JP3682987B2 - 放電灯点灯装置及び照明装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、蛍光灯装置、投光器、オーバーヘッドプロジェクタ(OHP)、及び自動車ヘッドライトなどに利用し、特にメタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプ等を始動用高圧パルス発生器(イグナイタ)からの高圧パルスで始動点灯する放電灯点灯装置及び照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のメタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプ等の高圧放電ランプは、始動時に高電圧の高圧パルス、例えば、数十KVを高圧放電ランプの両端電極に印加して、その始動点灯を行っている。
【0003】
図8は、このような従来例の放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。図8にいて、この例は、商用交流電源2の単相100ボルト(V)などを直流回路3で直流に変換してチョッパ4に入力し、ここから、例えば、制御回路5でのPWM(Pulse Width Modulation) 方式などの制御によって、交流を生成して出力する。この交流がFETQ1,Q2,Q3,Q4のフルブリッジ回路で構成されるインバータ7に入力され、ここからの高周波電圧で高圧放電ランプ10がアーク放電して点灯する。この場合の始動時、すなわち、グロー放電時は、始動用高圧パルス発生器(イグナイタ)8が動作して、その始動点灯を行っている。
【0004】
図9は、この始動用高圧パルス発生器8の動作における処理信号を示す波形図である。図9において、始動用高圧パルス発生器8では、高圧放電ランプ10の始動点灯時にスイッチSWがオンとなり、昇圧トランス12の一次コイルにインバータ7から図9(a)に示す、例えば、400Hz、300Vの高周波電圧が供給される。この供給で図9(b)に示すように一次コイルに電流(I=L(インダクタンス)・di/dt)が時間軸で上昇するように流れる。昇圧トランス12の二次コイルからの昇圧交流を整流器D1で整流し、かつ、コンデンサC1で充放電して図9(c)に示す、例えば、4KVの高圧を放電ギャップ14を通じてパルストランス15の一次コイルに印加する。そして、パルストランス15の二次コイルから図9(d)に示すように昇圧した高圧パルス、例えば、25KVの高圧パルスを高圧放電ランプ10に印加して始動点灯が行われる。
【0005】
この放電灯点灯装置では、図9(b)に示すように昇圧トランス12の一次コイルに大電流が流れるため、大線径の絶縁線が必要になる。例えば、そのインダクタンスが1.25H(ヘンリ)であり、この場合、一次コイルの巻回数が数千T(ターン)、二次コイルが数十万T(ターン)となり、昇圧トランス12が大型化し、かつ、大重量になる。例えば、外形が10×5×3(Cm)、その重量が1Kgである。
【0006】
さらに、図8に示す放電灯点灯装置では、パルストランス15の二次コイルからの高圧パルスの周期がコンデンサC1の充放電及び放電ギャップ14の放電のみで決定される。したがって、放電周期を正確に決定し難く、この放電周期がインバータ7の短絡阻止の非動作区間にズレて、その高圧パルスがFETQ1〜Q4に入力されると、素子が破壊してしまう。
【0007】
この種の装置の改善提案として、特開平4−61792号公報に開示された「放電灯点灯装置」を挙げることが出来る。図10は、この公報例を示しており、トランジスタQ1,Q2,Q3,Q4のインバータにインダクタL1を通じて高電圧放電灯18が接続されている。さらに、昇圧トランスTr1、パルストランスTr、両波整流回路などを有する始動用高圧パルス発生器19が設けられている。この始動用高圧パルス発生器19の昇圧トランスTr1の一次コイルと、フルブリッジ回路の一方の出力端との間がインダクタL1を通じてコンデンサCで接続されている。
【0008】
図11は、この構成の動作における処理信号の波形図である。図10及び図11において、この例では、図11中の時間t1, t2でインバータ7が高い周波数によるスイッチング動作を行い、また、時間t3, t4でインバータが低い周波数によるスイッチング動作を行う。この場合の時間t1, t2のインバータからの、高い周波数信号のみがコンデンサCを通過して始動用高圧パルス発生器19の昇圧トランスTr1に供給される。この時間t1, t2の高い周波数信号で高電圧放電灯18の消灯直後(高温時)の再始動点灯を行い、時間t3, t4の低い周波数信号で、高電圧放電灯18の内部温度が低下している際のグロー放電及びアーク放電(以下、通常動作と記載する)を行っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来例の放電灯点灯装置にあって、図8及び図9に示す前者では、昇圧トランス12が大型化し、かつ、大重量になる。例えば、外形が10×5×3(Cm)、その重量が1Kgとなり、製作、搬送などの取扱を考慮した装置全体の小型化及び軽量化が達成できず、さらに、インバータ7のスイッチング用のFETQ1〜Q4の素子破壊を招く場合がある。
【0010】
また、図10及び図11に示した公報例では、始動用高圧パルス発生器19が再始動点灯時のみに動作する。すなわち、通常動作時には、始動用高圧パルス発生器19がインバータ7の負荷にならないようにして、その出力電圧を低下を阻止している。この場合、通常動作時の、その動作が安定するものの、インバータ7を、高い周波数(時間t1, t2)で動作させ、かつ、低い周波数(時間t3, t4)で動作させるスイッチング制御が行われる。したがって、図示されないPWM方式などの制御系の構成及び信号処理が複雑化し、そのコストが嵩むことが考えられる。
【0011】
本発明は、このような従来の技術における欠点を解決するものであり、インバータ、始動用高圧パルス発生器(イグナイタ)を備える際に、その装置規模及び信号処理規模が増大化せずに、装置を小型軽量化でき、かつ、インバータのスイッチング素子の破壊が効果的に阻止されるとともに、ランプの寿命が伸び、かつ、汎用性及び生産性が向上し、さらに、高圧放電ランプが常温などの低温の場合と、消灯直後などで内部が高温の場合に対応できる放電灯点灯装置及び照明装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の放電灯点灯装置は、直流を交流に変換するインバータと;前記インバータの出力電圧を印加する経路に設けられる放電灯の当該経路に対して並列な経路に接続され、始動時にオンとされ、通常点灯時にオフとなる始動スイッチと;前記始動スイッチが接続される経路において前記始動スイッチに対し直列に設けられ、2つのコンデンサが並列接続されたコンデンサの並列回路と;前記放電灯の近傍に設けられ、放電灯の温度を検知する温度検知素子と;この温度検知素子の出力を受けて、該出力と閾値とを比較する比較回路と;前記コンデンサの並列回路における一方のコンデンサを前記始動スイッチが接続される経路に接続する選択スイッチと;前記比較回路の出力に基づき選択スイッチを切替え、前記コンデンサの並列回路における一方のコンデンサを前記始動スイッチが接続される経路に接続する制御回路と;昇圧トランスと、この昇圧トランスの出力を整流する整流器と、整流された電流を受けて充電及び放電を行う第3のコンデンサと、前記第3のコンデンサの放電経路に設けられ該第3のコンデンサの充電電圧が所定電圧となると放電する放電ギャップと、放電ギャップに直列に一次巻線が接続され、二次巻線が前記放電灯に電圧を印加する経路に接続されたパルストランスとを備え、前記昇圧トランスの一次巻線が前記コンデンサの並列回路と前記始動スイッチとの間に接続された高圧パルス発生器であって、上記選択スイッチにより選択されたコンデンサに充電される電圧を受けて、前記放電灯が低温のときに応じた第1の電圧パルスまたは前記第1の電圧よりも高い前記放電灯が高温のときに必要な第2の電圧パルスを選択的に前記パルストランスの二次巻線に発生する高圧パルス発生器と;を具備することを特徴とする。
【0017】
請求項2記載の照明装置は、請求項1に記載の放電灯点灯装置と;放電灯の発光を反射する反射手段と;を備えることを特徴とする。
【0025】
【実施例】
次に、本発明の電源装置及び放電灯点灯装置並びに照明装置の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施例の構成を示す回路図である。図1において、この例は、単相100ボルト(V)又は200Vなどの商用交流電源22と、ブリッジ整流器、平滑用の電解コンデンサを有して直流を出力する直流回路23と、ここからの電圧をパルス幅変調(PWM)などでスイッチングする電解効果トランジスタ(FET)、逆流防止用のダイオード、コイル及びコンデンサからなるチョッパ24とが設けられている。さらに、FETQ1,Q2,Q3,Q4のフルブリッジ回路で構成されるインバータ26と、始動時に動作する始動用高圧パルス発生器(イグナイタ)28と、チョッパ24、インバータ26をPWM方式などでスイッチング制御する制御部29と、インバータ26からの高周波電圧で点灯する高圧放電ランプ30とが設けられている。
【0026】
始動用高圧パルス発生器28は、インバータ26の一方の出力端(FETQ1,Q2)に一端が接続されて、インバータ26の出力信号を充放電するためのコンデンサC10と、このコンデンサC10の他端に一次コイルの一端が接続される昇圧トランス35と、この昇圧トランス35の二次コイルの交流出力を整流する整流器D10と、整流器D10からの整流出力を充放電させるためのコンデンサC11とが設けられている。
【0027】
さらに、この始動用高圧パルス発生器28には、コンデンサC11の充電電荷が規定電圧の場合の放電でスパーク(放電)を繰り返す放電ギャップ(放電素子)36と、この放電ギャップ36からの放電パルスが一次コイルに供給されて、二次コイルから高圧放電ランプ30に始動点灯を行うための高圧パルスを印加するパルストランス38と、高圧放電ランプ30の始動点灯時に昇圧トランス35の一次コイルへインバータ26からの高周波電圧を供給するための始動スイッチ39とが設けられている。
【0028】
次に、この第1の実施例の動作について説明する。
図2は、この第1の実施例の動作における処理信号を示す波形図である。図1及び図2において、商用交流電源22からの交流が直流回路23、チョッパ24を通じて交流電圧(矩形波)生成されてインバータ26に入力される。インバータ26では制御部29のPWM方式などによるスイッチング制御によって、図2(a)に示す、例えば、400Hz、300Vの高周波電圧Vaを出力する。
【0029】
ここで始動用高圧パルス発生器28が動作して、高圧放電ランプ30の始動点灯を行う。すなわち、始動用高圧パルス発生器28からの高圧パルスが印加されてグロー放電した後に、高周波電圧Vaでアーク放電よる点灯を行う。まず、始動スイッチ39がオンになり、昇圧トランス35の一次コイルにコンデンサC10の充放電による放電電圧Vbが供給される。この場合、図2(b)に示すように、高周波電圧Vaの立ち上がりでコンデンサC10が充電を開始し、充電電荷が静電容量で決定される規定電圧になると、充電電荷を放電(電荷吐き出し)した放電電圧Vbが昇圧トランス35の一次コイルに印加される。
【0030】
この放電電圧が昇圧トランス35の二次コイルに昇圧して誘起され、整流器D10で整流し、かつ、コンデンサC11で充放電して図2(c)に示す、例えば、4KVの高圧パルスVcを放電ギャップ36を通じてパルストランス38の一次コイルに印加する。そして、パルストランス38の二次コイルから図2(d)に示す昇圧した高圧パルスVd、例えば、25KVの高圧パルスが高圧放電ランプ30に印加され、高圧放電ランプ30が始動点灯(グロー放電)する。この場合、昇圧トランス35の一次コイルには、高周波電圧Vaの立ち上がりでコンデンサC10から放電する時間の短い電圧のみが流れ、この電圧に対応した高い電圧が昇圧トランス35の二次コイルに誘起され、この後は、始動スイッチ39がオフになり、高圧放電ランプ30へのパルストランス38からの高圧パルスVdの印加が停止し、高周波電圧Vaによって高圧放電ランプ30がアーク放電して点灯する。
【0031】
このように、この第1の実施例では、従前の図9(b)をもって説明したように、昇圧トランス35の一次コイルに多大な電流(I=L・di/dt)が流れなくなり、一次コイルに大線径の絶縁線を用いる必要がなくなる。このコンデンサC10は、インバータ26のスイッチング周波数によるが、例えば、0.1μF(マイクロファラッド)〜10μFとした場合、一次コイルのインダクタンスが1mH(ミリヘンリ)〜100mHとなり、昇圧トランス35の外形形状が小さくなる。例えば、外形寸法が2.5×2.5×2(Cm)になり、その重量も50gであり、従前の説明のように慣用的に用いられていた昇圧トランスの外形寸法が10×5×3(Cm)、重量が1Kgに対して、顕著に小型軽量化され、装置の製作、搬送などの取扱が容易に出来るようになる。
【0032】
さらに、パルストランス38の二次コイルからの高圧パルスは、その周期がコンデンサC11の充放電及び放電ギャップ36の放電で決定されるとともに、コンデンサC10の充放電でも決定されるため、放電周期が正確に決定されることになる。換言すれば、放電周期が正確になり、放電周期がインバータ26の短絡阻止の非動作区間にズレ込んで、その高圧パルスがFETQ1〜Q4に入力されず、素子破壊が生じなくなる。
【0033】
この場合、回路構成としてはコンデンサC10のみの追加であり、構成が簡単である。例えば、従前の図10及び図11に示した公報例のようにインバータを、高い周波数(時間t1, t2)動作させ、かつ、低い周波数(時間t3, t4)で動作させるスイッチング制御を伴わず、制御系の構成及び信号処理が複雑化せずに、そのコスト増を極めて低く抑えることが出来る。
【0034】
図3は、図1に示した始動用高圧パルス発生器28の変形例を示す回路図である。図3に示した例では、コンデンサC10が昇圧トランス35の一次コイルのホット側に接続され、かつ、始動スイッチ39を昇圧トランス35の一次コイルのコールド側に接続している。これに対して、この例では、昇圧トランス35の一次コイルのホット側をインバータ26の出力端と直結し、かつ、昇圧トランス35の一次コイルのコールド側に始動スイッチ39とコンデンサC10を直列接続している。この場合の動作は図1に示した構成と同様である。
【0035】
次に、第2の実施例について説明する。
この第2の実施例では、図1に示した始動用高圧パルス発生器28中のコンデンサC10の静電容量を可変して、高圧放電ランプ30が常温などの低温の場合と、消灯直後などで内部が高温の場合に対応できるようにしている。また、昇圧電圧を倍電圧して放電ギャップ36に印加し、高い高圧パルスが高圧放電ランプ30に印加されるようにしている。
図4は、この第2の実施例の構成を示す回路図である。図4において、この例の始動用高圧パルス発生器28は、インバータ26からの高周波電圧Vaを充放電するコンデンサC13,C14と、高周波電圧Vaを選択してコンデンサC13,C14のいずれかに供給するスイッチ41と、コンデンサC13又はコンデンサC14からの充放電による放電電圧Vbが一次コイルに供給され、かつ、二次コイルにセッタータップを設けた昇圧トランス42と、昇圧トランス42の二次コイルからの電圧を倍電圧して放電ギャップ36に印加するため整流器D12,D13とを有している。他の構成は、図1と同様である。
【0036】
次に、この第2の実施例の動作について説明する。
図4において、コンデンサC13,C14は静電容量が異なり、例えば、コンデンサC13がコンデンサC14より、その静電容量が小さい。この静電容量は第1の実施例で説明したように0.1μF〜10μFの間で設定する。この静電容量が異なるコンデンサC13,C14は、高圧放電ランプ30の低温又は高温に基づいてスイッチ41を切り替えて選択する。昇圧トランス42の二次コイルからの電圧を整流器D12,D13で倍電圧して放電ギャップ36に印加しており、放電ギャップ36に、高い電圧が印加される。すなわち、パルストランス38から、より安定した高い電圧の高圧パルスVdが印加される。この他の動作は図1に示す構成と同様である。
【0037】
この動作にあって、高圧放電ランプ30が、常温などの低温の場合は、消灯直後などの内部が高温の場合に比較し、そのランプの内部インピーダンスが低いため、低い電圧の高圧パルスVdを印加して始動点灯を行う。まず、スイッチ41を静電容量の小さいコンデンサC13を選択するように切り替える。これによってコンデンサC13の充放電の電圧が低くなり、昇圧トランス42の二次コイルの導出される電圧が低くなり、パルストランス38から高圧放電ランプ30に印加される高圧パルスVdも低下する。
【0038】
また、高圧放電ランプ30が消灯直後などで内部が高温の場合は、そのランプの内部インピーダンスが高いため、高圧放電ランプ30が低温の場合に比較して、高い電圧の高圧パルスVdを印加して始動点灯を行う。すなわち、スイッチ41を静電容量の大きいコンデンサC14を選択するように切り替える。この場合、コンデンサC14の放電電圧が高くなり、昇圧トランス42の二次コイルから誘起する電圧も高くなって、パルストランス38から高圧放電ランプ30に印加される高圧パルスVdが高くなる。
【0039】
この場合のスイッチ41の切り替えは、手動又は自動で行うが、以下、自動で行う場合について説明する。
図5は高圧放電ランプ30の低温又は高温を検出して、自動的に高圧放電ランプ30に印加される高圧パルスVdの電圧を高低に切り替える際の構成を示す回路図である。図5において、この例には、高圧放電ランプ30に接合又は接近して配置される、例えば、サーミスタやポジスタなどの温度検知素子45と、この温度検知素子45からの検知信号のレベルを、高圧放電ランプ30の低温又は高温に対応するしきい値と比較して、それぞれ比較信号を送出するウインドコンパレータなどを用いた比較回路46と、この比較回路46からの比較信号に基づいて、スイッチ41の可動接点を駆動して切り替えるための制御部47とが設けられている。
【0040】
この構成では温度検知素子45が、高圧放電ランプ30の温度を検知し、比較回路46から高圧放電ランプ30の低温又は高温に対応した比較信号を制御部47に送出する。この比較信号によってスイッチ41を切り替える。すなわち、高圧放電ランプ30が低温の場合は、静電容量が小さいコンデンサC13を自動的に選択して、高圧放電ランプ30に低い高圧パルスVdを印加して、始動点灯を行う。また、高圧放電ランプ30が消灯直後のように高温の場合は、静電容量が大きいコンデンサC14を選択して、高圧放電ランプ30に高い高圧パルスVdを印加して始動点灯を行う。
【0041】
なお、大静電容量のコンデンサC14は、その静電容量の値を昇圧トランス42に流れる電流及びインバータ26の電圧変動を考慮して決定する。すなわち、コンデンサC14の静電容量が大きい場合、充放電の電圧が大きくなり、昇圧トランス35に流れる電流も増大化し、インバータ26の負荷も重くなる。したがって、この実施例の目的である、当該昇圧トランス42の小型化が阻害されない程度に設定し、かつ、インバータ26の負荷が重くなって、その電圧低下が大きくならないように設定する。
【0042】
このように、第2の実施例では、スイッチ41で静電容量が大小のコンデンサC13,C14を高圧放電ランプ30の低温又は高温に対応して切り替え、高圧放電ランプ30に印加する高圧パルスVdを可変している。このため、高圧放電ランプ30の低温時に、高温時の高い高圧パルスVdが印加されなくなり、高圧放電ランプ30の寿命を伸ばすことが出来る。
【0043】
また、この第2の実施例では、先述した高圧放電ランプ30が低温又は高温を考慮したスイッチ41の切り替えと異なる利用方法にも適用出来る。スイッチ41で静電容量が大小のコンデンサC13,C14を選択して高低の高圧パルスVdが得られるため、放電電圧特性が異なる二種類の高圧放電ランプ(30)を利用できることになる。すなわち、製作出荷時に高圧放電ランプ(30)を装着しない、電源装置のみとして出荷し、この後、スイッチ41を切り替えて得られる高低の高圧パルスVdのいずれかに適合する高圧放電ランプ(30)を選択して装着して使用する。この場合、二種類の高圧放電ランプ(30)に一つの装置で対応できるため、装置の汎用性及び生産性が向上する。
【0044】
次に、第3の実施例について説明する。
この第3の実施例では、昇圧トランス35の二次コイルのインダクタンスを可変して、高圧放電ランプ30が低温の場合と、高温の場合に対応できるようにしている。
図6は、この第3の実施例の構成を示す回路図である。図6において、この例の始動用高圧パルス発生器28は、インバータ26からの高周波電圧Vaを充放電するコンデンサC13に、可動接点cが接続されるスイッチ50が設けられ、このスイッチ50の、二つの固定接点b,cが、昇圧トランス35の一次コイルのホット側端及びタップに接続されている。他の構成は図1と同様である。
【0045】
次に、この第3の実施例の動作について説明する。
図6において、高圧放電ランプ30の始動点灯時に始動スイッチ39がオンになる。この後、高圧放電ランプ30の低温又は高温に合わせてスイッチ50を切り替える。高圧放電ランプ30が低温の際には、スイッチ50の可動接点cが固定接点aを選択するように切り替える。すなわち、昇圧トランス35の一次コイルのホット側端とコンデンサC10と接続して、コンデンサC10の充放電による放電電圧Vbを昇圧トランス35の一次コイルに印加する。この場合、昇圧トランス35の一次コイルのインダクタンスが最大であり、その電流(I=L・di/dt)が流れ難くなる。これによって、昇圧トランス35の二次コイルに誘起される電圧が小さくなり、パルストランス38から高圧放電ランプ30に印加される高圧パルスVdが低下する。
【0046】
また、高圧放電ランプ30が消灯直後などで内部が高温の場合は、そのランプの内部インピーダンスが高いため、高圧放電ランプ30が低温の場合に比較して、高い電圧の高圧パルスVdを印加して始動点灯を行う。すなわち、スイッチ50の可動接点cが固定接点bを選択するように切り替えて、昇圧トランス35の一次コイルのタップとコンデンサC10と接続して、コンデンサC10の充放電による電圧Vbを昇圧トランス35の一次コイルに印加する。この場合、昇圧トランス35の一次コイルのインダクタンスが小さくなり、その電流(I=L・di/dt)が多く流れて、昇圧トランス35の二次コイルの誘起電圧が高くなり、パルストランス38から高圧放電ランプ30に印加される高圧パルスVdが高くなる。この場合のスイッチ50の切り替えは、図5示した第2の実施例と同様に手動又は自動で行う。自動の場合は、図5に示した第2の実施例と同様の構成によって、高圧放電ランプ30の低温又は高温を検出して、自動的に高圧放電ランプ30に印加される高圧パルスVdの電圧を高低に切り替えるようにする。
【0047】
このように、第3の実施例でも、第2の実施例と同様に高圧放電ランプ30が低温又は高温に対応して、印加する高圧パルスVdを可変している。この場合も高圧放電ランプ30の低温時に、高温時の高い高圧パルスVdが印加されなくなり、高圧放電ランプ30の寿命を延ばすことが出来るようになる。また、放電電圧特性が異なる二種類の高圧放電ランプ(30)を利用できる。すなわち、製作出荷時に高圧放電ランプ(30)を装着しない、電源装置のみとして出荷し、この後、スイッチ50を切り替えて得られる高低の高圧パルスVdのいずれかに適合する高圧放電ランプ(30)を選択して装着して使用できるようになり、装置の汎用性及び生産性が向上する。
【0048】
次に、第4の実施例について説明する。
この第4の実施例は、図1から図6に示した放電灯点灯装置を用いた照明装置である。
図7は、図1から図6に示した放電灯点灯装置を照明装置として用いる際の第4の実施例の構成を示す回路図である。図7において、この照明装置は、図1から図6に示した構成の高圧放電ランプ30の近傍に反射板52を設けている。他の構成は図1と同様である。この場合の動作も、図1に示す構成と同様である。
【0049】
なお、これらの実施例にあって、図1から図6に示す放電灯点灯装置及び図7に示す照明装置では、それぞれ高圧放電ランプ30が装備されているが、この高圧放電ランプ30を装備しない電源装置として良い。この場合、図7に示すように、インバータ26の出力端に接続端子T1,T2を設けて、この装置の出荷後に接続端子T1,T2に高圧放電ランプ30を接続し、また、反射板52を装着して用いる。
また、これらの実施例では、高い電圧、例えば、25KVの高圧パルスVdで始動点灯する高圧放電ランプ30を用いて説明したが、比較的低い高圧パルスVdで始動点灯する液晶表示装置(LCD)のバックライト、蛍光灯などにもそのまま適用できる。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば放電灯の低温時の始動時に放電灯に低い電圧の高圧パルスを印加し、また、高温時に、この反対の動作になるようにしているため、高圧放電ランプが常温などの低温の場合と、消灯直後などで内部が高温の場合に対応でき、低温時の放電灯に高い電圧の高圧パルスが印加されなくなり、放電灯の寿命が伸びるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放電灯点灯装置の第1の実施例の構成を示す回路図である。
【図2】第1の実施例の動作における処理信号を示す波形図である。
【図3】図1に示した始動用高圧パルス発生器の変形例を示す回路図である。
【図4】第2の実施例の構成を示す回路図である。
【図5】第2の実施例にあって、高圧パルスを高低に切り替える構成を示す回路図であ
【図6】第3の実施例の構成を示す回路図である。
【図7】実施例にあって、放電灯点灯装置を照明装置として用いた第4の実施例の構成を示す回路図である。
【図8】従来例の放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。
【図9】従来例の動作における処理信号を示す波形図である。
【図10】他の従来例の放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。
【図11】他の従来例の動作における処理信号を示す波形図である。
【符号の説明】
26 インバータ
28 始動用高圧パルス発生器
29 制御部
30 高圧放電ランプ
35,42 昇圧トランス
36 放電ギャップ
38 パルストランス
39 始動スイッチ
41,50 スイッチ
45 温度検知素子
46 比較回路
47 制御部
52 反射板
C10 コンデンサ

Claims (2)

  1. 直流を交流に変換するインバータと;
    前記インバータの出力電圧を印加する経路に設けられる放電灯の当該経路に対して並列な経路に接続され、始動時にオンとされ、通常点灯時にオフとなる始動スイッチと;
    前記始動スイッチが接続される経路において前記始動スイッチに対し直列に設けられ、2つのコンデンサが並列接続されたコンデンサの並列回路と;
    前記放電灯の近傍に設けられ、放電灯の温度を検知する温度検知素子と;
    この温度検知素子の出力を受けて、該出力と閾値とを比較する比較回路と;
    前記コンデンサの並列回路における一方のコンデンサを前記始動スイッチが接続される経路に接続する選択スイッチと;
    前記比較回路の出力に基づき選択スイッチを切替え、前記コンデンサの並列回路における一方のコンデンサを前記始動スイッチが接続される経路に接続する制御回路と;
    昇圧トランスと、この昇圧トランスの出力を整流する整流器と、整流された電流を受けて充電及び放電を行う第3のコンデンサと、前記第3のコンデンサの放電経路に設けられ該第3のコンデンサの充電電圧が所定電圧となると放電する放電ギャップと、放電ギャップに直列に一次巻線が接続され、二次巻線が前記放電灯に電圧を印加する経路に接続されたパルストランスとを備え、前記昇圧トランスの一次巻線が前記コンデンサの並列回路と前記始動スイッチとの間に接続された高圧パルス発生器であって、上記選択スイッチにより選択されたコンデンサに充電される電圧を受けて、前記放電灯が低温のときに応じた第1の電圧パルスまたは前記第1の電圧よりも高い前記放電灯が高温のときに必要な第2の電圧パルスを選択的に前記パルストランスの二次巻線に発生する高圧パルス発生器と;
    を具備することを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 請求項1に記載の放電灯点灯装置と;
    放電灯の発光を反射する反射手段と;
    を備えることを特徴とする照明装置。
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