JP3669159B2 - ワークの表裏反転装置およびその方法 - Google Patents

ワークの表裏反転装置およびその方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3669159B2
JP3669159B2 JP19914698A JP19914698A JP3669159B2 JP 3669159 B2 JP3669159 B2 JP 3669159B2 JP 19914698 A JP19914698 A JP 19914698A JP 19914698 A JP19914698 A JP 19914698A JP 3669159 B2 JP3669159 B2 JP 3669159B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
workpiece
pallet
reversing
vacuum suction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19914698A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000025938A (ja
Inventor
祐作 本多
文男 佐藤
和正 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority to JP19914698A priority Critical patent/JP3669159B2/ja
Publication of JP2000025938A publication Critical patent/JP2000025938A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3669159B2 publication Critical patent/JP3669159B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Feeding Of Workpieces (AREA)
  • Attitude Control For Articles On Conveyors (AREA)
  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICパッケージに用いられる放熱用蓋のような薄板状ワークを自動整列・箱詰めするラインにおいて、前記ワークの表裏を自動的に反転させるための装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のワークには、図8(a) ,(b) に示すように片面に窪み51が形成され他面は平らに形成されたものや、表裏で色を異なるようにして形成されたものがある。このようなワーク50を製品として出荷する際には、例えば図9に示すように表裏を揃えて複数枚重ねた状態でケース詰めする。したがって、箱詰めの際には、表裏の向きが反対になっているワークがある場合にはそのワークの向きを反転させて向きを揃える必要がある。
従来より、この種の薄板状ワークの表裏の反転は人間の手作業によって行われてきている。
【0003】
また、ワークの表裏を反転させないで、ワークの向きを揃える方法としては、センサーや本件出願人が先に出願したワークの表裏判別装置などの手段と、所定のワークのみを取り出し、かつ、配置する装置とを連動させて、パレット上に配列された薄板状のワークの表裏を判別し、次いで、例えば、表向きにパレット上に配列されたワークのみを取り出して整列させる方法が知られている。
【0004】
図10は、上記ワークの表裏判別装置の一従来例を示す。この装置は、パレット52上に配列されているワーク50の表裏を判別する装置であって、吸着パッド53と、吸着圧力検出手段(図示省略)を備えている。吸着パッド53は、ワーク50と接触する部分の幅がワーク50の窪みの幅よりも狭くされかつワーク50と接触する部分の中央部に吸着孔が開孔し昇降自在に支持されている。吸着圧力検出手段は、吸着パッド53がワーク50を吸着したときの吸着圧力を検出するようになっている。
また、パレット52は、複数のワーク50を多数列に配列する升目状の段差52aを有し、升目状の段差52a内に載置されているワーク50を吸着パッド53の下に順次間欠的に送り込むようにするパレット移動機構54を備えている。また、吸着パッド53には吸着孔が、パレット52上に一列に並んで載置されたワーク50を同時に吸着しうるようにワーク50と同数だけパレット52上のワーク50の配列間隔と等間隔に設けられている。
【0005】
そして、パレット移動機構54によりパレット52上の所定の列位置にあるワーク50を吸着パッド53の吸着孔の下に位置するように位置合わせする。次いで吸着パッド53をパレット52の升目状の段差52a内のワーク50に所定位置まで接近するように下降させる。その後吸着パッド53の吸着孔よりパレット52上の一列のワーク50を一斉に吸着する。そして、吸着圧力検出手段により、吸着孔の吸着圧力を各々別個に測定して、その吸着圧力の測定値の差により表裏を判定する。その後、吸着パッド53によるワーク50の吸着を解除してワーク50をパレット52のもとの升目内に戻し、次いで吸着パッド53を上昇させる。以下、この操作を繰替えすことで、パレット52上の総てのワーク50の表裏を判別することができる。
【0006】
このようなワークの表裏判別装置によりワークの表裏を判別した後に、表裏のうちの一方(例えば、表)と判別されたワークのみを吸着パッド53などを作動させて取り出し、かつ、図示しない移動手段を介して吸着パッド53を図11に示すようなワーク整列装置に設けられた筒55の上方に位置させる。
なお、筒55の内側の孔55aはワーク50がその側面をガイドされながら通過できる程度の大きさに形成されている。また筒55の内部には、ワーク50を受け止めるための支持部材56が筒55の底部55bを一部分貫通するようにして設けられている。そして、筒55または支持部材56には、孔55aの長手方向に沿って往復移動可能となるような移動手段(図示省略)が設けられている。
【0007】
吸着パッド53を図11に示すような筒55の上方に位置させた後、吸着パッド53によるワーク50の吸着を解除してワーク50を筒55の内部に入れる。以後、この操作を繰り返すことによって同じ向きのワーク50が一枚ずつ重ねられて行く。筒55の中のワーク50が所定枚数に達したとき、筒55を下降させるか、または筒55の内部でワーク50を受ける支持部材56を上昇させる。すると、同じ向きに整列された状態に複数枚重ねられたワーク56を取り出せるようになるので、その後または、このときに自動的にケース(図示省略)に詰めるようにする。
このように、従来のワークの表裏を揃えてケース詰めする場合には、人の手を介してパレット上のワークの表裏を反転させるか、または、ワークの表裏を判別する手段を用いてワークの向きを判別した後に、同じ向きと判別されたワークのみを取り出して整列させる方法がとられていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、人の手で薄板状ワークの表裏を反転させる方法は、人件費などコスト面からみて能率の良い方法とはいえない。
また、パレットから表向きのワークのみ取り出して整列させる方法は、裏向きのワークがパレット上に残されることになる。このため、一方の向きのワークをケース詰めした後に、結局パレット上に残された他の向きのワークの表裏を反転させる作業を別途行わなければならないので、ワークの整列および箱詰め工程全体としての作業能率は良くなかった。
【0009】
本発明は、パレット上に配列されたワークの表裏を自動的に揃えて、ワークの整列および箱詰め工程において省人化でき、作業能率、経済性を向上させることが可能な、ワークの表裏反転装置およびその方法の提供を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明によるパレット上に配列されたワークの表裏反転装置は、パレット上に配列されているワークを真空吸着し、そのまま持ち上げてワークを取り出すワーク取出部と、ワーク取出部からワークを受け渡され、受け渡されたワークを真空吸着すると共に、そのまま回転してパレット上にワークを表裏反対の向きの状態で再配列するワーク反転部と、ワーク取出部からワーク反転部にワークが受け渡される際のワークの位置ずれを補正するワーク位置決め部とを備えてなることを特徴とする。
【0011】
また本発明は、好ましくは、ワーク取出部は、ワークを真空吸着することが可能な第一真空吸着装置と、第一真空吸着装置を鉛直方向に移動させることが可能な第一位置移動手段とで構成され、
ワーク反転部は、ワークを真空吸着することが可能な第二真空吸着装置と、第一真空吸着装置の移動範囲から外れた位置で第二真空吸着装置を支持し、第二真空吸着装置の吸着部が、ワーク取出部がパレット上に配列されたワークの取り出しのために作動するときには第一真空吸着装置の移動範囲から外れると共にパレット上のワークの配列位置に直面し、ワーク取出部がパレットから取り出したワークを受け渡すときには第一真空吸着装置の吸着部に直面するように、第二真空吸着装置を180°回転可能な回転機構とで構成され、
ワーク位置決め部は、ワークを所定位置に導くことが可能な所定形状の段差部を有するガイド部材と、ガイド部材を介して第二真空吸着装置の吸着部上に位置するワークを所定位置に押し動かすことが可能な第二移動手段とで構成されていることを特徴とする。
【0012】
また本発明は、好ましくは、第二真空吸着装置の吸着部には、ワークと当接して位置固定可能な段差部が形成されていると共に、ガイド部材は、入口から内部に向かうにしたがって所定のワーク位置決め寸法に適合するように形成された傾斜部と所定のワーク位置決め寸法に適合するように形成された位置固定部とを備えており、ワークをその段差部と位置固定部とで所定の位置に位置固定するようにしたことを特徴とする。
【0013】
また本発明は、好ましくは、パレットに収納されているワークを、ワーク取出部によるワークの取り出しが可能な位置に送り込むように作動するパレット移動機構を備えたことを特徴とする。
【0014】
また本発明は、好ましくは、パレットはワークを収納するための升目状の段差部を有し、かつ、段差部が所定のピッチで複数に並べられ、さらにその複数に並べられた段差部が多数列に配列されて構成されていて、パレット移動機構は、その段差部に収納されているワークをワーク取出部によるワークの取り出しが可能な位置へ列単位で順次送り込むようにしたことを特徴とする。
【0015】
また本発明は、好ましくは、ワーク取出部、ワーク反転部、ワーク位置決め部を、それぞれ、パレット上の一列分のワークと同数個に、かつ、パレット上のワークの配列間隔と等間隔で設けて、パレット上に並べられた複数のワークの表裏を列単位で反転させることができるようにしたことを特徴とする。
【0016】
また本発明は、好ましくは、ワーク反転部の吸着孔の中心を通る鉛直線と、パレット上のワークの配列位置に直面するときの第二真空吸着装置の吸着孔の中心を通る鉛直線との間の距離が、パレットの列間の距離と一致するようにしたことを特徴とする。
【0017】
また本発明は、好ましくは、ワーク反転部をパレット側に向けたときワーク反転部の吸着孔の中心がパレット上の升目状の段差部の中心に位置させることが可能なようにワーク反転部をパレットの列に対し垂直な方向にスライドさせるためのスライド機構が設けられていることを特徴とする。
【0018】
また本発明は、好ましくは、スライド機構は、カム部材を回転機構に連動するように設けてなることを特徴とする。
【0019】
また本発明は、好ましくは、パレット上に配列されているワークの表裏を判別可能なワーク表裏判別手段を備えると共に、表裏判別手段で表と判別されたワーク、または、裏と判別されたワークのいづれか一方のみに対して、ワーク取出部、ワーク反転部、ワーク位置決め部を作動させるための制御手段を備えたことを特徴とする。
【0020】
また本発明によるパレット上に配列されたワークの表裏反転方法は、
(1)パレット上に配列されているワークの表裏を、表裏判別手段を用いて判別し、
(2)表裏判別手段で表と判別されたワーク、または、裏と判別されたワークのいづれか一方のみに対して、ワーク取出部、ワーク反転部、ワーク位置決め部を作動させて、その一方のワークのみ表裏を反転させることにより、ワークをパレット上に総てのワークの表裏が揃うようにして再配列することを特徴とする。
【0021】
また本発明は、好ましくは、ワークをパレット上に再配列する際にスライド機構を作動させて、パレットの列に対し垂直な方向の位置調整をするようにしたことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施形態】
以下に、本発明によるパレット上に配列されたワークの表裏反転装置およびその方法の実施形態について図を用いて説明する。
図1は本発明によるパレット上に配列されたワークの表裏反転方法に用いられるワークの表裏反転装置の一実施形態を側方からみた断面図である。図2は本実施形態のワークの表裏反転装置の拡大正面図である。図3は図1のワークの表裏反転装置のパレットを示す図で、(a) は図1のワークの表裏反転装置を上方からみたときのパレットの拡大図、(b) は(a) の側面図である。図4は本実施形態によるワークの表裏反転装置のワーク反転部を示す図で、(a) は図1のワークの表裏反転装置を上方からみたときのワーク反転部の吸着部を示す部分拡大図、(b) は(a) のA−A’線に沿う断面図である。図5は本実施形態によるワークの表裏反転装置のワーク位置決め部を示す図で、(a) は図1のワークの表裏反転装置を下方からみたときのワーク位置決め部のガイド部材を示す部分拡大図、(b) は(a) のB−B’線に沿う断面図である。図6は図1のワークの表裏反転装置を上方からみた、ワーク取出部からワーク反転部へワークを受け渡したときのワークとワーク反転部の吸着部との位置関係を示す説明図である。図7は図1のワークの表裏反転装置を同じ側からみた、ワーク取出部からワーク反転部へワークを受け渡したときのワークとワーク反転部の吸着部とワーク位置決め部との位置関係を示す要部拡大断面図である。
【0023】
本実施形態のワークの表裏反転装置1は、図1に示すようにワーク取出部2と、ワーク反転部3と、ワーク位置決め部4と、パレット移動機構5とを備えた構成となっている。
ワーク取出部2は、第一の真空吸着装置6と、第一の真空吸着装置6を鉛直方向に移動させることが可能な移動手段7とで構成されている。
第一の真空吸着装置6は、その内部に形成されたワーク吸着用の吸着孔(図示省略)がチューブ配管(図示省略)を介して第一の真空源(図示省略)に接続されている。なお、真空源とは、例えば真空ポンプやエジェクタなど、真空状態を発生させる装置である。また、第一の真空吸着装置6の吸着孔と第一の真空源との途中には、真空状態をON,OFFさせるための第一の電磁真空弁(図示省略)が設けられている。また第一の真空吸着装置6は、その先端部(図において下端部)が細くなっている。
【0024】
移動手段7は、例えば油圧式のような直動シリンダを備えた直動ロボットで構成されている。直動ロボット7は、装置の本体基盤8の両端に設けられた側板9に固定された上部基盤10に固定されていて、移動テーブル7aを鉛直方向に沿って所定の位置まで移動および移動停止させることができるようになっている。また第一の真空吸着装置6は、移動テーブル7aに固定されていて、移動テーブル7aを介して鉛直方向に沿って移動させられるようになっている。
そしてワーク取出部2は、直動ロボット7の作動によりパレット11近傍にまで第一の真空吸着装置6を下降させ、第一の電磁真空弁(図示省略)を介して第一の真空吸着装置6に接続された第一の真空源(図示省略)の作動により真空状態をONさせて、パレット11上に配列されているワーク12を吸着面6aで真空吸着し、さらに直動ロボット7の逆方向(上方)への作動により、ワーク12を真空吸着したまま上昇して、ワーク12をパレット11から取り出すことができるようになっている。なおワーク12は、図8(a) ,(b) に示すワーク50と同様に片面に窪みが形成され、他面は平らに形成されている。
【0025】
パレット11はワーク12を平面的に整列させる治具であって、例えば図3(a) ,(b) に示すようにワーク12を収納する縦寸法c、横寸法d、深さeの升目状の段差部11a(以下、升目と呼ぶ)がピッチf,gで等間隔で形成され、一つの升目11aにつきワーク12を1枚収納できるようになっている。なお、説明の便宜上、図3(a) のパレット11は図1の装置を上方から見ており、縦横が反対になった状態で示されている。また、ワーク12を完全に収納するためには升目11aの外寸c,d、深さeは、図6および図7に示すワーク12の外寸h,i、厚さjよりも僅かに大きく取ることが好ましい(以下、ピッチfでパレット送り方向X,Yに対し垂直に並んだ升目11aのひとかたまりを列と呼ぶ)。なお、升目の数、ピッチは限定されるものではなく、任意に設けることができる。
【0026】
そして本実施形態では、ワーク取出部2の第一の真空吸着装置6の吸着孔(図示省略)は、パレット11の升目11aのピッチfと等間隔で同数個、列をなして設けられており、ワーク取出部2によってパレット11上のワーク12を一列分一斉に吸着することができるようになっている。また、第一の真空吸着装置6は、それぞれの吸着孔の中心がピッチf方向においてパレット11の升目11aの中心とほぼ完全に一致するように設けられている。
【0027】
ワーク反転部3は、図1に示すように第二の真空吸着装置13と、第二の真空吸着装置13を180°回転可能な回転機構14とで構成されている。
第二の真空吸着装置13には、図4(a) に示すように吸着面13aおよびワーク吸着用の吸着孔13bがパレット11の升目11aのピッチfと等間隔で同数個、列をなして設けられている。吸着孔13bは例えば真空ポンプやエジェクタなどの第二の真空源(図示省略)に接続されている。また、第二の真空吸着装置13の吸着孔と第二の真空源との途中には、真空状態をON,OFFさせるための第二の電磁真空弁(図示省略)が設けられている。そして、第二の真空吸着装置13は、第二の電磁真空弁(図示省略)を介して第二の真空吸着装置13に接続された第二の真空源(図示省略)の作動により真空状態をONさせて、ワーク12を一列分一斉に吸着することができるようになっている。吸着面13aには図4(b) に示すように段差部13cが設けられていて、段差部13cの端面n,oは、ワーク12を密着させたときにワーク12の中心が第二の真空吸着装置13のそれぞれの吸着孔の中心lに一致する位置にセットできるようにワーク受け渡し面13dより一段高い所定位置に設けられている。また、段差部13cの面pは、段差部13cの端面nの反対側においてワーク受け渡し面13dより一段低くなるようにして設けられている。
【0028】
また第二の真空吸着装置13は、図1に示すようにその一端部13eがワーク取出部2の第一の真空吸着装置6の移動範囲を外れるように形成されている。そして一端部13eは、図1および図2に示すようにワークの表裏反転装置の本体基盤8の両端に設けられた側板9にその両端を支持された回転シャフト15に支持、固定されている。また回転シャフト15はその一端がロータリーアクチュエータ16に接続されていて180°回転することができるようになっている。ロータリーアクチュエータ16は、ロータリーアクチュエータホルダ17を介してワークの表裏反転装置の本体基盤8の一方の側板9に固定されている。そして第二の真空吸着装置13は、図1に示すような向きと、回転シャフト15を中心に180°回転した向きの2点で位置決めされるようになっている。すなわち本実施形態では、回転シャフト15と、ロータリーアクチュエータ16と、ロータリーアクチュエータホルダ17とでワーク反転部3の回転機構14が構成されている。
【0029】
そして第二の真空吸着装置13は、図1に示すような向きにあるときには、吸着面13aが、ワーク取出部2の第一の真空吸着装置6の吸着面6aに直面して、ワーク取出部2からのワーク12を受け渡されるように位置する。また図1に示す向きから180°回転したときは、第二の真空吸着装置13は、第一の真空吸着装置6の移動範囲から外れると共に吸着面13aが、パレット11上のワーク12の配列位置に直面するようになっている。なお第二の真空吸着装置13の第二の真空源は、ワーク12を吸着したときは、回転機構14により第二の真空吸着装置13が回転させられてその吸着面13aが下側を向いてもワーク12を吸着した状態を保持できるような吸着力を有している。
【0030】
なお、第一の真空吸着装置6から第二の真空吸着装置13へのワーク12の受渡しの際にワーク12は自由落下による衝撃でワーク反転部13aのワーク受渡面上13dで僅かに位置ずれを起しやすい。
そこで、第二の真空吸着装置13のそれぞれの吸着孔の中心lは、ピッチf方向およびピッチg方向において第一の真空吸着装置6のそれぞれの吸着孔の中心mと図6に示すように僅かにずれた位置に設けられている(なお、図6において一点鎖線で示すパレット11の升目11aの中心と、ワーク取出部2の吸着孔の中心mは一致するように設計されている。)。
そして、第二の真空吸着装置13上のワーク12の位置決めは、後述のワーク位置決め部4により行われるようになっている。
【0031】
ワーク位置決め部4は、ガイド部材18と、ガイド部材18を所定のワーク位置決め位置に移動可能な移動手段19とで構成されている。
ガイド部材18の下面18aには図5(a) ,(b) に示すような段差部18bがピッチfで設けられている。段差部18bは、その入口から内部に向かうにしたがって所定のワーク位置決め寸法に適合するように形成された傾斜部18cと所定のワーク位置決め寸法に適合するようにコの字状に形成された位置固定部18dとを備えている。
移動手段19は、直動ロボットで構成されている。直動ロボット19は上部基盤10に固定されたロボット用基板20に固定されている。
またガイド部材18は直動ロボット19の移動テーブル19aに固定されている。そして、ガイド部材18は直動ロボット19の作動により吸着面13a上のワーク12に近づいて、ワーク12を押して、段差部13bの端面n,oに密着させることができるようになっている。また直動ロボット19は、ガイド部材18がワーク12を段差部13cの端面n,oに密着させた位置および段差部13cから離れた所定位置の2点で動作を停止するように制御されている。
【0032】
ところで、上述のように第二の真空吸着装置13のそれぞれの吸着孔の中心lは、ピッチf方向およびピッチg方向において第一の真空吸着装置6のそれぞれの吸着孔の中心mと図6に示すように僅かにずれた位置に設けてある。しかも、ワーク位置決め部4により、第二の真空吸着装置13上でワーク12の位置決めを行ったとしても、第二の真空吸着装置13からパレット11上へワーク12を受け渡す際にワーク12は自由落下による衝撃でパレット11上で僅かに位置ずれを起しやすい。
そこで、ワーク反転部3を図1に示す向きから180°回転させたときに、ワーク位置決め4により位置決めされたワーク12の位置をパレット11の升目11a上に位置修正するための手段を別途備える必要がある。
【0033】
そこで本実施形態では、ピッチg方向への位置を修正するために、ワーク取出部2の吸着孔の中心を通る鉛直線とパレット11側を向くワーク反転部3の吸着孔の中心を通る鉛直線との間の距離が、パレット11の列間の距離gと一致するように設計されている。そして、ワーク反転部3を図1に示す向きから180°回転させたときに、升目11aの中心と第二の真空吸着装置13の吸着孔の中心lとが一致するようになっている。
またピッチf方向への位置を修正するために、ワーク反転部3を図1に示す向きから180°回転させたときに、ワーク反転部3をピッチf方向へのずれ量分スライドさせるスライド機構21が設けられている(図2)。
【0034】
スライド機構21は、シャフトスライダー22と、圧縮ばね23と、カムフォロア24と、テーパカラー25と、回転機構14とで構成されている。
シャフトスライダー22は、回転機構14の回転シャフト15を支持する両側の側板9に設けられた貫通孔9a内に設けられていて、回転シャフト15の長手方向へ円滑にスライドできるようにしている。圧縮ばね23は、回転シャフト15を挿し通されて、回転シャフト15の他端(ロータリーアクチュエータ16が接続されていない側)の鍔部15aと側板9との間に弾接状態で設けられている。
カムフォロア24は、支持部24aと、支持部24aに回転可能に取付けられた回転部24bとで構成されている。支持部24aはロータリーアクチュエータ16に近い側の側板9に固定されている。
テーパカラー25は、その厚みが180°の回転周期で変化するように形成され鍔状の部材であって、回転シャフト15の一端(ロータリーアクチュエータ16が接続されている側)に固定されていて、ロータリーアクチュエータ16を作動させたときに回転シャフト15と一体に連動するようになっている。またテーパカラー25は、カムフォロア24の回転部24bに接触しており、図1の位置まで180°回転させたときにワーク反転部3を回転シャフト14と共にピッチf方向のずれ量分移動させてパレット11上の升目11aの中心位置に戻すように設計されている。
【0035】
パレット移動機構5は、所定ピッチでもってピッチg方向に多数地点で位置決めの可能な直動ロボット26と、パレット台27と、パレット位置決め機構28とで構成されている。
直動ロボット26は、ワークの表裏反転装置の本体基盤8上に敷設されている。また直動ロボット26は、移動テーブル26aを備えており、移動テーブル26aをピッチg方向(図1においてX−Y方向)に沿って所定の位置まで移動および移動停止させることができるようになっている。
パレット台27は移動テーブル26a上に固定されている。パレット位置決め機構28はパレット台27上に設けられていて、表裏を反転させるワーク12を載置するパレット11をパレット台27上の所定位置に固定するようになっている。
【0036】
その他、本実施形態のワーク表裏反転装置には、図1に示すようにワークの表裏判別装置29が設けられている。ワークの表裏判別装置29は、吸着パッド29aと、吸着圧力検出手段(図示省略)を備えている。吸着パッド29aは、ワーク12と接触する部分の幅がワーク12の窪みの幅よりも狭くされかつワーク12と接触する部分の中央部に吸着孔が開孔すると共に、上部基盤10に昇降自在に支持されている。
吸着パッド29aの先端部29bには、吸着孔が、パレット11の升目11a上に並んで載置されたワーク12を同時に吸着しうるようにワーク12と同数だけパレット11上のワーク12の配列間隔と等間隔に設けられている。
また、吸着パッド29aは、図示省略した例えば真空ポンプやエジェクタなどの第三の真空源(図示省略)に接続されている。また、吸着パッド29aの吸着孔と第三の真空源との途中には、真空状態をON,OFFさせるための第三の電磁真空弁(図示省略)が設けられている。そして、吸着パッド29aは、第三の電磁真空弁(図示省略)を介して吸着パッド29aに接続された第三の真空源(図示省略)の作動により真空状態をONさせて、ワーク12を一列分一斉に吸着することができるようになっている。
【0037】
また吸着圧力検出手段には、負圧センサー(図示省略)が備えられていて、吸着パッド29aがワーク12を吸着したときの吸着圧力を検出するようになっている。
また本実施形態のワークの表裏判別装置29では、パレット11の升目11a内に載置されているワーク12を吸着パッド29aの下に順次間欠的に送り込むようにするためのパレット移動機構を直動ロボット26が兼ねている。
そして、吸着パッド29aの先端部29bよりパレット11上の一列内のワークの表裏を列単位で判別することができるようになっている。またワークの表裏判別装置29は、図示省略したマイクロコンピューターなどの制御部に接続されており、表裏を判別した情報信号を制御部に送るようになっている。
また、マイクロコンピューターなどの制御部は、ワーク取出部2、ワーク反転部3、ワーク位置決め部4、パレット移動機構5と接続しており、それぞれの作動および作動停止のタイミング、動作方向などを制御するようになっている。
【0038】
次に、本装置の動作説明を行なう。
図3に示すようなパレット11の升目11aにワーク12を収納し、次いでパレット11をパレット台27の上に載せる。そしてパレット11を、パレット位置決め機構28によって所定の位置に位置決めする。
そして、直動ロボット26を作動させて、移動テーブル26aを介してパレット台27を、一列の升目11aのそれぞれの中心と、ワーク取出部2の第一の真空吸着装置6の一列の吸着孔の中心とが一致する位置まで移動させ、その位置で直動ロボット26の作動を停止させる。
【0039】
次いで、直動ロボット7を作動させて、移動テーブル7aを介してワーク取出部2の第一の真空吸着装置6を、その先端面6aがパレット11の上面に接触しない程度に接近するように下降させその位置で直動ロボット7の作動を停止させる。なお、第一の真空吸着装置6の下降を邪魔しないように、第一の真空吸着装置6の下降に先立って、ロータリーアクチュエータを作動させてワーク反転部3の第二の真空吸着装置13を、図1とは180°反対向きにあらかじめ回転させておく。第一の真空吸着装置6を所定位置まで下降させた後、ワーク取出部2の第一の真空源を作動させて、吸着面6aでパレット11に収納されている一列分のワーク12を一斉に吸着させる。
次いで、直動ロボット7を作動させて、移動テーブル7aを介してワーク取出部2の第一の真空吸着装置6を、ワーク反転部3の第二の真空吸着装置13が回転しても衝突しない位置まで上昇させ、その後、直動ロボット7の作動を停止させる。その後、ロータリーアクチュエータ16を作動させて、ワーク反転部3の第二の真空吸着装置13を回転シャフト15と共に180°回転させ、図1に示すような位置に復帰させる。
【0040】
次いで、図1に示す直動ロボット7を作動させて、移動テーブル7aを介してワーク取出部2の第一の真空吸着装置6を、その先端面6aがワーク反転部3の第二の真空吸着装置13の吸着面13aに接近するように下降させ、その位置で直動ロボット7の作動を停止させる。なお、ワーク反転部3の第二の真空吸着装置13を図1に示すような位置に復帰させたときに、ワーク取出部2の第一の真空吸着装置6の吸着面6aがワーク反転部3の第二の真空吸着装置13の吸着面13aに対し、ワーク12の受け渡しが可能な所定位置まで既に十分に接近している場合には、ワーク取出部2の第一の真空吸着装置6を下降させなくてもよい。
その後、第一の真空吸着装置6の第一の真空源の作動を停止させてワーク12の吸着を解除する。これにより、第一の真空吸着装置6の吸着面6aに吸着されていたワーク12は自由落下して、ワーク反転部3の第二の真空吸着装置13の受渡面13cに受け渡される。そして、第二の真空吸着装置13の第二の真空源を作動させてワーク取出部2より受け渡されたワーク12を吸着面13aで吸着させる。
【0041】
続いて、直動ロボット19を作動させて移動テーブル19aを介してワーク位置決め部4のガイド部材18を図7の矢印Y方向に移動させる。このとき、ガイド部材18はワーク反転部3の第二の真空吸着装置13の段差部13cの面pの上を通り、先ず段差部18bの傾斜部18cが第二の真空吸着装置13の吸着面13a上のワーク12を押していき、次いで位置固定部18dによりワーク12をワーク反転部3の段差部13cの端面n,oに突き当たって位置を固定する。その後、直動ロボット19の作動を停止させる。
このとき、ワーク12の中心が第二の真空吸着装置13のそれぞれの吸着孔の中心lに一致する位置に位置決めされて、ワーク12は、第二の真空吸着装置13の第二の吸着源により全体的にバランスのとれた状態で吸着される。
【0042】
次に、直動ロボット19を作動させて移動テーブル19aをワーク反転部2から離れる方向に移動させてワーク位置決め部4を図1の位置に戻し、その後直動ロボット19の作動を停止させる。次いで、ロータリーアクチュエータ16を作動させて、回転シャフト15を介して、ワーク反転部3を吸着面13aがパレット11側を向くように180°回転させる。
このとき、ワーク取出部2の吸着孔の中心を通る鉛直線とパレット11側を向くワーク反転部3の吸着孔の中心を通る鉛直線との間の距離が、パレット11の列間のピッチgと一致するように予め設計されているので、ピッチg方向に関しては、升目11aの中心と第二の真空吸着装置13の吸着孔の中心lとが部分的に一致する。
【0043】
また、ロータリーアクチュエータ16を作動させたときに、テーパカラー25がカムフォロア24と接触しながら回転シャフト15と一体に回転する。そしてテーパカラー25は、その厚みの変化により、図1の位置まで180°回転させられたときにワーク反転部3を回転シャフト14と共にピッチf方向のずれ量分移動させてパレット11上の升目11aの中心位置に戻す。
このとき、ワーク反転部3の吸着面13aに吸着されたワーク12の中心はパレット11上の升目11aの中心に位置づけられる。
【0044】
なお、ワーク反転部3を吸着面13aがパレット11側を向くように180°回転させたときには、吸着面13aに吸着されるワーク12は、その鉛直方向の位置がパレット11から取り出されたときよりも所定量(例えば一列分)矢印Y方向にずれている。
そこで、直動ロボット26を作動させて移動テーブル26aを介してパレット台27を所定量のずれ分だけ矢印Y方向に送った後、直動ロボット26の作動を停止させる。
これにより、ワーク反転部3を反転(この場合、パレット11側を向くように180°回転)させた後のワーク12をパレット11へ戻す処理と、次列のワーク12をワーク取出部2によって吸着させる処理とを同時に行なわせることが可能になる。
【0045】
その後、ワーク反転部3の第二の真空吸着装置13の第二の真空源の作動を停止する。そして、吸着面13aからワーク12を自由落下させてパレット11の升目11aに戻す。なお、このときもワーク12は、自由落下による僅かなずれを生じ易いが、升目11aの段差に衝突することによってずれが修正される。このようにして、パレット11の上に戻されたワーク12は、パレット11からワーク取出部2により取り出される前とワーク反転部3により戻された後とでは、表裏が反転させられている。
これらの操作をパレット11上の総ての升目11aの列に対して行えば、パレット11上の総てのワーク12の表裏を反転させることができる。
【0046】
なお本実施形態においては、ワーク取出部2によるワーク12の取り出しに先立って図10に示すような真空圧を用いた構成のワークの表裏判別装置22により、パレット11上のワーク12の表裏を判別するようにし、その結果を制御部に記憶させている。そして、例えばワーク12が裏面を上にして収納されている升目11aの箇所のみ、ワーク取出部2、ワーク反転部3の吸着孔のそれぞれの真空源を作動させて、ワーク12を反転させるように図示省略した制御部で制御される。このため本実施形態によれば、表裏が反対のワークのみを選択して自動的に表裏を反転させることができ、パレット11上の全面に渡ってワーク12の表裏を揃えることができる。
【0047】
その後、ワーク取出部2のようなワーク吸着手段を用いてワーク12を図11に示すような筒55の上方に位置させた後、ワーク吸着手段によるワーク12の吸着を解除してワーク12を筒55の内部に入れる。以後、この操作を繰り返すことによって同じ向きのワーク12が一枚ずつ重ねられて行き、同じ向きに整列された状態に複数枚重ねられたワーク56を取り出せるようになり、その後または、このときに自動的にケース(図示省略)に詰めることができる。
【0048】
なお、ワークの表裏判別手段は、上記実施形態のような真空圧を用いた構成のものに限定されるものではなく、レーザー測長器や画像処理装置やワークの表裏の形状が判別できるように形成された治具などで構成されていてもよい。
また、本発明のワークの表裏反転装置は、片方の面に窪みが形成されたワークに限定されるものではなく、例えば、表裏で色が異なるワークにも適用可能である。この場合には、ワークの表裏判別手段として、真空圧を用いた構成の装置の代わりに、色判別センサー(図示省略)を備えた装置を組み合わせれば、上記実施形態と同様にパレット上の全面に渡ってワークの表裏を揃えることができる。
【0049】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、パレット上に配列されたワークを自動的に反転させることができるようになり、省人化が期待できる。
また、ワークの表裏判別手段を備えることにより、パレット上に配列されたワークの表裏を全面的に自動的に揃えることが簡単にできるようになり、更に工程の単略化、効率化に貢献でき、後工程であるワークのケース詰めの作業内容も簡略化、効率化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパレット上に配列されたワークの表裏反転方法に用いられるワークの表裏反転装置の一実施形態を側方からみた断面図である。
【図2】本実施形態のワークの表裏反転装置の拡大正面図である。
【図3】図1のワークの表裏反転装置のパレットを示す図で、(a) は図1のワークの表裏反転装置を上方からみたときのパレットの拡大図、(b) は(a) の側面図である。
【図4】本実施形態によるワークの表裏反転装置のワーク反転部を示す図で、(a) は図1のワークの表裏反転装置を上方からみたときのワーク反転部の吸着部を示す部分拡大図、(b) は(a) のA−A’線に沿う断面図である。
【図5】本実施形態によるワークの表裏反転装置のワーク位置決め部を示す図で、(a) は図1のワークの表裏反転装置を下方からみたときのワーク位置決め部のガイド部材を示す部分拡大図、(b) は(a) のB−B’線に沿う断面図である。
【図6】図1のワークの表裏反転装置を上方からみた、ワーク取出部からワーク反転部へワークを受け渡したときのワークとワーク反転部の吸着部との位置関係を示す説明図である。
【図7】図1のワークの表裏反転装置を同じ側からみた、ワーク取出部からワーク反転部へワークを受け渡したときのワークとワーク反転部の吸着部とワーク位置決め部との位置関係を示す要部拡大断面図である。
【図8】ワークの形態を示す図で、(a) はその上面図、(b) はその側面図である。
【図9】ケース詰めにする際のワークの一態様を示す説明図である。
【図10】ワークの表裏判別装置の一従来例を示す一部切欠側面図である。
【図11】ワークの整列装置の一従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ワーク表裏反転装置
2 ワーク取出部
3 ワーク反転部
4 ワーク位置決め部
5 パレット移動機構
6 真空吸着装置(ワーク取出部用)
6a 吸着面(ワーク取出部用)
7 直動ロボット(ワーク取出部用)
7a 移動テーブル(パレット移動機構用)
8 ワーク表裏反転装置の本体基盤
9 側板
10 上部基盤
11 パレット
11a 一升の升目
12 ワーク
13 真空吸着装置(ワーク反転部用)
13a 吸着面(ワーク反転部用)
13b 吸着孔
13c 受渡部
13d 段差部
14 回転機構
15 回転シャフト
16 ロータリーアクチュエータ
17 ロータリーアクチュエータホルダ
18 ガイド部材
18a 下面
18b 段差部
18c 傾斜部
18d 位置固定部
19 直動ロボット(ワーク位置決め部用)
19a 移動テーブル(パレット移動機構用)
20 ロボット用基盤
21 スライド機構
22 シャフトスライダー
23 圧縮ばね
24 カムフォロア
24a 支持部
24b 回転部
25 テーパカラー
26 直動ロボット(パレット移動機構用)
26a 移動テーブル(パレット移動機構用)
27 パレット台
28 パレット位置決め機構
29 ワークの表裏判別装置
29a 吸着パッド
29b 先端部

Claims (12)

  1. パレット上に配列されているワークを真空吸着し、そのまま持ち上げてワークを取り出すワーク取出部と、前記ワーク取出部からワークを受け渡され、受け渡されたワークを真空吸着すると共に、そのまま回転して前記パレット上にワークを表裏反対の向きの状態で再配列するワーク反転部と、前記ワーク取出部から前記ワーク反転部にワークが受け渡される際のワークの位置ずれを補正するワーク位置決め部とを備えてなることを特徴とするワークの表裏反転装置。
  2. 前記ワーク取出部は、ワークを真空吸着することが可能な第一真空吸着装置と、前記第一真空吸着装置を鉛直方向に移動させることが可能な第一位置移動手段とで構成され、
    前記ワーク反転部は、ワークを真空吸着することが可能な第二真空吸着装置と、前記第一真空吸着装置の移動範囲から外れた位置で前記第二真空吸着装置を支持し、前記第二真空吸着装置の吸着部が、前記ワーク取出部がパレット上に配列されたワークの取り出しのために作動するときには前記第一真空吸着装置の移動範囲から外れると共にパレット上のワークの配列位置に直面し、前記ワーク取出部がパレットから取り出したワークを受け渡すときには前記第一真空吸着装置の吸着部に直面するように、前記第二真空吸着装置を180°回転可能な回転機構とで構成され、
    前記ワーク位置決め部は、ワークを所定位置に導くことが可能な所定形状の段差部を有するガイド部材と、前記ガイド部材を介して前記第二真空吸着装置の吸着部上に位置するワークを所定位置に押し動かすことが可能な第二移動手段とで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のワークの表裏反転装置。
  3. 前記第二真空吸着装置の吸着部には、ワークと当接して位置固定可能な段差部が形成されていると共に、前記ガイド部材は、入口から内部に向かうにしたがって所定のワーク位置決め寸法に適合するように形成された傾斜部と所定のワーク位置決め寸法に適合するように形成された位置固定部とを備えており、ワークを前記段差部と前記位置固定部とで所定の位置に位置固定するようにしたことを特徴とする請求項2に記載のワークの表裏反転装置。
  4. 前記パレットに収納されているワークを、前記ワーク取出部によるワークの取り出しが可能な位置に送り込むように作動するパレット移動機構を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいづれかに記載のワークの表裏反転装置。
  5. 前記パレットはワークを収納するための升目状の段差部を有し、かつ、前記段差部が所定のピッチで複数に並べられ、さらにその複数に並べられた前記段差部が多数列に配列されて構成されていて、前記パレット移動機構は、前記段差部に収納されているワークを前記ワーク取出部によるワークの取り出しが可能な位置へ列単位で順次送り込むようにしたことを特徴とする請求項1ないし4のいづれかに記載のワークの表裏反転装置。
  6. 前記ワーク取出部、前記ワーク反転部、前記ワーク位置決め部を、それぞれ、前記パレット上の一列分のワークと同数個に、かつ、前記パレット上のワークの配列間隔と等間隔で設けて、前記パレット上に並べられた複数のワークの表裏を列単位で反転させることができるようにしたことを特徴とする請求項1ないし5のいづれかに記載のワークの表裏反転装置。
  7. 前記ワーク反転部の吸着孔の中心を通る鉛直線と、前記パレット上のワークの配列位置に直面するときの前記第二真空吸着装置の吸着孔の中心を通る鉛直線との間の距離が、前記パレットの列間の距離と一致するようにしたことを特徴とする請求項5または6に記載のワークの表裏反転装置。
  8. 前記ワーク反転部を前記パレット側に向けたとき前記ワーク反転部の吸着孔の中心が前記パレット上の前記升目状の段差部の中心に位置させることが可能なように前記ワーク反転部をパレットの列に対し垂直な方向にスライドさせるためのスライド機構が設けられていることを特徴とする請求項7に記載のワークの表裏反転装置。
  9. 前記スライド機構は、カム部材を前記回転機構に連動するように設けてなることを特徴とする請求項8に記載のワークの表裏反転装置。
  10. 前記パレット上に配列されている前記ワークの表裏を判別可能なワーク表裏判別手段を備えると共に、前記表裏判別手段で表と判別されたワーク、または、裏と判別されたワークのいづれか一方のみに対して、前記ワーク取出部、前記ワーク反転部、前記ワーク位置決め部を作動させるための制御手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし9のいづれかに記載のワークの表裏反転装置。
  11. 請求項10に記載のワークの表裏反転装置において、前記パレット上に配列されている前記ワークの表裏を、前記表裏判別手段を用いて判別し、前記表裏判別手段で表と判別されたワーク、または、裏と判別されたワークのいづれか一方のみに対して、前記ワーク取出部、前記ワーク反転部、前記ワーク位置決め部を作動させて、その一方のワークのみ表裏を反転させることにより、前記ワークをパレット上に総てのワークの表裏が揃うようにして再配列することを特徴とするワークの表裏反転方法。
  12. 前記ワークをパレット上に再配列する際に前記スライド機構を作動させて、パレットの列に対し垂直な方向の位置調整をするようにしたことを特徴とする請求項11に記載のワークの表裏反転方法。
JP19914698A 1998-07-14 1998-07-14 ワークの表裏反転装置およびその方法 Expired - Fee Related JP3669159B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19914698A JP3669159B2 (ja) 1998-07-14 1998-07-14 ワークの表裏反転装置およびその方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19914698A JP3669159B2 (ja) 1998-07-14 1998-07-14 ワークの表裏反転装置およびその方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000025938A JP2000025938A (ja) 2000-01-25
JP3669159B2 true JP3669159B2 (ja) 2005-07-06

Family

ID=16402924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19914698A Expired - Fee Related JP3669159B2 (ja) 1998-07-14 1998-07-14 ワークの表裏反転装置およびその方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3669159B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5509968B2 (ja) * 2010-03-24 2014-06-04 セイコーエプソン株式会社 表裏判別装置及び光学物品測定装置
CN107020757B (zh) * 2017-06-02 2023-02-24 江西海源复合材料科技股份有限公司 碳纤维复合材料生产线及生产方法
CN107857092B (zh) * 2017-10-19 2023-10-20 江苏杰士德精密工业有限公司 软板自动翻转设备及其操作方法
CN107817089B (zh) * 2017-11-09 2024-03-01 湖南三德科技股份有限公司 一种瓶盖正反检测装置、方法及加盖设备
CN110844605B (zh) * 2019-11-26 2024-06-25 江苏烽禾升科技股份有限公司 一种医用圆件物料翻转换向机构
CN114256118A (zh) * 2020-09-21 2022-03-29 长鑫存储技术有限公司 晶圆的位置校正方法、装置及存储介质
CN115027951B (zh) * 2022-06-21 2024-04-16 苏州希盟科技股份有限公司 一种承载装置及电子设备点胶生产线
CN117680746B (zh) * 2024-02-02 2024-04-30 杭州蕙勒智能科技股份有限公司 液压阀体机加工自动化生产线及其生产方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000025938A (ja) 2000-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0277732A2 (en) Component supply means
JP3669159B2 (ja) ワークの表裏反転装置およびその方法
JP6775067B1 (ja) バキュームグリッパ及びワークの吸着保持方法
EP0214160A1 (en) APPARATUS FOR PROVIDING CONTINUOUS SUPPLY OF PARTS.
US20090294249A1 (en) Device For Transporting Workpiece Holders
JP2820898B2 (ja) ワーク体の整列積層装置
US7806399B2 (en) Media support pick device
JP3715329B2 (ja) 被挿入物挿入装置
JPH10286941A (ja) 自動箱スタンプ装置
JP2703625B2 (ja) 板金加工機の板材供給装置
JPH11123480A (ja) 板材の分離装置及び分離方法
JP2003063610A (ja) 短尺薄物製品の取出し位置決め方法及び装置
JP7095948B2 (ja) テーラードブランクの取り出し方法
JP4501702B2 (ja) 物品移送装置
CN211768801U (zh) 芯片转移装置
KR101020669B1 (ko) 반도체 칩의 픽업 및 플레이스 장치
JPH0639256U (ja) インサート部材供給装置
CN115122067B (zh) 电子卡组装装置
JPH0442269Y2 (ja)
JPH04341434A (ja) 板材の分離装置
JPH0643214B2 (ja) 部品位置決め移送装置
JP3556208B2 (ja) 袋類供給装置
JPH0825669B2 (ja) シ−トの位置決め方法
JP3789837B2 (ja) ワーク処理装置
JPH0792234A (ja) 物品の検査装置及びその検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050404

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees