JP3687834B2 - 作業用台車式搬送装置 - Google Patents

作業用台車式搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3687834B2
JP3687834B2 JP21022399A JP21022399A JP3687834B2 JP 3687834 B2 JP3687834 B2 JP 3687834B2 JP 21022399 A JP21022399 A JP 21022399A JP 21022399 A JP21022399 A JP 21022399A JP 3687834 B2 JP3687834 B2 JP 3687834B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
carriage
wheel
drive means
guide rail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21022399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001031378A (ja
Inventor
賢一郎 川戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daifuku Co Ltd filed Critical Daifuku Co Ltd
Priority to JP21022399A priority Critical patent/JP3687834B2/ja
Publication of JP2001031378A publication Critical patent/JP2001031378A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3687834B2 publication Critical patent/JP3687834B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)
  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
  • Current-Collector Devices For Electrically Propelled Vehicles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジン組み立て作業ラインなどに使用できる作業用台車式搬送装置、特に、昇降駆動手段により昇降駆動されるワーク支持台を備えた作業用台車を使用する作業用台車式搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エンジン組み立て作業ラインなどに使用されるワーク支持台を備えた作業用台車では、作業者の作業性を改善するためにワーク支持台の高さ、即ち支持するエンジンの高さを、作業者の体格や作業部位に応じて変更できるように、ワーク支持台の昇降駆動手段が併設される。また、作業用台車を走行駆動する台車走行用駆動手段として当該作業用台車の車輪を駆動するモーターを搭載していた。従って、この昇降駆動手段や走行駆動用モーターに対して給電しなければならないが、従来は、作業用台車の走行経路に沿って給電線を敷設するとともに、作業用台車側に前記給電線に摺接する集電ユニットを配設して、前記給電線から昇降駆動手段に給電するように構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の構成では、大電力を接触式給電手段で給電することになるため、大型の集電ユニットを作業用台車に配設しなければならないばかりでなく、走行経路に沿って大電力を供給する給電線が露出するため作業者の感電事故の恐れもあり、集電ユニットの集電子が磨耗するためメンテナンスも不可欠であり、摺接音や磨耗粉塵の発生など、作業環境を低下させることにもなっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記のような従来の問題点を解消し得る作業用台車式搬送装置を提供することを目的とするものであって、その手段を後述する実施形態の参照符号を付して示すと、ガイドレール12a,12bに車輪5a〜6bを介して移動可能に支持されるとともに、昇降駆動手段3により昇降駆動されるワーク支持台4を備えた作業用台車1と、台車走行用駆動手段14と、前記昇降駆動手段3に給電する給電手段7とを使用する搬送装置であって、前記台車走行用駆動手段14が、前記作業用台車1の側面に接触して回転する摩擦駆動用ローラー15を備え、前記給電手段7が、台車走行経路に沿って付設された一次電線13と、前記作業用台車1に設けられた二次コイルユニット8とから成る無接触給電手段であり、前記作業用台車の車輪が鍔付き車輪から成り、当該鍔付き車輪の前記ガイドレール上を転動する車輪本体周面に、外径がこの鍔付き車輪の鍔の外径より小さいゴムまたは合成樹脂層が装着された構成となっている。
【0005】
なお、上記構成の本発明を実施するに際し、前記昇降駆動手段3を、上端でワーク支持台4を支持するとともに作業用台車1を垂直に貫通昇降するラックギヤ22a,22bと、このラックギヤ22a,22bに咬合するピニオンギヤ23a,23bと、このピニオンギヤ23a,23bを正逆回転駆動するモーター24とから構成することができる。
【0006】
また、前記ガイドレール12a,12bを左右両側から挟む振れ止め用垂直軸ローラー41a,41bを設け、当該振れ止め用垂直軸ローラー41a,41bにより、前記車輪5a〜6bの鍔38の側面がガイドレール12a,12bの側面から離れる位置に作業用台車1を位置決めするように構成することができる。
【0007】
さらに、前記作業用台車1の前後両側面に同一方向に傾斜する傾斜面2a,2dを設けておき、当該作業用台車1が前後に突き合って走行するとき、前後の台車1の前後両傾斜面2a,2dが互いに重なるように構成することができる。また、前記作業用台車1の左右両側面に内側または外側に傾斜する傾斜面2b,2cを設けておくことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の好適実施形態を添付図に基づいて説明すると、図1〜図3において、1は作業用台車であって、台盤2の上側には、昇降駆動手段3により昇降駆動されるワーク支持台4が設けられ、台盤2の下側には、4つの車輪5a〜6b、無接触給電手段7の二次コイルユニット8、及び制御盤9が設けられている。4つの車輪5a〜6dは、台盤2の下側の前後両端近傍に付設された脚枠10a,10bの下側に軸受板11を介して軸支されており、台車走行経路に沿って敷設された左右一対のガイドレール12a,12b上を転動する。無接触給電手段7の二次コイルユニット8は、両ガイドレール12a,12b間の中央位置に敷設された並列する一対の一次電線13に対応するものである。
【0009】
前記作業用台車1は、図1及び図3Aに示す走行用駆動手段14により駆動される。この走行用駆動手段14は、走行経路中の適所に配設されるもので、作業用台車1の側面、詳しくは台盤2の左右両側面2a,2bの一方に接触して回転する摩擦駆動用ローラー15と、当該ローラー15に対向する位置で台盤2の左右両側面2a,2bの一方に接触して回転する受けローラー16とを備えている。さらに詳述すると、前記摩擦駆動用ローラー15は、垂直支軸17の周りに揺動自在なアーム18の一端部に軸支されるとともに、当該ローラー15を回転駆動するモーター19が前記アーム18に支持され、このアーム18を介して前記摩擦駆動用ローラー15を受けローラー16の方へ付勢するスプリング20と、アーム18を介して前記摩擦駆動用ローラー15を受けローラー16から離間させるソレノイド21が併設されている。
【0010】
前記作業用台車1の周側面(台盤2の周側面)の内、前後両側面の一方(後方側面)を除く三側面(前方側面及び左右両側面)には、その上側角部が斜めにカットされた形状の内向き傾斜面2a〜2cが設けられ、残る一側面(後方側面)には、その上側角部から外側(後方)に張り出す張出部の下側に形成された外向き傾斜面2dが設けられ、当該作業用台車1が前後に突き合って走行するとき、後方台車1における前方側面の内向き傾斜面2aの上に前方台車1における後方側面の外向き傾斜面2dが重なるように構成している。なお、内向き傾斜面2a〜2cや外向き傾斜面2dは、台盤2の周側面の全体を傾斜させて構成しても良い。
【0011】
昇降駆動手段3の詳細を図4〜図6に基づいて説明すると、この昇降駆動手段3は、上端でワーク支持台4を支持する左右一対のラックギヤ22a,22bと、これら各ラックギヤ22a,22bに咬合するピニオンギヤ23a,23bと、当該両ピニオンギヤ23a,23bを同一方向に連動駆動するブレーキ付きモーター24とを備えている。前記2本のラックギヤ22a,22bは、台盤2上に据え付けられた昇降用ガイド25a,25bに台盤2を上下に貫通する状態で昇降可能に支承され、ピニオンギヤ23a,23b及びブレーキ付きモーター24は台盤2の上側に配設されている。そして台盤2上には、前記ピニオンギヤ23a,23b、ブレーキ付きモーター24、及び昇降用ガイド25a,25bを取り囲むように囲い枠26が付設され、この囲い枠26とワーク支持台4の周囲との間に防塵用蛇腹27が介装されている。
【0012】
なお、28a,28bは、一方のラックギヤ22aの下端に付設された被検出板29を介してワーク支持台4の下降限と上昇限とを検出する近接スイッチであって、台盤2の下側にラックギヤ22bと平行に取り付けられた支持柱30に上下位置調整自在に取り付けられている。また、31はワーク支持台4の現在高さを検出するパルスエンコーダーであって、台盤2の下側に取り付けられ、前記ピニオンギヤ23a,23bの駆動軸に一対の歯車32,33を介して連動連結されている。
【0013】
ワーク支持台4上には、図4及び図6に仮想線で示すように、作業対象のワーク(例えばエンジン)を支持するワーク支持用治具34が取り付けられる。この図示のワーク支持用治具34は、垂直軸心の周りに回転可能なターンテーブル35と、このターンテーブル35上に立設された一対の支持アーム36a,36b間に水平軸心の周りに角度変更可能に支承されたワーク支持部材37とから成るものであるが、取り扱うワークや作業の内容に応じて適当なワーク支持用治具34をワーク支持台4上に取り付けて使用すれば良い。
【0014】
作業用台車1の4つの車輪5a〜6dは、図7に示すように内側に鍔38を備えた鍔付き車輪であって、前記ガイドレール12a,12b上を転動する車輪本体39の周面に、外径が前記鍔38の外径より小さいゴムまたはウレタン樹脂などの合成樹脂層40が装着されたものである。左右対をなす車輪5a,5b及び6a,6bの鍔38の外側面間距離は、これら車輪5a〜6bの鍔38の外側面をガイドレール12a,12bの内側面から適当に離せる程度に、ガイドレール12a,12bの内側面間距離よりも小さい。そして、片側のガイドレール12a上を転動する車輪5a,6aを軸支する軸受板11には、当該車輪5a,6aの前後片側でガイドレール12aを左右両側から挟む振れ止め用垂直軸ローラー41a,41bを軸支した軸受板42が取り付けられ、当該振れ止め用垂直軸ローラー41a,41bにより、各車輪5a〜6bの鍔38の外側面がガイドレール12a,12bの内側面から略等距離だけ離れる位置に作業用台車1が位置決めされるように構成している。なお、各車輪5a〜6bの軸受板11の外側には、これら各車輪5a〜6bと同心状にシャトルコンベヤ用の被係合ローラー43が軸支されている。
【0015】
図8は、上記の作業用台車1を利用した搬送装置全体のレイアウトの一例を示しており、50は組み立て作業ライン、51は組み立て作業ライン50と平行に床下に設けられた台車高速戻しライン、52a〜52dは各ライン50,51の両端に隣接して配設されたターンテーブル、53は組み立て作業ライン50から台車高速戻しライン51への台車搬送用シャトルコンベヤライン、54は台車高速戻しライン51から組み立て作業ライン50への台車搬送用シャトルコンベヤライン、55a,55bは台車高速戻しライン51の両端とターンテーブル52b,52cとの間に配設された台車昇降搬送手段である。
【0016】
図1及び図3Aに示す走行用駆動手段14は、各ライン50,51の始端近傍位置に配設されるが、各ライン50,51の終端近傍位置には、前記走行用駆動手段14と実質的に同一構造で作業用台車1を定速で送り出すための定速送り出し用駆動手段56が配設され、さらに、組み立て作業ライン50とターンテーブル52a,52dとの間、台車高速戻しライン51と台車昇降搬送手段55a,55bとの間、及び台車昇降搬送手段55a,55bとターンテーブル52b,52cとの間には、前記走行用駆動手段14を走行経路方向に一定範囲内で往復移動させることができるように構成した台車移載用駆動手段57が配設されている。
【0017】
図8に示す搬送装置での作業用台車1の動きを説明すると、作業用台車1は、組み立て作業ライン50中では前後の作業用台車1どうしが互いに突き合って数珠繋ぎに連続する状態で定速で走行する。即ち、組み立て作業ライン50に送り込まれた作業用台車1は、図1及び図3Aに示す走行用駆動手段14の摩擦駆動用ローラー15と受けローラー16とで挟まれた状態で当該摩擦駆動用ローラー15の周速度で送られ、この走行用駆動手段14から外れた先行の作業用台車1は、走行用駆動手段14で推進される後続の作業用台車1により後押しされながら送られる。そして、組み立て作業ライン50から送り出されようとする先頭の作業用台車1は、定速送り出し用駆動手段56により、前記走行用駆動手段14の送り込み速度と同一かまたは若干遅い定速で送り出されるので、組み立て作業ライン50中では、前記のように前後の作業用台車1どうしが互いに突き合って数珠繋ぎに連続する状態で定速で走行することになる。勿論、組み立て作業ライン50中に適当間隔おきに走行用駆動手段14を配設して、各作業用台車1を各別に摩擦駆動して推進させることもできる。
【0018】
この組み立て作業用ライン50には、図3B及び図8に示すように、作業用台車1の台盤2の移動経路を挟むように、当該台盤2の上面と同一レベルに作業床60,61が架設されており、作業者は、この作業床60,61上から、または当該作業床60,61上から作業用台車1の台盤2上に乗り移った状態で、ワーク支持台4上にワーク支持用治具34を介して支持されたワーク(エンジンなど)に対する部品の組み付け作業などを行うのであるが、図3Bに示すように、前記作業床60,61の側縁を、作業用台車1における台盤2の左右両側面の内向き傾斜面2b,2cの上に若干の隙間を隔てて重なる外向き傾斜面60a,61aとしておくことにより、作業床60,61と作業用台車1の台盤2との間に真下に貫通した隙間が生じないにもかかわらず、作業用台車1の走行経路の左右横方向の多少の位置ずれを吸収できる。
【0019】
また、組み立て作業ライン50中では、前記のように前後の作業用台車1どうしが互いに突き合って数珠繋ぎに連続する状態で定速で走行するのであるが、このとき、図2に示す直後の作業用台車1における台盤2の前方側面の内向き傾斜面2aの上に、直前の作業用台車1における台盤2の後方側面の外向き傾斜面2dが重なることになり、前後に突き合う作業用台車1の姿勢(左右横方向の向き)に多少のばらつきがあっても、前後に突き合う作業用台車1間に隙間が生じることがない。
【0020】
組み立て作業ライン50中に適当間隔おきに設定された作業ステーションにおいて、次々と到着する各作業用台車1上のワークに対して部品組み付け作業などが行われる際、各作業ステーションの作業者は自分の体格や作業部位に応じてワークが最も作業し易い高さに位置するように、昇降駆動手段3の操作盤3a(図1及び図2参照)を操作し、無接触給電手段7の一次電線13から二次コイルユニット8を経由して地上側から無接触で供給される電力により昇降駆動手段3のブレーキ付きモーター24を稼働させてピニオンギヤ23a,23bを正逆回転駆動し、ラックギヤ22a,22bを介してワーク支持台4を昇降させ、上昇限と下降限との間の任意の高さでワーク支持台4を停止させることができる。
【0021】
この1つの作業ステーションにおけるワーク支持台4の調整後の高さ情報は、後続の作業用台車1の昇降駆動手段3に伝送され、後続の作業用台車1が当該作業ステーションに進入するとき、与えられた高さ情報に基づき自動的に昇降駆動手段3が作動して、当該作業ステーションを担当する作業者が前以って設定した高さにワーク支持台4が高さ調整された状態で当該作業ステーションに進入することになるので、以後は、さらにワーク支持台4の高さ調整が必要でない限り、進入してくる作業用台車1に対するワーク支持台4の高さ調整は不要になる。なお、1つの作業ステーションにおけるワーク支持台4の調整後の高さ情報を後続の作業用台車1の昇降駆動手段3に伝送する方法としては、本出願人が先に出願した特願平10−324020号に係る発明などが利用できる。
【0022】
組み立て作業ライン50の終端に達した作業用台車1は、定速送り出し用駆動手段56により送り出されるとともに、台車移載用駆動手段57によりターンテーブル52a上に移載され、90度方向転換された状態でシャトルコンベヤライン53のシャトルコンベヤによりターンテーブル52aからシャトルコンベヤライン53を経由して次のターンテーブル52b上へ送られる。そして、このターンテーブル52b上から台車移載用駆動手段57により、上昇限高さで待機している台車昇降搬送手段55a上に移載された後、当該台車昇降搬送手段55aにより台車高速戻しライン51のレベル(床下レベル)まで降ろされる。次に、台車昇降搬送手段55a上の作業用台車1は、台車移載用駆動手段57により台車高速戻しライン51の始端部に移載された後、走行用駆動手段14により高速で台車高速戻しライン51上に送り出される。
【0023】
台車高速戻しライン51の中間にも、必要に応じて走行用駆動手段14を配設して、速度が低下した作業用台車1を加速させることができる。しかして、台車高速戻しライン51上を高速で慣性走行する作業用台車1が当該台車高速戻しライン51の終端に達すると、定速送り出し用駆動手段56により制動され、次の台車移載用駆動手段57により、下降限高さで待機している台車昇降搬送手段55b上に移載された後、当該台車昇降搬送手段55bによりターンテーブル52cのレベル(床上レベル)まで上げられる。この後、作業用台車1は、ターンテーブル52cにより90度方向転換された状態で、シャトルコンベヤライン54のシャトルコンベヤにより、当該シャトルコンベヤライン54を経由してターンテーブル52d上まで搬送される。そして、当該ターンテーブル52dにより90度方向転換された状態で、台車移載用駆動手段57により組み立て作業ライン50の始端部へと送り込まれる。
【0024】
以上のように使用される作業用台車1であるが、ガイドレール12a,12b上を走行しているとき、4つの車輪5a〜6bは、図7に示すようにそのゴムまたは合成樹脂層40においてガイドレール12a,12b上を転動し、しかも、振れ止め用垂直軸ローラー41a,41bにより、各車輪5a〜6bの鍔38の外側面がガイドレール12a,12bの内側面から略等距離だけ離れる位置に作業用台車1が位置決めされていて、各車輪5a〜6bの鍔38がガイドレール12a,12bの側面に摺接することはないので、騒音や磨耗による金属粉の発生もない。そして、メンテナンスなどのために作業用台車1をガイドレール12a,12b上から走行経路外に外してコンクリート床面上などを手押し走行させるような場合には、各車輪5a〜6bの鍔38がコンクリート床面上などを転動することになり、ゴムまたは合成樹脂層40が直接コンクリート床面上などを転動することがないので、当該ゴムまたは合成樹脂層40の損傷を防止することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上のように実施し得る本発明の作業用台車式搬送装置によれば、作業用台車の走行駆動には当該作業用台車の側面に接触して回転する摩擦駆動用ローラーを使用するので、地上から作業用台車への給電は、当該作業用台車が備えるワーク支持台の昇降駆動手段のみを駆動し得る電力であれば良く、しかもその給電手段は、台車走行経路に沿って付設された一次電線と、前記作業用台車に設けられた二次コイルユニットとから成る無接触給電手段であるから、走行用駆動手段と昇降駆動手段の両方に接触式給電手段を介して地上側から給電する場合のように、大型の集電ユニットを作業用台車に配設しなければならないようなことがなくなるばかりでなく、走行経路側の一次電線は絶縁皮膜を備えたものを利用できるので作業者の感電事故の恐れもなくなり、さらに、給電手段の磨耗に伴うメンテナンスも不要であり、摺接音や磨耗粉塵の発生など、作業環境を低下させる恐れも解消する。
【0026】
また、請求項1や請求項5に記載の本発明の構成によれば、作業用台車がガイドレール上を走行しているときは、車輪を、その合成樹脂層においてガイドレール上を転動させることができるので、騒音を発生させることなく円滑に作業用台車を走行させることができるものでありながら、メンテナンスなどのために作業用台車をガイドレール上から外してコンクリート床面上などで手押し走行させるような場合に、前記車輪の合成樹脂層が損傷するのを車輪の鍔で防止することができる。この場合に、請求項2や請求項6に記載の構成によれば、振れ止め用垂直軸ローラーにより、前記車輪の鍔の側面がガイドレールの側面に摺接する状態で作業用台車が走行するのを防止できるので、鍔付き車輪を使用しながら、鍔とガイドレールとの摺接に伴う騒音の発生を防止することができる。
【0027】
なお、実施形態において説明したように、前記昇降駆動手段を、上端でワーク支持台を支持すると共に作業用台車を垂直に貫通昇降するラックギヤと、このラックギヤに咬合するピニオンギヤと、このピニオンギヤを正逆回転駆動するモーターとから構成するときは、作業用台車上にガイド付きシリンダーユニットによりワーク支持台を昇降可能に支持させる場合と比較して、作業用台車に対するワーク支持台の下降限高さを低くすることができ、実施形態において示したような大型のワーク支持用治具を利用することも容易になるばかりでなく、ワーク支持台をその昇降範囲内の任意の高さで停止させて使用することができ、作業性も改善される。
【0028】
さらに、請求項3に記載の構成によれば、作業用台車が前後に突き合って走行するとき、前後の台車の前後両傾斜面が互いに重なって、前後に突き合う作業用台車1の姿勢(左右横方向の向き)に多少のばらつきがあっても、前後に突き合う作業用台車1間に、工具やねじ類などの異物が落下する恐れのある隙間が生じるのを防止し、安全性を高めることができる。
【0029】
また、請求項4に記載の構成によれば、作業用台車の走行経路両側に作業床を作業用台車と同一レベルで架設する場合、当該作業床の側縁を、作業用台車における左右両側面の傾斜面に対し若干の隙間を隔てて重なる傾斜面としておくことにより、作業床と作業用台車との間に真下に貫通した隙間が生じないにもかかわらず、作業用台車の走行経路の左右横方向の多少の位置ずれを吸収できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 走行経路上の作業用台車と当該台車の走行用駆動手段とを示す平面図である。
【図2】 走行経路上の作業用台車を示す側面図である。
【図3】 A図は走行経路上の作業用台車と当該台車の走行用駆動手段とを示す一部縦断背面図であり、B図は走行経路上の作業用台車と走行経路脇の作業床とを示す一部縦断背面図である。
【図4】 ワーク支持台の昇降駆動手段を示す縦断側面図である。
【図5】 ワーク支持台の昇降駆動手段を示す平面図である。
【図6】 ワーク支持台の昇降駆動手段を示す縦断正面図である。
【図7】 片側の車輪とガイドレールとを示す一部縦断背面図である。
【図8】 搬送装置全体のレイアウトを示す概略平面図である。
【符号の説明】
1 作業用台車
2 作業用台車の台盤
2a〜2c 内向き傾斜面
2d 外向き傾斜面
3 ワーク支持台の昇降駆動手段
4 ワーク支持台
5a〜6b 車輪
7 無接触給電手段
8 無接触給電手段の二次コイルユニット
12a,12b ガイドレール
13 無接触給電手段の一次電線
14 走行用駆動手段
15 摩擦駆動用ローラー
22a,22b ラックギヤ
23a,23b ピニオンギヤ
24 ブレーキ付きモーター
34 ワーク支持用治具
38 車輪の鍔
39 車輪本体
40 ゴムまたは合成樹脂層
41a,41b 振れ止め用垂直軸ローラー
50 組み立て作業ライン
51 台車高速戻しライン
52a〜52d ターンテーブル
53,54 台車搬送用シャトルコンベヤライン
55a,55b 台車昇降搬送手段
57 台車移載用駆動手段

Claims (6)

  1. ガイドレールに車輪を介して移動可能に支持されるとともに、昇降駆動手段により昇降駆動されるワーク支持台を備えた作業用台車と、台車走行用駆動手段と、前記昇降駆動手段に給電する給電手段とを使用する搬送装置であって、前記台車走行用駆動手段は、前記作業用台車の側面に接触して回転する摩擦駆動用ローラーを備え、前記給電手段は、台車走行経路に沿って付設された一次電線と、前記作業用台車に設けられた二次コイルユニットとから成る無接触給電手段であり、前記作業用台車の車輪が鍔付き車輪から成り、当該鍔付き車輪の前記ガイドレール上を転動する車輪本体周面に、外径がこの鍔付き車輪の鍔の外径より小さいゴムまたは合成樹脂層が装着されている、作業用台車式搬送装置。
  2. 前記ガイドレールを左右両側から挟む振れ止め用垂直軸ローラーを備えており、当該振れ止め用垂直軸ローラーにより、前記鍔付き車輪の鍔の側面がガイドレールの側面から離れる位置に作業用台車が位置決めされるようにした、請求項1に記載の作業用台車式搬送装置。
  3. 前記作業用台車の前後両側面には、同一方向に傾斜する傾斜面が設けられ、当該作業用台車が前後に突き合って走行するとき、前後の台車の前後両傾斜面が互いに重なるようにした、請求項1または2に記載の作業用台車式搬送装置。
  4. 前記作業用台車の左右両側面には、内側または外側に傾斜する傾斜面が設けられている、請求項1〜3の何れか1項に記載の作業用台車式搬送装置。
  5. ガイドレールに車輪を介して移動可能に支持されるとともに、昇降駆動手段により昇降駆動されるワーク支持台を備えた作業用台車と、台車走行用駆動手段と、前記昇降駆動手段に給電する給電手段とを使用する搬送装置であって、前記作業用台車の車輪が鍔付き車輪から成り、当該鍔付き車輪の前記ガイドレール上を転動する車輪本体周面に、外径がこの鍔付き車輪の鍔の外径より小さいゴムまたは合成樹脂層が装着されている、作業用台車式搬送装置。
  6. 前記ガイドレールを左右両側から挟む振れ止め用垂直軸ローラーを備えており、当該振れ止め用垂直軸ローラーにより、前記鍔付き車輪の鍔の側面がガイドレールの側面から離れる位置に作業用台車が位置決めされるようにした、請求項6に記載の作業用台車式搬送装置。
JP21022399A 1999-07-26 1999-07-26 作業用台車式搬送装置 Expired - Fee Related JP3687834B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21022399A JP3687834B2 (ja) 1999-07-26 1999-07-26 作業用台車式搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21022399A JP3687834B2 (ja) 1999-07-26 1999-07-26 作業用台車式搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001031378A JP2001031378A (ja) 2001-02-06
JP3687834B2 true JP3687834B2 (ja) 2005-08-24

Family

ID=16585836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21022399A Expired - Fee Related JP3687834B2 (ja) 1999-07-26 1999-07-26 作業用台車式搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3687834B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220070787A (ko) * 2020-11-23 2022-05-31 주식회사 씨케이피 가스실린더 자동교체시스템용 스키드 이송장치

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4680079B2 (ja) * 2005-09-02 2011-05-11 株式会社リコー ワーク搬送装置
JP4549286B2 (ja) * 2005-12-07 2010-09-22 トヨタ車体株式会社 搬送台車
JP4858334B2 (ja) * 2007-07-06 2012-01-18 中西金属工業株式会社 昇降機能付き吊下げ搬送車
JP5212836B2 (ja) * 2009-09-15 2013-06-19 株式会社ダイフク ワーク搬送設備
CN102712418B (zh) * 2009-12-24 2015-11-25 普锐特冶金技术日本有限公司 齿条移动式卷材搬运装置
JP5504961B2 (ja) * 2010-02-22 2014-05-28 トヨタ車体株式会社 搬送台車、搬送ライン及び搬送方法
KR101567101B1 (ko) 2010-11-09 2015-11-09 현대자동차주식회사 무레일 이송 대차 시스템
KR101182579B1 (ko) 2011-03-03 2012-09-18 성현산업 주식회사 헤드라이너 자동공급 셔틀라인
US9543526B2 (en) 2011-03-16 2017-01-10 Nippon Steel & Sumikin Chemical Co., Ltd. Nitrogen-containing aromatic compounds and organic electroluminescent device
KR101837200B1 (ko) * 2011-12-27 2018-03-13 한국철도기술연구원 가이드웨이형 유도급전충전시스템
KR101473459B1 (ko) * 2013-02-20 2014-12-18 길엔지니어링(주) 헤드라이너 공급 셔틀라인
KR101694061B1 (ko) 2015-09-25 2017-01-06 현대자동차주식회사 대차 홀드백 장치
JP7214948B2 (ja) * 2019-01-21 2023-01-31 日本電産シンポ株式会社 無人移動体
CN114740682A (zh) * 2022-04-15 2022-07-12 陈灿远 一种便携式3d全息投影设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220070787A (ko) * 2020-11-23 2022-05-31 주식회사 씨케이피 가스실린더 자동교체시스템용 스키드 이송장치
KR102421549B1 (ko) * 2020-11-23 2022-07-15 주식회사 씨케이피 가스실린더 자동교체시스템용 스키드 이송장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001031378A (ja) 2001-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3687834B2 (ja) 作業用台車式搬送装置
CN203064694U (zh) 一种焊装主线滚床输送机构
JP5698116B2 (ja) 搬送装置
CN109848751B (zh) 用于金属板材切割生产线的上下料转运***
TW201700373A (zh) 搬送設備
CN111573183A (zh) 一种豪华邮轮生产车间分段生产线地面输送***
JPH08324772A (ja) ワーク搬送装置
JP2011109859A (ja) 物品搬送装置
JP2783477B2 (ja) 可動体搬送装置
CN212222320U (zh) 一种举升装置与安装该举升装置的agv车
CN209814914U (zh) 滚床及输送***
JPH05170325A (ja) 可動体使用の搬送設備
CN115676714A (zh) 一种具有举升侧移功能的全向agv
JP3906900B2 (ja) 自動車の組立用搬送装置
JP5391036B2 (ja) 物品搬送装置
CN212374295U (zh) 轮胎输送装置
JPH05170324A (ja) 可動体使用の搬送設備
JP2792262B2 (ja) 自走台車使用の搬送設備
JP2819949B2 (ja) ハンガー使用の搬送設備
JP4052173B2 (ja) 移動体使用の搬送設備
JP2716236B2 (ja) 可動体使用の処理設備
JP2674436B2 (ja) 台車使用の搬送設備
JPH0647844Y2 (ja) 工作物搬送装置
CN210824060U (zh) 往复式电机上料装置
JP2771007B2 (ja) 台車搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050520

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050602

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3687834

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090617

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100617

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110617

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110617

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110617

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120617

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120617

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120617

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130617

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130617

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees