JP3688178B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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    • F16H15/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members without members having orbital motion
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    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は入力円板と出力円板の間に形成されるトロイド状間隙にまたがってローラを配置するトロイダル型無段変速機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のトロイダル型無段変速機では、特表平6−502476号公報に示すように、位置可変の複数群のローラが、互いに反対方向に回転する入力用及び出力用の同軸円板の対向する面に形成された一部トロイダル状の対応する軌道面間で牽引力を伝える。入力円板及び出力円板は、動力源に連なる入力軸を挿通させる中心孔を有しており、入力円板が入力軸に一体回転可能に連結されると共に、出力円板が入力軸に回転自在に支持されている。
【0003】
上記の入力円板から出力円板に伝えられる回転速度は、ローラの位置が変わると変化する。すなわち、ローラが相対的に高い半径位置で入力円板と接触すると共に、相対的に低い半径位置で出力円板と接触する場合、出力円板は入力円板よりも早く回転し、バリエータは高ギヤ比に設定される。
一方、ローラが相対的に低い半径位置で入力円板と接触すると共に、相対的に高い半径位置で出力円板と接触する場合、出力円板は入力円板よりも遅く回転し、バリエータは低ギヤ比に設定される。
【0004】
通例、ローラはその支軸に直交する方向へ延びるキャリッジによって回転自在に支持されており、トーラスの中心円を含む平面に対してキャリッジの軸線が所定のキャスタ角を持って傾斜するようにしてある。
また、入力円板と出力円板は、円板付勢用の油圧シリンダにより互いに近づけられる方向に付勢されている一方、各ローラも、各ローラをそれぞれを支持するキャリッジを介して対応するローラ付勢用の油圧シリンダにより円板の軌道面に押し付けられる方向に付勢されている。
【0005】
そして、これら多くの油圧シリンダが発生する油圧を制御することにより、ローラが受けるトルク伝達力にバランスする力を、キャリッジを介してローラに与える。これにより、入力円板のトルクに対する出力円板のトルクが釣り合うようにローラ角度が変化し、適切なトルク比に維持する。
実際には、各種の必須パラメータ(例えば、操作者の要求、エンジン負荷、エンジン速度、及び最終出力速度等)の種々の組み合わせに関して、ローラが受ける固有のトルク負荷があるので、制御システムは、すべての必須パラメータを表す入力を受け取り、入力円板と出力円板のトルク比を適切に保つ時、ローラが受けるトルク反力に合致した適切な油圧を各油圧シリンダ内で設定するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、ローラ付勢用の油圧シリンダがローラの数だけ必要であるので、部品点数が多く、作動油の使用量も多い。
しかも、作動油のシール箇所も多くなるので、油漏れが発生する可能性が高くなる。
また、各油圧シリンダが作動する際のフリクションが加算されるので、変速機全体としてフリクションが大きく、変速機の動作にヒステリシスを生じ易い。各シールが摩耗したりしてフリクションがさらに増大した場合には、ヒステリシスに起因してローラ振動が発生するおそれもある。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は構造を簡素化でき、安定した作動を確保できるトロイダル型無段変速機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、入力円板と出力円板との間に形成されるトロイド状間隙に配置され、両円板間にトルク伝達する複数のローラと、これらのローラをそれぞれ回転自在に支持する複数のキャリッジと、これらのキャリッジを互いに連結する連結部材と、各ローラが受けるトルク伝達反力に抗する力を、上記連結部材を介して上記複数のキャリッジに一括して与える油圧アクチュエータとを備え、上記連結部材は、入力軸に対して相対回転自在な円板状の主体部と、主体部の外縁から延びる入力軸と同心の筒状をなす支持部と、各キャリッジを上記支持部に接続する接続部とを含むことを特徴とするものである。
【0009】
本構成では、複数のローラに対して単一の油圧アクチュエータにて対処できるので、部品点数を削減でき、構造を簡素化できる。また、多くの油圧シリンダを用いる場合と比較してシール箇所が少なくなり、油漏れ発生のおそれを格段に少なくすることができる。さらに、シール箇所が少ないので、作動時のフリクションが小さく、長期の使用にて、仮にシールが摩耗してフリクションが多少大きくなったとしても、フリクションのレベルとしては従来と比較して格段に小さく、ローラに振動を起こさせるようなことがない。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1において、上記トロイド状間隙を一対設けるダブルキャビティ型であり、上記連結部材は両トロイド状間隙の複数のローラに対応する全てのキャリッジを互いに連結していることを特徴とするものである。ダブルキャビティ型における複数(例えば2組、合計6個)のローラに対して、従来であれば、6つの油圧シリンダが必要であったが、本構成では、単一の油圧アクチュエータで良いので、請求項1の作用効果をより顕著に発揮することができる。
【0011】
請求項3記載の発明は、入力円板と出力円板との間に形成されるトロイド状間隙に配置され、両円板間にトルク伝達する複数のローラと、これらのローラをそれぞれ回転自在に支持する複数のキャリッジと、これらのキャリッジを互いに連結する手段と、各ローラが受けるトルク伝達反力に抗する力を、上記連結する手段を介して上記複数のキャリッジに一括して与える油圧アクチュエータとを備え、上記油圧アクチュエータは入力円板と出力円板を相対的に近づける方向に付勢することを特徴とするものである。本構成では、両円板を相対的に近づけるための油圧アクチュエータをも兼用できるので、部品点数の一層の削減と、構造の簡素化を達成でき、また、油漏れ発生のおそれをより少なくすることができ、さらに、ローラ振動発生のおそれより少なくすることができる。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項3において、上記油圧アクチュエータは連結する手段を介して入力円板と出力円板を相対的に近づける方向に付勢することを特徴とするものである。
本構成では、油圧アクチュエータが連結する手段と一方の円板とを一体的に押すことになり、ローラに働く力をバランスさせ易い。このため、変速がスムーズになる。しかも、円板と油圧アクチュエータとの間に連結する手段を介在させるという簡単な構造にて実現できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態のトロイダル型無段変速機の概略断面図である。図1を参照して、本無段変速機のバリエータ1は、一対のキャビティ29,30を備えるいわゆるダブルキャビティ型であり、車両の動力源により駆動される入力軸2を備えている。入力軸2はその両端近傍にそれぞれ入力円板3,4を支持している。これらの入力円板3,4は例えばキーを用いて入力軸2に結合され、これにより、入力円板3,4の入力軸2に対する回転が阻止されている。
【0017】
一方の入力円板3は入力軸2に固定されたストッパ5によって入力軸2の軸方向の移動を止められている。他方の入力円板4は、入力軸2に対して限られた範囲での相対的軸方向移動が許容されている。
入力軸2の軸方向中央部にはバリエータ1の出力部を構成する環状の出力円板6が回転自在で且つ軸方向に移動自在に支持されている。この出力円板6の両側面には、一部トロイダル状の軌道面7,7が形成されている。
【0018】
出力円板6の各軌道面7と対応する入力円板3,4との間は、一部トロイド状間隙Sに形成されており、各入力円板3,4上の一部トロイダル状の軌道面8と、これに対向する出力円板6上の一部トロイダル状の軌道面7との間で例えば各3個ずつのローラ9を介して牽引力を伝達する。各ローラ9は個別のキャリッジ10により回動軸線Kの回りに回転自在に支持されている。
3個1組のローラは、図2に示すように、入力軸2の中心軸線Cを中心とする円周上の等間隔に配置される。6個のローラの位置は制御され、運転中は常時等しい変速比を伝達するようになっている。
【0019】
全てのキャリッジ10は連結部材11を介して互いに連結されている。連結部材11は、入力円板4の軌道面8の背面に対向し、入力軸2に対して相対回転自在な円板状の主体部12と、主体部12の外縁から延びる入力軸2と同心の筒状をなす支持部13と、各キャリッジ10の支持アーム14の基端部を支持部13に接続する接続部15とを備えている。接続部15としては、例えば球面軸受など、自由度の大きい軸継手を示すことができる。
【0020】
連結部材11の主体部12と入力円板4との間には、両者の相対回転を許容するスラスト軸受16が介在している。
一方、連結部材11の主体部12を挟んで入力円板4の反対側には、連結部材11を介して全てのローラ9にトルク伝達反力に抗する力を与え、且つ主体部12を介して入力円板4を出力円板6側へ押圧する油圧アクチュエータ17が配置されている。
【0021】
油圧アクチュエータ17は、入力軸2と同心のシリンダ18と、このシリンダ18と入力軸2との間をそれぞれ封止し、入力軸2の軸方向に移動自在な相対向する一対の環状の仕切り壁19,20とを備えている。一方の仕切り壁19と連結部材11の主体部12との間には両者の相対回転を許容するスラスト軸受21が介在している。また、一対の仕切り壁19,20の間には、入力軸2を貫通する給油孔22から油の供給を受ける環状の油室23が区画されている。
【0022】
また、仕切り壁20との間に皿ばね等の弾性部材24を介在させて、環状の端壁25が対向しており、この端壁25はストッパ26によって入力軸2に対する軸方向移動を規制されている。
弾性部材24および油室23の油圧による付勢力は、仕切り壁19、スラスト軸受21、主体部12、スラスト軸受16を介して、入力円板4を固定側である入力円板3に近づける方向に付勢し、対応する円板間でローラ9を挟持する挟持力を与える。一方、弾性部材24および油室23の油圧による付勢力は、仕切り壁19、スラスト軸受21、連結部材11および各キャリッジ10を介して、各ローラ9にトルク伝達反力に抗する力を与える。
【0023】
本実施の形態では、複数のローラ9に対して単一の油圧アクチュエータ17にて対処できるので、部品点数を大幅に削減でき、構造を格段に簡素化できる。また、多くの油圧シリンダを用いる場合と比較してシール箇所が少なくなり、油漏れ発生のおそれを格段に少なくすることができる。さらに、シール箇所が少ないので、作動時のフリクションが小さく、長期の使用にて、仮にシールが摩耗してフリクションが多少大きくなったとしても、フリクションのレベルとしては従来と比較して格段に小さく、ローラ9に振動を起こさせるようなことがない。
【0024】
特に、ダブルキャビティ型における2組計6個のローラに対して、従来であれば、6つの油圧シリンダが必要であったが、本構成では、単一の油圧アクチュエータ17で良く、構造の簡素化の効果がより大きい。
また、上記の油圧アクチュエータ17によって、入力円板3,4と出力円板6を相対的に近づけるための油圧アクチュエータをも兼用するので、部品点数の一層の削減と、構造の簡素化を達成でき、また、油漏れ発生のおそれをより少なくすることができ、さらに、ローラ振動発生のおそれより少なくすることができる。
【0025】
特に、ローラ9の付勢に供する連結部材11を介して入力円板3,4と出力円板6を相対的に近づける方向に付勢するので、ローラ9に働く力を安定してバランスさせることができ、このため、変速がスムーズになる。しかも、簡単な構造にて実現できる。
図3は本発明の別の実施の形態を示している。本実施の形態では、入力円板3,4が入力軸2に一体回転可能で且つ軸方向の移動を止められており、一対の入力円板3,4間に、各入力円板3,4にそれぞれ対向する一対の出力円板27,28を備えている。各出力円板27,28は入力軸2に対して回転自在で且つ軸方向に移動自在に支持されている。入力円板3と入力円板27間に第1のキャビティ29が形成され、入力円板4と出力円板28との間に第2のキャビティ30が形成されている。第1のキャビティ29に配置される複数のローラ9は第1の連結部材31により一括して支持される一方、第2のキャビティ30に配置される複数のローラ9は第2の連結部材32により一括して支持される。
【0026】
各連結部材31,32は互いに対称な形状をなしており、対応する出力円板27,28の背面にそれぞれスラスト軸受33,34を介在させて対向する主体部12と、主体部12の外縁から互いに逆方向に延びる支持部13とを備えている。
両連結部材31,32の主体部1212間には、一方から延びる外筒部35と他方から延びる内筒部36とを嵌合させて、油圧アクチュエータ17Aを構成し、該油圧アクチュエータ17Aは、入力軸2の周りに両主体部12,12間に区画される油室37を設けている。この油室37には、入力軸2を貫通する給油孔22を介して作動油が供給される。主体部12の内周と入力軸2の外周との間、および外筒部35と内筒部36との間は、シール部材により封止され、油室37からの油漏れを防止している。また、主体部12,12間には主体部12,12どうしが互いに離反する方向に付勢する弾性部材38が介在している。この弾性部材38は1又は複数の皿ばねであっても良いし、コイルばねであっても良い。弾性部材38は油室37内に収容しても良いし、油室37外に配置しても良い。油室37内の圧力は各連結部材31,32の主体部12,12および対応するスラスト軸受33,34を介して出力円板27,28を、対応する入力円板3,4に近づく方向へ付勢する。また、油室37内の圧力は対応する連結部材31,32を介してローラ9を付勢する。
【0027】
本実施の形態においても、図1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができ、単一の油圧アクチュエータ17Aを用いる簡単な構造にて、複数のローラ9を付勢できるとともに、入力円板3,4と対応する出力円板27,28を互いに近づける方向に付勢できる。特に、ダブルキャビティ型において、各キャビティ29,30のローラ9を一括して付勢するので、構造の簡素化の効果が高い。また、シール箇所を少なくして、フリクション増大に起因するローラ振動の発生を防止することができる。
【0028】
次いで、図4は本発明のさらに別の実施の形態を示している。図4を参照して、本実施の形態が図3の実施の形態と主に異なるのは、ダブルキャビティ型の一対の組のローラ9を一括して支持する連結部材39を設け、この連結部材39の主体部12を挟んで相対向する一対の中間部材40,41と、対応する出力円板27,28の背面との間にそれぞれ油室42,43を設けたことである。56は各油室42,43の外郭を構成するシリンダである。油室42と、この油室42を区画する部材2,27,40,56によって油圧アクチュエータ17Bが構成され、油室43と、この油室43を区画する部材2,28,41,56によって油圧アクチュエータ17Cが構成されている。各油室42,43には主軸2を貫通する対応する給油孔44,45を通して作動油が供給される。支持部13A,13Bは主体部12の外縁から主軸2に平行に双方向に延び、断面T字形をなす。連結部材39の主体部12と各中間部材40,41との間にはそれぞれスラスト軸受46,47が介在している。48は連結部材39の主体部12を主軸2に回転自在に支持する転がり軸受である。
【0029】
本実施の形態では、各油室42,43内の油圧が対応する出力円板27,28を対応する入力円板3,4側へ付勢する一方、各キャビティ29,30の一対のローラ群が受けるトルク伝達反力は連結部材39を介して自律的にバランスされる。したがって、特に、キャリッジ10を介してローラ9を付勢する油圧アクチュエータを設ける必要がなく、構造を簡素化することができる。
次いで、図5は本発明の他の実施の形態のローラ支持構造を示している。図5を参照して、本実施の形態では、各キャリッジ49は、トルク伝達反力に抗する力を対応するローラ9に与える圧縮コイルばね50と、この圧縮コイルばね50のコイル内に配置される流体ダンパ51とを含んでいる。流体ダンパ51のシリンダ52の端部はローラ9を両側から挟む一対の支持側板53(図5では一方のみを示す)の端部に固定され、ピストンロッド54の端部が無断変速機のケーシング55に固定されている。
【0030】
本実施の形態では、ローラ9にトルク伝達反力を与えるための機構に油圧供給するための経路が不要になるので、ローラ9にトルク伝達反力を与えるための機構をケーシング55内にコンパクトに収めることができ、装置の小型化に寄与できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のトロイダル型無段変速機の一部破断側面図である。
【図2】トロイダル型無段変速機のローラの支持構造を示す概略図である。
【図3】本発明の別の実施の形態のトロイダル型無段変速機の一部破断側面図である。
【図4】本発明のさらに別の実施の形態のトロイダル型無段変速機の一部破断側面図である。
【図5】本発明のさらに別の実施の形態のトロイダル型無段変速機の要部の一部破断側面図である。
【符号の説明】
A 無段変速機
1 バリエータ
2 入力軸
3,4 入力円板
6 出力円板
9 ローラ
10 キャリッジ
11 連結部材
12 主体部
13 支持部
17,17A,17B,17C 油圧アクチュエータ
22 給油孔
23 油室
27,28 出力円板
29 第1のキャビティ
30 第2のキャビティ
31 第1の連結部材
32 第2の連結部材
37 油室
39 連結部材
40,41 中間部材
42,43 油室
44,45 給油孔
49 キャリッジ
50 圧縮コイルばね
51 流体ダンパ

Claims (4)

  1. 入力円板と出力円板との間に形成されるトロイド状間隙に配置され、両円板間にトルク伝達する複数のローラと、
    これらのローラをそれぞれ回転自在に支持する複数のキャリッジと、
    これらのキャリッジを互いに連結する連結部材と、
    各ローラが受けるトルク伝達反力に抗する力を、上記連結部材を介して上記複数のキャリッジに一括して与える油圧アクチュエータとを備え
    上記連結部材は、入力軸に対して相対回転自在な円板状の主体部と、主体部の外縁から延びる入力軸と同心の筒状をなす支持部と、各キャリッジを上記支持部に接続する接続部とを含むことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 上記トロイド状間隙を一対設けるダブルキャビティ型であり、上記連結部材は両トロイド状間隙の複数のローラに対応する全てのキャリッジを互いに連結していることを特徴とする請求項1記載のトロイダル型無段変速機。
  3. 入力円板と出力円板との間に形成されるトロイド状間隙に配置され、両円板間にトルク伝達する複数のローラと、
    これらのローラをそれぞれ回転自在に支持する複数のキャリッジと、
    これらのキャリッジを互いに連結する手段と、
    各ローラが受けるトルク伝達反力に抗する力を、上記連結する手段を介して上記複数のキャリッジに一括して与える油圧アクチュエータとを備え、
    上記油圧アクチュエータは入力円板と出力円板を相対的に近づける方向に付勢することを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  4. 上記油圧アクチュエータは連結する手段を介して入力円板と出力円板を相対的に近づける方向に付勢することを特徴とする請求項3記載のトロイダル型無段変速機。
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