JP3671646B2 - 光信号伝送装置および信号処理装置 - Google Patents

光信号伝送装置および信号処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光伝送媒体を介在させた光信号の送受信を行なう光信号伝送装置、および異なる複数の光信号の送受信を含む信号処理を行なう信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体集積回路(LSI)の集積度の向上によりLSIのデータ処理速度が飛躍的に速くなってきている。これに伴い、半導体集積回路が実装される配線基板に対して、信号伝送能力の向上が求められている。通常、情報装置内または情報装置間の信号伝送手段としては、チャネルを複数持ったバスを用いた並列アーキテクチャの構成が一般的であり、近年パーソナルコンピュータやワークステーションにおいても、ALU、レジスタ、タイマ/カウンタ、ROM、RAM等の多くの機能ブロックを16〜64チャネルのバスを用いて結合することが一般的に行なわれている。しかし、並列アーキテクチャでは、多数の接続コネクタと配線が必要とされるため、回路規模が大きくなり、これに伴いバスの伝送能力も制限される。そこで、配線の多層化と微細化により更なる並列化が進められ、これによりバスの伝送能力の向上が図られている。
【0003】
また、高速演算処理を行うために、複数のプロセッサ(CPU)を並列に動作させる並列処理装置も種々提案されている。例えば、共有バスシステムに接続されたメモリ群を、やはり共有バスシステムに接続された複数のCPUで共有する方式を採用した並列処理装置が提案されている。この共有バスシステムは、共有バスと、その共有バスに接続された機器から出力される共有バスへのアクセス要求を調停してアクセスする許可を与えるアービタ回路と、メモリ群(共有メモリ)に対してデータの入出力を行なう機器等とを適宜含んで構成されている。このような、共有バスシステムに接続された共有メモリを有するタイプの並列処理装置では、複数のCPUからの大量の読出しサイクルや書込みサイクルが共有バスシステム上で複雑に競合する可能性がある。大量の読出しサイクルや書込みサイクルによるアクセス競合を調停するために共有バスシステム側では無駄な時間が発生し、それに伴ってスループットが低下する。また、これに連動してCPU側の待機時間が長くなり、処理系全体のオーバーヘッドが増加するなどの問題も生じる。そこで、バスサイクルの遊休時間を減らしてCPUを効率よく使用する方式がいくつか提案されている。例えば、特開平9−62640号公報には、すでに他のCPUによりアクセスされている共有メモリにアクセスしようとしたCPUを、その共有メモリのアクセスが終了するまで別の非共有メモリにアクセスさせることでCPUの遊休状態を減らすことが提案されている。また、特開平8−339353号公報には、複数の共通バスが複数のバッファを介して共有メモリに接続され、CPUが空いているバッファに対してアクセスし、そのバッファが共有メモリにアクセスすることで、CPU自身が共有メモリへのアクセスを待つことが防止された技術も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した、チャネルを複数持ったバスを用いた並列アーキテクチャでは、配線間容量や配線抵抗に起因する信号遅延および伝送波形の歪みにより、バスの伝送能力をより向上させることは限界に達しつつある。また、動作速度の向上により電磁ノイズ(EMI:Electromagnetic Interference)も大きな問題となる。一方、複数のCPUを並列に動作させる並列処理装置においても、1つの電気バスを用いて構成している場合、ある時間内でデータ伝送を行なうことができるのは1対の装置のみであり、時間分割等の手法を用いても、上述した配線間容量や配線抵抗に起因する電気的な伝送の限界によりデータ処理の高速化は制限される。
【0005】
そこで、光インターコネクションと呼ばれる、システム内光接続技術を用いることが検討されている。光インターコネクション技術の概要は、『内田禎二、第9回回路実装学術講演大会、15C01,pp.201〜202』や『H.Tomimuro,etal.,”Packaging Technology for Optical Interconnects”,IEEE Tokyo,No.33,pp.81〜86、1994』、『和田修、エレクトロニクス1993年4月号、pp.52〜55』に記載されている様に、システムの構成内容により様々な形態が提案されている。この光インターコネクション技術では、光信号を用いるバスシステムを用いてデータを多重化し、高速アクセスにより高速処理を実現する方法が考えられる。光の多重化では波長多重方式が知られている。例えば、特開平9−98137号公報に開示されているように、複数の信号伝送の波長を変えて送れば一つの伝送路で多重通信が可能になる。しかし波長多重通信においては、複数の波長を受発信するための装置、具体的には複数の発信素子と特定の波長を通過させる複数の波長フィルタを用意するか、あるいはそれらの素子を波長可変のものにすることが必要であり、装置のサイズが大きくなってしまう。さらに波長の精度を上げたり、異なる波長間で出力強度のばらつきを抑えたりすることでコストが上昇してしまう。CPUの数が増え、必要な波長の種類が多くなるにつれてコストの上昇はより顕著になる。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、複数の端末(装、回路基板等)間におけるCPUの遊休時間が削減され、かつコストアップの防止が図られた光信号伝送装置および信号処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の光信号伝送装置のうちの第1の光信号伝送装置は、
光信号の伝送を担う光伝送媒体、および
上記光伝送媒体に光学的に結合された、電気信号を光信号に変換してその光伝送媒体に入射する光信号送信部とその光伝送媒体内を伝送されてきた光信号を受信して電気信号に変換する光信号受信部とを有する複数の信号送受信部であって、異なる複数の光信号の送受信を同時に上記光伝送媒体に担わせる場合にこれら異なる複数の光信号について互いに異なる複数の光強度の光信号を用いて、上記光伝送媒体を介在させた光信号の送受信を行なう信号送受信部を備え、
上記複数の信号送受信部のなかから、上記光伝送媒体を介在させた光信号の送受信を行なう任意の2つの信号送受信部を捉えたとき、それら2つの信号送受信部のうちの少なくとも一方の信号送受信部が、信号送受信部ごとにあらかじめ固定された光強度の光信号を送信し、および受信するものであることを特徴とする。
【0008】
また、上記目的を達成する本発明の光信号伝送装置のうちの第2の光信号伝送装置は、
光信号の伝送を担う光伝送媒体、および
上記光伝送媒体に光学的に結合された、電気信号を光信号に変換してその光伝送媒体に入射する光信号送信部とその光伝送媒体内を伝送されてきた光信号を受信して電気信号に変換する光信号受信部とを有する複数の信号送受信部であって、異なる複数の光信号の送受信を同時に上記光伝送媒体に担わせる場合にこれら異なる複数の光信号について互いに異なる複数の光強度の光信号を用いて、上記光伝送媒体を介在させた光信号の送受信を行なう信号送受信部を備え、
上記複数の信号送受信部のなかから、上記光伝送媒体を介在させた光信号の送受信を行なう任意の2つの信号送受信部を捉えたとき、それら2つの信号送受信部のうちの少なくとも一方の信号送受信部が、複数の光強度レベルの中から1つの光強度レベルを選択して選択した光強度の光信号を送信し、および受信するものであることを特徴とする。
【0009】
さらに、上記目的を達成する本発明の信号処理装置のうちの第1の信号処理装置は、
光信号の伝送を担う光伝送媒体、
電気信号を光信号に変換してその光伝送媒体に入射する光信号送信部とその光伝送媒体内を伝送されてきた光信号を受信して電気信号に変換する光信号受信部とを有する信号送受信部と、光信号に変換される電気信号を生成する信号生成部と、光信号の受信により得られた電気信号に基づく信号処理を行なう信号処理部とが搭載された複数の回路基板、および
上記複数の回路基板それぞれをその回路基板の信号送受信部が上記光伝送媒体に光学的に結合された状態にそれら複数の回路基板を支持する基板支持部を備え、
上記複数の回路基板に搭載された複数の信号処理部が、異なる複数の光信号の送受信を同時に上記光伝送媒体に担わせる場合に、これら異なる複数の光信号について互いに異なる複数の光強度の光信号を用いて、上記光伝送媒体を介在させた光信号の送受信を行なうものであって、
上記複数の信号送受信部のなかから、上記光伝送媒体を介在させた光信号の送受信を行なう任意の2つの信号送受信部を捉えたとき、それら2つの信号送受信部のうちの少なくとも一方の信号送受信部が、信号送受信部ごとにあらかじめ固定された光強度の光信号を送信し、および受信するものであることを特徴とする。
【0010】
また、上記目的を達成する本発明の信号処理装置のうちの第2の信号処理装置は、
光信号の伝送を担う光伝送媒体、
電気信号を光信号に変換してその光伝送媒体に入射する光信号送信部とその光伝送媒体内を伝送されてきた光信号を受信して電気信号に変換する光信号受信部とを有する信号送受信部と、光信号に変換される電気信号を生成する信号生成部と、光信号の受信により得られた電気信号に基づく信号処理を行なう信号処理部とが搭載された複数の回路基板、および
上記複数の回路基板それぞれをその回路基板の信号送受信部が上記光伝送媒体に光学的に結合された状態にそれら複数の回路基板を支持する基板支持部を備え、
上記複数の回路基板に搭載された複数の信号処理部が、異なる複数の光信号の送受信を同時に上記光伝送媒体に担わせる場合に、これら異なる複数の光信号について互いに異なる複数の光強度の光信号を用いて、上記光伝送媒体を介在させた光信号の送受信を行なうものであって、
上記複数の信号送受信部のなかから、上記光伝送媒体を介在させた光信号の送受信を行なう任意の2つの信号送受信部を捉えたとき、それら2つの信号送受信部のうちの少なくとも一方の信号送受信部が、複数の光強度レベルの中から1つの光強度レベルを選択して選択した光強度の光信号を送信し、および受信するものであることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の光信号伝送装置の第1実施形態を示す模式図である。
図1に示す光信号伝送装置100には、光信号の伝送を担うシート状の光バス20、およびその光バス20に光学的に結合された6つの信号送受信部40_1,40_2,40_3,40_4,40_5,40_6が備えられている。
【0012】
信号送受信部40_1;40_2;40_3;40_4;40_5;40_6は、それぞれ、信号変換回路41_1,発光素子42_1,受光素子43_1;信号変換回路41_2,発光素子42_2,受光素子43_2;信号変換回路41_3,発光素子42_3,受光素子43_3;信号変換回路41_4,発光素子42_4,受光素子43_4;信号変換回路41_5,発光素子42_5,受光素子43_5;信号変換回路41_6,発光素子42_6,受光素子43_6から構成されている。発光素子(本発明にいう光信号送信部の一例)42_1,42_2,42_3,42_4,,42_5,42_6は、電気信号を光信号に変換して光バス20に入射する。また、受光素子(本発明にいう光信号受信部の一例)43_1,43_2,43_3,43_4,,43_5,43_6は、光バス20内を伝送されてきた光信号を受信して電気信号に変換する。信号変換回路41_1,41_2,41_3には、CPU60_1,60_2,60_3が接続され、信号変換回路41_4,41_5,41_6には、メモリ70_1,70_2,70_3が接続されている。信号変換回路41_1,41_2,41_3,41_4,41_5,41_6の詳細については後述する。信号送受信部40_1,40_2,40_3,40_4,40_5,40_6は、異なる複数の光信号の送受信を同時に光バス20に担わせる場合にこれら異なる複数の光信号について互いに異なる複数の光強度の光信号を用いて、光バス20を介在させた光信号の送受信を行なう。
【0013】
本実施形態の光信号伝送装置100では、どのCPU60_1,60_2,60_3もメモリ70_1,70_2,70_3とデータをやり取りすることができる。また、光バス20の、CPU60_1,60_2,60_3側において入出力される光信号の強度は、それぞれのCPU60_1,60_2,60_3に対して異なった強度レベルに決められている。こうすることで、複数のCPU−メモリ間の多重伝送において、通信に用いる光強度レベルが互いに重ならないような調停を行なう必要はなく、その分、伝送処理が速くなるという特徴がある。本実施形態の光信号伝送装置100では、CPUやメモリの数(ノード数)が少ない場合、好適である。
【0014】
以下、本実施形態の光信号伝送装置100の動作について説明する。先ず、CPU60_1からメモリ70_1にデータを書き込む場合について説明する。CPU60_1から出力された2値の電気信号は、信号変換回路41_1によって、光信号50aを出射するために必要な駆動信号に変換される。ここで、上述したように、発光素子42_1の、CPU60_1からの信号に対応する光信号50aの強度レベルはあらかじめ決められている。信号変換回路41_1は、発光素子42_1に信号を送るのと同時に、アドレス・制御信号線51を経由して、書き込む対象メモリ70_1のアドレス信号と送信元のCPU60_1の識別信号を、メモリ70_1側の信号変換回路41_4に送る動作を開始する。発光素子42_1は、信号変換回路41_1からの駆動信号により光信号50aを光バス20内に出射する。光信号50aは、光バス20内を拡散して伝播し、各メモリ70_1,70_2,70_3側の、各受光素子43_4,43_5,43_6に入射される。メモリ70_1側の、アドレス指定された信号変換回路41_4は、受光素子43_4に入射された光信号50aを受け取り、CPU60_1の識別信号からその光信号50aの強度を識別し、識別された光信号50aの強度に対応する信号を抽出して2値の電気信号に戻し、アドレス情報とともにメモリ70_1に送る。ここでは、メモリ70_1,70_2,70_3は、従来の2値メモリを前提としているが、多値記憶が可能なメモリを用いた場合は、その多値レベルに合わせて変換すればよい。
【0015】
また、同時に他のCPU60_2,60_3とメモリ701,70_2,70_3の間でもデータ通信が可能である。ここでは、前述した、CPU60_1からメモリ70_1へのデータの書込みと同時に、CPU60_2からメモリ70_3にデータを書き込む場合について説明する。信号変換回路41_2は、CPU60_2から受け取った電気信号を、光信号50bを出射するために必要な駆動信号に変換する。ここで、発光素子42_2の、CPU60_2からの信号に対応する光信号50bの強度レベルも、前述したようにあらかじめ決められている。信号変換回路41_2は、発光素子42_2に信号を送るのと同時に、アドレス・制御信号線51を経由して、書き込む対象メモリ70_3のアドレス信号と送信元のCPU60_2の識別信号を、メモリ70_3側の信号変換回路41_6に送る動作を開始する。発光素子42_2は、信号変換回路41_2からの駆動信号に基づいた光信号50bを、光バス20内に出射する。光信号50bは、光バス20内を拡散して伝播し、各メモリ70_1,70_2,70_3側の、各受光素子43_4,43_5,43_6に入射される。メモリ70_3側の、アドレス指定された信号変換回路41_6は、受光素子43_6に入射された光信号50bを受け取り、CPU60_2の識別信号からその光信号50bの強度を識別し、識別された光信号50bの強度に対応する信号を抽出して2値の電気信号に戻し、アドレス情報とともにメモリ70_3に送る。
【0016】
ここで、二つの光信号50a,50bは、光バス20内で重畳されることになるが、光の特性により、各CPU60_1,60_2側から出射された各光信号50a,50bの光強度は単純加算される。従って、2つのCPU60_1,60_2側から出射される光信号50a,50bの強度比を適切な値、例えば1:2に設定すれば、受信側でそれぞれ送信側の信号を分離・抽出することが可能となる。
【0017】
図2は、図1に示す光信号伝送装置における光信号の分離・抽出を説明する図である。
図2に示すように、CPU60_1,60_2,60_3側からの3種類の光信号50a、50b、50cのオン,オフにより定まる合成信号(50a+50b+50c)の強度の組み合わせは8種類ある。光信号50a、50b、50cの強度比を例えば1:2:4にすることで、どの組み合わせの合計(合成信号の値)も重なることなく一意的に決定する。一般的には、光バス20の、n個の出射部から独立に光信号が出射されるものとし、それらの強度比をm0 :m1 :m2 :…:mn-1 (mは2以上の整数)とすれば、n個の出射部がそれぞれ独立にオン,オフされても、その加算和からそれぞれの出射部から出射された信号を一意的に認識することができる。すなわち、これまで説明してきたような信号伝達を行なうことで、異なる種類の光信号を同時に同方向に送ることができる。
【0018】
次に、CPUがメモリからデータを読み出す場合について、図1を参照して説明する。ここでは、CPU60_1がメモリ70_3に書き込まれているデータを読み出す場合について説明する。CPU60_1側の信号変換回路41_1は、メモリ70_3側の信号変換回路41_6に対して、読み出す対象メモリ70_3のアドレス信号とデータを要求するCPU60_1の識別信号を、アドレス・制御信号線51を経由して、メモリ70_3側の信号変換回路41_6に送る。信号変換回路41_6は、そのアドレス信号に従ってメモリ70_3のデータを読み出し、そのデータがCPU60_1に対して決められた光強度レベルで出射されるような駆動信号に変換する。変換された駆動信号に基づいて発光素子42_6から光信号が出射され、その光信号が光バス20中を拡散して伝播し、受光素子43_1に到達する。さらに信号変換回路41_1で、CPU60_1用に決められた光強度レベルにしたがって、適切な信号が分離・抽出される。同様にして、例えばデータを要求するCPU60_2の光強度レベルに合わせて、送信側であるメモリ70_2で強度変調してデータを送ることで、他のメモリ70_2から他のCPU60_2へのデータ転送も可能である。このようにして、同時同方向通信を行なうことができる。
【0019】
また、あるCPUが通信を行なう際には、あらかじめそのCPUの入出力用として決められた強度レベルをもつ光信号を用いるように、CPUの識別信号を通信先の信号変換回路に送るようにする。このようにすることで、あるCPUがメモリからデータを読み出すのと同時に他のCPUが他のメモリにデータを送ることができ、従って同時双方向通信が実現される。
【0020】
次に、信号変換回路の機能について、図3を参照して詳細に説明する。
図3は、図1に示す信号変換回路のブロック図である。
点線で囲まれた部分が信号変換回路41であり、内部がいくつかの機能を持った部分に分けられている。信号変換回路41の外部には、CPU60もしくはメモリ70と、受光素子(光−電気変換素子)43および発光素子(電気−光変換素子)42が接続される。CPU60から出力された2値のデータとそのデータを書き込むためのアドレスは、先ず、光伝送の強度レベルが互いに重ならないように調停するための強度調停回路41aに入力される。強度調停回路41aは、現在の光信号の使用状況を考慮して、実際に出力する光信号の強度レベルの種類を決定し、その情報を他の複数の装置(信号変換回路)の強度調停回路に送信(ブロードキャストと称する)する。また、強度調停回路41aで決められた強度レベルはレベル選択回路41cに蓄えられ、その情報にしたがってCPU60からの2値データが、レベル変換回路41bで、その2値データに対応するレベルに変換され、さらに発光素子42へ送られ光信号に変換される。一方、受光素子43から出力される電気信号は、光バス20中で他の光信号と重畳されている値なので、先ずその中から必要なものを分離・抽出回路41dにて抽出する。その時に参照するのは送られた光信号の強度レベル情報であり、そのレベル情報は他の装置からブロードキャストされた情報を考慮し、強度調停回路41aからレベル選択回路41cを経由して分離・抽出回路41dに供給される。分離・抽出回路41dで抽出された電気多値信号は、レベル変換回路41bにてメモリ70の扱う2値データに変換され、そのメモリ70に送られる。このときアドレス情報があればそれも同時に送られる。ここでは強度調停回路41aの役割は、二つの装置間を伝送する光強度レベルを決定し、それが他の通信と重ならないように調停するものである。この例では信号変換回路41内部に強度調停回路41aが含まれる例を示したが、信号変換回路41の外部に共通の強度調停回路を設置し、それぞれの信号変換回路から参照できるように構成してもよい。
【0021】
以上説明したように、本実施形態の光信号伝送装置100では、CPU−メモリ間の通信において、異なる種類の光信号を同時同方向や同時双方向に送ることができるため、従来の電気バスで見られるような遊休時間が大幅に削減される。従って、CPUの利用効率がよい光信号伝送装置を提供することができる。また、信号変換回路ならびに発光素子,受光素子は、例えば駆動電圧を調節すれば光強度の変調を実現できるので、光信号の波長を変える波長多重通信を用いた装置と比べ、より簡易に構成することができコストアップを抑えることができる。
【0022】
尚、本実施形態の光信号伝送装置100では、CPU−メモリ間における通信例で説明したが、メモリの一部が他の入出力装置に置き換わったもので通信を行なってもよい。
図4は、本発明の第1の光信号伝送装置の第2実施形態を示す模式図である。
第2実施形態の光信号伝送装置200では、光バス20の、メモリ70_1,70_2,70_3側において入出力される光信号の強度は、それぞれのメモリ70_1,70_2,70_3に対して異なった強度レベルに決められている。こうすることで、複数のメモリ−CPU間の多重伝送において、通信に用いる光強度レベルが互いに重ならないような調停を行なう必要はなく、その分伝送処理が速くなるという特徴がある。第2実施形態の光信号伝送装置200では、CPUやメモリの数(ノード数)が少ない場合、好適である。
【0023】
以下、本実施形態の光信号伝送装置200の動作について説明する。先ず、CPU60_1からメモリ70_1にデータを書き込む場合について説明する。書き込む対象のメモリ70_1が決定されると、CPU60_1から出力された2値の電気信号は、信号変換回路41_1によって、光信号50aを出射するために必要な駆動信号に変換される。ここで、メモリ70_1側に入力される光信号として、発光素子42_1の、CPU60_1からの信号に基づく光信号50aの強度レベルがあらかじめ決められている。信号変換回路41_1は、発光素子42_1に信号を送るのと同時に、アドレス・制御信号線51を経由して、書き込む対象メモリ70_1のアドレス信号を、そのメモリ70_1側の信号変換回路41_4に送る動作を開始する。発光素子42_1は、信号変換回路41_1からの駆動信号に基づいた光信号50aを光バス20内に出射する。光信号50aは、光バス20内を拡散して伝播し、各メモリ70_1,70_2,70_3側の、各受光素子43_4,43_5,43_6に入射される。メモリ70_1側の、アドレス指定された信号変換回路41_4は、受光素子43_4に入射された光信号50aを受け取り、メモリ70_1に対してあらかじめ決められた光強度レベルから、その光信号50aの強度を識別し、識別された光信号50aの強度に対応する信号を抽出して2値の電気信号に戻し、アドレス情報とともにメモリ70_1に送る。ここでは、メモリ70_1,70_2,70_3は、従来の2値メモリを前提としているが、多値記憶が可能なメモリを用いた場合は、その多値レベルに合わせて変換すればよい。
【0024】
また、同時に他のCPU60_2,60_3とメモリ70_1,70_2,70_3の間でもデータ通信が可能である。ここでは、前述した、CPU60_1からメモリ70_1へのデータの書込みと同時に、CPU60_2からメモリ70_3にデータを書き込む場合について説明する。書き込む対象のメモリ70_3が決定されると、信号変換回路41_2は、CPU60_2から受け取った電気信号を、光信号50cを出射するために必要な駆動信号に変換する。ここで、メモリ70_3側に入力される光信号として、発光素子42_2の、CPU60_2からの信号に基づく光信号50cの強度レベルもあらかじめ決められている。信号変換回路41_2は、発光素子42_2に信号を送るのと同時に、アドレス・制御信号線51を経由して、書き込む対象メモリ70_3のアドレス信号を、そのメモリ70_3側の信号変換回路41_6に送る動作を開始する。発光素子42_2は、信号変換回路41_2からの駆動信号に基づいた光信号50cを光バス20内に出射する。光信号50cは、光バス20内を拡散して伝播し、各メモリ70_1,70_2,70_3側の、各受光素子43_4,43_5,43_6に入射される。メモリ70_3側の、アドレス指定された信号変換回路41_6は、受光素子43_6に入射された光信号を受け取り、メモリ70_3に対してあらかじめ決められた光強度レベルから、光信号50cの強度を識別し、識別された光信号50cの強度に対応する信号を抽出して2値の電気信号に戻し、アドレス情報とともにメモリ70_3に送る。
【0025】
ここで、二つの光信号50a,50cは、光バス20内で重畳されることになるが、光の特性により、CPU60_1,60_2側から出射された光信号50a,50cの光強度は単純加算される。従って、2つのCPU60_1,60_2側から出射される光信号の強度比を適切な値、例えば1:2に設定すれば、受信側でそれぞれ送信側の信号を分離・抽出することが可能となる。尚、CPU60_1,60_2,60_3側からの3種類の光信号のオン,オフにより定まる合成信号の強度の組み合わせは8種類(図2参照)あり、光信号の強度比を例えば1:2:4にすることで、どの組み合わせの合計(合成信号の値)も重なることなく一意的に決定する。従って、光バス20の、出射部それぞれから出力された信号を一意的に認識することができ、異なる種類の光信号を同時に同方向に送ることができる。
【0026】
次に、CPUがメモリからデータを読み出す場合について説明する。例えば、CPU60_1がメモリ70_3に書き込まれているデータを読み出す場合、CPU60_1側の信号変換回路41_1は、メモリ70_3側の信号変換回路41_6に対して、アドレス・制御信号線51を経由して、アドレス信号をメモリ70_3側の信号変換回路41_6に送る。信号変換回路41_6は、そのアドレス信号にしたがってメモリ70_3のデータを読み出し、そのデータを、メモリ70_3に対してあらかじめ決められた光強度レベルで出射されるような駆動信号に変換する。変換された駆動信号により発光素子42_6から光信号が出射され、その光信号が光バス20中を拡散して伝播し、受光素子43_1に到達する。さらに、信号変換回路41_1で、メモリ70_3に対してあらかじめ決められた光強度レベルにしたがって、適切な信号が分離・抽出される。同様にして、例えばデータが要求されるメモリ70_2の光強度レベルに合わせて、受信側であるCPU60_2で強度を認識してデータを受け取ることで、他のメモリから他のCPUへのデータ転送も可能である。このようにして、同時同方向通信を行なうことができる。
【0027】
また、あるCPUがあるメモリとの通信を行なう際には、あらかじめそのメモリの入出力用として決められた光強度レベルをもつ光信号を用いるように、そのメモリの識別信号を信号変換回路に送るようにする。このようにすることで、あるCPUがそのメモリからデータを読み出すのと同時に他のCPUが他のメモリにデータを送ることができ、従って同時双方向通信が実現される。
【0028】
以上説明したように、本実施形態の光信号伝送装置200では、CPU−メモリ間の通信において、異なる種類の光信号を同時同方向や同時双方向に送ることができるため、従来の電気バスで見られるような遊休時間が大幅に削減される。従って、CPUの利用効率がよい光信号伝送装置を提供することができる。また、信号変換回路ならびに発光素子,受光素子は、例えば駆動電圧を調節すれば光強度の変調を実現できるので、光信号の波長を変える波長多重通信を用いた装置と比べ、より簡易に構成することができコストアップを抑えることができる。さらに、本実施形態の光信号伝送装置200では、CPU−メモリ間における通信例で説明したが、メモリの一部が他の入出力装置に置き換わったもので通信を行なってもよい。
【0029】
尚、第1実施形態の光信号伝送装置100では、光バス20の、CPU60_1,60_2,60_3側において入出力される光信号の強度は、それぞれのCPU60_1,60_2,60_3に対して異なった強度レベルに決められた例で説明し、第2実施形態の光信号伝送装置200では、光バス20の、メモリ70_1,70_2,70_3側において入出力される光信号の強度は、それぞれのメモリ70_1,70_2,70_3に対して異なった強度レベルに決められた例で説明したが、これらに限られるものではなく、信号送受信部40_1,40_2,40_3,40_4,40_5,40_6のなかから、光バス20を介在させた光信号の送受信を行なう任意の2つの信号送受信部を捉えたときの2つの信号送受信部のうちの少なくとも一方の信号送受信部が、信号送受信部ごとにあらかじめ固定された光強度の光信号を送信し、および受信するものであればよい。
【0030】
次に、本発明の第2の光信号伝送装置の一実施形態について説明する。尚、図面自体は、前述した光信号伝送装置200で参照した図面をそのまま用いることができ、以下に説明する実施形態においても同じ図面を参照して説明する。
本実施形態の光信号伝送装置では、図4に示す光バス20の、CPU60_1,60_2,60_3側およびメモリ70_1,70_2,70_3側において入出力する光信号の強度レベルは、いずれも固定されておらず、CPU60_1,60_2,60_3およびメモリ70_1,70_2,70_3間の通信に用いる光強度レベルが互いに重ならないように調停が行なわれる。本実施形態の光信号伝送装置では、多くの種類の光強度レベルを用意する必要がないため、CPUやメモリの数(ノード数)が多い場合、好適である。
【0031】
以下、本実施形態の光信号伝送装置の動作について説明する。先ず、CPU60_1からメモリ70_1にデータを書き込む場合について説明する。CPU60_1から出力された2値の電気信号は、信号変換回路41_1によって、発光素子42_1が、ある強度レベルの光信号50aを出射するために必要な駆動信号に変換される。信号変換回路41_1は、発光素子42_1に信号を送るのと同時に、アドレス・制御信号線51を経由して、書き込む対象メモリ70_1のアドレス信号を、メモリ70_1側の信号変換回路41_4に送る動作を開始する。また、出射する光信号50aの強度レベルの識別信号を、他のすべての信号変換回路41_2,41_3,41_5,41_6に送る動作も開始する。発光素子42_1は、信号変換回路41_1からの駆動信号により光信号50aを光バス20内に出射する。光信号50aは、光バス20内を拡散して伝播し、各メモリ70_1,70_2,70_3側の、各受光素子43_4,43_5,43_6に入射される。メモリ70_1側の信号変換回路41_4は、CPU60_1側の信号変換回路41_1から受け取った制御信号を参照し、また受光素子43_4に入射された光信号50aを受け取り、適正な信号を抽出して2値の電気信号に戻し、アドレス情報とともにメモリ70_1に送る。ここでは、メモリ70_1,70_2,70_3は、従来の2値メモリを前提としているが、多値記憶が可能なメモリを用いた場合は、その多値レベルに合わせて変換すればよい。
また、同時に他のCPU60_2,60_3とメモリ70_1,70_2,70_3の間でもデータ通信が可能である。ここでは、前述した、CPU60_1からメモリ70_1へのデータの書込みと同時に、CPU60_2からメモリ70_3にデータを書き込む場合について説明する。信号変換回路41_2は、CPU60_2から受け取った電気信号を駆動信号に変換するにあたり、CPU60_1側の信号変換回路41_1から送られた光強度レベルの識別信号を参照し、すでに他の通信(ここでは、CPU60_1とメモリ70_1間の通信)で使われている光強度レベルとは異なる光強度レベルを持つ光信号50cを出射するような駆動信号に変換する。信号変換回路41_2は、発光素子42_2に信号を送るのと同時に、アドレス・制御信号線51を経由して、書き込む対象メモリ60_3のアドレス信号を、メモリ70_3側の信号変換回路41_6に送る動作を開始する。また、出射する光信号50cの強度レベルの識別信号を、他のすべての信号変換回路41_1,41_3,41_4,41_5に送る動作も開始する。発光素子42_2は、信号変換回路41_2からの駆動信号に基づいた光信号50cを光バス20内に出射する。光信号50cは、光バス20内を拡散して伝播し、各メモリ70_1,70_2,70_3側の、各受光素子43_4,43_5,43_6に入射される。メモリ70_3側の信号変換回路41_6は、CPU70_2側の信号変換回路41_2から受け取った制御信号を参照し、また受光素子43_6に入射された光信号を受け取り、適正な信号を抽出して2値の電気信号に戻し、アドレス情報とともにメモリ70_3に送る。
【0032】
ここで、前述したように、CPU60_1,60_2,60_3側からの3種類の光信号のオン,オフにより定まる合成信号の強度の組み合わせは8種類(図2参照)あり、光信号の強度比を例えば1:2:4にすることで、どの組み合わせの合計(合成信号の値)も重なることなく一意的に決定する。従って、光バス20の、出射部それぞれから出力された信号を一意的に認識することができ、異なる種類の光信号を同時に同方向に送ることができる。
【0033】
次に、CPUがメモリからデータを読み出す場合について説明する。例えば、CPU60_1がメモリ70_3に書き込まれているデータを読み出す場合、CPU60_1側の信号変換回路41_1は、メモリ70_3側の信号変換回路41_6に対して、アドレス・制御信号線51を経由して、アドレス信号と、使うべき光強度レベルの識別信号を送る。また他のすべての信号変換回路41_2,41_3,41_4,41_5に対しても光強度レベルの識別信号を送る。信号変換回路41_6は、そのアドレス信号にしたがってメモリ70_3のデータを読み出し、そのデータを、光強度レベルの識別信号にしたがった光強度レベルの光信号で出射されるような駆動信号に変換する。変換された駆動信号により発光素子42_6から光信号が出射され、その光信号が光バス20中を拡散して伝播し、受光素子43_1に到達する。さらに、信号変換回路41_1で、光強度レベルの識別信号が参照され適切な信号が分離・抽出される。同様にして、すでに使われている光強度レベルとは異なる光強度レベルで通信するようにして、他のメモリから他のCPUへのデータ転送も可能であり、これにより同時同方向通信を行なうことができる。
【0034】
また、CPUとメモリ間で通信を複数行なう際には、あらかじめ常に同じ光強度レベルの信号を用いることを避けるように、使用する光強度レベルの識別信号を他の信号変換回路に送るようにする。このようにすることで、あるCPUがあるメモリからデータを読み出すのと同時に他のCPUが他のメモリにデータを送ることができ、従って同時双方向通信が実現される。
【0035】
尚、本実施形態の光信号伝送装置では、CPU−メモリ間における通信例で説明したが、メモリの一部が他の入出力装置に置き換わったもので通信を行なってもよい。また、一般に、n個のCPUに対して必ずしもn種類の光強度レベルを必要とせず、n種類の光強度レベルよりも少ないm種類の強度レベルで通信することも可能である。また高い光強度レベルを発生するために消費される電力は大きいが、この方式であれば常に低い強度レベルから順番に使うことができるので、低消費電力にも効果がある。
【0036】
さらに、本実施形態の光信号伝送装置における信号変換回路ならびに発光素子,受光素子は、例えば駆動電圧を調節すれば光強度の変調を実現できるので、光信号の波長を変える波長多重通信を用いた信号処理装置と比べ、より簡易に構成することができコストアップを抑えることができる。
尚、本実施形態の光信号伝送装置では、光バス20の、CPU60_1,60_2,60_3側およびメモリ70_1,70_2,70_3側において入出力する光信号の強度レベルは、いずれも固定されておらず、CPU60_1,60_2,60_3およびメモリ70_1,70_2,70_3間の通信に用いる光強度レベルが互いに重ならないように調停が行なわれた例で説明したが、これに限られるものではなく、信号送受信部40_1,40_2,40_3,40_4,40_5,40_6のなかから、光バス20を介在させた光信号の送受信を行なう任意の2つの信号送受信部を捉えたときの2つの信号送受信部のうちの少なくとも一方の信号送受信部が、複数の光強度レベルの中から1つの光強度レベルを選択して選択した光強度の光信号を送信し、および受信するものであればよい。
【0037】
以上説明したように、本実施形態の光信号伝送装置では、CPU−メモリ間の通信において、異なる種類の光信号を同時同方向や同時双方向に送ることができるため、従来の電気バスで見られるような遊休時間が大幅に削減される。従って、CPUの利用効率がよい光信号伝送装置を提供することができる。
図5は、本発明の信号処理装置の一実施形態を示す模式図である。
【0038】
この信号処理装置400は、基体10、光信号の伝送を担うシート状の光バス20、電気信号を光信号に変換して光バス20に入射する光信号受信部と光バス20内を伝送されてきた光信号を受信して電気信号に変換する光信号送信部を有する信号送受信部81と、電気信号を生成する信号生成部82と、受信により得られた電気信号に基づく信号処理を行なう信号処理部83とが搭載された複数の回路基板80、および複数の回路基板80それぞれをその回路基板80の信号送受信部81が光バス20に光学的に結合された状態に複数の回路基板80を支持する基板支持部(コネクタ)30を備えている。各回路基板80への信号は基体10上の配線11を通して送られる。シート状の光バス20には少なくとも光入射部に光を拡散させる処理がされているため、入射した光はシート内を拡散しながら伝播する。したがって、拡散した光は複数の光出射部において、外部に取り出される。
【0039】
この信号処理装置400は、複数の回路基板80に搭載された複数の信号処理部82が、異なる複数の光信号の送受信を同時に光バス20に担わせる場合にこれら異なる複数の光信号について互いに異なる複数の光強度の光信号を用いて、光バス20を介在させた光信号の送受信を行なうものであって、複数の信号送受信部81のなかから、光バス20を介在させた光信号の送受信を行なう任意の2つの信号送受信部を捉えたときのそれら2つの信号送受信部のうちの少なくとも一方の信号送受信部が、信号送受信部ごとにあらかじめ固定された光強度の光信号を送信し、および受信するものである。
【0040】
ここでは、光伝送媒体の一種である、矩形のシート形状を有する光バス20を挟んだ複数の回路基板80の例を示したが、円盤形状を有する光バスの周囲に回路基板が配置されたものでもよい。一般に、光伝送媒体としては光バスを用いた方が光が拡散されるため、バスとしては有利であるが、比較的長距離の信号伝送を行なう場合、光伝送媒体として光ファイバを用い、それぞれの回路基板間を相互に光ファイバで結ぶ構成にしてもよい。
【0041】
さらに、複数の信号送受信部のなかから、光伝送媒体を介在させた光信号の送受信を行なう任意の2つの信号送受信部を捉えたときの2つの信号送受信部のうちの少なくとも一方の信号送受信部が、複数の光強度レベルの中から1つの光強度レベルを選択して選択した光強度の光信号を送信し、および受信するものであってもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の端末(装置、回路基板等)間におけるCPUの遊休時間が削減され、かつコストアップの防止が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の光信号伝送装置の第1実施形態を示す模式図である。
【図2】図1に示す光信号伝送装置における光信号の分離・抽出を説明する図である。
【図3】図1に示す信号変換回路のブロック図である。
【図4】本発明の第1の光信号伝送装置の第2実施形態を示す模式図である。
【図5】本発明の信号処理装置の一実施形態を示す模式図である。
【符号の説明】
10 基体
11 配線
20 光バス
30 基板支持部
40_1,40_2,40_3,40_4,40_5,40_6,81 信号送受信部
41,41_1,41_2,41_3,41_4,41_5,41_6 信号変換回路
41a 強度調停回路
41b レベル変換回路
41c レベル選択回路
41d 分離・抽出回路
42,42_1,42_2,42_3,42_4,42_5,42_6 発光素子
43,43_1,43_2,43_3,43_4,43_5,43_6 受光素子
51 アドレス・制御信号線
60_1,60_2,60_3 CPU
70_1,70_2,70_3 メモリ
82 信号生成部
83 信号処理部
100,200 光信号伝送装置
400 信号処理装置

Claims (6)

  1. 光信号の伝送を担う光伝送媒体、および
    前記光伝送媒体に光学的に結合された、電気信号を光信号に変換して該光伝送媒体に入射する光信号送信部と該光伝送媒体内を伝送されてきた光信号を受信して電気信号に変換する光信号受信部とを有する複数の信号送受信部であって、異なる複数の光信号の送受信を同時に前記光伝送媒体に担わせる場合にこれら異なる複数の光信号について互いに異なる複数の光強度の光信号を用いて、前記光伝送媒体を介在させた光信号の送受信を行なう信号送受信部を備え、
    前記複数の信号送受信部のなかから、前記光伝送媒体を介在させた光信号の送受信を行なう任意の2つの信号送受信部を捉えたとき、該2つの信号送受信部のうちの少なくとも一方の信号送受信部が、信号送受信部ごとにあらかじめ固定された光強度の光信号を送信し、および受信するものであることを特徴とする光信号伝送装置。
  2. 光信号の伝送を担う光伝送媒体、および
    前記光伝送媒体に光学的に結合された、電気信号を光信号に変換して該光伝送媒体に入射する光信号送信部と該光伝送媒体内を伝送されてきた光信号を受信して電気信号に変換する光信号受信部とを有する複数の信号送受信部であって、異なる複数の光信号の送受信を同時に前記光伝送媒体に担わせる場合にこれら異なる複数の光信号について互いに異なる複数の光強度の光信号を用いて、前記光伝送媒体を介在させた光信号の送受信を行なう信号送受信部を備え、
    前記複数の信号送受信部のなかから、前記光伝送媒体を介在させた光信号の送受信を行なう任意の2つの信号送受信部を捉えたとき、該2つの信号送受信部のうちの少なくとも一方の信号送受信部が、複数の光強度レベルの中から1つの光強度レベルを選択して選択した光強度の光信号を送信し、および受信するものであることを特徴とする光信号伝送装置。
  3. 前記光伝送媒体が、シート状の光伝送媒体であることを特徴とする請求項1又は2記載の光信号伝送装置。
  4. 前記光伝送媒体に入射した光信号は拡散して前記光信号受信部へと伝送されることを特徴とする請求項1または2記載の光信号伝送装置。
  5. 光信号の伝送を担う光伝送媒体、
    電気信号を光信号に変換して該光伝送媒体に入射する光信号送信部と該光伝送媒体内を伝送されてきた光信号を受信して電気信号に変換する光信号受信部とを有する信号送受信部と、光信号に変換される電気信号を生成する信号生成部と、光信号の受信により得られた電気信号に基づく信号処理を行なう信号処理部とが搭載された複数の回路基板、および
    前記複数の回路基板それぞれを該回路基板の信号送受信部が前記光伝送媒体に光学的に結合された状態に該複数の回路基板を支持する基板支持部を備え、
    前記複数の回路基板に搭載された複数の信号処理部が、異なる複数の光信号の送受信を同時に前記光伝送媒体に担わせる場合に、これら異なる複数の光信号について互いに異なる複数の光強度の光信号を用いて、前記光伝送媒体を介在させた光信号の送受信を行なうものであって、
    前記複数の信号送受信部のなかから、前記光伝送媒体を介在させた光信号の送受信を行なう任意の2つの信号送受信部を捉えたとき、該2つの信号送受信部のうちの少なくとも一方の信号送受信部が、信号送受信部ごとにあらかじめ固定された光強度の光信号を送信し、および受信するものであることを特徴とする信号処理装置。
  6. 光信号の伝送を担う光伝送媒体、
    電気信号を光信号に変換して該光伝送媒体に入射する光信号送信部と該光伝送媒体内を伝送されてきた光信号を受信して電気信号に変換する光信号受信部とを有する信号送受信部と、光信号に変換される電気信号を生成する信号生成部と、光信号の受信により得られた電気信号に基づく信号処理を行なう信号処理部とが搭載された複数の回路基板、および
    前記複数の回路基板それぞれを該回路基板の信号送受信部が前記光伝送媒体に光学的に結合された状態に該複数の回路基板を支持する基板支持部を備え、
    前記複数の回路基板に搭載された複数の信号処理部が、異なる複数の光信号の送受信を同時に前記光伝送媒体に担わせる場合に、これら異なる複数の光信号について互いに異なる複数の光強度の光信号を用いて、前記光伝送媒体を介在させた光信号の送受信を行なうものであって、
    前記複数の信号送受信部のなかから、前記光伝送媒体を介在させた光信号の送受信を行なう任意の2つの信号送受信部を捉えたとき、該2つの信号送受信部のうちの少なくとも一方の信号送受信部が、複数の光強度レベルの中から1つの光強度レベルを選択して選択した光強度の光信号を送信し、および受信するものであることを特徴とする信号処理装置。
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