JP3669753B2 - フィルタモジュール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、所望の波長の光を選択的に取り出すためのフィルタモジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光通信、光計測、光制御などの分野では、特定の波長の光を必要とする場合が多々ある。その場合一般には、フィルタモジュールにより特定の波長光が光源から選択される。このようなフィルタモジュールの従来例として、以下に図5を用いて説明するようなものがある。入力用光ファイバ11、レンズ13、バンドパスフィルタ15、レンズ17および出力用ファイバ19をこの順に直線状に配置したフィルタモジュールである。このフィルタモジュールによれば、入力用光ファイバ11から入力された光のうちバンドパスフィルタ15を透過する波長の光のみが出力用光ファイバー19に出力される。また、入力用光ファイバ11側から来る光のバンドパスフィルタ15に対する入射角を、バンドパスフィルタを回転させることで制御すると、選択される波長を可変できた。なお、図5において21,23,25はそれぞれ、バンドパスフィルタ15を透過した光をモニターするための、ビームスプリッタ、レンズ、モニタ光用ファイバを示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来のフィルタモジュールの場合、構成成分11〜19が直線状に配置されているため、モジュールの小型化を図るにもおのずと限界がある。さらに、入力ポートおよび出力ポートがフィルタモジュールの対向する2つの端面に配置される構造となるため、該モジュールに接続する例えば光ファイバーの取り回しもおのずと制約を受ける。
【0004】
従来に比べ小型化が可能でかつ入出力を同一端部で行なえるフィルタモジュールが望まれる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明によれば、所望の波長の光を選択的に取り出すためのフィルタモジュールにおいて、
フィルタモジュールの一端側に少なくとも端部同士は平行となるように配置された第1および第2の導波手段と、
これら第1および第2の導波手段と協同してコリメータを構成するようこれら第1および第2の導波手段から所定距離離れた位置に配置されたレンズと、
該レンズの、前記第1および第2の導波手段側とは反対側の焦点位置若しくはその近傍に配置され、前記レンズ側からくる光を前記レンズ側に反射する反射手段と、
前記レンズおよび前記反射手段間に配置されたバンドパスフィルタと、
前記レンズと前記反射手段との間の何れかの位置に配置された、入射光の偏光面を 45 °回転させる、1/4波長板またはガーネット板と
を具えたことを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、例えば第1の導波手段から多波長を含む光を入力すると、これはレンズにおいて平行光になる。この平行光はバンドパスフィルタに至る。バンドパスフィルタは、この平行光のうちの所望の波長の光のみを反射手段側に透過する。反射手段はこの所望の波長の光を反射の法則に従い反射するから、所望の波長の光の光路は第2の導波手段方向に変更される。よって、この反射された光はバンドパスフィルタ、レンズを経て第2の導波手段より出力される。第2の導波手段を入力とした場合は上記の逆の動作がなされる。また、レンズと反射手段との間の何れかの位置に、入射光の偏光面を 45 °回転させる、1/4波長板またはガーネット板を配置すれば、詳細は後述するが、偏光依存性損失(PDL)を低減できる。
【0007】
ここで、この発明でいう第1および第2の導波手段は、典型的には光ファイバで構成できる。また、好適な基板に作製した導波路等(拡散導波路等)を第1及び第2の導波手段とする場合があっても良い。さらにこの発明でいう第1及び第2の導波手段は、通信用光ファイバ等の外部の導波手段や光通信装置等の外部装置と当該フィルタモジュールとを接続するポートとしての機能をも持つものであっても良い。さらには、外部の他の導波手段(典型的には光ファイバ)を接続することによってこの外部の導波手段自体がこの発明でいう第1および第2の導波手段となる場合の、当該外部の導波手段路が、この発明でいう第1および第2の導波手段となる場合があっても良い。
【0008】
また、この発明でいう所定距離とは、前記レンズの焦点距離若しくはその近傍の値(バックフォーカスなどを考慮した値)とできる。
【0009】
また、この発明でいう第1および第2の導波路の端部同士が平行とは、この発明の目的を達成し得る範囲で実質的に平行とみなせる場合も含む意味である。ただし、端部の平行度を真の平行に近くする程、第1および第2の導波手段の後段に設けるレンズは、径の小さなものを用いることが出来るようになるし、焦点距離の大きなものを用いることが出来るようになる。径の小さなレンズを用いることが出来ると、例えばフィルタモジュールの小型化が図れる。焦点距離の大きなレンズを用いることが出来ると、例えばバンドパスフィルタおよび反射手段の設置空間も大きく出来るようになる。従って、端部同士の平行度は真に平行若しくは出来るかぎり真の平行に近い方が好ましい。真に平行でない場合の許容範囲は、これに限られないが、平行度でいって数度以内好ましくは1度以内が良いと考える。
【0010】
なお、この発明の実施に当たり、バンドパスフィルタは、レンズ側からくる光の該バンドパスフィルタに対する入射角を変化し得るように回転制御可能に配置しても良い。こうすると透過波長可変型のフィルタモジュールを構成出来るからである。ただし、その場合は、バンドパスフィルタは、第1および第2の導波手段の端部が平行に並ぶ方向に対し平行な軸を回転軸として回転制御可能に配置するのが良い(後述の図1参照)。このような回転軸でバンドパスフィルタを回転させた場合、この回転に起因して微小な光軸ずれが生じてもそれには第1の導波手段および第2の導波手段が並ぶ方向(図1のX−X線に沿う方向)にずれる成分は含まれなくなる。このため、バンドパスフィルタを回転させた場合(すなわち波長チューニングする場合)においても、第1および第2の導波手段の一方から出た光を他方に出力するという動作が確保される(損失抑制が図れる。)。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明のフィルタモジュールの実施の形態について説明する。しかしながら説明に用いる各図はこの発明を理解出来る程度に概略的に示してあるにすぎない。また、各図において同様な構成成分については同一の番号を付して示しその重複する説明を省略することもある。
【0013】
図1はこの発明のフィルタモジュールの実施の形態の一例を示した斜視図、図2(A)はその側面図、図2(B)は実装例を示した図である。なお、これらの図は、第1および第2の導波手段31,33の端部が平行に並ぶ方向をX方向、光の伝搬方向をZ方向、フェルール35の直径方向をY方向とする直交座標系を想定して示してある。
【0014】
この実施の形態のフィルタモジュール30は、第1の導波手段31と、第2の導波手段33と、導波手段保持具(具体的にはフェルール)35と、レンズ37と、バンドパスフィルタ39と、偏光依存性損失低減手段41(以下、PDL低減手段41ともいう。)としての1/4波長板またはガーネット板と、反射手段43とを具える。さらに、この実施の形態のフィルタモジュール30は、モニター機能を達成するため、モニタ用レンズ45とモニタ光用導波手段47とを具える。もちろん、モニター機能部分は必須ではない。以下、各構成成分およびそれらの配置関係について説明する。
【0015】
第1および第2の導波手段31、33を例えば光ファイバで構成する。光ファイバとしてはシングルモード光ファイバ、マルチモード光ファイバ等いずれでも良い。これら第1および第2の導波手段31、33を、それらの少なくとも端部同士は平行となるように配置する。この平行度の確保をここでは、導波手段保持具35としてのフェルール35を用いて行なっている。具体的には、用いる光ファイバの直径の2倍の寸法に挿入余裕を考慮した寸法を直径とする穴35aであって、かつ、これらファイバーの平行度確保が可能な程度の長さt(図2(A)参照)の穴35aを有したフェルール35を用意する。そしてこのフェルール35の穴35aの中に2本の導波手段31、33の端部を挿入し固定している。こうすると、導波手段31、33の平行度を容易に確保できると共に、両導波手段31、33を最も近接させて配置できるので好ましい。なお、両導波手段31、33は上述のようにその側面同士(光ファイバで言えば外皮面同士)を接しさせて用いるのが好ましい。その方が、位置決めが容易、フェルール35の穴加工が容易、レンズ37の大きさを小さく出来る等の利点が得られるからである。しかし、場合によっては両導波手段31、33をある程度離すことがあっても良い。ただし、両導波手段31、33が離れすぎては上記利点が損なわれるので、両導波手段31、33の側面同士(光ファイバで言えば外皮面同士)が接した状態を両者間距離ゼロと考えたとして、両者間距離は3mm程度以内好ましくは1mm程度以内とするのが良い。
【0016】
また、導波手段31、33の端面は、戻り光抑制のための斜面31a,33aとしておくのが良い。斜面31a,33aの最大傾斜線を図1に線分Y1−Y1として示している。斜面31a,33aの角度θ(図1参照)は、シングルモード光ファイバの場合であれば8°とし、シングルモード光ファイバであって分散シフトファイバ(DSF)の場合であれば12°以上とする。また第1および第2導波手段31、33の端面を斜面とする場合は、斜面31a,33aが横並びになるようにこれら導波手段31、33を平行配置するのが良い。こうした方が、第1および第2の導波路31、33の他の部品に対する光学的条件が同じになり便宜だからである。なお、このような斜面31a,33aの形成は、これに限られないが、例えばフェルール35に光ファイバを2本挿入固定した後、フェルールおよび光ファイバーを一緒に所定角度および方向で研磨することで行なえる。
【0017】
また、レンズ37は、第1および第2の導波手段31、33と協同してコリメータを構成するよう第1および第2の導波手段31、33の端面から所定距離z1(図2(A)参照)離れた位置に配置する。ここで、所定距離z1は、典型的には、レンズ37の焦点距離若しくはその近傍の値(バックフォーカス等を考慮した値)である。レンズ37としては、屈折率分布形レンズ、非球面レンズ、ボールレンズ(シリンドリカル加工したものを含む)、平凸レンズまたは両凸レンズ等種々のものを用い得る。ただし、レンズ37として、屈折率分布形レンズを用いるよりは、非球面レンズ、ボールレンズ、平凸レンズまたは両凸レンズを用いるのが好ましい。その理由は次のようである。屈折率分布形レンズは一般的に焦点距離が小さい。これに対し非球面レンズ、ボールレンズ、平凸レンズまたは両凸レンズは焦点距離の長いものを選択出来る。用いるレンズが焦点距離の長いものであると、レンズ37の後段に設けるバンドパスフィルタ39、PDL低減手段41、反射手段43の配置空間が大きくなる。これら構成成分39、41、43の配置空間を大きく出来ると、これら構成成分の調整自由度を高める等の作用をもたらすので、各構成成分の最適結合をより行ない易く出来るという効果を生じさせる。また、特に非球面レンズは、受光面積が広い、収差が小さいのでさらに好適である。
【0018】
また、バンドパスフィルタ39、PDL低減手段41としての1/4波長板またはガーネット板、反射手段43それぞれは、フィルタモジュール30に要求される仕様に応じた特性を持ったもので構成する。具体的には、バンドパスフィルタ39、PDL低減手段41、反射手段43それぞれは、フィルタモジュール30で扱う波長光に可動可能なものとする。また、反射手段43はモニタ光を取り出す場合はその点を考慮した反射率にする。もちろんこの発明においてはモニタ光を得る点は本質でないのでモニタ光を必要としない場合は反射手段43は全反射手段として良い。
【0019】
また、これら構成成分39、41、43の配置に当たっては、反射手段43は、これとレンズ37との距離Z2(図2(A)参照)がレンズ37の焦点距離若しくはその近傍の値(バックフォーカス等を考慮した値)となる位置に配置する。一方、バンドパスフィルタ39およびPDL低減手段41は、レンズ37と反射手段43との間に、レンズ37側からいってバンドパスフィルタ39およびPDL低減手段41の順で配置する。ここで、レンズ37とバンドパスフィルタ39との間の距離z3、バンドパスフィルタ39とPDL低減手段41との間の距離z4、PDL低減手段41と反射手段43との距離z5を、距離z2の中でいかに割り振るかは、設計に応じ決めれば良い。これに限られないが、ここではz3=z4=z5としている。
【0020】
また、バンドパスフィルタ39は、レンズ37側から来る光の入射角が変わるように回転制御可能に配置するのが好適である。こうすると、選択波長可変型のフィルタモジュールが実現出来るからである。ただし、その場合は、第1および第2の導波手段31、33の端部が平行に並ぶ方向すなわち図1中の線分X−Xの方向に対し平行な軸すなわち図1中のX1−X1軸を回転軸として回転制御可能にバンドパスフィルタ39を配置するのが良い。このように回転軸を規定すると、バンドパスフィルタの回転に起因して微小な光軸ずれが生じてもそれには第1の導波手段および第2の導波手段が並ぶ方向(図1のX−X線に沿う方向)のずれ成分が含まれなくなる。このため、バンドパスフィルタを回転させた場合(すなわち波長チューニングする場合)においても、第1および第2の導波手段の一方から出た光を他方に出力するという動作が確保されるので、損失抑制が図れるからである。なお、図1の例ではバンドパスフィルタ39の回転軸X1−X1はZ軸上をよぎるようにとった例を示している。つまり回転軸X1−X1のY座標がゼロの場合を示している。しかし、X1−X1軸のY座標がゼロ以外になるように、すなわちX1−X1軸がX−X軸と平行ではあるがZ軸をよぎらないように、X1−X1軸が設定されても良い。また、X−X軸に対しX1−X1軸が平行という意味は、この発明の目的を損ねない範囲で実質的に平行な場合も含む。
【0021】
なお、バンドパスフィルタ39の回転制御機構は任意好適なもので良い。例えば、バンドパスフィルタ39の所定位置に上記X1−X1軸相当のシャフトを接続し、さらにこのシャフトをベアリングで受ける。そして、このシャフトを回転およびロックするための好適な機構を設ける等である。
【0022】
また、PDL低減手段41として1/4波長板を用いる場合は、1/4波長板の光軸(図1中に線分C−Cとして示した軸)が、X軸およびY軸に対し45°の角度となるように配置する。PDL低減手段41としてガーネット板を用いる場合はガーネットは軸がないので、特別な配慮はいらない。これらの理由は、後の動作説明において行なう。
【0023】
また、モニタ用レンズ45およびモニタ光用導波手段47は任意好適なもので構成出来る。モニタ光用導波手段47はここでは光ファイバ47aおよびフェルール47bで構成している。この場合は、モニタ光は、フィルタモジュール30における第1および第2の導波手段を設けた端部とは反対側の端部から取り出せる。
【0024】
上述した、第1および第2の導波手段31、33を挿入固定したフェルール35、レンズ37、バンドパスフィルタ39、PDL低減手段41、反射手段43、モニタ用レンズ45およびモニタ光用導波手段47それぞれを、例えば図2(B)に示したように好適な筐体50に組み込み、そして例えばYAGレーザによって固定する。これにより、実際のフィルタモジュールの一例が完成する。なお、筐体50としては、例えば各構成成分35、37、39、41、43、45および47bをそれぞれ組み込むためのスリットが予め精度良く形成されている筐体を用いることが出来る。このような筐体50としては、例えば熱膨張係数等を考慮した好適な金属板にフォトエッチング技術で上記スリットを形成したものを筐体形状に曲げ加工したもの等が挙げられる。
【0025】
次に、この発明のフィルタモジュールの理解を深めるために、実施の形態で説明したフィルタモジュール30の使用方法および動作について説明する。この説明を図3を参照して行なう。ただし、この図3はフィルタ機能を達成する部分のみ模式的に示した図である。また、フィルタモジュール30をY方向上方から見た図としてある。
【0026】
第1および第2の導波手段31、33のいずれか一方を入力用(多波長を含む光の入力用)、他方を出力用(選択光の出力用)導波手段としてそれぞれ用いる。ここでは、第1の導波手段31を入力用導波手段として用い、第2の導波手段を出力用導波手段として用いる例を考える。
【0027】
第1の導波手段31から入力された多波長を含む光は、レンズ37によって平行光線になる。この平行光線はバンドパスフィルタ39に至る。バンドパスフィルタ39は、この平行光線のうちの所望の波長の光のみ透過する。バンドパスフィルタ39を透過した所望の波長の光はPDL低減手段41を経た後に反射手段43に至る。なお、PDL低減手段41の機能については後述する。反射手段43はこの所望の波長の光を反射の法則に従い反射するのでこの光は第2の導波手段33側に向かうようになる(図3参照)。従って、反射手段43で反射された所望の波長の光は、PDL低減手段41、バンドパスフィルタ39およびレンズ37を経て第2の導波手段33から出力される。よって、入出力を同一端部でおこなえ、かつ、所望の波長の光を取り出すことが可能なフィルタモジュールが得られることが分かる。また、このフィルタモジュール30は、フィルタ機能を達成する部品で構成される部分(モニタ用部品45、47を除いた部分)の大きさについてみると、図5を用いて説明した従来のフィルタモジュールに比べ、レンズ17、19が不要な分小型になる。しかも、レンズ37の焦点距離のほぼ2倍の寸法に、フェルール35の寸法を加えた寸法内に各構成成分31、33、37、39、41、43が実装されるので、おのずと小型になる。また、図5を用いて説明したフィルタモジュールでは、図4(A)に示したようにバンドパスフィルタ15を回転させた場合、レンズ13側の光軸L1とレンズ17側の光軸L2とがずれるため、出力用導波手段への挿入損失が生じる。これに対しこの発明のフィルタモジュールでは、図4(B)に示したように、光はバンドパスフィルタ39を往復するようになるのでバンドパスフィルタ39を回転させても光はほぼ同一の光路を通る。そのため、本発明では出力用導波路への挿入損失が従来より生じにくいという利点も得られる。また、この発明では光はバンドパスフィルタ39を2回通過するので、バンドパスフィルタが1枚であるにもかかわらず単に1枚のバンドパスフィルタを用いる場合より、フィルタの抑圧比は向上する。これは複数枚のフィルタを用いることなく所望の抑圧比が得られることになるので、フィルタモジュールの小型化の点で有利である。
【0028】
またこの実施の形態のフィルタモジュールでは、PDL低減は次のように達成出来る。バンドパスフィルタではこれに入射する光の偏光方向によってPDLが生じる。例えば次のようである。バンドパスフィルタ39に対し例えば、振動面が図1のYZ平面に平行な直線偏光を入れた場合が通過損失最大となり、振動面が図1のXZ平面に平行な直線偏光を入れた場合が通過損失最少となるとする。これら最大値−最少値の差がPDLである。また、バンドパスフィルタ39を回転させた場合は上記最大損失と最少損失との差は大きくなるので、PDLはますます大きくなる。ところが、この実施の形態のフィルタモジュール30では、PDL低減手段としての1/4波長板41を上述のような軸関係で配置してあるので、直線偏光は次のようにフィルタモジュール内を伝播する。レンズ37側から振動面が図1のXZ平面に平行な直線偏光がバンドパスフィルタ39を通過した場合、この直線偏光は1/4波長板41を通過すると左回り円旋光になる。この左回り円旋光は反射手段43で反射されると右回り円旋光になる。この右回り円旋光は1/4波長板41に入ると振動面がYZ平面に平行な直線偏光になる。一方、レンズ37側から振動面が図1のYZ平面に平行な直線偏光がバンドパスフィルタ39を通過した場合、戻ってくる光は振動面が図1のXZ平面に平行な直線偏光になる。このことから分かるように、この実施の形態のフィルタモジュール30では、直線偏光は、入力時の偏光方向がどうであれ、バンドパスフィルタ39を往復通過する際に必ず振動面が直交する別々の偏光状態で通過することになる。このため、PDLを抑制出来る。扱う光が円偏光の場合は、X,Y方向成分が1:1であるのでPDLは殆ど生じないので問題はない。
【0029】
また、PDL低減手段41としてガーネット板を用いた場合は直線偏光はフィルタモジュール30内を以下のように伝搬する。レンズ37側から振動面が図1のXZ平面に平行な直線偏光がバンドパスフィルタ39を通過した場合、この直線偏光はガーネット板を通過すると偏光方向が45°回転された直線偏光になる。この直線偏光は反射手段43で反射されても偏光方向は変わらない。そして、ガーネット板に再び入ると偏光方向がさらに45°回転し、結局、振動面がYZ平面に平行な直線偏光になる。一方、レンズ37側から振動面が図1のYZ平面に平行な直線偏光がバンドパスフィルタ39を通過した場合、戻ってくる光は振動面が図1のXZ平面に平行な直線偏光になる。よって、ガーネット板を用いた場合も、この実施の形態のフィルタモジュール30では、直線偏光は、入力時の偏光方向がどうであれ、バンドパスフィルタ39を往復する際に必ず振動面が直交する別々の偏光状態で通過することになる。このためPDLを抑制出来る。
【0030】
なお、この発明は上述の実施の形態に限られない。例えば上述においては第1および第2の導波手段は導波手段保持具35を用い固定する例を説明したが、所定の配置関係が確保出来ればこの手法に限らず他の手法でももちろん良い。
【0031】
また、上述の実施の形態では、バンドパスフィルタを所定軸(具体的にはX1−X1軸)を回転軸として回転制御可能なものとすることで、選択波長を可変できるようにしていた。しかし、バンドパスフィルタをグラデーション型のものとし、該グラデーション型のバンドパスフィルタを位置移動可能に配置しておく構成としても良い。ここで、グラデーション(Gradation )型のバンドパスフィルタとは、周知の通り、透明基板に斜めに光学薄膜をつけたものである。これの移動方向は、レンズと反射手段とを結ぶ線分(図1のz軸)に対し垂直な方向(例えばX1−X1方向やY−Y方向)とできる。具体的には、光学薄膜の形成方向を考慮して決めれば良い。
【0032】
【発明の効果】
上述した説明から明らかなように、この発明のフィルタモジュールによれば、所定の、第1および第2の導波手段、レンズ、反射手段およびバンドパスフィルタを具えたので、従来に比べ小型化が可能でかつ入出力を同一端部で行なえるフィルタモジュールを提供出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のフィルタモジュールを説明する斜視図である。
【図2】(A)は実施の形態のフィルタモジュールの側面図、(B)は実装例を示した図である。
【図3】実施の形態のフィルタモジュールの動作説明図である。
【図4】従来技術および本発明の説明図である。
【図5】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
30:実施の形態のフィルタモジュール
31:第1の導波手段
33:第2の導波手段
35:導波手段保持具(フェルール)
37:レンズ
39:バンドパスフィルタ
41:PDL低減手段
43:反射手段
X−X:第1および第2の導波手段の端部が平行に並ぶ方向
X1−X1:バンドパスフィルタの回転軸

Claims (5)

  1. 所望の波長の光を選択的に取り出すためのフィルタモジュールにおいて、
    フィルタモジュールの一端側に少なくとも端部同士は平行となるように配置された第1および第2の導波手段と、
    これら第1および第2の導波手段と協同してコリメータを構成するようこれら第1および第2の導波手段から所定距離離れた位置に配置されたレンズと、
    該レンズの、前記第1および第2の導波手段側とは反対側の焦点位置若しくはその近傍に配置され、前記レンズ側からくる光を前記レンズ側に反射する反射手段と、
    前記レンズおよび前記反射手段間に配置されたバンドパスフィルタと、
    前記レンズと前記反射手段との間の何れかの位置に配置された、入射光の偏光面を 45 °回転させる1/4波長板と
    を具えたことを特徴とするフィルタモジュール。
  2. 所望の波長の光を選択的に取り出すためのフィルタモジュールにおいて、
    フィルタモジュールの一端側に少なくとも端部同士は平行となるように配置された第1および第2の導波手段と、
    これら第1および第2の導波手段と協同してコリメータを構成するようこれら第1および第2の導波手段から所定距離離れた位置に配置されたレンズと、
    該レンズの、前記第1および第2の導波手段側とは反対側の焦点位置若しくはその近傍に配置され、前記レンズ側からくる光を前記レンズ側に反射する反射手段と、
    前記レンズおよび前記反射手段間に配置されたバンドパスフィルタと、
    前記レンズと前記反射手段との間の何れかの位置に配置された、入射光の偏光面を 45 °回転させるガーネット板と
    を具えたことを特徴とするフィルタモジュール。
  3. 請求項1又は2に記載のフィルタモジュールにおいて、
    前記バンドパスフィルタは、前記第1および第2の導波手段の端部が平行に並ぶ方向に対し平行な軸を回転軸として回転制御可能に配置してあること
    を特徴とするフィルタモジュール。
  4. 請求項1又は2に記載のフィルタモジュールにおいて、
    前記バンドパスフィルタをグラデーション型のものとし、
    該グラデーション型のバンドパスフィルタは位置移動可能に配置してあることを特徴とするフィルタモジュール。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載のフィルタモジュールにおいて、
    前記レンズを、非球面レンズ、ボールレンズ、平凸レンズまたは両凸レンズとしてあることを特徴とするフィルタモジュール。
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