JP3684251B2 - カメラ用レンズシャッタ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、往復運動してアパーチャの開閉作動を行う複数のシャッタ羽根を備えており、その開口口径をズーム装置に連動して自動的に規制するようにしたカメラ用レンズシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、レンズシャッタを内蔵したコンパクトカメラにもズーム装置が採用されるようになってきた。ズーム装置は、一般的には望遠状態にするとF値が変化し且つ描写性能が劣化するため、望遠撮影の場合にはレンズ口径を絞り込んで行うと良い画像の得られることが知られている。一方、シャッタの作動制御技術や感光材料の進歩に伴い、絞り機構を設けておらず、しかもシャッタ羽根に口径制御を行わせるようにしたレンズシャッタも実現している。
【0003】
このような実情から、ズーム装置を採用したコンパクトカメラにおいては、望遠撮影に際して、シャッタ羽根の開口口径を制御させるようにしたものが特開平2−254428号公報,特開平2−254431号公報で提案されている。そして、これらの提案においては、シャッタ装置が略円形の外形形状をした基板上に配置されており、またズーム環が該基板の円周に沿って配置されており、シャッタ羽根の開閉部材は、ズーム環に形成された規制カム、又はズーム環に形成されたカムによって位置制御される該基板上の規制カムによって、その開き方向への作動量を規制され、シャッタ羽根の開口口径を制御させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した二つの提案の構成は、ズーム環とシャッタの基板との間を相対的に移動させるようにしているため、両者間には隙間を設ける必要がある。そのため、設計上漏光に対する配慮が必要となり、また必要な遮光手段を施すことによってコストアップになるという問題がある。更に、ズーム環にはシャッタの基板中心(即ち、光軸中心)に向かって高低差のあるカムを形成することから、ズーム環の内径を大きくするか該基板上のシャッタ構成の設計に制約を受けるという問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、シャッタ装置をカメラ本体に固定でき且つズーム装置との機械的連動構成を無くすようにすることによって、漏光に対する配慮を特に必要としないようにした、ズーム装置に連動してシャッタ羽根の開口口径を規制するカメラ用レンズシャッタを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】
上記の目的を達成するために、本発明のカメラ用レンズシャッタは、往復運動してアパーチャの開閉作動を行う複数のシャッタ羽根と、シャッタレリーズ時に往復運動しその往動によって前記シャッタ羽根に開き作動を行わせることの可能な開閉手段と、シャッタ地板に一方向にだけ回転可能に取り付けられた回転体と、前記回転体の回転によって往復動可能に前記シャッタ地板に取り付けられており前記開閉手段の往復運動領域に前記開閉手段に当接可能に臨ませ前記シャッタ羽根の開き作動量を規制することの可能な規制部を有している規制部材と、初期位置から正方向及び逆方向へ夫々往復運動可能であり該正方向への往復運動によって前記回転体を回転させ該逆方向への往復運動によって前記シャッタ羽根の開閉作動を可能にするモータと、を備えていて、前記モータは、前記シャッタ羽根の開き作動の開始に先立ってズーム装置に連動して前記回転体を初期位置から所定角度回転させ前記シャッタ羽根がアパーチャを閉鎖したあと前記回転体を初期位置へ復帰させるようにする。
【0008】
また、本発明のカメラ用レンズシャッタにおいては、好ましくは、前記開閉手段は前記モータの回転子に一体的に取り付けられており、前記正方向への往復運動によって前記回転体を回転させ、前記逆方向への往動時に前記規制部材の規制部に当接し往動量を規制されるようにし、更に前記回転体には複数のラチェット歯が形成されており、前記シャッタ地板には該ラチェット歯に係合する逆転防止用の係止部材が設けられ、また前記シャッタ地板には該ラチェット歯に係合し前記モータの正方向への1往復運動毎に該ラチェット歯の1歯分だけ前記回転体を回転させる送り部材が設けられているようにする。
【0009】
更にまた、本発明のカメラ用レンズシャッタにおいては、好ましくは、前記規制部材,前記回転体,前記係止部材,前記送り部材のうち少なくとも一つの部材は、前記シャッタ地板の軸に回転可能に取り付けられ、前記モータの回転子の上面及び周面を覆っているカバー部材によって、該軸から抜けないように押さえられており、また前記カバー部材の外側には前記回転子に磁気的に作用する磁性体部材が該回転子と同心的に回転位置調整可能に取り付けられているようにする。
【0010】
更にまた、本発明のカメラ用レンズシャッタにおいては、好ましくは、前記規制部材と前記回転体とは、前記規制部材に形成されたスロットと、前記回転体に形成された偏心ピンによって連結され、前記規制部材の規制部は、前記開閉手段との当接面が前記開閉手段の往動方向に対して所定の角度に傾斜して形成されているようにする。
【0011】
【実施例】
本発明の実施例を図1乃至図6を用いて説明する。図1は本実施例を示した平面図であり、図2は図1に示した構成の分解斜視図である。図3は本実施例の作動制御の流れを説明するフローチャートである。図4はモータの作動とシャッタ羽根の作動関係を示すタイムチャートであり、図(a)と図(b)はシャッタ羽根の規制口径が異なる場合を示している。図5は本実施例における規制レバーの変形例を示す説明図であり、図6(a),(b)は夫々本実施例における磁性体の変形例を示す説明図である。
【0012】
先ず、図1及び図2を用いて本実施例の構成を説明する。合成樹脂製のシャッタ地板1には、円形をしたアパーチャ1aと円弧状をした孔1bが両者共シャッタ地板1を貫通して形成されている。図2に示すように、シャッタ地板1の背部には図示していない手段によってカバー板2が取り付けられており、シャッタ地板1とカバー板2との間においてシャッタ羽根3を収容する羽根室を形成している。そして、このカバー板2には、アパーチャ1aよりも僅かに直径の大きなアパーチャ2aが同心的に形成されている。また、円弧状の孔2bと円形の孔2cが形成されているが、これらの孔2b.2cはカバー板2を貫通していない。
【0013】
シャッタ羽根3は、本来一組2枚で構成されているうちの1枚のみを示している。図示していないもう1枚のシャッタ羽根は、シャッタ羽根3と対称的な形状をしており、その作動も対称的な動きを行うものであるが、2枚のシャッタ羽根をそのように構成することは周知であるため、図示を省略している。このシャッタ羽根3には、孔3a,ピン3b,当接部3cが形成されており、孔3aはシャッタ地板1の背面に形成されたピン1cに回転可能に嵌合している。そして、ピン1cには、図示していないバネが巻回され、その両端がシャッタ地板1の背面に形成されたピン1dとシャッタ羽根3のピン3bに掛けられ、図1においてシャッタ羽根3に右旋習性を与えている。従って、図示していないもう1枚のシャッタ羽根は、対称的な構成によって左旋習性が与えていることになる。
【0014】
シャッタ地板1の表面側には、台座1e,1fが形成されている。それらに、モータMの回転子4を覆うカバー部材5が、シャッタ地板1との間に所定の間隔を持たせるようにして、ビス6,7によって取り付けられている。尚、図1はカバー部材5を省略した状態を示しており、カバー部材5の外形は一点鎖線で示してある。そして、その一部はシャッタ地板1の外形線と重なっている。このカバー部材5には円筒部が形成されており、回転子4はその天井部に形成された軸受部5aと、シャッタ地板1に形成された軸受部1gによって回転可能に支持されている。回転子4は2極の永久磁石からなり、作動ピン8を一体的に取り付けている。この作動ピン8は孔1bを貫通させ先端を孔2bに挿入していると共に、羽根室内においてシャッタ羽根3の当接部3cに当接可能となっている。
【0015】
カバー部材5の表面側には、上記したビス7によって鉄心9が取り付けられており、その鉄心9に形成された二つの脚部の一方にはコイル10が巻回されている。鉄心9の一方の脚部は、カバー部材5の円筒部においてその軸方向に沿って形成された溝5bに挿入されており、他方の脚部は、明示されていないが該円筒部においてその径方向に形成された溝に挿入されている。そして、鉄心9には長孔9aが形成されており、回転子4に対して鉄心9の二つの脚部の先端位置を角度調整した後、ビス7によって取り付けることができるようになっている。
【0016】
また、カバー部材5の円筒部にはパーマロイ等の軟磁性体からなる薄いキャップ状の磁性部材11が取り付けられている。この磁性部材11には切欠き11aが形成されており、この切欠き11aの角度位置を変えることによって、回転子4の回転特性を調整できるようになっている。磁性部材11はそれ自体薄いため、カバー部材5の円筒部に被せるだけで一応固定されるが、もし心配な場合は接着剤を用いるなど周知の方法によって固定しても構わない。尚、この実施例のモータMは、その機能自体は周知であり、回転子4の初期位置は作動ピン8を図1の状態に保つ位置である。そして、コイル10に正方向の電流を供給した場合には左旋し、逆方向の電流を供給した場合には右旋するようになっている。
【0017】
シャッタ地板1に形成された軸1h,1i,1j,1kには、各々送りレバー12,ラチェット車13,係止レバー14,規制レバー15が回転可能に取り付けられており、カバー部材5によって上方から押さえられことにより、各軸から抜けないようにされている。送りレバー12は、作動ピン8に押される当接部12aと、ラチェット車13の歯部13aに係合する送り部12bとを有しており、バネ12cによって右旋習性が与えられているが、その右旋はストッパ16によって阻止されるようになっている。また、図2に示すように、軸1hには送りレバー12を下方へ押すようにしてバネ12dが巻回されており、軸1hにおいて、上下動できるようになされている。
【0018】
ラチェット車13には、その平面部に6個の歯部13aが形成されており、送りレバー12の左旋時に1歯分だけ右旋されるようになっている。また、このラチェット車13にはピン13bが形成されており、規制レバー15に形成されたスロット15aに嵌合している。
【0019】
係止レバー14は、バネ14aによって左旋習性が与えられており、且つ図示していないが軸1jにはバネ12dと同様にして係止レバー14を下方へ押すようにしてバネが巻回されていると共に、シャッタ地板1には係止レバー14の左旋を制限するストッパが設けられている。また、係止レバー14の係止部14bは、ラチェット車13の歯部13aに係合し、ラチェット車13の左旋を阻止するようになっている。そのため、送りレバー12は、1歯分だけラチェット車13を右旋させた後、バネ12cによって右旋され、送り部12bが歯部13aに乗り上げていくことになるが、その際にラチェット車13を摩擦によって左旋させるようなことはない。
【0020】
規制レバー15には、上記したスロット15aの外に、作動ピン8の往復作動域に臨ませることが可能であって、該作動ピン8に当接し初期位置からの右旋角度を規制することのできる当接部15bが形成されている。この規制レバー15はバネ15cによって左旋習性が与えられているが、その左旋はストッパ17によって阻止されるようになっている。
【0021】
次に、図1乃至図4を用いて本実施例の作動を説明する。尚、本実施例においては、予めシャッタ羽根は、アパーチャ1aを全開する場合の外に、6段階に開口口径を規制できるように設定されている。上記したように、ラチェット車13に6個の歯部13aが形成されているのはそのためであり、5段階に規制するようにする場合には5個の歯部13aを、4段階で規制するようにする場合には4個の歯部13aを形成することになる。
【0022】
カメラを被写体に向けてシャッタボタンを押すと、測光装置と測距装置が働き、先ず測距信号に応じてレンズが繰り出される一方、この測距信号に応じてシャッタ羽根の開口規制を行うか、行うとしたら開口口径は6段階のうち何段階目の口径に規制するかが決定される。その結果、開口口径を規制する場合にはコイル10に正方向への電流を10ms供給し、その後、逆方向への電流を2msの間供給する。
【0023】
上記のようにして、先ずコイル10に正方向への電流が供給されると、回転子4は図1の初期位置から左旋する。この時、送りレバー12は、作動ピン8によってその当接部12aを押され、バネ12cの弾性に抗して左旋すると共に送り部12bによって歯部13aを押し、ラチェット車13を右旋させる。ラチェット車13は、その右旋により1/6回転することになるが、その間、係止レバー14の係止部14bは歯部13aによって上方へ押され、その最終段階で図示していないバネによって下降し、ラチェット車13の左旋阻止状態となる。
【0024】
上記したようなラチェット車13の右旋によってピン13bの角度位置が変わるので、規制レバー15が左旋され、その当接部15bが図1において円弧状の孔1bと重なる位置に進入し、作動ピン8に当接可能状態となる。この状態において上記したようにコイル10に逆方向への電流が供給され、作動ピン8は図1の初期位置へ復帰する。そのため、送りレバー12はバネ12cによって復帰作動を行うが、この時、送り部12bはラチェット車13の歯部13aを乗り上げて行き、その最終段階でバネ12dによって下降し、図1に示す状態となる。
【0025】
この段階で、規制レバー15の開口規制位置が、上記した測距信号に対応しているかどうかが確認され、対応していない場合には再度コイル10に正方向への電流を供給する。その結果、上記の作動が繰り返され、規制レバー15は開口を更にもう1段絞り込んだ規制位置に左旋される。このようにして、測距信号に対応させて1段階絞り込まれた状態にセットされた場合のタイムチャートが図4(a)に、3段階絞り込まれた状態にセットされた場合のタイムチャートが図4(b)に、夫々示されている。
【0026】
尚、上記の作動において、作動ピン8が初期位置から左旋されると、この作動ピン8に当接部3cで接触しているシャッタ羽根3が、図示していないバネによって右旋するが、図1に示すようにシャッタ羽根3と、アパーチャ1aの周縁部におけるシャッタ地板1との重なりが十分大きいため、アパーチャ1aから漏光するような心配はないが、もし問題であれば、シャッタ羽根3は図1の状態から右旋しないようにシャッタ地板1にストッパを設けるようにしてもよい。
【0027】
上記のようにして、規制されるべき開口口径のセットが確認されると、回転子4の初期位置においてコイル10に逆方向への電流が供給される。そのため、作動ピン8は図1の位置から右旋されることになり、それに連動して露光秒時のカウントが開始される。そして、シャッタ羽根3は図1の状態から左旋し(他方、図示していないもう1枚のシャッタ羽根は右旋し)、アパーチャ1aを開いていく。これらのシャッタ羽根の開き作動は、作動ピン8の右旋が規制レバー15の当接部15bに阻止されることによって停止する。
【0028】
シャッタ羽根の開き作動が停止した後、露光秒時のカウント終了の信号によってコイル10に対する逆方向への通電が断たれ、正方向への電流が30ms供給される。従って、この間に作動ピン8は復帰し、シャッタ羽根はアパーチャ1aを閉鎖して初期位置に戻る。図4(a)の場合と図4(b)の場合とを比較してみれば、測距信号に応じて、開口口径値と露光量(斜線部分)がどのように制御されたかは明白である。
【0029】
シャッタの露光作動が終了し、作動ピン8がその初期位置に復帰すると、規制可能な6段階に対して実際には何段階目の口径で露光作動が行われたかを比較し、作動ピン8はその差の回数だけ更に左旋方向への往復作動を行わされる。即ち、図4(a)の場合には第1段階目の規制口径位置で露光作動が行われたので、作動ピン8は露光作動後の初期位置から5回往復作動を行わされ、送りレバー12,ラチェット車13を介して、規制レバー15を図1に示す初期位置に復帰させることになる。このようにして、一連の撮影作動が終了する。
【0030】
ところで、図5には規制レバー15の当接部15bの形状を、作動ピン8の開き作動方向に対して斜めに形成した例が示されている。上記したように、作動ピン8の開き作動はコイル10に対する逆方向への通電で行われ、この通電は閉じ作動を行うまで継続されているが、作動ピン8が規制レバー15の当接部15bに当たったときには多かれ少なかれバウンドを余儀なくされる。そこで、当接部15bの形状を図のように斜めに形成すると、作動ピン8による力は矢印のようにそらされ、バウンドが大幅に軽減され、シャッタ羽根の開閉作動特性を略所期の設計通りに得ることが可能になる。
【0031】
また、図6(a)及び図6(b)には上記の実施例における磁性部材の変形例が示されている。図6(a)に示したものは図2に示したものの上面部を取り除いたものであり、図6(b)に示したものは実質的には図2に示したものの周面部を一部だけ残し、ビス18によるカバー部材5への取り付けのために折り曲げ部を設けたものであるが、いずれの場合にも上記の実施例の場合のものと同様に、磁気的な外乱を防止するだけでなく、回転子4の回転特性、ひいてはシャッタ羽根の開閉作動特性を調整できるという特徴がある。
【0032】
尚、上記の実施例においては、シャッタ羽根3の開閉作動と、ラチェット車13の回転の両方を一つのモータMで作動させているが、本発明においてはシャッタ羽根3の開閉作動とラチェット車13の回転とを別のモータで作動させるようにしてもよいし、シャッタ羽根3の開閉作動を周知のように開閉レバーのバネ駆動による往復作動で行うようにしてもよい。また、上記の実施例においては、規制レバー15の位置の変更をラチェット車13の回転によって行っているが、本発明においてはモータによって所定の角度でステップ的に一方向回転できる回転体であればラチェット車である必要がなく、また規制レバー15の位置の変更はその回転体に形成されたカムによって行うようにしても構わない。
【0033】
【発明の効果】
上記のように、本発明によれば、シャッタ羽根の開閉手段の往復作動領域に対して、測距信号に対応してモータによって回転角度位置を制御される回転体が、その回転角度に応じた位置に規制部材を臨ませるようにしたものであるから、従来のように、レンズ鏡筒とシャッタ地板との間に隙間ができ設計上漏光対策に苦慮したりする必要がなく、またレンズ鏡筒の形状等を考慮することなくシャッタ装置のみで配置構成を考えればよいので、設計上の効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示した平面図である。
【図2】図1に示した実施例の分解斜視図である。
【図3】実施例の作動制御の流れを説明するフローチャートである。
【図4】実施例におけるモータの作動とシャッタ羽根の作動関係を示すタイムチャートである。
【図5】実施例における規制レバーの変形例を示す説明図である。
【図6】図(a),図(b)は夫々本実施例における磁性体の変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 シャッタ地板
1b,2b,2c,3a 孔
1c,1d,3b,13b ピン
1g,5a 軸受部
1h,1i,1j,1k 軸
2 カバー板
3 シャッタ羽根
3c,12a,15b 当接部
4 回転子
5 カバー部材
8 作動ピン
9 鉄心
10 コイル
11 磁性部材
12 送りレバー
12b 送り部
12c,12d,14a,15c バネ
13 ラチェット車
13a 歯部
14 係止レバー
14b 係止部
15 規制レバー
15a スロット

Claims (7)

  1. 往復運動してアパーチャの開閉作動を行う複数のシャッタ羽根と、シャッタレリーズ時に往復運動しその往動によって前記シャッタ羽根に開き作動を行わせることの可能な開閉手段と、シャッタ地板に一方向にだけ回転可能に取り付けられた回転体と、前記回転体の回転によって往復動可能に前記シャッタ地板に取り付けられており前記開閉手段の往復運動領域に前記開閉手段に当接可能に臨ませ前記シャッタ羽根の開き作動量を規制することの可能な規制部を有している規制部材と、初期位置から正方向及び逆方向へ夫々往復運動可能であり該正方向への往復運動によって前記回転体を回転させ該逆方向への往復運動によって前記シャッタ羽根の開閉作動を可能にするモータと、を備えていて、前記モータは、前記シャッタ羽根の開き作動の開始に先立ってズーム装置に連動して前記回転体を初期位置から所定角度回転させ前記シャッタ羽根がアパーチャを閉鎖したあと前記回転体を初期位置へ復帰させるようにしたことを特徴とするカメラ用レンズシャッタ。
  2. 前記開閉手段は前記モータの回転子に一体的に取り付けられており、前記正方向への往復運動によって前記回転体を回転させ、前記逆方向への往動時に前記規制部材の規制部に当接し往動量を規制されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のカメラ用レンズシャッタ。
  3. 前記回転体には複数のラチェット歯が形成されており、前記シャッタ地板には該ラチェット歯に係合する逆転防止用の係止部材が設けられ、また前記シャッタ地板には該ラチェット歯に係合し前記モータの正方向への1往復運動毎に該ラチェット歯の1歯分だけ前記回転体を回転させる送り部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ用レンズシャッタ。
  4. 前記規制部材,前記回転体,前記係止部材,前記送り部材のうち少なくとも一つの部材は、前記シャッタ地板の軸に回転可能に取り付けられ、前記モータの回転子の上面及び周面を覆っているカバー部材によって、該軸から抜けないように押さえられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のカメラ用レンズシャッタ。
  5. 前記カバー部材の外側には前記回転子に磁気的に作用する磁性体部材が該回転子と同心的に回転位置調整可能に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載のカメラ用レンズシャッタ。
  6. 前記規制部材と前記回転体とは、前記規制部材に形成されたスロットと、前記回転体に形成された偏心ピンによって連結されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のカメラ用レンズシャッタ。
  7. 前記規制部材の規制部は、前記開閉手段との当接面が前記開閉手段の往動方向に対して所定の角度に傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のカメラ用レンズシャッタ。
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