JP3688597B2

JP3688597B2 - Ratchet lever mechanism

Info

Publication number: JP3688597B2
Application number: JP2001109573A
Authority: JP
Inventors: 晃根本
Original assignee: Tachi S Co Ltd
Current assignee: Tachi S Co Ltd
Priority date: 2001-04-09
Filing date: 2001-04-09
Publication date: 2005-08-31
Anticipated expiration: 2021-04-09
Also published as: JP2002301957A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、シートリフターの駆動機構として設けられ、ブレーキユニットの制動軸線回りに配されたラチェットギヤを、駆動レバーの回動操作によってその対応方向に回転させる構造のラチェット式レバー機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】
シートを昇降可能に支持するシートリフターとして、たとえば、特開2000−255295号公報に開示のような、回動可能なリフターリンクをシートの前後に配したものが広く知られている。
【０００３】
この種のシートリフターにおいては、通常、一回転方向への制動力を制動軸に付与したブレーキユニットによるリフターリンクの回動規制のもとで、シートの下降が規制され、また、駆動軸を兼ねるこの制動軸の駆動操作により、任意の方向へのリフターリンクの回動、つまりはシートの昇降が確保可能となっている。
【０００４】
このブレーキユニットの制動軸を回転駆動させる駆動手段としては、たとえば、図５（Ａ）に示すようなダイヤル状の駆動ハンドル（駆動ダイヤル）210が基本的に知られている。しかし、シートリフターに掛かる荷重は重く、操作者（着座者）に多大な重量負担を強いる虞れのあることから、前出の特開2000−255295号公報に開示のような、ブレーキユニットの制動軸線回りに配されたラチェットギヤを、駆動レバーの回動操作によってその対応方向に回転させるラチェット式レバー機構が、駆動ダイヤルに代わる駆動機構として提供されている。
【０００５】
図５（Ｂ）を参照にして、このラチェット式レバー機構211の概略を説明する。このラチェット式レバー機構210においては、ワンウェイクラッチ付きギヤとしてなるアップ用、ダウン用のラチェットギヤ212u,212dが、ブレーキユニット216の制動軸218の軸線回りに、そのロック回転方向を異にして配設されている。そして、このアップ用、ダウン用のラチェットギヤ212u,212dに個別に噛合されるラチェット爪226u,226dを、駆動レバー214との一体回動を可能に、レバー支軸228に設けることにより、駆動レバーの回動操作によるラチェットギヤの選択的な回動操作が可能となっている。
【０００６】
このような構成によれば、駆動レバー214の回動方向に対応した側のラチェット爪226u,226dが、その対応するラチェットギヤ212u,212dに噛合し、ラチェットギヤを伴った回動によって、その回動方向の回転が、ブレーキユニットの制動軸218に伝達される。そして、この制動軸の回転を駆動力としてリフターリンクに伝達することによって、シートリフターによるシートの昇降が確保可能となる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、公知のシートリフターにおいては、前出の特開2000−255295号公報に開示のようなリンク構造が一般的であったことから、通常は、図５（Ａ）に示すように、駆動ダイヤル210の上面側、つまり制動軸218の上面側をシート前方に向けて回動させる回転方向、つまり図中時計方向が、シートを上昇させるための操作方向として慣用的に規定されている。そして、駆動レバーの操作方向がシートの昇降方向に一致しないとその操作が紛らわしくなるという操作上の観点から、図５（Ｂ）に示すように、図中反時計方向への駆動レバー214の引き上げによって制動軸218を図中時計方向に回転させるように、公知のラチェット式レバー機構は構成されている。
【０００８】
つまり、公知の構成においては、駆動レバー214の操作方向に対する逆方向が、駆動レバーによるラチェットギヤ212u,212d、および制動軸218の回転方向、つまりは回転出力方向として規定されている。
【０００９】
ここで、コンパクト化やコストの低減等を目的としたシートリフターの改良等により生じるリフターリンク、あるいはブレーキユニット等のレイアウトの制約から、制動軸上面側をシート後方に向けて回動させる回転方向、つまり制動軸上面側をシート前方に向けて回動させる従来の回転方向を順回転とした場合の逆回転をシートの上昇方向として規定した、いわゆる逆回転駆動型のものが、各種提供されつつある。
【００１０】
しかし、公知のラチェット式レバー機構は、順回転方向をその引き上げ操作による回転出力方向としたものであるため、この公知のラチェット式レバー機構を逆回転駆動型のシートリフターに単純に利用しようとすると、駆動レバーの押し下げ方向がシートの上昇方向となることから、駆動レバーの操作方向と回転出力方向との不一致による操作上の混乱、および違和感等を招きかねない。
【００１１】
なお、別付けの変換機構等でその回転出力方向を変換することによって、公知のラチェット式レバー機構を逆回転駆動型のシートリフターに適用可能とすることも考えられる。しかし、このような構成においては、構成の複雑化、および部品点数の増加に伴うコストの上昇等を伴うため、レイアウト変更の目的であるコンパクト化やコストの低減等に反することが避けられない。
【００１２】
この発明は、逆回転駆動型のシートリフターに、操作上での混乱、違和感等を伴うことなく適用可能としたラチェット式レバー機構の提供を目的としている。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この発明の実施の一形態によれば、駆動レバーの回動中心となるレバー支軸を、ブレーキユニット制動軸線からの離間位置に配置している。そして、アップ用、ダウン用のラチェット爪を、アップ用、ダウン用それぞれのラチェットギヤに噛合可能な段差位置にある外歯車状のセクタギヤとして単体のギヤベースに形成し、このギヤベースを、ブレーキユニット制動軸線とレバー支軸との間に配置されたギヤ支軸によって回動自在に支持するとともに、駆動レバーと一体回動される第１セクタギヤを、ギヤベースに形成された第２セクタギヤに噛合させることによって、レバー支軸を中心とした駆動レバーの回動方向に、制動軸への回転出力方向を一致させている。
【００１４】
また、この発明の実施の別形態においては、アップ用、ダウン用のラチェット爪が、アップ用、ダウン用それぞれのラチェットギヤに噛合可能な段差位置にある内歯車状のセクタギヤとして単体のギヤベースに形成されている。そして、このギヤベースを、駆動レバーとの一体的な連結のもとで一体回動させることにより、レバー支軸を中心とした駆動レバーの回動方向に、制動軸への回転出力方向を一致させている。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
【００１６】
図１、図２に示すように、この発明に係るラチェット式レバー機構10においては、ワンウェイクラッチ付きギヤからなるアップ用、ダウン用のラチェットギヤ12u,12dが、駆動軸を兼ねたブレーキユニット16の制動軸18の軸線回りに配設されている。そして、駆動レバー14の回動操作力を、対応する方向の回転出力としてこのラチェットギヤ12u,12dから制動軸18に伝達、出力可能に、このラチェット式レバー機構10は構成されている。
【００１７】
この発明の実施の形態においては、たとえば、制動軸18の軸線上でこの制動軸に一体的に係着される出力軸20の回りに、アップ用、ダウン用のラチェットギヤ12u,12dがそれぞれ配設されている。そして、この発明の実施の形態においては、この出力軸20をプレート状のユニットベース22に回転自在に軸支させることによって、ラチェット式レバー機構10が、このユニットベースを基体としたユニットとして形成されている。
【００１８】
図２を見るとよくわかるように、この出力軸20は、たとえば、その所定の中間位置にフランジ20aを一体に有しており、このフランジを境にした軸受端側を、ユニットベース22の挿通孔24に挿入することによって、ユニットベースに軸支される。そして、たとえば、軸受端に形成された凹状の軸受20bに、制動軸18を挿入、係着させることによって、制動軸の軸線上への出力軸20の一体的な配置が可能となっている。
【００１９】
なお、制動軸18、出力軸20間の一体的な係着は、通常、セレーション等の継手によって確保されている。
【００２０】
アップ用、ダウン用のラチェットギヤ12u,12dとして用いられるワンウェイクラッチ付きギヤは、いずれも、内軸12aに対する外輪12bの回転を一方向でのみ保障可能とするものであり、このアップ用、ダウン用のラチェットギヤは、内輪を伴う外輪の回転方向、つまりはロック回転方向を相反する方向として出力軸20の軸回りに配設されている。
【００２１】
この実施の形態においては、図１に示す反時計方向、つまり時計方向となる順回転方向に対する逆回転方向が、シートの上昇方向に一致する制動軸18の回転方向として規定されていることから、この反時計方向（逆回転方向）にそのロック回転方向を一致させるように、アップ用ラチェットギヤ12uは配設されている。また、これに反して、その時計方向（順回転方向）にロック回転方向を一致させるように、ダウン用ラチェットギヤ12dは配設される。
【００２２】
なお、図２に示すように、内軸12aはその中心に軸受12cを有して形成されており、この軸受に出力軸20を、セレーション等の継手を介して挿通、係着させることで、出力軸に対する内軸の一体的な係着、つまりは内軸、出力軸の一体の回転が確保されている。
【００２３】
通常、このようなアップ用、ダウン用のラチェットギヤ12u,12dを有する構成においては、外歯車としてなる外輪12bに噛合可能なアップ用、ダウン用のラチェット爪26u,26dが、駆動レバー14に連動可能に設けられ、このラチェット爪を駆動レバーで回動させることによって、駆動レバーの回動操作力をラチェットギヤに伝達可能としている。
【００２４】
図１、図２に示すように、駆動レバー14は、出力軸20からの離間位置に配設されたレバー支軸28を介して、ユニットベース22に回動自在に支持されている。そして、この発明においては、アップ用、ダウン用のラチェット爪26u,26dを、アップ用、ダウン用それぞれのラチェットギヤ12u,12dに噛合可能な段差位置にある外歯車状のセクタギヤとして単体のギヤベース30に形成し、駆動レバーと一体回動される第１セクタギヤ32を、ギヤベースに形成された第２セクタギヤ34に噛合させることによって、駆動レバー、ラチェット爪間を連動可能に連結している。
【００２５】
レバー支軸28は、挿通孔36への小径軸28aの挿入のもとで、たとえば、ユニットベース22に回動自在に軸支、突設され、その一部に形成された回り止め部28b周りに第１セクタギヤ32を配置、係着させることによって、この第１セクタギヤとレバー支軸との一体化がはかられている。そして、レバー支軸28の中心部と、この中心部からの離間位置にある第１セクタギヤ32の係止端32aとに、たとえば止めねじ38で駆動レバー14を固着することによって、駆動レバーと第１セクタギヤとの一体化が得られている。
【００２６】
また、たとえば、出力軸20とレバー支軸28との間に、ギヤ支軸40が、ユニットベース22に対して固定的に突設され、このギヤ支軸の小径端40a回りへの配置のもとで、ギヤベース30はギヤ支軸によって回転自在に支持される。
【００２７】
なお、ユニットベース22上に配置された各構成部材は、ユニットベースに対応する外形形状を持つカバー42によって被装され、駆動レバー14は、このカバーの外部に配設される。
【００２８】
ここで、駆動レバー14は、所定の回動範囲の中間位置を、通常時に保持されるニュートラル位置として規定し、このニュートラル位置から上方、および下方に回動可能に構成されている。このニュートラル位置への駆動レバー14の保持は、通常、リターンばね44の偏倚力のもとで行われる。
【００２９】
リターンばね44として、たとえば、レバー支軸28の回りに巻装されたねじりばねが例示でき、このリターンばねの端末44a,44bを、たとえば回り止め部28b周りへの配置のもとでレバー支軸に一体的に設けられたレバープレート46の係止片46aとカバー42の係止端42aとに連続して係止させることにより、図１に示すこの係止端への係止片の整列位置が、ユニットベース22に対する駆動レバー14のニュートラル位置として規定されている。
【００３０】
このようにしてなるラチェット式レバー機構10は、出力軸の軸受20bに対する制動軸18の挿入、係着を伴った、シートリフター側面へのユニットベース22の固定のもとで、通常、シートリフターに対して配設される。
【００３１】
図１を見るとわかるように、リターンばね44の偏倚力のもとで規定された駆動レバー14のニュートラル位置においては、ラチェット爪26u,26dが、いずれもラチェットギヤ12u,12dに噛合しない非噛合位置に待機している。そして、このニュートラル位置から、駆動レバー14を、実線矢印で示す上方、つまり反時計方向に、リターンばね42の偏倚力に抗して回動させると、第１セクタギヤ32が、この駆動レバーと一体に、レバー支軸28を中心として反時計方向に回動し、これに伴う、時計方向への第２セクタギヤ34の回動のもとで、ラチェット爪26u,26dは、ギヤ支軸40の回りを同一方向、つまりは時計方向に回動される。
【００３２】
すると、このラチェット爪26u,26dのうちのアップ用ラチェット爪26uが、対応するアップ用ラチェットギヤ12uに噛合されるため、このアップ用ラチェットギヤは、出力軸20、ひいては制動軸18を伴って、反時計方向に対応量だけ回転される。
【００３３】
また、シートを下降させる場合においては、上記操作と逆の操作、つまり、駆動レバー14をニュートラル位置から下方（図１中の時計方向）に回動させる操作を行う。すると、駆動レバー14との一体回動によって第１セクタギヤ32が時計方向に回動し、それによって第２セクタギヤ34、およびラチェット爪26u,26d、つまりはギヤベース30が反時計方向に回動するとともに、このギヤベースの回動に伴うダウン用ラチェットギヤ12dへのラチェット爪26dの噛合、およびこれに伴った時計方向へのダウン用ラチェットギヤの回転のもとで、出力軸20、つまりはブレーキユニットの制動軸18は、駆動レバー14の回動操作方向と同一の時計方向に回転される。
【００３４】
このように、この発明においては、ラチェットギヤ12u,12dからの回転出力方向が、駆動レバー14の回動操作方向に一致している。つまり、図１に示す反時計方向、つまり時計方向となる順回転方向に対する逆回転方向をシートの上昇方向として規定した、いわゆる逆回転駆動型のものにこの発明のラチェット式レバー機構10を設ければ、駆動レバー14の回動操作方向に一致した制動軸の回転出力、つまりはシートの昇降が確保できる。
【００３５】
従って、駆動レバー14の操作方向が混乱することがなく、またその操作方向に違和感を与えることもないことから、その操作性、および操作の正確性が容易に確保可能となる。
【００３６】
また、この発明によれば、第１、第２のセクタギヤ32,34を介して、駆動レバー14の回動をラチェット爪26u,26dに伝達可能とすれば足りるため、その構造の複雑化が確実に防止可能となる。そして、逆回転駆動型のシートリフターに適用可能な構成が、このラチェット式レバー機構10自体において完結できるため、構成の複雑化、およびコストの上昇等も確実に防止可能となる。
【００３７】
ここで、この発明の実施の形態においては、ラチェット式レバー機構10を、制動軸18の挿入、係着可能な出力軸20を有したユニットとして具体化しているが、ラチェットギヤ12u,12dを制動軸の軸線回りに配置すれば足りるため、これに限定されず、たとえば、ユニットベース22を省略し、ラチェットギヤを制動軸に直接的に配設するとともに、駆動レバー14、およびギヤベース30をシートリフター側面に直接的に枢着する構成としてもよい。
【００３８】
しかしながら、ユニットベース22を基体としたユニットとしてラチェット式レバー機構10を形成すれば、シートへの装着作業が容易に行える。そして、ユニット単位での装着を考慮すれば足り、細部の設計変更、部材変更等も不要となるため、既存のシートリフターへの適用も一層容易となる。
【００３９】
ところで、上述したこの発明の実施の形態においては、第１セクタギヤ32、第２セクタギヤ34を介して駆動レバー14の回動操作力をラチェット爪26u,26dに伝達させる構造を具体化しているが、これに限定されず、たとえば、駆動レバーとラチェット爪とを一体的に回動可能に直結する構成としてもよい。
【００４０】
図３、図４に示すように、この発明の実施の別形態においては、ラチェットギヤ12u,12dに噛合可能なアップ用、ダウン用のラチェット爪126u,126dが、各ラチェットギヤとの対応段差位置にある内歯車状のセクタギヤとして、単体のギヤベース130に形成されている。そして、このギヤベース130を、たとえば、レバー支軸28の回り止め部28b周りに配置するとともに、駆動レバー14を、レバー支軸の中心部と、この中心部からの離間位置にあるギヤベース130の係止端130aとに、止めねじ38で固着することによって、駆動レバーとギヤベースとの一体回動が確保されている。
【００４１】
なお、図１、図２に示す前述の実施の一形態と共通する部材に対しては、この別形態を示す図３、図４においても同一の参照符号を使用することで、ここでの詳細な説明は省略するものとする。また、この実施の別形態においても、凹状の軸受20bの形成された出力軸20の軸受端側をユニットベース22の挿通孔24に挿入することによる出力軸の突設、および挿通孔36に小径軸28aを挿入することによるレバー支軸28の突設により、ユニットベース122、およびカバー142でのこのラチェット式レバー機構110のユニット化ははかられる。
【００４２】
更に、リターンばねの端末44a,44bは、たとえば回り止め部28b周りへの配置のもとでレバー支軸28に一体的に設けられたレバープレート46の係止片46aとカバー142の係止端142aとに連続して係止され、図３に示すこの係止端への係止片の整列位置が、ユニットベース122に対する駆動レバー14のニュートラル位置として規定されている。
【００４３】
この構成においては、ニュートラル位置から、駆動レバー14を、矢印で示す上方、つまり反時計方向に、リターンばね44の偏倚力に抗して回動させると、これと一体的に、ギヤベース130、つまりはラチェット爪126u,126dが同一方向に回動する。すると、このラチェット爪126u,126dのうちのアップ用ラチェット爪126uが、対応するアップ用ラチェットギヤ112uに噛合され、このアップ用ラチェットギヤは出力軸20、ひいては制動軸18を伴って、反時計方向に対応量だけ回転されるため、この制動軸と駆動レバーとの回動方向の同一化が、この構成においても確保可能となる。
【００４４】
従って、駆動レバー14の回動操作方向と制動軸18の出力回転方向との一致による、駆動レバーの回動操作方向に一致したシートの昇降の確保により、混乱、違和感等を招かない駆動レバーの回動操作が、この別形態においても容易に確保可能となる。
【００４５】
また、この別形態のラチェット式レバー機構110は、内歯車状のセクタギヤとしてなるラチェット爪126u,126dを、駆動レバー14と一体的に回動可能に設ければ足りるため、その構成が一層簡素化できる。更に、ラチェット爪126u,126dの形成されたギヤベース130を駆動レバー14に一体的に回動可能に連結、支持すれば足りるため、その全体的な形状のコンパクト化、つまりは小型化が十分に可能となる。
【００４６】
上述した発明の実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【００４７】
【発明の効果】
上記のように、この発明のラチェット式レバー機構によれば、制動軸を回転させるための回転出力方向が、駆動レバーの回動操作方向に一致しているため、制動軸上面側をシート前方に向けて回動させる回転方向をシートの上昇方向として規定した、いわゆる逆回転駆動型のものに、このラチェット式レバー機構を適用することが容易に可能となる。
【００４８】
そして、このように、制動軸の回転出力方向に駆動レバーの回動操作方向を一致させれば、駆動レバーの操作方向が混乱することもなく、またその操作方向に違和感を与えることもないことから、その操作性、および操作の正確性が容易に確保可能となる。
【００４９】
更に、この発明によれば、逆回転駆動型のシートリフターに適用可能な構成が、このラチェット式レバー機構自体において完結できるため、構成の複雑化、およびコストの上昇等も確実に防止可能となる。
【００５０】
また、ユニットベースを基体としたユニットとしてラチェット式レバー機構を形成すれば、シートへの装着作業が容易に行える。そして、ユニット単位での装着を考慮すれば足り、細部の設計変更、部材変更等も不要となるため、既存のシートリフターへの適用も一層容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】ニュートラル位置における、この発明の実施の一形態に係るラチェット式レバー機構の概略正面図である。
【図２】ラチェット式レバー機構の分解斜視図である。
【図３】ニュートラル位置における、この発明の実施の別形態に係るラチェット式レバー機構の概略正面図である。
【図４】図３に示すラチェット式レバー機構の分解斜視図である。
【図５】従来の駆動ダイヤル、およびラチェット式レバー機構の概略を示す、各概略斜視図である。
【符号の説明】
10,110 ラチェット式レバー機構
12u,12d ラチェットギヤ
14 駆動レバー
16 ブレーキユニット
18 ブレーキユニットの制動軸
20 出力軸
22 ユニットベース
26u,26d ラチェット爪（外歯車状のセクタギヤ）
28 レバー支軸
30,130 ギヤベース
32 第１セクタギヤ
34 第２セクタギヤ
126u,126d ラチェット爪（内歯車状のセクタギヤ）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a ratchet-type lever mechanism that is provided as a drive mechanism for a seat lifter and that rotates a ratchet gear disposed around a braking axis of a brake unit in a corresponding direction by rotating a drive lever.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art As a sheet lifter that supports a seat so as to be able to move up and down, for example, as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-255295, a rotatable lifter link disposed on the front and back of a seat is widely known.
[0003]
In this type of seat lifter, the lowering of the seat is normally restricted under the restriction of the rotation of the lifter link by the brake unit that applies a braking force in one rotation direction to the braking shaft, and also serves as the drive shaft. By this driving operation of the brake shaft, it is possible to ensure the rotation of the lifter link in an arbitrary direction, that is, the raising and lowering of the seat.
[0004]
As drive means for rotationally driving the brake shaft of the brake unit, for example, a dial-like drive handle (drive dial) 210 as shown in FIG. 5A is basically known. However, since the load applied to the seat lifter is heavy and there is a possibility of imposing a heavy weight burden on the operator (sitting person), the braking of the brake unit as disclosed in the aforementioned Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-255295 is required. A ratchet lever mechanism that rotates a ratchet gear arranged around an axis in a corresponding direction by rotating the drive lever is provided as a drive mechanism that replaces the drive dial.
[0005]
An outline of the ratchet lever mechanism 211 will be described with reference to FIG. In this ratchet lever mechanism 210, up and down ratchet gears 212u and 212d as gears with a one-way clutch are arranged around the axis of the brake shaft 218 of the brake unit 216 with different lock rotation directions. Has been. The drive lever is provided with the ratchet pawls 226u and 226d that are individually meshed with the up and down ratchet gears 212u and 212d so as to be able to rotate integrally with the drive lever 214. The ratchet gear can be selectively rotated by the rotating operation.
[0006]
According to such a configuration, the ratchet pawls 226u and 226d on the side corresponding to the rotation direction of the drive lever 214 mesh with the corresponding ratchet gears 212u and 212d, and the rotation with the ratchet gear causes the rotation. The rotation in the moving direction is transmitted to the braking shaft 218 of the brake unit. Then, by transmitting the rotation of the brake shaft as a driving force to the lifter link, it is possible to ensure the seat lift by the seat lifter.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in a known seat lifter, since a link structure as disclosed in the above-mentioned Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-255295 is common, as shown in FIG. A rotation direction in which the upper surface side of 210, that is, the upper surface side of the brake shaft 218 is rotated toward the front of the seat, that is, a clockwise direction in the drawing, is conventionally defined as an operation direction for raising the seat. Then, from the viewpoint of operation that the operation direction of the drive lever does not coincide with the raising / lowering direction of the seat, the operation is confused, and as shown in FIG. 5B, the drive lever 214 is lifted in the counterclockwise direction in the drawing. A known ratchet lever mechanism is configured so that the brake shaft 218 is rotated in the clockwise direction in FIG.
[0008]
That is, in the known configuration, the direction opposite to the operation direction of the drive lever 214 is defined as the rotation direction of the ratchet gears 212u and 212d and the brake shaft 218 by the drive lever, that is, the rotation output direction.
[0009]
Here, due to the restrictions of the layout of the lifter link or the brake unit, etc., which is caused by the improvement of the seat lifter for the purpose of downsizing and cost reduction, the rotational direction in which the upper surface side of the braking shaft is rotated toward the rear of the seat, That is, various types of so-called reverse rotation drive types are being provided in which the reverse rotation when the conventional rotation direction in which the upper surface side of the braking shaft is rotated forward is defined as the forward direction of the seat. .
[0010]
However, since the known ratchet type lever mechanism has the forward rotation direction as the rotation output direction by the pulling operation, when this known ratchet type lever mechanism is simply used for a reverse rotation drive type seat lifter, Since the push-down direction of the drive lever is the ascending direction of the seat, there may be an operational mess due to a mismatch between the operation direction of the drive lever and the rotation output direction, and a sense of incongruity.
[0011]
It is also conceivable that a known ratchet lever mechanism can be applied to a reverse rotation drive type seat lifter by converting the rotational output direction using an attached conversion mechanism or the like. However, in such a configuration, since the configuration is complicated and the cost is increased due to an increase in the number of parts, it is inevitable that this is contrary to downsizing and cost reduction, which are the purpose of layout change.
[0012]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a ratchet type lever mechanism that can be applied to a reverse rotation drive type seat lifter without causing confusion or discomfort in operation.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, according to one embodiment of the present invention, the lever support shaft that is the rotation center of the drive lever is disposed at a position away from the brake unit braking axis. The up and down ratchet pawls are formed on a single gear base as external gear-like sector gears at stepped positions that can mesh with the up and down ratchet gears, and this gear base is used as a brake unit braking axis. The first sector gear that is pivotally supported by the drive lever and meshed with the second sector gear formed on the gear base is rotatably supported by a gear pivot disposed between the first and second lever pivots. The direction of rotation output to the brake shaft is made to coincide with the direction of rotation of the drive lever around the lever support shaft.
[0014]
Further, in another embodiment of the present invention, the up and down ratchet pawls are formed on a single gear base as an internal gear-like sector gear at a step position that can mesh with the up and down ratchet gears. Has been. Then, by rotating the gear base integrally with an integral connection with the drive lever, the rotation output direction to the brake shaft is made to coincide with the rotation direction of the drive lever around the lever support shaft. ing.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0016]
As shown in FIG. 1 and FIG. 2, in the ratchet lever mechanism 10 according to the present invention, the up and down ratchet gears 12u and 12d composed of a gear with a one-way clutch are provided for the brake unit 16 that also serves as a drive shaft. It is arranged around the axis of the brake shaft 18. The ratchet lever mechanism 10 is configured so that the rotational operation force of the drive lever 14 can be transmitted and output from the ratchet gears 12u, 12d to the braking shaft 18 as a rotational output in a corresponding direction.
[0017]
In the embodiment of the present invention, for example, up and down ratchet gears 12u and 12d are arranged around the output shaft 20 integrally engaged with the brake shaft on the axis of the brake shaft 18, respectively. It is installed. In the embodiment of the present invention, the ratchet lever mechanism 10 is formed as a unit having the unit base as a base body by rotatably supporting the output shaft 20 on the plate-shaped unit base 22. ing.
[0018]
As can be seen from FIG. 2, this output shaft 20 has, for example, a flange 20a integrally therewith at a predetermined intermediate position, and the bearing end side with this flange as a boundary is inserted into the unit base 22. By being inserted into the hole 24, it is supported by the unit base. For example, by inserting and engaging the brake shaft 18 in a concave bearing 20b formed at the bearing end, the output shaft 20 can be integrally disposed on the axis of the brake shaft.
[0019]
The integral engagement between the brake shaft 18 and the output shaft 20 is usually ensured by a joint such as a serration.
[0020]
The one-way clutch gears used as the up and down ratchet gears 12u and 12d can guarantee the rotation of the outer ring 12b with respect to the inner shaft 12a only in one direction. The ratchet gear is arranged around the axis of the output shaft 20 in the direction opposite to the rotation direction of the outer ring with the inner ring, that is, the lock rotation direction.
[0021]
In this embodiment, the counterclockwise direction shown in FIG. 1, that is, the reverse rotation direction with respect to the forward rotation direction that is the clockwise direction, is defined as the rotation direction of the braking shaft 18 that coincides with the ascending direction of the seat. The up ratchet gear 12u is arranged so that the lock rotation direction coincides with the counterclockwise direction (reverse rotation direction). On the contrary, the down ratchet gear 12d is arranged so that the lock rotation direction coincides with the clockwise direction (forward rotation direction).
[0022]
As shown in FIG. 2, the inner shaft 12a is formed with a bearing 12c at its center, and the output shaft 20 is inserted into and engaged with this bearing through a joint such as a serration. The inner shaft is integrally engaged with the output shaft, that is, the inner shaft and the output shaft are integrally rotated.
[0023]
Usually, in such a configuration having the up and down ratchet gears 12u and 12d, the up and down ratchet pawls 26u and 26d that can mesh with the outer ring 12b as an external gear are linked to the drive lever 14. The ratchet pawl is rotated by the drive lever so that the rotation operation force of the drive lever can be transmitted to the ratchet gear.
[0024]
As shown in FIGS. 1 and 2, the drive lever 14 is rotatably supported by the unit base 22 via a lever support shaft 28 disposed at a position away from the output shaft 20. In the present invention, the up and down ratchet pawls 26u and 26d are unitary gear bases 30 as external gear-like sector gears at stepped positions that can mesh with the up and down ratchet gears 12u and 12d. The drive lever and the ratchet pawl are connected to each other by engaging the first sector gear 32 formed integrally with the drive lever and the second sector gear 34 formed on the gear base.
[0025]
For example, the lever support shaft 28 is pivotally supported on and protruded from the unit base 22 under the insertion of the small diameter shaft 28a into the insertion hole 36. The first sector gear 32 and the lever support shaft are integrated by arranging and engaging the first sector gear 32 with the first sector gear 32. Then, the drive lever 14 is fixed to the center portion of the lever support shaft 28 and the locking end 32a of the first sector gear 32 located away from the center portion by, for example, a set screw 38. Integration with one sector gear is obtained.
[0026]
Further, for example, a gear support shaft 40 is fixedly projected from the unit base 22 between the output shaft 20 and the lever support shaft 28, and the gear support shaft is arranged around the small diameter end 40a. The gear base 30 is rotatably supported by the gear support shaft.
[0027]
Each component member disposed on the unit base 22 is covered by a cover 42 having an outer shape corresponding to the unit base, and the drive lever 14 is disposed outside the cover.
[0028]
Here, the drive lever 14 defines an intermediate position within a predetermined rotation range as a neutral position that is normally held, and is configured to be able to rotate upward and downward from this neutral position. The drive lever 14 is normally held at the neutral position under the biasing force of the return spring 44.
[0029]
As the return spring 44, for example, a torsion spring wound around the lever support shaft 28 can be exemplified, and the ends 44a and 44b of the return springs are arranged, for example, around the rotation stop portion 28b under the lever support shaft. The locking piece 46a of the lever plate 46 and the locking end 42a of the cover 42 which are provided integrally with the locking plate 42 are continuously locked to each other, thereby aligning the locking pieces to the locking end shown in FIG. Is defined as the neutral position of the drive lever 14 with respect to the unit base 22.
[0030]
The ratchet lever mechanism 10 thus configured is normally attached to the seat lifter under the condition that the unit base 22 is fixed to the side surface of the seat lifter with the insertion and engagement of the braking shaft 18 to the bearing 20b of the output shaft. It is arranged with respect to.
[0031]
As can be seen from FIG. 1, at the neutral position of the drive lever 14 defined under the biasing force of the return spring 44, the ratchet pawls 26u, 26d are not meshed with the ratchet gears 12u, 12d. Waiting for position. When the drive lever 14 is rotated from the neutral position in the upward direction indicated by the solid arrow, that is, counterclockwise, against the biasing force of the return spring 42, the first sector gear 32 is integrated with the drive lever. Further, the ratchet pawls 26u and 26d are rotated around the gear support shaft 40 under the rotation of the second sector gear 34 in the clockwise direction. Are rotated in the same direction, that is, clockwise.
[0032]
Then, the up ratchet pawl 26u of the ratchet pawls 26u, 26d is meshed with the corresponding up ratchet gear 12u, so that the up ratchet gear is accompanied by the output shaft 20, and thus the braking shaft 18. It is rotated counterclockwise by a corresponding amount.
[0033]
Further, when lowering the seat, an operation opposite to the above operation, that is, an operation of rotating the drive lever 14 downward (clockwise in FIG. 1) from the neutral position is performed. Then, the first sector gear 32 is rotated clockwise by the integral rotation with the drive lever 14, whereby the second sector gear 34 and the ratchet pawls 26u, 26d, that is, the gear base 30 are rotated counterclockwise. Under the meshing of the ratchet pawl 26d with the down ratchet gear 12d accompanying the rotation of the gear base, and the rotation of the down ratchet gear clockwise along with this, the output shaft 20, that is, the brake unit The brake shaft 18 is rotated in the same clockwise direction as the rotation operation direction of the drive lever 14.
[0034]
Thus, in the present invention, the rotation output direction from the ratchet gears 12u, 12d coincides with the rotation operation direction of the drive lever 14. That is, the ratchet type lever mechanism 10 of the present invention is provided in a so-called reverse rotation drive type in which the counterclockwise direction shown in FIG. For example, the rotation output of the braking shaft that coincides with the rotational operation direction of the drive lever 14, that is, the raising and lowering of the seat can be secured.
[0035]
Accordingly, the operation direction of the drive lever 14 is not confused, and the operation direction is not uncomfortable, so that the operability and the accuracy of the operation can be easily ensured.
[0036]
Further, according to the present invention, it is sufficient to transmit the rotation of the drive lever 14 to the ratchet pawls 26u and 26d via the first and second sector gears 32 and 34, so that the structure is surely complicated. Can be prevented. Since the structure applicable to the reverse rotation drive type seat lifter can be completed in the ratchet type lever mechanism 10 itself, it is possible to reliably prevent complication of the structure and increase in cost.
[0037]
Here, in the embodiment of the present invention, the ratchet lever mechanism 10 is embodied as a unit having an output shaft 20 into which the braking shaft 18 can be inserted and engaged, but the ratchet gears 12u and 12d are braked. For example, the unit base 22 is omitted, the ratchet gear is disposed directly on the braking shaft, and the drive lever 14 and the gear base 30 are disposed on the seat lifter. It is good also as a structure directly pivoted to the side.
[0038]
However, if the ratchet lever mechanism 10 is formed as a unit having the unit base 22 as a base, the mounting operation to the seat can be easily performed. Further, it is sufficient to consider mounting in unit units, and it is not necessary to change design details or change members, so that application to an existing seat lifter is further facilitated.
[0039]
By the way, in the above-described embodiment of the present invention, the structure for transmitting the rotational operation force of the drive lever 14 to the ratchet claws 26u, 26d via the first sector gear 32 and the second sector gear 34 is embodied. For example, the drive lever and the ratchet pawl may be directly connected so as to be integrally rotatable.
[0040]
As shown in FIGS. 3 and 4, in another embodiment of the present invention, the up and down ratchet pawls 126u and 126d that can mesh with the ratchet gears 12u and 12d are provided at corresponding step positions with the ratchet gears. Is formed in a single gear base 130 as an internal gear-like sector gear. The gear base 130 is disposed, for example, around the rotation-preventing portion 28b of the lever support shaft 28, and the drive lever 14 is engaged with the center portion of the lever support shaft and the gear base 130 that is spaced from the center portion. The drive lever and the gear base are integrally rotated by being fixed to the stop end 130a with a set screw 38.
[0041]
In addition, about the member which is common in the above-mentioned embodiment shown in FIG. 1 and FIG. 2, the same reference numerals are used in FIG. 3 and FIG. Such explanation is omitted. Also in this embodiment, the output end of the output shaft 20 on which the concave bearing 20b is formed is inserted into the insertion hole 24 of the unit base 22 so that the output shaft protrudes and the insertion hole 36 has a small diameter. By projecting the lever support shaft 28 by inserting the shaft 28a, the ratchet lever mechanism 110 can be unitized at the unit base 122 and the cover 142.
[0042]
Further, the ends 44a and 44b of the return spring are, for example, the locking pieces 46a of the lever plate 46 and the locking ends of the cover 142 which are integrally provided on the lever support shaft 28 under the arrangement around the rotation stop portion 28b. The alignment position of the locking piece to the locking end shown in FIG. 3 is defined as the neutral position of the drive lever 14 with respect to the unit base 122.
[0043]
In this configuration, when the drive lever 14 is rotated from the neutral position in the upward direction indicated by the arrow, that is, in the counterclockwise direction against the biasing force of the return spring 44, the gear base 130, that is, The ratchet pawls 126u and 126d rotate in the same direction. Then, of the ratchet pawls 126u, 126d, the up ratchet pawl 126u is engaged with the corresponding up ratchet gear 112u, and the up ratchet gear is counterclockwise with the output shaft 20 and eventually the braking shaft 18. Therefore, the same rotation direction of the brake shaft and the drive lever can be ensured even in this configuration.
[0044]
Therefore, by ensuring that the seat moves up and down in accordance with the rotation operation direction of the drive lever by matching the rotation operation direction of the drive lever 14 and the output rotation direction of the brake shaft 18, the drive lever does not cause confusion or discomfort. The rotation operation can be easily ensured even in this different form.
[0045]
In addition, the ratchet lever mechanism 110 according to another embodiment is provided with ratchet pawls 126u and 126d as internal gear-like sector gears so as to be rotatable integrally with the drive lever 14, so that the configuration is further simplified. it can. Further, since it is sufficient that the gear base 130 formed with the ratchet pawls 126u and 126d is integrally connected to and supported by the drive lever 14, it is sufficient to make the overall shape compact, that is, downsized. It becomes.
[0046]
The above-described embodiments of the present invention are for explaining the present invention, and are not intended to limit the present invention. All modifications, alterations, etc. within the technical scope of the present invention are included in the present invention. It goes without saying that it is included in.
[0047]
【The invention's effect】
As described above, according to the ratchet type lever mechanism of the present invention, the rotation output direction for rotating the brake shaft matches the rotation operation direction of the drive lever. The ratchet type lever mechanism can be easily applied to a so-called reverse rotation drive type in which the rotation direction to be rotated is defined as the seat rising direction.
[0048]
If the rotation operation direction of the drive lever matches the rotation output direction of the brake shaft in this way, the operation direction of the drive lever will not be confused and the operation direction will not be uncomfortable. Therefore, the operability and the operation accuracy can be easily secured.
[0049]
Furthermore, according to the present invention, since the configuration applicable to the reverse rotation drive type seat lifter can be completed in the ratchet type lever mechanism itself, it is possible to reliably prevent complication of the configuration and increase in cost. .
[0050]
Further, if the ratchet lever mechanism is formed as a unit having the unit base as a base, the mounting operation to the seat can be easily performed. Further, it is sufficient to consider mounting in unit units, and it is not necessary to change design details or change members, so that application to an existing seat lifter is further facilitated.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic front view of a ratchet lever mechanism according to an embodiment of the present invention in a neutral position.
FIG. 2 is an exploded perspective view of a ratchet lever mechanism.
FIG. 3 is a schematic front view of a ratchet lever mechanism according to another embodiment of the present invention in a neutral position.
4 is an exploded perspective view of the ratchet lever mechanism shown in FIG. 3. FIG.
FIG. 5 is a schematic perspective view showing an outline of a conventional drive dial and a ratchet type lever mechanism.
[Explanation of symbols]
10,110 Ratchet lever mechanism
12u, 12d ratchet gear
14 Drive lever
16 Brake unit
18 Brake shaft of the brake unit
20 Output shaft
22 Unit base
26u, 26d ratchet claw (external gear-like sector gear)
28 Lever spindle
30,130 Gear base
32 First sector gear
34 Second sector gear
126u, 126d ratchet pawl (internal gear-like sector gear)

Claims

ワンウェイクラッチ付きギヤからなるアップ用、ダウン用のラチェットギヤを、ブレーキユニットの制動軸線回りに、ロック回転方向を異にして配設し、アップ用、ダウン用のラチェット爪を、駆動レバーの回動操作のもとでラチェットギヤに選択的に噛合させることにより、駆動レバーの回動操作による、ニュートラル位置から対応方向への回転力を、対応するラチェットギヤのロック回転によって制動軸に出力可能としたラチェット式レバー機構であり、
駆動レバーの回動中心となるレバー支軸を、ブレーキユニット制動軸線からの離間位置に配置するとともに、
アップ用、ダウン用のラチェット爪を、アップ用、ダウン用それぞれのラチェットギヤに噛合可能な段差位置にある外歯車状のセクタギヤとして単体のギヤベースに形成し、このギヤベースを、ブレーキユニット制動軸線とレバー支軸との間に配置されたギヤ支軸によって回動自在に支持するとともに、駆動レバーと一体回動される第１セクタギヤを、ギヤベースに形成された第２セクタギヤに噛合させることによって、レバー支軸を中心とした駆動レバーの回動方向に、制動軸への回転出力方向を一致させたラチェット式レバー機構。Up and down ratchet gears consisting of gears with one-way clutches are arranged around the braking axis of the brake unit with different lock rotation directions, and the up and down ratchet pawls are rotated by the drive lever. By selectively engaging with the ratchet gear under the operation, the rotational force in the corresponding direction from the neutral position due to the rotation operation of the drive lever can be output to the braking shaft by the lock rotation of the corresponding ratchet gear. A ratchet lever mechanism,
The lever support shaft, which is the rotation center of the drive lever, is arranged at a position away from the brake unit braking axis,
The up and down ratchet pawls are formed on a single gear base as external gear-like sector gears at stepped positions that can mesh with the up and down ratchet gears. The lever support is supported by being rotatably supported by a gear support shaft disposed between the support shaft and the first sector gear integrally rotated with the drive lever is engaged with a second sector gear formed on the gear base. A ratchet lever mechanism in which the rotation output direction to the brake shaft is aligned with the rotation direction of the drive lever around the shaft.

ブレーキユニットの制動軸に、その軸線上で一体的に係着可能な出力軸を、ユニットベースに回転自在に軸支し、この出力軸回りに、アップ用、ダウン用のラチェットギヤをそれぞれ配設するとともに、駆動レバーの回動中心となるレバー支軸、およびギヤベースの支持されるギヤ支軸を、このユニットベースにそれぞれ突設することによって、ユニットベースを基体としたユニット化を可能とする請求項１記載のラチェット式レバー機構。An output shaft that can be integrally engaged with the brake shaft of the brake unit is pivotally supported on the unit base. Up and down ratchet gears are provided around the output shaft. In addition, the lever support shaft that is the rotation center of the drive lever and the gear support shaft that is supported by the gear base project from the unit base, so that the unit base can be unitized. The ratchet type lever mechanism according to Item 1.

ワンウェイクラッチ付きギヤからなるアップ用、ダウン用のラチェットギヤを、ブレーキユニットの制動軸線回りに、ロック回転方向を異にして配設し、アップ用、ダウン用のラチェット爪を、駆動レバーの回動操作のもとでラチェットギヤに選択的に噛合させることにより、駆動レバーの回動操作による、ニュートラル位置から対応方向への回転力を、対応するラチェットギヤのロック回転によって制動軸に出力可能としたラチェット式レバー機構であり、
駆動レバーの回動中心となるレバー支軸を、ブレーキユニット制動軸線からの離間位置に配置するとともに、
アップ用、ダウン用のラチェット爪を、アップ用、ダウン用それぞれのラチェットギヤに噛合可能な段差位置にある内歯車状のセクタギヤとして単体のギヤベースに形成し、このギヤベースを、駆動レバーとの一体的な連結のもとで一体回動させることにより、レバー支軸を中心とした駆動レバーの回動方向に、制動軸への回転出力方向を一致させたラチェット式レバー機構。Up and down ratchet gears consisting of gears with one-way clutches are arranged around the braking axis of the brake unit with different lock rotation directions, and the up and down ratchet pawls are rotated by the drive lever. By selectively engaging with the ratchet gear under the operation, the rotational force in the corresponding direction from the neutral position due to the rotation operation of the drive lever can be output to the braking shaft by the lock rotation of the corresponding ratchet gear. A ratchet lever mechanism,
The lever support shaft, which is the rotation center of the drive lever, is arranged at a position away from the brake unit braking axis,
The up and down ratchet pawls are formed on a single gear base as an internal gear-like sector gear at the step position that can mesh with the up and down ratchet gears, and this gear base is integrated with the drive lever. A ratchet type lever mechanism in which the rotation output direction to the brake shaft is made to coincide with the rotation direction of the drive lever around the lever support shaft by integrally rotating under a simple connection.

ブレーキユニットの制動軸に、その軸線上で一体的に係着可能な出力軸を、ユニットベースに回転自在に軸支し、この出力軸回りに、アップ用、ダウン用のラチェットギヤをそのロック回転方向を異にしてそれぞれ配設するとともに、駆動レバーの回動中心となるレバー支軸をこのユニットベースに突設することによって、ユニットベースを基体としたユニット化を可能とする請求項３記載のラチェット式レバー機構。An output shaft that can be integrally engaged with the brake shaft of the brake unit is pivotally supported on the unit base, and the ratchet gear for up and down is locked around the output shaft. 4. The unit according to claim 3, wherein the unit base is formed as a base by disposing each in a different direction and projecting a lever support shaft serving as a rotation center of the drive lever on the unit base. Ratchet lever mechanism.