JP3670564B2 - 印刷版記録装置、印刷版記録装置を備えた印刷装置、印刷版記録装置に用いられる画像データ作成装置 - Google Patents

印刷版記録装置、印刷版記録装置を備えた印刷装置、印刷版記録装置に用いられる画像データ作成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像データに基づいて印刷版を作成する印刷版記録装置、印刷版記録装置を備えた印刷装置、ならびに印刷版記録装置に用いられる画像データ作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、版胴上において印刷版に対し画像を記録して製版を行う印刷版記録装置を備えた印刷装置が実用化されており、「デジタル印刷機」などと呼称されている。このデジタル印刷機では、複雑な製版作業が自動化されているため、比較的経験の少ないオペレータでも容易に印刷物を得ることができる。
【0003】
一方、オフセット印刷、特に湿し水を用いたオフセット印刷では、インキの乳化の問題がある。すなわちインキ中に湿し水が混入してインキが乳化し、この乳化が過度になると適切な印刷が行えないという問題である。このような過度の乳化は、例えばインキの消費量が少ない場合に発生する。つまりインキローラ上のインキが印刷により消費されないと過度に湿し水が混入するし、また過度に練られ続けるため空気の混入による乳化も起こりやすい。
【0004】
このような乳化を防止するためには、種々の方法が考えられる。例えば、最も単純には作業毎に乳化しすぎたインキを除去する方法がある。しかしながら、この手法では作業毎にインキを替えなければならず面倒である。また作業途中における過度の乳化を防止することができない。
【0005】
他の手法としては、インキ消費量の異なる領域毎に湿し水の供給量を可変する場合や、インキの供給量やインキ練り量などを可変することが考えられる。しかしながら、この手法は経験のないオペレータには困難であり、印刷装置側でも領域毎に湿し水量を可変できる機構やインキ練り量を可変する機構などを備えなければならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような問題に対し、経験の少ないオペレータでも容易に解決できる手法としては、各印刷領域において必要最小限度のインキの消費が行われるようにすることが考えられる。すなわち上述したように過度の乳化はインキの消費が少ない場合に発生するため、乳化を防止するためには印刷中に一定量以上のインキを消費するようにすればよい。
【0007】
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、画像データに基づいて印刷版を記録する際に、インキの過度の乳化を防ぐために所定量以上のインキを消費する領域を印刷版上の余白に自動的に形成するようにした印刷版記録装置、また印刷版記録装置を備える印刷装置、ならびに印刷版記録装置に用いられる画像データ作成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、画像データに基づいて印刷版上に画像を記録する印刷版記録装置において、前記画像データに基づいて印刷版幅方向の複数の領域毎にインキ供給量を演算するインキ供給量演算手段と、各インキの色毎に前記インキ供給量が所定値以下となるインキ少量領域が存在するかどうかを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記インキ少量領域があると判断された場合は、該当する色の印刷版の余白部上に一定量以上のインキを消費するためのインキ消費領域を形成するインキ消費領域形成手段と、を備え、前記インキ消費領域は、印刷版の幅方向において前記インキ少量領域に対応した位置に設けられ、印刷方向において一定量以上のインキを消費するための幅を有する画像領域であることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の印刷版記録装置において、前記インキ消費領域は、印刷版の幅方向に沿って設けたベタ部もしくは平網部からなることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の印刷版記録装置において、前記インキ消費領域は、インキ供給の行われる前記印刷版上の印刷版の幅方向においてほぼ全に渡って形成されることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の印刷版記録装置において、前記インキ消費領域を形成した場合、当該インキ消費領域に対応する追加インキ供給量を前記インキ供給量に加算するようにしたことを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷版記録装置において、前記インキ消費領域は、印刷用紙の紙尻側に対応する印刷版余白部に形成されることを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の印刷版記録装置において、前記インキ消費領域は、印刷時に各色が重ならないように各印刷版上に配置されることを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、画像データに基づいて印刷版上に画像を記録する印刷版記録装置を備え、画像が記録された印刷版に対して印刷幅方向の複数の領域毎にインキ供給量を定めて印刷を行う印刷装置において、前記画像データに基づいて、各領域毎のインキ供給量を演算するインキ供給量演算手段と、各インキの色毎に、前記インキ供給量が所定値以下となるインキ少量領域が存在するかどうかを判断する判断手段と、を有し、前記判断手段によって前記インキ少量領域があると判断された場合は、前記印刷版記録装置が該当する色の印刷版の余白部であって、印刷版の幅方向において前記インキ少量領域に対応した位置に設けられ、印刷方向において一定量以上のインキを消費するための幅を有する画像領域としてのインキ消費領域を形成するようにしたことを特徴とする。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の印刷装置において、前記インキ消費領域は、印刷版の幅方向に沿って設けたベタ部もしくは平網部からなることを特徴とする。
【0016】
請求項9に記載の発明は、請求項7または8のいずれかに記載の印刷装置において、前記インキ消費領域は、インキ供給の行われる前記印刷版上の印刷版の幅方向においてほぼ全に渡って形成されることを特徴とする。
【0017】
請求項10に記載の発明は、請求項7ないし9のいずれかに記載の印刷装置において、前記インキ消費領域を形成した場合、当該インキ消費領域に対応する追加インキ供給量を前記インキ供給量に加算するようにしたことを特徴とする。
【0018】
請求項11に記載の発明は、請求項7ないし10のいずれかに記載の印刷装置において、前記インキ消費領域は、印刷用紙の紙尻側に対応する印刷版余白部に形成されることを特徴とする。
【0019】
請求項12に記載の発明は、請求項7ないし11のいずれかに記載の印刷装置において、前記インキ消費領域は、印刷時に各色が重ならないように各印刷版上に配置されることを特徴とする。
【0020】
請求項13に記載の発明は、画像データに基づいて印刷版上に画像を記録する印刷版記録装置に用いられる画像データ作成装置であって、前記画像データを印刷色毎ならびに印刷版幅方向の複数の領域毎に演算して、各領域毎のインキ供給量を求めるインキ供給量演算手段と、各印刷色毎に、前記インキ供給量が所定値以下となるインキ少量領域が存在するかどうかを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記インキ少量領域があると判断された場合は該当する色の印刷版の余白部上に一定量以上のインキを消費するインキ消費領域を配置するように、前記画像データに対し前記インキ消費領域に係るインキ消費領域データを付加するインキ消費領域付加手段と、を有し、前記インキ消費領域は、印刷版の幅方向において前記インキ少量領域に対応した位置に設けられ、印刷方向において一定量以上のインキを消費するための幅を有する画像領域であることを特徴とする。
【0021】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の画像データ作成装置において、前記インキ消費領域は、印刷版の幅方向に沿って設けたベタ部もしくは平網部からなることを特徴とする。
【0022】
請求項15に記載の発明は、請求項13または14に記載の画像データ作成装置において、前記インキ消費領域は、インキ供給の行われる前記印刷版上の印刷版の幅方向においてほぼ全に渡って形成されることを特徴とする。
【0023】
請求項16に記載の発明は、請求項13ないし15のいずれかに記載の画像データ作成装置において、前記インキ消費領域を形成した場合、当該インキ消費領域に対応する追加インキ供給量を前記インキ供給量に加算するようにしたことを特徴とする。
【0024】
請求項17に記載の発明は、請求項13ないし16のいずれかに記載の画像データ作成装置において、前記インキ消費領域は、印刷用紙の紙尻側に対応する印刷版余白部に形成されることを特徴とする。
【0025】
請求項18に記載の発明は、請求項13ないし17のいずれかに記載の画像データ作成装置において、前記インキ消費領域は、印刷時に各色が重ならないように各印刷版上に配置されることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
まず本発明の原理を説明する。図4は、印刷用紙P上の印刷例を示す説明図である。この実施の形態では、印刷用紙P上には、画像IMと、印刷幅方向に沿って長尺状のベタ領域からなるインキ消費領域Sと、が印刷されている。なお、図において上から下に向かう方向が印刷方向であって、図の下側を紙尻側とする。
【0027】
例えば、この例における「花」の色を赤紫色だとすると、印刷幅方向において「花」が印刷された領域Aでは比較的マゼンタ(M色)のインキは消費される。これに対し「花」のない領域B、Cでは、他にマゼンタ(M色)に係る色の画像がなければマゼンタ(M色)のインキはほとんど消費されない。この場合、領域B、Cにおけるマゼンタ(M色)のインキローラ上ではインキが消費されずに練り続けられるためにインキの乳化が過度に進んでしまう。そして過度の乳化が起こった領域ではインキの特性が変化してしまうため、例えば次ジョブの印刷時に適切な印刷品質が得られない。
【0028】
本発明では、上記のような場合、前記インキ消費領域Sとしてマゼンタ(M色)によるベタ領域を設ける。これによりマゼンタ(M色)のインキは少なくとも一定量以上が前記インキ消費領域Sにより消費されるため、インキローラ上での過度の乳化を防止することができる。
【0029】
次に前記インキ消費領域Sの好ましい実施の形態について説明する。まず前記インキ消費領域Sは、最低限消費すべきインキ量として印刷濃度で換算するとA3サイズ横通しの印刷装置においては約1.3〜2.5%程度となり、短辺は約5ないし10mm程度の幅を有するものが好ましい。この短辺サイズについては、5mm以下のようにあまり小さいと乳化防止の効果がなく、逆に10mm以上の大きなものだとインキと印刷用紙の無駄になる。なおインキ消費領域Sの長辺については、画像領域の長さに応じて自動的に設定してもよいが、印刷可能な最大印刷幅(紙幅サイズ)に渡って設けるのが好ましい。これは、次ジョブにおいてインキが乳化した領域がないようにするためである。
【0030】
またインキ消費領域Sは、YMCK色のそれぞれの色に対し独立して設けることが可能である。例えば、画像によっては2色以上のインキ消費領域を設けることが考えられるためである。さらに複数のインキ消費領域Sを併設する場合、できる限り各インキ消費領域Sは印刷用紙上に重ねない方が好ましい。すなわち100%濃度のベタを2以上重ねて印刷すれば、インキのトラッピングの問題や色が濁ってしまう可能性があるためである。ただし多数のインキ消費領域Sを設けるだけの余白部がない場合には、この限りではない。なおインキ消費領域Sは、通常、YMCのいずれか1ないし3色が指定されるが、文字線画領域などがある場合は、K色のインキ消費領域が設定される可能性もある。またYMCK以外の特色を用いる場合にも同様に行うことができる。
【0031】
またインキ消費領域Sは、小さい幅で効率よくインキが消費できるようにベタ領域を設定する場合と平網を使用する場合とがある。ただし平網の濃度が低いと、インキ消費領域の短辺幅は大きく設定する必要がある。
【0032】
インキ消費領域Sを配置する位置については、紙尻側の余白部に設けるのが好ましい。すなわち印刷上流側に設けると、当該インキ消費領域Sの印刷にともない画像IMの先端側の印刷濃度が影響を受ける場合があり、画像IMにローラピッチのゴーストが現れやすいためである。
【0033】
続いて、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る印刷版記録装置を備えた印刷装置の一例を示す側面概要図であり、図2はこの印刷装置とこの印刷装置の前段において画像データを作成する画像データ作成装置とからなる印刷システムにおける画像データの処理構成を示すブロック図である。
【0034】
まず図1に示すように、この印刷装置は、印刷機構として、印刷版を保持する第1および第2の版胴1、2と、それぞれの版胴からインキ画像を転写するための第1および第2ブランケット胴3、4と、印刷用紙を保持して両ブランケット胴3、4に当接する圧胴5と、圧胴5に対し印刷用紙を供給または排出する給紙胴6および排紙胴7と、前記第1および第2の版胴1、2上の印刷版に対し湿し水またはインキを供給する湿し水供給手段8およびインキ供給手段9と、積載された未印刷の印刷用紙を順次供給する給紙部10と印刷された印刷用紙を順次積載する排紙部11とを備える。
【0035】
一方、この印刷装置は、製版機構として、前記第1および第2の版胴1、2に対し未露光の印刷版を供給する印刷版供給部12と、版胴上の印刷版に対し画像を記録する画像記録部13と、画像が記録された印刷版を現像処理する現像部14と、使用済みの印刷版を排出する印刷版排出部15とを備える。
【0036】
また、この印刷装置は、印刷された印刷用紙上の画像を撮像して、印刷された画像の位置ズレ量や色濃度等を測定するための撮像部16と、印刷装置の各部を制御する印刷制御部17(図2に図示)とを備える。以下、各部の詳細について説明する。
【0037】
第1の版胴1は、図示しない版胴駆動機構によって図1の実線で示す第1の印刷位置と二点鎖線で示す画像記録位置との間を移動可能なように構成されており、第2の版胴2についても同様に図示しない版胴駆動機構によって図1の実線で示す第2の印刷位置と二点鎖線で示す画像記録位置との間を移動可能なように構成されている。すなわち第1および第2の版胴1、2は、印刷作業を実行する時にはそれぞれ第1または第2の印刷位置に配置され、製版作業を実行する時には、順次交代して画像記録位置に配置されて各版胴上で印刷版の製版処理が行われる。
【0038】
この第1の版胴1と第2の版胴2は、それぞれ2色分の印刷版を保持可能な周面を有し、各色の印刷版をその周面上で180度対向した位置に固定するための図示しない咥え手段を2組ずつ備える。なお、上記の説明では1つの印刷領域を有する印刷版を2枚ずつ版胴へ装着するようにしているが、2つの印刷領域を列設する1枚の印刷版を装着するようにしてもよい。また、例えば所定のポリマーなどを塗布・硬化せしめて版胴の表面自体を印刷版面とするものであってもよい。
【0039】
第1のブランケット胴3は、前記第1の印刷位置にて第1の版胴1と当接して回転するように構成されており、第2のブランケット胴4についても同様に前記第2の印刷位置にて第2の版胴2と当接して回転するように構成されている。この第1および第2のブランケット胴3、4は、前記第1および第2の版胴1、2と同じ直径を有し、各版胴から2色分のインキ画像を転写可能なブランケットをその周面に装着している。
【0040】
圧胴5は、前記第1および第2の版胴1、2の1/2の直径を有し、第1および第2のブランケット胴3、4の両方と当接して回転するように構成されている。この圧胴5には、前記印刷版上の印刷領域に対応する大きさの印刷用紙を1枚保持可能な図示しない咥え手段を備えている。この咥え手段は図示しない開閉機構によって所定のタイミングで開閉して、前記印刷用紙を挟持することができる。
【0041】
給紙胴6および排紙胴7は、圧胴5と同じ直径を有し、前記圧胴5に備えられた咥え手段と同様の図示しない咥え手段を備える。この給紙胴6および排紙胴7の咥え手段は、前記圧胴5の咥え手段と同期して印刷用紙を受け渡し可能なように配置されている。
【0042】
上記第1および第2の印刷位置に配置された第1および第2の版胴1、2と、第1および第2のブランケット胴3、4と、圧胴5と、給紙胴6および排紙胴7とは、それぞれの胴に対し各胴の直径と略同一の図示しない駆動ギアが胴端に備えられており、各々当接する胴の間で各ギアが噛合している。従って、このギアを図示しない印刷駆動用モータにより駆動することで、上記各胴を同期して回転駆動することができる。
【0043】
なお、本実施の形態の印刷装置では、圧胴5に対し版胴1、2およびブランケット胴3、4が2倍の周長を有するため、版胴1、2およびブランケット胴3、4が1回転する毎に圧胴が2回転する。従って、圧胴5が印刷用紙を保持したまま2回転すると、第1および第2の版胴1、2から、各2色ずつ合計4色の多色印刷が行える。
【0044】
湿し水供給手段8は、第1および第2の印刷位置における各版胴1、2に対しそれぞれ2組づつ配置されており、各版胴1、2上の2つの印刷版に対し選択的に湿し水を供給することができる。この湿し水供給手段8は、湿し水を貯留する水舟と、水舟内の湿し水を汲み上げて印刷版面に渡す湿し水ローラ群とからなり、湿し水ローラのうち少なくとも印刷版面に当接するローラは、図示しないカム機構によって版胴面に対し当接または離間するするように構成されている。なお印刷版が湿し水を不要とするタイプの印刷版であれば、湿し水供給手段8は不要となる。
【0045】
インキ供給手段9は、第1および第2の印刷位置における各版胴1、2に対しそれぞれ2組づつ配置されており、各版胴1、2上の2つの印刷版に対し選択的に異なる色のインキを供給することができる。例えばこの実施の形態では、第1の版胴1に対しては、ブラック(K色)とマゼンタ(M色)のインキ供給手段9が配置され、第2の版胴2に対しては、シアン(C色)とイエロー(Y色)のインキ供給手段9が配置される。
【0046】
このインキ供給手段9は、印刷幅方向に沿って複数のインキキーを備え、当該インキキーに対応した領域毎にインキ供給量を可変して供給可能なインキ壷手段と、インキ壷手段から繰り出されたインキを練り渡すインキローラ群とからなり、インキローラのうち少なくとも印刷版面に当接するローラは、図示しないカム機構によって版胴面に対し当接または離間するするように構成されている。
【0047】
なお、湿し水供給手段8とインキ供給手段9のいくつかは、前記第1および第2の版胴1、2の移動にともない、その移動経路から待避できるように構成されている。
【0048】
給紙部10は、未使用の印刷用紙を積載したパイルから印刷用紙を一枚ずつ取りだして給紙胴6に渡すものであって、この実施の形態では、給紙胴の2回転毎に1回印刷用紙を供給するよう動作する。また排紙部11は、印刷された印刷用紙を排紙胴7から受け取って積載するものである。
【0049】
次に、この印刷装置の製版機構について説明する。この印刷装置では、製版作業を実行する時には、第1および第2の版胴1、2を交互に画像記録位置に移動させる。この画像記録位置では、版胴に対し図示しない摩擦ローラが直接または間接的に当接されて回転駆動するように構成されている。
【0050】
印刷版供給部12は、ロール状の未露光印刷版を遮光して保管したカセットロールと、引き出した印刷版を版胴1、2まで搬送する搬送ローラおよび搬送ガイドと、前記印刷版をシート状に切断する切断手段と、を有する。この実施の形態では、印刷版としてレーザ光によって画像を露光記録する銀塩感材を用いているが、例えばレーザ光により溶融またはアブレーションされるサーマルタイプの印刷版等を用いても良い。
【0051】
なお印刷版の供給動作手順は、まず前記カセットロールから引き出した印刷版の先端を前記版胴1、2の図示しない咥え手段に挟持させ、この状態で版胴1、2を回転させて印刷版を版胴1、2上に巻回し、この後、所定長で印刷版を切断して印刷版の後端を他方の咥え手段により挟持するものである。
【0052】
画像記録部13は、レーザ光のon/offによって印刷版上に露光を施して画像を記録するものである。この画像記録部13は、画像データに基づいてレーザ光源から照射されたレーザ光をポリゴンミラーなどの偏向手段によって版胴の軸線方向に走査するものであり、この偏向手段による走査と版胴の回転とにより印刷版上に画像を記録することができるように構成されている。もしくは版胴の軸線方向に沿って1以上のレーザ照射手段を列設しておき、版胴を回転させながら当該レーザ照射手段を版胴の軸線方向に沿って平行移動して走査する形式であってもよい。
【0053】
現像部14は、前記画像記録部13により露光された印刷版を現像処理するものである。この実施の形態では、現像部14は、図示しない処理槽に貯留された処理液を塗布ローラにより汲み上げて印刷版に対し塗布して現像処理を行う構成になっており、版胴から待避する位置と版胴へ近接する位置とに移動する図示しない昇降手段が備えられている。なお現像処理が要らない画像記録方法を採用すれば、現像部14はなくてもよい。
【0054】
印刷版排出部15は、印刷に使用された印刷版を排出する装置であって、画像記録位置にある版胴から印刷版を剥離する剥離手段と、剥離された印刷版を搬送する搬送手段と、搬送された使用済みの印刷版を排出する排出カセットとを備える。
【0055】
撮像部16は、排出される印刷用紙上の画像やカラーチャートを読み取るものであり、本実施の形態では、印刷用紙の幅方向に沿って設けられたRGBラインセンサーを有し、印刷用紙の搬送にともない線順次に印刷用紙上の画像を撮像することができる。この撮像部16で読み取った画像データは印刷制御部17によって画像処理され、印刷物の色ズレ量や色濃度などの測定データが演算される。そして測定データに基づいて、印刷装置各部の機構が制御されて見当合わせやインキ供給量の調整が行われる。
【0056】
この印刷装置では、第1および第2の版胴1、2を画像記録位置へ移動させ、印刷版の供給と画像の記録および現像とを行って製版作業を実行する。製版作業が完了すれば、第1および第2の版胴1、2をそれぞれ第1および第2の印刷位置に配置して印刷作業を行うことができる。
【0057】
次に図2に示される印刷制御部17と、印刷装置前段にあって印刷版の記録に用いられる画像データを作成する画像データ作成装置20について説明する。
【0058】
画像データ作成装置20は、モニターなどの表示手段、キーボードやマウスなどの入力手段、ハードディスクなどの記憶手段、ならびにLANなどに接続された通信手段などを備えたコンピュータシステムのハードウェアと、このハードウェアを画像データ作成装置として機能すべくプログラミングされたソフトウェアとにより構成されている。
【0059】
この画像データ作成装置20は、機能的に見ると図2に示すように、画像データ入力編集部21と、RIP処理部22と、PPFデータ作成部23と、インキ供給量演算部24と、インキ少量領域判断部25と、インキ消費領域データ記憶部26と、インキ消費領域データ読出部27と、合成部28と、送信部29とを備える。
【0060】
画像データ入力編集部21は、他のDTP装置などで作成された画像データを入力し、必要により編集を行なったり印刷条件を設定するものである。RIP処理部22は、前記画像データ入力編集部21で作成または編集した多値の画像データD0をRIP処理(raster-image-processing)して2値の画像データD1に変換するものである。
【0061】
PPFデータ作成部23は、作成された画像データD0に基づいてPPF(print production format)データD2を作成するものである。なおPPFデータD2とは、印刷前工程から印刷後工程にかけて一貫的に使用することができるようにCIP3(International Cooperation for Integration of Prepress, Press, and Postpress)システムで規格化されたデータ形式であり、前記画像データD0よりも低解像度な多値の画像データである。本実施の形態では、当該PPFデータD2は印刷工程におけるインキ供給量Xの演算に用いられる。
【0062】
なお、ここで言うインキ供給量Xとは、画像データから算出される画像面積値に比例するものであり、印刷時のインキ消費量に相当する。
【0063】
インキ供給量演算部24は前記PPFデータD2に基づいてインキ供給量Xを演算するものであって、各インキ色毎に前記画像データを累積演算して、印刷幅方向に沿った複数の領域毎にインキ供給量を演算する。例えば図5は、各インキ色別に複数の領域毎にインキ供給量Xを演算した結果をヒストグラムで表した例である。なお領域数はインキ供給手段9のインキ供給領域数によって適宜の数に定められる。ここで演算されたインキ供給量Xは、次段のインキ少量領域判断部25での判断に使用されるが、印刷装置におけるインキ供給制御にも使用されるため、印刷制御部17へも送信される。
【0064】
インキ少量領域判断部25は、前記演算されたインキ供給量Xが所定値Q以下となる領域があるかどうかを判断するものである。ここで所定値Q(図5の点線レベル)は予め実験的に求められた値であって、この所定値Q以下のインキ供給量であればインキの消費量が少なくて過度の乳化を引き起こすものとする。ここではインキ少量領域判断部25は各領域のインキ供給量Xと前記所定値Qとを順次比較してインキ少量領域の有無を判断する。例えば図5の例では、C色において所定値Qを下回る領域があるため、C色にインキ少量領域が存在するものと判断される。なお、前記所定値Qの値は必要により各インキ色毎に設定しても良い。
【0065】
インキ消費領域データ記憶部26は、ハードディスク等の記憶手段で構成され、予め複数のインキ消費領域データD3を2値データで記憶している。例えば、インキ消費領域データD3として、前記色毎に設定したインキ消費領域Sと、カラーチャート領域等のその他のマークとを組み合わせて記憶しておくことが考えられる。また、前記インキ消費領域Sの形状やサイズを可変したものを適宜複数記憶しておいてもよい。なお、この実施の形態では、各インキ消費領域データD3に対応して、当該インキ消費領域が消費するインキ量を追加インキ供給量XDとして記憶しておく。
【0066】
インキ消費領域データ読出部27は、前記インキ少量領域判断部25によりインキ少量領域が存在すると判断されたインキ色に基づいて、対応する色のインキ消費領域データD3を前記インキ消費領域データ記憶部26から読み出して、次の合成部28へ送出する。また、インキ消費領域データ読出部は、該当するインキ消費領域データD3に対応する追加インキ供給量XDを読み出して、印刷制御部17へ送信する。
【0067】
合成部28は、前記2値画像データD1に対しインキ消費領域データD3を合成するものである。ここでは、画像データD1の紙尻側にインキ消費領域データD3を加算して合成された画像データD4を作成すればよい。なお合成した結果、画像データD4が印刷版に収まらないサイズになる場合も考えられる。この場合の処理としては、エラー警報を行ってオペレータによりインキ消費領域Sの指定をやり直してもらう場合、もしくは、はみ出たインキ消費領域Sについては印刷版への記録を行わない場合、もしくは、複数のインキ消費領域Sを重ねて配置する場合などが考えられ、適宜の処理を行えばよい。
【0068】
送信部29は、印刷装置の印刷制御部17に対し前記合成された画像データD4を送信するものである。この画像データD4の送信については、データを一括して送信してもよいし、また適宜分割して送信してもよい。また印刷制御部17からの指示に応じて、該当する画像データD4の送信を行うものであってもよい。
【0069】
印刷装置の印刷制御部17は、前記送信部29から送信された画像データD4を受信し、画像記録部13に送出する。そして画像記録部13は、画像データD4に基づいて印刷版の記録を行う。これによりインキ消費領域を付加した印刷版を作成することができる。
【0070】
また印刷制御部17は、前記インキ供給量Xと追加インキ供給量XDとを合算して最終的なインキ供給量を定め、前記インキ供給手段9を制御する。例えば、印刷幅方向の全域において一定のインキ消費領域を形成する場合は、全領域に対し一定の追加インキ供給量XDを加算するようにすればよい。これによりインキ消費領域が付加された場合であっても、付加された分を加味して適切なインキ供給が行える。
【0071】
次に本発明に係るインキ消費領域Sの付加手順について図3のフローチャートを用いて説明する。まずステップS1では、前記インキ供給量演算部24にて各インキ色毎にインキ供給量が演算される。この演算は前述したようにインキ供給手段9のインキ供給領域毎に行われる。
【0072】
ステップS2では、前記インキ少量領域判断部25にて演算されたインキ供給量が予め設定された所定値と比較され、各インキ色毎にインキ少量領域が存在するかどうかが判断される。
【0073】
インキ少量領域が存在した場合、次のステップS3では対応する色のインキ消費領域データが前記インキ消費領域データ読出部25により読み出される。そして次のステップS3では、印刷すべき画像の画像データと合成される。ステップS4では合成された画像データが印刷装置に送られ、画像記録部13により印刷版に画像が記録される。
【0074】
なお必要であれば、前記ステップS1に先だって、オペレータがインキ消費領域Sの短辺サイズの入力や、インキ消費領域Sを付加する位置を設定するようにしてもよい。また複数のインキ消費領域Sが配置される場合の配置順序や重ね刷りの有無なども設定するようにしてもよい。またインキ消費領域を平網で構成する場合は、その濃度%を設定するようにしてもよい。
【0075】
上述したように本実施の形態では、画像データに基づいてインキ消費領域データを容易に付加することができるので、印刷作業時には少なくとも付加したインキ消費領域によって最小限度のインキが消費される。これによりインキの消費が少ない場合に生じる過度の乳化現象を防止することができる。
【0076】
[その他の実施の形態]
(1)上記実施の形態では、印刷装置と画像データ作成装置とを個別に分離して示しているが、両者を含めて一体化された印刷装置としてもよい。また画像記録部13を印刷装置から分離して独立した印刷版記録装置として使用してもよい。
【0077】
(2)上記実施の形態では、印刷装置の前段にある画像データ作成装置20にてインキ消費領域Sに係るインキ消費領域データを付加するようにしているが、印刷装置の印刷制御部17側で付加するようにしてもよい。
【0078】
(3)上記実施の形態では、湿し水を用いる印刷装置について説明したが、空気と接触するインキ練りによっても乳化が促進されるため、湿し水を用いない印刷装置にも適用できる。
【0079】
(4)インキ消費領域Sは、実質的に印刷幅方向に沿ってインキを消費するように設けられていればよい。図6は種々のインキ消費領域Sを表す説明図である。例えば図6(A)では複数の分断された領域が印刷幅方向に沿って設けられている例である。また図6(B)は、各分断された領域が、千鳥状ではあるが実質的に印刷方向に沿って配置された例である。また図6(C)は、一列で表されるべきインキ消費領域を複数に分割した例であり、実質的に印刷幅方向に沿って設けられたインキ消費領域Sと同等である。図6(D)は、インキ消費領域Sを、文字や記号などで構成した例である。文字や記号に加え、平網や他の線画ベタなどを加えても良い。また文字や記号は、意味のある印刷情報などを記録するようにしてもよい。
【0080】
(5)上記実施の形態では、予めインキ消費領域データD3を2値データとしてインキ消費領域データ記憶部26に記憶しているが、画像データ入力編集部21においてインキ消費領域Sに係る画像を作成した上で印刷物を構成する画像に対し重畳し、次いでRIP処理部22にてRIP処理を行うようにしてもよい。また、この場合インキ消費領域Sを付加した画像データD0から再度インキ供給量を演算し直すようにしてもよい。ただし、予めインキ消費領域データを2値データの状態で記憶しておいて合成する方が処理が容易である。
【0081】
(6)上記実施の形態では、インキ供給量XをPPFデータから演算するようにしているが、RIP前の画像データD0やRIP後の画像データD1から算出するようにしてもよい。例えばRIP後の画像データであれば、2値データであるため画像を形成するドットの個数を計数してインキの載る部位の画像面積値を算出することができる。なおインキ供給量Xは画像面積値によって定まるので、本明細書におけるインキ供給量Xとは画像面積値自体も含むものとする。
【0082】
(7)上記実施の形態では、インキ供給量Xと追加インキ供給量XDを印刷制御部17で合算するようにしているが、画像データ作成装置20側で処理するようにしてもよい。
【0083】
(8)上記実施の形態では、印刷幅方向の全域に対し一様にインキ消費領域を付加するようにしたが、インキ供給量の少ない領域に対応した位置にだけインキ消費領域を付加するようにしてもよい。
【0084】
【発明の効果】
本発明によれば、画像データに基づいて自動的にインキ消費領域が付加されるので複雑な制御を行わなくてもインキの乳化を容易に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る印刷装置の構成を示す側面図である。
【図2】この印刷装置と画像データ作成装置とに係るブロック図である。
【図3】インキ消費領域Sを付加する手順を示すフローチャートである。
【図4】印刷用紙上におけるインキ消費領域の説明図である。
【図5】各領域におけるインキ供給量の分布例を示す説明図である。
【図6】インキ消費領域Sの他の形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 第1の版胴
2 第2の版胴
3 第1のブランケット胴
4 第2のブランケット胴
5 圧胴
6 給紙胴
7 排紙胴
9 インキ供給手段
11 排紙部
13 画像記録部
17 印刷制御部
20 画像データ作成装置
21 画像データ入力編集部
22 RIP処理部
23 PPFデータ作成部
24 インキ供給量演算部
25 インキ少量領域判断部
26 インキ消費領域データ記憶部
27 インキ消費領域データ読出部
28 合成部
29 送信部
D0 画像データ
D1 RIPされた画像データ
D2 PPFデータ
D3 インキ消費領域データ
D4 合成された画像データ
IM 画像
P 印刷用紙
S インキ消費領域
X インキ供給量
XD 追加インキ供給量

Claims (18)

  1. 画像データに基づいて印刷版上に画像を記録する印刷版記録装置において、
    前記画像データに基づいて印刷版幅方向の複数の領域毎にインキ供給量を演算するインキ供給量演算手段と、
    各インキの色毎に前記インキ供給量が所定値以下となるインキ少量領域が存在するかどうかを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって前記インキ少量領域があると判断された場合は、該当する色の印刷版の余白部上に一定量以上のインキを消費するためのインキ消費領域を形成するインキ消費領域形成手段と、を備え
    前記インキ消費領域は、印刷版の幅方向において前記インキ少量領域に対応した位置に設けられ、印刷方向において一定量以上のインキを消費するための幅を有する画像領域であることを特徴とする印刷版記録装置。
  2. 前記インキ消費領域は、印刷版の幅方向に沿って設けたベタ部もしくは平網部からなることを特徴とする請求項1に記載の印刷版記録装置。
  3. 前記インキ消費領域は、インキ供給の行われる前記印刷版上の印刷版の幅方向においてほぼ全に渡って形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷版記録装置。
  4. 前記インキ消費領域を形成した場合、当該インキ消費領域に対応する追加インキ供給量を前記インキ供給量に加算するようにしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の印刷版記録装置。
  5. 前記インキ消費領域は、印刷用紙の紙尻側に対応する印刷版余白部に形成されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷版記録装置。
  6. 前記インキ消費領域は、印刷時に各色が重ならないように各印刷版上に配置されることを特徴とする請求項1ない5のいずれかに記載の印刷版記録装置。
  7. 画像データに基づいて印刷版上に画像を記録する印刷版記録装置を備え、画像が記録された印刷版に対して印刷幅方向の複数の領域毎にインキ供給量を定めて印刷を行う印刷装置において、
    前記画像データに基づいて各領域毎のインキ供給量を演算するインキ供給量演算手段と、
    各インキの色毎に前記インキ供給量が所定値以下となるインキ少量領域が存在するかどうかを判断する判断手段と、を有し、
    前記判断手段によって前記インキ少量領域があると判断された場合は、前記印刷版記録装置が該当する色の印刷版の余白部であって、印刷版の幅方向において前記インキ少量領域に対応した位置に設けられ、印刷方向において一定量以上のインキを消費するための幅を有する画像領域としてのインキ消費領域を形成するようにしたことを特徴とする印刷装置。
  8. 前記インキ消費領域は、印刷版の幅方向に沿って設けたベタ部もしくは平網部からなることを特徴とする請求項7に記載の印刷装置。
  9. 前記インキ消費領域は、インキ供給の行われる前記印刷版上の印刷版の幅方向においてほぼ全に渡って形成されることを特徴とする請求項7または8に記載の印刷装置。
  10. 前記インキ消費領域を形成した場合、当該インキ消費領域に対応する追加インキ供給量を前記インキ供給量に加算するようにしたことを特徴とする請求項7ないし9のいずれかに記載の印刷装置。
  11. 前記インキ消費領域は、印刷用紙の紙尻側に対応する印刷版余白部に形成されることを特徴とする請求項7ないし10のいずれかに記載の印刷装置。
  12. 前記インキ消費領域は、印刷時に各色が重ならないように各印刷版上に配置されることを特徴とする請求項7ないし11のいずれかに記載の印刷装置。
  13. 画像データに基づいて印刷版上に画像を記録する印刷版記録装置に用いられる画像データ作成装置であって、
    前記画像データを印刷色毎ならびに印刷版幅方向の複数の領域毎に演算して、各領域毎のインキ供給量を求めるインキ供給量演算手段と、
    各印刷色毎に、前記インキ供給量が所定値以下となるインキ少量領域が存在するかどうかを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって前記インキ少量領域があると判断された場合は該当する色の印刷版の余白部上に一定量以上のインキを消費するインキ消費領域を配置するように、前記画像データに対し前記インキ消費領域に係るインキ消費領域データを付加するインキ消費領域付加手段と、を有し、
    前記インキ消費領域は、印刷版の幅方向において前記インキ少量領域に対応した位置に設けられ、印刷方向において一定量以上のインキを消費するための幅を有する画像領域であることを特徴とする画像データ作成装置。
  14. 前記インキ消費領域は、印刷版の幅方向に沿って設けたベタ部もしくは平網部からなることを特徴とする請求項13に記載の画像データ作成装置。
  15. 前記インキ消費領域は、インキ供給の行われる前記印刷版上の印刷版の幅方向においてほぼ全に渡って形成されることを特徴とする請求項13または14に記載の画像データ作成装置。
  16. 前記インキ消費領域を形成した場合、当該インキ消費領域に対応する追加インキ供給量を前記インキ供給量に加算するようにしたことを特徴とする請求項13ないし15のいずれかに記載の画像データ作成装置。
  17. 前記インキ消費領域は、印刷用紙の紙尻側に対応する印刷版余白部に形成されることを特徴とする請求項13ないし16のいずれかに記載の画像データ作成装置。
  18. 前記インキ消費領域は、印刷時に各色が重ならないように各印刷版上に配置されることを特徴とする請求項13ないし17のいずれかに記載の画像データ作成装置。
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