JP3681014B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機等の遊技機に係わり、詳しくは前面開閉枠の開動範囲が広く、前面開閉枠のヒンジ部が前面側に露出せず、またヒンジ部自体の保護等が十分に実現された遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の遊技機は、島設備への取付けを行なう木製の機枠と、機枠に開閉可能に備えられ遊技盤を収納した木製の前面枠とから構成されていた。また、遊技盤前面の遊技領域を視認可能にするガラス(クリア部材)を保持するガラス枠(クリア部材保持枠)や、このガラス枠の下方に設けられる前面パネルは、前面枠に対して開閉可能に備えられていた。そして、前面枠を開閉させるヒンジは、支軸及び軸受けを機枠と前面枠のどちらかにそれぞれ備えて、支軸及び軸受けにより機枠と前面枠を取付け、これら支軸と軸受けによる回動動作により前面枠の開閉を可能にしていた。また、ガラス枠等も、同様のヒンジ(単なる支軸と軸受けよりなるもの)による単なる回動動作により前面枠に対して開閉自在に取付けられていた。また従来、遊技機前面に設けられた電気的機器としては、前面枠の上部に備えられたパイロットランプ程度しか無く、前面枠に形成された開口部にパイロットランプを取付け、その配線は前面枠の裏面側に廻すのみであったため、前面枠やガラス枠等の開閉に対して特に支障がなかった。
なお、近年この種の業界では、材料のリサイクルといった観点から、また、デザインの自由度向上といった理由から、遊技機の主構成材料を従来の木材から合成樹脂にする将来の方向性が見られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の遊技機にあっては、開閉枠(前面枠或いはガラス枠等)の開動範囲や、前面の装飾性、或いはヒンジや配線の保護等の面で、以下のような問題点があった。
(イ)従来の開閉枠のヒンジは、単なる支軸と軸受けよりなるもので、ガラス枠等は単なる回動動作により開閉するので、開動範囲が小さくトラブル処理作業の作業性等の点で改善が要望されていた。
すなわち、ガラス枠等は支軸を中心に単に回動するだけであるので、僅かな角度回動させただけでは、裏側の特にヒンジ側はほとんど開かず、例えばガラス枠の裏側に手を挿入して遊技盤面上に詰った玉を除去する作業等が楽にできなかった。
【0004】
(ロ)また、従来の開閉枠のヒンジは、住宅の扉などを支持するいわゆる蝶番(ちょうつがい)と同様の構成であり、少なくともその一部(特に軸受け部分)が前面側に露出した状態とならざるを得ない。このため、ヒンジ部が前面側から見えて美観が悪い、或いは装飾部品等を前面側に配置するスペースが少なくなる等の問題があった。
【0005】
(ハ)そこで、最近では前面側からヒンジ部が見えずに開動範囲が大きいスライドタイプのヒンジ(例えば複数のリンクからなるもの)を使用することが考えられている。ところが、このスライドヒンジを備える場合、開閉時にヒンジを構成する各リンクが開閉のための動作を所定の範囲で行なうが、この動作時にヒンジの各リンクが遊技機の他の部材やメンテナンス等のために挿入した工具等に接触して故障してしまう恐れがあった。
(ニ)また、スライドヒンジの場合、例えばいくつかのリンク部材の組合せで構成され、それらの部材のそれぞれの動き(相対回動)によりスライド動作を可能にしているが、ヒンジ部の近くに配線等があった場合に、開閉時にそれらの部材にこの配線等が挟み込まれてしまい断線等が発生する恐れがある等の問題があった。
【0006】
(ホ)特に最近では、機枠と、機枠の内部に位置する遊技盤収納枠とを備えて、遊技盤収納枠の前面側に位置するガラス枠を合成樹脂により成形して機枠に対して直接開閉可能に取付けた遊技機であって、従来の機枠と前面枠とからなる遊技機とは基本構成が異なる遊技機が考えられている。
そして、この様な構成にした場合、装飾効果を向上させるため合成樹脂製のガラス枠に装飾表示器等の電気機器を備える場合があるが、この場合その電気機器からの配線は、ガラス枠の開閉時にこの配線に無理な力が加わることを防止し、またガラス枠の開閉操作が円滑に行なわれるようにするため、ガラス枠のヒンジ側(ヒンジ近傍)からパチンコ機裏面側へ引出すように配置せざるを得ない。
このため、ガラス枠にスライドヒンジを使用した場合には、このスライドヒンジの近傍に配置される上記配線がスライドヒンジの動作時にスライドヒンジのリンク間に噛み込まれてしまい断線等が発生してしまう恐れがあった。
【0007】
そこで本発明は、前面開閉枠の開動範囲が広く、前面開閉枠のヒンジ部が前面側に露出せず、またヒンジ部自体の保護、あるいはヒンジ部近傍の配線の保護等が十分に実現された遊技機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1記載の発明による遊技機は、枠状の機枠と、該機枠に対して閉位置から前面へ開放可能に支持され、遊技盤を収納可能な内枠と、該内枠の前面側に配置され、遊技盤の遊技領域を視認可能なクリア部材を保持したクリア部材保持枠と、を有する遊技機において、
前記クリア部材保持枠は、装飾表示が可能な電気的機器が設けられるとともに、前記機枠の側面に取付けられるベース板と当該クリア部材保持枠の裏面に固定される取付板とを有する開閉機構体により、前方にスライドさせつつ開放が可能なように支持され、
前記機枠には、前記開閉機構体の後側を覆う位置に、前面に開口した箱形の囲い壁が一体成形され、
前記囲い壁は、前記開閉機構体を収納し前記開閉機構体の作動範囲を囲う収納空間の一部を画成し、
前記内枠には、前記囲い壁の前面側に位置して、前記開閉機構体を収納する前記収納空間に接する切り欠きと、
前記収納空間の近傍に、前記電気的機器に接続された配線を該内枠の裏面側に引き回すための配線処理空間と、
が形成され、
前記配線が前記収納空間とは隔離された領域に配置されるようにしたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、パチンコ装置に適用した一実施例として図面を参照して説明する。
A.パチンコ装置の正面構成及び全体構造
まず、図1乃至図3により、本パチンコ装置の正面構成及び全体構造について説明する。図1はパチンコ装置のパチンコ機(遊技機)を示す正面斜視図、図2は同パチンコ機の後述するガラス枠13と前面パネル14の正面斜視図、図3は後述する遊技盤10を取付けた遊技盤収納枠11及び機枠12を示す分解斜視図である。
パチンコ装置は、例えばいわゆるCR機(カードリーディング機)と称されるものの場合、大きく分けてパチンコ機と、遊技媒体貸出装置としてのカード式玉貸機(以下、単に玉貸機という)によって構成され、これらが対をなして設置されるが、この場合各図においては、玉貨機の図示を省略している。
【0010】
このパチンコ機は、図3に示すように、前面に遊技領域が形成された遊技盤10が、遊技盤収納枠11(内枠)を介して機枠12に対して開閉自在に取付けられている。そして、図1及び図2に示すように、これら遊技盤10及び遊技盤収納枠11の前面を覆うように、ガラス枠13(前面開閉枠)と前面パネル14(前面開閉枠)とが前面側に配置され、遊技盤収納枠11とは独立にそれぞれが機枠12に対して開閉自在に取付けられている。なおこのパチンコ機は、遊技盤10、遊技盤収納枠11、機枠12、ガラス枠13、及び前面パネル14等を構成する主な構成部材が、全て合成樹脂により形成されている。
ガラス枠13は、ほぼ中央に開口部13aが形成され、開口部13aを通して遊技盤10における遊技領域が見えるようになっている。このガラス枠13の前面には、遊技領域を囲むように、上部ランプカバー15a,15b,15c、開口縁部ランプカバー16、及びサイドランプカバー17a,17bが設けられ、これらカバー内には装飾ランプ(図示省略)が内蔵されている。これらカバーは、前面側に突出する膨出状の形状とされ、透明又は半透明で、内蔵された装飾ランプの点灯光を透過可能である。これらカバーの表面にはカラフルな色彩が施されていてもよい。
また、ガラス枠13の前面における右下隅部には、ガラス枠13を施錠する施錠装置80(図2に示す)を操作するための、鍵挿入部18が設けられている。ガラス枠13を開く場合には、鍵挿入部18に所定のキーを挿入して回動操作すれば、施錠装置80のロック状態が解除されてガラス枠13のみがオープンする。
【0011】
前面パネル14は、ガラス枠13の下側に配置されたもので、ガラス枠13とは独立に機枠12に対して開閉自在に取付けられている。この前面パネル14には、上皿21(玉貯留皿)と、上皿21の玉を後述の玉貯留皿(下皿)24に移す玉通路開閉用の押し釦22と、灰皿23と、玉を貯留する玉貯留皿24と、玉貯留皿24に貯留された玉を外部下方に抜くための玉抜きレバー25と、後述の発射装置620の操作を行う発射操作ノブ26とが設けられている。
前面パネル14の前面における右上隅部には、前面パネル14を施錠する施錠装置(後述する施錠装置80と同様のもの)を操作するための鍵挿入部27が設けられている。前面パネル14を開く場合には、鍵挿入部27に所定のキーを挿入して回動操作すれば、施錠装置のロック状態が解除されて前面パネル14のみがオープンする。なお、この前面パネル14を開けるための所定のキーは、ガラス枠13の前述の施錠装置を解除するための所定のキーと同一のものとされ、施錠管理が容易化されている。
また上皿21には、図2に示すように、玉貨機に投入されたプリペードカードの残高を表示するカード残高表示器31(電気的操作機器)と、玉を購入するときに操作される玉貸釦32(電気的操作機器)と、プリペイドカードを排出するときに操作されるカード排出釦33(電気的操作機器)とが設けられている。なお、これら表示器31や各釦32,33の信号線や発射操作ノブ26の信号線は、図2の符号35に示すように、前面パネル14の裏面ヒンジ側から引出されて、所定の機器(即ち、後述の玉貸機用の配線中継部810或いは後述の発射制御回路630等)に接続されている。
またなお、図1において符号21aで示すものは、後述する遊技盤収納枠11に設けられた賞球排出路603に接続された賞球排出口であり、符号24aで示すものは、遊技盤収納枠11に設けられた後述のファール球排出路602、上皿21からの玉抜き流路、及び後述する排出処理部740のオーバーフロー流路(下皿賞球流路)に接続された下皿玉排出口である。
【0012】
B.ガラス枠の概略構造
次に、ガラス枠13の概略構造について説明する。
ガラス枠13は、この場合図2に示すように、本体枠50(保持枠本体)の裏面内にガラスユニット100を取付けてなるものである。
本体枠50は、外径が矩形の樹脂製枠体で、開口部13aに相当する開口が中央部に形成され、前面における各ランプカバー15a,15b,15c,16,17a,17bの裏側の位置には、各ランプカバーに平面形状が対応し前面に開口する装飾体収納凹室がそれぞれ形成されており、これら装飾体収納凹室内に装飾ランプを搭載したランプ基板(図示略)がそれぞれ収納され、各ランプ基板を覆うように各ランプカバーが取付けられている。
これらランプ基板の配線は、図2の符号58に示すように、本体枠50の裏面ヒンジ側から引出されて、この場合遊技盤10の裏面に取付けられた後述の役物制御回路400(図12に示す)に接続され、遊技状態に応じて各装飾ランプが点灯(あるいは点滅)制御される。具体的には、例えば大当り発生時、賞球排出時、貸玉排出時、打止状態の発生時、島設備からの玉補給時等に点灯するように制御が行われる。
本体枠50の裏面における右端の上下2箇所には、後述するスライドヒンジ910,911(図3に示す)が取付けられるヒンジ固定部(図示略)が形成されており、これらスライドヒンジ910,911により本体枠50が(即ちガラス枠13が)機枠12に対して開動自在に取付けられる構成となっている。
【0013】
そして、本体枠50の裏面下部には、ガラスユニット100の下部両側を回動可能に支持してガラスユニット100の取付け保持を行うガラスユニット取付機構(図示略)が設けられている。このガラスユニット取付機構は、取付け時にガラスユニット100の両側下部に嵌合するガラスユニット取付用回動部材と、ガラスユニット100の底面に当接しガラスユニット取付用回動部材とともに回動する回動軸と、この回動軸の中央外周に設けられてガラスユニット100の左右方向位置を位置決める位置決め部材とよりなる。また、本体枠50の裏面側には、本体枠50の裏面内にはまり込んだガラスユニット100の縁枠110の上端縁に当接してガラスユニット100を取付け位置に係止する係止部材(図示略)を備える。
ガラスユニット100は、このガラスユニット取付機構に対して斜めに差込んで上部を引き起こすように回動させた後、上記係止部材により係止させるという極めて簡単な作業で取付けが可能であり、またその逆の手順で容易に取外せる。また、本体枠50の裏面における左端には、図2に示すように、施錠装置80が設けられている。この施錠装置80は、前述の鍵挿入部18に挿入された所定のキーにより回動操作されるカム(図示略)と、常時上方に付勢され前記カムによって下方に押しさげられる爪82,83とよりなる。そして、爪82,83が機枠12に形成された係合部(図示省略)に係合することで、本体枠50を機枠12に対して閉じ状態にロックし、爪82,83が押しさげられることにより係合が解除されて本体枠50を開動可能に開放するものである。
【0014】
ガラスユニット100は、図2に示すように、合成樹脂製の縁枠110に2枚のガラス板(図示略)を図2における下方から挿入して保持したものである。ガラス板は、一側外形(挿入先端側の外形)が半円形の形状とされ、他側外形(挿入後端側の外形)が前記半円形に連続する矩形とされたもので、これにより挿入取付け作業が容易かつ円滑に行われ、かつガタツキ等の無い良好な保持状態が実現される。
縁枠110は、図2に示すように、ガラス板の半円形状外縁部を保持する円弧状縁枠120と、ガラス板101,102の矩形状外縁部を保持するコ字状縁枠130と、これら円弧状縁枠120とコ字状縁枠130の裏面両側にそれぞれ取付けられてこれら部材を連結する取付けベース(図示略)と、これら取付けベースにそれぞれ取付けられた蓋部材151,152とよりなる。
円弧状縁枠120は、各ガラス板の半円形状外縁部がはまり込む溝121,122が、内周に所定間隔で平行に形成されたもので、両側下端面がコ字状縁枠130の両側上端面に接合されるものである。この円弧状縁枠120の円弧状内周は、遊技領域を画成する前述の開口部13aの一部を形成するもので、本体枠50の中央の開口と略同径寸法とされている。
コ字状縁枠130は、各ガラス板が下から挿入できるスリット131,132が、底辺部に所定間隔で平行に形成されるとともに、これらのスリット131,132に連続して、各ガラス板の矩形部の両側縁がはまり込む溝(図2では片側の溝131a,132aのみ示す)が、両側辺の内面に形成されたものである。なお、組立状態においては、上記溝131a,132a等が、円弧状縁枠120の溝121,122に連続し、全体で二つの連続する溝を構成して、2枚のガラス板の外縁部をそれぞれ保持できるようになっている。
【0015】
このコ字状縁枠130の両側端面の下部には、前述のガラスユニット取付機構のガラスユニット取付用回動部材内にはまり込む突条133,134がそれぞれ形成されている。また、このコ字状縁枠130の底面には、前述のガラスユニット取付機構の位置決め部材がはまり込む凹部135が形成されている。
蓋部材151,152は、両側縁がヒンジにより取付けベースに取付けられることにより、両側に開いた開位置から図2に示す閉位置までそれぞれ回動自在となっている。これら蓋部材151,152は、閉位置においてコ字状縁枠130の下面(ガラス板の挿入口)を覆い、挿入されたガラス板の脱落を確実に阻止する底板部151b,152bとを有する。
なお、蓋部材151,152の上縁は、円弧状の形状とされて、遊技領域を画成する前述の開口部13aの一部を形成するもので、本体枠50の中央の開口と略同径寸法とされている。
【0016】
C.遊技盤の概略構成
次に、遊技盤10の概略構成について説明する。図4は遊技盤10の正面側分解斜視図、図5は遊技盤10の裏面斜視図である。
遊技盤10の前面には、パチンコ玉を上方から落下させつつアウトあるいはセーフの判定を行う領域(遊技領域)が形成され、入賞口に玉が入って有効にセーフとなる場合は、所定数の賞品玉が上皿21に排出されるようになっている。
なおここでは、遊技盤10における遊技領域はどのようなものでもよく、遊技球を使用するパチンコ遊技機であれば、任意の構成を取り得る。例えば、いわゆる「第1種」に属するもので、複数の図柄を可変表示可能な可変表示装置を備え、この表示装置における可変表示結果が予め定められた特別図柄で表示されたことを条件に遊技者に有利な特別遊技状態(大当り状態)を発生可能な遊技機でもよい。また、表示装置の図柄内容を変化させてゲームを行うもので、「第3種」に属する遊技機、あるいは表示装置を備えた他の種類の遊技機、いわゆる「第2種」に属する遊技機、又はその他の機種(例えば、他種タイプ)等に幅広く適用が可能である。また、表示装置を備えていない各種類の遊技機にも適用することができる。
本例では「第1種」に属するタイプのものを用いた例を以下説明する。
【0017】
遊技盤10は、図5に示すように、前面に遊技領域を構成する各種要素が設けられる遊技盤本体200と、この遊技盤本体200の裏面に取付けられる蓋部材360とを備える。
(a)遊技盤の前面側構成
まず、遊技盤10の前面側構成について説明する。
遊技盤本体200は、全体として裏面が開口した薄い箱形の樹脂成形品である。遊技盤本体200の前面には、図4に示すように、遊技領域の周囲を囲むレール201と、このレール201内のほぼ中央に位置する可変表示装置用開口部202と、この可変表示装置用開口部202の下方に配置された特定入賞装置用開口部203と、この特定入賞装置用開口部203の下方に配置された変動入賞装置用開口部204と、可変表示装置用開口部202の左右両側に配置された一般入賞装置用開口部205,206と、特定入賞装置用開口部203の左右両側に位置する風車取付けボス207,208と、一般入賞装置用開口部205,206の上方、及び風車取付けボス207,208の下方に配置された玉案内片209,210,211,212と、レール201内の底部中央に位置するアウト球回収口213と、レール201内の左右両側に配置されたサイドランプ用開口214,215と、が樹脂成形により一体的に形成されている。
ここでレール201は、図4に示すように一端が遊技盤10の左側下端部まで伸びて、玉導入部201aを形成しており、ここに向って遊技球が発射され、レール201に沿って打ち上げられて遊技領域に打込まれる。また、玉案内片209,210,211,212は、従来の複数の案内釘と同様の機能を果すものである。
また、遊技盤本体200の前面における可変表示装置用開口部202の上方には、図4に示すように貫通孔216が所定間隔で複数形成され、これら貫通孔216には裏面側から障害釘構成部材(図示略)の障害釘354が挿通されて前面に突出している。
【0018】
遊技領域を構成する各種要素としては、遊技盤本体200に一体成形されたレール201等の他に、図4の如く、可変表示装置装飾カバー220と、特定入賞装置230と、変動入賞装置250と、一般入賞装置270と、風車(打球方向変換部)290と、サイドランプ300とを備える。
可変表示装置装飾カバー220は、後述する蓋部材360の取付けリブ363内(即ちこのカバー220の後方位置)に収納される可変表示装置(図示省略)の前面を装飾するカバー部材であり、この場合可変表示装置の画面を前面に臨ませるよう中央が開口したフレーム状のものである。この可変表示装置装飾カバー220は、裏面側が前記可変表示装置用開口部202内にはめ込まれ、例えば可変表示装置装飾カバー220の側面に形成された係合爪(図示略)が、前記可変表示装置用開口部202の奥に形成された係合凹部(図示略)に弾力的に係合することにより、ワンタッチで遊技盤本体200に取付けられる。
なおここで可変表示装置は、いわゆる役物装置であって、例えば液晶表示装置(LCD)よりなり、後述する表示制御回路380(図7に示す)を介して役物制御回路400により制御され、カラーで各種の図柄を表示するものである。なお、可変表示装置の可変表示結果が予め定められた特別図柄で表示されたことを条件に遊技者に有利な特別遊技状態(大当り状態)が発生する。
【0019】
特定入賞装置230は、いわゆるチャッカーを構成するもので、前面側に入賞口(始動口)232が設けられ、ここに入った玉を内部のセンサ(図示略)により検出して後部下方から遊技盤内部の入賞球案内空間(図示略)に排出するものである。この特定入賞装置230の裏面には、センサ242の信号線等を接続するためのコネクタ244(図7に示す)が取付けられている。
なお、特定入賞装置230の全体は、裏面側が前記特定入賞装置用開口部203内にはめ込まれ、側面の係合爪236が特定入賞装置用開口部203の奥に形成された係合凹部(図示略)に弾力的に係合することにより、ワンタッチで遊技盤本体200に取付けられる。
また、特定入賞装置230のセンサの出力は、例えば、後述する役物制御回路400に入力されて前述の可変表示装置の制御等に利用される。即ち、このセンサからの信号によりこの特定入賞装置230に玉が入ったことを検知した役物制御回路400は、特別遊技状態(大当り状態)を発生させるか否かの判定処理を実行して、これに応じて可変表示装置の表示図柄を変化させる。
【0020】
変動入賞装置250は、いわゆるアタッカーを構成するものであり、図4に示すように、前面中央に大入賞口252が配置され、その両側には一般入賞口253が形成されており、ここに入った玉を内部のセンサにより検出して後部下方から遊技盤内部の入賞球案内空間(図示略)に排出するものである。大入賞口252は、後述する役物制御回路400により制御されて開閉動作し、特別遊技状態(大当り状態)が発生したときにだけ所定期間開放されて開くもので、内部の特定箇所にはいわゆるV入賞と呼ばれる特別な入賞位置が設定されている。
この変動入賞装置250には、大入賞口252の開閉動作を駆動するソレノイド(図示略)、大入賞口252に入った全ての玉を検出するセンサ(図示略)、大入賞口252に入った玉のうちV入賞した玉を検出するセンサ(図示略)、及び、これらソレノイドやセンサの電源線又は信号線を接続するためのコネクタ258(図7に示す)が設けられている。
そして、この変動入賞装置250の全体は、裏面側が前記変動入賞装置用開口部204内にはめ込まれ、側面の係合爪260が前記変動入賞装置用開口部204の奥の係合凹部(図示略)に弾力的に係合することにより、ワンタッチで遊技盤本体200に取付けられる。
【0021】
なお、変動入賞装置250のソレノイドは後述する役物制御回路400により制御されて作動する。
また、変動入賞装置250の各センサの出力は、例えば後述する役物制御回路400に入力されて大入賞口252の開閉制御に利用される。即ち、これらセンサからの信号により大入賞口252に玉が入ったことを検知した役物制御回路400は、その数をカウントして所定数となったときに大入賞口252を閉じる処理を行い、またV入賞した玉があったことを判別した役物制御回路400は、再度連続して大入賞口252を開放する処理を実行し、大当り状態を継続する。
【0022】
なお、一般入賞装置270は、前述の特定入賞装置230とほぼ同じ構成であるため、その詳細な説明を省略する。但し、この場合一般入賞装置270には、センサ及びコネクタが設けられていない。また、この一般入賞装置270は、前述の特定入賞装置230と同様に、遊技盤本体200の一般入賞装置用開口部205,206にワンタッチで取付けられる。
風車290は、打球方向を変換するためのもので、その軸が風車取付けボス207,208の穴にはめ込まれることによって、遊技盤本体200にやはりワンタッチで取付けられる。
サイドランプ300は、表面が透明又は半透明のランプカバー301で覆われ、内部に発光ダイオードを搭載した基板(図示略)が収納されたもので、ランプカバー301の外周にはつば状部302が突設され、ランプカバー301の後端における左右両側には、左右方向に弾力的に変位可能な係合爪303が形成されている。また、ランプカバー301の後端に形成された切り欠きからは、上記基板の配線304が導出されており、後述するように役物制御回路400に接続されている。上記発光ダイオードは、この役物制御回路400に制御され、遊技状態に応じて点灯又は点滅する。
そして、遊技盤本体200における左右両端面の上下には、図4乃至図5に示すように係合用開口311,312が設けられ、後述する遊技盤収納枠11に設けられた係止具520の係合爪(図示略)が係合するようになっている。
【0023】
(b)遊技盤の裏面側構成
次に、遊技盤10の裏面側構成について説明する。
まず、遊技盤本体200の裏面構造について説明する。遊技盤本体200の裏面の外周縁321は、図5に示すように、裏面側に突出する薄板状とされて、遊技盤収納枠11に形成された後述の嵌合凹室溝506にはまり込む嵌合突起壁を構成している。この外周縁321の内側には、やはり裏面側に突出する薄板状の仕切り壁322が、外周縁321の内面に沿うように全体として四角形状に立設されている。
この仕切り壁322の内側の空間は、蓋部材360が取付けられて閉じた空間とされることにより、入賞球を案内する入賞球案内空間を構成する。すなわち、仕切り壁322の内側の4隅には、ネジ穴が形成された取付けボス(図示略)が形成され、この取付けボスに捩じ込まれるネジ(図示略)により仕切り壁322の内側を覆うように蓋部材360がはめ込まれて取付けられる。また、仕切り壁322と外周縁321は、下辺側の一部分において途切れており、ここに入賞球の排出口325が形成されており、前記入賞球案内空間を落下する全ての入賞球が排出口325から遊技盤10の下方に落下するように構成されている。
【0024】
一方、仕切り壁322の外側で外周縁321より内側の空間は、配線処理空間330を構成し、この場合サイドランプ300の前述の配線304がこの配線処理空間330内を整然と引回されて後述の役物制御回路400に接続されている。なお、仕切り壁322の両辺部の中央には、サイドランプ300の配線304を配線処理空間330内に導出するための切り欠き331,332が形成されている。
また、遊技盤本体200の裏面における下部中央には、アウト球案内路348が形成されている。このアウト球案内路348は、遊技盤本体200の前面に形成された前述のアウト球回収口213の周辺から裏面側へ一体的に立設されたもので、アウト球を裏面側に導くものである。
【0025】
次に、蓋部材360及びこれに取付けられる機器について説明する。
蓋部材360は、図5に示すように四角形の板状のもので、遊技盤本体200の裏面における仕切り壁322の内側に図5のようにはめ込まれて取付けられることにより、遊技盤本体200に所定間隔を設けて重合させられて、前述の入賞球案内空間を画成する。この蓋部材360の裏面における略中央位置であって、前記可変表示装置用開口部202の後方位置には、取付けリブ363が形成されている。この取付けリブ363は、断面四角形の形状とされ、内部に、前述の可変表示装置と、表示制御回路380(図7に示す)の前端部がはめ込まれて収納される。可変表示装置(図示略)は、例えばその外ケースの側壁に形成された係止爪(図示略)が、取付けリブ363に形成された係合穴(図5では図示略)に弾力的に係合することにより、蓋部材360の裏面側から取付けリブ363内にワンタッチで取付けられる。また、表示制御回路380は、可変表示装置の裏面側にビス止め等により取付けられる。
なお、表示制御回路380は、後述の役物制御回路400の指令に基づいて可変表示装置を作動させるための制御回路で、図7に示すように、フラットケーブル381と後述の中継基板390とを介して役物制御回路400に接続されている。
【0026】
また、蓋部材360の裏面における取付けリブ363の下方位置には、特定入賞装置230のコネクタ244を裏面側に臨ませる開口部364と、変動入賞装置250のコネクタ258を裏面側に臨ませる開口部365とが形成されている。
また、図示省略しているが、蓋部材360の裏面における左下の位置には、嵌合穴が形成された取付けボスが4箇所に形成され、この位置に役物制御回路400(図7に示す)が取付けられる。役物制御回路400の外ケースにはこれら取付けボスの嵌合穴に密に嵌合する嵌合突起(図示略)が突設されており、役物制御回路400は、この嵌合突起を取付けボスの嵌合穴に密に嵌合させることで、ワンタッチで容易に取付けられる。
役物制御回路400は、特定入賞装置230のセンサからの信号(始動口入賞信号)を受けて、大当り状態を発生させるか否かの判定を行い、これに応じて可変表示装置に所定の図柄を表示させる処理や、大当り状態となったときに、変動入賞装置250のソレノイドを作動させて大入賞口252を所定期間開放するといった処理、あるいは遊技状態に応じて各ランプ類を点灯又は点滅させる制御処理を行うものである。
【0027】
また、蓋部材360の裏面における右下の位置には、図5に示すように、保持部367,係止爪368及び取付けボス369が形成され、この位置に中継基板390が取付けられるようになっている。ここで、保持部367は、4箇所に設けられて中継基板390の4隅に当接するものであり、係止爪368は、中継基板390の下縁に係合するものである。すなわち、中継基板390は、四隅を保持部367に当接させるようにはめ込み、下縁を係止爪368に係合させて保持した後、上縁の貫通孔に挿通したネジを取付けボス369に捩じ込むことにより、蓋部材360に安定的に取付けられる。
この中継基板390は、コネクタ391,392,393,394,395を搭載し、役物制御回路400と表示制御回路380や入賞装置230,250との間の信号や、役物制御回路400等と遊技店の管理コンピュータとの間の信号(遊技情報)を中継する基板である。図5又は図7に示すように、コネクタ391は、ケーブル396により遊技店の管理コンピュータに接続され、コネクタ392は、ケーブル381により前述の表示制御回路380に接続されている。また、コネクタ393は、ケーブル397により変動入賞装置250(コネクタ258)に接続され、コネクタ394は、ケーブル398により特定入賞装置230(コネクタ244)に接続され、コネクタ395は、ケーブル401により役物制御回路400に接続されている。なお、ケーブル396を介して、例えば大当り回数等の遊技情報が役物制御回路400から遊技店の管理コンピュータに出力される。
また、蓋部材360の下縁の略中央位置であって、遊技盤本体200の裏面に形成されたアウト球案内路348の後方の位置には、図5に示すように、このアウト球案内路348を遊技盤10の裏面側に臨ませるための切り欠き360aが形成されている。
【0028】
D.遊技盤収納枠の概略構成
次に、遊技盤収納枠11の概略構成について説明する。図6は遊技盤10を取外した状態の遊技盤収納枠11を示す正面図、図7は遊技盤10を取付けた遊技盤収納枠11を示す裏面斜視図である。
遊技盤収納枠11は、図6に示すように、合成樹脂の一体成形品である遊技盤収納枠本体500からなるものである。遊技盤収納枠本体500は、遊技盤10の裏機構(例えば前述した表示制御回路380や役物制御回路400等)を干渉を避けて配置するための全体として四角形状の開口501が上部中央に形成されたもので、この開口501の周囲には、遊技盤10の周縁がはまり込む段部502が形成され、この段部502の内側に遊技盤収納部503が形成されている。また、遊技盤収納枠本体500の前面下部、及び裏面には、各種の機構体設置部が一体成形により設けられて、ここに各種の機構体が取付けられている。
また、遊技盤収納枠本体500の左側面(ヒンジ側側面)には、後述するスライドヒンジ910,911,912,913を覆う収納空間(後述する)を形成する切り欠き500a,500b,500cが形成されている。
(a)遊技盤収納部周辺の構造
以下、遊技盤収納部503周辺の構造の概略について説明する。
段部502の内側の奥壁504には、段部502の内側に沿うように嵌合壁505が立設され、段部502と嵌合壁505との間の溝が、遊技盤10の外周縁321(嵌合突起壁)がはまり込む嵌合凹室溝506を構成している。
【0029】
遊技盤収納枠11の段部502の両側の縁部507,508は、裏面側内部が中空状になっており、各縁部507,508の上下位置(合計4箇所)には、図6に示すように係止具配置凹部509,510が形成され、さらにこの係止具配置凹部509,510には前後方向の貫通孔である係止具支持孔(図示略)が形成されている。そして、これら係止具支持孔には、図6に示すようにそれぞれ係止具520が回転自在に支持されている。また、段部502を構成する両側の側壁における上下位置(係止具配置凹部509,510の内側位置の合計4箇所)には、矩形の貫通孔(図示略)が設けられ、係止具520を回動させることにより、これら貫通孔から係止具520の係合爪(図示略)が内側に突出し、段部502内にはめ込まれた遊技盤10の前述の係合用開口311,312にそれぞれまり込んで係合するようになっている。
【0030】
また、段部502の底辺部における右側位置には、入賞球取込み穴(図示略)が設けられている。この入賞球取込み穴は、段部502内にはめ込まれた遊技盤10の前述の入賞球の排出口325に接続される位置に設けられ、排出口325から落下する入賞球がここから遊技盤収納枠11の下側に導入される構成となっている。
また、段部502の内側の奥壁504の下辺部中央には、図6に示すような矩形の切り欠き516が形成されている。この切り欠き516は、段部502内にはめ込まれた遊技盤10の前述のアウト球案内路348を遊技盤10の裏面側に臨ませるための切り欠きである。
また、遊技盤収納枠11の正面から見て左側の外側端面には、図3に示すように、後述する機枠12側のピンヒンジ908,909(図3に示す)がそれぞれ挿通される上下方向のヒンジ孔531,532が設けられ、機枠12に対して開動自在に取付けられるようになっている。
また、遊技盤収納枠11の右側の縁部508の上下には、縦長状のロック片配置凹部533,534が形成され、これらロック片配置凹部533,534には、前後方向の支持穴(図示略)が形成されている。そして、これらロック片配置凹部533,534には、前記支持穴により回動自在に支持されて、図6に示すようなロック片537,538が取付けられている。これらロック片537,538は、水平に引き起こすように操作されて機枠12に形成された係合部(図示略)に係合することで、遊技盤収納枠11を機枠12に対して閉じ位置に保持するものである。
【0031】
(b)遊技盤の取付け作業
なお、遊技盤10は、以下のようにして容易かつ頑丈に取付けられる。すなわち、遊技盤15を前面側から遊技盤収納枠11の遊技盤収納部503にはめ込んで、遊技盤15の裏面の外周縁321を遊技盤収納枠11の前述の嵌合凹室溝506内に嵌合させる。そしてその後、係止具520を回動させてその係合爪を遊技盤10に形成された前記係合用開口311又は312に係合させればよい。この際、係止具520は遊技盤収納枠11の前面側から操作できるので、遊技盤収納枠11を開ける必要は全く無く、ガラス枠13等を開けるだけでよい。
なお、この取付け状態において遊技盤10は、その裏面の外周縁321が前記嵌合凹室溝506内に密に嵌合して、略全周に渡ってガタツキなく強固に保持される。
また、こうして取付けられた遊技盤10は、上記取付け作業と逆の手順により容易に取外せる。
【0032】
(c)遊技盤収納枠の前面下部の構成
次に、遊技盤収納枠11の前面下部(遊技盤収納空間503よりも下側部分)の概略構成について説明する。
遊技盤収納枠11の前面下部には、各種機構体の設置部(左上にファール球回収部材設置部、右上に発射レール設置部が、右下に発射装置設置部が、下側中央に発射制御回路設置部)が遊技盤収納枠本体500に一体成形されて設けられ、また、これら設置部が設けられていない部分(例えば左下側)には格子状の補強リブ590が一体成形されている。そして、各設置部には、それぞれ、図6に示すように、ファール球回収部材600(遊技球流路構成部材)、発射レール610、発射玉止め部材615、発射装置620、発射制御回路630が取付けられる。
【0033】
ファール球回収部材600は、図6に示すように、上面及び右下側面が開口し、底面が右下に傾斜した箱形のファール球回収部601と、この回収部601の右端下部に設けられて前面に開口したファール球排出路602と、回収部601の左端上部に設けられて前後に開口した賞球排出路603とを有する。このファール球回収部材600は、上記ファール球回収部材設置部に設けられた取付けリブ551,552,553の内側に当接させてはめ込んだ後、ネジ止めされることにより容易に図6の如く取付けられる。このように取付ければ、図3に示すように、ファール球回収部601の上面の開口が、発射レール610の終端と遊技盤10のレール201の始端(前述の玉導入部201a)との間に位置し、賞球排出路603が賞球排出開口(図示略)に接続される所定位置に、ファール球回収部材600が自動的に位置決めされて取付けられる。なおここで、賞球排出開口は、遊技盤収納枠本体500に一体成形され、後述の排出処理部740内に設けられた上皿側賞球流路(図示略)に連通したものである。
なお、ファール球排出路602は、前面パネル14が閉じられると、前面パネル14の下皿玉排出口24a(図1に示す)に接続され、また賞球排出路603は、前面パネル14の賞球排出口21a(図1に示す)に接続される。そして、発射レール610から打出されたが遊技盤10の遊技領域に達しない遊技球(即ち、ファール球)は、遊技盤10のレール201に沿って玉導入部201aから上記ファール球回収部601内に落下し、或いは発射レール610の終端から上記ファール球回収部601内に落下して、ファール球排出路602を経由して下皿玉排出口24aから下皿24に排出される。また、排出処理部740内に設けられた後述の排出装置770の動作により流路切換え装置780を通って排出された玉が、上記上皿側賞球流路に導入され、賞球排出路603及び前面パネル14の賞球排出口21aを経由して上皿21に排出される。
【0034】
発射レール610は、遊技球が転動又は滑動する1条の溝が上面に形成されたもので、上記発射レール設置部に一体成形さられた各取付けリブ561,562,553の内側に当接させてはめ込んだ後、ネジ止めすることにより容易に図6の如く取付けられる。このように取付ければ、図3又は図6に示すように、発射レール610の始端が、発射装置620の後述する杵部材624の先端(杵先)に対して適正位置となり、発射レール610の終端が遊技盤10のレール201の始端(前述の玉導入部201a)に向う所定位置に、自動的に位置決めされて取付けられる。
また、発射玉止め部材615は、前面パネル14の上皿21から図示省略した整列装置により1個ずつ供給される遊技球を、発射レール610の始端位置(発射位置)に重力に抗して保持するもので、図6に示す如くこの始端位置にある遊技球(即ち、発射待機球)に当接する爪部616を有する。この発射玉止め部材615は、発射レール設置部の所定位置に形成されたネジ穴に対するネジ止めにより容易に図6の如く所定位置に取付けられる。
【0035】
発射装置620は、発射装置設置部に一体成形された取付けリブ571,572,573の内側にはめ込み可能な基板621の裏面に発射装置本体622が設けられたもので、発射装置本体622は、揺動自在な杵部材624を駆動するロータリーソレノイド(図示略)を内蔵するもので、発射制御回路630の制御により作動して杵部材624を間欠的に揺動させる。
この発射装置620は、上記発射装置設置部に設けられた各取付けリブ571,572,573の内側にはめ込んだ後、ネジ止めすることにより、容易に図6の如く取付けられる。このように取付ければ、図3又は図6に示すように、前述の発射待機球に対する杵部材624の杵先の位置決めが自動的に行われる。またこの際、発射装置本体622は、上記発射装置設置部に設けられた凹部575(図7に裏面側を示す)にはまり込むようにして収納されて配置される。
【0036】
発射制御回路設置部には、発射制御回路630がはまり込む凹部581(図7に裏面側を示す)が形成され、この凹部581の上下に嵌合穴が形成された取付けボス(図示略)が形成されている。
発射制御回路630は、直方体状のケース内に回路基板が収納され、ケースの上面と下面に、嵌合突起を有する取付け片633が突設されたもので、ケースの側面には発射装置本体622等への配線(図示略)が接続されている。この発射制御回路630は、ケースを上記凹部581にはめ込み、取付け片633の嵌合突起を上記取付けボスの嵌合穴に密に嵌合させることで、ワンタッチで容易に取付けられる。
なおこの発射制御回路630は、発射操作ノブ26に設けられたタッチセンサや発射ボリューム(可変抵抗器)等の出力信号を受けて発射装置620を制御する。例えば、発射操作ノブ26を人が握ったことがタッチセンサにより検出されると、発射ボリュームの出力値に応じて発射装置620のロータリーソレノイドを間欠的に励磁する。これにより、発射操作ノブ26の操作量に応じた強さで杵部材624の杵先625が発射玉に打ちつけられる。また、この発射制御回路630の正面上部には調整つまみ635,636が設けられ、これら調整つまみ635,636により、前記タッチセンサの感度調整と、発射ボリューム調整とが行えるようになっている。ここで、発射ボリューム調整とは、前記発射ボリュームの出力値に対するロータリソレノイドの励磁電流値(球技球の発射強度)を決める増幅率の調整をいう。
【0037】
(d)遊技盤収納枠の裏面側の構成
次に、遊技盤収納枠11の裏面側の概略構成について説明する。
遊技盤収納枠11の裏面には、図7に示すように、左上に貯留タンク700が、右上に枠情報及び電源のための配線中継部710が、右側部に排出玉処理部740が、右下に排出制御回路800及び玉貸機からの配線の配線中継回路810が、開口部501の下側にアウト球セーフ球処理部820が、設けられている。そして、遊技盤収納枠本体500の下側の各所には格子状の補強リブ860が一体成形されている。
貯留タンク700は、島設備から補給された排出前の玉を貯留しておくタンクで、この貯留タンク700の下部には導出樋701(シュート)が接続されている。導出樋701は、貯留タンク700の下部から若干下方に傾斜した姿勢で横方向に伸びて排出処理部740内の上部に形成された玉導入流路(図示略)に接続され、貯留タンク700内の玉を排出処理部740に導くものである。
【0038】
配線中継部710は、図7に示すように、遊技盤収納枠本体500の右上隅部に一体成形されたターミナル基板設置部711と、ここに収納されるターミナル基板(図示略)と、このターミナル基板設置部711を覆うように取付けられる蓋部材730とを備える。
ターミナル基板は、信号中継回路と、パチンコ機の電源入力回路とを構成するものである。信号中継回路は、パチンコホールの管理コンピュータとパチンコ機側の発射制御回路630や排出制御回路800との間で授受される信号(いわゆる枠情報の信号)を中継する回路である。電源入力回路は、パチンコ機側の役物制御回路400,発射制御回路630及び排出制御回路800を含む各種電気機器に電源を供給するための回路である。なお、枠情報の信号としては、例えば玉補給信号(大)、玉補給信号(小)、玉発射信号、賞球排出信号、及びガラス枠開放信号等がある。
なお、このターミナル基板へのホール側からの配線721は、ターミナル基板設置部711の上面に形成された切り欠きから引き込まれている。
【0039】
排出処理部740は、遊技盤収納枠本体500に一体成形された凹室の前面開口を覆うようにカバー部材790が取付けられて、内部上側に玉導入流路(図示略)が、内部中央に排出装置770及び流路切換え装置780の配置空間が、内部下側に賞球流路及び玉抜き室(図示略)が形成されたものである。
玉導入流路は、導出樋701を通って横から流入した玉が下向きに流れ落ちるように湾曲した形状の流路であり、導出樋701から流入した玉を下方に流して排出装置770に送る。
ここで、排出装置770及び流路切換え装置780の配置空間は、玉導入流路の下側に連通状態に形成され、排出装置770及び流路切換え装置780が縦に並んではまり込む幅寸法とされた縦長の室である。
【0040】
賞球流路及び玉抜き室は、上記配置空間の下側に連通状態に形成され、仕切り壁(図示略)の手前側に賞球流路が、奥側に玉抜き室が配置されている。
賞球流路の下側には、オーバーフロー(図示略)が設けられ、このオーバーフロー部の一方側には、上皿賞球流路が形成され、オーバーフロー部の外側には、下皿賞球流路が形成されている。すなわち、賞球流路の下側は、オーバーフロー部を境にして、上皿賞球流路と下皿賞球流路とに分れている。
そして、この賞球流路は、流路切換え装置780から落下した玉を、上皿側又は下皿側に振分けて排出する。すなわち、上皿賞球流路は、遊技盤収納枠11の前面の前述の賞球排出開口を介して賞球排出路603に連通しており、この上皿賞球流路に入った玉は、前記賞球排出開口,賞球排出路603及び賞球排出口21aを経由して、前面パネル14の上皿21に流出するよう構成されている。一方、下皿賞球流路は、例えば図示省略した接続流路を介して、下皿玉排出口24aに連通しており、下皿賞球流路に入った玉は、前面パネル14の下皿24に流出するよう構成されている。上記オーバーフロー部は、後述するように流路切換え装置780により賞球流路に振分けられて落下する玉が、上皿21に玉が充満していない場合には上皿21に玉が排出され、上皿21に玉が充満すると、このオーバーフロー部を越えて下皿賞球流路側に玉が流れ落ちるようになり、過剰な玉が下皿24に排出される構成となっている。
また、玉抜き室内に落下した玉は、例えば図示省略した流路によって、遊技島の設備である玉回収樋(通常遊技島の底部に設けられている)に排出される構成となっている。
【0041】
排出装置770は、上面から流入した玉を1個ずつ下面側から排出し、指令された数だけ玉を排出する装置で、排出制御回路800により制御されて作動する。なおこの排出装置770は、例えば、外周に玉が1個ずつはまり込む歯が形成されたスプロケットと、このスプロケットを指令された回転数或いは回転角度だけ回転させる機構とよりなるものである。
流路切換え装置780は、上面から流入する玉を下面側の2方向に振分けるための分岐路が内部に形成され、この分岐路にソレノイド等により駆動される流路切換え部材を配設してなるもので、例えば図示省略したスイッチの操作により、振分け方向が切換わるようになっている。この場合流路切換え装置780は、排出装置770から流下した玉を、上述の賞球流路又は玉抜き室のいずれか一方に振分けて落下させるもので、通常は(遊技中は)賞球流路に玉を落下させ、閉店時等に前記スイッチが操作されることで玉抜き室側に振分け方向を切換えて、貯留タンク700等の玉を全て島側に回収する玉抜き処理を実現する。
【0042】
排出制御回路800は、直方体状のケースの内部に回路基板が収納されたもので、ケースの両側端面には、嵌合突起(図示略)を有する取付け片801が突設されている。この発射制御回路630は、遊技盤収納枠本体500の制御回路設置部800aに一体成形された取付けボス802の穴に、取付け片801の嵌合突起を密に嵌合させることで、ワンタッチで容易に取付けられる。なお排出制御回路800は、図示省略した配線により排出装置770や後述するセーフ球処理装置840等に接続され、入賞があったことを示す信号を受けて、排出装置770を制御し、所定数の賞球の排出を実行させる制御回路である。またこの排出制御回路800は、配線中継回路810を介して玉貸機に接続され、玉貸機からの指令により、排出装置770を制御して貸玉としての遊技球を所定数排出する処理を実行する機能も有する。
配線中継回路810は、直方体状のケースの内部にターミナル基板(図示略)が収納されたもので、ケースの両側端面には、嵌合突起(図示略)を有する取付け片811が突設されている。この配線中継回路810は、遊技盤収納枠本体500の制御回路設置部800aに一体成形された取付けボス812の穴に、取付け片811の嵌合突起を密に嵌合させることで、ワンタッチで容易に取付けられる。
なお、配線中継回路810は、図2に示す配線35や図示省略した配線により、玉貸機や、前面パネル14に設けられた玉貸し関係の表示器又はスイッチ類31,32,33、或いは排出制御回路800に接続され、これら表示器やスイッチ類、或いは排出制御回路800と玉貸機との間の信号を中継するものである。
【0043】
アウト球セーフ球処理部820は、遊技盤収納枠本体500の裏面に形成されたセーフ球導入流路凹室(図示略)及び機構体設置凹室(図示略)と、この機構体設置凹室内に収納されて設置されるセーフ球処理装置840と、前記セーフ球導入流路凹室及び前述のアウト球案内路348(図5に示す)を覆うように取付けられるアウト球セーフ球排出樋850とを備える。
セーフ球導入流路凹室は、前述の入賞球取込み穴(図5に示す遊技盤10の入賞球の排出口325の下側に形成された遊技盤収納枠11の穴)の下側に連通状態に形成され、下側がセーフ球処理装置840の玉入口に連通したもので、開口する前面側がアウト球セーフ球排出樋850の蓋部853により閉じられることにより、遊技盤10の前述の排出口325から落下するセーフ球をセーフ球処理装置840の玉入口に導入するセーフ球導入流路を構成する。
機構体設置凹室は、セーフ球処理装置840が埋設可能な凹室で、埋設されたセーフ球処理装置840の右側面の玉出口から排出されたセーフ球は、アウト球セーフ球排出樋850の下部を経由してパチンコ機の下側に排出される構成となっている。
【0044】
セーフ球処理装置840は、上面の玉入口から玉を導入し、右側面の玉出口から玉を排出するもので、通過する玉を検出するセーフ球センサ(図示略)と、ソレノイドにより駆動される玉保持機構(図示略)を内蔵している。このセーフ球処理装置840は、前記機構体設置凹室にはめ込まれた後、ネジ止めされることにより取付けられる。
なお、このセーフ球処理装置840は、内部においてセーフ球を1個保持した状態で検出し、前述の排出制御回路800の制御による賞球の排出が完了すると、保持状態を解除してそのセーフ球を排出するものである。
アウト球セーフ球排出樋850は、箱型の樋本体部の左側に蓋部853が延設されたもので、樋本体部は、下面側が開口し、下部は、仕切り壁(図示略)により左右両側に区画されており、上部に対して閉じられた左側の室がセーフ球排出部となっている。この樋本体部は、前面側(遊技盤収納枠本体500に接合される側)の上部には、遊技盤10に設けられたアウト球案内路348に接続される開口(図示略)が形成され、セーフ球排出部の前面側は、セーフ球処理装置840の玉出口に接続される開口(図示略)が形成されている。
このアウト球セーフ球排出樋850によれば、アウト球排出流路とセーフ球排出流路とが構成される。すなわち、アウト球案内路348(図5に示す)から出たアウト球は、樋本体部を経由してアウト球セーフ球排出樋850の下面から排出され、また、セーフ球処理装置840の玉出口から出たセーフ球は、樋本体部のセーフ球排出部を経由してアウト球セーフ球排出樋850の下面から排出される。
なお、このアウト球セーフ球排出樋850の下面から排出されたアウト球又はセーフ球は、例えば図示省略した流路や計数装置を経由して、遊技島の底部に配設された玉回収樋に放出される。この際、本例の構成では、極めて近接した位置からアウト球とセーフ球とがそれぞれ排出されるため、上記玉回収樋或いは計数装置の受け皿等を小型化でき、その場合でも玉がこぼれる恐れがない。
また、遊技盤収納枠本体500におけるアウト球セーフ球排出樋850の下部に、アウト球とセーフ球を計数してその計数信号を管理装置へ送信可能な計数装置の取付け部(位置決め用リブや取付用ネジ穴等が一体成形されたもの)が備えられてもよい。このようにすることにより、パチンコ機で使用した全ての玉を洩れなく(こぼれ落ちる玉がない状態で)効率良く計数可能となる。また、この計数装置の設置作業が容易かつ正確となる。
【0045】
なお、図1に示す通常状態(閉じ状態)においては、遊技盤収納枠11の前面上側(即ち遊技盤10)は、ガラス枠13により覆われ、遊技領域のみが開口部13a(ガラス板)を介して前面に望んだ状態となり、また、上述の各種機構体が設けられた遊技盤収納枠11の前面下側は、前面パネル14により覆われた状態となる。
【0046】
E.機枠及びスライドヒンジ収納空間の構造
次に、機枠12の構造及びスライドヒンジ収納空間の構成等について、図3、図8又は図9により説明する。ここで、図8は機枠12における前面開閉枠のヒンジ部を示す上面図であり、図9は機枠12における前面開閉枠のヒンジ部を示す斜視図である。
(a)機枠自体の構造
まず、機枠12自体の構成等について説明する。機枠12は、図3に示すように、樹脂成形よりなる全体として長方形の枠状のもので、前面下部には、閉じ状態の前面パネル14の下方に位置し正面に露出する下縁パネル部901が形成され、この下縁パネル部901の裏側や、側壁又は上壁の内外面等には複数のリブ902が設けられたものである。
【0047】
(b)機枠へのガラス枠等の取付け構造、及び機枠の島側への取付け構造
そして、この機枠12の正面から見て左側の内側面における前面側には、縦長の凹室903が形成され、この凹室903内に断面コ字状の補強金属部材904がはめ込まれて固定される構成とされ、遊技盤収納枠11,ガラス枠13及び前面パネル14を開閉自在に支持するヒンジ類はこの補強金属部材904に取付けられている。
すなわち、補強金属部材904の複数箇所にはネジ挿通孔905が形成され、一方、機枠12の凹室903内奥面に形成された厚肉部906には、これに対応する位置に複数のネジ孔907が形成され、図示省略したネジをネジ挿通孔905に挿通してネジ孔907に捩じ込むことにより、補強金属部材904が強固に機枠12の側内面に埋め込み状態に固定されている。
そして、補強金属部材904の表面には、遊技盤収納枠11を支持するピンヒンジ908,909と、ガラス枠13を支持するスライドヒンジ910,911(開閉機構体)と、前面パネル14を支持するスライドヒンジ912,913(開閉機構体)とが、ネジ止め又は溶接により取付けられている。
ピンヒンジ908,909は、遊技盤収納枠11の前述のヒンジ孔531,532に挿通され、遊技盤収納枠11の全体が機枠12内に収納された閉位置から前面に開いた開位置まで揺動するように支持するものである。
【0048】
また、スライドヒンジ910,911、又はスライドヒンジ912,913は、この場合いずれも同様のリンク構造のものである。
例えば、スライドヒンジ910について説明すると、図8(b)に示す如く、機枠12側(補強金属部材904)に溶接等で固定されるベース板921と、ガラス枠13側(本体枠50のヒンジ固定部)に溶接又はネジ止めで固定される取付け板922と、ベース板921と取付け板922とを連結する第1リンク923,第2リンク924,第3リンク925,第4リンク926とを備える。
そして、第1リンク923は、基端がベース板921の一側部に回動自在に連結され、先端が第3リンク925の基端に回動自在に連結されており、第2リンク924は、基端がベース板921の他側部に回動自在に連結され、先端が第4リンク926の基端に回動自在に連結され、中央部が第3リンク925の中ほどに回動自在に連結されている。また、第3リンク925及び第4リンク926の先端は、それぞれ取付け板922の裏面にやはり回動自在に連結されている。
【0049】
このスライドヒンジ910は、図8(a)に示すように取付け板922が前面に平行な状態で機枠12の内部に収納される閉じ状態から、図8(b)に示すように取付け板922が前面側に移動しつつ回動するように動作し、取付け板922(即ちガラス枠13)が単なる回転運動ではなく、閉じ位置から開く際の特に開き始めに前面側に平行移動する成分を有するような運動をする。これにより、ガラス枠13(或いは前面パネル14)の開動運動は、単なる蝶番(ちょうつがい)によりヒンジを構成した場合と異なり、特に開き始めにガラス枠13が前面側に若干浮くような動きとなって、開動範囲が大きくなり、しかもガラス枠が機枠や島設備と干渉しないため、開閉動作が極めて滑らかなものとなる。
例えば、遊技盤10の遊技領域に玉が詰った場合、遊技場の店員等は、ガラス枠13を滑らかに開くことができ、しかもこのガラス枠13を大きく回転させなくても、ガラス枠13の裏側(特にヒンジ側)に容易に手を挿入して楽に詰った玉を除去等することができる。
また、これらスライドヒンジは、ガラス枠13等の前面開閉枠に裏面側から取付けられ、ガラス枠13等の裏側に常に位置して全体が前面に露出しない。
なお、機枠12の上壁には、図3に示すように断面十字状の貫通孔931,932が形成されており、これら貫通孔931,932に下側から釘等を挿通して、パチンコ島側の構造部材に打込むことにより、機枠12の島側への固定がなされるようになっている。
【0050】
(c)スライドヒンジ収納空間の構成
次に、上記機枠12及び遊技盤収納枠11に設けられたスライドヒンジ収納空間の構成について説明する。
本パチンコ機では、ガラス枠13又は前面パネル14を開閉自在に支持するスライドヒンジ910,911,912,913は、機枠12及び遊技盤収納枠11に設けられたスライドヒンジ収納空間(例えば図8の収納空間950a,950b)内に収納され覆われている。
すなわち、機枠12の正面から見て左側の内側面における後面側には、図3に示すように、この場合上下2箇所に前面に開口した箱形の囲い壁951,952が一体成形されている。囲い壁951は、ガラス枠13を支持する上側のスライドヒンジ910の作動範囲の後側を覆う位置に形成されており、このスライドヒンジ910の後側の収納空間950aを画成している。また囲い壁952は、ガラス枠13を支持する下側のスライドヒンジ911と、前面パネル14を支持する上側のスライドヒンジ912の後端側を覆う位置に形成されており、これらスライドヒンジ911,912の後側の収納空間を画成している。
一方、遊技盤収納枠本体500の左側面(ヒンジ側側面)には、前述の図7等に示すように、各スライドヒンジ910,911,912,913の前側を覆う収納空間(例えば図8の収納空間950b)をそれぞれ形成する切り欠き500a,500b,500cが形成されている。すなわち、この場合切り欠き500aは、前記囲い壁951の前面側に位置して、スライドヒンジ910の作動範囲の比較的前側を覆う収納空間950bを画成し、切り欠き500bは、前記囲い壁952の前面側に位置して、スライドヒンジ911,912の作動範囲の比較的前側を覆う収納空間を画成し、さらに切り欠き500cは、スライドヒンジ913の作動範囲の比較的前側を覆う収納空間を画成している。
このような収納空間が形成された構成であるため、各スライドヒンジが他の部材に接触して故障するといった不具合が確実に防止できるとともに、スライドヒンジに配線(例えば図2に示す配線58,35)が噛み込まれることによる断線事故等が確実に防止できる。
【0051】
また、遊技盤収納枠11を構成する遊技盤収納枠本体500には、図9に示すように、切り欠き500aの下方近傍の位置に、前面及び裏面に開口するように形成された凹室500dが形成され、この凹室500d内が、ガラス枠13の裏面に引出される前述の配線58を遊技盤収納枠11の裏面側に引回すための配線処理空間960となっている。
これにより、配線58がスライドヒンジ910の収納空間950a,950bとは隔離された領域に配置され、配線58がスライドヒンジ910に噛み込まれる事故等がより信頼性高く防止されるとともに、整然とした配線58の引回しが実現される。
なお、図示していないが、前面パネル14の裏面から引出される前述の配線35の配線処理空間も同様に設けることができる。すなわち、遊技盤収納枠本体500における、切り欠き500bの下方近傍の位置に、前面及び裏面に開口するように形成された凹室を形成し、この凹室内を配線35を通す配線処理空間とすればよい。
【0052】
以上のように本例では、前面開閉枠(ガラス枠13及び前面パネル14)をスライドヒンジ910,911、又はスライドヒンジ912,913により支持するようにし、機枠12や遊技盤収納枠本体500を合成樹脂により成形するとともに、機枠12や遊技盤収納枠本体500に各スライドヒンジを覆う収納空間(例えば950a,950b)を形成し、さらに遊技盤収納枠本体500におけるこれら収納空間の近傍には前面開閉枠からの配線35,58を裏側に通す配線処理空間(例えば配線処理空間960)を形成した。このため、以下のような各種の効果を得ることができる。
【0053】
(1)前面開閉枠が円滑にしかも前方にスライドしつつ大きく開動するようになるので、前面開閉枠を開けて行なうメンテナンス作業等が容易になる。特に、大きく開くために、ガラス枠13(クリア部材保持枠)を開けて行う遊技盤交換作業等が楽になる。
また例えば、遊技盤10の遊技領域に玉が詰った場合、遊技場の店員等は、ガラス枠13を滑らかに開くことができ、しかもこのガラス枠13を大きく回転させなくても、ガラス枠13の裏側(特にヒンジ側)に容易に手を挿入して楽に詰った玉を除去等することができる。しかもこの際、前面側の遊技者に対して、よけてもらうといった必要がなくなる効果もある。
また例えば、前面パネル14の裏側にある発射レール610等に玉が詰った場合、遊技場の店員等は、前面パネル14を滑らかに開くことができ、しかもこの前面パネル14を大きく回転させなくても、前面パネル14の裏側に容易に手を挿入して楽に詰った玉を除去等することができる。さらに同様に、前面パネル14の裏側にある発射制御回路630の調整つまみ635,636を操作して、前述のタッチセンサの感度調整や発射ボリューム調整を行なうことも容易となる。そしてこの際も、前面側の遊技者に対して、よけてもらうといった必要がなくなる。
(2)また、これらスライドヒンジは全体が前面に露出しないので、遊技機前面の美観が向上する。
(3)機枠12及び遊技盤収納枠11に、各スライドヒンジ(開閉機構体)を収納する収納空間が形成されているため、前面開閉枠を開閉する際にスライドヒンジが他の部材に接触してスライドヒンジや他の部材の故障が発生することを確実に防止できる。
(4)また、スライドヒンジの近くに配置される配線(例えば図2に示す配線35,58)が、前面開閉枠の開閉動作の際にスライドヒンジに噛み込まれてしまい、スライドヒンジの動作不良や配線の断線等が発生することが確実に防止される。
またこのため、ガラス枠13や前面パネル14に複数の操作機器又は装飾機器等の電気機器(例えば、ガラス枠13前面の装飾ランプ等)を備えることが問題なく可能となり、結果として、遊技機の高機能化、さらなる前面装飾性の向上が図れる。
【0054】
(5)特に上記例では、樹脂製の機枠12の内側に囲い壁951,952を一体成形することにより、或いは、樹脂製の遊技盤収納枠本体500の所定箇所に切り欠きを設けることにより、スライドヒンジの収納空間を構成したので、別部品を設ける必要もなく簡単に収納空間が形成でき、スライドヒンジや近傍の配線の保護も確実に行なえる。
(6)また、スライドヒンジの収納空間の近傍に、配線を収納する配線収納空間(例えば配線処理空間960)を形成することにより、配線部とスライドヒンジ部が確実に分離できるため、断線の発生等を特に信頼性高く防止できる。
(7)さらに、上記本例のパチンコ機では、少なくとも主構成部材として木材を使用せずに、遊技盤10,遊技盤収納枠11及び機枠12等を構成しているため、森林伐採を抑制し地球環境保全に貢献できる効果もある。
【0055】
なお、本発明は上記実施例に限られず、各種の態様や応用があり得る。例えば、機枠12や遊技盤収納枠本体500は、必ずしも全体が合成樹脂の一体成形により構成されている必要はない。例えば、特に強度を必要とする部分(例えば遊技盤収納枠本体500のヒンジ孔531,532を構成する部分)等、を部分的に金属により製作(例えばインサート成形等)してもよい。
また、前面開閉枠を支持する本発明の開閉機構体は、上記例のスライドヒンジの構成に限られず、前面開閉枠が前方にスライドしつつ開動するように支持できるものであれば、いかなる構成でもよい。
また、本発明に係わる遊技機は上記実施例のようなプリペイドカード方式のパチンコ機に適用する例に限らない。例えば、クレジット方式のパチンコ機にも適用することができる。遊技盤の構成、機種はどのようなものでもよい。
プリペイドカード方式でなく、全くカードを使用しないパチンコ機についても幅広く適用することが可能である。また、アレンジボール機等にも適用することができる。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、クリア部材保持枠は、装飾表示が可能な電気的機器が設けられるとともに、機枠の側面に取付けられるベース板と当該クリア部材保持枠の裏面に固定される取付板とを有する開閉機構体により、前方にスライドさせつつ開放が可能なように支持され、機枠には、開閉機構体の後側を覆う位置に、前面に開口した箱形の囲い壁が一体成形され、囲い壁開閉機構体を収納し開閉機構体の作動範囲を囲う収納空間の一部を画成し、内枠には、囲い壁の前面側に位置して、開閉機構体を収納する前記収納空間に接する切り欠きと、収納空間の近傍に、電気的機器に接続された配線を該内枠の裏面側に引き回すための配線処理空間と、が形成され、配線が収納空間とは隔離された領域に配置されるようにしたので、以下のような各種の効果を得ることができる。
(1)前面開閉枠が円滑にしかも前方にスライドしつつ大きく開動するようになるので、前面開閉枠を開けて行なうメンテナンス作業等が容易になる。特に、大きく開くために、クリア部材保持枠を開けて行う遊技盤交換作業等が楽になる。
(2)また、開閉機構体は機枠の側面に取付けられ、前面に露出しないので、遊技機前面の美観が向上する。
(3)機枠及び内枠に、開閉機構体を収納する収納空間が形成されているため、前面開閉枠を開閉する際に開閉機構体が他の部材に接触して開閉機構体や他の部材の故障が発生することを確実に防止できる。
(4)また、開閉機構体の近くに配置される配線が、前面開閉枠の開閉動作の際に開閉機構体に噛み込まれてしまい、開閉機構体の動作不良や配線の断線等が発生することが確実に防止される。
【0057】
(5)また、樹脂製で枠状の機枠の内側に囲い壁を形成することにより、前記収納空間の一部を画成しているので、簡単に収納空間が形成でき、開閉機構体や配線の保護も確実に行なえる。
(6)また、前面開閉枠が、少なくとも本体部分が樹脂で構成され、少なくとも装飾表示可能な電気機器を設けたクリア部材保持枠であることにより、このクリア部材保持枠が前方にスライドしつつ大きく開動するようになるので、特にこのクリア部材保持枠を開けて行なうメンテナンス作業等が容易になる。
また例えば、遊技盤の遊技領域に玉が詰った場合、遊技場の店員等は、クリア部材保持枠(例えばガラス枠)を滑らかに開くことができ、しかもこのクリア部材保持枠を大きく回転させなくても、クリア部材保持枠の裏側(特にヒンジ側)に容易に手を挿入して楽に詰った玉を除去等することができる。しかもこの際、前面側の遊技者に対して、よけてもらうといった必要がなくなる効果もある。
また、クリア部材保持枠から引出される配線(上記電気機器に接続される配線)が、クリア部材保持枠の開閉動作の際に開閉機構体に噛み込まれてしまい、開閉機構体の動作不良やこの配線の断線等が発生することが確実に防止される。
したがって、クリア部材保持枠に複数の装飾機器等の電気機器を備えることが問題なく可能となり、結果として、遊技機の高機能化、さらなる前面装飾性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例であるパチンコ機の全体を示す正面斜視図である。
【図2】同パチンコ機のガラス枠及び前面パネルを示す正面斜視図である。
【図3】同パチンコ機の遊技盤,遊技盤収納枠及び機枠を示す分解斜視図である。
【図4】同パチンコ機の遊技盤の正面構成を示す分解斜視図である。
【図5】同パチンコ機の遊技盤の裏面構成を示す分解斜視図である。
【図6】同パチンコ機の遊技盤収納枠の正面構成を示す正面図である。
【図7】同パチンコ機の遊技盤及び遊技盤収納枠の裏面構成を示す裏面側斜視図である。
【図8】同パチンコ機の機枠における前面開閉枠のヒンジ部を示す上面図である。
【図9】同パチンコ機の機枠における前面開閉枠のヒンジ部を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 遊技盤
11 遊技盤収納枠(内枠)
12 機枠
13 ガラス枠(前面開閉枠、クリア部材保持枠)
14 前面パネル(前面開閉枠)
21 上皿(玉貯留皿)
31 カード残高表示器(電気的操作機器)
32 玉貸釦(電気的操作機器)
33 カード排出釦(電気的操作機器)
50 本体枠(保持枠本体)
500a,500b,500c 切り欠き
500d 凹室
910,911,912,913 スライドヒンジ(開閉機構体)
950a,950b 収納空間(開閉機構体の収納空間)
951,952 囲い壁
960 配線処理空間

Claims (1)

  1. 枠状の機枠と、該機枠に対して閉位置から前面へ開放可能に支持され、遊技盤を収納可能な内枠と、該内枠の前面側に配置され、遊技盤の遊技領域を視認可能なクリア部材を保持したクリア部材保持枠と、を有する遊技機において、
    前記クリア部材保持枠は、装飾表示が可能な電気的機器が設けられるとともに、前記機枠の側面に取付けられるベース板と当該クリア部材保持枠の裏面に固定される取付板とを有する開閉機構体により、前方にスライドさせつつ開放が可能なように支持され、
    前記機枠には、前記開閉機構体の後側を覆う位置に、前面に開口した箱形の囲い壁が一体成形され、
    前記囲い壁は、前記開閉機構体を収納し前記開閉機構体の作動範囲を囲う収納空間の一部を画成し、
    前記内枠には、前記囲い壁の前面側に位置して、前記開閉機構体を収納する前記収納空間に接する切り欠きと、
    前記収納空間の近傍に、前記電気的機器に接続された配線を該内枠の裏面側に引き回すための配線処理空間と、
    が形成され、
    前記配線が前記収納空間とは隔離された領域に配置されるようにしたことを特徴とする遊技機。
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