integrally formed as a concave rib shape, the number of parts can be reduced and the number of assembling steps can be reduced. Moreover, since the foamed heat insulating material is filled and foamed in the entire interior of the door main body, the structural strength and heat insulating properties can be improved. In addition, since the attachment portion of the rotating means is formed in a rib shape, the strength of the door body itself can be improved, and there is an advantage that warpage and deformation can be suitably prevented. Note that the pivoting means for pivotally attaching the door body to the heat insulation box can be attached to the door body via the pre-formed mounting portion, so that only the pivoting means can be replaced. It becomes.
  Further, since the mounting portion of the rotating means is composed of an accommodating rib provided at the lower rear side of the door body and an accommodating portion formed at the lower side of the door body, the rotating means is positioned at a fixed position. This makes it easy to attach the rotating means to the door body. Furthermore, since the accommodating rib and the accommodating portion are each integrally formed in the door body as a concave rib shape,It is possible to improve the mounting strength of the rotating means and to position the rotating means at an accurate position, and to prevent the occurrence of mounting errors.
[0043]
  Further, since the entire door body is made of synthetic resin, there is no need to perform clear coating or the like to prevent rust, and there is an advantage that the number of manufacturing steps can be reduced. Furthermore, the mounting partRibs for housingIs molded in the lower rear part of the door body.Housing ribThe rotating means disposed in the stored state is preferably prevented from getting wet due to condensation flowing on the rear surface of the door body.
  Since the grip part which consists of a front rib and a back rib was formed in the upper part of a door main body, it becomes possible to make this front rib function as a handle which opens and closes a door main body. In addition, since the rectangular frame-shaped mounting rib is formed on the rear surface portion of the door body, the strength of the rear surface portion can be ensured to prevent deformation. Further, since the airtight member is detachably inserted into the mounting groove of the mounting rib and attached to the door main body, the airtight member can be easily removed from the door main body and cleaned, and always kept hygienic. obtain.Furthermore, the accommodationRibs forBy forming the slope portion above the door, the strength of the door body is improved, and the condensation attached to the slope portion flows to the inside of the cabinet, so that the turning means is further suppressed from getting wet due to the condensation.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal side view of a door body in a door structure of a heat insulating box according to a preferred embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view of the door body according to the embodiment.
FIG. 3 is a front view of the door body according to the embodiment.
FIG. 4 is a rear view of the door body according to the embodiment.
FIG. 5 is a plan view of the door body according to the embodiment.
FIG. 6 is a bottom view of the door body according to the embodiment.
FIG. 7 is a side view showing the door body according to the embodiment in a state where a hinge is provided.
FIG. 8 is a cross-sectional plan view of an essential part showing the door body according to the embodiment in a state of being arranged in the ice storage.
FIG. 9 is a front view showing a relationship between the hinge and the support fitting in a state where the door body according to the embodiment is disposed in the ice storage.
FIG. 10 is a cross-sectional plan view of an essential part showing the door body and the decorative panel according to the embodiment in an exploded state.
FIG. 11 is a main part explanatory view showing an open / closed state of the door body according to the embodiment.
FIG. 12 is a perspective view showing a door body in an exploded state in a door structure of a heat insulating box according to a conventional technique.
FIG. 13 is a side view showing a state in which a door body in a door structure of a heat insulation box according to a conventional technique is attached to the heat insulation box.
[Explanation of symbols]
  30 ice storage (insulation box), 31 door body, 32 foam insulation,34 Rear part
  35a storage part (mounting part),38 Mounting rib,38a Mounting groove
  39 Packing ( Airtight member ), 40 slope part, 42 receiving rib (mounting part)
  44 Front rib , 45 Rear rib , 49 Hinge (turning means)
  50 Door stopper ( Rotation restriction part ), 51 Mounting piece , 52 Positioning side
  56 Hinge shaft ,S filling space

Claims (3)

断熱箱体(30)に一対の回動手段 (49) を介して開閉可能に配設され、合成樹脂成形された扉本体 (31) に内部画成した充填空間 (S) に発泡断熱材 (32) が充填された扉であって、
前記扉本体(31)を断熱箱体(30)に回動可能に取付けるための前記各回動手段(49)の取付部が夫々凹状のリブ形状として該扉本体 (31) に一体に成形され、
前記各取付部は、
扉本体 (31) の前記断熱箱体 (30) と対向する後側下部に形成され、前記回動手段 (49) のヒンジ軸 (56) が設けられた回動規制部 (50) が収納される収容用リブ (42) と、
該扉本体 (31) の側面下部に形成され、前記回動規制部 (50) における扉本体 (31) の対応する側面を指向して扉本体 (31) の後面部 (34) に当接する取付片 (51) に直角に折曲成形された位置決め辺部 (52) が収納当接される収納部分 (35a) とからなり、
前記回動規制部 (50) を収容用リブ (42) に収納させると共に、前記位置決め辺部 (52) を収納部分 (35a) に収納当接させて位置決めしたもとで、前記回動手段 (49) を扉本体 (31) に取付けるようにした
ことを特徴とする断熱箱体の扉構造。 It is openably arranged through the heat-insulating main body pair of rotating means (30) (49), foam insulation inside picture form filling space synthetic resin molded door body (31) (S) ( 32) filled doors,
Are integrally molded above for mounting rotatably the door body (31) to the heat-insulating main body (30) to said door body (31) mounting portion as recessed ribs s husband each pivot means (49) ,
Each mounting part is
A rotation restricting portion (50) formed in a lower rear portion of the door body (31) facing the heat insulating box (30) and provided with a hinge shaft (56) of the rotation means (49 ) is housed. Receiving ribs (42) ,
Said door is formed on the lower side surface of the main body (31), the corresponding abutting mounted on surface (34) after the door body (31) directed to the side surface of the door body (31) in the rotation restricting portion (50) It consists of a storage part (35a) in which a positioning side part (52) bent at a right angle to the piece (51) is stored and abutted ,
The rotation restricting portion (50) is accommodated in the accommodating rib (42), and the positioning side portion (52) is accommodated in the accommodating portion (35a) and positioned so that the rotation means ( 49) A door structure of a heat insulating box, wherein 49) is attached to the door body (31) . 前記扉本体 (31) の上部に、その幅方向の全長に亘って延在する前方リブ (44) および後方リブ (45) からなる把持部 (37) が形成されると共に、該扉本体 (31) の後面部 (34) に、前記充填空間 (S) 内に向けて所定高さで突出して、気密部材 (39) が着脱自在に嵌挿される取付溝 (38a) を有した矩形枠状の取付用リブ (38) が形成されている請求項１記載の断熱箱体の扉構造。 A grip part (37) composed of a front rib (44) and a rear rib (45) extending over the entire length in the width direction is formed on the upper part of the door body (31), and the door body (31 ) On the rear surface portion (34) of a rectangular frame shape having a mounting groove (38a) projecting into the filling space (S) at a predetermined height and into which the airtight member (39) is detachably inserted . The door structure for a heat insulating box according to claim 1, wherein a mounting rib (38) is formed . 前記扉本体(31)の後面部 (34)における収容用リブ (42)の上方で前記取付溝 (38a) で囲まれる内側に、リブ形状のスロープ部(40)を外方に突出するよう一体に成形した請求項２記載の断熱箱体の扉構造。A rib-shaped slope portion (40) is integrally protruded outwardly on the inner side surrounded by the mounting groove (38a) above the accommodating rib (42 ) in the rear surface portion (34) of the door body (31). The door structure of the heat insulation box of Claim 2 shape | molded.

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