JP3684490B2 - ポリエステル系樹脂容器用蓋材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は医療器具等の容器として使用されるポリエステル系樹脂からなる容器本体の蓋材に関し、特に、蓋材を熱により容器本体にシールして内容物を密封し、使用時には開封が容易であると共に一旦開封すると容器本体に開封の痕跡を残すことが出来るポリエステル系樹脂容器の蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ポリエステル系樹脂よりなるトレー状の容器本体に、カレーやシチュー等を収納し、熱接着層を有する蓋材を容器本体の開口部に当て熱接着により密封している。このような蓋材は、容器本体から内容物を取りだすとき、容易に剥がれるように易剥離性の蓋材が利用されることが多く、易剥離性蓋材としては、例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)などのポリオレフィン系樹脂層を中間層として、その両面にポリエステル系樹脂層を積層した複合シーラント層を基材に積層した蓋材が用いられている。そして、このような蓋材は、容器本体から蓋材を剥離開封した後、蓋材の一部が容器本体に残存しないことが望まれている。
しかし、ポリエステル系樹脂よりなる容器は、また、注射器等の医療用器具の容器としても使用されている。この場合、蓋材としては、衛生上及び安全上の問題より開封した痕跡が容器本体に残り、不正開封がチェックできるものが望まれている。通常、このような特性をタンパープルーフ(tamper proof)と称されているが、注射器等の医療用器具のポリエステル樹脂からなる容器の蓋材としては、易開封性であると共にタンパープルーフ性が要求されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明者は、易開封性であると共にタンパープルーフ性を有する蓋材について種々検討した結果、本発明を完成したもので、本発明は、易開封性であると共にタンパープルーフ性を有するポリエステル系樹脂容器の蓋材を提供することを目的とする。
【0004】
本発明の要旨は、ポリエステル系樹脂からなる容器本体の蓋材であって、ナイロンフィルムを基材フィルムとし、その一方の面に接着剤層、発泡ポリオレフィンフィルム層、接着剤層、印刷層及びポリエステルフィルム層を順次積層し、他方の面に着色されたウレタン系プライマー層を介してポリエステル系シーラント層を設けたことを特徴とするポリエステル系樹脂容器の蓋材である。
【0005】
即ち、本発明は、シーラント層としてポリエステル系シーラント層をポリエステル容器本体に熱接着することにより密封を確実に行なうことが出来、特に、中間層として発泡ポリオレフィン系フィルム層(パールフィルム層)を使用することによって、その緩衝性により密封時ヒートシーラーの熱板を均一に圧着するので強固に封緘でき、更に、発泡ポリオレフィンフィルム層は白色のベタ印刷の代わりの作用を示すこともできる。そして、開封時にはナイロンフィルム層と着色されたウレタン系プライマー層との間に層間剥離を生じ、又は着色されたウレタン系プライマー層内の凝集破壊を起こして開封でき、容器本体には着色されたウレタン系プライマー層が残存するのでタンパープルーフ性の機能を果たすことが出来る。着色されたウレタン系プライマー層とは各色の着色剤をウレタン系プライマーに配合すれば良く、その配合割合は適宜選定すれば良い。色としては赤、青、白、茶等何れでも良い。このように着色することによって剥離したことが明白になり、タンパープルーフ性が確保できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明について、更に詳細に説明する。
本発明におけるポリエステルからなる容器本体とは、従来より注射器等の医療用器具の容器として使用されているものであって、ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の従来よりポリエステル系樹脂容器として使用されているのもであり、その樹脂の厚さは120〜800μm程度のものでる。容器形状としては特に限定されるものではない。
【0007】
蓋材の基材に使用されるナイロンフィルムとしては、厚さ10〜30μmの延伸フィルムが好ましく、このフィルムに接着剤層を介して発泡ポリオレフィンフィルム層を積層する。発泡ポリオレフィンフィルムとしては、ポリエチレン又はポリプロピレン若しくはエチレン・プロピレン共重合体などからなる厚さ30〜100μm程度の発泡フィルムであって、好ましくはパール調フィルムと称されている発泡ポリオレフィンフィルムが好ましい。また、この発泡ポリオレフィンフィルムの代わりにある程度のクッション性のある材料紙、低発泡ポリエチレン、合成紙なども使用することが出来る。この発泡ポリオレフィンフィルム層の上に印刷層を有するポリエステルフィルム層を印刷層を内側として接着剤層を介して積層する。印刷層とは容器内に収納されている製品等の説明をした印刷層であって、特に蓋材としての機能に関与するものではない。外側のポリエステルフィルム層は蓋材としての強度を保持するものであって、通常7〜25μm程度の厚さを有する。
これら各フィルム層間に使用する接着剤層は、それぞれのフィルム層を積層するための接着層であって、積層がドライラミネーティングの場合は、ポリエステル系接着剤やウレタン系接着剤などのドライラミネーティング用接着剤が、また、押出ラミネーティングの場合は、ポリエチレンなどの熱接着性樹脂が使用される。これらの積層法は何れでもよいが、ドライラミネーティングによって行なうことが好ましい。
【0008】
上述の積層体からなる蓋材の基材のナイロンフィルム表面に着色されたウレタン系プライマー層を介してポリエステル系シーラント層を設ける。着色されたウレタン系プライマー層は、開封の際、層間剥離によって容器本体側に残り、開封のあったことの目印となるものである。着色されたウレタン系プライマー層の代わりに熱によって変色する示温インキ、圧力によりマイクロカプセルが潰れて発色する材料を利用してタンパープルーフ性をより確実とすることができる。
また、ポリエステル系シーラント層は、ポリエステル容器本体と同質であるため熱接着性を確実にすることができる。
【0009】
図面をもって本発明の蓋材の構成について具体的に説明する。
図1は本発明にかかる蓋材の積層構造を示す断面図であって、図1において、基材であるナイロンフィルム層1の一方に面に接着剤層2を介して発泡ポリオレフィンフィルム層3を、更にその上に接着剤層2’を介して印刷層4を有するポリエステル系樹脂層5を積層し、他方の面には着色されたウレタン系プライマー層6を設け、その上にポリエステルシーラント層7を設ける。
【0010】
【実施例】
次に実施例をもって更に本発明を具体的に説明する。
実施例1
図1において基材であるナイロンフィルム層1の一方の面に接着剤層2を介して発泡ポリオレフィンフィルム層3を、更にその上に接着剤層2’を介して印刷層4を有するポリエステルフィルム層5を積層する。次いでナイロンフィルム層1の他方の面には着色されたウレタン系プライマー層6及びポリエステルシーラント層7を順に積層することにより本発明にかかるポリエステル系樹脂容器用蓋材とすることができる。
二軸ポリアミドフィルム15μmの一方の面にポリエステル−ウレタン系接着剤を3.5m/g2を塗布した後、発泡ポリプロピレンフィルム50μm(商品名トヨパール 東洋紡績株式会社製)を積層し、次いで発泡ポリプロピレンフィルム面にポリエステル−ウレタン系接着剤を3.5g/m2を塗布した後、印刷を施したポリエステルフィルム12μmの印刷面を張り合わせ面として積層した。更にナイロンフィルム15μmのもう一方の面に着色されたウレタン系プライマー3μm(商品名 ティックシールFM白プライマー 大日本インキ化学工業株式会社製)、更にその表面にポリエステル系シーラント7μm(商品名 ティックシールA970−5 大日本インキ化学工業株式会社製)をグラビラコート法により順次塗工することによりポリエステル系樹脂用の蓋材を製造した。この蓋材と非晶性のポリエステル容器本体とを160℃、2.0kgf/cm2、3秒の条件でヒートシールを行なうことにより容器本体と蓋材とを密封した。この容器を開封すると容器本体に白色の痕跡が一様に残ることが目視により確認できた。
【0011】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明は、ポリエステル系樹脂からなる容器本体としての蓋材であって、該蓋材の接着層としてポリエステルシーラント層を用いたので容器本体との密着性はよく、また、発泡ポリオレフィン層を有するので緩衝性を有し、封緘時に熱板が均一に作用するので密封を確実にすることが出来、さらに開封に際してはナイロン基材と着色されたウレタン系プライマーとの層間剥離によって行なわれ、ウレタン白色プライマーの一部が容器本体の残るのでタンパープルーフとして作用する等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる蓋材の層構造を示した断面図。
【符号の説明】
1 ナイロンフィルム層 2、2’ 接着剤層
3 発泡ポリオレフィンフィルム層 4 印刷層
5 ポリエステルフィルム層 6 ウレタン白色プライマー層
7 ポリエステルシーラント層

Claims (1)

  1. ポリエステル系樹脂からなる容器本体の蓋材であって、ナイロンフィルムを基材フィルムとし、その一方の面に接着剤層、発泡ポリオレフィンフィルム層、接着剤層、印刷層及びポリエステルフィルム層を順次積層し、他方の面に着色されたウレタン系プライマー層を介してポリエステル系シーラント層を設けたことを特徴とするポリエステル系樹脂容器の蓋材。
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