JP3669510B2 - 改良型の仕切りレイアウトを有するバスケット型の物品キャリア - Google Patents

Description

発明の分野
本発明は、飲料用瓶などの製品を梱包するバスケット型キャリアに関する。特に、６個の製品を梱包するバスケット型キャリアに関する。
発明の背景
飲料用瓶の梱包に、バスケット型キャリアが一般的に使用されている。これは通常、瓶を容易に取り出すことができる瓶ごとの別個のセル、およびパッケージを容易に運搬するための中央の取手パネルを含む。隣接する瓶の接触は、瓶の破損を防止するため、横方向の仕切り、および中央の縦方向の仕切りによって防止される。通常、６本の瓶を保持するよう設計されたこのタイプのバスケット型キャリアは、ブランクから製作され、これに側面および端パネルと中央の取手パネルとが順番に互いに接続し、細長い長方形の配置構成を形成し、横方向の仕切りを分割するセルが、中央の取手パネルの上縁または下縁に接続するフラップから形成される。キャリアの形成には、フラップの端部を側面パネルに接着して仕切りを所定の位置に保持する前に、これらのフラップを所定の位置に折り曲げる必要がある。
この配置構成の一つの問題は、分割仕切りフラップがパネル区画から横方向に延びることである。その結果、ブランク同士の間隔が比較的広いウェブのレイアウトになり、そのため大量の材料を使用することになる。さらに、分割仕切りフラップを横方向にレイアウトするため、接着作業を比較的複雑にする必要があり、この配置構成のセル分割仕切りフラップを所定の位置に折り曲げる必要があるため、移動ウェブの速度を比較的遅くする必要があるので、キャリアの費用が増大する。
本発明の目的は、材料の使用および必要な接着パターンに関して、より効率的なレイアウトから形成することができる、６本瓶用キャリアを提供することである。もう一つの目的は、梱包された瓶を十分に保護することができる、キャリアを提供することである。
発明の簡単な要約
バスケット型キャリアでよくあるように、本発明のキャリアは、底パネル、側面パネル、端パネルおよび中央の取手パネルを備える。取手パネルは、対向する端部で端パネルに接続し、仕切りパネルが取手パネルと側面パネルとの間に延びる。折れ曲がる状態で各側面パネルの上縁に接続する仕切りフラップは、側面パネルの内面に接着され、２枚の仕切りパネルが、各仕切りフラップに接続する。各仕切りフラップは、切り落とし部分を含み、そこから仕切りパネルの１枚が形成されている。
各仕切りパネルは、一方端が仕切りフラップに、他方端が取手パネルに接着された接着フラップに、折れ曲がる状態で接続する。また、仕切りフラップの切り落とし部分から形成されたのではない仕切りパネルは、折れ曲がる状態で仕切りフラップの縁に接続し、他の仕切りパネルの接着フラップを形成した切り落とし部分を含むことが好ましい。
キャリアは、一方端に端パネルを、他方端に取手パネル区画を含む細長いブランクから形成される。ブランクを迅速に折り曲げ、接着して折り畳んだ状態のキャリアを形成し、その後、梱包作業中にこれを開くことができる。
本発明の上記およびその他の特徴および目的は、以下の好ましい実施例に関する詳細な説明から、容易に確認される。
【図面の簡単な説明】
図１は、本発明を組み込んだバスケット型キャリアの絵画図法である。
図２は、キャリアを製作するためのブランクの平面図である。
図３は、最初の折り曲げ段階の後の、キャリアブランクの平面図である。
図４は、中間の折り曲げ段階の後の、キャリアブランクの平面図である。
図５は、最終の折り曲げ段階の結果、折り畳んだ状態のキャリアの平面図である。
図６は、図１の線６−６に沿った断面図である。
図７は、図１の線７−７に沿った断面図である。
好ましい実施例の詳細な説明
図１を参照すると、本発明のバスケット型キャリア１０は、端パネル１４に接続する中央の取手パネル１２を含む。端パネルは、側面パネル１６および１８に接続し、側面パネルは、本図では見えない底パネルに接続する。瓶またはその他の物品を受ける個々のセルは、側面パネルから取手パネル１２に延びる横方向の仕切り２０および２２によって形成される。本図では、取手パネルの観察者に面した側にある仕切りのみが見えるが、取手パネルの反対側にも同様の仕切りが配置されていることが理解される。取手パネルは、取手グリップの開口部２４を含む。この図のその他の参照番号で指示されたキャリアのその他の特徴については、他の図に於いて以下で言及する。
図２を参照すると、図１で使用したのと同様の参照番号は、同様の要素を指示し、ブランク２６は、概ね細長い長方形の形状として図示され、底パネル・フラップおよび取手フラップが、本体部から横方向に延びる。ブランクの一方端で、部分的端パネル・フラップ２８が、折り線３０で側面パネル区画１６に接続し、これは、折り線３２によって端パネル区画３４に接続する。他方の側面パネル区画１８は、折り線３６によって端パネル区画３４に、折り線４０によって端パネル区画３８に接続する。ブランクの他方端では、取手パネル区画１２が、折り線４２によって端パネル区画３８に、折り線４６によって装着フラップ４４に接続する。折り線４２はスリット４８によって中断し、端パネル区画３８の範囲を規定する。同様に、折り線４６はスリット５０によって中断し、接着フラップ４４の範囲を規定する。折り線５２で取手パネル区画１２の上縁に接続するのは、取手パネルの延長部５４で、これは取手パネル区画１２と同様、取手の開口部２４を含む。
断続的な折り線５６によって側面パネル区画１６の上縁に接続するのは、仕切りフラップ５８である。仕切りフラップは、２本の断続的な垂直の折り線６０および６２を含み、前者は下方向に延びて折り線３０に整合し、後者は折り線５６の外側端へと下方向に延びる。折り線６０および６２を中断し、この折り線から横方向に延びるのは、それぞれスリット６４および６６である。さらに、連続的なスリット６８が仕切りフラップ５８から延び、上部折り線区分６２を越え、下部折り線区分６２に戻る。スリット６８の一部は、側面パネル区画の上縁の、折り線区分５６間の一部と一致する。スリット６８の端部は、垂直の折り線７０の端部で終了し、これは横方向に延びるスリット７２によって中断する。スリット６４および折り線区分６０が、仕切り２２の一方端に接着フラップ７４を形成し、仕切りフラップ５８の折り線区分６２に隣接する部分が、仕切り２２の他方端の接着フラップとして機能する。同様の方法で、スリット６６および６８と、スリット６８の水平区域内の折り線区分６２が、仕切り２０の一方端で接着フラップ７６を形成し、仕切りフラップ５８の折り線区分７０に隣接する部分が、仕切り２０の他方端の接着フラップとして機能する。仕切りフラップ５８と、仕切り２０および２２との同様の配置構成が、側面パネル区画１８との関連で提供される。
折り線７８で側面パネル区画１６の下縁に接続するのは、内側底パネル・フラップ８０で、外側底パネル・フラップ８２は、折り線８４で側面パネル区画１８の下縁に接続する。外側底パネル・フラップ８２は、２次ロック・タブ８６および１次ロック・タブ８８を含み、後者は折り線９２を中断するスリット９０で形成される。１次ロック開口部９４および２次ロック・スリット９６が、内側底パネル・フラップ８０に設けられ、１次および２次ロック・タブ２９を受ける。
折り線３０、３２、３６、４０、４２および４６は互いに平行で、ブランクから形成されるキャリア内で垂直に延び、折り線７８および８４は、ブランクの主要な長方形本体の下縁に整合し、垂直の折り線とほぼ直角を形成する。
ブランクからキャリアを形成するには、図２の点描で示すように、取手パネル延長部５４および接着フラップ５８に接着剤を塗布する。仕切り２０および２２または接着フラップ７４および７６には、接着剤を塗布しない。２層構造の整合した取手開口部２４を囲む領域を形成するよう、取手パネル延長部５４を折り線５２で下に折り曲げ、取手パネル区画１２の上部に接着させる。仕切りフラップ５８を折り線５６で下に折り曲げ、該仕切りフラップを側面パネル１６および１８に接着させる。その結果形成された、ブランクの暫定的な構成を図３に示す。
次に、図３の点描で示すように、接着フラップ４４、端パネル区画３４に重なる接着フラップ７４、および側面パネル区画１８に重なる接着フラップ７６に接着剤を塗布する。次に、取手パネル区画１２および部分的端パネル区画３８を、折り線４０を中心にして図４に示す位置に回転する。このようにして、接着フラップ４４を、重なった端パネル区画３４に接着し、接着フラップ７４および７６を、重なった取手パネル区画１２に接着する。
次に、図４の点描で示すように、端パネル区画３８の指示部分、端パネル区画２８に重なる接着フラップ７４、および側面パネル区画１６に重なる接着フラップ７６に、接着剤を塗布する。次に、側面パネル区画１６および端パネル区画２８を、折り線３２を中心に回転して、図５に示す折り畳んだ状態のキャリアを形成する。このように、端パネル区画２８および３８は互いに接着され、図４に示す接着フラップ７４および７６は、重なった取手パネル区画１２に接着される。端部の折り線３２および４０に対して対向する内向きの力をかけ、折り畳んだ状態のキャリアを直立させた後、キャリアの底パネルを形成することができる。
キャリアの底パネルの特定のデザインは、本発明の一特徴ではなく、したがって底パネルは任意の適切なデザインでよい。図示のブランクのデザインから底パネルを形成することについては、当業者には、折り畳んだ状態のキャリアを直立させた後に、フラップ８２の端部分がフラップ８０の端部分と重なるよう底パネル・フラップ８０及び８２を折ることが理解される。最初に折り線９２に沿ってフラップ８２の外側部分を折り戻し、次にその通常の平面位置に向かって折り戻すことにより、１次ロック・タブ８８をロック開口部９４の直線の縁と噛み合わせることができる。次に、２次ロック・タブ８６をスリット９６に挿入して、１次ロックが外れないようにすることができる。底パネルを完成すると、図１のキャリアになる。
図１、６および７で最もよく分かるように、該キャリアの取手パネル１２は部分的端パネル区画３８に一体接続し、接着フラップ４４によって端パネル３４に接続する。これは、接着フラップ７６および７４によって、それぞれ仕切りパネル２０および２２にも接続する。仕切りパネル２０および２２は、仕切りフラップ５８によって側面パネルに接続する。その結果、効果的に瓶を分離する、非常に丈夫な６本瓶用キャリアになる。
仕切り２０および２２の特定の形状は、図面に図示したデザインから変形できることが理解される。しかし、仕切りを仕切りフラップ５８に一体接続し、スリット６８および７０に沿って仕切りフラップから仕切り２０を打ち出せるようにするため仕切りの周囲は不規則な形状になることが予想される。さらに、仕切りの高さは、隣接する瓶が互いに接触しないような高さとすべきである。
仕切りが、側面パネル区画の上縁に接続する仕切りフラップから形成されるので、通常と異なって仕切りを取手パネルに接続する必要がなく、それによってブランクの横方向の突起がかなり省略される。そのため、隣接するブランク間の間隔が最小になるよう、ブランクを打ち抜くウェブにおいてブランクをレイアウトすることができ、したがって材料の使用量が削減される。本デザインのさらに別の利点は、接着作業を高速で実施できることである。これは、ブランクが非常に狭く、接着剤を塗布する領域も非常に狭くなり、これによってブランクが通常より高速で接着剤ヘッドを通過することが可能となる。これによってキャリアのブランクをより高速で形成できるので、作業費が削減される。
キャリアを、瓶を梱包するバスケット型キャリアに関して述べてきたが、他のタイプの物品、特に互いに直接接触してはならない物品の梱包に使用できることが理解される。
本明細書で述べた様々なデザイン特徴は、物品を６個保持する効果的かつ丈夫なバスケット型キャリアを、迅速かつ経済的に生産する能力に寄与する。しかし、本発明は、特許請求の範囲に入るものを除き、好ましい実施例に関して述べた個々の詳細すべてに限定されるものでなく、本発明の全体的な基本的機能および概念を変更することなく、好ましい実施例の特定の特徴を変更することが企図されることが理解される。

Claims (5)

1. 隣接する２列に配置された物品を６個梱包するバスケット型キャリアを形成するための細長いブランクで、
   対向するほぼ平行な第１及び第２横縁を有する端パネル区画と、
   上下縁と、前記端パネル区画の第１横縁に接続する第１横縁と、第２横縁とを有する第１側面パネル区画と、
   上下縁と、前記端パネル区画の第２横縁に接続する第１横縁と、第２横縁とを有する第２側面パネル区画と、
   前記第１側面パネル区画の第２横縁に接続する部分的第１端パネル区画と、
   前記第２側面パネル区画の第２横縁に接続する第１横縁と、第２横縁とを有する部分的第２端パネル区画と、
   前記部分的第２端パネル区画の第２横縁に接続する取手パネル区画と、
   折り線で前記各側面パネル区画の上縁に接続する仕切りフラップとを備え、
   前記各仕切りフラップは、折り線によって仕切りフラップに接続する第１仕切りパネルを規定するスリットを含み、
   各仕切りフラップは、折り線によって第２仕切りパネルに接続し、さらに
   ブランクから形成されるキャリアの前記取手パネル区画に仕切りパネルを接続する手段と、
   キャリアに底パネルを形成するために、ブランクに接続する手段とを備えるバスケット型キャリアのブランク。
2. 底パネルを形成する手段は、折り線によって一方の側面パネル区画の下縁に接続する少なくとも１枚の底パネル・フラップを備える、請求項１記載のバスケット型キャリアのブランク。
3. 底パネルを形成する手段は、折り線によって各側面パネル区画の下縁に接続する底パネル・フラップを備える、請求項１記載のバスケット型キャリアのブランク。
4. ブランクから形成されるキャリアの取手パネル区画に仕切りパネルを接続する手段は、折り線によって各仕切りパネルに接続する接着フラップを備える、請求項１記載のバスケット型キャリアのブランク。
5. 接着フラップを各第１仕切りパネルに接続する折り線は、実質的に、関連する第２仕切りパネルを関連する仕切りフラップに接続する折り線のほぼ延長である、請求項４記載のバスケット型キャリアのブランク。

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