JP3679164B2

JP3679164B2 - Motorcycle

Info

Publication number: JP3679164B2
Application number: JP24938095A
Authority: JP
Inventors: 康伸狩野
Original assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Current assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Priority date: 1995-09-27
Filing date: 1995-09-27
Publication date: 2005-08-03
Anticipated expiration: 2015-09-27
Also published as: JPH0986463A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行風のラム圧を利用して過給を行う自動二輪車に関し、特に吸気系に介装するサージタンクを覆うカウリングの構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、走行風のラム圧を利用して過給を行う自動二輪車としては、前記ラム圧の圧力変動を緩和してこれが出力に及ぼす影響を最小限に抑えるために吸気系にサージタンクを備えたものがある。このサージタンクは、吸気通路を部分的に膨らませたような構造になっており、車体前部を覆うカウリングの前面に開口させた空気入口とエアクリーナの間の吸気系に介在している。また、このサージタンク内は気化器のフロート室にも連通している。
【０００３】
このようにサージタンクを備えることによって、走行風のラム圧が大きく増減したとしても、エアクリーナや気化器のフロート室に加えられる圧力は変動が小さく抑えられるようになる。
【０００４】
また、前記空気入口には雨水や先行車が跳ね上げた泥水などの異物が吹き込むことがあるので、この異物が前記サージタンクに溜まるのを防ぐために、サージタンクにはその下部に排水および異物排出を目的として水抜き孔を設けている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上述したサージタンクを自動二輪車に装着するに当たっては、このサージタンクとともに車体前部を覆うカウリングの構造が問題であった。
サージタンクは水抜き孔を設けて異物を排出できる構造になっているとはいえ、一度に多くの異物がサージタンク内に侵入したときにはこれを排出しきれず、水抜き孔が閉塞された状態になってしまう。このようなときには、水抜き孔の外側の開口から細い針金を挿入して入口部分の異物を掻き出す必要がある。
【０００６】
前記サージタンクを備えた従来の自動二輪車は、ヘッドライト周りを覆うアッパーカウリングと、このアッパーカウリングに連結してエンジンの側方を覆うサイドカウリングを備え、ラム圧を有効に取り込むためにはカウリングの中でも最前端に位置する部分に開口を配設することが好ましく、しかも圧力変動緩和の観点からは前記開口の近傍にサージタンクを配置することが好ましいことから、前記アッパーカウリングの前面に空気入口を開口させるとともに、サージタンクをサイドカウリングではなく前記アッパーカウリングの内方に配置している。このため、サージタンク内に異物が堆積しているか否かを検査したり、上述したように清掃作業を行うに当たっては、アッパーカウリングを車体から外してサージタンクを露出させなければならない。
【０００７】
しかし、前記従来の自動二輪車では、アッパーカウリングを支持用ステー、サイドカウリング、ヘッドライトおよびメーターなどに連結しているので、このアッパーカウリングを着脱するには作業工数が多く、サージタンクの点検、保守作業を容易に行うことはできない。
【０００８】
本発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、サージタンクをカウリングで覆う構成を採ってもサージタンクの点検、保守作業を容易に行えるようにすることを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動二輪車は、アッパーカウリングの車幅方向中央部に空気入口を開口させ、この空気入口からラジエータより上方で前記アッパーカウリングの内側に延びる分岐ダクトと、この分岐ダクトの下流端に接続された左右一対のサージタンクとを介してエアクリーナに外気を導入する構造とし、前記左右のサージタンクを互いに別体に形成するとともに、車体の側方から見てラジエータよりも前方に位置しかつ車体の前方から見てラジエータの上方に位置してラジエータの上端に沿って延びるダクト部を備え、そのダクト部を介してエアクリーナに接続し、これらのサージタンクを車体の前方から見てラジエータの左右両側方であって、車体の側方から見てアッパーカウリングの前端縁と前記ラジエータとの間に位置付け、これらのサージタンクの少なくとも下部をアッパーカウリングより下方に突出させてこの下部に水抜き孔を設け、前記サイドカウリングは左右一対のサイドパネルを備え、これらのサイドパネルを、アッパーカウリングおよびサージタンクを車体フレームに対して固定した状態で車体フレームに対して着脱可能な構造とし、かつサージタンクにおけるアッパーカウリングより下方へ突出する部位を覆う構造としたため、サイドカウリングを車体から取り外すだけでサージタンクの少なくとも下部が露出する。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る自動二輪車の実施の形態の一例を図１ないし図１０によって詳細に説明する。
図１は本発明に係る自動二輪車の側面図、図２はサイドカウリングを外した状態での要部の側面図、図３はアッパーカウリングの正面図、図４はアッパーカウリングにサージタンクを取付けた状態での正面図で、同図はアッパーカウリングの一部を省略して描いてある。
【００１１】
図５はメーター側インナーパネルおよび左側インナーパネルで左側のサージタンクを上方から覆っている状態を示す平面図、図６はサージタンクおよびメータ側インナーパネルの背面図、図７は分岐ダクトの前端部のシール構造を示す図で、同図の破断部は図３におけるVII−VII線断面図である。図８は分岐ダクトの取付構造を示す図で、同図の破断部は図３におけるVIII−VIII線断面図である。図９は図２におけるIX−IX線断面図、図１０は本発明に係る自動二輪車のカウリングおよびサージタンク周辺の吸気系構成部材の分解斜視図である。
【００１２】
これらの図において、１はこの実施の形態による自動二輪車を示す。２はこの自動二輪車１の車体フレーム、３は前記車体フレーム２にフロントフォーク４を介して懸架した前輪、５は前記フロントフォーク４の上端に設けた操向ハンドル、６は前記車体フレーム２にリヤアーム７を介して支持させた後輪を示す。前記リヤアーム７と車体フレーム２との間には緩衝装置（図示せず）を介装している。
【００１３】
８は燃料タンク、９はシート、１０はこの自動二輪車１の前部を車体の前方から覆う構造のカウリング、１１はエンジンを示す。前記カウリング１０は、後述するアッパーカウリング支持用ステーを介して前記車体フレーム２に固定したアッパーカウリング１２と、このアッパーカウリング１２における車体の左右両側の下端部に連結したサイドカウリング１３とから構成している。このサイドカウリング１３によって前記エンジン１１を車体の側方から覆っている。
【００１４】
前記エンジン１１は、ラジエータ１４を通る冷却水により冷却される水冷式４サイクル型のもので、気化器１５を有する吸気装置によって燃料および空気が供給される構造になっている。また、前記吸気装置は、前記燃料タンク８内における燃料溜め部（図示せず）より車体前側に配置したエアクリーナ１６に前記気化器１５の上流側を連通させるとともに、前記アッパーカウリング１２の前面に開口させた空気入口１７から図２に示す分岐ダクト１８および左右一対のサージタンク１９を介して外気を導入する構造になっている。
【００１５】
前記分岐ダクト１８は、二股状の吸気通路を形成するようにゴム材によって一体に形成し、図１０に示すように、車体の前方へ向けて開口する一つの入口から吸気通路を車体の左右両側へ分岐させる構造になっている。そして、この分岐ダクト１８は、前記入口を前記アッパーカウリング１２の空気入口１７に接続するとともに、左右両側の下流端をそれぞれサージタンク１９に接続している。
【００１６】
分岐ダクト１８と前記空気入口１７との接続部は、アッパーカウリング１２に図３に示すように車体の左右方向に幅広くなるように空気入口１７を開口させるとともに、この空気入口１７が上流側開口となるような筒状部２０（図７）を設け、この筒状部２０の外面に分岐ダクト１８の入口部分を嵌合させている。この筒状部２０は、図７に示すように、下壁２０ａより上壁２０ｂの方が車体の前後方向に短くなるように形成している。このように形成することにより、筒状部２０の内周面を全域にわたってむらなく塗装することができる。これは、筒状部２０の内周面のうち上側の面は空気入口１７に前下方から塗料を吹き付け、下側の面はアッパーカウリング１２の裏側から前下方へ向けて塗料を吹き付けることができるからである。
【００１７】
また、前記分岐ダクト１８は、図８に示すように、分岐ダクト１８の上部の左右２箇所を、アッパーカウリング１２における前記筒状部２０より上側に設けたダクト用ブラケット１２ａにねじ止めし、下部の左右２箇所を、筒状部２０の下壁２０ａに固定ねじ２１によって分岐ダクト用押え板２２とともにねじ止めしている。
【００１８】
前記分岐ダクト用押え板２２は、図１０に示すように、車体の左右方向に延びる押圧部２２ａが上面に突設された板状に形成し、図７に示すように、その前端をアッパーカウリング１２の前側下端部の折り返し部分１２ｂに係合させた状態で後部を図４、図８に示すように前記固定ねじ２１によって筒状部２０に固定している。前記押圧部２２ａは、分岐ダクト１８に図７に示すように下面から左右両側部に延びるように形成した凹溝１８ａに、下方から嵌合するように構成している。すなわち、この押え板２２を上述したようにアッパーカウリング１２に固定することによって、分岐ダクト１８の下部から左右の両側部にわたる部位が前記押圧部２２ａにより外側から押圧されて前記筒状部２０の外面に圧接する。
【００１９】
また、この分岐ダクト１８の入口部分の上部は、図７に示すように、前端部分の上面に突設した突条１８ｂにヘッドライト２３の下面を上方から押し付けることによって、ヘッドライト２３と筒状部２０とで挟圧保持している。ヘッドライト２３は、図１０に示すように左右両側の上下２箇所と上部１箇所の計５箇所をアッパーカウリング１２のヘッドライト取付部１２ｃにねじ止めすることによって、アッパーカウリング１２のみに支持させている。言い換えれば、このヘッドライト２３は、後述するステー３２側には支持されていない。
【００２０】
すなわち、上述したように分岐ダクト１８の入口部分は、前記押え板２２およびヘッドライト２３をアッパーカウリング１２に固定することによって、筒状部２２に圧接し固定される。この構成を採ることにより、分岐ダクト１８と筒状部２２との接続部で高いシール性が得られる。なお、図７および図８において分岐ダクト１８の内部に配置した符号２４で示すものは、これより下流側へ異物が入るのを規制するための金網である。この金網２４は、アッパーカウリング１２の美観が損なわれることがないように、車体を側方から見たときに空気入口１７に露出しない位置に配置し、図３に示すように、前記円筒部２０にリベットおよびスクリュウによって固定している。
【００２１】
前記サージタンク１９は、合成樹脂によって一体に形成し、図２および図１０に示すように、上側に前記分岐ダクト１８と前記エアクリーナ１６とに接続するダクト部１９ａを設けるとともに、下側に前記ダクト部１９ａから下方へ延在する空気室部１９ｂを設けている。なお、サージタンク１９の材料とする合成樹脂は硬化した状態で半透明になるようなものを採用してもよい。このようにすると、サージタンク１９内に異物が堆積しているか否かを外方から目視にて判別できるようになる。
【００２２】
前記ダクト部１９ａは、上流側端部および下流側端部を断面円形の管状に形成し、分岐ダクト１８の下流側端部およびエアクリーナ１６の入口管１６ａに嵌合させて緊縛用バンド（図示せず）などによって固定している。なお、エアクリーナ１６は、車体フレーム２における左右一対のタンクレール２ａの内側に配置し、その入口管１６ａをタンクレール２ａに貫通させてサージタンク１９側へ延ばしている。
【００２３】
また、前記ダクト部１９ａの上部には、このサージタンク１９内の空気圧力を前記気化器１５のフロート室（図示せず）に伝達するための導圧ホース２５を接続している。この実施の形態では、導圧ホース２５の着脱作業をサージタンク１９の上方から行えるように、ダクト部１９ａの上部に接続管１９ｃを上方へ向けて突設し、この接続管１９ｃに導圧ホース２５を接続している。
【００２４】
このサージタンク１９の前記空気室部１９ｂは、図４に示すように、車体の左右方向への幅（厚み）が前記ダクト部１９ａでの有効径Ｄと略同じであって、ラジエータ１４における車体の左右方向の両側に設けた冷却水タンク１４ａと上下方向の長さ寸法が略同じになるように形成し、最下部の近傍に水抜き管１９ｄを後下方へ向けて突設している。
【００２５】
前記水抜き管１９ｄは、栓などを取付けずに開口した状態にしている。栓を設けないのは、水抜き管１９ｄの孔径をある程度細くしてこの水抜き管１９ｄをダクト部１９ａから有効径Ｄの２．５倍以上の距離をおいて下方に配設することによって、このようにサージタンク１９の下部を水抜き管１９ｄにより大気開放状態としても、サージタンク１９内の圧力に大きな影響を及ぼさないことが分かったからである。この構成を採ることにより、栓部材を不要にして低コスト化を図ることができるとともに、サージタンク１９内に入り込んだ水を排水する作業が不要になる。前記水抜き管１９ｄの孔径としては、常時開放とする場合にはむやみに大きくするとサージタンク１９内の圧力が低下してしまうので、これを大きくすることができず、異物による詰まりという問題が常につきまとう。このため、定期的なメンテナンスが必要になる。
【００２６】
そして、この実施の形態では、図４に示すように車体の前方から見たときに前記冷却水タンク１４ａと重なるように空気室部１９ｂを配置している。このように空気室部１９ｂを配置するに当たっては、車体の前方から見たときに空気室部１９ｂの車体内側の側面がラジエータ１４のコア部１４ｂ側へ大きく臨まないようにしている。すなわち、この構成を採ることにより、前記冷却水タンク１４ａの前方に生じるデッドスペース、すなわち前方投影面積に加算されずに空気力学的に悪影響が生じないスペースを最大限に利用するとともに、ラジエータ１４の冷却能力を維持しながら、サージタンク１９を上下方向に長く形成してその容量を大きく確保できる。
【００２７】
また、ラジエータ１４のコア部１４ｂに走行風を円滑に導くために、図４に示すように、サージタンク１９より車体内側に左右一対の導風板２６を配置している。この導風板２６は、図２、図４および図１０に示すように、上側前端部のブラケット２６ａを前記アッパーカウリング１２の前側下部のブラケット１２ｄにねじ止めするとともに、この連結部より後側においてブラケット２６ｂを前記押え板２２の下面にねじ止めすることによって、アッパーカウリング１２に支持させている。そして、この導風板２６に前記サージタンク１９を、下端と上部２箇所の計３箇所のねじ止め部２６ｃによって固定している。
【００２８】
このようにアッパーカウリング１２に固定した導風板２６にサージタンク１９を３箇所のねじ止め部２６ｃによって固定すると、サージタンク１９を固定するために専用のステーを設ける必要がなく、このステーを設ける場合に較べるとステーの占有スペース分だけサージタンク１９の大容量化を図ることができる。しかも、車体重量が軽くなるとともに、コストも低く抑えることができる。
【００２９】
さらに、車体の左側に配置する導風板２６は、上側後端部にラジエータカバー２６ｄを一体に形成している。このラジエータカバー２６ｄは、図９に示すようにラジエータ１４の車体左側の上端部を車体の前方、左側方および上方から覆うように形成している。このようにラジエータカバー２６ｄを設けると、ラジエータ１４の近傍にワイヤーやケーブル類を符号２７で示したように通したとしても、これが高温のラジエータ１４に擦り付けられることがない。この実施の形態で示したようにラジエータカバー２６ｄを導風板２６に一体に設けると、車体フレームなどに突設したステーによってこれを支持する構成を採る場合に較べて軽量かつ安価である。しかも、前記ステーとの干渉を避けるためにサージタンク１９を凹ませたりしなくてよい。
【００３０】
次に、カウリング１０の構成を説明する。カウリング１０のアッパーカウリング１２は、上部外側にスクリーン３１を取付けるとともに、内側に前記ヘッドライト２３、分岐ダクト１８、押え板２２および導風板２６などを固定した状態で図１０に符号３２で示すアッパーカウリング支持用ステーを車体後側から取付けている。アッパーカウリング１２に前記ステー３２を取付けるねじ部を図３中に符号１２ｅで示す。
【００３１】
また、このアッパーカウリング１２には、アッパーカウリング１２内が乗員側に露出するのを阻止するために、乗員側、すなわち車体後側からメータ側インナーパネル３３と、左右一対の上側インナーパネル３４、下側インナーパネル３５を取付けている。前記メータ側インナーパネル３３は、図１０に示すように車体前側からメータ３６を取付けた状態で左右両側の上下２箇所ずつ計４箇所の取付け部３３ａ（図６）をアッパーカウリング１２のねじ部１２ｆ（図３）に固定している。
【００３２】
前記上側インナーパネル３４はアッパーカウリング支持用ステー３２の上方延在部を車体後方から覆う構造になっており、下端を前記メータ側インナーパネル３３の上部における左右方向の両側部に接続した状態で上下２箇所をアッパーカウリング１２のねじ部１２ｇ（図３）にねじ止めしている。
前記下側インナーパネル３５は、図５に示すように、前記サージタンク１９の上方を覆うように構成し、前端を前記メータ側インナーパネル３３の下部における左右方向の両側部に接続した状態でメータ側インナーパネル３３および後述するサイドカウリング１３にねじ止めしている。メータ側インナーパネル３３へ取付ける取付け部を図５中に符号３５ａで示し、サイドカウリング１３へ取付ける取付け部を符号３５ｂで示す。
【００３３】
この実施の形態では、メータ側インナーパネル３３と下側インナーパネル３５との合わせ部を、図２，５および図６に示すように、サージタンク１９の接続管１９ｃと導圧ホース２５との接続部よりも車体前側に位置づけられるように形成している。この構成を採ることにより、下側インナーパネル３５を車体から取り外すことによって前記導圧ホース２５の先端が露出するから、サージタンク１９やアッパーカウリング１２を車載した状態で導圧ホース２５を着脱でき、組立性、整備性がよい。
【００３４】
サイドカバー１３は、図１０に示すように、左右一対のサイドパネル３６（図１０では車体左側のサイドパネル３６のみが描いてある）と、これらのサイドパネル３６どうしを車体前側の下部において連結するアンダーカバー３７とから構成している。前記サイドパネル３６は、上端部を前記アッパーカウリング１２の下端部に３箇所のねじ部３６ａでねじ止めし、かつ後部の上下３箇所をねじ部３６ｂで車体フレーム２に固定している。なお、後部のねじ部３６ｂのうち最も上側のねじ部３６ｂは、上方から前記下側インナーパネル３５によって覆われて乗員からは見えないようになっている。また、左右のサイドパネル３６どうしは、各々の下側後端部に設けた連結ブラケット３６ｃを介して連結している。この連結ブラケット３６ｃは、略水平方向に沿って車体中心側に延びており、上面に連結用突起が突設してある。左右のサイドパネル３６どうしを連結するには、前記突起どうし車体の前後方向に重ねてこれらを連結ボルトで締結させて行う。
【００３５】
また、このサイドパネル３６の前端部内側には、前記導風板２６の３箇所をねじ止めしている。導風板２６におけるサイドパネル３６に取付けるねじ止め部を図１０中に符号２６ｅで示す。
【００３６】
前記アンダーカバー３７は、図１０に示すように車体の前方から見て略逆三角形状に形成し、左右方向の両端部の上下３箇所を前記サイドパネル３６の内側ねじ部（図示せず）にねじ止めしている。また、このアンダーカバー３７の取付け部のうち、最も上側の取付け部は、前記導風板２６の下端部のねじ止め部２６ｅと共締めでサイドパネル３６に固定する構造になっている。
【００３７】
このように構成した自動二輪車１は、アッパーカウリング１２にヘッドライト２３、分岐ダクト１８、押え板２２、導風板２６およびサージタンク１９などを固定した状態でこのアッパーカウリング１２をアッパーカウリング支持用ステー３２によって車体フレーム２に固定する。なお、前記ステー３２を車体フレーム２に取付けるときには、メータ３６、メータ側インナーパネル３３および上側インナーパネル３４も組み付けておく。
【００３８】
すなわち、アッパーカウリング１２を車体フレーム２に取付けるときには、図２に示す状態になっている。この状態ではサージタンク１９の空気室部１９ｂのほとんどが車体外方に向けて露出している。なお、サージタンク１９はこの状態でエアクリーナ１６に接続する。
【００３９】
次に、サイドパネル３６およびアンダーカバー３７を車体に組み付ける。このときには、先ず、サイドパネル３６の上部のねじ部３６ａをアッパーカウリング１２にねじ止めするとともに、後部のねじ部３６ｂを車体フレーム２にねじ止めする。さらに、サイドパネル３６を導風板２６にねじ止めし、アンダーカバー３７を取付ける。これにより、露出していたサージタンク１９の下部が図１に示すように、サイドカウリング１３によって完全に覆われる。
そして、サージタンク１９に導圧ホース２５を接続し、最後に下側インナーパネル３５を取付ける。
【００４０】
このようにサージタンク１９を吸気系に備えた自動二輪車１は、走行風が前記空気入口１７から分岐ダクト１８を介してサージタンク１９に流入し、ここで動圧変動が緩和されて圧力をもった空気としてエアクリーナ１６に導入される。一方、サージタンク１９内の圧力が導圧ホース２５を介して気化器１５のフロート室に加わる。これにより、走行風のラム圧を利用したエンジンへの過給が行われる。
【００４１】
また、サージタンク１９を点検したり、水抜き管１９ｄを清掃するには、サイドカウリング１３を車体から取外し、図２に示すように、サージタンク１９の空気室部１９ｂを露出させた状態で行う。
したがって、車体前部をサージタンク１９とともにカウリング１０で覆う構成を採っても、サージタンク１９の点検、保守作業を行うための準備作業はサイドカウリング１３を車体から取り外す作業のみとなる。
【００４２】
なお、この実施の形態では、サイドカウリング１３を車体から外した状態でサージタンク１９の空気室部１９ｂの略全域が露出する構成を採っているが、本願発明はこのような限定にとらわれることなく、サージタンク１９の少なくとも下部が露出すればよい。
【００４３】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る自動二輪車は、アッパーカウリングの車幅方向中央部に空気入口を開口させ、この空気入口からラジエータより上方で前記アッパーカウリングの内側に延びる分岐ダクトと、この分岐ダクトの下流端に接続された左右一対のサージタンクとを介してエアクリーナに外気を導入する構造とし、前記左右のサージタンクを互いに別体に形成するとともに、車体の側方から見てラジエータよりも前方に位置しかつ車体の前方から見てラジエータの上方に位置してラジエータの上端に沿って延びるダクト部を備え、そのダクト部を介してエアクリーナに接続し、これらのサージタンクを車体の前方から見てラジエータの左右両側方であって、車体の側方から見てアッパーカウリングの前端縁と前記ラジエータとの間に位置付け、これらのサージタンクの少なくとも下部をアッパーカウリングより下方に突出させてこの下部に水抜き孔を設け、前記サイドカウリングは左右一対のサイドパネルを備え、これらのサイドパネルを、アッパーカウリングおよびサージタンクを車体フレームに対して固定した状態で車体フレームに対して着脱可能な構造とし、かつサージタンクにおけるアッパーカウリングより下方へ突出する部位を覆う構造としたため、サイドカウリングを車体から取り外すだけでサージタンクの少なくとも下部が露出する。
【００４４】
したがって、車体前部をサージタンクとともにカウリングで覆う構成を採っても、サージタンクの点検、保守作業を行うための準備作業はサイドカウリングを車体から取り外す作業のみとなるので、前記点検、保守作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る自動二輪車の側面図である。
【図２】サイドカウリングを外した状態での要部の側面図である。
【図３】アッパーカウリングの正面図である。
【図４】アッパーカウリングにサージタンクを取付けた状態での正面図である。
【図５】メーター側インナーパネルおよび左側インナーパネルで左側のサージタンクを上方から覆っている状態を示す平面図である。
【図６】サージタンクおよびメータ側インナーパネルの背面図である。
【図７】分岐ダクトの前端部のシール構造を示す図である。
【図８】分岐ダクトの取付構造を示す図である。
【図９】図２におけるIX−IX線断面図である。
【図１０】本発明に係る自動二輪車のカウリングおよびサージタンク周辺の吸気系構成部材の分解斜視図である。
【符号の説明】
２…車体フレーム、１０…カウリング、１１…エンジン、１２…アッパーカウリング、１３…アンダーカウリング、１６…エアクリーナ、１８…分岐ダクト、１９…サージタンク、１９ｄ…水抜き管。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a motorcycle that performs supercharging using ram pressure of traveling wind, and more particularly to a cowling structure that covers a surge tank interposed in an intake system.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a motorcycle for supercharging using the ram pressure of traveling wind, a surge tank is provided in the intake system in order to mitigate the pressure fluctuation of the ram pressure and minimize the influence of this on the output. There is something. This surge tank has a structure in which an intake passage is partially inflated, and is interposed in an intake system between an air inlet and an air cleaner that is opened on the front surface of a cowling that covers the front of the vehicle body. The inside of the surge tank also communicates with the float chamber of the vaporizer.
[0003]
By providing the surge tank in this way, even if the ram pressure of the traveling wind greatly increases or decreases, the pressure applied to the float chamber of the air cleaner or the carburetor can be suppressed to a small fluctuation.
[0004]
In addition, since foreign matter such as rain water or muddy water splashed by a preceding vehicle may blow into the air inlet, in order to prevent the foreign matter from accumulating in the surge tank, the surge tank has drainage and foreign matter discharge at the bottom. For this purpose, a drain hole is provided.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the surge tank described above is mounted on a motorcycle, the structure of the cowling that covers the front of the vehicle body together with the surge tank has been a problem.
Although the surge tank has a structure with a drain hole to allow foreign matter to be discharged, when a large number of foreign objects enter the surge tank at one time, it cannot be completely discharged and the drain hole is closed. turn into. In such a case, it is necessary to insert a thin wire from the opening outside the drain hole and scrape out the foreign matter at the entrance.
[0006]
A conventional motorcycle having the surge tank includes an upper cowling that covers the periphery of the headlight, and a side cowling that covers the side of the engine by connecting to the upper cowling. In particular, it is preferable to provide an opening at the frontmost end, and from the viewpoint of reducing pressure fluctuations, it is preferable to arrange a surge tank in the vicinity of the opening, so an air inlet is provided in front of the upper cowling. In addition to opening, the surge tank is disposed not inside the side cowling but inside the upper cowling. For this reason, when inspecting whether foreign matter is accumulated in the surge tank or performing the cleaning operation as described above, the upper cowling must be removed from the vehicle body to expose the surge tank.
[0007]
However, in the conventional motorcycle described above, the upper cowling is connected to the support stay, side cowling, headlight, meter, etc., so it takes a lot of work to attach and detach this upper cowling, and the inspection and maintenance of the surge tank The work cannot be done easily.
[0008]
The present invention has been made to solve such problems, and it is an object of the present invention to make it possible to easily inspect and maintain a surge tank even if a configuration is adopted in which the surge tank is covered with a cowling.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The motorcycle according to the present invention has an air inlet opened at a vehicle width direction center portion of the upper cowling, and is connected to a branch duct extending from the air inlet to the inside of the upper cowling above the radiator and a downstream end of the branch duct. A structure in which outside air is introduced into the air cleaner through a pair of left and right surge tanks, and the left and right surge tanks are formed separately from each other , Equipped with a duct portion that is positioned forward of the radiator when viewed from the side of the vehicle body and that is positioned above the radiator when viewed from the front of the vehicle body and extends along the upper end of the radiator, and is connected to the air cleaner via the duct portion These surge tanks are located on the left and right sides of the radiator when viewed from the front of the vehicle body, and are positioned between the front edge of the upper cowling and the radiator when viewed from the side of the vehicle body, At least the lower part of these surge tanks protrudes downward from the upper cowling and a drain hole is provided in the lower part. The side cowling has a pair of left and right side panels, and these side panels are connected to the upper cowling and the surge tank. At least the lower part of the surge tank can be removed by simply removing the side cowling from the vehicle body. Is exposed.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an example of an embodiment of a motorcycle according to the present invention will be described in detail with reference to FIGS.
FIG. 1 is a side view of a motorcycle according to the present invention, FIG. 2 is a side view of a main part with a side cowling removed, FIG. 3 is a front view of the upper cowling, and FIG. 4 is a surge tank attached to the upper cowling. The figure is a front view in a state where a part of the upper cowling is omitted.
[0011]
5 is a plan view showing a state in which the left surge tank is covered with the meter side inner panel and the left inner panel from above, FIG. 6 is a rear view of the surge tank and meter side inner panel, and FIG. 7 is a front end portion of the branch duct. FIG. 3 is a view showing a sealing structure of FIG. 3, and a broken portion in FIG. FIG. 8 is a view showing a mounting structure of the branch duct, and a broken portion in FIG. 8 is a cross-sectional view taken along line VIII-VIII in FIG. 9 is a cross-sectional view taken along the line IX-IX in FIG. 2, and FIG. 10 is an exploded perspective view of the intake system components around the cowling and surge tank of the motorcycle according to the present invention.
[0012]
In these drawings, reference numeral 1 denotes a motorcycle according to this embodiment. 2 is a body frame of the motorcycle 1, 3 is a front wheel suspended from the body frame 2 via a front fork 4, 5 is a steering handle provided at an upper end of the front fork 4, and 6 is a rear arm on the body frame 2. 7 shows a rear wheel supported via 7. A shock absorber (not shown) is interposed between the rear arm 7 and the vehicle body frame 2.
[0013]
8 is a fuel tank, 9 is a seat, 10 is a cowling having a structure that covers the front portion of the motorcycle 1 from the front of the vehicle body, and 11 is an engine. The cowling 10 includes an upper cowling 12 fixed to the vehicle body frame 2 via an upper cowling support stay, which will be described later, and side cowlings 13 connected to lower ends of the left and right sides of the vehicle body in the upper cowling 12. Yes. The side cowling 13 covers the engine 11 from the side of the vehicle body.
[0014]
The engine 11 is a water-cooled four-cycle type that is cooled by cooling water passing through a radiator 14, and has a structure in which fuel and air are supplied by an intake device having a carburetor 15. The intake device communicates the upstream side of the carburetor 15 with an air cleaner 16 disposed on the front side of the vehicle body from a fuel reservoir (not shown) in the fuel tank 8, and opens to the front surface of the upper cowling 12. The outside air is introduced from the air inlet 17 through the branch duct 18 and a pair of left and right surge tanks 19 shown in FIG.
[0015]
The branch duct 18 is integrally formed of a rubber material so as to form a bifurcated intake passage, and as shown in FIG. 10, the intake passage is opened from one inlet opening toward the front of the vehicle body on both right and left sides of the vehicle body. It has a structure that branches off. The branch duct 18 connects the inlet to the air inlet 17 of the upper cowling 12 and also connects the left and right downstream ends to the surge tank 19.
[0016]
As shown in FIG. 3, the connecting portion between the branch duct 18 and the air inlet 17 opens the air inlet 17 so as to be wide in the left-right direction of the vehicle body as shown in FIG. 3, and the air inlet 17 is connected to the upstream opening. A cylindrical portion 20 (FIG. 7) is provided, and the inlet portion of the branch duct 18 is fitted to the outer surface of the cylindrical portion 20. As shown in FIG. 7, the tubular portion 20 is formed such that the upper wall 20b is shorter than the lower wall 20a in the front-rear direction of the vehicle body. By forming in this way, the inner peripheral surface of the cylindrical portion 20 can be uniformly coated over the entire area. This is because the upper surface of the inner peripheral surface of the cylindrical portion 20 can spray paint onto the air inlet 17 from the front and lower side, and the lower surface can spray paint from the back side of the upper cowling 12 toward the front and lower side. Because.
[0017]
Further, as shown in FIG. 8, the branch duct 18 is screwed at two places on the upper and lower sides of the branch duct 18 to a duct bracket 12 a provided above the tubular portion 20 in the upper cowling 12, and Are fixed to the lower wall 20a of the cylindrical portion 20 together with a branch duct presser plate 22 by a fixing screw 21.
[0018]
As shown in FIG. 10, the branch duct presser plate 22 is formed in a plate shape in which a pressing portion 22a extending in the left-right direction of the vehicle body projects from the upper surface, and the front end thereof is an upper cowling as shown in FIG. The rear part is fixed to the cylindrical part 20 by the fixing screw 21 as shown in FIGS. 4 and 8 while being engaged with the folded part 12b of the front lower end part 12 of FIG. As shown in FIG. 7, the pressing portion 22a is configured to be fitted from below into a groove 18a formed so as to extend from the lower surface to the left and right sides as shown in FIG. That is, by fixing the presser plate 22 to the upper cowling 12 as described above, the portion extending from the lower portion of the branch duct 18 to the left and right side portions is pressed from the outside by the pressing portion 22a, and the outer surface of the cylindrical portion 20 Press contact.
[0019]
Further, as shown in FIG. 7, the upper portion of the entrance portion of the branch duct 18 is formed in a cylindrical shape with the headlight 23 by pressing the lower surface of the headlight 23 from above onto a protrusion 18b protruding from the upper surface of the front end portion. The pressure is held between the portions 20. As shown in FIG. 10, the headlight 23 is supported only on the upper cowling 12 by screwing a total of five locations, two on the left and right sides and one on the upper side, to the headlight mounting portion 12c of the upper cowling 12. Yes. In other words, the headlight 23 is not supported on the stay 32 side described later.
[0020]
That is, as described above, the inlet portion of the branch duct 18 is fixed in pressure contact with the cylindrical portion 22 by fixing the pressing plate 22 and the headlight 23 to the upper cowling 12. By adopting this configuration, high sealing performance can be obtained at the connecting portion between the branch duct 18 and the cylindrical portion 22. In FIG. 7 and FIG. 8, what is indicated by a reference numeral 24 arranged inside the branch duct 18 is a wire mesh for restricting foreign matter from entering the downstream side. The wire mesh 24 is disposed at a position where it is not exposed to the air inlet 17 when the vehicle body is viewed from the side so that the aesthetic appearance of the upper cowling 12 is not impaired. As shown in FIG. It is fixed with rivets and screws.
[0021]
The surge tank 19 is integrally formed of synthetic resin. As shown in FIGS. 2 and 10, the surge tank 19 is provided with a duct portion 19a connected to the branch duct 18 and the air cleaner 16 on the upper side and the duct on the lower side. An air chamber portion 19b extending downward from the portion 19a is provided. The synthetic resin used as the material of the surge tank 19 may be a resin that becomes translucent when cured. In this way, it is possible to visually determine from the outside whether or not foreign matter has accumulated in the surge tank 19.
[0022]
The duct portion 19a has an upstream end portion and a downstream end portion formed in a tubular shape having a circular cross section, and is fitted to the downstream end portion of the branch duct 18 and the inlet pipe 16a of the air cleaner 16 so as to be a binding band (not shown). Z)). The air cleaner 16 is disposed inside the pair of left and right tank rails 2a in the body frame 2, and the inlet pipe 16a extends through the tank rail 2a and extends toward the surge tank 19 side.
[0023]
A pressure guide hose 25 for transmitting the air pressure in the surge tank 19 to a float chamber (not shown) of the vaporizer 15 is connected to the upper portion of the duct portion 19a. In this embodiment, a connecting pipe 19c is projected upward from the upper part of the duct portion 19a so that the pressure guiding hose 25 can be attached and detached from above the surge tank 19, and the pressure guiding hose is provided in the connecting pipe 19c. 25 is connected.
[0024]
As shown in FIG. 4, the air chamber portion 19b of the surge tank 19 has a width (thickness) in the left-right direction of the vehicle body that is substantially the same as the effective diameter D of the duct portion 19a. The cooling water tanks 14a provided on both sides in the left and right direction are formed to have substantially the same length in the vertical direction, and a water drain pipe 19d is provided in the vicinity of the lowermost portion so as to project rearward and downward.
[0025]
The drain pipe 19d is opened without a stopper or the like attached. The stopper is not provided by reducing the diameter of the drainage pipe 19d to some extent and disposing the drainage pipe 19d at a distance of 2.5 times or more of the effective diameter D from the duct portion 19a. This is because it has been found that even if the lower portion of the surge tank 19 is opened to the atmosphere by the drain pipe 19d, the pressure in the surge tank 19 is not greatly affected. By adopting this configuration, the cost can be reduced by eliminating the plug member, and the work of draining the water that has entered the surge tank 19 becomes unnecessary. As the hole diameter of the drain pipe 19d, if it is always open, if the pressure is increased excessively, the pressure in the surge tank 19 will decrease, so this cannot be increased, and there is always a problem of clogging with foreign matter. Let's go. For this reason, regular maintenance is required.
[0026]
In this embodiment, as shown in FIG. 4, the air chamber portion 19b is arranged so as to overlap the cooling water tank 14a when viewed from the front of the vehicle body. In arranging the air chamber portion 19b in this way, the side surface of the air chamber portion 19b inside the vehicle body does not face the core portion 14b side of the radiator 14 when viewed from the front of the vehicle body. That is, by adopting this configuration, the dead space generated in front of the cooling water tank 14a, that is, the space that is not added to the front projection area and does not adversely affect aerodynamics is used to the maximum, and the radiator 14 While maintaining the cooling capacity, the surge tank 19 can be formed long in the vertical direction to ensure a large capacity.
[0027]
Further, in order to smoothly guide the traveling wind to the core portion 14 b of the radiator 14, a pair of left and right air guide plates 26 are arranged on the inner side of the vehicle body from the surge tank 19 as shown in FIG. 4. As shown in FIGS. 2, 4 and 10, the air guide plate 26 screws the upper front end bracket 26a to the front lower bracket 12d of the upper cowling 12, and at the rear side of the connecting portion. The bracket 26b is supported by the upper cowling 12 by screwing the bracket 26b to the lower surface of the presser plate 22. The surge tank 19 is fixed to the air guide plate 26 by a total of three screwing portions 26c including a lower end and two upper portions.
[0028]
When the surge tank 19 is fixed to the air guide plate 26 fixed to the upper cowling 12 in this way by the three screwing portions 26c, it is not necessary to provide a dedicated stay for fixing the surge tank 19, and this stay is provided. Compared to the case, the capacity of the surge tank 19 can be increased by the space occupied by the stay. In addition, the weight of the vehicle body can be reduced and the cost can be kept low.
[0029]
Further, the air guide plate 26 disposed on the left side of the vehicle body is integrally formed with a radiator cover 26d at the upper rear end. As shown in FIG. 9, the radiator cover 26d is formed so as to cover the upper end of the left side of the vehicle body of the radiator 14 from the front, left side, and upper side of the vehicle body. When the radiator cover 26d is provided in this way, even if wires and cables are passed in the vicinity of the radiator 14 as indicated by reference numeral 27, it is not rubbed against the high-temperature radiator 14. As shown in this embodiment, when the radiator cover 26d is provided integrally with the air guide plate 26, it is lighter and less expensive than the case where a structure is used in which the radiator cover 26d is supported by a stay projecting on the body frame or the like. Moreover, the surge tank 19 does not have to be recessed to avoid interference with the stay.
[0030]
Next, the configuration of the cowling 10 will be described. The upper cowling 12 of the cowling 10 has a screen 31 attached to the upper outer side, and the upper light indicated by reference numeral 32 in FIG. A cowling support stay is attached from the rear side of the vehicle body. A screw portion for attaching the stay 32 to the upper cowling 12 is indicated by reference numeral 12e in FIG.
[0031]
The upper cowling 12 includes a meter-side inner panel 33 and a pair of left and right upper inner panels 34 from the occupant side, that is, the rear side of the vehicle body, in order to prevent the inside of the upper cowling 12 from being exposed to the occupant side. A side inner panel 35 is attached. As shown in FIG. 10, the meter-side inner panel 33 has a total of four attachment portions 33a (FIG. 6) on the upper and lower sides of the upper cowling 12 in the state where the meter 36 is attached from the front side of the vehicle body. (FIG. 3).
[0032]
The upper inner panel 34 has a structure that covers the upper extension of the upper cowling support stay 32 from the rear of the vehicle body, and the upper and lower sides are connected to both sides in the left-right direction at the upper part of the meter-side inner panel 33. Two places are screwed to the screw portion 12g (FIG. 3) of the upper cowling 12.
As shown in FIG. 5, the lower inner panel 35 is configured to cover the upper side of the surge tank 19, and is connected to the left and right sides of the lower side of the meter side inner panel 33 with the front end connected to the meter. Screwed to the side inner panel 33 and a side cowling 13 described later. An attachment portion to be attached to the meter side inner panel 33 is indicated by reference numeral 35a in FIG. 5, and an attachment portion to be attached to the side cowling 13 is indicated by reference numeral 35b.
[0033]
In this embodiment, as shown in FIGS. 2, 5 and 6, the mating portion of the meter side inner panel 33 and the lower inner panel 35 is connected to the connection pipe 19 c of the surge tank 19 and the pressure guiding hose 25. It is formed to be positioned on the front side of the vehicle body relative to the part. By adopting this configuration, the tip of the pressure guiding hose 25 is exposed by removing the lower inner panel 35 from the vehicle body. Therefore, the pressure guiding hose 25 can be attached and detached while the surge tank 19 and the upper cowling 12 are mounted on the vehicle. Easy to assemble and maintain.
[0034]
As shown in FIG. 10, the side cover 13 connects a pair of left and right side panels 36 (only the side panel 36 on the left side of the vehicle body is depicted in FIG. 10) and the side panels 36 at the lower part on the front side of the vehicle body. An under cover 37 is used. The side panel 36 is screwed to the lower end portion of the upper cowling 12 with three screw portions 36a, and the upper and lower portions of the side panel 36 are fixed to the vehicle body frame 2 with screw portions 36b. The uppermost screw portion 36b of the rear screw portion 36b is covered with the lower inner panel 35 from above and is not visible to the passenger. Further, the left and right side panels 36 are connected to each other via a connection bracket 36c provided at each lower rear end portion. The connection bracket 36c extends toward the center of the vehicle body along a substantially horizontal direction, and has a connection protrusion protruding on the upper surface. In order to connect the left and right side panels 36, the protrusions are overlapped in the front-rear direction of the vehicle body and fastened with a connecting bolt.
[0035]
Further, three portions of the air guide plate 26 are screwed to the inside of the front end portion of the side panel 36. A screwing portion to be attached to the side panel 36 in the air guide plate 26 is denoted by reference numeral 26e in FIG.
[0036]
As shown in FIG. 10, the under cover 37 is formed in a substantially inverted triangular shape when viewed from the front of the vehicle body, and three upper and lower portions at both end portions in the left-right direction are used as inner screw portions (not shown) of the side panel 36. Screwed. Of the attachment portions of the under cover 37, the uppermost attachment portion is structured to be fixed to the side panel 36 by fastening together with the screwing portion 26e at the lower end portion of the air guide plate 26.
[0037]
The motorcycle 1 configured as described above has the upper cowling 12 attached to the upper cowling 12 with the headlight 23, the branch duct 18, the holding plate 22, the air guide plate 26, the surge tank 19 and the like fixed to the upper cowling 12. It is fixed to the vehicle body frame 2 by 32. When the stay 32 is attached to the vehicle body frame 2, the meter 36, the meter side inner panel 33 and the upper inner panel 34 are also assembled.
[0038]
That is, when the upper cowling 12 is attached to the vehicle body frame 2, the state shown in FIG. In this state, most of the air chamber portion 19b of the surge tank 19 is exposed toward the outside of the vehicle body. The surge tank 19 is connected to the air cleaner 16 in this state.
[0039]
Next, the side panel 36 and the under cover 37 are assembled to the vehicle body. At this time, first, the upper threaded portion 36 a of the side panel 36 is screwed to the upper cowling 12, and the rear threaded portion 36 b is screwed to the vehicle body frame 2. Further, the side panel 36 is screwed to the air guide plate 26 and the under cover 37 is attached. As a result, the exposed lower portion of the surge tank 19 is completely covered by the side cowling 13 as shown in FIG.
Then, the pressure guiding hose 25 is connected to the surge tank 19 and finally the lower inner panel 35 is attached.
[0040]
Thus, in the motorcycle 1 equipped with the surge tank 19 in the intake system, the traveling wind flows into the surge tank 19 from the air inlet 17 through the branch duct 18, where the dynamic pressure fluctuation is relaxed and the pressure is increased. Air is introduced into the air cleaner 16 as fresh air. On the other hand, the pressure in the surge tank 19 is applied to the float chamber of the vaporizer 15 via the pressure guiding hose 25. As a result, the engine is supercharged using the ram pressure of the traveling wind.
[0041]
Further, in order to check the surge tank 19 or clean the drain pipe 19d, the side cowling 13 is removed from the vehicle body, and the air chamber portion 19b of the surge tank 19 is exposed as shown in FIG. .
Therefore, even if the front part of the vehicle body is covered with the cowling 10 together with the surge tank 19, the preparatory work for performing the inspection and maintenance work of the surge tank 19 is only the work of removing the side cowling 13 from the vehicle body.
[0042]
In this embodiment, a configuration is adopted in which substantially the entire air chamber portion 19b of the surge tank 19 is exposed with the side cowling 13 removed from the vehicle body. However, the present invention is not limited to such a limitation. It is sufficient that at least the lower part of the surge tank 19 is exposed.
[0043]
【The invention's effect】
As described above, the motorcycle according to the present invention has an air inlet at the center in the vehicle width direction of the upper cowling, a branch duct extending from the air inlet to the inside of the upper cowling above the radiator, and the branch duct. A structure in which outside air is introduced into the air cleaner through a pair of left and right surge tanks connected to the downstream end of the left and right, and the left and right surge tanks are formed separately from each other , Equipped with a duct portion that is positioned forward of the radiator when viewed from the side of the vehicle body and that is positioned above the radiator when viewed from the front of the vehicle body and extends along the upper end of the radiator, and is connected to the air cleaner via the duct portion These surge tanks are located on the left and right sides of the radiator when viewed from the front of the vehicle body, and are positioned between the front edge of the upper cowling and the radiator when viewed from the side of the vehicle body, At least the lower part of these surge tanks protrudes downward from the upper cowling and a drain hole is provided in the lower part. The side cowling has a pair of left and right side panels, and these side panels are connected to the upper cowling and the surge tank. At least the lower part of the surge tank can be removed by simply removing the side cowling from the vehicle body. Is exposed.
[0044]
Therefore, even if the front part of the vehicle body is covered with the surge tank and the cowling, the preparatory work for inspecting and maintaining the surge tank is only the work for removing the side cowling from the vehicle body. It can be done easily.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a motorcycle according to the present invention.
FIG. 2 is a side view of the main part with the side cowling removed.
FIG. 3 is a front view of an upper cowling.
FIG. 4 is a front view of the upper cowling with a surge tank attached thereto.
FIG. 5 is a plan view showing a state where the left surge tank is covered from above by the meter side inner panel and the left inner panel.
FIG. 6 is a rear view of the surge tank and the meter side inner panel.
FIG. 7 is a view showing a seal structure of a front end portion of a branch duct.
FIG. 8 is a view showing a mounting structure of a branch duct.
9 is a cross-sectional view taken along the line IX-IX in FIG.
FIG. 10 is an exploded perspective view of intake system components around a cowling and a surge tank of a motorcycle according to the present invention.
[Explanation of symbols]
2 ... Body frame, 10 ... Cowling, 11 ... Engine, 12 ... Upper cowling, 13 ... Under cowling, 16 ... Air cleaner, 18 ... Branch duct, 19 ... Surge tank, 19d ... Drain pipe.

Claims

ヘッドライトの周辺を車体の前方から覆うアッパーカウリングと、このアッパーカウリングの下端に連結してエンジンを車体の側方から覆うサイドカウリングとを備えた自動二輪車において、前記アッパーカウリングの車幅方向中央部に空気入口を開口させ、この空気入口からラジエータより上方で前記アッパーカウリングの内側に延びる分岐ダクトと、この分岐ダクトの下流端に接続された左右一対のサージタンクとを介してエアクリーナに外気を導入する構造とし、前記左右のサージタンクを、互いに別体に形成するとともに、車体の側方から見てラジエータよりも前方に位置しかつ車体の前方から見てラジエータの上方に位置してラジエータの上端に沿って延びるダクト部を備え、そのダクト部を介してエアクリーナに接続し、これらのサージタンクを車体の前方から見てラジエータの左右両側方であって、車体の側方から見てアッパーカウリングの前端縁と前記ラジエータとの間に位置付け、これらのサージタンクの少なくとも下部を前記アッパーカウリングより下方に突出させてこの下部に水抜き孔を設け、前記サイドカウリングは左右一対のサイドパネルを備え、これらのサイドパネルを、前記アッパーカウリングおよび前記サージタンクを車体フレームに対して固定した状態で車体フレームに対して着脱可能な構造とし、かつ前記サージタンクにおけるアッパーカウリングより下方へ突出する部位を覆う構造としたことを特徴とする自動二輪車。In a motorcycle provided with an upper cowling that covers the periphery of the headlight from the front of the vehicle body, and a side cowling that is connected to the lower end of the upper cowling and covers the engine from the side of the vehicle body, the center part in the vehicle width direction of the upper cowling The air inlet is opened, and outside air is introduced into the air cleaner through a branch duct extending from the air inlet to the inside of the upper cowling above the radiator and a pair of left and right surge tanks connected to the downstream end of the branch duct. The left and right surge tanks are formed separately from each other, and are positioned forward of the radiator when viewed from the side of the vehicle body and above the radiator when viewed from the front of the vehicle body. A duct portion extending along the line and connected to the air cleaner through the duct portion. A is the left and right sides towards the radiator watching surge tank from the front of the vehicle body, positioned between the front edge and the radiator upper cowling when viewed from the vehicle body side, the upper cowling at least the lower portion of the surge tank The side cowling is provided with a pair of left and right side panels, and the side cowling is fixed to the vehicle body frame with the upper cowling and the surge tank. A motorcycle having a structure that can be attached to and detached from a vehicle body frame and that covers a portion of the surge tank that protrudes downward from an upper cowling.