JP3689052B2 - クロレラ粉末含有石鹸 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明はクロレラ粉末を含有する新規な固形石鹸、特に保湿性に優れた化粧石鹸に関する。
【0002】
【従来の技術】
クロレラ属の単細胞緑藻(以下クロレラと記述する)は蛋白質含量が高く有用なアミノ酸を多く含有することから、従来食品、食品添加物等に広く用いられてきた。また、その熱水抽出物はC.G.F(Chlorella GrowthFactor、クロレラ 成長因子)を含み動物の成長を促進したり、細胞を賦活させたり多くの生理活性作用を示すことが知られている。このことからクロレラの熱水抽出物(以下クロレラエキスと記述する)を各種の化粧料に混入した化粧料が提案されている。
【0003】
例えば、単にクロレラエキスを含有するハンドクリームや石鹸が特開昭55−62005公報、特開昭54−76834号公報に開示されている。さらにクロレラエキスと他の成分を組み合わせた化粧料として例えば特開昭52−125635公報にはクロレラエキスと蜂蜜からなる皮膚化粧料が、またコウジ酸とクロレラエキスからなる皮膚外用剤が特開平7−25741号公報に、さらにクロレラエキスがヒアルロニダーゼ阻害剤又は抗菌剤としての作用があることに着目してそれを含むローションや石鹸等の化粧品が特開平11−228437号公報に開示されている。また最近ではクロレラエキスをそのまま石鹸素地に混入すると分散性や保存安定性に劣るため、クロレラエキスをポリエチレン粉末などの基材に担持させてそれを石鹸素地に混入させる技術が特開2001−207196号公報に開示されている。しかしながら原料のクロレラ粉末を直接石鹸素地に混入させる技術は今のところ見当たらない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
クロレラエキスはクロレラから80−100℃の熱水を用いて抽出して得られるもので原料のクロレラから数%程度しか得られず高価なものである。従ってそれを用いて製造される石鹸や化粧品類も高価なものとなる。また、クロレラエキスに含まれるC.G.Fは熱や光に対して不安定で変質してしまう。本発明者らは安価な原料であるクロレラ粉末を用いて化粧品、特に固形石鹸が製造できないかと考えた。即ち、クロレラ粉末はそれ自身粗たんぱく質を約55%、粗脂質を約18%、炭水化物を約18%含むものであり、全体として石鹸に混入することが出来れば有用であると考えた。
【0005】
ところがクロレラ粉末を石鹸素地に単に混入するだけでは石鹸の泡立ちが低下すると共に、クロレラ粉末が石鹸素地に均一に分散せず水に対する膨潤度の大きい脆い石鹸となってしまうことが判明した。また、光に暴露した時にクロレラ特有の緑色が退色し茶褐色に変色することがわかった。本発明の課題はクロレラ粉末を直接石鹸素地に混入しても泡立ちに優れ、水に対する膨潤性が少なく、且つ退色の少ない、クロレラ独特の効果が生かされ保湿性やしっとり感に優れた固形石鹸を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は少なくとも石鹸素地、クロレラ粉末、両性界面活性剤、退色防止剤からなることを特徴とするクロレラ粉末含有石鹸である。
【0007】
【発明の実施の形態】
クロレラ属の単細胞緑藻は蛋白質含量が高く有用なアミノ酸を多く含有することから、従来食品、食品添加物等に広く用いられてきた。通常用いられるクロレラ粉末は屋外プールにおける光合成培養や屋内におけるタンク培養の方法により大量培養されたクロレラをスプレー乾燥等の方法により乾燥される。クロレラは直径数ミクロン程のほぼ球形の細胞であるが、上記方法で生産される通常のクロレラ粉末では、複数の細胞が凝集して 平均して数十ミクロンを成している。本発明で用いられるクロレラ粉末はこのような粉末を用いることが出来る。乾燥条件によっては100ミクロン以上の大きな粒子を含む場合もありこのような原料や、さらに石鹸の用途でクリーミーな泡立ちが要求されるような化粧石鹸では個々の細胞をなるべく破壊しないように粉砕処理をして用いるのが好ましい。粉砕処理としては各種の粉体用粉砕機を用いることが出来るがとりわけジェットミルが好ましい。
【0008】
このようなクロレラ粉末を石鹸素地に仕上げ工程で混入するが、その量は石鹸重量に対して1〜10wt%の範囲、好ましくは3〜7wt%の範囲である。1wt%以下ではクロレラ粉末の効果、即ち保湿性やしっとり感、肌のかゆみの除去効果が現れない。また10wt%以上では泡立ち性が悪くまた非常にもろい石鹸となるので好ましくない。
【0009】
本発明の石鹸ではクロレラ粉末を石鹸素地に均一に分散させるため、また石鹸の泡立ちを良好に保つため両性界面活性剤を石鹸素地に添加することが必要である。この両性界面活性剤の効果はイオン性物質や金属イオンの影響を受けにくく、その界面活性能力が発揮されるので、クロレラ粉末の石鹸素地への均一な分散と溶解を容易にするものと思われる。クロレラ粉末が石鹸素地に均一に分散しない場合、石鹸が脆くなったりまた水に対して膨潤が起こりやすくなり、使用時にクロレラ粉末がタオル等に付着しやすくなり商品価値が低減する。
【0010】
また、クロレラ粉末には一般に灰分が6%前後含まれており、その灰分の組成の内、リン、カリウムに次いでマグネシウム、カルシウムが多い。Mgは約300ppm、Caは約250ppm含まれておりその一部は水に可溶な塩の形で存在していると考えられ、これらの硬水イオン成分がクロレラ粉末を含む石鹸の泡立ちを著しく阻害しているものと考えられる。本発明者らはこれらのイオンを封鎖するために各種のキレート剤を検討し、一部泡立ちの向上を認めたが十分なものではなかった。そこで視点を変え石鹸に使用されている各種界面活性剤を検討した結果、両性界面活性剤が泡立ちに非常に効果があることを発見した。
【0011】
両性界面活性剤は分子中にアニオンとカチオンの両方の基を有する界面活性剤でベタイン型、イミダゾリン型、グリシン型、β−アラニン型、スルフォベタイン型などが例示されるが、肌に使用される本発明の石鹸では分子内にアニオンとしてカルボキシル基を有するベタイン型、イミダゾリン型、グリシン型、β−アラニン型が好ましい。ベタイン型の両性界面活性剤としては例えばヤシ油アルキルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のアルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルベタイン等のアルキルアミドベタインが例示される。また、2−ウンデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン等のイミダゾリン型両性界面活性剤も本発明の石鹸に使用することが出来る。グリシン型の両性界面活性剤としては例えばアルキルジ(アミノエチル)グリシンナトリウム(アルキル基はラウリル基が主成分)、N−ヤシ油脂肪酸グリシンナトリウム、N−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム等が例示される。
【0012】
これらの界面活性剤の中でβ−アラニン型両性界面活性剤が特にクロレラ粉末の分散性に優れて好ましい。β−アラニン型両性界面活性剤としてはN−ヤシ油脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−メチル−β−アラニンナトリウムなどが例示されるが、下記構造式で示されるβ−アラニン型両性界面活性剤が特に本発明のクロレラ粉末含有石鹸に対してクロレラ粉末の良好な分散性とクリーミーな泡立ち性を付与するので好ましい。
【化1】
Figure 0003689052
上記化学式においてRは炭素数が6から18を有するアルキル基で原料によっては、例えば炭素数が10と12、16と18、と混合したアルキル基である場合が多い。m、nは整数でm=0〜9、n=1〜10、m+n=1〜10、Mは水素、Li、K、Na、等のアルカリ金属、アンモニウムあるいは有機アミンである。
【0013】
具体的にはN−(2−ヒドロキシアルキル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−β−アラニンナトリウム塩(2−ヒドロキシアルキル基はC12、C14、あるいはこれらの混合物)、N−(2−ヒドロキシアルキル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−β−アラニントリエタノールアミン塩(2−ヒドロキシアルキル基はC12、C14、あるいはこれらの混合物)、N−(2−ヒドロキシドデシル)−N−(ポリオキシエチレン(3E.O.))−β−アラニンナトリウム塩、化学式1においてRはC10のアルキル基でm=0、n=3、Mはナトリウムあるいはトリエタノールアミンである化合物、化学式1においてRはC10のアルキル基でm=2、n=3、Mはナトリウムあるいはトリエタノールアミンである化合物、化学式1においてRはC16、C18のアルキル基の等量混合物でm=0、n=1、Mはナトリウムあるいはトリエタノールアミンである化合物、化学式1においてRはC10のアルキル基でm=2、n=3、Mはナトリウムあるいはトリエタノールアミンなどが例示される。
【0014】
両性界面活性剤の添加量は石鹸重量に対して0.5〜5wt%の範囲が好ましい。添加量が少ないと泡立ちが悪くまたクロレラ粉末の分散性が悪くなり石鹸が脆くクロレラのタオルへの付着が多くなり好ましくない。一方両性界面活性剤の量が多いと石鹸が柔らかくなり溶け崩れの原因となる。また、界面活性剤の種類によっては添加量が多くなると肌に対する刺激も強くなり好ましくない。
【0015】
石鹸素地に仕上げ工程でクロレラ粉末並びに上記の両性界面活性剤を添加し泡立ちの良いクロレラの緑色をした固形石鹸を作ることが出来るが、これを日光や蛍光灯の下においておくと石鹸の表面から退色が進み茶褐色に変色することが判明した。この退色はクロレラの葉緑素が光で分解するものと考えられ、光を遮断する容器や包装紙に保存しておけば退色は起こらない。しかしながら浴室や化粧室では一旦使用されると暗所に保管することは難しく蛍光灯の光に晒されるので退色は進行し商品価値を低下してしまう。本発明者らはこの問題を退色防止剤を添加することで解決することが出来た。退色防止剤としてはフィチン酸、エチドロン酸、エチレンジアミン4酢酸及びそのナトリウム塩等各種のキレート剤、没食子酸プロピル、没食子酸メチル、フェラル酸、クエン酸、トコフェロール、アスコルビン酸、BHT(dibutyl hydroxy toluene)、BHA(butyl hydroxy anisole)などの坑酸化剤が挙げられるが、肌に安全で退色防止効果に優れるものとしてフィチン酸、エチドロン酸、フェラル酸が特に好ましい。これらの退色防止剤の添加量は少量で良く0.01−0.5wt%の範囲が好ましい。
【0016】
本発明のクロレラ粉末含有石鹸は上述のごとく石鹸素地、クロレラ粉末、両性界面活性剤、退色防止剤を必須成分とするものであるが其の他の成分を添加することが出来る。特に石鹸の硬さを保持させるためにヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、トール油脂肪酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸のような高級脂肪酸やセタノールやベヘニルアルコールなどの固形高級アルコールを添加するのが好ましい。さらに、クロレラ特有の匂いを嫌う場合は香料なども好ましい添加剤である。其の他の添加成分としてはグリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどの多価アルコール、ポリアクリル酸等の水溶性カルボキシビニルポリマー、砂糖、マルトース、トレハロース等の糖類が例示される。また、アボガド油、ホホバ油、オリーブ油、ツバキ油、タートル油、ヒマワリ油、ゴマ油、ヒマシ油などの液体油脂成分も添加することが出来る。
【0017】
さらに、カミツレエキス、ヒマワリ種子エキス、アロエエキス、イチョウエキス、茶エキス、ローズマリーエキス、ヘチマエキス等の各種植物エキス、ユーカリ油、ラベンダー油、ウイキョウ油等のハーブ類、例えばグリチルリチン酸アンモニウム、グリチルリチン酸カリウムなどの消炎剤薬剤などを配合することも出来る。また、タルク、カオリン、ゼオライト、雲母、などの無機粉末、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、カーボンブラック、コバルトバイオレットなどの無機顔料、赤色201号、202号、204号、226号、227号、橙色203号、204号、205号、黄色203号、205号、401号、青色1号、404号等の有機顔料などを添加してクロレラの緑色を好みの色に着色することも可能である。さらに、公知のアニオン、カチオン、ノニオン性界面活性剤を添加し泡立ちの微妙な制御を図ることも可能である。
【0018】
最後に本発明の石鹸の製造法について説明する。石鹸素地は公知の方法で製造される。即ち油脂をアルカリで鹸化する鹸化法あるいは油脂から脂肪酸を調整しその脂肪酸をアルカリで中和する中和法いずれの方法でも良い。石鹸の性質は原料油脂の性質に大きく左右されるので、用途に応じた油脂を選択する。化粧石鹸を目的とする場合は牛脂が80%、ヤシ油が20%からなる油脂が選択の目安となる。
【0019】
機械練りによる場合は動物性、植物性の油脂や脂肪酸等を加熱溶解し、これに苛性ソーダ等のアルカリ水溶液を加えて鹸化あるいは中和させ、塩析あるいは乾燥等の工程の後に得られる石鹸素地にクロレラ粉末、両性界面活性剤、退色防止剤、その他の添加物を加えローラーで良く練り、押し出し機で棒状に延ばし切断、型打ちをして目的の石鹸を製造する。
【0020】
枠練りによる場合は同じく動物性、植物性の油脂や脂肪酸等に低級アルコールを加えて加熱溶解し、これに苛性ソーダ等のアルカリ水溶液を加えて鹸化あるいは中和させた後、クロレラ粉末、両性界面活性剤、退色防止剤、その他の添加剤を加え均一に攪拌混合し、所定の枠内に流し込んで冷却固化させた後、型抜き後切断乾燥して目的の石鹸を得ることが出来る。
【0021】
このようにして得られた石鹸中にはクロレラ粉末が原料粉末の平均粒経よりも小さくなり均一に分散された状態で存在しているのが顕微鏡の観察から認められた。以下に実施例を援用して本発明をさらに詳しく説明するが本発明の技術的範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0022】
【実施例1】
常法により得られた石鹸素地に表1に示した量の市販クロレラ粉末、両性界面活性剤(商品名 アンホレックスMA−1)、退色防止剤としてフィチン酸、其の他の添加剤を加え、良く練りこみプローダーで押し出し、切断・型打ちをしてクロレラ粉末含有石鹸を得た。このようにして得られた石鹸について以下の方法で性能を評価した。評価結果を表2に纏めて示した。
【0023】
1)泡立ち性:石鹸を10℃の水で手洗いを行ないながらその泡立ちを評価した。
評価基準は
◎ :良く泡立つ
○ :泡立つ
△ :やや泡立ちが悪い
× :泡立ちが悪い
【0024】
2)膨潤度(吸水%):予め、重量を測定した石鹸に針金をつけ、20℃に保たれた200mlの水道水に浸す。2時間後に取り出して重量を測定し次の式を用いて膨潤度を求めた。
膨潤度={{b−(a−c)}/(a−c)}x100
但し a:浸漬前の重量(g)
b:浸漬後の重量(g)
c:水中に溶け出した重量(g)
(200mlの水道水を蒸発して残渣重量を測定)
評価基準は
◎ :耐膨潤性非常に良い(膨潤度17%未満)
○ :耐膨潤性良い(膨潤度17%以上21%未満)
△ :耐膨潤性やや不良(膨潤度21%以上25%未満)
× :耐膨潤性不良(膨潤度25%以上)
【0025】
3)使用感の試験:専門パネラー男女5名、合計10名にて官能で使用感(泡のクリーミーさ、使用後のしっとり感、肌あたりの柔らかさ、香り立ち)のパネルテストを実施した。
評価基準は
◎ :使用感非常に良い(専門パネラー8名以上が良いと認めた)
○ :使用感が良い(専門パネラー6名以上8名未満が良いと認めた)
△ :使用感やや悪い(専門パネラー4名以上6名未満が良いと認めた)
× :使用感悪い(専門パネラー4名未満が良いと認めた)
【0026】
4)耐変色性:石鹸を採光性の良い南向きの窓を有する部屋の中央に静置し、1ヶ月後の変化を冷暗所に保管した基準品と比較して変色の度合いを観察した。
評価基準は
◎ :耐変色性が非常に良い(基準品と比較してほとんど差が無い)
○ :耐変色性が良い(基準品と比較して半分まで差が無い)
△ :耐変色性がやや悪い(基準品と比較して半分以上差がある)
× :耐変色が悪い(基準品と比較して明らかに差がある)
【0027】
【比較例1】
実施例1においてフィチン酸及び両性界面活性剤を添加せずにクロレラ粉末含有石鹸を製造した(表1)。この石鹸の評価を実施例1と同様にして行なった結果を表2に示した。
【表1】
Figure 0003689052
【表2】
Figure 0003689052
【0028】
【実施例2,3】
実施例1で用いた石鹸素地に表3に示した添加剤を加え、良く練り込みプローダーで押し出し、切断・型打ちをしてクロレラ粉末含有石鹸を得た。本石鹸を用いて実施例1と同様にして評価を行なった。結果を表2に纏めて示した。
【表3】
Figure 0003689052
【0029】
【実施例4】
常法により鹸化して得られた石鹸素地にクロレラ粉末、両性界面活性剤、退色防止剤及びその他の添加剤を加え、良く溶解混合し金型に流し込んだ後、固化してから40日以上放置して乾燥熟成させて、型打ちをしてクロレラ粉末含有石鹸を得た。石鹸素地の調整原料及びクロレラ粉末等並びに添加剤の仕込み組成を表4に纏めて示した。本石鹸の評価を実施例1と同様にして行なった結果を表2に纏めて示した。
【表4】
Figure 0003689052
【0030】
【比較例2、3】
実施例4と同様にしてクロレラ粉末を含み、界面活性剤及び退色防止剤を含まない石鹸(比較例2)及びクロレラ粉末のみを含まない石鹸(比較例3)を製造した。これらの石鹸の評価結果を表2に纏めて示した。
【0031】
【発明の効果】
本発明により安価なクロレラ粉末を用いてクロレラ含有石鹸を提供することが出来た。本発明のクロレラ含有石鹸は泡立ちや洗浄力は従来の石鹸と変わらず、クロレラ粉末が均一に分散しているため水に対する膨潤度が小く形態安定性に優れるものであった。また蛍光灯の下で退色も少ない製品価値のある石鹸を得ることが出来た。この石鹸はクロレラ独特の効果で使用後に突っ張り感がなく保湿性がありしっとり感に優れた石鹸で肌の美容に有効な石鹸を提供することが出来た。

Claims (1)

  1. 少なくとも石鹸素地、クロレラ粉末、β−アラニン型両性界面活性剤及び退色防止剤からなることを特徴とするクロレラ粉末含有石鹸。
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