JP3671667B2 - マイクロコンピュータ、電子機器及びデバッグシステム - Google Patents

マイクロコンピュータ、電子機器及びデバッグシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロコンピュータ、マイクロコンピュータを含む電子機器、及びデバッグシステムに関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、ゲーム装置、カーナビゲーションシステム、プリンタ、携帯情報端末などの電子機器に組み込まれ、高度な情報処理を実現できるマイクロコンピュータに対する需要が高まっている。そして、このような組み込み型のマイクロコンピュータは、通常、ターゲットシステムと呼ばれるユーザボードに実装される。そして、ターゲットシステムを設計するユーザは、このターゲットシステムを動作させるソフトウェアを、例えばICE(In-Circuit Emulator)と呼ばれるソフトウェア開発支援ツールを用いてデバッグする。
【0003】
さて、このようなデバッグ作業において、ユーザは、ICEを用いてプログラムのバグを見つけ出す。そしてフラッシュメモリ(EEPROM)などのメモリに格納されているプログラムを、デバッグされたプログラムに書き換える。このため、プログラムのバグがなくなるまでユーザは、フラッシュメモリに格納されているプログラムを何度も書き換える作業を行うことになる。
【0004】
この場合のフラッシュメモリのプログラム書き換え作業は例えば以下のようにして行う。
【0005】
即ち第1の手法では、フラッシュメモリをターゲットシステムから取り外し、デバッグしたプログラムをROMライタを用いてこのフラッシュメモリに書き込む。その後、このフラッシュメモリをターゲットシステムに再度実装する。
【0006】
また第2の手法では、図15に示すように、ROMライタ412を接続するための端子406を、マイクロコンピュータ404が実装されるターゲットシステム400に設ける。そして、この端子406にROMライタ412を接続し、フラッシュメモリ402をターゲットシステム400に実装した状態で、フラッシュメモリ402に格納されるプログラムを書き換える。
【0007】
しかしながら、上記第1の手法には、プログラムの書き換え作業に要する時間(ターンアラウンドタイム)が非常に長くなり、デバッグ作業が極端に非効率化するという問題点がある。
【0008】
一方、上記第2の手法には、デバッグツール408及びホストシステム410から成るプログラムデバッグシステムと、ROMライタ412及びホストシステム414から成るプログラム書き換えシステムとを統合できないという問題点がある。即ち、この第2の手法では、プログラムのデバッグ作業はホストシステム410上で行い、フラッシュメモリのプログラムの書き換え作業はホストシステム414上で行うことになる。したがって、プログラムのデバッグ作業と、プログラムの書き換え作業とを、1台のホストシステム上で進めることができない。このため、やはり、デバッグ作業が非効率化する。
【0009】
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、デバッグ作業の効率化を図ることができるマイクロコンピュータ、これを含む電子機器、及びデバッグシステムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、オンチップデバッグ機能を有するマイクロコンピュータであって、命令の実行処理を行う中央処理ユニットと、マイクロコンピュータの外部に設けられるデバッグツールとの間でデータを送受信し、デバッグツールからの受信データに基づいて、デバッグ処理を行うと共に所与のメモリの制御プログラムが格納されるアドレスへのジャンプコマンドを実行するための処理を行う第1のモニタ手段とを含むことを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、第1のモニタ手段が、デバッグツールからデータを受信し、この受信データに基づいて、メモリ制御プログラムのアドレスへのジャンプコマンドを実行する。これにより、第1のモニタ手段の処理を行うモニタプログラムからメモリ制御プログラムへと処理が移行し、メモリ制御プログラムにより、例えばメモリへのプログラムの書き込み処理等が行われる。また、第1のモニタ手段は、プログラムのデバッグのための種々の処理も行う。したがって本発明によれば、第1のモニタ手段により、メモリへのプログラムの書き込み処理等と、プログラムのデバッグ処理の両方を行うことが可能になる。これにより、プログラムのデバッグ作業の効率化を図れ、プログラムの開発期間の短縮化を図れるようになる。
【0012】
また本発明は、前記所与のメモリが、電気的にデータの消去・書き込みが可能な不揮発性メモリであり、前記メモリ制御プログラムが、前記不揮発性メモリの初期化プログラム及び書き込みプログラムであることを特徴とする。このようにすることで、不揮発性メモリの消去動作や書き込み動作を簡易に実現できるようになる。
【0013】
また本発明は、前記受信データが、前記メモリ制御プログラムが格納されるルーチンアドレス、前記所与のメモリへのライトデータ、及びライトデータを書き込むデータアドレスを含むことを特徴とする。このようにすることで、メモリ制御プログラムのアドレスへジャンプした後に、そのメモリにライトデータを書き込むことが可能になる。
【0014】
また本発明は、前記第1のモニタ手段から前記デバッグツールへ送信されるデータが、前記所与のメモリへのデータの書き込みエラーを知らせるフラグを含むことを特徴とする。このようにすることで、メモリへのデータの書き込みエラーが生じた場合に、それをデバッグツールに知らせることが可能になる。
【0015】
また本発明は、前記デバッグツールが、デバッグコマンドを少なくとも1つのプリミティブコマンドに変換するための処理を行う第2のモニタ手段を含み、前記第1のモニタ手段が、実行するプリミティブコマンドを前記第2のモニタ手段からの受信データに基づいて決定し、決定したプリミティブコマンドを実行するための処理を行うことを特徴とする。このようにすれば、第1のモニタ手段の処理を実行するためのモニタプログラムに、各デバッグコマンドを実行するための複雑なルーチンを持たせる必要がなくなる。したがって、モニタプログラムの命令コードサイズを格段に小さくできるようになり、小さなハードウェア規模でオンチップデバッグ機能を実現できるようになる。
【0016】
また本発明は、前記プリミティブコマンドが、前記メモリ制御プログラムが格納されるアドレスへのジャンプコマンド、ユーザプログラムの実行を開始するコマンド、デバッグモード時におけるメモリマップ上のアドレスにデータをライトするコマンド、及び前記メモリマップ上のアドレスからデータをリードするコマンドを含むことを特徴とする。このようにプリミティブコマンドをシンプルにすることで、モニタプログラムの命令コードサイズを更に小さくできるようになる。
【0017】
また本発明は、前記第2のモニタ手段からの受信データが、前記第1のモニタ手段が実行するプリミティブコマンドの識別データを含むことを特徴とする。このようにすることで、プリミティブコマンドの実行の指示を簡易に第2のモニタ手段から第1のモニタ手段に伝えることが可能になる。
【0018】
また本発明に係る電子機器は、上記のいずれかのマイクロコンピュータと、前記マイクロコンピュータの処理対象となるデータの入力源と、前記マイクロコンピュータにより処理されたデータを出力するための出力装置とを含むことを特徴とする。このようにすれば、電子機器を動作させるプログラムなどのデバッグ作業の効率化を図れるようになり、電子機器の開発期間の短縮化、低コスト化を図れるようになる。
【0019】
また本発明は、マイクロコンピュータを含むターゲットシステムのためのデバッグシステムであって、マイクロコンピュータの外部に設けられるデバッグツールと、前記デバッグツールとの間でデータを送受信し、デバッグツールからの受信データに基づいて、デバッグ処理を行うと共に所与のメモリの制御プログラムが格納されるアドレスへのジャンプコマンドを実行するための処理を行う第1のモニタ手段とを含むことを特徴とする。
【0020】
本発明によれば、第1のモニタ手段により、メモリへの例えばプログラムの書き込み処理等と、プログラムのデバッグ処理の両方を行うことが可能になる。これにより、プログラムのデバッグ作業の効率化を図れ、プログラムの開発期間の短縮化を図れるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0022】
1.本実施形態の特徴
(1)ミニモニタ部
さて、ターゲットシステムを動作させるソフトウェアの開発を支援するICEとしては、従来、図1(A)に示すようなCPU置き換え型と呼ばれるICEが主流を占めていた。このCPU置き換え型ICEでは、デバッグ時にターゲットシステム300からマイクロコンピュータ302を取り外し、その代わりにデバッグツール304のプローブ306を接続する。そして、このデバッグツール304に、取り外したマイクロコンピュータ302の動作をエミュレートさせる。また、このデバッグツール304に、デバッグのために必要な種々の処理を行わせる。
【0023】
しかしながら、このCPU置き換え型ICEには、プローブ306のピン数が多くなると共にプローブ306の線308が増えるという欠点があった。このため、マイクロコンピュータ302の高周波数動作をエミュレートすることが困難になる(例えば33MHZ程度が限界)。またターゲットシステム300の設計も困難になる。更に、マイクロコンピュータ302を実装して動作させる実動作時とデバッグツール304でマイクロコンピュータ302の動作をエミュレートするデバッグモード時とで、ターゲットシステム300の動作環境(信号のタイミング、負荷条件)が変化してしまう。またこのCPU置き換え型ICEには、マイクロコンピュータが異なれば、たとえそれが派生品であっても、設計が異なるデバッグツールや、ピン数やピンの位置が異なるプローブを使用しなければならないという問題もあった。
【0024】
一方、このようなCPU置き換え型ICEの欠点を解消するものとして、図1(B)に示すような、モニタプログラム310をターゲットシステム312に実装するタイプのICEが知られている。しかしながら、これまでのモニタプログラム実装型ICEでは、モニタプログラム310に、全てのデバッグコマンド(プログラムのロード、GO、ステップ実行、メモリのリード・ライト、内部レジスタのリード・ライト、ブレークポイントの設定・解除)を実行する機能を持たせる必要があった。したがって、モニタプログラム310の命令コードサイズが非常に大きくなってしまう(例えば30〜50Kバイト)。このため、ユーザが自由に使用できるメモリ領域が減ってしまうと共に、デバッグ時とデバッグ時以外でシステムが異なってしまうという問題があった。図1(B)の問題点を解決する方法として、モニタプログラムをチップ上にのせるオンチップデバッグという方法があるが、命令コードサイズが大きなモニタプログラムをチップ内に設けると、チップのサイズを大きくしてしまうという問題点がある。
【0025】
このような問題を解決するために、本実施形態では、モニタ部を、ミニモニタ部とメインモニタ部に分割する手法を採用している。
【0026】
即ち図2に示すように、本実施形態では、マイクロコンピュータ10が、CPU(中央処理ユニット)12及びミニモニタ部(第1のモニタ手段)14を含む。また、マイクロコンピュータ10の外部にはメインモニタ部(第2のモニタ手段)16が設けられている。ここでメインモニタ部16は、例えばホストシステムなどが発行したデバッグコマンドをプリミティブコマンドに変換(分解)するための処理を行う。また、ミニモニタ部14は、メインモニタ部16との間でデータを送受信する。そして、ミニモニタ部14は、実行するプリミティブコマンドを、メインモニタ部16からの受信データに基づいて決定し、プリミティブコマンドを実行するための処理を行う。
【0027】
ここで、メインモニタ部16の変換処理の対象となるデバッグコマンドとしては、プログラムロード、GO、ステップ実行、メモリライト、メモリリード、内部レジスタライト、内部レジスタリード、ブレークポイント設定、ブレークポイント解除などのコマンドを考えることができる。メインモニタ部16は、これらの多様で複雑なデバッグコマンドを、例えばGO、ライト(デバッグモード時におけるメモリマップ上の所与のアドレスへのライト)、リード(メモリマップ上の所与のアドレスからのリード)などの、シンプルでプリミティブなコマンドに変換する処理を行う。このようにすることで、ミニモニタ部14の処理を行うミニモニタプログラムの命令コードサイズを格段に小さくすることができる。これにより、マイクロコンピュータ10のオンチップデバッグ機能を実現できるようになる。
【0028】
即ち、図1(B)に示すようなタイプのICEでは、モニタプログラム310は、プログラムロード、GO、ステップ実行などのデバッグコマンドの全ての処理ルーチンを有している。このため、モニタプログラム310の命令コードサイズが非常に大きくなり(例えば30〜50Kバイト)、モニタプログラム310をマイクロコンピュータ314に内蔵することは事実上困難となる。
【0029】
これに対して、本実施形態では、ミニモニタ部14の処理を行うミニモニタプログラムは、GO、ライト、リードなどのシンプルなプリミティブコマンドの処理ルーチンのみを有し、命令コードサイズが非常に小さい(例えば256バイト)。したがって、ミニモニタプログラムをマイクロコンピュータ10に内蔵することが可能となり、オンチップデバッグ機能を実現できるようになる。また、ユーザが自由に使用できるメモリ領域の減少を最小限に抑える、あるいは全く減少しないようにすることが可能になる。
【0030】
(2)外部ルーチンジャンプ
さて、図16に示すように本実施形態では、上記のプリミティブコマンドとして、GO、ライト、リードコマンド以外に、外部ルーチンジャンプコマンド(メモリ制御プログラムが格納されるアドレスへのジャンプコマンド)を含ませている。このようにすることで、プログラムのデバッグ作業とプログラムの書き換え作業とを、デバッグツール15及びホストシステム17から成る統合されたシステムで行えるようになる。即ち、プログラムのデバッグ作業とプログラムの書き換え作業とを1台のホストシステム17上で進めることができるようになる。
【0031】
プリミティブコマンドに外部ルーチンジャンプコマンドを含ませた場合の処理の概要について図17のフローチャートを用いて説明する。
【0032】
まず、マイクロコンピュータ10の内部メモリ13(外部メモリでもよい)に、フラッシュメモリ11(フラッシュメモリはマイクロコンピュータの外部にあってもよい)の初期化プログラム、書き込みプログラムをロードする(ステップT1)。
【0033】
次に、初期化プログラムのルーチンへのジャンプを指示する外部ルーチンジャンプコマンドを、メインモニタ部16がミニモニタ部14に送信する(ステップT2)。すると、ミニモニタ部14がこの外部ルーチンジャンプコマンドを実行する処理を行い、これにより、ミニモニタプログラムから初期化プログラムのルーチンへのジャンプが行われる(ステップT3)。そして、初期化プログラムが実行され、フラッシュメモリ11の消去動作が行われる(ステップT4)。
【0034】
次に、書き込みプログラムへのジャンプを指示する外部ルーチンジャンプコマンド(ライトデータを含む)を、メインモニタ部16がミニモニタ部14に送信する(ステップT5)。すると、ミニモニタ部14がこの外部ルーチンジャンプコマンドを実行する処理を行い、これにより、ミニモニタプログラムから書き込みプログラムのルーチンへのジャンプが行われる(ステップT6)。そして、書き込みプログラムが実行され、フラッシュメモリ11への書き込み動作が行われる(ステップT7)。そして、メインモニタ部16は、ユーザプログラムを構成する全てのデータがフラッシュメモリ11に書き込まれるまで、書き込みプログラムへのジャンプを指示するコマンドをミニモニタ部14に送り続ける(ステップT8)。このようにして、フラッシュメモリ11のプログラムの書き換え作業が終了する。
【0035】
図15の構成では、プログラムのデバッグ作業はホストシステム410上で行い、プログラムの書き換え作業はホストシステム414上で行うことになる。このため作業が非効率化する。
【0036】
本実施形態では、まずホストシステム17上で、ミニモニタ部14、メインモニタ部16の機能を利用してプログラムのデバッグ作業を行う。そして、バグが見つかった場合には、外部ルーチンコマンドを利用して、上記のようにプログラムの書き換え作業を行う。そして、書き換え終了後に再度デバッグ作業を行う。このように本実施形態では、プログラムのデバッグ作業とプログラムの書き換え作業を、1台のホストシステム17上でできるようになるため、作業を大幅に効率化できるようになる。
【0037】
なお、図16では、モニタ部をミニモニタ部14とメインモニタ部16に分割し、ミニモニタ部14のみをマイクロコンピュータ10に内蔵させている。しかしながら、図18に示すようにこのような分割を行わないで、モニタ部18のみを設けるようにしてもよい。
【0038】
2.詳細な構成例
図3に本実施形態のマイクロコンピュータ及びデバッグシステムの詳細な構成例を示す。図3に示すように、マイクロコンピュータ20は、CPU22、BCU(バス制御ユニット)26、内部メモリ(ミニモニタROM42及びミニモニタRAM44以外の内部ROM及び内部RAM)28、クロック生成部30、フラッシュメモリ38、ミニモニタ部40(第1のモニタ手段)、トレース部50を含む。
【0039】
ここでCPU22は、種々の命令の実行処理を行うものであり、内部レジスタ24を含む。内部レジスタ24は、汎用レジスタであるR0〜R15や、特殊レジスタであるSP(スタックポインタレジスタ)、AHR(積和結果データの上位レジスタ)、ALR(積和結果データの下位レジスタ)などを含む。
【0040】
BCU26はバスを制御するものである。例えば、CPU22に接続されるハーバードアーキテクチャのバス31や、内部メモリ28に接続されるバス32や、外部メモリ36に接続される外部バス33や、フラッシュメモリ38、ミニモニタ部40、トレース部50などに接続される内部バス34の制御を行う。
【0041】
またクロック生成部30は、マイクロコンピュータ20内で使用される各種のクロックを生成するものである。クロック生成部30はBCLKを介して外部のデバッグツール60にもクロックを供給している。
【0042】
フラッシュメモリ38はユーザプログラム等を格納するためのものである。なお、フラッシュメモリ38をマイクロコンピュータ20の外部に設けてもよい。
【0043】
また図3では、メモリ制御プログラムである初期化プログラム、書き込みプログラムを内部メモリ28にロードしているが、外部メモリ36にロードするようにしてもよい。
【0044】
ミニモニタ部40は、ミニモニタROM42、ミニモニタRAM44、制御レジスタ46、SIO48を含む。
【0045】
ここで、ミニモニタROM42には、ミニモニタプログラムが格納される。本実施形態では、このミニモニタプログラムは、GO、リード、ライトなどのシンプルでプリミティブなコマンドの処理のみを行うようになっている。このため、ミニモニタROM42のメモリ容量を例えば256バイト程度に抑えることができ、オンチップデバッグ機能を持たせながらマイクロコンピュータ20を小規模化できるようになる。
【0046】
ミニモニタRAM44には、デバッグモードへの移行時に(ユーザプログラムのブレーク発生時に)、CPU22の内部レジスタ24の内容が退避される。これにより、デバッグモードの終了後にユーザプログラムの実行を適正に再スタートできるようになる。また内部レジスタの内容のリード等を、ミニモニタプログラムが持つプリミティブなリードコマンド等で実現できるようになる。
【0047】
制御レジスタ46は、各種のデバッグ処理を制御するためのレジスタであり、ステップ実行イネーブルビット、ブレークイネーブルビット、ブレークアドレスビット、トレースイネーブルビットなどを有する。ミニモニタプログラムにより動作するCPU22が制御レジスタ46の各ビットにデータをライトしたり、各ビットのデータをリードすることで、各種のデバッグ処理が実現される。
【0048】
SIO48は、マイクロコンピュータ20の外部に設けられたデバッグツール60との間でデータを送受信するためのものである。SIO48とデバッグツール60との間は、TXD/RXD(データ送受信ライン)で接続されている。
【0049】
トレース部50は、リアルタイムトレース機能を実現するためのものである。トレース部50とデバッグツール60との間は、CPU22の命令実行のステートを表す3ビットのDST[2:0]と、分岐先のPC(プログラムカウンタ)値を表すDPCOという4本のラインで接続されている。
【0050】
デバッグツール60はメインモニタ部62を含み、パーソナルコンピュータ等により実現されるホストシステム66に接続される。ホストシステム66が、ユーザの操作により、プログラムロード、ステップ実行などのデバッグコマンドを発行すると、メインモニタ部62が、このデバッグコマンドをプリミティブコマンドに変換(分解)するための処理を行う。そして、メインモニタ部62が、プリミティブコマンドの実行を指示するデータをミニモニタ部40に送信すると、ミニモニタ部40が、指示されたプリミティブコマンドを実行するための処理を行うことになる。
【0051】
図4に、デバッグモード時のメモリマップの例を示す。図4のD1、D2、D3に示すように、デバッグモード時には、図3の制御レジスタ46、ミニモニタRAM44、ミニモニタROM42のアドレスも、メモリマップ上に割り付けられる。
【0052】
3.プリミティブコマンドへの変換
図5(A)、(B)、(C)、(D)に、各種のデバッグコマンドをプリミティブコマンドへ変換する処理について模式的に示す。
【0053】
例えば図5(A)に示すように、(ADD・・・、SUB・・・、AND・・・、OR・・・、XOR・・・、LD.W・・・)という12バイトのプログラムを80010h番地にロードするというデバッグコマンドが発行されたとする。この場合、このプログラムロードコマンドは、ライト(80010h、ADD・・・、SUB)、ライト(80014h、AND・・・、OR・・・)、ライト(80018h、XOR・・・、LD.W・・・)という3つのプリミティブなライトコマンドに変換される。即ち、ミニモニタプログラムが、この3つのプリミティブなライトコマンドを実行することで、プログラムロードコマンドが実現されるようになる。
【0054】
また図5(B)に示すようにステップ実行コマンドというデバッグコマンドが発行されたとする。すると、このステップ実行コマンドは、図3の制御レジスタ46のステップ実行イネーブルビットへのライトコマンド(図4のD1のアドレスへのライトコマンド)とGOコマンドに変換される。即ち、ミニモニタプログラムが、このプリミティブなライトコマンドとGOコマンドを実行することで、ステップ実行コマンドが実現されるようになる。
【0055】
また図5(C)に示すように内部レジスタリードコマンドというデバッグコマンドが発行されたとする。すると、この内部レジスタリードコマンドは、メモリマップ上のミニモニタRAM44(内部レジスタの内容の退避先)からのリードコマンド(図4のD2のアドレスからのリードコマンド)に変換される。即ち、ミニモニタプログラムが、このプリミティブなリードコマンドを実行することで、内部レジスタリードコマンドが実現されるようになる。内部レジスタライトコマンド、メモリリードコマンド、メモリライトコマンドも同様にして実現される。
【0056】
また図5(D)に示すようにブレークポイント設定コマンドというデバッグコマンドが発行されたとする。すると、このブレークポイント設定コマンドは、制御レジスタ46のブレークイネーブルビット及びブレークアドレスビットへのライトコマンドに変換される。即ち、ミニモニタプログラムが、このプリミティブなライトコマンドを実行することで、ブレークポイント設定コマンドが実現されるようになる。
【0057】
このように本実施形態では、複雑で多様なデバッグコマンドが、プリミティブでシンプルなリード、ライト、GOコマンドに変換される。そして、ミニモニタプログラムは、このプリミティブなリード、ライト、GOコマンドを実行するだけでよいため、ミニモニタプログラムの命令コードサイズは非常に小さくなる。この結果、ミニモニタROM42のメモリ容量も小さくでき、小さなハードウェア規模でオンチップデバッグ機能を実現できるようになる。
【0058】
4.SIOの構成例
図6にSIO48の構成例を示す。SIO48は、送受信バッファ70、シフトレジスタ76、送受信切替部78、クロック制御部80及び制御レジスタ84を含む。
【0059】
ここで送受信バッファ70は、送信データ、受信データを一時的に蓄えるためのものであり、送信バッファ72、受信バッファ74を有する。シフトレジスタ76は、送信バッファ72からの送信データをパラレルデータからシリアルデータに変換し送受信切替部78に出力する機能を有する。また送受信切替部78からの受信データをシリアルデータからパラレルデータに変換し受信バッファ74に出力する機能も有する。送受信切替部78は、データの送信と受信とを切り替えるためのものである。これにより、TXD/RXDを使用した半2重のデータ送受信が可能になる。
【0060】
クロック制御部80は、内蔵する分周回路82によりBCLKを分周し、この分周により得られたサンプリングクロックSMC1をシフトレジスタ76に出力する。シフトレジスタ76は、このSMC1に基づき動作する。またクロック制御部80は、デバッグツール60にBCLKを供給する。これにより、マイクロコンピュータ20とデバッグツール60により、BCLKが共有されるようになる。
【0061】
分周回路82での分周比は制御レジスタ84により設定される。即ちCPU22により実行されるミニモニタプログラムが、所望の分周比を制御レジスタ84に書き込むことで、分周回路82での分周比が設定されることになる。なお、制御レジスタ84のアドレスも、図3の制御レジスタ46と同様に、図4のD1の位置に割り付けられている。
【0062】
5.デバッグツールの構成例
図7にデバッグツール60の構成例を示す。
【0063】
CPU90は、ROM108に格納されるプログラムを実行したり、デバッグツール60の全体の制御を行うものである。送受信切替部92は、データの送信と受信とを切り替えるためのものである。クロック制御部94は、CPU90のSCLK端子、アドレスアップカウンタ100、トレースメモリ104に供給するクロックを制御するものである。このクロック制御部94には、マイクロコンピュータ20(SIO48)からのBCLKが入力される。クロック制御部94は周波数検出回路95、分周回路96を含む。周波数検出回路95は、BCLKの周波数が属する周波数範囲を検出して、その結果を制御レジスタ98に出力する。また分周回路96での分周比は制御レジスタ98により制御される。即ちCPU90により実行されるメインモニタプログラム(メインモニタROM110に格納)が、制御レジスタ98からBCLKの周波数範囲を読み出す。そして、メインモニタプログラムは、この周波数範囲に応じた最適な分周比を決定し、この分周比を制御レジスタ98に書き込む。そして、分周回路96は、この分周比でBCLKを分周してSMC2を生成し、CPU90のSCLK端子に出力する。
【0064】
アドレスアップカウンタ100は、トレースメモリのアドレスをカウントアップするためのものである。セレクタ102は、ライン122(アドレスアップカウンタ100が出力するアドレス)とライン124(アドレスバス120からのアドレス)のいずれかを選択し、トレースメモリ104のアドレス端子にデータを出力する。またセレクタ106は、ライン126(図3のトレース部50の出力であるDST[2:0]、DPCO)とライン128(データバス118)のいずれかを選択し、トレースメモリ104のデータ端子にデータを出力したり、データ端子からデータを取り出す。
【0065】
ROM108はメインモニタROM110(図3のメインモニタ部62に相当)を含み、メインモニタROM110には、メインモニタプログラムが格納される。このメインモニタプログラムは、図5(A)〜図5(D)で説明したように、デバッグコマンドをプリミティブコマンドに変換するための処理を行う。RAM112は、CPU90のワーク領域となるものである。
【0066】
RS232Cインターフェース114、パラレルインターフェース116は、図3のホストシステム66とのインターフェースとなるものであり、ホストシステム66からのデバッグコマンドはこれらのインターフェースを介してCPU90に入力されることになる。クロック生成部118は、CPU90を動作させるクロックなどを生成するものである。
【0067】
次に本実施形態でのリアルタイムトレース処理について簡単に説明する。本実施形態では、図3のCPU22の命令実行のステートを表す3ビットのDST[2:0]と、分岐先のPC値を表すDPCOをトレースメモリ104に蓄える。そして、トレースメモリ104に蓄えられたデータと、ユーザプログラムのソースコードとに基づいて、トレースデータを合成する。このようにすることで、マイクロコンピュータ20とデバッグツール60との間の接続ラインの本数を少なくしながら、リアルタイムトレース機能を実現することが可能になる。
【0068】
ユーザプログラム実行モードにおいては、ライン122が選択され、セレクタ102を介してアドレスアップカウンタ100の出力がトレースメモリ104のアドレス端子に入力される。また、ライン126が選択され、セレクタ106を介してDST[2:0]、DPCOがトレースメモリ105のデータ端子に入力される。ここでアドレスアップカウンタ100には、まず最初に、データバス118、アドレスバス120を用いてCPU90により図8(A)に示すようなスタートアドレスが設定される。またアドレスアップカウンタ100のST/SP(開始/停止)端子には、トレース範囲を特定するDST[2]のラインが接続される。そして図8(B)に示すように、DST[2]のラインに第1のパルス130が入力されると、アドレスアップカウンタ100のアドレスアップカウントが開始する。そして、DST[2]のラインに第2のパルス132が入力されると、アドレスアップカウンタ100のアドレスアップカウントが停止し、トレース動作が停止する。このようにして、所望のトレース範囲でのデータ(DST[2:0]、DPCO)をトレースメモリ104に蓄えることが可能になる。
【0069】
一方、ユーザプログラム実行モードからデバッグモードに移行すると、ライン124が選択され、セレクタ102を介してアドレスバス120からのアドレスがトレースメモリ104のアドレス端子に入力される。またライン128が選択され、セレクタ106を介してトレースメモリ104からのデータがデータバス118に出力される。これにより、トレースメモリ104に蓄えられたデータ(DST[2:0]、DPCO)を、デバッグモード時にCPU90(メインモニタプログラム)が読み出すことが可能になる。そして、読み出されたデータとユーザープログラムのソースコードとに基づいて、トレースデータを合成することが可能になる。
【0070】
6.データの送受信
さて、図9(A)に示すように、ミニモニタ部40とメインモニタ部62の間でのデバッグデータの通信の手法としては、TXD(送信)とRXD(受信)のラインを別々に設け、全2重で通信する手法が考えられる。
【0071】
しかしながら、このようにデバッグデータの通信のために2本のライン(端子)を使用してしまうと、その分だけマイクロコンピュータの端子数(ピン数)が増えてしまい、これはマイクロコンピュータの高コスト化を招く。
【0072】
そこで本実施形態では、図9(B)に示すように、ミニモニタ部40とメインモニタ部62との間に1本のTXD/RXDライン(双方向通信ライン)を設け、半2重の双方向通信を行う。このようにすることで、マイクロコンピュータの端子数の増加を最小限に抑えることができ、マイクロコンピュータの低コスト化を図れる。
【0073】
そして更に本実施形態では、図9(C)に示すように、スレーブとなるミニモニタ部40が、マスタとなるメインモニタ部62からデータを受信したことを条件に、その受信データに対応する処理を行い、その受信データに対応する応答データをメインモニタ部62に送信する。即ち、メインモニタ部62がデータ(コマンド)をミニモニタ部40に送信すると、ウェイト状態となっていたミニモニタ部40がこれを受信し、その受信データに対応する処理を行う。そして、その受信データに対応するデータ(リプライ)をメインモニタ部62に送信する。その後、ミニモニタ部40は、メインモニタ部62からデータを受信するまでウェイト状態になる。即ちミニモニタ部40は、メインモニタ部62からデータを受信するまで動作を停止し、データを受信したことを条件に動作を開始する。このようにすることで、ミニモニタ部40とメインモニタ部62との間の通信ラインを1本にしながら、データを適正に送受信できるようになる。
【0074】
さて、図9(A)の通信手法は、TXDとRXDが別ラインになっているため、図9(B)に比べてデータを高速に通信できるという利点がある。また、ミニモニタ部40、メインモニタ部62の一方で通信エラーが発生した場合に、即座にエラーメッセージを他方に返すことができるという利点もある。例えば、ミニモニタ部40で通信エラーが発生した場合には、RXDでのデータ受信の終了を待つことなくTXDを使用して即座にエラーメッセージをメインモニタ部62に返すことができる。
【0075】
一方、本実施形態では、ミニモニタ部40とメインモニタ部62とでBCLKを共有させている。これにより、最適な速度で高速にデータを通信できるようになる。したがって、図9(A)のような通信ラインを2本設ける構成にせずに、図9(B)のように通信ラインを1本だけ設ける構成にしても、問題なくデバッグデータを高速に送受信できるようになる。
【0076】
また、本実施形態では、送受信データは固定長でありデータ長が短い(例えば14バイト)。したがって、例えばミニモニタ部40で通信エラーが発生した場合、受信処理の終了を待ってからエラーメッセージを送信しても、時間的な遅れはそれほど大きくならない。また、送受信データのデータ長が短いため、通信エラーの発生自体も最小限に抑えることができる。
【0077】
このように本実施形態では、デバッグデータの通信ラインを1本だけ設ける構成にすることでマイクロコンピュータの端子数を減らすという利益を得ている。そしてこの利益を得るために生じる不利益(通信速度の低下、エラーメッセージの遅延)を、BCLKを共有化したり送受信データを固定長の短いデータにすることで解消している。
【0078】
7.送受信データのフォーマット及び種類
図10(A)に、TXD/RXDのラインで送受信されるデータのフォーマット例を示す。送受信データは、1バイトのID(コマンド識別データ)、1バイトのデータサイズ、4バイトのアドレス、4バイトのデータ1、4バイトのデータ2から成る14バイトの固定長データになっている。
【0079】
図10(B)に示すように、メインモニタ部62がミニモニタ部40にGOコマンドの実行を指示する場合、ミニモニタ部40が受信するデータのIDには、GOコマンドの識別データである00hが設定される。そしてこの場合には、ミニモニタ部40は、メインモニタ部62にデータを送信しない。
【0080】
図10(C)に示すように、メインモニタ部62がライトコマンドの実行を指示する場合、ミニモニタ部40の受信データのIDには、ライトコマンドの識別データである01hが設定される。また受信データのアドレス、データ1、データ2には、各々、ライトアドレス、ライトデータ1、ライトデータ2が設定される。そして、ミニモニタ部40の送信データのデータ1には01hが設定される。
【0081】
なお、ライトコマンドを、バイトデータのライトコマンド、ハーフワードデータのライトコマンド、ワードデータのライトコマンド、ダブルワードデータのライトコマンドというように、ライトするデータの長さに応じて複数種類用意するようにしてもよい。このようにした場合には、各々のライトコマンドに対して異なったIDを割り振ることになる。
【0082】
図10(D)に示すように、メインモニタ部62がリードコマンドの実行を指示する場合、ミニモニタ部40の受信データのIDには、リードコマンドの識別データである02hが設定される。また受信データのアドレスにはリードアドレスが設定される。そして、ミニモニタ部40の送信データのデータ1、データ2には、各々、リードコマンド処理で得られたリードデータ1、リードデータ2が設定される。
【0083】
さて、本実施形態では、ミニモニタ部62が実行するプリミティブコマンドとして、GO、ライト、リードコマンド以外にも、外部ルーチンジャンプ、データフィルなどのコマンドを用意している。
【0084】
ここで外部ルーチンジャンプコマンドは、外部ルーチンにジャンプすることを指示するコマンドである。このような外部ルーチンジャンプコマンドを用いることで、例えばフラッシュメモリ(EEPROM)の初期化プログラムや書き込みプログラムのルーチンへのジャンプが可能になる。そして図11(A)に示すように、メインモニタ部62が外部ルーチンジャンプコマンドの実行を指示する場合、ミニモニタ部40の受信データのIDには、外部ルーチンジャンプコマンドの識別データである03hが設定される。また受信データのデータサイズ、アドレス、データ1、データ2には、各々、18h(誤動作防止チェック)、%R12(ルーチンアドレス)、%R13(ライトデータ)、%R14(データアドレス)が設定される。そして、ミニモニタ部40の送信データのデータ1には、%R10(戻り値。戻り値が0の場合に正常終了)が設定される。
【0085】
またデータフィルコマンドは、メモリを所与の値(例えば0)でフィルするためのコマンドである。例えば大容量のメモリの全てのビットを0の値に設定する場合、ライトコマンドを用いたのでは処理時間が非常に長くなる。このような場合、データフィルコマンドが有効になる。そして図11(B)に示すように、メインモニタ部62がデータフィルコマンドの実行を指示する場合、ミニモニタ部40の受信データのIDには、データフィルコマンドの識別データである04hが設定される。また受信データのデータサイズ、アドレス、データ1、データ2には、各々、データサイズである1、2又は4、スタートアドレス、フィル回数、フィルパターンが設定される。
【0086】
このように本実施形態では、メインモニタ部62からの受信データに、ミニモニタ部40が実行するプリミティブコマンドの識別データIDを含ませている。このようにすることで、プリミティブコマンドの実行の指示を簡易にミニモニタ部40に伝えることが可能になる。
【0087】
8.ミニモニタ部の詳細な処理例
次にミニモニタ部の詳細な処理例について説明する。
【0088】
図12に示すように、ユーザプログラムの実行中にブレークが発生すると、ミニモニタプログラムの処理がスタートし、ユーザプログラム実行モードからデバッグモードに移行する。そして、ミニモニタプログラムが所与のコマンド処理を行いリターン命令を実行すると、デバッグモードからユーザプログラム実行モードに戻る。
【0089】
図13、図14に、デバッグモードでのミニモニタプログラムの処理を表すフローチャートを示す。
【0090】
デバッグモードに移行すると、ミニモニタプログラムは、まず、図3のCPU22の内部レジスタ24の内容をミニモニタRAM44に退避する(ステップS1)。そして、ミニモニタプログラムが使用する制御レジスタ46の設定処理を行う(ステップS2)。
【0091】
次に、デバッグツール60から受信した14バイトのデータ(図10(A)参照)を、受信バッファ74(図6参照)にライトする(ステップS3)。そして、受信バッファ74のデータの先頭の1バイト(コマンド識別データID)をチェックする(ステップS4)。
【0092】
そして図14に示すように、IDがリードコマンドを示すものであった場合には(図10(D)参照)、受信バッファ74からリードアドレスを取得する(ステップS5、S6)。そして、取得したリードアドレスからデータをリードし、送信バッファ72にライトする(ステップS7)。次に、送信バッファ72のデータをデバッグツール60に送信する(ステップS8)。そして、図13のステップS3に戻り、次の受信データを受信バッファ74にライトする。
【0093】
IDがライトコマンドを示すものであった場合には(図10(C)参照)、受信バッファ74からライトアドレスを取得する(ステップS9、S10)。そして、受信バッファ74からライトデータを取得し、ステップS10で取得したライトアドレスにライトする(ステップS11)。
【0094】
IDが外部ルーチンジャンプコマンドを示すものであった場合には(図11(A)参照)、受信バッファ74からルーチンアドレスを取得する(ステップS12、S13)。そして、外部ルーチンにジャンプ後、ミニモニタプログラムにリターンする(ステップS14)。
【0095】
IDがGOコマンドを示すものであった場合には(図11(B)参照)、ミニモニタRAM44に退避したデータを内部レジスタ24にリストアする(ステップS15、S16)。そして、図12に示すようにユーザプログラムにリターンし、デバッグモードから抜ける(ステップS17)。
【0096】
一方、IDがリード、ライト、外部ルーチンジャンプ、GOコマンドのいずれでもなかった場合には、処理が必要ないと判断する(ステップS15、S18)。そして送信バッファ72にダミーのデータをライトする(ステップS19)。なお、図14では、データフィルコマンドの処理については省略している。
【0097】
以上のようにして、デバッグコマンドを変換することで得られたプリミティブコマンドが、ミニモニタプログラムにより実行されることになる。
【0098】
9.外部ルーチンジャンプ処理の詳細例
次に外部ルーチンジャンプ処理の詳細例について図19、図20のフローチャートを用いて説明する。
【0099】
図13、図14のステップS4、S12等で既に説明したように、まず、受信バッファ74のデータの先頭の1バイト(ID)をチェックし、IDが外部ルーチンジャンプコマンド以外を示すものであった場合には他のコマンド処理へ移行する(ステップU1、U2、U3)。一方、IDが外部ルーチンジャンプコマンドを示すものであった場合には、受信バッファ74からルーチンアドレス(図11(A)参照)を取得し、このルーチンアドレスを内部レジスタR12(図3の内部レジスタ24参照)にライトする(ステップU4)。同様に、受信バッファ74からライトアドレス、データアドレスを取得し、これらのライトアドレス、データアドレスを、各々、内部レジスタR13、R14にライトする(ステップU5、U6)。次に、戻りアドレスを内部レジスタR15にライトする(ステップU7)。そして、内部レジスタR12にライトされたルーチンアドレスへのジャンプ命令を実行する(ステップU8)。これにより、外部ルーチンの処理、例えば図3のフラッシュメモリ38の書き込みプログラムの処理に移行する。
【0100】
なお内部レジスタ24の内容は、図13のステップS1で既にミニモニタRAM44に退避されている。したがって、上記のように内部レジスタR12、R13、R14、R15にルーチンアドレス、ライトデータ、データアドレス、戻りアドレスをライトしても問題は生じない。
【0101】
図20に示すように書き込みプログラムの処理に移行すると、書き込みプログラムが、図19のステップU5で内部レジスタR13にライトされたライトデータをリードする(ステップU9)。次に、ステップU6で内部レジスタR14にライトされたデータアドレスをリードする(ステップU10)。そして、ステップU9で得られたライトデータをステップU10で得られたデータアドレスにライトした後、ウェイト状態に移行する(ステップU11)。
【0102】
次に、書き込みプログラムが、フラッシュメモリ38にデータが正しく書き込まれたか否かをベリファイする(ステップU12)。そして、データが正しく書き込まれなかった場合には、所与の回数だけ再試行を繰り返す(ステップU13、U14、U15)。
【0103】
所与の回数再試行を繰り返しても、データが正しく書き込まれなかった場合には、内部レジスタR10に戻り値(図11(A)の送信データを参照)として1をライトする(ステップU16)。一方、ステップU13でデータが正しく書き込まれたと判断した場合には、内部レジスタR10に戻り値として0をライトする(ステップU17)。この戻り値(エラーフラグ)は、メインモニタ部62に送信される。したがって、メインモニタ部62は、この戻り値をチェックすることで、データが正しく書き込まれたか否かを知ることができるようになる。
【0104】
最後に、図19のステップU7で内部レジスタR15に書き込まれた戻りアドレスにジャンプする(ステップU18)。これにより、処理が、書き込みプログラムからミニモニタプログラムに再び戻ることになる。
【0105】
以上の書き込みプログラムの処理を複数回繰り返すことで、即ちメインモニタ部62が外部ルーチンジャンプコマンドを指示するデータを複数回送信することで、フラッシュメモリ38にユーザプログラムを書き込んだり、書き込まれていたユーザプログラムを書き換えたりすることが可能になる。
【0106】
10.電子機器
次に、以上の本実施形態のマイクロコンピュータを含む電子機器に関して説明する。
【0107】
例えば図21(A)に電子機器の1つであるカーナビゲーションシステムの内部ブロック図を示し、図22(A)にその外観図を示す。カーナビゲーションシステムの操作はリモコン510を用いて行われ、GPSやジャイロからの情報に基づいて位置検出部520が車の位置を検出する。地図などの情報はCDROM530(情報記憶媒体)に格納されている。画像メモリ540は画像処理の際の作業領域になるメモリであり、生成された画像は画像出力部550を用いて運転者に表示される。マイクロコンピュータ500は、リモコン510、位置検出部520、CDROM530などのデータ入力源からデータを入力し、種々の処理を行い、処理後のデータを画像出力部550などの出力装置を用いて出力する。
【0108】
図21(B)に電子機器の1つであるゲーム装置の内部ブロック図を示し、図22(B)にその外観図を示す。このゲーム装置では、ゲームコントローラ560からのプレーヤの操作情報、CDROM570からのゲームプログラム、ICカード580からのプレーヤ情報等に基づいて、画像メモリ590を作業領域としてゲーム画像やゲーム音を生成し、画像出力部610、音出力部600を用いて出力する。
【0109】
図21(C)に電子機器の1つであるプリンタの内部ブロック図を示し、図22(C)にその外観図を示す。このプリンタでは、操作パネル620からの操作情報、コードメモリ630及びフォントメモリ640から文字情報に基づいて、ビットマップメモリ650を作業領域として、印刷画像を生成し、プリント出力部660を用いて出力する。またプリンタの状態やモードを表示パネル670を用いてユーザに伝える。
【0110】
本実施形態のマイクロコンピュータ又はデバッグシステムによれば、図21(A)〜図22(C)の電子機器を動作させるユーザプログラムの開発の容易化、開発期間の短縮化を図れるようになる。特に、本実施形態のマイクロコンピュータ又はデバッグシステムによれば、ユーザプログラムのデバッグ作業とユーザプログラムの書き換え作業を1台のホストシステム上で行うことができる。したがって、ユーザプログラムの開発期間を格段に短縮化できるようになる。またマイクロコンピュータが実動作する環境と同じ環境で、ユーザプログラムのデバッグ作業を行うことができるため、電子機器の信頼性を高めることができる。また電子機器に組み込まれるマイクロコンピュータのハードウェアを小規模化、低コスト化できるため、電子機器の低コスト化も図れるようになる。更にミニモニタプログラムの命令コードサイズは小さいため、ユーザがプログラムや各種データの格納に使用するメモリ領域を、全く使用しないようにすることが可能になる。
【0111】
なお本実施形態のマイクロコンピュータを適用できる電子機器としては、上記以外にも例えば、携帯電話(セルラーフォン)、PHS、ページャ、オーディオ機器、電子手帳、電子卓上計算機、POS端末、タッチパネルを備えた装置、プロジェクタ、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、テレビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダなど種々のものを考えることができる。
【0112】
なお、本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0113】
例えば、本実施形態ではモニタ部をミニモニタ部とメインモニタ部に分割した場合を主に例にとり説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0114】
また本実施形態では、所与のメモリの例としてフラッシュメモリを用いたが、本発明は、フラッシュメモリ以外の種々のメモリに適用できる。またメモリ制御プログラムも、初期化プログラムや書き込みプログラムに限られるものではない。
【0115】
またマイクロコンピュータやミニモニタ部(第1のモニタ手段)の構成も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
【0116】
またデバッグシステムの構成も図7に示すものに限られるものではない。
【0117】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)はCPU置き換え型のICE、図1(B)はモニタプログラム実装型ICEの例を示す図である。
【図2】ミニモニタ部について説明するための図である。
【図3】本実施形態のマイクロコンピュータ、デバッグシステムの構成例を示す機能ブロック図である。
【図4】デバッグモード時のメモリマップを示す図である。
【図5】図5(A)、(B)、(C)、(D)は、デバッグコマンドをプリミティブコマンドへ変換(分解)する処理について説明するための図である。
【図6】SIOの構成例を示す機能ブロック図である。
【図7】デバッグツールの構成例を示す機能ブロック図である。
【図8】図8(A)、(B)は、リアルタイムトレース処理について説明するための図である。
【図9】図9(A)、(B)、(C)は、ミニモニタ部とメインモニタ部との間の通信手法について説明するための図である。
【図10】図10(A)、(B)、(C)、(D)は、送受信データのフォーマット及び種類について説明するための図である。
【図11】図11(A)、(B)も、送受信データのフォーマット及び種類について説明するための図である。
【図12】ユーザプログラム実行モードからデバッグモードへの移行について説明するための図である。
【図13】本実施形態の詳細な処理例を説明するためのフローチャートである。
【図14】本実施形態の詳細な処理例を説明するためのフローチャートである。
【図15】ターゲットシステムに接続されたROMライタを用いてフラッシュメモリのプログラムを書き換えるシステムの構成について示す図である。
【図16】本実施形態の特徴について説明するための図である。
【図17】プリミティブコマンドに外部ルーチンジャンプコマンドを含ませた場合の処理の概要について説明するためのフローチャートである。
【図18】モニタ部をミニモニタ部とメインモニタ部に分割しない構成について説明するための図である。
【図19】外部ルーチンジャンプ処理の詳細について説明するためのフローチャートである。
【図20】外部ルーチンである書き込みプログラムの処理の詳細について説明するためのフローチャートである。
【図21】図21(A)、(B)、(C)は、種々の電子機器の内部ブロック図の例である。
【図22】図22(A)、(B)、(C)は、種々の電子機器の外観図の例である。
【符号の説明】
10 マイクロコンピュータ
11 フラッシュメモリ(所与のメモリ)
12 CPU(中央処理ユニット)
13 内部メモリ
14 ミニモニタ部(第1のモニタ手段)
15 デバッグツール
16 メインモニタ部(第2のモニタ手段)
17 ホストシステム
20 マイクロコンピュータ
22 CPU(中央処理ユニット)
24 内部レジスタ
26 BCU(バス制御ユニット)
28 内部メモリ
30 クロック生成部
31 バス
32 バス
33 外部バス
34 内部バス
36 外部メモリ
38 フラッシュメモリ(所与のメモリ)
40 ミニモニタ部(第1のモニタ手段)
42 ミニモニタROM
44 ミニモニタRAM
46 制御レジスタ
48 SIO
50 トレース部
60 デバッグツール
62 メインモニタ部(第2のモニタ手段)
66 ホストシステム
70 送受信バッファ
72 送信バッファ
74 受信バッファ
76 シフトレジスタ
78 送受信切替部
80 クロック制御部
82 分周回路
84 制御レジスタ
90 CPU
92 送受信切替部
94 クロック制御部
95 周波数検出部
96 分周回路
98 制御レジスタ
100 アドレスアップカウンタ
102 セレクタ
104 トレースメモリ
106 セレクタ
108 ROM
110 メインモニタROM
112 RAM
114 RS232Cインターフェース
116 パラレルインターフェース
118 クロック生成部

Claims (7)

  1. オンチップデバッグ機能を有するマイクロコンピュータであって、
    命令の実行処理を行う中央処理ユニットと、
    マイクロコンピュータの外部に設けられるデバッグツールとの間でデータを送受信し、デバッグツールからの受信データに基づいて、デバッグ処理を行うと共に、所与のメモリの制御プログラムが格納されるルーチンアドレスへのジャンプコマンドである外部ルーチンジャンプコマンドを実行するための処理を行う第1のモニタ手段とを含み、
    前記メモリ制御プログラムは、前記メモリの書き込みプログラムを含み、
    前記受信データは、前記書き込みプログラムが格納されるルーチンアドレスと、前記メモリへのライトデータと、前記ライトデータを書き込むデータアドレスとを含み、
    前記第1のモニタ手段は、
    前記デバッグツールからの前記受信データが含む識別データが、前記外部ルーチンジャンプコマンド以外のコマンドを指示するデータであった場合には、そのコマンドの処理を実行し、
    前記デバッグツールからの前記受信データが含む識別データが、前記外部ルーチンジャンプコマンドを指示するデータであった場合には、前記受信データに含まれる前記ルーチンアドレス、前記ライトデータ及び前記データアドレスと、戻りアドレスとをマイクロコンピュータの内部レジスタに書き込み、書き込み後に前記書き込みプログラムの前記ルーチンアドレスにジャンプし、前記書き込みプログラムの処理の終了後に前記戻りアドレスにジャンプして、デバッグプログラムの処理に戻ることを特徴とするマイクロコンピュータ。
  2. 請求項1において、
    前記モリが、電気的にデータの消去・書き込みが可能な不揮発性メモリであり、
    前記メモリ制御プログラムが、前記不揮発性メモリの初期化プログラム及び書き込みプログラムであることを特徴とするマイクロコンピュータ。
  3. 請求項1又は2において、
    前記第1のモニタ手段から前記デバッグツールへ送信されるデータが、前記所与のメモリへのデータの書き込みエラーを知らせるフラグを含むことを特徴とするマイクロコンピュータ。
  4. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記デバッグツールが、
    デバッグコマンドを少なくとも1つのプリミティブコマンドに変換するための処理を行う第2のモニタ手段を含み、
    前記第1のモニタ手段が、
    実行するプリミティブコマンドを前記第2のモニタ手段からの受信データに基づいて決定し、決定したプリミティブコマンドを実行するための処理を行うことを特徴とするマイクロコンピュータ。
  5. 請求項4において、
    前記プリミティブコマンドが、
    前記外部ルーチンジャンプコマンド、ユーザプログラムの実行を開始するコマンド、デバッグモード時におけるメモリマップ上のアドレスにデータをライトするコマンド、及び前記メモリマップ上のアドレスからデータをリードするコマンドを含むことを特徴とするマイクロコンピュータ。
  6. 請求項1乃至5のいずれかのマイクロコンピュータと、
    前記マイクロコンピュータの処理対象となるデータの入力源と、
    前記マイクロコンピュータにより処理されたデータを出力するための出力装置とを含むことを特徴とする電子機器。
  7. マイクロコンピュータを含むターゲットシステムのためのデバッグシステムであって、
    マイクロコンピュータの外部に設けられるデバッグツールと、
    前記デバッグツールとの間でデータを送受信し、デバッグツールからの受信データに基づいて、デバッグ処理を行うと共に、所与のメモリの制御プログラムが格納されるルーチンアドレスへのジャンプコマンドである外部ルーチンジャンプコマンドを実行するための処理を行う第1のモニタ手段とを含み、
    前記メモリ制御プログラムは、前記メモリの書き込みプログラムを含み、
    前記受信データは、前記書き込みプログラムが格納されるルーチンアドレスと、前記メモリへのライトデータと、前記ライトデータを書き込むデータアドレスとを含み、
    前記第1のモニタ手段は、
    前記デバッグツールからの前記受信データが含む識別データが、前記外部ルーチンジャンプコマンド以外のコマンドを指示するデータであった場合には、そのコマンドの処理を実行し、
    前記デバッグツールからの前記受信データが含む識別データが、前記外部ルーチンジャンプコマンドを指示するデータであった場合には、前記受信データに含まれる前記ルーチンアドレス、前記ライトデータ及び前記データアドレスと、戻りアドレスとをマイクロコンピュータの内部レジスタに書き込み、書き込み後に前記書き込みプログラムの前記ルーチンアドレスにジャンプし、前記書き込みプログラムの処理の終了後に前記戻りアドレスにジャンプして、デバッグプログラムの処理に戻ることを特徴とするデバッグシステム。
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