JP3683034B2 - ポリプロピレン積層フィルム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリプロピレン積層フィルムに関し、詳しくは製膜性、透明性、耐熱性、柔軟性、耐衝撃性、アンチブロッキング性が良好なフィルムであり、特に、レトルト用途に使用した時もレトルト処理後の透明性、柔軟性などが良好で好適に利用でき、また薬液や日用雑貨の包装、食品包装等で特に低温で保存した時も耐衝撃性が良好で好適に利用でき、さらに柔軟性も良好であるため繊維包装用途にも好適に利用できるポリプロピレン積層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にアイソタクチックポリプロピレンは、比較的安価で剛性、耐熱性、成形品の外観及び成形性に優れていることから広汎な用途に使用されている。例えば、フィルム分野においても食品包装や繊維、薬液、日用雑貨、紙製品、レジ袋等の非食品包装に広く使用され、特に、フィルムの耐衝撃性、耐熱性が重要視されるレトルト包装袋分野を含めた食品包装においては、プロピレン−エチレンブロック共重合体フィルムが好ましく用いられてきた。
【0003】
プロピレン−エチレンブロック共重合体を用いた場合、高温のレトルト殺菌においてフィルム同志の融着や変形を伴わず、充填物の取り出しが容易である。しかしながら、プロピレン−エチレンブロック共重合体の場合、透明性が著しく悪く、柔軟性に乏しいことが知られている。
【0004】
また、プロピレン−エチレンランダム共重合体を用いた場合も、高温のレトルト殺菌においてフィルム同志の融着や変形を伴わず、充填物の取り出しが容易で透明性も良好である。しかしながら、プロピレン−エチレンランダム共重合体の場合、レトルト処理後ヤング率の上昇が大きく、柔軟性が失われてしまうことが知られている。
【0005】
さらに、特に、フィルムの透明性、低温での耐衝撃性、加熱処理や夏場でのアンチブロッキング性が重要視される薬液包装、日用雑貨包装や食品包装においては、プロピレン単独重合体フィルムやプロピレン−エチレンランダム共重合体フィルムが好ましく用いられてきた。また、最近は、季節により物性の変化するビニロン代替の軟質ポリオレフィンフィルムとしての利用も検討されている。
【0006】
プロピレン単独重合体を用いた場合、安価で成形性特にアンチブロッキング性に優れている。しかしながら、プロピレン単独重合体の場合、透明性が十分でなく、柔軟性や低温での耐衝撃性に乏しいことが知られている。
【0007】
また、プロピレン−エチレンランダム共重合体を用いた場合は、エチレンの含有量が増えるほど透明性や柔軟性、耐衝撃性が向上する。しかしながら、プロピレン−エチレンランダム共重合体の場合でも柔軟性、耐衝撃性が不十分であり、エチレンの含有量を増やしたり、エラストマーを添加することにより、柔軟性、耐衝撃性は改良されるが、夏場の様な高温時においてのアンチブロッキング性が失われてしまったり、透明性が不良になるなどの問題があった。
【0008】
一方、シンジオタクチックポリプロピレンについては、古くよりその存在は知られていたが、従来のバナジウム化合物とエーテル及び有機アルミニウムからなる触媒で低温重合する方法はシンジオタクティシティーが悪く、シンジオタクチックなポリプロピレンの特徴を表わしているとは言い難いものであった。
【0009】
これに対して、J.A.EWENらにより非対称な配位子を有する遷移金属触媒成分とアルミノキサンからなる触媒によってシンジオタクチックペンタッド分率が0.7を越えるようなタクティシティーの良好なポリプロピレンも得られることが発見された(J,Am.Chem.Soc.,1988,110,6255-6256) 。
【0010】
このシンジオタクチックポリプロピレンよりなる透明性に優れた押出しシート、フィルム及びインフレーションフィルムも提案され(特開平3−81128号公報、同3−81130号公報)、透明性、耐熱性に優れたポリプロピレンとしてその用途が期待されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の方法で得られたシンジオタクティックポリプロピレンをT−ダイ押出成形法、チューブラー押出成形法により成形加工して得られるフィルムは、アイソタクチックポリプロピレンから得られるフィルムに比べ、タクティシティーによってはアンチブロッキング性が不十分であり、そのため夏場等の高温時にブロッキングすることがある。また、シンジオタクティックポリプロピレンは、製膜時に冷却ロール及び巻取りロールにフィルムが粘着したり、巻き取られたフィルム同志がくっついて剥れ難くなったりするため実用的な成形速度でフィルム成形をすることが困難であるという問題があった。
【0012】
成形性や高温時のアンチブロッキング性の改良のため、種々の核剤を添加したり(特開平3−54238号公報)、また、製膜性改良のためアイソタクティックポリプロピレンとシンジオタクティックポリプロピレンを2層に積層する検討(特開平5−200957公報)がなされているが、製膜性、耐熱性の点で不十分であった。
【0013】
本発明の課題は、上記問題点を解決し、比較的安価でなお且つ製膜性、透明性、耐熱性、柔軟性、低温での耐衝撃性の良好なフィルムであり、特に、レトルト用途に使用した時も、レトルト処理後の透明性、柔軟性が良好で好適であり、また、夏場等の高温時でのアンチブロッキング性が良好で薬液や一般雑貨、食品包装用途で好適で、さらに柔軟性も良好であるので繊維包装用途でも好適なポリプロピレン積層フィルムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決する手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、シンジオタクティックポリプロピレンよりなる基材層の両表面にアイソタクティックポリプロピレンを積層することにより比較的安価でなお且つ製膜性、透明性、耐熱性、柔軟性、耐衝撃性、アンチブロッキング性が良好なフィルムとなることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0015】
すなわち本発明は、シンジオタクティックペンタッド分率が0.6以上であるプロピレンの単独重合体あるいはプロピレンと少量の他のオレフィンとの共重合体である結晶性ポリプロピレン100重量部とエチレン−オクテン共重合体10〜100重量部からなるポリプロピレン樹脂組成物を基材層とし、両表面にMw/Mnが4.5以下であるアイソタクティックポリプロピレンを積層してなるポリプロピレン積層フィルムであって、全体層の厚みに対して基材層の厚みが50〜95%であるポリプロピレン積層フィルムである。さらにヘイズが2.5%以下、ヤング率が60kg/mm以下、5℃での耐衝撃性が50kg・cm/mm以上である前記ポリプロピレン積層フィルムである。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明において結晶性ポリプロピレンとしては、13C−NMRで測定したシンジオタクティックペンタッド分率が0.60以上の高立体規則性のものが好ましく利用できる。また、アイソタクティックポリプロピレンとシンジオタクティックポリプロピレンの混合物であってもよい。その場合、好ましい結晶性ポリプロピレンとしては、シンジオタクティックポリプロピレンまたはシンジオタクティックポリプロピレンの共重合体、あるいは、それらのポリマー100重量部に対し0〜200重量部のアイソタクティックポリプロピレンまたはアイソタクティックなポリプロピレンの共重合体を混合したものが例示される。
【0017】
また、結晶性ポリプロピレンとしては、シンジオタクティックポリプロピレン構造のプロピレン単独重合体のみならず、プロピレンとエチレンまたは炭素数4以上のα−オレフィンとの共重合体も利用できる。共重合体中の他のオレフィンとしてのエチレンまたは炭素数4以上のα−オレフィンの含量としては6重量部以下のものが好ましく利用される。
【0018】
シンジオタクティックポリプロピレンまたは共重合体を製造するに用いる触媒としては、前述の文献に記載された化合物の他に特開平2−41303号公報、特開平2−41305号公報、特開平3−179005号公報、特開平3−179006号公報、特開平4−69394号公報に記載されているような互いに非対称な配位子を有する架橋型遷移金属化合物および助触媒からなるような触媒を挙げることができるが、異なる構造の触媒であっても13C−NMRによって測定されるシンジオタクティックペンタッド分率が0.6以上のポリプロピレンを製造できるものであれば利用できる。
【0019】
遷移金属触媒に対するアルミノキサンの使用割合としては10〜1000000モル倍、通常50〜5000モル倍である。また重合条件については特に制限はなく不活性媒体を用いる溶媒重合法、あるいは実質的に不活性媒体の存在しない塊状重合法、気相重合法も利用できる。重合温度としては−100〜200℃、重合圧力としては常圧〜100kg/cm2 −Gで行うのが一般的である。好ましくは0〜100℃、常圧〜50kg/cm2 −Gである。
【0020】
これら結晶性ポリプロピレンの分子量としては230℃で測定したメルトフローインデックスが0.01〜100、好ましくは0.05〜50の範囲の比較的分子量の高いものを利用すると押出成形物の物性の点で好ましい。
【0021】
本発明におけるエチレン−オクテン共重合体としては、エチレンとオクテンを共重合して得られた共重合体が利用でき、好ましくは、オクテンの含有率が15〜40wt%である。
【0022】
本発明におけるエチレン−オクテン共重合体の分子量としては、MIが0.05〜70g/10minのものが好ましく、さらに好ましくは0.5〜30g/10minである。また、その密度としては0.81〜0.96g/cm3 のものが好ましく、さらに好ましくは0.85〜0.93g/cm3 である。
【0023】
本発明におけるエチレン−オクテン共重合体を製造する触媒としては、US5,278,272号公報に記載されているようなメタロセンを主成分としたものが利用でき、オクテンの種類は特に限定することなく、1−オクテン、2−オクテン、3−オクテン、4−オクテン等鎖状オクテンやその他分岐状オクテンのいずれも用いることができる。その中でも1−オクテンが好ましい。
【0024】
本発明におけるエチレン−オクテン共重合体のシンジオタクティックポリプロピレンを主成分とする結晶性ポリプロピレン100重量部に対しての添加割合は10〜100重量部であり、好ましくは15〜90重量部、さらに好ましくは20〜80重量部である。エチレン−オクテン共重合体の添加量が100重量部を越えると透明性が悪化し、10重量部未満であると柔軟性、低温での耐衝撃性の改良効果が不十分である。
【0025】
上記エチレン−オクテン共重合体とシンジオタクティックポリプロピレンを主成分とする結晶性ポリプロピレンとからなるポリプロピレン樹脂組成物を得る方法として、公知の任意の方法で均一分散させて得ることができる。例えば、押出溶融ブレンド法、バンバリーブレンド法などである。
【0026】
本発明で使用されるポリプロピレン樹脂組成物には必要に応じて公知の添加剤、例えばブロッキング防止剤、帯電防止剤、滑剤、結晶核剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、耐候安定剤、耐放射線剤、顔料、染料等を添加してもよい。
【0027】
本発明において表面層として使用されるアイソタクティックポリプロピレンとしては、市場で入手できるような公知のプロピレン単独重合体、エチレン−プロピレンブロック共重合体、及び結晶性エチレン−プロピレンランダム共重合体のいずれも使用できるが、そのうち、特に結晶性エチレン−プロピレンランダム共重合体、あるいはプロピレン単独共重合体を用いることにより透明性に優れたポリプロピレン積層体を得ることができる。さらに好ましくは、GPC(ゲルパーミネーションクロマトグラフィー)で測定された分子量分布の指標であるMw/Mnが4.5以下であり、例えば特開昭61−130314号公報、特開平3−13406号公報等に記載されているような、いわゆるメタロセン化合物を主成分とする触媒を用いて製造されるアイソタクティックポリプロピレンや熱減成等により分子量分布を狭くしたアイソタクティックポリプロピレンを利用すると、さらにフィルムの透明性や光沢が特に優れたポリプロピレン積層フィルムを得ることができる。
【0028】
また、表面層として使用されるアイソタクティックポリプロピレンとしてはMw/Mnが4.5以下であり、Mw/Mnが4.5を越えると透明性の改良効果がない。
【0029】
本発明で使用されるアイソタクティックポリプロピレンには必要に応じて公知の添加剤、例えばブロッキング防止剤、帯電防止剤、滑剤、結晶核剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、耐候安定剤、耐放射線剤、顔料、染料等を添加してもよい。
【0030】
本発明のポリプロピレン積層フィルムは、シンジオタクティックポリプロピレンをある特定の厚みの中心層に用いることにより、製膜性、透明性、耐熱性、柔軟性が良好なフィルム得ることができ、かつ、レトルト使用される場合においてもレトルト処理(加圧熱水滅菌処理)前後において、ヤング率80kg/mm2 以下の柔軟性を維持することができる。一方、一般のアイソタクティックポリプロピレンのフィルムでは、レトルト処理前にはヤング率が80kg/mm2 以下であっても透明性に劣り、また、レトルト処理後、結晶化によりヤング率が100kg/mm2 近くとなり、柔軟性を維持することはできない。
【0031】
また、シンジオタクティックポリプロピレン100重量部とエチレン−オクテン共重合体10〜100重量部からなるポリプロピレン樹脂組成物をある特定の厚みの中心層に用いることにより、透明性、柔軟性、低温での耐衝撃性が良好なフィルム得ることができ、かつ、表面層に分子量分布を特定したアイソタクティックポリプロピレンを使用することにより、高温時のアンチブロッキング性等の耐熱性に優れており、ヘイズが2.5以下、ヤング率が60kg/mm2 以下、5℃での耐衝撃性が50kg・cm/mm以上であるポリプロピレン積層フィルムある。一方、一般のアイソタクティックポリプロピレンのフィルムでは、高温時のアンチブロッキング性を維持するとAB剤の増量などにより透明性に劣り、柔軟性や耐衝撃性を維持しようとすると、透明性、高温時のアンチブロッキング性を維持することはできない。
【0032】
本発明のポリプロピレン積層フィルムは、Tダイ法、またはチューブラー法などの公知のフィルムの製造法で得ることができ、積層の方法として以下が可能である。
(1)シンジオタクティックポリプロピレンを基材層、アイソタクティックポリプロピレンを表面層として、ダイ内あるいはダイ外接着型の二種三層同時共押出しダイにより二種三層フィルムとし、必要であれば少なくとも一軸延伸もしくは二軸延伸する方法。
(2)まず基材層であるシンジオタクティックポリプロピレンフィルムの片側表面にアイソタクティックポリプロピレンを溶融状態で押出して積層し、さらに反対側表面にアイソタクティックポリプロピレンを溶融状態で押出して積層し、二種三層フィルムとする方法。
(3)基材層であるシンジオタクティックポリプロピレンフィルムの両側表面にアイソタクティックポリプロピレンフィルムを接着剤により積層し、二種三層フィルムとする方法。
【0033】
特に、(1)の方法は製膜時に冷却ロールや巻き取りロールにフィルムが粘着したり、巻き取られたフィルム同志がくっついて剥れ難くなったり、また、しわ取りロールによりロールマークが発生する問題を解決でき、成形性においても優れており好ましい。
【0034】
本発明の積層フィルムの厚みは、一般的なシートおよびフィルムの厚みの範囲まで定義され、2〜0.001mmの範囲であるのが一般的であり、シンジオタクティックポリプロピレン層は、全層の50%以上〜95%以下、好ましくは60%以上〜95%以下であり、さらに好ましくは70%以上〜95%以下である。
【0035】
全層に対するシンジオタクティックポリプロピレン層の厚みの割合が50%より小さいと、レトルト処理前後での柔軟性、低温での耐衝撃性の改良効果がない。
【0036】
全層に対するシンジオタクティックポリプロピレン層の厚みの割合の上限は、レトルト滅菌処理する温度条件やアンチブロッキング性が必要とされる温度条件と要求される柔軟性、低温での耐衝撃性により決まるが、耐熱性、アンチブロッキング性が失われない範囲であれば柔軟性や耐衝撃性の点で大きければ大きい程よいが、通常は95%以下である。具体的には、三層の積層フィルムにおけるアイソタクティックポリプロピレン層の厚みがトータルで3μm以上であれば成形性、アンチブロッキング性の点で好ましい。
【0037】
本発明の積層フィルムを使用して、たとえば食品包装や繊維、薬液、日用雑貨、紙製品、レジ袋等の非食品包装に広く利用でき、特に、フィルムの耐衝撃性、耐熱性が重要視されるレトルト食品包装袋や医療用の輸液バッグ、また、フィルムの透明性や低温での耐衝撃性が重要視される食品包装袋や薬液バッグ、日用雑貨包装体、さらに柔軟性が重要視される繊維包装にも利用できる。
【0038】
【実施例】
本発明をさらに詳細に説明するため、以下に実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。尚、実施例において各測定項目は次の方法に基づいて測定した。
(1)メルトフローインデックス:ASTM−D1238に準拠した。
(2)製膜性:製膜時、冷却ロールへの粘着、製膜後のブロッキング、後収縮がない場合には○、ある場合には×とした。
(3)ヘイズ:ASTM−D1003に準拠した。
(4)ヤング率:ASTM−D882に準拠した。
(5)降伏点応力:ASTM−D882に準拠した。
(6)熱収縮率:120℃の雰囲気中に30分間保持してJIS−K6782に準拠した。
(7)レトルト滅菌処理:積層体を10cm×20cmに切断し、120℃の加圧水中で30分間レトルト処理を行って冷却後、フィルムのロール面とロール面、あるいは非ロール面と非ロール面同志のブロッキングが見られない場合は○、見られる場合は×とした。また、(3)、(4)、(5)の方法で処理後のヘイズ、ヤング率、降伏点応力を測定した。
(8)耐衝撃性:5℃においてASTM−D3420に準拠した。
(9)アンチブロッキング性:所定の大きさに切り取ったフィルムのロール面と非ロール面とを2枚重ね合わせ、荷重を20g/cm2 かけ、50℃の恒温室に放置した後、恒温室から取り出し、フィルムの密着面積比率を目視で求めた。
【0039】
〔参考例〕
内容積200リットルのオートクレーブをプロピレンで置換した後、常法にしたがって合成したイソプロピルペンタジエニル−1−フルオレンをリチウム化し、四塩化ジルコニウムと反応し再結晶することで得たイソプロピル(シクロペンタジエニル−1−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド0.2gと東ソー・アクゾ(株)社製メチルアミノキサン(重合度16.1)30gを装入し、次いで液状プロピレンを40kg裝入し、次いで60℃に昇温し該温度で1時間重合し、次いでメタノールを1kg裝入して脱灰し、次いで未反応のプロピレンをパージして濾過して20.0kgのシンジオタクティックポリプロピレンを得た。このポリプロピレンは13C−NMRによればシンジオタクティックペンタッド分率は0.793であり、メルトフローインデックス(以下、MIと記す。)は4.5g/10分、1,2,4トリクロロベンゼンで測定した重量平均分子量と数平均分子量の比(以下、Mw/Mnと記す。)は2.4であった。
【0040】
実施例1
参考例で得たシンジオタクティックポリプロピレン100重量部に対してフェノール系酸化防止剤0.20重量部、ステアリン酸カルシウム0.05重量部を含むペレット(以下、SPP−1と略記する)を50mmφの押出機で溶融し、樹脂温230℃でダイ内接着型二種三層同時押出しダイに供給した。一方、別の40mmφ押出機でアイソタクチックポリプロピレン単独重合体(MI=4.6、Tm=160.4℃、三井東圧化学(株)製 商品名 三井ノーブレンJH−G、以下IPP−1と略記する)を溶融し、樹脂温230℃で前記ダイに供給した。製膜には鏡面ロールを用いたが、製膜上何の問題もなくIPP−1層/SPP−1層/IPP−1層の厚み比が1/8/1の厚さ60μmの積層フィルムを得た。そのフィルム物性を表1に示す。
【0041】
実施例2
実施例1中のIPP−1層/SPP−1層/IPP−1層の厚み比を0.5/9/0.5とした以外は実施例1と同様に行い、製膜上何の問題もなく積層フィルムを得た。そのフィルム物性を表1に示す。
【0042】
実施例3
実施例1中のIPP−1層/SPP−1層/IPP−1層の厚み比を1/2/1とした以外は実施例1と同様に行い、製膜上何の問題もなく積層フィルムを得た。そのフィルム物性を表1に示す。
【0043】
比較例1
実施例1〜3と製膜性を比較するため、SPP−1を溶融し、樹脂温度240℃で単層フィルム用ダイに供給して製膜しようとしたが、鏡面ロールでは製膜出来ず、梨地ロールを使用して60μmの単層フィルムを製膜した。製膜時には冷却ロールへのフィルムの粘着が認められた。また巻き取られてフィルム同志が粘着していた。そのフィルム物性を表1に示す。
【0044】
比較例2
実施例1中のSPP−1を50mmφの押出機で溶融し、樹脂温230℃でダイ外接着型二種二層同時押出しダイに供給した。一方、別の40mmφ押出機で実施例1中のIPP−1を溶融し、樹脂温230℃で前記ダイに供給した。製膜には鏡面ロールを用いてIPP−1層/SPP−1層の厚み比が2/8の厚さ60μmの積層フィルムを得たが製膜後ブロッキングおよび後収縮が見られた。そのフィルム物性を表1に示す。
【0045】
比較例3
実施例1中のIPP−1層/SPP−1層/IPP−1層の厚み比を3.5/3/3.5とした以外は実施例1と同様に行い、製膜上何の問題もなく積層フィルムを得たが、レトルト滅菌処理前、処理後ともヤング率が高く手触りがよくなかった。そのフィルム物性を表1に示す。
【0046】
比較例4
実施例1とレトルト処理前後の柔軟性を比較するため、SPP−1の代わりにアイソタクチックエチレン−プロピレン二元重合体(MI=8.0g/10min、エチレン単位含有率4.2wt%、三井東圧化学(株)製 商品名 三井ノーブレンEFL−560、以下IPP−2と略記する)とした以外は実施例1と同様に行い、製膜上何の問題もなく積層フィルムを得たが、レトルト滅菌処理後のヤング率が著しく上昇した。そのフィルム物性を表1に示す。
【0047】
実施例4
実施例1中のIPP−1の代わりにIPP−2を用いた以外は実施例1と同様に行い、製膜上何の問題もなく積層フィルムを得た。そのフィルム物性を表1に示す。
【0048】
比較例5
実施例1中のIPP−1の代わりにIPP−2を、SPP−1の代わりにIPP−1を用いた以外は実施例1と同様に行い、製膜上何の問題もなく積層フィルムを得たが、ヤング率が高く、柔軟性が損なわれ商品価値がなかった。そのフィルム物性を表1に示す。
【0049】
実施例5
実施例1中のSPP−1の代わりにSPP−1を80wt%とIPP−2を20wt%のペレット混合品(以下SPP−2と略記する)を用いた以外は実施例1と同様に行い、製膜上何の問題もなく積層フィルムを得た。そのフィルム物性を表1に示す。
【0050】
【表1】
Figure 0003683034
実施例6
参考例で得たシンジオタクティックポリプロピレン100重量部に対してエチレン−オクテン共重合体(ダウケミカル(株)社製KC8852、MI=3.0(190℃)、密度 0.875g/cm3 、オクテン含有率22.0%)50重量部、フェノール系酸化防止剤0.055重量部、リン系酸化防止剤0.1重量部を含むペレット(以下、SPP−3と略記する)を50mmφの押出機で溶融し、樹脂温230℃でダイ内接着型二種三層同時押出しダイに供給した。一方、別の40mmφ押出機でアイソタクチックポリプロピレン単独重合体(MI=7.8、Tm=158.7℃、Mw/Mn=4.2)100重量部、フェノール系酸化防止剤0.1重量部、リン系酸化防止剤0.04重量部、球形シリカ(アドマテックス(株)社製SO−C5)0.2重量部を含むペレット(以下IPP−3と略記する)を溶融し、樹脂温230℃で前記ダイに供給した。製膜には鏡面ロールを用いたが、製膜上何の問題もなくIPP−3層/SPP−3層/IPP−3層の厚み比が1/8/1の厚さ60μmの積層フィルムを得た。そのフィルム物性を表2に示す。
【0051】
実施例7
実施例6中のIPP−3層/SPP−3層/IPP−3層の厚み比を0.5/9/0.5とした以外は実施例6と同様に行い、製膜上何の問題もなく積層フィルムを得た。そのフィルム物性を表2に示す。
【0052】
実施例8
実施例6中のIPP−3層/SPP−3層/IPP−3層の厚み比を1/2/1とした以外は実施例6と同様に行い、製膜上何の問題もなく積層フィルムを得た。そのフィルム物性を表2に示す。
【0053】
比較例6
実施例6〜8と製膜性を比較するため、SPP−3を溶融し、樹脂温度240℃で単層フィルム用ダイに供給して製膜しようとしたが、鏡面ロールでは製膜出来ず、梨地ロールを使用して60μmの単層フィルムを製膜した。製膜時には冷却ロールへのフィルムの粘着が認められた。また巻き取られてフィルム同志が粘着していた。そのフィルム物性を表2に示す。
【0054】
比較例7
実施例6と柔軟性、耐衝撃性を比較するため、IPP−3を溶融し、樹脂温度240℃で単層フィルム用ダイに供給して60μmフィルムを製膜した。製膜上何の問題もなく単層フィルムを得たが、柔軟性、耐衝撃性が不十分であった。そのフィルム物性を表2に示す。
【0055】
比較例8
実施例6と柔軟性、耐衝撃性を比較するため、プロピレン−エチレンランダム共重合体(MI=7.3、エチレン含有率=4.2wt%、Mw/Mn=5.3)100重量部、フェノール系酸化防止剤0.1重量部、リン系酸化防止剤0.04重量部、球形シリカ(アドマテックス(株)社製SO−C5)0.2重量部を含むペレット(以下、IPP−4と略記する)を溶融し、樹脂温度240℃で単層フィルム用ダイに供給して60μmフィルムを製膜した。製膜上何の問題もなく単層フィルムを得たが、柔軟性、耐衝撃性が不十分であった。そのフィルム物性を表2に示す。
【0056】
比較例9
実施例6中のIPP−3層/SPP−3層/IPP−3層の厚み比を3.5/3/3.5とした以外は実施例6と同様に行い、製膜上何の問題もなく積層フィルムを得たが、手触りがよくなく柔軟性、耐衝撃性も低下した。そのフィルム物性を表2に示す。
【0057】
比較例10
実施例6と透明性を比較するため、IPP−3の代わりにプロピレン単独重合体(MI=7.5、Tm=159.6℃、Mw/Mn=5.3)100重量部、フェノール系酸化防止剤0.1重量部、リン系酸化防止剤0.04重量部、球形シリカ(アドマテックス(株)社製SO−C5)0.2重量部を含むペレット(以下、IPP−5と略記する)とした以外は実施例6と同様に行い、製膜上何の問題もなく積層フィルムを得たが、透明性が悪化した。そのフィルム物性を表2に示す。
【0058】
【表2】
Figure 0003683034
実施例9
実施例6中のエチレン−オクテン共重合体の添加量を20重量部とした(以下、SPP−4と略記する)以外は実施例6と同様に行い、製膜上何の問題もなく積層フィルムを得た。そのフィルム物性を表3に示す。
【0059】
実施例10
実施例6中のエチレン−オクテン共重合体の添加量を80重量部とした(以下、SPP−5と略記する)以外は実施例6と同様に行い、製膜上何の問題もなく積層フィルムを得た。そのフィルム物性を表3に示す。
【0060】
比較例11
実施例6中のエチレン−オクテン共重合体の添加量を0重量部とした(以下、SPP−6と略記する)以外は実施例6と同様に行い、製膜上何の問題もなく積層フィルムを得たが、耐衝撃性が低下した。そのフィルム物性を表3に示す。
【0061】
比較例12
実施例6中のエチレン−オクテン共重合体の添加量を150重量部とした(以下、SPP−7と略記する)以外は実施例6と同様に行い、製膜上何の問題もなく積層フィルムを得たが、透明性が悪化した。そのフィルム物性を表3に示す。
実施例11
実施例6中のSPP−3の代わりにSPP−1を80wt%とIPP−4を20wt%のペレット混合品(以下SPP−8と略記する)を用いた以外は実施例6と同様に行い、製膜上何の問題もなく積層フィルムを得た。そのフィルム物性を表3に示す。
【0062】
【表3】
Figure 0003683034
【0063】
【発明の効果】
本発明のポリプロピレン積層フィルムは、製膜性、透明性が極めて良好であり、しかもしかもレトルト滅菌処理前後においても柔軟性、低温での耐衝撃性や高温でのアンチブロッキング性に優れており、工業的に極めて価値がある。

Claims (2)

  1. シンジオタクティックペンタッド分率が0.6以上であるプロピレンの単独重合体あるいはプロピレンと少量の他のオレフィンとの共重合体である結晶性ポリプロピレン100重量部とエチレン−オクテン共重合体10〜100重量部からなるポリプロピレン樹脂組成物を基材層として、両表面に重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)の比が4.5以下であるアイソタクティックポリプロピレンを積層してなるポリプロピレン積層フィルムであって、全体層の厚みに対して基材層の厚みが50〜95%であるポリプロピレン積層フィルム。
  2. ヘイズが2.5%以下、ヤング率が60kg/mm以下、5℃での耐衝撃性が50kg・cm/mm以上である請求項1記載のポリプロピレン積層フィルム。
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