JP3667380B2 - ミシンの目飛び検出装置 - Google Patents

ミシンの目飛び検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3667380B2
JP3667380B2 JP08044495A JP8044495A JP3667380B2 JP 3667380 B2 JP3667380 B2 JP 3667380B2 JP 08044495 A JP08044495 A JP 08044495A JP 8044495 A JP8044495 A JP 8044495A JP 3667380 B2 JP3667380 B2 JP 3667380B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection
sewing machine
sound
skip
thread
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08044495A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08276088A (ja
Inventor
実 小作
正人 小沢
Original Assignee
ジューキ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ジューキ株式会社 filed Critical ジューキ株式会社
Priority to JP08044495A priority Critical patent/JP3667380B2/ja
Publication of JPH08276088A publication Critical patent/JPH08276088A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3667380B2 publication Critical patent/JP3667380B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、1針毎の針糸の移動量を接触音により測定して目飛びあるいは糸切れを検出するミシンの目飛び検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11に示すように、ミシンの針糸1は針糸調子2、3、天秤4、糸案内5、6を経て針7に供給され、針7の上下と針板の下方に設けられた釜(図示せず)の回転運動との組み合わせにより布を貫通し、かつ下糸と絡み合いつつ縫い目を形成する。
【0003】
しかしミシンによる縫製中、正常な縫い目の途中で縫い目が1目あるいは数目にわたって形成されていない目飛びと呼ばれる異常な縫い目が発生する場合がある(図12(a)、(b)参照)。このような目飛びが生じる原因としては、使用する糸や布の品質上の不完全、つまり、糸よりや布厚さなどにむらがありミシン動作に適合しないこと、あるいはミシン自体の機構の不備、たとえば針と釜のセットゲージの不良、針上下動と釜回転のタイミング不一致などが考えられる。そしていずれにしても、目飛びが生じた場合は、速やかにミシンの作動を停止して縫い目が形成されなかった部分の修正を行う必要がある。
【0004】
従来このような目飛びを検出する手段として、圧電素子を用いた音検知センサを針糸に接触させて針糸走行時の接触音を監視し、接触音の発生時間の変化により目飛びあるいは糸切れを検出するようにした検出装置がある(特開平4―102499号公報参照)。
【0005】
また、他の目飛び検出装置としては、歪みゲージを用いた張力センサで針糸の張力を監視し、針糸の張力異常を検出することによって目飛びあるいは糸切れをを検出するようにしたものがある(特開昭50―54457号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、針糸走行時の接触音により目飛びを検出する方式では、正常な縫い目形成時と目飛び発生時の接触音の極わずかな差を検知しなければならないため、極めて高感度の音検知センサが必要となる。また、接触音のわずかな変化によって目飛びを検出するため、正常な縫い目形成時でも音の発生時間のばらつきが大きい場合には目飛びとして誤検出される問題がある。
【0007】
また、張力センサにより張力変動を検知する場合においても正常な縫い目形成時と目飛び発生時の張力変化は極わずかであるため、極めて高感度の張力センサが必要である。この場合も1針1針毎の縫いのばらつきなどによる針糸張力の変動が大きいと誤検出が多く発生し、極めて信頼性の低い検出装置しか実現できない。
【0008】
本発明は、以上のような事情の下に創案されたもので、誤検出を防止して確実に目飛びあるいは糸切れを検出できるミシンの目飛び検出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明に係る目飛び検出装置は、針と釜との協働により縫い目を形成するミシンの糸供給源と針との間の針糸経路上に配置され、縫い目形成による上記針糸の移動にともなう音の発生を検知して検出信号を発生する音検知センサを有し、該検出信号の発生時間により糸切れまたは目飛びの発生を検出する検出装置を前提とし、前記音検知センサを、ミシンの天秤の上流側近傍および下流側近傍に配置される糸案内と針糸との摩擦音を検出すべく当該糸案内と一体に設けたことを特徴としている(請求項1)。
【0010】
請求項1に記載された目飛び検出装置はさらに、前記音検知センサが一体に設けられた前記糸案内と前記天秤との間に配置した補助糸調子と、前記音検知センサと、当該音検知センサの出力に基づいてミシンが1回転動作する毎の前記摩擦音の発生時間を測定する時間測定手段と、当該時間測定手段による前回の測定値と今回の測定値とを比較して糸移動量差を求める糸移動量差検出手段と、当該糸移動量差検出手段の出力値に応じて目飛び検出信号を発生する目飛び検出信号発生手段とを備えてなることが望ましい(請求項2)。
【0011】
また、請求項1に記載された目飛び検出装置はさらに、ミシンの回転速度に応じた適正な糸移動量のデータを予め記憶した記憶手段と、ミシンの回転速度を検出する回転検出手段と、この回転検出手段による検出速度に応じて前記記憶手段から糸移動量のデータを読み出して前記音検知センサの信号と比較する比較手段と、この比較手段による比較結果に応じて目飛び検出信号を発生する手段とを備えてなることが望ましい(請求項3)。
【0012】
また、本発明に係る目飛び検出装置は、針と釜との協働により縫い目を形成するミシンの糸供給源と針との間の針糸経路上に配置され、縫い目形成による上記針糸の移動にともなう音の発生を検知して信号を発生する音検知センサを有し、該検出信号の発生時間により糸切れまたは目飛びの発生を検出する検出装置を前提とし、ミシンの天秤の上流側近傍および下流側近傍に配置される糸案内と針糸との摩擦音を検出すべく当該糸案内と一体に設けた音検知センサと、ミシンの回転速度に応じた適正な糸移動量のデータを予め記憶した記憶手段と、ミシンの回転速度を検出する回転検出手段と、この回転検出手段による検出速度に応じて前記記憶手段からデータを読み出して前記音検知センサの信号と比較する比較手段と、この比較手段による比較結果に応じて目飛び検出信号を発生する手段とを備えてなることを特徴とする(請求項4)。
【0013】
請求項2に記載された目飛び検出装置はさらに、ミシンの回転速度を検出する回転検出手段と、当該回転検出手段により検出される回転速度の変化が予め設定された値以上になったとき前記目飛び検出信号の発生を停止させる信号制御手段を備えてなることが望ましい(請求項5)。
【0014】
請求項3、4に記載された目飛び検出装置はさらに、前記回転検出手段により検出される回転速度の変化が予め設定された値以上になったとき前記目飛び検出信号の発生を停止させる信号制御手段を備えていることが望ましい(請求項6)。
【0015】
請求項1〜6に記載された目飛び検出装置は、前記ミシンが複数の針と各針に応じた針糸を有する場合において、前記音検知センサが各針糸経路上に各別に配置され、上記複数の音検知センサの各別の検出信号に基づいて目飛び検出信号を発生することが望ましい(請求項7)。
【0016】
請求項1〜7に記載された目飛び検出装置はさらに、前記音検知センサの信号を増幅するための増幅器の増幅率を調節する増幅率調節手段を備えていることが望ましい(請求項8)。
【0017】
請求項2に記載された目飛び検出装置はさらに、前記時間測定手段による時間測定値を増減させる時間補正手段を備えていることが望ましい(請求項9)。
【0018】
請求項2〜7に記載された目飛び検出装置はさらに、前記目飛び検出信号の発生を選択的に停止させるための検出停止手段を備えていることが望ましい。
【0019】
【作用】
請求項1及び請求項4に記載された目飛び検出装置によれば、前記釜により針糸が捕捉されたときと捕捉されないときとの糸移動量の差が顕著となる位置である天秤の上流側近傍および下流側近傍に配置される一対の糸案内の少なくとも一方と針糸との摩擦音を、当該糸案内と一体に設けた音検知センサで検出することにより、高感度のセンサを使用することなく目飛び発生時に生じる摩擦音の特徴的な変化を確実に検出できる。
【0020】
請求項2に記載された目飛び検出装置によれば、前記音検知センサが一体に設けられた糸案内と天秤との間に配置した補助糸調子は、目飛びが発生して針糸が弛んだ場合に糸案内の糸通過部を通過して逆行するのを防止する働きをもつことにより、目飛びが発生した場合に弛んだ針糸の糸案内を通過する下方向への移動を防止し、弛みによる針糸の移動量変化を正確に検知できる。
そして、前記音検知センサで検出される摩擦音の発生時間を前記時間測定手段が1針毎に測定し、前記時間測定手段による前回の測定値と今回の測定値とを前記糸移動量差検出手段が比較して糸移動量差を求め、その値に応じて目飛び検出信号発生手段が目飛び検出信号を発生させることにより、正常な縫い目形成時における摩擦音の発生時間のばらつきが大きい場合でもこれを誤検出することなく目飛びの発生を確実に検知できる。
【0021】
請求項3及び4に記載された目飛び検出装置によれば、ミシンの回転速度に応じた適正な糸移動量データを予め記憶手段に記憶しておき、前記回転検出手段によってミシンの回転速度が検出される度に前記比較手段が前記記憶手段から糸移動量のデータを読み出して前記検出信号と比較し、その値に応じて目飛び検出信号を発生させることにより、正常な縫い目形成時における摩擦音の発生時間のばらつきが大きい場合でもこれを誤検出することなく目飛びの発生を確実に検知できる。
【0022】
請求項5及び6に記載された目飛び検出装置によれば、ミシンの回転速度の変化が予め設定された値以上になったとき前記目飛び検出信号の発生を停止させるので、例えばミシン起動直後や停止直前など回転速度の変化が必然的に生じる場合における摩擦音発生時間の変化を異常として目飛び検出信号が発生されるのを防止することができる。
【0023】
請求項7に記載された目飛び検出装置によれば、ミシンが複数の針と各針に応じた針糸を有する場合においても、各針糸経路上に各別に配置された音検知センサの各別の検出信号に基づいて糸の異常を判別することができる。
【0024】
請求項8に記載された目飛び検出装置によれば、摩擦音の大きさに応じて前記増幅器の増幅率を調節することにより、音検知センサによる検出信号の強度を適切に調節できるので、摩擦音の検出ミスを防止して目飛びの発生を確実に検知できる。
【0025】
請求項9に記載された目飛び検出装置によれば、縫いピッチなどにより摩擦音の発生時間が変化する場合でも、前記時間測定手段による時間測定値を増減させることにより摩擦音の発生時間が一定になるように補正できるので、摩擦音発生時間の変化を異常として誤検出することなく、目飛びの発生を確実に検知できる。
【0026】
請求項10に記載された目飛び検出装置によれば、目飛びを検知する必要がない場合には前記検出停止手段によって前記目飛び検出信号の発生を停止させることができる。したがって不必要に目飛び検出信号が発生され、その度にミシンが停止されるなどの不都合をなくすことができる。
【0027】
【実施例】
次に本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0028】
図1は本発明に係る目飛び検出装置を備えてなる本縫いミシンの針糸経路を示す部分正面図である。同図に示すように針糸1は、針糸調子3、糸取りばね24、糸案内5´(図3参照)、補助糸調子8、天秤4、及び糸案内6を順に経て針7に供給される。
【0029】
天秤4は、ミシンの回転に伴って1針毎に矢印Aで示す方向に上下運動する。そして天秤4の上下運動により針糸1は、糸案内5´および糸案内6の糸通過部9、10に案内されつつ1針毎に往復移動を繰り返す。そして針糸1が移動する間、糸案内5´および糸案内6の糸通過部9、10に摩擦抵抗が加わり、摩擦音が発生する。
【0030】
ミシンが一回転駆動する間には、糸案内5´および糸案内6に摩擦抵抗が加わるときと加わらないときがあり、その位相および強度は、正常な縫い目形成時においてミシン回転数が一定であればほぼ一定である。そして、目飛びが発生すると、天秤4の運動により図2に示すように針糸1が弛むため、その間は糸案内5´および糸案内6に摩擦抵抗は加わらなくなる。
【0031】
目飛び発生時の弛みによる針糸移動量の変化は、正常な縫い目形成時における移動量のばらつきよりも遥かに大きい。例えば最も一般的な本縫い一本針小釜ミシンにおいて、図1および図2の糸案内5´の位置で針糸1の移動量を測定した場合、正常な縫い目形成時と目飛び発生時の針糸移動量の差は、約80mmである。ミシン1針当りの全体の針糸移動量が約110mmであることを考えるとき、その変化量は約73%にもなる。このことは天秤4の下流側の糸案内6においてもほぼ同様である。
【0032】
したがって天秤4の前後に設けられた糸案内5´と糸案内6のいずれか一方と針糸1との摩擦音を監視することにより、目飛び発生時に生じる摩擦音の特徴的な変化を確実に検出することができる。
【0033】
図1および図2は、天秤4の上流側の糸案内5´と針糸1との摩擦音を検出できるようにした場合の装置構成を例示したものである。
【0034】
糸案内5´は、図3に示すようにその先端部に糸通過部9を有する筒状の案内部材13と、この案内部材13をミシンにねじ15(図1参照)で固定するための取付部材14とからなる。糸通過部9は、案内部材13の筒状部の先端に突設された突片37の先端部に、針糸1が通過する糸孔12を形成してなる。そしてこの糸案内5´は、針糸1との摩擦音(振動)を検出するための圧電素子からなる音検知センサ11を案内部材13に内蔵することにより音検知センサユニット17を構成している。
【0035】
この糸案内5´と天秤4との間に設けられた補助糸調子8は、目飛びが発生して針糸1が弛んだ場合に、針糸1の弛み分が糸案内5´の糸通過部9を通過して逆行するのを防止する働きをもつものである。すなわち、目飛びが発生した場合には針糸1は釜の周囲を回る必要がないため消費されず、弛んだ針糸1が糸通過部9を通過して図2中矢印B方向に移動する可能性があるが、補助糸調子8を設けることで針糸1のB方向への移動を防止し、弛みによる針糸1の移動量の変化の正確な検知を可能にする。
【0036】
図4には、本実施例のミシンにおける制御ブロック図が示されている。本実施例のミシンの制御部は、中央処理装置(CPU)40と記憶装置(メモリ)41とで主に構成される。CPU40は、メモリ41内に予め記憶されたプログラムに従って演算制御動作する。CPU40は、速度設定スイッチの速度設定信号及びスタートストップスイッチのオン信号に応じて、モータ駆動回路44に制御信号を出力し、モータMを前記設定された速度で駆動及び停止制御させるとともに、所定のタイミングで送り量のデータをメモリ41から読み出して、制御信号として布送り機構駆動回路45に出力し、布送り機構46を動作制御して1ステッチ毎に布送り機構46による送り量を決定する。
【0037】
CPU40には、目飛び検出回路47が接続されている。目飛び検出回路47は、前記音検知センサ11からの検出信号と、ミシンの上軸に取り付けられたエンコーダ(回転検出センサ)42からの信号とに基づいて目飛び検出信号をCPU40に出力する。CPU40は、目飛び検出信号を受けると直ちにモータ駆動回路44に停止指令信号を出力する。
【0038】
また、CPU40には、目飛び検出機能のオン/オフやセンサ信号の増幅率を設定・変更、あるいはミシンの駆動条件の設定・変更のための各種データの入力操作を行うためのキーやスイッチ類を配設してなる入力装置48、ミシンの異常をブザー音やランプの点灯によって報知する警報装置49、及びミシンの運転状態や入力装置48による入力情報を表示するための表示装置50が接続されている。
【0039】
図5には、上記目飛び検出回路47の構成例がブロック図で示されている。同図に示す目飛び検出回路47は、前記音検知センサ11からの信号に基づいて前記摩擦音の発生時間を1針毎に検出するための時間測定手段51と、前記回転検出センサ42から信号(図7(a)参照)が発せられる度に、ミシンの回転速度を検出するためのタイミング信号(図7(b)参照)を発生するタイミング発生回路52と、時間測定手段51からの信号(図7(d)参照)に基づいて前回の測定値と今回との糸移動量差を求める糸移動量差検出手段53と、前記タイミング発生回路52からのタイミング信号に基づいて前回の回転数測定値と今回の回転数測定値から糸移動量差を求める糸移動量差検出手段54と、前記糸量差検出手段53の出力値と糸移動量差検出手段54の出力値とを比較してその差が予め設定された値よりも大きいときに目飛び検出信号を発生する目飛び検出信号発生手段55とからなる。
【0040】
時間測定手段51は、音検知センサ11からの摩擦音検出信号を増幅する増幅器56と、増幅された摩擦音検出信号のうちの必要な周波数の信号のみを通過させるバンドパスフィルタ57と、これを通過した信号の波形を時間測定が可能な波形(図7(c)参照)に整形する波形整形回路58と、前記タイミング発生回路52と、このタイミング発生回路52からのクロック信号を前記波形整形回路58から信号が送出されている間のみ通過させる時間測定回路59とからなる。前記増幅器56の増幅率は、前記入力装置48からのキー入力によりCPU40を介して設定・変更できるようになっている。
【0041】
糸移動量差検出手段53は、時間測定回路59を通過してくるクロック信号の数を1針毎に記憶する時間データ一時記憶装置60と、この時間データ一時記憶装置60に記憶された前回の時間データ(クロック信号数)と時間測定回路59から送られてくる今回の時間データ(クロック信号数)とを比較して前回と今回との時間差を求める比較回路61と、この比較回路61からの出力値に基づいて前回と今回との糸移動量差を演算して順次出力する演算回路62とからなる。
【0042】
糸移動量差検出手段54は、前記タイミング発生回路52から送られてくるクロック信号を回転数検出器43で変換し回転数データとして1針毎に記憶する回転数データ一時記憶装置63と、この回転数データ一時記憶装置63に記憶された前回の回転数データと前記回転数検出器43から送られてくる今回の回転数データとを比較して前回と今回との回転数差を求める比較回路64と、回転数差に対応させて回転数のばらつきによる幅を持たせた糸移動量差データを予め記憶し、比較回路64の出力値に対応する糸移動量差データを出力する糸移動量差データ発生回路(ROM)65とからなる。比較回路64の出力値は検出ON/OFF信号として直接CPU40にも入力され、その値が予め設定された設定値以上の場合CPU40によって前記警報装置50の警報機能が停止されるようになっている。この設定値はミシンの起動直後や停止寸前など回転数の変化が急激であるときの回転数差に基づき設定される。
【0043】
目飛び検出信号発生手段55は、前記演算回路62からの糸移動量差データと前記糸移動量差データ発生回路65からの糸移動量差データとを比較してその差を出力する比較回路66と、この比較回路66からの出力値が予め回転数のばらつきを考慮して設定された値よりも大きいときに検出信号を出力する検出信号発生回路67とからなる。ここでの設定値は、ミシン回転数のばらつきに起因して変動する糸移動量差程度に設定される。
【0044】
以上の構成によれば、針糸供給時、天秤4の上下運動により針糸1が引っ張られると、針糸1と糸案内5´の孔部9とが擦れて摩擦音が発生し、この摩擦音が音検知センサ11によって検出される。音検知センサ11で検出された摩擦音信号は、増幅器56で増幅され、増幅された摩擦音検出信号のうちの必要な周波数帯域の信号のみがバンドパスフィルタ57を通過し、波形整形回路58で時間測定が可能な波形の信号(図7(c)参照)に整形される。また、回転検出センサ42からのタイミングによってタイミング発生回路52からクロック信号(図7(b)参照)が発生し、これが時間測定手段51の時間測定回路59と糸移動量差検出手段54の回転数データ一時記憶装置63および比較回路64とに入力される。時間測定回路59に入力されたクロック信号は波形整形回路58から信号が送られてくる間のみ通過され、糸移動量差検出手段53に入力される。
【0045】
糸移動量差検出手段53においては、時間測定回路59を通過してきたクロック信号(図7(d)参照)が時間データとして時間データ一時記憶装置60に記憶される。時間データ一時記憶装置60は、時間測定回路59から1針分の時間データが到来する度にそれまで記憶していた前回の時間データを出力する。そして、この時間データ一時記憶装置60からの前回の時間データと時間測定回路59からの今回の時間データとが比較回路61に入力される。そして比較回路61で求められた前回と今回との時間差データが演算回路62に入力されることにより、演算回路62によって前回と今回との糸移動量差が演算され、その糸移動量差データが目飛び検出信号発生手段55の比較回路66に入力される。
【0046】
一方、糸移動量差検出手段54においては、回転数検出器43から1針分の回転数データが到来する度に回転数データ一時記憶装置63がそれまで記憶していた前回の回転数データを出力する。そして、この前回の回転数データとタイミング発生回路52からの信号を回転数検出器43により変換された今回の回転数データとが比較回路64に入力される。そして比較回路64で求められた回転数差データが糸移動量差データ発生装置65に入力されることにより、当該回転数差データに対応する糸移動量差データが糸移動量差データ発生装置(ROM)65より出力され、目飛び検出信号発生手段55の比較回路66に入力される。またこの糸移動量差検出手段54の比較回路64の回転数差データはCPU40にも入力される。この回転数差データが予め設定された設定値以上の場合CPU40は前記警報装置49の警報機能を停止させる。
【0047】
そして目飛び検出信号発生手段55においては、前記演算回路62からの糸移動量差データと前記糸移動量差データ発生回路65からの糸移動量差データとが比較回路66によって比較され、その差が検出信号発生回路67に与えられる。そして比較回路66からの出力値が予め設定された値よりも大きいときには検出信号発生回路67よりCPU40に目飛び検出信号が出力される。CPU40は目飛び検出信号を受けると直ちに警報装置49のブザーを鳴らし、ランプを点灯させて作業者に異常の発生を知らせるとともに、モータ駆動回路44に停止指令信号を出力してモータMの駆動を停止させる。
【0048】
上記のように、音検知センサ11によって針糸1の摩擦音を検出し、次々に送られてくる1針毎の摩擦音の発生時間を比較して、前回と今回との摩擦音の発生時間差に基づく糸移動量差を求めるとともに、回転検出センサ42によってミシンの回転数を検出し、次々に送られてくる1針毎の回転数(回転速度)を比較して、前回と今回との回転数差に基づく糸移動量差を求め、前記摩擦音の発生時間差に基づく糸移動量差と前記回転数差に基づく糸移動量差との比較結果に基づいて目飛びを判別することにより、ミシン回転数の変化に起因して摩擦音の発生時間のばらつきが大きい場合でもこれを誤検出することなく目飛びの発生を確実に検知できる。
【0049】
図6には、他の実施例の目飛び検出装置における目飛び検出回路のブロック図が示されている。同図に示す目飛び検出回路47´は、前記音検知センサ11からの信号に基づいて前記摩擦音の発生時間を1針毎に検出するための時間測定手段51と、前記回転検出センサ42から信号(図7(a)参照)が発せられる度に、ミシンの回転速度を検出するためのタイミング信号(図7(b)参照)を発生するタイミング発生回路52と、時間測定手段51からの信号(図7(d)参照)に基づいて糸移動量を求める第1の糸移動量検出手段68と、前記タイミング発生回路52からの信号を回転数検出器43により変換しその回転数データに基づいて推定糸移動量を求める第2の糸移動量検出手段69と、前記第1の糸移動量検出手段68の出力値と第2の糸移動量検出手段69の出力値とを比較してその差が予め設定された値よりも大きいときに検出信号を発生する目飛び検出信号発生手段70とからなる。
【0050】
時間測定手段51は、音検知センサ11からの摩擦音検出信号を増幅する増幅器56と、増幅された摩擦音検出信号のうちの必要な周波数の信号のみを通過させるバンドパスフィルタ57と、これを通過した信号の波形を時間測定が可能な波形(図5(c)参照)に整形する波形整形回路58と、タイミング発生回路52からのクロック信号を前記波形整形回路58から信号が送出されている間のみ通過させる時間測定回路59とからなる。前記増幅器56の増幅率は、前記入力装置48からのキー入力によりCPU40を介して設定・変更できるようになっている。
【0051】
第1の糸移動量検出手段68は、時間測定回路59を通過してくるクロック信号を1針毎の時間データとして順次出力する一時記憶バッファ75と、一時記憶バッファ75からの時間データに基づいて1針毎の糸移動量を演算して順次出力する演算回路71とからなる。
【0052】
第2の糸移動量検出手段69は、前記タイミング発生回路52から送られてくるクロック信号を回転数検出器43により回転数データに変換さし1針毎に記憶し順次出力する回転数データ一時記憶装置72と、この回転数データ一時記憶装置72に記憶された前回の回転数データと前記タイミング発生回路52からの信号を回転数検知器43にて変換して得られた回転数データとを比較して前回と今回との回転数差を求める比較回路73と、回転数データに対応し回転数のばらつきによる幅を持たせた適正な糸移動量データを予め記憶し、回転数データ一時記憶装置72から回転数データが出力されるとその回転数データに対応する糸移動量データを出力する糸移動量データ発生回路(ROM)74とからなる。比較回路73の出力データは、検出ON/OFF信号としてCPU40に入力され、その値が予め設定された設定値以上の場合CPU40によって前記警報装置49の警報機能が停止されるようになっている。この設定値はミシンの起動時や停止寸前など回転数の変化が急激であるときの回転数差に基づき設定される。
【0053】
目飛び検出信号発生手段70は、前記演算回路71からの糸移動量データと前記糸移動量データ発生回路74からの糸移動量データとを比較してその差を出力する比較回路76と、この比較回路76からの出力値が予め回転数のばらつきを考慮し設定された値よりも大きいときに目飛び検出信号を出力する検出信号発生回路77とからなる。ここでの設定値は、ミシン回転数のばらつきに起因して変動する糸移動量程度に設定される。
【0054】
図6の構成によれば、針糸供給時、天秤4の上下運動により針糸1が引っ張られると、針糸1と糸案内5´の孔部9とが擦れて摩擦音が発生し、この摩擦音が音検知センサ11によって検出される。音検知センサ11で検出された摩擦音信号は、図5の場合と同様時間測定手段51の増幅器56、バンドパスフィルタ57、波形整形回路58及び時間測定回路59で順次処理され、時間測定回路59を通過したクロック信号が第1の糸移動量検出手段68に入力される。
【0055】
第1の糸移動量検出手段68においては、時間測定回路59を通過してきたクロック信号が一時記憶バッファ75に入力される。そして演算回路71は、一時記憶バッファ75を介して送られてくる時間データに基づいて糸移動量を演算し、得られた糸移動量データを目飛び検出信号発生手段70の比較回路76に出力する。
【0056】
一方、第2の糸移動量検出手段69においては、回転数検出器43から出力された回転数データが回転数データ一時記憶装置72と比較回路73とに入力される。回転数データ一時記憶装置72は、1針分の回転数データが到来する度に前回の1針分の回転数データを比較回路73と糸移動量データ発生回路74とに出力する。糸移動量データ発生回路74は回転数データが入力される度に当該回転数データに対応する適正な糸移動量データを目飛び検出信号発生手段70の比較回路76に出力する。また、第2の糸移動量検出手段69の比較回路73は、回転数データ一時記憶装置72からの前回の1針分の回転数データと回転数検出器43からの今回の1針分の回転数データとを比較し、その差を検出ON/OFF信号としてCPU40に出力する。そして検出ON/OFF信号が設定値以上の場合、CPU40は前記警報装置50の警報機能を停止させる。
【0057】
目飛び検出信号発生手段70においては、前記演算回路71からの糸移動量データと前記糸移動量データ発生回路74からの糸移動量データとが比較回路76によって比較され、その差が検出信号発生回路77に出力される。そして比較回路76からの出力値が予め設定された値よりも大きいときには検出信号発生回路77が目飛び検出信号をCPU40に出力する。CPU40は目飛び検出信号を受けると直ちに警報装置49のブザーを鳴らし、ランプを点灯させて作業者に異常の発生を知らせるとともに、モータ駆動回路44に停止指令信号を出力してモータMの駆動を停止させる。
【0058】
上記のように、音検知センサ11によって針糸1の摩擦音を検出し、次々に送られてくる1針毎の摩擦音の発生時間から糸移動量を算出するとともに、回転検出センサ42によってミシンの回転数を検出し、糸移動量データ発生回路74に予め記憶させたデータから当該回転数に対応する適正な糸移動量を求め、前記摩擦音の発生時間に基づく糸移動量と予め記憶しておいた適正な糸移動量との比較結果に基づいて目飛びを判別することにより、ミシン回転数の変化に起因して摩擦音の発生時間のばらつきが大きい場合でもこれを誤検出することなく目飛びの発生を確実に検知できる。
【0059】
以上、本実施例の目飛び検出装置によれば、天秤4の上流側の糸案内5´に音検知センサ11を設けて、目飛び発生時に生じる摩擦音の顕著な変化を検出するようにしたので、さほど高感度の音検知センサ11を使用することなく、目飛び発生時における摩擦音の変化を確実に検出することができる。
【0060】
また本実施例では、比較器64、73によって検出されるミシンの回転数の変化がが予め設定された設定値以上になったときCPU40によって目飛び検出信号の発生が停止されるので、例えばミシン起動直後や停止直前など回転速度の変化が必然的に生じる場合における摩擦音発生時間の変化を異常と判断し目飛び検出信号が発生されるのを防止することができる。
【0061】
また、摩擦音の大きさに応じて増幅器56の増幅率を調節することにより、音検知セン11サによる検出信号の強度を適切に調節できるので、摩擦音の検出ミスを防止して目飛びの発生を確実に検知できる。
【0062】
また、時間測定手段51による時間測定値を入力装置48からのキー入力操作などにより増減できるようにしておけば、縫いピッチなどにより摩擦音の発生時間が変化する場合でも摩擦音の検出時間が一定になるように補正できるので、縫いピッチの違いによる誤検出を防止できる。
【0063】
なお、上記実施例では天秤4の上流側の糸案内5´と針糸1との摩擦音を検出できるようにした場合の装置構成について説明したが、図8に示すように天秤4の下流側に補助糸調子8´および音検知センサユニット17´を設けても上記実施例と同様の効果が得られる。
【0064】
また、音検知センサ11の設置場所は、糸案内5´、6´に限定されず、例えば天秤4の糸孔と針糸1との摩擦音を検出できるように天秤4に音検知センサ11を取り付けてもよい。また、糸取りばね24と針糸1との摩擦音を検出するようにしてもよい。要するに、音検知センサ11の設置場所は、釜により針糸が捕捉されたときと捕捉されないときとの糸移動量の差が顕著となる針糸経路位置であればどこでもよい。
【0065】
また、上記実施例では糸案内5´と天秤4との間に補助糸調子8を設けることにより、針糸1の弛み分が糸案内5´の糸通過部9を通過して逆行するのを防止するようになしたが、仮にこの補助調子8が設けられておらず、目飛び発生時に針糸1が逆行したとしても、そのときの針糸1の張力は正常な縫い目形成時よりも著しく低下するため、これに伴う摩擦音の特徴的な変化を検出することにより目飛びを検知することができる。ただし、正常な縫い目形成時における針糸移動量と目飛び発生時における針糸移動量との差によって目飛びの発生を検知するようになした本発明の目飛び検出装置にあっては、上記の如く補助糸調子8を設けるなどして針糸1の逆行を防止し、目飛び発生時に糸移動量の急激な変化が確実に創出されるようにしておくことが望ましい。
【0066】
上記針糸1の逆行は、針糸1に僅かな摩擦抵抗を付加するだけで防ぐことができる。したがって例えば図9、図10に示すように、案内部材13の突片37を上方に屈曲させ、かつ突片37の糸孔12の数を増やすなどして、針糸1に摩擦抵抗を付加する機能を糸案内5´自体に持たせておけば、上記補助糸調子8は必要なくなる。
【0067】
また一般的には1本の針糸に対し1つの音検知センサを使用するため多本針ミシンの場合には複数の音検知センサを必要とする。
【0068】
また、本発明の目飛び検出装置は、環縫いミシン用の目飛び検出装置としても適用可能である。その場合、本縫いミシンの糸案内(図12中、符号5、6)に相当する部品に音検知センサ11を装着あるいは内蔵させることにより、本縫いの場合と同様目飛びを検知することができる。ただし、環縫いミシンは本縫いミシンよりも針糸1の消費量が多く、目飛びが発生した際の糸移動量の変化も大きいため、天秤(針棒25と兼用)の動きと直接関係のない位置、例えば針糸ボビン近傍の糸案内に音検知センサ11を設けても目飛びの検知が可能である。
【0069】
さらに、本発明の目飛び検出装置は、目飛び検出の場合と同様の原理で糸切れを検知することもできる。
【0070】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、以下のような優れた効果を発揮できる。
【0071】
請求項1及び請求項4に記載された目飛び検出装置によれば、前記釜により針糸が捕捉されたときと捕捉されないときとの糸移動量の差が顕著となる位置である天秤の上流側近傍および下流側近傍に配置される糸案内と針糸との摩擦音を、当該糸案内と一体に設けた音検知センサで検出することにより、高感度のセンサを使用することなく目飛び発生時に生じる摩擦音の特徴的な変化を確実に検出できるので、正常な縫い目形成時における摩擦音の発生時間のばらつきが大きい場合でもこれを誤検出することなく目飛びの発生を確実に検知できる。
【0072】
請求項2に記載された目飛び検出装置によれば、前記音検知センサが一体に設けられた糸案内と天秤との間に配置した補助糸調子は、目飛びが発生して針糸が弛んだ場合に糸案内の糸通過部を通過して逆行するのを防止する働きをもつことにより、目飛びが発生した場合に弛んだ針糸の糸案内を通過する下方向への移動を防止し、弛みによる針糸の移動量変化を正確に検知できる。
そして、前記音検知センサで検出される摩擦音の発生時間を前記時間測定手段が1針毎に測定し、前記時間測定手段による前回の測定値と今回の測定値とを前記糸移動量差検出手段が比較して糸移動量差を求め、その値に応じて目飛び検出信号発生手段が目飛び検出信号を発生させることにより、正常な縫い目形成時における摩擦音の発生時間のばらつきが大きい場合でもこれを誤検出することなく目飛びの発生を確実に検知できる。
【0073】
請求項3及び4に記載された目飛び検出装置によれば、ミシンの回転速度に応じた適正な糸移動量をデータを予め記憶手段に記憶しておき、前記回転検出手段によってミシンの回転速度が検出される度に前記比較手段が前記記憶手段から糸移動量のデータを読み出して音検知センサによる検出信号と比較し、その比較結果に応じて目飛び検出信号を発生させることにより、ミシン回転数のばらつきに起因して摩擦音の発生時間に変動が生じた場合でもこれを目飛びの発生として誤検出するのを防止して目飛びの発生をより確実に検知できる。
【0074】
請求項5及び6に記載された目飛び検出装置によれば、ミシンの回転速度の変化が予め設定された値以上になったとき目飛び検出信号の発生を停止させるので、ミシンの回転速度の変化が急な場合における摩擦音発生時間の変化を異常とは判断して目飛び検出信号が発生されるのを防止することができる。
【0075】
請求項7に記載された目飛び検出装置によれば、ミシンが複数の針と各針に応じた針糸を有する場合においても、各針糸経路上に各別に配置された音検知センサの各別の検出信号に基づいて糸の異常を判別することができる。
【0076】
請求項8に記載された目飛び検出装置によれば、摩擦音の大きさに応じて音検知センサの増幅器の増幅率を調節することにより音検知センサの検出信号強度を適切に調節できるので、摩擦音の検出ミスを防止して目飛びの発生を確実に検知できる。
【0077】
請求項9に記載された目飛び検出装置によれば、縫いピッチなどにより摩擦音の発生時間が変化する場合でも、前記時間測定手段による時間測定値を増減させることにより摩擦音の発生時間が一定になるように補正できるので、摩擦音発生時間の変化を異常として誤検出することなく、目飛びの発生を確実に検知できる。
【0078】
請求項10に記載された目飛び検出装置によれば、目飛び検出信号の発生を必要に応じて停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の目飛び検出装置を本縫いミシンに適用した場合の針糸の状態を示す部分正面図である。
【図2】同じく針糸の状態を示す部分正面図である。
【図3】音検知センサを内蔵してなる糸案内の一実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明の目飛び検出装置を備えた一実施例のミシンにおける制御ブロック図である。
【図5】図4のミシンの目飛び検出回路の一構成例を示すブロック図である。
【図6】図4のミシンの目飛び検出回路の別の構成例を示すブロック図である。
【図7】図5および図6の各部の信号波形図である。
【図8】本発明の目飛び検出装置を本縫いミシンに適用した場合の他の実施例を示す部分正面図である。
【図9】糸案内の他の実施例を示す斜視図である。
【図10】糸案内の他の実施例を示す斜視図である。
【図11】一般的な本縫いミシンにおける針糸の供給経路を示す部分斜視図である。
【図12】(a)正常な縫い目を示す側断面図、(b)は目飛び発生時の縫い目を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 針糸
4 天秤
5´ 糸案内
6 糸案内
8 補助糸調子
8´ 補助糸調子
9 糸通過部
11 音検知センサ
12 糸孔
13 案内部材
40 CPU(信号制御手段)
42 エンコーダ(回転検出センサ、回転検出手段、時間補正手段)
43 回転数検出器
47 目飛び検出回路
51 時間測定手段
53 糸移動量差検出手段
54 糸移動量差検出手段
55 目飛び検出信号発生手段
56 増幅器
66 比較回路(比較手段)
67 検出信号発生回路
68 糸移動量検出手段
69 糸移動量検出手段
70 目飛び検出信号発生手段
74 糸移動量差データ発生回路(記憶手段)
76 比較回路(比較手段)
77 検出信号発生回路

Claims (10)

  1. 針と釜との協働により縫い目を形成するミシンの糸供給源と針との間の針糸経路上に配置され、縫い目形成による上記針糸の移動にともなう音の発生を検知して検出信号を発生する音検知センサを有し、該検出信号の発生時間により糸切れまたは目飛びの発生を検出する検出装置をして、
    前記音検知センサを、ミシンの天秤の上流側近傍および下流側近傍に配置される糸案内と針糸との摩擦音を検出すべく当該糸案内と一体に設けたことを特徴とするミシンの目飛び検出装置。
  2. 前記音検知センサが一体に設けられた前記糸案内と前記天秤との間に配置した補助糸調子と、
    前記音検知センサの出力に基づいてミシンが1回転動作する毎の前記摩擦音の発生時間を測定する時間測定手段と、
    当該時間測定手段による前回の測定値と今回の測定値とを比較して糸移動量差を求める糸移動量差検出手段と、
    当該糸移動量差検出手段の出力値に応じて目飛び検出信号を発生する目飛び検出信号発生手段とを備えてなることを特徴とする請求項1記載のミシンの目飛び検出装置。
  3. ミシンの回転速度に応じた適正な糸移動量のデータを予め記憶した記憶手段と、
    ミシンの回転速度を検出する回転検出手段と、
    この回転検出手段による検出速度に応じて前記記憶手段からデータを読み出して前記音検知センサの信号と比較する比較手段と、
    この比較手段による比較結果に応じて目飛び検出信号を発生する手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のミシンの目飛び検出装置。
  4. 針と釜との協働により縫い目を形成するミシンの糸供給源と針との間の針糸経路上に配置され、縫い目形成による上記針糸の移動にともなう音の発生を検知して信号を発生する音検知センサを有し、該検出信号の発生時間により糸切れまたは目飛びの発生を検出する検出装置をして、
    ミシンの天秤の上流側近傍および下流側近傍に配置される糸案内と針糸との摩擦音を検出すべく当該糸案内と一体に設けた音検知センサと、
    ミシンの回転速度に応じた適正な糸移動量のデータを予め記憶した記憶手段と、
    ミシンの回転速度を検出する回転検出手段と、
    この回転検出手段による検出速度に応じて前記記憶手段からデータを読み出して前記音検知センサの信号と比較する比較手段と、
    この比較手段による比較結果に応じて目飛び検出信号を発生する手段とを備えたことを特徴とするミシンの目飛び検出装置。
  5. ミシンの回転速度を検出する回転検出手段と、
    当該回転検出手段により検出される回転速度の変化が予め設定された値以上になったとき前記目飛び検出信号の発生を停止させる信号制御手段を備えたことを特徴とする請求項2記載のミシンの目飛び検出装置。
  6. 前記回転検出手段により検出される回転速度の変化が予め設定された値以上になったとき前記目飛び検出信号の発生を停止させる信号制御手段を備えたことを特徴とする請求項3又は4記載のミシンの目飛び検出装置。
  7. 上記ミシンが複数の針と、各針に応じた針糸を有し、
    上記音検知センサが各針糸経路上に各別に配置され、
    上記複数の音検知センサの各別の検出信号に基づいて目飛び検出信号を発生することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のミシンの目飛び検出装置。
  8. 前記音検知センサの信号を増幅するための増幅器の増幅率を調節可能としたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のミシンの目飛び検出装置。
  9. 前記時間測定手段による時間測定値を増減させる時間補正手段を備えたことを特徴とする請求項2又は3記載のミシンの目飛び検出装置。
  10. 前記目飛び検出信号の発生を選択的に停止させるための検出停止手段を備えたことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のミシンの目飛び検出装置。
JP08044495A 1995-04-05 1995-04-05 ミシンの目飛び検出装置 Expired - Fee Related JP3667380B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08044495A JP3667380B2 (ja) 1995-04-05 1995-04-05 ミシンの目飛び検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08044495A JP3667380B2 (ja) 1995-04-05 1995-04-05 ミシンの目飛び検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08276088A JPH08276088A (ja) 1996-10-22
JP3667380B2 true JP3667380B2 (ja) 2005-07-06

Family

ID=13718439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08044495A Expired - Fee Related JP3667380B2 (ja) 1995-04-05 1995-04-05 ミシンの目飛び検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3667380B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6163733A (en) * 1999-04-06 2000-12-19 Rubel; Laurence P. Monitor and malfunction predictor for textile machines
JP5064539B2 (ja) * 2009-11-13 2012-10-31 木下精密工業株式会社 縫製装置の目飛び糸切れチェック装置
JP2011251050A (ja) * 2010-06-03 2011-12-15 Shigeaki Saito 上糸調子調整具及びミシン装置
CN104562482A (zh) * 2015-01-28 2015-04-29 浙江中捷缝纫科技有限公司 一种缝纫机的断线检测装置
JP6692573B2 (ja) * 2016-01-15 2020-05-13 Juki株式会社 ミシンのボビンケース
JP6239209B1 (ja) 2017-03-31 2017-11-29 三菱電機株式会社 ミシン
CN107401002B (zh) * 2017-08-31 2022-10-18 广东溢达纺织有限公司 车缝线迹异常检测机构
CN110241527B (zh) * 2019-07-16 2021-08-27 杰克缝纫机股份有限公司 一种断线检测装置及绷缝机
CN114606662B (zh) * 2022-03-09 2023-06-16 杰克科技股份有限公司 一种断线检测***及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08276088A (ja) 1996-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5237944A (en) Stitch-forming machine with a transducer and a control device
JP3667380B2 (ja) ミシンの目飛び検出装置
JP5064539B2 (ja) 縫製装置の目飛び糸切れチェック装置
JP2002541039A (ja) 繊維機械用の監視装置および誤動作予測装置
KR20010071200A (ko) 드레드 장력의 자동 조절 방법 및 장치
JP5469530B2 (ja) 静止ドラムを備えた給糸装置からの糸解舒の停止を検出する方法
US4170951A (en) Skipped stitch detection system
JP4651821B2 (ja) 糸の走行/停止状態を監視する方法および糸検知器
US7536963B2 (en) Device for monitoring the needle thread
JP2013048710A (ja) ミシンの目飛び検出装置
JP2821048B2 (ja) ミシン作動時のミスステッチを検出する方法及び装置
CN109311617B (zh) 监测和控制对纺织机供应线的方法和纺织机的供应装置
JPH05337275A (ja) ミシンの下糸残量検出装置
JPH01274796A (ja) ミシンにおける糸検知装置
US5606926A (en) Method and apparatus for detecting an aberrational stitch in real time
US3449931A (en) Method and device for detecting a break in knitting needles
US5842432A (en) Thread consumption detecting apparatus for a sewing machine
JPH0984982A (ja) ミシンの糸切れ検出装置
EP0608267B1 (en) Method and apparatus for detecting skipped stitches for a chainstitch sewing machine
JP3582126B2 (ja) ミシンの糸調子装置
JP2016086941A (ja) 縫製不良検知装置
JP3407996B2 (ja) ミシンの上糸張力決定方法並びに上糸張力決定装置及び糸調子装置
JPH078664A (ja) ミシンにおける下糸切れ検知法
JP3169734U (ja) 目飛び検知装置
JPH08134751A (ja) 織機の機械的稼動状態監視装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040812

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050406

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090415

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090415

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100415

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110415

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130415

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees