JP3683038B2 - 簡易操作の電話装置 - Google Patents

簡易操作の電話装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3683038B2
JP3683038B2 JP14750596A JP14750596A JP3683038B2 JP 3683038 B2 JP3683038 B2 JP 3683038B2 JP 14750596 A JP14750596 A JP 14750596A JP 14750596 A JP14750596 A JP 14750596A JP 3683038 B2 JP3683038 B2 JP 3683038B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
telephone
call
voice
unit
telephone device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14750596A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09331388A (ja
Inventor
政和 竹内
Original Assignee
西菱電機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 西菱電機株式会社 filed Critical 西菱電機株式会社
Priority to JP14750596A priority Critical patent/JP3683038B2/ja
Publication of JPH09331388A publication Critical patent/JPH09331388A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3683038B2 publication Critical patent/JP3683038B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば高齢者が住む住宅( 高齢者宅)と、その高齢者宅から離れた場所に住み高齢者の監視等を行う必要のある子息等の住む住宅(監視者宅)との間の連絡通話を行うに好適な簡易操作の電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は、従来型の高齢者宅と監視者宅の間のホットラインを構成する電話方式を示す図である。従来型では、高齢者宅の電話装置3と監視者宅の電話機1との間は公衆回線2を用いた電話回線により接続されていて、適宜ダイヤル通話を行って高齢者の健康状態確認や用件の聴取などを行うことにより、高齢者の監視を行っていた。高齢者宅の部屋数が多い場合には、高齢者宅の電話装置3として所謂コードレス電話等も使われていた。
【0003】
具体的な運用法として、高齢者宅に親機3Aと子機3Bの電話機から成るコードレス電話装置3が設置されている場合を例にとると、監視者宅から高齢者宅に通話を行う場合、監視者宅の電話機1のダイヤル操作を行って高齢者宅に対し呼び出しを行うと、高齢者宅の電話装置3の親機3Aおよび子機3Bの着信ベルが鳴る。高齢者が親機3Aの送受話器、或は子機3Bを取上げると通話回線が構築されるので通話を行うことができる。このようにして、監視者宅と高齢者宅の間の連絡を確保できるので、いわゆるホットラインとしての機能を果たすことができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、高齢者に身体的障害があり、比較的迅速に送受話器等を取り上げ応答することができない状況下では、この種の従来型の電話機を使った通話回線ではホットラインとしての機能を十分に達成することができない。また、呼出し音が鳴ったら「ハーイ」と応えるだけでハンズフリー通話ができるコードレス電話装置も開示されているが(特開平7−115459号公報)、このハンズフリー電話装置の例では、高齢者の「ハーイ」の応答音声が、親機と複数の子機等の電話機に同時に入るような位置関係にある場合に、相互間で発生する干渉問題(たとえば同時起動の問題)を回避する必要があり、使用上の制約があった。
【0005】
次に、高齢者が監視者に向け発信を行う場合に、従来型の電話機の例では、送受話器を取り上げ発呼操作を正しく行う必要があり、この点からも高齢者にとっては困難を伴うという問題があった。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、第1の目的は、高齢者宅の中の複数の部屋のどこにいるか定かでない高齢者を対象として、監視者宅から呼び出しを行った場合に、複数の部屋に設置されている複数の電話機(たとえば、親機と複数の子機からなるコードレス電話装置)のうち最も条件のよい電話機を経て、高齢者と監視者間の通話回線の構築を簡易に行える簡易操作の電話装置を得ることである。
また、第2の目的は、高齢者から監視者の呼び出しを行う場合も同様に、最も条件のよい電話機を経て、監視者と高齢者間の通話回線の構築を簡易に行える簡易操作の電話装置を得ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
監視者宅の電話機からの呼び出し音に対して行われる高齢者の応答の音声レベルを、本発明にかかる電話装置を構成する各電話機(親機と各子機)に備えるマイクロホンで受けて測定し、それぞれ一時蓄積する。次に、この音声レベルのデータを親機に集め、各電話機の音声レベルのデータを比較する。そして、応答音声がもっとも大きく受かった電話機を選んで、監視宅装置との通話回線を構築するようにした。
【0008】
なお、各子機からの音声レベルの測定データの収集は、親機から子機毎の個別識別信号(以下、ID信号という。)を周期的に発し、子機は自己のID信号が受った場合に自己の測定データを親機へ送る、ことにより行われる。
【0009】
さらに、通話回線構築後も、各電話機は高齢者が通話している時にそれぞれの電話機のマイクに入る高齢者の音声レベルの測定を継続的に行う一方、親機は間欠的にID信号を発して子機からの音声レベルの測定データの収集を行って、音声レベルの比較を行う。そして、その時々における音声レベルの最大の電話機を選んで監視者の電話機に接続すべく、切り替え制御を行うようにしている。
【0010】
さらに、高齢者の発する発呼のための音( 音声または笛などの特殊な音) を各電話機のマイクで受け、その発呼音の内容があらかじめ用意された発呼のための発呼内容に合致しているかを確認し、発呼音の音レベルもあわせ測定する。この確認結果が正しかった電話機について、それぞれの発呼音の音レベルの測定データを比較し、最大の音レベルの電話機を選んで高齢者宅の発呼電話機として、監視者宅の電話機1との間の通話回線を構築するようにしている。
【0011】
各電話機のマイクで受けた、発呼のために発せられる音のレベルの測定データは、各電話機のID信号による識別を行って親機に送ることによって、他の子機のものと識別するようにしている。
【0012】
なお、子機の測定データを他の子機のものと識別する方法としては、ID信号を親機に送る方法と、親機からID信号を出してもらい、その指定が行われた都度指定された子機からその測定データを親機に送る方法とがある。
【0013】
また、発呼音としては、高齢者が発声しやすく判りやすい言葉を高齢者に発声させる方法と、周囲の騒音と区別しやすく、かつ高齢者にとり簡単に操作できる特殊な笛のようなもので音を発生させる方法とがある。これらの音を発呼音として利用するため、それぞれの発声音または発呼音を他の音と区別して認識する認識回路を使用している。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る簡易操作の電話装置の全体的構成を示す。図において、1は監視者宅で使用される通常の電話機を示す。3は高齢者宅の電話装置で、親機3Aと複数( この場合説明の都合上、2台) の子機3B、子機3Cを備えた都合3台の電話機から構成される、いわゆるコードレス電話装置を設置している場合を示す。2は交換機を含む電話回線であり、ダイアル通話方式によって監視者宅と高齢者宅の間を接続し通話を行うことができる。また親機3Aと子機3B、子機3Cの間は、制御信号を伝える制御チャンネル101と通話信号を伝える通信チャンネル102で構成される無線周波の通信回線10でつながれている。
【0015】
親機3Aおよび子機3B、子機3Cの電話機は、それぞれスピーカ3A2、3B 2、3C 2とマイク3A3、3B3、3C3を備え、送受話器を持つことなく通話ができるハンズフリー型の構成となっている。即ち、親機3Aおよび子機3B、3Cの電話機には、応答のためや発呼のために高齢者が発する音声(または特殊な音)を受けるマイク3A3、3B3、3C3がある。親機3Aと各子機3B、3Cの電話機にはそれぞれのマイク3A3、3B3、3C3で音声レベルの測定を行う測定回路と、音声の内容が発呼のためのものかの確認を行う認識回路が備えられている。これらから得られるデータのうち、音声レベルの測定データは親機3Aに集められ、親機3A及び各子機3B、3Cの音声レベルの比較を行って、親機または子機のうち音声レベルのもっとも大きい電話機を選んで、高齢者宅の電話機とし、監視者宅の電話機1へ接続するようにしている。この選択切り替動作は、以下で説明するように親機と子機の複数の回路の協調によって達成される。
【0016】
音声レベルの測定データの収集は、親機3Aから子機3B、子機3Cに向け、時間的にずらしたタイミングでそれぞれ向けのID信号を送り、このID信号の指示にしたがって各子機3B、子機3Cはそれぞれの音声レベルの測定データを親機3Aに送る。このようにすることにより、それぞれのデータが混ざることなく親機3Aに伝えられる。
【0017】
接続時以降も、親機3A、子機3B、子機3Cで高齢者が発する音声レベルの測定を継続して行い、親機で必要なタイミングに前記したID信号による制御によって、音声レベルの測定データの収集と比較を行い、通話回線の選択切り替え制御を行って常に条件のよい親機または子機が監視者宅の電話機に接続されるようにしている。
【0018】
なお、手動操作による通話も可能のように、親機3Aには送受話器3A4、ダイアル操作用の押しボタンダイアル3A5および一挙動で短縮ダイアル機構等を起動させ、発呼信号を発信できる発呼ボタン3A1を備えている。また、子機3B、子機3 Cにも同様な目的のため、それぞれ発呼ボタン3B 1、3C 1を備えている。
【0019】
図2 は、図1に示すこの発明の実施の態様に係る簡易操作の電話装置の詳細な構成図を示す。この図において、図1に示した記号と同じものは同じか同じ機能のものを示す。この高齢者宅の電話装置3には、機能的に監視者宅または他から高齢者宅への着呼に関係する部分と、高齢者宅から監視者宅への発呼に関係する部分とを含んでいる。
【0020】
図2の高齢者宅の電話装置3の親機3Aに含まれる機器の説明を行う。親機3Aは高齢者宅の電話装置3全体の制御をつかさどる機能と、独立の1つの電話機としての機能とを備えている。まず高齢者宅電話装置3 の全体の制御をつかさどる機能に関連する部分について説明する。3A10は着信検出回路で、監視者宅1からの発呼信号( 以下、第1の発呼信号という。)を検出し、制御管理部3A9を通して、監視者宅からの着信を親機3A自身に知らせると共に、複数の子機3B、3C向けの発呼信号(以下、第2の発呼信号という。)を生成させる。3A11は通話経路部で、高齢者宅の電話装置3と監視者宅の電話機1との通話回線の接続を行うものである。3A17はアンテナ、3A13は高周波送信部、3A14は高周波受信部であり、複数の子機との間を制御チャンネル101と通話チャンネル102を持つ無線周波の通信回線10で結ぶものための制御チャンネル部分と、通話チャンネル部分をそれぞれに持っている。なお、アンテナ3A17は送信用と受信用とを別々に用意した例を記載しているが、送受アンテナの共用方式でもよい。3A15は送信データ生成部で、制御管理部3A9からの制御にもとずいて制御チャンネル101で送信する信号と通話チャンネル102で送信する信号を生成する。3A16は受信データ解析回路で、複数の子機3B、3Cから送られてくる各種データ( 例:音声レベルの測定データ、音声認識データ)を解析し、その結果を制御管理部3A9に報告する。
【0021】
送信データ生成部3A15で生成される信号としては、制御チャンネル101を経て各子機3B、3Cに伝えられる第2の発呼信号とID信号が、また通話チャンネル102を経て子機に伝えられる通話信号とがある。第2の発呼信号は、第1の発呼信号を受けた制御管理部3A9からの制御にもとずき生成されるもので、これによって各子機3B、3Cに監視者宅等から呼び出しのあったことを伝えるものである。また、ID信号は、複数の子機の中から特定の子機を指定するための信号で、制御管理部3A9が指示する必要なタイミングでID信号の生成と送出が行われる。この発明では、ID信号により指定された特定の子機に対し、ID信号とともに各種の必要な指示信号を送り込むことにより、その子機に対し所望の制御を行うようにしている。この制御の例として、音声レベルの測定データと必要により音声認識の結果を親機に報告させるほか、子機の送信起動の制御、スピーカの切断などを行う。また、送信データ生成部3A15の通話信号部分では、通話信号の副搬送波による変調、デジタル化の場合は帯域圧縮等の処理が、通話信号に対し施される。
【0022】
次に親機自身が1つの電話機として機能する部分について説明する。3A6はハンズフリー制御部で、ハンズフリー通話の場合に問題となるスピーカからマイクへの回り込みによるハウリングの問題や、通話中に送話者から電話機のマイクまでの距離が変化することに伴って発生するマイクの入力レベルの大幅な変化の問題等を解決するための制御を行うものである。前者はエコーサプレッサーといわれる技術により、また後者は自動利得制御といわれる技術により解決される。3A7は音声レベル測定回路で、マイク3A3に到達する送話者の音声レベルを測定して、そのデータを制御管理部3A9へ報告し、そこで一時蓄積する。3A8は音声認識回路で、送話者の発声内容をあらかじめ設定している内容と比較し、設定している内容に相当する場合は、発呼制御の制御信号として利用すべく制御管理部3A9に報告する。
【0023】
次に子機の構成について説明する。子機はいずれも基本的に同じ構成になっているので、1台のみ取り上げて説明し、第2 の子機3Cの各構成要素の説明は省略する。なお、各部の符号は第1 に子機3Bのものに準じ採番している。3B17はアンテナ、3B13は高周波送信部、3B14は高周波受信部であり、親機3Aの高周波受信部3A14、高周波送信部3A13と対向して制御チャンネル101と通話チャンネル102を使って交信するものである。3B15は送信データ生成部で、制御チャンネル101を通して親機3Aに送る制御チャンネルの信号については、音声レベルの測定データに関する信号と自己のID信号とがある。また、通話チャンネル102を通して送る通話信号については、親機3Aにおけると同じような通話信号の送出に必要な信号処理を行う。3B7は音声レベル測定回路で、マイク3B3を通して得られる送話者の音声レベルを測定し、そのデータを制御部3B9に報告する。制御部3B9ではこのデータを一時蓄積し、親局3Aから音声レベルの測定データの収集を指示するID信号を受けて親局3Aに報告する。3B8は音声認識回路で、送話者の送話内容があらかじめ用意されている内容と一致しているか否かをチェックし、一致していると判断される場合はその旨を制御部3B9に報告する。後で説明するように、この信号は高齢者側からの音声による発呼信号として利用する。3B16は受信データ解析回路で、親機から送られてきた発呼信号、ID信号、送信起動信号、スピーカ回路の切断、ほかの制御信号を読み分けて、対応する制御信号を発生させる機能を持った回路である。3B6はで、親機3Aにおけるハンズフリー制御部3A6と同じ機能を持っている。3B1は発呼ボタンで、親機3Aの発呼ボタンと同じ機能のものである。
【0024】
次に監視者宅から発呼があった場合の動作について説明する。監視者宅からの第1の発呼信号は、親機3Aの着信検出回路3A10で検出され、親機3Aに着信があったことを知らせると共に、制御管理部3A9を経て第2の発呼信号に変換され子機3B、子機3Cに送られ、監視者宅から呼び出しがあった事を各電話機に伝える。高齢者はこの呼び出しに対し、ハンズフリ−方式で応答を行うと、この応答音声の届く範囲に設置されているいくつかの電話機のマイクに、その応答音声が同時に入る。各電話機は常に音声レベルの測定をしていて、上記応答音声もそれぞれの電話機で測定される。その測定データは一時それぞれの電話機で記憶する。この子機の測定データは、親機3AからID信号と共に発せられる制御信号によって親機3Aに集められ、親機3Aの制御管理部3A9で各々の電話機の音声レベルの比較が行われる。この比較により、複数の電話機の中から最も大きい声を収集できたマイクのある電話機を選んで、その電話機の送話内容の送出を行わせ、監視者宅の電話機1へ送り込まれるよう通話回線へ接続を行う。この音声レベルの測定と比較は通話中も継続して行い、常に最適な状態にある電話機を選んで、切り替え接続を行い通話を行う。なお、比較される音声レベルはレベルリミッター等を使って所定値以上のものを収集しできるようにし、比較処理を効率よく行う。
【0025】
次に、音声レベルの最大の電話機を選んで通話を行う、通話チャンネルの切り替え接続の動作について説明する。親機3Aにおいて各電話機の音声レベルの比較が行われ、その結果にもとずき接続すべき電話機を決定したら、それが子機の場合は、当該子機を指定するID信号と、当該子機から親機3Aに向け音声信号を送るための送信起動の制御信号とを制御チャンネル101を経て親機3Aから子機に向け発信する。ここで通話チャンネルが複数あり、使用すべき通話チャンネルを指定する場合はその指定も合わせて行う。ID信号で特定された子機では、指定のチャンネルで送信起動がかけられて、マイクに入る高齢者が発声する音声信号は、子機の高周波送信部、第2 の信号回線10の通話チャンネル102を経て親機3Aに導かれ、親機3Aに備える通話経路部3A11を経て監視者宅の電話機1に届く。一方、監視者宅からの音声信号は、通話チャンネル102を通して各子機に届いているので、高齢者と監視者間の通話回線が構築される。なお、すべての子機のスピーカから監視者の音声が出てうるさい場合は、ID信号を利用した制御により、接続中の子機を除く子機のスピーカ出力を断にするか音量を下げる。また、指定される電話機が親機の場合は、ID信号によることなく以上の制御を親機内で行う。以上のようにして、高齢者宅3の電話装置30のうち最も条件のよい電話機を使って監視者宅との通話回線を構築することができる。
【0026】
次に高齢者宅から監視者宅に向け発呼する場合について説明する。発呼者の発呼音声が受かる範囲にある各電話機において、発呼者の発呼音声の内容を音声認識回路により確認し、これが正しいと判断された場合に、音声認識回路からの情報をそれぞれの制御部( または制御管理部)に報告する。発呼信号についても、上記と同様に、各電話機で受かる発呼者の声の大きさを測定して、音声認識の結果のよかった電話機のうち音声レベルの高い電話機を選択して接続を行う。このようにして、発呼ボタン3A1を押すことなく、最もよい条件の電話機を使ってハンズフリー方式で発呼起動を行うようにしている。また、接続後も通話中の音声レベルのレベル測定を継続的に行い、その測定データを親機3AからのID信号による指示にもとずき、制御チャンネル101を通して親機3Aに送る。親機3Aでは各電話機のレベル比較を継続的に行い、レベル最大の電話機を決定する。この決定後は上記と同様の制御を行って監視宅へ向けての選択接続を行う。このようにして、高齢者が高齢者宅3の中のどこにいるかを監視者宅から特定できない状況下でも、常に最も条件のよい電話機を使って通話回線を構築するようにしている。
【0027】
また終話処理については以下のようにする。まず監視者宅が送受話器を置いて終話した場合は、これによって高齢者宅との通話回線を開放する。高齢者宅は通話が途絶え予め設定した時間が経過すると自動的に終話状態とし、すべての機能をリセット状態にして、次の呼び出しまたは発呼が行える状態にする。
【0028】
また、以上の説明では、音声レベルの測定部と音声認識部を各電話機にそれぞれ備え、それぞれの測定データを特定の電話機(親機)に集めここで比較し、監視者宅の電話機1と接続する電話機の選定を行なう構成の場合を説明したが、マイクで受けた音声信号をそれぞれ親機に導き、ここで必要な早さでサンプリングしてデジタル化したうえでレベルの比較や音声認識を行なうことでもよい。親機と子機の間にそれぞれを接続する信号線がある場合は、音声信号を親機まで導きここで共通のレベル測定や音声認識を行なうことにより、子機を単純な構成とすることができる。
【0029】
なお、以上は身体の自由が十分でない高齢者を監視するケースに適用した例にあげ説明したが、本発明では通話者と電話機との位置関係が固定しなくともハンズフリーの起動と着信による通話を行えるので、建物の中の複数の部屋を頻繁に往来する通話者向けのハンズフリー通話機器としても利用することができる。
【0030】
また、以上の説明では、ハンズフリー通話を行う側がコードレス電話装置で構成される複数の電話機を使用する例を挙げて説明したが、通話をしながら制御信号を同時に伝送できるものであれば、複数のチャンネルを有するコードレス電話方式でなくともよい。例えば、制御信号と音声信号を2本の別々の信号線を通して送受することでもよく、また多重化された有線回線を親機と子機の間に引くことでもよい。これらの場合も、通話中に継続的に音声レベルの最大の電話機を見つけて切り替え接続でき、常に最大レベルの電話機を使った通話回線の構築を行うことができるので、本発明が趣旨とする、常に最適な電話機を経由したハンズフリー通話を行うことができる。
【0031】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に示す効果を奏する。
【0032】
親機と複数の子機から構成される複数の電話機を比較的広いエリア内に離して配置し、これらの電話機に受かる1 人の応答者からの発声音レベルがもっとも高い電話機を選んで発呼者側電話機との接続を行うようにしたので、複数の電話機を配置した比較的広いエリア内の不特定な場所にいる応答者との間に、常に最適な電話機を使ったハンズフリーによる通話回線を構築できる効果が得られる。
【0033】
親機と複数の子機から構成される複数の電話機を比較的広いエリア内に離して配置し、かつ通話とは別の制御回線を使って通話中の各子機の音声レベルのデータの収集を行い、親機と子機を含む電話機で受かる応答者の音声レベルの比較を行い、音声レベルがもっとも高い電話機を選んで、発呼者側電話機との接続を行うようにしたので、複数の電話機を配置した比較的広いエリア内の不特定な場所にいる応答者との間に、常に最適な電話機を使ったハンズフリーによる通話回線を構築し維持できる効果が得られる。
【0034】
発呼のための発声を音声認識方式で確認して発呼制御を行うようにしたので、ハンズフリーによる発呼の精度を高めることができる効果がある。
【0035】
発呼のための発声に換え、特定の人工音を発することにより、発呼音の発生と認識を容易にすることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1にかかる簡易操作の電話装置の全体の概略構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1にかかる簡易操作の電話装置の構成図である。
【図3】 従来の電話装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 監視者宅の電話機、2 公衆回線、3 高齢者宅の電話装置、
3A 親機、3B 第1の子機、3C 第2の子機、
3A1 親機の発呼ボタン、3B 1 第1の子機の発呼ボタン、
3C 1 第2の子機の発呼ボタン、3A2 親機のスピーカ、
3B 2 第1の子機のスピーカB、3C 2 第2の子機のスピーカC、
3A3 親機のマイク、3B3 第1の子機のマイクB、
3C3 第2の子機のマイクC、3A4 親機の送受話器、
3A5 親機の押しボタンダイアル、3A6 親機のハンドフリー制御部、
3B6 第1の子機のハンドフリー制御部、
3C6 第2の子機のハンドフリー制御部、
3A7 親機の音声レベル測定回路、
3B7 第1の子機の音声レベル測定回路、
3C7 第2の子機の音声レベル測定回路、
3A8 親機の音声認識回路、3B8 第1の子機の音声認識回路、
3C8 第2の子機の音声認識回路、3A9 親機の制御管理部、
3B9 第1の子機の制御部、3C9 第2の子機の制御部、
3A10 親機の着信検出回路、3A11 親機の通話経路部、
3A13 親機の高周波送信部、3B13 第1の子機の高周波送信部、
3C13 第2の子機の高周波送信部、3A14 親機の高周波受信部、
3B14 第1の子機の高周波受信部、
3C14 第2の子機の高周波受信部、
3A15 親機の送信データ生成部、
3B15 第1の子機の送信データ生成部、
3C15 第2の子機の送信データ生成部、
3A16 親機の受信データ解析回路、
3B16 第1の子機の受信データ解析回路、
3C16 第2の子機の受信データ解析回路、3A17 親機のアンテナ、
3B17 第1の子機のアンテナ、3C17 第2の子機のアンテナ、
10 無線周波の通信回線、101 制御チャンネル、
102 通話チャンネル、

Claims (9)

  1. 第1の電話機と、前記第1の電話機と第1 の通信回線を経て接続され、第2 の通信回線で相互に接続された複数の電話機からなる第2の電話装置とより構成されるものにおいて、前記第1の電話機からの呼び出し信号に対して行われる1つの音源からの応答音を、前記第2の電話装置を構成する各電話機に備えたそれぞれのマイクで同時に受け、その音声レベルを測定する音声レベルの測定部と、前記各電話機で得た音声レベルのデータを比較して応答の音声レベルがもっとも大きい電話機を選定するレベル比較回路と、前記選定された電話機の送出制御を行って前記マイクで受けた通話者の音声信号をその電話機から送出させ、前記第1 の電話機との通話回線に導く制御回路とよりなる通話経路切り替え制御手段を備え、前記第1の電話機から送られてくる呼び出し信号を受けた前記第2の電話装置の電話機のうち、応答の音声レベルの最大の電話機と前記第1の電話機との間の通話回線を構築するようにしたことを特徴とする簡易操作の電話装置。
  2. 第2 の電話装置からの発呼時の1つの音源からの発声音を、前記第2の電話装置を構成する各電話機に備えたそれぞれのマイクで受け、その発声音が予め設定した音声信号と同じものかを確認する音声認識回路を備え、第2 の電話装置からの発呼時の発呼制御信号として利用することを特徴とする請求項1記載の簡易操作の電話装置。
  3. 第1の電話機と第2の電話装置の間の通話回線の接続確立後通話中においても、第2の電話装置の各電話機による1つの音源から通話の音声レベルの測定を継続して行い、その測定データにより通話経路切り替え制御手段を制御して、前記第2の電話装置の電話機のうち1つの音源からの通話の音声レベルの最大の電話機を選定して前記第1の電話機との間の通話回線を構築するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の簡易操作の電話装置。
  4. 第2の通信回線は、制御信号を扱う制御チャンネルと通話信号を扱う1 または複数の通話チャンネルとを備え、通話回線の構築後も制御チャンネルを使って音声レベルのデータの収集制御と選択された電話機からの選択的送出制御を行って、通話の音声レベルの最大の電話機と前記第1の電話機との間の通話回線を構築するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項記載の簡易操作の電話装置。
  5. 音声レベルの測定部を第2の電話装置を構成する各電話機に備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項記載の簡易操作の電話装置。
  6. 音声認識部を第2の電話装置を構成する各電話機に備えたことを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか一項記載の簡易操作の電話装置。
  7. 音声レベルの測定部を第2の電話装置を構成する複数の電話機の内の特定の電話機に設け、他の電話機の音声信号を当該電話機に導き、自己の電話機と共に他の電話機の音声レベルの測定をあわせて行なうようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項記載の簡易操作の電話装置。
  8. 音声認識部を第2の電話装置を構成する複数の電話機の内の特定の電話機に設け、他の電話機の発声信号を当該電話機に導き、自己の電話機と共に他の電話機の音声認識をあわせて行なうようにしたことを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか一項項記載の簡易操作の電話装置。
  9. 前記第2の電話装置から前記第1の電話機宛ての呼び出しのために発せられる音声信号に代え、人工音を発する音源からの音を使うことを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか一項記載の簡易操作の電話装置。
JP14750596A 1996-06-10 1996-06-10 簡易操作の電話装置 Expired - Fee Related JP3683038B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14750596A JP3683038B2 (ja) 1996-06-10 1996-06-10 簡易操作の電話装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14750596A JP3683038B2 (ja) 1996-06-10 1996-06-10 簡易操作の電話装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09331388A JPH09331388A (ja) 1997-12-22
JP3683038B2 true JP3683038B2 (ja) 2005-08-17

Family

ID=15431892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14750596A Expired - Fee Related JP3683038B2 (ja) 1996-06-10 1996-06-10 簡易操作の電話装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3683038B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09331388A (ja) 1997-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6542735B1 (en) Method of setting security codes in a cordless telephone system with multiple communication devices
US8050672B2 (en) Telecommunication system, mobile phone and calling method
US7526269B1 (en) Remote intercom and automatic dialing system
JP3683038B2 (ja) 簡易操作の電話装置
JP2550056B2 (ja) 音声ダイアル電話機
JP4039368B2 (ja) インターホン機器
JP2000151821A (ja) インターホン装置
KR100397681B1 (ko) 전화기 인식을 위한 저주파 신호 발생장치 및 방법
JPS63187847A (ja) コ−ドレス電話機
KR0122449B1 (ko) 룸 모니터링 기능을 가지는 전화장치
KR200240708Y1 (ko) 음성전송 단축다이얼 장치
KR200240686Y1 (ko) 전화장치
JP2000092219A (ja) 応答制御装置
JP2003158583A (ja) 通信システム
JPH07240774A (ja) 電話装置
JPH01135164A (ja) 通信装置
JP2000049952A (ja) インターホン装置
JPH09153929A (ja) 音声消去装置
JPS61214643A (ja) ボタン電話装置
JPH11313378A (ja) 無線固定端末装置及び発呼側ダイアル番号判別方法
JPH04179352A (ja) コードレス電話機
JP2002281160A (ja) 電話転送装置
JPH04120942A (ja) 無線電話装置
JP2002111882A (ja) インターホンシステム
JP2000022836A (ja) インターホン装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050524

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110603

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110603

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees