JP3672859B2 - 運転状況依存通話制御システム - Google Patents

運転状況依存通話制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP3672859B2
JP3672859B2 JP2001315967A JP2001315967A JP3672859B2 JP 3672859 B2 JP3672859 B2 JP 3672859B2 JP 2001315967 A JP2001315967 A JP 2001315967A JP 2001315967 A JP2001315967 A JP 2001315967A JP 3672859 B2 JP3672859 B2 JP 3672859B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
call
driver
margin
call control
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001315967A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003125454A (ja
Inventor
智 樋山
博 植松
健太郎 山田
ゆかり 辻
陽助 荒金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2001315967A priority Critical patent/JP3672859B2/ja
Publication of JP2003125454A publication Critical patent/JP2003125454A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3672859B2 publication Critical patent/JP3672859B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室内に設置され、携帯電話を使用したドライバの通話を制御するためのシステムに関し、より具体的には、ドライバの余裕度に応じて通話の保留や再開、メッセージの録音・再生等の動作を行う通話制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体通信が普及するにつれて、自動車の車内で携帯電話、PHS、PDA等の移動体通信機器を使用することが多くなってきている。最近では、これら通信機器を手で持つことなく通話可能なハンズフリー装置が提案されている。
【0003】
しかしこれらの装置を用いたとしても、自動車の運転中の通話やボタン等の操作はドライバの注意を運転以外に向けるため、特に旋回や交通渋滞等の運転操作に大きな負荷がかかる場合に、運転の快適性を確保するためのシステムが必要とされている。
【0004】
例えば、特開平10−304464号公報では、通話中に、運転操作がドライバにとって負荷の大きな状態になったとき、またはまもなく負荷の大きな状態になると予測されるとき、その旨を報知して通話を保留し、ドライバが運転に集中できるようにするハンズフリー装置の制御方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記のような方法では、ナビゲーションシステムからの道路地図データ、車速、及び各種機器(ハンドル、ワイパー、バックランプ等)の操作状況に基づいて通話保留の判断を行うので、ドライバが必ずしも運転に大きな注意を要しない場面でも通話が保留されてしまい、通話が必要以上に途切れて、移動体通信が本来持つ利点が損なわれてしまうことがある。
【0006】
従って、本発明は、ドライバの運転に対する余裕度を適切に判定し、移動体通信機器を用いた通話の円滑さを過度に妨げることなく、かつ自動車の運転の快適性を損なうことのない通話を可能にする通話制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、自動車に搭載されて、ドライバの運転余裕度を定量的に算出し、該余裕度の値に応じて快適な運転ができるようにドライバと相手側の間の通話を制御する、自動車の運転状況に応じた通話制御システムを提供する。
【0008】
本発明の通話制御システムは、自動車の車室内に設置された携帯電話機による通話を自動車の運転状況に応じて制御する通話制御システムであって、前記携帯電話機と接続され通話時に相手側からの音声をスピーカにより送出すると共に車室内の音声を集音して相手側に送出する音声入出力部と、前記自動車の挙動及び走行している道路の情報を取得する運転状況取得部と、取得された情報からドライバの運転余裕度を算出する余裕度算出部と、算出された余裕度に基づいて通話の保留、再開、及び録音を決定する通話制御部と、を含む構成をとる。
【0009】
この発明によると、自動車の挙動と道路の情報を取得して余裕度を算出し、算出された余裕度に基づいて通話の保留や再開を決定するので、通話の連続性を著しく損なうことがなく、ドライバの運転への集中の確保と通話の円滑さとを両立することができる。
【0010】
本発明の別の形態では、前記通話制御システムは、前記通話制御部の決定に応じて前記音声入出力部を介して相手側からの音声を取得して録音すると共に所定の音声を相手側に送出する録音再生部をさらに含む構成をとる。
【0011】
この形態によると、ドライバや相手側に保留等の動作を行う旨の音声案内を行い、また相手側のメッセージを録音し、このメッセージをドライバに対して再生すると言った通話制御をすることが可能になる。
【0012】
本発明の別の形態では、前記運転状況取得部は、前記自動車の現在位置を検出して走行中の道路区間を決定する手段を備え、前記余裕度算出部は、道路区間別にドライバ負荷時の自動車の平均速度を記憶する第1のテンプレートと、道路区間別にドライバ無負荷時の自動車の平均速度を記憶する第2のテンプレートとを備えており、前記決定された道路区間に対応するドライバ負荷時の平均速度及びドライバ無負荷時の平均速度をそれぞれ前記第1のテンプレート及び前記第2のテンプレートから検索し、前記検索したドライバ負荷時の平均速度を現在速度で除した値と現在加速度を最大加速度で除した値との積である第1の値を計算し、前記検索したドライバ負荷時の平均速度とドライバ無負荷時の平均速度の差分を該差分の最大値で除した値である第2の値を計算し、前記第1の値と前記第2の値との積として余裕度を算出するよう構成される。
【0013】
この形態によると、過去に走行した道路区間に対応するドライバ無負荷時の車速とドライバ負荷時の車速のそれぞれの平均値と現在の車速を使用して余裕度を計算するので、一時の道路状況やドライバの運転操作のみに依存することなく余裕度を適切かつ定量的に算出することができる。ここで、「ドライバ負荷時」とは、ドライバにある擬似的な負荷を与えて運転させた場合の状態を指す。この負荷の例としては、視覚や聴覚に対するタスクや簡単な作業が挙げられる。「ドライバ無負荷時」とは、自動車の速度を上げて走行しており、負荷が非常に少ない状態を指す。例えば、天候が良く、渋滞や混雑が少なく道路状況が良好であり、またドライバの状態も良いときである。また、「第1のテンプレート」は後述する「平均走行テンプレート」に相当し、「第2のテンプレート」は「高速平均走行テンプレート」に相当する。
【0014】
本発明の別の形態では、前記通話制御部は前記余裕度算出部により算出された余裕度が予め定めた閾値を下回ったときドライバの余裕度が低いと判断して通話を保留し、前記録音再生部は前記保留の開始時に相手側に保留を開始する旨の音声を送出すると共に相手側からの音声を録音するよう構成される。
【0015】
この形態によると、通話中にドライバの運転操作の負荷が大きい状態になっていると余裕度から判定された場合、通話が保留され、保留を開始する旨の音声が送出されるので、相手側はドライバが運転に注意を必要とする状況下にあることを知ることができるとともに、保留中にメッセージを録音しておくことができる。
【0016】
本発明の別の形態では、前記通話制御部は、前記通話保留時に相手側の電話機に備えられている回線切断ボタンが押下げられることに応じて通話を終了し、相手側の電話機に備えられている所定のボタンが押下げられることに応じて相手側の発するメッセージの録音の開始を決定し、相手側の電話機からの入力がないときは通話の保留を継続し、前記録音再生部は前記録音の決定に応じて前記メッセージの録音を開始するよう構成される。
【0017】
この形態によると、保留時間が長くなるときに、相手側は通話を中止し、またメッセージを録音でき、ドライバは余裕度が回復した後に録音されたメッセージを聞くことができる。
【0018】
本発明の別の形態では、前記運転状況取得部は自動車の現在地点から所定距離前方の道路区間を決定し、前記余裕度算出部は前記決定された道路区間に対応する将来の余裕度を算出し、前記通話制御部は算出された将来の余裕度と予め定めた閾値とを比較して該将来の余裕度が前記閾値を下回っている場合には一定時間後に保留に入るための保留予告の実施を決定し、前記録音再生部は前記決定に応じてドライバ及び相手側に警告音を送出するよう構成される。
【0019】
この形態によると、近い将来(例えば100m先)に運転操作がドライバにとって負荷の大きい状態になると予測された場合、保留に入る予定であることをドライバ及び相手側に通知する保留予告を実行することで、ドライバ及び相手側は予め気持ちの準備をすることで保留になったときの不安感が解消される。
【0020】
本発明の別の形態では、前記運転状況取得部は自動車の現在地点から複数の所定距離前方の道路区間を決定し、前記余裕度算出部は前記複数の決定された道路区間に対応する将来の余裕度をそれぞれ算出し、前記通話制御部は算出された各将来の余裕度と予め定めた閾値とを比較して将来の余裕度が前記閾値を下回っている道路区間で保留に入るための保留予告の実施を決定し、前記録音再生部は前記決定に応じてドライバ及び相手側に警告音を送出するよう構成される。
【0021】
この形態によると、現在地点前方の複数の余裕度を利用して通話制御を実行するので、真に高負荷がかかると予想された地点での保留をドライバ及び相手側に予告することが可能になる。
【0022】
本発明の別の形態では、前記通話制御部は保留予告または保留中に前記余裕度が前記閾値を上回ったときに前記保留予告または保留を解除して通常の通話へと戻すよう構成される。
【0023】
この形態によると、通話の保留後に余裕度が大きくなって運転操作が負荷の小さい状態であると判定されると、保留が解除され通話が再開されるので、余裕度の高いときのみ通話をドライバに許可することができる。
【0024】
本発明の別の形態では、前記通話制御部は電話の着信時に前記余裕度が予め定めた閾値を下回っているときには接続を行わないよう構成される。
【0025】
この形態によると、着信時にも余裕度により接続するか否かを判断するので、運転操作の負荷が大きいときに電話を接続してしまうことがなくなり運転の快適性が保たれる。
【0026】
本発明の別の形態では、電話番号と名称とを関連付けて記憶しているデータベースを有し電話の着信時に相手側の電話番号を取得して前記データベースを検索することによって相手側の名称を取得する電話番号マッチング部と、前記取得した名称を音声合成して音声入出力部を介してドライバに送出すると共にドライバの応答の可否の音声を音声認識する音声合成認識部とをさらに備え、前記通話制御部は前記電話の着信時に前記余裕度に基づいてドライバが通話可能な状態であると判断したとき前記音声認識の結果に基づいて通話の接続または保留を実行するよう構成される。
【0027】
この形態によると、ドライバは接続前に電話をかけてきた相手の名称を知ることができるので、相手の重要度に応じて接続を選択することができる。ここで、データベースは、携帯電話やPDAに格納されている住所録でもよく、または外部の登録センタ等に記憶されていても良い。
【0028】
本発明の別の形態では、前記録音再生部は、前記電話番号マッチング部による相手側の電話番号の取得できなかった場合相手側の発するメッセージを録音し、該録音されたメッセージをドライバに送出するよう構成される。
【0029】
この形態によると、電話番号非通知の設定であった場合、またはデータベースに登録されていない電話番号からの着信であった場合でも、ドライバは録音された名称を聞いて接続の判断を下すことができる。
【0030】
本発明の別の形態では、前記取得された電話番号に基づいて、予め設定された電話番号に対しては前記閾値を第2の閾値に置きかえる閾値変更部をさらに備え、前記通話制御部は置きかえられた閾値を用いて余裕度との比較を行うように構成される。
【0031】
この形態によると、電話番号に応じて閾値を持ちかえることができるので、運転手が重要と考える相手からの着信は余裕度の比較的低いときでも接続動作を行い、重要でない相手からの着信は、余裕度の高い状態でなければ接続動作を行わないようにすることができる。
【0032】
本発明の別の形態では、前記閾値変更部は前記ドライバの応答の可否の履歴によって前記第2の閾値を変更するよう構成される。
【0033】
この形態によると、例えばある電話番号に対し接続可否の判断をドライバに依頼したときに着信が拒否されれば、その電話番号に対する余裕度の閾値を上昇させるように構成することによって、次回以降の着信時には比較的高い余裕度でなければ接続動作を行わなくなるので、ドライバへの接続可否の判断の依頼の頻度を少なくすることができる。
【0034】
本発明のもう1つの側面によると、自動車の車室内に設置された携帯電話機による人対音声対応システム間の通話を自動車の運転状況に応じて制御する通話制御システムであって、前記携帯電話機と接続され通話時に前記音声対応システムからの音声をスピーカにより送出すると共に車室内の音声を集音して前記音声対応システムに送出する音声入出力部と、前記自動車の挙動と走行している道路の情報を取得する運転状況取得部と、取得された情報からドライバの運転余裕度を算出する余裕度算出部と、算出された余裕度に基づいて通話の保留、再開、及び録音を決定する通話制御部と、前記通話制御部の決定に応じて前記音声入出力部を介して前記音声対応システムからの音声を取得して録音する録音再生部と、前記通話の保留、再開、予告に対応する信号を前記音声対応システムに送信して該音声対応システムが前記信号に応じてシーケンスを動的に変更できるようにする信号送出部とから構成される。
【0035】
この発明によると、通話相手が人ではなく、音声案内システムのようなシステムであっても、通話制御が実行可能となる。保留予告の信号を音声対応システムに送信することによって、問答途中や情報通知途中の保留を避けることができる。また、保留の信号を音声対応システムに通知することによって、どの情報までをドライバに通知できたのかを音声対応システムが把握することができる。
【0036】
本発明の別の形態では、前記信号はPB信号である。
【0037】
この形態によると、通話音声と同じ回線を流せるPB音を用いることで、コストを削減でき、また対話音声とPB音とは発生した順に音声対応システムに到達するので、通話制御システムとの同期を容易に取ることができる。
【0038】
本発明の別の形態では、前記信号はパケットである。
【0039】
この形態によると、パケットを用いることで、より多くの情報を音声対応システムに送信することが可能となる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0041】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態の全体の構成を示す機能ブロック図である。
【0042】
運転状況取得部10は、図示しないセンサ、及びナビゲーションシステムからなり、自動車の速度、加速度、道路環境、地形等のデータを取得する。余裕度算出部12は、取得されたデータに基づいて、ドライバの運転に対する余裕度を算出する。余裕度算出部12は、現在の地点の余裕度を算出すると共に、所定距離先の地点についての将来の余裕度も算出する。これらの算出方法については後述する。
【0043】
通話制御部14は、電話の着信時に余裕度算出部12で算出された余裕度と所定の閾値とを比較して、ドライバが通話をしても運転の快適性に支障がないか否かを判定する。この所定の閾値は、通話がドライバに与える負荷の大きさを考慮して、予め実験等により設定されている。閾値は後述するように可変としても良い。さらに通話制御部14は、この判定結果に基づいて、通話の開始、保留、再開等に対応する信号を音声処理部16や入出力部18に送信する。具体的には、電話の着信時には、ドライバが通話を行っても運転の快適性を損なわない程度に余裕度があれば通話を開始し、通話中、余裕度が低下して来ると保留予告を行い、所定時間経過後に保留を行う。また保留中に余裕度が回復すると、保留を解除し通話を再開できるようにする。
【0044】
保留中には、相手側の電話機において所定の操作が行われる(例えば、フックボタンや数字ボタンの押下)ことに応じて、メッセージを記録するよう指令する信号を音声処理部16に送信する。また保留が解除されると、保留中に録音されたメッセージをドライバに対して再生するように、音声処理部16に信号を送信する。
【0045】
通話制御部14は、着信時にはドライバに応答するか否かの判断を委ねる。このとき、音声処理部16に所定の案内音声を流すよう信号を送り、ドライバのスイッチ(図示せず)操作またはドライバの発する音声の後述する音声合成認識部24による認識結果に応じて、接続を行うか否かを決定する。
【0046】
音声処理部16は、録音再生部22と音声合成認識部24とを含む。録音再生部22は、通話制御部14からの信号に応じて所定の案内音声を音声入出力部20に送る。案内音声は、例えば保留時の「しばらく保留します」等の音声である。この音声データは、図示しないメモリに記憶されている音声データを通話制御部14からの信号に応じて選択することによって作成される。代替的には、通話制御部14からの信号に応じて、予め記録されている文章を音声合成認識部24により音声合成することによって作成される。
【0047】
また録音再生部22は、通話制御部14からの信号に応じて、相手側の発するメッセージを音声入出力部18を通じて受信し記録する。記録されたメッセージは、通話制御部14からの信号に応じて、音声入出力部18を介してドライバに対して再生される。
【0048】
通信部20は、ドライバと相手側との対話を電話回線を通じて行う。具体的には、携帯電話、PHS、PDA等の移動通信端末である。
【0049】
入出力部18は、通信部20からの音声を図示しないスピーカを通して車室内に流し、また、ドライバの発する音声をマイク(図示せず)により集音し、通信部20に送る。さらに、録音再生部22からの案内音声を通信部20に送り、またはスピーカを介して車室内に流す。保留中に相手側が入力するメッセージは、録音再生部22に渡される。
【0050】
電話番号マッチング部26は、電話番号と名称とを関連付けて記憶しているデータベースを含む。電話の着信時に相手側の電話番号を取得して、データベースを検索することによって相手側の名称を取得する。取得された相手側の名称は音声合成認識部24に渡され、音声合成されてドライバに流される。
【0051】
図2は、通話制御システム2の具体的な自動車搭載の一実施例を示すブロック図である。
【0052】
入出力部48は、自動車の車室内に設置され、ドライバの音声を集音するマイク42、携帯電話40の通話音声や着信音、録音されたメッセージ等をドライバに伝えるためのスピーカ44が接続されている。入出力部48は、携帯電話40を接離可能に接続するためのハンズフリーユニット50を備えている。ハンズフリーユニット50は、応答、保留、再開、切断等の操作を携帯電話40のボタン操作を介することなく、通話制御部74からの信号に応じて行う機能を有している。これによりドライバ38は、携帯電話40を手で操作することなく電話に応答することができる。
【0053】
車載コンピュータ80は、例えばパーソナルコンピュータやマイクロコンピュータ等のコンピュータであり、その機能の一部としてナビゲーションシステム82を含む。ナビゲーションシステム82は、図示しないアンテナから受信するGPS信号と図示しないメモリに記憶されている地図データとから自動車の現在位置を検出し、また自動車の進行方向の地図データを先読みすることができるように構成されている。
【0054】
制御部70及び音声処理部84はパーソナルコンピュータやマイクロコンピュータ等のコンピュータであり、これらは車内LANを介して車載コンピュータ80と接続されている。
【0055】
制御部70は、通話制御部74と電話番号マッチング部76とを含む。通話制御部74と電話番号マッチング部76の機能は図1に関して述べたのと同様である。
【0056】
電話番号マッチング部76は、電話番号とその対応する名称のデータベースを含む。別の実施例では、携帯電話40内の住所録のデータを参照するように構成することができる。または、車外にあるデータセンタにデータベースを保存しておき、データ通信により参照するように構成してもよい。センタに登録されたデータを用いることで、スケジューラなどの他のシステムとの協調を実現することができる。
【0057】
音声処理部84は入出力部48と音声信号を送受信できるように接続されている。音声処理部84には録音再生部86と音声合成認識部86とが含まれ、これらの機能は図1に関して述べたのと同様である。
【0058】
自動車のステアリングにはスイッチ46が備えられている。ドライバ38がこれを操作すると、入出力部48に信号が送られ、通話制御部74が行う着信の応答の可否の質問等に回答することができる。なおこのスイッチは、ステアリング以外にも車室内の任意の場所に配置することができる。
【0059】
通話制御部74が行う質問に対して、ドライバ38は、ステアリングスイッチ46を操作する以外にマイク42を通して回答することもできる。マイク42により集音された音声は入出力部48を介して音声合成認識部88に送られ音声認識される。音声合成認識部88は、音声認識の結果からドライバの意思を判定し、その結果を通話制御部74に送信する。
【0060】
ステアリングセンサ64、ブレーキセンサ66、3軸加速度センサ66は余裕度算出部60に接続されており、それぞれステアリングの操舵角、ブレーキの踏み込み量、及び自動車の加速度に応じた信号を余裕度算出部58に提供する。さらに電子制御ユニット(ECU)62が余裕度算出部58に接続されており、自動車の車速等のデータを提供する。
【0061】
余裕度算出部58は、各センサからの信号及びナビゲーションシステム82からのデータを用いて、自動車の現在地点及び将来到達する地点におけるドライバ38の運転に対する余裕度を算出する。
【0062】
余裕度算出部58は、一度ある道路を走行したときに、その道路における車速データを所定の道路区間ごとに保存している余裕度テンプレート60を有している。余裕度テンプレート60には、高速平均走行テンプレートと平均走行テンプレートとが含まれる。
【0063】
高速平均走行テンプレートは、自動車の速度を上げて走行しており、負荷が非常に少ないとき(例えば、天候が良く、渋滞や混雑が少なく道路状況が良好であり、またドライバの状態が良いとき。以下、「ドライバ無負荷時」という)にドライバに運転をさせたときの自動車の車速データの平均速度を記録しているテンプレートである。平均走行テンプレートは、ドライバにある擬似的な負荷を与えて運転させたとき(以下、「ドライバ負荷時」という)の自動車の車速データの平均速度を記録しているテンプレートである。擬似的な負荷の例としては、視覚や聴覚に対するタスクや簡単な作業が挙げられる。
【0064】
ドライバ無負荷時及びドライバ負荷時の車速データは、適当に区分された道路区間別に、区間の開始地点からの距離に対応させて、それぞれ高速平均走行テンプレート及び平均走行テンプレートに記録される。一般に、同じ道路区間を走行する場合は、高速平均走行テンプレートの車速データの方が平均走行テンプレートの車速データより大きい。
【0065】
ナビゲーションシステム82により、自動車の現在位置が検出されて走行中の道路区間が決定されると、余裕度算出部58は道路区間に対応するドライバ負荷時の平均速度及びドライバ無負荷時の平均速度をそれぞれ平均走行テンプレート及び高速平均走行テンプレートから検索し、後述する式によってドライバの余裕度を算出する。
【0066】
図2に示す構成は一例であり、他の構成を取ることができるのはいうまでもない。例えば、図2の例では制御部70、車載コンピュータ80、音声処理部を84別個の構成としているが、一台のコンピュータに集約することもできる。また、余裕度の算出に用いられるセンサ情報は、上記のものに限られず、例えばドライバの緊張度等を検出するセンサを備えることもできる。
【0067】
<余裕度の算出方法>
余裕度算出部12による余裕度Aの算出は、以下の式で行われる。
【0068】
【数1】
Figure 0003672859
ここで、fは、道路地図データや走行履歴からなる静的要因と、天気、路面状態、他車の運転状況からなる動的要因とから決まる環境要因であり、fは、個人の運転経験や運転集中の度合いから決まる人的要因であり、fは、車種による車両挙動の違いから決まる車両別要因である。但し、本実施形態においては、環境要因のうちの静的要因のみを考慮するものとし、f及びfは1とおいて考える。
【0069】
この場合、余裕度Aを次式のように定義する。
【0070】
【数2】
Figure 0003672859
ここで、Vは自動車の実車速、Vhは高速平均走行テンプレートの車速、Vaは平均走行テンプレートの車速、Gは自動車の加速度、添え字cは現在地点を表す。
【0071】
式(2)のうち、第1項は道路環境要因項を表し、第2項は車両挙動要因項を表し、第3項は道路環境先読み要因項を表している。以下、図3を参照してこれらの項について説明する。
【0072】
図3は、ある道路区間における高速平均走行テンプレートの車速Vh、平均走行テンプレートの車速Va、及び自動車の実車速Vを表している。縦軸は速度(km/h)であり、横軸は、当該道路区間の開始地点からの到達距離(m)である。
【0073】
道路環境要因項とは、道幅、勾配、路面状態、見通しなどの固定された要因を考慮したものであり、式(2)では、高速平均走行テンプレートと平均走行テンプレートの速度の差の最大値(図3中のmax(Vh-Va))と、高速平均走行テンプレートの現在地点速度と平均走行テンプレートの現在地点速度の差(図3中のVh-Va)の比で表される。例えば、図3中のA地点では、VhとVaの差が大きいため道路環境要因項は大きくなり、B地点では、VhとVaが余り変わらないため道路環境要因項は小さくなる。
【0074】
この項が大きい地点(A地点)は、具体的には直線区間などにあたり、このような地点ではドライバ無負荷時とドライバ負荷時の車速の差は大きくなるので、余裕度を大きくするように作用する。これに対して、道路環境要因項が小さい地点(B地点)は、具体的には急な曲線や見通しの悪く運転の負荷が増加する場所などにあたり、このような地点ではドライバ無負荷時とドライバ負荷時の車速の差は小さくなると考えられるので、余裕度を小さくするように作用する。
【0075】
車両挙動要因項とは、固定された道路環境の中で、現在どの程度余裕を持った速度で走行しているかを表すもので、式(2)では、平均走行テンプレートと現在の実車速との比で表される。A地点のように平均走行テンプレートの速度Vaに対し実車速Vが上がると、余裕度は低下する。これは、急いでいるときなどは実車速が平均走行テンプレートの速度より大きくなると考えられるためである。
【0076】
道路環境先読み要因項とは、ドライバが視覚情報から得た先の道路状況により操作する加速度の、当該道路区間における最大加速度との比である。道路がすいているとドライバが判断した場合は、アクセルを踏んで加速度が大きくなる(例えば、A地点)と考えられるので、この項は大きくなり、余裕度を大きくするように作用する。逆に道路が混雑していたり障害物等があったりして注意が必要であるとドライバが判断した場合は、ブレーキを踏んで加速度が小さくなる(例えば、B地点)と考えられるので、この項は小さくなり、余裕度を小さくするように作用する。
【0077】
従って、直線区間や、急いでいないときや、道路がすいているときは余裕度は大きくなり、逆に曲線区間や、スピードを出しているときや、道路が混雑しているときは余裕度の値は小さくなる。
【0078】
図3に示すデータが得られた場合の余裕度の算出結果を図4に示す。図4から、A地点では余裕度が大きく、B地点では余裕度が小さくなっていることが分かる。このように、式(2)を用いることで、現在地におけるドライバの運転に対する余裕度を適切に定量化することができる。
【0079】
続いて、所定距離先の地点における将来の余裕度を推測する方法について述べる。所定距離先の(例えば100m先に到達したときの)余裕度を推測することにより、将来通話が保留される可能性のあることをあらかじめドライバ及び通話の相手側に通知する保留予告を実施することが可能になる。
【0080】
x[m]先の余裕度は、次式により算出される。
【0081】
【数3】
Figure 0003672859
ここで、添え字c+xは現在地点からx[m]先の地点を表す。
【0082】
式(3)において、第2項に関しては、ドライバは現状の走行ペースを将来も維持すると考えられるため、Vac+x/Vc+x=Va/Vと置く。また、第3項に関しては、道路環境先読み要因を現在地点で考慮することはできないので、Gc+x/max(G)=1と置く。従って、x[m]先の余裕度Ac+xは次式のようになる。
【0083】
【数4】
Figure 0003672859
【0084】
上記のように余裕度を定量的に算出すると、次のような利点がある。すなわち、地図データから判断すると急な曲線のある道路であっても、負荷時の走行速度が無負荷時の速度から余り低下しない場合は、余裕度が高くなるので通話は保留されない。また地図データに記録されていない障害物等があるときは、加速度が低下するので余裕度が低下する。このように、固定された条件との比較だけで通話の保留を決定する方法よりも適切に通話制御を行うことができる。
【0085】
上記のように算出された余裕度の閾値判定を行う際に、ある一地点における余裕度だけで判定をすると、極短期間だけ閾値を一瞬下回るがそれ以外は閾値を大幅に上回る場合などには、ドライバの意図に反する通話の制御を行ってしまうことがあり得る。そこで、現在地点から前方に所定距離先の道路区間の余裕度を複数取得し、それぞれの余裕度に対して閾値判定を行うよう構成することができる。この構成によると、高負荷がかかると予想される地点で保留することを事前にドライバに予告することが可能になる。また、余裕度が閾値周辺を頻繁に上下するような走行環境では、通話が再開したとたん保留予告乃至は保留に再突入することを避けるために、再開の判断においても複数の将来の余裕度を用いることができる。
【0086】
<動作の説明>
次に図5乃至図7のフローチャートを参照して、通話制御システム2の動作について説明する。以下では図2を共に参照して、発信者32が電話34を使用してドライバ38の運転する自動車内の携帯電話40に電話をかけてきた場合について説明する。
【0087】
図5において、携帯電話の着信を検知すると(101)、電話をかけてきた相手(発信者32)の電話番号を記録し(103)、記録した電話番号から発信者の名称を検索する(104)。次に余裕度算出装置60が算出した現地点におけるドライバ38の余裕度を取得する(105)。続いて相手に『はいXXです。ただいま運転中です。おつなぎするまでしばらくお待ち下さい』の旨の音声案内を流す(107)。
【0088】
取得された余裕度と所定の閾値とを比較して、ドライバ38が現在通話を行うことができるか否かを判断する(109)。通話ができない状況であれば、通話の保留を行うために図7のステップ163に進む。通話ができる状況であれば、ステップ111に進む。
【0089】
ステップ104で検索された発信者名を音声合成して、『○○さんからお電話です』の旨の音声を車内のスピーカを通じて流す(111)。ドライバ38がステアリングスイッチ46を操作して、またはドライバ38の発声の音声認識により(113)、ドライバが応答を承諾した場合は、通話状態になり、ドライバ38は発信者32と通話を行う(115)。ドライバが応答を拒否した場合は、発信者32のメッセージを録音するために図7のステップ187に進む。
【0090】
通話を行っている最中、余裕度判定部74は一定のサイクルで余裕度算出部60から余裕度を取得しており、保留の準備を行うべきか否かの判定を行う(117)。余裕度が下がっておらず、保留の準備が要らない場合は、通話が続行される(115)。余裕度が低下し、保留の準備(保留予告)が要ると判定した場合は、近い将来に保留が実行されるおそれがあることを警告する警告音をドライバ38、発信者32の双方に送出する(119)。この警告音は、時間の経過につれて大きくなる。警告音の代わりに適当なメッセージを流すようにしても良い。
【0091】
所定の時間が経過する前(例えば10コール未満)に余裕度が上昇して閾値を越え、通話の再開が可能であると判定されると(121)、警告音の送出を停止し(123)、通話が再開される(115)。所定の時間が経過後も余裕度が閾値を下回ったままの場合は、運転の快適性が低下するので通話が保留される(125)。これは、車室内と発信者間に音声を流さなくするだけであり、電話回線が切断されるわけではない。続いて、保留動作を行うためにステップ127に進む。
【0092】
余裕度算出部60で推定された連続的な将来の余裕度から、保留の継続時間Tを予測し、この時間が所定の時間、例えば60秒以上になるか否かを判定する(127)。予測保留時間Tが60秒未満であれば、発信者32に『しばらく保留します。
「1」ボタンを押すとメッセージの録音ができます』の旨の音声が流れる(129)。予測保留時間Tが60秒以上であるときは、『かなりの間保留します。「1」ボタンを押すとメッセージの録音ができます』の旨の音声が流れる(131)。
【0093】
保留中に余裕度が閾値より高くなったか否かが判定される(133)。余裕度が閾値より高くなったときは、ステップ123に進み、保留は解除され通話が再開される。余裕度が低いままであるときは、発信者32のメッセージを録音する意思を示す「1」ボタンが押下されたか否かを判定する(135)。「1」ボタンが押下されているときは、メッセージの録音を実行するために、図6のステップ139に進む。「1」ボタンが押下されていないときは、発信者32が電話回線を切断したか否かを判定する(137)。回線が切断されている場合は通話を終了し、切断されていない場合はステップ133に戻り保留を継続する。
【0094】
メッセージを録音する場合、発信者32には『20秒以内でメッセージを入れてください』の旨の音声が流れる(図5、139)。続いて、発信者のメッセージを録音する(141)。
【0095】
録音されたメッセージは、ドライバ38に対して再生される。まず、ドライバがメッセージを聞ける程度に余裕度が高くなったか否かを判定する(143)。余裕度が高くないときは、この判定を繰り返す。余裕度が高くなったときは、メッセージが記録されているか否かを判定し(145)、記録されている場合は、『○○さんのメッセージを再生します』の旨の音声案内をドライバに対して流し(147)、続いて録音されたメッセージを再生し(149)、ステップ151に進む。メッセージが録音されていない場合は直接ステップ151に進む。
【0096】
通話を再開するか否かの判断を求める(153)ため、ドライバ38に対し『かけ直しますか?』の旨の音声を流す(151)。ドライバ38がステアリングスイッチ46を操作して、またはドライバ38の発声の音声認識により、ドライバがかけ直さないことにした場合は、通話が終了する。ドライバがかけ直すことを選択した場合は、車室内と発信者32の間の保留を解除し(155)、『○○さんをお呼びしています』の旨の音声をドライバ38に対して流し(157)、接続が可能であるか否かの判定を行う(159)。接続が可能であれば、図5のステップ115に進み、通話が再開される。所定のタイムアウト時間が経過していた場合、または発信者32が既に回線を切断していた場合は、接続ができないので、『○○さんは電話に出られないようです』の旨の音声をドライバに流し(161)、プロセスを終了する。
【0097】
図5のステップ109でドライバが現在通話ができない状況である判断された場合は、図7のステップ163以降で保留動作に入る。
【0098】
余裕度算出部60で推定された連続的な将来の余裕度から、保留の継続時間Tを予測し、この時間が所定の時間、例えば60秒以上になるか否かを判定する(163)。予測保留時間Tが60秒未満であれば、発信者32に『しばらく保留します。「1」ボタンを押すとメッセージの録音ができます』の旨の音声が流れる(165)。予測保留時間Tが60秒以上であるときは、『かなりの間保留します。「1」ボタンを押すとメッセージの録音ができます』の旨の音声が流れる(167)。
【0099】
保留中に余裕度が閾値より高くなったか否かが判定される(169)。余裕度が閾値より高くなったときは、前述のステップ111に進み、ドライバに通話の承諾の確認を行う。余裕度が低いままであるときは、発信者32のメッセージを録音する意思を示す「1」ボタンが押下されたか否かを判定する(171)。「1」ボタンが押下されているときは、メッセージの録音を実行するために、ステップ175に進む。「1」ボタンが押下されていないときは、発信者32が電話回線を切断したか否かを判定する(173)。回線が切断されている場合は通話を終了し、切断されていない場合はステップ169に戻り保留を継続する。
【0100】
メッセージを録音する場合、発信者32には『10秒以内でメッセージを入れてください』の旨の音声が流れる(175)。続いて、発信者32のメッセージを録音する(177)。
【0101】
録音されたメッセージは、ドライバ38に対して再生される。まず、ドライバがメッセージを聞ける程度に余裕度が高くなったか否かを判定する(179)。余裕度が高くないときは、この判定を繰り返す。余裕度が回復しているときは、メッセージが記録されているか否かが判定され(181)、記録されている場合は、『○○さんからお電話がありました。メッセージがありますので再生します』の旨の音声案内をドライバ38に対して流し(183)、続いて録音されたメッセージを再生し(185)、ドライバ38に対し再接続の意思を確認するために前述のステップ151に進む。メッセージが録音されていない場合は直接ステップ151に進む。
【0102】
図5のステップ113で、ドライバが応答を拒否した場合は、図7のステップ187で発信者32に、『現在おつなぎできません。「1」ボタンを押すとメッセージが録音できます』の旨の音声案内を流す(187)。続いて、発信者32のメッセージを録音する意思を示す「1」ボタンが押下されたか否かを判定する(189)。「1」ボタンが押下されているときは、ステップ175に進み、メッセージが録音される。「1」ボタンが押下されていないときは、発信者32が通話を諦めて電話回線を切断したか否かを判定する(191)。回線が切断されていない場合は、改めてPBが押されたか否かが確認され(189)、回線が切断されている場合はこのプロセスを終了する。
【0103】
上記では発信者32から電話を着信した場合のプロセスを示したが、本発明の通話制御システムは、ドライバ38側から電話をかけた場合にも同様の機能を持つ。この場合、図5のステップ101からステップ113までのステップは無く通話が開始される。しかし、以降の保留予告、保留、メッセージの録音・再生、再接続等の動作は上記のプロセスと同様に行われる。
【0104】
図8は上記のプロセスの実行状況の一例を時系列的に示したシーケンス図である。
【0105】
通話相手から通話の要求があり(t1)、電話番号が通知されると(t2)、余裕度が取得される(t3)。余裕度が所定の閾値以上であると、ドライバに対して応答するか否かを音声案内により尋ねる(t4)。ドライバが肯定の返事(またはステアリングスイッチによる回答)をする(t6)と、通話制御システムは、通話相手との電話回線を接続し(t7)、通話が行われる。通話制御システムは一定のサイクルで余裕度と閾値の比較をしており、余裕度が閾値を下回りやや注意が必要となると、警告音の送出を開始する(t8)。この間、通話相手に対する警告音は次第に大きくなっていく(t8〜t9)。余裕度がさらに低くなるか、または所定の時間(例えば10コール)が経過すると、保留が開始される(t9)。所定の時間内に余裕度が閾値より高くなると(t10)、通話が再開される(t11)。
【0106】
<第2の実施形態>
図9は、本発明の第2の実施形態の全体の構成を示すブロック図である。図1の構成に加えて、第2の実施形態は閾値変更部28を含む。閾値変更部28は、着信時に、電話番号マッチング部26より電話番号(または発信者名)を取得し、ドライバが予め選択しておいた電話番号(または名称)に対しては、通常の余裕度判定の閾値より低い第2の閾値を通話制御部14に提供する。通話制御部14は、応答の可否の判定を提供された閾値に基づいて行う。
【0107】
この構成によって、ドライバが重要と考える相手からの着信は余裕度の比較的低いときでも接続でき、逆にデータベースに登録されていない、あるいは登録されていても余り重要でない電話番号からの着信であれば、余裕度が比較的高い状態でなければ接続を行わないようにすることができる。
【0108】
図9において、閾値変更部28は、ドライバの応答確認の結果に応じて閾値を変更するようにしてもよい。具体的には、閾値変更部28は、着信からドライバの応答の承諾確認までのプロセスを監視しており、ある電話番号に対しドライバが応答を拒否したときは、その電話番号に対する余裕度の閾値を所定の値だけ上昇させる。過去に着信した各電話番号に対する閾値を閾値変更部28は学習しており、次回、着信したことがある電話番号からの着信があった場合は、学習した閾値を用いて応答可否の判断(図5、ステップ109)を行うようにする。
【0109】
この構成によって、ドライバが重要でないと判断する電話番号からの着信は、余裕度が比較的高い状態でなければ接続が行われなくなる。
【0110】
<第3の実施形態>
図10は、本発明の第3の実施形態の具体的な実施例を示すブロック図である。この実施形態では、図2に示した構成に加えて、相手側システム制御信号送出部90を含み、また通話の相手は上記したように人だけでなく、ボイスポータルやCTIなどの音声対応システム92を含む。
【0111】
相手側システム制御信号送出部90は、音声対応システム相手の通話を制御する場合、相手側システムに対し保留や保留予告が行われていることを通知する信号を送出する。これにより、相手側の音声対応システムはその状態を保留して再開に備えたり、実行中の問答を済ませた後に保留に入る等、シーケンスを動的に変更することが可能となる。
【0112】
相手側システム制御信号送出部90により送出される信号の一例は、PB音である。この場合、予め通話制御システム側の動作(保留予告、保留、再開等)と特定のPB音とを対応付けておき、この対応関係を相手側システムにも記憶させておく。ドライバが相手側システムとの音声対話を行っている最中、保留予告等の事象が発生すると、制御信号送出部90は、発生した事象に対応するPB音を相手側のシステムに対して通話しているのと同じ電話回線に流す。すると、PB音と対話音声とは発生した順に相手側システムに到達する。従って、相手側システムは、対話中のどのタイミングでPB音に対応する事象が発生したかが分かるため、対話シーケンスのどこで保留するか、またどのような状態で対話の再開を待つかを決定することができる。
【0113】
PB音を使用すると、通話制御システムと相手側システムとの間には電話回線のみあれば良く、また、両システム側とも信号の送受信の同期に配慮しなくてよいという利点がある。
【0114】
相手側システム制御信号送出部90により送出される信号の別の例は、パケットである。この場合は、携帯電話と相手側の音声対応システムの間には、電話回線の他にデータ回線が必要である。予め通話制御システム側の事象(保留予告、保留、再開等)とパケットで送るデータ内容とを対応付けておき、この対応関係を相手側システムにも記憶させておく。ドライバが相手側システムとの音声対話を行っている最中、保留予告等の事象が発生すると、制御信号送出部90は、発生した自称に対応するデータ内容のパケットをデータ回線を介して相手側システムに流す。すると、電話回線で音声が、データ回線でパケットが相手側システムに到達する。このとき、パケットにタイムスタンプを付加したり、事象発生時の対話状態番号を付したりして、相手側システムで受信時に音声とパケットとの同期を取れるようにする。
【0115】
パケットを使用すると、電話回線とデータ回線の両方が必要となるが、多くの情報を相手側システムに送信することができる。
【0116】
以上、本発明を特定の実施形態について説明したが、これらの実施形態に限定することを意図したものではなく、本発明の範囲内において適当な変更及び代替を行うことができる。
【0117】
【発明の効果】
本発明によれば、運転状況に基づいてドライバの余裕度を適切に定量化する手段を備えることによって、通話の連続性を著しく損なうことがなくなり、ドライバの運転への集中の確保と通話の円滑さとを両立することができる。また、保留時には、保留を開始する旨の音声が送出され、相手側の電話機の操作に応じて録音や切断ができるので、相手側はドライバが運転に注意を必要とする状況下にあることを知ることができ、保留時間が長くなるときは通話を中止し、またはメッセージを録音することができる。ドライバは余裕度が回復した後に録音されたメッセージを聞くことができる。
【0118】
また、将来の余裕度を予測する手段を設けたことにより、近い将来に保留に入る予定であることを通知する保留予告を行うことができるので、ドライバ及び相手側は予め気持ちの準備をすることができる。
【0119】
さらに、相手側の電話番号によって余裕度判定の閾値を変える手段を備えることにより、相手の重要度に応じた通話制御を行うことが可能となる。
【0120】
また相手側システムに保留や保留予告等の動作に対応する信号を送出する手段を設けたことによって、通話相手がボイスポータルやCTIのような音声応答システムの場合でも本発明の通話制御システムを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の全体の構成を示すブロック図である。
【図2】通話制御システムの一実施例を示すブロック図である。
【図3】余裕度の考え方を説明するためのグラフである。
【図4】余裕度の計算結果の一例を示すグラフである。
【図5】図2の通話制御システムの一実施例の動作を説明するフローチャートである。
【図6】図5から続くフローチャートである。
【図7】図5及び図6から続くフローチャートである。
【図8】図2の通話制御システムにおいて、保留後に通話を再開する場合のシーケンスの一例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態を示すブロック図である。
【図10】本発明の第3の実施形態の一実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 運転状況取得部
12、58 余裕度算出部
14、74 通話制御部
16、84 音声処理部
18、48 入出力部
20 通信部
22、86 録音再生部
24、88 音声合成認識部
28 閾値変更部
38 ドライバ
40 携帯電話
42 マイク
44 スピーカ
46 ステアリングスイッチ
50 ハンズフリーユニット
60 余裕度テンプレート
62 ECU
68 加速度センサ
70 制御部
80 車載コンピュータ
82 ナビゲーションシステム
90 相手側システム制御信号送出部
92 音声対応システム

Claims (16)

  1. 自動車の車室内に設置された携帯電話機による通話を自動車の運転状況に応じて制御する通話制御システムであって、
    前記携帯電話機と接続され通話時に相手側からの音声をスピーカにより送出すると共に車室内の音声を集音して相手側に送出する音声入出力部と、
    少なくとも前記自動車の速度および走行している道路区間を取得する運転状況取得部と、
    前記道路区間をドライバが負荷のない状態で予め走行した無負荷時の平均速度および該道路区間をドライバが負荷のある状態で予め走行した負荷時の平均速度を記憶する記憶装置と、
    前記道路区間を前記ドライバが走行する際、該道路区間についての前記無負荷時の平均速度および前記負荷時の平均速度を前記記憶装置から読み出し、該二つの平均速度と現在の速度との関係に基づいてドライバの運転余裕度を算出する余裕度算出部と、
    算出された前記運転余裕度に基づいて、前記携帯電話機による通話の保留、再開、または録音を決定する通話制御部と、
    を含む通話制御システム。
  2. 前記音声入出力部を介して相手側からの音声を取得して録音すると共に所定の音声を相手側に送出する録音再生部をさらに含む、請求項1に記載の通話制御システム。
  3. 前記運転状況取得部は、前記自動車の現在位置を検出して走行中の道路区間を決定する手段を備え、
    前記余裕度算出部は、
    道路区間別に負荷時の平均速度を記憶する第1のテンプレートと、
    道路区間別に無負荷時の平均速度を記憶する第2のテンプレートと、
    を備え、
    決定された前記道路区間に対応する負荷時の平均速度および無負荷時の平均速度をそれぞれ前記第1のテンプレートおよび前記第2のテンプレートから検索し、
    検索した前記負荷時の平均速度を現在の速度で除した値と現在加速度を最大加速度で除した値との積である第1の値を計算し、
    検索した前記負荷時の平均速度と無負荷時の平均速度の差分を該差分の最大値で除した値である第2の値を計算し、
    前記第1の値と前記第2の値との積として運転余裕度を算出する、
    請求項2に記載の通話制御システム。
  4. 前記通話制御部は前記余裕度算出部により算出された運転余裕度が予め定めた閾値を下回ったときドライバの運転余裕度が低いと判断して通話を保留し、
    前記録音再生部は前記保留の開始時に相手側に保留を開始する旨の音声を送出すると共に相手側からの音声を録音する、
    請求項2に記載の通話制御システム。
  5. 前記通話制御部は、
    前記通話を保留したときに相手側の電話機に備えられている回線切断ボタンが押下げられることに応じて通話を終了し、
    相手側の電話機に備えられている所定のボタンが押下げられることに応じて相手側の発するメッセージの録音の開始を決定し、
    相手側の電話機からの入力がないときは通話の保留を継続し、
    前記録音再生部は前記録音の決定に応じて前記メッセージの録音を開始する、
    請求項4に記載の通話制御システム。
  6. 前記運転状況取得部は自動車の現在地点から所定距離前方の道路区間を決定し、
    前記余裕度算出部は決定された前記道路区間に対応する将来の運転余裕度を算出し、
    前記通話制御部は算出された前記将来の運転余裕度と予め定めた閾値とを比較して該将来の運転余裕度が前記閾値を下回っている場合には一定時間後に保留に入るための保留予告の実施を決定し、
    前記録音再生部は前記決定に応じてドライバおよび相手側に警告音を送出する、
    請求項3に記載の通話制御システム。
  7. 前記運転状況取得部は自動車の現在地点から複数の所定距離前方の道路区間を決定し、
    前記余裕度算出部は決定された前記複数の道路区間に対応する将来の運転余裕度をそれぞれ算出し、
    前記通話制御部は算出された各将来の運転余裕度と予め定めた閾値とを比較して将来の運転余裕度が前記閾値を下回っている道路区間で保留に入るための保留予告の実施を決定し、
    前記録音再生部は前記決定に応じてドライバおよび相手側に警告音を送出する、
    請求項3に記載の通話制御システム。
  8. 前記通話制御部は保留予告または保留中に前記運転余裕度が前記閾値を上回ったときに前記保留予告または保留を解除して通常の通話へと戻す、請求項4、5、6、または7のいずれかに記載の通話制御システム。
  9. 前記通話制御部は電話の着信時に前記運転余裕度が前記閾値を下回っているときには接続を行わない、請求項3に記載の通話制御システム。
  10. 電話番号と名称とを関連付けて記憶しているデータベースを有し電話の着信時に相手側の電話番号を取得して前記データベースを検索することによって相手側の名称を取得する電話番号マッチング部と、
    前記取得した名称を音声合成して音声入出力部を介してドライバに送出すると共にドライバの応答の可否の音声を音声認識する音声合成認識部とをさらに備え、
    前記通話制御部は前記電話の着信時に前記運転余裕度に基づいてドライバが通話可能な状態であると判断したとき前記音声認識の結果に基づいて通話の接続または保留を実行する、
    請求項9に記載の通話制御システム。
  11. 前記録音再生部は、前記電話番号マッチング部によ相手側の電話番号の取得できなかったときに相手側の発するメッセージを録音し、該録音されたメッセージをドライバに送出する、請求項10に記載の通話制御システム。
  12. 前記取得された電話番号に基づいて、予め設定された電話番号に対しては前記閾値を第2の閾値に置きかえる閾値変更部をさらに備え、
    前記通話制御部は置きかえられた閾値を用いて運転余裕度との比較を行う、
    請求項4、6、7、8、または9のいずれかに記載の通話制御システム。
  13. 前記閾値変更部は前記ドライバの応答の可否の履歴によって前記第2の閾値を変更する、請求項12に記載の通話制御システム。
  14. 自動車の車室内に設置された携帯電話機と車室外の音声対応システムとの間の通話を自動車の運転状況に応じて制御する通話制御システムであって、
    前記携帯電話機と接続され車室内の音声を集音して前記音声対応システムに送出する音声入出力部と、
    少なくとも前記自動車の速度および走行している道路区間を取得する運転状況取得部と、
    前記道路区間をドライバが負荷のない状態で予め走行した無負荷時の平均速度および該道路区間をドライバが負荷のある状態で予め走行した負荷時の平均速度を記憶する記憶装置と、
    前記道路区間を前記ドライバが走行する際、該道路区間についての前記無負荷時の平均速度および前記負荷時の平均速度を前記記憶装置から読み出し、該二つの平均速度と現在の速度との関係に基づいてドライバの運転余裕度を算出する余裕度算出部と、
    算出された前記運転余裕度に基づいて、前記携帯電話機による通話の保留または再開を決定する通話制御部と、
    前記通話制御部による保留または再開の決定に応じて、前記通話の保留、再開に対応する信号を前記携帯電話から前記音声対応システムに送信する信号送出部と、
    を含む通話制御システム。
  15. 前記信号はPB音である請求項14に記載のシステム。
  16. 前記信号はパケットである請求項14に記載のシステム。
JP2001315967A 2001-10-12 2001-10-12 運転状況依存通話制御システム Expired - Fee Related JP3672859B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001315967A JP3672859B2 (ja) 2001-10-12 2001-10-12 運転状況依存通話制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001315967A JP3672859B2 (ja) 2001-10-12 2001-10-12 運転状況依存通話制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003125454A JP2003125454A (ja) 2003-04-25
JP3672859B2 true JP3672859B2 (ja) 2005-07-20

Family

ID=19134056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001315967A Expired - Fee Related JP3672859B2 (ja) 2001-10-12 2001-10-12 運転状況依存通話制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3672859B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10226425A1 (de) * 2002-06-13 2003-12-24 Bosch Gmbh Robert Verfahren zur Unterstützung des Fahrers bei der Entgegennahme von Anrufen sowie Einrichtung hierzu
DE102004043853B3 (de) * 2004-09-10 2006-04-13 Siemens Ag Modul und Verfahren zur adaptiven Mensch-Maschine-Kommunikation in einem Kraftfahrzeug
JP4453579B2 (ja) * 2005-03-10 2010-04-21 トヨタ自動車株式会社 車載電話システム
JP4859642B2 (ja) * 2006-11-30 2012-01-25 富士通株式会社 音声情報管理装置
JP5090275B2 (ja) * 2008-07-03 2012-12-05 株式会社デンソーアイティーラボラトリ 通信処理装置
JP2012160173A (ja) * 2011-01-13 2012-08-23 Nikon Corp 電子機器および電子機器の制御プログラム
US20130234826A1 (en) * 2011-01-13 2013-09-12 Nikon Corporation Electronic device and electronic device control program
JP6061079B2 (ja) * 2012-12-20 2017-01-18 日本電気株式会社 情報通知システム
JP6513913B2 (ja) * 2014-07-23 2019-05-15 クラリオン株式会社 情報提示装置、方法及びプログラム
JP6432216B2 (ja) * 2014-08-28 2018-12-05 株式会社デンソー 読上げ制御装置
US10317234B2 (en) 2015-08-25 2019-06-11 Infobank Corp. Terminal for providing vehicle interface and control method thereof
KR101749315B1 (ko) * 2015-08-25 2017-07-03 인포뱅크 주식회사 차량 인터페이스를 제공하는 단말기 및 그 제어 방법
CN115862595B (zh) * 2023-02-28 2023-05-16 智唐科技(北京)股份有限公司 基于大数据的智能语音控制方法、***和可读存储介质

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07115680A (ja) * 1993-10-18 1995-05-02 Nissan Diesel Motor Co Ltd 自動車電話
JPH10221094A (ja) * 1997-02-12 1998-08-21 Toyota Motor Corp 車両用機器操作制御装置
JPH10304464A (ja) * 1997-04-28 1998-11-13 Daihatsu Motor Co Ltd ハンズフリー装置の制御方法
JPH10313358A (ja) * 1997-05-12 1998-11-24 Calsonic Corp 自動車電話システム
JPH1198565A (ja) * 1997-09-19 1999-04-09 Kokusai Electric Co Ltd 携帯電話機
JP2937968B2 (ja) * 1997-10-24 1999-08-23 静岡日本電気株式会社 音声応答電話機
JPH11146080A (ja) * 1997-11-10 1999-05-28 Ntt Data Corp 移動通信端末の位置情報を活用した情報提供システム
JP2000270051A (ja) * 1999-01-12 2000-09-29 Yazaki Corp 車両用呼出応対方法、及びその装置
JP2001045139A (ja) * 1999-08-02 2001-02-16 Kenwood Corp 移動電話通信システム、移動電話装置、電話装置及び通信方法
JP3339475B2 (ja) * 1999-09-28 2002-10-28 株式会社デンソー 無線通信端末の着信制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003125454A (ja) 2003-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8275348B2 (en) Method for managing telephone calls in a vehicle
JP3672859B2 (ja) 運転状況依存通話制御システム
US7280852B2 (en) In-vehicle hands-free apparatus
US6188315B1 (en) Situational feature suppression system
US9168896B2 (en) Vehicle driving control system and method
US9613639B2 (en) Communication system and terminal device
CN111348032A (zh) 用于自主车辆的自动停止和/或驻车的***和方法
JP2006194633A (ja) 車両用音声情報提供装置
CN103634480A (zh) 在移动通讯终端中通讯的方法和装置
JP5115072B2 (ja) アドバイス提供システム
JP3489511B2 (ja) 車載電話システム及び当該システムに用いる車両側装置
JP3826711B2 (ja) 車両用着信案内装置
US9125023B2 (en) Communication system, communication device mounted in vehicle, and switching apparatus
US11938958B2 (en) Voice dialogue device, voice dialogue system, and control method for voice dialogue system
JP4202621B2 (ja) 情報交換システム
JPH10313359A (ja) 自動応答電話装置
WO2007113938A1 (ja) 車載用ハンズフリーユニットおよび同ユニットにおける着信音制御方法
JP2001136579A (ja) 移動体通信装置
JP2022129626A (ja) 車載端末装置、電子会議システム、電子会議方法及びプログラム
JP2013057321A (ja) 省エネ評価装置、省エネ評価方法
JP2007013931A (ja) 車載通信装置および車載通信装置用プログラム
JP4186323B2 (ja) 車載用情報提示制御装置
JP7509266B2 (ja) 音声対話装置、音声対話システム、及び音声対話装置の制御方法
JP2004147302A (ja) 車載用ハンズフリー装置
JP3639568B2 (ja) 車両内情報配信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050419

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080428

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100428

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110428

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110428

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120428

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130428

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees