JP3678614B2 - 内視鏡 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、挿入部先端に設けられた対物レンズの外表面を洗浄するための洗浄用ノズルに接続された送気送液管路に分岐部を介して送気管路と送液管路を接続するようにした内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡の挿入部先端には対物レンズの外表面を洗浄するための洗浄用ノズルが設けられており、この洗浄用ノズルには気体を供給する送気管路と液体を供給する送液管路が一本の送気送液管路を介して接続される。例えば実願昭58−35204号の出願のもの及び実公平5−8964号公報に示される内視鏡では、送気管路を形成する送気チューブと、送液管路を形成する送液チューブが、いずれも挿入部内に配置され、それらが先端部付近で一本のパイプから成る送気送液管路に接続され、この一本の送気送液管路を通じて洗浄用ノズルに接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、内視鏡の挿入部先端に設けられた対物レンズの外表面を洗浄するための洗浄用ノズルに接続された送気管路と送液管路はいずれも挿入部内に配置され、また、先端部付近で分岐部を介して送気送液管路一本に束ねられ、洗浄用ノズルに接続されていた。この場合、送気管路と送液管路の両方が挿入部内に配置される。このため、その両方の管路のスペース分、挿入部内に設置スペースを広く占有してしまっていた。
【0004】
また、挿入部内で送気管路と送液管路が分岐部を介して一本の送気送液管路にまとめられる構造であるため、挿入部内に分岐部や管路接続用の糸巻き部などを設置するスペースがさらに大きく必要となり、そのため、挿入部の径が太くなってしまっていた。
【0005】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、送気管路と送液管路の分岐部の挿入部及び操作部への組み込みが容易であり、これらを組み込む挿入部の細径化を図ることができる内視鏡を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】
請求項1に係る発明は、レンズ及び前記レンズの外表面に送気及び送液を行うための洗浄用ノズルを備える先端部を有し、体腔内に挿入される挿入部と、前記挿入部の手元側に連結され、送気と送液とを切り替えるための切替弁を有する操作部と、前記先端部から前記挿入部を介して前記操作部まで延出されるような所定の長さを有し、処置具を挿通可能な処置具挿通用チャンネルと、前記洗浄用ノズルに連通され、前記洗浄用ノズルに気体及び液体を供給するための単一の通路を形成する中空体からなり、前記処置具挿通用チャンネルよりも長い送気送水管路と、前記切替弁が介設され、前記送気送液管路に気体を供給するための送気管路と、前記切替弁が介設され、前記送気送水管路に液体を供給するための送液管路と、前記処置具挿通用チャンネルの手元側端部よりも手元側に設けられ、前記送気送液管路を前記送気管路及び前記送液管路に連通させる分岐路を形成する分岐部と、を具備することを特徴とする内視鏡である。
【0007】
この請求項1に係る発明は、送気送液管路と、送液管路及び送気管路とを接続する分岐部を、処置具挿通用チャンネルよりも挿入軸方向において手元側に位置させることにより、挿入部内には、洗浄用ノズルに接続する管路としては送気送液管路のみが存在することになり、送気管路と送液管路の両方が存在する場合に比較して挿入部径を小さくできる。
【0008】
請求項2に係る発明は、前記分岐部は、パイプ状の本体管路と、前記本体管路の中途側部にその先端部が接合されている湾曲したパイプ状の分岐管路と、を有し、前記本体管路と前記分岐管路とは、手元側において略平行に配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡である。
この請求項2に係る発明の作用は、請求項1に係る発明の作用に加え、分岐部がパイプ状部材であるため、その断面は円であり、同じく円の断面形状を有す他内蔵物と、円柱状の挿入部内で効率よくスペースを利用できる。
【0009】
請求項3に係る発明は、前記分岐管路の外径は、前記処置具挿通用チャンネルの外径以下の寸法である、ことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡である。
【0010】
この請求項3に係る発明の作用は、請求項1、2に係る発明の作用に加えて、以下の作用を有する。すなわち、分岐部の前側の内蔵物は、ケーブル、ライトガイド、処置具挿通用チャンネル、送気送液管路であり、分岐部における内蔵物はケーブル、ライトガイド、分岐部を構成する本体管路、分岐管路である。本体管路とそれに接続される送気送液管路の太さは、ほぼ同じであるので、分岐管路の外径が処置具挿通用チャンネルの外径よりも小さく、かつ分岐部を処置具挿通用チャンネルより手元側に位置させた場合、処置具挿通用チャンネルが配される挿入部内の空間に、内蔵物挿入時には分岐管路を位置させながら挿入することができる。つまり、先端構成部材に送気送液管路、分岐部、送気管路、送液管路を含んだ全ての内蔵物を取り付けた後、挿入部を構成する可撓管の先端より全ての内蔵物を挿入できるので、分岐部を別体にして後から取り付けるといったように煩雑な作業をする必要が無く、組立が容易に行える。
【0011】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
図1乃至図8を参照して本発明の第1実施形態に係る内視鏡について説明する。
【0012】
本実施形態は、請求項1〜3および付記項1〜6において述べられた発明の実施形態を示したものである。
【0013】
(構成)
図1はビデオ式内視鏡システムの構成を概念的に示す説明図である。内視鏡システム1は内視鏡2、内視鏡用光源装置3及びビデオプロセッサ4を有し、ビデオプロセッサ4にはモニタ5、VTRデッキ6、ビデオディスク7及びビデオプリンタ8が接続されている。
【0014】
上記内視鏡2は、挿入部11、操作部12、及びユニバーサルコード13から成り、挿入部11は、先端部15、湾曲部16、可撓管17が、その順番に接続されて構成されている。
【0015】
図2は、上記挿入部11の先端部15を前方より見た正面図である。先端部15には、照明用レンズ21、観察用レンズ22、観察用レンズ22の先端面の洗浄を行う洗浄用ノズル23、後述する処置具挿通管路(チャンネル)25の先端開孔26が配設されている。
【0016】
図3は、図2中のJDKLに沿う部分の縦断面図である。先端部15は先端構成部材27を有し、先端構成部材27に電気的絶縁性の先端カバー28を取り付けて構成されている。両者には先端カバー28から先端構成部材27にかけて連通する複数の孔が形成され、各孔には上述したような各種内蔵物が内嵌している。
【0017】
洗浄用ノズル23には、観察用レンズ22の先端表面に向けて開口した噴出口31が設けられており、この洗浄用ノズル23は、先端構成部材27に形成した孔32を介して、送気送液管路33に接続されている。送気送液管路33は、チューブ状部材34にて形成されており、チューブ状部材34の前端はパイプ状部材35を介して上記先端構成部材27に形成した上記孔32に接続されている。
【0018】
図4は、図2中のOMに沿う部分の縦断面図である。先端構成部材27及び先端カバー28にわたって設けれられた処置具挿通孔36に後続して、チャンネルパイプ37を介して処置具挿通管路(チャンネル)25が接続されている。この処置具挿通管路25は可撓性のチューブ状部材38にて形成されており、このチューブ状部材38の、操作部12内に位置する後端側では、図5中にて示されるように、吸引管路分岐部39の先端に接続されている。
【0019】
そして、吸引管路分岐部39には吸引管路用チューブ41と処置具挿入口42が接続される。つまり、処置具挿通管路25は、その吸引管路分岐部39を介して、吸引管路用チューブ41と処置具挿入口42に分岐する。
【0020】
また、吸引管路用チューブ41は上記操作部12内に設けられた吸引操作弁43のシリンダ44に接続されており、術者はその吸引操作ボタン45を操作し、吸引管路を開くことにより、先端部15に設けられた処置具挿通管路25の先端開孔26より吸引を行うことができる。
【0021】
また、図5には、操作部12内に組み込まれる各種の管路の配管構造が示されている。洗浄用ノズル23に通じる送気送液管路33を形成する一本のチューブ状部材34の基端は、操作部12内に導かれており、送気送液管路分岐部46を介して送液管路を形成するチューブ47の前端と、送気管路を形成するチューブ48の前端とが接続されている。
【0022】
送液管路用チューブ47及び送気管路用チューブ48の途中部分は共に操作部12に設けられた送気送液切換え弁50の送気送液シリンダ51に接続されている。そして、送気送液切換え弁50の操作ボタン52を術者が操作することにより、送気送液切換え弁50の切換え動作が行われ、選択的に送液管路用チューブ47及び送気管路用チューブ48を通じて、上記洗浄用ノズル23より観察用レンズ22の先端表面に向けての送液または送気が行われる。
【0023】
図6で示すように、操作部12内に配置される上記送気送液管路分岐部46は、一つの前方接続端部55と二股に分かれた二つの後方接続端部56,57を有しており、一直線的な一本のパイプ状部材によって本体管路58を形成し、この本体管路58の先端部と後端部によって、前方接続端部55と一方の後方接続端部56が形成されている。また、二つの後方接続端部56,57は平行に配置されている。他方の後方接続端部57は先端部分を曲げたパイプ状部材59にて形成され、その先端は上記本体管路58の側部に接続されている。そして、前方接続端部55には、送気送液管路33を形成するチューブ状部材34の後端が接続され、一方の後方接続端部56には、送気管路用チューブ48が接続され、他方の後方接続端部57には、送液管路用チューブ47が接続されている。また、各接続端部55,56,57において、チューブ状部材34、送液管路用チューブ47、送気管路用チューブ48の接続端部はその外周部を糸状部材60にて締め付けることによりそれぞれが固定されている。
【0024】
図5に示すように、上記吸引管路分岐部39は、送気送液管路分岐部46よりも先端側に位置して配置されており、よって、処置具挿通管路用チューブ状部材34の後端は、送気送液管路分岐部46よりも先端側に位置して配置される。送気送液管路分岐部46が上記吸引管路分岐部39、つまり、処置具挿通管路(処置具挿通用チャンネル)25の後端よりも手元側に位置して配置されている。
【0025】
図7は、挿入部11の可撓管17の途中部分を縦断して示した図であり、この図7で示すように、挿入部11内には、内蔵物として、牽引ワイヤー61、及びこの牽引ワイヤー61を挿通案内するため、挿入部11の内面壁に固定的に設置したワイヤーガイド62の他、フリーな状態でそれぞれ配置される、先端部15に組み込まれた撮像ユニット(図示せず)に接続されたケーブル63、照明用レンズ21に接続されたライトガイド64、上記送気送液管路33を形成するチューブ状部材34、上記処置具挿通管路25を形成するチューブ状部材38がある。
【0026】
上記牽引ワイヤー61の後端は、操作部12内に設置された図示しない牽引装置に連結され、術者が操作部12に設けられる同じく図示しない湾曲操作ノブを操作することにより、牽引装置を操作して牽引ワイヤー61を牽引し、挿入部11の湾曲部16を自由に湾曲させることができるようになっている。
【0027】
上記送気送液管路分岐部46の送液管路用チューブ47に通じる分岐管路を形成するパイプ状部材59の外径は処置具挿通管路25を形成するチューブ状部材38の外径よりも小さくなっている。また、上記分岐管路を形成するパイプ状部材59の軸と、処置具挿通管路25を形成するチューブ状部材38の軸とは、略同軸的に位置するように配置されている。
【0028】
上記内視鏡2のユニバーサルコード13のコネクター65は上記光源装置3に接続され、コネクター65のライトガイド管部66は、光源装置3の光源ランプ67に集光レンズ68を介して対向する。また、コネクター65は、信号ケーブル70を通じてビデオプロセッサ4に接続される。
【0029】
(作用)
通常、組立の際には、挿入部11の先端部15に、挿入部11に挿通する内蔵物を取り付けた状態で、各内蔵物を、先端側より湾曲部16から可撓管17に挿入しながら、先端部15、湾曲部16、可撓管17を接続していく。まず、組立時に可撓管17内に組み込む内蔵物としては、図8で示すように、撮像ユニットのケーブル63、ライトガイド64、送液管路用チューブ47、送気管路用チューブ48もしくは送気送液管路分岐部46が挿入される。図8はその組立時における可撓管17の横断面図であり、ケーブル63、ライトガイド64、送気送液管路分岐部46が通過している様子を示している。
【0030】
それらが可撓管17内を通過した後、送液管路用チューブ47が占めていたスペースに、処置具挿通管路25を形成するチューブ状部材38が挿入位置される(図7を参照)。このため、可撓管17の内径は、図8で示すように、ケーブル63、ライトガイド64、送気送液管路分岐部46が同時に配置できる大きさ、もしくは図7で示すように、ケーブル63、ライトガイド64、送気送液管路33を形成するチューブ状部材34、処置具挿通管路25を形成するチューブ状部材38が同時に配置できる大きさであれば良いので、可撓管17の径を細くできる。
【0031】
また、狭い操作部12内に送気送液管路分岐部46を配する場合、上記送気送液管路分岐部46を別体にして取り付けるようとすると、例えばチューブ接続のために口金や締め付け固定用のナットなどを配するスペースが十分なく、組立が困難であったが、本実施形態のものでは、先端部15の後端に、予め送気送液管路分岐部46を取り付けた送気送液管用チューブ状部材34、及び他の全ての内蔵物を取り付けた後、湾曲部16及び可撓管17に先端側より挿入し、組み立てることが可能なため、組立が簡単である。
【0032】
(効果)
送気送液管路分岐部46が可撓管17内に位置しないので、その分、可撓管17の径を細くすることができる。
また、従来と同様に先端部15からの送気送液管路用チューブ状部材34に送気送液管路分岐部46を取り付けたまま組立が行えるため、別体とした送気送液管路分岐部が不要であり、組立が容易である。
【0033】
<第2実施形態>
図9乃至図12を参照して本発明の第2実施形態に係る内視鏡について説明する。付記2群の第1〜6において述べられた発明の実施形態を示したものである。
【0034】
(構成)
本実施形態は、上記第1実施形態に係る内視鏡2での先端部15の具体的な構成の一例のものである。図9はその先端部15の縦断面図である。先端部15の基体を構成する先端構成部材27はその前面と周側面にわたり、電気的絶縁性の先端カバー28で覆われている。先端カバー28から先端構成部材27にかけて設けられた複数の孔を利用して、観察用レンズ22、固体撮像素子68およびケーブル63にて構成される撮像ユニット69、照明用レンズ21、照明用レンズ21に後続したライトガイド64が内嵌されている。その他にも、ここでは図示していないが、観察用レンズ22の先端表面を洗浄するための洗浄用ノズル23や処置具挿通孔36等が設けられている。
【0035】
先端構成部材27の後部には湾曲部16が接続されている。この湾曲部16は、管状の互いに回動自由な複数の湾曲駒71を連結した湾曲駒部組72の外周にその全長にわたり網状のブレード73を被せ、さらに、ブレード73の外側に湾曲ゴム74を被せて構成されている。この湾曲ゴム74の先端は先端構成部材27の外周にて糸状部材75で締め付け固定されている。湾曲ゴム74の基端は図示しない可撓管の外周にて同じく糸状部材で締め付け固定されている。
【0036】
湾曲駒71のうち最先端側に位置する最先端駒71aの内周には、上記牽引ワイヤー61の先端が固定されており、術者が操作部12の図示しない湾曲操作ノブを操作することにより、湾曲部16を自由に湾曲することが可能である。
【0037】
図10で示す如く、上記ブレード73の両端部には取付け用部材80が半田にて固着され、ブレード73と取付け用部材80にて、ブレード部組81を構成している。先端側に位置する取付け用部材80にはその周方向に沿う長孔82が形成され、後端側に位置する取付け用部材80にはその軸方向の長孔83が形成されている。
【0038】
このような長孔82及び長孔83をそれぞれの取付け用部材80に形成することにより、湾曲駒部組72に対してブレード部組81を被覆する組み付け時には、図11及び図12に示す如く、湾曲駒71側に設けられたビス孔との相対位置を調整し、また、湾曲駒部組72に対する軸方向の張り具合を調整し、さらには周方向のねじれなどの補正が可能なものとなっている。
【0039】
図11は、ブレード部組81の先端部分が、湾曲駒71に固定される様子を示している。すなわち、湾曲駒71に設けられたビス84が取付け用部材80に設けられた周方向の長孔82を貫いてねじ込まれている。長孔82の幅は、ビス84の頭部の径より小さくなっており、ブレード部組81は周方向において長孔82の長手方向の幅だけ調整してビス固定することができる。
【0040】
図12は、ブレード部組81の手元端部が、湾曲駒部組72に固定される様子を示している。取付け用部材80には軸方向に長い長孔83が設けられており、湾曲駒部組72に対して長孔83の幅間で軸方向の任意の位置でブレード部組81を固定できる。そのため、湾曲駒部組72に対して、ブレード73を弛ませたり張った状態にするなど、自在に調整して取り付けることができる。
【0041】
図13は、上記湾曲部16の取付け部を拡大して示す縦断面図である。後端の取付け用部材80の長孔83を通して、湾曲部16の最後端に位置する最後端駒71bに形成されたビス孔86に通した上記ビス84を締め付け、その取付け用部材80を最後端駒71bに取り付け固定する。この取付け用部材80の先端側部分にはブレード73を半田付けする半田固定部87が設けられており、これより後端側に位置して上記長孔83が配置されている。
【0042】
最後端駒71bと、これに隣り合う第2最後端駒71cとはリベット88を介して互いに回動可能に接続されており、両者により回動部89を形成している。回動部89が最大に回動したとき、最後端駒71bと第2最後端駒71cとが外周端面で互いに接触するように構成されている。図14はその様子を示した図である。すなわち、取付け用部材80の前側の端面である取付け用部材前端90は、回動部89が最大に回動した時に丁度第2最後端駒71cの外周面に接触し始める位置にまで延出されるように突き出し形成されている。
【0043】
(作用・効果)
取付け用部材80には半田などでブレード73を固定する半田固定部87と、長孔82,83をあけるためのスペースが必要である。ブレード部組81が固定される最後端駒71bとそれと隣り合う第2最後端駒71cとが最大に回動した際において、初めて第2最後端駒71cの外周面に触れる位置まで、取付け用部材80の前端を延出して形成することにより、各湾曲駒71が回動することによる湾曲部16の湾曲する機能を損ねること無く、取付け用部材80の軸方向の長さを長くすることができる。また、取付け用部材80の軸方向の長さが長いため、先端側には半田固定用部87を、後端側では長孔83を設けるスペースを十分に確保することができる。
【0044】
特に、最後端駒71bとそれと隣り合う第2最後端駒71cとでの間の回動部89は、通常、湾曲部16が湾曲する際において、まず最初に湾曲し始めるところの回動部89であるため、湾曲するために最後端駒71bと第2最後端駒71cの間の隙間である、いわゆる肩口が頻繁に開閉され、そのため、一般に、ブレード73が上記肩口に入り込み湾曲駒71の間に挟まれ、ブレード73の破損に至りやすいというような問題があった。しかし、本実施形態の構造では、取付け用部材80の前端部分が最後端の回動部89より前方に位置しており、肩口にブレード73が入り込みにくい構造であるので、ブレード73の破損を防ぐことができる。
【0045】
また、ブレード73の取付け用部材80の軸方向長さを長くすることにより、ブレード73の取付け用部材80への半田固定部87と長孔82,83を設けるスペースが十分確保できる。そのため、半田固定部87を避けて、ブレード部組81の湾曲駒取付調整用の長孔82,83をあけることができるので、その加工が容易である。湾曲機能を損ねること無く、容易にブレード73の湾曲駒71への着脱を行うことが可能な湾曲部16を提供することができる。
【0046】
<第3実施形態>
図15及び図16を参照して本発明の第3実施形態に係る内視鏡について説明する。本実施形態は、上記内視鏡の挿入部内におけるライトガイド用ファイバーの保護方法に関する発明の実施形態を示したものである。
【0047】
(構成)
本実施形態に係る内視鏡2においても上記したと同様に挿入部11が構成される。図15は湾曲部15の縦断面図であり、この図15で示すように、湾曲部15内には、撮像ユニット67に後続されるケーブル63、洗浄用ノズル23に後続される送気送液管路33を形成するチューブ状部材34、照明用レンズ21に後続されるライトガイド64、処置具挿通管路25を形成するチューブ状部材38、牽引ワイヤー61が挿通する複数のパイプ状のワイヤーガイド62等の内蔵物が配置されている。
【0048】
図16に示す如く、上記ライトガイド64は多数の光ファイバー繊維を束ね、これの外周を、シリコンなどのチューブ91で被覆して構成されている。ライトガイド64の先端部分はパイプ状の口金92の内部に挿入され、この口金92を上記先端構成部材27に固定することにより、ライトガイド64を先端部15に固定している。湾曲部16内ではいわゆるテフロンなどの保護チューブ93で被覆され、保護チューブ93の先端は糸などで縛って上記口金92上に固定されている。さらに、湾曲部16内において上記保護チューブ93の中途部は熱収縮チューブなどで形成され被覆物に密着した落込み防止チューブ94の被覆がなされている。この落込み防止チューブ94の後端は上記湾曲部16と可撓管17との接続部より前方に位置している。
【0049】
図15で示すように、ライトガイド64の落込み防止チューブ94の被覆部は隣り合ったワイヤーガイド62の間の隙間よりも、その外径が大きくなっている。
【0050】
(作用)
ライトガイド64は落込み防止チューブ94で被覆されて、その外径が大きくなっているので、湾曲部16内では、ライトガイド64の、挿入軸方向に垂直な面上の動きとしての移動スペースがなく、他の内蔵物と絡み合うことがない。また、ライトガイド64と他の内蔵物の間の隙間も小さくなるため、ライトガイド64と他の内蔵物にそれ以外の内蔵物が嵌まり込み、動かなくなったり押し潰されたりすることがなくなる。
【0051】
また、従来、隣り合うワイヤーガイド62の間に内蔵物が挟まれると、内蔵物の動きが規制されてしまい、湾曲時にライトガイド64が前後に動いたりすることができず折れやすかったが、本実施形態では、ライトガイド64の湾曲部16内での外径が隣り合うワイヤー受62の間の距離より大きいため、この間にライトガイド64が挟まれることがなく、それが破損しにくい。
【0052】
保護チューブ93の上から、さらに別の、例えば熱収縮チューブなどの落込み防止チューブ94で保護されることにより、圧迫力がかかった際のライトガイド64の変形が小さくて済み、ファイバー繊維の折れを防ぐことができる。また、落込み防止チューブ94で被覆されるのは湾曲部16内のみなので、可撓管17内はライトガイド64の外径は小さくて済み、よって可撓管17を太くする必要がない。
【0053】
(効果)
本実施形態の構成によれば、可撓管17は太くせずに、ライトガイド64の外径を太くすることにより内蔵物の不要な移動を防ぎ、ライトガイド64を形成するファイバー繊維の折れを防ぐことができる。
【0054】
<第4実施形態>
図17及び図18を参照して本発明の第4実施形態に係る内視鏡について説明する。本実施形態は内視鏡の挿入部内におけるライトガイド用ファイバーの保護方法についてのものである。
【0055】
(構成)
図17は湾曲部16の縦断面図である。湾曲部16内にはケーブル63、送気送液管路33を形成するチューブ状部材34、処置具挿通管路25を形成する可撓性のチューブ状部材38、第1ライトガイド101及び第2ライトガイド102の2本のライトガイドが内嵌されている。
【0056】
各々のライトガイド101,102は、上記ライトガイド64と同様、光ファイバー繊維をシリコンチューブ内に束ね、先端に金属パイプ製の口金92を付けることにより構成されているが、湾曲部16内ではさらにテフロン等の保護チューブ103,104により、それぞれ被覆されている。これらの保護チューブ103,104の前端は先端口金92の外周に糸等で縛り付けられて固定されている。保護チューブ103,104の後端は湾曲部16よりさらに後端側において、可撓管17の内部領域まで延出している。つまり、図18に示すように、第1ライトガイド101に被覆された第1の保護チューブ103の後端と、第2ライトガイド102に被覆された第2保護チューブ104の後端の位置は、挿入方向においてズラされており、第2保護チューブ104の後端が、第1保護チューブ103の後端から50〜200mm後端側に位置している。
【0057】
(作用)
ライトガイド101,102は多数の光ファイバー繊維を束ねた上にシリコンチューブなどで被覆して形成されている。繊維本数が少ないと、束ねたライトガイド101,102の腰がなく、一旦曲げられると直線化しようとする力が弱い。
【0058】
可撓管11内に位置するライトガイド101,102においては、湾曲部16が曲げられ、それに伴ってライトガイド101,102が前後に移動する際、曲げ強さが急激に変化する保護チューブ103,104の端に弛みが溜まってしまい、直線状に戻らない。ライトガイド101,102が隣り合った位置にある時、この弛み同士が絡まり、互いの前後方向への動きを規制してしまい、内視鏡の湾曲時にライトガイド101,102に張力がかかり折れが発生してしまっていた。また、弛みが互いに固定された状態でさらに曲げ力がかかり座屈折れに発展してしまっていた。
【0059】
特に、近年内視鏡の細径化の要求により、ライトガイド101,102の繊維本数が削減されこの問題が顕著になっている。本実施形態では、互いに隣り合うライトガイド101,102の保護チューブ103,104の後端の位置を挿入軸方向においてズラしているので、弛みが発生する位置が互いに異なり、弛み同士が絡まることがない。そのためライトガイド101,102の動きが規制されず、ライトガイド101,102の折れを防ぐことができる。
【0060】
(効果)
隣り合ったライトガイド101,102の保護チューブ103,104の端の位置を挿入軸方向においてズラすことにより、ライトガイド101,102の弛み位置を両者でズラすことができるので、弛み同士が絡まって動きが規制されるようなことがなく、ライトガイド101,102の折れを防ぐことができる。
【0061】
<第5実施形態>
図19及び図20を参照して本発明の第5実施形態に係る内視鏡について説明する。本実施形態は、送気送液管路と、送気管路及び送液管路とを接続する送気送液管路分岐部の具体的な構造を示したものである。
【0062】
(構成)
図19は、上記送気送液管路分岐部46の縦断面図である。この図19で示すように、送気送液管路分岐部46の前端には、前方より後方にかけて径が大きくなる方向にテーパのついた円錐状の口金部111が形成されている。この口金部111には送気送液管路33を形成するチューブ状部材34の後端が形成されている。上記口金部111の最先端の外径は、送気送液管路33の内径よりも小さくなっており、その後に径が送気送液管路33の内径よりも大きくなるようにテーパ状に広がっている。テーパ部の後ろ側にはネジ部112が設けられており、送気送液管路用チューブ状部材34の後端部分が口金部111に接続される状態では、送気送液管路用チューブ状部材34の内径が広げられて、口金部111に被せられ、その上にナット状の締め付け部材113で締め付けを行うことにより、送気送液管路用チューブ状部材34を送気送液管路分岐部46に水密に接続固定してある。
【0063】
送気送液管路用チューブ状部材34の前端は、上記先端構成部材27に接続され、さらに先端構成部材27の先端に位置する洗浄用ノズル23に接続されていて、洗浄用ノズル23を通じて送気及び送液を行うようになっている。
【0064】
上記送気送液管路分岐部46には前方の口金部111から後端まで直線的に貫通する孔によって連通する本体管路115が形成されている。本体管路115の後端側開口部にはパイプ状の送液管路接続部116がその送気送液管路分岐部46と一体に設けられている。また、上記本体管路115の中途部からL字状に送気送液管路分岐部46内を曲がり、送気送液管路分岐部46の後端面の上記送液管路接続部116とは異なる位置に開口部を有する分岐管路117が作られている。この分岐管路117の開口部にもパイプ状の送気管路接続部118が一体に設けられている。そして、送液管路接続部116には送液管路用チューブ47が接続され、送気管路接続部118には送気管路用チューブ48が接続されている。送液管路用チューブ47と送気管路用チューブ48はいずれも操作部12内に導かれており、操作部12に設けられた送気送液切換え弁50の送気送液シリンダ51に接続されている。
【0065】
(作用)
一般に、送気送液管路分岐部46は、図20で示す如く、パイプ状部材の中途部に、曲げられた別のパイプ状部材を接合して送気送液管路分岐部46を形成していた。この形式の送気送液管路分岐部46を内視鏡2に組み込む際には、先端部15に接続されている送気送液管路用チューブ状部材34と、操作部12に接続されている送液管路用チューブ47及び送気管路用チューブ48に接続するために、送気送液管路分岐部46の前方及び後方に、接続用の管路口金121を別に設けてやる必要があった。例えば、前方に向かってテーパ状になった管路口金121をチューブ類122を介して送気送液管路分岐部46に接続し、送気送液管路分岐部46の後方においてもチューブ類122を介して送気管路、送液管路とそれぞれ接続する管路口金121を設けなくてはならず、これでは挿入軸方向における送気送液管路分岐部46の全長が長くなってしまっていた。送気送液管路33などの管路を管路口金121に接続する際には、先に締め付け部材113を各管路に通しておき、その後、管路の端部を管路口金121のテーパ部が挿入できるよう広げて成型するため、締め付け部材113の逃げ部と成型部の軸方向の長さ分という組付けスペースが必要になる。操作部12内に送気送液管路の分岐部46を取り付ける際には、送気送液管路分岐部46の全長が長すぎると、前述の組付けスペースが操作部12内に十分に取れず、組立が困難であった。
【0066】
しかし、本実施形態では、送気送液管路分岐部46が一体的に口金部111及び接続部116,117を有しているので、送気送液管路分岐部46全体の全長が短くて済み、送気送液管路分岐部46の取付け作業の際にも前後に組付けスペースが十分取れ、組立が容易である。
【0067】
(効果)
送気送液管路分岐部46に口金部111及び接続部116,117を一体に設けることにより、送気送液管路分岐部46への各管路の組み付けが容易である。
【0068】
尚、送液管路用チューブ47を接続する送液管路接続部116と、送気管路用チューブ48を接続する送気管路接続部117を上下逆に利用する形態としても良い。
【0069】
<第6実施形態>
図21乃至図24を参照して本発明の第6実施形態に係る内視鏡について説明する。本実施形態は、上記内視鏡2の挿入部11における可撓管17と操作部12との接続部、操作部12とユニバーサルコード13との接続部、及びユニバーサルコード13とコネクター65の接続部における座屈を防止する座屈防止部の具体的な構造を示すものである。
【0070】
(構成)
図21で示す如く、内視鏡2の操作部12と挿入部11の可撓管17との間の接続部位、操作部12とユニバーサルコード13との間の接続部位、ユニバーサルコード13とコネクター65との間の接続部の各々には座屈防止用部材123が取り付けられている。
【0071】
これらの座屈防止用部材123は、図22で示す如く、弾性部材にて形成された筒状の弾性部材124と操作部12と、接続するためネジ部が設けられた接続部材125とを有してなる。弾性部材124は前方から後方にかけて径が大きくなる向きにテーパ状に形成されている。
【0072】
以下、操作部12と挿入部11の可撓管17との間の接続部位に関しての座屈防止用部材123を説明するが、他の接続部位に関しても、その構造は同じである。
【0073】
弾性部材124、接続部材125共に、可撓管17の挿入用の可撓管挿入孔126が前方から後方に貫通して設けられている。弾性部材124の外形はテーパ状に形成されているため、その弾性部材124の肉厚は前方から後方にかけて連続的に増加するように変化する。弾性部材124の側部には可撓管挿入孔126と外部とを連通させるスリット127が軸方向全長に渡り設けられている。接続部材125の側部にも周方向において上記スリット127と同じ位置に可撓管挿入孔126と外部を連通させる切欠き部128が設けられている。この切欠き部128の周方向の開口幅は上記可撓管17の外径よりも大きい。
【0074】
座屈防止用部材123の外部にはそれを覆うようにカバー131が装着されている。カバー131の側部にもカバースリット132が設けられている。図23はカバー131の横断面図であるが、可撓管17への装着時には座屈防止用部材123のスリット127及び切欠き部128と、カバー131に設けられたカバースリット132とは周方向の位置をズラして装着されている。カバー131は内視鏡2の可撓管17に対し、弾性接着剤にて固定されている。スリット127及びカバースリット132の内面にも接着剤が塗布され、固定されている。
【0075】
上記座屈防止用部材123の弾性部材125に設けられたスリット127は、図24で示す如く、径方向の切れ目の中途部に周方向の切れ目を入れてもよく、この場合、可撓管17を挿入した後、スリット127の内面に塗布する接着剤が周方向に、より剥がれにくい。
【0076】
(作用)
従来の座屈防止部材は、可撓管17或いはユニバーサルコード13が挿入できるよう軸方向に貫通した孔が設けられたのみであった。そのため、操作部12と可撓管17の接続部分に用いる座屈防止部材123は、先端部15を通過させた後、可撓管17に取り付ける必要があり、可撓管17よりも径の大きい先端部15を有した場合、座屈防止部材123の内径を大きく広げなくてはならず、取り付けが困難であった。また、操作部12とユニバーサルコード13の間の座屈防止部材123の場合、ユニバーサルコード13の末端に外径がユニバーサルコード13の径よりはるかに大きいコネクター65が接続される。このため、コネクター65を組み付けた後、座屈防止部材123を交換するためには、コネクター65の取り外しを行うなど、非常に困難な作業を伴っていた。
【0077】
本実施形態では、座屈防止部材123の側部に弾性部材124にはスリット127を、接続部材125には切欠き部128を、両者が周方向の位置がほぼ同じ箇所になるように設けている。上記スリット127は弾性変形をして可撓管17もしくはユニバーサルコード13の外径より広がるので、座屈防止部材123の側部よりスリット127、切欠き部128を通過して可撓管17もしくはユニバーサルコード13は座屈防止部材123の挿入孔126に挿入できる。
【0078】
ここで、先端部15が可撓管17より大きくても挿入孔126を大きく押し広げて先端から取り付けるような煩雑な作業を行う必要が無く、また、ユニバーサルコード13側においても、コネクター65を取り外すこと無く、容易に座屈防止部材123の取り外し、取り付けが行える。
【0079】
(効果)
座屈防止部材123及びカバー131の側部より可撓管17、ユニバーサルコード13への取り付けを可能にすることにより、座屈防止部材123及びカバー131の修理交換を容易にできる。
【0080】
<第7実施形態>
図25を参照して本発明の第7実施形態を説明する。本実施形態は、内視鏡の挿入部におけるブレード部組を着脱可能な構造とした具体例である。
【0081】
(構成)
図25は、内視鏡の挿入部11における先端部15付近の縦断面図である。金属部材にて形成された先端構成部材27の先端面には、樹脂などの電気的絶縁部材にて形成された先端カバー28が取り付けられている。先端構成部材27には、照明用レンズ21、観察用レンズ22や処置具挿通管路用チューブなどの複数の内蔵物が配されている。
【0082】
先に図9で示した如く、先端構成部材27の後端には湾曲部16が接続されている。湾曲部16は、互いに回動可能に連結して管状にした複数の湾曲駒71により構成されている。湾曲駒71は前述したと同様に金属線や化学繊維を網状に編組みしたブレード73が被せられている(図10を参照)。ブレード73はその両端にリング状の取付け用部材80を例えば半田にて固着させ、ブレード部組81を構成している。そして、上記湾曲駒71等に対してビスなどで取付け用部材80を固定することにより、ブレード部組81の湾曲部16への取付けを着脱自在なものとしている。
【0083】
ところで、上記先端カバー28は、各々分割可能な側面カバー141と前面カバー142とからなる。前面カバー142は先端構成部材27の前面の径とほぼ同一の径を有しており、一方、側面カバー141は前面カバー142の外径とほぼ同径の貫通孔143がその中央に設けている。
【0084】
図25に示す如く、側面カバー141及び前面カバー142を先端構成部材27に取り付けた状態では、前面カバー142が丁度、側面カバー141の中央に位置して設けられた貫通孔143の孔部に密に嵌合される。
【0085】
上記前面カバー142の外径は、上記湾曲部16の取付け用部材80の内径より小さく、側面カバー141の外径は取付け用部材80の内径よりも大きい。 また、前面カバー142は、軟性な部材で形成され、側面カバー141は、硬質な部材にて形成されている。
【0086】
(作用・効果)
前面カバー142の外径が取付け用部材80の内径よりも径が小さいため、ブレード部組81の交換時において、そのブレード部組81を取り外す際に、上記先端カバー28の側面カバー141のみを外し、前面カバー142を残して、前方よりブレード部組81を取り外すことができる。
【0087】
照明用レンズ21や観察用レンズ22が配置されている前面カバー142は、取り外す必要がないため、カバー等を外す際にレンズ等を傷つけてしまうことが無い。
【0088】
また、前面カバー142は軟性であるため、衝撃がレンズに伝わるのを吸収できる。一方、側面カバー141は硬質であるため、衝撃を受けても傷つきにくい。
【0089】
さらに、レンズを傷つけずに上記先端カバー28の一部を外し、ブレード部組81を交換できるので、修理が容易である。
【0090】
本発明は前述した実施形態のものに限定されない。上記各実施形態の説明によれば少なくとも以下に列記する事項及びその任意の組み合わせの事項のものが得られる。
【0091】
<付記>
(1群)
1.挿入部の先端部から操作部にわたり形成された、処置具を挿通させる処置具挿通用チャンネルと、
上記挿入部の先端部に設けられた観察用レンズと、
上記観察用レンズの外表面に対向して上記先端部に設けられた洗浄用ノズルと、
上記洗浄用ノズルに接続され、その洗浄用ノズルに気体及び液体を供給する一本の送気送液管路と、
上記送気送液管路に分岐部を介して接続された送気管路及び送液管路と、
上記送気管路及び送液管路から上記分岐部を通じて上記送気送液管路に送気・送液を行うようにした内視鏡において、
上記分岐部を上記処置具挿通用チャンネルの後端より手元側に位置して配置させたことを特徴とした内視鏡。
【0092】
2.分岐部は、1本のパイプ状の部材を本体管路として構成し、その本体管路の中途側部に、湾曲したパイプ状部材にて形成された分岐管路の先端を接合し、手元側では本体管路と分岐管路の部分が互いにほぼ平行としたことを特徴とした第1項に記載の内視鏡。
【0093】
3.分岐部を形成する分岐管路の部材の外径を、処置具挿通用チャンネルを形成する部材の外径以下の寸法としたことを特徴とした第2項に記載の内視鏡。
【0094】
4.分岐部の本体管路と分岐管路の中心軸を含む平面上付近に、処置具挿通用チャンネルの中心軸を位置させたことを特徴とした第3項に記載の内視鏡。
【0095】
5.分岐管路のある側に、処置具挿通用チャンネルの中心軸を位置させたことを特徴とした第4項に記載の内視鏡。
【0096】
6.分岐部の分岐管路の軸と処置具挿通用チャンネルの軸とをほぼ同軸として配置したことを特徴とした第5項に記載の内視鏡。
【0097】
第1〜3項のものは、前述した請求項1〜3と同じ作用がある。さらに、第4、5項での分岐部は、本体管路と分岐管路の複合断面を有するため略楕円状となる。分岐部の断面の長軸方向に処置具挿通チャンネルが位置するため、内蔵物の挿入時に、可撓管内の処置具挿通用チャンネルを形成する部材が占めたスペースに分岐管路が収まりやすい。また、第6項のものでは、分岐管路と処置具挿通用チャンネルが同軸を有す場合は、挿入軸に垂直な断面において、分岐部の分岐管路と処置具挿通用チャンネルの位置がほぼ等しくなり、第4、5項のものより、さらに内蔵物の挿入時に可撓管内の処置具挿通用チャンネルを形成する部材が占めたスペースに分岐管路が収まりやすい。
【0098】
(2群)
1.挿入部に、複数の管状の湾曲駒からなる湾曲部を有し、この湾曲部は、ブレードの両端にリング状の取り付け用部材を固着して形成されたブレード部組を、複数の湾曲駒を互いに回動自由に連結した湾曲駒部組の両端に、着脱自在に固定して形成した内視鏡において、
軸方向における上記取付け用部材の端部の位置を、最端駒と、最端駒に隣り合う第2最端駒で形成される最端回動部が最大に湾曲した際に、上記第2最端駒の外周と上記取り付け用部材の内周とが初めて接触する位置付近まで延出させたことを特徴とした内視鏡。
【0099】
2.軸方向における取付け用部材の前端の位置を、最後端駒と最後部から2番目の位置にある第2最後端駒で形成される最後端回動部が最大に湾曲した際において、上記第2最後端駒の外周と上記取り付け用部材の内周とが初めて接触する位置付近まで延出させたことを特徴とした第1項に記載の内視鏡。
【0100】
3.取付け用部材の前端の位置は、最後端回動部より前側に位置させたことを特徴とした第1項に記載の内視鏡。
【0101】
4.湾曲駒部組の寸法に合わせて、ブレード部組の固定位置を調整する手段を設けたことを特徴とした請求項1、2、3に記載の内視鏡。
【0102】
5.取付け用部材に軸方向の長孔を設けたことを特徴とした請求項4に記載の内視鏡。
【0103】
6.取付け用部材は、ブレードに半田にて固着させたことを特徴とした請求項1、2、3、4、5に記載の内視鏡。
【0104】
(2群の従来例)
一般に、内視鏡の挿入部は、手元側から順に軟性の可撓管、湾曲部、及び先端部を連結して成り、このうち湾曲部は、複数の管状の湾曲駒を互いに回動自由に連結した湾曲駒部組の外周に、金属もしくは化学繊維等を編んで筒状に形成したブレードを被覆して形成されている。
【0105】
特開平4−357921号公報では、湾曲管部組に被覆するブレード部組が着脱できるようにした内視鏡が示されている。
【0106】
(2群の課題)
従来は、ブレード部組の前後端に半田付けなどの方法でリング状の取付け用部材を固着し、この取付け用部材を湾曲駒部組の先端部及び後端部にビスなどで固定し、ブレード部組を着脱可能にしていた。また、取付け用部材には軸方向もしくは周方向に長い長孔が設けられ、湾曲管用芯材側の取付け孔との相対位置を調整することにより、湾曲管用芯材に対するブレードの張り、捻じれを調整可能としていた。上記長孔は取付け用部材を半田等でブレードに固着した後、加工していたが、この時、上記取付け用部材の軸方向に関しては、半田での固定部と長孔を空けるスペースとが必要となり、十分長さが取れない場合、半田を避けて長孔をあけるため加工が困難であったり、調整に十分な長孔を空けられないという問題があった。
【0107】
(2群の作用)
第1、2項の作用:複数の湾曲可能な回動部を有す湾曲部の、最端駒と、最端駒から2番目の第2最端駒で形成される最端回動部が最大に湾曲した際に、第2最端駒の外周と取付け用部材の内周とが初めて接触する位置まで、上記取付け用部材の軸方向の長さを伸ばすことにより、取付け用部材上にブレード固定用スペースと、ビス孔などの湾曲駒への取付け手段を設けるスペースとを容易に確保できる。そのため、ブレードは湾曲駒部組に対して容易に着脱可能であるし、最端回動部が最大に可動するまで、第2最端駒の外周と取付け用部材との内周が接触しないので、湾曲機能を損ねることがない。
【0108】
第3項の作用:第1、2項の作用に加え以下の作用を有する。最後端回動部の湾曲する頻度は最も高いが、取付け用部材がこの最後端回動部より前側に位置するため、ブレードが軟性を有すのは、最後端回動部より前側のみとなり、最後端回動部に形成される最後端駒と第2最後端駒の隙間であるいわゆる肩口にはブレードの軟質部がほぼかかることが無い。よって、肩口へのブレードの落ち込みを防ぐことができ、ブレードの破損を防ぐことができる。
【0109】
第4、5項の作用: 第1、2項の作用に加え以下の作用を有する。湾曲駒部組に対して、ブレード部組の弛み、捻じりを、取付け部材の取付けを調整することにより、無くすことができる。よって、ブレードが肩口へ落ち込んだり、無用な張力がかかることを避け、ブレードの破損を防ぐことができる。湾曲部組に対して、ブレードを張り過ぎて湾曲角度が不十分になってしまうこともない。
【0110】
第6項の作用:ブレードを半田にて取付け部材に固着させるので、加工も容易で、十分な取付け強度も得られる。
【0111】
(2群の効果)
第1、2項の効果:加工を困難にすることなく、ブレード部組を湾曲駒部組に対し、着脱自在にできる。
第3項の効果:第1、2項の効果に加え、ブレードの肩口への落ち込みを防ぎ、破損を防ぐことができる。
第4、5項の効果:第1〜3項の効果に加え、所望の湾曲部の機能、耐性を容易に得られる。
第6項の効果:請求項1〜5の効果に加え、容易かつ十分な強度をもって、ブレードを固定できる。
【0112】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、送気管路と送液管路の分岐部の組み立てが容易であり、これらを組み込む挿入部の細径化を図ることができる内視鏡を提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る内視鏡システムを概念的に示す説明図。
【図2】上記システムの内視鏡の先端部を前方より見た正面図。
【図3】図2中のJDKLに沿う部分の縦断面図。
【図4】図2中のOMに沿う部分の縦断面図。
【図5】上記内視鏡の操作部内に組み込まれる各種の管路の配管構造の説明図。
【図6】上記内視鏡の操作部内に配置される送気送液管路分岐部の縦断面図。
【図7】上記内視鏡の挿入部の可撓管の途中部分の縦断面図。
【図8】上記内視鏡の挿入部の組立て時における可撓管の途中部分の縦断面図。
【図9】第2実施形態に係る内視鏡の先端部の縦断面図。
【図10】上記内視鏡に組み込むブレード部組の斜視図。
【図11】上記ブレード部組の前端の組付け状態の外観図。
【図12】上記ブレード部組の後端の組付け状態の外観図。
【図13】上記内視鏡の湾曲部の取付け部を拡大して示す縦断面図。
【図14】上記内視鏡の湾曲部の最後端駒と、これに隣り合う第2最後端駒とが回動部を介して最大に回動したときの最後端駒と第2最後端駒の様子を示した説明図。
【図15】本発明の第3実施形態に係る内視鏡の挿入部における湾曲部の縦断面図。
【図16】上記内視鏡のライトガイドの斜視図。
【図17】本発明の第4実施形態に係る内視鏡の挿入部における湾曲部の縦断面図。
【図18】上記内視鏡の挿入部内に配置されるライトガイドの配置状態の説明図。
【図19】本発明の第5実施形態に係る内視鏡の送気送液管路分岐部の縦断面図。
【図20】一般的な送気送液管路分岐部の側面図。
【図21】本発明の第6実施形態に係る内視鏡の外観図。
【図22】本発明の第6実施形態に係る座屈防止用部材の組付け手順の説明図。
【図23】本発明の第6実施形態に係る座屈防止用部材の組付け部の縦断面図。
【図24】座屈防止用部材の変形例のものの縦断面図。
【図25】本発明の第6実施形態に係る内視鏡の先端部の縦断面図。
【符号の説明】
2…内視鏡、11…挿入部、12…操作部、15…先端部、
16…湾曲部、17…可撓管、22…観察用レンズ、23…洗浄用ノズル、
25…処置具挿通管路、33…送気送液管路、34…チューブ状部材、
38…可撓性のチューブ状部材、39…吸引管路分岐部、
41…吸引管路用チューブ、42…処置具挿入口、46…送気送液管路分岐部、
47…送液管路用チューブ、48…送気管路用チューブ。
Claims (3)
- レンズ及び前記レンズの外表面に送気及び送液を行うための洗浄用ノズルを備える先端部を有し、体腔内に挿入される挿入部と、
前記挿入部の手元側に連結され、送気と送液とを切り替えるための切替弁を有する操作部と、
前記先端部から前記挿入部を介して前記操作部まで延出されるような所定の長さを有し、処置具を挿通可能な処置具挿通用チャンネルと、
前記洗浄用ノズルに連通され、前記洗浄用ノズルに気体及び液体を供給するための単一の通路を形成する中空体からなり、前記処置具挿通用チャンネルよりも長い送気送水管路と、
前記切替弁が介設され、前記送気送液管路に気体を供給するための送気管路と、
前記切替弁が介設され、前記送気送水管路に液体を供給するための送液管路と、
前記処置具挿通用チャンネルの手元側端部よりも手元側に設けられ、前記送気送液管路を前記送気管路及び前記送液管路に連通させる分岐路を形成する分岐部と、
を具備することを特徴とする内視鏡。 - 前記分岐部は、パイプ状の本体管路と、前記本体管路の中途側部にその先端部が接合されている湾曲したパイプ状の分岐管路と、を有し、
前記本体管路と前記分岐管路とは、手元側において略平行に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。 - 前記分岐管路の外径は、前記処置具挿通用チャンネルの外径以下の寸法である、
ことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP25582899A JP3678614B2 (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | 内視鏡 |
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