JP3682735B2 - ガバナの整圧管設置機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、都市ガス供給系統等におけるガバナの整圧管設置機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ガバナにおいて二次側圧力を検知するための整圧管は、圧力の安定している個所、即ちガバナのメインバルブから離れ、レジュ−サ部を経て太径となっている出口管の部分に接続して圧力を取り出す必要がある。
【0003】
一方、工場で標準製作されたガバナユニット、即ち、入出力バルブ、フィルタ、遮断弁等の、ガバナ前後に必要な装置をガバナと共に工場でユニット化したものでは、ユニット内でガバナの二次側にあまり距離を確保することが不可能である。
【0004】
従って整圧管はガバナユニット設置後、ここから少し離れた出口管の太径部分に接続するように現場で施工している。例えば、地上設置のガバナでは、図7に示すようにガバナユニットaの下方を掘削して、ガバナから適宜距離離れた個所において、整圧管bの先端を出口管cの上側に溶接して取り付けている。また地下設置のガバナでは、図8に示すように、ガバナユニットaを防護しているコンクリート壁dの更に外側を掘削して整圧管bの先端を出口管cの上側に溶接して取り付け、その上方には防護用の鉄板eを埋設している。尚、図中符号fはパイロット、符号gは入口管を示すものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上の従来技術では、次のような課題がある。
a.他事業者の工事等において整圧管を損傷される恐れがある。
b.整圧管の埋設部では腐食の発生の恐れがある。
c.地震等による地盤の変動で整圧管が損傷する恐れがある。
d.整圧管の設置工事に時間がかかる。
従って本発明は、これらの課題を解決することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記の課題を解決するために、ガバナの整圧管を、ガバナの防護箱内から外に延設した出口管内に挿入し、この出口管は、ガバナの防護箱内における上流側の等径部分と、偏心したレジューサを経て下流側の太径部分に連なる構成とし、且つ出口管内上部の管壁を、前記上流側の等径部分から下流側の太径部分に至るまで一線上に形成して、この一線上の上部管壁に沿って前記整圧管を支持する構成とし、前記整圧管の先端には、先端側を閉じ、横側に開口部を形成したキャップを装着したガバナの整圧管設置機構を提案する。
【0007】
そして、本発明では、上記の構成において、キャップの開口部の総開口面積を、整圧管の断面積よりも小さく形成することを提案する。
【0008】
また本発明では、上記の構成において、出口管及び整圧管は,レジュ−サ部よりも上流側で、防護箱から突出した個所において溶接により接続する構成とすることを提案する。
【0009】
このような構成においては、整圧管の先端をガバナの防護箱から離れた出口管の太径部内の適所まで至らせることにより、安定した二次側圧力を検知することができるにもかかわらず、整圧管は防護箱外においては出口管内に支持されているので、他の工事又は地震等における整圧管の損傷や腐食の発生を防止することができ、設置工事も容易となる。
【0010】
殊に、整圧管を上流側からレジュ−サ部を経た太径部分に渡って一線上に形成した出口管内上部管壁に支持する構成とすることにより、管内流速が大きくなった場合の整圧管の振動の発生を防止することができる。
【0011】
また整圧管の先端に、先端側を閉じ、横側に開口部を形成したキャップを装着することにより、二次側圧力の変動を抑制することができ、この抑制効果は、キャップの開口部の総開口面積を、整圧管の断面積よりも小さく形成することにより大きくすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図1〜図6を参照して説明する。
図1は本発明を適用したガバナ設備の構成の一例を概念的に示す系統図であり、この図は地下に設置したガバナ設備を地上側から見た状態、即ちガバナ設備を平面図的に表している。
符号1はガバナユニットであり、このガバナユニット1は、ガバナ2と共に、入口管3、入側バルブ4、出口管5、出側バルブ6、ボールバルブ7、Vポートバルブ8を設けたバイパス管9、整圧管10等の必要な装置類を鋼製箱11内に一体化して構成している。
【0013】
図2に示すように、ガバナユニット1において、出口管5及び整圧管10は鋼製箱11から適宜の寸法だけ突出させた構成とし、設置現場において溶接により埋設側のそれらと接合する構成としている。図示はしていないが入口管3についても同様である。尚、図においてガバナユニット1側の出口管と整圧管は夫々符号5a,10aで表し、これらと接合する埋設側の出口管と整圧管は夫々符号5b,10bで表している。
【0014】
整圧管10aはガバナユニット1の鋼製箱11内において出口管5a内に挿入し、挿入個所13を溶接により気密接合すると共に出口管5の上部の管壁に近接した位置に沿って配置し、先端は出口管5aの先端よりも内側に位置させている。そして整圧管10aの先端には整圧管10bを溶接により接合するためのソケット14を設けている。ソケット14と整圧管10bの先端には、溶接において整圧管10bを支持するために螺合部を形成することができる。
【0015】
図3,図4はガバナユニット1側の出口管5a及び整圧管10aと接合する出口管5b及び整圧管10bの構成を表したもので、出口管5bは、上流側の出口管5aに接合するために等しい径に形成した等径部分sと、これよりも太く形成した太径部分tと、これらの間を接続するレジュ−サ部分rとから構成している。レジュ−サ部分rは、等径部分sの中心軸と太径部分tの中心軸とを偏心させて形成していて、上部の管壁は、等径部分sからレジュ−サ部分rを経て太径部分tに至るまで一線上に形成されている。
【0016】
整圧管10bは、上述した一線上の上部の管壁に沿い、これに近接した状態で支持部材15により支持されている。図の支持部材15はリング状の構成で、整圧管10bを摺動可能に支持する構成としている。そして出口管5bの太径部分t側に位置する整圧管10bの先端にはキャップ16を装着している。キャップ16は、図6に最も明確に表れているように、先端側は閉じていて、横側にのみ開口部17を形成している。
【0017】
以上の構成のガバナユニット1を地下に設置する場合には、図5に示すように鋼製箱11を防護用のコンクリート箱12内に収納し、整圧管10bの先端を、整圧管10aの先端のソケット14に嵌合して溶接により接合した後、出口管5aと出口管5bの等径部の夫々の端部を溶接して設置作業を完了する。符号18が溶接個所を示す。
【0018】
以上の構成では、現場において整圧管の先端を出口管の横側に溶接により接合するという、従来必要であった難しい作業が不要となるので、熟練を必要とせず、設置の時間が短縮される。
【0019】
また以上の構成では、整圧管10は、先端がレジューサ部rから下流側に十分に離れた位置に支持することができるので、レジューサ部rにおける流体の乱れの影響をなくして整圧性能の向上を図ることができる。
【0020】
このような効果を有する上、整圧管10はコンクリート箱12外においては出口管5内に支持されるので、a.他事業者の工事等における損傷事故を防止することができる、b.直接に土と接触しないため腐食しにくい、c.地震等による損傷が防止できるというような効果を有する。
【0021】
また整圧管10は、出口管5aから、出口管5bのレジュ−サ部rを経た太径部分tに渡って、管壁に近接して支持されるので、出口管5内のガスの流速が大きくなっても振動の発生が防止される。
【0022】
以上のことから整圧管10の径は従来よりも細く、例えば半分程度の径とすることができ、大流量域等における出口管5b内の流体の圧力の変動に対する影響、例えばガバナの二次側圧力が大流量域付近において一時的に上昇する等の影響を低減して、ガバナの二次側圧力の変動を抑制することができる。整圧管10の先端に、先端側を閉じ、横側に開口部17を形成したキャップ16を装着すれば、圧力変動の影響を更に受けにくくなり、キャップ16の開口部17の総開口面積を整圧管5の断面積よりも小さく形成すれば最良の結果が得られる。
【0023】
尚、以上の実施の形態では、a.レジュ−サ部分rは、等径部分sの中心軸と太径部分tの中心軸とを偏心させて形成し、出口管5の上部の管壁は、等径部分sからレジュ−サ部分rを経て太径部分tに至るまで一線上に形成する点と、b.整圧管10の先端に、先端側を閉じ、横側に開口部17を形成したキャップ16を装着する点の両方を適用しているが、いずれか一方のみを適用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の整圧管設置機構を地下設置のガバナに適用したガバナ設備の構成の一例を概念的に示す平面図である。
【図2】 図1のガバナ設備を構成するガバナユニットの一部を示す説明図である。
【図3】 図1のガバナ設備を構成する埋設側の要素の一部を示す説明図である。
【図4】 図3のA−A断面図である。
【図5】 図1のガバナ設備を側面側から見た説明図である。
【図6】 図5の、整圧管の先端側を拡大した断面図である。
【図7】 地上設置のガバナにおける従来の整圧管設置機構の構成を概念的に示す説明図である。
【図8】 地下設置のガバナにおける従来の整圧管設置機構の構成を概念的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 ガバナユニット
2 ガバナ
3 入口管
4 入側バルブ
5 出口管
6 出側バルブ
7 ボールバルブ
8 Vポートバルブ
9 バイパス管
10 整圧管
11 鋼製箱
12 コンクリート箱
13 挿入個所
14 ソケット
15 支持部材
16 キャップ
17 開口部
18 溶接個所
s 等径部
r レジュ−サ部
t 大径部
Claims (3)
- ガバナの整圧管を、ガバナの防護箱内から外に延設した出口管内に挿入し、この出口管は、ガバナの防護箱内における上流側の等径部分と、偏心したレジューサを経て下流側の太径部分に連なる構成とし、且つ出口管内上部の管壁を、前記上流側の等径部分から下流側の太径部分に至るまで一線上に形成して、この一線上の上部管壁に沿って前記整圧管を支持する構成とし、前記整圧管の先端には、先端側を閉じ、横側に開口部を形成したキャップを装着したことを特徴とするガバナの整圧管設置機構
- キャップの開口部の総開口面積を、整圧管の断面積よりも小さく形成したことを特徴とする請求項1記載のガバナの整圧管設置機構
- 出口管及び整圧管は,レジュ−サ部よりも上流側で、防護箱から突出した個所において溶接により接続する構成としたことを特徴とする請求項1,2記載のガバナの整圧管設置機構
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- 1996-03-05 JP JP04765396A patent/JP3682735B2/ja not_active Expired - Fee Related
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