JP3686252B2 - 掘削・攪拌装置 - Google Patents
掘削・攪拌装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3686252B2 JP3686252B2 JP09582998A JP9582998A JP3686252B2 JP 3686252 B2 JP3686252 B2 JP 3686252B2 JP 09582998 A JP09582998 A JP 09582998A JP 9582998 A JP9582998 A JP 9582998A JP 3686252 B2 JP3686252 B2 JP 3686252B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- excavation
- stirring
- box
- outer tube
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、地盤を柱状に掘削すると共に、掘削土をセメントミルクと攪拌混合して、ソイルセメントを充填した状態の掘削孔を形成する、掘削・攪拌装置に関するもので、特に掘削土とセメントミルクの良好な混合状態が得られる掘削・攪拌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ソイルセメントを充填した状態の掘削孔を形成する掘削・攪拌装置としては、掘削翼と攪拌翼が取り付けられた掘削軸に、掘削翼と攪拌翼の間および/または攪拌翼と攪拌翼の間に位置し、掘削翼による掘削径より大きな径の共まわり防止翼を、ボスを介して回転自在に装着したものが知られている(特公昭58−29374号公報)。
【0003】
上記従来の掘削・攪拌装置は、共まわり防止翼を掘削孔壁に食い込ませて係止することで、掘削軸を共まわり防止翼に対して空転させ、掘削軸と共に回転する攪拌翼と共まわりしようとする掘削土の塊を停止している共まわり防止翼で押さえ、掘削土の共まわりによるセメントミルクとの混合不良を防止しようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の掘削・攪拌装置の場合、攪拌翼による攪拌領域が、攪拌翼が回転移動して掘削土を水平方向に剪断する円形領域に限られると共に、攪拌翼は単に経路に位置する掘削土を押し退けるだけのものであるので、広い範囲の掘削土を効果的に流動化させて攪拌することができない。つまり、攪拌翼が位置する領域の掘削土を輪切り状に剪断攪拌するにすぎないもので、高い攪拌効率が得にくい問題がある。また、共まわり防止翼が掘削孔壁に食い込んだ状態で掘削軸が上げ下げされることになるので、掘削孔壁が共まわり防止翼で掻き崩されやすいという問題もある。
【0005】
本発明は、上記従来の問題点にかんがみてなされたもので、掘削・攪拌装置において、掘削孔壁の掻き崩しを防止しつつ、広い範囲の掘削土を効果的に流動化させて効率の良い攪拌ができるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このために本発明は、中心部を貫通する掘削ロッドを回転自在に保持する外管が上下に貫通し、しかも外管の外周に上下に設けられたレールに沿って上下に強制移動可能な昇降箱を備えており、この昇降箱から外方へ突き出た撹拌軸に、攪拌軸まわりに強制回転可能であって、掘削される掘削孔の径内に納まる大きさの攪拌翼が取り付けられていることを特徴とする掘削・攪拌装置を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1及び図2に基づいて、本発明に係る掘削・攪拌装置の一例を説明する。
【0008】
図1は掘削状態にある本発明に係る掘削・攪拌装置の一例を示す図、図2は図1に示される掘削・攪拌装置における昇降箱1付近の拡大横断面図である。
【0009】
図中2は掘削ロッドで、外管3の中心部を上下に貫通し、その先端には掘削刃4が設けられている。また、掘削ロッド2の中心部を軸方向に貫通して、掘削孔にセメントミルクを注入するための注入路19(図2参照)が形成されている。
【0010】
外管3は、掘削ロッド2を回転自在に保持しているもので、途中に位置する昇降箱1を上下に貫通している。外管3の上下部には、上下一対をなすスプロケット5,6が、外管3の外周方向に約180度ずらされて二対取り付けられており、それぞれチェーン7が掛け渡されている。各チェーン7の一側は、それぞれ昇降箱1の連結部8に連結されている。また、外管3の外周には、上下に伸びる4本のレール9が設けられており、このレール9に沿ってラック10が形成されている。
【0011】
昇降箱1内には各レール9上を走行する走行輪11が取り付けられている。昇降箱1は、この走行輪11がレール9を介して四方から外管3を挟み付けることで、外管3に対し上下に移動可能な状態で保持されているものである。また、上記のように、スプロケット5,6間に掛け渡されたチェーン7の一側が昇降箱1の連結部8に連結されていることから、例えば上部のスプロケット5を油圧モータ等によって回転させてチェーン7を回転させると、これに伴って昇降箱1を外管3に沿って上下に強制移動させることができる。例えば図1において、チェーン7を右回り回転させると昇降箱1は上昇し、逆に左回りに回転させると昇降箱1は下降することになる。
【0012】
上記昇降箱1の両側部から外方へ攪拌軸12が突き出しており、この攪拌軸12には攪拌翼13が取り付けられている。この攪拌翼13は、前記掘削刃4によって掘削される掘削孔の径方向に納まる大きさとなっている。すなわち、攪拌翼13の大きさは、少なくとも掘削孔壁14に食い込むことのない大きさとなっている。
【0013】
一方、攪拌軸12の昇降箱1側端部にはかさ歯車15が固定されており、このかさ歯車15は、昇降箱1内に攪拌軸12と直交する方向に保持された攪拌駆動軸16上のかさ歯車17と噛み合っている。また、攪拌駆動軸16には攪拌駆動歯車18が固定されており、この攪拌駆動歯車18は、前述した外管3外周のラック10と噛み合っている。従って、昇降箱1を上下に強制移動させると、これに伴って、ラック10と噛み合っている攪拌駆動歯車18が回転して攪拌駆動軸16を回転させ、この回転が両かさ歯車17,15を介して攪拌軸12を回転させて、攪拌翼13を攪拌軸12まわりに強制回転させることになる。
【0014】
次に、図1および図2で説明した装置の作動状態について説明する。
【0015】
まず、掘削ロッド2を回転させ、掘削刃4で掘削孔を形成する。この時、外管3は掘削ロッド2に対して回転自在であることから、外管3は回転せず、掘削ロッド2のみが回転する。また、攪拌翼13は、図1に示されるように、垂直に立てた状態としておくことによって、掘削の進行に伴って掘削土中に押し込まれて前進することになる。
【0016】
必要な深さの掘削孔を形成した後、掘削ロッド2の回転を止め、注入路19からセメントミルクを掘削孔内に注入すると共に、チェーン7を回転させて、適宜の間隔で昇降箱1を上下に強制移動させる。これにより、攪拌翼13が攪拌軸12まわりに強制回転されながら上下に強制移動され、広い範囲に亙って掘削土を攪拌流動化させてセメントミルクと混合することができる。また、攪拌翼13が掘削孔の径内に納まるものであることから、掘削孔壁14を掻き崩す心配もない。
【0017】
特に、停止している掘削ロッド2に対して外管3を回転させることができるようにしておき、外管3をゆっくり回転させながらこの攪拌を行うと、一層攪拌効率を高めることができる。
【0018】
このようにして切削土を攪拌してセメントミルクと合わせてソイルセメント化しつつ、徐々に掘削ロッド2および外管3を引き上げれば、良好な混合状態のソイルセメントで満たされた掘削孔を形成することができる。
【0019】
なお、ソイルセメントで満たされた掘削孔を形成した後は、そのままソイルセメントを硬化させて地盤強化を図る。さらに杭を沈設した後にソイルセメントを硬化させると、一層強固な地盤強化を図ることができる。
【0020】
図示される例では、昇降箱1の上下強制移動をスプロケット5,6間に掛け渡したチェーン7で行うものとなっているが、昇降箱1内に油圧モータを設けておき、この油圧モータによって昇降箱1を上下に強制移動させることもできる。例えば油圧モータで攪拌駆動軸16を回転駆動するようにすれば、1つの油圧モータで昇降箱1の上下強制移動と、攪拌翼13の強制回転とを同時に行うことができる。また、昇降箱1の上下強制移動は図示されるチェーン7で行い、昇降箱1内の油圧モータで攪拌翼13の強制回転を行うようにすることもできる。例えば攪拌駆動歯車18を設けることなく攪拌駆動軸16を油圧モータで回転させるようにすればよい。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した通りのものであり、次の効果を奏するものである。
【0022】
(1)上下に強制移動される攪拌翼13を強制回転させながら掘削土を攪拌することができるので、広い範囲の掘削土を流動化させて、セメントミルクとの良好な混合状態を得ることができる。
【0023】
(2)攪拌翼13は、掘削刃4によって掘削される掘削孔の径方向に納まる大きさとなっているので、掘削孔壁14を掻き崩す心配がない。従って、掘削孔壁14の崩壊により、掘削土とセメントミルクの混合不良を生じたり、杭の沈設を行う場合に杭が挿入しにくくなったりすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】掘削状態にある本発明に係る掘削・攪拌装置の一例を示す図である。
【図2】図1に示される掘削・攪拌装置における昇降箱付近の拡大横断面図である。
【符号の説明】
1 昇降箱
2 掘削ロッド
3 外管
4 掘削刃
5 スプロケット
6 スプロケット
7 チェーン
8 連結部
9 レール
10 ラック
11 走行輪
12 攪拌軸
13 攪拌翼
14 掘削孔壁
15 かさ歯車
16 攪拌駆動軸
17 かさ歯車
18 攪拌駆動歯車
19 注入路
Claims (5)
- 中心部を貫通する掘削ロッドを回転自在に保持する外管が上下に貫通し、しかも外管の外周に上下に設けられたレールに沿って上下に強制移動可能な昇降箱を備えており、この昇降箱から外方へ突き出た撹拌軸に、攪拌軸まわりに強制回転可能であって、掘削される掘削孔の径内に納まる大きさの攪拌翼が取り付けられていることを特徴とする掘削・攪拌装置。
- 昇降箱が、外管の上下部に取り付けられたスプロケット間に掛け渡されたチェーンの一側に連結されており、両スプロケット間でチェーンを回転させることで上下に強制移動されることを特徴とする請求項1の掘削・攪拌装置
- 昇降箱が、昇降箱内に設けられた油圧モータにより上下に強制移動されることを特徴とする請求項1の掘削・攪拌装置。
- 攪拌軸が、外管に設けられたラックと噛み合って、昇降箱の上下の強制移動に伴って回転される攪拌駆動歯車の回転によって強制回転されることを特徴とする請求項2または3の掘削・攪拌装置。
- 攪拌軸が、昇降箱内に設けられた油圧モータにより強制回転されることを特徴とする請求項2または3の掘削・攪拌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09582998A JP3686252B2 (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 掘削・攪拌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09582998A JP3686252B2 (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 掘削・攪拌装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11293659A JPH11293659A (ja) | 1999-10-26 |
JP3686252B2 true JP3686252B2 (ja) | 2005-08-24 |
Family
ID=14148295
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09582998A Expired - Fee Related JP3686252B2 (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 掘削・攪拌装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3686252B2 (ja) |
-
1998
- 1998-04-08 JP JP09582998A patent/JP3686252B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11293659A (ja) | 1999-10-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH04289319A (ja) | ソイルセメント合成杭の造成方法及びその装置 | |
KR101187582B1 (ko) | 굴착롯드와 캐이싱롯드를 회전방향은 같고 회전속도는 다르게 회전작동시키도록 구성한 오거굴착장치 | |
JPH03125712A (ja) | 軟弱地盤改良方法及び装置 | |
JP3686252B2 (ja) | 掘削・攪拌装置 | |
JPS59228519A (ja) | 地盤改良用撹拌装置 | |
JPH0813473A (ja) | 地盤改良用ボーリングロッドおよび地盤改良工法 | |
JPS62242013A (ja) | ソイルセメント混合撹拌装置 | |
JP2511359B2 (ja) | 地盤改良工法における掘削土の混合攪拌装置 | |
JP3024353U (ja) | 地盤改良掘削機に於ける掘削土の共廻り防止構造 | |
JP2905378B2 (ja) | 地盤改良用の掘削攪拌方法およびその掘削攪拌装置 | |
JP7231271B1 (ja) | 地盤改良工法及び地盤改良装置 | |
JPH09296442A (ja) | 場所打ち杭造成装置 | |
JP6724200B1 (ja) | 掘削機 | |
JPH06136741A (ja) | 地盤の改良工法とその装置 | |
JPH06136743A (ja) | 地盤中の壁体造成工法およびその装置 | |
JP3846266B2 (ja) | 地盤改良用攪拌ビット | |
JP3665028B2 (ja) | 地盤改良用掘削撹拌装置 | |
JP2908761B2 (ja) | 地盤強化工法及びそれに用いる中抜矩形撹拌装置 | |
JP2008308900A (ja) | 地中杭の形成装置及び形成方法 | |
JP3168918B2 (ja) | 地盤改良装置および方法 | |
JP3005597U (ja) | 基礎工事機械の強制攪拌翼装置 | |
JP3831036B2 (ja) | 地盤改良装置 | |
JPH068531B2 (ja) | 地盤改良工法における掘削土の混合撹拌装置 | |
JPH01263313A (ja) | 掘削装置及び掘削施工法 | |
JPH11293661A (ja) | 地盤の掘削工法及びその掘削装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050104 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050118 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050315 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050517 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050602 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090610 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |