JP3685958B2 - ナットの成型方法及び成型装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この出願発明は、金属製品、特にナットの成型方法および成型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ナットは、図5に示すように、第1工程では下型を押し下げながら材料をふくらませているので、A部分にシワが発生するという問題があった。
第2工程では、第1工程で使用した下型を使用できず、第2工程に搬送する時、半製品を上下反転しなければならないという問題があった。
そのため工程数が多く、時間等がかかり、価格も高くなるという問題があった。
また、第1工程の前半においても、あらかじめ下型内に空間を設けた場合、図6に示すように下型のR部分で材料が先にふくらみ、A部分がふくらまないという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この出願発明は、このような従来の問題点を解決するものであり、仕上がりよく、しかも、短時間で安価に金属製品、好ましくはフランジを有する金属製品、とくに好ましくはナットの成型方法および成型装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この出願発明は、下に拡がる空間を下部に有する上型内で、上型内に挿入された金属棒を上方からピンで押圧し、下型のピンを制御しながら上型のピンによる押圧によって押し下げて下型内に空間を発生させ、金属棒を拡径することを特徴とする金属棒の下部が拡径した金属製品の成型方法および成型装置に関する。
【0005】
【作用】
この出願発明により、きれいな仕上がりの、好ましくはフランジを有する金属製品、とくに好ましくはナットを短い工程で、しかも安価に製造することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
上型の拡がった空間は、テーパー状であることが好ましく、下型内の空間は、動きが制御されている下型のピンを押し下げることによって設けることがとくに好ましい。
【0007】
下型のピンの制御は、押さえつけ装置により行うことがとくに好ましく、下型のピンを押しつけ、ピンの下方向への移動を抑制し、上型のピンによる押圧(成型荷重)によって下型のピンを下げて下型内に空間を発生させることがとくに好ましい。
成型後は、下型のピンの制御を解除し、ピンを上方向に移動できるようににすることがとくに好ましい。
【0008】
下型のピンは、ピンの上面に凸部を有することがとくに好ましい。
【0009】
また、金属棒の下部が拡径した金属製品の上部を、上型を変えてピンにより押圧することにより金属材料の上部をフランジに成型することがとくに好ましい。
【0010】
フランジを有する金属製品は、下型を変えて金属製品の下部を下型のピンに押圧することにより凹部を設けることがとくに好ましい。
下型には、ダイクッションが設けられていることがとくに好ましい
【0011】
凹部を有する金属製品は、上型を変えてピンによりさらに押圧することにより凹部を貫通させて管状とすることがとくに好ましい。
下型には、ダイクッションが設けられていることがとくに好ましい
【0012】
フランジを有する管状の金属製品は、貫通ナットであることがとくに好ましい。
【0013】
また、この出願発明は、成型装置に関するものであり、とくに、押さえつけ装置により、下型のピンを押しつけ、ピンの下方向への移動を制御し、成型荷重によって下型のピンを下げて下型内に空間を発生させ、成型後は、押さえつけ装置の押しつけを解除し、ピンを上方向に移動可能にする成型装置等に関する。
【0014】
以下、この出願発明を図面に基づいて説明する。
図1は、この出願発明の第1工程の前半の金型の動きを示す断面模式図であり、図2は、この出願発明の第1工程の後半の金型の動きを示す断面模式図であり、図3は、この出願発明の第2工程の金型の動きを示す断面模式図であり、図4は、この出願発明の第3工程の金型の動きを示す断面模式図であり、図5は、従来の第1工程の金型の動きを示す断面模式図であり、図6は、従来の第1工程の前半の成型状態を示す断面模式図であり、図7は、この出願発明の第1工程の前半の成型装置の動きを示す断面図であり、図8は、この出願発明の第1工程の後半の成型装置の動きを示す断面図であり、図9は、この出願発明の第2工程の成型装置の動きを示す断面図であり、図10は、この出願発明の第3工程の成型装置の動きを示す断面図である。
なお、図7〜10において、XX線の左側は成型前の状態を示し、XX線の右側は成型後の状態を示す。
【0015】
成型工程について図1〜4により具体的に説明する。
図示はしていないが、金属の線材を所定の長さに切断し、金属棒を製造する。
第1工程の前半
図1に示す第1工程の前半で、下部に空間4を有する上型2に金属棒1を挿入し、上型のピン3の押圧(成型荷重)によって制御された下型のピン6を押し下げ、下型内に空間7を発生させ、その空間7に金属棒1を拡げ拡径する。
第1工程の後半
図2に示すように、図1で製造された下の部分が拡径した金属棒1を、他の上型2でピン3により押圧して金属棒1の上部をフランジ8に成型する。
第2工程
図3に示すように、第1工程で成型された、フランジを有し下部が拡径した金属棒1を、別の下型に搬送し、ピンにより金属棒を押圧して金属棒に凹部9を成型する。
第3工程
図4に示すように、第2工程で成型された、フランジ8を有し、凹部9を有する金属棒を別の上型を載置して押圧し貫通孔11を成型する。
【0016】
この出願発明の装置について図7〜10により具体的に説明する。
図7は、この出願発明の第1工程の前半を行う装置の動きを示す断面模式図であり、図8は、この出願発明の第1工程の後半を行う装置の動きを示す断面模式図であり、図9は、この出願発明の第2工程を行う装置の動きを示す断面模式図であり、図10は、この出願発明の第3工程を行う装置の動きを示す断面模式図である。
【0017】
図7において、1は、金属棒であり、上型2に挿入されており、上型2は、下部がテーパー状に拡がり空間4を有しており、上部から押圧するためのピン3が金属棒1の上に載置されている。
下型4は、上型2の下に配置されており、下型には、ピン6が配置されている。
下型のピン6は、ピンは横から押さえつけ装置12によってその動きが制御されており、上部から押圧するためのピン3の動きに連動して下方に下がり、下型の空間(図1の空間7)を形成できるように構成されている。
左側に示すように、押さえつけ装置12により、ピン6の下方向への移動を抑制された状態で、金属棒1が、テーパー状に拡がる空間4を有した上型2の内部に挿入されており、右側に示すように、上型2の内部に設けられたピン3により押圧し金属棒1の下部を拡径する。
【0018】
図8において、1は、下が拡径した金属棒であり、下型5に挿入されており、下型5の上に上型2が載置されており、図7とは異なる上型2の下部はフランジを形成できるように拡がっており、上部から押圧するためのピン3が金属棒1の上に配置されている。
左側に示すように、1は下が拡径した金属棒であり、下型5に挿入されており、右側に示すように、図7とは異なる上型2のピン3で押圧して金属棒1の上部にフランジを成型する。
【0019】
図9において、下が拡径しフランジが成型された金属棒1は、上型2及び図8とは異なるダイクッション13を有する下型5に挿入されている。
ピン3を押圧することにより金属棒1に凹部9を成型するように配置されている。
左側の金属棒1は、図8で成型が完了した下が拡径し、フランジと凹部を有し、上型2に挿入したまま、下型5に搬送、挿入、押圧する状態を示している。
右側は、下型5に金属棒に凹部を成型するためのピン6が金属棒1の下に配置されていので挿入完了と同時に凹部9の成型が完了した状態を示している。
【0020】
図10において、1は下が拡径しフランジと凹部を有する金属棒であり、貫通孔を形成できる図8とは異なる上型2及びダイクッション13を有する下型5に挿入されている。
上型2を押圧することにより金属棒1に貫通孔11を成型する。
左側に示すように、1は下が拡径しフランジと凹部を有する金属棒であり、貫通孔を成型できる上型2に接し、下型5に挿入されており、下型5の内部にはピン6が配置されている状態を示している。
右側に示すように、上型2が押圧する事により、フランジを有する金属棒1に貰通孔11を成型された状態を示している。
【0021】
【発明の効果】
この出願発明により、成型工程とくに第1工程の成型工程を短くすることができ、また、下型のピンの動きを制御しながら空間を上型のピンにより形成できるので、表面をきれいに成型でき、仕上がりのよい金属製品、好ましくはフランジを有する金属製品、特に好ましくは、貫通ナットを安価に量産できる。
また、第1工程においては、上型のみを変えて成型でき、下型から製品を取り出す必要がないので、成型工程を省略することができ、成型を効率的に行うことができ、金属製品、とくに貫通ナットを安価に量産できる。
【符号の説明】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この出願発明の第1工程の前半の金型の動きを示す断面模式図。
【図2】 この出願発明の第1工程の後半の金型の動きを示す断面模式図。
【図3】 この出願発明の第2工程の金型の動きを示す断面模式図。
【図4】 この出願発明の第3工程の金型の動きを示す断面模式図。
【図5】 従来の第1工程の金型の動きを示す断面模式図。
【図6】 従来の第1工程の前半の成型状態を示す断面模式図。
【図7】 この出願発明の第1工程の前半の成型装置の動きを示す断面模式図。
【図8】 この出願発明の第1工程の後半の成型装置の動きを示す断面模式図。
【図9】 この出願発明の第2工程の成型装置の動きを示す断面模式図。
【図10】 この出願発明の第3工程の成型装置の動きを示す断面模式図。
【符号の説明】
1 金属棒
2 上型
3 上型のピン
4 上型の空間
5 下型
6 下型のピン
7 下型の空間
8 フランジ
9 凹部
10 ピンの凸部
11 貫通孔
12 下型のピンの押さえつけ装置
13 ダイクッション
Claims (10)
- 下に拡がる空間を下部に有する上型内で、上型内に挿入された金属棒を上方からピンで押圧し、下型のピンを制御しながら上型のピンによる押圧によって押し下げて下型内に空間を発生させ、金属棒を拡径することを特徴とする金属棒の下部が拡径した金属製品の成型方法。
- 下に拡がる空間がテーパー状であることを特徴とする請求項1に記載の金属棒の下部が拡径した金属製品の成型方法。
- 下型のピンの制御が押さえつけ装置による制御であることを特徴とする請求項1または2に記載の金属棒の下部が拡径した金属製品の成型方法。
- 下型のピンが上面に凸部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の金属棒の下部が拡径した金属製品の成型方法。
- 下型の径が、上型の下端の径よりも大きいことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の金属棒の下部が拡径した金属製品の成型方法。
- 請求項1〜5のいずれかによって成型された金属棒の下部が拡径した金属製品の上部を、他の上型のピンにより押圧して金属材料の上部をフランジに成型することを特徴とするフランジと拡径部分を有する金属製品の成型方法。
- 請求項6によって成型されたフランジと拡径部分を有する金属製品の下部を、上型のピンにより他の下型のピンに押圧して凹部を成型することを特徴とするフランジと拡径部分に凹部を有する金属製品の成型方法。
- 請求項1〜7のいずれかによって成型された金属製品の内部を他の上型のピンにより押圧することにより貫通孔を成型することを特徴とする金属製品の成型方法。
- 下型がダイクッションを有することを特徴とする請求項7または8に記載の凹部または貫通孔を有する金属製品の成型方法。
- 金属製品が貫通ナットであることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の金属製品の成型方法。
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JP18866699A JP3685958B2 (ja) | 1999-07-02 | 1999-07-02 | ナットの成型方法及び成型装置 |
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1999
- 1999-07-02 JP JP18866699A patent/JP3685958B2/ja not_active Expired - Lifetime
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