JP3687778B2 - シートのアキュムレート装置及びその制御方法 - Google Patents

シートのアキュムレート装置及びその制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、巻取機によるシートの巻き取りを中断して次の巻取シャフトに交換する際に、送給ローラとガイドローラとの間の距離を可変して供給機から連続して供給されるシートを蓄積するシートのアキュムレート装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
供給機から連続的に供給されるビニールやプラスチック等から成る長尺シートを所定量ずつ巻取シャフトにロール状に巻き取る場合、供給機からのシートの供給を中断或いは停止することなく巻き取りができるように、通常、連続的に長尺のシートを供給する供給機と、この供給機から繰り出されるシートを巻取シャフトに巻き取る巻取機との間にアキュムレート装置が配置され、このアキュムレート装置により、供給機から連続して供給されるシートを蓄積することが行われる。
【0003】
従来のアキュムレート装置は、例えば図4に示すように構成されている。即ち、ベース1上に固定フレーム2が立設され、この固定フレーム2の下部に回転可能に4個の送給ローラ3が水平に並んで設けられ、保持フレーム4に3個のガイドローラ5が水平に並んで回転可能に保持され、この保持フレーム4が固定フレーム2に対して上下動可能に取り付けられている。
【0004】
この保持フレーム4は後述する可変手段により上下動され、保持フレーム4が上下動することにより、各ガイドローラ5が、図4中の1点鎖線に示すように、固定フレーム2の下部から上部に至る範囲で移動されるようになっている。
【0005】
このとき、可変手段6は、固定フレーム2の上部に設置され電磁ブレーキを備えた駆動モータ(図示せず)と、この駆動モータの回転軸にクラッチ機構により断続自在に連結された駆動スプロケット61と、この駆動スプロケット61の右方に設置された補助スプロケット62と、駆動スプロケット61の左下方に移動自在に配設された可動スプロケット63と、この可動スプロケット63に取り付けられたウェイト64と、固定フレーム2の左上部に一端が固定されると共に可動スプロケット63の下半周から駆動スプロケット61及び補助スプロケット62に摺接するように張架されて他端が保持フレーム4の上部中央に固定されたチェーン65とにより構成されている。
【0006】
そして、クラッチにより駆動モータの回転軸と駆動スプロケット61とが切り離されると、ウェイト64がその重量によって下動し、これにより保持フレーム4が各ガイドローラ5と共に上動される。このとき、電磁ブレーキの制動力によりウェイト64の下動速度、つまり保持フレーム4の上動速度が予め定められた設定速度になるように調整されている。
【0007】
一方、クラッチにより駆動モータの回転軸と駆動スプロケット61と接続されると、駆動モータの駆動により、駆動スプロケット61がウェイト64の重量に抗してウェイト64を上動、つまり保持フレーム4を下動させるようにチェーン65を繰り出す方向に回転し、保持フレーム4が各ガイドローラ5と共に下動される。このとき、保持フレーム4の下動速度が所定の速度になるように駆動モータの回転速度が制御される。
【0008】
更に、図4に示すように、固定フレーム2の中央支柱に支持フレーム8の右端部が固着され、この支持フレーム8の左端部にフィードローラ9が回転可能に支持され、このフィードローラ9を介して送給ローラ3及びガイドローラ5に交互に摺接するように長尺のシート10が装架される。
【0009】
また、固定フレーム2の右方に巻取モータ(図示せず)が設置され、巻取モータの回転軸に巻取ローラ11が軸着され、この巻取ローラ11及び補助ローラ12により、シート10が挟持され、巻取モータの回転により巻取ローラ11が所定の速度で回転して巻取機(図示せず)側にシート10が送給されるようになっている。
【0010】
ところで、1つの巻取シャフトに所定量のシート10の巻き取りが完了すると、一旦巻取機によるシート10の巻き取りを中断してシート10を切断し、次の巻取シャフトに交換する必要があるが、この交換の際も供給機側ではシート10の供給を停止することはなく、シート10は連続して供給され続け、このとき、可変手段6により保持フレーム4と共に各ガイドローラ5が上動されて各送給ローラ3と各ガイドローラ5との間の距離がシート10の送給速度に合わせて可変され、シート10がアキュムレート装置に蓄えられるのである。
【0011】
そして、次の巻取シャフトの交換が完了し、巻取機により新しい巻取シャフトへのシート10の巻き取りを再開する場合に、アキュムレート装置に蓄えられたシート10を巻き取ってしまう必要があり、そのためにはアキュムレート装置にどれだけの量のシート10が蓄えられているのかを把握しなければならず、従来はガイドローラ5(または保持部材4)の位置を検出することによって、シート10の蓄積量を把握することが行われている。
【0012】
そこで、ガイドローラ5の位置を検出する手段として、可変手段6の補助スプロケット62の軸に2個のスプロケット15、16とチェーン17、18との組み合わせからなる減速機構19が設けられ、補助スプロケット62の回転数がこの減速機構19により減速され、2番目のスプロケット16の回転量が図示しない検出センサにより検出されて補助スプロケット62がどれだけ回転したか検出される。
【0013】
これにより、各ガイドローラ5が定常動作時における基準位置からどれだけ上動しているかが導出されてシート10の蓄積量が求められ、蓄積されたシート10が新しい巻取シャフトに巻き取られるまでの間、可変手段6により各ガイドローラ5が所定の速度で下動するように保持フレーム4が下動されると共に、巻取機側での巻取速度も定常時よりも増速され、各ガイドローラ5が基準位置に戻った時点で蓄えられたシート10の巻き取りが終了したとして、保持フレーム4の下動が停止されると同時に巻取機側での巻取速度が定常における所定速度に戻されるようになっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、定常動作状態、つまりアキュムレート装置にシート10が蓄積されていない状態におけるガイドローラ5の位置である基準位置を正確に検出することが重要であり、ガイドローラ5の基準位置を正確に検出できないときには、シート10に余分な張力がかかってシート10の損傷や巻き取り時の歪み等を招くおそれがある。
【0015】
しかし、検出センサは、上記したように減速機構19を介して補助スプロケット62の回転量を検出することで、間接的にガイドローラ5の変位量を検出しているため、減速することによる検出センサの検出精度の低下は否めず、ガイドローラ5が基準位置にあるかどうかを正確に検出することができないという問題があった。そのため、従来はガイドローラ5が基準位置にあることを検知する別のセンサをわざわざ設けることも行われている。
【0016】
また、検出センサに異常が発生した場合には、メンテナンス作業が必要になるが、検出センサが固定フレーム2の上部に設置されているため、検出センサのメンテナンス作業は高所での作業となり、作業者に大きな負担をかけるという問題もあった。
【0017】
そこで、この発明は、簡単な構成によりガイドローラが基準位置にあることを検出でき、かつメンテナンス作業も容易に行うことができるようにすることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明に係るシートのアキュムレート装置は、連続的に長尺シートを供給する供給機と、該供給機から繰り出された上記シートを巻取シャフトに巻き取る巻取機との間に配置され、固定部材の下部に回転自在に設けられた複数個の送給ローラと、保持部材により上記固定部材に上下動自在に保持された複数個のガイドローラと、上記保持部材の上下位置を可変する可変手段とを備え、上記送給ローラ及び上記ガイドローラに交互に摺接するように上記シートを装架し、上記巻取機によるシートの巻き取りを中断して次の巻取シャフトに交換する際に、上記可変手段により上記各ガイドローラを定常動作時における基準位置から上動し、上記各送給ローラと上記各ガイドローラとの間の距離を変化させて上記供給機から連続供給されるシートを蓄積するシートのアキュムレート装置において、上記基準位置を中心に上方及び下方に予め各ガイドローラの上限位置及び下限位置をそれぞれ定めて該下限位置から該上限位置までの検出範囲を設定し、該検出範囲内における上記各ガイドローラの上記基準位置に対する上方または下方への変位量を検出する検出手段を上記固定部材の下部付近に備え、上記検出手段が、一端が支軸により支持部材に回転自在に軸支され他端の上面が上記保持部材に当接する作動体と、該作動体の上記他端を上方に付勢する付勢手段と、上記支軸に取り付けられこの支軸の回転量を検出するエンコーダと、該エンコーダによる検出回転量に基づき各ガイドローラの上記基準位置からの変位量を導出する導出部とから成り、次の巻取シャフトの交換が完了して上記巻取機により新しい巻取シャフトへのシートの巻取りを再開するとき、上記可変手段により、上記各ガイドローラが上記上限位置と上記下限位置との間の検出範囲内にあるときは上記検出手段が検出した変位量に比例した速度で各ガイドローラを上記基準位置まで戻し、上記各ガイドローラが上記上限位置より上方にあるときは該上限位置を各ガイドローラの変位量として該変位量に比例した速度で上記各ガイドローラを該上限位置まで戻し、上記各ガイドローラが上記下限位置より下方にあるときは該下限位置を各ガイドローラの変位量として該変位量に比例した速度で上記各ガイドローラを該下限位置まで戻すことを特徴としている。
【0019】
また、本発明に係るシートのアキュムレート装置の制御方法は、連続的に長尺シートを供給する供給機と、該供給機から繰り出された上記シートを巻取シャフトに巻き取る巻取機との間に配置され、固定部材の下部に回転自在に設けられた複数個の送給ローラと、保持部材により上記固定部材に上下動自在に保持された複数個のガイドローラと、上記保持部材の上下位置を可変する可変手段とを備え、上記送給ローラ及び上記ガイドローラに交互に摺接するように上記シートを装架し、上記巻取機によるシートの巻き取りを中断して次の巻取シャフトに交換する際に、上記可変手段により上記各ガイドローラを定常動作時における基準位置から上動し、上記各送給ローラと上記各ガイドローラとの間の距離を変更させて上記供給機から連続供給されるシートを蓄積するシートのアキュムレート装置の制御方法において、上記基準位置を中心に上方及び下方に予め各ガイドローラの上限位置及び下限位置をそれぞれ定めて該下限位置から該上限位置までの検出範囲を設定し、次の巻取シャフトの交換が完了して上記巻取機により新しい巻取シャフトへのシートの巻取りを再開するとき、上記固定部材の下部付近に配設した検出手段により、上記検出範囲内における各ガイドローラの上記基準位置に対する上方または下方への変位量を検出し、上記各ガイドローラが上記上限位置と上記下限位置との間の検出範囲内にあるときは検出した変位量に比例した速度で各ガイドローラを上記基準位置まで戻し、上記各ガイドローラが上記上限位置より上方にあるときは該上限位置を各ガイドローラの変位量として該変位量に比例した速度で上記各ガイドローラを該上限位置まで戻し、上記各ガイドローラが上記下限位置より下方にあるときは該下限位置を各ガイドローラの変位量として該変位量に比例した速度で上記各ガイドローラを該下限位置まで戻すことを特徴としている。
【0020】
このような構成によれば、固定部材の下部付近に配設された検出手段により、検出範囲内における各ガイドローラの基準位置に対する上方または下方への絶対的な変位量が検出される。そのため、各ガイドローラの基準位置を正確に検出できて、シートの損傷や巻き取り時の歪み等の発生を防止できる。また、従来のような減速機構を用いずに低所においてガイドローラの変位量を検出できることから、検出手段のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0021】
このような構成によれば、固定部材の下部付近に配設された検出手段により、検出範囲内における各ガイドローラの基準位置に対する上方または下方への絶対的な変位量が検出され、検出された変位量に比例した速度で各ガイドローラが基準位置まで戻される。そのため、各ガイドローラの基準位置を正確に検出できてシートの損傷や巻き取り時の歪み等の発生を防止でき、しかも低所において検出手段のメンテナンス作業も容易に行うことができる。また、各ガイドローラを基準位置に戻す際に、検出された変位量に比例した速度に制御すればよく、非常に簡単な制御で済む。
【0022】
またこのような構成によれば、各ガイドローラが検出範囲を超えていて、各ガイドローラが上限位置または下限位置に戻るまでの間は、基準位置から上限位置または下限位置までの変位量に比例した速度で各ガイドローラを戻し、その後は検出範囲内における各ガイドローラの基準位置に対する変位量に比例した速度で、各ガイドローラを基準位置まで戻すため、各ガイドローラを基準位置に戻す際の制御が非常に簡単で済む。
【0023】
また特に請求項1の構成によれば、回転する作動体の回転量が、エンコーダにより検出され、導出部によりエンコーダの検出回転量から各ガイドローラの基準位置からの変位量が導出されるため、各ガイドローラの基準位置を正確に検出することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態について図1ないし図3を参照して説明する。但し、図1は全体構成を示す正面図、図2及び図3は一部の正面図及び左側面図である。
【0025】
まず、全体構成について説明すると、図1に示すように、ベース31上に固定部材としての支柱32が立設され、この支柱32の下部に回転可能に3個の送給ローラ33が水平に並んで取り付けられ、保持部材としての保持フレーム34に2個のガイドローラ35が水平に並んで回転可能に保持され、この保持フレーム34が支柱32に対して上下動可能に取り付けられている。
【0026】
この保持フレーム34は可変手段50により上下動されてその上下位置が可変される。この可変手段50は、支柱32の上部に取り付けられ電磁ブレーキを備えた駆動モータ(図示せず)と、この駆動モータの回転軸にクラッチ機構により断続自在に連結された主スプロケット51と、この主スプロケット51の上方に設置されチェーン52により駆動スプロケット51の回転が伝達される補助スプロケット(図示せず)と、この補助スプロケットの前方に同軸に設けられた補助スプロケットを同一径を有する駆動スプロケット53と、この駆動スプロケット53の左下方に移動自在に配設された可動スプロケット54と、この可動スプロケット54に取り付けられたウェイト55と、支柱32の左上部に固着されたフレーム56の左上部に一端が固定されると共に可動スプロケット54の下半周から駆動スプロケット53に摺接するように張架されて他端が保持フレーム34の上部中央に固定されたチェーン56とにより構成されている。
【0027】
そして、このような可変手段50により保持フレーム34が上下動され、これによって各ガイドローラ35が、図1中の1点鎖線に示すように、支柱32の下部から上部に至る範囲で移動される。
【0028】
詳細には、クラッチにより駆動モータの回転軸と主スプロケット51とが切り離されると、ウェイト55がその重量によって下動し、これにより保持フレーム34が各ガイドローラ35と共に上動される。このとき、電磁ブレーキの制動力によりウェイト55の下動速度、つまり保持フレーム34の上動速度が予め定められた設定速度になるように調整されている。
【0029】
一方、クラッチにより駆動モータの回転軸と主スプロケット51と接続されると、駆動モータの駆動により、主スプロケット51がウェイト55の重量に抗してウェイト55を上動、つまり保持フレーム34を下動させるようにチェーン56を繰り出す方向に回転し、保持フレーム34が各ガイドローラ35と共に下動される。このとき、保持フレーム34の下動速度が所定の速度になるように駆動モータの回転速度が制御される。尚、駆動モータの制御は、図1には示されていないコンピュータから成るコントローラにより行われる。
【0030】
また、図1に示すように、右端の送給ローラ35の右方には、各ガイドローラ35の定常動作時における基準位置に対する上下への絶対的な変位量を検出する検出手段40が設置され、この検出手段40は、詳細には図2及び図3に示すように構成されている。
【0031】
即ち、図2及び図3に示すように、ベース31に立設された支柱41と、この支柱41上に固着された支持部材42と、右端部が支軸43により支持部材42に回転自在に軸支され左端部の上面が保持フレーム34に形成された突起44に当接する棒状の作動体45と、両端が支柱41のほぼ中央部と作動体45の右端とに係止され作動体45の左端を上方に付勢する付勢手段としてのばね46と、支軸43に取り付けられこの支軸43の回転量を検出するエンコーダ47と、エンコーダ47による検出回転量に基づくパルス信号を送信する送信部48と、この送信部48からのパルス信号を受信して各ガイドローラ35の基準位置からの変位量に換算してその変位量を導出する導出部として機能する上述のコントローラとにより構成される。
【0032】
このとき、例えば図2中の実線に示すように、作動体45が水平になるときに、各ガイドローラ35が定常動作状態における基準位置にあるとすると、この作動体45の位置を中心に上方及び下方に予め各ガイドローラ35の上限位置及び下限位置をそれぞれ定められて下限位置から上限位置までの検出範囲が設定される。
【0033】
この上限位置とは、ばね46の付勢力によって作動体45の左端が上方に回転し、ばね46の付勢力により作動体45の右端が下方に回転しようする力と、作動体45の自重により作動体45の左端が下方に回転しようとする力とがちょうど釣り合うときに、その釣り合いの状態になるまでにエンコーダ47により検出される回転量から換算された変位量を基準位置に加算したものが相当する。尚、これよりも下方の位置を上限位置としても構わない。
【0034】
一方、下限位置とは、例えば保持フレーム34の下動時に突起44により作動体45の左端部が下方に押されてばね46の付勢力に抗して作動体45の左端が下方に回転し、保持フレーム34が下動可能な最下位置まで下動して作動体45の左端が下方に回転したときに、その状態に至るまでにエンコーダ47により検出される回転量から換算された変位量を基準位置に加算したものが相当する。尚、これよりも上方の位置を下限位置としても構わない。
【0035】
更に、図1に示すように、長尺のシート37が、左端の送給ローラ33及びガイドローラ35に交互に摺接するように装架され、支柱32の右方に配設された巻取機(図示せず)によりシート37が巻取シャフトに予め決められた所定量ずつ巻き取られるようになっている。
【0036】
ところで、1つの巻取シャフトに所定量のシート37の巻き取りが完了すると、一旦巻取機によるシート37の巻き取りを中断してシート37を切断し、次の巻取シャフトに交換する必要があるが、この交換の際も供給機側ではシート37の供給を停止することはなく、シート37は連続して供給され続け、このとき、可変手段50により保持フレーム34と共に各ガイドローラ35が上動されて各送給ローラ33と各ガイドローラ35との間の距離がシート37の送給速度に合わせて可変され、シート37がアキュムレート装置に蓄えられるのである。
【0037】
そして、次の巻取シャフトの交換が完了し、巻取機により新しい巻取シャフトへのシート37の巻き取りを再開する場合に、アキュムレート装置に蓄えられたシート37を巻き取ってしまう必要がある。
【0038】
そこで、検出手段40により、各ガイドローラ35の基準位置からの変位量を検出し、各ガイドローラ35が検出範囲の上限位置にあると判断される場合、保持フレーム34と共に各ガイドローラ35を下動し、このとき、各ガイドローラ35の基準位置から上限位置までの変位量に比例した速度で各ガイドローラ35を戻すべく可変手段50の駆動モータが駆動される。このとき、巻取機側でのシート37の巻取速度も定常時よりも増速されている。
【0039】
そして、検出手段40により各ガイドローラ35が上限位置まで下動して検出範囲内に入ったと判断されると、その後は検出範囲内における各ガイドローラ35の基準位置に対する変位量に比例した速度で、各ガイドローラ35を基準位置まで戻すべく駆動モータが制御され、各ガイドローラ35が基準位置に戻った時点で蓄えられたシート37の巻き取りが終了したとして、保持フレーム34の下動が停止されると同時に巻取機側での巻取速度が定常における所定速度に戻される。
【0040】
一方、各ガイドローラ35が検出範囲の下限位置若しくは下限位置よりも下方にある場合も、同様の動作となる。
【0041】
従って、上記した実施形態によれば、支柱32の下部付近に配設された検出手段40により、検出範囲内における各ガイドローラ35の基準位置に対する上方または下方への絶対的な変位量が検出されるため、非常に安価な構成により、各ガイドローラ35の基準位置を正確に検出することができ、シート37の損傷や巻き取り時の歪み等の発生を防止することができる。
【0042】
また、従来のような減速機構を用いずに低所においてガイドローラ35の変位量を検出できることから、検出手段40のメンテナンス作業も極めて簡単に行うことができる。
【0043】
更に、各ガイドローラ35が検出範囲を超えていて、各ガイドローラ35が例えば上限位置に戻るまでの間は、基準位置から上限位置までの変位量に比例した速度で各ガイドローラ35を戻し、その後は検出範囲内における各ガイドローラ35の基準位置に対する変位量に比例した速度で、各ガイドローラ35を基準位置まで戻すため、各ガイドローラ35を基準位置に戻す際の制御が非常に簡単で済むという利点がある。
【0044】
なお、上記した実施形態では、各ガイドローラ35が検出範囲の上限位置(または下限位置)を超えていて、各ガイドローラ35が上限位置(または下限位置)に戻るまでの間は、基準位置から上限位置(または下限位置)までの変位量に比例した速度で各ガイドローラ35を戻すようにした場合について説明しているが、必ずしも基準位置から上限位置(または下限位置)までの変位量に比例した速度である必要はなく、検出範囲内での速度よりも大なる速度であればよい。このとき、巻取機によるシート37の巻取速度を、各ガイドローラ35を基準位置まで戻すときの速度に同期するように制御することが望ましい。
【0045】
また、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
【0046】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、固定部材の下部付近に配設された検出手段により、検出範囲内における各ガイドローラの基準位置に対する上方または下方への変位量が検出されるため、各ガイドローラの基準位置を正確に検出できてシートの損傷や巻き取り時の歪み等の発生を防止することができ、高精度で信頼性の優れたアキュムレート装置を提供することが可能になる。
【0048】
更に、従来のような減速機構を用いずに低所においてガイドローラの変位量を検出できることから、検出手段のメンテナンス作業も容易に行うことが可能になる。
【0049】
また、作動体の回転量がエンコーダにより検出され、導出部によりエンコーダの検出回転量から各ガイドローラの基準位置からの変位量が導出されるため、各ガイドローラの基準位置を正確かつ確実に検出することができる。
【0050】
また、請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、各ガイドローラを基準位置に戻す際に、検出された変位量に比例した速度に制御すればよいため、複雑な制御を行う必要がなく、非常に簡単な制御で済む。
【0051】
また、各ガイドローラが検出範囲を超えていて、各ガイドローラが上限位置または下限位置に戻るまでの間は、基準位置から上限位置または下限位置までの変位量に比例した速度で各ガイドローラを戻し、その後は検出範囲内における各ガイドローラの基準位置に対する変位量に比例した速度で、各ガイドローラを基準位置まで戻すため、各ガイドローラを基準位置に戻す際の制御が非常に簡単で済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の正面図である。
【図2】この発明の一実施形態の一部の正面図である。
【図3】この発明の一実施形態の一部の左側面図である。
【図4】従来例の正面図である。
【符号の説明】
32 支柱(固定部材)
33 送給ローラ
34 保持フレーム(保持部材)
35 ガイドローラ
37 シート
40 検出手段
42 支持部材
43 支軸
44 突起
45 作動体
46 ばね
47 エンコーダ
50 可変手段

Claims (2)

  1. 連続的に長尺シートを供給する供給機と、該供給機から繰り出された上記シートを巻取シャフトに巻き取る巻取機との間に配置され、固定部材の下部に回転自在に設けられた複数個の送給ローラと、保持部材により上記固定部材に上下動自在に保持された複数個のガイドローラと、上記保持部材の上下位置を可変する可変手段とを備え、上記送給ローラ及び上記ガイドローラに交互に摺接するように上記シートを装架し、上記巻取機によるシートの巻き取りを中断して次の巻取シャフトに交換する際に、上記可変手段により上記各ガイドローラを定常動作時における基準位置から上動し、上記各送給ローラと上記各ガイドローラとの間の距離を変化させて上記供給機から連続供給されるシートを蓄積するシートのアキュムレート装置において、上記基準位置を中心に上方及び下方に予め各ガイドローラの上限位置及び下限位置をそれぞれ定めて該下限位置から該上限位置までの検出範囲を設定し、該検出範囲内における上記各ガイドローラの上記基準位置に対する上方または下方への変位量を検出する検出手段を上記固定部材の下部付近に備え、上記検出手段が、一端が支軸により支持部材に回転自在に軸支され他端の上面が上記保持部材に当接する作動体と、該作動体の上記他端を上方に付勢する付勢手段と、上記支軸に取り付けられこの支軸の回転量を検出するエンコーダと、該エンコーダによる検出回転量に基づき各ガイドローラの上記基準位置からの変位量を導出する導出部とから成り、次の巻取シャフトの交換が完了して上記巻取機により新しい巻取シャフトへのシートの巻取りを再開するとき、上記可変手段により、上記各ガイドローラが上記上限位置と上記下限位置との間の検出範囲内にあるときは上記検出手段が検出した変位量に比例した速度で各ガイドローラを上記基準位置まで戻し、上記各ガイドローラが上記上限位置より上方にあるときは該上限位置を各ガイドローラの変位量として該変位量に比例した速度で上記各ガイドローラを該上限位置まで戻し、上記各ガイドローラが上記下限位置より下方にあるときは該下限位置を各ガイドローラの変位量として該変位量に比例した速度で上記各ガイドローラを該下限位置まで戻すことを特徴とするシートのアキュムレート装置。
  2. 連続的に長尺シートを供給する供給機と、該供給機から繰り出された上記シートを巻取シャフトに巻き取る巻取機との間に配置され、固定部材の下部に回転自在に設けられた複数個の送給ローラと、保持部材により上記固定部材に上下動自在に保持された複数個のガイドローラと、上記保持部材の上下位置を可変する可変手段とを備え、上記送給ローラ及び上記ガイドローラに交互に摺接するように上記シートを装架し、上記巻取機によるシートの巻き取りを中断して次の巻取シャフトに交換する際に、上記可変手段により上記各ガイドローラを定常動作時における基準位置から上動し、上記各送給ローラと上記各ガイドローラとの間の距離を変更させて上記供給機から連続供給されるシートを蓄積するシートのアキュムレート装置の制御方法において、上記基準位置を中心に上方及び下方に予め各ガイドローラの上限位置及び下限位置をそれぞれ定めて該下限位置から該上限位置までの検出範囲を設定し、次の巻取シャフトの交換が完了して上記巻取機により新しい巻取シャフトへのシートの巻取りを再開するとき、上記固定部材の下部付近に配設した検出手段により、上記検出範囲内における各ガイドローラの上記基準位置に対する上方または下方への変位量を検出し、上記各ガイドローラが上記上限位置と上記下限位置との間の検出範囲内にあるときは検出した変位量に比例した速度で各ガイドローラを上記基準位置まで戻し、上記各ガイドローラが上記上限位置より上方にあるときは該上限位置を各ガイドローラの変位量として該変位量に比例した速度で上記各ガイドローラを該上限位置まで戻し、上記各ガイドローラが上記下限位置より下方にあるときは該下限位置を各ガイドローラの変位量として該変位量に比例した速度で上記各ガイドローラを該下限位置まで戻すことを特徴とするシートのアキュムレート装置の制御方法。
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