JP3666760B2 - Wiper - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この出願発明は、ワイパー用シートが２つ以上の指の挿入部及びこのいずれの指の挿入部に指を挿入した際にも手を固定する固定部を有するワイパー、とくに、ワイパー用シートと周囲が接合されたシートから形成され、この接合されたシートが中央部を挟んで少なくとも２個所で切断されているワイパーに関するものであり、テーブル、机、タンス、キャビネット、椅子、応接セット、サイドボードなどの家具、テレビ、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、照明器具などの電化製品、ピアノ、エレクトーンなどの楽器、ゴルフクラブ、スキー用品などのスポーツ用品、ハンドバッグ、カバン、トランクなどの袋類、塗装前の自動車、木工製品、樹脂製品、窓、鏡、額、ドア、床、仏壇、自動車内又は外、漆器などの清掃に適したワイパーに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ワイパーは、ワイパー用シートの片側に手を挿入するための部材を設けており、この部材に手を挿入することにより清掃している。しかし、このワイパーは、ワイパー用シート全体を使用することはできず、手を挿入する中央から先端部分のみが使用されるだけであり、とくに、細かい作業をする場合には、先端部分が使用されるため、ワイパー用シートの大部分を使用しない状態で廃棄していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
この出願発明は上記の問題を解決するものであり、ワイパーの全面を利用することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
この出願発明のワイパーは、手の甲を押さえて固定する固定部と、いずれか一方に指を挿入して上下に固定する二つの挿入部とからなり、指の挿入部が１つの空間からなるワイパーであって、固定部を挟んで挿入部が配置されており、異形断面形状を有する繊維径１〜１０μｍの繊維を含み、且つ流体絡合法により作製された不織布であるワイパー用シートからなることを特徴とするワイパーに関する。
【０００５】
【作用】
この出願発明のワイパーは、ワイパー用シートが２つ以上の指の挿入部及びこのいずれの指の挿入部に指を挿入した際にも手を固定する固定部を有することを特徴とするワイパーから形成されており、様々な方向から手を挿入することができるので、これによりワイパーの全面を無駄なく利用することができる。
【０００６】
【発明の実施の形態】
ワイパーの形状としては、楕円形、長円形、円形、長方形、正方形あるいは図６に示すようにこれらを複合した形のもの等が好ましいが、ワイパーの端部の全てを使用する上から長円形がとくに好ましく、被清掃物の端部まで清掃できる上では、方形がとくに好ましい。
【０００７】
指の挿入部２は、指がワイパー１をしっかり抑えることができればよいものであり、図１及び図５（ａ）に示すように、指全体を挿入できる１つの空間６からなるものであればよいが、１つの空間からなる場合には、指の挿入部２の中で指を移動させることにより任意の場所を利用して払拭することができるので、ワイパーを無駄なく使用でき好ましい。
【０００８】
手を固定する固定部４は、指の挿入部２に手を挿入した際に手の甲と接触して、手とワイパーとを固定できるものであればよいものであり、シート、テープ等が使用されるが、面状に手の甲と接触して手をワイパーに確実に固定できる幅１ｃｍ以上のものが好ましく、ワイパーの大きさにより異なるが、５〜１０ｃｍがとくに好ましい。
シート状の手の固定部４は、図３又は図４に示すように、親指の挿入部３を設けてワイパーと手をより固定できるようにしてもよい。手を固定すること、手を挿入することを考慮すると、伸縮性の材料を使用してもよい。
【０００９】
図１に示すように、予め、ワイパー用シートと、指挿入部及び手の固定部となるシートの周縁部を糸７等により接合して一体化し、その中央部を挟んで少なくとも２個所を切断したものは、指の挿入部２の中で指を自由に動かすことができるので、ワイパーの全面をより使用することができ、しかも、容易に作成できるのでとくに好ましい。
【００１０】
ワイパー用シート５と指の挿入部２及び手の固定部４となるシートとは、通常の接合手段により接合されるが、糸７による縫製あるいは熱融着等が好ましい。縫製は、糸として導電性のものを使用すると除電性に優れるので好適である。
【００１１】
なお、この指の挿入部及び手の固定部は、ワイパー用シートと接合した後にシートを切断して形成することもできるし、予め、図１のような指の挿入部用のシート、手の固定部用のシートをそれぞれ作製しておき、ワイパー用シートと接合してもよい。
【００１２】
指の挿入部２、手の固定部４は、１層あるいは多層構造のものから構成され、布帛、フィルム、紙などが使用され、布帛としては、不織布、織布、編布などが使用される。
なお、指の挿入部２及び手の固定部４がワイパー用シート５で挟まれていると、両面のワイパー用シートが使用できるため、より長時間使用できる。
【００１３】
図５に示すように、ワイパー用シート５は、強度的に優れる不織布などで補強するのが好ましい。
なお、ワイパー用シートと強度的に優れる不織布との間に、嵩高な不織布や綿の層を形成すると、クッション性に優れ、作業性に優れている。
【００１４】
以下、ワイパー用シートについて詳述する。
この出願発明のワイパー用シートに使用できる繊維としては、例えば、絹、羊毛、綿、麻などの天然繊維、レーヨン繊維などの再生繊維、アセテート繊維などの半合成繊維、ポリアミド繊維、ポリビニルアルコール繊維、アクリル繊維、ポリエステル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリウレタン繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、芳香族ポリアミド繊維などの合成繊維を使用できる。また、２成分以上の樹脂成分からなる芯鞘型、サイドバイサイド型などの複合繊維を使用しても良い。
なお、ワイパー用シートがレーヨン繊維を主体とする繊維シートからなると、吸水性に優れているため、台所など、水分の多い場所の使用に適している。
【００１５】
また、ワイパー用シートが機械的及び／又は化学的処理により、繊維径１〜１０μｍの細繊維に細繊維化可能な複合繊維（以下、「細繊維化繊維」という）から派生した細繊維や、メルトブロー法により形成した繊維径０．０１〜１０μｍの細繊維を含んでいると、被清掃物の清掃性、清掃した塵埃などの保持性に優れ、しかも被清掃物をより損傷しにくいので好適に使用できる。前者の細繊維化繊維から派生した細繊維は延伸されており、より強度的に優れているため、より好適に使用できる。
【００１６】
この細繊維化繊維としては、図７に示すように、一成分Ａ中に他成分Ｂを島状に配置した断面をもつ海島型繊維、図８に示すように、一成分Ａと他成分Ｂとを交互に層状に積層した断面をもつ多重バイメタル型繊維、或いは図９（ａ）（ｂ）に示すように、一成分Ａを繊維の中心から繊維表面に伸びる他成分Ｂで分割した断面をもつ菊花型繊維を例示できるが、これらの中でも、多重バイメタル型繊維又は菊花型繊維から派生する細繊維は、略台形形状や扇形状などの異形断面形状を有し、より清掃性に優れるため、好適に使用できる。この異形断面形状を有する繊維の場合、円形断面に換算した値を繊維径とする。
【００１７】
この細繊維化繊維を構成する樹脂成分は、２成分以上からなっていれば良く、２成分からなる場合の組み合わせとして、例えば、ポリアミド系樹脂とポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂とポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂とポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂とポリアクリロニトリル系樹脂、ポリアミド系樹脂とポリアクリロニトリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂とポリアクリロニトリル系樹脂などがある。
【００１８】
このような細繊維化繊維から派生した細繊維はワイパー用シート中、５重量％以上含まれているのが好ましく、多い方がより清掃性に優れているので、５０重量％以上含まれていることがより好ましく、９０重量％以上含まれることが最も好ましい。
【００１９】
このような繊維を使用して、ワイパー用シートを形成する。この繊維シートとしては、例えば、不織布、織物、編物などがあるが、不織布は三次元的な空隙を有し、被清掃物から払拭した塵埃などを保持できる空隙を形成しやすいので、好適に使用できる。この不織布は、例えば、カード法、エアレイ法、スパンボンド法、メルトブロー法などの乾式法、湿式法などにより得た繊維ウェブを、水などの流体又はニードルなどの機械的外力で絡合させて形成できる。なお、前者の流体により絡合すると、より均一で強度的に優れ、しかも柔軟な不織布を得ることができるので、より好適である。
【００２０】
また、カード法により繊維ウェブを形成する場合には、繊維ウェブの長さ方向に対して、クロスレイヤーなどにより、繊維の配向方向を交差させた交差繊維ウェブを含ませると、繊維ウェブの幅方向の強度が向上し、方向性なく清掃できるので、より好ましい配向方向である。
【００２１】
なお、不織布の強度及び耐摩耗性を向上させるために、エマルジョン系、溶剤系、粉末系などのバインダーや、不織布構成繊維で融着しても良いが、清掃性を低下させないように、部分的に固定するのが好ましい。この部分的に固定する場合には、固定による強度、耐摩耗性を向上させるため、及び清掃性の低下を防ぐために、１個あたりの固定面積０．０１〜５ｍｍ²で、固定総面積が不織布全体の面積の５〜５０％であるのが好ましい。これらの中でも、不織布構成繊維をエンボスロールや超音波により部分的に融着する方法は、バインダーで固定した場合のように、ワイパーの使用中に脱落物が生じず、清掃性に優れているため、より好適な方法である。
【００２２】
なお、前述の多重バイメタル型繊維又は菊花型繊維の細繊維化繊維を含む繊維ウェブに、流体又はニードルなどの機械的外力を作用させると、細繊維の派生と同時に細繊維を絡合させることができるので、別に派生工程を採る必要のない、合理的な不織布の形成方法である。また、細繊維の絡合により緻密な構造となるので、より塵埃などの保持性に優れるという特長もある。
【００２３】
このようにして形成した繊維シートをそのままワイパー用シートとして使用しても良いが、この繊維シートを電子共役系ポリマーで被覆すると、清掃性ばかりでなく、除電性にも優れたワイパー用シートとすることができるので、静電気の問題となる箇所での使用に好適である。なお、電子共役系ポリマーで被覆した繊維から繊維シートを形成しても良いが、繊維シートを形成する際に、電子共役系ポリマーを損傷する可能性があるので、繊維シートを形成した後に電子共役系ポリマーで被覆するのが好ましい。これら繊維シートは多孔性であるため、繊維シートの略全体を電子共役系ポリマーで被覆することができる。この電子共役系ポリマーは繊維との密着性が良いので耐久性に優れ、また柔軟性にも優れているため、被清掃物を損傷することなく除電及び清掃できる。
【００２４】
この電子共役系ポリマーで被覆した繊維を含む繊維シートの表面抵抗は１×１０⁹Ω／□以下であるのが好ましい。表面抵抗が１×１０⁹Ω／□を越えると、除電性能が悪くなるためで、１×１０⁶Ω／□以下がより好ましく、１×１０⁴Ω／□以下が最も好ましい。
【００２５】
この電子共役系ポリマーによる被覆方法としては、例えば塩化鉄（ＩＩＩ）や塩化銅（ＩＩ）などの酸化剤を含む溶液を繊維シートに含浸した後、モノマーと接触させて重合させれば良い。なお、モノマーとの接触方法としては、モノマーが液体状態の場合、酸化剤の付着した繊維シートにモノマーを含浸、塗布、或いはスプレーすれば良く、モノマーが気体状態の場合、モノマーで充填した容器内に、酸化剤の付着した繊維シートを載置すれば良い。
この電子共役系ポリマーを構成するモノマーとしては、例えば、アセチレン、ベンゼン、アニリン、フェニルアセチレン、ピロール、フラン、チオフェン、インドール、及びこれらモノマーの誘導体などがある。これらの中でも、ピロールは導電性及び重合性に優れ、除電性及び耐久性にも優れているため、とくに好適に使用できる。
【００２６】
なお、この電子共役系ポリマーで繊維シート全体を被覆すれば、除電性に優れるが、部分的に繊維シートを被覆してもよい。
また、この電子共役系ポリマーで被覆する繊維シートとしては、より除電性に優れる繊維径１〜１０μｍの繊維を含むものが好ましく、また、異型断面を有する、除電性に優れる繊維が好ましいので、多重バイメタル型繊維又は菊花型繊維の細繊維化繊維から派生した細繊維を含むものが好適である。
【００２７】
この出願発明のワイパーは、テーブル、机、タンス、キャビネット、椅子、応接セット、サイドボードなどの家具、テレビ、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、照明器具などの電化製品、ピアノ、エレクトーンなどの楽器、ゴルフクラブ、スキー用品などのスポーツ用品、ハンドバッグ、カバン、トランクなどの袋類、塗装前の自動車、木工製品、樹脂製品、窓、鏡、額、ドア、床、仏壇、自動車内又は外、漆器などの清掃に適している。
【００２８】
以下に、この出願発明の実施例を記載するが、以下の実施例に限定されるものではない。なお、表面抵抗はロレスタＡＰ ＭＣＰ−Ｔ４００（三菱油化（株）製）により測定した値である。
【００２９】
【実施例】
実施例１
図９（ａ）に示すような、ポリエステル成分（Ａ）を、繊維の中心から繊維表面に向かって放射状に伸びるポリアミド成分（Ｂ）で８区分に分割した、菊花型の断面形状を有する、繊度２デニール、繊維長３８mmの細繊維化繊維（ポリエステル成分からなる繊維径４．２μｍの細繊維、及びポリアミド成分からなる繊維径３．１μｍと繊維径６．１μｍの細繊維を派生可能）をカーディングした一方向性の繊維ウエブと、この一方向性の繊維ウエブと同じ繊維ウェブをクロスレイヤーにより交差させた交差繊維ウエブとを、重量比１：４で積層して積層繊維ウエブを得た。この積層繊維ウエブを径０.１５mm、ピッチ０.６mmのノズルプレートから、圧力９５kg/cm²で水を噴出して積層繊維ウエブを絡合し、目付８５g/m²、厚さ０.４mmの不織布を得た。次いで、この不織布に３０％濃度の塩化鉄（III）を含浸した後、ピロール溶液を蒸発させたピロールモノマーガスに接触させて重合させ、不織布表面全体をポリピロールで被覆し、表面抵抗２００Ω／□の導電性不織布を得た。
この長円状の導電性不織布に、ポリエステル繊維をアクリル酸エステルで結合した、目付６０ｇ／ｃｍ²、厚さ１０ｍｍの嵩高な不織布（不織布Ａ）、ポリエステル繊維とレーヨン繊維とからなる繊維ウェブを、アクリル酸エステルで結合した、目付９０ｇ／ｃｍ²、厚さ０．３ｍｍの不織布（不織布Ｂ）、ポリエステル繊維とレーヨン繊維とからなる繊維ウェブを、アクリル酸エステルで結合した、目付１００ｇ／ｃｍ²、厚さ０．４ｍｍの不織布（不織布Ｃ）を、この順序で積層してミシンにより縫製し、不織布Ｃの中央部から左右３．３ｃｍの２個所を短軸方向に切断することにより切れ込みをいれ、１つの手の固定部及び１つの空間からなる２つの指の挿入部とし、図１に示すような長軸が２０ｃｍ、短軸が１５ｃｍのワイパーを作製した。
このワイパーの不織布Ｂと不織布Ｃとの間に手を挿入し、ワイパーを手に固定した。このワイパーは、２個所から手を挿入できるので、全体を使用することができた。
【００３０】
実施例２
実施例１の導電性不織布を、折曲げて二重にし、周囲を縫製することにより、たて２０ｃｍ、よこ１５ｃｍの長方形の袋状物を作製した。この袋状物のたて方向に対してほぼ３等分するように切断し、１つの空間からなる２つの指の挿入部２及び１つの手の固定部４としたワイパーを作製した。
このワイパーの手の固定部及び指の挿入部に手を挿入し、ワイパーを手に固定した。このワイパーは、２個所から手を挿入できるので、全体を使用することができた。
【００３１】
実施例３
実施例１と全く同様にして得た不織布を、温度１８５℃、線圧６０kg/cmのエ ンボスロール（凸部面積０.２５mm²、エンボスロールにおける凸部の占める面積１６％）間を通して、部分的に融着し、目付８５g/m²、非融着部の厚さ０.４mm の融着不織布を得た。次いで、この融着不織布を実施例１と同様にして融着不織布表面全体をポリピロールで被覆し、表面抵抗２００Ω／□の導電性不織布を得た。
この長円状の導電性不織布に、実施例１と同じ不織布Ａ、不織布Ｂ，不織布Ｃを、この順序で積層した後、ミシンにより縫製し、さらに不織布Ｃの中央部から左右４ｃｍの２個所を短軸方向に切断することにより切れ込みをいれ、１つの手の固定部及び１つの空間からなる２つの指の挿入部とし、図１に示すような長軸２４ｃｍ、短軸１６ｃｍのワイパーを作製した。
このワイパーの不織布Ｂと不織布Ｃとの間に手を挿入し、ワイパーを手に固定した。このワイパーは、２個所から手を挿入できるので、全体を使用することができた。
【００３２】
実施例４
実施例１と同様にして形成した目付８５ｇ／ｍ²、厚さ０．４ｍｍの図６に示すような形を有する不織布に、実施例１と同じ不織布Ａ、不織布Ｂ，不織布Ｃを、この順序で積層してミシンにより縫製し、不織布Ｃの中央部から左右４ｃｍの２個所を短軸方向に切断することにより切れ込みをいれ、１つの手の固定部及び１つの空間からなる２つの指の挿入部とした長軸２４ｃｍ、短軸１６ｃｍのワイパーを作製した。
このワイパーの不織布Ｂと不織布Ｃとの間に手を挿入し、ワイパーを手に固定した。このワイパーは、２個所から手を挿入できるので、全体を使用することができた。
【００３３】
実施例５
レーヨン繊維（繊度１．５デニール、繊維長３８ｍｍ）８０重量％、ポリエステル繊維（繊度１．５デニール、繊維長３８ｍｍ）２０重量％とをカーディングした一方向性の繊維ウェブと、この一方向性の繊維ウェブと同じ繊維ウェブをクロスレイヤーにより交差させた交差繊維ウェブとを、重量比１：３で積層して積層繊維ウェブを得た。
この積層繊維ウェブを実施例１と同様の条件で絡合し、目付８５ｇ／ｃｍ²、厚さ０．５ｍｍの不織布を形成した。この不織布をワイパー用シートとした。
この図６に示すような形を有する不織布に、実施例１と同じ不織布Ａ、不織布Ｂ，不織布Ｃを、この順序で積層してミシンにより縫製し、不織布Ｃの中央部から左右４ｃｍの２個所を短軸方向に切断することにより切れ込みをいれ、１つの手の固定部及び１つの空間からなる２つの指の挿入部とした図６に示すような長軸２４ｃｍ、短軸１６ｃｍのワイパーを作製した。
このワイパーの不織布Ｂと不織布Ｃとの間に手を挿入し、ワイパーを手に固定した。このワイパーは、２個所から手を挿入できるので、全体を使用することができた。
【００３４】
実施例１及び実施例３の導電性不織布で、ポリイミドフィルムを夫々５往復払拭した後、このポリイミドフィルムの帯電圧を測定した。その結果、実施例１の導電性不織布は０．３ＫＶであり、実施例３の導電性不織布は０．５ＫＶであった。
なお、この帯電圧測定はＪＩＳ規格、Ｌ１０９２参考法に準拠の摩擦帯電圧試験装置（カネボウエンジニアリング株式会社製、ＥＳＴ−７）で行った。なお、この測定は温度２０℃、湿度５０％の条件下で行った。
【００３５】
【発明の効果】
この出願発明のワイパーは、ワイパー用シートが２つ以上の指の挿入部及びこのいずれの指の挿入部に指を挿入した際にも手を固定する固定部から形成されているので、様々な方向から手を挿入することができ、これによりワイパーの全面を無駄なく利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 この出願発明のワイパーの平面図の一例
【図２】 ワイパーの平面図の参考例
【図３】 この出願発明のワイパーの平面図の他例
【図４】 ワイパーの平面図の参考例
【図５】 （ａ） 図１のワイパーのＸ−Ｘ’断面図
（ｂ） 図２のワイパーのＹ−Ｙ’断面図
【図６】 この出願発明のワイパーの平面図の他例
【図７】 この出願発明の細繊維化可能な複合繊維の断面形状の一例
【図８】 この出願発明の細繊維化可能な複合繊維の断面形状の他例
【図９】 （ａ） この出願発明の細繊維化可能な複合繊維の断面形状の他例
（ｂ） この出願発明の細繊維化可能な複合繊維の断面形状の他例[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a wiper having a wiper sheet having two or more finger insertion portions and a fixing portion for fixing a hand when a finger is inserted into any one of the finger insertion portions, in particular, a wiper sheet and a surrounding portion. Is related to a wiper in which the joined sheet is cut at at least two locations across the center, such as a table, desk, chiffon, cabinet, chair, reception set, sideboard, etc. Furniture, TVs, washing machines, refrigerators, microwave ovens, lighting appliances, musical instruments such as piano and electone, golf clubs, sports equipment such as ski equipment, bags such as handbags, bags and trunks, before painting Regarding wipers suitable for cleaning automobiles, woodwork products, resin products, windows, mirrors, foreheads, doors, floors, Buddhist altars, inside or outside automobiles, lacquerware, etc. .
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a wiper is provided with a member for inserting a hand on one side of a wiper sheet, and is cleaned by inserting a hand into this member. However, this wiper cannot use the entire wiper sheet, and only the tip portion is used from the center where the hand is inserted, and the tip portion is used particularly when performing fine work. For this reason, most of the wiper sheet has been discarded without being used.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The invention of the present application solves the above-described problem and aims to utilize the entire surface of the wiper.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The wiper of the present invention comprises a fixing part that holds and fixes the back of the hand, and two insertion parts that insert a finger into one of them and fix it up and down, and the finger insertion part is a wiper that consists of one space. The insertion portion is arranged with the fixing portion interposed therebetween , and includes a sheet for a wiper that is a nonwoven fabric that includes a fiber having a fiber diameter of 1 to 10 μm having an irregular cross-sectional shape and is manufactured by a fluid entanglement method. About the wiper.
[0005]
[Action]
The wiper according to the present invention includes a wiper sheet, wherein the wiper sheet includes two or more finger insertion portions and a fixing portion that fixes a hand when a finger is inserted into any of the finger insertion portions. Since it is formed and a hand can be inserted from various directions, the entire surface of the wiper can be used without waste.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
As the shape of the wiper, an ellipse, an oval, a circle, a rectangle, a square, or a combination of these as shown in FIG. 6 is preferable. In particular, a rectangular shape is particularly preferable from the viewpoint of cleaning up to the end of the object to be cleaned.
[0007]
The insertion portion 2 of the finger, the finger is intended should be capable of suppressing firmly wiper 1, as shown in FIGS. 1 and 5 (a), as long as it is made of a single space 6 which can be inserted the entire finger Although it is good, since it can wipe off using arbitrary places by moving a finger in the insertion part 2 of a finger when it consists of one space, a wiper can be used without waste, and it is preferable.
[0008]
The fixing unit 4 for fixing the hand may be any member that can contact the back of the hand when the hand is inserted into the finger insertion unit 2 and can fix the hand and the wiper. A sheet, tape, or the like is used. However, it preferably has a width of 1 cm or more so that it can come into contact with the back of the hand in the form of a plane and the hand can be securely fixed to the wiper.
As shown in FIG. 3 or 4, the sheet-like hand fixing portion 4 may be provided with a thumb insertion portion 3 so that the wiper and the hand can be more fixed. In consideration of fixing the hand and inserting the hand, a stretchable material may be used.
[0009]
As shown in FIG. 1, the wiper sheet and the peripheral part of the sheet that becomes the finger insertion part and the hand fixing part are joined and integrated with a thread 7 or the like in advance, and at least two places are cut across the central part. Since the finger can be freely moved in the finger insertion portion 2, the entire surface of the wiper can be used more and can be easily produced.
[0010]
The wiper sheet 5 and the sheet serving as the finger insertion part 2 and the hand fixing part 4 are joined by ordinary joining means, but sewing or heat fusion with a thread 7 is preferable. For the sewing, it is preferable to use a conductive thread as the thread because it is excellent in static elimination.
[0011]
The finger insertion part and the hand fixing part can be formed by cutting the sheet after joining to the wiper sheet, or the finger insertion part sheet and hand as shown in FIG. A sheet for the fixing portion may be prepared in advance, and may be joined to the wiper sheet.
[0012]
The finger insertion part 2 and the hand fixing part 4 are composed of one layer or a multilayer structure, and fabrics, films, papers, etc. are used. Nonwoven fabrics, woven fabrics, knitted fabrics, etc. are used as the fabrics. .
If the finger insertion part 2 and the hand fixing part 4 are sandwiched between the wiper sheets 5, both-side wiper sheets can be used, so that the use can be performed for a longer time.
[0013]
As shown in FIG. 5, the wiper sheet 5 is preferably reinforced with a nonwoven fabric having excellent strength.
In addition, when a bulky nonwoven fabric or cotton layer is formed between the wiper sheet and the nonwoven fabric excellent in strength, the cushioning property and the workability are excellent.
[0014]
Hereinafter, the wiper sheet will be described in detail.
Examples of fibers that can be used in the wiper sheet of the present invention include natural fibers such as silk, wool, cotton and hemp, regenerated fibers such as rayon fibers, semi-synthetic fibers such as acetate fibers, polyamide fibers, polyvinyl alcohol fibers, Synthetic fibers such as acrylic fiber, polyester fiber, polyvinylidene chloride fiber, polyvinyl chloride fiber, polyurethane fiber, polyethylene fiber, polypropylene fiber, and aromatic polyamide fiber can be used. Moreover, you may use composite fibers, such as a core-sheath type | mold and a side-by-side type | mold which consist of 2 or more resin components.
In addition, since the sheet | seat for wipers consists of a fiber sheet which has rayon fiber as a main component, since it is excellent in water absorption, it is suitable for use in places with much moisture, such as a kitchen.
[0015]
Further, a fine fiber derived from a composite fiber (hereinafter referred to as a “fine fiberized fiber”) that can be made into a fine fiber having a fiber diameter of 1 to 10 μm by mechanical and / or chemical treatment of the wiper sheet, When fine fibers with a fiber diameter of 0.01 to 10 μm formed by the melt blow method are included, the cleaning property of the object to be cleaned and the retention property of the cleaned dust are excellent, and the object to be cleaned is less likely to be damaged. Can be used. The fine fiber derived from the former fine fiberized fiber is drawn and is more excellent in strength, and can be used more suitably.
[0016]
As this fine fiber, as shown in FIG. 7, a sea-island type fiber having a cross section in which another component B is arranged in an island shape in one component A, one component A and another component B as shown in FIG. Or a cross section obtained by dividing one component A with another component B extending from the center of the fiber to the fiber surface, as shown in FIGS. 9 (a) and 9 (b). The chrysanthemum flower type fiber can be exemplified, but among these, the multi-bimetal type fiber or the fine fiber derived from the chrysanthemum type fiber has an irregular cross-sectional shape such as a substantially trapezoidal shape or a fan shape, and is more excellent in cleaning properties. It can be suitably used. In the case of fibers having this irregular cross-sectional shape, the value converted into a circular cross-section is taken as the fiber diameter.
[0017]
The resin component constituting the fine fiber may be composed of two or more components. For example, a polyamide-based resin and a polyester-based resin, a polyamide-based resin and a polyolefin-based resin, or a polyester may be used. Resin and polyolefin resin, polyester resin and polyacrylonitrile resin, polyamide resin and polyacrylonitrile resin, polyolefin resin and polyacrylonitrile resin.
[0018]
The fine fiber derived from such fine fiber is preferably contained in the wiper sheet in an amount of 5% by weight or more, and more of the fine fiber is more excellent in cleanability, so it is contained in an amount of 50% by weight or more. More preferably, it is most preferably 90% by weight or more.
[0019]
A wiper sheet is formed using such fibers. Examples of the fiber sheet include a nonwoven fabric, a woven fabric, and a knitted fabric. However, the nonwoven fabric has a three-dimensional void and can be suitably used because it easily forms a void that can hold dust or the like wiped from the object to be cleaned. it can. This non-woven fabric is formed, for example, by intertwining a fiber web obtained by a dry method such as a card method, an air lay method, a spun bond method, a melt blow method, or a wet method with a fluid such as water or a mechanical external force such as a needle. it can. It is more preferable to entangle with the former fluid because a more uniform, superior strength and flexible nonwoven fabric can be obtained.
[0020]
In the case of forming a fiber web by the card method, the cross direction of the fiber web is included in the width direction of the fiber web by including the cross fiber layer in the length direction of the fiber web. The strength is improved, and cleaning can be performed without directionality.
[0021]
In order to improve the strength and wear resistance of the nonwoven fabric, it may be fused with a binder such as an emulsion, solvent or powder, or a nonwoven fabric constituent fiber. It is preferable to fix to. In the case of partial fixing, in order to improve strength and wear resistance due to fixing, and to prevent deterioration in cleaning performance, the fixed total area is 0.01 to ⁵ mm ² per piece, and the total fixed area is non-woven fabric. It is preferably 5 to 50% of the entire area. Among these, the method of partially fusing the non-woven fabric constituent fibers with embossing rolls or ultrasonic waves is excellent in cleaning properties because no fallout occurs during use of the wiper, as in the case of fixing with a binder. This is a more preferable method.
[0022]
In addition, when a mechanical external force such as a fluid or a needle is applied to a fiber web containing the above-mentioned multi-bimetallic fiber or chrysanthemum fiber, the fine fiber is entangled simultaneously with the derivation of the fine fiber. Therefore, it is a rational method for forming a non-woven fabric that does not require a separate derivation process. In addition, since it has a dense structure due to the entanglement of fine fibers, there is also a feature that it is more excellent in retention of dust and the like.
[0023]
The fiber sheet thus formed may be used as it is as a wiper sheet. However, when this fiber sheet is coated with an electron conjugated polymer, the wiper sheet is excellent not only in cleanability but also in charge removal. Therefore, it is suitable for use in places where static electricity is a problem. Although a fiber sheet may be formed from fibers coated with an electron conjugated polymer, there is a possibility of damaging the electron conjugated polymer when forming the fiber sheet. It is preferable to coat with a base polymer. Since these fiber sheets are porous, almost the entire fiber sheet can be covered with an electron conjugated polymer. Since this electron conjugated polymer has good adhesion to the fiber, it has excellent durability and flexibility, so that it can be neutralized and cleaned without damaging the object to be cleaned.
[0024]
The surface resistance of the fiber sheet containing the fibers coated with this electron conjugated polymer is preferably 1 × 10 ⁹ Ω / □ or less. If the surface resistance exceeds 1 × 10 ⁹ Ω / □, the static elimination performance is deteriorated, so that 1 × 10 ⁶ Ω / □ or less is more preferable, and 1 × 10 ⁴ Ω / □ or less is most preferable.
[0025]
As a coating method using this electron conjugated polymer, for example, a fiber sheet may be impregnated with a solution containing an oxidizing agent such as iron (III) chloride or copper (II) chloride, and then contacted with a monomer for polymerization. As a method for contacting the monomer, when the monomer is in a liquid state, the fiber sheet to which the oxidizing agent is attached may be impregnated, coated, or sprayed. When the monomer is in a gaseous state, the inside of the container filled with the monomer is used. In addition, a fiber sheet to which an oxidizing agent is attached may be placed.
Examples of the monomer constituting the electron conjugated polymer include acetylene, benzene, aniline, phenylacetylene, pyrrole, furan, thiophene, indole, and derivatives of these monomers. Among these, pyrrole is particularly suitable for use because it is excellent in conductivity and polymerizability, and is excellent in charge removal and durability.
[0026]
In addition, if the whole fiber sheet is coat | covered with this electron conjugated polymer, it will be excellent in static elimination property, but you may coat | cover a fiber sheet partially.
Further, as the fiber sheet coated with this electron conjugated polymer, those containing fibers having a fiber diameter of 1 to 10 μm which are more excellent in static elimination properties are preferable, and fibers having an atypical cross section and excellent in static elimination properties are preferred. Those containing fine fibers derived from fine fibers of bimetal type fibers or chrysanthemum type fibers are preferred.
[0027]
The wiper of the invention of this application is a table, desk, chest, cabinet, chair, reception set, furniture such as a sideboard, electric appliances such as a television, a washing machine, a refrigerator, a microwave oven, a lighting fixture, a musical instrument such as a piano and an electric tone, Sports equipment such as golf clubs, ski equipment, bags such as handbags, bags, trunks, automobiles before painting, woodwork products, resin products, windows, mirrors, foreheads, doors, floors, Buddhist altars, inside or outside automobiles, lacquerware, etc. Suitable for cleaning.
[0028]
Examples of the present invention will be described below, but the invention is not limited to the following examples. The surface resistance is a value measured by Loresta AP MCP-T400 (manufactured by Mitsubishi Yuka Co., Ltd.).
[0029]
【Example】
Example 1
A fineness having a chrysanthemum type cross-sectional shape in which the polyester component (A) as shown in FIG. 9A is divided into 8 sections by a polyamide component (B) extending radially from the center of the fiber toward the fiber surface. 2 denier, fiber length 38mm fine fiber (derived from polyester component fiber diameter 4.2μm, polyamide component fiber diameter 3.1μm and fiber diameter 6.1μm can be derived) The laminated unidirectional fiber web and the cross fiber web obtained by crossing the same fiber web as the unidirectional fiber web with a cross layer were laminated at a weight ratio of 1: 4 to obtain a laminated fiber web. This laminated fiber web is entangled with a laminated fiber web by jetting water at a pressure of 95 kg / cm ² from a nozzle plate having a diameter of 0.15 mm and a pitch of 0.6 mm, and has a basis weight of 85 g / m ² and a thickness of 0.4 mm. A nonwoven fabric was obtained. Next, after impregnating the nonwoven fabric with 30% concentration of iron (III) chloride, the pyrrole solution was polymerized by contacting with evaporated pyrrole monomer gas, and the entire nonwoven fabric surface was coated with polypyrrole, and the surface resistance was 200Ω / □. A conductive nonwoven fabric was obtained.
A bulky nonwoven fabric (nonwoven fabric A) having a basis weight of 60 g / cm ² and a thickness of 10 mm, a fiber web composed of polyester fibers and rayon fibers, in which polyester fibers are bonded to this oval conductive nonwoven fabric with an acrylic ester. A nonwoven fabric (nonwoven fabric B) having a basis weight of 90 g / cm ² and a thickness of 0.3 mm, bonded with an acrylic ester, and a fiber web composed of polyester fibers and rayon fibers, bonded with an acrylic ester, having a basis weight of 100 g / cm ² , A non-woven fabric (nonwoven fabric C) having a thickness of 0.4 mm is laminated in this order and sewn with a sewing machine, and cut into two minor portions in the short axis direction at 3.3 cm from the center of the non-woven fabric C. A wiper with a long axis of 20 cm and a short axis of 15 cm as shown in FIG. It was.
A hand was inserted between the nonwoven fabric B and the nonwoven fabric C of the wiper, and the wiper was fixed to the hand. Since this wiper can insert a hand from two places, the entire wiper could be used.
[0030]
Example 2
The conductive nonwoven fabric of Example 1 was folded and doubled, and the periphery was sewn to produce a rectangular bag having a length of 20 cm and a width of 15 cm. The wiper was cut so as to be divided into approximately three equal parts with respect to the vertical direction of the bag-like material, and a wiper was produced as two finger insertion parts 2 and one hand fixing part 4 consisting of one space.
A hand was inserted into the fixed part of the wiper's hand and the insertion part of the finger, and the wiper was fixed to the hand. Since this wiper can insert a hand from two places, the entire wiper could be used.
[0031]
Example 3
The nonwoven fabric obtained in exactly the same manner as in Example 1 was partially passed through between embossing rolls (convex area 0.25 mm ² , area occupied by convex parts in the embossing roll) at a temperature of 185 ° C. and a linear pressure of 60 kg / cm. A non-fused nonwoven fabric with a basis weight of 85 g / m ² and a non-fused portion thickness of 0.4 mm was obtained. Subsequently, the entire surface of the fused nonwoven fabric was coated with polypyrrole in the same manner as in Example 1 to obtain a conductive nonwoven fabric having a surface resistance of 200Ω / □.
After laminating the same nonwoven fabric A, nonwoven fabric B, and nonwoven fabric C as in Example 1 on this oval conductive nonwoven fabric in this order, it was sewn with a sewing machine, and two locations 4 cm on the left and right sides from the center of the nonwoven fabric C were formed. Cut in the short axis direction to make a notch, and a wiper with a long axis of 24 cm and a short axis of 16 cm as shown in FIG. 1 was prepared as a fixed part of one hand and an insertion part of two fingers consisting of one space. .
A hand was inserted between the nonwoven fabric B and the nonwoven fabric C of the wiper, and the wiper was fixed to the hand. Since this wiper can insert a hand from two places, the entire wiper could be used.
[0032]
Example 4
The same nonwoven fabric A, nonwoven fabric B and nonwoven fabric C as in Example 1 were added to the nonwoven fabric having the shape shown in FIG. 6 having a basis weight of 85 g / m ² and a thickness of 0.4 mm formed in the same manner as in Example 1. And then sewing with a sewing machine, cutting the 2cm left and right 4cm from the center of the non-woven fabric C in the short axis direction, making a cut and inserting two fingers consisting of one hand fixed part and one space A wiper having a major axis of 24 cm and a minor axis of 16 cm was prepared.
A hand was inserted between the nonwoven fabric B and the nonwoven fabric C of the wiper, and the wiper was fixed to the hand. Since this wiper can insert a hand from two places, the entire wiper could be used.
[0033]
Example 5
Unidirectional fiber web carded with 80% by weight of rayon fiber (fineness 1.5 denier, fiber length 38 mm) and 20% by weight of polyester fiber (fineness 1.5 denier, fiber length 38 mm), and this unidirectionality A laminated fiber web was obtained by laminating the same fibrous web with the crossed fiber web obtained by crossing the same fibrous web with a cross layer at a weight ratio of 1: 3.
This laminated fiber web was entangled under the same conditions as in Example 1 to form a nonwoven fabric having a basis weight of 85 g / cm ² and a thickness of 0.5 mm. This nonwoven fabric was used as a wiper sheet.
The same nonwoven fabric A, nonwoven fabric B, and nonwoven fabric C as in Example 1 are laminated in this order on the nonwoven fabric having the shape shown in FIG. 6 and sewn with a sewing machine. Is cut by cutting in the short axis direction, and a wiper having a long axis of 24 cm and a short axis of 16 cm as shown in FIG. 6 is formed as a fixed part of one hand and an insertion part of two fingers consisting of one space. did.
A hand was inserted between the nonwoven fabric B and the nonwoven fabric C of the wiper, and the wiper was fixed to the hand. Since this wiper can insert a hand from two places, the entire wiper could be used.
[0034]
After the polyimide film was wiped off 5 times each with the conductive nonwoven fabric of Example 1 and Example 3, the charged voltage of this polyimide film was measured. As a result, the conductive nonwoven fabric of Example 1 was 0.3 KV, and the conductive nonwoven fabric of Example 3 was 0.5 KV.
In addition, this charged voltage measurement was performed with the friction charged voltage test apparatus (Kanebo Engineering Co., Ltd. make, EST-7) based on JIS specification and L1092 reference method. This measurement was performed under conditions of a temperature of 20 ° C. and a humidity of 50%.
[0035]
【The invention's effect】
The wiper of the present invention is formed of a wiper sheet including two or more finger insertion portions and a fixing portion that fixes a hand when a finger is inserted into any of the finger insertion portions. A hand can be inserted from the direction, so that the entire surface of the wiper can be used without waste.
[Brief description of the drawings]
1 is an example of a plan view of the wiper of the present invention. FIG. 2 is a reference example of a plan view of the wiper. FIG. 3 is another example of a plan view of the wiper of the invention. FIG. 4 is a reference of a plan view of the wiper. Example [FIG. 5] (a) XX ′ sectional view of the wiper of FIG. 1 (b) YY ′ sectional view of the wiper of FIG. 2 [FIG. 6] Another example of a plan view of the wiper of the present invention [FIG. 7] An example of the cross-sectional shape of the composite fiber that can be made into a fine fiber of the present invention. [Fig. 8] Other examples of the cross-sectional shape of the composite fiber that can be made into fine fibers (b) Other examples of the cross-sectional shape of the composite fiber that can be made into fine fibers according to the present invention

Claims (7)

手の甲を押さえて固定する固定部と、いずれか一方に指を挿入して上下に固定する二つの挿入部とからなり、指の挿入部が１つの空間からなるワイパーであって、固定部を挟んで挿入部が配置されており、異形断面形状を有する繊維径１〜１０μｍの繊維を含み、且つ流体絡合法により作製された不織布であるワイパー用シートからなることを特徴とするワイパー。It consists of a fixed part that holds and fixes the back of the hand, and two insertion parts that are inserted into one of the fingers and fixed up and down . The finger insertion part is a wiper that consists of a single space , with the fixed part sandwiched between them. A wiper comprising: a wiper sheet which is a non-woven fabric produced by a fluid entanglement method, wherein the wiper comprises a fiber having a fiber diameter of 1 to 10 [mu] m having an irregular cross-sectional shape . 手の固定部が面状に手の甲と接触することを特徴とする請求項１に記載のワイパー。The wiper according to claim 1 , wherein the fixing portion of the hand contacts the back of the hand in a planar shape. 指の挿入部及び手の固定部が、ワイパー用シートと周囲で接合されたシートの中央部を挟んだ少なくとも２個所の切断により形成されていることを特徴とする請求項１または２に記載のワイパー。Fixing portion of the insertion portion and the hand fingers, according to claim 1 or 2, characterized in that it is formed by cleavage of at least two locations across the central portion of the sheet joined with the sheet and around wiper Wiper. 指の挿入部及び手の固定部が、ワイパー用シートで挟まれていることを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載のワイパー。The wiper according to any one of claims 1 to 3, wherein a finger insertion part and a hand fixing part are sandwiched between wiper sheets. ワイパー用シートがレーヨン繊維を主体とする繊維シートからなることを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載のワイパー。The wiper according to any one of claims 1 to 4 , wherein the wiper sheet comprises a fiber sheet mainly composed of rayon fibers. 流体絡合法により得た不織布が部分的に融着していることを特徴とする請求項１〜５のいずれかに記載のワイパー。The wiper according to any one of claims 1 to 5 , wherein the nonwoven fabric obtained by the fluid entanglement method is partially fused. 請求項１〜６のいずれかに記載のワイパー用シートが電子共役系ポリマーで被覆されていることを特徴とする請求項１〜６のいずれかに記載のワイパー。The wiper sheet according to any one of claims 1 to 6 , wherein the wiper sheet according to any one of claims 1 to 6 is coated with an electron conjugated polymer.

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