JP3666689B2 - 仮想アドレス変換方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般にコンピュータ記憶システムのアーキテクチャに関するもので、特に、区画された仮想アドレス空間を有する記憶システムの処理能力の向上に関するものである。
【0002】
【従来技術】
仮想記憶は、コンピュータの物理メモリの有効性を増大させるために使われる記憶システムである。仮想記憶は、ユーザの論理アドレスを物理アドレスにマップ(すなわち対応づけ)し、そのため、プログラムの一定部分が、論理アドレスと異なる物理アドレスに存在することができる。
【0003】
実際、多くのコンピュータの論理アドレス空間は、物理アドレス空間より非常に大きい。例えば、バイト単位アドレスのコンピュータが32ビットのアドレスを使用する場合、その論理アドレス空間は、232、すなわち4GBの記憶位置を持つ。コンピュータの多くは32ビット・アドレスを使用しているとはいえ、大きな物理メモリを装備したコンピュータは少ない。仮想記憶の出現までは、オペレーティング・システムがプログラムのサイズを物理メモリのサイズに制限したか、あるいは、プログラマがオーバーレイまたはそれと同様の技術を使用してプログラムの最大物理サイズを減少させねばならなかった。
【0004】
仮想記憶システムにおいては、オペレーティング・システムは、ある1時点でプログラムの一部だけを主メモリにロードする。プログラムの活動部分がメモリ参照を要求すると、CPUは、コンピュータがあたかも仮想記憶機能を有していないかのように正確に実効アドレスに分解する。しかし、CPUは実効アドレスをその主メモリ・システムへ直接送付せず、仮想記憶ハードウェアの一部であるメモリ・マップに送出する。メモリ・マップは仮想アドレスを物理アドレスに変換するシステムである。仮想記憶技術の的確な概要が、R. Baronおよび L. Higbie両氏著の" Computer Architecture, Chapter 4 (Addison-Wesley Publishing Company, 1992)"に記載されている。
【0005】
ページング方式とセグメント方式は、実効アドレスを物理アドレスにマップする技術の例である。ページング・システムにおいては、仮想記憶ハードウェアが、物理アドレスを、ページ番号および該ページ内のワード・オフセットという2つの部分に分割する。高位ビットがページ番号を形成し、低位ビットがオフセットを形成するようにアドレスのビットが分割される。システムが、あるページをメモリにロードする時、常にそのページをページ境界の先頭に置く。複数ページを持つ物理メモリの単位は、ページ・フレームと呼ばれる。
【0006】
デマンド・ページ仮想記憶システムにおいて、メモリ・マップはページ・マップと呼ばれる。ページ・マップの一部として、オペレーティング・システムは、ページ・テーブルを維持する。ページ・テーブルは、各々が特定ページに関する情報を保有する数多くの(ページ・テーブル)エントリからなる。従って、仮想ページ番号は、ページ・テーブルに対するオフセット値の役目を果たす。ページ・テーブルの典型的エントリには、妥当性ビット、ダーティ・ビット、保護ビットおよび当該ページに関するページ・フレーム番号が含まれる。
【0007】
ほとんどのページング・システムは、そのページ・テーブルを主メモリに置き、ハードウェアが、メモリ上のページ・テーブル位置をポイントするページ・テーブル基底レジスタを備える。ページ・テーブルが主メモリに置かれる場合、各々の主メモリ・アクセスは、潜在的には、第2のメモリ・アクセスというオーバーヘッドを必要とする。すなわち、アドレス指定するハードウェアは、ページ・テーブルを調べてメモリ参照のためのページ・フレーム番号を入手しなければならない。付加的オーバーヘッドを回避するため、一部のハードウエア・システムは、変換ルックアサイド・バッファ(Translation Look-aside Bufferの頭文字をとって以下単にTLBと呼称する場合がある)と呼ばれる小規模のキャッシュ・メモリを、ページ・マップの一部として維持し、TLBに、ページ・テーブルと本質的に同一の情報を保持する。それに加えて、TLBは、仮想ページ番号を保持するので、仮想ページ番号を対応するページ・フレーム番号にマップすることができる。一般的に、TLBは、最も最近アクセスされたページに関するエントリだけを保持する。
【0008】
実効アドレスは、仮想記憶のアドレス変換メカニッズムを使用せず、基底変位およびインデックス付けのような命令提供アドレス・モードを使用してメモリ上の命令または変数を参照するためにCPUが生成するアドレスである。これは、コンパイラの論理アドレスと通常同じであるが、コンピュータの物理アドレスと同じではない。
【0009】
従来技術においては、実効アドレスは、明示アドレスおよび間接アドレスと呼ばれる少くとも2つの部分から構成される。明示アドレス部分は、インデックスと呼ばれるべきもので、空間レジスタ・ファイルへのインデックスとしての役目を果たす。空間レジスタ・ファイルの内容が間接アドレスを形成する。
【0010】
実効アドレスは、間接アドレス・ビットおよび明示アドレス・ビットの連結によって形成され、インデックス・ビットのすべてを含むもの、一部を含むもの、あるいは全く含まないものもある。実効アドレス(ページ・オフセット・ビットでない)のビットの殆どは、物理アドレスの部分を形成するページ・フレーム番号またはセグメント基底アドレスを記憶する変換ルックアサイド・バッファ(TLB)へアクセスするために伝統的に使用される。TLBエントリは、その値がTLBにアクセスするために使われる実効アドレスと等しければ合致すると言われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術のメカニズムは、空間レジスタがアクセスされ、完全な実効アドレスが使用可能となるまで、TLBアクセスを開始しない。このような空間レジスタ・ファイルおよびそれに続くTLBへの逐次アクセスは、TLBの臨界経路(critical path)を増大し、ひいては、メモリ・システム処理能力全体を低下させる。更に、TLBが、パイプライン型コンピュータ設計において臨界経路である場合、その設計の動作頻度は同様に低下し、システム処理能力全体の低下につながる。従って、仮想記憶アーキテクチャを実施する方法および装置の改善が要求されている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
TLBの仮想アドレスから物理アドレスへの変換時間を減少させることが本発明の目的である。本発明は、臨界的アドレス変換シーケンスの間に実行される空間レジスタのフェッチおよびそれに引き続く比較動作を取り除くことによって、この目的を達成する。それに代え、本発明は、空間タグおよび合致ビット記憶セルを各TLBエントリに含め、空間レジスタの内容と空間タグに保持されるTLBエントリに対応する間接アドレスとの比較を事前に実行してその結果を合致ビットに記憶し、次に、メモリ変換プロセスの過程で、合致ビット記憶の内容を選択し、先行した比較の結果を標示する。このように、合致ビット記憶の使用によって、アドレス変換プロセスの過程において空間レジスタをアクセスする必要性が取り除かれ、これによって、アドレス変換の時間が大幅に短縮される。
【0013】
より具体的には、本発明は、間接アドレスおよび明示アドレスからなる実効仮想アドレスを物理アドレスに変換する方法を提供する。この方法には、各々が仮想タグ、有効ビット、物理ページ番号およびエントリ空間タグを持つN個のエントリとして構成されるTLBの作成、上記明示アドレスの1つのインデックスおよびTLBインデックスへの分割、上記TLBインデックスと上記仮想タグの比較、上記TLBの比較に先行て実行される上記間接アドレスと上記エントリ空間タグの比較、上記TLBインデックス比較および上記間接アドレス比較の両方が同一のTLBエントリについてともに肯定的である場合におけるTLBヒットの生成、および物理アドレスの一部として、上記TLBヒットが発生したTLBエントリの物理ページ番号の供給が含まれる。
【0014】
更に、本発明は、アドレス空間内にあってインデックス、変換ルックアサイド・バッファすなわちTLBのインデックスおよびオフセットを含む明示アドレスを物理アドレスに変換するアドレス変換装置を提供する。該変換装置は、各々が対応するインデックス値に対する間接アドレスを有する複数の空間レジスタを含む空間レジスタ・ファイルと、各々がエントリ空間タグ、仮想タグ、有効ビットおよび物理ページ番号を含むN個のTLBエントリとして構成されるメモリと、上記TLBインデックスのみを上記仮想タグと比較するTLBインデックス比較手段と、上記物理ページ番号に対応する仮想タグと上記TLBインデックスが等しく、かつ、上記インデックスに対応する上記間接アドレスと上記物理ページ番号に対応する上記エントリ空間タグが等しい時、該物理ページ番号を物理アドレスの一部として供給する手段を備える。
【0015】
【発明の実施の形態】
従来技術による2種類の変換ルックアサイド・バッファ(すなわちTLB)設計が、図1および図2に示されている。図1に示されるTLB22は、中央処理装置(CPU)から送られる仮想アドレスである明示アドレス10を含む。明示アドレスは、インデックス・ビット12および基底ビット13という2つの隣接するビット・フィールドからなる。典型的には、32ビット明示アドレスの場合、インデックス・ビットは2ビットで基底ビットは30ビットである。インデックス・ビット12は、間接アドレスを保持する空間レジスタ14の1つを選択するため、空間レジスタの1つのバンクをインデックスする。空間レジスタは、現行プロセスの個別アドレス・セグメントに対するポインタである。例えば、空間レジスタは、ユーザ・プログラム空間、ユーザ・データ空間、大域データ空間およびスーパーバイザ空間をポイントすることができる。
【0016】
選択された空間レジスタは、実効アドレス(effective address)18を形成するため基底ビット13と連結される間接アドレス16を提供する。実効アドレス18は、仮想ページ番号20とページ・オフセット(図示されてない)に分割される。ページ・オフセットにおけるビットの数は、従来技術で知られるとおり、ページのサイズによって決定され、仮想ページ番号20のビットの数は、TLB22における(N個の)エントリの各々をアドレスするに十分なものでなければならない。例えば、2048バイトのページ・サイズ、32ビットの明示アドレスおよび32ビットの間接アドレスの場合に関しては、ページ・オフセットは11ビットからなり、仮想ページ番号20は、51ビットからなる。
【0017】
TLB22は、N個のエントリを持つ完全連想メモリとして構成されている。各エントリは、1つの仮想ページ番号から物理ページ番号への変換に加えてその他のアクセス情報を保持することができるもので、多数の個別フィールドから構成される。例えば、図1のTLBエントリ0は、仮想ページ番号24、有効ビット28、物理ページ番号36およびその他アクセス情報38からなる。エントリ中の各フィールドのビット数は、特に仮想および物理アドレス空間のサイズによって決まる。しかし、仮想ページ番号24のビット数は、仮想ページ番号20のビット数、例えば51ビットと一致しなければならない。エントリN−1のケースにおける比較器44、ANDゲート48および励振器50によって図示されているように、付加的ハードウェアが、各テーブル・エントリに対して備えられる。
【0018】
エントリが有効である、すなわち、有効ビット28が論理高位状態にあると仮定すると、物理ページ番号36は、仮想ページ番号24に等しい仮想ページ番号20を持つ実効アドレス18に対する仮想アドレスから物理アドレスへの変換の成果である。その他の情報38は、例えば、アクセス識別子のような関連エントリに関する付加情報を含む。
【0019】
図1では単一ブロックとして示されているが、TLB22は、速度、シリコン面積およびコストを最適化するため別々のメモリ・ブロックから構成することもできる。例えば、仮想ページ番号エントリは、別々のより高速のメモリに記憶することができる。SRAMを選択して、TLBアドレス変換が単一CPUクロック・サイクル内で発生できるようにするのが理想的である。しかし、後述するように、この設計を使用して単一サイクル・アクセス時間で処理するようにすることは必ずしも可能でない。従って、ロード遅延スロットの追加が必要とされるか、さもなければ、(処理能力の観点から割高ではあるが)クロック・サイクルを長くすることもできる。
【0020】
従来技術TLBの第2の実施形態が図2に示されている。図2の実施形態は、インデックス・ビット12が実効アドレスに含まれている点を除き図1のものと同一である。実効アドレスにインデックス・ビット12を含めるため、TLBの仮想ページ番号のビット数は、インデックス・ビットの数だけ増加しなければならない。従って、TLBメモリのサイズと比較器のサイズは比例して増加しなければならず、その結果一層遅いTLBとなる。しかし、図2の実施形態による仮想アドレス空間は、図1のものより大きい。
【0021】
動作について述べれば、TLB22は、仮想ページ番号20をTLB22に記憶される仮想ページ番号のすべてと同時に比較する。ページ番号20がエントリのページ番号と一致し、エントリが有効であれば、対応する物理ページ番号が選選択される。例えば、仮想ページ番号20は、比較器26によってエントリ0の仮想ページ番号24と比較される。仮想ページ番号24は、対応する物理ページ番号36を識別する「タグ」としてのはたらきをする。比較器26の出力は、ライン27を通してANDゲート30に接続される。有効ビット28がまたANDゲート30に接続される。ANDゲート30の出力は、ライン31を通して3態励振器32のイネーブル入力に接続される。比較器26の出力および有効ビットが両方とも高位状態であれば、そのエントリ位置において「ヒット」が存在する。「ヒット」があるならば、3態励振器32はイネーブル(使用可能化)され、TLBデータ34がバス40上へ送出される。バス40へ送出されるデータは、明示アドレス10に関する物理アドレス変換53である。物理アドレス変換53は、TLBヒット・ビット54、物理ページ番号56およびその他のアクセス情報58からなる。TLBヒット・ビット54は、エントリ23の有効ビット28に対応する。「ヒット」がTLB22に存在しない場合、受動引き下げ手段を使用してTLBヒット・ビット54を低位に設定する。
【0022】
図1および図2いずれのTLBを使ってもアドレス変換の実行に必要な時間は、個々の遅延のすべての和に等しい。図1および図2のTLB設計の並列性には限界がある。仮想ページ番号タグを(各エントリ毎に)TLBエントリのアクセス中仮想ページ番号アドレスと比較する動作が、唯一の並列処理であり、その他はすべて順次処理される。
【0023】
図1および図2の従来技術TLB設計に関するアドレス変換シーケンスが、図3に示されている。図3のシーケンスは、図1のエントリ0を参照して示されているが、シーケンスはすべてのエントリについて同じである。明示アドレス10が有効な場合、アドレス変換は時間T0で開始する。明示アドレス10のインデックス・ビット12が、空間レジスタ14をインデックスする。レジスタ読み取りアクセスのため時間T1が経過後、間接アドレス16が空間レジスタから出力され実効アドレス18が形成される。時間T2経過後、比較器26からの出力が有効となる。次に、エントリの有効ビット28がセットされていると仮定すると、ANDゲート30を通過する遅延時間T3が存在する。ANDゲート30の出力が有効になった後、TLBデータ34がデータ・バス40上へ送出されるまで遅延T4の時間を要する。従ってアドレス変換時間Tは、T=T1+T2+T3+T4である。空間レジスタ読み取りアクセス時間T1および比較器遅延時間T2が全変換時間Tの主要因子である。本発明は、詳細に後述するように、これら2つの因子の両方を最小にすることによって、仮想アドレスから物理アドレスへの変換時間を大幅に減少させるものである。
【0024】
図4には、本発明に従うTLB35が図示されているが、このTLBでは、インデックス・ビット12が実効アドレス60に含まれていない。TLB35は、図1の従来技術のTLBに対応するものではあるが、TLB35に関する変換時間は大幅に減少される。図4に示されるTLB35の参照符号は、図1の各部分に付けられたものと同じである。本発明では、TLBエントリに記憶される仮想ページ番号から間接アドレス16を取り除くことによって変換時間Tが減少される。変換時間Tから、空間レジスタ読取りアクセス時間T1を削除し、比較するビット数が激減するため比較器を経由する遅延T2が大幅に減少する。
【0025】
明示アドレス10が図1の場合と同様にインデックス・ビット12と基底ビット13に分解される。しかし、図1と相違して、間接アドレス16は、実効アドレス60を形成するため基底ビット13に付加されず、その代わり、実効アドレス60は、単に明示アドレス10の中の基底ビット13から構成される。実効アドレスは、TLBインデックス62とオフセットOに分割される。TLBインデックス62は、実効アドレスの上位Kビットからなる。TLBインデックス62のビット数Kは、次の方程式によって決定される。
K=E-I-log2(N)
但し、E=明示アドレスのビット数、I=インデックスのビット数およびN=ページのサイズ、である。本発明の好ましい実施形態においては、E=32、I=2、N=2048、K=19である。
【0026】
TLB35のTLBエントリは、従来技術のTLBと異なる。例えば、TLBエントリ0は、物理ページ番号36、その他の情報38および上述の従来技術のその他の関連コンポーネントに加えて、仮想タグ63、エントリ空間タグ72、合致ビット記憶セルM0−M3およびマルチプレクサ98を含む。TLB35の各エントリは本質的に同一であるので、以下においてTLBエントリ55を例として説明するが、当業者がそのようなエントリN個を有するTLB35を構築することは可能であろう。
【0027】
TLBエントリ55に含まれるエントリ空間タグ72は、物理ページ番号36に関連づけられる間接アドレス74を記憶する。間接アドレス74は、比較器76の第1の入力に接続される。空間レジスタ書込みデータ・バス78が、比較器76の第2の入力に接続される。比較器出力は、合致ビット記憶セルM0、M1,M2、M3へライン80を経由して接続される。
【0028】
各合致ビット記憶セルは、個別にアドレス可能な単一のビット記憶セルである。記憶セルを更新する方法は、図5を参照して後述する。合致ビット記憶セルの数は、空間レジスタ14の数と等しい。各記憶セルは、特定の空間レジスタと関連づけられる。図4に示される実施形態においては、4つの空間レジスタがあり、従って、4つの合致ビット記憶セルがある。各合致ビット記憶セルは、エントリ空間タグ72が対応する空間レジスタ・ファイルのエントリと合致するか否かをその状態によって標示する。
【0029】
合致ビット記憶セルM0、M1,M2、M3の出力は、合致ビット・ライン96、94、92および90を経由してマルチプレクサ98の入力に接続される。マルチプレクサ98のセレクト入力が、インデックス・ビット12に接続される。このように、従来技術と同様に、インデックス・ビット12が空間レジスタを選択するために使われるとはいえ、本発明のこの実施形態では、インデックス・ビット12は、対応する合致ビット記憶セルの出力を選択する。
【0030】
マルチプレクサ98の出力は、ライン70を経由して3入力ANDゲート66の入力に接続される。有効ビット28もまたANDゲート66の入力に接続される。ANDゲート66の3番目の入力は、比較器64の出力に接続される。比較器64の入力は、TLBインデックス62および仮想タグ63に接続される。ANDゲート66の出力は、3態励振器32のイネーブル入力に接続される。選択された合致ビットが高位状態で、タグ63がTLBインデックス62と等しく、かつ有効ビット28が高位状態である場合、3態励振器32はイネーブル(使用可能化)される。
【0031】
従来技術に対するTLB35の長所の1つは、間接アドレス比較が先行して実行される点である。この長所は、以下の合致記憶セルの詳細な説明で明らかとなろう。図5において、典型的TLBエントリについての合致ビット記憶セルM0−M3および関連回路が示されている。図4で示されたコンポーネントに加えて、イネーブル入力102を持つ従来技術の2対4デコーダ99が追加されている。好ましい実施形態では、デコーダ99のセレクト入力104がインデックス・ビット12に接続されるが、その他の信号を使用して空間レジスタ14のどれが更新されいるかを同様に示すこともできる。イネーブル入力102は、更新空間レジスタ制御ライン100に接続され、空間レジスタ14が更新される時該制御ラインは必ずイネーブルされる。デコーダ99の出力は、記憶セルM0,M1,M2,M3の書込み入力にそれぞれ接続される。図4には4つの記憶セルだけが示されているけれども、記憶セルの番号と空間レジスタの番号との間に1対1の対応関係が存在する限りは、本発明は、いかなる数の記憶セルにも拡張できる。
【0032】
デコーダ99によって、空間レジスタが更新される時は必ず、ライン80上にある比較器76の出力が選択された記憶セルに書き込まれることが可能となる。プロセスがメモリからスワップ・アウトされるたびに、典型的には空間レジスタが更新される。選択される記憶セルは、インデックス・ビット12の状態によって決定される。このようにして、空間レジスタが更新される時はいつも対応する記憶セルが更新される。
【0033】
選択された記憶セル各々に書かれる値はエントリ空間タグ72の内容および対応する空間レジスタに書かれたデータに従う。空間レジスタが更新すなわち書き込まれる時、要求された空間レジスタ・データが、空間レジスタ書込みデータ・バス78上へ送出され、更新空間レジスタ制御ライン100がイネーブルされる。次に、空間レジスタの1つに書き込まれているレジスタ・データ・バス78上のデータと、タグ72が比較器76によって比較される。この比較の結果が、現在更新されつつある空間レジスタに対応する記憶セルに上述の通り書き込まれる。
【0034】
空間レジスタ書込みデータ・バス78、更新空間レジスタ制御ライン100およびインデックス・ビット12が、本質的に同様の形態で各エントリに接続されているので、各エントリにおける1つの記憶セルが同時に更新される。このように、図5に示される実施形態では、図4の4つの空間レジスタ各々への1回の書込みで、TLB35における合致ビット記憶セルのすべてが更新される。
【0035】
比較の結果が一旦記憶セルに記憶されると、インデックス・ビット12が有効となった後1回のマルチプレクサ遅延TM内でそれら結果が使用可能となる。空間レジスタ14の内容が修正される時だけでなくTLBエントリが置き換えられる時も、記憶セルおよび空間レジスタ14は更新される。アドレス変換時間に対する処理速度の効果は、以下のタイミング・シーケンスの詳細な説明によって明白になるであろう。
【0036】
図6は、図4のTLB35を使う仮想アドレスから物理アドレスへの変換に関するタイミング図である。変換シーケンスはエントリ0に関して記述されるが、シーケンスはN個のエントリすべてについて同一である。明示アドレスが有効になる時間T0で変換シーケンスは開始する。その時点から、仮想タグ比較器64は、マルチプレクサ98と並列して動作する。典型的には、図6に示されるように、比較器64を通過する遅延時間T2'は、マルチプレクサ98を通過する遅延時間TMより大きい。空間レジスタ読み取りによって遅延時間T1'が完全に除かれている点に注意する必要がある。この点だけで、全アドレス変換時間T'の相当な減少につながる。
【0037】
全アドレス変換時間T'の更なる減少が、比較器64を通過する遅延時間T2'の減少によって達成される。仮想タグ63は、従来技術の仮想ページ番号よりかなり小さい。これは、仮想タグ63から間接アドレス16を除外した結果である。その代わり、先に述べたように、間接アドレスはエントリ空間タグ72に記憶され、TLBアクセスに先行して比較される。従来技術において知られている通り、比較器64を通過する遅延時間は、入力ビット数にほぼ比例する。好ましい実施形態では、仮想タグ63はわずか19ビットだけを有する。対照的に、従来技術の(図1の)TLB22は同じアドレス空間について51ビットの仮想ページ番号を有する。従って、比較器64を通過する遅延時間T2'は、図1の比較器26を通過する遅延時間T2より大幅に少ない。比較器を通過する遅延時間T2'における減少が、上記読取りアクセス時間T1の排除とともに、本発明に従って、全変換時間T'の顕著な減少を実現する。
【0038】
比較器の出力が有効になった後、マルチプレクサ98の出力もまた時間T2'において有効であると仮定すれば、ANDゲート66を通過する遅延時間T3'が存在する。3入力ANDゲート66を通過する遅延時間T3'は従来技術の2入力ANDゲート30を通過する遅延時間T3よりわずかに大きいけれども、この増加は、上述の減少によって相殺される。ANDゲート66の出力が有効となると、3態励振器32は、バス40上へTLBデータ34を送出するため時間T4を必要とする。これは、従来技術に必要とされたものと同じ時間T4である。このように、TLB35に関する全変換時間T'は、T'= T2'+T3'+T4(TM<T2'と仮定)という式で表される。全時間T'は、図1の従来技術のTLBによって必要とされる全時間Tより大幅に少ない。
【0039】
同じ発明の原理を、図7に示されているTLB設計115に拡張することができる。このTLB115では、インデックス・ビット12が実効アドレス114に含まれる。図5のTLBと同様に、各TLBエントリの構成は同一である。従って、以下では、1つのTLBエントリ117を詳細に説明するが、それによってTLB115全体が説明されることとなる。
【0040】
TLBエントリ117は、エントリ空間タグ72、仮想タグ120、有効ビット28、物理ページ番号36およびその他アクセス情報38を含む。仮想タグ120は、上位インデックス・タグ124および下位仮想タグ122という2つの隣接するタグを含む。下位仮想タグ122およびTLBインデックス116が、従来技術の形態で比較器134へ入力として接続される。ビット数の観点から、比較器134のサイズは、図4の比較器64と同じである。従って、比較器134を通過する遅延時間は同じである。比較器121は、インデックス・ビット118に接続された第1の入力、上位インデックス・タグ124に接続された第2の入力、および1つの出力を持つ。インデックス・ビット118がインデックス・ビット12とは異なった形態で図示されているが、それらは実際には同じラインである。
【0041】
しかし、TLBエントリ117は、比較器76の結果を記憶するためただ1つの合致ビット記憶セル146を有する。合致記憶セル146は、図4のTLBエントリ55で使われている合致記憶セルM0−M3と同様のはたらきをする。記憶セル146は、データ入力、書込みイネーブル入力およびデータ出力を持つ。記憶セルに関連する論理機構によって、以下に記述するように対応する空間レジスタが修正される時記憶セルが更新される。
【0042】
更新論理機構は、ライン80を通して比較器76の出力に接続される第1の入力を持つ挿入エンチリ・ライン142に接続される第2の入力、および、ライン150を通して記憶セル146のデータ入力に接続される1つの出力を備えたORゲート148を含む。更新論理機構は、また、挿入エントリ・ライン142に接続される第1の入力、第2の入力、およびライン144を通して記憶セルの書込みイネーブル入力に接続される出力を備えた第2のORゲート140を含む。最後に、更新論理機構は、更新空間レジスタ制御ライン100に接続される第1の入力、比較器121の出力に接続される第2の入力、および、ライン138を通してORゲート140の第2の入力に接続される出力を備えたANDゲート132を含む。
【0043】
更新論理機構は、挿入エントリ・ライン142および更新空間レジスタ制御ライン100の制御のもと動作する。上述の通り、更新空間レジスタ制御ライン100は、空間レジスタ14が更新されるとイネーブルされる。一方、挿入エントリ・ライン142は、特定のTLBエントリ117が修正される時イネーブルされる。このように、TLBエントリのそれぞれは、図7に示されるように、固有の挿入エントリ・ラインを持つ。
【0044】
ORゲート148は、記憶セル146のデータ入力に提示される値を制御する。記憶セル146のデータ入力における値は、挿入エントリ・ライン142かまたは比較器76の出力がイネーブルされる時、イネーブルされる。しかしながら、ライン150上で入力される記憶セル146のデータ入力における値は、ライン144上の信号がイネーブルされる時のみ記憶セルに記憶されるであろう。ライン144上の信号は、ANDゲート132およびORゲート140によって制御される。
【0045】
ライン144上の信号がイネーブルされる2つのケースがある。第1は、挿入エントリ・ライン142上の信号がイネーブルされる時、すなわちTLBエントリ117が更新される時である。これは、また、記憶セルのデータ入力における信号がイネーブルされるケースでもある。このようにして、TLBエントリ117が修正される毎に、対応する合致記憶セル146がイネーブル状態に更新される。TLB取り逃がしを処理するオペレーティング・システムのトラップに続いて空間レジスタ14に記憶された間接アドレスの1つを合致する動作を行うことがTLBエントリについては保証されているので、TLB合致記憶セル146は自動的にイネーブル状態へセットされる。
【0046】
第2のケースは、ライン144の信号がイネーブルされ、従って、記憶セル146が更新され、ANDゲート132の出力がイネーブルされる場合である。ANDゲートの出力は、更新空間レジスタ・ライン100上の信号がイネーブルされ、比較器121からの出力信号がイネーブルされる時イネーブルされる。更新空間レジスタ100上の信号は空間レジスタが更新されつつある時イネーブルされる。比較器121の出力は、上位インデックス・タグ124がインデックス・ビット118と等しい時イネーブルされる。インデックス・ビット118は、更新空間レジスタ信号がイネーブルされる時書き込まれている特定のレジスタ番号を示す。このようにして、上位インデックス・タグ124に対応する空間レジスタが更新される時、合致記憶セルが更新される。
【0047】
第2のケースの記憶セルに記憶される値は、比較器76の出力によって決定される。上述のように、空間レジスタが更新される時、空間レジスタの新しい値が、空間レジスタ書込みデータ・バス78上の空間レジスタに書き込まれる。書込みデータ・バス78上のデータが、比較器76によってエントリ空間レジスタ72と同時に比較される。両者が等しければ、比較器76の出力がライン80上でイネーブルされ、合致記憶セル146は、イネーブルされた値に更新される。両者が等しくなければ、セル146は、非イネーブル値に更新される。
【0048】
TLBエントリ117におけるTLB「ヒット」は、4入力ANDゲート130において決定される。ANDゲート130への4つの入力すべてがイネーブルされる時、TLBヒットが発生する。第1の入力は、有効ビット28に接続される。第2の入力は、ライン136を通して比較器134の出力に接続される。第3の入力は、比較器121の出力に接続される。第4の入力は、ライン137を通して合致記憶セル146の出力に接続される。ANDゲートの出力は、3態励振器32のイネーブル入力に接続される。このようにして、ヒットがある時、TLBエントリの内容は、データバス40上へ送出される。さもなければ、受動プルダウン・ネットワーク42が、論理的低位にデータバス40を保つ。従って、ヒットがあれば、有効ビット、すなわちバス40上の最上位ビットがそれを標示する。
【0049】
合致記憶セルが上述のようにそれらの適切な値へセットされると、アドレス変換は次のように進む。明示アドレスは、インデックス12および基底13に分割される。次に、基底13は、TLBインデックス116およびオフセット(図示されていない)に分割される。TLBインデックス116が仮想タグ122と比較される。同時に、上位インデックス・タグ124が、明示アドレス10のインデックス・ビット12と同一であるインデックス・ビット118と比較される。以下の条件が単一のTLBエントリ内で満たされると、この実施形態に関してTLBヒットが発生する。すなわち、(比較器134による)TLBインデックス比較と(比較器121による)インデックス比較がともに肯定的であり、有効ビット28がイネーブルされ、対応する合致記憶セル146の値がイネーブルされていることである。TLBヒットが発生すると、TLBヒットが発生したTLBエントリの物理ページ番号が、物理アドレスの一部として、すなわち実際の物理ページ番号として、供給される。
【0050】
TLB115に関するタイミング・シーケンスは、本質的には図6に示されるものと同じである。従って、上述された本発明原理は、典型的なコンピュータに活用される共通アドレス指定方式の両者に関して、メモリ・システム処理能力の向上を生み出す。
【0051】
いくつかの実施形態に関連して本発明の原理を記述したが、そのような原理を逸脱することなく本発明の構成を修正することが可能なことは明白であろう。例えば、発明の別の実施形態において、2ビットのインデクス・ビットを使用して3つの空間レジスタからの選択を行うこともできるであろう。この場合、インデックス・ビットの1つは実行アドレスの一部であるが、他方はそうでない。インデックス・ビットは、TLBアドレス検査において明示アドレスのビットとともに使われる。各TLBエントリは、2つのアドレス・ビットb0、b1および制御ビットc0、c1を持つ。制御ビットは、該当するTLBエントリを選択するために使われるTLB照合にアドレスb0、b1を使用するか否かを示す。空間レジスタおよびアドレス・ビットb0、b1ならびに制御ビットc0、c1の間の対応関係は次の表1に示される通りである。表において、"x"はいずれでもよいことを示す。
【0052】
【表1】
Figure 0003666689
この代替実施形態も他の実施形態と同様に、異なるサイズに一般化することができる。
【0053】
本発明には、例として次のような実施様態が含まれる。
(1)間接アドレスおよび明示アドレスからから構成される実効仮想アドレスを物理アドレスに変換する方法であって、(A)各々が仮想タグ、有効ビット、物理ページ番号およびエントリ空間タグを持つN個のエントリとして構成される変換ルックアサイド・バッファすなわちTLBを作成するステップと、(B)上記明示アドレスを1つのインデックスとTLBインデックスに分割するステップと、(C)上記TLBインデックスを上記仮想タグと比較するステップと、(D)上記比較ステップ(C)に先行して、上記間接アドレスを上記エントリ空間タグと比較するステップと、(E)上記TLBインデックス比較および上記間接アドレス比較の両方が同一のTLBエントリについてともに肯定的である場合に、TLBヒットを生成するステップと、(F)上記TLBヒットが生成されたTLBエントリの物理ページ番号を物理アドレスの一部として供給するステップと、を含む方法。
(2)間接アドレスをエントリ空間タグと比較する上記ステップ(D)が、間接アドレスを空間レジスタに書き込むステップと、空間レジスタに書き込まれた上記間接アドレスをエントリ空間タグと比較するステップと、その比較結果を記憶するステップと、を含む上記(1)に記載の方法。
(3)上記(2)の書込み、比較および記憶の各ステップが、空間レジスタ・ファイルの空間レジスタそれぞれ毎に繰り返される、上記(2)に記載の方法。
(4)空間レジスタが更新される時、またはTLBエントリが置き換えられる時には必ず上記(2)の比較および記憶の各ステップが実行される、上記(2)に記載の方法。
(5)Nを上記インデックスのビット数として、2のN乗個の合致ビットのうちの1ビットを選択するステップを含む、上記(4)に記載の方法。
(6)明示アドレスを分割する上記ステップ(B)が、明示アドレスをインデックスおよび基底に分割すること、および、基底をTLBインデックスおよびオフセットに分割することを含む、上記(1)に記載の方法。
(7)TLBインデックスを比較する上記ステップ(C)が、TLBインデックスをすべてのTLBエントリの仮想タグと比較することを含む上記(1)に記載の方法。
(8)TLBインデックスを比較する上記ステップ(C)が、TLBインデックスを上位インデックス・タグと比較することを含む、上記(1)に記載の方法。
【0054】
(9)アドレス空間内にあってインデックス、変換ルックアサイド・バッファすなわちTLBのインデックスおよびオフセットを含む明示アドレスを物理アドレスに変換するアドレス変換装置であって、各々が対応するインデックス値に対する間接アドレスを有する複数の空間レジスタを含む空間レジスタ・ファイルと、各々がエントリ空間タグ、仮想タグ、有効ビットおよび物理ページ番号を含むN個のTLBエントリとして構成されるメモリと、上記TLBインデックスのみを上記仮想タグと比較するTLBインデックス比較手段と、上記物理ページ番号に対応する仮想タグと上記TLBインデックスが等しく、かつ、上記インデックスに対応する上記間接アドレスと上記物理ページ番号に対応する上記エントリ空間タグが等しい時、該物理ページ番号を物理アドレスの一部として供給する手段と、を備えるアドレス変換装置。
(10)上記仮想タグにのみ接続する第1の入力、上記TLBインデックスにのみ接続する第2の入力および出力を持つ第1の比較器を上記比較手段が含む、上記(9)に記載のアドレス変換装置。
(11)上記供給手段が、空間レジスタ・バンクに接続し、上記空間レジスタの内容を修正する空間レジスタ書込みデータ・バスと、上記エントリ空間タグに接続する第1の入力、上記空間レジスタ書込みデータ・バスに接続する第2の入力および出力を持つ第2の比較器と、上記第2の比較器の上記出力に接続する入力および出力を有する比較器によって生成される結果を記憶する合致ビット・メモリ手段と、上記合致ビット記憶の上記出力に接続し、上記インデックスに対応する合致ビットを選択する選択手段と、を含む、上記(9)に記載のアドレス変換装置。
(12)上記合致ビット記憶手段が、各々が上記第2の比較器の出力に接続するデータ入力、書込み入力および出力を持つ第1の複数の単一ビット記憶セルと、上記インデックスに接続するセレクト入力、更新空間レジスタ制御ラインに接続するイネーブル入力および第1の複数の出力を持つデコーダを含み、上記デコーダの出力の各々が対応する記憶セルの上記書込み入力に接続する、上記(11)に記載のアドレス変換装置。
(13)上記選択手段が、各々が対応する記憶セルに接続する第1の複数の入力、インデックスに接続し、上記第1の複数の入力の1つを選択するセレクト入力、および上記供給手段に接続する出力を持つマルチプレクサを含む、上記(12)に記載のアドレス変換装置。
【0055】
(14)上記供給手段が、データ・バスと、上記有効ビットに接続する第1の入力、上記TLBインデックス比較手段の出力に接続する第2の入力、上記選択手段の出力に接続する第3の入力、およびTLBヒットを生成する出力を持つ3入力ANDゲートと、上記データ・バスに接続し、ヒットがTLBに存在しない時上記データ・バスの信号を下位レベルに引きさげる受動引き下げネットワーク手段と、上記有効ビットおよび上記物理ページ番号に接続する入力と、上記3入力ANDゲートの出力に接続するイネーブル入力と、上記データ・バスに接続し、TLBヒットが存在する時、物理的アドレスの一部として物理ページ番号を供給するための出力を備える3態励振器を含む上記(11)に記載のアドレス変換装置。
(15)上記選択手段が、上記インデックス・ビットに接続する第1の入力、
上位インデックス・タグに接続する第2の入力、および供給手段に接続する出力を持つ第2の比較器を含む、上記(10)に記載のアドレス変換装置。
(16)上記合致ビット記憶手段が、データの入力、書込みイネーブル入力およびデータ出力を持つ単一ビット合致記憶セルと、対応する空間レジスタが修正される時上記メモリ・セルを更新する手段と、を含む、上記(11)に記載のアドレス変換装置。
(17)上記(16)における更新手段が、上記第2の比較器の出力に接続する第1の入力、挿入エントリ・ラインに接続する第2の入力、および上記記憶セルのデータ入力に接続する出力を有する第1のORゲートと、上記挿入エントリ・ラインに接続する第1の入力、第2の入力、上記記憶セルの書込みイネーブル入力に接続する出力を有する第2のORゲートと、更新空間レジスタ制御ラインに接続する第1の入力、第2の入力、および上記第2のORゲートの第2の入力に接続する出力を有するANDゲートと、を含む上記(16)に記載のアドレス変換装置。
(18)上記供給手段が、データ・バスと、上記有効ビットに接続する第1の入力、上記TLBインデックス比較手段の出力に接続する第2の入力、上記第2の比較器の出力に接続する第3の入力、上記合致記憶セルの出力に接続する第4の入力、およびTLBヒットを生成する出力を有する4入力ANDゲートと、上記データ・バスに接続し、TLBにヒットが存在しない時データ・バスの信号レベルを引き下げる受動引き下げネットワーク手段と、物理ページ番号に接続するデータ入力、上記4入力ANDゲートに接続するイネーブル入力、および上記データ・バスに接続し、TLBヒットがある時物理アドレスの一部として物理ページ番号を供給する出力を有する3態励振器と、を含む上記(18)に記載のアドレス変換装置。
【0056】
(19)間接アドレスを記憶する空間レジスタ・ファイルを有する仮想記憶システムにおいて、基底ビットおよびインデックス・ビットを含む明示アドレスの物理アドレスへの変換を高速化する方法であって、変換ルックアサイド・バッファすなわちTLBの各エントリに関連づけられたエントリ空間タグを作成するステップと、対応するTLBエントリが更新される時は必ずエントリ空間タグを更新するステップと、新しい間接アドレスを用いて上記空間レジスタ・ファイルを更新するステップと、新しい間接アドレスをエントリ空間タグと比較するステップと、後続のTLBアクセス時における使用に備えて関連合致ビット記憶セルに上記比較ステップの結果を記憶するステップと、を含む方法。
(20)インデクス・ビットの内容に応じて合致ビット記憶セルを選択するステップを更に含む、上記(19)に記載の方法。
(21)間接アドレス、および第1のインデックスならびに第2のインデックスを有する明示アドレスを含む仮想アドレスを物理アドレスに変換するため、各々がエントリ空間タグ、仮想タグおよび仮想ページ番号を持つN個のエントリを有する変換ルックアサイド・バッファすなわちTLBを備え持つアドレス変換装置であって、上記TLBエントリの各々は更に少なくとも、上記第2のインデックスを上記仮想タグと比較する第1の比較器と、N個のエントリの各々のエントリ空間タグを間接アドレスと比較する第2の比較器と、物理ページ番号に対応する第2のインデックスと仮想タグが等しく、かつ、第1のインデックスに対応する間接アドレスと物理ページ番号に対応するエントリ空間タグが等しい時、物理ページ番号を物理アドレスの一部として出力する出力装置とを備える、アドレス変換装置。
(22)第1の比較器による比較に先行して第2の比較器による比較が完了する、上記(21)に記載のアドレス変換装置。
【0057】
【発明の効果】
本発明に従う変換ルックアサイド・バッファの構成およびそれに関連する動作の改良によって、仮想記憶システムにおける仮想アドレスから物理アドレスへの変換に要する時間が大幅に短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】インデックス・ビットが実効アドレスに含められていない従来技術のTLBシステムのブロック図である。
【図2】インデックス・ビットが実効アドレスの一部を形成している従来技術のTLBシステムのブロック図である。
【図3】図1および図2の従来技術TLBの動作のタイミングを示すブロック図である。
【図4】インデックス・ビットが実効アドレスに含められていない本発明に従う新TLBシステムのブロック図である。
【図5】図4のTLBシステムの合致ビット記憶回路の詳細を示す図である。
【図6】本発明に従う仮想アドレス変換のタイミングを示すブロック図である。
【図7】インデックス・ビットが実効アドレスに含まれている本発明のTLBシステムのブロック図である。
【符号の説明】
10 明示アドレス
12、118 インデックス
13 基底ビット
14 空間レジスタ
16、74 間接アドレス
18、60、114 実効アドレス
20、24 仮想ページ番号
22、35、115 変換ルックアサイド・バッファまたはTLB
23、55、75、117 TLBエントリ
26、44、64、76、121、134 比較器
27、31、45、68、70、80、122、136、137、138、144、150 ライン
28、46 有効ビット
30、48、132 ANDゲート
32、50 3態励振器
34、52 TLBデータ
36、56 物理ページ番号
38、58 その他アクセス情報
40 バス
42 受動引き下げ手段
54 TLBヒット
56 変換後物理アドレス
62、116 TLBインデックス
63、120 仮想タグ
66 3入力ANDゲート
72 エントリ空間タグ
78 空間レジスタ書込みデータ
90、92、94、96 合致ビット・ライン
98 マルチプレクサ
99 デコーダ
100 更新空間レジスタ制御ライン
102 イネーブル入力
104 セレクト入力
122 下位インデックス・タグ
124 上位インデックス・タグ
130 4入力ANDゲート
140、148 ORゲート
142 挿入エントリ・ライン
146、M0、M1、M2、M3 合致ビット記憶セル
O オフセット

Claims (20)

  1. 変換ルックアサイド・バッファ(TLB)を介して明示アドレスを物理アドレスに変換する方法であって、該TLBは、N個のエントリから構成されており、それぞれのエントリは、有効ビット、物理ページ番号、該物理ページ番号に対応する仮想タグ、該物理ページ番号に関連づけられた間接アドレスを有するエントリ空間タグ、および、空間レジスタ・ファイルにおける空間レジスタについて、該空間レジスタに記憶された間接アドレスと前記エントリ空間タグの間接アドレスとが合致するかどうかを示す合致ビットを記憶する合致ビット記憶セルを備えており、該方法は、
    (a)前記明示アドレスを、少なくとも、インデックスおよびTLBインデックスに分割するステップと、
    (b)前記TLBインデックスを、前記仮想タグと比較するステップと、
    (c)前記インデックスに対応する空間レジスタについて、前記合致ビット記憶セルを参照するステップと、
    (d)前記TLBの同じエントリ内で、前記ステップ(b)の比較において前記TLBインデックスと前記仮想タグが等しく、かつ、前記ステップ(c)において参照した前記合致ビット記憶セルに記憶された合致ビットが前記合致を示していれば、TLBヒットを生成するステップと、
    (e)前記TLBヒットが起こったエントリの前記物理ページ番号を、物理アドレスの一部として供給するステップと、
    を含む、方法。
  2. (i)前記空間レジスタに間接アドレスを書き込むステップと、
    (ii)前記空間レジスタに書き込まれた前記間接アドレスを、前記エントリ空間タグと比較するステップと、
    (iii)前記ステップ(ii)の比較の結果を示す合致ビットを、該空間レジスタの前記合致ビット記憶セルに記憶するステップと、
    を実行することにより、前記合致ビット記憶セルに前記合致ビットが記憶されるようにする、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記書き込むステップ(i)、前記比較するステップ(ii)、および前記記憶するステップ(iii)は、前記空間レジスタ・ファイルにおける空間レジスタのそれぞれについて繰り返される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記空間レジスタが更新される時、または前記TLBのエントリが置き換えられる時、前記比較するステップ(ii)および前記記憶するステップ(iii)が実行される、
    請求項2に記載の方法。
  5. 前記インデックスのビット数はNであり、
    前記参照するステップ(c)は、2のN乗個の前記合致ビット記憶セルのうちの1つを選択することを含む、
    請求項4に記載の方法。
  6. 前記分割するステップ(a)は、さらに、
    前記明示アドレスを、前記インデックスおよび基底に分割し、該基底を、前記TLBインデックスおよびオフセットに分割することを含む、
    請求項1に記載の方法。
  7. 前記比較するステップ(b)は、さらに、
    前記TLBインデックスを、前記TLBのすべてのエントリの前記仮想タグと比較することを含む、
    請求項1に記載の方法。
  8. 前記TLBは、さらに、前記エントリごとに、該エントリの前記合致ビット記憶セルに対応する空間レジスタを示す上位インデックス・タグを有しており、
    前記参照するステップ(c)は、さらに、
    前記インデックスを、該上位インデックス・タグと比較し、
    該インデックスが該上位インデックス・タグに等しければ、該上位インデックス・タグが設けられたエントリの前記合致ビット記憶セルを参照する、
    ことを含む、請求項1に記載の方法。
  9. アドレス空間内の明示アドレスであって、インデックス、TLBインデックス、およびオフセットからなる明示アドレスを、物理アドレスに変換するためのアドレス変換装置であって、
    対応するインデックス値の間接アドレスをそれぞれが有する複数の空間レジスタを含む空間レジスタ・ファイルと、
    有効ビット、物理ページ番号、該物理ページ番号に対応する仮想タグ、該物理ページ番号に関連づけられた間接アドレスを有するエントリ空間タグを、それぞれが有するN個のTLBエントリから構成されるメモリと、
    前記TLBエントリのそれぞれに設けられた合致ビット・メモリ手段であって、前記空間レジスタ・ファイルの空間レジスタについて、該空間レジスタに含まれる間接アドレスと該TLBエントリの前記エントリ空間タグの間接アドレスとが合致するかどうかを示す合致ビットを記憶する合致ビット・メモリ手段と、
    前記TLBインデックスのみを前記仮想タグと比較するTLBインデックス比較手段と、
    前記インデックスに対応する空間レジスタについて、前記合致ビット・メモリ手段を参照する参照手段と、
    同じ前記TLBエントリ内において、前記物理ページ番号に対応する前記仮想タグと、前記TLBインデックスとが等しく、かつ、前記参照した合致ビット・メモリ手段の合致ビットが、前記合致を示す時、該物理ページ番号を、前記物理アドレスの一部として供給する供給手段と、
    を備える、アドレス変換装置。
  10. 前記TLBインデックス比較手段は、前記仮想タグにのみ接続される第1の入力、前記TLBインデックスにのみ接続される第2の入力、および出力を持つ第1の比較器を備える、
    請求項9に記載のアドレス変換装置。
  11. さらに、
    前記空間レジスタ・ファイルに接続され、前記空間レジスタの内容を修正する空間レジスタ書込みデータ・バスと、
    前記エントリ空間タグに接続される第1の入力、前記空間レジスタ書込みデータ・バスに接続される第2の入力、および出力を持つ第2の比較器と、を備え、
    前記合致ビット・メモリ手段は、前記第2の比較器の前記出力に接続される入力、および出力を有し、該第2の比較器によって生成された結果を記憶するよう構成されており、
    前記参照手段は、前記合致ビット・メモリ手段の前記出力に接続される、
    請求項9に記載のアドレス変換装置。
  12. 前記合致ビット・メモリ手段は、
    前記第2の比較器の出力に接続されるデータ入力、書込み入力、および出力を持つ単一ビットの記憶セルと、
    前記インデックスに接続されるセレクト入力、更新空間レジスタ制御ラインに接続されるイネーブル入力、および出力を持つデコーダであって、該出力の個数は、前記単一ビットの記憶セルの個数に等しい、デコーダと、
    を備え、前記デコーダの出力のそれぞれは、対応する前記単一ビットの記憶セルの前記書込み入力に接続される、
    請求項11に記載のアドレス変換装置。
  13. 前記参照手段は、対応する前記単一ビットの記憶セルにそれぞれが接続される入力、前記インデックスに接続され、該入力のうちの1つを選択するセレクト入力、および前記供給手段に接続される出力、を持つマルチプレクサを備え、前記対応する前記単一ビットの記憶セルにそれぞれが接続される前記入力の個数は、該単一ビットの記憶セルの個数に等しい、
    請求項12に記載のアドレス変換装置。
  14. 前記供給手段は、さらに、
    データ・バスと、
    前記有効ビットに接続される第1の入力、前記TLBインデックス比較手段の出力に接続される第2の入力、前記参照手段の出力に接続される第3の入力、およびTLBヒットを生成する出力を持つ3入力ANDゲートと、
    前記データ・バスに接続され、前記TLBヒットが前記TLBに存在しない時に該データ・バスをプルダウンする受動引き下げ回路と、
    前記有効ビットおよび前記物理ページ番号に接続される入力、前記3入力ANDゲートの出力に接続されるイネーブル入力、および前記データ・バスに接続され、前記TLBヒットが存在する時に前記物理アドレスの一部として物理ページ番号を供給する出力を持つ3態励振器と、
    を備える、請求項11に記載のアドレス変換装置。
  15. 前記TLBエントリは、さらに、該TLBエントリの前記合致ビット・メモリ手段に対応する空間レジスタを示す上位インデックス・タグを有しており、
    前記参照手段は、さらに、前記インデックスのビットに接続される第1の入力、前記上位インデックス・タグに接続される第2の入力、および前記供給手段に接続される出力を持つ第3の比較器を備える、
    請求項10に記載のアドレス変換装置。
  16. 前記合致ビット・メモリ手段は、
    データ入力、書込みイネーブル入力、およびデータ出力を持つ単一ビットの合致ビット記憶セルと、
    対応する前記空間レジスタが変更される時に、該単一ビットの合致ビット記憶セルを更新する更新手段と、
    を備える、請求項11に記載のアドレス変換装置。
  17. 前記更新手段は、さらに、
    前記第2の比較器の出力に接続される第1の入力、挿入エントリ・ラインに接続される第2の入力、および前記単一ビットの合致ビット記憶セルのデータ入力に接続される出力を持つ第1のORゲートと、
    前記挿入エントリ・ラインに接続される第1の入力、第2の入力、および前記単一ビットの合致ビット記憶セルの書込みイネーブル入力に接続される出力を持つ第2のORゲートと、
    更新空間レジスタ制御ラインに接続される第1の入力、第2の入力、および前記第2のORゲートの第2の入力に接続される出力を持つANDゲートと、
    を備える、請求項16に記載のアドレス変換装置。
  18. 前記供給手段は、さらに、
    データ・バスと、
    前記有効ビットに接続される第1の入力、前記TLBインデックス比較手段の出力に接続される第2の入力、前記第3の比較器の出力に接続される第3の入力、前記合致ビット・メモリ手段の出力に接続される第4の入力、およびTLBヒットを生成する出力を持つ4入力ANDゲートと、
    前記データ・バスに接続され、前記TLBにヒットが存在しない時に該データ・バスをプルダウンする受動引き下げ回路と、
    前記物理ページ番号に接続されるデータ入力、前記4入力ANDゲートに接続されるイネーブル入力、および前記データ・バスに接続され、前記TLBヒットが存在する時に前記物理アドレスの一部として前記物理ページ番号を供給する出力を持つ3態励振器と、
    を備える、請求項15に記載のアドレス変換装置。
  19. 間接アドレスを記憶する空間レジスタ・ファイルを有する仮想記憶システムにおいて、基底ビットおよびインデックス・ビットを持つ明示アドレスの物理アドレスへのTLB変換を高速化する方法であって、TLBにおけるエントリは、物理ページ番号、該物理ページ番号に対応する仮想タグ、該物理ページ番号に関連づけられた間接アドレスを有するエントリ空間タグ、および、前記空間レジスタ・ファイルにおける空間レジスタについて、該空間レジスタに記憶された間接アドレスと前記エントリ空間タグの間接アドレスとが合致するかどうかを示す合致ビットを記憶する合致ビット記憶セルを備えており、
    (i)前記TLBのエントリが更新される度に、該エントリの前記エントリ空間タグを更新するステップと、
    (ii)新しい間接アドレスで、前記空間レジスタ・ファイルを更新するステップと、
    (iii)前記新しい間接アドレスを、前記TLBにおけるそれぞれのエントリの前記エントリ空間タグと比較するステップと、
    (iv)後続の前記TLB変換の際に使用するために、前記ステップ(iii)の比較の結果を、関連付けられた前記合致ビット記憶セルに記憶するステップと、を含み、
    該方法は、さらに、前記明示アドレスを前記物理アドレスにTLB変換するための一連のステップであって、
    (a)前記明示アドレスの基底ビットにおけるTLBインデックスを、前記仮想タグと比較するステップと、
    (b)前記明示アドレスの前記インデックス・ビットに対応する空間レジスタについて、前記合致ビット記憶セルを参照するステップと、
    (c)前記TLBの同じエントリ内で、前記ステップ(a)の比較において前記TLBインデックスと前記仮想タグが等しく、かつ、前記ステップ(b)において参照した前記合致ビット記憶セルに記憶された合致ビットが前記合致を示していれば、TLBヒットを生成するステップと、
    (d)前記TLBヒットが起こったエントリの前記物理ページ番号を、物理アドレスの一部として供給するステップと、を含む、方法。
  20. 明示アドレスを物理アドレスに変換するアドレス変換装置であって、該明示アドレスは、第1のインデックスおよび第2のインデックスを有し、該装置は、物理ページ番号、該物理ページ番号に対応する仮想タグ、該物理ページ番号に関連づけられた間接アドレスを有するエントリ空間タグ、をそれぞれが持つN個のエントリを有する変換ルックアサイド・バッファ(TLB)を備えており、該エントリのそれぞれは、少なくとも、
    前記エントリ空間タグの間接アドレスを、空間レジスタの間接アドレスと比較する第2の比較器と、
    前記空間レジスタについて、前記第2の比較器による比較結果を示す合致ビットを記憶する合致ビット記憶セルと、を備えており、
    前記エントリのそれぞれは、さらに、
    前記明示アドレスを前記物理アドレスに変換する際に用いる第1の比較器、参照ユニット、および出力ユニットを備えており、
    該第1の比較器は、前記第2のインデックスを前記仮想タグと比較し、
    該参照ユニットは、前記第1のインデックスに対応する空間レジスタについて、前記合致ビット記憶セルを参照し、
    該出力ユニットは、前記第2のインデックスと、前記物理ページ番号に対応する前記仮想タグとが等しく、かつ、前記参照した合致ビット記憶セルの合致ビットが、前記エントリ空間タグの間接アドレスと前記空間レジスタの間接アドレスとの合致を示す時、該物理ページ番号を前記物理アドレスの一部として出力する、よう構成されている、
    アドレス変換装置。
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