JP3670271B2 - 自動車の車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の車体構造に関する。
自動車の車体構造において、シートベルトを支持するシートベルトストライカは、衝突時に大きな引張荷重が加わることになるため、その取付強度を確保する目的から車体フレームに取り付けられている。
また、従来の自動車の車体構造に関する技術として、例えば、特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1に開示された車体構造では、車体の前部においてインパネ取付用のクロスビームを設けるとともに、このクロスビームを運転者側に近づけることにより、強度を確保した上でステアリングブラケットの小型化を図っている。
ところで、折り畳みシートは、通常、車室フロア面上のシートストライカに対し着脱可能とされており、折り畳み時にはこのシートストライカから取り外されて折り畳まれる一方、使用時にはこのシートストライカに連結されて使用されることになる。そして、この折り畳みシート用のシートベルトは、そのバックルが折り畳みシートに連結されており、衝突時にシートベルトに生じる引張荷重は、折り畳みシートを介して車室フロア面のシートストライカに導入されるようになっている。よって、このシートストライカは、その取付先に十分な剛性が必要とされることになることから、従来は車体フレームの構造材としてのクロスビームに取り付けられている。
実用新案登録第2596745号公報
一方、車体後部の左右のサイドフレーム間の車室フロア面下に形成されたスペアタイヤ用の収納凹部上に折り畳みシートを配置するような車室レイアウトを採用する場合には、収納凹部を跨ぐようにクロスビームを配置し、このクロスビームにシートストライカを設ける必要が生じる。しかしながら、このクロスビームについて、衝突時に生じる大きな引張荷重(4トン程度)にも対抗できる強度を確保するためには、大きさが大きくなり、上下方向の高さも十分にとる必要が生じてしまう。その結果、車室フロア面上の車室内スペースに減少を生じるか、あるいは車室フロア面下の収納凹部の収納スペースに減少を生じることになってスペアタイヤ等の出し入れが不便になってしまうという問題が生じてしまう。
したがって、本発明は、収納凹部を跨ぐようにクロスビームを配置してシートストライカを設けても、車室フロア面上の車室内スペースに減少を生じることなく、かつ車室フロア面下の収納凹部の収納スペースに減少を生じることもない、スペース効率の高い自動車の車体構造の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、左右のサイドフレーム(例えば実施形態におけるサイドフレーム24)間の車室フロア面(例えば実施形態における車室フロア面15)下に形成された収納凹部(例えば実施形態における収納凹部13)を跨ぐように左右方向に延在する状態で前記サイドフレームに両端部が固定されるとともに、前後に並べられて互いにシート受け部材(例えば実施形態におけるシート受け部材29)で連結される複数のクロスビーム(例えば実施形態におけるクロスビーム27)と、該クロスビームに支持されるシートストライカ(例えば実施形態におけるシートストライカ38)と、前記収納凹部上に配置される折り畳みシート(例えば実施形態における折り畳みシート12)と、該折り畳みシートを収納するシート収納部(例えば実施形態におけるシート収納部41)とを有し、前記折り畳みシートが左右に一対配置されるとともに、これら折り畳みシートには、左右方向の相互近接側に前記シートストライカに固定および固定解除するシートロック部(例えば実施形態におけるシートロック部46)が設けられ、さらにシートベルト(例えば実施形態におけるシートベルト48)のバックル本体(例えば実施形態におけるバックル本体49)が設けられていて、前記クロスビームは、調質して形成されたパイプ状部材からなるとともに両端の取付部(例えば実施形態における取付部32)が平坦に押しつぶされた形状をなしており、これら取付部において前記サイドフレームの上面に固定されていることを特徴としている。
本発明の請求項2記載の自動車の車体構造は、請求項1に記載のものに関し、前記シートストライカは、車室フロア面下に配置されていることを特徴としている。
本発明の請求項3記載の自動車の車体構造は、請求項1または2に記載のものに関し、前記クロスビームは、該クロスビームから前後に突出するブラケット(例えば実施形態におけるブラケット30)を介して前記サイドフレームに固定されており、該ブラケットは、前後方向に沿う周縁部が折り曲げられていることを特徴としている。
本発明の請求項1記載の自動車の車体構造によれば、収納凹部を跨ぐように左右方向に延在する状態でサイドフレームに両端部が固定されるクロスビームにシートストライカを設けるため、高さ方向に大型化することなく強度を確保できる。したがって、車室フロア面上の車室内スペースに減少を生じることがなくなり、かつ車室フロア面下の収納凹部の収納スペースに減少を生じることもなくなるため、高いスペース効率を確保できる。
クロスビームを調質して形成されたパイプ状部材で構成しているため、その剛性を確保した上で断面を小さくでき、よって、強度を確保した上でさらに小型化することができる。したがって、さらにスペース効率を高めることができる。
本発明の請求項2記載の自動車の車体構造によれば、シートストライカが車室フロア面下に配置されているため、シートストライカが車室フロア面上に突出することがない。したがって、車室フロア面をフラットにできる。
本発明の請求項3記載の自動車の車体構造によれば、クロスビームをサイドフレームに固定するブラケットは、その前後方向に沿う周縁部が折り曲げられた形状をなしているため、衝突時にシートストライカからプレートおよびクロスビームを介してブラケットに導入される上方向の大きな荷重に対し、この方向の剛性を高めることになる。したがって、ブラケットに導入される上方向の大きな荷重を十分に支えることができる。
本発明の一実施形態の自動車の車体構造を図面を参照して以下に説明する。
まず、車体構造について、図1〜図6を参照して説明する。
図1において、符号11,11は左右一対のインナーパネルを、符号12,12はこれらインナーパネル11,11の間に配置されるサードシートとしての左右一対の折り畳みシートを、符号13は折り畳みシート12,12の下に配置される収納凹部を、符号14はこの収納凹部13に横にされた状態で収納されるスペアタイヤを、それぞれ示している。
また、図2において、符号17は収納凹部13の前後方向における中間所定位置で収納凹部13を跨ぐように左右方向に架設されたストライカ支持ビームを、符号18は、収納凹部13のストライカ支持ビーム17より前側を覆うことによりその上面が車室フロア面15となるフロアパネルを、符号19は、収納凹部13のストライカ支持ビーム17より後側を覆うことによりその上面が車室フロア面15となるリッドパネルを、それぞれ示している。なお、図1および図2においては、リッドパネル19が収納凹部13を覆わず開かれた状態を示している。
図3および図4に示すように、車体フレーム21の後部には、前後方向に沿って延在する左右一対の構造材としてのサイドシル22,22の後端部に左右方向に沿って連結される構造材としてのミドルフロアクロスメンバ23と、このミドルフロアクロスメンバ23から後方に延出する構造材としての左右一対のサイドフレーム24,24と、これらサイドフレーム24,24の後端部同士を連結させる左右方向に沿う構造材としてのリヤパネルクロスメンバ25とが設けられており、左右のサイドフレーム24,24の間には、車室フロア面15の下側に配置されるように下方に凹んで上記した収納凹部13が設けられている。なお、この収納凹部13には、その後側からスペアタイヤ14が出し入れされることになるため、その底面13aは前下がりに傾斜している。
上記したストライカ支持ビーム17は、図3に示すように、収納凹部13を跨ぐように左右方向に延在する状態で前後に並べられた複数具体的には2本のクロスビーム27,27と、これらクロスビーム27,27の左右方向における中央部の下面に、これらクロスビーム27,27に跨るように固定されるプレート28と、クロスビーム27,27同士を、プレート28の左右方向における両側で連結させる左右一対のシート受け部材29,29と、クロスビーム27,27の端部同士を連結させる、これらクロスビーム27,27から前後に突出する形状の左右一対のブラケット30,30とを有しており、これらはすべて鋼製とされている。
クロスビーム27,27は、図5にも示すように、それぞれ、パイプ状部材からなるもので、中間部が略円筒状をなすとともに、フロアを低くすべく両端の取付部32,32が平坦に押しつぶされた形状をなしており、平坦に押しつぶされた両端の取付部32,32において、上記した左右一対のブラケット30,30を介してサイドフレーム24,24の上面に固定されている。ここで、クロスビーム27,27は、鋼材からなるもので高周波焼入れ等によって調質されている。したがって小型で強度の高いものが容易に作成可能となっている。
ブラケット30,30は、図6にも示すように、それぞれ、前後のクロスビーム27,27の一方同側の端部の取付部32,32に固定される前後一対の固定部34,34と、これら固定部34,34同士を連結させる中間取付部35と、各固定部34,34の中間取付部35に対し反対側に延出する前後一対の端部取付部36とを有している。なお、中間取付部35は、クロスビーム27,27の配列方向すなわち前後方向に沿う周縁部(左右の周縁部)が略90°折り曲げられて補強部35aが形成されており、前後の端部取付部36も、クロスビーム27,27の配列方向すなわち前後方向に沿う周縁部(左右の周縁部)が略90°折り曲げられて補強部36aが形成されている。
ブラケット30,30には、それぞれ、中間取付部35にブラケット30をサイドフレーム24にボルト止めするための取付穴35bが形成されており、また、両側の端部取付部36,36にも、それぞれブラケット30をサイドフレーム24にボルト止めするための取付穴36bが形成されている。
図5にも示すように、プレート28におけるクロスビーム27,27の間位置には、折り畳みシート12,12が固定される、左右一対の門形のシートストライカ38,38が上方に突出するように固定されている。なお、これらシートストライカ38,38は、クロスビーム27,27と略同高さをなしている。
後側のクロスビーム27には、その後部であってプレート28の左右両外側に、後方かつ斜め下方に突出した後、互いに反対方向に延出する左右一対のフック39,39が固定されている。
図2に示すように、車体フレーム21のミドルフロアクロスメンバ23よりも前側であって左右一対のサイドシル22,22の間のフロアパン40は、これらよりも低い位置に配置されており、その結果、ミドルフロアクロスメンバ23、両サイドシル22,22およびフロアパン40で下方に凹むシート収納部41が形成されている。
上記した折り畳みシート12,12は、それぞれ、シートクッション43とこれに回動可能に連結されたシートバック44とを有しており、シートクッション43にはリンク45が連結され、このリンク45は、ミドルフロアクロスメンバ23の前側のフロアパン40に連結されている。また、折り畳みシート12,12は、それぞれ、シートクッション43の後部下側に、使用時の折り畳みシート12を上記したシートストライカ38に固定および固定解除するシートロック部46が左右方向の相互近接側に設けられている。
折り畳みシート12,12は、それぞれ、使用者の操作入力によって、シートロック部46のシートストライカ38との固定が解除されシートバック44がシートクッション43側に倒された状態で、リンク45で案内されることにより前方に円弧状に移動させられてミドルフロアクロスメンバ23の前側のシート収納部41に収納されて収納状態となる(図2に二点鎖線で示す状態)。この収納時に、シートバック44の背面44aが、車室フロア面15と略同一平面に配置される。
他方、折り畳みシート12,12は、それぞれ、使用者の操作入力によって、この収納状態からリンク45で案内されることにより後方に円弧状に移動させられると、シートロック部46がシートストライカ38に固定されるとともに、シート受け部材29に左右方向の外側において載置され、この状態でシートバック44が起こされることにより使用状態となる。
折り畳みシート12,12には、それぞれ、3点式のシートベルト48のバックル本体49が取り付けられている。また、このバックル本体49に挿入されることによりバックル本体49に固定される一方、バックル本体49へのボタン操作でバックル本体49への固定が解除される図示せぬ係合金具が設けられる左右一対のシートベルト本体50は、一側が車体側に固定されるとともに他側が車体側の巻取装置に連結されている。なお、バックル本体49と図示せぬ係合金具でバックル51が構成されている。
そして、衝突時にシートベルト48,48に生じる引張荷重は、それぞれ、シートベルト本体50からバックル51およびこれを支持する折り畳みシート12を介してシートストライカ38に上向きにかかることになる。さらに、このシートストライカ38に上向きにかかった引張荷重は、プレート28、クロスビーム27,27、ブラケット30,30およびサイドフレーム24,24に上向きにかかることになる。
上記したフロアパネル18は、リッドパネル19と一体でブロー成形等で形成された合成樹脂製のもので、リッドパネル19は樹脂ヒンジにより開閉自在であり、フロアパネル18の後端部が前側のクロスビーム27の上側に支持されるとともに、その前端部がミドルフロアクロスメンバ23の上側に支持されており、この状態でその上面が水平な車室フロア面15を形成する。
また、上記したリッドパネル19は、ブロー成形等で形成された合成樹脂製のもので、その前端部が後側のクロスビーム27に回動可能に支持されており、回動することで、収納凹部13を開閉させる。そして、収納凹部13を閉じた状態でその上面が水平な車室フロア面15を形成する。また、このリッドパネル19が開状態とされてスペアタイヤ14が収納凹部13から出し入れされる。
なお、シートストライカ38,38の直前位置に配置されるフロアパネル18の上面と直後位置に配置される閉状態のリッドパネル19の上面とは、同一平面上に配置されており、これらの上面よりも全体として下側にストライカ支持ビーム17は配置されている。その結果、シートストライカ38,38は、車室フロア面15の下に沈み込むように配置されている。
次に、パンクタイヤ55の固定について、図7〜図9を参照して説明する。
上記したスペアタイヤ14は、通常装着されているタイヤよりも幅の小さい非常用タイヤであり、パンク時にこのスペアタイヤ14とパンクタイヤ55とを交換すると、このパンクタイヤ55はスペアタイヤ14よりも幅が広いため、収納凹部13に横にした状態では、ストライカ支持ビーム17に干渉して収納凹部13内に収まりきらない。このため、パンクタイヤ55を使用状態にある折り畳みシート12の立設するシートバック44の背面44a側にリッドパネル19を介して立てかけた状態で固定するようになっている。
このときに、図7に示すように、中間部に少なくとも二股に分岐した分岐部56を有するとともに車体側に係脱可能な係合リング(第1の係合部)57が一端側に一つ保持され、さらに他端側には二つの係合リング(連結部)58,58が保持された一条のベルト本体59と、このベルト本体59の二つの係合リング58,58に連結されるとともに車体側に係脱可能な係合リング(第2の係合部)61が一端側に保持された一条の調整ベルト62とを有する固定ベルト63が用いられる。また、パンクタイヤ55による汚れを防止するためパンクタイヤ55を収納する収納袋64も用いられる。
ここで、調整ベルト62は二つの係合リング58,58に一度通された後、折り返されて下側の一つの係合リング58に通されることでこれら係合リング58,58に連結されるようになっており、これら係合リング58,58への連結位置によって、これら係合リング58,58と端部の係合リング61との間の長さを調整可能とされている。
ベルト本体59において、分岐部56は、互いに両側が連結される第1ベルト部66および第2ベルト部67により構成されており、これら第1ベルト部66および第2ベルト部67の中央部には、これらに直交するように支持ベルト部68が連結されている。この支持ベルト部68によって第1ベルト部66および第2ベルト部67は互いの中央部が所定距離以上離れないようになっている。
支持ベルト部68は、両端側が互いに係脱可能とされており、一端部にはバックル本体70が、他端部にはこのバックル本体70に挿入されることによりバックル本体70に固定される一方、バックル本体70へのボタン操作でバックル本体70への固定が解除される係合金具71が、それぞれ保持されている。
なお、以上の固定ベルト63は、係合リング57,58,58,61、バックル本体70および係合金具71以外のベルト部分は、ナイロン等の樹脂繊維製とされている。
収納袋64は、端縁部にスペアタイヤ14を出し入れするための開口部73が形成されるとともに、中央部に穴部64aが形成された形状をなしている。
そして、パンクタイヤ55を固定する場合には、図8および図9に示すように、パンクタイヤ55を収納袋64に入れ、リッドパネル19を開けた状態の収納凹部13にパンクタイヤ55を立てる。このとき、パンクタイヤ55の上部を、折り畳みシート12,12の起立するシートバック44,44の背面44a,44aにリッドパネル19を介して立てかける一方、パンクタイヤ55の下部を、収納凹部13のシートバック44,44の背面44a,44aに対向する壁面13bに当接させる。なお、固定ベルト63はベルト本体59および調整ベルト62が予め連結されている。
次に、ベルト本体59の分岐部56および支持ベルト部68を収納袋64に入れられたパンクタイヤ55の上部に収納袋64の上から被せ、支持ベルト部68をパンクタイヤ55の穴部55aおよび収納袋64の穴部64aを通した状態でそのバックル本体49および係合金具71を係合させる。
次に、上記のようにパンクタイヤ55をシートバック44,44の背面44a,44a側に立てかけた状態で、ベルト本体59の係合リング57を、車体側のストライカ支持ビーム17の一方のフック39に掛け、調整ベルト62の係合リング61を、車体側のストライカ支持ビーム17の他方のフック39に掛ける。そして、調整ベルト62の係合リング61に対し反対側の端部をベルト本体59から離れる方向に引くことで、調整ベルト62は係合リング61とベルト本体59の係合リング58,58との距離を縮めることになり、その結果、固定ベルト63が張られ、起立使用状態にある折り畳みシート12,12のシートバック44,44の背面44a,44aにリッドパネル19を介してパンクタイヤ55の上部を押し付けるとともに、収納凹部13の壁面13bにパンクタイヤ55の下部を押し付けてパンクタイヤ55を固定する。
なお、固定ベルト63でパンクタイヤ55を固定する際に、パンクタイヤ55の下部を壁面13bから離し、パンクタイヤ55を全体としてシートバックの背面44a,44aにリッドパネル19を介して押し付ける姿勢としてもよい。
以上に述べた本実施形態では、上述した車体構造により、収納凹部13を跨ぐように左右方向に延在する状態でサイドフレーム24,24に両端部が固定されるクロスビーム27,27を前後に並べて複数設けるとともに、これらクロスビーム27,27に跨るようにこれらクロスビーム27,27の下面にプレート28を固定して、このプレート28にシートストライカ38,38を固定するため、シートストライカ38,38を取り付ける構造が高さ方向に大型化することなく強度を確保できる。したがって、車室フロア面15上の車室内スペースに減少を生じることがなくなり、かつ車室フロア面15より下の収納凹部13の収納スペースに減少を生じることもなくなるため、高いスペース効率を確保できる。
また、シートストライカ38,38が車室フロア面15の下に配置されているため、シートストライカ38,38が車室フロア面15より上に突出することがない。したがって、車室フロア面15をフラットにできる。
さらに、クロスビーム27,27をサイドフレーム24,24に固定するブラケット30,30は、その前後方向に沿う周縁部が折り曲げられて補強部35a,36aとされているため、衝突時にシートストライカ38,38からプレート28およびクロスビーム27,27を介してブラケット30,30に導入される上方向の大きな荷重に対し、この方向の剛性を高めることになる。したがって、ブラケット30,30に導入される上方向の大きな荷重を十分に支えることができる。
加えて、クロスビーム27,27を調質して形成されたパイプ状部材で構成しているため、その剛性を確保した上で断面を小さくでき、よって、強度を確保した上でさらに小型化することができる。したがって、さらにスペース効率を高めることができる。
また、本実施形態では、上述したタイヤの固定方法により、ベルト本体59の中間部の分岐部56をパンクタイヤ55の上部に被せ、パンクタイヤ55をシートバック44,44の背面44a,44a側に立てかけた状態で、ベルト本体59の一端側の係合リング57および調整ベルト62の係合リング61を車体側のフック39,39に係合させて、ベルト本体59の他端側の係合リング58,58に連結された調整ベルト62により係合リング58,58と係合リング61との間の長さを短くする方向に調整することで、パンクタイヤ55を固定する。したがって、パンクタイヤ55を容易に固定することができる。また、固定ベルト63のベルト本体59および調整ベルト62は変形容易で小さくまとめることができるため、特別な収納スペースを必要としない。
さらに、ベルト本体59に連結された支持ベルト部68をパンクタイヤ55の穴部55aに通した状態で両端側を係合させることになるため、より確実にパンクタイヤ55を固定することができる。
加えて、パンクタイヤ55の下部を車室フロア面15の下に形成された収納凹部13のシートバック44,44に対向する壁面13bに当接させるため、より一層確実にパンクタイヤ55を固定することができる。
なお、上述したストライカ支持ビーム17は、フロントエンジン・フロント駆動の場合のものであるが、フロントエンジン・リヤ駆動およびフロントエンジン四輪駆動の場合には、プロペラシャフトが配置されることから、収納凹部13の底面が高くなるため、図10に示すように、ストライカ支持ビーム17の2本のクロスビーム27,27の中間部を上側に突出させるように曲げることになる。
また、パンクタイヤ55の固定で使用される上述した固定ベルト63は、図示例のように平坦な帯状のものに限定されることなく、断面円形のロープ状としても良い。
加えて、リッドパネル19が取り外せる場合には、パンクタイヤ55の固定時に、シートバック44の背面44aにパンクタイヤ55をリッドパネル19を介さずに立てかけることもできる。
本発明の一実施形態の自動車の車体構造を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の自動車の車体構造を示す側断面図である。 本発明の一実施形態の自動車の車体構造の車体フレームおよびシートストライカ支持ビームを示す斜視図である。 本発明の一実施形態の自動車の車体構造の車体フレームおよびシートストライカ支持ビームを示す平面図である。 本発明の一実施形態の自動車の車体構造のシートストライカ支持ビームを示す斜視図である。 本発明の一実施形態の自動車の車体構造のシートストライカ支持ビームを示す部分拡大斜視図である。 本発明の一実施形態の自動車の車体構造におけるパンクタイヤの固定方法を説明する斜視図である。 本発明の一実施形態の自動車の車体構造におけるパンクタイヤの固定方法を説明する斜視図である。 本発明の一実施形態の自動車の車体構造におけるパンクタイヤの固定方法を説明する側断面図である。 本発明の一実施形態の自動車の車体構造の車体フレームおよびシートストライカ支持ビームの別の例を示す斜視図である。
符号の説明
12 折り畳みシート
13 収納凹部
15 車室フロア面
24 サイドフレーム
27 クロスビーム
28 プレート
30 ブラケット
38 シートストライカ
41 シート収納部
46 シートロック部
48 シートベルト
49 バックル本体

Claims (3)

  1. 左右のサイドフレーム間の車室フロア面下に形成された収納凹部を跨ぐように左右方向に延在する状態で前記サイドフレームに両端部が固定されるとともに、前後に並べられて互いにシート受け部材で連結される複数のクロスビームと、
    該クロスビームに支持されるシートストライカと、
    前記収納凹部上に配置される折り畳みシートと、
    該折り畳みシートを収納するシート収納部とを有し、
    前記折り畳みシートが左右に一対配置されるとともに、これら折り畳みシートには、左右方向の相互近接側に前記シートストライカに固定および固定解除するシートロック部が設けられ、さらにシートベルトのバックル本体が設けられていて、
    前記クロスビームは、調質して形成されたパイプ状部材からなるとともに両端の取付部が平坦に押しつぶされた形状をなしており、これら取付部において前記サイドフレームの上面に固定されていることを特徴とする自動車の車体構造。
  2. 前記シートストライカは、車室フロア面下に配置されていることを特徴とする請求項1記載の自動車の車体構造。
  3. 前記クロスビームは、該クロスビームから前後に突出するブラケットを介して前記サイドフレームに固定されており、該ブラケットは、前後方向に沿う周縁部が折り曲げられていることを特徴とする請求項1または2記載の自動車の車体構造。
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