JP3686291B2 - 描画装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドラムに装着した刷版などの感光材料に描画を行う描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
種々の感光材料に対し描画を行うために描画装置が用いられている。ドラム型の描画装置では、主走査方向に回転可能な記録ドラム上に感光材料が装着され、レーザダイオード等を備えた記録ヘッドが記録ドラムの回転軸と平行な副走査方向に移動して感光材料に描画を行う。
【0003】
図11および図12に従来の描画装置を示す。記録ドラム1に巻装された刷版2は固定クランプ4と移動クランプ5とでその両端が押圧され、記録ドラム1は図示しない駆動手段により回転軸3を中心にして回転する。この記録ドラム1は高速回転する程、機械の性能アップになるため、動バランスをとることが必要である。
【0004】
記録ドラム1には様々なサイズや質量の刷版2が装着される。この場合には、刷版2のサイズに応じて移動クランプ5の位置を変更するとともに、記録ドラム1上の図示しない重りを移動させて、この刷版2を装着したときの回転ドラム1の重心が回転軸3に一致するようにしていた。
【0005】
バランス補正の一例を図12を用いて説明する。図12は記録ドラム1の側面図である。固定クランプ4は記録ドラム1の外周面に固定されている。移動クランプ5は刷版2の大きさに応じて記録ドラム1の外周面上を移動可能に形成されている。また、固定クランプ4と反対側の記録ドラム1の外周面には固定クランプ用バランス部材8が取り付けられている。この固定クランプ用バランス部材8は固定クランプ4とほぼ等しい偏重心を持つ。これにより刷版2未装着の記録ドラム1には固定クランプ4の遠心力に釣り合う遠心力が生じる。こうして不釣合い力の発生を防止できる。
【0006】
記録ドラム1の両端面には、回転軸3を中心とする環状溝6が形成されている。各端面の環状溝6の内部には2個の釣合い重り7が配設されている。釣合い重り7は永久磁石からなり、金属製の記録ドラム1の端面に磁力により吸着される。釣合い重り7は図示しない駆動機構によって環状溝6の任意の位置に移動可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成において釣合い重り7は磁力により記録ドラム1の端面に固定されているので、図示しない駆動機構により、環状溝6の接線方向の力を釣合い重り7に与えるだけで移動させることができる。また、釣合い重り7を所望位置に固定する際にも、上記環状溝6の接線方向の力を停止するだけでよく、ビス止め等の機械的方法によって釣合い重り7を固定する必要はない。
【0008】
しかし、上記構成によれば、適切な磁力の設定が困難であるという問題があった。すなわち、釣合い重り7を容易かつ高速かつ正確に所望位置まで移動させたいという要望と、画像記録のために記録ドラム1が高速回転するときには確実に固定させておきたいという、相反する要望が存在したためである。
【0009】
また、工場出荷段階で釣合い重り7の永久磁石の磁力の設定が適切に調整されていたとしても、その後の描画装置の運用中に永久磁石の経時変化により調整が狂うことも考えられる。この場合には、磁力を再調整しなければならない。
【0010】
ビス止め等の機械的な機構による場合には経時変化や不確実な固定、といった問題は生じにくくなるが、釣合い重りの固定や解除を行う機構が複雑になる。
【0011】
本発明の目的は、簡易な機構にもかかわらず、バランス補正のためのおもりを所望位置まで高速かつ正確かつ容易に移動させることが可能であるとともに、所望位置に確実に固定させることが可能な描画装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
(1)第1の発明 第1の発明に係る描画装置は、感光材料に光を照射して描画を行う描画装置であって、回転軸を有し、その外周面に前記感光材料が装着される円筒状のドラムと、前記回転軸の回りに前記ドラムを回転駆動する駆動手段と、前記ドラムの外周面に設けられ、前記感光材料を前記ドラムの外周面に固定する固定部材と、第1摩擦面を有し、前記ドラムの前記回転軸を中心とする円周に沿って設けられた環状の案内部材と、前記案内部材に沿って移動可能に取り付けられ、それぞれが前記第1摩擦面に対向する第2摩擦面を備えた、複数の釣合い重りと、前記第1および第2摩擦面が接近する方向に、前記案内部材および/または複数の釣合い重りを付勢する付勢手段と、必要に応じて前記付勢手段に抗して前記第1摩擦面及び第2摩擦面を離隔させる離隔手段と、前記離隔手段によって前記第1および第2摩擦面が離隔された状態で、前記複数の釣合い重りを案内部材に沿って所望位置まで相対移動させる移動手段と、を備えたものである。
【0013】
案内部材の第1摩擦面および複数の釣合い重りの第2摩擦面は付勢手段によって互いに作用し合う方向に付勢されている。これにより、釣合い重りは通常、ドラム端面に確実に固定されている。
【0014】
他方、釣合い重りをドラム端面の固定から解放するには、離隔手段により第1摩擦面と第2摩擦面とを離隔させるだけでよいので簡易な機構により実現可能である。また固定時と移動時とで摩擦力が大きく変化しているので、釣合い重りの確実な固定と、低トルクでの高速かつ正確な移動とが両立できる。
【0015】
このように本願請求項1に記載の発明によれば、釣合い重りを記録ドラムに対し確実かつ容易に、固定および解除できる。
【0016】
(2)第2の発明 第2の発明に係る描画装置は、その外周部に刷版が固定される記録ドラムと、前記記録ドラムを回転駆動する駆動手段と、前記刷版に対して光ビームを照射して画像記録を行う記録ヘッドと、を有する描画装置であって、前記記録ドラムの端面には、前記記録ドラムの回転軸を中心とする円周に沿って、その開口部分の一部を覆う環状の被覆部を有する環状溝が形成され、前記環状溝の内部には、複数の釣合い重りが配置され、前記釣合い重りには、当該釣合い重りを前記記録ドラムから離反する方向に付勢する付勢手段が配置され、前記釣合い重りの上面には、前記被覆部との摩擦により当該釣合い重りを前記環状溝に沿った任意位置において固定する摩擦面が形成され、前記釣合い重りを前記付勢手段に抗して前記記録ドラムの内側に向けて押し下げることにより前記釣合い重りの前記摩擦面を前記被覆部から離反させ、この状態で前記記録ドラムを回転させることにより前記釣合い重りを前記環状溝に沿って所望位置まで移動させることを特徴とする。
【0017】
被覆部および複数の釣合い重りの上面は付勢手段によって互いに作用し合う方向に付勢されている。これにより、釣合い重りは通常、ドラム端面に確実に固定されている。
【0018】
他方、釣合い重りをドラム端面の固定から解放するには、釣合い重りを付勢手段に抗して記録ドラムの内側に向けて押し下げることにより釣合い重りの摩擦面を被覆部から離反させるだけでよいので簡易な機構により実現可能である。また固定時と移動時とで摩擦力が大きく変化しているので、釣合い重りの確実な固定と、低トルクでの高速かつ正確な移動とが両立できる。
【0019】
このように本願請求項2に記載の発明によれば、釣合い重りを記録ドラムに対し確実かつ容易に、固定および解除できる。
【0020】
(3)第3の発明 第3の発明に係る描画装置は、請求項2に記載の描画装置において、前記被覆部は、前記環状溝の開口部分の一部を覆うように前記記録ドラムの端面に取り付けられた環状板である。
【0021】
(4)第4の発明 第4の発明に係る描画装置は、請求項2に記載の描画装置において、前記釣合い重りの上面に形成される摩擦面は、前記釣合い重りの上面に配置されたゴム柱の先端面である。
【0022】
(5)第5の発明 第5の発明に係る描画装置は、請求項2に記載の描画装置において、前記釣合い重りは、その一部が前記環状溝の外周側内面に常に接しながら前記環状溝の内部を移動する。
【0023】
このため、本願請求項5に記載の発明によれば、釣合い重りと回転軸との距離を一定に保つことができ、釣合い重りのバランサーとしての効果が変化しない。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1の実施例における描画装置の概略図である。図1において、描画装置は円筒状の記録ドラム1を備える。記録ドラム1は、両端が軸受に支持された回転軸3を中心に回転自在に支持されている。回転軸3の一端側には、一対のプーリ9、11、ベルト10およびモータ12からなる駆動機構20が接続されている。駆動機構20により、モータ12の回転を一対のプーリ9、11およびベルト10を介して回転軸3に伝えて記録ドラム1を回転駆動する。
【0025】
図2において、記録ドラム1の外周面に対向する位置には記録ヘッド120が配設されている。記録ヘッド120は複数のレーザダイオード100を備える。記録ヘッド120は、ガイド130に移動可能に取り付けられ、記録ドラム1の回転に同期して副走査方向へ移動する。
【0026】
刷版2の主走査方向における現在位置は、記録ドラム1の回転軸3に取り付けられた回転角度検出器13から出力される検出信号に基づいて検出される。記録ヘッド120の副走査方向における現在位置は、リニアエンコーダ150から出力される検出信号に基づいて検出される。
【0027】
記録ヘッド120の複数のレーザダイオード100は、レーザダイオード駆動回路部160により駆動される。レーザダイオード駆動回路部160は、記録ヘッド120の複数のレーザダイオード100に対応して複数のレーザダイオード駆動回路110を含む。
【0028】
画像信号発生回路180は、シリアルな画像信号VDSを発生する。シリアル/パラレル変換器170は、画像信号発生回路180により発生されたシリアル画像信号VDSをパラレルな画像信号VD1〜VDnに変換し、それらの画像信号VD1〜VDnをレーザダイオード駆動回路部160の複数のレーザだイーオド駆動回路110にそれぞれ与える。これにより、記録ヘッド120の各レーザダイオード100が、対応するレーザダイオード駆動回路110により駆動され、レーザ光を刷版2に照射する。
【0029】
図3は、描画装置の主要部を示す斜視図である。この図は、記録ドラム1に対して刷版2を供給する段階を示している。駆動機構20に対向する側の記録ドラム1の端面をホーム側端面40と、もう一方の端面をアウェイ側端面60と呼ぶ。各ホーム側端面40、60の回転軸3の右側には重り位置調整部15が、左側には光センサ18が配置されている。これらについては後述する。
【0030】
刷版2は図示しない刷版供給機構によって記録ドラム1に向けて搬送され、記録ドラム1上の固定クランプ4によってその先端が固定される。刷版2の先端が記録ドラム1周面に固定されると記録ドラム1はホーム側端面21が時計方向に回る方向の回転を開始する。この回転は刷版2の後端が移動クランプ5によって固定されるまで継続する。
【0031】
現在固定しようとする刷版2の長手方向長さが、固定クランプ4と移動クランプ5間の、記録ドラム1の外周面に沿った長さに一致しないときには、移動クランプ5が記録ドラム1の周面に沿って刷版2の後端に対応する位置まで移動し、その後、この刷版2のサイズおよび/または質量に応じたバランス補正が行われる。
【0032】
バランス補正は、記録ドラム1の各端面40、60に対向配置された各重り位置調整部15から突出した調整ピン16によって釣合い重り7を停止させた状態で記録ドラム1を回転させることで行う。バランス補正を行うときの記録ドラム1の回転方向は、先述の刷版装着工程のときと同じ回転方向(ホーム側端面40が時計方向に回転する方向)である。
【0033】
図4はホーム側端面40の一部分の断面図である。この図に示すように記録ドラム1のホーム側端面40は、中空円筒状の筒部30にホーム側端面部材42を差し込み、ボルト41にて固定した構成である。ホーム側端面部材42は円盤状の部材であり、その中心には回転軸3が立設される。なお、当該構造はアウェイ側端面60においても当てはまる。
【0034】
図5はホーム側端面40の正面図である。図4と図5を参照して、ホーム側端面部材42の構造を説明する。ホーム側端面部材42のホーム側端面40側の平面には、回転軸3を中心にした2本の環状溝6、43が形成されている。外周側の環状溝6には後述する釣合い重り70が当該溝に沿って移動可能に2個配置される。また、内周側の環状溝43には先述の固定クランプ用バランス部材8がはめ込み固定される。
【0035】
ホーム側端面部材42には、2枚の環状板45、47が回転軸3を中心にして密着固定される。外周側環状板45はビス46によって、内周側環状板47はビス48によって固定される(図5参照)。図4に示すように、これらの環状板45、47は環状溝6の開口部分の一部を覆う。すなわち、両環状板45、47はその端部間隔w1が環状溝6の幅w2よりも小となるように回転ドラム1に固定されている。環状溝6を覆っている外周側環状板45の一部分を外周側被覆部49と呼び、環状溝6を覆っている内周側環状板47の一部分を内周側被覆部51と呼ぶ。
【0036】
先述のようにバランス補正時にはホーム側端面40が時計方向に回転するように記録ドラム1は回転駆動される。すなわち、記録ドラム1は図5中矢印A方向に回転する。バランス補正時、記録ドラム1が回転する一方で、釣合い重り70は環状溝6の所定位置に到達するまで重り位置調整部15の調整ピン16との係合によって停止している。したがって、釣合い重り70はバランス補正時、記録ドラム1に対して反時計方向(矢印B方向)に相対移動すると言い換えることができる。
【0037】
次に、図6乃至図9を参照してホーム側端面40に取り付けられる釣合い重り70を説明する。図6は釣合い重り70の正面図であり、図7は裏面図である。図8は図7中のC−C線で釣合い重り70を切った断面図であり、図9は同D−D線で切断した断面図である。
【0038】
釣り合い重り70の本体には符号71を付した。釣合い重り本体71は、その両側面が記録ドラム1の環状溝6の内側面に沿うような曲率で湾曲した略直方体の部材である。釣合い重り本体71の上面には、前記した重り位置調整部15の調整ピン16と係合する孔84が形成される。またその裏面には後述する前輪73のための凹部72aと後輪74のための凹部72bとが形成され(図8には凹部72aのみ図示)、裏面に対して鉛直な稜角にはコロ77a乃至77dのための凹部90a乃至90dが形成されている(凹部90aと凹部90dのみ図9に図示)。該凹部90a乃至90dは釣合い重り本体71の側方に開いている。
【0039】
図9に示すように、釣合い重り本体71の外周側側面には側板75が固定される。また釣合い重り本体71の凹部90a乃至90dには、コロ77a乃至77dがコロ取付ピン78a乃至78d上に回転自在に担持されている。
【0040】
図6に示すように、釣合い重り本体71の上面には、その先端が釣合い重り70の内周側側面に突出するような状態で位置検出用ドグ85が固定される。この固定は取付金具83によって行う。釣合い重り本体71の上面にはさらに5個のゴム柱89a乃至89eが立設されている。
【0041】
図8に示すように、釣合い重り本体71の裏面に形成された凹部72aには、圧縮バネ87、88がその一端で前輪用シャフト81と前輪73を記録ドラム1(図8の状態では下方)に向けて圧迫するような状態で、前輪用シャフト81、前輪73と共に組み込まれる。そしてこの状態で底板76が釣合い重り本体71の裏面に4個の取付ネジ79にて取り付けられる。なお、前輪73は、前輪用シャフト81に対して回転自在である。また、釣合い重り71本体の裏面に形成されたもう1個の凹部72bには後輪74が、前輪73と同様、圧縮バネ(図示せず)によって記録ドラム1に向けて付勢された状態で取り付けられている。
【0042】
前輪73、後輪74はいずれも環状溝6の底面に当接しているので前後輪73、74はこれ以上記録ドラム1に向けて移動できない。そのため、この状態で圧縮バネ87、88がこれら前後輪73、74を記録ドラム1に向けて付勢すると、その反作用により釣合い重り70全体が記録ドラム1から離反する方向に付勢されることになる。
【0043】
先述のように釣合い重り70の上面にはゴム柱89a乃至89eが立設されている。これらゴム柱89a乃至89eは、各先端面が圧縮バネ87、88の前記付勢により外周側被覆部49または内周側被覆部51(図4参照)に強く押しつけられることが可能な長さに設定されている。
【0044】
このように、釣合い重り70に外力が加わらない状態では、ゴム柱89a、89b、89cと外周側被覆部49との摩擦およびゴム柱89d、89eと内周側被覆部51との摩擦により釣合い重り70は環状溝6中に固定されている。
【0045】
このような釣合い重り70がホーム側端面40の環状溝6に2個配置される。なお、アウェイ側端面60には、上記釣合い重り70と左右対称形状の釣合い重りが2個配置される。
【0046】
釣合い重り70を環状溝6に沿って移動させるときには、まず、移動させたい釣合い重り70をその上面に形成された孔84が重り位置調整部15の調整ピン16(図1参照)に対向するまで記録ドラム1を回転させる。すなわち、記録ドラム1の回転中に光センサ18が釣合い重り70の位置検出用ドグ85を検出することにより、位置算出部19はそのときの記録ドラム1の角度位置を検知する。制御部14はこのときの記録ドラム1の角度位置と重り位置調整部15が配置されている絶対位置とに基づいて、孔84を調整ピン16に対向させるのに必要な回転量を算出する。そして該制御部14は、該必要な回転量と回転角度検出器13が出力する角度信号とに基づいて、適切なタイミングで回転ドラム1の回転を停止させる。
【0047】
孔84が調整ピン16に対向したら、調整ピン16を当該釣合い重り70に向け突出させて孔84に係合させ、ついで、釣合い重り70を記録ドラム1の内側に向けて押し下げる。これにより釣合い重り本体71は圧縮バネ87、88の力に抗して記録ドラム1の内側に向けて移動し、その表面に立設されたゴム柱89a乃至89eの先端面が外周側被覆部49および内周側被覆部51から離れる。これにより係合が解けるので、釣合い重り70は環状溝6に沿って移動できるようになる。
【0048】
ついで、記録ドラム1を矢印A方向(図5参照)に回転させる。釣合い重り70は調整ピン16と連結しており一定位置に留まるので、環状溝6に対して矢印B方向に相対移動する。このとき釣合い重り70と記録ドラム1との係合は解けており、かつ、釣合い重り70の底面には前輪73および後輪74が配置され、側面にはコロ77a乃至77dが配置されているので釣合い重り70は環状溝70の中を滑らかに矢印B方向に相対移動する。
【0049】
釣合い重り70が所望位置まで相対移動したら、回転ドラム1の回転を停止するとともに、調整ピン16を後退させ孔84から抜出させる。これにより釣合い重り本体71は圧縮バネ87、88の作用により記録ドラム1の外側に向けて移動し、ゴム柱89a乃至89cの先端面が外周側被覆部49に、ゴム柱89d、89eの先端面が内周側被覆部49に対して強く押しつけられる。これにより、釣合い重り70はホーム側端面40に固定される。
【0050】
このように本描画装置では、該釣合い重り70が記録ドラム端面40、60に固定されていないので、釣合い重り70を移動させる際、記録ドラム1に与えるトルクが小さくて済むので、装置の小型化と低コスト化とが実現できる。
【0051】
ところで、釣合い重り70のバランサーとしての効果は、その質量と、記録ドラム1の回転軸3からの距離との積で表される。したがって、釣合い重り70のバランサーとしての効果を担保するには、釣合い重り70と回転軸3との距離を一定に保つ必要がある。それには、釣合い重り70の側面と環状溝6の側面との間隔を小さくすればよいが、釣合い重り70の相対移動が滑らかに行われなくなるという別の問題が引き起こされる。
【0052】
本描画装置では以下で述べる様に、釣合い重り70が環状溝6の外周側内面に沿って移動するように構成されているので、釣合い重り70と回転軸3との距離を一定に保つことができ、釣合い重り70のバランサーとしての効果が変化しない。
【0053】
図10はホーム側端面40の一部分を示す模式図である。各部材は説明のために誇張され、また説明に不用な部材は省略されている。釣合い重り70は、バランス補正時、環状溝6内を矢印B方向に相対移動する。釣合い重りの底面には前輪73と後輪74が回動自在に固定されている。前輪73の中心を通る環状溝6の半径線を91とし、後輪74の中心を通る環状溝6の半径線を93とする。後輪74は回転軸が半径線93と平行になるように釣合い重り70に固定されている。一方、前輪73の回転軸73aは、ホーム側端面40に平行な平面上で、半径線91に対して角度θだけ傾斜している。そのため、釣合い重り70が環状溝6内を矢印B方向に移動するとき、釣合い重り70には時計方向に回転しようとするモーメントが生じ、釣合い重り70の前側のコロ77aは環状溝6の外周側側面6aに、後ろ側のコロ77cは環状溝6の内周側側面6bに常に接するようになる。そのため、釣合い重り70と記録ドラム1の回転軸3との間隔は一定であり、釣合い重り70のバランサーとしての効果は回転ドラム1がどの回転角度にあるときでも変化しない。
【0054】
ホーム側端面40における上記説明はアウェイ側端面60においても適用される。ただし、アウェイ側端面60では釣合い重り70はホーム側端面40の釣合い重りとは逆方向(矢印B方向とは逆方向)に移動するので、前輪73の半径線に対する傾斜角は負の値(−θ)になる。
【0055】
なお、上記実施態様では、釣合い重り70のための環状溝6は記録ドラム1の両端面40、60に付設したが、記録ドラム1の外周面、あるいは記録ドラム1の内周面、あるいは両端面40、60の内側に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による描画装置の構成を示す模式図である。
【図2】本発明による描画装置の主要部の概略図である。
【図3】本発明の描画装置の主要部を示す模式的斜視図である。
【図4】ホーム側端面40の断面図である。
【図5】記録ドラム1のホーム側端面40の正面図である。
【図6】ホーム側端面40の釣合い重り70の上面図である。
【図7】ホーム側端面40の釣合い重り70の裏面図である。
【図8】ホーム側端面40の釣合い重り70の断面図である。
【図9】ホーム側端面40の釣合い重り70断面図である。
【図10】ホーム側端面40における釣合い重り70の移動を説明するための模式図である。
【図11】従来の描画装置の記録ドラムを示す斜視図である。
【図12】従来の描画装置の記録ドラムの端面を示す図面である。
【符号の説明】
1 記録ドラム
2 刷版
3 回転軸
4 固定クランプ
5 移動クランプ
6 環状溝
7 従来の釣合い重り
20 駆動機構
32 筒部
40 ホーム側端面
42 ホーム側端面部材
45 外周側環状板
47 内周側環状板
49 外周側被覆部
51 内周側被覆部
60 アウェイ側端面
70 釣合い重り
71 釣合い重り本体
72a〜72d 凹部
73 前輪
74 後輪
75 側板
76 側板
77 コロ
81 前輪用シャフト
82 後輪用シャフト
83 取付金具
85 位置検出用ドグ
87 圧縮バネ
88 圧縮バネ
89a〜89e ゴム柱
120 記録ヘッド
130 ガイド
150 リニアエンコーダ

Claims (5)

  1. 感光材料に対し描画を行う描画装置であって、
    回転軸を有し、その外周面に前記感光材料が装着される円筒状のドラムと、
    前記回転軸の回りに前記ドラムを回転駆動する駆動手段と、
    前記ドラムの外周面に設けられ、前記感光材料を前記ドラムの外周面に固定する固定部材と、
    第1摩擦面を有し、前記ドラムの前記回転軸を中心とする円周に沿って設けられた環状の案内部材と、
    前記案内部材に沿って移動可能に取り付けられ、それぞれが前記第1摩擦面に対向する第2摩擦面を備えた、複数の釣合い重りと、
    前記第1および第2摩擦面が接近する方向に、前記案内部材および/または前記複数の釣合い重りを付勢する付勢手段と、
    必要に応じて前記付勢手段に抗して前記第1摩擦面及び第2摩擦面を離隔させる離隔手段と、
    前記離隔手段によって前記第1および第2摩擦面が離隔された状態で、前記複数の釣合い重りを案内部材に沿って所望位置まで相対移動させる移動手段と、を備えたことを特徴とする描画装置。
  2. その外周部に刷版が固定される記録ドラムと、前記記録ドラムを回転駆動する駆動手段と、前記刷版に対して光ビームを照射して画像記録を行う記録ヘッドと、を有する描画装置であって、
    前記記録ドラムの端面には、前記記録ドラムの回転軸を中心とする円周に沿って、その開口部分の一部を覆う環状の被覆部を有する環状溝が形成され、
    前記環状溝の内部には、複数の釣合い重りが配置され、
    前記釣合い重りには、当該釣合い重りを前記記録ドラムから離反する方向に付勢する付勢手段が配置され、
    前記釣合い重りの上面には、前記被覆部との摩擦により当該釣合い重りを前記環状溝に沿った任意位置において固定する摩擦面が形成され、
    前記釣合い重りを前記付勢手段に抗して前記記録ドラムの内側に向けて押し下げることにより前記釣合い重りの前記摩擦面を前記被覆部から離反させ、この状態で前記記録ドラムを回転させることにより前記釣合い重りを前記環状溝に沿って所望位置まで移動させることを特徴とする描画装置。
  3. 請求項2に記載の描画装置において、
    前記被覆部は、前記環状溝の開口部分の一部を覆うように前記記録ドラムの端面に取り付けられた環状板である描画装置。
  4. 請求項2に記載の描画装置において、
    前記釣合い重りの上面に形成される摩擦面は、前記釣合い重りの上面に配置されたゴム柱の先端面である描画装置。
  5. 請求項2に記載の描画装置において、
    前記釣合い重りは、その一部が前記環状溝の外周側内面に常に接しながら前記環状溝の内部を移動する描画装置。
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